特許第5963485号(P5963485)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三菱電機株式会社の特許一覧 ▶ 三菱電機照明株式会社の特許一覧

<>
  • 特許5963485-照明器具 図000002
  • 特許5963485-照明器具 図000003
  • 特許5963485-照明器具 図000004
  • 特許5963485-照明器具 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5963485
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21V 21/34 20060101AFI20160721BHJP
   F16B 2/18 20060101ALI20160721BHJP
   F16B 7/22 20060101ALI20160721BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20160721BHJP
【FI】
   F21V21/34 500
   F16B2/18 F
   F16B7/22
   F21Y115:10
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-55336(P2012-55336)
(22)【出願日】2012年3月13日
(65)【公開番号】特開2013-191340(P2013-191340A)
(43)【公開日】2013年9月26日
【審査請求日】2015年2月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085198
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 久夫
(74)【代理人】
【識別番号】100098604
【弁理士】
【氏名又は名称】安島 清
(74)【代理人】
【識別番号】100087620
【弁理士】
【氏名又は名称】高梨 範夫
(74)【代理人】
【識別番号】100125494
【弁理士】
【氏名又は名称】山東 元希
(74)【代理人】
【識別番号】100141324
【弁理士】
【氏名又は名称】小河 卓
(74)【代理人】
【識別番号】100153936
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 健誠
(74)【代理人】
【識別番号】100160831
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 元
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 公史
【審査官】 柿崎 拓
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−202713(JP,A)
【文献】 特開2003−317530(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 2/18
F16B 7/22
F21V 21/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
点灯装置を収納する本体と、該本体の下面に設置された灯体と、を備え、配線ダクトに取り付けられる構造を有した照明器具であって、
前記本体の上面のうち該本体の長手方向の一端側の面に構成され、前記本体を前記配線ダクトに電気的かつ機械的に接続するプラグ部と、
前記本体の上面のうち該本体の長手方向の他端側の面に構成され、前記本体を前記配線ダクトに機械的に接続する機械的接続部と、
を備え、
前記機械的接続部は、
前記本体の他端側の面に上下動自在に設けられたレバーと、
前記本体の他端側の面と前記レバーとの間に介在し、前記レバーの上下動に伴って上下動する先端のフック爪部をそれぞれ有し、前記フック爪部が外方を向く2つのフックと、を有し、
2つの前記フックは、
前記レバーの下降に伴って、前記フック爪部が下降して前記フック爪部同士が近付き、前記レバーの上昇に伴って、前記フック爪部が上昇して前記フック爪部同士が離れるものであり、
前記本体は、
前記フック爪部同士が、前記配線ダクトに形成された第1開口部の周縁部に引っ掛かることによって、前記配線ダクトに接続される
ことを特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記機械的接続部は、前記配線ダクトの長手方向の幅が、該長手方向に対する垂直方向の幅よりも小さくなるように形成された前記第1開口部に挿入されることによって、前記本体を前記配線ダクトに接続する
ことを特徴とする請求項1記載の照明器具。
【請求項3】
記2つのフック爪部が、前記レバーの下降に伴って下降して近付いたとき、前記機械的接続部が前記第1開口部に挿入可能となり、
前記機械的接続部が前記第1開口部に挿入された状態において、前記2つのフック爪部前記レバーの上昇に伴って上昇して離れたとき、対向する前記周縁部にそれぞれ引っ掛かることによって、前記本体前記配線ダクトに接続され
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の照明器具。
【請求項4】
前記2つのフックは、前記第1開口部において、前記配線ダクトの長手方向と平行となる前記周縁部にそれぞれ引っ掛かる
ことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の照明器具。
【請求項5】
前記機械的接続部は、前記2つのフックが前記開いた状態に保持するように前記レバーを付勢するバネを有した
ことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の照明器具。
【請求項6】
前記プラグ部は、前記配線ダクトに形成された第2開口部に挿入されることによって前記本体を前記配線ダクトに接続する
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具に関し、特に、配線ダクトに照明器具を取り付けるための取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
配線ダクト取付型の照明器具は、一般的に、電気的かつ機械的に配線ダクトに接続するプラグ部と、機械的に配線ダクトに接続する接続部を有している。機械的に接続する接続部は、金属製又は樹脂製等で形成されるが、照明器具を接続部によって配線ダクトに接続した場合、その接続部が配線ダクト内の通電部の近傍に位置するため、感電等の安全性の観点から接続部を樹脂性で形成することが望ましい。また、従来の配線ダクト取付型の照明器具として、配線ダクトから照明器具を取り外す際に、プラグ部を配線ダクトへの固定状態から離脱した状態で、接続部を中心に器具全体を回転させて照明器具を配線ダクトから取り外す照明器具がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4066618号公報(第4−6頁、図1−2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された照明器具は、配線ダクトから照明器具を取り外す際に、プラグ部を配線ダクトへの固定状態から離脱した状態で解除した状態で、接続部を中心に器具全体を回転させて配線ダクトから取り外すものであるが、プラグ部がポリカーボネート等の樹脂で形成されていて、そのプラグ部が破損した場合、照明器具が外的要因によって回転してしまうと、照明器具が配線ダクトから落下してしまうという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、照明器具を配線ダクトに固定した状態で、プラグ部が破損した場合においても、照明器具が落下しない取付構造を有した照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る照明器具は、点灯装置を収納する本体と、該本体の下面に設置された灯体と、を備え、配線ダクトに取り付けられる構造を有した照明器具であって、本体の上面のうち該本体の長手方向の一端側の面に構成され、本体を配線ダクトに電気的かつ機械的に接続するプラグ部と、本体の上面のうち該本体の長手方向の他端側の面に構成され、本体を配線ダクトに機械的に接続する機械的接続部と、を備え、機械的接続部は、本体の他端側の面に上下動自在に設けられたレバーと、本体の他端側の面とレバーとの間に介在し、レバーの上下動に伴って上下動する先端のフック爪部をそれぞれ有し、フック爪部が外方を向く2つのフックと、を有し、2つのフックは、レバーの下降に伴って、フック爪部が下降してフック爪部同士が近付き、レバーの上昇に伴って、フック爪部が上昇してフック爪部同士が離れるものであり、本体は、フック爪部同士が、配線ダクトに形成された第1開口部の周縁部に引っ掛かることによって、配線ダクトに接続されるものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、プラグ部による接続状態が解除されたとしても、機械的接続部の部分を中心として本体が回転することもなく、照明器具は機械的接続部によって独立かつ機械的に配線ダクトに接続されるので、照明器具の落下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態1に係る照明器具1の全体斜視図である。
図2】本発明の実施の形態1に係る照明器具1の下面図である。
図3】本発明の実施の形態1に係る照明器具1における機械的接続部8の構造を説明する図である。
図4】本発明の実施の形態1に係る照明器具1の配線ダクト101への取付構造を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
(照明器具1の構造)
図1は、本発明の実施の形態1に係る照明器具1の全体斜視図であり、図2は、同照明器具1の下面図である。
図1及び図2で示されるように、本実施の形態に係る照明器具1は、点灯装置(図示せず)を収納した直方体形状の本体2と、この本体2の下面に設置された光源3aを有する灯体3と、本体2の上面のうち長手方向の一端側の面に構成され、照明器具1を配線ダクト101(図4において後述)に電気的かつ機械的に接続するためのプラグ部4と、本体2の長手方向の他端側に構成され、照明器具1を配線ダクト101に機械的に接続するための機械的接続部8と、を備えた配線ダクト取付型の照明器具である。
【0010】
本体2は、アルミダイキャスト製、又は、ポリカーボネート等の樹脂で形成されており、その内部には灯体3の光源3aを点灯させるための点灯装置が収納されている。
なお、上記の本体2の材質は、例示であって、これらに限定されるものではない。
【0011】
灯体3は、本体2の下面に設置され、図2で示されるように、LEDである光源3aを備えたものである。この灯体3は、本体2が配線ダクト101に取り付けられた場合、下方に向けて光を照射する。
なお、光源3aはLEDであるものとしたが、これに限定されるものではなく、電球又は蛍光灯等のその他の光源であってもよい。
また、灯体3は、本体2が配線ダクト101に取り付けられた場合、下方に向けて光を照射するものとしたが、これに限定されるものではなく、灯体3の形状又は光源3aの設置態様によって、その他の方向に照射するものとしてもよい。
【0012】
プラグ部4は、本体2の上面のうち長手方向の一端側の面に構成され、照明器具1を配線ダクト101に電気的かつ機械的に接続し、かつ、配線ダクト101内に配設された通電部101d(図4において後述)から本体2内の点灯装置への通電を担うものである。このプラグ部4は、図1で示されるように、上記のように通電部101dから点灯装置へ通電させるための一対の電極4aと、照明器具1を配線ダクト101に機械的に固定させるための略長方形形状のダクト固定部4bと、図1で示される矢印の方向に回転操作されることによって、電極4a及びダクト固定部4bを回転させ、プラグ部4を配線ダクト101に電気的かつ機械的に接続させ、又は、離脱させるためのレバー4cと、を備えている。
【0013】
機械的接続部8は、本体2の長手方向の他端側に構成され、照明器具1を配線ダクト101に機械的に接続するためのものである。この機械的接続部8は、機械的接続部8を配線ダクト101に機械的に接続させ、又は、離脱させるための板状レバー5等を備えている。この板状レバー5は、PBT(Polybutylene Terephthalate)又はポリカーボネート等の樹脂で形成されており、本体2の長手方向の他端側の端面(以下、「機械的接続部側端面」という)に対して平行になるように設置され、板状レバー5の下部に形成された板状レバー操作部5bを操作することによって、上下方向に可動となっている。また、板状レバー5の上部には、板状レバー5を上方向に移動させた場合に、配線ダクト101内の板状レバー係止部101c(図4において後述)に係止させるためにダクト内当接部5aが延設され形成されている。この機械的接続部8の構成については、図3において詳述する。
【0014】
(機械的接続部8の構造)
図3は、本発明の実施の形態1に係る照明器具1における機械的接続部8の構造を説明する図である。
前述したように、板状レバー5が設置される機械的接続部側端面において、その上側の端面視左端付近に丸穴2aが開口して形成され、端面視右端付近に丸穴2bがそれぞれ開口して形成されている。また、機械的接続部側端面の下側の中央部には角穴2cが開口して形成されている。
【0015】
また、機械的接続部8は、上記の丸穴2aに対して本体2の長手方向に挿入する軸63aが突設された板状のフック6a、及び、丸穴2bに対して本体2の長手方向に挿入する軸63bが突設された板状のフック6bを備えている。このフック6a、6bは、PBT又はポリカーボネート等の樹脂で形成されており、それぞれの軸63a、63bがそれぞれ丸穴2a、2bに挿入されることによって、板状のフック6a、6bの板面が、機械的接続部端面と略平行となる。このフック6a、6bは、それぞれの下部には、長穴62a、62bが形成されており、それぞれの上部には、爪形状のフック爪部61a、61bが形成されている。フック6a、6bが、軸63a、63bがそれぞれ丸穴2a、2bに挿入され機械的接続部側端面に取り付けられた場合、フック6aのフック爪部61aは、その先端方向が機械的接続部側端面の端面視右方向に向くように形成され、フック6bのフック爪部61bは、その先端方向が機械的接続部端面の端面視左方向に向くように形成されている。また、フック6a、6bが、軸63a、63bがそれぞれ丸穴2a、2bに挿入され機械的接続部側端面に取り付けられた場合、長穴62a、62bは、機械的接続部側端面の端面視において、それぞれの穴の少なくとも一部が重なるように構成されている。
【0016】
また、機械的接続部8が備える前述の板状レバー5は、機械的接続部側端面に設置される場合の設置面における水平方向の略中央部に突設されたフック操作軸5cを有している。また、板状レバー5は、当該設置面において、突設されたフック操作軸5cの下側に嵌合爪5dが立設されてる。また、この嵌合爪5dの下面には、下方向に向かってバネ固定軸5eが突設されており、バネ7がこのバネ固定軸5eによって挿入される。
【0017】
最後に、機械的接続部8を構成する板状レバー5及びフック6a、6bの取り付け手順について説明する。
まず、フック6bの軸63bを丸穴2bに挿入することによって、フック6bを機械的接続部側端面に取り付ける。次に、フック6aの軸63aを丸穴2aに挿入することによって、フック6aを機械的接続部側端面に取り付ける。この状態において、前述のように、機械的接続部側端面の端面視において、フック6a、6bの長穴62a、62bの少なくとも一部が重なる。そして、板状レバー5のフック操作軸5cを、上記の長穴62a、62bの重なった部分に挿入すると共に、バネ7にバネ固定軸5eを挿入させた状態で、バネ7と共に嵌合爪5dを機械的接続部側端面に形成された角穴2cに嵌入させることによって、板状レバー5が機械的接続部側端面に固定される。ここで、角穴2cの上下方向の幅は、嵌合爪5dの上下方向の幅よりも大きく形成されており、これによって、板状レバー操作部5bを操作することにより板状レバー5が上下方向に可動となっている。さらに、嵌合爪5dの下面に突設されたバネ固定軸5eにバネ7が取り付けられているので、このバネ7による弾性力によって嵌合爪5dが上方向に押し上げられる力が作用し、板状レバー5が常に上方向に付勢されることになる。
【0018】
(照明器具1の配線ダクト101への取り付け手順)
図4は、本発明の実施の形態1に係る照明器具1の配線ダクト101への取付構造を説明する図である。以下、図1及び図4を参照しながら、照明器具1を配線ダクト101に取り付ける手順について説明する。
【0019】
まず、図4(a)を参照しながら、配線ダクト101の構造について説明する。
図4で示されるように、配線ダクト101は、その下面板に、照明器具1を機械的接続部8によって機械的に接続するためのダクト開口部101aが形成されており、また、照明器具1をプラグ部4によって電気的かつ機械的に接続するための開口部(図示せず)が形成されている。このプラグ部4用の開口部は、ダクト固定部4bの上面の形状と略同形状又はやや大きく形成されており、配線ダクト101の長手方向の幅が、その長手方向に対する垂直方向の幅よりも大きくなるように形成されている。また、ダクト開口部101aは、配線ダクト101の長手方向の幅が、その長手方向に対する垂直方向の幅よりも小さくなるように形成されている。そして、このダクト開口部101aにおける配線ダクト101の長手方向の幅は、ダクト内当接部5aのその平面視における板状レバー5の板面に対する垂直方向の幅と、フック6aの板厚と、フック6bの板厚との和と略同一又はやや大きくなるように形成されている。また、ダクト開口部101aにおける配線ダクト101の長手方向に対する垂直方向の幅は、ダクト内当接部5aのその平面視における板状レバー5の板面方向の幅と略同一又はやや大きくなるように形成されている。また、配線ダクト101の下面板のうち、ダクト開口部101aの周辺部分をダクト開口周縁部101bというものとする。また、配線ダクト101の内部には、照明器具1を機械的接続部8によって接続する際に、板状レバー5のダクト内当接部5aの上面を係止する板状レバー係止部101cが形成されている。また、配線ダクト101の内部には、照明器具1をプラグ部4によって電気的かつ機械的に接続した場合に、プラグ部4の電極4aを介して、本体2に収納された点灯装置に通電させる通電部101dが配線ダクト101の長手方向に配設されている。
【0020】
なお、ダクト開口部101a、及び、プラグ部4用の開口部は、それぞれ本発明の「第1開口部」及び「第2開口部」に相当する。
【0021】
次に、照明器具1を配線ダクト101に取り付ける手順について説明する。
まず、図1で示されるように、作業者は、プラグ部4におけるレバー4cを本体2の長手方向に対して垂直方向となるように、矢印の方向に沿って回転操作させる。これによって、図1で示されるように、ダクト固定部4bの長手方向は、本体2の長手方向と平行になる。また、これによって、配線ダクト101の長手方向と本体2の長手方向とが平行になるように照明器具1を配線ダクト101に取り付ける場合に、プラグ部4のダクト固定部4bが、プラグ部4用の開口部に挿入可能の状態となる。
【0022】
次に、作業者は、機械的接続部8において、バネ7によって上方に付勢されている板状レバー5の板状レバー操作部5bを下方に押し下げて保持する。これによって、図4(a)で示されるように、フック操作軸5cによって、フック6a、6bの長穴62a、62bの部分がそれぞれ下方に押し下げられ、フック6a、6bは、それぞれ軸63a、63bを中心に回転する。このとき、フック6aは、機械的接続部側端面の端面視において左回転し、フック6bは、当該端面視において右回転する。すなわち、図4(a)で示されるように、フック爪部61a、61bがそれぞれ近接した状態(以下、この状態を「フック6a、6bが閉じた状態」という)となり、機械的接続部側端面の端面視において、フック爪部61a、61bが、ダクト内当接部5aの投影面内に収まる状態となる。これによって、配線ダクト101の長手方向と本体2の長手方向とが平行になるように照明器具1を配線ダクト101に取り付ける場合に、機械的接続部8のダクト内当接部5a及びフック爪部61a、61bが、ダクト開口部101aに挿入可能の状態となる。
【0023】
以上のような、プラグ部4及び機械的接続部8の状態において、作業者は、本体2の長手方向が配線ダクト101の長手方向と平行となるような状態で、プラグ部4のダクト固定部4bが、プラグ部4用の開口部に挿入されるように、かつ、機械的接続部8のダクト内当接部5a及びフック爪部61a、61bがダクト開口部101aに挿入されるように、照明器具1を配線ダクト101の下面に取り付ける(図4(a)で示される矢印方向)。このとき、板状レバー5はバネ7によって上方に付勢される力が作用しているので、作業者は、板状レバー操作部5bを下方に押し下げた状態を保持して作業する必要がある。そして、ダクト固定部4bはプラグ部4用の開口部に挿入され、ダクト内当接部5a及びフック爪部61a、61bはダクト開口部101aに挿入され、本体2は配線ダクト101の下面に当接し、図4(b)で示される状態となる。
【0024】
次に、作業者は、下方に押し下げた状態を保持している板状レバー操作部5bを、図4(c)で示されるように、上方に移動操作し、板状レバー5を上方に移動させる。ここで、板状レバー5はバネ7によって上方に付勢される力が作用しているので、作業者は、板状レバー操作部5bから手を解放するのみでもよい。バネ7の上方への弾性力によって、板状レバー5は上方に移動するからである。これによって、板状レバー5のダクト内当接部5aは、配線ダクト101内を上方に移動し、板状レバー係止部101cに当接して係止される。また、図4(c)で示されるように、板状レバー5が上方に移動することによって、フック操作軸5cによって、フック6a、6bの長穴62a、62bの部分がそれぞれ上方に押し上げられ、フック6a、6bは、それぞれ軸63a、63bを中心に回転する。このとき、フック6aは、機械的接続部側端面の端面視において右回転し、フック6bは、当該端面視において左回転する。すなわち、図4(c)で示されるように、フック6a、6bが閉じた状態から、互いに離れた状態(以下、この状態を「フック6a、6bが開いた状態」という)となり、フック爪部61a、61bがダクト開口周縁部101bに引っ掛かる状態となる。ここで、前述のように、板状レバー5はバネ7によって上方に付勢される力が作用しているので、上記のフック6a、6bが開いた状態は、バネ7の弾性力によって保持されることになる。以上のような態様によって、照明器具1は機械的接続部8によって機械的に配線ダクト101に接続かつ固定された状態となる。
【0025】
次に、作業者は、プラグ部4におけるレバー4cを、本体2の長手方向に対して垂直方向になっている状態から、図1で示される矢印の方向に沿って回転操作させ、本体2の長手方向と平行となるようにする。これによって、ダクト固定部4bの長手方向は、本体2の長手方向に対して垂直方向となり、ダクト固定部4bの下面が、プラグ部4用の開口部周縁の配線ダクト101の下面板の上面と当接することになる。それと同時に、一対の電極4aが、配線ダクト101内の通電部101dと接触し、この通電部101dから電極4aを介して、本体2内の点灯装置へ通電されることになる。以上のような態様によって、照明器具1はプラグ部4によって機械的に配線ダクト101に接続かつ固定され、電気的に接続された状態となる。
【0026】
なお、以上のようなプラグ部4による電気的かつ機械的な接続態様は一例であって、プラグ部4によって、本体2の点灯装置と、通電部101dとを電気的に接続し、かつ、照明器具1を機械的に接続可能な構造であれば、他の構造でもよい。
【0027】
(照明器具1の配線ダクト101への取り外し手順)
次に、図1及び図4を参照しながら、照明器具1を配線ダクト101から取り外す手順について説明する。
【0028】
まず、作業者は、図1で示されるプラグ部4におけるレバー4cを、本体2の長手方向と平行になっている状態から、矢印の方向に沿って回転操作させ、本体2の長手方向に対して垂直方向となるようにする。これによって、ダクト固定部4bの長手方向は、本体2の長手方向と平行になるので、プラグ部4のダクト固定部4bが、プラグ部4用の開口部から取り外し可能な状態となる。また、これによって、一対の電極4aが、配線ダクト101内の通電部101dと接触している状態から離脱された状態となり、通電部101dから本体2内の点灯装置への通電が遮断された状態となる。
【0029】
次に、作業者は、機械的接続部8において、バネ7によって上方に付勢されている板状レバー5の板状レバー操作部5bを下方に押し下げて保持する。これによって、図4(c)で示されるようなフック6a、6bが開いた状態から、図4(b)で示されるようなフック6a、6bが閉じた状態となり、機械的接続部側端面の端面視において、フック爪部61a、61bが、ダクト内当接部5aの投影面内に収まる状態となる。これによって、機械的接続部8のダクト内当接部5a及びフック爪部61a、61bが、ダクト開口部101aから取り外し可能な状態となる。
【0030】
以上のような、プラグ部4及び機械的接続部8の状態において、作業者は、照明器具1を下方に引いて配線ダクト101から取り外すことができる。このとき、板状レバー5はバネ7によって上方に付勢される力が作用しているので、作業者は、板状レバー操作部5bを下方に押し下げた状態を保持して作業する必要がある。
【0031】
以上のように、機械的接続部8による照明器具1の配線ダクト101への機械的接続は、プラグ部4による照明器具1の配線ダクト101への接続とは独立したものであり、プラグ部4のレバー4cの操作によって、プラグ部4の接続状態が解除されたとしても、機械的接続部8において接続状態を解除する操作がなされない限り、照明器具1の配線ダクト101への接続状態を維持することが可能となる。
【0032】
なお、前述したように、照明器具1を配線ダクト101に取り付ける場合、及び、取り外す場合においては、プラグ部4のレバー4cの方向を、本体2の長手方向に対して垂直方向となるようにし、照明器具1をプラグ部4によって配線ダクト101に接続する場合においては、レバー4cの方向を、本体2の長手方向となるようにしているが、これに限定されるものではない。すなわち、前述で示した各場合におけるレバー4cの方向は一例であり、前述のようにダクト固定部4bの長手方向の向きを操作することが可能であれば、レバー4cの方向はどのように構成されていてもよい。
【0033】
(実施の形態1の効果)
以上の構造のように、配線ダクト101のダクト開口部101aが配線ダクト101の長手方向の幅が、その長手方向に対する垂直方向の幅よりも小さくなるように形成されており、かつ、照明器具1を機械的接続部8によってこのダクト開口部101aにおいて接続させる場合、ダクト内当接部5aは、板状レバー係止部101cに当接して係止され、フック6a、6bが開いた状態でフック爪部61a、61bがダクト開口周縁部101bに引っ掛かる状態となるので、レバー4cによる操作又はプラグ部4が破損等して、プラグ部4による接続状態が解除されたとしても、機械的接続部8の部分を中心として本体2が回転することもなく、上記のような態様によって照明器具1は機械的接続部8によって独立かつ機械的に配線ダクト101に接続かつ固定されるので、照明器具1の落下を防止することができる。
【0034】
また、機械的接続部8による照明器具1の配線ダクト101への機械的接続は、プラグ部4による照明器具1の配線ダクト101への接続とは独立したものであり、プラグ部4のレバー4cの操作によって、プラグ部4の接続状態が解除されたとしても、機械的接続部8において接続状態を解除する操作がなされない限り、照明器具1の配線ダクト101への接続状態を維持することが可能となる。
【0035】
また、板状レバー5はバネ7によって上方に付勢される力が作用しているので、フック6a、6bが開いた状態でフック爪部61a、61bがダクト開口周縁部101bに引っ掛かる状態が、バネ7の弾性力によって保持されることになるので、照明器具1の落下防止の確実性をより高めることができる。
【符号の説明】
【0036】
1 照明器具、2 本体、2a、2b 丸穴、2c 角穴、3 灯体、3a 光源、4 プラグ部、4a 電極、4b ダクト固定部、4c レバー、5 板状レバー、5a ダクト内当接部、5b 板状レバー操作部、5c フック操作軸、5d 嵌合爪、5e バネ固定軸、6a、6b フック、7 バネ、8 機械的接続部、61a、61b フック爪部、62a、62b 長穴、63a、63b 軸、101 配線ダクト、101a ダクト開口部、101b ダクト開口周縁部、101c 板状レバー係止部、101d 通電部。
図1
図2
図3
図4