【実施例】
【0028】
(実施例1、比較例1および2)
下記表1記載の処方に従ってフィールド用マーキング剤を作製し、該フィールド用マーキング剤87.9質量%に対し、LPGを12.1質量%加えて、実施例1のフィールド用マーキングエアゾール剤を作製した。得られたフィールド用マーキングエアゾール剤を使用して、下記「芝を用いた薬害試験」を実施した。また、比較例1として、無噴射、比較例2として、市販品のフィールド用マーキングエアゾール剤(雑貨で、成分表記は、水、界面活性剤、尿素、LPガスである)を使用した。なお、以下、表中において、「NIKKOL サルコシネート CN−30(商品名)」は日光ケミカルズ株式会社製でヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウムの30%液であり、「マイドール12(商品名)」は花王株式会社製でラウリルグルコシドの40%液である。
【0029】
【表1】
【0030】
(芝を用いた薬害試験)
試験機関:公益財団法人日本植物調節剤研究協会
試験場所:埼玉スタジアム2002 第3グラウンド
試験期間:平成27年8月19日〜平成27年9月9日
芝品種:改良バーミューダグラス
栽植様式:張り芝
造成植付年:2002年10月
試験規模:1区 m
2(1.5m×2m)、2反復
芝への噴射量:実施例1の噴射量は2秒/m、実施例1の3倍噴射量は6秒/m、比較例2の噴射量は1秒/m
使用量の算出:試験前と試験後の質量を測定し、その差をもって試験とし、0.01g以下を四捨五入し、0.1g単位で求める
評価:外観の変化の程度を「公益財団法人 日本植物調節剤研究協会 芝 本成績・概要カード記入要項の薬害程度の項」を準用して、下記基準で評価した。
「無」:薬害がない状態
「微」:僅かに薬害が認められるが、生育への影響はなく、実用的に全く問題とならない状態
「小」:やや強い薬害の症状が見られるが回復し実用上許容できる状態
【0031】
「芝を用いた薬害試験」の結果を下記表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】
図1は、「芝を用いた薬害試験」の処理直後の芝状態を示す図、
図2は、「芝を用いた薬害試験」の2日後の芝状態を示す図、
図3は、「芝を用いた薬害試験」の6日後の芝状態を示す図、
図4は、「芝を用いた薬害試験」の9日後の芝状態を示す図である。
図1〜4中、1が実施例1の標準量、2が実施例1の3倍量、3が比較例2の参考品の標準量、付番の無い部分が比較例1の無噴射である。
図1〜4および表2の結果から、実施例1のフィールド用マーキングエアゾール剤は、1日後〜4日後までが「微」で、6日後以降は薬害が見られず、また3倍量噴射した場合でも、9日後には薬害が見られず、芝への安全性が極めて高いものであった。一方、比較例2は、9日後には薬害が見られないが、2日後〜6日後では、芝への薬害が少し見られ、実施例1のフィールド用マーキングエアゾール剤と比較して、安全性は低いものであった。また、実施例1のフィールド用マーキングエアゾール剤を使用して、競技場の芝に簡易にラインを引いてマーキングすることができ、ラインを引いた後に約8分の短時間でラインが消失した。
【0034】
(実施例2および3)
下記表3記載の処方に従ってフィールド用マーキング剤を作製し、該フィールド用マーキング剤87.9質量%に対し、LPGを12.1質量%加えて、実施例2および3のフィールド用マーキングエアゾール剤を作製した。
【0035】
【表3】
【0036】
得られた実施例2および実施例3のフィールド用マーキングエアゾール剤を使用して、芝に使用したところ、実施例1のフィールド用マーキングエアゾール剤と同様に、芝への安全性が極めて高いものであった。また、実施例2および実施例3のフィールド用マーキングエアゾール剤を使用して、競技場の芝に簡易にラインを引いてマーキングすることができ、ラインを引いた後に短時間でラインが消失した。
【0037】
(実施例4、比較例3および4)
下記表4記載の処方に従ってフィールド用マーキング剤を作製し、該フィールド用マーキング剤87.9質量%に対し、LPGを12.1質量%加えて、実施例4のフィールド用マーキングエアゾール剤を作製した。得られたフィールド用マーキングエアゾール剤を使用して、下記「生育障害に関する栽培試験」を実施した。また、比較例3として、無噴射、比較例4として、比較例2と同じ市販品のフィールド用マーキングエアゾール剤(雑貨で、成分表記は、水、界面活性剤、尿素、LPガスである)を使用した。
【0038】
【表4】
【0039】
(生育障害に関する栽培試験)
試験機関として、公益財団法人日本肥糧検定協会で、「生育障害に関する栽培試験」を行った。また、「生育障害に関する栽培試験」は、昭和59年4月18日付59農蚕第1943号農林水産省農蚕園芸局長通知「植物に対する害に関する栽培試験の方法」に準じて行った。
供試作物として「こまつな」を使用し、供試土壌は下記表5の土壌を使用した。「こまつな」への噴射量は、実施例4および比較例4は、3g噴射し、比較例3は無噴射とした。
【0040】
【表5】
【0041】
「生育障害に関する栽培試験」の結果を下記表6に示す。
【0042】
【表6】
【0043】
表6の結果から、実施例4のフィールド用マーキングエアゾール剤は、子葉および本葉に僅かな変色が認められたが、軽微であり植物の生育量(草丈ならびに生体重)は比較例3の無噴射と同じであった。一方、比較例4のフィールド用マーキングエアゾール剤は、子葉および本葉のほとんどに黄褐色の変色が認められ、葉が一部枯死した。また、生育量(草丈ならびに生体重)は比較例3の無噴射と比較して小さくなった。従って、実施例4のフィールド用マーキングエアゾール剤は、植物への安全性がきわめて高かった。また、実施例4のフィールド用マーキングエアゾール剤を使用して、競技場の芝に簡易にラインを引いてマーキングすることができ、ラインを引いた後に短時間でラインが消失した。
【0044】
(実施例5)
下記表7記載の処方に従ってフィールド用マーキング剤を作製し、該フィールド用マーキング剤87.9質量%に対し、LPGを12.1質量%加えて、実施例5のフィールド用マーキングエアゾール剤を作製した。
【0045】
【表7】
【0046】
(実施例6)
下記表8記載の処方に従ってフィールド用マーキング剤を作製し、該フィールド用マーキング剤81.0質量%に対し、LPGを19.0質量%加えて、実施例6のフィールド用マーキングエアゾール剤を作製した。
【0047】
【表8】
【0048】
得られた実施例5および実施例6のフィールド用マーキングエアゾール剤を使用して、「こまつな」に使用したところ、実施例4のフィールド用マーキングエアゾール剤と同様に、「こまつな」への安全性が極めて高いものであった。また、実施例5および実施例6のフィールド用マーキングエアゾール剤を使用して、競技場の芝に簡易にラインを引いてマーキングすることができ、ラインを引いた後に短時間でラインが消失した。
【0049】
(実施例7)
下記表9記載の処方に従ってフィールド用マーキング剤を作製し、該フィールド用マーキング剤81.0質量%に対し、LPGを19.0質量%加えて、実施例7のフィールド用マーキングエアゾール剤を作製した。なお、表9中において、「NIKKOL アラニネート LN−30(商品名)」は日光ケミカルズ株式会社製でラウロイルメチル−β−アラニンナトリウムの30%液である。
【0050】
【表9】
【0051】
得られた実施例7のフィールド用マーキングエアゾール剤を使用して、「こまつな」に使用したところ、「こまつな」への安全性が極めて高いものであった。また、実施例7のフィールド用マーキングエアゾール剤を使用して、競技場の芝に簡易にラインを引いてマーキングすることができ、ラインを引いた後に短時間でラインが消失した。
【0052】
(実施例8)
下記表10記載の処方に従ってフィールド用マーキング剤を作製し、該フィールド用マーキング剤81.0質量%に対し、LPGを19.0質量%加えて、実施例8のフィールド用マーキングエアゾール剤を作製した。なお、表10中において、「ソイポン M−30(商品名)」は川研ファインケミカル株式会社製でミリストイルメチルアミノ酢酸ナトリウムの30%液である。
【0053】
【表10】
【0054】
得られた実施例8のフィールド用マーキングエアゾール剤を使用して、「こまつな」に使用したところ、「こまつな」への安全性が極めて高いものであった。また、実施例8のフィールド用マーキングエアゾール剤を使用して、競技場の芝に簡易にラインを引いてマーキングすることができ、ラインを引いた後に短時間でラインが消失した。
【0055】
(実施例9)
下記表11記載の処方に従ってフィールド用マーキング剤を作製し、該フィールド用マーキング剤81.0質量%に対し、LPGを19.0質量%加えて、実施例9のフィールド用マーキングエアゾール剤を作製した。なお、表11中において、「アミライト GCK−12K(商品名)」は味の素株式会社製でヤシ油脂肪酸グリシンカリウムの30%液である。
【0056】
【表11】
【0057】
得られた実施例9のフィールド用マーキングエアゾール剤を使用して、「こまつな」に使用したところ、「こまつな」への安全性が極めて高いものであった。また、実施例9のフィールド用マーキングエアゾール剤を使用して、競技場の芝に簡易にラインを引いてマーキングすることができ、ラインを引いた後に短時間でラインが消失した。