【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の態様において、エアロゾル発生システムが提供され、本システムは、
エアロゾル形成基材と、ユーザが前記基材を通って空気を吸い込むことを可能にするマウスピース部とを含む、エアロゾル形成物品と、
エアロゾル発生装置と、
を備え、
該装置は、近位端及び遠位端を有し、少なくとも1つの外側面及び1つの内側面を含むハウジングを備え、内側面は、エアロゾル形成基材を収容するハウジングの近位端において開口したキャビティを規定し、キャビティは、その近位端と遠位端との間の長手方向の空間と、キャビティ内でキャビティに収容したエアロゾル形成基材を加熱するように構成された加熱要素と、空気入口とを有し、
該システムは、空気入口からキャビティの遠位端まで延び、キャビティの長手方向空間の少なくとも一部に沿って、加熱器とハウジングの外側面との間に延びる第1の空気流チャンネルと、キャビティの遠位端からマウスピース部に延びる第2の空気流チャンネルとを備える。
【0006】
エアロゾル発生システムは、手持ち型電気加熱式喫煙システムとすることができる。
【0007】
本明細書で用いる場合、「エアロゾル発生装置」は、エアロゾル形成基材と相互作用してエアロゾルを発生させる装置を意味する。エアロゾル形成基材は、エアロゾル発生物品の一部、例えば喫煙物品の一部とすることができる。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基材と相互作用してユーザの口腔を通してユーザの肺に吸入されるエアロゾルを形成する喫煙装置とすることができる。エアロゾル発生装置は容器とすることができる。
【0008】
本明細書で用いる場合、用語「エアロゾル形成基材」は、エアロゾルを形成できる揮発性化合物を放出することができる基材を意味する。そのような揮発性化合物は、エアロゾル形成基材を加熱することによって放出させることができる。エアロゾル形成基材は、エアロゾル発生物品又は喫煙物品の一部とすることが好都合である。
【0009】
本明細書で用いる場合、用語「エアロゾル発生物品」又は「喫煙物品」は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を放出することができるエアロゾル形成基材を備える物品を指す。例えば、エアロゾル発生物品は、ユーザの口腔を通してユーザの肺に吸入されるエアロゾルを形成する喫煙物品とすることができる。エアロゾル発生物品は、廃棄することができる。用語「喫煙物品」は、以下において一般に用いる。喫煙物品は、タバコスティックであり又はこれを含むことができる。
【0010】
本明細書で用いる場合、用語「エアロゾル発生システム」は、エアロゾル発生装置及び該装置と一緒に用いる1つ又はそれ以上のエアロゾル発生物品を組み合わせたものを指す。エアロゾル発生システムは、例えば、電気作動式又は電気式エアロゾル発生装置の搭載電源を再充電するための充電ユニット等の追加の構成要素を含むことができる。
【0011】
本明細書で用いる場合、用語「マウスピース部」は、エアロゾル発生物品又はエアロゾル発生装置で発生したエアロゾルを直接吸入するためにユーザの口腔内に入れられるエアロゾル発生物品の一部を指す。エアロゾルはマウスピースを通ってユーザの口腔に送られる。
【0012】
ハウジング内ではあるがエアロゾル形成基材が加熱されるキャビティの内部に沿って外気を引き込むことで、ハウジングの外面から流出するキャビティからの熱損失分が引き込まれる。実際には、流入する空気は、余剰な熱をハウジングの外部に到達する前に取り除くことでハウジングの外面を冷却する。これにより、システムの使用時にキャビティの領域のハウジング外部を快適に保持できるので好都合である。
【0013】
また、この構成は置内でエアロゾルを発生及び移送するために利用される空気の予加熱を可能にするので、加熱器に供給する必要があるエネルギ量が低減して、装置はさらに効率が良くなり、エアロゾル形成基材内の温度分布がさらに一様になる。この構成の別の利点は、空気を装置の外部から加熱キャビティに直接引き込むシステムと比べた場合、キャビティの少なくとも一部に沿って延びる第1の空気流チャンネルが、側流エアロゾル量を低減する点にある(ユーザに供給されずに装置から漏出するエアロゾル)。側流エアロゾルは、ユーザが入口チャンネル経由で空気を引き込まない期間の重要な問題点である。
【0014】
第1の空気流チャンネルは、内側面と外側面との間に配置することができる。代替的に又は追加的に、第1の空気流チャンネルは、内側面とエアロゾル形成基材との間とすることができる。
【0015】
装置は、複数の空気入口を備えることができる。空気流入口の数及び寸法は、装置を通じて所望の引き込み抵抗をもたらすように選択することができる。電気式喫煙装置において、装置及び基材を通じた引き込み抵抗(RTD)は、従来のシガレットの引き込み抵抗に近いことが望ましい。
【0016】
また、引き込み抵抗は、吸引抵抗、引き出し抵抗、吸煙抵抗、吸煙性として知られており、22℃及び760Torr(101kPa)における流量17.5ml/secでの試験の下で物品の全長を通って空気を送り込むのに必要な圧力である。一般に単位mmH
2Oで表され、ISO6565:2011に基づいて測定される。好都合には、エアロゾル形成物品及びエアロゾル発生装置は一緒になって第1及び第2の空気流チャンネルを通じて80から120mmH
2Oの間のRTDをもたらす。これは従来のシガレットのRTDに近い。好都合には、エアロゾル形成物品が接続されていないエアロゾル形成装置のRTDは5mmH
2Oから20mmH
2Oの間とすることができる。単独のエアロゾル形成物品のRTDは40mmH
2Oから80mmH
2Oの間とすることができる。
【0017】
好都合には、エアロゾル発生装置のRTDは、第1及び第2の空気流チャンネルを通じて10%を超えることができる。これにより、システムが全体として従来のシガレットに類似したRTDをもたらしながら、エアロゾル形成物品は、従来のシガレットよりも著しく低いRTDとすることができる。電気加熱式喫煙システムにおいて、一般に、同じ長さ及び数の吸煙をもたらすために従来の燃焼式シガレットよりもタバコ含有量の少ない基材が必要である。このことは、喫煙物品を短くできることを意味し、結果的に従来のシガレットよりも低いRTとなる。かなり大きなRTDをもたらす装置を用いることで、喫煙物品には喫煙物品のRTDを増大させるための追加の構成要素が不要となる。これにより各喫煙物品のコストを可能な限り低く維持できる。
【0018】
複数の空気入口を設ける場合、各空気入口はキャビティの外周の周りに間隔を置いて配置でき、ハウジング及び基材に関して均一な温度プロフィールをもたらすようになっている。空気入口の全断面積は3mm
2から5mm
2の間である。
【0019】
1つ又は複数の空気入口は、キャビティの近位端に又はその近くに配置することができる。これに関連して、近位端の近くとは、遠位端よりも近位端に近いことを意味する。次に、第1の空気流チャンネルはキャビティの長手方向空間の大部分に沿って延び、空気流チャンネルとキャビティとの間の強化された熱的接触が可能になる。空気入口をキャビティの近位端に位置決めする別の利点は、使用時にユーザの手で塞がれる可能性が低いことである。空気入口は、ユーザによって閉塞されるリスクを最小にするためにハウジングの近位面に設けることができる。第1の空気流チャンネルは、少なくともキャビティ内の加熱要素の長手方向範囲程度の長さだけ延びることができ、実質的にキャビティの全長にわたって延びることができる。これにより、キャビティ内の加熱要素の全範囲にわたってハウジングを冷却することが可能になる。
【0020】
第1の空気流チャンネルは直線状とすることができ、1つ又は複数の空気入口からキャビティの遠位端まで真っ直ぐ延びる。しかしながら、第1の空気流チャンネルは、らせん形状又は蛇行形状等の任意の形状とすることができる。異なる形状の空気流路を使用して異なる温度プロフィールをもたらすこと、及びキャビティ及び加熱器の形状等の装置の他の態様に適合することができる。例えば、加熱要素がキャビティの周りで延びるらせん状加熱要素として形成される場合、第1の空気流チャンネルは、加熱要素の外側で対応するらせん形状に形成することができる。第1の空気流チャンネルの一部は、少なくとも加熱要素の長手方向範囲に対して平行に延びることができる。
【0021】
複数の空気入口を備えた場合、実質的にキャビティを取り囲む単一の第1の空気流チャンネルと流体連通することができる。これは実質的に基材を取り囲む空気流をもたらすので、ハウジング外側で不均一な温度分布となる可能性が低くなる。単一の空気流チャンネルは、キャビティ遠位端の1つの空気出口又は複数の空気出口と流体連通することができる。
【0022】
第1の空気流チャンネルの遠位端及び第2の空気流チャンネルの遠位端は、空気出口で交わることができる。空気出口は、加熱要素の遠位端の周りに位置付けることができる。例えば、加熱要素は、エアロゾル形成基材の中に延びるピン形又は刃形の加熱器とすることができる。空気出口はピン又は刃の基部の周りに位置付けることができ、基材全体にわたって効率的に熱を対流するようになっている。出口及び基材は、通常の作動時に基材を通る層状空気流を生じさせるように構成することができる。
【0023】
ハウジングは、本体及び基材保持部を備えることができ、基材保持部は本体から分離可能であり、少なくとも内壁の一部を構成する。基材保持部は、装置に対するエアロゾル形成基材の挿入又は装置からのエアロゾル形成基材の取り外しを改善するために設けることができる。空気入口は基材保持部に形成することができる。空気出口は基材保持部に形成することができる。
【0024】
加熱要素は、装置の作動時に連続的にエアロゾル形成基材を加熱するよいに構成することができる。これに関連して「連続的に」は、加熱が装置を通る空気流に依存しないことを意味しており、空気流が装置を通過しない場合でも加熱要素に電力を供給することができる。加熱要素に電力を供給する際に空気が装置を通って引き込まれない場合にはハウジング温度が上昇するので、連続加熱システムでは装置のハウジングの冷却が特に望ましい。代替的に、装置は空気流を検出する手段を含むことができ、加熱要素は、ユーザが装置を吸い込んだことを示す空気流が閾値レベルを超えた場合にのみ、エアロゾル形成基材を加熱するように構成することができる。
【0025】
装置は空気入口調節要素を含むことができ、空気入口の寸法を調節することができる。例えば、調節機構は、開口を有するハウジングの外部に接続したシェルとすることができる。ハウジング上でシェルを回転又は平行移動させることで、1つ又は複数の空気入口を形成するハウジング上の1つ又はそれ以上の開口を閉塞(完全に又は部分的に)することができる。これにより、ユーザは嗜好に応じて装置を調節することができる。
【0026】
好ましくは、装置は携帯型又は手持ち型装置であり、片手の指の間に快適に保持できる。装置は実質的に円筒形であり、長さは70mmから120mmの間である。装置の最大径は10mmから20mmの間である。1つの実施形態において、装置は多角形断面であり、表面に形成された突出ボタンを有する。本実施形態において、装置の直径は、平坦面から反対側の平坦面で測定すると12.7mmから13.65mmの間であり、稜線から反対側の稜線(つまり、装置の片側の2つの面の交差点から対応する他方側の交差点まで)で測定すると13.4mmから14.2mmの間であり、ボタンの最上部から反対側の底面の平坦面で測定すると14.2mmから15mmの間である。
【0027】
加熱要素は、電気抵抗材料を含むことができる。適切な電気抵抗材料としては、限定されるものではないが、ドープセラミックスのような半導体、「導電性」セラミックス(例えば、二珪化モリブデン)、炭素、グラファイト、金属、金属合金、及びセラミック材料及び金属材料から作られる複合材料を挙げることができる。このような複合材料は、ドープ又は非ドープセラミックスを含むことができる。適切なドープセラミックスの例としては、ドープ炭化ケイ素を挙げることができる。適切な金属の例としては、チタニウム、ジルコニウム、タンタル、白金、金、及び銀を挙げることができる。適切な金属合金の例としては、ステンレス鋼、ニッケル−、コバルト−、クロム−、アルミニウム−チタニウム−ジルコニウム−、ハフニウム−、ニオビウム−、モリブデン−、タンタル−、タングステン−、錫−、ガリウム−、マンガン、金−、及び鉄含有合金、及びニッケル、鉄、コバルト、ステンレス鋼、Timetal(登録商標)、及び鉄−マンガン−アルミニウムベースの合金をベースにした超合金を挙げることができる。複合材料において、随意的にエネルギ伝達の動力学及び所要の外部物理化学的特性に基づいて、電気抵抗材料は、絶縁材料に埋め込むこと、封入すること、又はそれでコーティングすること、又はその逆とすることができる。代替的に、電気加熱器は、赤外線加熱要素、光学的ソース、又は誘導加熱要素を含むことができる。
【0028】
エアロゾル発生装置は、内部加熱要素又は外部加熱要素、又は内部及び外部加熱要素の両方を備えることができ、「内部」及び「外部」はエアロゾル形成基材を基準とする。内部加熱器は、任意の適切な形態とすることができる。例えば、内部加熱器は、加熱ブレードの形態とすることができる。代替的に、内部加熱器は、異なる導電性部分を有するケーシング又は基材、又は電気抵抗材料の管体の形態とすることができる。代替的に、内部加熱器は、エアロゾル形成基材の中心を貫通する1つ又はそれ以上の加熱ニードル又はロッドとすることができる。別の例として、例えば、Ni−Cr(ニッケル−クロム)、白金、タングステン、又は合金ワイヤ、又は加熱プレートを含む。随意的に、内部加熱要素は、硬質担体材料上に堆積させることができる。このような1つの実施形態において、電気抵抗加熱器は、温度と抵抗率との間で所定の関連性を有する金属を用いて形成することができる。このような例示的な装置において、ジルコニアのようなセラミック材料といった適切な絶縁材料上に金属のトラックを形成し、次にガラスのような他の絶縁材料でサンドイッチすることができる。このようにして形成された加熱器は、作動時に加熱器を加熱すると共に温度を監視するために使用することができる。
【0029】
外部加熱器は、任意の適切な形態とすることができる。例えば、外部加熱器は、ポリイミドなどの誘電体基材上の1つ又はそれ以上の可撓性加熱ホイルの形態とすることができる。可撓性加熱ホイルは、基材収容キャビティの外周と一致する形状とすることができる。代替的に、外部加熱器は、1つ又はそれ以上の金属グリッド、可撓性プリント回路基板、成形回路部品(MID)、セラミック加熱器、可撓性炭素繊維加熱器の形態とすること、又は適切な形状の基材上にプラズマ蒸着などのコーティング技術を用いて形成することができる。また、外部加熱器は、温度と抵抗との間に所定の関係を有する金属を用いて形成することができる。そのような例示的装置において、金属は、適切な絶縁材料の二層間にトラックとして形成することができる。このようにして形成された外部加熱器は、作動時に加熱器を加熱すると共に温度を監視するために使用することができる。外部加熱器は、誘電加熱器とすることができる。
【0030】
内部又は外部加熱器は、吸熱及び蓄熱して、後で経時的にエアロゾル形成基材に対して放熱することができる材料を備える、ヒートシンク又はヒートリザーバを備えることができる。ヒートシンクは、好適な金属又はセラミック材料等の何らかの好適な材料から形成することができる。1つの実施形態において、材料は、高い熱容量を有する(顕熱蓄熱材料)か、又は吸熱後に高温相変化のような可逆プロセスによって放熱することができる材料であることが好ましい。好適な顕熱蓄熱材料には、シルカゲル、アルミナ、炭素、ガラスマット、ガラス繊維、無機物、及びアルミニウム、銀、もしくは鉛等の金属又は合金、並びに紙などのセルロース材料が挙げられる。可逆的相変化によって放熱する他の好適な材料には、パラフィン、酢酸ナトリウム、ナフタレン、ワックス、ポリエチレンオキシド、金属、金属塩、共晶塩の混合物、又は合金が挙げられる。ヒートシンク又はヒートリザーバは、エアロゾル形成基材と直接接触して、蓄熱を直接エアロゾル形成基材に伝達できるように配置することができる。代替的に、ヒートシンク又はヒートリザーバに貯えられた熱は、金属管体のような熱伝導体によってエアロゾル形成基材に伝達することができる。
【0031】
加熱要素は、エアロゾル形成基材を熱伝導で加熱することができる。加熱要素は、少なくとも部分的に基材、又は基材が堆積された担体に接触することができる。代替的に、内部又は外部加熱器からの熱は、熱伝導要素によって基材に伝達することができる。
【0032】
エアロゾル形成基材は、喫煙物品とすることができる。作動時、エアロゾル形成基材を含む喫煙物品は、エアロゾル発生装置内に部分的に収容することができる。
【0033】
喫煙物品は、ほぼ円筒形とすることができる。喫煙物品は、ほぼ細長い形状とすることができる。喫煙物品は、全長及び該全長にほぼ直交する外周を有することができる。エアロゾル形成基材は、ほぼ円筒形とすることができる。エアロゾル形成基材は、ほぼ細長い形状とすることができる。また、エアロゾル形成基材は、全長及び該全長にほぼ直交する外周を有することができる。
【0034】
喫煙物品の全長は、約30mmから約100mmとすることができる。喫煙物品の外径は、約5mmから約12mmとすることができる。喫煙物品は、フィルタプラグを備えることができる。フィルタプラグは、喫煙物品の下流端に設けることができる。フィルタプラグは、セルロースアセテートフィルタプラグとすることができる。1つの実施形態において、フィルタプラグの長さは、約7mmであるが、約5mmから約10mmの長さをもつことができる。
【0035】
1つの実施形態において、喫煙物品の全長は、約45mmである。喫煙物品の外径は、約7.2mmとすることができる。さらに、エアロゾル形成基材の長さは、約10mmとすることができる。代替的に、エアロゾル形成基材の長さは、約12mmとすることができる。さらに、エアロゾル形成基材の外径は、約5mmから約12mmである。喫煙物品は、外側紙ラッパーを含むことができる。さらに、喫煙物品は、エアロゾル形成基材とフィルタプラグとの間に離隔距離を含むことができる。離隔距離は、約18mmとすることができるが、約5mmから約25mmの範囲とすることができる。
【0036】
エアロゾル形成基材は、固形のエアロゾル形成基材とすることができる。代替的に、エアロゾル形成基材は、固形及び液体成分を含むことができる。エアロゾル形成基材は、加熱時に基材から放出された揮発性タバコ香味化合物を含有する、タバコ含有材料を含むことができる。代替的に、エアロゾル形成基材は、非タバコ材料を含むことができる。エアロゾル形成基材は、高濃度で安定したエアロゾルの生成を助長するエアロゾル生成物をさらに含むことができる。適切なエアロゾル生成物の例は、グリセリン及びプロピレングリコールである。
【0037】
エアロゾル形成基材が固形エアロゾル形成基材である場合、固形エアロゾル形成基材は、例えば、1つ又はそれ以上の、粉体、粒体、ペレット、細断片、スパゲティ、ストリップ、又はシートを含むことができ、これらは1つ又はそれ以上のハーブ葉、タバコ葉、タバコ茎の断片、再構成タバコ、均質化タバコ、押し出しタバコ、キャストリーフタバコ、及び膨張タバコを含むことができる。固形エアロゾル形成基材は、容器に入っていない形態とすること、又は適切な容器又はカートリッジで提供することができる。随意的に、固形エアロゾル形成基材は、追加のタバコ又は非タバコ揮発性香味化合物を含むことができ、基材の加熱時に放出されることになる。また、固形エアロゾル形成基材は、例えば、追加のタバコ又は非タバコ揮発性香味化合物を含むカプセルを有することができ、このカプセルは、固形エアロゾル形成基材の加熱時に溶融することができる。
【0038】
本明細書で用いる場合、均質化タバコは、凝集粒子状タバコで形成された材料を指す。均質化タバコは、シートの形態とすることができる。均質化タバコ材料のエアロゾル生成物の含有量は、乾燥重量ベースで5%よりも多い。代替的に、均質化タバコ材料のエアロゾル生成物の含有量は、乾燥重量ベースで5%から30%の間とすることができる。均質化タバコ材料シートは、タバコ葉身及びタバコ葉柄の一方又は両方を破砕又は粉砕することで得られる凝集粒子状タバコで形成することができる。代替的に又は追加的に、均質化タバコ材料シートは、例えば、タバコの処理時、搬送時、及び配送時に生じる1つ又はそれ以上のタバコの灰、タバコの粉末、及び他の粒子状タバコ副生成物を含むことができる。均質化タバコ材料シートは、粒子状タバコの凝集を助けるために、タバコ内因性のバインダである1つ又はそれ以上の内因性バインダ、タバコ外因性のバインダである1つ又はそれ以上の外因性バインダ、又はこれらの組み合わせを含むことができる。代替的に又は追加的に、限定されるものではないが、均質化タバコ材料シートは、タバコ及び非タバコ繊維、エアロゾル生成物、湿潤剤、可塑剤、香味料、増量剤、水性溶媒又は非水溶媒、及びこれらの組み合わせを含む他の添加物を含むことができる。
【0039】
特に好ましい実施形態において、エアロゾル形成基材は、均質化タバコ材料のギャザー付き皺寄せシートを含む。本明細書で用いる場合、用語「皺寄せシート」は、複数のほぼ平行な隆起部又は皺部を有するシートを指す。好ましくは、エアロゾル発生物品が組み立てられた場合、ほぼ平行な隆起部又は皺部は、エアロゾル発生物品の長手方向軸に沿って又はそれに平行に延在する。これは、エアロゾル形成基材を形成するために、好都合に均質化タバコ材料の皺寄せシートのギャザー寄せを助長する。しかしながら、代替的に又は追加的に、エアロゾル発生物品内に包含する均質化タバコ材料の皺寄せシートは、エアロゾル発生物品が組み立てられた場合に、エアロゾル発生物品の長手方向軸線に対して鋭角又は鈍角でもって配置されるほぼ平行な複数の隆起部又は波形部を有することができることを理解されたい。特定の実施形態において、エアロゾル形成基材は、全表面上にほぼ均一に凹凸を付けた均質化タバコ材料のギャザー付きシートを含むことができる。例えば、エアロゾル形成基材は、シートの幅を横切ってほぼ均一に離間した複数のほぼ平行な隆起部又は波形部を備える、均質化タバコ材料のギャザー付きの皺寄せシートを含むことができる。
【0040】
随意的に、固形エアロゾル形成基材は、熱的に安定した担体上に設けること又はそれに組み込むことができる。担体は、粉体、粒体、ペレット、細断片、スパゲティ、ストリップ、又はシートの形態とすることができる。代替的に、担体は、その内面、外面、又は内面及び外面の両面に堆積された薄層の固形基材を有する管状担体とすることができる。このような管状担体は、例えば、紙又は紙状材料、不織布炭素繊維マット、低質量の目の荒いメッシュの金属スクリーン、又は有孔金属箔、又は他のあらゆる耐熱性ポリマーマトリクスの形を成すことができる。
【0041】
固形エアロゾル形成基材は、例えば、シート、発泡体、ゲル、又はスラリーの形態で担体表面に堆積することができる。固形エアロゾル形成基材は、担体の全表面に堆積すること、又は代替的に使用時に不均一な香味送出をもたらすために所定のパターンで堆積することができる。
【0042】
前述の固形エアロゾル形成基材を参照したが、他の実施形態において当業者には他の形態のエアロゾル形成基材を利用できることは明らかである。例えば、エアロゾル形成基材は、液体エアロゾル形成基材とすることができる。液体エアロゾル形成基材を設ける場合、エアロゾル発生装置は、液体を保管する手段を備えることが好ましい。例えば、液体エアロゾル形成基材は、容器内に保管することができる。代替的に又は追加的に、液体エアロゾル形成基材は、多孔性担体材料内に吸収することができる。多孔性担体材料は、何らかの適切な吸収プラグ又は吸収体で作られており、例えば、発泡金属又はプラスチック材料、ポリプロピレン、テリレン、ナイロン繊維、又はセラミックである。液体エアロゾル形成基材は、エアロゾル発生装置の使用前に多孔性担体材内に保持すること、又は代替的に、液体エアロゾル形成基材材料は、使用中又は直前に多孔性担体材料内に放出することができる。例えば、液体エアロゾル形成基材は、カプセル内に設けることができる。カプセルの殻は、加熱されると溶けて液体エアロゾル形成基材を多孔性担体材料内に放出することが好ましい。随意的に、カプセルは、液体エアロゾル形成基材と一緒に固形エアロゾル形成基材を含むことができる。
【0043】
代替的に、担体は、タバコ成分が組み込まれた不織布又は繊維束とすることができる。不織布又は繊維束は、例えば、炭素繊維、天然セルロース繊維、又はセルロース誘導体繊維を含むことができる。
【0044】
エアロゾル発生装置は、内部及び外部加熱器に電力を供給する電源をさらに備えることができる。電源は、バッテリ等のDC電圧源等の任意の適切な電源とすることができる。1つの実施形態において、電源はリチウムイオンバッテリである。代替的に、電源は、ニッケル水素バッテリ、ニッケルカドミウムバッテリ、又は例えば、リチウムコバルト、リン酸鉄リチウム又はリチウムポリマーバッテリ等のリチウム系バッテリとすることができる。
【0045】
本開示の他の態様によれば、本発明の第1の態様のシステムの一部を構成するエアロゾル発生装置が提供される。特に、近位端及び遠位端を有し、少なくとも1つの外側面及び1つの内側面を含み、内側面が、エアロゾル形成基材を収容する、ハウジングの近位端において開口したキャビティを規定し、キャビティが、その近位端と遠位端との間の長手方向の空間を有するようになったハウジングと、キャビティ内でキャビティに収容したエアロゾル形成基材を加熱するように構成された加熱要素と、空気入口と、空気入口からキャビティの遠位端まで延び、キャビティの長手方向空間の少なくとも一部に沿って、ハウジングの内側面と外側面との間を延びる第1の空気流チャンネルと、キャビティの遠位端からキャビティの近位端まで延びる第2の空気流チャンネルとを備えた、エアロゾル発生装置が提供される。
【0046】
装置は、好都合にはキャビティ内にエアロゾル形成基材が存在しない場合、第1及び第2の空気流チャンネルを通じて5mmH
2Oから20mmH
2Oの間の引き込み抵抗(RTD)をもたらす。
【0047】
本開示の他の態様において、エアロゾル形成基材からエアロゾルを発生させる方法が提供され、本方法は、
エアロゾル形成基材を加熱する段階と、
空気を、基材の外側で基材の近位端から遠位端に延びる第1の空気流路に沿って引き込むと共に、第1の空気流路から基材の内部で基材の遠位端から近位端に延びる第2の空気流路に引き込む段階と、
を含む。
【0048】
本開示は別の態様を参照して説明されるが、本開示の1つの態様に関して説明される特徴要素は、本開示の他の態様に適用することができる。特に、本発明の1つの態様によるシステムの一部を成す装置の態様は、本発明の他の態様による装置に単独で適用することができる。
【0049】
本発明の実施例は、添付図面を参照して以下に詳細に説明される。