(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
直線的に向きを揃えられ離間した複数の管の開栓に使用するためのツールであって、前記管が、直線的に向きを揃えられ離間した複数のキャップ及び開口部を交互に備える一体型閉鎖具により閉栓されており、各キャップが、キャップ上面を有し、少なくとも2個の接続構造体によって少なくとも1個の隣接するキャップに接続されており、前記少なくとも2個の接続構造体のそれぞれが接続構造体上面及び接続構造体下面を有し、前記少なくとも2個の接続構造体及び2個の隣接するキャップが開口部の境界を形成しており、このツールが、
ユーザーによる係合のための第1の部分と、底部及び前記底部から延在する離間した複数の突起を備える第2の部分とを有する本体を備え、
各突起が、長尺部と、終端部とを備え、
各突起が、前記一体型閉鎖具の前記開口部の1つと解放可能に係合するように構成されており、
前記複数の突起が、前記一体型閉鎖具の複数の前記開口部の2つ以上と位置が合うように構成されており、
前記第1の部分が、前記第2の部分と非同一面上の関係に構成されており、
前記第1の部分が第1の側部と、第2の側部とを有し、
前記第2の部分が、前記底部と、少なくとも1個の前記突起とを備え、前記少なくとも1個の突起が終端部を備え、
前記第1の部分の前記第2の側部が面に対して保持されると、前記少なくとも1個の突起の前記終端部と前記面との間の距離が、前記突起に完全に係合されているキャップのすべての部分を前記面から離すのに十分である、ツール。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示は、直線的に向きを揃えられ離間した複数のキャップ及び開口部を交互に備える一体型閉鎖装置と解放可能に係合し、続いて、1回の動作で2本以上の管から複数のキャップを取り外すように構成されているツールを目的とする。有利には、この閉鎖装置は、ツールとの係合を一定期間保持でき、続いて、ツールを使用してキャップを管の元の位置に戻すことができる。
【0014】
図1Aは、閉栓された管アセンブリ10の一実施形態の側面図を示す。アセンブリ10は、離間した複数の管14を含む一体型多管装置12を備え、多管装置12は一体型閉鎖装置20で閉栓されている。多管装置12内の各管14は、横材16によって少なくとも1本の隣接する管に接続されている。このような管14及び一体型閉鎖装置20を、例えば、PCR分析に使用することができ、いずれも例えば、USA Scientific(Ocala,FL)から市販されている。一体型閉鎖装置20は、離間した複数キャップ22を備える。各キャップ22は、キャップ上縁部23と下縁部24とを有し、接続構造体25によって少なくとも1個の隣接するキャップ22に接続されている。通常、各キャップ22は更に、キャップ22の下縁部24が、1本の管14の開口部18内にぴったり適合する寸法に形成され、それによって管14を封止する。各接続構造体25は、上面26と下面27とを有する。
【0015】
図1Bは、
図1Aのアセンブリ10の平面図を示す。アセンブリ10は、直線的に向きを揃えられ離隔した複数の管14を備える。各管14は、横材16によって少なくとも1本の隣接する管に接続されている。アセンブリ10は、一体型閉鎖装置20を更に備える。閉鎖装置20は、各管14内の開口部(図示なし)に適合する寸法に形成され、多管装置12の個々の管14の間の距離に対応するように離間した直線的に向きを揃えられる複数のキャップ22を備える。通常、閉鎖装置20内のキャップ22の間隔はまた、典型的な管ラック(図示なし)内の個々の管(図示なし)の間隔に対応し、したがって、閉鎖装置20はまた、個々の管で使用できる。
【0016】
図1Bを再度参照すると、各キャップ22は、2個の接続構造体25によって少なくとも1個の他のキャップに接続されている。2個の隣接するキャップ(例えば、22a及び22b)は、隣接するキャップを接続させる、対応する接続構造体(例えば、25a及び25b)と共に、隣接するキャップの間の開口部28の境界を形成する。本開示のツールは、少なくとも2本の隣接する管(例えば、2本以上の個々の管又は上記のように多管装置12内にまとめられている2本以上の管14のいずれか)から一体型閉鎖装置20の少なくとも2個の隣接するキャップ22を取り外す際に使用されるように構成されている。
【0017】
図2A〜Cは、本開示による管の開栓及び閉栓のためのツール100の一実施形態を示す。ツール100は、第1の部分40と第2の部分50とを有する本体30を備える。本体30は、好ましくは剛性又は半剛性であり、例えば、金属、プラスチック、若しくは木材、セラミック、複合材、又はこれらの組み合わせを含む様々な材料で構成することができる。
【0018】
ツール100の第1の部分40は、ユーザーによって係合されるように構成されている。つまり、第1の部分40は、個人又は機械によって把持されることを意図している。いずれの実施形態においても、第1の部分は縁部42を備えてもよい。所望により、縁部42は、人間の操作者が快適かつ容易に把持できるように曲線縁部42を含んでもよい。いずれの実施形態においても、縁部42は溝44を更に備えてもよい。溝44は、例えば、
図1Aに示されるアセンブリ10などの閉栓された管アセンブリのキャップと解放可能に係合する形状及び寸法に形成され得る。下記のように、溝44を使用して、1本以上の管のキャップをしっかり固定することができる。
【0019】
ツール100の第2の部分50は、底部52と、そこから延在する離間した複数の突起60と、を備える。突起60の間隔は、ツール100と共に使用されるであろう一体型閉鎖装置内の開口部(例えば、
図1Bを参照)の間隔と一致するように構成されている。各突起60は、終端部62と、終端部の底部から延在する尺部「L」と、を備える。突起60は、好ましくは剛性材料(例えば、金属、木材、プラスチック)で製作され、本体30と同一の材料でえ製作されてもよい。幾つかの実施形態では、本体30及び突起60は、例えば、熱可塑性ポリマーの射出成形又は機械加工によって単一片の金属又はポリマー材料で突起を形成するなど、一体型部分として形成されてもよい。
【0020】
一体型閉鎖装置が製作されている材料が十分に可撓性であり、開口部よりもやや大きい、少なくとも1つの寸法(例えば、幅)を有する突起60を収容できる場合を除いて、終端部62の断面積は、開口部28(
図1Bを参照)の断面積に収まるべきである。好ましくは、突起60は、開口部よりもやや小さい寸法に形成されており、したがって、ツールの開口部への挿入及び開口部からの取り外しを容易にし、また、ツール100を使用して1本以上の管(図示なし)から閉鎖装置を取り外す際に、突起60と一体型閉鎖装置(図示なし)との接触を容易にする。
【0021】
突起60は、様々な形状に形成されてもよい。例えば、突起60は、実質的に立方体、平行六面体、楕円体、又は円筒状であってもよい。
図2A〜Bの図示された実施形態では、各突起60は実質的に平行六面体であり、2つの主面(それぞれ63及び64)は、
図1Bに示される開口部28の両凹形状とぴったり一致するために凹状である。
【0022】
図2Cは、
図2Aのツール100の平面図を示す。第1の部分40及び第2の部分50を備える本体30、縁部42、並びに底部52から延在する突起60を備える底部を示すことに加えて、
図2Cは、ほぼ同一の寸法であり、底部52から突起60の終端部62までを測定した尺部「L」を有する、複数の突起の各突起60を示す。
【0023】
図3は、本開示によるツール100’の別の実施形態の側面図を示す。ツール100’は、上記のように、第1の部分40及び第2の部分50を備える本体30、底部52、縁部42、並びに任意の溝44を備える。ツール100’は、複数の突起60を更に備え、少なくとも1個の突起はキャップ係合要素66を備える。キャップ係合要素66は、一体型閉鎖装置の2個のキャップの間にある接続構造体(
図1A〜Bを参照)に面するように構成されている突起の長手方向部分(例えば、縁部64のいずれか又はその両方)の1つに存在する構造的特徴(例えば、陥凹部、刻み目、ノッチなど)である。キャップ係合要素66は、一体型閉鎖装置の接続構造体と解放可能に係合するように構成されている。有利には、キャップ係合要素66は、ツール100’の動作中に一体型閉鎖装置の接続構造体が突起60から滑落しないようにできる。更に、キャップ係合要素66は、突起60が下向きに傾斜している位置にツール100’が保持される場合、一体型閉鎖装置とツール100’との係合を維持できる(すなわち、閉鎖装置がツールから落下しないようにする)。
【0024】
本開示のツールを使用して、わずか2工程でキャップを複数の管から取り外すことができる。開栓工程における1つの工程は、キャップをツールと係合させることを含む。
図4A〜Bは、
図1Aの閉栓された管アセンブリ10の一体型閉鎖装置20と第1の動作位置で係合している、
図2A〜Cのツール100を示す。閉栓された管アセンブリ10内の複数の管14は、実質的に長手方向軸「X」に沿って整列されている。ツール100及びアセンブリ10は、例えば、操作者(図示なし)にツール100の本体30を把持させ、ツール100の1個以上の突起60と1つ以上の開口部(
図1Bの開口部18を参照)との位置を手動で合わさせ、1個以上の突起を1つ以上の開口部に手動で挿入させることにより、第1の動作位置に配置できる。第1の動作位置では、複数の突起60のうちの少なくとも1個が、少なくとも1つの開口部(
図1Bの開口部28を参照)から挿入される。好ましくは、少なくとも1個の突起60は、ツール100の底部52の一部が少なくとも1個のキャップ22の上縁部23に接触するまで、開口部から挿入される。より好ましくは、少なくとも1個の突起60は、底部52の一部が突起60に隣接する2個以上のキャップ22に接触するまで、開口部から挿入される。第1の動作位置にツール100を配置する際、少なくとも1個の突起60は、突起60の終端部62が、開口部を形成する、少なくとも1個の接続構造体25の下面27を越えて延在するように、開口部から十分に深く挿入される必要がある。
【0025】
図4A〜Bに示されるように第1の動作位置にツール100を配置した後で、例えば、
図4Cの矢印「A」によって示されるように、長手方向軸「X」を中心にツール100を回転させる(例えば、手動で回転させる)ことにより、2本以上の管14から複数のキャップ22を取り外す(例えば、同時に取り外す)ことができる。軸「X」を中心にツールを回転させると、1個以上のキャップ22の底縁部24は1本以上の管から引き離され、ツール100を十分に回転させると、複数のキャップ22が管14から分離する。都合のよいことには、ツール100は、軸「X」を中心に時計回り又は反時計回りのいずれかで回転させて、キャップ22を取り外すことができる。閉栓された管アセンブリ10が2本以上の管14を含み得る(例えば、アセンブリは、8本又は12本以上の管14を含み得る)としても、ツール100を使用して、2本の管14又は2本以上の管を開栓してよいことが企図される。
【0026】
一体型閉鎖装置20が複数の管14から分離された後で、ツール100が十分な角度で保持される(例えば、突起が重力に対して実質的に垂直であるか、突起が重力から離れて上向きである角度に本体30の平面が保持される)場合、複数のキャップ22を備える一体型閉鎖装置20は、
図5に示されるように、ツール100と解放可能に係合されたままであり得る。また、
図5には、底部52、閉鎖装置20内の開口部28、接続構造体25、及び突起20の相対位置が図示されている。
【0027】
本開示のツールは、所望により溝(例えば、
図2A〜Bに示される溝44)を備えてもよい。溝を使用して、複数の直線的に配置された管内に複数のキャップをしっかり固定することができる。管は、例えば、管ラック内で直線的に配置されてもよい。キャップは個々のキャップであっても、本明細書に記載のように一体型閉鎖装置の一部であるキャップであってもよい。
図6は、閉栓された管アセンブリ10の管14aの少なくとも1個のキャップ22aと動作可能に係合する溝44を有するツール100の側面図を示す。第1のキャップ(例えば、キャップ22a)は、第1の管(例えば、管14a)の開口部(図示なし)の上に手動で位置付けられ得る。この位置では、矢印「A」の方向にツール100に対して圧力(例えば、指圧)を加えることができるため、圧力がキャップ22に移動し、キャップを管14内にしっかり固定して、液体の損失及び/又は汚染を防ぐために封止する。有利には、ツール100は曲線縁部42を備え、ツール100の縁部42は、
図3Bの矢印「B」で示されるように、「回転」動作で移動して、閉栓された管アセンブリ10内の複数の管14の複数のキャップ22をしっかり固定してよい。
【0028】
管を開栓及び閉栓するためのツールの上記のいずれの実施形態においても、本体の第1の部分は、第2の部分に対して同一面にない関係に構成され得る。
図7は、管を開栓及び閉栓するためのツール200の側面図を示しており、ツール200は、第2の部分50と同一面にない関係にある本体30の第1の部分40を備える。ツール200の第1の部分40は、上記のように、ユーザーによって係合されるように構成されている。第1の部分は、第1の側部46と、第2の側部47とを備える。第2の側部47は、第1の部分40の第2の側部47が表面90に対接して保持されると、少なくとも1個の突起60の終端部62と表面90との間の距離「H」が、突起60に完全に係合されているキャップのすべての部分を表面90から離すのに十分であるように、表面90に対接して配置されるように構成されてもよい。好ましくは、距離「H」は、完全に係合されているキャップ(図示なし)のすべての部分を表面から少なくとも2mm離すのに十分である。幾つかの実施形態では、距離「H」は、完全に係合されているキャップ(図示なし)のすべての部分を表面から少なくとも5mm離すのに十分である。幾つかの実施形態では、距離「H」は、完全に係合されているキャップ(図示なし)のすべての部分を表面から少なくとも10mm離すのに十分である。幾つかの実施形態では、距離「H」は、完全に係合されているキャップ(図示なし)のすべての部分を表面から10mm超離すのに十分である。いずれの実施形態においても、第1の部分は縁部42を備えてもよい。所望により、縁部42は、曲線縁部42及び/又は上記のように任意の溝44を含んでもよい。ツール200の第2の部分50は、いずれも上記のように、底部52から延在する、離間した複数の突起60を備える底部52を備える。
【0029】
図7のツール200を使用すると、わずか2工程でキャップを複数の管から取り外すことができる。開栓工程の1つの工程は、
図4A〜4Bに示され、ツール100について説明されているように、キャップとツールとを係合させることを含む。
図8Aは、
図1Aに示され、説明されている閉栓された管アセンブリ10の一体型閉鎖装置20と第1の動作位置で係合されているツール200を示す。ツール200及びアセンブリ10は、例えば、操作者(図示なし)にツール200の本体30を把持させ、ツール200の1個以上の突起60と1つ以上の開口部(
図1Bの開口部18を参照)との位置を手動で合わさせ、1個以上の突起を1つ以上の開口部に手動で挿入させることにより、第1の動作位置に配置できる。第1の動作位置では、複数の突起60のうちの少なくとも1個が少なくとも1つの開口部(
図1Bの開口部28を参照)から挿入される。好ましくは、少なくとも1個の突起60は、ツール200の底部52の一部が少なくとも1個のキャップ22の上縁部に接触するまで開口部から挿入される。より好ましくは、少なくとも1個の突起60は、底部52の一部が突起60に隣接する2個以上のキャップ22に接触するまで、開口部から挿入される。
【0030】
図8Aに示されるように第1の動作位置にツール200を配置した後で、ツール100について上記で説明され、
図4Cに示されるように、(例えば、矢印「D」によって示される方向に)ツール200を回転させる(例えば、手動で回転させる)ことにより、2本以上の管から複数のキャップ22を取り外す(例えば、同時に取り外す)ことができる。ツールが回転すると、1個以上のキャップ22が閉栓された管アセンブリ10から引き離され、ツール200を十分に回転させると、複数のキャップ22がアセンブリ10から分離される。好都合なことには、ツール200は、時計回り、反時計回りのいずれにも回転できる。閉栓された管アセンブリ10が2本以上の管を含み得る(例えば、アセンブリは、8本又は12本以上の管を含み得る)としても、ツール200を使用して、2本の管又は2本以上の管を開栓してよいことが企図される。
【0031】
ツール200を「D」の方向(図示なし)に更に移動させると、ツール200は、一体型閉鎖装置20が摩擦力及び/又は重力によってツール200の突起60との係合を保持する位置(例えば、
図7に示される位置)に配置される。ツール200を、ツールの突起と係合している一体型閉鎖装置(図示なし)と共に、表面(例えば、
図7に示されるように、実験室の作業台上面などの水平面)に一時的に配置することができる。ツールが表面に載置されている間、複数のキャップがツール上のある位置に保持され、これによって、キャップのどの部分も表面と接触し得ず、したがって、表面に存在し得る物質(例えば、化学薬品、核酸、微生物)によるキャップの汚染を防止する。これにより、操作者は、両手を使用して他の作業(例えば、1本以上の管の間での試薬又は試料の移動)を実行できる。続いて、一体型閉鎖装置20の取り外しに用いた動作を逆順に実行するだけで、一体型閉鎖装置20を複数の管の元の位置に戻すことができる。
【0032】
実施形態
実施形態1は、直線的に向きを揃えられ離間した複数の管の開栓に使用するためのツールであって、この管が、直線的に向きを揃えられ離間した複数のキャップ及び開口部を交互に備える一体型閉鎖装置を使用して閉栓され、各キャップが、キャップ上面を有し、少なくとも2個の接続構造体によって少なくとも1個の隣接するキャップに接続されており、少なくとも2個の接続構造体のそれぞれが接続構造体上面及び接続構造体下面を有し、少なくとも2個の接続構造体及び2個の隣接するキャップが開口部の境界を形成しており、このツールが、
ユーザーによる係合のための第1の部分と、底部及びその底部から延在する離間した複数の突起を備える第2の部分とを有する本体を備え、
各突起が、尺部と、終端部とを備え、
各突起が、一体型閉鎖装置内の開口部の1つと解放可能に係合するように構成されており、
複数の突起が、一体型閉鎖装置内の複数の開口部の2つ以上と位置が合うように構成されている。
【0033】
実施形態2は、複数の突起のそれぞれが開口部内にぴったり適合し、その開口部を通って延在する寸法で形成される、実施形態1に記載のツールである。
【0034】
実施形態3は、複数の突起のそれぞれが、2個の隣接するキャップのキャップ上面によって画定された平面からそれらの間にある接続構造体の少なくとも1個の接続構造体下面までの距離よりも遠くに、底部から延在する、実施形態2に記載のツールである。
【0035】
実施形態4は、第1の部分が縁部を更に備える、実施形態1〜3のいずれか1つに記載のツールである。
【0036】
実施形態5は、縁部が溝を更に備える、実施形態4のツールである。
【0037】
実施形態6は、縁部が曲線縁部を含む、実施形態4又は実施形態5に記載のツールである。
【0038】
実施形態7は、本体が、金属、プラスチックポリマー、木材、及びこれらの複合材からなる群から選択される材料で作製される、実施形態1〜6のいずれか1つに記載のツールである。
【0039】
実施形態8は、少なくとも1個の突起が少なくとも2つの凹面を更に備える、実施形態1〜7のいずれか1つに記載のツールである。
【0040】
実施形態9は、少なくとも1個の突起が、第1の接続構造体と係合するように構成されているキャップ係合要素を備える表面を更に備え、ツールが一体型閉鎖装置と動作可能に係合すると、キャップ係合要素が第1の接続構造体の方に向けられる、実施形態1〜8のいずれか1つに記載のツールである。
【0041】
実施形態10は、突起が、第1のキャップ係合要素とは反対側にある第2のキャップ係合要素を更に備え、第2のキャップ係合要素が、第2の接続構造体と係合するように構成されている、実施形態9のツールである。
【0042】
実施形態11は、
第1の部分が、第2の部分に対して同一面にない関係に構成されており、
第1の部分が第1の側部と、第2の側部とを有し、
第2の部分が、底部と、少なくとも1個の突起とを備え、少なくとも1個の突起が終端部を備え、
第1の部分の第2の側部が表面に対接して保持されると、少なくとも1個の突起の終端部と表面との間の距離が、突起に完全に係合されているキャップのすべての部分を表面から離すのに十分である、実施形態1〜10のいずれか1つに記載のツールである。
【0043】
実施形態12は、突起の終端部と表面との間の距離が、完全に係合されているキャップのすべての部分を表面から少なくとも2mm離すのに十分である、実施形態11に記載のツールである。
【0044】
実施形態13は、突起の終端部と表面との間の距離が、完全に係合されているキャップのすべての部分を表面から少なくとも10mm離すのに十分である、実施形態12に記載のツールである。
【0045】
実施形態14は、
直線的に向きを揃えられ離間した複数のキャップ及び開口部を交互に備える一体型閉鎖装置を使用して閉栓される、長手方向軸に沿って整列される複数の管であって、各キャップが、キャップ上面を有し、少なくとも2個の接続構造体によって少なくとも1個の隣接するキャップに接続されており、少なくとも2個の接続構造体のそれぞれが接続構造体上面及び接続構造体下面を有し、少なくとも2個の接続構造体及び2個の隣接するキャップが、開口部の境界を形成する、複数の管と、
実施形態1〜13のいずれか1つに記載のツールとを準備することと、
少なくとも1個の突起を開口部の少なくとも1つに挿入することと、
実質的に長手方向軸を中心にツールを第1の方向に回転させることと、を含む、複数の管を開栓する方法である。
【0046】
実施形態15は、ツールを使用して管を再閉栓する工程を更に含む、実施形態14に記載の方法である。
【0047】
実施形態16は、ツールを使用して管を再閉栓することが、実質的に長手方向軸を中心にツールを第1の方向と反対方向に回転させることを含む、実施形態15に記載の方法である。
【0048】
実施形態17は、溝を使用してキャップを固定する工程を更に含む、実施形態15又は実施形態16に記載の方法である。
【0049】
管の開栓及び閉栓に適しているツールの多数の実施形態について説明してきた。例えば、幾つかの実施形態では、ツールは、互いに同一面にない関係にある第1の部分と、第2の部分と、を備える。
【0050】
それでも、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な修正がなされてもよい。例えば、本明細書に記載されている1つ以上の特長が、他の記載されている特長と共に、若しくは特長なしで使用されてもよい。更に、本明細書に記載されている幾つかの特長は、管以外の他の容器を開栓するためのツールで使用されてもよい。これらの及び他の実施形態は、以下の特許請求の範囲に含まれる。