【発明の効果】
【0012】
1つの具体的態様によれば、この発明は、単回入力及び関連の事前に定義された治療プロファイルが、使用者がデバイスを使用する毎に使用者がそれらの処方量を計算する必要性を除き、そして単回入力が組み合わせ化合物の非常に容易な設定及び投薬を可能にするので、器用さ及び計算困難を有する使用者にとって特に有利である。
【0013】
好ましい実施態様では、多回用量、使用者選択可能デバイス内に含有されるインスリンのような基本又は一次薬物化合物は、二次薬剤の単回用量を含有する単回使用、使用者交換可能モジュール、及び単一投薬インターフェースで使用することが可能である。一次デバイスに連結されたとき、二次化合物は一次化合物の投薬時に起動/送達される。我々の発明は具体的にインスリンを記載するが、2つの可能な薬物組み合わせとして、インスリンアナログ又はインスリン誘導体、及びGLP−1又はGLP−1アナログ、鎮痛薬、ホルモン、βアゴニスト又はコルチコステロイドなどの他の薬物若しくは薬物組み合わせ、又はいずれかの上記薬物の組み合わせが、本発明で使用し得る。
【0014】
我々の発明の目的のために、用語「インスリン」は、ヒトインスリン又はヒトインスリンアナログ若しくは誘導体を含む、インスリン、インスリンアナログ、インスリン誘導体又はその混合物を意味するものとする。インスリンアナログの例は、限定されるものではなく、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;ヒトインスリン、ここでB28位置のプロリンはAsp、Lys、Leu、Val又はAlaによって置換されてよく、そしてここでB29位置においてLysはProによって置換されてよい;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン又はDes(B30)ヒトインスリンである。インスリン誘導体の例は、限定されるものではなく、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイル−ヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン及びB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
【0015】
本明細書で使用される用語「GLP−1」は、限定されるものではなく、エキセナチド(エキセンジン−4(1−39)、配列H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH
2)のペプチド、エキセンジン−3、リラグルチド、又はAVE0010(H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Ser−Lys−Lys−Lys−Lys−Lys−Lys−NH
2)を含む、GLP−1、GLP−1アナログ、又はその混合物を意味するものとする。
【0016】
βアゴニストの例は、限定されるものではなく、サルブタモール、レボサルブタモール、テルブタリン、ピルブテロール、プロカテロール、メタプロテレノール、フェノテロール、メシル酸ビトルテロール、サルメテロール、ホルモテロール、バンブテロール、クレンブテロール、インダカテロールである。
【0017】
ホルモンは、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン (ソマトロピン)、デスモプレッシン、テルリプレッシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどの、例えば脳下垂体ホルモン又は視床下部ホルモン又は調節活性ペプチド及びそれらのアンタゴニストである。
【0018】
我々の発明の1つの実施態様では、近位端が第1の両頭針カニューレを保持する上部ハブ(hub)及び薬物送達デバイスに取り付けのために構成されるコネクタを有する場合、内面、近位端及び遠位端を有する外側ハウジングを含む薬物送達デバイスに取り付け可能な薬用モジュールが備えられる。バイパスハウジングは、ロッキングディスク上及び下部ハブ上に半径方向突出部又はスタンドオフを回転可能にそして摺動可能に係合する、1つ又はそれ以上の非直線スロットを有する外側ハウジングの内部に位置される。薬剤の単回用量を含んでなるバイパスハウジング内にはリザーバがある。我々の発明の薬用モジュールアセンブリは、使用の前後での偶発的針刺しのリスクを減少させ、針恐怖症に罹っている使用者の不安を減少させ、並びに更なる薬剤が既に排出されているとき使用者がその後デバイスを使用するのを阻止することができるニードルガードを含有する。
【0019】
ニードルガードは、回転シリンダの外面上で非直線トラックを係合する半径方向ピン又はスタンドオフを有する。シリンダの内面上の半径方向突出部はロッキングディスク及び下部ハブ上で半径方向突出部を係合する。またガードと下部ハブ間で係合される付勢部材も存在する。
【0020】
ニードルガードは、好ましくは患者の皮膚に加えられた圧力を減少させる、大きな表面積を備えるその遠位端において堅固な平面によって構成され、これは使用者が皮膚に対して加えられた力の見掛け上の減少を経験することを可能にし得る。好ましくは、平面は、針と軸方向に心合わせした小さな針通過穴を除いてガードの全遠位端をカバーする。この通過穴は、好ましくはニードルカニューレの外径より高々10倍より大きい直径である。例えば、0.34mmの針外径では、通過穴直径Dは約3〜約4mmであり得る。好ましくは、通過穴サイズは、使用者がデバイスはプライムされていることを見るのに十分大きい必要があって(即ち、1滴又はそれ以上の薬剤)、一方指で針の端部になお届く可能性があるほどには大きくない必要がある(即ち使用の前後の針刺し損傷)。穴サイズとカニューレ直径間のこの差異は許容誤差を可能にし、使用者がプライミング後にカニューレの端部に液滴を見ることを可能にし得て(透明か又は不透明ガードが使用されるかどうか)、一方でサイズは偶発的針刺し損傷を阻止するのに十分小ささを保つ。
【0021】
更に、ニードルガード又はシールドは、注射部位に抗して押圧されそしてそこから取り外されたときに、遠位及び近位方向の両方において軸方向に動くように構成される。ニードルアセンブリが患者から取り外され又は取り去られるとき、ガードは使用後伸長位置に戻る。ガード、回転シリンダ、又は両方の組み合わせでのロッキング機構は、注射の完了時に更なる実質的な軸方向運動からガードを確実にロックするのに使用することができる。ロッキング機構はまた、いずれの更なる使用から薬用モジュールを更にロックしそして1つ又は複数の針を阻止するように使用され得る。同様に、ガードが軸方向でロック状態に保持されている場合でも、カプセルがシステム内で実質的に動き得ることを阻止する更なるロッキング機構があり得る。「実質的な」運動とは、システムにおける標準的な量の「遊び」を意味せず、代わりにガード及び/又は遠位針が、一度ロックアウトされるとカニューレの遠位端を露出する距離を軸方向に動かないことを意味する。
【0022】
我々の発明の1つの目標は、モジュールの状態をプライミング状態から組み合わせ用量送達状態へ変えるために、使用者が薬用モジュールを手動操作する必要性をなくすことである。手動操作デバイスは、それらが偶発的誤使用のリスクとなりそれを高め得るほど、時として直観的ではない。我々の発明は、ニードルガードの後退によって移動する回転シリンダを利用すること、それ故にプライム用量から組み合わせ用量への状態変更を起動させることによってこの問題を解決する。機構は、使用者にこの作動を知覚できないものとし、その結果としてモジュールの使用者経験を標準の市販及び公認の針又は安全針と非常に類似したものとすることを目標とする(即ちモジュールの解梱、薬物送達デバイスへの取り付け、薬物送達デバイスのプライミング、モジュール中の単回用量と合わせた設定用量の注射)。このように、モジュール機構は、意図しない誤使用のリスクを減らすこと、及び類似の注射方法に対する既公認訓練を反復することにより使用性を向上させることを目標とする。
【0023】
モジュール機構は、使用者が作動のためにモジュールで外部機能を利用する必要がないので、部材の数及びその結果としてモジュールのサイズは減少/最適化することができる。これらの要因は、単回使用、大量生産、及び使い捨てデバイス用途にとって理想的な機構となる。あるいは、作動は単回動作によって駆動されることから、システムはそれ自体で再設定可能な作動機構に資する。下記の好ましい実施態様は単回使用(非再設定可能)バージョンである。好ましくは圧縮ばねからの付勢部材と組み合わせた回転シリンダは、ニードルガードが後退するにつれて下部ハブを回転させそして軸方向に動くようにさせる。ニードルガードは外側ハウジングに対して回転拘束されるが、しかし外側ハウジング内では画成制約間で軸方向に自由に動く。
【0024】
皮膚に抗してニードルガードの遠位面を押圧する使用者は、近位方向においてニードルガードの軸方向運動をもたらす。ガードのこの軸方向運動は、係合を通したシリンダの回転、及びそれがシリンダの外面に位置する非直線経路を有する駆動トラック中で進行しながら、ガードでの内部に向いた駆動歯の動作をもたらす。ニードルガードの十分な軸方向進行後、シリンダの回転は、シリンダ内部のスタンドオフが下部ハブを回転させる。同様に、ロッキングディスクはまた、バイパスハウジングに位置するポケット又はスロット内で回転する。ポケット内のスタンドオフの回転は、ロッキングディスクをロック解除しそしてリザーバを軸方向に動くことを可能にする。好ましくは両頭針カニューレを含有する下部ハブはまた、回転シリンダが回転すると回転しそして軸方向に動く。外側ボディ及び下部ハブに位置する両頭針においてリザーバシールの穿き刺しをもたらし、それをプライミングの状態から組み合わせ用量送達へと動かすのが、下部ハブのこの軸方向運動である。
【0025】
ニードルガードの更なる軸方向及び近位運動は皮膚を突き刺すために必要であり、これは付勢部材を圧縮し、近位方向においてリザーバの軸方向運動をもたらすために下部ハブに作動する力を作り出す。通常の使用では、一度薬物が投薬されて針が皮膚から取り外されると、それがその蓄積エネルギーを放出するにつれて、ニードルガードは付勢部材の緩和を受けて遠位方向において軸方向に戻ることが可能になる。その戻り行程に沿った特定のポイントでは、ロックアウト機構は、更なる使用からニードルガードをロックアウトしながら又は針を露出しながらトリガーされる。使用者が流体を投薬することなしに皮膚からデバイスを取り外すならば、しかし「コミット」ポイントが通過した後、ニードルガードは既述のように伸長位置に戻りそしてロックアウトし得る。
【0026】
我々の発明の1つの実施態様では、薬物送達デバイスに取り付け可能な本明細書に記載の薬用モジュールアセンブリ、好ましくはペン型注射デバイスが提供され、ここでは薬用モジュールアセンブリは近位端及び遠位端を有する外側ハウジングを含み、ここでは近位端は第1の両頭針カニューレを保持する上部ハブ、及び薬物送達デバイスに取り付けのために構成されるコネクタを有する。ハブはハウジングと別の部材又は一体型の、例えばハウジングの一部として成形され得る。コネクタは、ねじ山、スナップフィット、バヨネット、ルアーロックなどいずれのコネクタ設計、又はこれらの設計の組み合わせであってもよい。
【0027】
好ましくは、2つのニードルカニューレ、遠位カニューレ及び近位カニューレが使用され、両方のカニューレは好ましくは、セプタム又はシールを突き刺すためそして皮膚を突き刺すために両頭である。遠位針は下部ハブに取り付けられ、そして近位針は外側ハウジングの上部ハブに取り付けられ、各々は溶接、接着、摩擦嵌合、オーバーモールドなどの当業者に公知のいずれの技術をも用いる。薬用モジュールアセンブリはまた、付勢部材、好ましくは圧縮ばねを含有する。付勢部材は好ましくは予備圧縮状態であり、そしてニードルガードの近位内面と下部ハブの遠位面間に位置付けられる。好ましい付勢部材はばねであるが、付勢力をもたらすいずれのタイプの部材も機能し得る。
【0028】
我々の発明の薬用モジュールアセンブリは、一度トリガーされると、(1)一次薬剤の少量が二次薬剤の単回用量を含有するリザーバ周りのバイパスに流れる場合の、使用前又はプライミング状態から、(2)上部及び下部カニューレの両方がモジュール内の第2の薬剤の固定用量と流体係合している場合、そして一次薬剤の設定用量がリザーバ中の二次薬剤の設定不可の単回用量と合わせて注射することができる場合の、使用準備完了又は組み合わせ用量状態へ、そして(3)最終的にニードルガードは実質的な近位運動が阻止される場合のロックアウト状態へ、自動的に状態を変える。外側ハウジングは好ましくは、モジュールの種々の状態を示す窓又はインジケータを有する。インジケータは、ニードルガードの近位端の外面を通して突出するピップ、ノブ、ボタンなどであり得て、そしてモジュールが使用前又は使用準備完了状態にあるかを使用者に視覚的に示す。それはまた、視覚的インジケータ、例えば色又は記号の呈示、又は触覚若しくは可聴インジケータであってよい。好ましくは、使用者の目に見えるインディシアは、薬用モジュールアセンブリが注射を行うのに使用された後、ガードの使用前プライミング位置及びロック位置の両方を表示する。
【0029】
バイパス部材の内部には、薬剤の単回用量を含むリザーバ又はカプセルを含有するキャビティがある。ニードルガードが注射中に後退すると、カプセルはキャビティ内部で近位に動き、その結果キャビティ容積を減少させる。カプセルの軸方向運動によってもたらされるこの容積の減少は、薬剤が用量送達中にリザーバから排出されることができるように、カプセルのシールがその上部及び下部でニードルカニューレによって穿き刺されることを可能にし得る。一次薬剤を含有する薬物送達デバイスに連結されるとき、そしてリザーバのシールを突き刺す前に、ニードルカニューレは第1の薬剤及びカプセルをバイパスする流体流路又はバイパスとだけ流体連通している。好ましくは、カプセルの外面上又は代わりにバイパスハウジングの内面上におけるチャンネルはこの流体流路の一部であり、そして薬物送達デバイスのプライミング機能において使用される。
【0030】
既述のように、回転シリンダは好ましくは外面上に位置する1つ又はそれ以上の非直線トラックを有する。ニードルガードの近位端の内面には、1つ又はそれ以上の半径方向突出部又は駆動歯を有する。ガードが先ず後退を開始するにつれて、これらの突出部は先ず直線的に回転シリンダ上のトラック中に進み、次いで非直線的にシリンダを回転させ、そして次いでシリンダが回転しない場合最終的に直線的に進む。ガードは、外側ハウジングによって、好ましくは外側ハウジングの内面に位置する1つ又はそれ以上のスプライン又は溝と協動したガードの外面において1つ又はそれ以上のリブ又はピップ機能の使用により拘束される。
【0031】
我々の発明の更なる態様は、使用前又は単にプライム状態に設定される送達デバイスに薬用モジュールを先ず取り付ける工程を含む、1つの薬剤の固定用量及び一次薬剤の可変用量を別々のリザーバから投薬する方法に関する。使用者は、一次薬剤だけを用いてそして第2の薬剤をバイパスして薬物送達デバイスをプライムすることができる。プライミング後、使用者は注射を開始し、そしてニードルガードは後退し始め、そしてモジュールは2つの薬剤の組み合わせ送達を可能にする第2の状態へ自動的に変わる。送達手順の終了及び注射部位からの針の後退時に、ニードルガードの伸長はモジュールを自動的に第3の状態に変える。
【0032】
投薬中、実質的に第2の薬剤の全量は排出され、並びに一次薬剤の選択された又はダイヤル用量は単一投薬インターフェースを通して排出されている。リザーバは好ましくは、注射中に一次薬剤によりカプセルから実質的に二次薬剤のすべての単回用量が押し出されるのを確実にするために、フローディストリビュータを含有する。フローディストリビュータは別々の独立型インサート又はピンであり得る。あるいは、フローディストリビュータ及びカプセルは、フローディストリビュータがリザーバ又はカプセルと一体である場合に、一体構造部材として合わせて製作され又は組み立てられることができる。そのような単体構成は、例えば、溶接、接着など、又はそのいずれかの組み合わせなどの形状嵌合、力嵌合又は材料嵌合のような設計原理を利用して実現することができる。一体構造部材は1つ又はそれ以上の薬剤流路、好ましくは1つの流路を含んでよい。カプセル及び/又はフローディストリビュータは、一次及び二次薬剤に適合性のいずれの材料からも構成することができる。好ましくは、カプセル及び/又はフローディストリビュータは、これらに限定されるものではないが、COC(環状オレフィン共重合体とも呼ばれるエチレン及びノルボルネンに基づく非晶質高分子、エチレン共重合体、環状オレフィン高分子、又はエチレン−ノルボルネン共重合体);LCP(アミド基によって連結された線形置換芳香族環を含み、そして更にp−ヒドロキシ安息香酸及び関連モノマーに基づく部分的結晶性芳香族ポリエステル、及びまた高度芳香族ポリエステルを含むことができるアラミド化学構造を有する液晶高分子);PBT(ポリブチレンテレフタレート熱可塑性結晶性高分子又はポリエステル);COP(ノルボルネン又はノルボルネン誘導体の開環重合に基づく環状オレフィン重合体);HDPE(高密度ポリエチレン);及びSMMA(メチルメタクリレート及びスチレンベースのスチレンメチルメタクリレート共重合体)を含む適合性材料の構成から作ることができる。好ましい材料は、多回用量薬剤カートリッジ中に見出されるセプタム又はピストン(栓)を製作するのに通常使用されるものであるが、しかしながら、薬物と適合性のその他の材料、例えばガラス、プラスチック又は特殊高分子、例えば、TPE(熱可塑性エラストマ);LSR(液状シリコーンゴム);LDPE(低密度ポリエチレン);及び/又はあらゆる種類の医療グレードゴム、天然及び合成ゴムが使用され得る。
【0033】
「実質的にすべて」とは、第2の薬剤の少なくとも約80%が薬物送達デバイスから排出され、好ましくは少なくとも約90%が排出されることを意味する。第3の状態では、好ましくは、モジュールはロッキング機構により第2の送達又は挿入を阻止するようにロックされる。
【0034】
不連続ユニットとして又は混合ユニットとしての化合物の組み合わせは、一体針を介して体内に送達され得る。これは、使用者の観点から、標準針を使用する市販注射デバイスに非常に厳密に適合するように実現し得る組み合わせ薬物注射システムを提供し得る。
【0035】
我々の発明の薬用モジュールは、適切な互換性インターフェースを備えたいずれかの薬物送達デバイスとともに使用するように設計することができる。しかしながら、不適合デバイスへの不適切薬用モジュールの取り付けを阻止するために、限定された/コード化/専用機能の利用を通して1つの限定的な一次薬物送達デバイス(又はデバイス群)にその使用を制限するように、モジュールを設計することが好ましいといえる。場合によっては、薬用モジュールが1つの薬物送達デバイスに限定されること、また一方でデバイスに対する標準薬物投薬インターフェースの取り付けを可能にすることを確実にすることも有利であり得る。これはモジュールが取り付けられるとき、使用者が併用療法を送達することを可能にし、しかしまた、限定されるものではないが、一次化合物の用量分割又は補充などの状況において標準薬物投薬インターフェースを通して独立に一次化合物の送達を可能にし得る。
【0036】
我々の発明の特別な利点は、特に調節期間が特定の薬物で必要になる場合、薬用モジュールが必要なときに、投薬計画を特注することを可能にすることである。薬用モジュールは、限定されるものではないが、調節を容易にする具体的な程度で供給薬用モジュールを使用するよう患者に指示することができるように、機能又はグラフィックス、付番などの美的設計など明白な識別機能による多数の調節レベルで供給することができる。あるいは、処方する医師は多数の「レベル1」調節薬用モジュールを患者に提供してよく、そして次いでこれらが終了したとき、医師は次いで次のレベルを処方し得る。この調節プログラムの主たる利点は一次デバイスが終始変わらないことである。
【0037】
我々の発明の好ましい実施態様では、一次薬物送達デバイスは1回以上使用され、従って多回使用性であり;しかしながら、薬物送達デバイスはまた単回使用使い捨てデバイスであってよい。そのようなデバイスは一次薬物化合物の交換可能リザーバを有しても有さなくてもよいが、我々の発明は両方のシナリオに同様に適用可能である。既に標準薬物送達デバイスを用いている患者に対して単発追加薬剤として処方することができる、種々の状況に対する一連の異なる薬用モジュールを有することもまた可能である。患者が既使用の薬用モジュールを再使用しようとするならば、我々の発明は、針のガード/挿入の第1の事前に定義された進行/後退後に起動されるロッキングニードルガードを含む。ロックドニードルガードは、患者にこの状況及び二度目にはモジュールが使用不能となることを警告し得る。視覚的警告(例えば一度挿入及び/又は流体流が生じた時点で、モジュールに関する表示窓内の色の変化及び/又は警告文/インディシア)も使用することができる。加えて、触覚フィードバック(使用後のモジュールハブの外面における触覚機能の存在又は不存在)も同様に使用され得る。
【0038】
本発明の更なる特徴は、両方の薬剤が1つの注射針を介してそして1つの注射工程で送達されることである。これは2つの別々の注射剤を投与するのと比べて、使用者工程削減の観点から使用者にとって簡便な利点を提供する。この利便性はまた、特に注射を不快とし又は計算若しくは器用さ困難な使用者に対して、処方された療法によりコンプライアンス改善をもたらす可能性もある。
【0039】
我々の発明はまた、別々の一次包装中に保存された2つの薬剤を送達する方法をカバーする。薬剤は両方とも液状であってよく、又は代わりに1つ又はそれ以上の薬剤は粉剤、懸濁剤又はスラリーであってよい。1つの実施態様では、薬用モジュールは、一次薬剤が薬用モジュールを通して注射されると、それに溶解又は混合された粉状薬剤で満たされ得る。
【0040】
これら並びに本発明の種々態様の他の利点は、添付図面を適切に参照して下記の詳細な説明を読むことにより当業者に明らかになるものである。
【0041】
例示的な実施態様は以下において図面を参照して本明細書に記載される: