特許第5963964号(P5963964)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ミライアル株式会社の特許一覧

<>
  • 特許5963964-溶着継手 図000002
  • 特許5963964-溶着継手 図000003
  • 特許5963964-溶着継手 図000004
  • 特許5963964-溶着継手 図000005
  • 特許5963964-溶着継手 図000006
  • 特許5963964-溶着継手 図000007
  • 特許5963964-溶着継手 図000008
  • 特許5963964-溶着継手 図000009
  • 特許5963964-溶着継手 図000010
  • 特許5963964-溶着継手 図000011
  • 特許5963964-溶着継手 図000012
  • 特許5963964-溶着継手 図000013
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5963964
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】溶着継手
(51)【国際特許分類】
   F16L 47/02 20060101AFI20160721BHJP
【FI】
   F16L47/02
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-528043(P2015-528043)
(86)(22)【出願日】2013年7月22日
(86)【国際出願番号】JP2013069837
(87)【国際公開番号】WO2015011776
(87)【国際公開日】20150129
【審査請求日】2015年11月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000140890
【氏名又は名称】ミライアル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】横山 誠
【審査官】 黒石 孝志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−69880(JP,A)
【文献】 特開2000−161544(JP,A)
【文献】 特開2012−245651(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 47/02 − 47/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶着装置のクランプ部に外周が挟持される筒状の継手本体部を備える加熱溶着性の溶着継手であって、
前記継手本体部は、前記継手本体部の軸方向における端部を有し、前記端部は、ヒータによって溶融されて他の溶着継手の端部と溶着され、
前記クランプ部に挟持されない前記継手本体部の外周の部分であって、前記クランプ部に挟持される前記継手本体部の部分の外周の部分に関して前記端部と反対側の部分には、前記継手本体部の外周の周方向に等間隔で位置決め目盛が存在し、
前記位置決め目盛が前記クランプ部に設けられた基準マークと一致させられて、他の溶着継手と溶着される溶着継手。
【請求項2】
前記継手本体部の外周には、前記位置決め目盛のうちの1つ置きの前記位置決め目盛を認識可能とするマーキング目盛が存在する、請求項1に記載の溶着継手。
【請求項3】
隣り合う前記位置決め目盛の間には、隣り合う前記位置決め目盛の間を等分する補助目盛が存在する、請求項1又は2に記載の溶着継手。
【請求項4】
前記位置決め目盛は、前記継手本体部の軸方向に平行な直線状を有する、請求項1から3のいずれかに記載の溶着継手。
【請求項5】
前記継手本体部の軸方向における長さは60mm以上である、請求項1から4のいずれかに記載の溶着継手。
【請求項6】
第1の前記継手本体部と、
第2の前記継手本体部と、
第3の前記継手本体部と、
前記第1の継手本体部の軸方向における前記第1の継手本体部の一端部、前記第2の継手本体部の軸方向における前記第2の継手本体部の一端部、及び、前記第3の継手本体部の軸方向における前記第3の継手本体部の一端部を接続する継手中央部とを有し、
前記第1の継手本体部の軸心は、前記第2の継手本体部の軸心と一致し、且つ、前記第3の前記継手本体部の軸心と直交する位置関係を有するT字形状を有する、請求項1から5のいずれかに記載の溶着継手。
【請求項7】
2つの前記継手本体部と、
一方の前記継手本体部の軸方向における前記一方の継手本体部の一端部と他方の前記継手本体部の軸方向における前記他方の継手本体部の一端部とを接続する継手中央部とを有し、
前記一方の継手本体部の軸心は、前記他方の継手本体部の軸心と直交する位置関係を有するエルボ形状を有する、請求項1から5のいずれかに記載の溶着継手。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械装置において薬液や洗浄液等の液体を流通させる溶着継手に関する。
【背景技術】
【0002】
溶着継手としては、円筒状を有し、機械装置において樹脂チューブに溶着されて、液体を流通させる構成のものが、従来より知られている。具体的には、溶着継手は、例えば、円筒状の継手本体部を3つ備え、3つの継手本体部の一端部が継手中央部によって接続されて、全体としてT字形状を有するものや、円筒状の継手本体部を2つ備え、それぞれの継手本体部の一端部が継手中央部によって接続されて、全体としてL字形状(エルボ形状)を構成するものが、知られている。
【0003】
円筒状の継手本体部の他端部の内周面により形成される内部空間には、樹脂チューブの一端部が挿入される。樹脂チューブの一端部が挿入された継手本体部の他端部の部分は、クランプ装置により挟持される。そして、当該継手本体部の他端部の部分を挟持しているクランプ装置に設けられたヒータにより、当該継手本体部の他端部の部分、及び、継手本体部の他端部の部分に挿入された樹脂チューブの一端部が加熱され、樹脂チューブの一端部と継手本体部の他端部の部分とが溶着させられる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−67864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
樹脂チューブの一端部と継手本体部の他端部の部分とを溶着する際には、樹脂チューブの周方向における樹脂チューブの位置に対して、継手本体部の周方向における継手本体部の位置を、適切に合わせる必要がある。例えば、特許文献1においては、継手本体部は、外周フランジと、切欠き湾曲凹みと、を有している。クランプ部によって継手本体部が挟持される際に、切欠き湾曲凹みには、係入突起が嵌合されることにより、継手本体部の周方向における継手本体部の位置決めがなされる。
【0006】
しかし、外周フランジや切欠き湾曲凹みは、樹脂チューブに溶着される継手本体部の部分の極めて近傍に存在する。このように外周フランジや切欠き湾曲凹みが継手本体部の溶着される部分の近傍に存在すると、溶着する際に、溶着する部分の溶け具合が変化し、ビードが均一に少ない理想的な溶着をすることが困難である。
【0007】
本発明は、溶着する際に継手本体部の位置決めが容易であり、溶着する部分の溶け具合に変化が生ずることを抑えることができ、溶着の作業性を向上させることができる溶着継手を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、溶着装置のクランプ部に外周が挟持される筒状の継手本体部を備える加熱溶着性の溶着継手であって、前記継手本体部は、前記継手本体部の軸方向における端部を有し、前記端部は、ヒータによって溶融されて他の溶着継手の端部と溶着され、前記クランプ部に挟持されない前記継手本体部の外周の部分であって、前記クランプ部に挟持される前記継手本体部の部分の外周の部分に関して前記端部と反対側の部分には、前記継手本体部の外周の周方向に等間隔で位置決め目盛が存在し、前記位置決め目盛が前記クランプ部に設けられた基準マークと一致させられて、他の溶着継手と溶着される溶着継手に関する。
【0009】
また、前記継手本体部の外周には、前記位置決め目盛のうちの1つ置きの前記位置決め目盛を認識可能とするマーキング目盛が存在することが好ましい。
【0010】
また、隣り合う前記位置決め目盛の間には、隣り合う前記位置決め目盛の間を等分する補助目盛が存在することが好ましい。
【0011】
また、前記位置決め目盛は、前記継手本体部の軸方向に平行な直線状を有することが好ましい。
【0012】
また、前記継手本体部の軸方向における長さは60mm以上であることが好ましい。
【0013】
また、第1の前記継手本体部と、第2の前記継手本体部と、第3の前記継手本体部と、前記第1の継手本体部の軸方向における前記第1の継手本体部の一端部、前記第2の継手本体部の軸方向における前記第2の継手本体部の一端部、及び、前記第3の継手本体部の軸方向における前記第3の継手本体部の一端部を接続する継手中央部とを有し、前記第1の継手本体部の軸心は、前記第2の継手本体部の軸心と一致し、且つ、前記第3の前記継手本体部の軸心と直交する位置関係を有するT字形状を有することが好ましい。
【0014】
また、2つの前記継手本体部と、一方の前記継手本体部の軸方向における前記一方の継手本体部の一端部と他方の前記継手本体部の軸方向における前記他方の継手本体部の一端部とを接続する継手中央部とを有し、前記一方の継手本体部の軸心は、前記他方の継手本体部の軸心と直交する位置関係を有するエルボ形状を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、溶着する際に継手本体部の位置決めが容易であり、溶着する部分の溶け具合に変化が生ずることを抑えることができ、溶着の作業性を向上させることができる溶着継手を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の第1実施形態に係る溶着継手1を示す斜視図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る2つの溶着継手1のうちの一方の溶着継手1が第1クランプ部120に挟持され、他方の溶着継手1が第2クランプ部130に挟持されようとしている様子を示す斜視図である。
図3】本発明の第1実施形態に係る2つの溶着継手1が第1クランプ部120、第2クランプ部130に挟持された様子を示す斜視図である。
図4図3の一点鎖線Aで囲まれた部分を示す拡大斜視図である。
図5】本発明の第1実施形態に係る2つの溶着継手1が第1クランプ部120、第2クランプ部130にそれぞれ挟持された状態で溶着された様子を示す斜視図である。
図6】本発明の第1実施形態に係る2つの溶着継手1が第1クランプ部120、第2クランプ部130にそれぞれ挟持された状態で溶着された様子を示す断面図である。
図7A】本発明の第1実施形態に係る2つの溶着継手1が溶着された様子を示す斜視図である。
図7B】本発明の第1実施形態に係る2つの溶着継手1が溶着された様子を示す側面図である。
図8】本発明の第2実施形態に係る溶着継手1Bを示す斜視図である。
図9】本発明の第3実施形態に係る溶着継手1Cを示す斜視図である。
図10A】本発明の第3実施形態に係る2つの溶着継手1Cが溶着された様子を示す斜視図である。
図10B】本発明の第3実施形態に係る2つの溶着継手1Cが溶着された様子を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の第1実施形態に係る溶着継手1について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る溶着継手1を示す斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る2つの溶着継手1のうちの一方の溶着継手1が第1クランプ部120に挟持され、他方の溶着継手1が第2クランプ部130に挟持されようとしている様子を示す斜視図である。図3は、本発明の第1実施形態に係る2つの溶着継手1が第1クランプ部120、第2クランプ部130に挟持された様子を示す斜視図である。
【0018】
図4は、図3の一点鎖線Aで囲まれた部分を示す拡大斜視図である。図5は、本発明の第1実施形態に係る2つの溶着継手1が第1クランプ部120、第2クランプ部130にそれぞれ挟持された状態で溶着された様子を示す斜視図である。図6は、本発明の第1実施形態に係る2つの溶着継手1が第1クランプ部120、第2クランプ部130にそれぞれ挟持された状態で溶着された様子を示す断面図である。図7Aは、本発明の第1実施形態に係る2つの溶着継手1が溶着された様子を示す斜視図である。図7Bは、本発明の第1実施形態に係る2つの溶着継手1が溶着された様子を示す側面図である。
【0019】
ここで、説明の便宜上、第1の継手本体部10の軸心、第2の継手本体部20の軸心、及び、第3の継手本体部30の軸心に直交する方向であって、図1の紙面の略裏面から表面に向かう方向を前方向D11と定義し、その反対の方向を後方向D12と定義し、これらを前後方向D1と定義する。また、第3の継手本体部30の軸方向における第3の継手本体部30の一端部31(以下「第3の継手本体部30の一端部31」という)から、第3の継手本体部30の軸方向における第3の継手本体部30の他端部32(以下「第3の継手本体部30の他端部32」という)へと向かう方向(図1における上方向)を上方向D21と定義し、その反対の方向を下方向D22と定義し、これらを上下方向D2と定義する。また、第2の継手本体部20から第1の継手本体部10へ向かう方向(図1における略左方向)を左方向D31と定義し、その反対の方向を右方向D32と定義し、これらを左右方向D3と定義する。
【0020】
溶着継手1は、ナットやインコア等の部材が用いられずに、後述の板状ヒータ151が用いられて、直接、他の溶着継手1と溶着させられる。溶着継手1は、第1の継手本体部10と、第2の継手本体部20と、第3の継手本体部30と、継手中央部40とを有する。第1の継手本体部10、第2の継手本体部20、第3の継手本体部30、及び、継手中央部40は、同一の材料である加熱溶着性のフッ素樹脂により一体成形されて構成されている。
【0021】
第1の継手本体部10、第2の継手本体部20、及び、第3の継手本体部30は、同一形状を有している。第2の継手本体部20は、第1の継手本体部10に対して左右方向D3において対称に配置され、また、第3の継手本体部30については、第3の継手本体部30の軸心が第1の継手本体部10の軸心に対して直交する位置関係とされて配置されている。このため、第1の継手本体部10についてのみ説明し、第2の継手本体部20及び第3の継手本体部30については、説明を省略する。
【0022】
第1の継手本体部10は、円筒状を有している。第1の継手本体部10の軸方向(左右方向D3)における長さは、60mmである。第1の継手本体部10の外径は、第1の継手本体部10の軸方向における第1の継手本体部10の一端部11(以下「第1の継手本体部10の一端部11」という)から他端部12(以下「第1の継手本体部10の他端部12」という)に至るまで、一定の値を有している。継手本体部10の外径の値は、φ25.4mm〜φ12.7mmであり、本実施形態では、φ25.4mmである。第1の継手本体部10の内面は、第1の継手本体部10の一端部11から他端部12に向かって拡径するテーパ状を有している。即ち、第1の継手本体部10の内面は、第1の継手本体部10の一端部11から他端部12に向かって、第1の継手本体部10の軸心に対して1°以下の角度をなして拡径している。第1の継手本体部10の他端部12における内径の最大値は、22.2mmである。
【0023】
第1の継手本体部10の一端部11には、位置決め目盛13が存在している。位置決め目盛13は、第1の継手本体部10の一端部11の外面から突出している。位置決め目盛13は、第1の継手本体部10の一端部11の外面において、第1の継手本体部10の一端部11の端縁から他端部12の端縁に向かって左方向D31に、第1の継手本体部10の長手方向における長さの略3分の1程度の長さで延出している。即ち、位置決め目盛13は、第1の継手本体部10の軸方向に平行な直線状を有している。
【0024】
位置決め目盛13が設けられている部分は、図3に示すように、後述の第2クランプ部130に挟持されない第1の継手本体部10の外周の部分であって、第2クランプ部130に挟持される第1の継手本体部10の部分の外周の部分に関して第1の継手本体部10の他端部12と反対側の部分である。位置決め目盛13は、第1の継手本体部10の外周の周方向に等間隔で8つ存在しており、外周一周を、第1の継手本体部10の軸心を中心とした中心角で45°で8等分している。
【0025】
図1に示すように、第1の継手本体部10の外周には、位置決め目盛13のうちの1つ置きの位置決め目盛13を認識可能とするマーキング目盛14が存在している。具体的には、マーキング目盛14は、第1の継手本体部10の一端部11における位置決め目盛13の端部に形成された三角形状の目盛により構成されている。マーキング目盛14は、第1の継手本体部10の軸心を中心とした中心角で0°、90°、180°、及び、270°の位置にそれぞれ設けられている。
【0026】
第1の継手本体部10の軸心は、第2の継手本体部20の軸心と一致する位置関係を有する。第1の継手本体部10の軸心及び第2の継手本体部20の軸心は、左右方向D3に平行な位置関係を有する。また、第3の継手本体部30の軸心は、上下方向D2に平行な位置関係を有する。第1の継手本体部10の軸方向における第1の継手本体部10の一端部11と、第2の継手本体部20の軸方向における第2の継手本体部20の一端部21(以下「第2の継手本体部20の一端部21」という)と、第3の継手本体部30の一端部31とは、近接して配置されている。
【0027】
第1の継手本体部10は、溶着継手1の一部であるため、他のチューブと接続するためのナットやインコアやシール部材等の部品は設けられてない。また、第1の継手本体部10と他のチューブとを接続する部分のシールをするためのテーパを有していない。また、第1の継手本体部10は、他のチューブが第1の継手本体部10の内面により形成された空間に挿入されて第1の継手本体部10と他のチューブとが溶着されるのではなく、図7Aに示すように、右側の溶着継手1の第1の継手本体部10の他端部12と、左側の溶着継手1の第2の継手本体部20の軸方向における第2の継手本体部20の他端部22(以下「第2の継手本体部20の他端部22」という)とが溶着させられる。このため、第1の継手本体部10の内面には、凸部や凹部や段差部は形成されておらず、第1の継手本体部10の軸心を含む断面で見た場合の第1の継手本体部10の内面は、直線状を有している。
【0028】
継手中央部40は、第1の継手本体部10の一端部11、第2の継手本体部20の一端部21、及び、第3の継手本体部30の一端部31を接続する。具体的には、継手中央部40は、左方向D31、右方向D32、及び、上方向D21に向けて、それぞれ開口する略筒状を有している。第1の継手本体部10の一端部11と、第2の継手本体部20の一端部21と、第3の継手本体部30の一端部31とは、継手中央部40のこれらの開口41、42、43に、それぞれ一体成形されて接続されている。従って、第1の継手本体部10の内面により形成される空間、第2の継手本体部20の内面により形成される空間、及び、第3の継手本体部30の内面により形成される空間は、継手中央部40の内面により形成される空間と連通している。このように第1の継手本体部10、第2の継手本体部20、第3の継手本体部30、及び、継手中央部40が接続されて、溶着継手1は、全体としてT字形状を有している。
【0029】
また、継手中央部40の3つの開口の近傍の継手中央部40の外面には、3つの開口41、42、43にそれぞれ接続される第1の継手本体部10、第2の継手本体部20、第3の継手本体部30それぞれのサイズを示すサイズ表示47が存在する。本実施形態では、継手本体部10の外径の値が1インチ(=φ25.4mm)であるため、サイズ表示47として「1」の数値が表示されている。また、第3の継手本体部30が接続されている継手中央部40の開口43は、第1の継手本体部10、第2の継手本体部20が接続されている2つの開口41、42の上端よりも、わずかに上方へ突出した位置関係を有している。
【0030】
継手中央部40の外面であって、第3の継手本体部30が接続されている継手中央部40の開口43と、第1の継手本体部10が接続されている継手中央部40の開口41との間、及び、第3の継手本体部30が接続されている継手中央部40の開口43と、第2の継手本体部20が接続されている継手中央部40の開口42との間の部分には、それぞれ補強部44が設けられている。補強部44は、開口同士の間にクラックが発生することを防止するために、開口41、43、開口42、43同士を直線状に結ぶと共に、当該直線と継手中央部40の外面との間を埋める形状を有している。補強部44は、継手中央部40と一体成形されて形成されている。
【0031】
また、継手中央部40の下部には、溶着継手1を成形する際に用いられる金型(図示せず)のゲート口において成形された部分45が存在している。また、継手中央部40の前面には、品番を表記する為の長方形状の平坦面46が存在する。
【0032】
また、継手中央部40の外面には、開口41、42を形成するために左右方向D3へ延びる筒状の部分と、開口43を形成するために上方向D21へ延びる筒状の部分との境目を形成する肉付け48が形成されている。
【0033】
上記構成による溶着継手1の溶着は、以下のような溶着装置101が用いられて行われる。図2に示すように、溶着装置101は、基台111と、ガイドバー112と、第1クランプ部120と、第2クランプ部130と、第2クランプ部移動装置140と、板状ヒータ151とを供えている。
【0034】
ガイドバー112は、2本の平行な位置関係を有する円柱形状の棒により構成されている。2本のガイドバー112は、それぞれ基台111に固定されている。第1クランプ部120は、第1クランプ部バー固定部121と、第1バー固定部連結部122と、第1クランプ123とを有する。第1クランプ部バー固定部121は、2本のガイドバー112にそれぞれ固定されている。第1バー固定部連結部122は、2つの第1クランプ部バー固定部121を掛け渡すようにして、2つの第1クランプ部バー固定部121にそれぞれ固定されている。
【0035】
第1クランプ123は、上側部124、下側部125を有しており、下側部125は、第1バー固定部連結部122に固定されている。上側部124は、上方向D21へ窪み下方向D22へ向けて開口する半円状の切欠きが形成された上側挟持部126を有している。下側部125は、下方向D22へ窪み上方向D21へ向けて開口する半円状の切欠きが形成された下側挟持部127を有している。上側部124は、下側部125に対して回動可能に下側部125に支持されている。下側部125に対して上側部124が回動することにより、上側挟持部126と下側挟持部127とで第2の継手本体部20を挟持したり、挟持していない状態としたりすることができる。
【0036】
上側部124には、図4に示す後述の上側部134と同様に、基準マーク(図示せず)が存在する。基準マーク(図示せず)は、第2の継手本体部20に当接する上側挟持部126の部分の最上部且つ前後方向D1における中央部に存在しており、上下方向D2に延びる直線状を有している。
【0037】
第2クランプ部130は、2つの第2クランプ部バー固定部131と、第2バー固定部連結部132と、第2クランプ133とを有する。第2クランプ部バー固定部131は、2本のガイドバー112に沿って移動可能に、2本のガイドバー112にそれぞれ支持されている。なお、図2には、2つの第2クランプ部バー固定部131のうちの1つのみ現れている。第2バー固定部連結部132は、2つの第2クランプ部バー固定部131を掛け渡すようにして、2つの第2クランプ部バー固定部131にそれぞれ固定されている。
【0038】
第2クランプ133は、上側部134、下側部135を有しており、下側部135は、第2バー固定部連結部132に固定されている。上側部134は、上方向D21へ窪み下方向D22へ向けて開口する半円状の切欠きが形成された上側挟持部136を有している。下側部135は、下方向D22へ窪み上方向D21へ向けて開口する半円状の切欠きが形成された下側挟持部137を有している。上側部134は、下側部135に対して回動可能に支持されている。下側部135に対して上側部134が回動することにより、上側部134と下側部135とで第1の継手本体部10を挟持したり、挟持していない状態としたりすることができる。
【0039】
上側部134には、基準マーク138が存在する。基準マーク138は、第1の継手本体部10に当接する上側挟持部136の部分の最上部且つ前後方向D1における中央部に存在しており、上下方向D2に延びる直線状を有している。第2クランプ133の上側部134に設けられた基準マーク138は、第1クランプ123の上側部124に設けられた基準マーク(図示せず)と、常に、左右方向D3において一致する位置関係を有している。この構成により、図2の左側の溶着継手1の第3の継手本体部30のマーキング目盛14のある位置決め目盛13を、第1クランプ123の基準マーク(図示せず)に一致させ、且つ、図2の右側の溶着継手1の第1の継手本体部10のマーキング目盛14のある位置決め目盛13を、第2クランプ133の基準マーク138に一致させる。これにより、図2の左側の溶着継手1の第2の継手本体部20の軸心と、図2の右側の溶着継手1の第1の継手本体部10の軸心と、が一致し、且つ、図2の左側の溶着継手1の第3の継手本体部30の軸心と、図2の右側の溶着継手1の第3の継手本体部30の軸心と、が平行になる。
【0040】
図6等に示すように、第2クランプ部移動装置140は、サーボモータ141と、ネジ付きシャフト142と、シャフト係合部143とを備えている。サーボモータ141は、電源(図示せず)に電気的に接続されており、電源から電力が供給されることにより駆動可能である。サーボモータ141の出力軸には、ネジ付きシャフト142が固定されている。ネジ付きシャフト142の軸心は、2本のガイドバー112と平行の位置関係を有している。サーボモータ141が駆動することにより、ネジ付きシャフト142が回転する。
【0041】
ネジ付きシャフト142の外周面には、雄ネジが螺刻されており、雄ネジには、シャフト係合部143が螺合されている。シャフト係合部143は、第2バー固定部連結部132に固定されている。従って、サーボモータ141が駆動することにより、ネジ付きシャフト142が回転する。これによりシャフト係合部143は、第2バー固定部連結部132及び第2クランプ133と一体で、ガイドバー112の軸方向である左右方向D3へ移動する。
【0042】
図2等に示すように、板状ヒータ151は、上下方向D2及び前後方向D1に平行な板状を有している。板状ヒータ151は、上下方向D2及び前後方向D1に平行な位置関係を維持した状態で、上下方向D2及び左右方向D3へ移動可能に支持する移動支持装置(図示せず)により支持されている。
【0043】
上記構成による溶着継手1同士の溶着は、以下のようにして行われる。先ず、2つの溶着継手1を用意する。次に、第1クランプ123の上側部124を回動させて第1クランプ123の上側部124と下側部125との間に左側の溶着継手1の第2の継手本体部20を配置させ、第1クランプ123の上側部124を回動させて、第1クランプ123の上側部124と下側部125とで図2の左側の溶着継手1の第2の継手本体部20の外周を挟持する。
【0044】
この際、第1クランプ123によって挟持される第2の継手本体部20の部分は、位置決め目盛13が設けられていない部分であって位置決め目盛13の近傍である。後述のようにマーキング目盛14のある位置決め目盛13を、第2クランプ133の上側部134に設けられた基準マーク138と一致させるのと同様に、マーキング目盛14のある位置決め目盛13を、第1クランプ123の上側部124に設けられた基準マーク(図示せず)と一致させた位置関係として、第1クランプ123の上側部124と下側部125とで第2の継手本体部20を挟持する。
【0045】
次に、第2クランプ133の上側部134を回動させて第2クランプ133の上側部134と下側部135との間に、図2の右側の溶着継手1の第1の継手本体部10を配置させ、第2クランプ133の上側部134を回動させて、第2クランプ133の上側部134と下側部135とで、図3に示すように、左側の溶着継手1の第1の継手本体部10の外周を挟持する。
【0046】
この際、第2クランプ133によって挟持される第1の継手本体部10の部分は、位置決め目盛13が設けられていない部分であって位置決め目盛13の近傍である。図4に示すように、マーキング目盛14のある位置決め目盛13を、第2クランプ133の上側部134に設けられた基準マーク138と一致させた位置関係として、第2クランプ133の上側部134と下側部135とで第1の継手本体部10を挟持する。なお、図4は、第2クランプ133によって第1の継手本体部10が挟持される直前の状態を示しているため、図4において、基準マーク138と位置決め目盛13とは離間している。第2クランプ133によって第1の継手本体部10が挟持されたときには、基準マーク138と位置決め目盛13とは、側方視で一致する。
【0047】
また、図2図3に示すように、サーボモータ141を駆動させて、第2クランプ133に挟持されている溶着継手1と共に、第2クランプ部130を、第1の継手本体部10に近づく方向(左方向D31)へ移動させる。次に、板状ヒータ151を、第1の継手本体部10の軸心位置であって、右側の溶着継手1の第1の継手本体部10の他端部12と、左側の溶着継手1の第2の継手本体部20の他端部22との間に移動させて挿入する。これにより、第2の継手本体部20の他端部22と第1の継手本体部10の他端部12とを溶融させる。
【0048】
次に、板状ヒータ151を、左側の溶着継手1の第2の継手本体部20の他端部22と、右側の溶着継手1の第1の継手本体部10の他端部12との間から退避させる。次に、再び、サーボモータ141を駆動させて、第2クランプ133に挟持されている第1の継手本体部10と共に、第2クランプ部130を、左側の溶着継手1の第2の継手本体部20に近づく方向(左方向D31)へ移動させる。そして、図5に示すように、右側の溶着継手1の第1の継手本体部10の他端部12を、左側の溶着継手1の第2の継手本体部20の他端部22に当接させる。これにより、図7Aに示すように、右側の溶着継手1の第1の継手本体部10の他端部12は、左側の溶着継手1の第2の継手本体部20の他端部22に溶着される。
【0049】
上記構成の第1実施形態に係る溶着継手1によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0050】
前述のように、第1クランプ部120に挟持されない第2の継手本体部20の外周の部分であって、第1クランプ部120に挟持される第2の継手本体部20の部分の外周の部分に関して他端部22と反対側の部分には、第2の継手本体部20の外周の周方向に等間隔で位置決め目盛13が存在する。同様に、第2クランプ部130に挟持されない第1の継手本体部10の外周の部分であって、第2クランプ部130に挟持される第1の継手本体部10の部分の外周の部分に関して他端部12と反対側の部分には、第1の継手本体部10の外周の周方向に等間隔で位置決め目盛13が存在する。
【0051】
このため、溶着継手1の位置決め目盛13と、第1クランプ部120に設けられた基準マーク(図示せず)とを一致させ、且つ、溶着継手1の位置決め目盛13と、第2クランプ部130に設けられた基準マーク138とを一致させて、一方の溶着継手1と他方の溶着継手1とを溶着することにより、第2の継手本体部20、第1の継手本体部10の外周の周方向において、一方の溶着継手1と他方の溶着継手1とを、容易に高い精度で一致した位置関係として、一方の溶着継手1と他方の溶着継手1とを溶着することができる。
【0052】
特に溶着継手1同士は、直接溶着されるため、従来のように、2つの溶着継手の間に樹脂チューブを接続していた場合と比較して手直しが出来ない為、より高い精度で溶着継手1同士が溶着されることが望まれる。このような場合に、短い作業時間で、図7Bに示すように、側面視で、一方の溶着継手1と他方の溶着継手1とが、完全に重なり合うように、一方の溶着継手1と他方の溶着継手1とを溶着することができる。
【0053】
また、第1、第2、第3の継手本体部10、20、30の外周には、位置決め目盛13のうちの1つ置きの位置決め目盛13を認識可能とするマーキング目盛14が存在する。このため、位置決め目盛13の形状が全て同一の場合であっても、第1、第2、第3の継手本体部10、20、30の軸心を中心とした中心角が何度の位置決め目盛13であるかを容易に認識することができる。
【0054】
また、位置決め目盛13は、第1、第2、第3の継手本体部10、20、30の軸方向に平行な直線状を有する。このため、視認性を高めることができ、クランプ部に設けられた基準マーク(図示せず)、基準マーク138を、直線状の位置決め目盛13に容易に一致さることができる。
【0055】
第1、第2、第3の継手本体部10、20、30の軸方向における長さは60mmであるため、従来では、第2の継手本体部と第1の継手本体部との間に樹脂チューブを接続させていたが、樹脂チューブを用いずに、直接、一方の溶着継手1の第2の継手本体部20と、他方の溶着継手1の第1の継手本体部10とを溶着することができる。
【0056】
これにより、従来の溶着継手の場合には、一方の溶着継手の第2の継手本体部と樹脂チューブの一端部との溶着部分と、樹脂チューブの他端部と他方の溶着継手の第1の継手本体部との、2箇所の溶着部分が存在していたが、これを1箇所にすることができ、溶着箇所を減らすことができる。この結果、溶着により生ずるビードによって、溶着継手1内を流通する薬液等の流れの圧力損失が変化したり、薬液の流速や流量が変化したりすることを、極力抑えることができる。また、樹脂チューブを用いずに済むため、溶着継手1同士を連通するための溶着作業の容易化を図ることができ、溶着継手1同士の間の距離を短くすることが可能である。
【0057】
また、第1の継手本体部10の軸心が、第2の継手本体部20の軸心と一致し、且つ、第3の継手本体部30の軸心と直交する位置関係を有するT字形状を、溶着継手1は有する。このため、T字形状の一方の溶着継手1の第2の継手本体部20と、T字形状の他方の溶着継手1の第1の継手本体部10とを溶着することにより、2つの溶着継手1を溶着することができる。
【0058】
次に、本発明の第2実施形態による溶着継手について、図8を参照しながら説明する。図8は、本発明の第2実施形態に係る溶着継手1Bを示す斜視図である。第2実施形態による溶着継手1Bの第1の継手本体部10B、第2の継手本体部20B、及び、第3の継手本体部30Bには、補助目盛13Bが存在する点において、第1実施形態による溶着継手1とは異なる。
【0059】
これら以外の構成については、第1実施形態と同様であるため、同一の部材については、同一の符号を付し、説明を省略する。また、第1の継手本体部10B、第2の継手本体部20B、及び、第3の継手本体部30Bは、同一形状を有しているため、第1の継手本体部10Bについてのみ説明し、第2の継手本体部20B及び第3の継手本体部30Bについては、説明を省略する。
【0060】
第1の継手本体部10Bの外面の周方向において隣り合う位置決め目盛13の間には、隣り合う位置決め目盛13の間を3等分する補助目盛13Bが2つ存在している。補助目盛13Bは、位置決め目盛13と同一の形状を有している。
【0061】
即ち、補助目盛13Bは、第1の継手本体部10Bの一端部11Bの外面から突出している。補助目盛13Bは、第1の継手本体部10Bの一端部11Bの外面において、第1の継手本体部10Bの一端部11Bの端縁から他端部12Bの端縁に向かって左方向D31に、第1の継手本体部10Bの長手方向における長さの略3分の1程度の長さで延出している。即ち、補助目盛13Bは、第1の継手本体部10Bの軸方向に平行な直線状を有している。補助目盛13Bが設けられている部分は、第2クランプ部130に挟持されない第1の継手本体部10Bの外周の部分であって、第2クランプ部130に挟持される第1の継手本体部10Bの部分の外周の部分に関して第1の継手本体部10Bの他端部12Bと反対側の部分である。
【0062】
上記構成の第2実施形態に係る溶着継手1Bによれば、以下のような効果を得ることができる。上述のように、隣り合う位置決め目盛13の間には、隣り合う位置決め目盛13の間を等分する補助目盛13Bが存在する。このため、第1、第2、第3の継手本体部10B、20B、30Bの周方向において、第1、第2、第3の継手本体部10B、20B、30Bの軸心を中心とした中心角で、位置決め目盛13よりも細かい所定の中心角だけずらした(回転させた)状態として、溶着継手1Bを第1クランプ部120又は第2クランプ部130に挟持することを容易とすることができる。
【0063】
次に、本発明の第3実施形態による溶着継手について、図9図10A、10Bを参照しながら説明する。図9は、本発明の第3実施形態に係る溶着継手1Cを示す斜視図である。図10Aは、本発明の第3実施形態に係る2つの溶着継手1Cが溶着された様子を示す斜視図である。図10Bは、本発明の第3実施形態に係る2つの溶着継手1Cが溶着された様子を示す側面図である。
【0064】
第3実施形態による溶着継手1Cは、全体としてT字形状を有しておらず、エルボ形状(略L字形状)を有しており、継手中央部40とは異なる継手中央部40Cを有する点において、第2実施形態による溶着継手1Bとは異なる。これら以外の構成については、第2実施形態と同様であるため、同一の部材については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0065】
溶着継手1Cは、2つの継手本体部20C、30Cと、継手中央部40Cとを有している。2つの継手本体部20C、30Cは、第2の実施形態による溶着継手1Bの第1の継手本体部10Bと同一であるため、説明を省略する。2つの継手本体部の内の一方の継手本体部20Cの軸心は、他方の継手本体部30Cの軸心と直交する位置関係を有して配置されている。2つの継手本体部20C、30Cの内の一方の継手本体部20Cの一端部21Cと、他方の継手本体部の一端部31Cとは、近接して配置されている。
【0066】
継手中央部40Cは、略L字状に折れ曲がった筒状を有している。継手中央部40Cは、一方の継手本体部20Cの一端部21Cと他方の継手本体部30Cの一端部31Cとを接続する。具体的には、継手中央部40Cは、右方向D32及び上方向D21に向けて、それぞれ開口する略筒状を有している。一方の継手本体部20Cの一端部21Cと、他方の継手本体部30Cの一端部31Cとは、継手中央部40Cのこれらの開口42C、43Cに、それぞれ一体成形されて接続されている。
【0067】
従って、一方の継手本体部20Cの内面により形成される空間、及び、他方の継手本体部30Cの内面により形成される空間は、継手中央部40Cの内面により形成される空間と連通している。このように一方の継手本体部20C、他方の継手本体部30C、及び、継手中央部40Cが接続されて、溶着継手1Cは、全体としてエルボ形状(L字形状)を有している。
【0068】
上記構成の第3実施形態に係る溶着継手1Cによれば、以下のような効果を得ることができる。上述のように、一方の継手本体部20Cの軸心が他方の継手本体部30Cの軸心と直交する位置関係を有するエルボ形状を、溶着継手1Cは有する。
【0069】
このため、一方の溶着継手1の継手本体部20Cのマーキング目盛14のある位置決め目盛13を、第1クランプ123(図2等参照)の基準マーク(図示せず)に一致させ、且つ、他方の溶着継手1の継手本体部20Cのマーキング目盛14のある位置決め目盛13を、第2クランプ133の基準マーク138に一致させて、継手本体部20C、20C同士を溶着する。
【0070】
これにより、継手本体部20Cの外周の周方向において、一方の溶着継手1Cの継手本体部20Cと他方の溶着継手1Cの継手本体部20Cとを、高い精度で一致した位置関係として、図10Aに示すように、一方の溶着継手1Cと他方の溶着継手1Cとを溶着することができる。即ち、図10Bに示すように、側面視で、一方の溶着継手1Cの継手本体部30Cと他方の溶着継手1Cの継手本体部30Cとが、完全に重なり合うように、一方の溶着継手1Cと他方の溶着継手1Cとを溶着することができる。
【0071】
本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的範囲において変形が可能である。例えば、溶着継手の形状は、T字形状やエルボ形状に限定されない。
【0072】
また、継手本体部(第1の継手本体部、第2の継手本体部、第3の継手本体部)や継手中央部の形状や寸法は、本実施形態の形状や寸法に限定されない。例えば、第1の継手本体部10の軸方向における長さは、60mmであったが、この値に限定されない。第1の継手本体部の軸方向における長さは、60mm以上であればよい。また、マーキング目盛14は、位置決め目盛13のうちの1つ置きの位置決め目盛13を認識可能としたが、1つ置きに限定されない。
【0073】
また、第1の継手本体部10、第2の継手本体部20、第3の継手本体部30、及び、継手中央部40は、同一の材料である加熱溶着性のフッ素樹脂により一体成形されて構成されていたが、これに限定されない。例えば、塩化ビニル樹脂や、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリエーテルエーテルケトン等を用いてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1 溶着継手
10 第1の継手本体部
11 一端部
12 他端部
13 位置決め目盛
13B 補助目盛
14 マーキング目盛
20 第2の継手本体部
20C 一方の継手本体部
13 第3の継手本体部
30C 他方の継手本体部
40、40C 継手中央部
101 溶着装置
120 第1クランプ部
130 第2クランプ部
138 基準マーク
151 板状ヒータ(ヒータ)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10A
図10B