(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1トレーダに前記反対注文の残りの部分の第1部分を排他的に提供するステップは、少なくとも前記排他的なオファー期間が経過するまで、前記第2トレーダに前記反対注文の残りの部分の何れの部分も提供することなく、前記第1トレーダに前記反対注文の残りの部分の第1部分を提供するステップを含む、請求項1記載の装置。
前記プロセッサは更に、前記第1及び第2取引注文の表示部分の充填後であって、前記反対注文の残りの部分があると判断する前に、前記反対注文を用いて前記第1取引注文のリザーブ部分を充填するステップを実行するようプログラムされる、請求項1記載の装置。
前記プロセッサは更に、前記延長された排他的なオファー期間の経過前に、前記第1トレーダが前記反対注文の残りの部分の第2部分を受け入れなかった場合、他の排他的なオファー期間において前記第2トレーダに前記反対注文の残りの部分の第2部分を排他的に提供するステップを実行するようプログラムされる、請求項1記載の装置。
前記第1トレーダに前記反対注文の残りの部分の第1部分を排他的に提供するステップは、前記プロセッサが、少なくとも前記排他的なオファー期間が経過するまで、前記第2トレーダに前記反対注文の残りの部分の何れの部分も提供することなく、前記第1トレーダに前記反対注文の残りの部分の第1部分を提供するステップを含む、請求項11記載の方法。
前記プロセッサが、前記第1及び第2取引注文の表示部分の充填後であって、前記反対注文の残りの部分があると判断する前に、前記反対注文を用いて前記第1取引注文のリザーブ部分を充填するステップを更に有する、請求項11記載の方法。
前記延長された排他的なオファー期間の経過前に、前記第1トレーダが前記反対注文の残りの部分の第2部分を受け入れなかった場合、前記プロセッサが、他の排他的なオファー期間において前記第2トレーダに前記反対注文の残りの部分の第2部分を排他的に提供するステップを更に有する、請求項11記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、取引システム10の一実施例を示す。取引システム10は、クライアント20、ネットワーク30及びマーケットセンター40に通信接続される取引プラットフォーム50を有する。一般に、取引システム10は、トレーダー70からの取引注文12を受付、転送及び実行するよう動作可能である。一部の実施例では、取引注文12は、注文12aと反対注文12bを表すかもしれない。各注文12a又は各反対注文12bは、表示部分とリザーブ部分とを有する。取引プラットフォーム50は、特定の反対注文12を利用して複数の注文12の表示部分を充填する。複数の注文12aの表示部分を充填した後、取引プラットフォーム50は、特定のトレーダー70に反対注文12bの一部を排他的に提供する。トレーダー70に反対注文の一部を排他的に提供する前に注文12aの表示部分を充填することによって、取引プラットフォーム50は、注文12aのより大きな部分を表示するインセンティブをトレーダー70に生成するかもしれない。より大きな表示部分を有する注文12aを受け付けることによって、取引システム10における透明性と流動性が向上するかもしれない。
【0013】
取引システム10は、複数のクライアント20を有するかもしれない。クライアント20は、取引プラットフォーム50などの取引システム10の1以上の要素にアクセスするため、トレーダー70により使用可能な何れか適切なローカル又はリモートエンドユーザ装置を表す。特定のクライアント20は、システム10の他のコンポーネントと情報を受付、処理、格納及び/又は通信可能なコンピュータ、ワークステーション、電話、インターネットブラウザ、電子ノートブック、携帯情報端末(PDA)、ページャ又は他の何れか適切な装置(無線、有線など)、コンポーネント若しくは要素を有するかもしれない。クライアント20はまた、特定の設定及び構成に従って、ディスプレイ、マイクロフォン、キーボード又は他の何れか適切な端末装置などの何れか適切なユーザインタフェースを有するかもしれない。取引プラットフォーム50に通信接続されるクライアント20が任意数あることは理解されるべきである。さらに、取引プラットフォーム50を利用することなくマーケットセンター40に通信接続されるクライアント20が任意数あってもよい。
【0014】
クライアント20は、トレーダー70から取引注文12を受け付け、取引注文12を取引プラットフォーム50及び/又はマーケットセンター40に送信するよう動作可能である。取引注文12は、通貨、金融商品、株式、債券、契約、エクイティ証券、ミューチュアルファンド、オプション、デリバティブ、コモディティ又は何れかの個数及び組み合わせの適切な取引プロダクトなどのプロダクトを取引する注文から構成される。特定の実施例では、取引注文12は、取引プロダクトのターゲット価格を指定する。取引注文24は、ビッド、オファー、成り行き注文、指値注文、ストップロス注文、デイ注文、オープン注文、GTC(Good Till Cancelled)注文、“グッドスルー(good through)”注文、“オールオアナン(all or none)”注文、“エニーパート(any part)”注文又は他の何れか適切な取引注文からなるかもしれない。
【0015】
ある取引注文12は、注文12a又は反対注文12bと呼ばれるかもしれない。注文12a及び反対注文12bは、購入及び売却などの相補的アクションを表す。ある注文12aを提供した主体をトレーダー70と呼ぶ場合、対応する反対注文12bを提供する主体は、“相対する”トレーダー70と呼ばれるかもしれない。ある注文12aが買い注文(ビッド、テーク、リフトなど)を表す場合、対応する反対注文12bは売り注文(オファー、ヒットなど)を表す。反対に、ある注文12aが売り注文を表す場合、対応する反対注文12bは買い注文を表す。
【0016】
クライアント20は“トレーダー”70により使用されるものとしてここでは説明されるが、“トレーダー”という用語は、当該ユーザがプリンシパル、個人、法人(企業など)、又はシステム10において取引注文12を発注及び/又は応答することが可能な任意のマシーン若しくは機構のために動作するエージェントであるかにかかわらず、取引システム10の任意のユーザに広く適用されるものである。特定のトレーダー70は、顧客であるかもしれず、他のトレーダー70は、マーケットメーカーであるかもしれない。
【0017】
マーケットメーカーは、同一商品に対してビッド及びオファー取引注文の何れか又は双方を同時に提供及び/又は維持する何れかの個人、企業又は他のエンティティを含むかもしれない。例えば、マーケットメーカーは、公表されている価格により証券を売買する準備ができている、意志がある及び可能であることによって、当該証券の確定したビッド及び/又はオファー価格を維持する仲介業者や銀行などの企業又は個人を含むかもしれない。マーケットメーカーは、一般に特定数量の特定の証券に対するビッド及び/又はオファー価格を表示し、これらの価格が満たされる場合、マーケットメーカーは自己のアカウントで即座に売買する。特定の実施例によると、1つの取引注文12は、潜在的に異なる価格によりいくつかのマーケットメーカーにより充填されるかもしれない。
【0018】
顧客は、マーケットメーカーでない取引システム10のユーザであるかもしれない。顧客は、個人投資家、プリンシパルのための動作するエージェント、プリンシパル、個人、法人(企業など)、又はシステム10において取引注文12を発注及び/又は応答することが可能な任意のマシーン若しくは機構であるかもしれない。
【0019】
いくつかの実施例では、マーケットメーカーは、このような個人、企業又は他のエンティティから受け付けた取引注文12が、従来のマーケットメーカー(仲介業者や銀行など)から受け付けたものとして扱われるように、特定の特権が付与される個人、企業又は他のエンティティを含むかもしれない。例えば、顧客として扱われるかもしれない個人、企業又は他のエンティティは、ここで説明されるシステム及び方法のためマーケットメーカーとして扱われる特権が付与されるかもしれない。マーケットメーカーの特権を受け取るため、個人、企業又は他のエンティティは、手数料を支払うことが要求され、及び/又は特定の商品のビッドとオファーの双方の取引注文12を同時に維持することが要求されるかもしれない。特定の実施例によると、個人、企業又は他のエンティティは、特定の商品のマーケットメーカーとして指定されるが、他の商品については顧客として指定されるかもしれない。
【0020】
いくつかの実施例では、マーケットメーカーのマルチ階層システムが利用されるかもしれない。取引プラットフォーム50は、マーケットメーカーが電子的供給に関連付けされているか、マーケットメーカーが強力なトレーダーであるか、又はマーケットメーカーが特定の情報を有しているかなどの1以上の基準に基づき、各種特権を各マーケットメーカーに付与するかもしれない。マーケットメーカーは、各種取引可能な商品の各階層にカテゴリ化されるかもしれない。例えば、あるマーケットメーカーは、当該マーケットメーカーが強力なトレーダーである商品については第1レベルマーケットメーカーとしてカテゴリ化され、他のタイプの商品については第2レベルマーケットメーカーとしてカテゴリ化されるかもしれない。
【0021】
クライアント20は、ネットワーク30を介し取引プラットフォーム50に通信接続される。ネットワーク30は、クライアント20と取引プラットフォーム50及び/又はマーケットセンター40との間でデータ又は情報を交換するよう動作可能な通信プラットフォームである。特定の実施例によると、ネットワーク30は、取引情報を取引プラットフォーム50及び/又はマーケットセンター40と通信する機能をクライアント20に提供するインターネットアーキテクチャを表すかもしれない。特定の実施例によると、ネットワーク30は、ネットワーク30は、トレーダー70が同一の処理及び機能を実行するのに利用可能なPOTS(Plain Old Telephone System)から構成される。各取引は、取引プラットフォーム50に係るブローカーにより支援されるか、又は取引の実行をリクエストするため電話又は他の適切な電子装置に手動によりキー入力されるかもしれない。特定の実施例では、ネットワーク30は、システム10の何れか2つのノードの間の通信インタフェース又は交換を提供する何れかのパケットデータネットワーク(PDN)であるかもしれない。ネットワーク30はさらに、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、バーチャルプライベートネットワーク(VPN)、イントラネット、又はクライアント20と取引プラットフォーム50及び/又はマーケットセンター40との間の通信を実現する他の何れか適切なアーキテクチャ又はシステムの何れかの組み合わせから構成されるかもしれない。
【0022】
マーケットセンター40は、取引所、電子通信ネットワーク(ECN)、ATS(Alternative Trading System)、マーケットメーカー又は他の何れか適切な市場参加者を含むあらゆるタイプの注文実行場所からなる。各マーケットセンター40は、マーケットセンター価格とも呼ばれる公表された価格により取引プロダクトを売買する準備ができた、意向がある及び可能であることによって、取引プロダクトのビッド及びオファー価格を維持する。異なるマーケットセンター40は、特定の取引プロダクトについて異なるマーケットセンター価格を提供するかもしれない。例えば、特定のマーケットセンター40は、特定の取引プロダクトについて特定のビッド価格及び/又はオファー価格を提供し、他のマーケットセンター40は、同一の取引プロダクトについて異なるビッド価格及び/又はオファー価格を提供するかもしれない。特定のマーケットセンター40は、特定の長さ以上の時間にマーケットセンター40の注文ブックに維持される取引注文12を実行するため、取引コストを課金するかもしれない。マーケットセンター40は、ネットワーク30を介し取引プラットフォーム50に通信接続される。
【0023】
取引プラットフォーム50は、取引注文12の転送、マッチング及び処理を実現する取引アーキテクチャである。取引プラットフォーム50は、取引注文12を転送、マッチング、処理又は充填しようとする何れかの者、企業又はエンティティの管理センター若しくは本社オフィスであるかもしれない。このため、取引プラットフォーム50は、取引環境を管理する管理主体又は監視エンティティの処理及び機能を実行するため利用又は実現可能なハードウェア、ソフトウェア、スタッフ、装置、コンポーネント、要素又はオブジェクトの何れか適切な組み合わせを含むかもしれない。特定の実施例では、取引プラットフォーム50は、クライアントインタフェース52、マーケットインタフェース54、プロセッサ56、及びメモリモジュール60から構成される。
【0024】
取引プラットフォーム50は、一般にトレーダー70及び/又はマーケットセンター40からの取引注文12を転送、処理、送信及び実行するよう動作可能である。取引プラットフォーム50は、トレーダー70が表示部分とリザーブ部分とを有する取引注文12を提供することを可能にする。取引注文12を受け付けると、取引プラットフォーム50は、取引注文12の表示部分を他のトレーダー70及び/又はマーケットセンター40に即座に開示するかもしれない。取引注文12の表示部分の開示は、取引注文12の表示部分を他のトレーダー70及び/又はマーケットセンター40に係るクライアント20に送信、配信及び/又は表示することにより実現される。取引注文12の表示部分と対照的に、取引プラットフォーム50は、取引注文12のリザーブ部分の開示を制限又は禁止するかもしれない。いくつかの実施例では、取引プラットフォーム50は、1以上の条件が充足されるまで、取引注文12のリザーブ部分を開示しないかもしれない。例えば、取引プラットフォーム50は、取引注文12の表示部分が充填されるまで、取引注文12のリザーブ部分を開示しないよう構成されるかもしれない。他の例として、取引プラットフォーム50は、取引システム10の取引量が設定可能な閾値に到達するまで、取引注文12のリザーブ部分を開示しないよう構成されるかもしれない。取引注文12のリザーブ部分を開示する条件は、マーケットデータ、時間、トレーダーの嗜好、閾値又は何れかの個数及び組み合わせの適切な基準に基づくかもしれない。
【0025】
一般に、取引プラットフォーム50は、1以上の対応する反対注文12bにより注文12aを充填することによって、取引注文12を処理するよう動作可能である。注文12aの充填は、1以上の対応する反対注文12bにより当該注文12aをマッチング、充足、充填又は使い果たすことを表す。例えば、ある注文12aが100単位の表示部分を有するプロダクトAの買い注文であり、反対注文12bがプロダクトAの500単位の売り注文である場合、反対注文12bを利用して注文12aの表示部分を充填することは、反対注文12bからのプロダクトAの100単位を注文12aに係るトレーダー70に転送、割当て、確保又は移転することを含むかもしれない。
【0026】
いくつかの例では、トレーダー70は、取引注文12の全体を表示部分として指定するかもしれない。他の例では、トレーダー70は、取引注文12の一部を表示部分として、残りの部分をリザーブ部分として指定するかもしれない。いくつかの実施例では、トレーダー70は、取引注文12の全体を他のトレーダー70に開示することが取引プロダクトの市場価格に悪影響を与える可能性があることを認識するかもしれない。このようなリスクを低減するため、トレーダー70は、取引注文12の一部しか表示部分として指定しないことを選択するかもしれない。トレーダー70が表示部分とリザーブ部分とを有する取引注文12を設定することを可能にすることによって、取引プラットフォーム50は、トレーダー70が取引のリスクを管理するのを支援する。
【0027】
取引プラットフォーム50はさらに、取引注文12がトレーダー70及び/又はマーケットメーカー40から受け付けされる順序を監視するよう動作可能である。特に、取引プラットフォーム50は、取引注文12が受け付けされた順序に従って、取引注文12の表示部分を充填する。いくつかの実施例では、取引注文12の表示部分を充填した後、取引プラットフォーム50は、反対注文12bの少なくとも一部をトレーダー12に排他的に提供するかもしれない。反対注文12bの一部を排他的に提供されたトレーダー70は、取引プラットフォーム50が取引注文12を受け付けた順序に基づき優先的なトレーダー70を決定する。
【0028】
優先的なトレーダー70への反対注文12nの排他的な提供は、設定可能な時間だけ継続される。この設定可能な時間は、優先期間82と呼ばれるかもしれない。優先期間82の長さは、現在の市場データ、トレーダーの嗜好、所定のパラメータ又は何れかの個数及び組み合わせの適切な基準に基づき決定されるかもしれない。
【0029】
取引プラットフォーム50は、クライアントインタフェース52、マーケットインタフェース54、プロセッサ56及びメモリモジュール60を有する。取引プラットフォーム50のクライアントインタフェース52は、ネットワーク30に通信接続され、クライアント20と取引プラットフォーム50の各種コンポーネントとの間の通信をサポートする。特定の実施例によると、クライアントインタフェース52は、ネットワーク30を介しクラインと20により通信される取引注文12を受信する取引サーバを有する。
【0030】
マーケットインタフェース54は、マーケットセンター40に通信接続され、マーケットセンター40と取引プラットフォームの各種コンポーネントとの間の通信をサポートする。マーケットインタフェース54は、マーケットセンター40により通信される取引注文12を受け付ける取引サーバを有するかもしれない。マーケットインタフェース54は、取引プラットフォーム50に直接接続されるクライアント20から受け付けた取引注文12をマーケットセンター40に送信するよう動作可能であるかもしれない。
【0031】
クライアントインタフェース52とマーケットインタフェース54は、プロセッサ56に通信接続される。プロセッサ56は、取引注文12をメモリモジュール60に記録し、取引注文12をマーケットセンター40に転送するよう動作可能である。プロセッサ56はさらに、クライアントインタフェース52とマーケットインタフェース54により受け付けた買い注文14と売り注文16とをマッチングするため、メモリモジュール60に格納されるロジック62を実行するよう動作可能である。プロセッサ56は、記載された機能又は処理を提供するため、1以上のモジュールにより実現されるハードウェアとソフトウェアの何れか適切な組み合わせを有するかもしれない。プロセッサ56は、メモリモジュール60に通信接続される。
【0032】
メモリモジュール60は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、磁気コンピュータディスク、CD−ROM、他の磁気若しくは光記憶媒体、又は取引注文12などの1以上のファイル、リスト若しくは他の情報構成を格納する他の何れかの揮発性若しくは不揮発性記憶装置の何れか適切な構成からなる。
図1は、取引プラットフォーム50の内部的なものとしてメモリモジュール60を示しているが、メモリモジュール60は、特定の実現形態に応じて取引システム10のコンポーネントの内部又は外部にあってもよい。また、メモリモジュール60は、取引システム10に使用するための何れか適切な記憶装置の構成を実現するため、他の記憶装置に独立しているか又は統合されているかもしれない。特定の実施例によると、メモリモジュール60は、ルール62と取引注文12を格納するかもしれない。
【0033】
ルール62は、取引注文12を転送、マッチング、処理及び/又は充填するためのソフトウェア命令からなる。プロセッサ56は、注文12aと反対注文12bをマッチングするためルール62を実行するよう動作可能である。ルール62はさらに、取引注文12が充填される順序を管理し、優先的なトレーダー70に1以上の優先期間を設定するための命令を有するかもしれない。
【0034】
取引プラットフォーム50とそれに係るインタフェース、プロセッサ及び記憶装置の内部構造は適応的なものであり、取引プラットフォーム50の意図される処理を実現するため、容易に変更、改良、再構成又は再設定可能であることが理解されるべきである。
【0035】
動作について、取引プラットフォーム50は、反対注文12bが注文12aの表示部分とリザーブ部分を充填するのに使用される順序を管理する。特に、取引プラットフォーム50は、特定の取引プロダクトの複数の注文12aをトレーダー70から受け付ける。取引プラットフォーム50は、注文12aが受け付けされた順序をモニタ及び記録する。取引プラットフォーム50はさらに、何れのトレーダー70が何れの注文12aに係るものであるかモニタ及び記録する。取引プラットフォーム50は、その後に当該取引プロダクトの反対注文12bを受け付ける。取引プラットフォーム50は、この反対注文12bを利用して、取引プラットフォーム50が注文12aを受け付けた順序に従って、受け付けた各注文12aの表示部分を充填する。すなわち、取引プラットフォーム50は、当該注文12aがその他の注文12aに対して受け付けされた時点に従って、当該注文12aの表示部分を充填する。
【0036】
いくつかの実施例では、反対注文12bが受け付けされた各注文12aの表示部分を充填するのに十分なものである場合、取引プラットフォーム50は、第1注文12aを提供したトレーダー82を優先的なトレーダー70として指定する。取引プラットフォーム50は、優先的なトレーダー70に関して優先期間82を設定するかもしれない。優先期間82において、取引プラットフォーム50は、優先的なトレーダー70に反対注文12bの残りの部分の一部又はすべてを排他的に提供する。反対注文12bの残りの部分の一部又はすべての排他的な提供は、取引システム10におけるその他のトレーダー70に反対注文12の残りの部分を利用可能にすることなく、反対注文12bの残りの部分を優先的なトレーダー70に利用可能にし、送信し又は開示するかもしれない。いくつかの実施例では、優先期間92において、取引プラットフォーム50は、優先的なトレーダー70以外の取引システム10の何れかのトレーダー70が反対注文12bの残りの部分に関係する取引を仕掛け又は実行することを許可しないかもしれない。優先期間82の経過前に優先的なトレーダー70が排他的に提供された反対注文12bの一部を受け入れない場合、取引プラットフォーム50は、反対注文12bの残りの部分を他のトレーダー70に開示及び/又は利用可能にするかもしれない。いくつかの実施例では、優先期間82が経過すると、取引プラットフォーム50は、排他的提供がなされたトレーダー70をもはや優先的なトレーダー70であるとみなさなくなるかもしれない。
【0037】
特定のトレーダー70からの特定の取引注文12の表示部分は、当該トレーダー70に係る1以上のトレーダーの嗜好に基づき決定される。いくつかの実施例では、この1以上のトレーダーの嗜好84は、当該トレーダー70に係る1以上のクライアント20に格納されるかもしれない。例えば、トレーダー70は、特定の取引プロダクトの合計数量の取引注文12をクライアント20に入力するかもしれない。トレーダー70に係る1以上のトレーダーの嗜好84に少なくとも部分的に基づき、クライアント20は、取引注文12の合計数量のうちの何れを表示部分として指定するか、リザーブ部分として指定するか自動的に決定するかもしれない。トレーダーの嗜好84は、何れかの個数及び組み合わせの適切な基準に基づくものであるかもしれない。例えば、トレーダー70は、表示部分を取引注文12の合計数量の設定可能なパーセンテージに等しくなるよう設定するため、トレーダーの嗜好84に関連付けされるかもしれない。さらに又は代わりに、トレーダーの嗜好84は、設定可能な閾値、現在のマーケットデータ、トレーダーの履歴又は何れかの個数及び組み合わせの適切な基準に基づくかもしれない。上述した例は、クライアント20をトレーダーの嗜好84を格納及び利用して取引注文12の表示部分を自動的に決定するものとして説明している。これらの機能は、取引システム10の機能及び処理を変更することなく、取引プラットフォーム50によって又は取引システム10の他の何れか適切なコンポーネントによって実行されるかもしれない。
【0038】
取引プラットフォーム50はさらに、優先期間82において優先的なトレーダー70に反対注文12bのどの程度が提供されるか決定するよう動作可能である。特に、取引プラットフォーム50は、当該反対注文12bを提供したトレーダー70に係る1以上のトレーダーの嗜好84を利用して、優先期間82に反対注文のどの程度が提供されるか決定する。例えば、反対注文12bに係るトレーダー70は、優先期間82に反対注文12の残りの部分のすべてを提供するため、トレーダーの嗜好84に関連付けされるかもしれない。他の例として、反対注文12bに係るトレーダー70は、優先期間82に反対注文12bの残りの部分の設定可能なパーセンテージを提供するため、トレーダーの嗜好84に関連付けされる。優先期間に反対注文12のどの程度が提供されるか決定するためのトレーダーの嗜好84は、市場活動、設定可能な閾値、取引履歴又は何れかの個数及び組み合わせの適切な基準に基づくものであってもよいということが理解されるべきである。
【0039】
いくつかの実施例では、取引プラットフォーム50は、優先的なトレーダー70に係る優先期間82を延長するよう動作可能であるかもしれない。特に、優先期間82に優先的なトレーダー70が取引プラットフォーム50により排他的に提供された反対注文12bの部分を受け入れた場合、取引プラットフォーム50は、設定可能な期間について優先期間82を延長するかもしれない。延長された優先期間において、取引プラットフォーム50は、反対注文12bの残りの部分の追加的な部分を優先的なトレーダー70に提供するか、及び/又は1以上の以降の反対注文12bを優先的なトレーダー70に提供するかもしれない。以降の反対注文12bは、最初の反対注文12bの後に取引プラットフォーム50により受け付けされた反対注文12bを表す。以降の反対注文12bは、最初の反対注文12bを提供したトレーダー70と同一のトレーダー70からのものであるかもしれないし、又は異なるトレーダー70からのものであるかもしれない。特定の実施例によると、優先的なトレーダー70は、優先的なトレーダー70が延長可能な優先期間82に排他的に提供される反対注文12bを受け入れ続ける限り、優先状態を維持するかもしれない(例えば、優先期間82を延長するなど)。他の実施例では、優先的なトレーダー70は、設定可能な回数を超えて優先期間82を延長しないかもしれない。(例えば、優先的なトレーダー70は、優先状態を失う前に設定可能な回数を超えた排他的に提供される反対注文12bを受け入れないかもしれない。)
図2A〜2Eは、取引システム10において取引注文12を処理するための一例となるタイムラインを示す。以下の例は特定の取引プロダクトの取引注文12を説明するが、取引注文12は、通貨、金融商品、株式、債券、先物契約、エクイティ証券、ミューチュアルファンド、オプション、デリバティブ、コモディティ又は何れかの個数及び組み合わせの適切な取引プロダクトなどの何れか適切な取引プロダクトに対するものであるかもしれないということが理解されるべきである。さらに、
図2A〜2Eに示されるタイムラインは、スケーリングされて図示されていないことが理解されるべきである。これらのタイムラインは、特定の実施例によるイベントシーケンスを示すことが意図されている。逐次的に実行されるものとしてタイムラインに示されるイベントは、いくつかの実施例では、実質的に同時に実行されるかもしれない。
【0040】
図2Aは、注文12aの表示部分を充填するタイムラインを示す。本例では、取引プラットフォーム50は、ルール62aと62bの2つのルールを有する。取引プラットフォーム50が特定の取引プロダクト複数の注文12aを受け付け、その後に当該取引プロダクトの反対注文12bを受け付けると、ルール62aは、取引プラットフォーム50に反対注文12bを利用して、注文12aが取引プラットフォーム50により受け付けされた順序に従って複数の注文12aのそれぞれの表示部分を充填するよう指示する。受け付けた注文12aの表示部分が充填されると、ルール62bは、取引プラットフォーム50に第1注文12aに係るトレーダー70に優先期間82において反対注文12bの何れか残りの部分を排他的に提供するよう指示する。
【0041】
本例では、取引プラットフォーム50は、トレーダーAからプロダクトXの110単位のビッドAを受け付ける。注文Aは、10単位の表示部分と100単位のリザーブ部分とにより構成される。その後、取引プラットフォーム50は、トレーダーBからプロダクトXの110単位のビッドBを受け付ける。その後、取引プラットフォーム50は、トレーダーCからプロダクトXの110単位のビッドCを受け付ける。各ビッドB及びCは、10単位の表示部分と100単位のリザーブ部分とにより構成される。ビッドCの受付後、取引プラットフォームは、トレーダーDからプロダクトXの500単位の反対注文12b、すなわち、ヒットDを受け付ける。
【0042】
本例では、ルール62aに基づき、取引プラットフォーム50は、ヒットDを利用して、取引プラットフォーム50がビッドA、B及びCを受け付けた順序に基づき、ビッドA、B及びCの表示部分を充填する。この結果、取引プラットフォーム50は、ヒットDからのプロダクトXの10単位によりビッドAの表示部分を充填する。その後、取引プラットフォーム50は、ヒットDからのプロダクトXの10単位によりビッドBの表示部分を充填する。次に、取引プラットフォーム50は、ヒットDからのプロダクトXの10単位によりビッドCの表示部分を充填する。本例では、ビッドA、B及びCの表示部分を充填した後、取引プラットフォーム50は、ルール62bに基づきヒットDからのプロダクトXの残りの470単位をトレーダーAに排他的に提供する。本例では、ヒットDの残りの部分の排他的提供は、ルール62bに従って優先期間82の期間中継続する。本例では、優先期間82において、取引プラットフォーム50は、ヒットDに残っている470単位をトレーダーB又はCに開示せず、及び/又はトレーダーB又はCがヒットDの残りの470単位に関する取引を実行することを許可しない。これにより、トレーダーAは、ヒットDに残っている470単位の取引を実行するための排他的な機会を優先期間82の期間中に有している。優先期間82がトレーダーAがヒットDに残る470単位の取引を実行することなく経過した場合、取引プラットフォーム50は、トレーダーB及び/又はCがヒットDの残りの470単位についてトレーダーDと取引することを許可する。
【0043】
特に特定の注文12aを取引プラットフォーム50に提供すると、特定のトレーダー70は、当該注文12aが充填されるのを待機している取引プラットフォーム50の最初の注文12aであるか知らないかもしれない。このため、当該トレーダー70は、自分が反対注文12bによって当該注文12aのリザーブ部分を充填する優先権を受けているか知らないかもしれない。しかしながら、上述した例に示される取引システム10では、トレーダー70は、自分の注文12aの表示部分が優先状態を受けている他の何れかのトレーダー70に先行して充填される可能性があることを知っているかもしれない。このため、トレーダー70は、注文12aの表示部分のサイズを増大させる効果を認識するかもしれない。取引システム10は、トレーダー70により大きな表示部分による注文12aを提供するよう促す。より大きな表示部分を有する取引注文12を受け付けることにより、取引システム10により大きな透明性と流動性がもたらされる。
【0044】
図2Bは、取引システム10において取引注文12を処理する他の一例となるタイムラインを示す。本例では、取引プラットフォーム50は、反対注文12bに係るトレーダー70に優先状態を提供するよう動作可能である。上述されるように、優先的なトレーダー70が優先期間82の経過前に排他的に提供される反対注文12bの一部を受け入れない場合、優先的なトレーダー70は優先状態を失い、取引プラットフォーム50は、反対注文12bの残りの部分を他のトレーダー70に利用可能にするかもしれない。優先的なトレーダー70が、反対注文12bの残りの部分の取引を実行することを断ることにより優先状態を失うかもしれないが、取引プラットフォーム50は、反対注文12bに係るトレーダー70に以降の反対注文12bを提供する他のトレーダーに対して優先状態を付与するかもしれない。反対注文12bに係るトレーダー70の優先状態は、反対優先期間83と表されるかもしれない。
【0045】
本例では、取引プラットフォーム50は、ルール62a、62b、62c及び62dの4つのルール62を有する。取引プラットフォーム50が、特定の取引プロダクトの複数の注文12aを受け付け、その後に、当該取引プロダクトの反対注文12bを受け付けると、ルール62aは、取引プラットフォーム50に反対注文12bを利用して、注文12aが取引プラットフォーム50により受け付けされた順序に従って複数の注文12aのそれぞれの表示部分を充填するよう指示する。受け付けた注文12aの表示部分が充填されると、ルール62bは、取引プラットフォーム50に同じ順序に従って複数の注文12aのそれぞれのリザーブ部分を充填するよう指示する。受け付けた注文12aのリザーブ部分が充填されると、ルール62cは、取引プラットフォーム50に延長可能な優先期間82に700単位の増分による反対注文12bの残りの何れかの部分を排他的に提供するよう指示する。ルール62dは、取引プラットフォーム50に反対注文12bに係るトレーダー70に対して反対優先期間83を設定するよう指示する。本例では、反対優先期間83は、当該トレーダー70が当該取引プロダクトの取引を継続する意向を示す限り延長可能である。
【0046】
本例では、取引プラットフォーム50は、トレーダーAからプロダクトXの330単位のビッドAを受け付ける。ビッドAは、30単位の表示部分と300単位のリザーブ部分とにより構成される。その後、取引プラットフォーム50は、トレーダーBからプロダクトXの300単位のビッドBを受け付ける。ビッドBは、50単位の表示部分と250単位のリザーブ部分とにより構成される。その後、取引プラットフォーム50は、トレーダーCからプロダクトXの250単位のビッドCを受け付ける。ビッドCは、50単位の表示部分と200単位のリザーブ部分とにより構成される。ビッドCの受付後、取引プラットフォームは、トレーダーDからプロダクトXの2000単位のヒットDを受け付ける。
【0047】
本例では、ルール62aに基づき、取引プラットフォーム50は、ヒットDを利用して、取引プラットフォーム50がビッドA、B及びCを受け付けた順序に従ってビッドA、B及びCの表示部分を充填する。これにより、取引プラットフォーム50は、ヒットDを利用して、プロダクトXの30、50及び50単位によりそれぞれビッドA、B及びCの表示部分を充填する。その後、ルール62bに基づき、取引プラットフォーム50は、ヒットDを利用して、取引プラットフォーム50が各ビッドを受け付けた順序に従って、ビッドA、B及びCのリザーブ部分を充填する。これにより、取引プラットフォーム50は、ヒットDを利用してプロダクトXの300、250及び200単位によりそれぞれビッドA、B及びDのリザーブ部分を充填する。この時点では、ヒットDの1120単位が残っている。ルール62cに基づき、取引プラットフォーム50は、ヒットDからのプロダクトXの700単位をトレーダーAに排他的に提供する(優先期間82において)。さらに、ルール62dに基づき、取引プラットフォームは、トレーダーDについて延長可能な反対優先期間83を設定する。本例では、優先期間82において、取引プラットフォーム50は、トレーダーEからプロダクトXの1000単位の以降の反対注文12b、すなわち、ヒットEを受け付ける。本例では、トレーダーAは、優先期間82の経過前にプロダクトXの700単位の取引を実行する。この結果、ルール62c及び62dに基づき、取引プラットフォーム50は、優先期間82と反対優先期間83を延長する。延長された優先期間において、取引プラットフォーム50は、ヒットDからのプロダクトXの残りの420単位をトレーダーAに提供する。本例では、延長された優先期間82の経過前に、トレーダーAは、プロダクトXの残りの420単位の取引を実行しないこの結果、トレーダーAは、優先状態を失い、取引プラットフォーム50によりもはや優先的なトレーダー70であるとみなされない。
【0048】
しかしながら、トレーダーDの反対優先期間83は、トレーダーDがプロダクトXのさらなる取引を実行することを断っていないため、ルール62dに従って延長される。このため、取引プラットフォーム50は、トレーダーEからのヒットEに対する優先権をトレーダーDからのヒットDに付与するかもしれない。取引プラットフォーム50は、トレーダーEからのヒットEの一部に関する取引を実行する前に、トレーダーB及び/又はCにヒットDの残りの420単位を提供するかもしれない。
【0049】
図2Cは、取引注文12を処理するさらなる他の一例となるタイムラインを示す。本例では、取引プラットフォーム50のロジック62は、以降の注文12aを処理するためのルール62を有する。受け付けた注文12aが特定の取引プロダクトに対するものである場合、以降の注文12aは、反対注文12bの後に受け付ける当該取引プロダクトの注文12aである。本例では、取引プラットフォーム50は、ルール62a〜62fの6つのルール62を有する。ルール62aは、取引プラットフォーム50に反対注文12bを利用して、注文12aが取引プラットフォーム50により受け付けされた順序に従って、複数の注文12aのそれぞれの表示部分を充填するよう指示する。受け付けた注文12aの表示部分が充填されると、ルール62bは、取引プラットフォーム50に、注文12aが取引プラットフォーム50により受け付けされた順序に従って複数の注文12aのそれぞれのリザーブ部分を充填させる。受け付けた注文12aのリザーブ部分が充填されると、ルール62cは、取引プラットフォーム50に反対注文12bの残りの何れかの部分を設定可能な優先期間82において優先的なトレーダー70に排他的に提供するよう指示する。優先的なトレーダー70が優先期間82の間に反対注文12bの残りの部分を受け付けない場合、ルール62dは、取引プラットフォーム50に反対注文12bの残りの部分を利用して、取引プラットフォーム50が以降の注文12aを受け付けた順序に従って以降の何れかの注文12aの表示部分を充填させる。以降の注文12aの表示部分が充填されると、ルール62eは、取引プラットフォームに反対注文12bの残りの部分を利用して、取引プラットフォーム50が以降の注文12aを受け付けた順序に従って、以降の注文12aのリザーブ部分を充填させる。その後、ルール62fは、取引プラットフォーム50に反対注文12bの何れか残りの部分を設定可能な優先期間82の間に最初の以降の注文12aに係るトレーダー70に排他的に提供させる。
【0050】
本例では、取引プラットフォーム50は、トレーダーAからプロダクトXの110単位のオファーAを受け付ける。オファーAは、10単位の表示部分と100単位のリザーブ部分とにより構成される。その後、取引プラットフォーム50は、トレーダーBからプロダクトXの100単位のオファーBを受け付ける。その後、取引プラットフォーム50は、トレーダーCからプロダクトXの100単位のオファーCを受け付ける。オファーB及びCはそれぞれ、10単位の表示部分と100単位のリザーブ部分とにより構成される。オファーCの受付後、取引プラットフォームは、トレーダーDからプロダクトXの500単位の反対注文12b、すなわち、テークDを受け付ける。
【0051】
本例では、ルール62aに基づき、取引プラットフォーム50はテークDを利用して、取引プラットフォーム50がオファーA、B及びCを受け付けた順序に基づき、オファーA、B及びCの表示部分(すなわち、それぞれ10単位)を充足する。ルール62bに基づき、オファーA、B及びCの表示部分を充足した後、取引プラットフォーム50は、テークDを利用して、取引プラットフォーム50がオファーA、B及びCを受け付けた順序に基づき、オファーA、B及びCのリザーブ部分(すなわち、それぞれ100単位)を充足する。この時点で、テークDの残りの部分は170単位である。ルール62cに基づき、取引プラットフォーム50は、優先期間82においてテークDの残りの部分をトレーダーAに排他的に提供する。優先期間82において、取引プラットフォーム50は、トレーダーEからプロダクトXの70単位の以降の注文12a、すなわち、オファーEを受け付ける。オファーEは、10単位の表示部分と60単位のリザーブ部分とにより構成される。
【0052】
本例では、トレーダーAは、優先期間82の経過前に、テークDの残りの部分の取引を実行しない。このため、トレーダーAは、優先状態を失う。ルール62d及び62eに基づき、取引プラットフォーム50は、テークDの残りの部分を利用してオファーEの表示部分とリザーブ部分(すなわち、それぞれ10単位と60単位)を充足する。この時点で、テークDの残りの部分は100単位である。ルール62fに基づき、取引プラットフォーム50は、優先期間82においてテークDの残りの部分をトレーダーEに排他的に提供する。
【0053】
図2Dは、取引注文12を処理するさらなる他の一例となるタイムラインを示す。本例では、取引プラットフォーム50は、以降の反対注文12bを処理するためのルールを有する。上述されるように、以降の反対注文12bは、最初の反対注文12bの後に取引プラットフォーム50により受付された反対注文12bである。
【0054】
本例では、取引プラットフォーム50は、ルール62a〜62dの4つのルールを有する。ルール62aは、取引プラットフォーム50に反対注文12bを利用して、注文12aが取引プラットフォーム50により受付された順序に従って、複数の注文12aのそれぞれの表示部分を充填するよう指示する。受け付けた注文12aの表示部分が充填されると、ルール62bは、取引プラットフォーム50に、注文12aが取引プラットフォーム50により受付された順序に従って、複数の注文12aのそれぞれのリザーブ部分を充填するよう指示する。受け付けた注文12aのリザーブ部分が充填されると、ルール62cは、取引プラットフォーム50に、設定可能な優先期間82において反対注文12bの何れか残りの部分を優先的なトレーダー70に排他的に提供するよう指示する。ルール62dは、反対注文12bが受け付けたすべての注文12aの表示部分を充填したが、最初の注文12aのリザーブ部分を充填する前に使い果たされた場合、取引プラットフォーム50は、以降の反対注文12bを利用して最初の注文12aのリザーブ部分を充填し、その後に設定可能な優先期間82において最初の注文12aに係るトレーダー70に以降の反対注文の何れかの残りの部分を排他的に提供することを指示する。
【0055】
本例では、取引プラットフォーム50は、トレーダーAからプロダクトXの110単位のビッドAを受け付ける。注文Aは、10単位の表示部分と100単位のリザーブ部分とにより構成される。その後、取引プラットフォーム50は、トレーダーBからプロダクトXの110単位のビッドBを受け付ける。その後、取引プラットフォーム50は、トレーダーCからプロダクトXの110単位のビッドCを受け付ける。ビッドBとCのそれぞれは、10単位の表示部分と100単位のリザーブ部分とにより構成される。ビッドCの受付後、取引プラットフォームは、トレーダーDからプロダクトXの30単位の反対注文12b、すなわち、ヒットDを受け付ける。
【0056】
本例では、ルール62aに基づき、取引プラットフォーム50は、ヒットDのすべての30単位を利用して、ビッドA、B及びCの表示部分(すなわち、それぞれ10単位)を充填する。その後、取引プラットフォーム50は、トレーダーEからプロダクトXの400単位の以降の反対注文12b、すなわち、ヒットEを受け付ける。ルール62dに基づき、取引プラットフォーム50は、ヒットEの100単位を利用して、ビッドAのリザーブ部分を充填する。その後、取引プラットフォーム50は、優先期間82においてヒットEからのプロダクトXの残りの300単位をトレーダーAに排他的に提供する。
【0057】
図2Eは、特定の実施例による取引注文12を処理するためのさらなる他の一例となるタイムラインを示す。本例では、取引プラットフォーム50は、複数の以降の反対注文12bを処理する。本例では、取引プラットフォーム50は、
図2Dに関して上述された4つのルール(ルール62a〜62d)と同じものを有する。さらに、取引プラットフォーム50は、取引プラットフォーム50に優先期間82において最初の以降の反対注文12bの後であって、優先期間82の終了前に受け付けた何れかの以降の反対注文12bを優先的なトレーダー70に排他的に提供するよう指示するルール62eを有する。
【0058】
本例での状況は、
図2Dに関して上述されたものと同じである。しかしながら、本例では、トレーダーA及びEに関する優先期間82において、取引プラットフォーム50は、トレーダーFからプロダクトXの100単位の以降の反対注文12b、すなわち、ヒットFを受け付ける。この結果、ルール62eに基づき、取引プラットフォーム50は、優先期間82においてヒットEからの100単位に加えて、ヒットFからの100単位をトレーダーAに提供する。
【0059】
図2A〜2Eに示される例では、注文12aと反対注文12bは、プロダクトXの単位についてのものである。しかしながら、注文12a及び反対注文12bは、通貨、金融商品、株式、債券、先物契約、エクイティ証券、ミューチュアルファンド、オプション、デリバティブ、コモディティ又は何れかの個数及び組み合わせの適切な取引プロダクトなどの何れか適切な取引プロダクトについてのものであってもよい。
【0060】
上記例は、ビッド、オファー、ヒット及びテークである注文12aと反対注文12bを示す。しかしながら、注文12aと反対注文12bは、ビッド、オファー、成り行き注文、指値注文、ストップロス注文、デイ注文、オープン注文、GTC(Good Till Cancelled)注文、“グッドスルー(good through)”注文、“オールオアナン(all or none)”注文、“エニーパート(any part)”注文又は他の何れか適切な取引注文であってもよいということが理解されるべきである。
【0061】
図2A〜2Eに示されるタイムラインの具体例は、スケーリングして図示されていない。これらのタイムラインは、特定の実施例によるイベントシーケンスを示すことが意図されている。逐次的に実行されるものとしてタイムラインに示されるイベントは、いくつかの実施例は実質的に同時に実行されると理解されるべきである。さらに、これらのタイムラインに示されるイベントは、任意の時間だけ分離されるか、又は実質的に同時に実行されてもよいということが理解されるであろう。例えば、ビッドBの表示部分の充填は、ビッドAの表示部分の充填と同時に、数ミリ秒後、数分後又は何れか適切な時間後に行われてもよい。
【0062】
上記例は、取引プロダクトの特定の数量に対する注文12aと反対注文12bを示す。しかしながら、注文12aと反対注文12bは、取引プロダクトの何れか適切な数量に対するものであるかもしれないことが理解されるべきである。
【0063】
上記例の一部では、優先的なトレーダー70が、反対注文12bの提供される部分を受け入れることによって、排他的な申し出に応答した。しかしながら、一部の実施例では、優先的なトレーダー70は、反対注文12bに係る相対するトレーダー70から排他的に提供される反対注文12bの部分より大きな数量を要求することによって、反対注文の一部の排他的な申し出に応答するかもしれない。特定の実施例によると、相対するトレーダー70がより大きな数量のリクエストを実現する場合、相対するトレーダー70は優先状態を維持されるが(例えば、反対優先期間83が延長されるなど)、相対するトレーダー70がより大きな数量のリクエストを実現しなかった場合、相対するトレーダー70は優先権を失う(例えば、反対優先期間83は延長されないなど)。
【0064】
図3A〜3Dは、取引注文12をマッチングするフローチャートを示す。本方法はステップ602からスタートし、取引プラットフォーム50が1以上の注文12aを受け付ける。ステップ604において、プロセッサ56は、各注文12aに係る取引プロダクトに従って注文12aをカテゴリ化する。ステップ606において、プロセッサ56は、取引プラットフォーム50が各注文12aを受け付けた順序に従って、注文12aをメモリモジュール60に格納する。ステップ608において、取引プラットフォーム50は、特定の取引プロダクトの反対注文12bを受け付ける。プロセッサ56は、反対注文12bと同じ取引プロダクトに係る注文12aをメモリモジュール50において特定する。プロセッサ56により特定された注文12aは、“特定された”注文12aと呼ばれる。
【0065】
ステップ610において、プロセッサ56は、最初に特定された注文12aの表示部分と反対注文12bとをマッチングする。最初に特定された注文12aは、反対注文12bと同じ取引プロダクトに対する取引プラットフォーム50により受付された最初の注文12aである。判定ステップ612において、プロセッサ56は、特定された各注文12aの表示部分が充填されたか判断する。特定された各注文12aの表示部分が充填されていない場合、判定ステップ614において、プロセッサ56は、反対注文12bに残りの部分があるか判断する。プロセッサ56が、判定ステップ614において反対注文12bに残りの部分がないと判断した場合、本方法は数量する。しかしながら、プロセッサ56がm判定ステップ614において反対注文12bに残りの部分があると判断した場合、ステップ616において、プロセッサ56は、反対注文12bの残りの部分と次に特定された注文12aの表示部分とをマッチングする。次に特定された注文112は、取引プラットフォーム50により次に受け付けされ、その表示部分がまだ充填されていない特定された注文12aである。プロセッサ56が、反対注文12bの残りの部分と次に特定された注文12aの表示部分とをマッチングすると、本方法は、判定ステップ612に戻る。
【0066】
プロセッサ56が、判定ステップ612において、特定された各注文12aの表示部分が充填されたと判断した場合、判定ステップ618において、プロセッサ56は、反対注文12bに残りの部分があるか判断する。プロセッサ56が、判定ステップ618において、反対注文12bの残りの部分があると判断した場合、ステップ620において、プロセッサ56は、反対注文12bの残りの部分と最初に特定された注文12aのリザーブ部分とをマッチングする。判定ステップ622において、プロセッサ56は、特定された各注文12aのリザーブ部分が充填されたか判断する。プロセッサ56が、判定ステップ622において、特定された各注文12aのリザーブ部分が充填されていないと判断した場合、判定ステップ624において、プロセッサ56は、反対注文12bの残りの部分があるか判断する。
【0067】
プロセッサ56が、判定ステップ624において、反対注文12bの残りの部分がないと判断した場合、本方法はステップ634に移行する。しかしながら、プロセッサ56が、判定ステップ624において、反対注文12bの残りの部分があると判断した場合、ステップ626において、プロセッサ56は、反対注文12bの残りの部分と次に特定された注文12aのリザーブ部分とをマッチングする。その後、本方法は判定ステップ622に戻る。
【0068】
プロセッサ56が、判定ステップ622において、特定されたすべての注文12aのリザーブ部分が充填されたと判断した場合、判定ステップ628において、プロセッサ56は、反対注文12bの残りの部分があるか判断する。プロセッサ56が、判定ステップ628において、反対注文12bの残りの部分がないと判断した場合、本方法はステップ634に移行する。しかしながら、プロセッサ56が、判定ステップ628において、反対注文12bの残りの部分があると判断した場合、プロセッサ56は、ステップ630において、優先期間82において反対注文12bの残りの部分を最初に特定された注文12aに係るトレーダー70に排他的に提供する。
【0069】
判定ステップ632において、プロセッサ56は、最初に特定された注文12aに係るトレーダー70が、優先期間82において反対注文12bの残りの部分の排他的な申し出を受け入れたと判断する。プロセッサ56が、判定ステップ632において、最初に特定された注文12aに係るトレーダー70が、優先期間82において排他的な申し出を受け要らなかったと判断した場合、本方法は判定ステップ640に移行する。しかしながら、プロセッサ56が、判定ステップ632において、最初に特定された注文12aに係るトレーダー70が、優先期間82において排他的な申し出を受け入れなかったと判断した場合、本方法はステップ634に移行する。
【0070】
ステップ634において、取引プラットフォーム50は次の反対注文12bを受け付ける。判定ステップ636において、プロセッサ56は、最初に特定された注文12aのリザーブ部分が充填されたか判断する。プロセッサ56が、判定ステップ636において、最初に特定された注文12aのリザーブ部分が充填されたと判断した場合、本方法はステップ638に移行する。しかしながら、プロセッサ56が、判定ステップ636において、最初に特定された注文12aのリザーブ部分が充填されていないと判断した場合、ステップ640において、プロセッサ56は、次の反対注文12bと最初に特定された注文12aのリザーブ部分とをマッチングする。判定ステップ642において、プロセッサ56は、次の反対注文12bの残りの部分があるか判断する。プロセッサ56が、判定ステップ642において、次の反対注文12bの残りの部分がないと判断した場合、本方法はステップ634に戻る。しかしながら、プロセッサ56は、判定ステップ642において、次の反対注文12bの残りの部分があると判断した場合、ステップ638において、プロセッサ56は、優先期間82において最初に特定された注文12aに係るトレーダー70に次の反対注文12bを排他的に提供する。
【0071】
判定ステップ644において、プロセッサ56は、最初に特定された注文12aに係るトレーダー70が、優先期間82において次の反対注文12bの排他的な申し出を行け入れたか判断する。プロセッサ56が、判定ステップ644において、最初に特定された注文12aに係るトレーダー70が、優先期間82において排他的な申し出を行け入れたと判断した場合、本方法はステップ634に戻る。しかしながら、プロセッサ56が、判定ステップ644において、最初に特定された注文12aに係るトレーダー70が優先期間82において排他的な申し出を受け入れなかったと判断した場合、プロセッサ56は、ステップ646において、次の反対注文12bと次に特定される注文12a又は以降の何れかの注文12aとをマッチングする。
【0072】
判定ステップ632に戻って、プロセッサ56が、当該ステップにおいて、最初に特定された注文12aに係るトレーダー70が優先期間82において排他的な申し出を行け入れなかったと判断した場合、プロセッサ56は、判定ステップ648において、特定されたすべての注文12aのリザーブ部分が充填されたか判断する。プロセッサ56が、判定ステップ648において、特定されたすべての注文12aのリザーブ部分が充填されたと判断した場合、プロセッサ56は、ステップ650において、反対注文12bの残りの部分と次に特定された注文12aのリザーブ部分とをマッチングする。判定ステップ652において、プロセッサ56は、反対注文12bの残りの部分があるか判断する。プロセッサ56が、判定ステップ652において、反対注文12bの残りの部分がないと判断した場合、本方法は終了する。しかしながら、プロセッサ56が、判定ステップ652において、反対注文12bの残りの部分があると判断した場合、本方法は判定ステップ648に戻る。
【0073】
判定ステップ648において、プロセッサ56が、特定されたすべての注文12aのリザーブ部分が充填されたと判断した場合、プロセッサ56は、ステップ654において、反対注文12bの残りの部分と反対注文12bと同じ取引プロダクトに係る以降の買い注文12aの表示部分とをマッチングする。判定ステップ656において、プロセッサ56は、反対注文12bの残りの部分があるか判断する。プロセッサ56が、判定ステップ656において、反対注文12bの残りの部分がないと判断した場合、本方法は終了する。しかしながら、プロセッサ56が、判定ステップ656において、反対注文12bの残りの部分があると判断した場合、プロセッサ56は、ステップ658において、反対注文12bの残りの部分と以降の注文12aのリザーブ部分とをマッチングする。
【0074】
判定ステップ660において、プロセッサ56は、反対注文12bの残りの部分があるか判断する。プロセッサ56が、判定ステップ660において、反対注文12bの残りの部分がないと判断した場合、本方法は終了する。しかしながら、プロセッサ56が、判定ステップ660において、反対注文12bの残りの部分があると判断した場合、プロセッサ56は、ステップ662において、優先期間において最初の以降の注文12aに係るトレーダー70に反対注文12bの残りの部分を排他的に提供する。判定ステップ664において、プロセッサ56は、取引プラットフォーム50がさらなる以降の反対注文12bを受け付けたか判断する。プロセッサ56が、判定ステップ664において、取引プラットフォーム50がさらなる以降の反対注文12bを受け付けていないと判断した場合、本方法は判定ステップ670に移行する。しかしながら、プロセッサ56が、判定ステップ664において、取引プラットフォーム50がさらなる以降の反対注文12bを受け付けたと判断した場合、プロセッサ56は、ステップ668において、優先期間において最初の以降の注文12aに係るトレーダー70にこのさらなる以降の反対注文12bを排他的に提供する。
【0075】
判定ステップ670において、プロセッサ56は、最初の以降の注文12aに係るトレーダー70が優先期間82において排他的な申し出を受け付けたか判断する。プロセッサ56が、判定ステップ670において、最初の以降の注文12aに係るトレーダー70が、優先期間82において排他的な申し出を受け入れなかったと判断した場合、プロセッサ56は、ステップ672において、排他的に提供された反対注文12b(以降の又はその他の)と次の以降の注文12aとをマッチングする。しかしながら、判定ステップ670において、プロセッサ56が、最初の以降の注文12aに係るトレーダー70が、優先期間82において排他的な申し出を受け入れたと判断した場合、プロセッサ56は、ステップ672において、次の以降の反対注文12bを受け付けるのを待機する。その後、本方法はステップ668に戻る。
【0076】
本発明が複数の実施例により説明されたが、多数の変更及び改良が当業者に示唆されるかもしれず、また本発明が、添付した請求項の範囲内に属するもとしてこのような変更及び改良を含むことが意図される。