特許第5963291号(P5963291)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ トムソン ライセンシングの特許一覧

特許5963291タッチセンシティブ・スクリーンからシンボルを入力する方法および装置
<>
  • 特許5963291-タッチセンシティブ・スクリーンからシンボルを入力する方法および装置 図000002
  • 特許5963291-タッチセンシティブ・スクリーンからシンボルを入力する方法および装置 図000003
  • 特許5963291-タッチセンシティブ・スクリーンからシンボルを入力する方法および装置 図000004
  • 特許5963291-タッチセンシティブ・スクリーンからシンボルを入力する方法および装置 図000005
  • 特許5963291-タッチセンシティブ・スクリーンからシンボルを入力する方法および装置 図000006
  • 特許5963291-タッチセンシティブ・スクリーンからシンボルを入力する方法および装置 図000007
  • 特許5963291-タッチセンシティブ・スクリーンからシンボルを入力する方法および装置 図000008
  • 特許5963291-タッチセンシティブ・スクリーンからシンボルを入力する方法および装置 図000009
  • 特許5963291-タッチセンシティブ・スクリーンからシンボルを入力する方法および装置 図000010
  • 特許5963291-タッチセンシティブ・スクリーンからシンボルを入力する方法および装置 図000011
  • 特許5963291-タッチセンシティブ・スクリーンからシンボルを入力する方法および装置 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5963291
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】タッチセンシティブ・スクリーンからシンボルを入力する方法および装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/023 20060101AFI20160721BHJP
   H03M 11/04 20060101ALI20160721BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20160721BHJP
【FI】
   G06F3/023 310L
   G06F3/0488
【請求項の数】18
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-515991(P2015-515991)
(86)(22)【出願日】2012年6月6日
(65)【公表番号】特表2015-518993(P2015-518993A)
(43)【公表日】2015年7月6日
(86)【国際出願番号】US2012041041
(87)【国際公開番号】WO2013184106
(87)【国際公開日】20131212
【審査請求日】2015年5月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】501263810
【氏名又は名称】トムソン ライセンシング
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ピツカースギル、ジエイソン ダグラス
【審査官】 西田 聡子
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2004/0070571(US,A1)
【文献】 特開2010−277282(JP,A)
【文献】 特開2011−34289(JP,A)
【文献】 特開2012−003545(JP,A)
【文献】 特開2011−059998(JP,A)
【文献】 特開2002−132429(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/023
G06F 3/0488
H03M 11/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチスクリーン装置を使用してシンボルを入力する方法であって、前記タッチスクリーン装置のプロセッサが、
前記タッチスクリーン装置上に表示された入力フィールドに対するタッチ動作を検出するステップと
前記タッチ動作を検出するステップに応答して、単一の行に複数のシンボルを表示するステップと
前記表示されたシンボルのうちの第1のシンボルに対するタッチ動作を検出するステップと
前記タッチ動作が前記タッチスクリーン装置に対するタッチ動作停止を検出することによって終了し、前記表示されたシンボルのうちの第2のシンボルが前記単一の行において最後にタッチされたシンボルとして検出され、かつ前記表示されたシンボルのうちの前記第2のシンボルが前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルとは異なる場合に、前記表示されたシンボルのうちの前記第2のシンボルを前記入力フィールドに入力するステップと
を実行する、前記方法。
【請求項2】
前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルに対するタッチ動作を検出するステップに応答して、前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルを、前記表示されたシンボルと重ならない別の場所に表示するステップをさらに含む、請求項1に記載の方
【請求項3】
前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルから前記表示されたシンボルのうちの第2のシンボルに至るまでにタッチされた各シンボルは、前記表示されたシンボルと重ならないそれぞれ別の場所に表示される、請求項1に記載の方
【請求項4】
前記タッチ動作が前記単一の行から離れるスライド動作を検出することによって終了し、かつ前記表示されたシンボルのうちの前記第2のシンボルがアルファベットである場合、前記アルファベットで始まる少なくとも1つのワードを有するリストを表示するステップさらに含む、請求項1に記載の方
【請求項5】
前記少なくとも1つのワードのうちの第1のワードに対するタッチ動作を検出し、前記リストに対するタッチ動作終了が検出されると、前記少なくとも1つのワードのうちの前記第1のワードを前記入力フィールドに入力するステップをさらに含む、請求項4に記載の方
【請求項6】
前記入力フィールド内において前記少なくとも1つのワードのうちの前記第1のワードの隣にアイコンを表示し、前記アイコンへのタッチ動作が検出されたときに、前記少なくとも1つのワードのうちの前記第1のワードが前記入力フィールドから削除されるようにするステップをさらに含む、請求項5に記載の方
【請求項7】
前記入力フィールドに対する別の入力を受信したときに前記入力フィールドから前記アイコンを削除するステップをさらに含む、請求項6に記載の方
【請求項8】
前記少なくとも1つのワードの各々が多くも第1の数のアルファベットを有するように制限される、請求項4に記載の方
【請求項9】
前記リストにおけるワードの方向と平行な方向へのスライド動作が検出された場合に、前記第1の数を調節し、多くとも前記調節された数のアルファベットを有するワードのみを表示するステップをさらに含む、請求項8に記載の方
【請求項10】
プログラムを記憶する手段と、
タッチセンシティブ・スクリーンを有するディスプレイと、
前記プログラムを記憶する手段からのプログラムを実行する際に前記タッチセンシティブ・スクリーン上に入力フィールドを表示し、前記入力フィールドに対するタッチ動作を検出し、前記入力フィールドに対する前記タッチ動作に応答して単一の行に複数のシンボルを表示し、前記表示されたシンボルのうちの第1のシンボルに対するタッチ動作を検出し、前記タッチ動作が前記タッチセンシティブ・スクリーンに対するタッチ動作の停止を検出することによって終了し、前記表示されたシンボルのうちの第2のシンボルが前記単一の行において最後にタッチされたシンボルとして検出され、かつ前記表示されたシンボルのうちの前記第2のシンボルが前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルとは異なる場合に、前記表示されたシンボルのうちの前記第2のシンボルを前記入力フィールドに入力するように動作する処理手段と、
を含むタッチスクリーン装置。
【請求項11】
前記処理手段は、前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルに対するタッチ動作の前記検出に応答して、前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルを、前記表示されたシンボルと重ならない別の場所に表示するようにさらに動作する、請求項10に記載のタッチスクリーン装置。
【請求項12】
前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルから前記表示されたシンボルのうちの第2のシンボルに至るまでにタッチされた各シンボルは、前記表示されたシンボルと重ならないそれぞれ別の場所に表示される、請求項10に記載のタッチスクリーン装置。
【請求項13】
前記タッチ動作が前記単一の行から離れるスライド動作を検出することによって終了し、かつ前記表示されたシンボルのうちの前記第2のシンボルがアルファベットである場合、前記処理手段は、前記アルファベットで始まる少なくとも1つのワードを有するリストを表示するようにさらに動作する、請求項10に記載のタッチスクリーン装置。
【請求項14】
前記処理手段は、前記少なくとも1つのワードのうちの第1のワードに対するタッチ動作を検出し、前記リストに対するタッチ動作の終了が検出されると、前記少なくとも1つのワードのうちの前記第1のワードを前記入力フィールドに入力するようにさらに動作する、請求項13に記載のタッチスクリーン装置。
【請求項15】
前記処理手段は、前記入力フィールド内において前記少なくとも1つのワードのうちの前記第1のワードの隣にアイコンを表示し、前記アイコンへのタッチ動作が検出されたときに、前記少なくとも1つのワードのうちの前記第1のワードが入力フィールドから削除されるようにさらに動作する、請求項14に記載のタッチスクリーン装置。
【請求項16】
前記処理手段は、前記入力フィールドに対する別の入力を受信したときに前記入力フィールドから前記アイコンを削除するようにさらに動作する、請求項15に記載のタッチスクリーン装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのワードの各々が多くとも第1の数のアルファベットを有するように制限される、請求項13に記載のタッチスクリーン装置。
【請求項18】
前記リストにおけるワードの方向と平行な方向へのスライド動作が検出された場合に、前記処理手段は、前記第1の数を調節し、多くとも前記調節された数のアルファベットを有するワードのみを表示するように動作する、請求項17に記載のタッチスクリーン装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概ね、タッチセンシティブ・スクリーンからシンボルを入力する方法および装置に関し、より具体的には、表示されたシンボルの単一の行の上をスライドすることによって、表示された入力フィールドにユーザがシンボルを入力できるようにする方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチセンシティブ・スクリーンを用いてデータを入力する方法は、通常、スクリーン上に従来のキーボード、例えば、QWERTYキーボードを表示し、表示されたキーボードにおけるキーを指またはスタイラスと呼ばれるハンドヘルド・デバイスでタッチまたはタップしてタッチまたはタップされたキーによって表されたアルファベットを選択することを含む。しかしながら、携帯電話などの携帯型装置では、スクリーン(画面)が小さく、表示されたキーボードにおいて所望のシンボルに正確にタッチすることは困難である。タッチスクリーン装置のタッチセンシティブ・スクリーンのサイズが大きくなったとしても、年配者にとっては、依然として問題が存在し得る。したがって、本技術分野においては、上述した問題に対処して、タッチセンシティブ・スクリーンからシンボルを入力するための改良された方法を提供する必要がある。
【発明の概要】
【0003】
本発明者は、単一の行に複数のシンボルを表示し、単一の行において所望のシンボルへスライドさせることによって、ユーザがより容易にシンボルを正しく選択できるようになることに気付いた。
【0004】
本発明の一態様によれば、タッチスクリーン装置を使用してシンボルを入力する方法が開示される。この方法は、タッチスクリーン装置上に表示された入力フィールドに対するタッチ動作を検出するステップと、入力フィールドに対するタッチ動作を検出するステップに応答して、単一の行に複数のシンボルを表示するステップと、表示されたシンボルのうちの第1のシンボルに対するタッチ動作を検出するステップと、タッチ動作がタッチスクリーン装置に対するタッチ動作を停止することによって終了し、表示されたシンボルのうちの第2のシンボルが単一の行において最後にタッチされたシンボルとして検出され、かつ表示されたシンボルのうちの第2のシンボルが表示されたシンボルのうちの第1のシンボルとは異なる場合に、表示されたシンボルのうちの第2のシンボルを入力フィールドに入力するステップと、を含む。
【0005】
この方法は、第2のシンボルがアルファベットであり、タッチ動作が単一の行から離れるようにスライド動作することによって終了する場合に、単一の行における第2のシンボルで始まる少なくとも1つのワードを有するリストを表示するステップと、少なくとも1つのワードのうちの第1のワードに対するタッチ動作を検出し、リストに対するタッチ動作が終了すると、少なくとも1つのワードのうちの第1のワードを入力フィールドに入力するステップを含んでいてもよい。
【0006】
この方法は、入力フィールド内において少なくとも1つのワードのうちの第1のワードの隣にアイコンを表示し、アイコンがタッチされたときに、少なくとも1つのワードのうちの第1のワードが上記入力フィールドから削除されるようにするステップと、入力フィールドに対する別の入力を受信したときに入力フィールドからアイコンを削除するステップと、を含んでいてもよい。
【0007】
本発明のさらに別の態様によれば、タッチスクリーン装置が開示される。例示的な実施態様によれば、タッチスクリーン装置は、プログラムを記憶するメモリと、タッチセンシティブ・スクリーンを有するディスプレイと、メモリからのプログラムを実行する際にタッチセンシティブ・スクリーン上に入力フィールドを表示し、入力フィールドに対するタッチ動作を検出し、入力フィールドに対するタッチ動作に応答して単一の行に複数のシンボルを表示し、表示されたシンボルのうちの第1のシンボルに対するタッチ動作を検出し、タッチ動作がタッチセンシティブ・スクリーンに対するタッチ動作を停止することによって終了し、表示されたシンボルのうちの第2のシンボルが単一の行において最後にタッチされたシンボルとして検出され、かつ表示されたシンボルのうちの第2のシンボルが表示されたシンボルのうちの第1のシンボルとは異なる場合に、表示されたシンボルのうちの第2のシンボルを入力フィールドに入力するように動作するプロセッサと、を含む。
【0008】
本発明のさらに別の態様によれば、タッチスクリーン装置が開示される。例示的な実施態様によれば、タッチスクリーン装置は、プログラムを記憶するメモリと、タッチセンシティブ・スクリーンを有するディスプレイと、メモリからのプログラムを実行する際にタッチセンシティブ・スクリーン上に入力フィールドを表示し、入力フィールドに対するタッチ動作を検出し、入力フィールドに対するタッチ動作に応答して単一の行に複数のシンボルを表示し、表示されたシンボルのうちの第1のシンボルに対するタッチ動作を検出し、タッチ動作がタッチセンシティブ・スクリーンに対するタッチ動作を停止することによって終了し、表示されたシンボルのうちの第2のシンボルが単一の行において最後にタッチされたシンボルとして検出され、かつ表示されたシンボルのうちの第2のシンボルが表示されたシンボルのうちの第1のシンボルとは異なる場合に、表示されたシンボルのうちの第2のシンボルを入力フィールドに入力するように動作する処理手段と、を含む。
【0009】
本発明の好ましい例示的な態様の上述した概要は、本明細書中に提示した本発明の概念を単に例示したものであり、どのような形においても、本発明の範囲を限定するように意図されたものではない。
【0010】
本発明の上述した特徴および利点、その他の特徴および利点、さらに、それを達成する方法は、添付図面と併せて、本発明の以下の例示的な実施形態の説明を参照することによってより明確になり、本発明をより良好に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の例示的な実施形態に係るタッチスクリーン装置のブロック図である。
図2A】本発明の例示的な実施形態に係るステップを示すフローチャートである。
図2B】本発明の例示的な実施形態に係るステップを示すフローチャートである。
図3図2に示されたタッチスクリーン装置におけるディスプレイのタッチセンシティブ・スクリーン部分に表示された例示的なテキスト入力フィールドを示す図である。
図4図3に示されたテキスト入力フィールドに対する例示的なタッチ動作を示す図である。
図5】テキスト入力フィールドに対するタッチ(またはタッチ動作)に応答した、ユーザ選択のための複数のシンボルを有する単一の行の例示的な表示を示す図である。
図6図5に示された単一の行におけるシンボルBからシンボルTへのスライド動作の例を示す図である。
図7図6に示された単一の行から離れるスライド動作の例を示す図である。
図8】単一の行から離れるスライド動作に応答して、単一の行において最後にタッチされたシンボルTで始まるワードのリストを表示する例を示す図である。
図9】リストに対するタッチ動作の終了に応答して、リストにおいて最後にタッチされたワードを入力する例を示す図である。
図10図3に示されたテキスト入力フィールドに入力されている2つのワードの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書において例示する内容は、本発明の好ましい実施形態を示すものであり、このように例示する内容は、どのような形においても、本発明の範囲を限定するように解釈されるべきではない。
【0013】
図1を参照すると、携帯型コンピューティング装置(PCD)の例示的な、非限定的な態様が図示され、概ね参照符号1によって示されている。図示されているように、PCD1は、I/Oブロック10などの入力/出力(I/O)手段と、プロセッサ20などの処理手段と、メモリ30などのメモリ手段と、ディスプレイ50およびオプションとしてのキーパッド40を含むユーザ・インタフェースと、を有する。PCDをタッチスクリーン装置として例示しているが、タッチセンシティブ・スクリーンを用いたディスプレイを有するどのような機器や装置にも本発明の原理を適用することができる。ディスプレイは、LCDやプラズマ等のどのようなディスプレイであってもよく、ディスプレイは、TV、PC、携帯電話、タブレット、ディジタル・カメラ、カムコーダ、およびDVDプレイヤの一部であってもよい。ディスプレイは、セットトップ・ボックスおよび上述した装置のいずれかと共に使用されてもよい。説明を明瞭にするために、特定の制御信号、電力信号などのPCD1に関わる特定の従来の要素および/または他の要素が図1に示されていない場合がある。
【0014】
I/Oブロック10は、PCD1のI/O機能を実行するように動作する。例示的な実施形態によれば、I/Oブロック10は、インターネット・ソースなどのブロードキャスト・ソースから、さらに、例えばUSB、ネットワーク、またはHDMI(登録商標)インタフェースを通じて接続されたPC、ハードディスクなどの他のデバイスから、アナログおよび/またはディジタル形式のオーディオ、ビデオおよび/またはデータ信号などの信号を受信するように動作する。I/Oブロック10は、さらに、外部装置に対して信号を出力するように動作してもよい。
【0015】
プロセッサ20は、PCD1の様々な信号処理および制御機能を実行するように動作する。例示的な実施形態によれば、プロセッサ20は、チューニング、復調、前方誤り訂正、トランスポート処理、および圧縮解除機能などの機能を実行することによって、I/Oブロックから提供されたオーディオ、ビデオ、および/またはデータ信号を処理し、これによって、オーディオ、ビデオおよび/またはデータ・コンテンツを表すディジタル・データを生成する。このような処理機能から生成されたディジタル・データは、さらなる処理のために提供され、さらに/または、ディスプレイ50に対して出力され得る。
【0016】
プロセッサ20は、さらに、本明細書に記載されている本発明の様々な実施形態および方法を容易に実施できるようにするソフトウエア・コードを実行するように動作する。本発明のこれらの態様に関するさらなる詳細については、本明細書において後述する。プロセッサ20は、さらに、PCD1の他の機能を実行および/または有効にするように動作する。他の機能としては、限定するものではないが、メモリ30に記憶されたプログラムの実行、キーパッド40、ディスプレイ50のスクリーンのタッチセンシティブ要素、およびその他の入力デバイス(図示せず)を介して行われたユーザ入力の処理、1つ以上のタイマーの管理、オンスクリーン・ディスプレイの有効化、メモリ30からのデータの読み出し、メモリ30に対するデータの書き込み、および/または、他の処理が挙げられる。プロセッサ20は、1つ以上の集積回路(IC)を使用して実施することができる。
【0017】
本発明の原理によれば、メモリ30に記憶することができるインターネット・ブラウザなどのプログラムの実行中に、プロセッサ20は、テキスト入力フィールドなどの入力フィールドをディスプレイ50のスクリーンのタッチセンシティブ部分上に表示させ、ユーザによる入力フィールドに対するタッチ動作を検出し、入力フィールドに対するタッチ(またはタッチ動作)の検出に応答して、単一の行に複数のシンボルを表示させ、単一の行に表示されたシンボルのうちの最初のシンボルに対するタッチを検出し、単一の行に対するタッチ(またはタッチ動作)が終了したかどうかを検出し、単一の行に対するタッチ(またはタッチ動作)が終了していない場合には、単一の行における別のシンボルに対するタッチ(またはタッチ動作)を検出し、単一の行に対するタッチ(またはタッチ動作)が終了している場合には、その終了がディスプレイ50のスクリーンに対するタッチ動作を停止することによってなされたものかどうかを判定し、その終了がディスプレイ50のスクリーンに対するタッチ動作を停止することによってなされたものである場合には、最後にタッチされたシンボルを入力フィールドに入力し、その終了が単一の行から離れるスライド動作によってなされたものである場合には、少なくとも1つのワードを含むリストを表示し、表示されている少なくとも1つのワードのうちの1つのワードに対するタッチ動作を検出し、リストに対するタッチ(またはタッチ動作)が終了しているかどうかを検出し、表示されている少なくとも1つのワードのうちの最後にタッチされたワードを入力フィールドに入力する。さらなる詳細について以下に述べる。
【0018】
メモリ30は、プロセッサ20に動作可能に結合され、PCD1のデータ記憶機能を実行する。実施態様によっては、メモリ30の少なくとも一部をプロセッサ20と同じIC上に含めることができる。例示的な実施形態によれば、メモリ30はデータを記憶し、このデータには、限定するものではないが、ソフトウエア・コード、オンスクリーン・ディスプレイ(例えば、メニュー)データ、ユーザ選択/セットアップ・データ、および/またはその他のデータが含まれる。さらに、メモリ30には、ハードディスク・ドライブ(HDD)、または、DVDドライブ、PROM、SRAM、またはこれらを組み合わせたものが含まれ得る。
【0019】
キーパッド40は、ユーザによって、PCD1を制御するために使用され得る。例えば、キーパッド40におけるメニュー・キー(図示せず)を、メイン・メニュー、テキスト入力フィールドに対するテキスト入力が完了したことを確認するためのエンター・キー、および、ディスプレイ50のスクリーン上でカーソルを左、右、上、および下に移動させるための矢印キーを起動するために使用することができる。プロセッサ20は、キー押圧信号を検出し、どのキーが起動されたかを判別し、これに応答して、適切な動作を実行するように動作する。
【0020】
ディスプレイ50は、タッチセンシティブ領域を含み、このタッチセンシティブ領域は、ディスプレイ50のスクリーン全体にわたって存在していていることもあれば、単に一部にわたって存在していることもある。タッチセンシティブ領域は、従来のタッチセンシティブ要素を含む。プロセッサ20は、従来の方法でどの要素がタッチされたかを検出するように動作し、それにより、どの表示されているシンボルまたはアイコンがタッチされているかを従来の方法で判定することができる。
【0021】
図2を参照すると、本発明の例示的な実施形態に係る各ステップを示すフローチャート200が示されている。例示的な説明のみの目的で、以下に説明する図2のステップが、上述した図1、さらに、後述する図3〜10の例示的な実施形態を具体的に参照して説明されることがある。しかしながら、当業者であれば、図2のフローチャートで実施される本発明の原理を他の実施形態および/または実施態様に適用することも可能であることが直感的に理解できるであろう。さらに、図2の各ステップは例示のみを目的としており、どのような形においても本発明を限定するように意図されたものではない。
【0022】
ステップ210において、プロセッサ20は、メモリ30に記憶されているソフトウエアの実行中に、図3に示されているテキスト入力フィールド400のような入力フィールドを、ディスプレイ50のタッチセンシティブ・スクリーン部分に表示する。ユーザが図4に示すようにテキスト・フィールドにタッチすると、プロセッサ20は、ステップ220において、入力フィールド400に対するタッチ(またはタッチ動作)を検出する。これに応答して、プロセッサ20は、入力フィールド400に対するタッチ(またはタッチ動作)が検出されたことを認識して、タッチ領域の周囲に円などのマークを表示してもよい。本発明の原理によれば、入力フィールド400に対するタッチ(またはタッチ動作)の検出または受信に応答して、プロセッサ20は、タッチの終了の際、図5に示すように、英語の大文字のアルファベットの単一の行410のような、単一の行を成す複数のシンボルを表示する。シンボルは、英語のアルファベットに限定されるものではなく、表示可能なASCII文字、アイコンのようなグラフィック、英語以外の言語のアルファベット、または、これらの組み合わせを含んでもよい。
【0023】
入力フィールド400に対するタッチ(またはタッチ動作)とはタッチの一部が入力フィールド400内に存在することを意味する。
【0024】
好ましくは、単一の行410は、水平方向に、すなわち、東西方向に配置される。しかしながら、この方向は、東西方向に限定されない。単一の行は、例えば、垂直方向、水平線に対して45度の角度またはその他の傾斜を付けられるなど、どのような形で方向付けられていてもよい。
【0025】
単一の行410における複数の表示されたシンボル上でシンボルを選択するために、ユーザは、単一の行における別のシンボルにタッチしなければならず、タッチは、その別のシンボルから選択されたシンボルに連続していなければならない。換言すれば、ユーザは、その別のシンボルから選択されたシンボルにスライドしなければならない。好ましくは、ユーザは、単一の行410の右端または左端のシンボルに対するタッチを開始し、選択されたシンボルにスライドさせるとよい。この処理において、プロセッサ20は、タッチされた全てのシンボルを検出するように動作する。例えば、図6において、ユーザは、シンボルBからシンボルTに単一の行410をタッチする。この例において最後にタッチされたシンボルTが選択され、入力フィールド400に入力される。
【0026】
タッチは、指、またはスタイラスなどのハンドヘルド・デバイスによって行うことができる。
【0027】
単一の行410は、一端部に一方のマークを有し、他端部に他方のマークを有する、マークされた領域(図示せず)に制限されることがある。これらのマークは、単に、ディスプレイ50のスクリーンのエッジであってもよい。単一の行410は、この単一の行410のためにマークされた領域よりも長尺であってもよい。この場合、単一の行410は、マークされた領域を回り込んでいる。例えば、ユーザは、マークされた領域の最初のマークに達するまで、単一の行上で第1の方向にスライドを行う。このポイントにおいて、プロセッサ20は、所定の間隔毎に、すぐ次のシンボルを第1の方向に最後に表示されたシンボルの位置にシフトし、全ての表示されたシンボルを第1の方向とは反対の第2の方向へ1つの位置にシフトし、シフトしてマークされた領域から外れた最初のシンボルの表示を解除する。第2の方向におけるスライドで、システムは、反対方向に動作することを除き、同様の動作を行う。上記の所定の間隔は、新たに表示されたシンボルをユーザが確認するために十分な時間が与えられるような間隔をユーザが選択可能であるように、ユーザが調整可能であってもよい。
【0028】
シンボルに対するタッチが検出されると、プロセッサ20は、タッチされたシンボルを単一の行と重ならない別の場所に表示してもよい。例えば、図6において、アルファベットTがタッチされ、より大きなTのコピーが、シンボルTの位置する単一の行410の上に表示される。この機能により、ユーザが現在タッチしたシンボルをより容易に確認することができるため、ユーザは、シンボルをより正確に選択することができる。さらに、プロセッサ20は、タッチされた領域の周囲に紫色の円のようなマークを表示し、ユーザに対し、そのシンボルに対するタッチが検出されたことを認識させてもよい。
【0029】
再び図2を参照すると、プロセッサ20は、ステップ240において、単一の行410にあるシンボルのうちの最初のシンボルに対するタッチ動作を検出する。次に、ステップ250において、プロセッサ20は、単一の行410に対するタッチ(またはタッチ動作)が終了したかどうかを判定する。タッチの一部が依然として単一の行410の表示領域内にある場合には、単一の行410に対するタッチ(またはタッチ動作)が存在する。単一の行410に対するタッチ(またはタッチ動作)は、ディスプレイ50のスクリーンに対するタッチ動作を停止すること、または、単一の行410から離れるようにスライド動作することによって終了する。タッチ動作が単一の行410を離れない場合には、プロセッサ20は、ステップ260において、単一の行410に対する別のシンボルに対するタッチの受信または検出を続け、処理がステップ250に戻る。
【0030】
ステップ270において、プロセッサ20が単一の行410に対するタッチ(またはタッチ動作)が終了し、その終了がディスプレイ50のスクリーンに対するタッチ動作を停止したことによってなされたものであると判定すると、ステップ280において、プロセッサ20は、最後にタッチされたシンボルを入力フィールド400に入力する。上述したように、選択されたシンボルは、スライド動作において最初にタッチされたシンボルではない。したがって、最後にタッチされたシンボルは、最初にタッチされたシンボルとは異なるシンボルである。
【0031】
単一の行410に対するタッチ(またはタッチ動作)が終了し、その終了が単一の行410から離れるようにスライド動作することによって行われたものである場合には、以下に説明する追加的な発明の特徴を実施することができる。その追加的な発明の特徴が実施されない場合、または、実施されるがユーザによってディセイブルド(無効化)される場合、プロセッサ20が単一の行410に対するタッチ(またはタッチ動作)が終了したことを検出すると、プロセッサ20は、最後にタッチされたシンボルを入力フィールドに入力する。例えば、図6のTが単一の行410において最後にタッチされたシンボルである場合には、その終了が検出されると、プロセッサ20は、「T」を入力フィールド400に入力する。ユーザは、ディスプレイ50の画面上のアイコン(図示せず)をタッチすることによって、または、キーパッド40におけるキーを作動させることによって、入力されたシンボルを消去することが可能である。
【0032】
上記の追加的な発明の特徴が実施され、イネーブルド(有効化)され、プロセッサ20が、単一の行410に対するタッチ(またはタッチ動作)が終了し、さらに、ステップ270において、その終了が単一の行410から離れるようにスライド動作することによって行われていることを検出すると、ステップ310において、プロセッサ20は、最後にタッチされたシンボルがアルファベットであるかどうかを判定する。最後にタッチされたシンボルがアルファベットではない場合、ステップ320において、プロセッサ20は、最後にタッチされたシンボルを入力フィールド400に入力する。最後にタッチされたシンボルがアルファベットである場合には、プロセッサ20は、処理を進め、ステップ330において、そのアルファベットで始まる少なくとも1つのワードのリストを表示する。そのリストは、リストにおける各ワードが離れるようにスライド動作する方向に対して垂直に表示されるように、表示される。その方向は、リスト上の各ワードが単一の行410と平行であるが単一の行410とは重ならないように、単一の行410に対して垂直であることが好ましい。
【0033】
図7は、ユーザのタッチが単一の行410から離れるようにスライドしようとしている例を示している。スライド動作が単一の行410から外れたことを検出すると、プロセッサ20は、図8に示されているように、Tで始まるワードのリスト420を表示する。なぜならば、Tは、単一の行410において最後にタッチされたシンボルだからである。ユーザがリスト420上の少なくとも1つのワードのうちの最初のワードにタッチすると、ステップ340において、プロセッサ20はタッチ動作を検出する。次に、ステップ350において、プロセッサ20は、リスト420上のタッチが終了したかどうかを判定する。タッチの一部がリスト420内に存在する限り、リスト420に対するタッチ(またはタッチ動作)が存在する。リスト420に対するタッチ(またはタッチ動作)は、ディスプレイ50のスクリーンに対するタッチを停止するか、リスト420から離れるように、かつリスト420から外れるようにスライドすることによって行われる。
【0034】
プロセッサ20が、リスト420に対するタッチ(またはタッチ動作)が終了していないと判定すると、プロセッサ20はステップ360においてリスト420上の別のワードに対するタッチ動作を検出し、処理はステップ350に戻る。
【0035】
プロセッサ20がリスト420に対するタッチ動作が終了していることを判定すると、プロセッサ20は、最後にタッチされたワードを入力フィールド400入力する。例えば、図9に示されているように、最後にタッチされたワードは“this(これ)”であり、“this”が入力フィールド400に入力される。入力されたワード“this”は、削除アイコン430と共に表示することができ、これにより、ユーザが削除アイコン430にタッチすると、プロセッサ20はそのワードを入力フィールド400から削除する。削除アイコン430は、別のワードが入力フィールド400に入力された後、または、所定時間が経過した後に、入力から取り除かれる。図9および図10に示されているように、入力されたワードは、その周囲を囲むバルーン(吹き出し枠)で飾り付けしてもよい。
【0036】
単一の行410上のシンボルに対するタッチ(またはタッチ動作)の受信または検出と同様に、プロセッサ20は、単一の行410およびリスト420と重ならない所定の場所にワードを表示することによって、ワードに対するタッチ(またはタッチ動作)の受信または検出を知らせてもよい。例えば、図9において、ワード“this”がタッチされると、ワード“this”は、アルファベットTが表示されている単一の行410の上に表示される。
【0037】
リスト420は、ディスプレイ50のスクリーンを超えて延在していてもよい。この場合、ワードは、画面内のリスト領域を回り込む。すなわち、所定の間隔で、以前は見えなかったシーケンス内の次のワードが、スライド方向のリスト上の最後のワードの位置をとり、最初のワードを除いた全ての以前のワードは、スライド動作の反対方向の1つの位置に移動し、したがって、リスト上の最初のワードは見えなくなる。リスト420上の他方向へのスライドは、逆の方向において同じ効果を生じさせる。
【0038】
ユーザは、図2に示されている処理を繰り返すことによって、追加的なシンボルまたはワードを入力することができる。図10は、完了した入力が“this is(これは・・です)”であることを示している。入力が完了すると、ユーザは、システムに対し、従来の方法で、キーパッド40における入力ボタン(図示せず)を作動させること、または、ディスプレイ50のスクリーン上のアイコンまたはボタン(図示せず)をタッチすることによって知らせる。選択的な特徴として、ワードが入力フィールド400に最初に入力されたとき、そのワードは入力フィールド400において一色で、例えば、赤で表示され、後では、異なる色、例えば、灰色に変更される。
【0039】
ワードリスト420におけるワードの順番は、種々の方法で配列することができる。例えば、ワードの順番は、図9に示されているようにアルファベット順に配列させてもよい。ワードの順番は、英語などの関連する言語における統計的な使用頻度に従って配列させてもよい。プロセッサ20は、さらに、ユーザによって選択された各ワードの使用頻度をモニタして収集することによって、自己の統計データをコンパイルすることができる。
【0040】
別の実施形態においては、発明者は、リスト420に対するタッチ(またはタッチ動作)の終了を、ディスプレイ50のスクリーンに対するタッチを終了することと、リスト420から離れるようにスライド動作することとで区別する。スクリーンに対するタッチを停止しても、依然として、最後にタッチしたワードが入力フィールド400に入力される。しかしながら、本実施形態においては、リスト420から離れるようにスライド動作することで、異なる効果を生じさせることができる。本実施形態において、ユーザが指をリスト420上で水平方向に(すなわち、リスト420において表示されたワードの方向と平行な方向に)左に動かすと、リスト420に列挙されるワードのアルファベットの数が調節される。例えば、図9において、ユーザがリスト420上で左に(または、リスト420において表示されたワードの方向と平行な第1の方向に)スライドさせると、各々の表示されたワードにおけるアルファベットの数は5から4に減らされ、“there”は、そのワードのアルファベットの数が4を超えるため表示されない。表示されるワードにおけるアルファベットの数は、スライドの距離に従って減らされる。例えば、約N個のアルファベットの距離は、N個のアルファベットの減少を生じさせる。同様に、ユーザがリスト420内のワード上で右に水平に(または、リスト420において表示されたワードの方向と平行な第2の方向に)スライドさせると、表示されるワード毎のアルファベットの数が増やされる。
【0041】
本実施形態における上述した処理のソフトウエアはメモリ30に記憶される。メモリ30は、ハードディスク、DVD、PROM、およびSRAMなどのコンピュータ可読媒体とすることができる。
【0042】
別の実施形態においては、ディスプレイ50は、タッチセンシティブ要素を備えていない。むしろ、タッチセンシティブ要素は、ディスプレイ50でない領域に設けられる。例えば、タッチセンシティブ要素は、タッチ・パッドに設けられる。ユーザは、ポインティング・デバイスを使用して、タッチ動作を行う前に入力フィールド400を指し示すことができ、さらに、例えば、スライド動作を行う前に、単一の行410の一端部を指し示すことができる。
【0043】
上述したように、本発明は、特に、入力フィールドに対するタッチ動作に応答して、タッチセンシティブ・スクリーンにおけるシンボルをユーザが入力できるようにする方法を提供する。本発明は、好ましい構成を有するものとして説明したが、本開示の範囲内で本発明に対してさらなる変更を施すことが可能である。したがって、本願は、本発明の一般的な原理を使用して、本発明のどのような変形例、使用例、さらに、適用例をも包含するように意図されている。さらに、本願は、本発明に係る技術分野において公知の、慣習的なプラクティスの範疇で本開示内容から派生されるものも包含することを意図しており、それは、添付した特許請求項の範囲に含まれるものである。
<付記1>
タッチスクリーン装置を使用してシンボルを入力する方法(200)であって、
前記タッチスクリーン装置上に表示された入力フィールドに対するタッチ動作を検出するステップ(220)と、
前記タッチ動作を検出するステップに応答して、単一の行に複数のシンボルを表示するステップ(230)と、
前記表示されたシンボルのうちの第1のシンボルに対するタッチ動作を検出するステップ(240)と、
前記タッチ動作が前記タッチスクリーン装置に対するタッチ動作を停止することによって終了し、前記表示されたシンボルのうちの第2のシンボルが前記単一の行において最後にタッチされたシンボルとして検出され、かつ前記表示されたシンボルのうちの前記第2のシンボルが前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルとは異なる場合に、前記表示されたシンボルのうちの前記第2のシンボルを前記入力フィールドに入力するステップ(270,280)と、
を含む前記方法。
<付記2>
前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルに対するタッチ動作を検出するステップに応答して、前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルを、前記表示されたシンボルと重ならない別の場所に表示するステップをさらに含む、付記1に記載の方法(200)。
<付記3>
前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルから前記表示されたシンボルのうちの第2のシンボルにタッチされた各シンボルは、前記表示されたシンボルと重ならない個々の別の場所に表示される、付記1に記載の方法(200)。
<付記4>
前記タッチ動作が前記単一の行から離れるようにスライド動作することによって終了し、かつ前記表示されたシンボルのうちの前記第2のシンボルがアルファベットである場合、前記アルファベットで始まる少なくとも1つのワードを有するリストを表示するステップ(330)をさらに含む、付記1に記載の方法(200)。
<付記5>
前記少なくとも1つのワードのうちの第1のワードに対するタッチ動作を検出し(340)、前記リストに対するタッチ動作が終了すると、前記少なくとも1つのワードのうちの前記第1のワードを前記入力フィールドに入力するステップ(370)をさらに含む、付記4に記載の方法(200)。
<付記6>
前記入力フィールド内において前記少なくとも1つのワードのうちの前記第1のワードの隣にアイコンを表示し、前記アイコンがタッチされたときに、前記少なくとも1つのワードのうちの前記第1のワードが前記入力フィールドから削除されるようにするステップをさらに含む、付記5に記載の方法(200)。
<付記7>
前記入力フィールドに対する別の入力を受信したときに前記入力フィールドから前記アイコンを削除するステップをさらに含む、付記6に記載の方法(200)。
<付記8>
前記少なくとも1つのワードの各々が多くても第1の数のアルファベットを有するように制限される、付記4に記載の方法(200)。
<付記9>
前記リストにおけるワードの方向と平行な方向にスライドしていることが検出された場合に、前記第1の数を調節し、多くとも前記調節された数のアルファベットを有するワードのみを表示するステップをさらに含む、付記8に記載の方法(200)。
<付記10>
プログラムを記憶するメモリ(30)と、
タッチセンシティブ・スクリーンを有するディスプレイ(50)と、
前記メモリからのプログラムを実行する際に前記タッチセンシティブ・スクリーン上に入力フィールドを表示し、前記入力フィールドに対するタッチ動作を検出し、前記入力フィールドに対する前記タッチ動作に応答して単一の行に複数のシンボルを表示し、前記表示されたシンボルのうちの第1のシンボルに対するタッチ動作を検出し、前記タッチ動作が前記タッチセンシティブ・スクリーンに対するタッチ動作を停止することによって終了し、前記表示されたシンボルのうちの第2のシンボルが前記単一の行において最後にタッチされたシンボルとして検出され、かつ前記表示されたシンボルのうちの前記第2のシンボルが前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルとは異なる場合に、前記表示されたシンボルのうちの前記第2のシンボルを前記入力フィールドに入力するように動作するプロセッサ(20)と、
を含むタッチスクリーン装置(1)。
<付記11>
前記プロセッサ(20)は、前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルに対するタッチ動作の前記検出に応答して、前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルを、前記表示されたシンボルと重ならない別の場所に表示するようにさらに動作する、付記10に記載のタッチスクリーン装置(1)。
<付記12>
前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルから前記表示されたシンボルのうちの第2のシンボルにタッチされた各シンボルは、前記表示されたシンボルと重ならない個々の別の場所に表示される、付記10に記載のタッチスクリーン装置(1)。
<付記13>
前記タッチ動作が前記単一の行から離れるようにスライド動作することによって終了し、かつ前記表示されたシンボルのうちの前記第2のシンボルがアルファベットである場合、前記プロセッサ(20)は、前記アルファベットで始まる少なくとも1つのワードを有するリストを表示するようにさらに動作する、付記10に記載のタッチスクリーン装置(1)。
<付記14>
前記プロセッサ(20)は、前記少なくとも1つのワードのうちの前記第1のワードに対するタッチ動作を検出し、前記リストに対するタッチ動作が終了すると、前記少なくとも1つのワードのうちの前記第1のワードを前記入力フィールドに入力するようにさらに動作する、付記13に記載のタッチスクリーン装置(1)。
<付記15>
前記プロセッサ(20)は、前記入力フィールド内において前記少なくとも1つのワードのうちの前記第1のワードの隣にアイコンを表示し、前記アイコンがタッチされたときに、前記少なくとも1つのワードのうちの前記第1のワードが前記入力フィールドから削除されるようにさらに動作する、付記14に記載のタッチスクリーン装置(1)。
<付記16>
前記プロセッサ(20)は、前記入力フィールドに対する別の入力を受信したときに前記入力フィールドから前記アイコンを削除するようにさらに動作する、付記15に記載のタッチスクリーン装置(1)。
<付記17>
前記少なくとも1つのワードの各々が多くても第1の数のアルファベットを有するように制限される、付記13に記載のタッチスクリーン装置(1)。
<付記18>
前記リストにおけるワードの方向と平行な方向にスライドしていることが検出された場合に、前記プロセッサ(20)は、前記第1の数を調節し、多くとも前記調節された数のアルファベットを有するワードのみを表示するように動作する、付記17に記載のタッチスクリーン装置(1)。
<付記19>
プログラムを記憶する手段(30)と、
タッチセンシティブ・スクリーンを有するディスプレイ(50)と、
前記メモリ(30)からのプログラムを実行する際に前記タッチセンシティブ・スクリーン上に入力フィールドを表示し、前記入力フィールドに対するタッチ動作を検出し、前記入力フィールドに対する前記タッチ動作に応答して単一の行に複数のシンボルを表示し、前記表示されたシンボルのうちの第1のシンボルに対するタッチ動作を検出し、前記タッチ動作が前記タッチセンシティブ・スクリーンに対するタッチ動作を停止することによって終了し、前記表示されたシンボルのうちの第2のシンボルが前記単一の行において最後にタッチされたシンボルとして検出され、かつ前記表示されたシンボルのうちの前記第2のシンボルが前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルとは異なる場合に、前記表示されたシンボルのうちの前記第2のシンボルを前記入力フィールドに入力するように動作する処理手段(20)と、
を含むタッチスクリーン装置(1)。
<付記20>
前記処理手段(20)は、前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルに対するタッチ動作の前記検出に応答して、前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルを、前記表示されたシンボルと重ならない別の場所に表示するようにさらに動作する、付記19に記載のタッチスクリーン装置(1)。
<付記21>
前記表示されたシンボルのうちの前記第1のシンボルから前記表示されたシンボルのうちの第2のシンボルにタッチされた各シンボルは、前記表示されたシンボルと重ならない個々の別の場所に表示される、付記19に記載のタッチスクリーン装置(1)。
<付記22>
前記タッチ動作が前記単一の行から離れるようにスライド動作することによって終了し、かつ前記表示されたシンボルのうちの前記第2のシンボルがアルファベットである場合、前記処理手段(20)は、前記アルファベットで始まる少なくとも1つのワードを有するリストを表示するようにさらに動作する、付記19に記載のタッチスクリーン装置(1)。
<付記23>
前記処理手段(20)は、前記少なくとも1つのワードのうちの前記第1のワードに対するタッチ動作を検出し(340)、前記リストに対するタッチ動作が終了すると、前記少なくとも1つのワードのうちの前記第1のワードを前記入力フィールドに入力するようにさらに動作する、付記22に記載のタッチスクリーン装置(1)。
<付記24>
前記処理手段(20)は、前記入力フィールド内において前記少なくとも1つのワードのうちの前記第1のワードの隣にアイコンを表示し、前記アイコンがタッチされたときに、前記少なくとも1つのワードのうちの前記第1のワードが入力フィールドから削除されるようにさらに動作する、付記23に記載のタッチスクリーン装置(1)。
<付記25>
前記処理手段(20)は、前記入力フィールドに対する別の入力を受信したときに前記入力フィールドから前記アイコンを削除するようにさらに動作する、付記24に記載のタッチスクリーン装置(1)。
<付記26>
前記少なくとも1つのワードの各々が多くても第1の数のアルファベットを有するように制限される、付記22に記載のタッチスクリーン装置(1)。
<付記27>
前記リストにおけるワードの方向と平行な方向にスライドしていることが検出された場合に、前記処理手段(20)は、前記第1の数を調節し、多くとも前記調節された数のアルファベットを有するワードのみを表示するように動作する、付記26に記載のタッチスクリーン装置(1)。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10