特許第5963842号(P5963842)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5963842多重コンポーネント・キャリアで多重リンクを設立する方法及び関連する通信装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5963842
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】多重コンポーネント・キャリアで多重リンクを設立する方法及び関連する通信装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20160721BHJP
   H04W 36/28 20090101ALI20160721BHJP
   H04W 56/00 20090101ALI20160721BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20160721BHJP
   H04W 80/04 20090101ALI20160721BHJP
【FI】
   H04W72/04 111
   H04W36/28
   H04W56/00 130
   H04W74/08
   H04W80/04
【請求項の数】16
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-262836(P2014-262836)
(22)【出願日】2014年12月25日
(62)【分割の表示】特願2013-160114(P2013-160114)の分割
【原出願日】2010年3月15日
(65)【公開番号】特開2015-84581(P2015-84581A)
(43)【公開日】2015年4月30日
【審査請求日】2014年12月25日
(31)【優先権主張番号】61/160,713
(32)【優先日】2009年3月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502160992
【氏名又は名称】宏達國際電子股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 志祥
【審査官】 田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2007/077096(WO,A2)
【文献】 特開2005−328525(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/082521(WO,A1)
【文献】 NTT DoCoMo,Initial Access Procedure for Asymmetric Wider Bandwidth in LTE-Advanced,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #54bis R1-083680,2008年 9月24日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_54b/Docs/R1-083680.zip
【文献】 Nortel Networks,Control Channel Design for the Support of Wider Bandwidth for LTE-Advanced,TSG-RAN1 #55bis R1-090157,2009年 1月 8日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_55b/Docs/R1-090157.zip
【文献】 ZTE,Initial Uplink Access Procedure in LTE-Advanced,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #56 R1-090984,2009年 2月 5日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_56/Docs/R1-090984.zip
【文献】 CATT,Physical cell ID and PSCH configuration for LTE-A,3GPP TSG RAN WG1 #56 R1-090940,2009年 2月 4日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_56/Docs/R1-090940.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて多重コンポーネント・キャリアで多重リンクを設立する方法であって、
前記方法は、前記無線通信システムのモバイル装置により実行され、
シングルRRC(Radio Resource Control)手順によって、複数のコンポーネント・キャリアに対応する、前記無線通信システムのネットワークへの複数のリンクを設立するステップ;
を含み、
前記シングルRRC手順は、RRC接続設立手順、ハンドオーバー手順又はinter-RAT(Radio Access Technology)ハンドオーバー手順であり、及び
前記シングルRRC手順により設立された前記複数のリンクは、PDCCH(物理ダウンリンク制御チャンネル)受信のための同じC-RNTI(Cell Radio Network Temporary Identifier)で設定された、ことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記複数のリンクの少なくとも1つのリンクの同期化のために、ランダム・アクセス手順を実施するステップ、をさらに含む、請求項1に記載された方法。
【請求項3】
同期化が必要であることを示す前記RRC手順のRRCメッセージが受信された場合、前記複数のリンクの前記少なくとも1つのリンクの同期化のために、前記ランダム・アクセス手順を実施する、ことを特徴とする、請求項2に記載された方法。
【請求項4】
無線通信システムにおいて多重コンポーネント・キャリアで多重リンクを設立するための通信装置であって
シングルRRC(Radio Resource Control)手順によって、複数のコンポーネント・キャリアに対応する、前記無線通信システムのネットワークへの複数のリンクを設立するための手段;
を含み、
前記シングルRRC手順は、RRC接続設立手順、ハンドオーバー手順又はinter-RAT(Radio Access Technology)ハンドオーバー手順であり、及び
前記シングルRRC手順により設立された前記複数のリンクは、PDCCH(物理ダウンリンク制御チャンネル)受信のための同じC-RNTI(Cell Radio Network Temporary Identifier)で設定された、ことを特徴とする通信装置。
【請求項5】
複数のリンクの少なくとも1つのリンクの同期化のために、ランダム・アクセス手順を実施するための手段、さらに含む、請求項に記載された通信装置。
【請求項6】
同期化が必要であることを示す前記RRC手順のRRCメッセージが受信された場合、前記複数のリンクの前記少なくとも1つのリンクの同期化のために、前記ランダム・アクセス手順を実施する、ことを特徴とする、請求項に記載された通信装置。
【請求項7】
対応するリンクが異なるセルに接続していることを特徴とする、請求項に記載された通信装置。
【請求項8】
コンピュータに、請求項1乃至のいずれかに記載された方法を実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ可読記録媒体。
【請求項9】
無線通信システムにおいて多重コンポーネント・キャリアで多重リンクを設立する方法であって、
前記方法は、前記無線通信システムのネットワークにより実行され、
シングルRRC(Radio Resource Control)手順によって、複数のコンポーネント・キャリアに対応する、前記無線通信システムのモバイル装置への複数のリンクを設立するステップ;
を含み、
前記シングルRRC手順は、RRC接続設立手順、ハンドオーバー手順又はinter-RAT(Radio Access Technology)ハンドオーバー手順であり、及び
前記シングルRRC手順により設立された前記複数のリンクは、PDCCH(物理ダウンリンク制御チャンネル)受信のための同じC-RNTI(Cell Radio Network Temporary Identifier)で設定された、ことを特徴とする、方法。
【請求項10】
前記モバイルデバイスから、ランダム・アクセス・プリアンブルを受信することであって、前記ランダム・アクセス・プリアンブルは、前記モバイル装置により、前記シングルRRC手順によって設立された前記複数のリンクの同期化のためのランダム・アクセス手順の中に送信されたものである、こと;及び
前記ランダム・アクセス・プリアンブルに応えて、前記モバイル装置へ、アップリンク同期化のための情報を含むランダム・アクセス・レスポンスを送信することを更に含む、請求項に記載された方法。
【請求項11】
前記モバイル装置へ、前記複数のリンクの同期化が必要であることを示す前記シングルRRC手順のRRCメッセージを送信することを更に含む、ことを特徴とする、請求項1に記載された方法。
【請求項12】
無線通信システムにおいて多重コンポーネント・キャリアで多重リンクを設立するためのネットワークであって、
シングルRRC(Radio Resource Control)手順によって、複数のコンポーネント・キャリアに対応する、前記無線通信システムのモバイル装置への複数のリンクを設立する手段;
を含み、
前記シングルRRC手順は、RRC接続設立手順、ハンドオーバー手順又はinter-RAT(Radio Access Technology)ハンドオーバー手順であり、及び
前記シングルRRC手順により設立された前記複数のリンクは、PDCCH(物理ダウンリンク制御チャンネル)受信のための同じC-RNTI(Cell Radio Network Temporary Identifier)で設定された、ことを特徴とする、ネットワーク。
【請求項13】
前記モバイルデバイスから、ランダム・アクセス・プリアンブルを受信する手段であって、前記ランダム・アクセス・プリアンブルは、前記モバイル装置により、前記シングルRRC手順によって設立された前記複数のリンクの同期化のためのランダム・アクセス手順の中に送信されたものである、手段;及び
前記ランダム・アクセス・プリアンブルに応えて、前記モバイル装置へ、アップリンク同期化のための情報を含むランダム・アクセス・レスポンスを送信する手段を更に含む、請求項12に記載されたネットワーク。
【請求項14】
前記モバイル装置へ、前記複数のリンクの同期化が必要であることを示す前記シングルRRC手順のRRCメッセージを送信する手段を更に含む、ことを特徴とする、請求項13に記載されたネットワーク。
【請求項15】
対応するリンクが異なるセルに接続している、ことを特徴とする、請求項12に記載されたネットワーク。
【請求項16】
コンピュータに、請求項9乃至11のいずれかに記載された方法を実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ可読記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システム及び関連する通信装置において、多重コンポーネント・キャリアで多重リンクを設立する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
3G携帯電話通信システムに設立された高度な高速無線通信システムである長期的発展型無線通信システム(LTEシステム)は、パケット交換による送信のみをサポートし、そのシステム構造が単純になるように、1つの単一通信サイトにおいて媒体アクセス制御(MAC)層及び無線リンク制御層の両方を導入する傾向がある。
【0003】
より高いピーク・データ転送速度でデータを伝送するなどの高度な高速無線通信システムに向けて、LTE−Advancedは、LTEシステムの拡大型として第3世代移動体通信システム(3GPP)によって規格化されている。LTE−Advancedは、電力状態の間のより速い切り替えを目的とし、セル端での性能を改善し、帯域幅の拡張、よく調整された多重ポイント伝送/受信(COMP)、アップリンク多重入力‐多重出力(MIMO)の4x4までの拡張、ダウンリンクMIMOの4x4までの拡張、中継などの対象を含む。
【0004】
帯域幅の拡張のコンセプトに基づいて、より幅広い帯域幅への拡張に対してキャリア・アグリゲーションがLTE−Advancedに取り込まれ、2つ又はそれ以上のコンポーネント・キャリアが、例えば100MHzまでの帯域幅をサポートするため及びスペクトル・アグリゲーションのために、アグリゲートされる。キャリア・アグリゲーション機能に従って、多重コンポーネントが、全体的により幅広い帯域幅にアグリゲートされ、ユーザー装置(UE)は、各コンポーネント・キャリアで同時に受信及び/又は伝送するために、その多重コンポーネント・キャリアに対応する多重リンクを設立することができる。
【0005】
各コンポーネント・キャリアは、ハイブリッド自動反復リクエスト(HARQ)エンティティ及び輸送ブロックを含む。つまり、LTE−Advancedにおける各コンポーネント・キャリアは、独立して機能する。
【0006】
上記で述べたように、UEは、多重コンポーネント・キャリアをLTE−Advancedにおけるデータを伝送及び/又は受信するために使用することができる。しかし、従来技術は、そのUEが多重コンポーネント・キャリアで多重リンクをどのようにして設立するかは、明確に教示しない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】3GPP TR36.814 V0.3.02,“3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Further Advancements for E−UTRA Physical Layer Aspects(Release X)”,2009/01
【非特許文献2】3GPP TS36.300 V8.7.0,“3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E−UTRA); Overall description”,2008/12
【非特許文献3】3GPP TS36.321 V8.4.0,“3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA) Medium Access Control(MAC) protocol specification(Release 8)”,2008/12
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の点を考慮して、上記の問題を解決するために、無線通信システムにおいて多重コンポーネント・キャリアで多重リンクを設立する方法及び関連する通信装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
それは、請求項1、8、15、16、22及び28に従って、無線通信システムのモバイル機器における多重コンポーネント・キャリアで多重リンクを設立する方法及び関連する通信装置によって達成される。従属項は、対応するさらなる発展及び改良型に関連する。
【0010】
以下に続く詳細な記載からさらに明確に分かるように、多重コンポーネント・キャリアで多重リンクを設立するための当該方法は、第1無線リソース制御(RRC)手順によって、第1コンポーネント・キャリアに対応する第1リンクを設立し、その第1リンクにおいて受信された第1RRCメッセージに従って、第2RRC手順によって、少なくとも1つのコンポーネント・キャリアに対応する少なくとも1つのリンクを設立する段階を含む。
【0011】
以下において、本発明は、例及び添付の図表を参照する方法でさらに説明される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】多重コンポーネント・キャリアを有する模範的な無線通信システムの概略図である。
図2】1つの実施形態に従って、模範的な通信装置の概略図である。
図3】第1実施形態に従って、模範的な通信装置のフローチャートである。
図4】第2実施形態に従って、模範的な通信装置のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
UEとセルC1‐Cnとの間の接続の概略図を表わす図1を参照されたい。図1では、セルC1‐Cn及びUEは、リンクL1‐Lmを通して通信し、それぞれはLTE無線アクセス技術(RAT)又はE−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)RATをサポートする。例えば、UEは、リンクL1を通してセルC1と通信し、リンクL2‐L4を通してセルC2と通信する。通常は、UEは、アップリンク同期化及び初期のセル・アクセスのためにランダム・アクセス手順を実施する。
【実施例1】
【0014】
本発明の実施形態に従って、通信装置20の概略図を表わす図2を参照されたい。通信装置20は、図1において示されるUEであってもよく、プロセッサ200、コンピュータ可読の記録媒体210、通信インターフェース・ユニット220、及び制御ユニット230を含む。コンピュータ可読の記録媒体210は、ストレージ・データ212を保存する如何なるデータ・ストレージ装置であってもよく、その後プロセッサ200によって読み取られ処理されるプログラム・コード214を含む。そのコンピュータ可読の記録媒体210の例は、加入者識別モジュール(SIM)、読み取り専用メモリー(ROM)、ランダムアクセスメモリー(RAM)、CD−ROMs、磁気テープ、ハードディスク、光学データ・ストレージ装置、及び搬送波(インターネットを通したデータ伝送など)を含む。制御ユニット230は、プロセッサ200の処理結果に従って、通信インターフェース・ユニット220及び関連する通信装置20の操作及び状態を制御する。通信インターフェース・ユニット220は、できれば、ネットワーク(すなわち、セルC1−Cn)と無線で通信するための無線トランシーバーであるのがよい。
【0015】
プログラム・コード214は、コンポーネント・キャリアに対応するリンクL1−Lmを設立できるRRC層のプログラム・コードを含む。RRC層は、RRC接続の設立、再設立、再設定又は他のRRC手順を実施するために使用され、データRBs(DRBs)及びシグナル伝達RBs(SRBs)を含む無線ベアラー(RBs)を発する又は放出する責任がある。SRBsの使用を通して、RRC層及びセルC1−Cnは、無線リソース設定のためのRRCメッセージを交換することができる。
【0016】
本発明の実施形態に従って、プロセス30のフローチャートを表わす図3を参照されたい。プロセス30は、多重コンポーネント・キャリアに対応する多重リンクを設立するためにUEにおいて使用される。プロセス30は、プログラム・コード214にコンパイルされることができ、以下のステップを含む:
ステップ300:開始
ステップ302:第1RRC手順によって第1コンポーネント・キャリアに対応する第1リンクを設立する
ステップ304:該第1リンクにおいて受信された第1RRCメッセージに従って、第2RRC手順によって、少なくとも1つのコンポーネント・キャリアに対応する少なくとも1つのリンクを設立する
ステップ306:終了
プロセス30に従って、UEは、複数のコンポーネント・キャリアに対応する複数のリンクを設立するためにRRC手順を実施する。第1リンクは、例えば、初期の接続の設立/ハンドオーバーなどの目的で第1RRC手順によって設立される。第1リンクが適切に設立された後に、第1リンクが接続されている第1セルは、更なるリンクの設立のために、第1RRCメッセージを設定し、UEに送信する。その結果として、第1RRCメッセージに基づいて、UEは、少なくとも1つのコンポーネント・キャリアに対応する少なくとも1つのリンクを設立するために、第2RRC手順を実施する。その第2RRC手順によって設立されたリンクは、例えば、帯域幅の拡張、RBs設立、リンクの復旧などの他の目的に使用される。第1又は第2RRC手順によって設立されたリンクは、異なるセルを接続するように設定されてもよい。
【0017】
上記の第1RRC手順は、RRC接続設立手順、ハンドオーバー手順又はinter−RAT手順であってもよい。例えば、RRC接続設立手順による第1リンクの設立が、第1セルへRRC接続リクエストメッセージを伝送するために、RRC層によって開始される。次に、第1セルは、第1リンク設立を完了するために、RRC接続設定メッセージをUEに返信し、RRC接続設立手順は、無事に完了する。RRC接続設立手順に加えて、UEが、携帯通信システムのためのグローバル・システム(GSM(登録商標))、UTRAN、又はCDMA2000などの他のRATからハンドオーバーする場合は、第1リンクは、inter−RAT‐E−UTRAN手順によって設立されてもよい。
【0018】
さらに、上記で述べた第2RRC手順は、第1セルから受信される第1メッセージによって開始されるRRC設定手順又はハンドオーバー手順であってもよい。第2RRC手順がRRC接続再設定手順である場合、第1メッセージは、RRC接続再設定(RRC CONNECTION RECONFIGURATION)のメッセージであり、RRC接続再設定完了(RRC CONNECTION RECONFIGURATION COMPLETE)のメッセージは、第2RRC手順によって設立されるリンクの設立を完了させるために、UEによって送信される。
【0019】
プロセス30に基づいて、UEは、携帯発信/終端の電話又は携帯発信のシグナル伝達のためのコンポーネント・キャリアに対応する1つのリンクを、最初に設立することができる。さらなるリンクの設立を示す第1RRCメッセージが第1リンクにおいて受信された後に、UEは、帯域幅の拡張のために少なくとも1つのコンポーネント・キャリアに対応する少なくとも1つのリンクを設立する。従って、多重コンポーネント・キャリアで多重リンクの明示的な設立が供給され、それによってデータ伝送の効率が増加する。
【0020】
注目すべきは、第1コンポーネント・キャリアのコンポーネント・キャリア及び第2RRC手順によって設立されたコンポーネント・キャリアは、対応するリンクが異なったセルに接続する場合、同じコンポーネント・キャリア周波数帯域を有してもよい。
【0021】
さらに、UEは、アップリンク同期化及び初期のセル・アクセスのためにランダム・アクセス手順を実施することができる。UEは、以下の事例において、第2RRC手順によって設立されたリンクに関連するセルで同期化するために、少なくとも1つのランダム・アクセス手順を実施する。
【0022】
第1の事例では、UEは、第2RRC手順によって設立されたリンクが、第1セルとは異なるセルに接続されている場合に、ランダム・アクセス手順を実施する。UEは、各セルへランダム・アクセス・プリアンブル(Random Access Preamble)を伝送し、各セルは、アップリンク同期化に対してはタイミング・アライメント情報を含むランダム・アクセス・レスポンス(Random Access Response)と応答し、UE識別に対してはTemporary C−RNTI(セル無線ネットワーク制御チャンネル)と応答する。
【0023】
さらに、上記のTemporary C−RNTIは、ランダム・アクセス手順が完了したときに、C−RNTIに進展する。つまり、UEが、ランダム・アクセス手順が無事に実施されたことを検出した後に、第2RRC手順又は第1RRC手順によって設立されたリンクの各々は、PDCCH(物理ダウンリンク制御チャンネル)受信のためのC−RNTIで設定され、C−RNTIは、第1及び第2RRC手順において設立されたリンクの間で同一であるか、又は異なってもよい。代替として、C−RNTIは、第2RRC手順で設立されたリンクに対しては、第2RRC手順によって設定されてもよい。
【0024】
第2の事例では、UEは、同期化が必要であることを示す第2RRC手順のRRCメッセージが受信された場合、ランダム・アクセス手順を実施する。つまり、第2RRC手順によって設立されたリンクに関連するセルは、UEがアップリンク同期化のためにランダム・アクセス手順が必要であるか否かを判断し、必要である場合、UEにランダム・アクセス手順を実施するように指示するためにRRCメッセージを送信する。
【0025】
第3の事例では、UEは、アップリンク・タイミング情報を除いた、第2RRC手順のRRCメッセージが受信されたときに、ランダム・アクセス手順を実施する。つまり、UEが第2RRC手順のRRCメッセージからアップリンク・タイミング情報を導き出していないか又は導き出せない場合、UEはアップリンク同期化のためにランダム・アクセス手順を実施する。
【0026】
さらに、ランダム・アクセス手順は、UEによって使用されるランダム・アクセス・チャンネル(RACH)リソースがセルによって割り当てられるか又はランダムにUE自体によって選択されるかに依存し、競合型又は非競合型の方法で実施され得る。競合型ランダム・アクセス手順では、UEは、第2RRC手順の具体的なRRCメッセージの中で割り当てられた物理ランダム・アクセス・リソース設定に基づいて、ランダム・アクセス手順(第1の事例に記載されたように)を実施する。RRCメッセージの中の割り当てに加えて、物理ランダム・アクセス・リソース設定は、RRCブロードキャスト・メッセージの中で割り当てられてもよい。
【0027】
非競合に基づくランダム・アクセス手順では、UEは、第1RRCメッセージの中で割り当てられた専用のランダム・アクセス・リソース設定に基づいて第2RRC手順によって設立されたリンクの同期化のために、ランダム・アクセス手順を実施する。
【0028】
上記の専用ランダム・アクセス・リソース設定は、第2RRC手順によって設立されたリンクに関連するセルによって設定される専用プリアンブルを含む。セルによって割り当てられる専用プリアンブルに従って、UEは、非競合に基づいた方法でランダム・アクセス手順を実施し、それは、競合解決を防止することができ、従って、ランダム・アクセス手順の完了効率を上げる。
【0029】
専用プリアンブルに加えて、専用ランダム・アクセス・リソース設定は、同期化のためにランダム・アクセス・プリアンブルが伝送され得るサブフレームを示すために、PRACH(物理ランダム・アクセス・チャンネル)マスク・インデックスを含み得る。例えば、PRACHマスク・インデックスは、UEがランダム・アクセス・プリアンブルを送信するために、奇数のサブフレーム又は偶数のサブフレームを示す。従って、他のランダム・アクセス・プリアンブルとの衝突の可能性は低減できることから、そのランダム・アクセス手順の成功率は増加する。
【実施例2】
【0030】
本発明の第2実施形態に従って、プロセス40のフローチャートを表わす図4を参照されたい。プロセス40は、UEにおいて多重コンポーネント・キャリアに対応する多重リンクを設立するために使用されている。プロセス40は、プログラム・コード214にコンパイルでき、以下のステップを含む:
ステップ400:開始。
ステップ402:RRC手順による複数のコンポーネントに対応する複数のリンクの設立。
ステップ404:終了。
【0031】
プロセス40に従って、UEは、単一のRRC手順を実施し、例えば、初期の接続の設立/ハンドオーバー及び帯域幅の拡張の両方のために、プロセス30において述べられた可能な全ての目的により、複数のコンポーネント・キャリアに対応する複数のリンクを設立する。望ましくは、そのRRC手順は、RRC接続設立方法、ハンドオーバー手順又はinter−RAT‐E−UTRAN手順であるのがよい。
【0032】
複数のコンポーネント・キャリアのいくつかは、対応するリンクが異なるセルに接続する場合、同じコンポーネント・キャリア周波数帯域を有し得る。
【0033】
さらに、複数のコンポーネント・キャリアに対応する複数のリンクを設立する場合、UEは、少なくとも1つのリンクの同期化のためにランダム・アクセス手順を実施する。上記のように、UEは、同期化が必要であることを示すRRC手順のRRCメッセージが受信されるとき、又はアップリンク情報を除いた、RRC手順のRRCメッセージが受信されるとき、ランダム・アクセスを実施することができる。
【0034】
その上、UEは、物理ランダム・アクセス・リソース設定又はRRC手順のRRCメッセージの中で割り当てられた専用のランダム・アクセス・リソース設定に基づいて実施する。ランダム・アクセス手順に関する詳細な記載は、上記の記載で参照することができる。従って、関連する詳細な記載は簡潔化のためここでは割愛されている。
【0035】
さらに、UEが、ランダム・アクセス手順が無事に実施されたことを検出した後に、RRC手順によって設立されたリンクの各々は、PDCCH(物理ダウンリンク制御チャンネル)受信のためにC−RNTI(セル・ネットワーク・テンポラリー識別子)で設定され、C−RNTIは、RRC手順で設立されたリンクの間で同一であるか、又は異なってもよい。代替として、C−RNTIは、RRC手順で設立されたリンクに対してRRC手順によって設定される。
【0036】
プロセス40に基づいて、UEは、接続の設立、帯域幅の拡張などのための単一のRRC手順によって、複数のコンポーネント・キャリアに対応する複数のリンクを設立する。
【0037】
結論として、本発明の実施形態は、UEが多重コンポーネント・キャリアで多重リンクを設立するための明示的且つ適切な方法を提供する。
【符号の説明】
【0038】
Cell・・・セル
UE・・・ユーザー装置
C1・・・セル1
C2・・・セル2
C3・・・セル3
C4・・・セル4
Cn・・・セルn
L1・・・リンク1
L2・・・リンク2
L3・・・リンク3
L4・・・リンク4
L5・・・リンク5
Lm・・・リンクLm
20・・・通信装置
200・・・プロセッサ
210・・・コンピュータ可読の記録媒体
212・・・ストレージ・データ
214・・・プログラム・コード
220・・・通信インターフェース・ユニット
230・・・制御ユニット
30・・・プロセス
300・・・ステップ
302・・・ステップ
304・・・ステップ
306・・・ステップ
40・・・プロセス
400・・・ステップ
402・・・ステップ
404・・・ステップ
図1
図2
図3
図4