特許第5963595号(P5963595)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5963595
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】リフィルセット
(51)【国際特許分類】
   B42F 7/00 20060101AFI20160721BHJP
【FI】
   B42F7/00 E
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-166757(P2012-166757)
(22)【出願日】2012年7月27日
(65)【公開番号】特開2014-24260(P2014-24260A)
(43)【公開日】2014年2月6日
【審査請求日】2015年6月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】501067193
【氏名又は名称】株式会社カウネット
(74)【代理人】
【識別番号】100085338
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 一博
(72)【発明者】
【氏名】前田 豊
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 光一
【審査官】 砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭61−188878(JP,U)
【文献】 特開2006−306005(JP,A)
【文献】 実開平6−32070(JP,U)
【文献】 実開昭59−155163(JP,U)
【文献】 特開平2−32952(JP,A)
【文献】 実開昭59−72238(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42F 1/00−23/00
B65D 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
綴じ具に対し着脱可能に綴じられるべく綴じ元側に設けられた綴じ孔及び周縁のうち一部に設けられた開口を有し当該開口から内部に紙等の紙葉類を挿入し当該紙葉類を収容可能な同形状をなす複数のリフィルと、
これら複数のリフィルを平面視略重複させて前記綴じ孔同士を連通させた状態で前記綴じ元側同士を剥離可能に止着した仮止め部とを具備することを特徴とするリフィルセット。
【請求項2】
リフィルが合成樹脂製のものであり、前記仮止め部が前記合成樹脂同士を溶着することにより設けられている請求項1記載のリフィルセット。
【請求項3】
前記仮止め部が前記綴じ孔と綴じ元側の端縁との間に設けられている請求項1又は2記載のリフィルセット。
【請求項4】
前記仮止め部が綴じ元の延出方向における両端近傍に設けられている請求項1、2又は3記載のリフィルセット。
【請求項5】
前記仮止め部が、綴じ元側の端縁近傍に形成された貫通孔と、貫通孔の周縁に形成され前記リフィルの表面同士を溶着した溶着縁とを有している請求項3又は4記載のリフィルセット。
【請求項6】
前記仮止め部が、綴じ元側の端縁全域に亘って設けられている請求項1又は2記載のリフィルセット。
【請求項7】
前記仮止め部が、前記綴じ元側を粘着剤により剥離可能に止着している請求項1記載のリフィルセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙葉類を収容した状態で保管しておくためのクリヤーブック等のリフィルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、合成樹脂からなる袋状のクリヤーブック替紙と呼ばれているクリヤーポケットや、クリヤーホルダーといった、紙葉類を好適に収容し得るものが種々提案されている。これらのもののうち、綴じ具に対し着脱可能に綴じられるべく綴じ元側に設けられた綴じ孔及び周縁のうち一部に設けられた開口を有し当該開口から内部に紙等の紙葉類を挿入し当該紙葉類を収容可能なものも多く提案されている。特にこれらのものはリフィルとして取り扱われており、複数のクリヤーポケットを、表紙体に綴じ具を設けてなるファイルに着脱可能に綴じておくことによりクリヤーブックとして利用したり、書類をクリヤーホルダーごと綴じておいたりすることにより、当該クリヤーホルダーに収容された一部の書類を優先的に取り出し易くするなど、幅広い用途に好適に用いられている。
【0003】
しかしながら、これら上記のリフィルは複数まとめて取り扱うことが多いため、リフィル一枚一枚を逐一綴じ具に差し込んでいくという作業は使用者にとって煩わしさを感じさせてしまう可能性がある。また一度に複数のリフィルを綴じ具に綴じようとすれば、綴じ杆に通す前に各リフィルを入念に揃える等して各綴じ孔同士を連通させながら綴じ杆に通すという、使用者にとって慎重さを強いる作業を伴うものとなっていた。また複数のリフィルの差し替えや一覧を容易にすべく、複数のリフィルを接続するという技術も開示されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。しかしこれら特許文献に記載のものであっても、一度に綴じ具に綴じようとすれば蛇腹状に折り畳むなどという格別の作業が避けられないものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−306005号公報
【特許文献2】実用新案登録第3076266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような不具合に着目したものであり、複数のリフィルの取り扱いを容易に行えるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0007】
すなわち本発明に係るリフィルセットは、綴じ具に対し着脱可能に綴じられるべく綴じ元側に設けられた綴じ孔及び周縁のうち一部に設けられた開口を有し当該開口から内部に紙等の紙葉類を挿入し当該紙葉類を収容可能な同形状をなす複数のリフィルと、これら複数のリフィルを平面視略重複させて前記綴じ孔同士を連通させた状態で前記綴じ元側同士を剥離可能に止着した仮止め部とを具備することを特徴とする。
【0008】
このようなものであれば、複数のリフィルは既に綴じ孔が連通された状態で仮止めされているので、一度の動作で複数のリフィルを容易に綴じ具に綴じることができる。また複数のリフィルは綴じ元側で綴じられているので、綴じ具に綴じられた状態において仮止め部が不意に剥離し難いものとなる。これにより綴じ具から取り外す際の作業も同様に容易に行うことができる。
【0009】
またリフィルが合成樹脂製のものである場合には、前記仮止め部が前記合成樹脂同士を溶着することにより設ければ、簡素な構成で容易に本発明を実現し得る。
【0010】
リフィルの使用中に不意にリフィル同士が剥離してしまうという不具合を有効に回避するためには、前記仮止め部を前記綴じ孔と綴じ元側の端縁との間に設けておくことが望ましい。
【0011】
また、上述の様な不意な剥離を回避しつつ複数のリフィルの閲覧を好適に行えるようにするためには、前記仮止め部を綴じ元の延出方向における両端近傍に設けておくことが好ましい。
【0012】
仮止め部を容易且つ確実に実現するための具体的な構成として、前記仮止め部が、綴じ元側の端縁近傍に形成された貫通孔と、貫通孔の周縁に形成され前記リフィルの表面同士を溶着した溶着縁とを有している態様を挙げることができる。
【0013】
前記仮止め部を容易に実現する他の構成としては、前記仮止め部をが、綴じ元側の端縁全域に亘って設ける態様も挙げられる。
【0014】
さらに、仮止め部を、前記綴じ元側を粘着剤により剥離可能に止着するようにすれば、合成樹脂製のリフィルのみならず、綴じ具に綴じられ得る紙製の書類ホルダをリフィルとして本発明を適用することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、複数のリフィルの取り扱いを容易に行えるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係る斜視図。
図2】同正面図。
図3図2に係る要部の拡大図。
図4】同要部の左側面図。
図5図2に係るA−A線断面図。
図6】同実施形態に係る作用説明図。
図7】同実施形態に係る他の作用説明図。
図8】同実施形態の変形例1に係る図5に対応させて示す断面図。
図9】同実施形態の変形例2に係る図5に対応させて示す断面図。
図10】同実施形態の変形例3に係る正面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施の形態及び各変形例について図面を参照して説明する。なお本実施形態及び変形例においては、断面を示す図5図8及び図9においては説明の便宜上、ハッチの図示を省略するものとする。
【0018】
本実施形態に係るリフィルセット1は、図1乃至図7に示すように、例えば10枚のリフィルたるクリヤーポケット2からなるものである。
【0019】
図6は、本発明を図6に示すようなクリヤーブックCBに適用した場合のものである。このクリヤーブックCBは、複数枚のリフィルたるクリヤーポケット2Pをファイルに保持させたものである。ファイルは、例えば2本の綴じ杆T1を有する綴じ具Tを表紙体Hに保持させたものである。表紙体Hは、表表紙H1、裏表紙H2及び背表紙H3を有したもので、本実施形態では裏表紙H2における背表紙H3寄りの箇所に綴じ具Tの綴じ杆T1を設けてなる。綴じ具Tは、同図では2本の綴じ杆T1にリフィルや紙葉類の綴じ孔を挿通させた状態で図示しない綴じ具本体によって抜脱可能に綴じておく通常のものである。
【0020】
本実施形態に係るリフィルセット1は、綴じ具Tに対し着脱可能に綴じられるべく綴じ元側に設けられた綴じ孔5及び周縁のうち一部に設けられた開口7を有し当該開口7から内部に紙等の紙葉類を挿入し当該紙葉類を収容可能な同形状をなす複数のリフィルであるクリヤーポケット2と、これら複数のクリヤーポケット2を平面視略重複させて前記綴じ孔5同士を連通させた状態で前記綴じ元側同士を剥離可能に止着した仮止め部3とを具備している。
【0021】
クリヤーポケット2は、例えばポリプロピレンといった合成樹脂製の2枚の透明フィルムの綴じ元側の端縁である一端縁2a、底6及び反綴じ元側の端縁2bを閉塞したポケット状のもので、開放させた上縁側の開口7から書類等を挿入し、保管することができるものである。綴じ元側には多数の綴じ孔5、例えば30個の綴じ孔5が所定間隔で設けられているとともにこれら綴じ孔5の周囲の領域は2枚の透明フィルムを間欠的に溶着によって接合させた接合領域4を設けている。前記綴じ孔5は、等間隔に設けられた30の綴じ孔5のうち、両端部近傍の2個の綴じ孔5(以下、端部綴じ孔52という)及び中央付近の2個の綴じ孔5P1(以下、中間綴じ穴51という)は、その径が他の綴じ孔5P1よりも大きく設定されている。本実施形態では綴じ杆T1が2本の綴じ具Tに綴じられる態様を図示しているので中間綴じ穴51が専ら用いられるが、例えば綴じ杆を4本有するタイプの他の綴じ具を用いる場合には中間綴じ穴51及び端部綴じ孔52が用いられる。そして端部綴じ孔52及び中間綴じ穴51以外の綴じ孔5は、例えばリングファイルと呼ばれる30本の綴じリングを有するタイプの綴じ具に専ら綴じられるためのリング綴じ孔53である。接合領域4は、図3に示すように、一端縁2aから綴じ孔5を覆う領域に2枚の透明フィルムを溶着により点状に接合させた多数の接合点41からなる。底6は、2枚の透明フィルムの底縁沿いに、いわゆる概略ミシン目形状に形成された接合線61からなる。正確にはこの接合線61は小さい矩形状の孔を熱により穿つことにより当該孔の周辺部位を溶着することにより紙葉類が抜け落ちないようにしている。また本実施形態では開口7をクリヤーポケット2上縁のみに設けているが勿論、上縁から綴じ元側の一部または全部に亘って開放させているようなものでも良い。つまり2枚の透明フィルムの周囲半分以上閉塞し、紙葉類を2枚の透明フィルム間に保持し得るものであればよい。
【0022】
そして前記仮止め部3は、前記合成樹脂製の透明フィルムの、つまりクリヤーポケット2の表面2c同士を溶着することにより設けられている。具体的に説明すると、この仮止め部3は、左右方向では前記綴じ孔5と綴じ元側の端縁である一端縁2aとの間に設けられている。また前記仮止め部3は、綴じ元の延出方向すなわち上下方向における両端近傍にそれぞれ1箇所ずつ設けられている。そしてこれら対をなす仮止め部3は、それぞれ綴じ元側の一端縁2a近傍に形成された貫通孔31と、貫通孔31の周縁に形成され前記リフィルの表面2c同士を溶着した溶着縁32とを有している。すなわち本実施形態の仮止め部3は製造工程において、樹脂の融点以上に熱せられた針状の部材を貫通させることにより溶着されてなる。詳細に説明すると、まず10枚のクリヤーポケット2を重層させて各綴じ孔5を連通させた状態で位置決めされる。そして前記針状の部材を貫通させる位置は、例えば上縁、下縁から5つ目の綴じ孔5と6つ目の綴じ孔5との間の上下位置であり、且つ一端縁2aと綴じ孔5との間の対をなした位置に設定される。そして当該位置に対し表裏何れか一方、詳細には図5に示す下側から熱を有した前記針状の部材を他方すなわち同図に示す上側へ向けて穿つことにより、貫通孔31が結果として穿たれるとともに、その貫通孔31の周囲では溶着縁32が形成される。これにより隣接するクリヤーポケット2同士が互いに溶着される。
【0023】
このようにして形成された仮止め部3は、クリヤーポケット2を10枚単位で確実に仮止めしているので、中間綴じ穴51を綴じ杆T1に容易に挿通させ得る。また綴じ具Tに綴じた状態でリフィルセット1を構成する個々のクリヤーポケット2をめくるなどして取り扱っても仮止め部3は綴じ杆T1よりも一端縁2a寄りにあるために影響を受け難く不意に仮止め部3の溶着縁32が外れてしまうことはない。
【0024】
また任意の枚数のクリヤーポケット2のみを取り出す際には図7のように意図的に任意のクリヤーポケット2をめくり上げれば、隆起している溶着縁32が一時的に裏返りながら溶着は徐々に解除され、当該クリヤーポケット2を容易に剥離することができる。
【0025】
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係るリフィルセット1は、複数のリフィルたるクリヤーポケット2は既に綴じ孔5が連通された状態で仮止めされているので、一度の動作で複数のクリヤーポケット2を容易に綴じ具Tに綴じ得るものとなっている。また複数のクリヤーポケット2は綴じ元側で綴じられているので、綴じ具Tに綴じられた状態において仮止め部3が不意に剥離し難いものとなる。これにより綴じ具Tから取り外す際の作業も同様に容易に行うことができる。
【0026】
また本実施形態では、前記仮止め部3が前記合成樹脂同士を溶着することにより設けられているので、リフィルたるクリヤーポケット2以外に格別なものを用いることなく簡素な構成でリフィルセット1を実現している。
【0027】
リフィルセット1を構成するクリヤーポケット2内の書類を閲覧する等の使用中に不意にクリヤーポケット2同士が剥離してしまうという不具合を有効に回避するために本実施形態では、前記仮止め部3を前記綴じ孔5と綴じ元側の一端縁2aとの間に設けている。これにより綴じ具Tに綴じられたリフィルセット1を閲覧しても、綴じ杆T1よりも一端縁2a寄りに仮止め部3があるために使用者に触れられ難く、且つ開かれ難くなっており、仮止め部3の溶着が好適に維持される。
【0028】
また、上述の様な不意な剥離を回避しつつ複数のクリヤーポケット2の閲覧を好適に行えるようにするために本実施形態では、前記仮止め部3を綴じ元の延出方向における両端近傍に設けている。これにより、図6の如く2穴式の綴じ具Tを有するファイルFに綴じられた状態やリフィルセット1単独の状態で閲覧される際であっても上下端が不意にめくれ難く、且つ不要に中央がふくれてしまうこともなく、快適な閲覧に資する。
【0029】
そして本実施形態では仮止め部3を簡易に且つ確実に形成すべく、合成樹脂の融点以上に熱せられた針状部材を貫通させることにより設け、綴じ元側の一端縁2a近傍に形成された貫通孔31と、貫通孔31の周縁に形成され前記クリヤーポケット2の表面2c同士を溶着した溶着縁32とを有したものとしている。これにより効率の高いリフィルセット1の生産を実現している。
【0030】
加えて本実施形態では仮止め部3の形状が、例えば若干表側つまり正面視手前側すなわち図5での上側に隆起した形状をなしている。ここで上記の通り、樹脂の融点以上に熱せられた針状の部材を貫通させるとき、前記部材の差し込み始端側の各クリヤーポケット2の該当部分が溶けて終端側へ入り込むようになる。この場合、リフィルセット1に対し差し込み始端側からクリヤーポケット2を剥離すると終端側へ入り込んだ樹脂にも引っ張りの力が加わり、このときの感触が使用者に「引っ掛かり」や「引っ張り」と感じられる場合がある。そこで本実施形態では前記差し込み終端側すなわち隆起した箇所を正面視手前側つまり図5での上側に位置付けることで使用者に対し差し込み終端側からのクリヤーポケット2の引き剥がしを惹起するようにしている。これにより、手間側のクリヤーポケット2が使用者により剥離される際には隆起した箇所が徐々に剥がれていくことによって、仮止め部3の周囲が無理に引っ張られると使用者が感じることもなくスムーズな剥離を可能としている。
【0031】
<変形例1>
以下に、本実施形態の各変形例について説明する。以下の各変形例について、上記実施形態の構成要素に相当するものに対しては同じ符号を付すとともに、その詳細な説明を省略するものとする。
【0032】
上記実施形態では、仮止め部3を綴じ孔5と一端縁2aとの間に貫通孔31を穿つことによって設けたが勿論、図8に示すように、一端縁2a側から例えば透明フィルムの融点以上に熱せられた板状体を押し当てることにより一端縁2a全域に溶着端縁33を形成することにより仮止め部3を設けても良い。さらには、この溶着端縁33は一端縁2a全域とは限られず、リフィルの上縁近傍及び下縁近傍のみであったり、また間欠的に設けたりしても良い。
【0033】
<変形例2>
また上記実施形態及び変形例では何れも仮止め部3を合成樹脂製のフィルムの溶着により設けたものであったが勿論、綴じ元側を粘着剤により剥離可能に止着したものであってもよい。図9は、リフィルたるクリヤーポケット2の綴じ元側の一端縁2aにホットメルト粘着剤35を塗布し、剥離可能に止着した接着部34を形成することにより、仮止め部3を設けた態様を示している。このようなものであっても上記実施形態及び変形例1同様、複数のクリヤーポケット2の取り扱いを容易なものとし得ている。また本実施形態では図示しないが合成樹脂製のクリヤーポケット2のみならず、紙製のポケット状のリフィルに対しても接着部34を形成し、仮止め部3を設けることが可能である。
【0034】
<変形例3>
上記実施形態及び各変形例ではリフィルとしてクリヤーポケット2を適用した態様を開示していたが勿論、図10に示すように、クリヤーホルダー2Aと呼ばれる態様のものをリフィルとして本変形例3に係るリフィルセット1Aを構成してもよい。
【0035】
このクリヤーホルダー2Aは、例えば上記実施形態よりも厚みが大きな、例えばポリエチレンテレフタレートやポリエチレンといった合成樹脂製の2枚の透明フィルムの底縁及び反綴じ元側の端縁を閉塞した態様のもので、開放させた上縁側及び一端縁2a側の開口7から書類等を挿入し、保持することができるものである。綴じ元側には2つの綴じ孔5、つまり2つの綴じ杆T1を有する綴じ具Tのみに対応すべく中間綴じ穴51のみが設けられている。また当該クリヤーホルダー2Aは、上端縁側及び一端縁2a側に亘って設けられた開口7を容易に開成できるよう、綴じ元側の上端の一部において手前側に位置する透明フィルムを切り欠いている。
【0036】
すなわち本実施形態の変形例3に係るリフィルセット1は、例えば10枚のクリヤーホルダー2Aを上記実施形態同様の貫通孔31を有する仮止め部3を設けることにより、剥離可能に仮止めをしたものである。このリフィルセット1の場合、一端縁2a側に設けた開口7から書類を入れるときは一のクリヤーホルダー2Aにおける仮止め部3において透明フィルム同士の溶着は剥離されることになるが、隣接するクリヤーホルダー2Aの表面2c同士の溶着は維持される。これにより、使用者の意図により任意のクリヤーホルダー2Aを剥離により離間させない限り、複数のリフィルたるクリヤーホルダー2Aを継続的に、上記実施形態同様、容易に取り扱うことができる。
【0037】
以上、本発明の実施形態及び各変形例について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0038】
例えば、上記実施形態では10枚のリフィルを仮止めした態様を開示したが勿論、したものであってもよい。またリフィルに設けられた綴じ穴の数やリフィルの具体的な大きさ、形状といった詳細な態様は上記実施形態のものに限定されることはなく、既存のものを含め、種々の態様のものを適用することができる。
【0039】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は紙葉類を収容した状態で保管しておくためのクリヤーブック等のリフィルに関するものとして利用することができる。
【符号の説明】
【0041】
1、1A…リフィルセット
2a…端縁(一端縁)
2c…リフィルの表面(表面)
2…リフィル(クリヤーポケット)
2A…リフィル(クリヤーファイル)
3…仮止め部
31…貫通孔
32…溶着縁
33…溶着端縁
34…接着部
35…粘着剤(ホットメルト粘着剤)
5…綴じ孔
7…開口
T…綴じ具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10