(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5963972
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 15/01 20060101AFI20160721BHJP
G03G 21/08 20060101ALI20160721BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20160721BHJP
【FI】
G03G15/01 M
G03G21/08
G03G15/00 303
G03G15/00 651
G03G15/00 680
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-545536(P2015-545536)
(86)(22)【出願日】2015年2月19日
(86)【国際出願番号】JP2015054624
(87)【国際公開番号】WO2015141373
(87)【国際公開日】20150924
【審査請求日】2015年9月11日
(31)【優先権主張番号】特願2014-57903(P2014-57903)
(32)【優先日】2014年3月20日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼上 愛
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 陽介
(72)【発明者】
【氏名】塚原 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】門田 雅樹
【審査官】
松本 泰典
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−162113(JP,A)
【文献】
特開2007−264167(JP,A)
【文献】
特開2007−219117(JP,A)
【文献】
特開2008−26441(JP,A)
【文献】
特開2007−210137(JP,A)
【文献】
特開2000−127489(JP,A)
【文献】
特開2008−58938(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/01
G03G 15/00
G03G 21/08
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
前記画像形成装置は複数の画像形成ユニットを備え、
前記複数の画像形成ユニットは、前記複数の画像形成ユニットのうちの少なくとも1つの介在画像形成ユニットと、前記介在画像形成ユニットの両端に隣接する1又は2以上の端部画像形成ユニットとを含み、
前記複数の画像形成ユニットのそれぞれは、感光体ドラムと、前記感光体ドラムを除電する発光素子と、前記感光体ドラムを加熱する発熱体とを含み、
前記介在画像形成ユニットの前記発熱体に投入される電力の大きさは、前記端部画像形成ユニットの前記発熱体に投入される電力の大きさとは異なり、
前記発光素子及び前記発熱体は互いに独立して、オンオフ制御され、
前記複数の画像形成ユニットのそれぞれは、基板を更に含み、
前記発光素子及び前記発熱体は、前記基板の一方の主面に直線上に配置されている、画像形成装置。
【請求項2】
記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
前記画像形成装置は複数の画像形成ユニットを備え、
前記複数の画像形成ユニットは、前記複数の画像形成ユニットのうちの少なくとも1つの介在画像形成ユニットと、前記介在画像形成ユニットの両端に隣接する1又は2以上の端部画像形成ユニットとを含み、
前記複数の画像形成ユニットのそれぞれは、感光体ドラムと、前記感光体ドラムを除電する発光素子と、前記感光体ドラムを加熱する発熱体とを含み、
前記介在画像形成ユニットの前記発熱体に投入される電力の大きさは、前記端部画像形成ユニットの前記発熱体に投入される電力の大きさとは異なり、
前記発光素子及び前記発熱体は互いに独立して、オンオフ制御され、
前記複数の画像形成ユニットのそれぞれは、基板を更に含み、
前記発光素子及び前記発熱体の各々は、前記基板の前記一方の主面に並列に配置されている、画像形成装置。
【請求項3】
入力の受電端子及び出力の受電端子を含む制御基板を更に備え、
前記基板及び前記制御基板は互いに独立して、分離されている、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御基板上に前記発熱体への電流を調整する制限抵抗が実装されており、前記制限抵抗の大きさは、対応する前記画像形成ユニットに応じて異なる、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御基板上に前記発光素子への電流を調整する制限抵抗が実装されている、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記基板の反りを規制する基板反り規制部材を備え、
前記基板反り規制部材は前記基板に配置されている、請求項1に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真プロセスを利用した画像形成装置は、各色(ブラック、イエロー、シアン、又はマゼンタ)に対応する複数の画像形成ユニットを有している。複数の画像形成ユニットの各々に含まれる感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、この静電潜像をトナー現像して顕像化する。このような画像形成ユニットには、感光体ドラムの表面の不要な帯電及び静電潜像を消去するために、感光体ドラムの表面に光を照射して除電する除電器が設けられている。
【0003】
感光体ドラムにおいて、一般的には、環境対応の観点から、耐摩耗性に優れ長寿命可能な感光体として、アモルファスシリコンが用いられている。アモルファスシリコンの表面の分子構造が水分を吸着しやすいため、感光体ドラムの表面に水分が吸着されやすくなる。感光体ドラムの表面に水分が吸着されると、感光体ドラムの表面抵抗が下がり、静電潜像のエッジで表面電位が低下する。その結果、画像品質が低下する。
【0004】
そこで、感光体ドラムの近傍に、感光体ドラムの表面を加熱する発熱体を実装した基板を備えることが提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の画像形成装置では、基板の一方の主面に感光体ドラムを除電する発光素子が設けられ、基板の他方の主面に感光体ドラムを加熱する発熱体が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−264167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置は、現像器への用紙進入上流側(進入側)と下流側(排出側)とを画像形成部の両端部とした場合、両端部に位置する画像形成ユニットに含まれる発熱体に投入される電力と、画像形成部中央に位置する画像形成ユニットに含まれる発熱体に投入される電力とが同じであるとき、両端部に位置する画像形成ユニットに含まれる感光体ドラムの温度変化と、中央に位置する画像形成ユニットに含まれる感光体ドラムの温度変化とが異なる。そのため、複数の感光体ドラムの温度が不均一になり、両端部の感光体ドラムへの加熱が不十分となってしまう。その結果、高湿環境下において、画像流れによる画像品質の低下を防止することができなかった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高湿環境下において画像流れによる画像品質の低下を防止することができる画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記画像形成装置は複数の画像形成ユニットを備える。前記複数の画像形成ユニットは、前記複数の画像形成ユニットのうちの少なくとも1つの介在画像形成ユニットと前記介在画像形成ユニットの両端に隣接する1又は2以上の端部画像形成ユニットとを含む。前記複数の画像形成ユニットのそれぞれは、感光体ドラムと、前記感光体ドラムを除電する発光素子と、前記感光体ドラムを加熱する発熱体とを含む。前記介在画像形成ユニットの前記発熱体に投入される電力の大きさは、前記端部画像形成ユニットの前記発熱体に投入される電力の大きさとは異なる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、高湿環境下において画像流れによる画像品質の低下を防止することができる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態に係る複数の画像形成ユニットの配置を示す模式図である。
【
図2】投入電力に対する各感光体ドラムの温度変化を示すグラフである。
【
図3】本実施形態に係る画像形成ユニットの回路構成図である。
【
図4】本実施形態に係る画像形成ユニットの更に別の回路構成図である。
【
図5】本実施形態に係る1つの画像形成ユニットを示す模式図である。
【
図6】本実施形態に係る基板上の発熱体と発光素子との配置を示す模式図である。
【
図7】本実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0012】
図1は、本実施形態に係る複数の画像形成ユニット110の配置を示す模式図である。画像形成装置100は、複数の画像形成ユニット110a〜110dを含む。画像形成ユニット110bは、画像形成ユニット110aと画像形成ユニット110cとの間に位置する。画像形成ユニット110cは、画像形成ユニット110bと画像形成ユニット110dとの間に位置する。画像形成ユニット110aと画像形成ユニット110dとの間に位置する画像形成ユニット110b及び110cを介在画像形成ユニットと称し、介在画像形成ユニットの端部に位置する画像形成ユニット110a及び110dを端部画像形成ユニットと称する。
図1は、画像形成装置100の一部を示しているが、説明の明確化のため現像器等の記載を省略している。
【0013】
画像形成ユニット110は、感光体ドラム120とクリーニング装置180と現像器とを含む。クリーニング装置180は、除電器160を含む。除電器160は、基板161と発熱体163と発光素子162とを含む。
【0014】
画像形成ユニット110aは、感光体ドラム120aとクリーニング装置180aと現像器とを含む。クリーニング装置180aは、除電器160aを含む。除電器160aは、基板161aと発熱体163aと発光素子162aとを含む。画像形成ユニット110bは、感光体ドラム120bとクリーニング装置180bと現像器とを含む。クリーニング装置180bは、除電器160bを含む。除電器160bは、基板161bと発熱体163bと発光素子162bとを含む。画像形成ユニット110cは、感光体ドラム120cとクリーニング装置180cと現像器とを含む。クリーニング装置180cは、除電器160cを含む。除電器160cは、基板161cと発熱体163cと発光素子162cを含む。画像形成ユニット110dは、感光体ドラム120dとクリーニング装置180dと現像器とを含む。クリーニング装置180dは、除電器160dを含む。除電器160dは、基板161dと発熱体163dと発光素子162dとを含む。
【0015】
発光素子162は、感光体ドラム120の表面に光を照射することにより感光体ドラム120から除電する。発熱体163は、感光体ドラム120の表面の水分を蒸発させるために感光体ドラム120を加熱する。
【0016】
図2は、投入電力に対する各感光体ドラムの温度変化を示すグラフである。感光体ドラムを加熱するために、発熱体に電力が投入される。
図2において、線Aは、複数の感光体ドラムの端部に位置する感光体ドラムAの温度変化であり、線Bは、複数の感光体ドラムの中心に位置する感光体ドラムBの温度変化である。
図2では、電力を投入してから5時間後の感光体ドラムA及びBの温度の測定結果を示す。発熱体に投入される電力が感光体ドラムAの近傍にある発熱体Aと感光体ドラムBの近傍にある発熱体Bとで同じであると、感光体ドラムBの温度変化は、感光体ドラムAの温度変化より高くなることが理解できる。感光体ドラムAは、発熱体Aにより加熱される。また、感光体ドラムBは、発熱体A、及び発熱体Bにより加熱される。
【0017】
図3は、本実施形態に係る画像形成ユニット110の回路構成図である。画像形成装置100において、発光素子162は、例えば、発光ダイオードである。発熱体163は、例えば、抵抗素子である。画像形成ユニット110は、制御基板166を更に備えることができる。制御基板166は、入力の受電端子168a、168b、168d、及び168e、並びに出力の受電端子168c、及び168fを備えている。受電端子168a及び168bを介して、発光素子162a及び162d、並びに発熱体163a及び163dへ電力が供給される。また、受電端子168d及び168eを介して、発光素子162b及び162c、並びに発熱体163b及び163cへ電力が供給される。発光素子162a〜162d及び発熱体163a〜163dは、1又は2以上の直列回路を有しており、これらの直列回路が並列に接続されている。なお、受電端子168a〜168fは、スルーホールに限らず、コネクターであってもよい。
【0018】
感光体ドラム120aの温度変化及び120dの温度変化と、感光体ドラム120bの温度変化及び120cの温度変化とを同じにするために、発熱体163a及び163dに投入される電力と、発熱体163b及び発熱体163cに投入される電力とが異なるように発熱体163a〜163dへの投入電力を調整する。制御基板166は、制限抵抗164を備える。制限抵抗164により発熱体163の電流値を制御し、発熱体163からの熱量を調整する。
【0019】
制御基板上には、発熱体への電流を調整する制限抵抗が実装されている。制限抵抗の大きさは、対応する画像形成ユニットに応じて異なる。例えば、発熱体163a〜163dを含むそれぞれの回路上の制限抵抗164の個数は、異なってもよい。具体的には、発熱体163b及び163cを含む回路上にある制限抵抗164の個数と、発熱体163a及び163dを含む回路上にある制限抵抗164の個数とを比較すると、発熱体163b及び163cを含む回路上にある制限抵抗164の方が多い。これにより、発熱体163からの熱量を微調整することができる。なお、発熱体163a及び163dを含む回路上にある制限抵抗164は、なくてもよい。
【0020】
更に、制限抵抗164は、発光素子162の電流値を制御する。制限抵抗164により発光素子162の電流値を制御し、発光素子162からの光量を調整する。制限抵抗164が制御基板166上に設けられている場合と、制限抵抗164が基板161上に設けられている場合とを比較すると、制限抵抗164が制御基板166上に設けられている場合は、制限抵抗164の熱により、基板161が加熱されない。その結果、発光素子162が感光体ドラム120を除電するときに、制限抵抗164の熱により感光体ドラム120が加熱されずに、画像品質の悪化を抑制することができる。
【0021】
また、発光素子162と発熱体163との入力側の配線は別々であり、発光素子162及び発熱体163の出力側の配線は同一である。画像形成ユニット110の回路構成をこのような回路構成とすることで、発光素子162及び発熱体163を互いに独立して、オンオフ制御することができる。例えば、発光素子162をオンにして感光体ドラム120を除電するときに、発熱体163をオフにすることができる。
【0022】
図4は、本実施形態に係る画像形成ユニット110の更に別の回路構成図である。制御基板166は、入力の受電端子169a及び169d、並びに出力の受電端子169b、169c、169e及び169fを備える。
図4において、発熱体163及び発光素子162の入力側の配線は同一であり、発熱体163及び発光素子162の出力側の配線は別々であること以外は、
図3と画像形成ユニット110の回路構成の概略は同じである。画像形成ユニット110の回路構成をこのような回路構成にすることで、
図3と同様な効果を得ることができる。更に、発光素子162及び発熱体163の入力側の配線を同一にする場合と、発光素子162及び発熱体163の入力側の配線を別々にする場合とを比較すると、発光素子162及び発熱体163の入力側の配線を同一にした場合の方が、回路構成が簡単になり、基板161を小さくすることができる。
【0023】
図5は、本実施形態に係る1つの画像形成ユニット110を示す模式図である。除電器160は、感光体ドラム120の表面に残った電荷を除電する。除電器160は、基板反り規制部材165を更に備え得る。
図1及び
図5に示すように、発光素子162及び発熱体163は、感光体ドラム120の長手方向に沿って並列に配置されている。発光素子162と発熱体163とを並列に配置することにより、設計工数を低減することができる。
【0024】
基板反り規制部材165は、発熱体163の熱により基板161の反りを規制し、基板161の反りの発生を抑制することができる。基板反り規制部材165は、基板161の長手方向に延在するように設けられている。基板反り規制部材165に用いられる材料としては、絶縁材料であれば特に限定されないが、絶縁材料の中でも樹脂であることが好ましい。
【0025】
クリーニング装置180は、クリーニングブレード171及びトナー回収スクリュー172を更に備え得る。クリーニングブレード171は、感光体ドラム120の表面に残留するトナーを掻き落とす。トナー回収スクリュー172は、掻き落としたトナーをトナー回収路の端部まで搬送する。
【0026】
図6は、本実施形態に係る基板161上の発熱体163と発光素子162との配置を示す模式図である。基板161の一方の主面に、発光素子162と発熱体163と基板反り規制部材165とが配置されている。
【0027】
基板反り規制部材165は、基板161の両端に配置されることが好ましい。この場合、基板反り規制部材165は、基板161の長手方向と直交する方向に延在するように設けられる。
【0028】
なお、
図1及び
図5と異なり、
図6に示すように、発光素子162及び発熱体163は感光体ドラム120の長手方向に沿って交互に直線上に配置されていてもよい。また、
図3及び
図4に示す画像形成ユニット110の回路構成は、
図1、
図2及び
図5を参照して説明した発光素子162及び発熱体163を感光体ドラム120の長手方向に沿って並列に配置する構成、及び、交互に直線上に配置する構成に適用可能である。
【0029】
図7は、本実施形態に係る画像形成装置100の内部構成を示す断面図である。画像形成装置100は、画像形成ユニット110を備える。
【0030】
画像形成ユニット110は、
図1を参照して説明した感光体ドラム120及び除電器160以外に、帯電器150、露光器140、現像器130、及び定着器170を備える。画像形成装置100は、例えば、プリンターである。画像形成ユニット110は、シートに画像を形成する。除電器160は、感光体ドラム120の表面の電荷を除電する。なお、除電器160については、
図1〜
図6を参照して既に説明したため、詳細な説明は省略する。
【0031】
画像が形成される際には、感光体ドラム120は反時計まわりに回転し、帯電器150が感光体ドラム120の表面を一様に帯電する。次いで、露光器140が、パーソナルコンピューター等から画像入力部に入力された画像データに基づいて、感光体ドラム120の表面に光を照射し、感光体ドラム120の表面に静電潜像を形成する。次いで、現像器130において、現像バイアス電圧により、感光体ドラム120の表面に形成された静電潜像に各色のトナーが飛翔して付着し、トナー像を形成する。
【0032】
感光体ドラム120の表面に形成された各色のトナー像は、1次転写ローラーにより、中間転写ベルトに順次1次転写されて色重ねされる。これにより、中間転写ベルト上にフルカラーのトナー像が形成される。
【0033】
フルカラーのトナー像が転写された用紙は、定着器170に搬送される。定着ローラーを用いた加熱及び加圧により、トナー像が用紙の表面に定着し、フルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された用紙は、その後、排出ローラーによって画像形成装置100の本体の外に排出される。
【0034】
以上、
図1〜
図7を参照して本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0035】
図1〜
図7を参照して説明した4つの画像形成ユニット110a〜110dのうち、画像形成ユニット110b及び110cは介在画像形成ユニットであり、画像形成ユニット110a及び110dは端部画像形成ユニットである。介在画像形成ユニットは、画像形成ユニット110b、又は110cであってもよい。例えば、介在画像形成ユニットが画像形成ユニット110bの場合に、端部画像形成ユニットは画像形成ユニット110a、110c、又は110dである。また、介在画像形成ユニットが画像形成ユニット110cの場合に、端部画像形成ユニットは画像形成ユニット110a、110b、又は110dである。すなわち、端部画像形成ユニットは4つの画像形成ユニット110a〜110dの介在画像形成ユニットの両端に位置することに限定されない。4つ以外の3つ以上の画像形成ユニットの場合も同様である。
【0036】
本発明の画像形成装置100によれば、高湿環境下において、画像流れによる画像品質の低下を防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、電子写真プロセスを利用した画像形成装置(例えば、プリンター、複写機、又は複合機)の分野に利用することができる。