(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第一エアー配管と第二エアー配管とが合流するよりも圧縮エアーの上流側において、放電ユニットにより第一圧縮エアーおよび第二圧縮エアーの少なくともいずれかがイオン化されることを特徴とする、請求項2に記載の除電除塵装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態に係る除電除塵装置1000を、図面に基づき詳しく説明する。
[除電除塵装置の全体構造]
まず、本発明の実施の形態に係る除電除塵装置1000の全体構造について、
図1および
図2に示すこの除電除塵装置1000の斜視図、
図3および
図4に示すこの除電除塵装置1000の三面図ならびに
図5に示すこの除電除塵装置1000の機能ブロック図を参照して説明する。この除電除塵装置1000は、操作性および可搬性が良好な小型のガン型の除電除塵装置であるが、本発明は、据え置き型(ガン型ではないノズル型およびバー型)の除電除塵装置であって、たとえば除電除塵装置1000の外部に本実施の形態に係るバルブユニット1100を有するものであっても構わない。
【0017】
また、
図1〜
図4に示すこの除電除塵装置1000の斜視図および三面図は、その内部構造を容易に理解するために、除電除塵装置1000の全体を覆い被す外側ケースを取り外したような態様で示している。
この除電除塵装置1000は、外部からの電力供給が不要な除電除塵装置であって、大略的には、外部から供給された圧縮エアーを用いて発電する発電ユニット1200と、発電した電力を電極(放電針1430)に印加することにより発生したコロナ放電を用いてエアーをイオン化する放電ユニット1400と、除電および除塵するためにイオン化したエアーを噴射するノズルユニット1300とを含む。この除電除塵装置1000においては、外部から供給された圧縮エアーを、発電前エアー配管1020を流れて発電ユニット1200へ供給される第一圧縮エアーとダスター用エアー配管1030を流れて発電ユニット1200を介さないでノズルユニット1300へ供給される第二圧縮エアーとに分割していることを特徴とする。
【0018】
さらに、特徴的であるのは、この除電除塵装置1000は、第一圧縮エアーが流れる第
一エアー配管(発電前エアー配管1020および発電後エアー配管1040)と、第二圧縮エアーが流れる第二エアー配管(ダスター用エアー配管1030)とをさらに含み、発電ユニット1200よりも圧縮エアーの上流側において、第一エアー配管と前記第二エアー配管とがバルブユニット1100において分岐され、発電ユニット1200よりも圧縮エアーの下流側のノズルユニット1300において、第一エアー配管と第二エアー配管とが合流される。
【0019】
さらに、特徴的であるのは、この除電除塵装置1000は、第一エアー配管と第二エアー配管とが合流するノズルユニット1300よりも圧縮エアーの上流側において、放電ユニット1400の放電針1430により第一圧縮エアーがイオン化される。なお、放電ユニット1400の放電針1430によりイオン化されるのは第一圧縮エアーのみに限定されるものではなく、第一圧縮エアーおよび第二圧縮エアーの少なくともいずれかがイオン化されれば構わない。
【0020】
さらに、特徴的であるのは、この除電除塵装置1000は、第一圧縮エアーの変動量は第二圧縮エアーの変動量よりも小さい。さらに、特徴的であるのは、第二圧縮エアーの流量はユーザによる操作部1110の操作量に応じて変化する。これらの詳細については後述する。
以下において、このような特徴を備えた除電除塵装置1000の詳細な構造(要素技術)について、バルブユニット1100、発電ユニット1200、ノズルユニット1300および放電ユニット1400に分けて説明する。
【0021】
[バルブユニットの構造]
次に、この除電除塵装置1000のバルブユニット1100の構造について、
図1〜
図5に加えて、
図6に示す二連バルブ1120の断面図および
図7に示す二連バルブ1120の動作を説明するための図を参照して説明する。これらの図に示すように、このバルブユニット1100は、大略的には、1入力2出力の二連バルブ1120と、この二連バルブ1120を操作する操作部1110とから構成されており、操作部1110はユーザが操作するダブルアクションの引金(外側の第一引金1112、内側の第二引金1114)で構成されている。
【0022】
このバルブユニット1100を構成する二連バルブ1120は、1つの入力ポート1024および2つの出力ポート(第一出力ポート1026および第二出力ポート1028)を備える。なお、以下の特徴を備えれば、出力ポートは3以上であっても構わない。
そして、この二連バルブ1120は、入力ポート1024に接続された入力管路1124と、第一出力ポート1026に接続された第一出力管路1126と、第二出力ポート1028に接続された第二出力管路1128と、ユーザの操作により入力管路1124と第一出力管路1126とを連通および遮断する第一弁体1150と、第一弁体1150により入力管路1124と第一出力管路1126とが遮断された状態から連通された状態へ遷移した後において、ユーザの操作による操作量に連動した流量が流れるように入力管路1124と第二出力管路1128とを連通および遮断する第二弁体1160とを含むことを特徴とする。
【0023】
さらに、特徴的であるのは、この二連バルブ1120において、第二弁体1160は、ユーザの操作による操作量と第二出力管路1128における流量とが略比例関係を発現するように、入力管路1124と第二出力管路1128とを連通する。
さらに、特徴的であるのは、この二連バルブ1120は、ユーザの操作により第二出力管路1128における流量が増加するときに第一出力管路1126における流量が減少しないように、第一弁体1150を通過する流量を増加させて第一出力管路1126における流量の変動量を抑制する調整機構としてのニードルピストン1140をさらに含む。ここで、ユーザの操作により第二出力管路1128における流量が増加するときに第一出力管路1126における流量が減少するという現象が想定できる一例としては、第一出力管路1126の管径および第二出力管路1128の管径に対して入力管路1124の管径が十分に大きくない場合であって、操作性と可搬性とを向上させるために小型化を図るこのような除電除塵装置1000においては、通常発生する現象である。
【0024】
さらに、特徴的であるのは、この二連バルブ1120における調整機構としてのニードルピストン1140は、入力管路1124における圧力変動に連動して、第一弁体1150を介して第一出力管路1126へ流れる流量を増加させる。
このような特徴を備えたバルブユニット1100の詳細について、以下に説明する。
バルブユニット1100の操作部1110は、ダブルアクションの引金(外側の第一引金1112、内側の第二引金1114)で構成され、第一引金1112を引くことにより、二連バルブ1120の第一弁体1150により入力管路1124と第一出力管路1126とが遮断された状態から連通された状態へ遷移する。さらに、第一引金1112とともに第二引金1114を引くことにより(このとき第一引金1112と第二引金1114とが重なり合い一体化する)、二連バルブ1120の第二弁体1160により、入力管路1124と第二出力管路1128とが遮断された状態からユーザの操作による操作量に連動した流量が流れるように連通された状態へ遷移する。
【0025】
そして、第二引金1114を戻すことにより(このとき第一引金1112と第二引金1114とが重なり合い一体化しているので第一引金1112とともに第二引金1114を戻すことになる)、二連バルブ1120の第二弁体1160により、入力管路1124と第二出力管路1128とが連通された状態から遮断された状態へ遷移し、さらに、第一引金1112を戻すことにより、二連バルブ1120の第一弁体1150により、入力管路1124と第一出力管路1126とが連通された状態から遮断された状態へ遷移する。
【0026】
次に、バルブユニット1100の二連バルブ1120について説明する。
この二連バルブ1120の入力ポート1024には、エアー配管接続口1012に接続されたエアーホース1010から所定の圧力(0.1〜1.2MPa程度、好ましくは、0.2〜0.6MPa程度)の圧縮エアーが供給される。第一出力ポート1026には発電前エアー配管1020が接続され、第二出力ポート1028にはダスター用エアー配管1030が接続される。
【0027】
第一圧縮エアー側の管路構成は以下の通りである。入力ポート1024に連結された入力管路1124は、入力ポート1024の下流側で調整機構としてのニードルピストン1140側の第一連通管路1122へ分岐している。入力管路1124は、入力ポート1024のさらに下流側でこのニードルピストン1140側および第一弁体1150側の第二連通管路1130へ分岐している。この第二連通管路1130は、ニードルピストン1140の先端テーパ部1148を収納する第三連通管路1132へ接続され、この第三連通管路1132は、第一弁体1150の先端部1152および第二弁体1160の後端部1164を収納する第一収納管路1134へ接続されている。第一弁体1150が開くと、第一収納管路1134から第一出力管路1126へ圧縮エアーが流れて、入力管路1124と第一出力管路1126とが遮断された状態から連通された状態へ遷移する。
【0028】
また、第二圧縮エアー側の管路構成は以下の通りである。入力ポート1024に連結された入力管路1124は、第二連通管路1130のさらに下流側において、第二弁体1160の首部1165を収納する第二収納管路1135へ接続されている。第二弁体1160が開くと、第二収納管路1135から第二出力管路1128へ圧縮エアーが流れて、入力管路1124と第二出力管路1128とが遮断された状態から連通された状態へ遷移する。
【0029】
第一弁体1150は、首部1155により連結された先端部1152と後端部1154とで構成され、後端部1154の側壁1158および先端部1152の側壁1156は、圧縮エアーを漏洩することなく、この二連バルブ1120の内壁を摺動して、第一弁体1150が
図6上における左右方向へ移動可能となっている。そして、
図7(A)に示すように、第一弁体1150が
図6上で右方向へ移動すると、首部1155と二連バルブ1120の内壁1170との間に間隙が形成されて、第一弁体1150が開状態になる。
【0030】
この
図7(A)に示すように、第一弁体1150が開状態になると、入力管路1124へ導入された圧縮エアーは、第二連通管路1130、第三連通管路1132および第一収納管路1134を通って第一出力管路1126へ流れる。
第二弁体1160は、首部1165により連結された先端部1162と後端部1164
とで構成され、首部1165のテーパ側壁1166は、圧縮エアーを漏洩することなく、この二連バルブ1120の内壁を摺動して、第二弁体1160が
図6上における左右方向へ移動可能となっている。そして、
図7(B)に示すように、第二弁体1160が
図6上で右方向へ移動すると、首部1165のテーパ側壁1166と二連バルブ1120のテーパ内壁1180との間に間隙が形成されて、第二弁体1160が開状態になる。
【0031】
この
図7(B)に示すように、第二弁体1160が開状態になると、入力管路1124へ導入された圧縮エアーは、第二収納管路1135を通って第二出力管路1128へ流れる。
第一弁体1150の先端と第二弁体1160の後端との間隙は、操作部1110が操作されていない状態(すなわち第一弁体1150が閉状態)で、
図6に示すように距離Dだけ開いており、この距離Dは、操作部1110であるダブルアクションの引金(第一引金1112、第二引金1114)において、第一引金1112を引いて第二引金1114に当接する(外側の第一引金1112と内側の第二引金1114とが重なり合い一体化する)距離と対応させている。すなわち、外側の第一引金1112を引くことにより、二連バルブ1120の第一弁体1150が
図6上の右方向へ移動して、外側の第一引金1112が内側の第二引金1114に当接したときに、二連バルブ1120の第一弁体1150の先端と第二弁体1160の後端とが当接する(距離D=0)。
【0032】
さらに、第一引金1112とともに第二引金1114を引くことにより、二連バルブ1120の第一弁体1150の先端と第二弁体1160の後端とが当接した状態で第一弁体1150が第二弁体1160を押して、二連バルブ1120の第一弁体1150および第二弁体1160がともに
図6上で右方向へ移動して、第一弁体1150が開状態のままで、第二弁体1160が
図6上で右方向へ移動すると、首部1165のテーパ側壁1166と二連バルブ1120のテーパ内壁1180との間に間隙が形成されて、第二弁体1160が開状態になる。
【0033】
この場合において、第二弁体1160における首部1165のテーパ側壁1166および二連バルブ1120のテーパ内壁1180により、第二弁体1160の
図6上の右方向への移動量が多くなるほど、テーパ側壁1166とテーパ内壁1180との間隙が大きくなるために、第二出力管路1128における圧縮エアーの流量は、ユーザの操作による操作量に連動した流量が流れ、特に、ユーザの操作による操作量と第二出力管路1128における圧縮エアーの流量とが略比例関係を発現するように、テーパ側壁1166およびテーパ内壁1180のテーパが構成されている。
【0034】
なお、ユーザの操作による操作量に連動した流量が流れればよく(第二引金1114を引く量が多いと第二出力管路1128における圧縮エアーの流量が多く、第二引金1114を引く量が少ないと第二出力管路1128における圧縮エアーの流量が少ない)、本発明が略比例関係を発現するものに限定されるものではない。
次に、
図7(B)のように第二弁体1160が開状態の場合において、第二出力管路1128における流量が増加するときに第一出力管路1126における流量が減少しないように、第一弁体1150を通過する流量を増加させて第一出力管路1126における流量の変動量を抑制する調整機構としてのニードルピストン1140について説明する。
【0035】
このニードルピストン1140は、胴体部1142、下端部1144および先端テーパ部1148から構成され、胴体部1142の摺動部1143および下端部1144の摺動部1145が、圧縮エアーを漏洩することなく、この二連バルブ1120の内壁(これがニードルピストン1140に対してのシリンダとして機能)を摺動して、
図6上の上下方向に移動する。
【0036】
このニードルピストン1140は、後述する第一スプリング1136および第二スプリング1138により押し上げ力が作用しており、ニードルピストン1140が
図6上において上方へ移動されて保持されている。この状態において、先端テーパ部1148と第三連通管路1132との間隙が開いており、
図7(A)に示すように第一弁体1150が開状態になるとこの間隙を通った圧縮エアーが第一出力管路1126へ流れる。
【0037】
下端部1144の後端面は、第一連通管路1122における圧縮エアーの圧力を受け、
第一連通管路1122における圧縮エアーの圧力が下がると第一スプリング1136および第二スプリング1138による押し上げ力に抗して、
図7(C)に示すように、ニードルピストン1140が
図6上において下方へ移動する。
このニードルピストン1140の先端テーパ部1148は、第三連通管路1132の構造(こちらはテーパ形状でない)と相俟って、
図6上において、ニードルピストン1140が下方向に移動すればするほど先端テーパ部1148と第三連通管路1132との間隙が広がり、ニードルピストン1140が上方向に移動すればするほど先端テーパ部1148と第三連通管路1132との間隙が狭まる。
【0038】
上述したように、このニードルピストン1140は、第一連通管路1122における圧縮エアーの圧力低下を受けて、第一スプリング1136および第二スプリング1138に抗して、下方向へ移動する。この場合において、このニードルピストン1140には、第一スプリング1136および第二スプリング1138による押し上げ力が作用している。
第一スプリング1136は、第一連通管路1122における圧縮エアーの圧力低下によりニードルピストン1140を押し下げる力とバランスさせるために、ニードルピストン1140を押し上げる力を発生させて、第一連通管路1122における圧縮エアーの圧力変動に対するニードルピストン1140の上下方向移動量を調整している。
【0039】
しかしながら、この第一スプリング1136のみによってニードルピストン1140を押し上げる力を発生させているだけでは、第一連通管路1122における圧縮エアーの圧力が回復して(上昇して)ニードルピストン1140を押し上げる力が発生した場合であっても、胴体部1142の摺動部1143および下端部1144の摺動部1145と二連バルブ1120の内壁(ニードルピストン1140に対してのシリンダ)との間の静止摩擦によりニードルピストン1140が
図6上の上方向へ速やかに移動しない。すなわち、ニードルピストン1140が移動しようとする場合に、この静止摩擦により第一スプリング1136と圧縮エアーの変動分との線形特性を維持できない。このため、第二スプリング1138により、ニードルピストン1140を押し上げる微弱な力を常に発生させて、静止摩擦を軽減し、圧縮エアーの変動分とニードルピストン1140の上下方向の移動量との線形特性を維持している。
【0040】
なお、本発明は、第一連通管路1122における圧縮エアーの変動量と、ニードルピストン1140の上下方向の移動量との線形特性を発現でき、第一弁体1150を通過する流量を増減させて第一出力管路1126における流量の変動量を抑制することができれば、上述の構成に限定されるものではない。
このような構成を備える、バルブユニット1100の二連バルブ1120は、
図6に示す第一弁体1150および第二弁体1160が閉状態、
図7(A)に示す第一弁体1150が開状態および第二弁体1160が閉状態、
図7(B)に示す第一弁体1150および第二弁体1160が開状態、
図7(C)に示す第一弁体1150および第二弁体1160が開状態で、第一連通管路1122における圧縮エアーの圧力が下がってニードルピストン1140が下がりニードルピストン1140および第一弁体1150を通過する圧縮エアー流量が増加したり、第一連通管路1122における圧縮エアーの圧力が回復して(上がって)ニードルピストン1140が上がりニードルピストン1140および第一弁体1150を通過する圧縮エアー流量が増加しなくなったりする状態、の4つの態様で動作する。
【0041】
そして、第一弁体1150を通って第一出力管路1126へ流れた圧縮エアーは第一出力ポート1026に接続された発電前エアー配管1020を経由して、発電ユニット1200の入力ポート1214へ流れ、第二弁体1160を通って第二出力管路1128へ流れた圧縮エアーは第二出力ポート1028に接続されたダスター用エアー配管1030を経由して、ノズルユニット1300の第二入力孔1318へ流れる。
【0042】
[発電ユニットの構造]
次に、この除電除塵装置1000の発電ユニット1200の構造について、
図1〜
図5に加えて、
図8に示す発電ユニット1200の側面図、
図9に示す回転翼の三面図および
図10〜
図12に示す他の回転翼の図を参照して説明する。これらの図に示すように、こ
の発電ユニット1200は、大略的には、発電前エアー配管1020と発電後エアー配管1040とに接続されたハウジングケース1210に収納された回転翼1220と、発電機ケース1280に収納された回転電機である発電機1290とから構成されている。
【0043】
この発電ユニット1200は、圧縮エアーが流入する入力ポート1214と、圧縮エアーが流出する出力ポート1218と、入力ポート1214と出力ポート1218との間に設けられ、圧縮エアーが流通するハウジングケース1210と、ハウジングケース1210に格納され、圧縮エアーにより回転し抗力型風車を構成する回転翼1220と、回転翼1220の回転軸に接続され、電気エネルギーを発生する発電機とを含む。入力ポート1214には発電前エアー配管1020が、出力ポート1218には発電後エアー配管1040が、それぞれ接続される。
【0044】
このハウジングケース1210内において、
(1)入力ポート1214側から流入してきた圧縮エアーが略90度流れ方向を変更されて出力ポート1218側へ流出し、
(2)圧縮エアーの流れ方向に対して回転軸が垂直であるように構成されることを特徴とする。
【0045】
なお、ハウジングケース1210(より詳しくはハウジングケース1210のハウジング内壁1216(上側))と回転翼1220とにより、入力ポート1214側と出力ポート1218側とが遮断されるように構成するようにしても構わない(後述するエアーAを通さないことによる逆回転抑制)。
さらに、特徴的であるのは、この発電ユニット1200における周速比(回転翼1220の先端速度である周速/圧縮エアーの流速)が2を超えない。
【0046】
さらに、特徴的であるのは、この発電ユニット1200における回転翼1220は、回転円板1224に、曲面形状を備えた複数のブレード1222が立設されている。なお、回転円板1224は回転軸と垂直な平面を備えるものに限定されるものではない。
さらに、特徴的であるのは、この発電ユニット1200においては、圧縮エアーの圧力が0.1〜1.2MPaで流量が50〜600リットル/分、かつ、回転円板の半径が5〜50mmである場合に、回転軸の回転数が50000rpm以下である。
【0047】
なお、好ましくは、この発電ユニット1200においては、圧縮エアーの圧力が0.2〜0.6MPaで流量が50〜200リットル/分、かつ、回転円板の半径が20〜40mmである場合に、回転軸の回転数が20000〜40000rpmである。ここで、回転軸の回転数については、上述した範囲の中で、採用した回転電機(発電機1290)の特性等により最適な回転数が適宜設定される。
【0048】
このような特徴を備えた発電ユニット1200の詳細について、以下に説明する。
この発電ユニット1200は、高圧の圧縮エアーを用いて小型の回転翼を、過回転を抑制しつつ、かつ、回転効率を低下させないこと等を目的として、上述した(1)および(2)の特徴を備える。
入力ポート1214側から流入してきたエアーが略90度流れ方向を変更されて出力ポート1218側へ流出することにより、
図8の領域1212において圧縮エアーの運動エネルギーを回転翼1220のブレード1222が受けて回転翼1220の回転エネルギーへエネルギー変換される。
【0049】
まず、この発電ユニット1200において回転翼1220を、高効率で(回転効率を低下させず)、かつ、逆回転を抑制するように、回転させる点について説明する。
図8に示すように、この発電ユニット1200においては、小さいハウジングケース1210および回転翼1220へ高圧の圧縮エアー(比較的高圧な1.2MPa程度までの圧縮エアー)を流入させると、
図8に斜線で示す回転翼1220内の領域1213に想定外の乱流が発生し、その乱流が下流側へ流れ乱流Tが発生する。この乱流Tにより、この発電ユニット1200における本来の流れ(入力ポート1214から出力ポート1218へ向かう主流)とは逆方向の矢示Aで示すエアーAおよび矢示Bで示すエアーBが発生する。回転効率を低下させず逆回転を抑制するためには、好ましくは、流入させた圧縮エアー(主流)の圧力>エアーBの圧力>>>エアーAの圧力である。
図8に示す構成におい
ては、複数の回転翼1220の中の1/4が逆回転方向の力が作用して、他の3/4が順回転方向の力が作用する。エアーBが作用している領域においては、回転翼1220を通過した後に発生したエアーBが、入力ポート1214から流入してくる入力エアー(主流)と合流することにより、さらに順回転方向の回転を強化する。
【0050】
このように、この発電ユニット1200において、回転翼1220の1/4が圧縮エアーから直接的に圧力を受ける構造であって、回転翼1220を通り抜けた圧縮エアーが乱流となるものの主流と反対方向に発生する力(エアーA、エアーB)が発生するが、このうちのエアーBについては順回転方向の回転に活用する構成(ただし、乱流の流速が入力エアーの流速を超えることはないので過回転にならない)としている。
【0051】
次に、この発電ユニット1200において回転翼1220を、過度に回転させない(過回転抑制)ように回転させる点について説明する。なお、過回転抑制は、回転電機(発電機)の機械特性等により制限される回転数を上回らないようにするためである。この過回転抑制としては、上述したバルブユニット1100による第一エアーの流量変動が小さく定流量化できていること、周速比が1前後という特性(2を超えると流速の2倍以上で回転)を備えた抗力型風車を、圧縮エアーの流れ方向に対して回転翼1220の回転軸が垂直であるように構成したこと、後述する
図12のようなサボニウス形状の回転翼1260により、過剰な圧縮エアーのエネルギーを受け流す構造としたこと等による作用効果として発現している。
【0052】
このように過回転を抑制することにより、周速比(回転翼1220の先端速度である周速/圧縮エアーの流速)が2を超えないで、圧縮エアーの圧力が0.1〜1.2MPaで流量が50〜600リットル/分、かつ、回転円板の半径が5〜50mmである場合に、回転軸の回転数が50000rpm以下となる。
さらに、ハウジングケース1210のハウジング内壁1216(上側)と回転翼1220のブレード1222の先端部とにより、入力ポート1214側と出力ポート1218側とが遮断され、出力ポート1218側から入力ポート1214側への逆流(エアーA)を抑制できて、逆回転抑制に貢献している。
【0053】
なお、この発電ユニット1200に流入される第一エアーが定流量化されているのは、バルブユニット1100において説明したように、ニードルピストン1140により第一弁体1150を通過する流量を増減させて第一出力管路1126における流量の変動量が抑制されているためである。そして、安定して一定流量の圧縮エアーが、この発電ユニット1200へ流れてきて、上述した(1)および(2)の特徴と相俟って、安定して一定の電力を発電することができる。
【0054】
図9を参照して、回転翼1220の表面(発電機1290逆側)は、回転円板1224に8枚のブレード1222が立設され、ブレード1222は回転軸側の端部が支持部1226により支持されている。そして、ブレード1222はエネルギー変換効率の良い曲面形状を備える。回転翼1220の裏面(発電機1290側)は、回転円板1224の中心に回転軸支持部1230が立設され、回転円板1224の裏面に立設された4枚のリブ1228により回転軸支持部1230は支持されている。
【0055】
図10は、
図9の回転翼1220において、ブレード1222の枚数を8枚から6枚に変更した回転翼1240の図であって、
図11は、
図9の回転翼1220において、ブレードの曲面形状を変更した回転翼1250の図であって、
図12は、
図9の回転翼1220において、ブレードの曲面形状をサボニウス型に類する形状(サボニウス型の曲面形状とは異なる)に変更した回転翼1260の図である。
【0056】
図11および
図12においては、(A)を基準回転角0度として、(B)を基準回転角から45度、(C)を基準回転角から90度、(D)を基準回転角から135度、回転した状態をそれぞれ示している。
図9に示す回転翼1220、
図10に示す回転翼1240、
図11に示す回転翼1250、および、
図12に示す回転翼1260のいずれも、回転軸と垂直な平面を備えた回転円板1224に、曲面形状を備えた複数のブレードが立設され、上述した(1)および(2)の特徴を備える。なお、回転円板1224は回転軸と垂直な平面を備えたものに限定
されるものではない。
【0057】
たとえば、
図12(C)に示すように、たとえば、回転翼1260が基準回転角から90度の位置において、回転数が上昇して、それに伴い発電機1290の抗力が上昇し始めると圧縮エアーの流れがサボニウス型の羽根である回転翼1260の間を通り抜けることにより過回転を抑制することができる点で好ましい。
そして、いずれの回転翼を用いた場合であっても、この発電ユニット1200における周速比が2を超えることはなく、圧縮エアーの圧力が0.1〜1.2MPaで流量が50〜600リットル/分、かつ、回転円板の半径が5〜50mmである場合に、回転軸の回転数が50000rpm以下である。
【0058】
[放電ユニットの構造]
次に、この除電除塵装置1000の放電ユニット1400の構造について、
図5を参照して説明する。なお、放電ユニット1400の放電針1430の支持構造についてはノズルユニット1300の構造において後述する。
放電ユニット1400は、発電後エアー配管1040を通ってきた圧縮エアーをイオン化する。放電ユニット1400は、発電機1290に接続され発電された電力の供給を受ける制御基板1410と、制御基板1410に接続され発電機1290により発電された電力に基づいて高圧電力を発生させる高圧電力発生基板1420と、高圧電力発生基板1420に接続され高圧電力が印加されることによりコロナ放電を発生させる放電針1430とにより構成される。
【0059】
これらの制御基板1410、高圧電力発生基板1420および放電針1430(放電針1430自体の構造)は、公知のものであるので、ここでの詳細な説明は繰り返さない。
[ノズルユニットの構造]
次に、この除電除塵装置1000のノズルユニット1300の構造について、
図1〜
図5に加えて、
図13に示すノズルユニット1300の断面図、
図14に示すノズルユニット1300の部分的な斜視図、
図15に示すノズルユニット1300の部分的な三面図、
図16に示すノズルユニット1300のさらに部分的な断面図および拡大図、ならびに、
図17に示すキャップ1370の三面図および断面図を参照して説明する。
【0060】
このノズルユニット1300は、機能的には、流速が異なる2系統以上の圧縮エアーを合流させて噴出するノズルユニットであって、第一圧縮エアー(発電側エアー)よりも流速が速い第二圧縮エアー(ダスター側エアー)を噴出する第二ノズル1340と、第二ノズル1340の先端よりも圧縮エアーの上流側の位置であって第二ノズル1340の近傍(ここでは周囲)の位置に設けられ、第一圧縮エアー(発電側エアー)を噴出する第一ノズルとを含み、第二ノズル1340から噴出される第二圧縮エアーにより発生する負圧により第一圧縮エアーを吸引して、第一圧縮エアーを第二圧縮エアーとともに噴出させることを特徴とする。ここで、第一ノズルは後述するが、
図13に示すように、部材(キャップ1370)の内壁と第二出力孔1312および第二管路外筒表面1314とで形成される間隙の先端部1313により構成される(キャップ1370の内径>第二管路外筒表面1314の外径>第二出力孔1312の外径)。
【0061】
より具体的には、このノズルユニット1300は、第一圧縮エアーが流入する第一入力孔1334と、第一圧縮エアーよりも流速が速い第二圧縮エアーが流入する第二入力孔1318と、第一圧縮エアーが噴出する第一出力孔1322と、第二圧縮エアーが噴出する第二出力孔1312と、第一入力孔1334と第一出力孔1322とを連結する第一管路である非直管部1330および直管部1324と、第二入力孔1318と第二出力孔1312とを連結する第二管路1316とを含む。さらに、第二出力孔1312として、第二圧縮エアーを噴出する小径のノズル孔を備えた第二ノズル1340が第二管路1316の先端部に設けられ、第二ノズル1340から噴出した第二圧縮エアーにより発生した負圧により第一圧縮エアーがその内部を流通する略筒状の部材(具体的にはキャップ1370)が、部材(キャップ1370)の内径と第二管路1316の外径(第二管路外筒表面1314)との間に間隙(以下において空間と記載する場合がある)を備えて、第一出力孔側に設けられ、部材(キャップ1370)の先端からノズル孔が露出するように配置され
ている。
【0062】
この部材は、その先端側で第二管路の1316先端部の周囲を覆うように、第一出力孔側に被せられるキャップであって、第一出力孔として、キャップの内壁に沿って第一圧縮エアーが流通して、間隙の先端部1313から噴出する。
このように、第一管路である非直管部1330は非直管形状であって、第二管路1316は直管形状である。
【0063】
さらに、特徴的であるのは、キャップ1370は、圧縮エアーの下流側が細い中空略円錐台形状であって、第二出力孔1312として、圧縮エアーの下流側が細い中実略円錐台形状(略筒状の下位概念)である第二管路1316の先端部に複数個の小径のノズル孔が放射状に設けられた第二ノズル1340を形成する。さらに、キャップの内壁には、複数本の溝が放射状に設けられている。
【0064】
このような特徴を備えたノズルユニット1300の詳細について、以下に説明する。
このノズルユニット1300においては、第一入力孔1334には発電後エアー配管1040が、第二入力孔1318にはダスター用エアー配管1030が、それぞれ接続される。
まず、
図13を参照して、上述した放電ユニット1400の放電針1430の支持構造について説明する。放電針1430は、放電針支持体1360により支持され、放電針支持体1360は、セラミック製の筒体(セラミック筒)1364と、その筒体1364の外周の中央付近に嵌着された金属製の筒体(金属筒)1362とから構成される。セラミック筒1364の上流側に放電針1430の保持体1432を嵌合することにより支持され、セラミック筒1364の下流側は、非直管部開孔1332からの圧縮エアーが放電針1430側へ流れるように、接続孔1326へ嵌入される。
【0065】
次に、
図13を参照して、このノズルユニット1300の構成について説明する。このノズルユニット1300を構成する部品としては、上述した放電針1430の支持部品を除いて大略的には3つの部品から構成され、整流板1310と、キャップ1370と、整流板1310とキャップ1370とを一体的に支持するノズルケース1390との3つの部品により構成される。以下において、
図14〜
図16を参照して整流板1310の構造を、
図17を参照してキャップ1370の構造を、説明する。
【0066】
図14および
図15に示すように、整流板1310は、支持円板1320と、第一管路である非直管部1330および直管部1324と、支持円板1320を貫通するように設けられた直管形状の第二管路1316とで構成される。なお、第二管路1316を構成する外筒の表面を第二管路外筒表面1314とする。
図14に、整流板1310における第一圧縮エアー(発電側)および第二圧縮エアー(ダスター側)の流れを矢示で示す。この整流板1310における、第一圧縮エアーの流れは、G(1)からG(2)へ流れ、第二圧縮エアーの流れはD(1)からD(2)へ流れる。
【0067】
より詳しくは、
図14および
図15に示すように、第一管路である非直管部1330の第一入力孔1334から入った第一圧縮エアーは、支持円板1320に衝突して非直管部1330に導かれてその流れの方向が変化されて非直管部開孔1332から排出されて、接続孔1326から直管部1324を通って第一出力孔1322へ排出される。排出された第一圧縮エアーは第二出力孔1312および第二管路外筒表面1314とキャップ1370とにより形成される空間を通って、その下流側に設けられた第一ノズルとしての先端部1313からこの除電除塵装置1000から噴出される。なお、非直管部開孔1332から排出された第一圧縮エアーは接続孔1326へ入る際に、放電針1430から発生されたコロナ放電によりイオン化される。すなわち、第一圧縮エアーは支持円板1320に衝突して非直管部1330に導かれてその流れの方向が変化されて流速が相当に低下した状態で、第一圧縮エアーがイオン化される。そして、このように流速が低下した第一圧縮エアーを第一ノズル(先端部1313)から効率的に噴出させるために、流れの方向が変化することなく高圧高速状態を維持した第二圧縮エアーが第二ノズル1340から噴出する際に発生する負圧を利用する。
【0068】
また、
図14および
図15に示すように、第二管路1316の第二入力孔1318から入った第二圧縮エアーは、流れの方向が変化することなく、第二出力孔1312として設けられた第二ノズル1340から排出される。
このように、整流板1310においては、第一圧縮エアーは、流れの方向が変化されて第一ノズル(先端部1313)へ向かうのに対して、第二圧縮エアーは、流れの方向が変化されることなく第二ノズル1340へ向かう。
【0069】
図16を参照して、第二ノズル1340の構造について説明する。ここで、
図16(A)は
図15の矢示X−X断面拡大図であって、
図16(B)は
図15の矢示Y−Y断面拡大図であって、
図16(C)は
図15の範囲Zの拡大図である。
図15(A)および
図16(C)に示すように、第二ノズル1340は、中心部1380を点対称の中心として、複数(ここでは6個)のノズル孔1342が設けられ、ノズル孔1342の間にはノズル孔1342の数に対応した負圧溝1346が設けられている。高圧高速でノズル孔1342から噴出される第二圧縮エアーにより発生する負圧をこの負圧溝1346により整流してこの負圧溝1346に沿った負圧により第一ノズル(先端部1313)から噴出される第一圧縮エアーを効率的に吸引する。
【0070】
図17を参照して、キャップ1370の構造について説明する。キャップ1370は、圧縮エアーの下流側が細い中空略円錐台形状であって、筒体1374と、筒体1374の下流側の開口部1372と筒体1374の上流側のフランジ1376とで構成される。なお、
図17(B)および
図17(C)に示すように、キャップ1370の側面視で上下方向の対称形状となっていないが、本発明はこのような形状に限定されるものではなく、キャップ1370は中空略円錐台形状を備えれば構わない。
【0071】
筒体1374の内壁には、溝1380が放射状に設けられ、
図13に示すように、第二出力孔1312および第二管路外筒表面1314とキャップ1370とにより形成される空間において、ノズル孔1342から噴出される第二圧縮エアーにより発生する負圧をこの溝1380により整流して(負圧を効果的に誘導して)、第一ノズル(先端部1313)から第一圧縮エアーを効率的に噴出する。なお、溝1380は、たとえば、凸部1378を残すように、筒体1374の内壁を切削することにより形成される。
【0072】
[除電除塵装置の作業動作]
以上のような構造を備えた、本実施の形態に係る除電除塵装置1000の作業動作について、
図18および
図19に示すこの除電除塵装置1000の動作を説明するための図(および
図7)を参照して、説明する。
図18に示すように、ユーザがこの除電除塵装置1000を手に取って、除電除塵対象物へ除電除塵装置1000の先端(第二ノズル1340)を向けて、時刻t(1)において、ユーザが外側の第一引金1112を引くと、二連バルブ1120が
図6に示す状態から
図7(A)に示す状態へ移行して、発電ユニット1200へ第一圧縮エアーが流れ始める。
【0073】
発電ユニット1200へ流れた第一圧縮エアーにより回転翼1220が回転されて、回転翼1220の回転軸に連結された発電機1290が回転し始めて、時刻t(2)において発電が開始されて、その後の時刻t(3)において放電針1430にてコロナ放電し始める。その後の時刻t(4)において第一ノズル(先端部1313)から第一圧縮エアーが噴出される。ただし、このときには、第二圧縮エアーが第二ノズル1340から噴出されていないので、負圧による吸引作用が発現していない。なお、
図18においては負圧吸引の有無による第一ノズル(先端部1313)からの第一圧縮エアーの噴出流量の差異は表現していない。
【0074】
また、時刻t(1)〜t(4)の実時間は、圧縮エアーの到達遅延時間、電気回路(発電機1290、制御基板1410および高圧電力発生基板1420)の電気回路上の遅延時間、放電針1430におけるコロナ放電遅延時間等に起因するものであって、たとえば数秒以下の短い時間である。このような短い時間ではあるものの、この除電除塵装置1000においては、第一圧縮エアーが噴射される時刻t(4)において、その圧縮エアーはイオン化されているようにすることが好ましい。しかしながら、本発明は、このような動
作を発現する除電除塵装置に限定されるものではない。
【0075】
次に、時刻t(5)において、ユーザが内側の第二引金1114を引くと(外側の第一引金1112とともに内側の第二引金1114を引くと)、二連バルブ1120が
図7(A)に示す状態から
図7(B)に示す状態へ移行して、発電ユニット1200へ第一圧縮エアーが一定量Q(1)を維持して流れながら、ノズルユニット1300へ第二圧縮エアーが流れ始める。その後の時刻t(6)において、第二ノズル1340から第二圧縮エアーが噴出される。このときには、第二圧縮エアーが第二ノズル1340から噴出されているので、負圧による吸引作用が発現しており、第一ノズル(先端部1313)からの第一圧縮エアーが効率的に噴出されている。
【0076】
この時刻t(5)以降、第二引金1114が全開になるまで、二連バルブ1120の第二弁体1160のバルブ開度に略比例して、第二ノズル1340からの第二圧縮エアーの噴出流量(および噴出総流量)が変化する。なお、
図18においては、この略比例関係を説明するために、ユーザが第二引金1114を時間に対して一定の比率で開いて行くことを想定している。
【0077】
この時刻t(5)〜時刻t(7)の間において(
図7(B)のように第二弁体1160が開状態の場合において)、除塵のために第二圧縮エアーの噴出流量を増加させる場合(特に急激に第二引金1114を握って第二弁体1160を急激に開いた場合であって
図18において一点鎖線で示す二連バルブ開度)について、
図19を参照して説明する。
時刻t(11)で除塵のために第二圧縮エアーの噴出流量を増加させている途中の時刻t(12)において、第二引金1114を急激に開くと、第一連通管路1122における圧縮エアーの圧力が下がる。このため、時刻t(12)において、第一スプリング1136および第二スプリング1138による押し上げ力に抗して、
図7(C)に示すように、ニードルピストン1140が
図6上において下方へ移動する。ニードルピストン1140が下方向に移動すればするほど先端テーパ部1148と第三連通管路1132との間隙が広がり第一弁体1150を通って発電ユニット1200へ供給される第一圧縮エアーが減少しないように調整される。
【0078】
その後、時刻t(13)において、第二引金1114を急激に開くことが止められると、時刻t(14)において、第一連通管路1122における圧縮エアーの圧力が回復する。このように、圧縮エアーの圧力が元に戻ると、ニードルピストン1140が
図6上において上方へ移動して、先端テーパ部1148と第三連通管路1132との間隙が狭まり第一弁体1150を通って発電ユニット1200へ供給される第一圧縮エアーが元の流量へ戻るように調整される。
【0079】
なお、時刻t(13)と時刻t(14)との前後関係は、この
図19に示されるものに限定されるものではない。第二引金1114を急激に開いている状態であっても、第一連通管路1122における圧縮エアーの圧力が回復する場合も想定できる。
[作用効果]
以上のようにして、本実施の形態に係る除電除塵装置1000によると、
第1の特徴として、発電用に用いる圧縮エアーと除塵用の圧縮エアーとを分割して、
第2の特徴として、エアー流路を2系統に分割するためにバルブユニットとして調整機構を備えたバルブユニットを採用して、
第3の特徴として、高圧圧縮エアーをエネルギー源とした小型の発電ユニットを採用して、
第4の特徴として、流速が異なる2系統以上の圧縮エアーを合流させて噴出するノズルユニットを採用して、
外部からの電力供給が不要な除電除塵装置を実現したので、除電機能および除塵機能を十分に発揮するとともに、小型で低コストで操作性の良好な除電除塵装置を提供することができる。
【0080】
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。