特許第5963272号(P5963272)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5963272
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】情報端末
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/02 20060101AFI20160721BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20160721BHJP
【FI】
   H04M1/02 C
   H05K5/02 R
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-501107(P2013-501107)
(86)(22)【出願日】2012年2月22日
(86)【国際出願番号】JP2012054321
(87)【国際公開番号】WO2012115168
(87)【国際公開日】20120830
【審査請求日】2015年1月5日
(31)【優先権主張番号】特願2011-36621(P2011-36621)
(32)【優先日】2011年2月23日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 淳哉
(72)【発明者】
【氏名】込山 武彦
(72)【発明者】
【氏名】本間 恭幸
(72)【発明者】
【氏名】矢野 英司
(72)【発明者】
【氏名】永田 隆二
(72)【発明者】
【氏名】杉崎 晴彦
【審査官】 山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−081570(JP,A)
【文献】 特開2002−207985(JP,A)
【文献】 特開2009−141210(JP,A)
【文献】 特開2004−241470(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/02− 1/23
H05K 5/00− 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置正面の天地または左右の対向する2辺に、前記辺方向に延在する1対の被挟持部が設けられた正面側筺体部材と、
前記正面側筺体部材の前記被挟持部に対応する1対の被挟持部が設けられ、前記正面側筺体部材とともに内部構造を収容する背面側筺体部材と、
前記正面側筺体部材の前記被挟持部と前記背面側筺体部材の前記被挟持部とを挟んだ状態で保持する1対のフレーム部材と、
前記フレーム部材を前記被挟持部に押し込んだ後、前記フレーム部材を前記辺方向にスライドさせることによってロックする第1のロック機構と、
前記ロック後の前記フレーム部材の移動を抑止する第2のロック機構とを備えたことを特徴とする情報端末。
【請求項2】
前記第1のロック機構は、前記フレーム部材、前記正面側筺体部材または前記背面側筺体部材のいずれかの当接面に設けられた凸部と、
前記フレーム部材の前記被挟持部への押し込み方向に延在し、前記凸部とともに前記フレーム部材の押し込み位置を規定する第1の溝と、前記第1の溝と連続して前記スライド方向に延在し前記フレーム部材のロック位置を規定する第2の溝と、によって構成されている請求項1の情報端末。
【請求項3】
前記正面側筺体部材および前記背面側筺体部材の前記被挟持部に、前記第1、第2の溝がそれぞれ設けられ、
前記フレーム部材の当接面に、前記各第1、第2の溝に対応する凸部が設けられている請求項2の情報端末。
【請求項4】
前記第2のロック機構は、前記フレーム部材のロック位置において、前記各フレーム部材のスライド可能方向の端部に当接した状態で固定されるカバー部材である請求項1から3いずれか一の情報端末。
【請求項5】
前記カバー部材には、前記正面側筺体部材または背面側筺体部材のいずれかに挿入する舌状部材が設けられており、
前記カバー部材は、前記舌状部材を前記正面側筺体部材または前記背面側筺体部材に挿入した状態で、前記正面側筺体部材または背面側筺体部材のいずれかに設けられたネジ孔にネジを挿入し、前記舌状部材の孔を貫通した状態でネジ止めすることにより固定される請求項4の情報端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願についての記載)
本発明は、日本国特許出願:特願2011−036621号(2011年2月23日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
【0002】
本発明は、情報端末に関し、特に、その筺体構造に関する。
【背景技術】
【0003】
近年、スマートフォンやタブレット型端末のように、表示面積が大きい情報端末が急速に普及している。図11に示すように、情報端末90は、使い勝手向上のため、表示エリア90aが大きいことが特徴となっており、さらに、最近では携帯性向上のため、情報端末90自体が薄型化の一途をたどっている。
【0004】
しかしながら、表示エリア90aがより大きくなり、情報端末90の厚さがより薄くなると、主にガラスで形成されている表示部の割れや情報端末90自体の変形の危険性が高まるため、装置強度の確保も必要となっている。
【0005】
また、上記した構成の情報端末90では、落下での筐体嵌合開きの懸念を避けるため、図12のように、フロント側筐体91とリア側筐体92の嵌合固定に、最低でも筐体の四隅へネジ25が必要とされている。さらなる薄型化/小型化を実現する上で、ネジ25の締結部であるネジボス部の4箇所の存在が、情報端末90の実装スペース確保への大きな妨げとなっている。
【0006】
特許文献1に、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などに携帯電子機器において、ネジに代えて、サイドパーツと呼ばれるコの字状の挟持部にて、フロントケースとリアケースとを固定する構成が開示されている。
【0007】
また、特許文献2には、同じくネジの本数を減らすために、コの字側の断面を持つクリップで上下のカバーを固定する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2010−81570号公報
【特許文献2】特開2002−207985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記の特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。
【0010】
以下の分析は、本発明によって与えられたものである。
【0011】
しかしながら、特許文献1のサイドパーツの場合、取り付ける際のスライド量が多いため、薄型の情報端末に適用した場合、組み付け時に本体にダメージが生じたり、組立性が悪くなったりしてしまうという問題点がある。
【0012】
また特許文献2のカバー構造では、落下時に、クリップが外れてしまい、上下のカバーの嵌合が外れてしまう懸念を払拭できないという問題点がある。さらに、同文献には、嵌合外れを防ぐために、クリップの先端部に設けた突起を上下のカバーの係合挿入口に差し込んで固定する構成や、クリップとカバーを両面テープで接着する構成等が開示されているが、組み立て性やメンテナンス性が大きく低下してしまうという問題点がある。
【0013】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、良好な組み立て性やメンテナンス性を確保するとともに、落下時の嵌合外れの可能性が少ない筺体構造を持つ情報端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の第1の視点によれば、装置正面の天地または左右の対向する2辺に、前記辺方向に延在する1対の被挟持部が設けられた正面側筺体部材と、前記正面側筺体部材の前記被挟持部に対応する1対の被挟持部が設けられ、前記正面側筺体部材とともに内部構造を収容する背面側筺体部材と、前記正面側筺体部材の前記被挟持部と前記背面側筺体部材の前記被挟持部とを挟んだ状態で保持する1対のフレーム部材と、前記フレーム部材を前記被挟持部に押し込んだ後、前記フレーム部材を前記辺方向にスライドさせることによってロックする第1のロック機構と、前記ロック後の前記フレーム部材の移動を抑止する第2のロック機構とを備えたことを特徴とする情報端末が提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、組み立て性、保守性が良好であり、かつ、落下時の嵌合外れの可能性の少ない筺体構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の第1の実施形態に係る携帯情報端末の外観斜視図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る携帯情報端末の分解斜視図(表面)である。
図3】本発明の第1の実施形態に係る携帯情報端末の分解斜視図(裏面)である。
図4】本発明の第1の実施形態に係る携帯情報端末の平面図である。
図5図4のA−A断面図である。
図6図4のB−B断面図である。
図7】本発明の第1の実施形態に係る携帯情報端末の組み付けの流れを模式的に表した図である。
図8】本発明の第2の実施形態に係る携帯情報端末の構成を示す図である。
図9】本発明の第3の実施形態に係る携帯情報端末の構成を示す図である。
図10】本発明の第3の実施形態に係る携帯情報端末の効果を説明するための模式図である。
図11】背景技術として説明する携帯情報端末の外観斜視図である。
図12図9の携帯情報端末の斜視図(裏面)である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
はじめに本発明の一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。
【0018】
本発明に係る情報端末は、その一実施形態において、装置正面の天地または左右の対向する2辺(図2のサイドフレーム3参照)に、前記辺方向に延在する1対の被挟持部(図5の符号11参照)が設けられた正面側筺体部材(図5の符号1)と、前記正面側筺体部材の前記被挟持部に対応する1対の被挟持部(図5の符号21参照)が設けられ、前記正面側筺体部材とともに内部構造を収容する背面側筺体部材(図5の符号2参照)と、前記正面側筺体部材の前記被挟持部と前記背面側筺体部材の前記被挟持部とを挟んだ状態で保持する1対のフレーム部材(図5の符号3参照)と、を備えて構成される。
【0019】
この情報端末は、前記フレーム部材を前記被挟持部に押し込んだ後、前記フレーム部材を前記辺方向にスライドさせることによってロックする第1のロック機構(図7の符号11a1、11a2、21a、3a参照)と、前記ロック後の前記フレーム部材の移動を抑止する第2のロック機構(図7の符号4参照)とを備える。
【0020】
上記構成を採ることにより、本発明の情報端末は、図7に示す流れに従って、組み立て、あるいは、分解が可能であり、また、落下時等にも、第2のロック機構が解除されない限り、正面側筺体部材と背面側筺体部材との嵌合が外れることは無い。
【0021】
[第1の実施形態]
続いて、本発明をスマートフォンタイプの携帯情報端末に適用した第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1図3に示されるように、本実施形態の携帯情報端末10の筺体構造は、大きく分けて、正面側筺体部材1と、背面側筺体部材2と、1対のサイドフレーム3と、サイドフレーム3の端部に当接した状態でネジ5で固定されるボトムカバー4とによって構成される。
【0022】
正面側筺体部材1は、携帯情報端末の装置正面を覆う筺体である。また、正面側筺体部材1の装置正面から見て下方の端部には、ボトムカバー4とともに、背面側筺体部材2をネジ止めするためのネジボス12が設けられている(図3参照)。
【0023】
背面側筺体部材2は、正面側筺体部材1とともに携帯情報端末の内部構造を収容する筺体である。また、背面側筺体部材2の装置正面から見て下方の端部には、ボトムカバー4の孔を介して正面側筺体部材1にネジ止めするための孔が設けられている(図3参照)。
【0024】
サイドフレーム3は、半円状(U字状)の断面を有する金属性の棒状部材によって構成されている。このようなサイドフレーム3が、携帯情報端末10の両サイドに取り付けられることによって、携帯情報端末10の筺体や内部の液晶ディスプレイの変形が抑止される構造となっている。
【0025】
ボトムカバー4は、図3に示されるように、その両端に舌状部材41が設けられているカバー部材である。舌状部材41には、正面側筺体部材1のネジボスと背面側筺体部材2のネジ孔に対応する孔が設けられおり、サイドフレーム3の端部に接した状態で、正面側筺体部材1に、背面側筺体部材2をネジ止めすることによって、ボトムカバー4も正面側筺体部材1および背面側筺体部材2に固定されるようになっている。
【0026】
図5は、図4に示す携帯情報端末10の平面図のA−A断面図であり、図6は、図4に示す携帯情報端末10の平面図のB−B断面図である。正面側筺体部材1と背面側筺体部材2により確保された携帯情報端末10の内部には、基板やIC等の電気部品6や液晶表示装置(LCD)7が実装され、スクリーン8を介して、各種情報表示やユーザからもタッチパネル入力を受け付けることが可能となっている。
【0027】
また、正面側筺体部材1および背面側筺体部材2の装置正面から見て左右方向の両端には、サイドフレーム3によって挟持される被挟持部11、21が設けられている。
【0028】
また、被挟持部11、21には、図2図3に示されるように、サイドフレーム3の断面内側に上下3箇所に設けられた凸部3aに対応する略L字状の溝11a、21aが設けられている。
【0029】
前記略L字状の溝11a、21aは、上記した第1のロック機構に相当し、その開放端がサイドフレーム3の押し込み位置となり、押し込んだサイドフレーム3を前記溝11a、21aに従って、その終端位置までスライドさせることによって、正面側筺体部材1と背面側筺体部材2との嵌合が保持される構成となっている。
【0030】
図7は、本発明の第1の実施形態に係る携帯情報端末の組み付けの流れを模式的に表した図である。図7の(A)に示されるように、正面側筺体部材1および背面側筺体部材2には、略L字状の溝が3箇所設けられている。また、サイドフレーム3には、前記正面側筺体部材1および背面側筺体部材2の略L字状の溝に対応する凸部3a(計6個)が設けられている。
【0031】
前記略L字状の溝の開放端から装置中心方向に延びる第1の溝11a1に、サイドフレーム3の凸部3aが入る位置でサイドフレーム3を矢印方向に押し込むことで、図7の(B)に示すように、正面側筺体部材1および背面側筺体部材2にサイドフレーム3が押し込まれた(取り付けられた)状態となる。
【0032】
この状態のままでは、サイドフレーム3が正面側筺体部材1および背面側筺体部材2からすぐに外れてしまうため、次に、サイドフレーム3を矢印方向にスライドさせる。これにより、サイドフレーム3の凸部3aが、第1の溝11a1と連続し、スライド方向に延びる第2の溝11a2に従って移動する。この状態で、図7の(C)に示すように、サイドフレーム3の凸部3aが第2の溝11a2の側壁に当接するため、サイドフレーム3が正面側筺体部材1および背面側筺体部材2から外れなくなる。
【0033】
ここでまた、サイドフレーム3を第2の溝11a2に従って逆方向にスライドさせてしまうと、図7の(B)の状態に戻り、再びサイドフレーム3が正面側筺体部材1および背面側筺体部材2から外れてしまう。そこで、サイドフレーム3の逆方向へのスライドを抑止するボトムカバー4を取り付けることで、図7の(D)の状態となる。なお、このボトムカバー4が上記した第2のロック機構に相当する。
【0034】
ボトムカバー4を正規位置に取り付けた状態で、背面側筺体部材2を正面側筺体部材1にネジ止めすると、ボトムカバー4及びサイドフレーム3が完全固定された状態となる。この状態では、ボトムカバー4を外さない限り、サイドフレーム3が脱落することはないため、たとえ、落下しても、第2の溝11a2および背面の溝21aのすべての側壁部分が割れるなどしない限り、サイドフレーム3が脱落してしまうことはない。
【0035】
以上のように、本実施形態によれば、携帯情報端末10の両サイドに剛性の高い金属を材料とするサイドフレーム3を配置しているため、携帯情報端末10の厚さを薄くしても必要な剛性を得ることが可能となる。
【0036】
また、サイドフレーム3の材料として、重厚感のある金属を用いることで、金属特有の高級感のある構成を得ることもできる。
【0037】
さらに、本実施形態では、図12に示した構成に比べて、筐体固定に必要なネジの使用数を削減しているため、コストの削減、実装スペースの確保、組立性や保守性の改善、ネジ実装によるネジ緩みの懸念減少などの諸効果が達成される。また、特許文献2のように、クリップを着脱するための専用工具等も不要となる。
【0038】
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。上記した第1の実施形態では、装置正面から見て上方にサイドフレーム3をスライドさせることにより固定する略L字状の溝を設けるものとして説明したが、第2の実施形態では、前記略L字状の溝の向きを逆方向(装置正面から見て下方)にしている。
【0039】
図8は、本発明の第2の実施形態に係る携帯情報端末の構成を示す図である。前記略L字状の溝の向きが逆であるため、図8に示すとおり、ボトムカバーに代えて、第2のロック機構としてトップカバー4Aを備えている。その他の構成および組み立て方法は、スライド方向が逆になる点で異なるのみであり、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0040】
[第3の実施形態]
続いて、本発明の第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。上記した第1の実施形態では、正面側筺体部材1の略L字状の溝11aの裏側に、背面側筺体部材2の略L字状の溝21aを設けていたが、第3の実施形態では、これら略L字状の溝11a、21aの配置に変更を加えている。
【0041】
図9は、本発明の第3の実施形態に係る携帯情報端末の構成を示す図である。図9を参照すると、正面側筺体部材1の略L字状の溝11aと、背面側筺体部材2の略L字状の溝21aが互い違いとなるように配置され、これに対応するように、サイドフレーム3にも凸部3aが設けられている。
【0042】
その他の構成および組み立て方法は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略するが、本実施形態によれば、図10の模式図に示すように、側方から見て、正面側筺体部材1の被挟持部11と、背面側筺体部材2の被挟持部21とが噛み合うような形状にした場合にも、それぞれ略L字状の溝11a、21aを作りこむことが可能となる。
【0043】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術的思想を逸脱しない範囲で、更なる変形・置換・調整を加えることができる。例えば、上記した実施形態では、強度確保のため、金属性のサイドフレーム3を用いるものとして説明したが、樹脂に変更することも可能である。
【0044】
また、上記した実施形態では、ネジ5を用いてボトムカバー4およびトップカバー4Aを固定するものとして説明したが、嵌合フックや弾性部材のはめ込み等により固定する方法に変更することも可能である。これにより、筺体構造のネジレス化が実現される。
【0045】
また、上記した実施形態では、上下に3箇所の略L字上の溝と凸部3aを設けるものとして説明したが、これらの数は適宜変更することができる。また、サイドフレーム3の断面形状も図4に示した半円形(U字状)のものや、図7に示したコの字状のもののほか、正面側筺体部材1および背面側筺体部材2の被挟持部11、12を挟持可能な形状であれば種々のものを採用することができる。
【0046】
また、上記した実施形態では、サイドフレーム3側に凸部3aを設け、正面側筺体部材1および背面側筺体部材2側に溝を設けるものとして説明したが、サイドフレーム3側に溝を設け、正面側筺体部材1および背面側筺体部材2側に凸部を設けた構成とすることもできる。
【0047】
また、上記した実施形態では、本発明を携帯情報端末に適用した例を挙げて説明したが、タブレット型端末や、業務端末等に適用することも可能である。
【0048】
本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【符号の説明】
【0049】
1 正面側筺体部材
2 背面側筺体部材
3 サイドフレーム
3a 凸部
4 ボトムカバー
4A トップカバー
5、25 ネジ
6 電気部品
7 液晶表示装置(LCD)
8 スクリーン
10 携帯情報端末
11、21 被挟持部
11a、21a 略L字状の溝
11a1、21a1 第1の溝
11a2、21a2 第2の溝
12 ネジボス
41 舌状部材
90 情報端末
90a 表示エリア
91 フロント側筐体
92 リア側筐体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12