(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
育苗容器Aを移送しうる育苗容器移送台1の終端部に一体または別体で設けられ、前記育苗容器移送台1より移送される育苗容器Aを受け入れる受入部16と、該受入部16の前方に設けた前記受入部16に受け入れた育苗容器Aを段積みする送出部18とを有して育苗容器段積取出装置10を構成し、受入部16と送出部18の間に、前記受入部16に受け入れた育苗容器Aを上昇させる左受枠30と右受枠31と、該左受枠30と右受枠31を移動させる外側チェン25と内側チェン26と、該外側チェン25と内側チェン26を案内する左右一対の外側案内レール22と内側案内レール23とを有して構成する段積機構20を設け、該段積機構20は、左受枠30と右受枠31とを受入部16の下方から略垂直状態で上昇させて、受入部16に受け入れた育苗容器Aを所定高さまで上昇させ、所定高さまで上昇させた育苗容器Aを前記送出部18の上方にまで略水平状態に保持して前方に移動させ、前方に移動後に送出部18上まで育苗容器Aを略垂直状態で下降させる円移動により送出部18上に育苗容器Aを段積みする構成とし、前記左受枠30と右受枠31は、外側チェン25に取付けた外側取付具47と内側チェン26に取付けた内側取付具44とをロッド45により連結して構成するリンク機構Lを介して、前記育苗容器Aが水平状態を保持して前記円移動するように、外側チェン25と内側チェン26に取付け、外側チェン25と内側チェン26とは、前記育苗容器移送台1における育苗容器Aの移送方向と、該移送方向に対する交差方向であって育苗容器Aの上面を基準とする水平方向とにおいて離れて位置すると共に、段積み用モーター35により回転移動する構成とした育苗容器段積取出装置。
請求項1において、前記左受枠30と右受枠31は、外側チェン25と内側チェン26に固定状態に取付けた取付部材36に軸37により、育苗容器Aを下面側から支受しうるように下方回動しないように取付けると共に、段積みされた育苗容器Aに当たると折畳んで上方へは回動しうるように取付け、前記送出部18の下方所定位置には、段積みされた育苗容器Aに当たって折畳まれた左受枠30と右受枠31を支持位置に復帰させるガイド40を設けた育苗容器段積取出装置。
請求項1または請求項2において、前記左受枠30と右受枠31は、段積み用モーター35の間欠駆動回転により、間欠移動する構成とし、前記送出部18の支持ローラー17は送り出しモータ69により駆動する構成とし、前記育苗容器段積取出装置10の始端部には育苗容器Aの受け入れを感知して前記段積み用モーター35を駆動させる受入感知センサ70を設け、送出部18の上方所定位置には育苗容器Aの段積み高さを感知して前記送り出しモータ69を駆動させる高さ感知センサ71を設けた育苗容器段積取出装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記公知例のうち、特許文献1に記載されたものは、育苗容器を下方に段積みするので、育苗容器移送台の高さ以上に積むことができないという課題がある。
前記公知例のうち、特許文献2に記載されたものは、育苗容器を上方に段積みするので、所望高さに積み上げられ、上記課題を解決しているが、下から育苗容器を積み上げる構成のため、積み上げた育苗容器の姿勢が不安定となるという課題がある。
本願は、育苗容器を所望高さに、しかも、安定した姿勢で段積運搬するようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、育苗容器Aを移送しうる育苗容器移送台1の終端部に一体または別体で設けられ、前記育苗容器移送台1より移送される育苗容器Aを受け入れる受入部16と、該受入部16の前方に設けた前記受入部16に受け入れた育苗容器Aを段積みする送出部18とを有して育苗容器段積取出装置10を構成し、受入部16と送出部18の間に、前記受入部16に受け入れた育苗容器Aを上昇させる左受枠30と右受枠31と、該左受枠30と右受枠31を移動させる外側チェン25と内側チェン26と、該外側チェン25と内側チェン26を案内する左右一対の外側案内レール22と内側案内レール23とを有して構成する段積機構20を設け、該段積機構20は、左受枠30と右受枠31とを受入部16の下方から略垂直状態で上昇させて、受入部16に受け入れた育苗容器Aを所定高さまで上昇させ、所定高さまで上昇させた育苗容器Aを前記送出部18の上方にまで略水平状態に保持して前方に移動させ、前方に移動後に送出部18上まで育苗容器Aを略垂直状態で下降させ
る円移動により送出部18上に育苗容器Aを段積みする構成とし、
前記左受枠30と右受枠31は、外側チェン25に取付けた外側取付具47と内側チェン26に取付けた内側取付具44とをロッド45により連結して構成するリンク機構Lを介して、前記育苗容器Aが水平状態を保持して前記円移動するように、外側チェン25と内側チェン26に取付け、外側チェン25と内側チェン26とは、前記育苗容器移送台1における育苗容器Aの移送方向と、該移送方向に対する交差方向であって育苗容器Aの上面を基準とする水平方向とにおいて離れて位置すると共に、段積み用モーター35により回転移動する
構成とした育苗容器段積取出装置としたものである。
本発明は、前記左受枠30と右受枠31は、外側チェン25と内側チェン26に固定状態に取付けた取付部材36に軸37により、育苗容器Aを下面側から支受しうるように下方回動しないように取付けると共に、段積みされた育苗容器Aに当たると折畳んで上方へは回動しうるように取付け、前記送出部18の下方所定位置には、段積みされた育苗容器Aに当たって折畳まれた左受枠30と右受枠31を支持位置に復帰させ
るガイド40を設けた育苗容器段積取出装置としたものである。
本発明は、前記左受枠30と右受枠31は、段積み用モーター35の間欠駆動回転により、間欠移動する構成とし、前記送出部18の支持ローラー17は送り出しモータ69により駆動する構成とし、前記
育苗容器段積取出装置10の始端部には育苗容器Aの受け入れを感知して前記段積み用モーター35を駆動させる受入感知センサ70を設け、送出部18の上方所定位置には育苗容器Aの段積み高さを感知して前記送り出しモータ69を駆動させる高さ感知センサ71を設けた育苗容器段積取出装置としたものである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、育苗容器Aを一旦上昇させて段積するので、育苗容器段積取出装置10の受け入れ取出移送台11上に育苗容器Aを所望高さの安定した姿勢で段積でき、段積育苗容器Aの送り出しを容易に確実にできる。
請求項2の発明では、受け入れ取出移送台11上で、育苗容器Aの上昇および段積を円滑にできる。
請求項
3の発明では、育苗容器Aの上昇および段積を自動的に行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施例を図面により説明すると、1は播種済み育苗容器Aを移送する育苗容器移送台であり、支脚2により床上に載置される。育苗容器移送台1は播種済み育苗容器Aを移送する構成であればよいが、育苗容器移送台1上に、例えば、土供給装置、種子供給装置、潅水装置等を設けて、育苗容器Aにするようにしてもよい。
育苗容器Aは、合成樹脂等により形成された略水平のベース板3に、下方に突出するポット部4を縦横に連設して形成する。
育苗容器移送台1の終端部側には育苗容器段積取出装置10の始端部側を接続する。11は育苗容器段積取出装置10の受け入れ取出移送台11であり、左右一対の移送台フレーム12に支脚13を設け、床上に載置する。
【0009】
前記移送台フレーム12には育苗容器Aを受け入れる早送り搬送ベルト15を設けた受入部16を設ける。受入部16の前側には所定間隔をおいて支持ローラー17を並設した送出部18を設ける。支持ローラー17は取出移送台11の移送方向に複数個設ける。
移送台フレーム12には、受入部16に受け入れた育苗容器Aを一旦所定高さにまで上昇させてから送出部18に下降させて段積する段積機構20を設ける。
左右の移送台フレーム12の夫々に縦フレーム21を前後左右に並設し、受入部16および送出部18の左右両側に縦フレーム21を夫々設け、この縦フレーム21に外側案内レール22と内側案内レール23を設ける。該外側案内レール22と内側案内レール23の上部の間に上部レール24を設ける。
【0010】
外側案内レール22と内側案内レール23には夫々無端状の外側チェン25と内側チェン26を掛け回す。外側チェン25と内側チェン26には左受枠30と右受枠31を取付ける。
段積機構20は、外側案内レール22と内側案内レール23とにより外側チェン25と内側チェン26を案内し、左受枠30と右受枠31とを受入部16の下方から略垂直状態で上昇させて、受入部16に受け入れた育苗容器Aを所定高さまで上昇させ、所定高さまで上昇させた育苗容器Aを送出部18の上方にまで略水平状態に保持して前方に移動させ、次に、送出部18上まで育苗容器Aを略垂直状態で下降させ、送出部18上に育苗容器Aを段積みさせるように構成している。
【0011】
左受枠30と右受枠31は、段積み用モーター35により回転する外側チェン25と内側チェン26と共に回転して交互に別の左受枠30と右受枠31と入れ代わりながら、移送台1より横送り移送されてくる育苗容器Aを前記のように一旦上昇させて前記送出部18上に段積する。
前記左受枠30と右受枠31は、前後方向からみると断面L型形状に形成し、外側チェン25と内側チェン26に固定状態に取付けた取付部材36に軸37により、育苗容器Aを下面側支受しうるように下方回動しないように取付けるが、段積みされた育苗容器Aに当たると折畳んで上方へは回動しうるように取付ける。36Aは取付部材36の側板、38は育苗容器Aの前後移動を停止させる係合当接突起である。
【0012】
39は左受枠30と右受枠31の夫々に設けた当接部であり、送出部18の下方所定位置に設けたガイド40に当接すると、段積みされた育苗容器Aに当たって折畳まれた左受枠30と右受枠31を支持位置に復帰させる。
前記左受枠30と右受枠31は、リンク機構Lを介して外側チェン25と内側チェン26により水平状態を保持して円移動するように取付ける。リンク機構Lは、左受枠30と右受枠31の取付部材36を取付軸43に固定し、取付軸43は内側外側チェン25に固定状態に取付けた内側取付具44に回転自在に取付け、内側取付具44から外側に突出する取付軸43にロッド45の一端を軸着する。前記ロッド45の他端には取付軸46を取付け、取付軸46は外側取付具47に回転自在に取付け、外側取付具47は、外側内側チェン26に固定状態に取付ける。
44A、47Aは取付軸43および取付軸46を回転自在に取付ける軸受である。
【0013】
そのため、リンク機構Lは、内側取付具44と外側取付具47とを連結するロッド45により構成し、外側チェン25と内側チェン26に跨って取付けられているロッド45と共に左受枠30と右受枠31とは、水平状態に維持されながら円移動する。
50は左外前側歯車、51は左内前側歯車、52は左外後側歯車、53は左内後側歯車、54は右外前側歯車、55は右内前側歯車、56は右外後側歯車、57は右内後側歯車であり、左外後側歯車52と右外後側歯車56は後側回転軸58に固定し、後側回転軸58には左右一対の後側中間歯車59と後側中間歯車60を夫々固定する。58A、58Bは歯車である。
後側中間歯車59と後側中間歯車60の前側には前側中間歯車61と前側中間歯車62を設け、後側中間歯車59と前側中間歯車61との間に左側チェン63を掛け回し、後側中間歯車60と前側中間歯車62との間に右側チェン64を掛け回す。前側中間歯車61と前側中間歯車62は夫々前記左内前側歯車51および右内前側歯車55を軸装した回転軸65に固定する。
【0014】
63Aはテンション歯車、66は、左外前側歯車50および左内前側歯車51と、左外後側歯車52および左内後側歯車53の間を移動する外側チェン25と内側チェン26とが垂れ下がらないように案内するチェン案内ローラーである。
67は前記受入部16に段積み用モーター35の回転を出力する出力歯車、67Aは歯車、67Bはチェン、68は送出部18に送り出しモータ69の駆動回転を出力する出力歯車、68Aは歯車である。
【0015】
前記育苗容器移送台1の始端部には育苗容器Aの受け入れを感知する受入感知センサ70を設け、送出部18の上方所定位置には育苗容器Aの段積み高さを感知する段積み高さ感知センサ71を設け、受入感知センサ70および高さ感知センサ71は制御部に接続して、左受枠30と右受枠31の移動を制御する。
左受枠30と右受枠31の移動制御は、左受枠30と右受枠31が受入部16の下方から略垂直状態で上昇する上昇行程と、送出部18に向かう下降工程では停止させないようにする。
【0016】
即ち、左受枠30と右受枠31は、受入部16から送出部18に育苗容器Aを一定速度で移動させるほか、育苗容器移送台1からの育苗容器Aの搬送が間欠的に搬送されるときには、左受枠30と右受枠31を受入部16から送出部18に間欠的に移動させることになり、仮に、間欠移動させるときには、左受枠30と右受枠31の上昇行程および下降工程では停止させないようにし、合成樹脂により形成されている育苗容器Aが上昇あるいは下降中に停止して、育苗容器Aの中央部分の上下振動によって覆土や種子がポット部4から飛び出すのを防止する。
【0017】
したがって、左受枠30と右受枠31は、少なくとも、180°位相を変えて2個設ければ実施可能であるが、左受枠30と右受枠31を3個設けると、左受枠30と右受枠31が上昇行程と下降工程で停止さることはなく、好適である。
前記取出移送台11の終端には、例えば、育苗ハウス(図示省略)まで搬送する搬送コンベア75を接続し、段積機構20により複数段重ねにした育苗容器Aを育苗ハウス等の所望位置への搬送し、育苗等のための敷設設置の後処理や育苗管理等を行う。
【0018】
そのため、育苗容器移送台1と搬送コンベア75の間に本願の育苗容器段積取出装置10を設けると、小規模な圃場に移植する苗を得るための播種作業と育苗作業を連続して行え、省力化を図れる。
【0019】
(実施例の作用)
移送台1の供給側上に育苗容器Aを次々に供給すると、育苗容器Aは移送されて、例えば、床土、種子の供給を受け、潅水および覆土の供給を受けて、播種は完了する。
播種された育苗容器Aは、育苗容器段積取出装置10の取出移送台11の始端側の受入部16上に乗移り移ると、受入感知センサ70がこれを感知して段積み用モーター35を駆動する。
【0020】
段積み用モーター35が駆動すると、早送り搬送ベルト15を駆動回転させ、受入部16上に乗移り移った育苗容器Aを早送りさせる。
また、段積み用モーター35の駆動が後側回転軸58に伝達されて、後側回転軸58は左右両側の左外後側歯車52と右外後側歯車56とを回転させ、これにより、外側チェン25は移動開始する。
【0021】
また、後側回転軸58の回転が、後側中間歯車59と後側中間歯車60→左側チェン63と右側チェン64→前側中間歯車61と前側中間歯車62→左内前側歯車51と右内前側歯車55と伝達されて、内側チェン26の移動を開始させる。
外側チェン25と内側チェン26には、左受枠30と右受枠31が取り付けられているから、左受枠30と右受枠31は受入部16の下方から略垂直状態で上昇して、受入部16に受け入れた育苗容器Aの左右両側下面に当接支持して所定高さまで上昇させ(
図11)、所定高さまで上昇させた育苗容器Aを送出部18の上方位置にまで略水平状態に保持したまま前方に移動させ、次に、送出部18の上方位置にて育苗容器Aを略垂直状態で下降させ、送出部18上に育苗容器Aを載置する。
【0022】
送出部18上に育苗容器Aを載置させた左受枠30と右受枠31は、チェン案内ローラー66により支持されて受入部16の下方まで後方移動し、受入部16の下方位置から上昇を再開し、前記のように育苗容器Aの段積みを反復して行う。
このとき、送出部18上に載置した先行育苗容器A上に、次の、後続育苗容器Aを左受枠30と右受枠31が載置して下降すると、先行育苗容器Aの縁に左受枠30と右受枠31は当たって側方に退避し、左受枠30と右受枠31の夫々に設けた当接部39が送出部18の下方所定位置に設けたガイド40に当接すると、折畳まれた左受枠30と右受枠31を支持位置に復帰させて、受入部16の下方まで後方移動させる。
【0023】
上記の場合、育苗容器段積取出装置10の取出移送台11の始端側の受入部16上に育苗容器Aが所定位置に乗り移ると、受入感知センサ70がこれを感知し、受入感知センサ70は段積み用モーター35を間欠移動させて、受入部16上に載置した先行育苗容器Aを上昇させて、受入部16上が開くと、後続育苗容器Aを受け入れ、後続育苗容器Aを受入感知センサ70が感知すると、後続育苗容器Aと共に先行育苗容器Aを移動させる。
【0024】
そのため、育苗容器移送台1から育苗容器段積取出装置10への受け渡しが確実になり、育苗容器段積取出装置10での育苗容器Aの上昇および下降を確実にして育苗容器Aの段積みを円滑に行える。
しかして、送出部18の所定位置には育苗容器Aの段積み高さを感知する高さ感知センサ71を高さ調節自在に設けているので、送出部18上に所定枚数の育苗容器Aが段積されると、これを高さ感知センサ71が感知し、送り出しモータ69により支持ローラー17を駆動回転させて、段積み育苗容器Aを送り出す。