【文献】
平野亨 他,’ハンドドリルを応用した掘削体積比エネルギーに基づく坑内岩盤強度測定器の開発’,土木学会第66回年次学術講演会(平成23年度)III−108,2011年,pp.215〜216
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記抵抗手段は、前記グリップ部および前記削孔手段の一方に連結される円筒状部材と、他方に連結され、前記円筒状部材に挿嵌される円柱状部材とから構成される2以上のバランスシリンダとされる、請求項1または2に記載のデータ取得装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明のデータ取得装置は、主に岩盤やコンクリート等の石質材料を測定対象物とし、その強度を計算するために必要とされるデータを取得するための装置である。測定対象物の強度は、削孔手段を備える掘削ツールが一定であれば、測定対象物の削孔に要した消費電力量Wと、掘削ツールの無負荷状態での消費電力量W
0と、削孔体積Vとにより得られる掘削体積比エネルギーE
dに依存する関係を有する。具体的には、強度のべき乗の関係である。ちなみに、掘削体積比エネルギーは、一例として、E
d=(W−W
0)/Vにより求めることができる。このため、予め強度のべき乗の関係の係数を決定しておき、実際に削孔してW、W
0、Vを求めることにより、測定対象物の強度を推定することができる。
【0013】
消費電力量Wは、岩種によらず、掘削ツールを測定対象物に押し付ける押付力(掘削ツールを削孔方向へ推し進める推力)にほぼ比例する領域(比例領域)がある。このため、掘削ツールの推力を、上記の比例領域に留まるよう測定することにより、推力から消費電力量Wを求めることができる。削孔体積Vは、掘削ツールにおける削孔径が一定であるため、削孔距離を計測することにより求めることができる。したがって、測定対象物の強度は、掘削ツールを一定とし、上記の比例領域での掘削を行えば、少なくとも推力と削孔距離とを測定することにより求めることができる。
【0014】
データ取得装置を手で持って操作する場合、大きく変動し得る削孔パラメータとして、上記推力のほか、回転数または打撃数があり、これらも考慮するほうが望ましい。回転数または打撃数は、後述するドリルを削孔手段として用いる場合、回転数と打撃数は比例する関係にあることから、例えば回転数のみを測定することにより、パラメータを求めることができる。
【0015】
大きく変動し得る削孔パラメータである回転数または打撃数と、例えば上記の掘削体積比エネルギーとの関係を予め構築しておくことにより、その変動の影響を考慮した測定対象物の強度を求めることができる。したがって、データ取得装置は、測定対象物の強度を求めるためのデータとして、少なくとも押付力と削孔距離を測定し、それに加えて回転数または打撃数も測定して取得することが望ましい。また、消費電力量が推力に比例する領域は、測定対象物により変動することから、様々な測定対象物に対応できるよう、正確な消費電力量を得るために、掘削ツールへ供給した電流量および電圧値を測定し、これらの値も取得することが必要である。
【0016】
図1は、これらのデータを取得するためのデータ取得装置の構成例を示した図である。この構成は一例であるため、本発明のデータ取得装置は例示したこの構成に限定されるものではない。
図1に示すデータ取得装置は、掘削ツールとして、測定対象物を削孔するための削孔手段を備える。削孔手段としては、例えば、ドリル10を用いることができる。
【0017】
図1に示すようにドリル10は、測定対象物に接し、その測定対象物に所定の径の穴を形成する削孔部材としてのドリルビット11と、そのドリルビット11を一定方向に回転させるための図示しない動力部と、動力部を駆動させるための削孔スイッチ(SW)12と、ドリルビット11を回転可能に固定するチャック13とを備える。ドリル10としては、振動ドリルやハンマードリルを用いることができる。本発明では、硬い岩盤やコンクリート等の石質材料を削孔するため、打撃力が強いハンマードリルが望ましい。また、ハンマードリルは、整流子モータで駆動されるため、回転トルクが消費電力量に比例するものとして測定可能であることからも望ましい。
【0018】
ドリルビット11としては、切り屑を排出するための螺旋状の溝が2本形成され、先端が円錐状に尖った一対の切れ刃を有するツイストドリルや、そのツイストドリルの先端に超硬合金のチップを取り付けた超硬ドリル等を用いることができる。
【0019】
本発明では、例えば、回転打撃式ドリルビットを装着した手持ち式で、かつバッテリ式の市販のハンマードリルを採用することができる。手持ち式である場合、
図1に示すように、ドリル10の側面から突出する棒状の水平方向支持握り14を備えることができる。
【0020】
ドリル10には、ドリルビット11の回転数を検出するための回転数検出部15を備えることができる。回転数検出部15は、いかなる構成であってもよいが、例えば、ドリルビット11とともに回転するチャック13の外周に取り付けられた検出用の鉄片と、そのチャック13に対向して取り付けられた近接センサとから構成することができる。
【0021】
近接センサは、チャック13が1回転するごとに鉄片を検出し、これにより、ドリルビット11が1回転したことを検出する。回転数は、例えば1分間に近接センサが鉄片を検出した回数として求めることができる。回転数検出部15としては、これ以外に、回転量や回転角度を計測するエンコーダ等を用いることも可能である。
【0022】
図1では、削孔距離を計測するために、ドリル10に、ドリルビット11と平行に延び、その長手方向に滑動可能にされた棒状部材を備える距離計測手段が装着されている。距離計測手段としては、
図1に示すような削孔距離計20を用いることができる。削孔距離計20は、棒状部材21と、その棒状部材21を滑動可能に収納する収納部22とを含んで構成されている。
【0023】
棒状部材21は、一端が外部に露出し、その先端には測定対象物の表面に当接する接触ヘッド23を備えており、他端には図示しないエアダンパー等の弾性部材が取り付けられている。この弾性部材は、必要に応じて設けることができる。削孔前は、平行に延びるドリルビット11の先端と棒状部材21の先端とが一直線上にあるが、削孔により、
図2に示すようにドリルビット11が測定対象物1内へ挿入されると、棒状部材21の先端にある接触ヘッド23は、測定対象物1の表面に当接して移動しなくなり、そのドリルビット11の挿入長に応じて、棒状部材21の末端部分が収納部22内へ収納されていく。
【0024】
削孔距離計20は、棒状部材21の末端の初期位置(削孔前の位置)と、収納部22内へ収納された後のその末端の位置とから、その挿入長に対応する長さを求め、その長さを削孔距離として計測する。なお、棒状部材21の末端には弾性部材が取り付けられているため、ドリル10の削孔時の振動等の影響を受けて、接触ヘッド23の当接が不安定になることが抑制され、削孔距離計20は滑らかな計測結果を与える。
【0025】
削孔距離計20は、ドリル10と連結されており、計測された削孔距離を、ドリル10に添架したケーブル40を介して記録手段としての記録計53へ送り、その記録計53に記録することができるようにされている。また、回転数検出部15も同様にドリル10と連結されており、回転数検出部15により検出された回転数もまた、ドリル10に添架したケーブル40を介して記録計53へ送り、その記録計53に記録させることができる。
【0026】
このドリル10には、ドリル10の一部を覆う上述した反力枠30が取り付けられる。反力枠30は、ドリルビット11が削孔する削孔方向とは反対の方向に作用する反力を受け、その反力を、反力枠30に配設された推力検出手段としての推力センサ31に入力する。この反力枠30には、削孔前に、推力センサ31により検出された検出値を0にするための風袋除去手段としての風袋除去SW32が設けられている。
【0027】
また、この反力枠30には、推力センサ31と平行に、ドリル10とグリップ部34との間に発生する曲げ力に抵抗する抵抗手段としてのバランスシリンダ33も設けられている。本発明では、これら風袋除去SW32やバランスシリンダ33を備えていなくてもよいが、鉛直方向および水平方向への推力の検出を容易にし、その検出精度を向上させるために備えるほうが望ましい。
【0028】
一端が反力枠30に連結される推力センサ31およびバランスシリンダ33の他端は、手で握るための、略矩形で、中央に略矩形の穴が形成されたグリップ部34に連結される。グリップ部34には、測定SW35が設けられている。この測定SW35は、押下によりONにされ、ドリルビット11を回転させるための動力部を駆動させると同時に、推力センサ31による推力の検出のほか、削孔距離計20による削孔距離の計測、回転数検出部15による回転数の検出等を実行させる。
【0029】
手で握られたグリップ部34に、削孔方向へ押す力が加えられ、その結果としてドリルビット11が削孔する削孔方向とは反対の方向に作用する反力を返すと、推力センサ31にその力が入力される。推力センサ31は、測定SW35がONにされると、この力を推力とし、この推力の情報を検出値として検出する。そして、推力センサ31は、この検出値を電気信号として、ドリル10に添架したケーブル40、ジョイントボックス41、信号ケーブル42を介して持ち運び可能な制御ボックス50へ送る。
【0030】
ジョイントボックス41は、ドリル10のバッテリを接続する部分に接続され、制御ボックス50から供給される電源をドリル10、回転数検出部15、削孔距離計20や推力センサ31に供給する際や、削孔距離計20からの削孔距離、回転数検出部15からの回転数および推力センサ31からの検出値を電気信号にて制御ボックス50へ送る際の中継機器として機能する。このため、ジョイントボックス41と制御ボックス50との間には、上記の信号ケーブル42のほか、電源を供給するための動力ケーブル43も接続される。
【0031】
バランスシリンダ33は、円筒状部材と、その円筒状部材に挿嵌される円柱状部材とから構成される。
図3を参照すると、反力枠30に円筒状部材36が連結されていて、グリップ部34に円柱状部材37が連結されている。円筒状部材36は、グリップ部34に連結されていてもよく、円柱状部材37は、反力枠30に連結されていてもよい。バランスシリンダ33は、
図3に示すように、推力センサ31の両側に2つ設けることができる。バランスシリンダ33は、これに限られるものではなく、推力センサ31の周りに3つ以上設けることもできる。また、バランスシリンダ33は、円柱状部材37に限られるものではなく、円筒状部材36の内壁に外周面が隣接する円盤と、その円盤の中心に一端が配設された棒状部材とから構成されるピストンであってもよい。
【0032】
グリップ部34は、手で握られ、削孔方向へ向けて力が加えられる。水平方向に削孔する場合において、反力枠30とグリップ部34とが推力センサ31のみで接続されているとき、ドリル10は、削孔時に打撃や振動を伴い、
図3(a)の矢線Aに示すような、曲がろうとする力、すなわち曲げ力が発生しやすい。曲げ力が発生すると、反力枠30およびグリップ部34と推力センサ31との間の接合部分に負荷がかかり、推力センサ31へも均一に荷重がかからず、推力センサ31において正確な検出値を得ることができなくなる。
【0033】
しかしながら、本発明では、曲げ力に抵抗するバランスシリンダ33を備えることで、削孔方向への力に対しては抵抗しないが、その他の方向へ作用する力については抵抗するため、接続部分への負荷を低減させ、推力センサ31への荷重を均一にかけることができる。その結果、推力センサ31は、ほぼ削孔方向へのみ作用する力、
図3で言えば、力を加えた結果で得られた反力の大部分、すなわち真の推力の大部分を測定可能な推力として推力センサ31で検出することが可能となり、検出精度を向上させることができる。
【0034】
鉛直方向に削孔する場合は、グリップ部34に加えられる力と装置の自重が、同じ削孔方向へかかるので、水平方向に削孔する場合に比較して曲げ力が発生しにくい。しかしながら、推力センサ31のみで接続されている場合、曲げ力が発生する可能性はある。この場合も、バランスシリンダ33を設けることで、削孔方向への力に対しては抵抗せず、その他の方向へ作用する力については抵抗するため、推力センサ31は、ほぼ削孔方向のみに作用する力を推力として検出することができる。
【0035】
制御ボックス50は、信号ケーブル42および動力ケーブル43が接続され、その動力ケーブル43を介して電源を供給するために削孔バッテリ51を備えている。また、制御ボックス50は、推力センサ31により検出された検出値を、測定された推力値として表示する推力計52と、削孔距離、回転数および検出値を記録する記録計53と、これらの推力計52や記録計53を作動させるために電源を供給する制御バッテリ54とを備えている。記録計53に記録された値は、後にパーソナルコンピュータ等の強度計算装置によって読み出され、測定対象物の強度を計算するために使用される。
【0036】
制御ボックス50は、持ち運び可能なように1つの筐体内に上記削孔バッテリ51、推力計52、記録計53、制御バッテリ54を収納したものとされる。制御ボックス50は、そのほか、削孔バッテリ51から供給される電源の電流量を測定し、電流値として表示する電流計55と、電圧を測定し、電圧値として表示する電圧計56とを収納する。実際に消費した電力量をこれらの値から計算し、この電力量から上述した掘削体積比エネルギーE
dを計算し、あるいは、推力と消費電力量の比例領域で測定を行った場合の、推定される消費電力量の妥当性を確認する等のために用いることができる。
【0037】
これらのドリル10、回転数検出部15を構成する近接センサおよび鉄片、削孔距離計20、推力センサ31、削孔バッテリ51、推力計52、記録計53、制御バッテリ54、電流計55、電圧計56はいずれも、市販のものを採用することができる。また、これらの機器のいずれも、大がかりな機器ではないので、安価で提供することができ、軽量化を図ることができる。
【0038】
実際に、
図4に示すフローチャートを参照して、データ取得装置を用いて実施されるデータ取得処理について詳細に説明する。この処理は、データ取得装置のグリップ部34を手で握り、ステップ400から開始する。このときの状況は、鉛直方向に削孔する場合、
図5(a)に示すようなものとなり、水平方向に削孔する場合、
図6(a)に示すようなものとなる。
【0039】
このとき、
図5(a)に示す状態では、推力センサ31には自重がかかっており、推力センサ31の検出値は、装置の質量をM、重力加速度をgとすると、−Mgとなる。削孔方向である下向きの力が正を示すことから、この−Mgは、上向きの力が作用していることを示している。これに対し、
図6(a)に示す状態では、装置を手で支持していることから、自重がかかることはない。しかしながら、手で支持することによるノイズεが発生するため、検出値は、このノイズεとなる。
【0040】
再び
図4を参照して、ステップ410では、まず、風袋除去SW32を押下し、これら自重やノイズを除去し、出力である検出値を0にする。より正確な推力を検出するためである。すなわち、
図5(b)に示すように風袋除去SW32をONにし、推力センサ31の検出値−Mgに+Mgを加えて、その検出値を0にする。また、
図6(b)に示すように風袋除去SW32をONにし、推力センサ31の検出値εに−εを加えて、その検出値を0にする。
【0041】
ステップ420では、データ取得装置のドリルビット11および棒状部材21の接触ヘッド23が、測定対象物の表面に接触するまで、手でデータ取得装置を移動させ、接地させる。
図5(c)に示す状態の場合、自重が測定対象物1にかかり、それまで0を示していた推力センサ31の出力である検出値が、自重であるMgを示すようになる。
図6(c)に示す状態の場合、水平方向に手で押して、測定対象物1の表面に接触させているので、推力センサ31の検出値は、その手で押した力F(t=0)に近い値を示す。ここで、tは削孔時間であり、ここでは削孔時間は0であるため、t=0とされている。
【0042】
ステップ430では、測定SW35をONにしてドリルビット11を回転させ、測定対象物1へ向けてデータ取得装置を手で押すことにより削孔を行う。そして、推力の検出等、測定を行う。
図5(d)に示す状態の場合、削孔開始から経過した時間がtであるときの入力される力をF(t)とすると、推力センサ31の検出値は、Mg+F(t)を示す。
図6(d)に示す状態の場合、自重はかからず、手で押した力にほぼ等しいので、F(t)に近い値を示す。
【0043】
ステップ440では、推力センサ31が検出した検出値等を制御ボックス50へ送り、その制御ボックス50内の記録計53に記録する。記録計53は、時系列に削孔距離、電流値、電圧値、推力の検出値を記録する。記録計53は、これに加えて回転数も記録することができる。この削孔および記録は、所定の削孔距離に達するまで続けられる。所定の削孔距離に達したところで、ステップ450へ進み、このデータ取得処理を終了する。なお、次のデータ取得処理がある場合、再びステップ400から開始される。
【0044】
このように、本発明のデータ取得装置や方法は、給水や測定対象物に固定することなく、手で持って、水平方向や鉛直方向等、自由に配置して削孔し、強度計算に必要とされるデータを簡易に取得することができる。また、各機器は、市販品を用いることができ、大がかりな機器を必要としないので、安価で提供することができ、軽量化を図ることができる。
【0045】
これまでデータ取得装置およびデータ取得方法について説明してきたが、本発明では、これらの装置および方法を含む測定対象物の強度測定システムや方法も提供することが可能である。
図7は、本発明の強度測定システムの構成例を示した図である。この強度測定システムは、
図1に示したようなデータ取得装置60と、予め記憶された強度計算プログラムを実行し、そのデータ取得装置の記録計53に記録された各データを読み出して、測定対象物の強度を計算するための強度計算装置70とを含んで構成される。データ取得装置60については、すでに説明したので、ここでは強度計算装置70についてのみ説明する。
【0046】
強度計算装置70は、強度計算プログラムを記憶するためのメモリやHDD等の記憶装置と、その強度計算プログラムを読み出し実行するプロセッサと、制御ボックス50内の記録計53とケーブル等により接続するための接続インタフェースとを備える。制御ボックス50と、強度計算装置70とは、USBケーブル等により有線接続されてもよいし、互いに無線通信手段を備えることにより無線通信を行うように構成されていてもよい。
【0047】
強度計算装置70としては、市販のパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等を用いることができる。強度計算プログラムとしては、上記のように、記録計53に記録された各データから掘削体積比エネルギーを求め、その掘削体積比エネルギーから測定対象物の強度を求めることができれば、これまでに知られたいかなる数式やテーブル等でも用いることができる。
【0048】
図8を参照して、強度計算処理について説明する。ステップ800からこの処理を開始し、ステップ810において、記録計53から時系列に並ぶ削孔距離、電流値、電圧値、推力値を読み出し、取得する。強度計算プログラムは、例えば、分析ソフトウェア(表計算ソフトウェア等)を実装し、それらのデータは、この分析ソフトウェアにインポートされる。
【0049】
ステップ820では、そのソフトウェア上で、電流値および電圧値からその消費電力量を計算する。推力と消費電力量の比例領域で測定を行った場合は、推力センサ31の検出値を使用して、削孔に要した消費電力量(消費エネルギー)を計算することもできる。ステップ830では、削孔するのに使用したドリルビット11のビット径を用いて削孔面積を計算し、計測された削孔距離を用いて削孔体積を計算する。
【0050】
ステップ840では、計算して得られた消費電力量を削孔体積で除して、単位体積当たりの消費電力量、すなわち掘削体積比エネルギーを求める。ステップ850では、この掘削体積比エネルギーに、予め決定された係数を用いて測定対象物の強度を計算し、ステップ860でこの処理を終了する
【0051】
測定対象物の強度は、計算された複数の消費電力量から複数の掘削体積比エネルギーを求め、複数の掘削体積比エネルギーから複数の強度を求め、それらを平均する等して求めることができる。
【0052】
このように、強度測定システムおよび強度測定方法を提供することで、手で持ち運び可能なデータ取得装置と、PC等の強度計算装置とを用いて、手で持って、水平方向や鉛直方向等、自由に配置して削孔し、強度計算に必要とされるデータを簡易に取得することができ、また、簡易に、かつ正確な強度を求めることができる。
【0053】
これまで本発明のデータ取得装置、データ取得方法、そのデータ取得装置を備える強度測定システムおよび強度測定方法について図面に示した実施形態を参照しながら詳細に説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態や、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。