特許第5963786号(P5963786)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5963786
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/20 20060101AFI20160721BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20160721BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20160721BHJP
   H01L 23/467 20060101ALI20160721BHJP
   H01L 23/427 20060101ALI20160721BHJP
【FI】
   G06F1/20 C
   G06F1/20 B
   G06F1/16 312E
   H05K7/20 H
   H05K7/20 R
   H01L23/46 C
   H01L23/46 B
【請求項の数】5
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-1076(P2014-1076)
(22)【出願日】2014年1月7日
(65)【公開番号】特開2015-130053(P2015-130053A)
(43)【公開日】2015年7月16日
【審査請求日】2014年12月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】311012169
【氏名又は名称】NECパーソナルコンピュータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100084250
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】平 強
【審査官】 田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−202344(JP,A)
【文献】 特開2000−105635(JP,A)
【文献】 特開2012−104891(JP,A)
【文献】 特開2011−180476(JP,A)
【文献】 特開2009−100384(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/20
G06F 1/16
H01L 23/427
H01L 23/467
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面と、第1の電子部品が実装され前記表示画面と平行に設置される第1の基板と、第2の電子部品が実装され前記第1の基板に接続される第2の基板とを筐体の内部に備えた情報処理装置であって、
前記筐体内に前記第1の基板と重ならないように設置され、前記第1の電子部品の熱を前記筐体の外に排出する第1の放熱ファンと、
前記第の基板上に前記第2の電子部品に近接して前記筐体の短手方向中央寄りで、前記筐体の長手方向端部寄りに設置され、前記第2の電子部品の熱を前記筐体の外に排出する前記第1の放熱ファンよりも小型の第2の放熱ファンと、を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の放熱ファンが前記第1の電子部品からヒートパイプで接続されたヒートシンクに向けて送風することで排熱することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第2の電子部品の発熱量が前記第1の電子部品の発熱量より小さいことを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1の電子部品がCPUであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第2の電子部品がTVチューナであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品を冷却する放熱ファンを備えた情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、パーソナルコンピュータ(PC)にTV装置が搭載され、TV番組を長時間視聴するとPCに熱が発生していた。TV番組を受信するTVチューナやCPU等の電子部品は熱の発生により故障の原因になる。
そこで、TVチューナの発熱と、CPUの発熱とを、1つの大型の放熱ファンでPCの外に逃がしていた。
【0003】
TVチューナの冷却は、PCの吸気口から放熱ファンへの流路途中にTVチューナを配置し、放熱ファンを動作させることで行う。CPUと共にTVチューナにも温度センサを置いて温度に応じた冷却を行うが、このような冷却方式のため、適切な冷却には大きな放熱ファンで風量を確保する必要がある。
【0004】
TVチューナを備えていないPCの場合、冷却構造自体はTVチューナを備えているPCと変わらない。TVチューナを備えていないPCはTVチューナの温度に応じた冷却がなくなるので、TVチューナを備えているPCよりも放熱ファンの回転数が小さくなる。
【0005】
特許文献1には、筐体に吸気口と排気口が形成され、CPUとビデオ・チップが実装された放熱システムが開示されている。
CPUの熱はヒート・パイプを経由してヒートシンクに運ばれ、ビデオ・チップの熱はヒート・パイプを経由してヒートシンクに運ばれる。温度センサはCPUの温度を監視し、温度センサは、ビデオ・チップの温度を監視する。
【0006】
放熱ファンが動作すると吸気口から外気を吸気しヒートシンクを経由して排気口から筐体内の空気を排気してCPUとビデオ・チップから放熱する。回転ドアは、ステッピング・モータで駆動され、放熱ファンがヒートシンクに供給する空気量の割合を調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第4567067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、従来技術では、TVチューナのように実装されたり実装されなかったりする部品の冷却を行う場合に、1つの大型の放熱ファンをPCに設置するとPCが大型化し、本体の厚みが大きくなってしまうという問題があった。
【0009】
また、特許文献1に開示されている技術では、大型の放熱ファンでCPUの他にHDD等の電子部品を冷却しているが、PCの小型化と薄型化の問題は解決できていない。
【0010】
本発明は、前記課題を解決するためのものであり、その目的とするところは、CPU用の放熱ファンの他に、TVチューナ用の小型の放熱ファンを別個設け、放熱効率を改善することにより、本体を小型化と薄型化できる情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かかる目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有する。
【0012】
本発明に係る情報処理装置は、表示画面と、第1の電子部品が実装され表示画面と平行に設置される第1の基板と、第2の電子部品が実装され第1の基板に接続される第2の基板とを筐体の内部に備えた情報処理装置であって、筐体内に第1の基板と重ならないように設置され、第1の電子部品の熱を筐体の外に排出する第1の放熱ファンと、第2の基板上に第2の電子部品に近接して筐体の短手方向中央寄りで、筐体の長手方向端部寄りに設置され、第2の電子部品の熱を筐体の外に排出する第1の放熱ファンよりも小型の第2の放熱ファンと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、CPU用の放熱ファンの他に、TVチューナ用の小型の放熱ファンを別個設け、放熱効率を改善することにより、本体を小型化と薄型化できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施形態に係る情報処理装置を示す正面図である。
図2】本実施形態に係る情報処理装置の本体を示す斜視図である。
図3】本実施形態に係る情報処理装置の本体内部の構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本実施形態について図面により詳細に説明する。
【0016】
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1を示す正面図である。図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の本体2を示す斜視図である。情報処理装置1は、本体2と表示画面3が一体になっている。情報処理装置1の表面に表示画面3が設置され、表示画面3の下部に脚部4が設置されている。
表示画面3の外枠5の上部には、マイク6とカメラ7とが設置されている。マイク6は音声を入力し、カメラ7は前方のユーザ等を撮影することができる。
【0017】
情報処理装置1の裏面には、本体2を支えるための支持部8が設置されている。支持部8はヒンジ9により、本体2に接続されているので、支持部8を開閉させることにより、本体2の傾きの角度を変更することができる。
【0018】
情報処理装置1は、裏面に樹脂製のカバー10が取り付けられ、カバー10は取り外すことができる。
カバー10の右側には、メモリが挿入される位置に蓋11が取り付けられ、蓋11の下に放熱ファンからの送風を排出できる吹出口12が形成されている。吹出口12の位置は、TVチューナと小型の放熱ファンの真上である。吹出口12は長手方向に延在し、上下2列に細長い形状の溝が複数並んでいる。
【0019】
また、蓋11の右隣りには、小さい吹出口13が上下4列に形成されている。1つの列には、上下方向に細長い形状の溝が複数並んでいる。吹出口13からメモリの放熱がされる。
【0020】
さらに、カバー10の中央の上部には1列の吹出口14が形成され、吹出口14には上下方向に細長い形状の溝が複数並んでいる。CPUを冷却したCPU用の放熱ファンからの送風が排出される。
【0021】
図3は、本実施形態に係る情報処理装置1の本体2内部の構成を示す概略図である。表示画面3の裏側は金属板21で覆われている。金属板21の右側には基板22が設置され、金属板21の中央の上部にはCPU用の放熱ファン27が設置されている。
【0022】
また、放熱ファン27の下方向にはHDD33が設置され、放熱ファン27の左側にはCD・DVDドライブ34が搭載されている。他にも電子部品が多数設置されているが、図示と説明を省略する。
なお、多数の電子部品の位置は本実施形態に限定されず、それぞれ他の位置に設置されていてもよい。
【0023】
基板22には、TVチューナ23と小型の放熱ファン24とCPU25とメモリ26と他の電子部品とが多数設置されている。TVチューナ23と小型の放熱ファン24は本体2の中央付近に並び、TVチューナ23は内側で放熱ファン24は外側である。
【0024】
CPU25とメモリ26は基板22の上部に並び、CPU25は内側でメモリ26は外側である。CPU25はTVチューナ23の上方向にあり、メモリ26は放熱ファン24の上方向にある。
【0025】
TVチューナ23は、TV番組を受信するための機器である。小型の放熱ファン24は、TVチューナ23を冷却する。TVチューナ23の発熱量は、CPU25の発熱量より小さい。
なお、小型の放熱ファン24は、TVチューナ23を冷却するだけに限られず、周辺に設置されているメモリ26等の他の電子部品を冷却してもよい。
【0026】
小型の放熱ファン24は羽根部35が回転することにより、図示した矢印方向に送風される。TVチューナ23から発生した熱は、小型の放熱ファン24の羽根部35が回転することにより、吸引され、図示した矢印方向に移動し、吹出口12から排出される。
【0027】
CPU25は低消費電流タイプであり、発熱量が従来機種と比較して低下したので、CPU用の放熱ファン27は小型で、薄型にすることができた。放熱ファン27のヒートシンク28には、ヒートパイプ37の一端が固定され、基板22上のCPU25の上部にはヒートパイプ37の他端が固定される。放熱ファン27は、CPU25からヒートパイプ37で接続されたヒートシンク28に向けて送風することで排熱する。
【0028】
放熱ファン27は羽根部29を有し、放熱ファン27の一端には、金属製の送風口30を備えたヒートシンク28が固定されている。送風口30は複数の仕切り板31を有し、放熱ファン27は羽根部29が回転することにより、図示した矢印の方向に送風され、CPU25は冷却される。送風は吹出口14から排出される。
【0029】
送風口30の金属板21側の平面には仕切り部材32が設置され、仕切り部材32の先端は凹部36に嵌め込まれる。仕切り部材32の先端の中空部には、マイク6とカメラ7とが設置されている。
【0030】
本実施形態によれば、CPU用の放熱ファンの他に、TVチューナ用の小型の放熱ファンを別個設け、放熱効率を改善することにより、本体を小型化と薄型化できる。
【0031】
また、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0032】
1 情報処理装置
2 本体
3 表示画面
10 カバー
11 蓋
12 吹出口
21 金属板
22 基板
23 TVチューナ
24 小型の放熱ファン
25 CPU
26 メモリ
27 CPU用の放熱ファン
28 ヒートシンク
29 羽根部
30 送風口
31 仕切り板
32 仕切り部材
37 ヒートパイプ
図1
図2
図3