(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5963690
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】接続管理システム、接続管理方法、携帯端末及びサーバ
(51)【国際特許分類】
H04W 8/24 20090101AFI20160721BHJP
H04W 48/10 20090101ALI20160721BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20160721BHJP
H04B 11/00 20060101ALI20160721BHJP
【FI】
H04W8/24
H04W48/10
H04W84/12
H04B11/00 A
【請求項の数】8
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-22727(P2013-22727)
(22)【出願日】2013年2月7日
(65)【公開番号】特開2014-155025(P2014-155025A)
(43)【公開日】2014年8月25日
【審査請求日】2015年7月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】清水 徹
【審査官】
▲高▼橋 真之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2012−095270(JP,A)
【文献】
国際公開第2009/057745(WO,A1)
【文献】
特開2004−015211(JP,A)
【文献】
国際公開第2011/146831(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
H04B 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークのアクセスポイントと、
前記アクセスポイントに所定の認証データを用いて無線通信接続する携帯端末と、
前記携帯端末の端末IDと対応付けて、前記認証データを記憶するサーバと、を備え、
前記アクセスポイントは、超音波の発信機を有し、
前記発信機は、当該発信機の機器IDを含む超音波を発信し、
前記携帯端末は、前記発信機から発信された超音波を受信したことに応じて、当該超音波に含まれる前記機器ID、及び自端末の端末IDを、前記サーバへ送信し、
前記サーバは、前記端末IDと対応付けられ、かつ、前記機器IDにより識別される前記超音波が発信されたアクセスポイントの前記認証データを前記携帯端末へ送信する接続管理システム。
【請求項2】
前記携帯端末は、前記サーバから受信した前記認証データを用いて、前記アクセスポイントへ自動接続する請求項1に記載の接続管理システム。
【請求項3】
前記携帯端末は、前記機器IDのリストを記憶し、前記受信した超音波に含まれる機器IDが前記リストに含まれる場合に、当該機器IDを前記サーバへ送信する請求項1又は請求項2に記載の接続管理システム。
【請求項4】
前記携帯端末は、認証済みのアクセスポイントが有する発信機の機器ID及び認証データを、前記端末IDと対応付けて前記サーバに登録する登録部を備える請求項1から請求項3のいずれかに記載の接続管理システム。
【請求項5】
前記アクセスポイントに対する無線通信接続は、IEEE802.11に準拠する通信規格であり、前記認証データは、前記アクセスポイントの識別子及び暗号化キーである請求項1から請求項4のいずれかに記載の接続管理システム。
【請求項6】
通信ネットワークのアクセスポイントが、発信機により当該発信機の機器IDを含む超音波を発信し、
携帯端末が、前記発信機から発信された超音波を受信したことに応じて、当該超音波に含まれる前記機器ID、及び自端末の端末IDをサーバへ送信し、
前記サーバが、前記端末IDと対応付けられ、かつ、前記機器IDにより識別される前記超音波が発信されたアクセスポイントへの無線通信接続に必要な認証データを前記携帯端末へ送信する接続管理方法。
【請求項7】
通信ネットワークのアクセスポイントが有する発信機から発信された超音波を受信したことに応じて、当該超音波に含まれる前記発信機の機器IDを抽出する超音波解析部と、
前記機器ID及び自端末の端末IDをサーバへ送信し、当該サーバから、前記端末IDと対応付けられ、かつ、前記機器IDにより識別される前記超音波が発信されたアクセスポイントへの無線通信接続に必要な認証データを受信する照会部と、を備える携帯端末。
【請求項8】
通信ネットワークのアクセスポイントに所定の認証データを用いて無線通信接続する携帯端末の端末IDと対応付けて、当該認証データを記憶する記憶部と、
前記アクセスポイントが有する超音波の発信機から、当該発信機の機器IDを含む超音波を前記携帯端末が受信したことに応じて、当該超音波に含まれる前記機器ID、及び前記携帯端末の端末IDを受信すると、当該端末IDと対応付けられ、かつ、前記機器IDにより識別される前記超音波が発信されたアクセスポイントの前記認証データを抽出し、前記携帯端末へ送信する抽出部と、を備えるサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクセスポイントへ無線通信接続するための接続管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、端末が無線LANのアクセスポイントへ接続する際には、このアクセスポイントの識別子であるSSID(Service Set Identifier)及び暗号化キーが指定される。
例えば、特許文献1には、管理者側PCから取得したプロファイルを用いて無線通信の設定をする方法が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−051625号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、携帯端末が複数のアクセスポイントを利用可能な場合、接続可能となったアクセスポイントを特定して、対応するプロファイルを効率的に取得することは難しかった。
【0005】
本発明は、アクセスポイントへの接続を効率的に行える接続管理システム、接続管理方法、携帯端末及びサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)通信ネットワークのアクセスポイントと、前記アクセスポイントに所定の認証データを用いて無線通信接続する携帯端末と、前記携帯端末の端末IDと対応付けて、前記認証データを記憶するサーバと、を備え、前記アクセスポイントは、超音波の発信機を有し、前記発信機は、当該発信機を識別する機器IDを含む超音波を発信し、前記携帯端末は、前記発信機から発信された超音波を受信したことに応じて、当該超音波に含まれる前記機器ID、及び自端末の端末IDを、前記サーバへ送信し、前記サーバは、前記端末IDと対応付けられ、かつ、前記機器IDにより識別される発信機を有するアクセスポイントの前記認証データを前記携帯端末へ送信する接続管理システム。
【0007】
(2)前記携帯端末は、前記サーバから受信した前記認証データを用いて、前記アクセスポイントへ自動接続する(1)に記載の接続管理システム。
【0008】
(3)前記携帯端末は、前記機器IDのリストを記憶し、前記受信した超音波に含まれる機器IDが前記リストに含まれる場合に、当該機器IDを前記サーバへ送信する(1)又は(2)に記載の接続管理システム。
【0009】
(4)前記携帯端末は、認証済みのアクセスポイントが有する発信機の機器ID及び認証データを、前記端末IDと対応付けて前記サーバに登録する登録部を備える(1)から(3)のいずれかに記載の接続管理システム。
【0010】
(5)前記アクセスポイントに対する無線通信接続は、IEEE802.11に準拠する通信規格であり、前記認証データは、前記アクセスポイントの識別子及び暗号化キーである(1)から(4)のいずれかに記載の接続管理システム。
【0011】
(6)通信ネットワークのアクセスポイントが、発信機により当該発信機を識別する機器IDを含む超音波を発信し、携帯端末が、前記発信機から発信された超音波を受信したことに応じて、当該超音波に含まれる前記機器ID、及び自端末の端末IDをサーバへ送信し、前記サーバが、前記端末IDと対応付けられ、かつ、前記機器IDにより識別される発信機を有するアクセスポイントへの無線通信接続に必要な認証データを前記携帯端末へ送信する接続管理方法。
【0012】
(7)通信ネットワークのアクセスポイントが有する発信機から発信された超音波を受信したことに応じて、当該超音波に含まれる前記発信機を識別する機器IDを抽出する超音波解析部と、前記機器ID及び自端末の端末IDをサーバへ送信し、当該サーバから、前記端末IDと対応付けられ、かつ、前記機器IDにより識別される発信機を有するアクセスポイントへの無線通信接続に必要な認証データを受信する照会部と、を備える携帯端末。
【0013】
(8)通信ネットワークのアクセスポイントに所定の認証データを用いて無線通信接続する携帯端末の端末IDと対応付けて、当該認証データを記憶する記憶部と、前記アクセスポイントが有する超音波の発信機から、当該発信機を識別する機器IDを含む超音波を前記携帯端末が受信したことに応じて、当該超音波に含まれる前記機器ID、及び前記携帯端末の端末IDを受信すると、当該端末IDと対応付けられ、かつ、前記機器IDにより識別される発信機を有するアクセスポイントの前記認証データを抽出し、前記携帯端末へ送信する抽出部と、を備えるサーバ。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、携帯端末は、アクセスポイントへの接続を効率的に行える。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】実施形態に係る接続管理システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】実施形態に係る接続管理システムの処理を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態の一例について説明する。
本実施形態に係る接続管理システム1は、携帯端末20が無線LANのアクセスポイント10へ接続するための情報を取得するシステムである。
【0017】
図1は、本実施形態に係る接続管理システム1の構成を示すブロック図である。
接続管理システム1は、通信ネットワークのアクセスポイント10と、ユーザの携帯端末20と、管理サーバ30とを備える。
【0018】
アクセスポイント10は、超音波の発信機11と、スピーカ12とを備える。
発信機11は、機器を識別するための発信機IDを含む所定の情報を重畳した超音波データを生成する。スピーカ12は、発信機11により生成されたデータを超音波として出力する。
【0019】
携帯端末20は、スピーカ12から出力された超音波を受信するマイク21と、無線によりデータ通信を行う通信部22と、記憶部23と、表示部24と、ユーザの操作入力を受け付ける入力部25と、制御部26とを備える。
【0020】
通信部22は、IEEE802.11に準拠する通信規格であるWi−Fiにより、アクセスポイント10と無線通信接続する。このとき、通信部22は、認証データとしてのSSID及び暗号化キーを通知することによって、アクセスポイント10において認証処理が行われる。
【0021】
記憶部23は、ハードウェア群を携帯端末20として機能させるための各種プログラム、及び各種データ等の記憶領域であり、ROM、RAM、フラッシュメモリ又はハードディスク(HDD)等であってよい。具体的には、記憶部23は、本実施形態の各機能を制御部26に実行させるプログラムを記憶する。
【0022】
表示部24は、制御部26による表示制御に従って、ユーザにデータの入力を受け付ける画面を表示したり、携帯端末20による処理結果の画面を表示したりする。表示部24は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機ELディスプレイ等のディスプレイ装置であってよい。
【0023】
入力部25は、携帯端末20に対するユーザからの指示入力を受け付けるインタフェース装置である。入力部25は、例えば、操作キー及びタッチパネル等により構成される。
【0024】
制御部26は、携帯端末20の全体を制御する部分であり、記憶部23に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、本実施形態における各種機能を実現している。制御部26は、CPU(Central Processing Unit)であってよい。
また、制御部26は、超音波解析部261と、照会部262と、接続部263と、端末登録部264とを備える。
【0025】
超音波解析部261は、マイク21により超音波が受信されると、この超音波を解析して発信機IDを抽出する。
【0026】
照会部262は、超音波解析部261により抽出された発信機IDを、携帯端末20に保存されている端末IDと共に管理サーバ30へ送信する。このとき、携帯端末20は、接続済みの他のアクセスポイント、又は3G或いは4G等の他の通信プロトコルによって管理サーバ30と通信する。
端末IDは、携帯端末20を識別するデータであり、通信事業者により管理される契約者のID、又は携帯端末20に固有のIDであってもよい。
【0027】
接続部263は、管理サーバ30により管理されているアクセスポイント10の認証データを受信し、この認証データを用いてアクセスポイント10との間で認証処理を行って無線通信接続する。
接続部263は、認証データを受信したことに応じて、アクセスポイント10へ自動接続することとしてよい。また、接続部263は、認証データを受信したことを表示部24等により報知すると共に、ユーザから接続許可の指示入力を受け付けることとしてもよい。
【0028】
端末登録部264は、認証済みのアクセスポイント10が有する発信機11の機器ID及び認証データを、携帯端末20の端末IDと対応付けて管理サーバ30へ送信して登録する。また、端末登録部264は、入力部25を介してユーザから認証データの入力を受け付け、この認証データを、端末ID及び機器IDと対応付けて管理サーバ30へ送信して登録する。
【0029】
管理サーバ30は、記憶部31と、制御部32とを備え、携帯端末20の端末ID及び機器IDと対応付けてアクセスポイント10の認証データを管理する。
【0030】
記憶部31は、ハードウェア群を管理サーバ30として機能させるための各種プログラム、及び各種データ等の記憶領域であり、ROM、RAM、フラッシュメモリ又はハードディスク(HDD)等であってよい。具体的には、記憶部31は、本実施形態の各機能を制御部32に実行させるプログラムを記憶する他、端末ID、機器ID及び認証データを対応付けて記憶する。
【0031】
制御部32は、管理サーバ30の全体を制御する部分であり、記憶部31に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、本実施形態における各種機能を実現している。制御部32は、CPUであってよい。
また、制御部32は、抽出部321と、登録部322とを備える。
【0032】
抽出部321は、携帯端末20から受信した端末ID及び機器IDに対応する認証データを記憶部31から抽出し、携帯端末20へ送信する。
【0033】
登録部322は、携帯端末20から受信した端末ID、機器ID及び認証データの組み合わせを、記憶部31に記憶する。
【0034】
図2は、本実施形態に係る接続管理システム1の処理を示すシーケンス図である。
ステップS1において、アクセスポイント10の発信機11は、自機の発信機IDを含む超音波を、スピーカ12を介して出力する。この超音波の出力は、常時、間欠、又は所定のタイミングであってよい。
【0035】
ステップS2において、アクセスポイント(AP)10に接近したユーザの携帯端末20は、受信した超音波を解析し、発信機IDを取得する。
【0036】
ステップS3において、携帯端末20は、ステップS2で取得した発信機IDと、自端末の端末IDとを、管理サーバ30へ送信する。
【0037】
ステップS4において、管理サーバ30は、ステップS3で受信した端末ID及び発信機IDに対応して登録されている、アクセスポイント10用の認証データとして、SSID及び暗号化キーを抽出する。
【0038】
ステップS5において、管理サーバ30は、ステップS4で抽出したSSID及び暗号化キーを、ステップS3における端末ID及び発信機IDの送信元である携帯端末20へ返送する。
【0039】
ステップS6において、携帯端末20は、ステップS5で受信したSSID及び暗号化キーを用いて、アクセスポイント10との間で認証処理を行う。
なお、携帯端末20は、自動で認証処理を開始してもよいが、ユーザからの指示入力に応じて認証処理を開始してもよい。
【0040】
以上のように、本実施形態によれば、接続管理システム1は、携帯端末20において、アクセスポイント10から発信される超音波を解析することによって発信機IDを取得し、対応して管理サーバ30において管理されている認証データを受信できるので、アクセスポイント10への接続を効率的に行える。
【0041】
また、接続管理システム1は、携帯端末20において、アクセスポイント10への接続を自動化できるので、ユーザ操作の省力化が期待できる。
さらに、認証データを自動取得する対象アクセスポイントを限定できるので、不要な処理負荷を低減し、ユーザの利便性も向上する。
【0042】
また、接続管理システム1は、認証データの管理サーバ30への登録機能を備えることにより、新たな接続するアクセスポイント10について、次回以降の接続を効率化できる。
【0043】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0044】
携帯端末20は、発信機IDのリストを記憶し、アクセスポイント10から受信した超音波に含まれる発信機IDがリストに含まれる場合に、この発信機IDを管理サーバ30へ送信してもよい。これにより、携帯端末20は、ユーザが必要とする接続先についてのみ、認証データを自動取得できるので、処理が効率化される。
【0045】
携帯端末20は、ネットワークに接続可能な情報処理装置であり、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末等、様々な情報処理装置(コンピュータ)であってよい。
前述の各機能は、ソフトウェアにより実現される。ソフトウェアによって実現される場合には、このソフトウェアを構成するプログラムが、上記情報処理装置にインストールされる。また、これらのプログラムは、CD−ROMのようなリムーバブルメディアに記録されてユーザに配布されてもよいし、ネットワークを介してユーザのコンピュータにダウンロードされることにより配布されてもよい。
【符号の説明】
【0046】
1 接続管理システム
10 アクセスポイント
11 発信機
20 携帯端末
30 管理サーバ