【実施例】
【0015】
本発明の一実施形態であるキャップ保持ラックユニットは、
図1乃至
図4に示すように、多数のキャップCを収容開口部111に保持可能なキャップラック110と、キャップラック110上に載置されるカバープレート120と有している。
キャップラック110及びカバープレート120は矩形状に形成されている。
キャップラック110は、合成樹脂材料で形成されており、上方から見て、外枠部113の内方に格子部117で縦横に区画された収容開口部111が形成されている。
格子部117の内壁には、
図3、
図4に示すように、キャップ係止突起部114が設けられており、キャップCが収容開口部111内でキャップ係止突起部114に係合して収容保持され、上方から押し込まれることによってキャップCが弾性変形して収容開口部111の下方に通過するように構成されている。
キャップCは、キャップ係止突起部114に係合して、その上面がキャップラック110の上面とほぼ同一平面となるように収容開口部111内に収容保持される。
【0016】
カバープレート120は、キャップラック110の収容開口部111と同じピッチの貫通孔121を有している。
貫通孔121は、カバープレート120がキャップラック110に載置された際に、後述する規定位置において全ての収容開口部111の上方に位置するように設けられるとともに、キャップCを下方に押し込む押し込み部材(図示せず)の通過が可能で、キャップCは通過不能な大きさに形成されている。
また、カバープレート120の外周縁123は、後述する規定位置に載置された際の下方面側に、面取り部124を有しており、キャップCをマイクロチューブMTに一斉に押し込んだ後に、カバープレート120を取り外す際に容易に持ち上げることが可能となる。
【0017】
キャップラック110及びカバープレート120には、それぞれ、カバープレート120のキャップラック110への載置位置を規定する複数の位置決め部が設けられている。
キャップラック110の位置決め部は外枠部113の対向する短辺上に突出する4つの位置決め突起112で形成され、カバープレート120の位置決め部は4つの位置決め孔122で形成されており、位置決め突起112と位置決め孔122が嵌合することでカバープレート120のキャップラック110への載置位置を規定される。
それぞれの4つの位置決め突起112及び位置決め孔122のうち、3つの位置決め突起112b及び位置決め孔122bは、矩形状のキャップラック110及びカバープレート120の短辺の中心線Lから距離bの位置に設けられ、他の1つの位置決め突起112a及び位置決め孔122aのみ、距離bより短い距離aの位置に設けられ、位置決め突起112a及び位置決め孔122aと位置決め突起112b及び位置決め孔122bとが短辺の中心線Lに対して非対称に配置される。
【0018】
カバープレート120をキャップラック110に載置する際、表裏が逆の場合には4つの位置決め突起112及び位置決め孔122による位置決めが行えないため、カバープレート120の表裏が規定される。
このことで、カバープレート120の面取り部124が必ずキャップラック110側に位置するように載置することができる。
なお、面取り部124は曲面状、傾斜面状等、どのような形状でもよく、また、外周縁全体が傾斜面に形成されていてもよい。
また、それぞれの4つの位置決め突起112及び位置決め孔122は、互いに密に嵌合するように形成されており、カバープレート120をキャップラック110の上部に位置決めするとともに、キャップCを押さえた状態で固定するように構成されている。
【0019】
なお、カバープレート120の位置決め孔122を一方の面には貫通しない凹部としてもよく、キャップラック110の位置決め部を凹部、カバープレート120の位置決め部を突起としてもよく、それら場合は、位置決め部を非対称に配置することなく、カバープレート120の裏表を規定することが可能である。
また、孔や凹部に代えて、最外縁に切り欠きを設けてもよい。
さらに、キャップラック110及びカバープレート120の複数の位置決め部を、異なる構造のものを混在させてもよく、異なる構造の位置決め部を非対称に配置してカバープレート120の裏表を規定してもよい。
【0020】
以上のように構成されたキャップ保持ラックユニット100によれば、キャップラック110にキャップCを収容保持した状態でハンドリングしても、カバープレート120をその上方から規定位置に載置しておくことで振動や衝撃でキャップCが収容開口部111から外れることなく、また、カバープレート120を載置したまま、キャップCをチューブ収容ラックRに収容されたマイクロチューブMTの開口部に一斉に押し込むことが可能となる。
また、フィルムや接着剤によってキャップCを固定する必要がないため、複雑な追加設備を備える必要はなく、キャップCをチューブ収容ラックRに収容されたマイクロチューブMTの開口部に一斉に押し込んだ後に、接着剤の残存や破断片を発生させないため、マイクロチューブMTやキャップCの再利用も容易となる。
【0021】
さらに、
図5に示すように、カバープレート120を載置したまま、キャップ保持ラックユニット100を複数重ねて保管したりハンドリングすることも可能である。
キャップラック110は、
図6の(I)に模式的に示すように、他のキャップラック110と重ねた際に他のキャップラック110の外枠部113の上面に載置される形状に形成されている。
この時、各辺の長さが短いカバープレート120sを使用した場合は、重ねる際に位置がずれた場合、
図6の(II)に示すように、一側方(図の右方)のみがカバープレート120s上に載置され、他側方(図の左方)が載置されず、傾いた状態で重なってしまう場合がある。
【0022】
本実施形態のキャップ保持ラックユニット100においては、カバープレート120は、キャップラック110が上面に載置される形状として、各辺の長さがキャップラック110の上面の各辺の長さとほぼ同一の長さに形成されている。
キャップラック110の上面の規定位置に載置された状態で他のキャップラック110を上に重ねた場合、
図6の(III)に示すように、他のキャップラック110がカバープレート120の上面に載置されて重なり、重ねる際に位置が多少ずれても、傾いて重なることなく、多段に積み上げても崩れず重ねたままの移動も可能となる。
なお、キャップラックが上面に載置される形状として、カバープレート120の外周の一部分のみキャップラック110の上面の各辺の長さとほぼ同一の長さまで張り出す等、他の形状としてもよい。