特許第5963740号(P5963740)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5963740
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】表示装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/238 20060101AFI20160721BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20160721BHJP
   H04N 5/232 20060101ALI20160721BHJP
   G03B 15/02 20060101ALI20160721BHJP
   G09G 5/10 20060101ALI20160721BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20160721BHJP
   G09G 5/02 20060101ALI20160721BHJP
【FI】
   H04N5/238 Z
   H04N5/225 F
   H04N5/232 Z
   G03B15/02 F
   G09G5/10 Z
   G09G5/00 550X
   G09G5/02 B
   G09G5/00 550C
【請求項の数】6
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2013-270231(P2013-270231)
(22)【出願日】2013年12月26日
(65)【公開番号】特開2015-126431(P2015-126431A)
(43)【公開日】2015年7月6日
【審査請求日】2014年12月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】311012169
【氏名又は名称】NECパーソナルコンピュータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100084250
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】小林 弘二
【審査官】 吉川 康男
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−109483(JP,A)
【文献】 特開2004−260560(JP,A)
【文献】 特開2004−180245(JP,A)
【文献】 特開2006−173934(JP,A)
【文献】 特開2004−317746(JP,A)
【文献】 特開2005−277957(JP,A)
【文献】 特開2006−208974(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/238
G03B 15/02
G09G 5/00
G09G 5/02
G09G 5/10
H04N 5/225
H04N 5/232
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、前記表示手段の前方に位置する被写体を撮影する撮影手段と、を備えた表示装置であって、
前記撮影手段を使用して前記被写体を撮影する時の撮影モードと、前記表示手段に設定する輝度、明度の少なくとも1つの設定情報と、を紐付けて記憶する設定情報記憶手段と、
前記撮影手段を使用する際に設定された前記撮影モードに紐付けられた前記設定情報を前記設定情報記憶手段から決定し、該決定した設定情報を基に、前記表示手段の輝度、明度の少なくとも1つを前記設定情報に応じた輝度、明度に変更する第1の表示制御手段と、
前記撮影手段を使用した時に前記表示手段に設定された輝度、明度の情報を前記撮影手段を使用した際に設定された前記撮影モードに紐付けて蓄積する記憶手段と、
前記記憶手段に蓄積された前記輝度、明度の情報を基に、前記撮影モードを使用した際に最も前記表示手段に設定された前記輝度、明度の情報を特定し、該特定した前記輝度、明度の情報を前記撮影モードに紐付けて前記設定情報記憶手段に記憶し、前記設定情報記憶手段の前記設定情報を更新する更新手段と、
を有することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記設定情報記憶手段は、
前記表示手段の輝度、明度、彩度、色相の少なくとも1つを調整する際の指標となる設定値を、前記撮影モードに紐付けて記憶し、
前記撮影手段を使用する際に設定された前記撮影モードに紐付けられた前記設定値を前記設定情報記憶手段から決定し、前記撮影手段で撮影された前記被写体の画像を解析して得られる値が、前記設定情報記憶手段から決定した前記設定値の範囲内でない場合に、前記被写体の画像を解析して得られる値に応じて、前記表示手段の輝度、明度、彩度、色相の少なくとも1つを調整する第2の表示制御手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記設定情報記憶手段は、
前記撮影モード及び前記表示装置を使用する際の使用環境状態と、前記設定情報と、を紐付けて記憶し、
前記第1の表示制御手段は、
前記撮影手段を使用する際に設定された前記撮影モード及び前記撮影手段を使用する際の前記表示装置の前記使用環境状態に紐付けられた前記設定情報を前記設定情報記憶手段から決定し、該決定した設定情報を基に、前記表示手段の輝度、明度の少なくとも1つを前記設定情報に応じた輝度、明度に変更する、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記輝度、明度の情報を前記撮影モード及び前記使用環境状態とに紐付けて蓄積し、
前記更新手段は、前記記憶手段に蓄積された前記輝度、明度の情報を基に、前記撮影モード及び前記使用環境状態の時に最も前記表示手段に設定された前記輝度、明度の情報を特定し、該特定した前記輝度、明度の情報を前記撮影モード及び前記使用環境状態に紐付けて前記設定情報記憶手段に記憶し、前記設定情報記憶手段の前記設定情報を更新する、ことを特徴とする請求項記載の表示装置。
【請求項5】
前記撮影手段を使用する際に、前記表示手段の周囲の領域の輝度、明度の少なくとも1つを所定の値以上に変更する第3の表示制御手段を有する、ことを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
表示手段と、前記表示手段の前方に位置する被写体を撮影する撮影手段を使用して前記被写体を撮影する時の撮影モードと、前記表示手段に設定する輝度、明度の少なくとも1つの設定情報と、を紐付けて記憶する設定情報記憶手段と、前記撮影手段を使用した時に前記表示手段に設定された輝度、明度の情報を前記撮影手段を使用した際に設定された前記撮影モードに紐付けて蓄積する記憶手段と、前記記憶手段に蓄積された前記輝度、明度の情報を基に、前記撮影モードを使用した際に最も前記表示手段に設定された前記輝度、明度の情報を特定し、該特定した前記輝度、明度の情報を前記撮影モードに紐付けて前記設定情報記憶手段に記憶し、前記設定情報記憶手段の前記設定情報を更新する更新手段と、を備えた表示装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記撮影手段を使用する際に設定された前記撮影モードに紐付けられた前記設定情報を前記設定情報記憶手段から決定し、該決定した設定情報を基に、前記表示手段の輝度、明度の少なくとも1つを前記設定情報に応じた輝度、明度に変更する第1の表示制御処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のノートパソコン等の情報処理装置には、Webカメラ等の撮影手段が搭載されており、その撮影手段を用いて名刺や人物等の被写体を撮影することが可能になっている。
【0003】
しかし、撮影手段の使用環境によっては、外光を取り込むことができず、撮影環境が悪い場合がある。例えば、屋内などの場所において照明がない状態の場合は、外光を取り込むことができず、撮影環境が悪くなる。
【0004】
撮影環境が悪いと、撮影手段で撮影した画像の品質が悪くなってしまう。このため、撮影手段で被写体を撮影する際に、撮影環境を良好にするための仕組みが必要視されている。
【0005】
なお、本発明より先に出願された技術文献として、例えば、特許文献1(特開2005−286440号公報)には、カメラ121と表示装置111を備えたカメラ付情報端末10において、撮影時に、表示装置111に白100%の信号に基づく表示をさせることにより補助光として点灯させる技術について開示されている。これにより、特許文献1では、被写体輝度が不足している場合であっても良好な写真撮影を可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−286440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1には、フラッシュ装置を搭載せずに、表示装置111を補助光として使用する技術について開示されている。この特許文献1の技術を用いることで、撮影手段で被写体を撮影する際に、撮影環境を良好にすることができる。
【0008】
なお、撮影手段で被写体を撮影する際の撮影モードとしては、例えば、静止画モード、動画モードなどの複数の撮影モードがある。静止画モードは、撮影手段を使用して静止画を撮影する際に使用するモードである。動画モードは、撮影手段を使用して動画を撮影する際に使用するモードである。通常、撮影手段を使用して撮影するモードによっては、撮影時に求められる撮影環境が異なる。例えば、静止画モードであれば、撮影時の撮影環境が重要となるため、撮影環境を良好にするための処理時間がある程度かかっても撮影環境を最適にしてから撮影した方が良いと考えられる。また、動画モードであれば、リアルタイム性が求められるため、撮影環境を良好にするための処理時間を余りかけずに撮影した方が良いと考えられる。
【0009】
本開示は、撮影手段で被写体を撮影する際の撮影モードに応じた撮影環境を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一態様にかかる表示装置は、
表示手段と、前記表示手段の前方に位置する被写体を撮影する撮影手段と、を備えた表示装置であって、
前記撮影手段を使用して前記被写体を撮影する時の撮影モードと、前記表示手段に設定する輝度、明度の少なくとも1つの設定情報と、を紐付けて記憶する設定情報記憶手段と、
前記撮影手段を使用する際に設定された前記撮影モードに紐付けられた前記設定情報を前記設定情報記憶手段から決定し、該決定した設定情報を基に、前記表示手段の輝度、明度の少なくとも1つを前記設定情報に応じた輝度、明度に変更する第1の表示制御手段と、
前記撮影手段を使用した時に前記表示手段に設定された輝度、明度の情報を前記撮影手段を使用した際に設定された前記撮影モードに紐付けて蓄積する記憶手段と、
前記記憶手段に蓄積された前記輝度、明度の情報を基に、前記撮影モードを使用した際に最も前記表示手段に設定された前記輝度、明度の情報を特定し、該特定した前記輝度、明度の情報を前記撮影モードに紐付けて前記設定情報記憶手段に記憶し、前記設定情報記憶手段の前記設定情報を更新する更新手段と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
撮影手段で被写体を撮影する際の撮影モードに応じた撮影環境を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】ノートパソコン100の外観を示す斜視図である。
図2】ノートパソコン100のハード構成例を示す図である。
図3】撮影モード設定情報記憶部のデータ構成例を示す図である。
図4】撮影モードに応じた設定値、輝度、明度を決定する際の処理動作例を示す図である。
図5】動画モード時の処理動作例を示す第1の図である。
図6】動画モード時の処理動作例を示す第2の図である。
図7】動画モード時の処理動作例を示す第3の図である。
図8】静止画モード時の処理動作例を示す第1の図である。
図9】静止画モード時の処理動作例を示す第2の図である。
図10】静止画モード時の処理動作例を示す第3の図である。
図11】撮影モード設定情報記憶部のデータ構成例を示す図である。
図12】撮影モード及び使用環境状態に応じた設定値、輝度、明度を決定する際の処理動作例を示す図である。
図13】表示装置の周囲の領域の輝度、明度を変更する場合を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(本開示の一態様にかかる表示装置100の概要)
まず、図1図2を参照しながら、本開示の一態様にかかる表示装置100について説明する。図1図2は、表示装置100の構成例を示す図である。
【0014】
本開示の一態様にかかる表示装置100は、表示手段と、表示手段の前方に位置する被写体を撮影する撮影手段と、を備えた表示装置100である。表示手段は、表示装置4が機能する。撮影手段は、Webカメラ7が機能する。
【0015】
本開示の一態様にかかる表示装置100は、図2に示すように、設定情報記憶手段と、第1の表示制御手段と、を有している。設定情報記憶手段は、撮影モード設定情報記憶部31が機能する。第1の表示制御手段は、表示制御部22が機能する。
【0016】
設定情報記憶手段31は、撮影手段7を使用して被写体を撮影する時の撮影モードと、表示手段4に設定する輝度、明度の少なくとも1つの設定情報と、を紐付けて記憶する。
【0017】
第1の表示制御手段22は、撮影手段7を使用する際に設定された撮影モードに紐付けられた設定情報を設定情報記憶手段31から決定し、該決定した設定情報を基に、表示手段4の輝度、明度の少なくとも1つを設定情報に応じた輝度、明度に変更する。
【0018】
本開示の一態様にかかる表示装置100は、撮影手段7を使用する際に設定された撮影モードに紐付けられた設定情報を設定情報記憶手段31から決定し、該決定した設定情報を基に、表示手段4の輝度、明度の少なくとも1つを設定情報に応じた輝度、明度に変更する。これにより、表示手段4の輝度、明度の少なくとも1つを撮影モードに応じた値に変更することができる。その結果、撮影手段7で被写体を撮影する際の撮影モードに応じた撮影環境を提供することができる。以下、添付図面を参照しながら、本開示の一態様にかかる表示装置100の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、表示装置100としてノートパソコン100を例に説明する。
【0019】
(第1の実施形態)
<ノートパソコン100の構成例>
まず、図1を参照しながら、本実施形態のノートパソコン100の構成例について説明する。図1は、本実施形態のノートパソコン100の外観を示す斜視図である。
【0020】
本実施形態のノートパソコン100は、図1に示すように、本体筐体1と表示筐体2とを備えている。本体筐体1と表示筐体2とは、ヒンジ部3によって互いに回動自在に支持されている。ヒンジ部3は、本体筐体1と表示筐体2とを矢印Aまたは矢印Bに示す方向へ回動自在に支持する回動軸Cを備えている。ヒンジ部3は、表示筐体2に収容される表示装置4が本体筐体1で覆われる第1の位置と、表示装置4が露出される第2の位置と、の間で回動可能にすることができる。第1の位置は、本体筐体1と表示筐体2とのなす角が例えば0°となる位置を意味し、第2の位置は、本体筐体1と表示筐体2とのなす角が例えば135°となる位置を意味する。
【0021】
本体筐体1は、各種電気素子が実装された回路基板、電池パックなどを収容する。本体筐体1の上面側には、キーボード5、ポインティングデバイス6が配置されている。キーボード5、ポインティングデバイス6は、各種情報をノートパソコン100に入力する際に使用したり、ノートパソコン100を操作する際に使用する。
【0022】
表示筐体2は、表示装置4、Webカメラ7を収容する。表示装置4は、各種情報を表示する装置である。Webカメラ7は、被写体を撮影する撮影装置である。Webカメラ7は、表示装置4の上方の略中央に配置され、表示装置4の前方の被写体を撮影することが可能になっている。Webカメラ7で撮影した画像は、表示装置4に表示したり、ノートパソコン100とネットワークを介して接続した他の機器に表示したりする。表示装置4、Webカメラ7は、通常、本体筐体1と表示筐体2とのなす角が例えば135°となる第2の位置の状態で使用する。Webカメラ7を使用することで、動画を撮影したり、静止画を撮影したりすることができる。また、ネットワークを介してテレビ通話等を行うことができる。
【0023】
<ノートパソコン100のハード構成例>
次に、図2を参照しながら、本実施形態のノートパソコン100のハード構成例について説明する。図2は、本実施形態のノートパソコン100のハード構成例を示す図である。
【0024】
本実施形態のノートパソコン100は、入力部10、制御部20、記憶部30を有している。
【0025】
入力部10は、各種情報を入力する。入力部10に入力される情報としては、キーボード5から入力される情報、ポインティングデバイス6から入力される情報が挙げられる。
【0026】
制御部20は、ノートパソコン100を統括して制御する。本実施形態の制御部20は、撮影制御部21、表示制御部22を有している。撮影制御部21は、撮影装置であるWebカメラ7を制御する。表示制御部22は、表示装置4を制御する。
【0027】
記憶部30は、各種情報を記憶する。本実施形態の記憶部30は、撮影モード設定情報記憶部31を有している。
【0028】
撮影モード設定情報記憶部31は、図3に示すように、撮影モードに応じた設定情報を記憶する。設定情報は、表示装置4の輝度、明度を制御する際に使用する情報である。図3では、撮影モードに紐付けて設定値、輝度、明度の設定情報が記憶されている。図3に示す撮影モードとしては、動画・カラーモード、動画・モノクロモード、動画・セピアモード、静止画・カラーモード、静止画・モノクロモード、静止画・セピアモードの6つの動画モードに紐付けて設定値、輝度、明度の設定情報を記憶している。なお、設定情報は、表示装置4とWebカメラ7との位置関係が所定の位置関係で固定されていることを前提に設定する。これにより、表示装置4とWebカメラ7との位置関係が所定の位置関係で固定されている場合に、その設定情報を用いて表示装置4の輝度、明度を制御することができる。なお、設定情報は、表示装置4とWebカメラ7との所定の位置関係に応じて設定して撮影モード設定情報記憶部31に記憶することも可能である。これにより、表示装置4とWebカメラ7との位置関係を変更しても、その変更後の位置関係に応じた設定情報を用いて、表示装置4の輝度、明度を制御することができる。
【0029】
設定値は、使用者が撮影モードを選択してWebカメラ7を使用する際に、その選択した撮影モードに応じた最適な撮影環境とするために表示装置4の輝度、明度、彩度、色相を調整する際の指標となる値である。設定値は、ある程度の幅を持った値である。設定値は、撮影モード毎に異なる値になっている。
【0030】
輝度、明度の情報は、使用者が撮影モードを選択した際に、その選択した撮影モードに応じた輝度、明度となるように表示装置4の輝度、明度を調整する際に最初に使用する値である。輝度、明度の情報は、使用者が撮影モードを選択した際に、その選択した撮影モードで使用した表示装置4の輝度、明度の情報を学習していき、使用者に応じた値に更新していくことになる。
【0031】
例えば、初期設定時は、撮影モード設定情報記憶部31に記憶されている輝度、明度の情報は撮影モードにかかわらず同じ値になっている。そして、使用者がWebカメラ7を使用する際に表示装置4に設定されている輝度、明度の情報を取得し、その取得した輝度、明度の情報をWebカメラ7を使用した時の撮影モード毎に記憶部30に蓄積する。そして、撮影モード毎に記憶部30に蓄積した輝度、明度の情報を基に、その撮影モード時に最も使用する輝度、明度の情報を特定し、その特定した輝度、明度の情報を撮影モード設定情報記憶部31に撮影モードに紐付けて記憶し、撮影モード設定情報記憶部31の輝度、明度の情報を更新していく。これにより、使用者が撮影モードを選択した際に頻繁に使用している表示装置4の輝度、明度の値に変更することが可能となる。
【0032】
<ノートパソコン100の処理動作例>
次に、図4図10を参照しながら、本実施形態のノートパソコン100の処理動作例について説明する。図4は、Webカメラ7の撮影モードに応じた設定値、輝度、明度を決定する際の処理動作例を示す図である。図5図7は、動画モード選択時の処理動作例を示す図である。図8図10は、静止画モード選択時の処理動作例を示す図である。
【0033】
まず、使用者の操作によりWebカメラ7の起動が開始された場合に、図4に示すように、撮影制御部21は、使用者の操作により選択されたWebカメラ7の撮影モードが動画モード、静止画モードの何れのモードであるかを判定する(ステップS1)。動画モードである場合は(ステップS1/動画モード)、Webカメラ7の撮影モードを動画モードに設定する(ステップS1-1)。静止画モードである場合は(ステップS1/静止画モード)、Webカメラ7の撮影モードを静止画モードに設定する(ステップS1-2)。
【0034】
次に、撮影制御部21は、使用者の操作により選択されたWebカメラ7の撮影モードがモノクロモード、セピアモード、カラーモードの何れのモードであるかを判定する(ステップS2)。モノクロモードである場合は(ステップS2/モノクロモード)、Webカメラ7の撮影モードをモノクロモードに設定する(ステップS2-1)。セピアモードである場合は(ステップS2/セピアモード)、Webカメラ7の撮影モードをセピアモードに設定する(ステップS2-2)。カラーモードである場合は(ステップS2/カラーモード)、Webカメラ7の撮影モードをカラーモードに設定する(ステップS2-3)。
【0035】
次に、表示制御部22は、撮影モード設定情報記憶部31を参照し、ステップS1,S2で設定したWebカメラ7の撮影モードに応じた設定値、表示装置4の輝度、明度を決定する(ステップS3)。例えば、ステップS1,S2で設定したWebカメラ7の撮影モードが動画モード、モノクロモードである場合は、撮影モード設定情報記憶部31を参照し、動画モード、モノクロモードに紐付けられた設定値B、輝度B、明度Bに決定する。そして、表示制御部22は、ステップS3で決定した輝度、明度を基に、表示装置4の輝度、明度がステップS3で決定した輝度、明度の値となるように表示装置4の輝度、明度を変更する(ステップS4)。これにより、表示装置4の輝度、明度を撮影モードに応じた輝度、明度に変更することができる。なお、設定値は、後述する図5図10の処理動作時に使用する。
【0036】
撮影制御部21は、撮影モードの設定変更があるか否かを常時監視し(ステップS5)、撮影モードの設定変更がある場合は(ステップS5/Yes)、ステップS1に戻り、ステップS1〜ステップS4の処理を繰り返し行う。また、撮影モードの設定変更がない場合は(ステップS5/No)、ステップS1,S2で設定したWebカメラ7の撮影モードでの撮影に移行する(End)。この図4に示す処理動作を行うことで、使用者がWebカメラ7の起動を開始し、撮影モードを選択した際に、表示装置4の輝度、明度を使用者が選択した撮影モードに応じた輝度、明度に自動的に変更することができる。
【0037】
使用者が図4に示す処理動作で動画モードを選択した場合は、表示制御部22は、図5図7の少なくとも1つの処理動作を行う。なお、図5図7の3つの処理動作を行う場合は、図3に示す撮影モード設定情報記憶部31には、各々の処理動作に使用する3つの設定値が記憶されることになる。
【0038】
図5に示す処理動作の場合は、表示制御部22は、Webカメラ7での動画の撮影中に、そのWebカメラ7で撮影した画像から人物の顔の画像を取得する(ステップS11)。
【0039】
次に、表示制御部22は、ステップS11で取得した人物の顔の画像の全体の色相、彩度を取得する(ステップS12)。
【0040】
次に、表示制御部22は、顔全体の色相、彩度の分布の平均値が設定値の範囲内か否かを判定する(ステップS13)。平均値は、例えば、人物の顔のそれぞれの部分の画像の色相、彩度を数値化した値と、人物の顔の画像に占めるそれぞれの色相、彩度の画像の割合と、を乗算して得られた値が挙げられる。色相、彩度を数値化した値は、色の分類に応じて予め設定しておく。設定値は、図4のステップS3で決定した撮影モードに応じた値であり、図3に示す撮影モード設定情報記憶部31に予め記憶されている。
【0041】
表示制御部22は、顔全体の色相、彩度の分布の平均値が設定値の範囲内である場合は(ステップS13/Yes)、そのまま動画の撮影を継続する(撮影継続)。また、顔全体の色相、彩度の分布の平均値が設定値の範囲内でない場合は(ステップS13/No)、顔全体の色相、彩度の分布に基づいて、表示装置4の色相、彩度を調整する(ステップS14)。例えば、顔の画像の色相、彩度が青みかかっている場合は、その青みかかっている部分に対応する表示装置4の表示位置の色相、彩度を弱めて補色(黄色)を強めるように表示装置4の色相、彩度を調整する。Webカメラ7で撮影して得られた画像の座標位置と、表示装置4の表示位置と、の位置関係は予め対応付けられており、その位置関係を基に、表示装置4の色相、彩度を調整する。これにより、色相、彩度が青みかかっている画像の座標位置に対応する表示装置4の表示位置の画像の色相、彩度を弱めて補色(黄色)を強めるようにすることができる。ステップS14で表示装置4の色相、彩度を調整した後は、そのまま動画の撮影を継続する(撮影継続)。
【0042】
図6に示す処理動作の場合は、表示制御部22は、Webカメラ7での動画の撮影中に、そのWebカメラ7で撮影した画像から人物の画像を取得する(ステップS21)。
【0043】
次に、表示制御部22は、ステップS21で取得した人物の画像から最も明るい部分の画像と最も暗い部分の画像(影になっている部分の画像)とを取得する(ステップS22)。
【0044】
次に、表示制御部22は、明るい部分の画像の輝度と暗い部分の画像の輝度との差分が設定値の範囲内か否かを判定する(ステップS23)。設定値は、図4のステップS3で決定した撮影モードに応じた値であり、図3に示す撮影モード設定情報記憶部31に予め記憶されている。
【0045】
表示制御部22は、輝度の差分が設定値の範囲内である場合は(ステップS23/Yes)、そのまま動画の撮影を継続する(撮影継続)。また、輝度の差分が設定値の範囲内でない場合は(ステップS23/No)、輝度の差分に基づいて、表示装置4の輝度を調整する(ステップS24)。例えば、Webカメラ7で撮影して得られた画像の暗い部分に対応する表示装置4の表示位置の輝度を、上記判定で用いた差分に応じた値だけ増加するように調整する。また、Webカメラ7で撮影して得られた画像の明るい部分に対応する表示装置4の表示位置の輝度を、上記判定で用いた差分に応じた値だけ低減するように調整する。ステップS24で表示装置4の輝度を調整した後は、そのまま動画の撮影を継続する(撮影継続)。
【0046】
図7に示す処理動作の場合は、表示制御部22は、Webカメラ7での動画の撮影中に、そのWebカメラ7で撮影した画像から人物の画像を取得する(ステップS31)。
【0047】
次に、表示制御部22は、ステップS31で取得した人物の画像から瞳(メガネ)の部分の画像を取得する(ステップS32)。
【0048】
次に、表示制御部22は、瞳(メガネ)の部分の画像に他の映像の写り込みが発生しているか否かを判定する(ステップS33)。例えば、瞳(メガネ)の部分の最も明るい部分の輝度と最も暗い部分の輝度との差分が設定値を超えている場合に、写り込みが発生していると判定し、設定値を超えていない場合に、写り込みが発生していないと判定する。この場合に使用する設定値は、図4のステップS3で決定した撮影モードに応じた値であり、図3に示す撮影モード設定情報記憶部31に予め記憶されている。なお、他の判定方法としては、例えば、瞳(メガネ)の部分の画像の中に、設定値以上の明るい画像(例えば、白画像)などが含まれている場合は、瞳(メガネ)の部分に写り込みが発生していると判定する方法、瞳(メガネ)の部分の画像の中に、黒以外の別の色の画像などが含まれている場合は、瞳(メガネ)の部分に写り込みが発生していると判定する方法などが挙げられる。
【0049】
瞳(メガネ)の部分の画像に他の映像の映り込みが発生していない場合は(ステップS33/No)、そのまま動画の撮影を継続する(撮影継続)。また、瞳(メガネ)の部分の画像に他の映像の映り込みが発生している場合は(ステップS33/Yes)、瞳(メガネ)の部分の画像に他の映像の映り込みが少なくなるように表示装置4の輝度、明度、彩度、色相を調整する(ステップS34)。例えば、Webカメラ7で撮影して得られた画像の瞳(メガネ)に対応する表示装置4の表示位置の輝度、明度を、その写り込みの状態に応じた値だけ低減するように調整する。また、Webカメラ7で撮影して得られた画像の瞳(メガネ)の色相、彩度に近い状態に表示装置4の配色を調整する。ステップS34で表示装置4の輝度、明度、彩度、色相を調整した後は、そのまま動画の撮影を継続する(撮影継続)。
【0050】
また、使用者が図4に示す処理動作で静止画モードを選択した場合は、表示制御部22は、図8図10の少なくとも1つの処理動作を行う。なお、図8図10の3つの処理動作を行う場合は、図3に示す撮影モード設定情報記憶部31には、各々の処理動作に使用する3つの設定値が記憶されることになる。
【0051】
図8に示す処理動作の場合は、表示制御部22は、Webカメラ7での静止画の撮影前に、そのWebカメラ7で撮影した画像から人物の顔の画像を取得する(ステップS41)。
【0052】
次に、表示制御部22は、ステップS41で取得した人物の顔の画像の全体の色相、彩度を取得する(ステップS42)。
【0053】
次に、表示制御部22は、顔全体の色相、彩度の分布の平均値が設定値の範囲内か否かを判定する(ステップS43)。設定値は、図4のステップS3で決定した撮影モードに応じた値であり、図3に示す撮影モード設定情報記憶部31に予め記憶されている。
【0054】
表示制御部22は、顔全体の色相、彩度の分布の平均値が設定値の範囲内である場合は(ステップS43/Yes)、静止画の撮影が可能な状態である旨を報知する(ステップS45)。これにより、使用者は、撮影環境が最適になったと把握することができ、撮影を開始することができる(撮影開始)。また、顔全体の色相、彩度の分布の平均値が設定値の範囲内でない場合は(ステップS43/No)、顔全体の色相、彩度の分布に基づいて、表示装置4の色相、彩度を調整する(ステップS44)。例えば、顔の画像の色相、彩度が青みかかっている場合は、その青みかかっている部分に対応する表示装置4の表示位置の色相、彩度を弱めて補色(黄色)を強めるように表示装置4の色相、彩度を調整する。Webカメラ7で撮影して得られた画像の座標位置と、表示装置4の表示位置と、の位置関係は予め対応付けられており、その位置関係を基に、表示装置4の色相、彩度を調整する。ステップS44で表示装置4の色相、彩度を調整した後は、再び、ステップS41の処理に移行し、人物の顔の画像の全体の色相、彩度の分布の平均値が設定値の範囲内に納まるまで、ステップS41〜S44の処理を繰り返し行う。これにより、撮影環境を最適にしてから静止画の撮影を開始することができる。
【0055】
図9に示す処理動作の場合は、表示制御部22は、Webカメラ7での静止画の撮影前に、そのWebカメラ7で撮影した画像から人物の画像を取得する(ステップS51)。
【0056】
次に、表示制御部22は、ステップS51で取得した人物の画像から最も明るい部分の画像と最も暗い部分の画像(影になっている部分の画像)とを取得する(ステップS52)。
【0057】
次に、表示制御部22は、明るい部分の画像の輝度と暗い部分の画像の輝度との差分が設定値の範囲内か否かを判定する(ステップS53)。設定値は、図4のステップS3で決定した撮影モードに応じた値であり、図3に示す撮影モード設定情報記憶部31に予め記憶されている。
【0058】
表示制御部22は、輝度の差分が設定値の範囲内である場合は(ステップS53/Yes)、静止画の撮影が可能な状態である旨を報知する(ステップS55)。これにより、使用者は、撮影環境が最適になったと把握することができ、撮影を開始することができる(撮影開始)。また、輝度の差分が設定値の範囲内でない場合は(ステップS53/No)、輝度の差分に基づいて、表示装置4の輝度を調整する(ステップS54)。例えば、Webカメラ7で撮影して得られた画像の暗い部分に対応する表示装置4の表示位置の輝度を、上記判定で用いた差分に応じた値だけ増加するように調整する。また、Webカメラ7で撮影して得られた画像の明るい部分に対応する表示装置4の表示位置の輝度を、上記判定で用いた差分に応じた値だけ低減するように調整する。ステップS54で表示装置4の輝度を調整した後は、再び、ステップS51の処理に移行し、人物の画像の明るい部分と暗い部分との輝度の差分が設定値の範囲内に納まるまで、ステップS51〜S54の処理を繰り返し行う。これにより、撮影環境を最適にしてから静止画の撮影を開始することができる。
【0059】
図10に示す処理動作の場合は、表示制御部22は、Webカメラ7での静止画の撮影前に、そのWebカメラ7で撮影した画像から人物の画像を取得する(ステップS61)。
【0060】
次に、表示制御部22は、ステップS61で取得した人物の画像から瞳(メガネ)の部分の画像を取得する(ステップS62)。
【0061】
次に、表示制御部22は、瞳(メガネ)の部分の画像に他の映像の写り込みが発生しているか否かを判定する(ステップS63)。例えば、瞳(メガネ)の部分の最も明るい部分の輝度と最も暗い部分の輝度との差分が設定値を超えている場合に、写り込みが発生していると判定し、設定値を超えていない場合に、写り込みが発生していないと判定する。この場合に使用する設定値は、図4のステップS3で決定した撮影モードに応じた値であり、図3に示す撮影モード設定情報記憶部31に予め記憶されている。なお、他の判定方法としては、例えば、瞳(メガネ)の部分の画像の中に、設定値以上の明るい画像(例えば、白画像)などが含まれている場合は、瞳(メガネ)の部分に写り込みが発生していると判定する方法、瞳(メガネ)の部分の画像の中に、黒以外の別の色の画像などが含まれている場合は、瞳(メガネ)の部分に写り込みが発生していると判定する方法などが挙げられる。
【0062】
瞳(メガネ)の部分の画像に他の映像の映り込みが発生していない場合は(ステップS63/No)、静止画の撮影が可能な状態である旨を報知する(ステップS55)。これにより、使用者は、撮影環境が最適になったと把握することができ、撮影を開始することができる(撮影開始)。また、瞳(メガネ)の部分の画像に他の映像の映り込みが発生している場合は(ステップS63/Yes)、瞳(メガネ)の部分の画像に他の映像の映り込みが少なくなるように表示装置4の輝度、明度、彩度、色相を調整する(ステップS64)。例えば、Webカメラ7で撮影して得られた画像の瞳(メガネ)に対応する表示装置4の表示位置の輝度、明度を、その写り込みの状態に応じた値だけ低減するように調整する。また、Webカメラ7で撮影して得られた画像の瞳(メガネ)の色相、彩度に近い状態に表示装置4の配色を調整する。ステップS64で表示装置4の輝度、明度、彩度、色相を調整した後は、再び、ステップS61の処理に移行し、瞳(メガネ)の部分の画像に他の映像の映り込みが発生しなくなるまで、ステップS61〜S64の処理を繰り返し行う。これにより、撮影環境を最適にしてから静止画の撮影を開始することができる。
【0063】
なお、図5図10に示す処理動作を行った後に、Webカメラ7の起動が終了した場合は、Webカメラ7の起動を開始する前に表示装置4に設定されていた元の輝度、明度、彩度、色相の状態に戻す。これにより、キーボード5、ポインティングデバイス6を使用してノートパソコン100を操作する際は、表示装置4の輝度、明度、彩度、色相を元の状態に戻すことができる。
【0064】
<本実施形態のノートパソコン100の作用・効果>
このように、本実施形態のノートパソコン100は、Webカメラ7の撮影モードに紐付けて輝度、明度の設定情報を撮影モード設定情報記憶部31に予め記憶する。そして、使用者がWebカメラ7を使用する際に設定した撮影モードに応じた輝度、明度の設定情報を撮影モード設定情報記憶部31から決定する。そして、表示装置4の輝度、明度が上記決定した輝度、明度となるように、表示装置4の輝度、明度を変更する。これにより、Webカメラ7で被写体を撮影する際の撮影モードに応じた撮影環境を提供することができる。
【0065】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
【0066】
第2の実施形態では、Webカメラ7の撮影モード及びノートパソコン100の使用環境状態に紐付けて輝度、明度の設定情報を撮影モード設定情報記憶部31に予め記憶する。使用環境状態とは、ノートパソコン100を使用する際の環境状態であり、ノートパソコン100を使用する際の位置情報、時刻情報、天気情報などの情報が挙げられ、Webカメラ7で被写体を撮影する際の撮影環境を変動させる要因となる情報である。例えば、位置情報は、ノートパソコン100を使用する場所がオフィスなのか、家なのか、外なのかを把握することができる。時刻情報は、ノートパソコン100を使用する時刻が朝方なのか夕方なのか夜なのかを把握することができる。天気情報は、ノートパソコン100を使用する際の天候が晴天なのか曇りなのか雨なのかを把握することができる。このため、ノートパソコン100の使用環境状態を特定し、その特定した使用環境状態に応じた輝度、明度の設定情報を基に、表示装置4の輝度、明度を変更することで、ノートパソコン100の使用環境状態に応じた撮影環境を提供することができる。本実施形態では、使用者がWebカメラ7を使用する際に設定した撮影モード及びノートパソコン100の使用環境状態に応じた輝度、明度の設定情報を撮影モード設定情報記憶部31から決定する。そして、表示装置4の輝度、明度が上記決定した輝度、明度となるように、表示装置4の輝度、明度を変更する。これにより、Webカメラ7で被写体を撮影する際の撮影モード及びノートパソコン100の使用環境状態に応じた撮影環境を提供することができる。
【0067】
本実施形態の撮影モード設定情報記憶部31は、図11に示すように、撮影モードとノートパソコン100の使用環境状態とに応じた設定情報を記憶する。設定情報は、表示装置4の表示状態を制御する際に使用する情報である。図11では、撮影モードと使用環境状態とに紐付けて設定値、輝度、明度の設定情報が記憶されている。撮影モードと使用環境状態とに紐付けて設定値、輝度、明度の設定情報を記憶することで、Webカメラ7で被写体を撮影する際の撮影モード及びノートパソコン100の使用環境状態に応じた撮影環境を提供することができる。
【0068】
なお、撮影モード設定情報記憶部31に記憶される輝度、明度の情報は、使用者が撮影モードを選択した際に、その選択した撮影モード及びその時のノートパソコン100の使用環境状態で使用した表示装置4の輝度、明度の情報を学習していき、使用者に応じた値に更新していくことになる。
【0069】
例えば、初期設定時は、撮影モード設定情報記憶部31に記憶されている輝度、明度の情報は撮影モードにかかわらず同じ値になっている。そして、使用者がWebカメラ7を使用する際に表示装置4に設定されている輝度、明度の情報を取得し、その取得した輝度、明度の情報をWebカメラ7を使用した時の撮影モード及びその時のノートパソコン100の使用環境状態毎に記憶部30に蓄積する。そして、撮影モード及び使用環境状態毎に記憶部30に蓄積した輝度、明度の情報を基に、その撮影モード及び使用環境状態時に最も使用する輝度、明度の情報を特定し、その特定した輝度、明度の情報を撮影モード設定情報記憶部31に撮影モード及び使用環境状態に紐付けて記憶し、撮影モード設定情報記憶部31の輝度、明度の情報を更新していく。これにより、使用者が撮影モードを選択した際に、その選択した撮影モード及びその時のノートパソコン100の使用環境状態で頻繁に使用している表示装置4の輝度、明度の値に変更することが可能となる。
【0070】
本実施形態では、図12に示すように、表示制御部22は、Webカメラ7を使用する際の現在のノートパソコン100の使用環境状態を特定する(ステップS3-1)。例えば、ノートパソコン100の現在の位置情報を取得する。また、現在の時刻情報を取得する。また、現在の天気情報を取得する。これにより、ノートパソコン100の現在の使用環境状態を特定することができる。
【0071】
次に、表示制御部22は、撮影モード設定情報記憶部31を参照し、ステップS3-1で特定したノートパソコン100の使用環境状態、及び、ステップS1,S2で設定したWebカメラ7の撮影モードに応じた設定値、表示装置4の輝度、明度を決定する(ステップS3-2)。例えば、ステップS3-1で特定したノートパソコン100の使用環境状態が使用環境状態aであり、ステップS1,S2で設定したWebカメラ7の撮影モードが動画モード、モノクロモードである場合は、撮影モード設定情報記憶部31を参照し、動画モード、モノクロモード、使用環境状態aに紐付けられた設定値B、輝度B−a、明度B−aに決定する。そして、表示制御部22は、ステップS3-2で決定した輝度、明度を基に、表示装置4の輝度、明度がステップS3-2で決定した輝度、明度の値となるように表示装置4の輝度、明度を変更する(ステップS4)。これにより、表示装置4の輝度、明度を撮影モード及び使用環境状態に応じた輝度、明度に変更することができる。
【0072】
なお、本実施形態では、図11に示すように、撮影モードと使用環境状態とに紐付けて設定値、輝度、明度の設定情報が撮影モード設定情報記憶部31に記憶されている。このため、第1の実施形態と同様に図5図10の処理動作を行うことで、撮影モードと使用環境状態とに紐付いた設定値を基に、表示装置4の輝度、明度、彩度、色相を調整することになる。
【0073】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
【0074】
第1、第2の実施形態では、表示装置4の輝度、明度を制御し、Webカメラ7で被写体を撮影する際の撮影モードやノートパソコン100の使用環境状態に応じた撮影環境を提供するようにしている。この場合、表示装置4の全体の輝度、明度を変更し、表示装置4全体を明るくすると、使用者によっては、表示装置4の明かりが眩しくなってしまうことも想定される。
【0075】
本実施形態では、図13に示すように、表示装置4の周囲の領域41の輝度、明度を変更し、表示装置4の周囲の領域41だけを選択的に明るくするように制御する。これにより、表示装置4の明かりが使用者にとって眩しくなってしまうのを回避することができる。使用者は、主に表示装置4の中央部を見ることが多いため、本実施形態では、比較的視野の邪魔にならない表示装置4の周囲の領域41だけを明るくするように制御している。なお、表示装置4の周囲の領域41であっても、Webカメラ7で撮影した被写体の画像が表示装置4の周囲の領域41に表示される場合は、その部分は除外して他の部分の領域41だけを明るくするように制御することも可能である。図13において、符号42は、Webカメラ7を使用する際に輝度、明度を変更しない領域を意味する。逆に、符号41は、Webカメラ7を使用する際に輝度、明度を変更する領域を意味する。
【0076】
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【0077】
例えば、上記実施形態のノートパソコン100を構成する各部における制御動作は、ハードウェア、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成を用いて実行することも可能である。
【0078】
なお、ソフトウェアを用いて処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。
【0079】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、リムーバブル記録媒体に一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。リムーバブル記録媒体は、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種記録媒体が挙げられる。
【0080】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールすることになる。また、ダウンロードサイトからコンピュータに無線転送することになる。また、ネットワークを介してコンピュータに有線で転送することになる。
【0081】
また、上記実施形態のノートパソコン100を構成する各部は、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に処理を実行するだけに限定するものでない。例えば、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に処理を実行するように構築することも可能である。
【0082】
また、上記実施形態では、Webカメラ7と表示装置4とを搭載したノートパソコン100を例に説明した。しかし、Webカメラ7を搭載した表示装置4においても上述した処理動作を行うことも可能である。この場合は、タブレットなどの装置になる。また、Webカメラ7を外付けした表示装置4においても上述した処理動作を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0083】
100 ノートパソコン(情報処理装置の一例)
1 本体筐体
2 表示筐体
3 ヒンジ部
4 表示装置
5 キーボード
6 ポインティングデバイス
10 入力部
20 制御部
21 撮影制御部
22 表示制御部
30 記憶部
31 撮影モード設定情報記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13