特許第5963802号(P5963802)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5963802
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】入浴装置
(51)【国際特許分類】
   A61H 33/00 20060101AFI20160721BHJP
【FI】
   A61H33/00 310M
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-95651(P2014-95651)
(22)【出願日】2014年5月7日
(65)【公開番号】特開2015-211796(P2015-211796A)
(43)【公開日】2015年11月26日
【審査請求日】2014年8月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】515103537
【氏名又は名称】株式会社ADSムラカミ
(73)【特許権者】
【識別番号】593135398
【氏名又は名称】株式会社ヤエス
(74)【代理人】
【識別番号】110001704
【氏名又は名称】特許業務法人山内特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村上 康裕
【審査官】 石川 薫
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−019163(JP,A)
【文献】 特開2003−061854(JP,A)
【文献】 特開平04−300548(JP,A)
【文献】 特開平11−114006(JP,A)
【文献】 特開平03−155866(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽に付設され、要介護者を該浴槽の内外間で移動させる入浴装置であって、
前記浴槽の一端側に付設される基台と、
前記基台上に設けられ、前記浴槽に対して水平方向に移動可能な横移動手段と、
前記横移動手段上に設けられ、前記浴槽に対して上下方向に移動可能な昇降手段と、
前記昇降手段に着脱自在な椅子とからなり、
前記昇降手段が、フレーム機構と水圧シリンダとガイド機構とからなり、
前記フレーム機構は、前記横移動手段上に固定された背面側フレームと、前記水圧シリンダに連結されて上下方向に移動させられる正面側フレームとからなり、
前記ガイド機構は、横移動手段に係る上側フレーム上に固定された背面側フレーム(25)と、背面側フレーム(25)から正面側に向かって突設された左右一対の支持板(26、26)と、該左右一対の支持板(26、26)の上下方向に沿ってそれぞれ配設された複数のガイドローラ(23)と、該複数のガイドローラ(23)を覆うように配設された正面側フレーム(21)と、該正面側フレーム(21)の左右両側板に、正面側のガイドローラ(23)と背面側のガイドローラ(23)との間に位置するように配設された複数の従動ローラ(22)と、前記複数のガイドローラ(23)と前記複数の従動ローラ(22)との間に配設された左右2本づつのガイドバー(24)とを含んで構成されており、
前記背面フレーム(25)および前記正面フレーム(21)における右側の2本のガイドバー(24)は右側列のガイドローラ(23)と従動ローラ(22)の間に挟まれており、左側の2本のガイドバー(24)は左側列のガイドローラ(23)と従動ローラ(22)の間に挟まれており、
前記水圧シリンダの駆動源が電池である
ことを特徴とする入浴装置。
【請求項2】
前記横移動手段が手動式である
ことを特徴とする請求項1記載の入浴装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入浴装置に関する。さらに詳しくは、高齢者や身体障害者などの要介護者の入浴を、安全かつ容易にし得る入浴装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、高齢者や身体障害者の入浴を介助するための入浴装置が種々開発されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1には、浴槽に付設され昇降可能なマスト部と、マスト部上部に取り付けられ回動可能なアーム部と、アーム部に取り付けられた椅子部を有する入浴装置が開示されている。当該入浴装置により高齢者や身体障害者などの要介護者を入浴させる場合、まず椅子部に要介護者を着座させ、マスト部を伸長して要介護者が着座した椅子部を上昇させる。そして、アーム部を水平回動させた後、マスト部を収縮させて椅子部を下降させることによって、要介護者を椅子部に着座させたままの状態で入浴させることができる。
【0004】
しかし、この種の入浴装置では、アーム部に作用するモーメントが大きくなるという問題がある。これは、マスト部を移動させることなく、椅子部を洗い場と浴槽間で水平回動させるためには、アーム部を長くする必要があることに起因する。アーム部が長くなるとモーメントが大きくなるため、アーム部は回動し辛くなる。
また、モーメントが大きくなると、マスト部を伸長して椅子部を上昇させるために必要な力も大きくなるため、大がかりな油圧発生設備などが必要となる。
さらに、椅子部を水平回動させると、椅子部に着座している要介護者が目眩などの不調を訴える場合もある。
また、入浴装置の保守・点検作業を行うためには、浴槽に付設した入浴装置の周辺に保守・点検用のスペースを確保する必要があり、これがデッドスペースになるという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−75167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記事情に鑑み、高齢者や身体障害者などの要介護者の入浴を、安全かつ容易にし得る入浴装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1発明の入浴装置は、浴槽に付設され、要介護者を該浴槽の内外間で移動させる入浴装置であって、前記浴槽の一端側に付設される基台と、前記基台上に設けられ、前記浴槽に対して水平方向に移動可能な横移動手段と、前記横移動手段上に設けられ、前記浴槽に対して上下方向に移動可能な昇降手段と、前記昇降手段に着脱自在な椅子とからなり、前記昇降手段が、フレーム機構と水圧シリンダとガイド機構とからなり、前記フレーム機構は、前記横移動手段上に固定された背面側フレームと、前記水圧シリンダに連結されて上下方向に移動させられる正面側フレームとからなり、前記ガイド機構は、横移動手段に係る上側フレーム上に固定された背面側フレーム(25)と、背面側フレーム(25)から正面側に向かって突設された左右一対の支持板(26、26)と、該左右一対の支持板(26、26)の上下方向に沿ってそれぞれ配設された複数のガイドローラ(23)と、該複数のガイドローラ(23)を覆うように配設された正面側フレーム(21)と、該正面側フレーム(21)の左右両側板に、正面側のガイドローラ(23)と背面側のガイドローラ(23)との間に位置するように配設された複数の従動ローラ(22)と、前記複数のガイドローラ(23)と前記複数の従動ローラ(22)との間に配設された左右2本づつのガイドバー(24)とを含んで構成されており、前記背面フレーム(25)および前記正面フレーム(21)における右側の2本のガイドバー(24)は右側列のガイドローラ(23)と従動ローラ(22)の間に挟まれており、左側の2本のガイドバー(24)は左側列のガイドローラ(23)と従動ローラ(22)の間に挟まれており、前記水圧シリンダの駆動源が電池であることを特徴とする。
第2発明の入浴装置は、第1発明において、前記横移動手段が手動式であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
第1発明によれば、つぎの効果を奏する。
a)要介護者を椅子に着座させた状態で昇降手段によって椅子を上昇させ、横移動手段によって浴槽の内外間を水平移動させた後、昇降手段によって浴槽内に降下させ入浴させる。椅子を水平回動させることがないため、椅子に着座している要介護者が目眩などの不調を訴えることもない。
b)横移動手段によって昇降手段を浴槽の外側(洗い場側)に移動させることができるため、入浴装置の保守・点検作業を行うスペースを別途確保する必要がない。
c)椅子を旋回させず水平移動させることによってモーメントを小さくできるので、昇降手段の出力を小さいものにできる。
d)水道水を利用することができるため、油圧シリンダによる油漏れなどのおそれがない。
e)水圧シリンダをより小型化しつつ十分な昇降ストロークを確保することができる。
f)停電時でも水圧シリンダを駆動することができる。また、従来の交流電源を使用する場合に比べて、漏電による感電のおそれがなく、安全性の向上が図られる。
第2発明によれば、入浴装置の構成自体を簡素化できると共に、低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る入浴装置を示す側面図である。
図2図1の入浴装置の平面図である。
図3図1の入浴装置に係る横移動手段、昇降手段および椅子を示す側面図である。
図4図1の入浴装置に係る横移動手段および昇降手段の内部構造を示す正面図である。
図5図1の入浴装置に係る横移動手段および昇降手段の内部構造を示す側面図である。
図6図5のA−A矢視図である。
図7図5のB−B矢視図である。
図8図1の入浴装置に係る水圧ユニットの回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本発明の入浴装置は、浴槽に付設され、高齢者や身体障害者などの要介護者の入浴を、安全かつ容易にし得ることを特徴とする。
【0011】
図1および図2に示すように、本実施形態に係る入浴装置1は、浴槽2に付設され、要介護者を浴槽2の内外間、つまり浴槽2内と浴槽2外の洗い場間で移動させる入浴装置である。
まず、入浴装置1の主な構成であるが、浴槽2の長手方向の一端側に基台3が付設される。図2に示すように、基台3は浴槽2の短手方向の長さと略同じ長さに設定されている。なお、浴槽2に基台3を付設する際、図2における基台3の右側にスペースを確保する必要は無く、浴室の壁に隣接して基台3が設置されてもよい。
【0012】
また、基台3上には、横移動手段10が設けられている。図2に示すように、当該横移動手段10上には後述する昇降手段20が設けられているが、横移動手段10は、当該昇降手段20を浴槽2に対して水平方向に移動可能な構成を備える。横移動手段10は、浴槽2側の横移動手段10の位置と、浴槽2の外側の洗い場側における横移動手段10aの位置との間を水平移動する。
【0013】
横移動手段10の構成の一例を図4および図5に基づいて説明する。同図に示すように、基台3上に取り付けられた一対の下側フレーム11と、各下側フレーム11の上端側及び下端側に、下側フレーム11の長手方向に沿って配設された複数のガイドローラ13と、これらを覆うように配設された上側フレーム12と、上側フレーム12の両側板に、上端側のガイドローラ13と下端側のガイドローラ13との間に位置するように配設された複数の従動ローラ15と、複数のガイドローラ13と複数の従動ローラ15との間に配設された複数のガイドバー14とを含んで構成されている。
【0014】
図4は横移動手段10によって昇降手段20を洗い場側に水平移動させた状態を示す正面図である。同図に示すように、下側フレーム11の長手方向に沿って上端側に配設された複数のガイドローラ13と、上側フレーム12の両側板に配設された上側の従動ローラ15との間に上側のガイドバー14が配設され、下側フレーム11の長手方向に沿って下端側に配設された複数のガイドローラ13と、上側フレーム12の両側板に配設された下側の従動ローラ15との間に下側のガイドバー14が配設されている。そして、横移動手段10に係る上側フレーム12を洗い場側に移動させることによって、上側フレーム12に固定されている昇降手段20を水平移動させることができる。
【0015】
なお、横移動手段10の水平移動に係る駆動方法としては、油圧式や水圧式などのシリンダ、ラックアンドピニオンなど特に限定されないが、手動式とすることが、横移動手段10の構成を簡素化できると共に、低コスト化を図ることができる。
【0016】
当該横移動手段10上には、昇降手段20が設けられている。図1に示すように、昇降手段20は、浴槽2に対して上下方向に移動可能な構成を備える。つまり、昇降手段20は、下側の昇降手段20の位置と、上側の昇降手段20aの位置との間で上下移動することができる。なお、昇降手段20の具体例については後述する。
【0017】
そして、図1に示すように、当該昇降手段20には着脱自在に椅子4が取り付けられる。図3に示すように、椅子4の下部には専用台車5が取り付け可能になっている。つまり、要介護者を入浴させる際、ベッドなどから浴室まで椅子4に着座した状態で移動させることができると共に、浴室に移動後は専用台車5を取り外すことによって、椅子4に着座したままの状態で入浴させることが可能である。なお、椅子4の前方には足置き台6を備えることが好ましい。足置き台6を備えることによって、浴槽2内外の移動時に要介護者の足を支えることができ、浴槽2で怪我をしたり、椅子4を必要以上に上昇させたりする必要がない。
【0018】
本実施形態に係る入浴装置1によると、以下の手順によって要介護者の入浴を安全かつ容易にし得る。
まず、専用台車5を取り付けた椅子4に要介護者を着座させた状態で、浴室の洗い場に移動させる。
基台3上の横移動手段10に係る上側フレーム12を洗い場側の横移動手段10aの位置に移動させことによって、横移動手段10上の昇降手段20も洗い場側へ移動する。
図3に示すように、専用台車5に取り付けた椅子4の背面側を昇降手段20の正面に向けて配置し、昇降手段20が備える椅子係着部7に椅子4を係着する。椅子4が備える足置き台6を持ち上げることによって、要介護者の足を下から支え、入浴の準備が調う。
【0019】
そして、昇降手段20によって椅子4を昇降手段20aの位置まで上昇させる。このとき、椅子4が足置き台6を備えていなければ、椅子4の座面から垂れ下がった要介護者の足が浴槽2の上端を超える位置まで椅子4を上昇させる必要がある。しかし、椅子4に足置き台6を設けることによって、少なくとも椅子4の下面が浴槽2の上端を超える位置まで椅子4を上昇させれば、次の水平移動が可能となる。したがって、椅子4を必要以上に上昇させる必要がないため、椅子4に着座している要介護者に、床面からの高さによる恐怖心を与えることを回避できる。
【0020】
昇降手段20によって椅子4を上昇させたら、その状態のままで横移動手段10によって椅子4を水平方向に横移動させる。つまり、図2に示すように、洗い場側の横移動手段10aの位置から浴槽2側の横移動手段10の位置に椅子4を水平移動させる。
最後に、昇降手段20によって椅子4を降下させることにより、椅子4に着座したままの要介護者を簡単に入浴させることができる。
【0021】
少なくとも、以上の構成を備える入浴装置1によると、要介護者を椅子4に着座させた状態で昇降手段20によって椅子4を上昇させ、横移動手段10によって浴槽2の内外間を水平移動させた後、昇降手段20によって降下させることができる。このため、高齢者や身体障害者などの要介護者の入浴を、安全かつ容易にし得る。特に、椅子4を水平移動させる構成とすることによってモーメントは小さくなるため、昇降手段20の圧力を小さくすることができる。
【0022】
また、従来のように椅子4を水平回動させることがないため、椅子4に着座している要介護者が目眩などの不調を訴えることもない。
さらに、横移動手段10によって昇降手段20を浴槽2外の洗い場側に移動させることができるため、入浴装置1の保守・点検作業を行うスペースを別途確保する必要がない。
【0023】
(昇降手段20、水圧シリンダ30)
本実施形態の入浴装置1に係る昇降手段20は水圧シリンダおよび後述するフレーム機構とガイド機構から構成される。水圧シリンダには水道水を利用することができるため、油圧シリンダによる油漏れなどのおそれがない。また、入浴装置1の構成自体を小型化・簡素化できる。
【0024】
図4から図8に示すように、本実施形態の入浴装置1に係る昇降手段20は、水圧シリンダ30で構成されている。水圧シリンダ30は、外側シリンダ31、中間シリンダ32、内側シリンダ33の2段式のシリンダである。
【0025】
昇降手段20を図4から図8に基づいて説明する。同図に示すように、水圧シリンダ30が、横移動手段10に係る上側フレーム12上において、昇降手段20に係る正面側フレーム21と背面側フレーム25との間に固定されている。この正面側フレーム21と背面側フレーム25とでフレーム機構が構成されている。
【0026】
前記ガイド機構は、図5図7に示すように、横移動手段に係る上側フレーム上に固定された背面側フレーム25と、背面側フレーム25から正面側に向かって突設された左右一対の支持板26、26と、この左右一対の支持板26、26の上下方向に沿ってそれぞれ配設された複数のガイドローラ23と、この複数のガイドローラ23を覆うように配設された正面側フレーム21と、この正面側フレーム21の左右両側板に、正面側のガイドローラ23と背面側のガイドローラ23との間に位置するように配設された複数の従動ローラ22と、これら複数のガイドローラ23とこれら複数の従動ローラ22との間に配設された左右2本づつのガイドバー24とを含んで構成されている。また、背面フレーム25および正面フレーム21における右側の2本のガイドバー24は右側列のガイドローラ23と従動ローラ22の間に挟まれており、左側の2本のガイドバー24は左側列のガイドローラ23と従動ローラ22の間に挟まれて構成されている。
【0027】
図5は昇降手段20を上下移動させた状態を示す側面図である。同図及び図7に示すように、背面側フレーム25に突設された支持板26の上下方向に沿って正面側に配設された複数のガイドローラ23と、正面側フレーム21の両側板に配設された正面側の従動ローラ22との間に正面側のガイドバー24が配設され、背面側フレーム25に突設された支持板26の上下方向に沿って背面側に配設された複数のガイドローラ23と、正面側フレーム21の両側板に配設された背面側の従動ローラ22との間に背面側のガイドバー24が配設されている。さらに、正面側フレーム21の上面に、水圧シリンダ30に係る内側シリンダ33の先端部が固定されている。つまり、水圧シリンダ30を伸長させることによって、正面側フレーム21を上昇させることができ、これに伴って、正面側フレーム21の前面に取り付けられている椅子係着部7に係着された椅子4を上昇させることができる。
【0028】
図8は、昇降手段20に係る水圧シリンダ30を伸縮させるための水圧ユニット40の回路図である。同図に示すように、水圧シリンダ30に接続される水圧ユニット40は、モータおよびポンプと、逆止弁42と、方向制御弁45(2ポート2位置の電磁切換弁)と、リリーフ弁46とを備えている。水圧シリンダ30を伸長して椅子4を上昇させる場合、モータによりポンプを駆動して水タンク41から水を吸入し、逆止弁42を介して水路43から水圧シリンダ30に送られる。なお、本実施形態では、水圧が0.95MPaを超えた場合は、ポンプから吐出された水がリリーフ弁46を介してポンプの上流側に戻される。
一方、椅子4を降下させる場合は、方向制御弁45を切り換え、水路44を経由して水圧シリンダ30内の水を水タンク41へ戻すことによって、椅子4を降下させることができる。
【0029】
このように、昇降手段20に水圧シリンダ30を使用することによって、水道水を利用することができるため、油圧シリンダによる油漏れなどのおそれがない。また、水圧ユニット40自体も構成が簡単であるため、入浴装置1の構成自体を小型化・簡素化できる。
また、昇降手段20は横移動手段10によって水平移動されるため、従来の水平回動させるものに比べてモーメントが小さい。したがって、低圧での昇降動作が可能となるため、水圧ユニットの小型化がさらに促進される。
さらに、本実施形態に係る水圧シリンダ30は3段式を採用している。当該構成とすることによって、同じストローク長であっても1段式に比べてシリンダ長を短くすることができ、水圧シリンダ30をより小型化しつつ十分な昇降ストロークを確保することができる。
【0030】
なお、水圧ユニット40に係るモータの駆動源は特に限定されないが、停電時でも水圧シリンダ30を駆動することができる点で電池式とすることが好ましい。また、電池式とすることによって、従来の交流電源を使用する場合に比べて、漏電による感電のおそれがなく、安全性の向上も図られる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明の入浴装置は、介護施設や病院などの施設において好適であるが、一般家庭の浴室にも設置できる。
【符号の説明】
【0032】
1 入浴装置
2 浴槽
3 基台
4 椅子
5 台車
6 足置台
10 横移動手段
20 昇降手段
30 水圧シリンダ
40 水圧ユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8