特許第5963319号(P5963319)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5963319
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】指示計器
(51)【国際特許分類】
   G01D 7/00 20060101AFI20160721BHJP
【FI】
   G01D7/00 R
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-58023(P2014-58023)
(22)【出願日】2014年3月20日
(65)【公開番号】特開2015-184025(P2015-184025A)
(43)【公開日】2015年10月22日
【審査請求日】2015年4月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】391011836
【氏名又は名称】新潟精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092691
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 勇治
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 利行
【審査官】 櫻井 仁
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭59−162615(JP,U)
【文献】 実開昭59−154612(JP,U)
【文献】 特開昭56−160619(JP,A)
【文献】 実開昭50−004744(JP,U)
【文献】 実開昭52−126843(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 7/00− 7/12
11/00−13/28
G01K 1/00−19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
計器本体、測定目盛及び移動指標からなり、上記測定目盛は温度目盛及び湿度目盛からなり、上記移動指標は温度測定用の指針及び湿度測定用の指針からなり、上記測定目盛としての温度目盛の管理領域を指示する貼付シール及び湿度目盛の管理領域を指示する貼付シールを備えてなり、該貼付シールは台紙に剥離可能に貼付され、該台紙から剥離して上記計器本体前面の透明板に貼付可能に形成され、上記貼付シールは、上記管理領域を指示する上限指示用及び下限指示用の一対の貼付シールからなり、該一対の貼付シールは上限指示用及び下限指示用の一対の矢印形状又は滴形状に形成され、上記上限指示用及び下限指示用の一対の貼付シールは互いに異色に形成されていることを特徴とする指示計器。
【請求項2】
上記移動指標は、回転する指針であることを特徴とする請求項1記載の指示計器。
【請求項3】
上記移動指標は、液柱の液面であることを特徴とする請求項1記載の指示計器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、温度計、湿度計、温湿度計、圧力計等の各種の測定事象の状態量に応じて移動する移動指標により測定目盛を指示する指示計器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の指示計器として、例えば、計器本体、測定目盛としての温度目盛及び移動指標として回転する指針から構成された温度計や、計器本体、測定目盛としての温度目盛及び移動指標として液柱の液面から構成された温度計、計器本体、測定目盛としての湿度目盛及び移動指標としての回転する指針から構成された湿度計、あるいは、これら温度計及び湿度計を並設して二種類の測定が可能な温湿度計、その他の各種の測定事象の状態量を移動指標により測定指示する構造のものが知られている。
【0003】
そして、これら温湿度計において、上記測定目盛としての温度目盛及び湿度目盛の管理領域を指示する目安指針を計器本体に対して移動自在に取り付けて構成した構造のものが知られている。
【0004】
この測定事象の状態量の管理領域としては、例えば、住宅や事務所の室内環境や、風邪予防、花粉症、ダニ、カビ、食中毒予防、植物栽培の温室の環境等の各種の温度管理や湿度管理、あるいは、圧力計における上限圧力及び下限圧力の許容圧力範囲などが存在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3128130号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら上記従来構造の場合、上記計器本体に目安指針を移動自在に組み込むことになり、目安指針を移動自在に組み込むには、計器本体を新規に製造したり、或いは改造したりする必要があり、ここに、温度及び湿度の二種類の測定を行う場合、目安指針は上限及び下限の計四個の目安指針が必要となって計器自体の構造が複雑化し易く、製作コストの低減を図ることができないし、既存の温度計、湿度計あるいは温湿度計などの指示計器に適用することができないという不都合を有している。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明はこれらの不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請求項1記載の発明は、計器本体、測定目盛及び移動指標からなり、上記測定目盛は温度目盛及び湿度目盛からなり、上記移動指標は温度測定用の指針及び湿度測定用の指針からなり、上記測定目盛としての温度目盛の管理領域を指示する貼付シール及び湿度目盛の管理領域を指示する貼付シールを備えてなり、該貼付シールは台紙に剥離可能に貼付され、該台紙から剥離して上記計器本体前面の透明板に貼付可能に形成され、上記貼付シールは、上記管理領域を指示する上限指示用及び下限指示用の一対の貼付シールからなり、該一対の貼付シールは上限指示用及び下限指示用の一対の矢印形状又は滴形状に形成され、上記上限指示用及び下限指示用の一対の貼付シールは互いに異色に形成されていることを特徴とする指示計器。
【0008】
又、請求項2記載の発明は、上記移動指標は、回転する指針であることを特徴とするものである。
【0009】
又、請求項3記載の発明は、上記移動指標は、液柱の液面であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明は上述の如く、請求項1記載の発明にあっては、計器本体、測定目盛及び移動指標からなり、上記測定目盛は温度目盛及び湿度目盛からなり、上記移動指標は温度測定用の指針及び湿度測定用の指針からなり、上記測定目盛としての温度目盛の管理領域を指示する貼付シール及び湿度目盛の管理領域を指示する貼付シールを備えてなるから、測定目盛の管理領域を貼付シールの貼付により指示することができ、測定事象の管理領域を容易に視認することにより測定事象の状態量の管理を容易に行うことができ、計器本体を新規に製造したり、あるいは改造したりする必要がなく、現状の計器本体のまま、貼付シールを貼付することだけで、容易に管理領域を指示認識することができると共に簡素な構造とすることができ、製作コストの低減を図ることができ、かつ、貼付シールは台紙に剥離可能に貼付され、台紙から剥離して上記計器本体前面の透明板に貼付可能に形成され、上記貼付シールは、上記管理領域を指示する上限指示用及び下限指示用の一対の貼付シールからなるので、例えば、測定事象の仕様等による上限値及び下限値の変更や管理領域の変更に対する融通性を高めることができ、それだけ、使用用途の拡大を図ることができ、しかも、一対の貼付シールは上限指示用及び下限指示用の一対の矢印形状又は滴形状に形成されているから、測定事象の管理領域を容易に視認することにより測定事象の状態量の管理を容易に行うことができ、さらに、上記上限指示用及び下限指示用の一対の貼付シールは互いに異色に形成されているから、管理領域を容易に認識することができる。
【0011】
又、請求項記載の発明にあっては、上記移動指標は、回転する指針であるから、回転する指針と測定目盛との視認により管理領域を容易に認識することができ、測定事象の管理を容易に行うことができ、又、請求項記載の発明にあっては、移動指標としての液柱の液面であるから、液柱の液面と測定目盛との視認により管理領域を容易に認識することができ、測定事象の管理を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の第一形態例の全体分離斜視図である。
図2】本発明の実施の第一形態例の全体分離正面図である。
図3】本発明の実施の第一形態例の全体正面図である。
図4】本発明の実施の第一形態例の全体側断面図である。
図5】本発明の実施の第一形態例の全体正面図である。
図6】本発明の実施の第二形態例の全体正面図である。
図7】本発明の実施の第二形態例の全体側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1乃至図7は本発明の実施の形態例を示し、図1乃至図5は第一形態例、図6図7は第二形態例である。
【0014】
図1乃至図5の第一形態例において、この場合、温湿度計に適用され、1は計器本体であって、合成樹脂製の丸形のケース1aの前面に文字板1bが取り付けられ、文字板1bの前方位置に保護板を兼ねる透明板1cが取り付けられ、文字板1bの表面には測定目盛Sとしての温度目盛S及び湿度目盛Sがそれぞれ上下位置に印刷形成され、計器本体1の中心部に移動指標Bとしての温度測定用の回転する指針Bと湿度測定用の回転する指針Bが配設され、図4の如く、計器本体1の内部にはバイメタル構造や半導体構造の温度検出機構T及び半導体構造の湿度検出機構Hが設けられ、温度検出機構T及び湿度検出機構Hにより移動指標Bとしての指針B及び指針Bがそれぞれ温度目盛S及び湿度目盛Sを指示し、温度及び湿度を視認することになる。
【0015】
2は貼付シールであって、この場合、図1図2の如く、台紙Dに剥離可能に貼付され、台紙Dから剥離して上記透明板1cに貼付可能に形成され、この場合、貼付シール2は矢印形状の上限指示用の貼付シール2UP及び下限指示用の貼付シール2DNの一対の貼付シール2と、滴形状の上限指示用の貼付シール2UP及び下限指示用の貼付シール2DNの一対の貼付シール2の、計八個の貼付シール2を備えている。
【0016】
又、この場合、上記上限指示用の貼付シール2UP及び下限指示用の貼付シール2DNの一対の貼付シール2は互いに異色、この場合、上限指示用の貼付シール2UPは赤色系統、下限指示用の貼付シール2DNは青色系統に形成されている。
【0017】
しかして、上記管理領域Rとして、例えば、図3の如く、温度が15℃〜28℃、湿度が40%〜65%の場合、上限指示用の貼付シール2UPを透明板1c上の温度28℃を指示する位置に貼付すると共に下限指示用の貼付シール2DNを温度15℃を指示する位置に貼付し、かつ、上限指示用の貼付シール2UPを透明板1c上の湿度65%を指示する位置に貼付すると共に下限指示用の貼付シール2DNを湿度40%を指示する位置に貼付している。
【0018】
又、図5においては、上記矢印形状の上限指示用の貼付シール2UP及び下限指示用の貼付シール2DNの一対の貼付シール2に代えて、上記滴形状の上限指示用の貼付シール2UP及び下限指示用の貼付シール2DNの一対の貼付シール2を上記形態例と同じ管理領域Rとして貼付した場合のものである。
【0019】
この実施の第一形態例は上記構成であるから、図3の如く、測定目盛Sとしての温度目盛S及び湿度目盛Sの管理領域Rを温度15℃〜28℃、湿度40%〜65%とした場合、貼付シール2としての上限指示用の貼付シール2UPを透明板1c上の温度28℃を指示する位置に貼付すると共に下限指示用の貼付シール2DNを温度15℃を指示する位置に貼付し、一方、上限指示用の貼付シール2UPを透明板1c上の湿度65%を指示する位置に貼付すると共に下限指示用の貼付シール2DNを湿度40%を指示する位置に貼付することになり、移動指標Bとしての温度測定用の回転する指針B及び湿度測定用の回転する指針Bが測定目盛Sとしての温度目盛S及び湿度目盛Sを指示し、これにより、測定事象としての温度及び湿度の管理領域Rを容易に視認することにより測定事象の状態量としての温度管理及び湿度管理を容易に行うことができ、測定目盛Sの管理領域Rを貼付シール2の貼付により指示することができ、計器本体1を新規に製造したり、あるいは改造したりする必要がなく、現状の計器本体1のまま、貼付シール2を貼付することだけで、容易に管理領域Rを指示することができると共に簡素な構造とすることができ、製作コストの低減を図ることができる。
【0020】
この場合、上記貼付シール2は、上記管理領域Rを指示する上限指示用及び下限指示用の一対の貼付シール2UP・2DNからなるので、例えば、測定事象の仕様等による上限値及び下限値の変更や管理領域Rの変更に対する融通性を高めることができ、それだけ、使用用途の拡大を図ることができ、又、この場合、上記上限指示用及び下限指示用の一対の貼付シール2UP・2DNは互いに異色、この場合、赤色系統及び青色系統に形成されているから、管理領域Rを容易に認識することができ、又、この場合、上記移動指標Bは、回転する指針B・Bであるから、回転する指針B・Bと測定目盛Sとの視認により管理領域Rを容易に認識することができ、測定事象の管理を容易に行うことができる。
【0021】
図6図7の第二形態例は別例構造を示し、この場合、第一形態例と同様、温湿度計に適用され、10は計器本体であって、合成樹脂製の略長方形状のケース10aの前面に文字板10bが形成され、文字板10bの表面の上部には測定目盛Sとしての温度目盛Sが印刷形成され、文字板10bの表面の下部には円形状の文字板10cが取り付けられ、文字板10cの前方位置に保護板を兼ねる透明板10dが取り付けられ、文字板10cの表面には測定目盛Sとしての湿度目盛Sが印刷形成され、図7の如く、計器本体10の上部裏面に液柱管10eが取り付けられ、液柱管10eが温度検出機構Tとされ、この液柱管10eの液柱Cの液面Bが移動指標Bとされ、計器本体10の下部に湿度測定用の回転する指針Bが配設され、計器本体10の下部には半導体構造の湿度検出機構Hが設けられ、移動指標Bとしての液柱Cの液面B及び指針Bがそれぞれ温度目盛S及び湿度目盛Sを指示し、温度及び湿度を視認するようにしている。
【0022】
この実施の第二形態例は上記構成であるから、図6の如く、測定目盛Sとしての温度目盛S及び湿度目盛Sの管理領域Rを温度15℃〜28℃、湿度40%〜65%とした場合、貼付シール2としての上限指示用の貼付シール2UPを文字板10b上の温度28℃を指示する位置に貼付すると共に下限指示用の貼付シール2DNを温度15℃を指示する位置に貼付し、一方、上限指示用の貼付シール2UPを透明板10d上の湿度65%を指示する位置に貼付すると共に下限指示用の貼付シール2DNを湿度40%を指示する位置に貼付することになり、移動指標Bとしての温度測定用の液柱Cの液面B及び湿度測定用の回転する指針Bが測定目盛Sとしての温度目盛S及び湿度目盛Sを指示し、これにより、測定事象としての温度及び湿度の管理領域Rを容易に視認することにより測定事象の状態量としての温度管理及び湿度管理を容易に行うことができ、測定目盛Sの管理領域Rを貼付シール2の貼付により指示することができ、計器本体10を新規に製造したり、あるいは改造したりする必要がなく、現状の計器本体10のまま、貼付シール2を貼付することだけで、容易に管理領域Rを指示することができると共に簡素な構造とすることができ、製作コストの低減を図ることができる。
【0023】
この場合、温度測定にあっては、移動指標Bとしての液柱Cの液面Bが温度目盛Sを指示し、湿度測定にあっては、回転する指針Bが湿度目盛Sを指示し、移動指標Bとしての液柱Cの液面B及び回転する指針Bと測定目盛Sとの視認により管理領域Rを容易に認識することができ、測定事象の管理を容易に行うことができる。
【0024】
尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、計器本体1・10の構造、測定目盛Sの形態及び移動指標Bの形状や構造、貼付シール2の形態等は適宜変更して設計される。例えば、上記実施の形態例においては、貼付シール2として、上限指示用及び下限指示用の一対の貼付シール2UP・2DNから構成しているが、これに代えて、一枚の貼付シール2に上限及び下限を指示可能な印刷を施した貼付シール2を容易形成し、この一枚の貼付シール2により管理領域Rを指示するようにすることも可能である。
【0025】
以上、所期の目的を充分達成することができる。
【符号の説明】
【0026】
S 測定目盛
温度目盛
湿度目盛
B 移動指標
指針
指針
R 管理領域
C 液柱
台紙
液面
1 計器本体
1c 透明板
2 貼付シール
UP 上限指示用の貼付シール
DN 下限指示用の貼付シール
10 計器本体
10d 透明板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7