(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記回答手段は、前記ジョブを投入したユーザーがログインすると、前記印刷依頼に応じて前記他のユーザーの分を印刷するか否かを前記ジョブを投入した前記ユーザーに回答させるメッセージを表示させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術では、他のユーザーがジョブを投入したユーザーと同じ文書を印刷したいときに、ジョブを投入したユーザーに自分の分を一緒に印刷してもらうことができなかった。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、上記課題を解決する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像形成装置は、複数のユーザーのユーザー端末が接続可能な画像形成装置であって、いずれかの前記ユーザーからジョブが投入されると、前記ジョブに係るメッセージを他の前記ユーザーの前記ユーザー端末に表示させる通知手段と、前記メッセージに応じて前記他のユーザーからの印刷依頼が送信された場合、前記印刷依頼を登録する印刷依頼テーブルと、前記印刷依頼が登録されている場合、前記印刷依頼に応じて前記他のユーザーの分を印刷するか否かを前記ジョブを投入した前記ユーザーに回答させるメッセージを表示させる回答手段とを備え
、前記回答手段は、前記印刷依頼を送信したユーザーの分を印刷して前記印刷依頼を送信したユーザーのところに持って行く旨の回答か、前記印刷依頼を送信したユーザーの分を印刷して前記印刷依頼を送信したユーザーに取りに来てもらう旨の回答か、前記印刷依頼を送信したユーザーの分を印刷しない旨の回答のいずれか一つを選択させることを特徴とする。
また、前記ジョブを投入した前記ユーザーが前記他のユーザーの分を印刷する旨を回答した場合、前記ジョブを投入した前記ユーザーの分と前記他のユーザーの分を印刷してもよい
。
また、前記回答手段は、前記ジョブを投入したユーザーがログインすると、前記印刷依頼に応じて前記他のユーザーの分を印刷するか否かを前記ジョブを投入した前記ユーザーに回答させるメッセージを表示させてもよい。
また、前記複数のユーザーが所属するグループを登録したグループテーブルを備え、前記通知手段は、前記ジョブを投入した前記ユーザーと同じ前記グループに所属する前記他のユーザーの前記ユーザー端末に前記ジョブに係るメッセージを表示させてもよい。
また、前記印刷依頼を送信したユーザーの前記ユーザー端末に、前記ジョブを投入した前記ユーザーの前記回答に係るメッセージを表示させる回答通知手段を備えてもよい。
また
、文書データを記憶する文書ボックスを備え、前記回答通知手段は、前記印刷依頼を送信したユーザーの分を印刷しない旨が回答された場合、前記印刷依頼を送信した前記ユーザーが前記文書ボックスに記憶された前記文書データに基づいてジョブを投入可能なメッセージを表示させてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、他のユーザーがジョブを投入したユーザーと同じ文書を印刷したいときに、ジョブを投入したユーザーに自分の分を一緒に印刷してもらうことができる技術を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
本発明の実施の形態の画像形成装置1は、複写機能、スキャナー機能、ネットワーク通信機能等を有する複合機であり、
図1を参照すると、操作部11と、通信部12と、原稿読取部13と、記憶部14と、画像処理部15と、印刷部16と、制御部17と、ログイン処理部18とを備えている。
【0012】
操作部11は、液晶表示パネルの表面に透明の感圧センサーが設けられた表示手段及び入力手段として機能するタッチパネル、印刷枚数等の数値を入力するためのテンキー、設定情報を初期化させる指示を入力するためのリセットキー、複写動作を停止させたり、入力された数値を消去させたりするためのストップキー、割り込みコピーを指示する割り込みキー、印刷動作を開始させる出力指示を入力するためのスタートキー等の各種操作キーを備えたユーザーインターフェースである。
【0013】
通信部12は、LAN等のネットワーク2を介して、複数のユーザー端末3との間で各種データを送受信する機能を有する。
【0014】
原稿読取部13は、図示しない原稿給紙装置により給紙されてきた原稿や、ユーザーによってプラテンガラスに載置された原稿に対して光を照射し、その反射光等を受光して原稿画像を読み取るスキャナーである。
【0015】
記憶部14は、半導体メモリやHDD(Hard Disk Drive)等の記憶手段であり、原稿読取部13によって読み取られた文書データや、通信部12を介して受信したユーザー端末3からの文書データがジョブ(印刷ジョブ)として蓄積される記憶手段である。ジョブには、ジョブを投入したユーザーのユーザー情報が含まれるともにジョブIDが割り振られる。なお、本実施の形態において文書データは、イメージデータ、テキストデータ、図形データ、又はこれらの組み合わせ等からなる文書情報を総称するものである。
【0016】
また、記憶部14には、グループ管理テーブル141と印刷依頼管理テーブル142と文書ボックス143とが記憶されている。
【0017】
グループ管理テーブル141は、予め登録された各ユーザーが所属するグループを管理する。グループは、例えば、部署毎等に設けられる。また、グループは、文書データのセキュリティレベルに対応して設けられてもよい。
【0018】
図2には、グループ管理テーブル141の登録例が示されている。
図2に示すように、グループ管理テーブル141には、グループ名とそれぞれのグループに所属するユーザーのユーザー情報(ユーザー識別情報)とそのユーザーのユーザー端末3のIPアドレスとが含まれる。各グループには、複数のユーザーを登録することができる。また、複数のグループに同一のユーザーが登録されてもよい。
【0019】
印刷依頼管理テーブル142には、通信部12によって受信された印刷依頼が登録される。印刷依頼は、ジョブを投入したユーザーとは異なるユーザーが、ジョブを投入したユーザーが印刷する文書について一緒に印刷してもらいたいときに行われる。印刷依頼管理テーブル142には、ジョブIDと印刷依頼をしたユーザーのユーザー情報とが含まれる。
【0020】
文書ボックス143は、印刷依頼されたジョブの文書データを記憶する機能を有する。
【0021】
画像処理部15は、文書データに対して所定の画像処理を行う手段である。画像処理部15では、例えば、拡大縮小処理や、濃度調整、階調調整等の画像改善処理が行われる。
【0022】
印刷部16は、記憶部14に記憶された文書データを文書画像として印刷する印刷手段である。印刷部16は、例えば、記憶部14から読み出した文書データに基づき感光体ドラムの表面に潜像を形成し、トナーによってその潜像をトナー像とする画像形成を行い、その感光体ドラムから記録紙にトナー像を転写させ、そのトナー像を記録紙に定着させて排紙する。
【0023】
ログイン処理部18は、操作部11を介して入力されるユーザーの認証情報と予め記憶された認証情報とを照合し、認証情報が一致するときにユーザーのログインを受け付けるとともに、操作部11を介してログアウト操作がされたときに、ユーザーのログアウトを受け付ける機能を有する。画像形成装置100では、ユーザーがログインしたときに、ログインしたユーザーのジョブを実行するように構成されている。
【0024】
制御部17は、操作部11、通信部12、原稿読取部13、記憶部14、画像処理部15、印刷部16及びログイン処理部18に接続され、操作部11から入力された所定の指示情報に応じて画像形成装置1全体の動作制御を実行する。制御部17は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えたマイクロコンピュータ等の情報処理部である。ROMには画像形成装置1の動作制御を行うための制御プログラムが記憶されている。制御部17は、ROMに記憶されている制御プログラムを読み出し、制御プログラムをRAMに展開させることで、操作部11から入力された所定の指示情報に応じて装置全体の制御を行う。なお、以下で詳しく説明するが、制御部17は、ユーザーからジョブが投入されると、ジョブの文書データ情報を示すメッセージを他のユーザーのユーザー端末に表示させる「通知手段」と、このメッセージに応じてユーザーが印刷依頼をしたときに、操作部11にメッセージを表示させてジョブを投入したユーザーに印刷依頼に対して回答させる「回答手段」と、印刷依頼をしたユーザーのユーザー端末に印刷依頼に対する回答結果を示すメッセージを表示させる「回答通知手段」として機能する。
【0025】
次に、上記の構成の画像形成装置1の処理の流れを説明する。以下では、ユーザーAがジョブを投入した場合を例に説明する。ユーザーAは、ユーザーB、C、Dと同じグループに所属している。
【0026】
まず、
図3を参照して、ユーザーAが投入したジョブの文書データの情報が同じグループのユーザーに通知される処理の流れを説明する。
【0027】
制御部17は、ジョブが投入されるまで待機している(ステップs11でNo)。ジョブが投入されると(ステップs11でYes)、制御部17は、投入されたジョブのユーザー情報を取得する(ステップs12)。つづいて、制御部17は、グループ管理テーブル141を参照して、ジョブを投入したユーザーと同じグループのユーザー(ジョブを投入したユーザーを除く)のユーザー端末3にユーザーAのジョブの文書データの情報を送信して表示させ(ステップs13)、本処理を終了する。
【0028】
これにより、例えば
図4に示すようにユーザーB、C、Dそれぞれのユーザー端末3には、ポップアップ形式のメッセージM41が表示される。メッセージM41では、「ユーザーAが印刷します。ジョブID:job123文書名:doc123 リンク:http://XXXXX」が表示されるとともに、「印刷を依頼する」ボタンB41と「閉じる」ボタンB42とが表示される。ジョブIDは、ユーザーAが投入したジョブを識別するIDである。文書名は、ユーザーAが印刷する文書の文書名である。リンクL41は、文書データの保存先のアドレスである。
【0029】
ユーザーB、C、Dは、それぞれのユーザー端末3を介して、リンクL41をクリックすることで、文書データにアクセスすることができ、文書を表示して内容を確認することができる。また、ユーザーB、C、Dが、それぞれのユーザー端末3を介して、「印刷を依頼」ボタンB41をクリックすると、ユーザーAのジョブの文書データに基づく印刷を依頼する印刷依頼が画像形成装置1に送信される。印刷依頼には、メッセージM41に表示されたジョブIDと印刷依頼を行ったユーザーのユーザー情報とが含まれる。また、ユーザーB、C、Dは、それぞれのユーザー端末3を介して、「閉じる」ボタンB42をクリックすると、表示されたメッセージM41を消すことができる。
【0030】
図5は、画像形成装置1が印刷依頼を受信する処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示すように、制御部17は、印刷依頼を受信するまで待機している(ステプs51でNo)。印刷依頼を受信すると(ステップs51でYes)、制御部17は、ログイン処理部18を介して、ジョブを投入したユーザーAがログイン済みか判定する(ステップs52)。ユーザーAがログインしていない場合(ステップs52でNo)、制御部17は、受信した印刷依頼を印刷依頼管理テーブル142に登録して(ステップs53)、ステップs51の処理に戻る。一方、ユーザーAがログイン済みである場合(ステップs52でYes)、制御部17は、印刷依頼をしたユーザーに印刷依頼を受け付けない旨を通知して(ステップs54)、本処理を終了する。なお、ここでは、ユーザーAがログインするまで印刷依頼を受け付ける旨を説明したが、ユーザーAがログアウトするまで受け付けたり、ユーザーAのジョブが終了するまで受け付けたりしてもよい。
【0031】
次に、
図6を参照して、ユーザーAが画像形成装置100にログインしたときの処理の流れを説明する。ユーザーAは、操作部11を介して画像形成装置100にログインすることで、自分が投入したジョブに係る印刷物を画像形成装置100から出力させることができる。ここでは、ユーザーBによりユーザーAのジョブの文書データに対する印刷依頼があったものとして説明する。
【0032】
まず、制御部17は、ログイン処理部18を介して、ユーザーAがログインするまで待機している(ステップs61でNo)。ユーザーAがログインすると(ステップs61でYes)、制御部17は、印刷依頼管理テーブル142を参照して、ユーザーAのジョブの文書データについて印刷依頼があったか否かを判定する(ステップs62)。印刷依頼がないときは(ステップs62でNo)、ユーザーAのジョブを実行して(ステップs63)、本処理を終了する。
【0033】
一方、印刷依頼があったときは(ステップs62でYes)、制御部17は、ジョブの文書データを文書ボックス143に保存し(ステップs64)、ユーザーAのジョブを実行する(ステップs65)。つづいて、制御部17は、操作部11に印刷依頼がある旨を表示して、ユーザーAに印刷依頼に対する回答を選択させる(ステップs66)。
【0034】
図7は、印刷依頼があるときに操作部11に表示されるメッセージM71の一例である。操作部11には、「ユーザーBから印刷依頼がありました。文書名:doc123 回答を選択してください。」が表示されるとともに、文書イメージI71と印刷依頼に対する回答を選択させる回答ボタンB70とが表示される。回答ボタンB70には、「印刷して持っていく」ボタンB71と、「印刷して取りに来てもらう」ボタンB72と、「印刷しない」ボタンB73とがある。ユーザーAは、回答ボタンB70のいずれかを選択して印刷依頼に対する回答を行う。
【0035】
回答結果(ステップs67)が、「印刷して持っていく」である場合と、「印刷して取りに来てもらう」である場合には、制御部17は、文書ボックス143に保存された文書データに基づいてジョブを実行して(ステップs68)、ステップs69に処理を進める。このとき、文書データを印刷する際の印刷設定は、ユーザーAのジョブの印刷設定と同じであってもよいし、予め設定された印刷設定であってもよい。
【0036】
回答結果(ステップs67)が、「印刷しない」である場合、制御部17は、文書データによる印刷を行わず、ステップs69に処理を進める。つづいて、制御部17は、ユーザーBのユーザー端末3に回答結果を通知して、回答結果を示すメッセージを表示させる(ステップs69)。
【0037】
図8は、ユーザーBに通知された回答結果を示すメッセージの一例である。
図8(a)は、回答結果が「印刷して持っていく」である場合に表示されるメッセージM81であり、
図8(b)は、回答結果が「印刷して取りに来てもらう」である場合に表示されるメッセージM82であり、
図8(c)は、回答結果が「印刷しない」である場合に表示されるメッセージM83である。
【0038】
図8(a)に示すように、「印刷して持っていく」場合のメッセージM81では、「ユーザーAが印刷して持って来てくれます。文書名:doc123 リンク:http://XXXXX」が表示されるとともに、「閉じる」ボタンB81が表示される。また、
図8(b)に示すように、「印刷して取りに来てもらう」場合のメッセージM82では、「ユーザーAが印刷してくれました。プリンターAまで取りに行ってください。文書名:doc123 リンク:http://XXXXX」が表示されるとともに、「閉じる」ボタンB82が表示される。また、
図8(c)に示すように、「印刷しない」場合のメッセージM83では、「ユーザーAが印刷しませんでした。文書名:doc123 リンク:http://XXXXX」が表示されるとともに、「印刷する」ボタンB83と「閉じる」ボタンB84とが表示される。
【0039】
リンクL81、L82、L83がクリックされた場合、文書データにアクセスすることができ、ユーザーBは文書を表示して内容を確認することができる。「閉じる」ボタンB81、B82、B83がクリックされた場合、それぞれのメッセージM81、M82、M83を閉じてユーザー端末3の画面から消すことができる。また、「印刷する」ボタンB83がクリックされた場合、文書ボックス143に記憶されたユーザーAの文書データに基づくジョブが作成され、ユーザーBによるジョブとして画像形成装置100に投入される。そのため、ユーザーAが印刷しなかったとしても、ユーザーBは簡単にユーザーAと同じ文書を印刷することができる。なお、メッセージM81、M82、M83は、新しくポップアップして表示させてもよいが、
図4に示すメッセージM41の内容を変化させて表示させるようにしてもよい。
【0040】
つづいて、制御部17は、ユーザーAのジョブの文書データに対する全ての印刷依頼について回答したか否か判定する(ステップs70)。全ての印刷依頼に回答していない場合(ステップs70でNo)、制御部17は上記のステップs66からステップs70までの処理を繰り返す。全ての印刷依頼に回答した場合(ステップs70でYes)、本処理が終了する。
【0041】
なお、ユーザーAが、画像形成装置1にログインして自分のジョブを実行した後に、印刷依頼に対する回答ボタンを選択しないでログアウトした場合、制御部17は、印刷依頼に対する回答を未通知のユーザーに対して、回答結果として「印刷しない」が選択された場合と同じ処理が行われる。また、ユーザーAのジョブを実行するステップs65の処理と、印刷依頼に対するステップs66〜ステップs70の処理は並行して処理されてもよい。
【0042】
以上の処理により、ユーザーAによるジョブが投入されたときに、ユーザーAと同じグループに所属するユーザーには、ユーザーAのジョブの文書データの情報が通知されるので、ユーザーAと同じグループのユーザーは、ユーザーAが印刷する文書を印刷したい場合に、印刷依頼を行うことでユーザーAに一緒に印刷してもらうことができる。また、ユーザーAは、印刷依頼に対して、「印刷して持って行く」か、「印刷して取りに来てもらう」か、「印刷しない」かを選択して、印刷依頼したユーザーに通知することができる。例えば、ジョブを投入したユーザーAは、足の不自由なユーザーや席が近くのユーザーから印刷依頼された場合に「印刷して持って行く」を選択すればよい。また、複数のユーザーから印刷依頼された場合等には、ユーザーAは「印刷して取りに来てもらう」を選択してもよい。また、印刷依頼したユーザーは、ユーザーAによって「印刷しない」が選択された場合でも、
図8(c)に示すメッセージM83の「印刷する」ボタンB83をクリックすることで、文書ボックス143に保存された文書データに基づくジョブを画像形成装置1に投入できるので、ユーザーAが印刷した文書について簡単に印刷することができる。
【0043】
また、メッセージM83の「印刷する」ボタンB83により、文書ボックス143に保存された文書データに基づくジョブが画像形成装置1に投入された際には、このジョブを投入したユーザーと同じグループに所属するユーザーのユーザー端末3にジョブの文書データの情報を通知するメッセージが表示される。そのため、例えば、ユーザーB、Cの両方がユーザーAに印刷依頼を出して、両方とも印刷してもらえなかったとしても、ユーザーCがメッセージM83の「印刷する」ボタンB83をクリックして、文書ボックス143に保存された文書データに基づくジョブを投入した場合、ユーザーBは、ユーザーCが投入したジョブの文書データに対して印刷依頼を出すことができる。
【0044】
以上、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々様々に変更が可能であることは言うまでもない。
【0045】
例えば、ジョブを投入したユーザーAと印刷依頼したユーザーBとがメッセージを送信し合うことができるようにしてもよい。例えば、ユーザーAが印刷依頼に対して「印刷して持って行く」ボタンを選択した場合に、操作部11を介して「10分後に持って行きます」と入力してユーザーBのユーザー端末3に送信し、これを受けてユーザーBがユーザー端末3を介して「席にいるのでお願いします」と入力して画像形成装置1に送信し、操作部11に表示させてもよい。
【0046】
また、文書ボックス143に保存された文書データに保存期間を設定して、保存期間が経過した文書データを制御部17により自動的に削除するようにしてもよい。また、制御部17は、
図8(c)に示すメッセージM83を表示させた場合、表示させた全てのメッセージM83の「印刷する」ボタンB83がクリックされたことに伴うジョブの実行を完了した後、又は「閉じる」ボタンB84がクリックされた後に、文書ボックス143に保存された文書データを削除するようにしてもよい。
【0047】
また、上記実施形態では、制御部17は、ユーザーAが画像形成装置1にログインしたときに、操作部11に
図7に示すメッセージM71を表示してユーザーAに印刷依頼に対する回答を選択させたが、ユーザーAのユーザー端末3にもメッセージM71を表示して回答させるようにしてもよい。具体的には、制御部17は、印刷依頼管理テーブル142にユーザーAのジョブに対する印刷依頼を登録すると、ユーザーAのユーザー端末3にメッセージM71を表示させる。ユーザー端末3に表示されたメッセージM71のボタンB71〜B73のいずれかがユーザーAによりクリックされると、クリックされたボタンB71〜B73に対応する回答が画像形成装置1に送信される。制御部17は、通信部12を介してユーザー端末3からユーザーAの回答を受信し、印刷依頼したユーザーに対するユーザーAの回答として印刷依頼管理テーブル142に登録する。その後、ユーザーAが画像形成装置1にログインしたときに、制御部17は、印刷依頼に対する処理で、印刷依頼管理テーブル142に回答が登録されていない場合に、操作部11にメッセージM71を表示してユーザーAに回答を選択させて処理を行い、回答が印刷依頼管理テーブル142に登録されていれば、操作部11にメッセージM71を表示することなく印刷依頼管理テーブル142に登録された回答に従って処理を行えばよい。