特許第5963708号(P5963708)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5963708リアクションプレートとレールを含む軌道用資材の運搬台車
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5963708
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】リアクションプレートとレールを含む軌道用資材の運搬台車
(51)【国際特許分類】
   B61D 3/12 20060101AFI20160721BHJP
   B66C 23/50 20060101ALI20160721BHJP
【FI】
   B61D3/12
   B66C23/50
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-106137(P2013-106137)
(22)【出願日】2013年5月20日
(65)【公開番号】特開2014-226965(P2014-226965A)
(43)【公開日】2014年12月8日
【審査請求日】2014年12月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】391030125
【氏名又は名称】保線機器整備株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074192
【弁理士】
【氏名又は名称】江藤 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100121496
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 重雄
(72)【発明者】
【氏名】細川 誠二
(72)【発明者】
【氏名】今井 国博
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 勉
【審査官】 志水 裕司
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭48−076205(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61D 3/12
B66C 23/50
B61D 15/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の相対する両側に脚部片を相対設すると共に、脚部片の先端に脚部フランジ片を設けた略断面溝状のブラケットの前記基板上にバックプレートとキャップを重設して成るリアクションプレートとレールを含む軌道用資材を運搬する台車であって、
レール上を走行する車輪に支持された荷台上に、荷台の幅方向中央を被う台盤と該台盤を支持する左右の脚材とで成る台枠を立設し、該台枠の前記台盤上に、伸縮自在のブームの伸展時の先端の吊下げ材が前記荷台の後端より突出して前記リアクションプレートとレールの積込み、積卸しを行うクレーン装置を設けると共に、少なくも、前記荷台の前記脚材間に前記リアクションプレートとレールの載置部を設け、
当該載置部は、
前記リアクションプレートの前記基板の短手方向の幅に応じた長さを有する支軸の両側にそれぞれ前記リアクションプレートの前記脚部フランジ片が載置されるローラ部とそのローラ部の前記支軸側にそのローラ部よりも外径が大であるフランジ部を有する受支ローラが設けられた回転体を、前記リアクションプレートとレールの長手方向である列方向と短手方向である行方向に回転可能に複数並べて構成し、
前記リアクションプレートを載置する場合、その両側の前記脚部片先端の前記脚部フランジ片を、それぞれ、前記列方向に複数並べられた1列の前記回転体の前記支軸両側の前記受支ローラの前記ローラ部に載置し、
前記レールを載置する場合、その底部を、前記行方向に並べられた2列の前記回転体における前記行方向に隣接する前記受支ローラの前記ローラ部上に載置することを特徴とするリアクションプレートとレールを含む軌道用資材の運搬台車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リニアモータの二次側を構成するリアクションプレートやレール(新旧いずれかの)等の比較的長い軌道用資材の運搬に用いる運搬台車に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鉄道用長尺物をレールに沿って運搬するものとして、クレーン装置を台車上に設置し、設置したクレーン装置を用いて長尺物を台車への積卸しを行うようにした運搬台車がある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−228484号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記のクレーン付運搬台車は、積み荷の載せ場所の確保等の関係からクレーン装置を台車の一側方向に配せざるを得ず、そのため作業側を予め決めて、台車の左側或いは右側、場合によれば両側に配するようにして、リアクションプレート等の比較的長い軌道用資材を台車の荷台上に積込み、目的地にて積込んだときの側(前記台車の左側であれば左側)に卸すようにし、従って、必ず台車に対し側面で、レール軌間外での積込み、積卸し作業となり、積卸された長尺物を軌道内に移動するには、当該台車を長尺物のある場所から離れさせ、その後に、山越器等の吊上げ器を用いて行わざるを得ない。つまり、軌道内に装備して例えば、劣化して不要になった長尺物は、軌道内から軌道外へ、入用のものは軌道外から軌道内へと、前記吊上げ器を用いた移動作業を必要としている。
【0005】
本発明は、一台の運搬台車で長尺物の一つであるリアクションプレートやレールを荷台から軌道内へ直接積卸せ、また、軌道内のリアクションプレートやレールを荷台に積込みでき、吊上げ器、例えば山越器による移動作業を省略できる、リアクションプレートとレールとを含む軌道用資材の運搬台車を提供することを目的として創案したものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
基板の相対する両側に脚部片を相対設すると共に、脚部片の先端に脚部フランジ片を設けた略断面溝状のブラケットの前記基板上にバックプレートとキャップを重設して成るリアクションプレートとレールを含む軌道用資材を運搬する台車であって、レール上を走行する車輪に支持された荷台上に、荷台の幅方向中央を被う台盤と該台盤を支持する左右の脚材とで成る台枠を立設し、該台枠の前記台盤上に、伸縮自在のブームの伸展時の先端の吊下げ材が前記荷台の後端より突出して前記リアクションプレートとレールの積込み、積卸しを行うクレーン装置を設けると共に、少なくも、前記荷台の前記脚材間に前記リアクションプレートとレールの載置部を設け、当該載置部は、前記リアクションプレートの前記基板の短手方向の幅に応じた長さを有する支軸の両側にそれぞれ前記リアクションプレートの前記脚部フランジ片が載置されるローラ部とそのローラ部の前記支軸側にそのローラ部よりも外径が大であるフランジ部を有する受支ローラが設けられた回転体を、前記リアクションプレートとレールの長手方向である列方向と短手方向である行方向に回転可能に複数並べて構成し、前記リアクションプレートを載置する場合、その両側の前記脚部片先端の前記脚部フランジ片を、それぞれ、前記列方向に複数並べられた1列の前記回転体の前記支軸両側の前記受支ローラの前記ローラ部に載置し、前記レールを載置する場合、その底部を、前記行方向に並べられた2列の前記回転体における前記行方向に隣接する前記受支ローラの前記ローラ部上に載置することを基本的手段とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、一台の運搬台車で長尺物の一つであるリアクションプレートやレールを荷台から軌道内へ直接積卸せ、また、軌道内のリアクションプレートやレールを荷台に積込みでき、吊上げ器、例えば山越器による移動作業を省略でき、従って、積込み、積卸したリアクションプレートやレールの次段の作業を円滑に行える台車を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】正面図。
図2図1の平面図。
図3図1の断面図。
図4図1の側面図。
図5】リアクションプレート積込み中の正面図。
図6図5の側面図。
図7】リアクションプレート積込み中の正面図。
図8】リアクションプレートを積込んだ状態の側面図。
図9】リアクションプレートとローラの関係を示す断面図。
図10】レールを積込んだ状態の側面図。
図11】レールとローラの関係を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面は、本発明の運搬台車の一実施形態を示し、実施形態のものは、動力車と車輌編成して動力車を動力源として軌道レールに沿って走行する、リアクションプレートやレールの運搬台車に適用した形態例を示すが、自走する台車に本発明を適用しても不都合はない。
【0011】
なお、リアクションプレートBは、基板80aの相対する両側に脚部片80a´,80a´を相対設した、略断面略溝状のブラケット80の前記基板80aにバックプレート81とキャップ82を重設して成るが(図9)、このリアクションプレートB中よりバックプレート81とキャップ82を省略した前記ブラケット80だけの運搬にも実施形態の運搬車は適用できるものである。バックプレート81等とブラケット80が一体的になったリアクションプレートBを運搬することは、リアクションプレートBの現場の組立て作業を省略できる利点がある。
【0012】
実施形態の運搬台車A(本発明による運搬物は、リアクションプレートBやレールRaに限らず比較的長い軌道用運搬資材の運搬にも適用できる)は、軌道レールRを走行する適宜数の車輪1,…で受支された荷台2の上面に、リアクションプレートBの載置部3を荷台2の左右方向に並べて設けると共に、該載置部3と外れた、前記荷台2の前後方向の中間部の両側に立設した脚材4bと、左右の該脚材4bに渡して支持させた台盤4aで成る台枠4を立設し、該台枠4の台盤4a上にクレーン装置5を設けてある。
【0013】
前記載置部3は、固定部片6aと起立部片6bとで成る断面L字形の一対の支持材6を固定部片6aを荷台2上面に固着して並設し、該支持材6の起立部片6bに貫通支持させた支軸7の両端(前記起立部片6bの外面側の)に各々受支ローラ8を基部において軸受9を介して回転自在に支持させて構成し、軸受9側の前記基部にフランジ8aを備えた円柱状の前記受支ローラ8に前記脚部片80a´,80a´においてリアクションプレートBを移動離脱可能に載せて運搬するようにしてある。
【0014】
クレーン装置5は、ブーム5aの先端に備えた吊下げ材5bが、互いに並行させて配した前記載置部3,3,…の並設方向の両側端位置まで吊下げ材5bを移動させられる旋回機能を備えると共に、吊下げ材5bで保持した前記リアクションプレートBが、ブーム5aの伸縮によって荷台2の上面2aより外れる位置に後退し、又は、当該外れる位置まで伸縮してこれを引き上げて荷台2上まで移動させられる機能を備えたものである。すなわち、クレーン装置5は、リアクションプレートBを水平に保持できる状態で、荷台2上と路床上間を移動できるようにしてある。
【0015】
なお、図中、11は前記クレーン装置5用の油圧ユニットで、クレーン装置5と同様に台枠40で嵩上げされて荷台2上に設けられている。
【0016】
そして、積込み作業時に、クレーン装置5の吊下げ材5bに組付けてリアクションプレートBを吊し上げて荷台2側に移動させ(図5)、該移動の限界位置に至ると吊下げ材5bから離脱させ、一部が載置部3に嵌め込まれたリアクションプレートBを人力で押圧して載置部3内に受支ローラ8の転動を利用して押し込む(図7)ことにより積込み作業状態を終え(実施形態は4個のリアクションプレートBを運搬するようにしてある)、この状態は、図示省略したストッパー装置で保たれるようにしてある。
【0017】
また、積卸しに際しては、受支ローラ8の転動を利用してリアクションプレートBの一部を人力で載置部3より突出させ、突出した部分に吊下げ材5bを組合わせてクレーン装置5を作動させることにより軌道レールRの軌間内に該プレートBを卸すことができるのである。
【0018】
なお、リアクションプレートBが、前記載置部3の、フランジ8a側の基部において相対する一対の受支ローラ8,8の関係を利用して受支ローラ8群に受支されるに対し、図10図11で示すように、レールRaの場合は、先端部において隣接して相対する一対の受支ローラ8,8の関係を利用して受支ローラ8群に受支され、載置部3に載置される。
【0019】
そして、リアクションプレートBの場合と同様に、積込み作業時に、クレーン装置5の吊下げ材5bに組付けてレールRaを吊し上げて荷台2側に移動させ、該移動の限界位置に至ると吊下げ材5bから離脱させ、一部が載置部3に嵌め込まれたレールRaを人力で押圧して載置部3内に受支ローラ8の転動を利用して押し込むことにより積込み作業状態を終え(実施形態はリアクションプレートBと略同長としたときの、3本のレールRaを運搬するようにしてある)、この状態は、図示省略したストッパー(移動防止)装置で保たれるようにしてある。
【0020】
また、積卸しに際しては、受支ローラ8の転動を利用してレールRaの一部を人力で載置部3より突出させ、突出した部分に吊下げ材5bを組合わせてクレーン装置5を作動させることにより軌道レールRの軌間内に該レールRaを卸すことができるのである。
【符号の説明】
【0021】
1 車輪
2 荷台
3 載置部
4 台枠
4a 台盤
4b 脚材
5 クレーン装置
5b 吊下げ材
8 ローラ
80 ブラケット
80a 基板
81 バックプレート
A 運搬台車
B リアクションプレート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11