特許第5963307号(P5963307)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5963307非接触型カードのカード識別子と携帯端末の端末情報とを対応付ける方法、装置及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5963307
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】非接触型カードのカード識別子と携帯端末の端末情報とを対応付ける方法、装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20160721BHJP
   G06K 17/00 20060101ALI20160721BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20160721BHJP
【FI】
   H04M11/00 302
   G06K17/00
   G06Q30/02
【請求項の数】8
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2012-239809(P2012-239809)
(22)【出願日】2012年10月31日
(65)【公開番号】特開2014-90347(P2014-90347A)
(43)【公開日】2014年5月15日
【審査請求日】2015年8月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135068
【弁理士】
【氏名又は名称】早原 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】田坂 和之
(72)【発明者】
【氏名】井戸上 彰
【審査官】 中村 信也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−181988(JP,A)
【文献】 特開2005−165872(JP,A)
【文献】 特開2011−186145(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 3/00− 3/64
H04M 7/00− 7/16
H04M11/00−11/10
G06Q10/00−99/00
G06K17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触型カード部を有する携帯端末と、非接触型リーダライタ部を有するリーダライタ装置とが、広域ネットワークを介して通信可能なシステムにおける端末情報取得方法であって、
前記リーダライタ装置は、広域ネットワークに対するサーバ機能を有しており、
前記携帯端末が前記リーダライタ装置に近接することによって、前記リーダライタ装置が、当該携帯端末の非接触型カード部のカード識別子を読み取る第1のステップと、
前記リーダライタ装置が、前記カード識別子に基づくアドレスを生成し、当該アドレスを前記携帯端末へ返信すると共に当該携帯端末にアプリケーションを起動させ、当該アドレスに対応したサイトページを生成し且つ公開する第2のステップと、
前記携帯端末が、前記アプリケーションを起動した際に、前記広域ネットワークを介して前記リーダライタ装置へ、端末情報を含むページ取得要求を送信する第3のステップと、
前記リーダライタ装置が、当該携帯端末のカード識別子と、前記ページ取得要求に含まれる前記端末情報とを対応付ける第4のステップと、
前記リーダライタ装置が、前記ページ取得要求に対応したサイトページを、前記携帯端末へ応答する第5のステップと
を有し、前記携帯端末は、前記サイトページを前記アプリケーションによって処理する
ことを特徴とする端末情報取得方法。
【請求項2】
前記リーダライタ装置は、サイネージ端末であり、
第5のステップにおけるサイトページは、当該サイネージ端末のディスプレイに表示される
ことを特徴とする請求項に記載の端末情報取得方法。
【請求項3】
第2のステップについて、前記リーダライタ装置のサイトページのアドレスは、URL(Uniform Resource Locator)であって、当該リーダライタ装置のWebサーバ機能に割り当てられたドメインアドレスに、前記カード識別子を従属して記述されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の端末情報取得方法。
【請求項4】
前記ページ取得要求は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)におけるGETリクエストであり、
前記端末情報は、前記GETリクエストのUser-Agentに含まれる機種情報である
ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の端末情報取得方法。
【請求項5】
前記システムについて、前記リーダライタ装置は、非接触型リーダライタ部を有するリーダライタクライアントと、広域ネットワークに接続されたリーダライタサーバとから構成されており、
第1のステップについて、前記リーダライタクライアントが、読み取ったカード識別子を前記リーダライタサーバへ送信し、
第2のステップについて、前記リーダライタサーバが、前記カード識別子に基づくアドレスを生成し、当該アドレスを前記リーダライタクライアントへ返信し、前記リーダライタクライアントが前記携帯端末へ返信すると共に当該携帯端末にアプリケーションを起動させ、前記リーダライタサーバが当該アドレスに対応したサイトページを生成し、
第3のステップについて、前記携帯端末が、前記アプリケーションを起動した際に、前記広域ネットワークを介して、前記アドレスに基づくサイトページを公開する前記リーダライタサーバへ、端末情報を含むページ取得要求を送信し、
第4のステップについて、前記リーダライタサーバが、当該携帯端末のカード識別子と、前記ページ取得要求に含まれる前記端末情報とを対応付け、
第5のステップについて、前記リーダライタサーバが、前記ページ取得要求に対応したサイトページを、前記携帯端末及び前記リーダライタクライアントへ応答する
ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の端末情報取得方法。
【請求項6】
非接触型カード部を有する携帯端末と広域ネットワークを介して通信可能であって、非接触型リーダライタ部を有するリーダライタ装置であって、
前記携帯端末が前記リーダライタ装置に近接することによって、当該携帯端末の非接触型カード部のカード識別子を読み取る識別子読取手段と、
前記カード識別子に基づくアドレスを生成するアドレス生成手段と、
当該アドレスを前記携帯端末へ返信すると共に当該携帯端末にアプリケーションを起動させるアドレス応答手段と、
広域ネットワークに対するサーバ機能として、当該アドレスに対応したサイトページを生成し且つ公開し、前記携帯端末によって前記アプリケーションが起動された際に、前記携帯端末から受信したページ取得要求に含まれる端末情報を取得し、該ページ取得要求に対応したサイトページを前記携帯端末へ応答するサイトページ公開手段と、
当該携帯端末のカード識別子と、前記ページ取得要求に含まれる前記端末情報とを対応付ける端末情報対応付け手段と
を有し、前記携帯端末に前記サイトページを前記アプリケーションによって処理させる
ことを特徴とするリーダライタ装置。
【請求項7】
非接触型カード部を有する携帯端末と広域ネットワークを介して通信可能であって、非接触型リーダライタ部を有する装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記携帯端末が前記リーダライタ装置に近接することによって、当該携帯端末の非接触型カード部のカード識別子を読み取る識別子読取手段と、
前記カード識別子に基づくアドレスを生成するアドレス生成手段と、
当該アドレスを前記携帯端末へ返信すると共に当該携帯端末にアプリケーションを起動させるアドレス応答手段と、
広域ネットワークに対するサーバ機能として、当該アドレスに対応したサイトページを生成し且つ公開し、前記携帯端末によって前記アプリケーションが起動された際に、前記携帯端末から受信したページ取得要求に含まれる端末情報を取得し、該ページ取得要求に対応したサイトページを前記携帯端末へ応答するサイトページ公開手段と、
当該携帯端末のカード識別子と、前記ページ取得要求に含まれる前記端末情報とを対応付ける端末情報対応付け手段と
してコンピュータを機能させ、前記携帯端末に前記サイトページを前記アプリケーションによって処理させる
ことを特徴とするリーダライタ装置用のプログラム。
【請求項8】
非接触型カード部を有する携帯端末と広域ネットワークを介して通信可能であって、非接触型リーダライタ部を有するリーダライタクライアントと、広域ネットワークに接続されたリーダライタサーバとから構成されたシステムであって、
前記リーダライタクライアントは、
前記携帯端末が前記リーダライタ装置に近接することによって、当該携帯端末の非接触型カード部のカード識別子を読み取る識別子読取手段と、
読み取った前記カード識別子を前記リーダライタサーバへ送信する識別子送信手段と、
前記リーダライタサーバから受信した当該アドレスを、前記携帯端末へ返信すると共に当該携帯端末にアプリケーションを起動させるアドレス応答手段と
を有し、
前記リーダライタサーバは、
前記リーダライタクライアントから前記カード識別子を受信する識別子受信手段と、
前記カード識別子に基づくアドレスを生成するアドレス生成手段と、
前記アドレスを、前記リーダライタクライアントへ返信するアドレス返信手段と、
広域ネットワークに対するサーバ機能として、当該アドレスに対応したサイトページを生成し且つ公開し、前記携帯端末によって前記アプリケーションが起動された際に、前記携帯端末から受信したページ取得要求に含まれる端末情報を取得し、該ページ取得要求に対応したサイトページを前記携帯端末及び前記リーダライタクライアントへ応答するサイトページ公開手段と、
当該携帯端末のカード識別子と、前記ページ取得要求に含まれる前記端末情報とを対応付ける端末情報対応付け手段と
を有し、前記携帯端末に前記サイトページを前記アプリケーションによって処理させる
ことを特徴とするシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触型カードのカードID(Identifier,識別子)を読み取るリーダライタ装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機やスマートフォンのような携帯端末は、非接触型ICカードモジュールを搭載したものが一般的となってきている。非接触型ICカードモジュールは、近接する外部のリーダライタ装置と非接触で通信することできる。非接触型ICカードモジュールの規格として、例えば「Felica(登録商標)」がある。この規格のカードは、外部のリーダライタ装置からキャリアを受信し、その電磁誘導によって電力の供給を受け、キャリア変調によってリーダライタ装置と通信する。これは、また、携帯端末に、アプリケーションをインストールすることによって、チケットやクーポンのような様々なセキュアデータを譲渡する機能を実現することができる。
【0003】
一方で、他の従来技術として、ユーザによって視認されている表示装置に広告コンテンツを表示するデジタルサイネージの技術がある。デジタルサイネージとは、公共の場所に設置された、例えば平面ディスプレイやプロジェクタのような電子的なディスプレイに、画像情報(静止画像又は動画像)を表示する広告媒体技術をいう。デジタルサイネージは、ディスプレイに広告用の画像情報を表示させることによって、ポスターや看板のように用いることができる。
【0004】
従来、サイネージ端末について、操作者の過去の操作経験に応じた画面を表示する技術がある(例えば特許文献1参照)。この技術によれば、操作者が、自ら所持するICカードをサイネージ端末にタッチすることによって、サイネージ端末は、操作者ID毎にその操作者の操作ログを蓄積する。複数のサイネージ端末におけるこれら操作ログは、サイネージ管理サーバへ収集される。サイネージ管理サーバは、操作ログから、操作者毎の操作経験情報を作成し、それら操作経験情報を複数のサイネージ端末へ送信する。次回以降、サイネージ端末は、操作者によってICカードがタッチされた際、その操作者の過去の操作経験に応じた画面を表示することができる。また、サイネージ端末に表示された画面(ページコンテンツ)は、携帯端末へも送信される。これによって、操作者は、サイネージ端末の前から離脱した後であっても、携帯端末のディスプレイによってその画面を閲覧することができる。
【0005】
また、非接触型ICチップを搭載した携帯端末を、パーソナルコンピュータに接続されたリーダライタにかざすことによって、パーソナルコンピュータ自体を、その携帯端末としてエミュレートさせる技術がある(例えば特許文献2参照)。この技術によれば、パーソナルコンピュータは、携帯端末に搭載された非接触型ICチップから、端末固有情報(固有ID及び端末機種判別情報)及び紐付情報(当該携帯端末に紐付けられたパーソナルコンピュータの認証情報)を読み取る。そして、パーソナルコンピュータは、紐付情報によって認証した後、ディスプレイに、携帯端末のトップ画面(携帯端末のトップ画面を擬似的にエミュレートした画面)を表示する。トップ画面には、ユーザによって携帯端末用アプリケーションを選択できるようになっている。ユーザによって選択された携帯端末用アプリケーションは、当該携帯端末としてパーソナルコンピュータによって擬似的に実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−79770号公報
【特許文献2】特開2010−93700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の技術によれば、サイネージ端末に表示されたページコンテンツを、携帯端末で閲覧することができる。しかしながら、携帯端末の機種やディスプレイサイズによっては、そのページコンテンツを表示できない場合がある。携帯端末の機種によっては、表示可能なファイル形式が異なるためである。また、ディスプレイサイズによっては、表示可能な解像度も異なるためである。
【0008】
また、特許文献2に記載の技術によれば、携帯端末の機種に関連したコンテンツ(携帯端末のエミュレート画面)を、パーソナルコンピュータに表示することができる。しかしながら、携帯端末に搭載されたICチップに予め、端末固有情報として端末機種判別情報を書き込んでおく必要がある。一般に、非接触型ICカードに、ユーザ自ら、特定情報を書き込むことはセキュリティの観点から難しい。
【0009】
そこで、本発明は、既存の非接触型カードが内蔵された携帯端末であっても、リーダライタ装置が、当該携帯端末のカード識別子と端末情報とを対応付けることができる方法、装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、非接触型カード部を有する携帯端末と、非接触型リーダライタ部を有するリーダライタ装置とが、広域ネットワークを介して通信可能なシステムにおける端末情報取得方法であって、
リーダライタ装置は、広域ネットワークに対するサーバ機能を有しており、
携帯端末がリーダライタ装置に近接することによって、リーダライタ装置が、当該携帯端末の非接触型カード部のカード識別子を読み取る第1のステップと、
リーダライタ装置が、カード識別子に基づくアドレスを生成し、当該アドレスを携帯端末へ返信すると共に当該携帯端末にアプリケーションを起動させ、当該アドレスに対応したサイトページを生成し且つ公開する第2のステップと、
携帯端末が、アプリケーションを起動した際に、広域ネットワークを介してリーダライタ装置へ、端末情報を含むページ取得要求を送信する第3のステップと、
リーダライタ装置が、当該携帯端末のカード識別子と、ページ取得要求に含まれる端末情報とを対応付ける第4のステップと、
リーダライタ装置が、ページ取得要求に対応したサイトページを、携帯端末へ応答する第5のステップと
を有し、携帯端末は、サイトページをアプリケーションによって処理する
ことを特徴とする。
【0012】
本発明の端末情報取得方法における他の実施形態によれば、
リーダライタ装置は、サイネージ端末であり、
第5のステップにおけるサイトページは、当該サイネージ端末のディスプレイに表示されることも好ましい。
【0013】
本発明の端末情報取得方法における他の実施形態によれば、
第2のステップについて、リーダライタ装置のサイトページのアドレスは、URL(Uniform Resource Locator)であって、当該リーダライタ装置のWebサーバ機能に割り当てられたドメインアドレスに、カード識別子を従属して記述されたものであることも好ましい。
【0014】
本発明の端末情報取得方法における他の実施形態によれば、
ページ取得要求は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)におけるGETリクエストであり、
端末情報は、GETリクエストのUser-Agentに含まれる機種情報である
ことも好ましい。
【0015】
本発明の端末情報取得方法における他の実施形態によれば、
システムについて、リーダライタ装置は、非接触型リーダライタ部を有するリーダライタクライアントと、広域ネットワークに接続されたリーダライタサーバとから構成されており、
第1のステップについて、リーダライタクライアントが、読み取ったカード識別子をリーダライタサーバへ送信し、
第2のステップについて、リーダライタサーバが、カード識別子に基づくアドレスを生成し、当該アドレスをリーダライタクライアントへ返信し、リーダライタクライアントが携帯端末へ返信すると共に当該携帯端末にアプリケーションを起動させ、リーダライタサーバが当該アドレスに対応したサイトページを生成し、
第3のステップについて、携帯端末が、アプリケーションを起動した際に、広域ネットワークを介して、アドレスに基づくサイトページを公開するリーダライタサーバへ、端末情報を含むページ取得要求を送信し、
第4のステップについて、リーダライタサーバが、当該携帯端末のカード識別子と、ページ取得要求に含まれる端末情報とを対応付け、
第5のステップについて、リーダライタサーバが、ページ取得要求に対応したサイトページを、携帯端末及びリーダライタクライアントへ応答する
ことも好ましい。
【0016】
本発明によれば、非接触型カード部を有する携帯端末と広域ネットワークを介して通信可能であって、非接触型リーダライタ部を有するリーダライタ装置であって、
携帯端末がリーダライタ装置に近接することによって、当該携帯端末の非接触型カード部のカード識別子を読み取る識別子読取手段と、
カード識別子に基づくアドレスを生成するアドレス生成手段と、
当該アドレスを携帯端末へ返信すると共に当該携帯端末にアプリケーションを起動させるアドレス応答手段と、
広域ネットワークに対するサーバ機能として、当該アドレスに対応したサイトページを生成し且つ公開し、携帯端末によってアプリケーションが起動された際に、携帯端末から受信したページ取得要求に含まれる端末情報を取得し、該ページ取得要求に対応したサイトページを携帯端末へ応答するサイトページ公開手段と、
当該携帯端末のカード識別子と、ページ取得要求に含まれる端末情報とを対応付ける端末情報対応付け手段と
を有し、携帯端末にサイトページをアプリケーションによって処理させる
ことを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、非接触型カード部を有する携帯端末と広域ネットワークを介して通信可能であって、非接触型リーダライタ部を有する装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
携帯端末がリーダライタ装置に近接することによって、当該携帯端末の非接触型カード部のカード識別子を読み取る識別子読取手段と、
カード識別子に基づくアドレスを生成するアドレス生成手段と、
当該アドレスを携帯端末へ返信すると共に当該携帯端末にアプリケーションを起動させるアドレス応答手段と、
広域ネットワークに対するサーバ機能として、当該アドレスに対応したサイトページを生成し且つ公開し、携帯端末によってアプリケーションが起動された際に、携帯端末から受信したページ取得要求に含まれる端末情報を取得し、該ページ取得要求に対応したサイトページを携帯端末へ応答するサイトページ公開手段と、
当該携帯端末のカード識別子と、ページ取得要求に含まれる端末情報とを対応付ける端末情報対応付け手段と
してコンピュータを機能させ、携帯端末にサイトページをアプリケーションによって処理させる
ことを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、非接触型カード部を有する携帯端末と広域ネットワークを介して通信可能であって、非接触型リーダライタ部を有するリーダライタクライアントと、広域ネットワークに接続されたリーダライタサーバとから構成されたシステムであって、
リーダライタクライアントは、
携帯端末がリーダライタ装置に近接することによって、当該携帯端末の非接触型カード部のカード識別子を読み取る識別子読取手段と、
読み取ったカード識別子をリーダライタサーバへ送信する識別子送信手段と、
リーダライタサーバから受信した当該アドレスを、携帯端末へ返信すると共に当該携帯端末にアプリケーションを起動させるアドレス応答手段と
を有し、
リーダライタサーバは、
リーダライタクライアントからカード識別子を受信する識別子受信手段と、
カード識別子に基づくアドレスを生成するアドレス生成手段と、
アドレスを、リーダライタクライアントへ返信するアドレス返信手段と、
広域ネットワークに対するサーバ機能として、当該アドレスに対応したサイトページを生成し且つ公開し、携帯端末によってアプリケーションが起動された際に、携帯端末から受信したページ取得要求に含まれる端末情報を取得し、該ページ取得要求に対応したサイトページを携帯端末及びリーダライタクライアントへ応答するサイトページ公開手段と、
当該携帯端末のカード識別子と、ページ取得要求に含まれる端末情報とを対応付ける端末情報対応付け手段と
を有し、携帯端末にサイトページをアプリケーションによって処理させる
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明の方法、装置及びプログラムによれば、既存の非接触型カードが内蔵された携帯端末であっても、リーダライタ装置が、当該携帯端末のカード識別子と端末情報とを対応付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明における第1のシステム構成図である。
図2図1のシステムにおける本発明の第1のシーケンス図である。
図3図1のシステムにおける本発明のリーダライタ装置の機能構成図である。
図4】本発明における第2のシステム構成図である。
図5図4のシステムにおける本発明の第2のシーケンス図である。
図6図4のシステムにおける本発明のリーダライタクライアント及びリーダライタサーバの機能構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明における第1のシステム構成図である。
【0023】
図1によれば、非接触型カード部を有する携帯端末2と、非接触型リーダライタ部を有するリーダライタ装置1とがそれぞれ、アクセスネットワークを介してインターネットに接続している。携帯端末2と接続可能なアクセスネットワークとしては、携帯電話網や無線LANであってもよい。ユーザが、携帯端末2をリーダライタ装置1に近接させることによって、携帯端末2の非接触型カード部と、リーダライタ装置1の非接触型リーダライタ部とが、近距離通信をすることができる。
【0024】
また、図1によれば、リーダライタ装置1は、広い描画範囲のディスプレイを搭載したサイネージ端末であることも好ましい(以下では、リーダライタ装置は、サイネージ端末であるとして説明する)。携帯端末2を所持するユーザは、そのサイネージ端末1のディスプレイに描画された様々な情報を認識することができる。
【0025】
更に、図1によれば、本発明のリーダライタ装置1は、インターネット(広域ネットワーク)に対するWebサーバ機能も有する。これによって、インターネットを介した携帯端末2からのページ取得要求(例えばHTTP(HyperText Transfer Protocol)のGETリクエスト)に対して、ユーザに認識させるべき所定のサイトページを応答することができる。
【0026】
図2は、図1のシステムにおける本発明の第1のシーケンス図である。
【0027】
(S1)携帯端末2がリーダライタ装置1に近接することによって、リーダライタ装置1は、当該携帯端末2の非接触型カード部のカードID(識別子)を読み取る。カードIDは、例えばFelicaカードにおけるIDmである。IDmは、カード製造時にICチップに記録された書換不可の固有番号であって、8バイト(16桁)の数字である。また、IDm以外にも、Edy(登録商標)のサービスID番号であってもよいし、携帯電話機やスマートフォンのPIN(Personal Identification Number)番号であってもよい。一方で、リーダライタ装置1は、IDmを読み取ることができる例えばNFC(Near Field
Communication)対応のものであってもよい。
【0028】
ここで、カードIDを読み取ったリーダライタ装置1は、登録データベースにアクセスすることによって、そのカードIDが既に登録されているか否かを確認するものであってもよい。既に、カードIDと端末情報とが対応付けられている場合、本発明のS2以降の処理シーケンスを実行する必要がない。
【0029】
(S21)リーダライタ装置1は、カードIDに基づくアドレスを生成する。ここで、アドレスは、例えばURL(Uniform Resource Locator)であって、Webサイトページの場所を表すものである。また、アドレスは、例えば、当該リーダライタ装置1のWebサーバ機能に割り当てられたドメインアドレスに、カードIDを従属して記述されたものである。
http://www.reader-writer.com/rw1/358F79A127E963D8
リーダライタ装置のドメインアドレス:http://www.reader-writer.com/rw1/
カードID :358F79A127E963D8
(S22)リーダライタ装置1は、当該アドレスを携帯端末2へ返信する。これは、S21からの非接触型通信の一連のシーケンスの中で実行される。例えばモバイルFelicaには、携帯端末及びリーダライタ装置と連携する「三者間通信」機能が提供されており、リーダライタから携帯端末のアプリケーションやブラウザを起動することもできる。
(S23)リーダライタ装置1は、当該アドレスに対応したサイトページを生成し且つ公開する。そのサイトページのアドレスは、S21によって生成されたものである。このサイトページは、カードIDと端末情報との対応付け情報の取得を、携帯端末2を操作するユーザに問い合わせるためのものであってもよい。サイトページは、インターネット上のWebサーバによって公開されたものとなる。
【0030】
(S3)携帯端末2が、アクセスネットワーク及びインターネット(広域ネットワーク)を介して、リーダライタ装置1へ、端末情報を含むページ取得要求を送信する。ページ取得要求は、HTTPにおけるGETリクエストである。
【0031】
(S4)リーダライタ装置1は、受信したGETリクエストから、User-Agentに含まれる端末情報(例えば機種情報)を取得する。例えばAndroid(登録商標)のスマートフォンにおけるUser-Agentは、例えば以下のような記述がなされている。
Mozilla/5.0 (Linux; U; Android 2.3.3; ja-jp; INFOBAR A01 Build/S7142)
この場合、機種名はINFOBAR A01であり、製造番号がS7142であり、Android OSのバージョン番号が2.3.3であることが認識できる。
【0032】
そして、リーダライタ装置1は、当該携帯端末2のカードIDと、ページ取得要求に含まれる端末情報とを対応付ける。対応付けられたカードID及び端末情報は、登録データベースに登録されるものであってもよい。
カードID<->端末情報
【0033】
(S51)リーダライタ装置(サイネージ端末)1は、ページ取得要求に対応したサイトページを、ディスプレイに表示する。これによって、携帯端末2を所持するユーザは、サイネージ端末1のディスプレイによって、そのサイトページを認識することができる。
(S52)また、リーダライタ装置1は、ページ取得要求に対応したサイトページを、アクセスネットワーク及びインターネット(広域ネットワーク)を介して、携帯端末2へ応答する。
(S53)携帯端末2は、リーダライタ装置1から受信したページ応答に基づくサイトページを、ディスプレイに表示する。これによって、携帯端末2を所持するユーザは、そのディスプレイによって、そのサイトページを認識することができる。
【0034】
図3は、図1のシステムにおける本発明のリーダライタ装置の機能構成図である。
【0035】
図3によれば、リーダライタ装置1は、例えばサイネージ端末であって、非接触型リーダライタ部101と、ディスプレイ部102と、通信インタフェース部103とを有する。通信インタフェース部103は、アクセスネットワークを介してインターネットに接続する。また、図3によれば、リーダライタ装置1は、識別子読取部11と、アドレス生成部12と、アドレス応答部13と、サイトページ公開部14と、端末情報対応付け部15とを有する。これら機能構成部は、リーダライタ装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現される。
【0036】
識別子読取部11は、携帯端末2が当該リーダライタ装置1に近接することによって、当該携帯端末2の非接触型カード部のカードIDを読み取る(図2のS1参照)。カードIDは、アドレス生成部12へ出力される。
【0037】
アドレス生成部12は、カードIDに基づくアドレスを生成する(図2のS21参照)。生成したアドレスは、アドレス応答部13及びサイトページ公開部14へ出力される。
【0038】
アドレス応答部13は、当該アドレスを携帯端末2へ返信する(図2のS22参照)。
【0039】
サイトページ公開部14は、広域ネットワークに対するサーバ機能として、当該アドレスに対応したサイトページを生成し且つ公開する(図2のS23参照)。また、サイトページ公開部14は、携帯端末2から受信したページ取得要求に含まれる端末情報を取得する。
【0040】
端末情報対応付け部15は、当該携帯端末のカードIDと、ページ取得要求に含まれる端末情報とを対応付ける(図2のS4参照)。
【0041】
図4は、本発明における第2のシステム構成図である。
【0042】
図4のシステムは、図1のシステムと比較して、リーダライタ装置1は、非接触型リーダライタ部を有するリーダライタクライアント1aと、広域ネットワークに接続されたリーダライタサーバ1bとから構成されている。リーダライタクライアント1aは、携帯端末2との間の非接触型通信を実行し、リーダライタサーバ1bは、携帯端末2に対してWebサーバ機能を提供する。また、複数のリーダライタクライアント1aと、集中的に管理された1つのリーダライタサーバ1bとを有するシステムを構築することもできる。
【0043】
図5は、図4のシステムにおける本発明の第2のシーケンス図である。
【0044】
(S1)リーダライタクライアント1aは、当該携帯端末2の非接触型カード部のカードID(識別子)を読み取り、そのカードIDをリーダライタサーバ1bへ送信する。
(S21)リーダライタサーバ1bは、カードIDに基づくURL(アドレス)を生成する。
(S22)次に、リーダライタサーバ1bは、当該URLをリーダライタクライアント1aへ返信する。リーダライタクライアント1aは、そのURLを携帯端末2へ返信する。
(S23)次に、リーダライタサーバ1bは、当該URLに対応したサイトページを生成する。
(S3)携帯端末2は、アクセスネットワーク及びインターネットを介して、URLに基づくサイトページを公開するリーダライタサーバ1bへ、端末情報を含むページ取得要求を送信する。
(S4)リーダライタサーバ1bは、当該携帯端末のカードIDと、ページ取得要求に含まれる端末情報とを対応付ける。
(S5)そして、リーダライタサーバ1bは、インターネット及びアクセスネットワークを介して、サイトページを応答する。これによって、携帯端末2は、そのサイトページを表示することができる。
【0045】
他の実施形態として、リーダライタクライアント1aのディスプレイに、サイトページを表示することもできる。これを実現するために、「Comet」の技術を用いることも好ましい。「Comet」とは、サーバで発生したイベントを、クライアントからの要求メッセージを受信することなく、当該クライアントへ送信することができる技術をいう。具体的には、サーバは、クライアントからのリクエストに対して直ぐに応答することなく保留状態にしておく。当該サーバで、所定ページで何らかのイベントが発生したときに、そのページを応答する。これによって、サーバで発生したイベントを、直ぐにクライアントへ送信することができる。
【0046】
図5によれば、リーダライタクライアント1aは、例えば、リーダライタサーバ1bとの間で、CometのHTTPのセッションを確立しているとする。リーダライタクライアント1aが、リーダライタサーバ1bからURLを受信した際(S22)、例えば、Cometのリクエストを、リーダライタサーバ1bへ送信しておく。これに対し、リーダライタサーバ1bは、このCometのリクエストを保留状態とする。その後、リーダライタサーバ1bは、S4の処理をトリガとして、サイトページを含むCometのレスポンスを、リーダライタクライアント1aへ送信することができる。これによって、リーダライタクライアント1aも、そのサイトページをディスプレイに表示することができる。
【0047】
図6は、図4のシステムにおける本発明のリーダライタクライアント及びリーダライタサーバの機能構成図である。
【0048】
図6のリーダライタクライアント1aは、識別子読取部11、アドレス応答部13及び識別子送信部16aを有する。
識別子読取部11は、前述した図3のリーダライタ装置1の識別子読取部11と全く同様である。
識別子送信部16aは、識別子読取部11から出力されたカードIDを、通信インタフェース部103を介してリーダライタサーバ1bへ送信する。
アドレス応答部13は、通信インタフェース部103aを介してリーダライタサーバ1bからアドレスを受信し、そのアドレスを、非接触型リーダライタ部101を介して携帯端末2へ送信する。
【0049】
尚、図6のリーダライタクライアント1aは、Cometのページ表示部を更に含むことも好ましい。ページ表示部は、リーダライタサーバ1bからURLを受信した際、Cometのリクエストを、リーダライタサーバ1bへ送信しておく。これによって、リーダライタサーバ1aは、後ほど、サイトページを含むCometのレスポンスを、リーダライタサーバ1bから受信することができる。受信されたサイトページは、ディスプレイに表示される。
【0050】
図6のリーダライタサーバ1bは、アドレス生成部12と、サイトページ公開部14と、端末情報対応付け部15と、識別子受信部17bと、アドレス返信部18bとを有する。
アドレス生成部12、サイトページ公開部14及び端末情報対応付け部15は、前述した図3のリーダライタ装置1のアドレス生成部12、サイトページ公開部14及び端末情報対応付け部15と全く同様である。
識別子受信部17bは、通信インタフェース部103bを介して、リーダライタクライアント1aからカードIDを受信する。受信したカードIDは、アドレス生成部12へ出力される。
アドレス返信部18bは、アドレス生成部12によって生成されたアドレスを、リーダライタクライアント1aへ返信する。
【0051】
以上、詳細に説明したように、本発明の方法、装置及びプログラムによれば、既存の非接触型カードが内蔵された携帯端末であっても、リーダライタ装置が、当該携帯端末のカード識別子と端末情報とを対応付けることができる。
【0052】
カード識別子と端末情報とを対応付けることによって、携帯端末の機種に応じたページコンテンツを、当該携帯端末へ送信することができる。例えば機種名から、表示可能な画面サイズやサイズ形式を特定することができる。また、サイネージ端末や携帯端末に表示されるページコンテンツとしては、商取引におけるクーポンや広告情報であってもよい。
【0053】
前述した本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
【符号の説明】
【0054】
1 リーダライタ装置、サイネージ端末
1a リーダライタクライアント
1b リーダライタサーバ
101 非接触型リーダライタ部
102 ディスプレイ部
103 通信インタフェース部
11 識別子読取部
12 アドレス生成部
13 アドレス応答部
14 サイトページ公開部
15 端末情報対応付け部
16a 識別子送信部
17b 識別子受信部
18b アドレス返信部
2 携帯端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6