特許第5963500号(P5963500)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5963500
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】電子部品装着装置
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/04 20060101AFI20160721BHJP
   H05K 13/08 20060101ALI20160721BHJP
【FI】
   H05K13/04 M
   H05K13/08 Q
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-78405(P2012-78405)
(22)【出願日】2012年3月29日
(65)【公開番号】特開2013-207280(P2013-207280A)
(43)【公開日】2013年10月7日
【審査請求日】2015年1月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105980
【弁理士】
【氏名又は名称】梁瀬 右司
(74)【代理人】
【識別番号】100105935
【弁理士】
【氏名又は名称】振角 正一
(72)【発明者】
【氏名】駒池 国宗
(72)【発明者】
【氏名】吉井 貴志
(72)【発明者】
【氏名】小野 哲治
【審査官】 大谷 光司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−286171(JP,A)
【文献】 特開2008−010700(JP,A)
【文献】 特開2009−272325(JP,A)
【文献】 特開2004−172465(JP,A)
【文献】 特表2003−517723(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K3/30,13/00−13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品供給装置より供給された電子部品を複数の装着ヘッドに設けられた複数の吸着ノズルにより取り出し、前記吸着ノズルに吸着保持された電子部品を部品認識カメラで撮像するようにした電子部品装着装置において、
2つの前記装着ヘッドの画像を重ね合わせるプリズムを設け、単一の前記部品認識カメラで一方の装着ヘッドに設けられた複数の吸着ノズルと、他方の装着ヘッドに設けられた複数の吸着ノズルとが同じ位置にならない状態で重ね合わせて撮像することを特徴とする電子部品装着装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電子部品装着装置であって、
各装着ヘッドには、前記複数の吸着ノズルが円周上に所定間隔を存して配設され、
前記一方の装着ヘッドを回転させることで、前記各吸着ノズルが同じ位置にならない状態とする電子部品装着装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品供給装置より供給された電子部品を複数の装着ヘッドに設けられた複数の吸着ノズルにより取り出し、前記吸着ノズルに吸着保持された電子部品を部品認識カメラで撮像するようにした電子部品装着装置に関する。
【背景技術】
【0002】
前述した電子部品装着装置は、特許文献1等に開示されている。そして、それぞれ複数の吸着ノズルを備えた複数の装着ヘッドを備えた電子部品装着装置にあっては、装着ヘッド単位で複数の吸着ノズルに吸着保持された電子部品を一括して撮像し、この撮像された画像を認識処理して各吸着ノズルに対する電子部品の位置ズレを把握し、この位置ズレを補正するようにして、基板であるプリント基板上に装着している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−87305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、装着ヘッド単位で複数の吸着ノズルに吸着保持された電子部品を一括して撮像しているものであるから、装着ヘッドが2つ有る場合には、撮像回数が2回となり、また認識処理も2回となるので、電子部品の撮像・認識処理が効率の良いものではなかった。
【0005】
そこで本発明は、複数の吸着ノズルを備えた装着ヘッドが2つでも、撮像回数を1回で行うことにより、電子部品の撮像及び認識処理を効率良く行なうことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このため第1の発明は、部品供給装置より供給された電子部品を複数の装着ヘッドに設けられた複数の吸着ノズルにより取り出し、前記吸着ノズルに吸着保持された電子部品を部品認識カメラで撮像するようにした電子部品装着装置において、
2つの前記装着ヘッドの画像を重ね合わせるプリズムを設け、単一の前記部品認識カメラで一方の装着ヘッドに設けられた複数の吸着ノズルと、他方の装着ヘッドに設けられた複数の吸着ノズルとが同じ位置にならない状態で重ね合わせて撮像することを特徴とする。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、各装着ヘッドには、前記複数の吸着ノズルが円周上に所定間隔を存して配設され、前記一方の装着ヘッドを回転させることで、前記各吸着ノズルが同じ位置にならない状態とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、複数の吸着ノズルを備えた装着ヘッドが2つでも、撮像回数を1回で行うことにより、電子部品の撮像及び認識処理を効率良く行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】電子部品装着装置の平面図である。
図2】装着ヘッドと撮像装置の関係を示す正面図である。
図3】撮像装置の縦断面図である。
図4】電子部品装着装置の制御ブロック図である。
図5】両装着ヘッドの合成前の画像を示す図である。
図6】合成された両装着ヘッドの画像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下図1に基づき、基板としてのプリント基板P上に電子部品を装着する電子部品装着装置1について、本発明の実施の形態を説明する。この電子部品装着装置1には、各プリント基板Pの搬送を行なう搬送装置2と、装置本体の手前側と奥側に配設され電子部品を供給する部品供給装置3A、3Bと、駆動源により一方向に移動可能(Y方向に往復移動可能)な一対のビーム4A、4Bと、装着ヘッド6A1と6A2、6B1と6B2をそれぞれX方向に隣設して前記各ビーム4A、4Bに沿った方向に各駆動源により移動可能なヘッド取付体10A、10Bとが設けられている。そして、前記装着ヘッド6A、6Bにはそれぞれ複数の吸着ノズル5が設けられている。
【0011】
前記搬送装置2は電子部品装着装置1は供給コンベア2Aと、プリント基板Pを位置決め固定する位置決め部2Bと、排出コンベア2Cとを備えている。そして、前記供給コンベア2Aは上流より受けた各プリント基板Pを位置決め部2Bに搬送し、この各位置決め部2Bで位置決め装置により位置決めされた各基板上に電子部品が装着された後、排出コンベア2Cに搬送され、その後下流側装置に搬送される構成である。
【0012】
そして、前記部品供給装置3A、3Bは前記搬送装置2の奥側位置と手前側位置に配設され、取付台であるカート台7A、7Bのフィーダベース上に部品供給ユニット8を多数並設したものである。各カート台7A、7Bは部品供給ユニット8の部品供給側の先端部がプリント基板Pの搬送路に臨むように前記装置本体に連結具を介して着脱可能に配設され、各カート台7A、7Bが正規に装置本体に取り付けられるとカート台7A、7Bに搭載された部品供給ユニット8に電源が供給され、また前記連結具を解除して把手を引くと下面に設けられたキャスタにより移動できる構成である。
【0013】
そして、X方向に長い前後一対の前記ビーム4A、4Bは、各リニアモータから構成されるY方向モータ9の駆動により左右一対の前後に延びたガイドに沿って前記各ビーム4A、4Bに固定されたスライダが摺動して個別にY方向に移動する。前記Y方向モータ9は、左右一対の基体1A、1Bに沿って固定された上下一対の固定子と、前記ビーム4A、4Bの両端部に設けられた取付板の下部に固定された可動子9Aとから構成される。
【0014】
また、前記ビーム4A、4Bにはその長手方向(X方向)にリニアモータから構成されるX方向モータ11によりガイドに沿って移動する前記装着ヘッド6A1と6A2、6B1と6B2が夫々内側に設けられており、前記X方向モータ11は各ビーム4A、4Bに固定された前後一対の固定子と、各固定子の間に位置して前記装着ヘッド6A1と6A2、6B1と6B2に設けられた可動子とから構成される。
【0015】
従って、各装着ヘッド6A1と6A2、6B1と6B2は向き合うように各ビーム4A、4Bの内側に設けられ、前記装着ヘッド6A1、6A2は対応する奥側の部品供給装置3Aの部品供給ユニット8から電子部品の取出し作業を行い、搬送装置2上のプリント基板Pに装着することができ、装着ヘッド6B1、6B2は対応する手前側の部品供給装置3Bから電子部品を取り出して前記プリント基板Pに装着することができる。
【0016】
そして、各装着ヘッド6A1、6A2、6B1、6B2には各バネにより下方へ付勢されている吸着ノズル5が円周上に所定間隔を存して45度毎に8本配設されており、この吸着ノズル5は上下軸モータ12により昇降可能であり、またθ軸モータ13により装着ヘッド6A1、6A2、6B1、6B2を鉛直軸周りに回転させることにより、結果として各装着ヘッド6A1、6A2、6B1、6B2の各吸着ノズル5はX方向及びY方向に移動可能であり、垂直線回りに回転可能で、且つ上下動可能となっている。
【0017】
また、各撮像装置14は、各装着ヘッド6A1と6A2、6B1と6B2に設けられた各吸着ノズル5に吸着保持された電子部品を一括して撮像する。各撮像装置14について説明すると、下部に配設された部品認識カメラ15と、この部品認識カメラ15の上方位置に配設され2つの前記装着ヘッド6A1と6A2又は6B1と6B2の画像を合成するプリズム16、レンズ17、絞り18、レンズ19を収納したレンズ収納装置20と、このレンズ収納装置を挟んだ位置に配設される一対のハーフミラー21A、21Bと、各ハーフミラー21A、21Bの上方にリング状に複数個の反射用LED22が配設されて構成された照明装置23A、23Bとから構成される。この照明装置23A、23Bは、前記吸着ノズル5に吸着保持された電子部品Dに向けて照明光を照射する。
【0018】
そして、一対のハーフミラー21A、21Bの上方に照明装置23A、23Bが位置し、この照明装置23A、23Bの上方に前記装着ヘッド6A1と6A2又は6B1と6B2が位置するように、それぞれ配設される。
【0019】
前記プリズム16は4つの三角柱であるハーフミラー16A、16B、16C、16Dを隙間無く組み合わせて結合させて構成したものである。4つの結合面がハーフミラー面となる。なお、前記装着ヘッド6A1、6A2、6B1、6B2の下面6Cは黒く着色されており、各吸着ノズル5には拡散板25が取り付けられている。
【0020】
図4は電子部品装着装置1の電子部品装着に係る制御のための制御ブロックであり、以下説明する。電子部品装着装置1の各要素は制御装置30が統括制御しており、各種データを格納する記憶装置31がバスライン32を介して前記制御装置30に接続されている。また、前記制御装置30には操作画面等を表示する表示装置としてのモニタ33及び該モニタ33の表示画面に形成された入力手段としてのタッチパネルスイッチ34がインターフェース35を介して接続されている。また、前記Y方向モータ9等が駆動回路36、インターフェース35を介して前記制御装置30に接続されている。なお、前記制御装置30は、制御装置、判断装置、比較装置、計算装置、更新装置などの機能を果たす。
【0021】
前記記憶装置31には、プリント基板Pの種類毎に装着データが記憶されている。この装着データは、その装着順序(装着ステップ番号)毎に、プリント基板P内での各電子部品の装着座標のX方向の位置情報(装着座標X)、Y方向の位置情報(装着座標Y)、装着角度情報(装着角度θ)、各部品供給ユニット8の部品配置番号情報等から構成される。
【0022】
また、前記記憶装置31には、カート台7A、7B上に配設された前記各部品供給ユニット8の部品配置番号に対応した各電子部品の種類(部品ID)の部品配置データが格納されている。
【0023】
更には、前記記憶装置31には、電子部品の特徴を表す形状データ・認識データ・制御データ・部品供給データから成る電子部品毎の部品ライブラリデータ等が格納されている。
【0024】
37はインターフェース35を介して前記制御装置30に接続される認識処理装置で、前記部品認識カメラ15により撮像して取込まれた画像の認識処理が該認識処理装置37にて行われ、制御装置30に処理結果が送出される。即ち、制御装置30は部品認識カメラ15により撮像された画像を認識処理(位置ずれ量の算出など)するように指示を認識処理装置37に出力すると共に、認識処理結果を認識処理装置37から受取るものである。
【0025】
以上の構成により、電子部品のプリント基板Pへの装着動作について説明する。先ず、電子部品装着装置1の電子部品の装着運転が開始されると、プリント基板Pが前工程装置より受継がれて供給コンベア2Aに有る場合には、位置決め部2Bに搬送され位置決め装置により位置決めされる。
【0026】
そして、このように位置決めされたプリント基板P上に電子部品を装着する動作が開始される。即ち、制御装置30は装着ヘッド6A1と6A2、及び6B1と6B2が連鎖吸着のために、装着データから前記部品供給装置3A、3Bとプリント基板Pとの1回の往復分で電子部品の取り出し及び装着のための装着ステップ番号の切出しをし、各装着ヘッド6A1、6A2、6B1、6B2に備えられた吸着ノズル5の最大数「8」について電子部品の連鎖吸着が可能であり、例えば装着ヘッド6A1、6A2、6B1、6B2の各8本全ての吸着ノズル5の吸着動作が行われることとなる。
【0027】
即ち、奥側の装着ヘッド6A1、6A2が、Y方向はY方向モータ9が駆動してビーム4Aが移動し、X方向はX方向モータ11が駆動してXY方向に移動し、部品供給装置3Aの各部品供給ユニット8の部品取出し位置へ移動する。そして、制御装置30は上下軸駆動モータ12を制御して、前記吸着ノズル5を下降させ、部品供給ユニット8の電子部品を吸着して取出す。同様に、装着ヘッド6B1、6B2の各8本の吸着ノズル5が電子部品を部品供給装置3Bから取出す。
【0028】
その後に、装着ヘッド6A1、6A2、6B1、6B2の上下軸駆動モータ12を制御して吸着ノズル5の上昇を開始させ、前記装着ヘッド6Aの吸着ノズル5が位置決めされたプリント基板P上の所定位置に前記電子部品を装着するように移動するが、その途中において、装着ヘッド6A1と6A2、又は6B1と6B2の吸着ノズル5に吸着保持された電子部品の認識処理動作が行われる。
【0029】
この場合、各部品認識カメラ15は装着ヘッド6A1と6A2、又は6B1と6Bが移動しながら吸着ノズル5に吸着保持された電子部品が部品認識カメラ15により撮像され(フライ認識)、各装着ヘッド6A1と6A2、又は6B1と6B2に設けられた各吸着ノズル5に吸着保持された電子部品を一括して撮像する。
【0030】
即ち、図2及び図3に示すように、装着ヘッド6A1と6A2を例にして説明すると、この装着ヘッド6A1及び6A2を部品認識カメラ15の上方を通過させ、この移動中に装着ヘッド6A1及び6A2の複数の吸着ノズル15に吸着保持された複数の電子部品を一括して撮像する。
【0031】
即ち、この装着ヘッド6A1、6A2がそれぞれ照明装置23A、23Bの上方に位置したときには、右の装着ヘッド6A2をθ軸モータ13により45度時計方向に回転させており、装着ヘッド6A1と6A2の各吸着ノズル5の位置は同じとはならない状態となっており、この状態で照明装置23A、23Bは各吸着ノズル5に吸着保持された電子部品Dに向けて光を照射する。そして、この各電子部品Dにより反射された光がハーフミラー21A、21Bにより半分の量が透過して半分の量が反射して前記プリズム16に横方向から入射する。すると、ハーフミラー21Aからの図3の左方からの反射光がハーフミラー16D、16Cによりその半分の量が透過してその半分の量が下方へ反射すると共に、ハーフミラー21Bからの図3の右方からの反射光がハーフミラー16B、16Cによりその半分の量が透過してその半分の量が下方へ反射して、図5の左に示すような装着ヘッド6A1の画像と右に示すような装着ヘッド6A2の画像は、図6に示すような1つの画像として合成されることとなる。そして、この場合、合成された反射像がレンズ17、絞り18及びレンズ19を介して部品認識カメラ15により撮像される構成である。
【0032】
この場合、装着ヘッド6A1、6A2がそれぞれ照明装置23A、23Bの上方に位置したときには、右の装着ヘッド6A2は45度時計方向に回転した位置にあるので、合成された1枚の画像において、装着ヘッド6A1、6A2の各吸着ノズル5は重ならない状態となる。
【0033】
そして、装着ヘッド6A1、6A2の移動中に複数の吸着ノズル5に吸着保持された複数の電子部品Dを一括して撮像して、この撮像された1枚の画像を認識処理装置37が認識処理して16本の各吸着ノズル5に対する位置ズレを把握する。この場合、装着ヘッド6A1、6A2に対する画像は1枚であるから、認識処理も迅速に行なわれることとなるから生産効率が向上する。また、装着ヘッド6B1、6B2の吸着ノズル5に吸着保持された各電子部品についても、各吸着ノズル5に対する位置ズレを把握する。
【0034】
そして、装着データの装着座標に各部品認識処理結果を加味して、吸着ノズル5に対する電子部品の位置ずれをXY方向及び回転方向の補正をしつつ、それぞれ電子部品をプリント基板P上に装着する。このようにして、プリント基板P上に装着すべき全ての電子部品の装着をしたら、この基板Pを基板位置決め部2Bから基板排出部2Cを介して後工程装置に受け渡して、このプリント基板P上への電子部品の装着動作は終了する。
【0035】
なお、図示しない透過用照明装置からの光が図2に示す矢印X方向から拡散板25に照射されると、この導入された光を拡散板25が拡散して、透過させて底面から下方へ放射させ、透過光がハーフミラー21A、21Bにより半分の量が透過して半分の量が反射して前記プリズム16に横方向から入射し、ハーフミラー21Aからの図3の左方からの反射光がハーフミラー16D、16Cによりその半分の量が透過してその半分の量が下方へ反射すると共に、ハーフミラー21Bからの図3の右方からの反射光がハーフミラー16B、16Cによりその半分の量が透過してその半分の量が下方へ反射して、装着ヘッド6A1及び装着ヘッド6A2の画像は、1つの画像として合成されることとなる。そして、この場合、合成されたシルエット像がレンズ17、絞り18及びレンズ19を介して部品認識カメラ15により撮像されることとなる。
【0036】
なお、以上の実施形態にあっては、前記装着ヘッド6A1と6A2を一方のヘッド取付体10Aを介して一方のビーム4Aに取付け、前記装着ヘッド6B1と6B2を他方のヘッド取付体10Bを介して他方のビーム4Bに取付ける構成であったが、前記装着ヘッド6A1、6A2を別個のヘッド取付体を介して一方のビーム4Aに取付け、前記装着ヘッド6B1、6B2を別個のヘッド取付体を介して他方のビーム4Bに取付ける構成にしてもよい。
【0037】
以上のように本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
【符号の説明】
【0038】
1 電子部品装着装置
3A、3B 部品供給装置
4A、4B ビーム
5 吸着ノズル
6A1、6A2、6B1、6B2 装着ヘッド
15 部品認識カメラ
16 プリズム
8 部品供給ユニット
P プリント基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6