特許第5963997号(P5963997)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5963997ストラクチャードファイナンスの与信管理のための銀行システム、方法およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5963997
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】ストラクチャードファイナンスの与信管理のための銀行システム、方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/02 20120101AFI20160721BHJP
   G06Q 10/06 20120101ALI20160721BHJP
【FI】
   G06Q40/02 300
   G06Q10/06 324
【請求項の数】17
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2016-516102(P2016-516102)
(86)(22)【出願日】2015年6月26日
(86)【国際出願番号】JP2015003236
【審査請求日】2016年3月22日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】397077955
【氏名又は名称】株式会社三井住友銀行
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宇賀神 清徳
(72)【発明者】
【氏名】大西 一成
(72)【発明者】
【氏名】西野 真一郎
(72)【発明者】
【氏名】水口 拓哉
【審査官】 田付 徳雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−296554(JP,A)
【文献】 特開2004−318869(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0088246(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストラクチャードファイナンスの与信管理のための銀行システムであって、
顧客情報を格納する第1の格納手段であって、前記顧客情報は、複数のエンティティによって共有可能である、第1の格納手段と、
与信取引の管理単位についての情報を格納する第2の格納手段であって、前記与信取引の管理単位についての情報は、1または複数の与信店の情報および1または複数の債務者の情報を有し、前記債務者は、前記顧客情報に関連付けられている、第2の格納手段と、
前記債務者に関連付けられている関係当事者の情報を格納する第3の格納手段であって、前記債務者は、前記関係当事者によって前記ストラクチャードファイナンスのために設立され、前記関係当事者は、前記顧客情報に関連付けられている、第3の格納手段と、
稟議書に記載された与信取引の実行を承認する承認手段であって、前記承認手段は、前記稟議書の作成時の、前記顧客情報、前記与信取引の管理単位についての情報、および前記関係当事者の情報を有し、前記稟議書の作成時に第1のシグナルを生成する、承認手段と、
前記第1のシグナルに応答してコントロールカードを生成するコントロールカード生成手段であって、前記コントロールカードは、前記稟議書に記載された与信取引の関連業務の進捗状況を示す、コントロールカード生成手段と
を備え、
前記顧客情報は、前記関係当事者に関連付けられた複数のエンティティによってメンテナンスされ、
前記与信取引の管理単位についての情報および前記関係当事者の情報は、第1のエンティティによってメンテナンスされる、
銀行システム。
【請求項2】
前記コントロールカードによって示される関連業務の一部は、前記稟議書が承認される前は不可視である、請求項1の銀行システム。
【請求項3】
前記承認手段は、前記稟議書の承認時に第2のシグナルを生成し、
前記コントロールカード生成手段は、前記第2のシグナルに応答して第2のコントロールカードを生成し、前記第2のコントロールカードは、前記コントロールカードに結合されうる、請求項1の銀行システム。
【請求項4】
前記コントロールカードは、第2のエンティティによって更新され、
前記第1のエンティティは、第1の役割を有し、前記第2のエンティティは、第2の役割を有する、請求項1の銀行システム。
【請求項5】
前記第1の役割はフロントであり、前記第2の役割はミドルバックである、請求項の銀行システム。
【請求項6】
前記コントロールカードは、第1のエンティティによって更新され、
前記第1のエンティティは、第1の役割および第2の役割を有する、請求項1の銀行システム。
【請求項7】
前記第1の役割はフロントであり、前記第2の役割はミドルバックである、請求項6の銀行システム。
【請求項8】
前記第1のエンティティは主たる与信店(PLO)である、請求項1の銀行システム。
【請求項9】
前記顧客情報、前記与信取引の管理単位についての情報、前記関係当事者の情報および前記コントロールカードへのアクセス制御を行うアクセス制御手段をさらに備え、
前記アクセス制御は、ユーザの所属エンティティ、与信職位および役割に少なくとも基づいて行われる、請求項1の銀行システム。
【請求項10】
前記稟議書は、1または複数のリスクファクターを含み、
前記リスクファクターに関連付けられた与信取引を抽出する抽出手段をさらに備えた、請求項1の銀行システム。
【請求項11】
ストラクチャードファイナンスの与信管理のための銀行システムにおいて実行される方法であって、前記方法は、
顧客情報を更新することであって、前記顧客情報は、複数のエンティティによって共有可能である、ことと、
与信取引の管理単位についての情報を更新することであって、前記与信取引の管理単位についての情報は、1または複数の与信店の情報および1または複数の債務者の情報を有し、前記債務者は、前記顧客情報に関連付けられている、ことと、
前記債務者に関連付けられている関係当事者の情報を更新することであって、前記債務者は、前記関係当事者によって前記ストラクチャードファイナンスのために設立され、前記関係当事者は、前記顧客情報に関連付けられている、ことと、
稟議書の作成に応答して、前記顧客情報、前記与信取引の管理単位についての情報、および前記関係当事者の情報を取得し、並びに第1のシグナルを生成することと、
前記第1のシグナルに応答してコントロールカードを生成することであって、前記コントロールカードは、前記稟議書に記載された与信取引の関連業務の進捗状況を示す、ことと
を備え、
前記顧客情報は、前記関係当事者に関連付けられた複数のエンティティによってメンテナンスされ、
前記与信取引の管理単位についての情報および前記関係当事者の情報は、第1のエンティティによってメンテナンスされる、
方法。
【請求項12】
前記コントロールカードによって示される関連業務の一部は、前記稟議書が承認される前は不可視である、請求項11の方法。
【請求項13】
前記稟議書の承認に応答して、第2のシグナルを生成することと、
前記第2のシグナルに応答して第2のコントロールカードを生成することであって、前記第2のコントロールカードは、前記コントロールカードに結合されうる、ことと
をさらに備える、請求項11の方法。
【請求項14】
前記コントロールカードは、第2のエンティティによって更新され、
前記第1のエンティティは、第1の役割を有し、前記第2のエンティティは、第2の役割を有する、請求項11の方法。
【請求項15】
前記コントロールカードは、第1のエンティティによって更新され、
前記第1のエンティティは、第1の役割および第2の役割を有する、請求項11の方法。
【請求項16】
前記顧客情報、前記与信取引の管理単位についての情報、前記関係当事者の情報および前記コントロールカードへのアクセス制御を行うことであって、前記アクセス制御は、ユーザの所属エンティティ、与信職位および役割に少なくとも基づいて行われる、ことをさらに備える、請求項11の方法。
【請求項17】
プロセッサによって実行される時に、請求項11乃至16のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストラクチャードファイナンスの与信管理のための銀行システム、方法およびプログラムに関する。より詳細に言えば、本発明は、複数のエンティティによって共有可能な顧客情報を有し、1または複数の与信店および1または複数の債務者を扱うことができる与信取引の管理単位についての情報を有し、特定の融資案件に関連付けられた1または複数の関係当事者を抽出することができ、かつ与信取引の関連業務の進捗状況を識別することができる、ストラクチャードファイナンスの与信管理のための銀行システム、方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、海外におけるビジネス規模が拡大するのに従って、銀行における海外与信残高、債務者数並びに債務者の所在国および地域の数は増加している。多くの企業は、ビジネス機会を拡大させるために複数の国および地域に子会社乃至支店を設置し、かつ/または工場を建設している。このような状況の下、国際的に活動する大手銀行は、そのような企業と取引をする際に、その銀行の海外支店またはその銀行に関連する現地法人を通してその企業に融資することが多い。例えば、ある企業は、欧州のA国に工場を建設するための資金の融資をその銀行のA国の支店に依頼するかもしれない。別の企業は、東南アジアのB国に本社を有しているため、B国にあるその銀行の支店に融資の依頼をし、東南アジアのC国に工場を建設するための資金をその銀行のC国の支店から受け取るかもしれない。これらのケースでは、通常、融資の申込が行われた国にある支店または現地法人のみで与信関連業務を完結せず、複数の国にある支店、本部が情報を共有し、与信関連業務を行う。銀行の本部は、一般的にその銀行の本国にあるが、他の国および地域に本部が設立されることも可能である。一例として、大手銀行のいくつかは、世界を複数の地域に分け、それぞれの地域に本部を設立して(例えば、欧州本部、アジア大洋州本部、米州本部、および同様のもの)、その地域内の国々にある支店や現地法人を管理している。
【0003】
すでに述べたように、コーポレートファイナンスに関連する与信業務は、複数の国および地域にある支店、現地法人、および本部が関わるケースが増えてきている。一方、銀行は、コーポレートファイナンス以外にストラクチャードファイナンスを扱うことも多い。ストラクチャードファイナンスは、企業の信用力ではなく、ある特定の事業の保有資産およびその事業から生み出されるキャッシュフローに基づくファイナンスであり、例えば、利害関係者によって設立された特別目的会社(SPC:special purpose company)に対して融資を行うことを含むことができる。SPCは、あるプロジェクト(例えば、油田開発など)に関与する複数の企業によって出資・設立されるペーパーカンパニーであり、SPCは当該融資の債務者となる。プロジェクトに関与する複数の企業は、利害関係者としてそのプロジェクトに関与するが、債務者ではない。国際的に活動する銀行において、そのようなストラクチャードファイナンスの件数が増えつつある。
【0004】
銀行は、何年にもわたって各種の銀行システムを開発してきた。顧客である企業の活動地域が国内のみの場合、銀行は、顧客情報管理のためのシステム、融資判断を行うための決裁システム、および与信管理のためのシステムを既に作成しており、それらのシステムは、国内用の銀行システムとして運用されていた。すでに述べたように、企業の活動がグローバルに拡大するにつれて、銀行システムは、グローバルに活動する企業のニーズを満たすことを求められるようになってきている。ビジネスをグローバルに展開する企業に対するコーポレートファイナンスの件数およびストラクチャードファイナンスの件数が増え、かつ海外の本部、支店および現地法人の数が増える状況下で、銀行は、コーポレートファイナンスおよび/またはストラクチャードファイナンスを扱うことが可能であり、銀行内の複数のオフィスが関与することが可能な新たなシステムを構築する必要があった。
【0005】
特許文献1は、単に複数の国の間で資金決裁を行うシステムを開示し、特許文献2は、ストラクチャードファイナンスの申込のためのシステムを開示している。このように、従来の銀行システムは、海外業務の特定の業務にフォーカスをあてたシステムが知られているにすぎず、海外与信における顧客情報管理、案件管理、および融資判断などを行うためのシステムは存在していなかった。
【0006】
従来の銀行システムでは、ある会社の業績が急激に悪化した際、その会社に関連付けられた融資案件を抽出することに、相応に時間を要した。世界的な金融危機(例えば、リーマンショック)が発生した際、またはあるプロジェクトが多大な損失を発生した際、従来の銀行システムでは、そのようなイベントに影響を受ける企業を抽出することに、相応に時間を要した。あるイベント(例えば、原油価格の下落)が発生した場合、従来の銀行システムでは、そのイベントによって企業業績が悪化する企業を抽出することが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−276012号公報
【特許文献2】特開2002−352087号公報
【発明の概要】
【0008】
本発明の目的は、銀行内の複数のオフィスが関与することが可能な、ストラクチャードファイナンスの与信管理のための銀行システムであって、与信関連業務の進捗状況を提供することができ、特定の顧客に関連付けられた融資案件を抽出することができ、かつ特定の融資案件に関連付けられた1または複数の関係当事者を抽出することができる銀行システムを提供することである。この銀行システムは、国内与信および海外与信の両方を扱うことができる。
【0009】
本発明の一態様としてのストラクチャードファイナンスの与信管理のための銀行システムは、顧客情報を格納する第1の格納手段であって、前記顧客情報は、複数のエンティティによって共有可能である、第1の格納手段と、与信取引の管理単位についての情報を格納する第2の格納手段であって、前記与信取引の管理単位についての情報は、1または複数の与信店の情報および1または複数の債務者の情報を有し、前記債務者は、前記顧客情報に関連付けられている、第2の格納手段と、前記債務者に関連付けられている関係当事者の情報を格納する第3の格納手段であって、前記債務者は、前記関係当事者によって前記ストラクチャードファイナンスのために設立され、前記関係当事者は、前記顧客情報に関連付けられている、第3の格納手段と、稟議書に記載された与信取引の実行を承認する承認手段であって、前記承認手段は、前記稟議書の作成時の、前記顧客情報、前記与信取引の管理単位についての情報、および前記関係当事者の情報を有し、前記稟議書の作成時に第1のシグナルを生成する、承認手段と、前記第1のシグナルに応答してコントロールカードを生成するコントロールカード生成手段であって、前記コントロールカードは、前記稟議書に記載された与信取引の関連業務の進捗状況を示す、コントロールカード生成手段を備える。前記顧客情報は、前記関係当事者に関連付けられた複数のエンティティによってメンテナンスされ、前記与信取引の管理単位についての情報および前記関係当事者の情報は、第1のエンティティによってメンテナンスされる。
【0010】
本発明の他の態様としてのストラクチャードファイナンスの与信管理のための銀行システムにおいて実行される方法は、顧客情報を更新することであって、前記顧客情報は、複数のエンティティによって共有可能である、ことと、与信取引の管理単位についての情報を更新することであって、前記与信取引の管理単位についての情報は、1または複数の与信店の情報および1または複数の債務者の情報を有し、前記債務者は、前記顧客情報に関連付けられている、ことと、前記債務者に関連付けられている関係当事者の情報を更新することであって、前記債務者は、前記関係当事者によって前記ストラクチャードファイナンスのために設立され、前記関係当事者は、前記顧客情報に関連付けられている、ことと、稟議書の作成に応答して、前記顧客情報、前記与信取引の管理単位についての情報、および前記関係当事者の情報を取得し、並びに第1のシグナルを生成することと、前記第1のシグナルに応答してコントロールカードを生成することであって、前記コントロールカードは、前記稟議書に記載された与信取引の関連業務の進捗状況を示す、ことを備える。前記顧客情報は、前記関係当事者に関連付けられた複数のエンティティによってメンテナンスされ、前記与信取引の管理単位についての情報および前記関係当事者の情報は、第1のエンティティによってメンテナンスされる。
【0011】
本発明によれば、銀行システムは、業績の悪い会社の顧客IDに基づいてDeal情報またはSL情報を検索することにより、その会社に関連付けられた融資案件を抽出することができる。本発明によれば、あるプロジェクトが多大な損失を発生した際、銀行システムは、SL情報に基づいて関係当事者を識別し、識別されたそれぞれの関係当事者の融資案件を抽出することができる。本発明によれば、銀行システムは、与信関連業務の進捗状況を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本明細書において開示される実施形態の詳細な理解は、添付図面に関連して例示される以下の説明から得ることができる。
図1図1は、銀行システムおよび複数の銀行端末、並びに銀行システムおよび複数の銀行端末を通信可能に接続するネットワークを示す図である。
図2図2は、銀行システムのシステム構成を説明する図である。
図3図3は、顧客情報管理サブシステムの機能ブロック図である。
図4図4は、案件情報管理サブシステムの機能ブロック図である。
図5図5は、ユーザ管理サブシステムの機能ブロック図である。
図6図6は、決裁サブシステムの機能ブロック図である。
図7図7は、与信管理サブシステムの機能ブロック図である。
図8A図8Aは、第1のケースにおける与信関連業務の流れを示す図である。
図8B図8Bは、第1のケースにおけるオペレーションの流れを詳細に説明するフロー図である。
図9A図9Aは、第2のケースにおける与信関連業務の流れを示す図である。
図9B図9Bは、第2のケースにおけるオペレーションの流れを詳細に説明するフロー図である。
図10A図10Aは、第3のケースにおける与信関連業務の流れを示す図である。
図10B図10Bは、第3のケースにおけるオペレーションの流れを詳細に説明するフロー図である。
図11図11は、ストラクチャードファイナンスの一例を示す。
図12図12は、銀行システム内で行われるアクセス制御の処理フローの一例を説明する。
図13図13は、稟議書の例示的なフォーマットを示す。
図14図14は、例示的なリスクファクターの登録画面を示す。
図15図15は、コントロールカードの一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<用語の定義>
本明細書において使用される以下の用語の意味について定義される。
【0014】
海外与信:銀行の海外支店またはその銀行に関連する現地法人がその銀行の顧客に対して行う融資。与信に相当する語としてファシリティ(facility)とエクスポージャー(Exposure)がある。前者は、個々の与信を指す際に使用され、後者は、顧客に対する与信全体を指す際に使用される。
【0015】
海外与信管理:海外与信において融資先の企業の信用状況を管理すること。
【0016】
与信店(Lending Office):与信の責任を持つ支店または現地法人。複数の支店または現地法人が1つの顧客と取引するケースでは、主たる与信店(PLO:Primary Lending Office)は、顧客情報を一元的に管理し、債務者評価を行うオフィスをいい、従たる与信店(SLO:Secondary Lending Office)は、主たる与信店以外のオフィスをいう。
【0017】
グローバル企業:多くの地域へ業務展開している企業で、複数与信店が管理する必要がある企業。
【0018】
SL(Specialized Lending):ストラクチャードファイナンス(SF)と略同義である。本明細書では、SLとSFは交換可能に使用されることができる。
【0019】
本明細書では、銀行1において行われる与信管理スキームおよびそのスキームを実行するためのシステムが説明される。銀行1は、複数の国および地域に、支店および銀行1に関連付けられた現地法人を有することができる。銀行1は、世界を複数の地域に分け、それぞれの地域に本部を設立して(例えば、欧州本部、アジア大洋州本部、米州本部、および同様のもの)、その地域内の国々にある支店や現地法人を管理することができる。本部、支店および現地法人は、「エンティティ」と呼ばれることができる。
【0020】
図1は、銀行1によって使用されうる銀行システム10および複数の銀行端末20、並びに銀行システム10および複数の銀行端末20a、20b、・・・20n(本明細書では、まとめて「銀行端末20」と呼ぶ)を通信可能に接続する行内ネットワーク若しくはインターネット30(本明細書では、「ネットワーク30」と呼ぶ)を示す図である。銀行システム10は、預金業務、貸付業務、内国為替業務、外国為替業務および同類のものを扱うことができるシステムである。説明の目的のため、本明細書では、銀行システム10の主要な機能のうち、1または複数の国および地域で事業を展開する企業に対する与信管理に関連する機能および処理が説明される。
【0021】
銀行端末20は、ネットワーク30を経由して銀行システム10にアクセスし、銀行システム10によって提供される機能を利用することができる端末である。銀行端末20は、銀行員が利用可能な端末であってよく、特に限定されない。例えば、銀行端末20は、パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップ、タブレット端末、あるいは有線または無線環境において動作可能な他の任意のタイプのデバイスを含むことができる。ネットワーク30は、インターネット、専用線などを含む、相互通信可能な周知のネットワークであってよく、特に限定されない。
【0022】
図2は、銀行システム10のシステム構成を説明する図である。銀行システム10は、プロセッサ21、主記憶装置22、補助記憶装置23、インターフェース装置24および出力装置25を備えることができる。装置21乃至25は、バス26などによって相互に接続されることが可能である。
【0023】
プロセッサ21は、銀行システム10内の各コンポーネントの制御およびデータの演算を行い、補助記憶装置23に格納されている各種プログラムを主記憶装置22に読み出して実行することができる。主記憶装置22は、各種の送受信データ、コンピュータ実行可能命令および当該命令による演算処理後のデータを記憶することができる。補助記憶装置23は、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などの記憶装置であり、データやプログラムを長期的に保存することができる。
【0024】
図2は、プロセッサ21、主記憶装置22および補助記憶装置23を同一のコンピュータ内に設ける実施形態を説明する。本発明の他の実施形態において、銀行システム10は、複数のプロセッサ21、主記憶装置22および補助記憶装置23を使用することによって、複数のコンピュータで並列分散処理を実現するように構成されることも可能である。本発明の他の実施形態において、銀行システム10のために複数のコンピュータが設置され、複数のコンピュータが一つの補助記憶装置23を共有する実施形態を採用することも可能である。
【0025】
インターフェース装置24は、他のシステムや装置との間でデータを送受信する際のインターフェースの役割を果たす。インターフェース装置24は、システムオペレータから各種コマンドや入力データ(例えば、様々なマスタファイルのデータ)を受信するためのインターフェースを提供することができる。出力装置25は、プロセッサ21によって処理されたデータおよび/または様々なデータベース、ファイルから読み出されたデータを表示することができる。出力装置25は、ディスプレイに表示されたデータを印刷するための機能を提供することができる。
【0026】
図1に示されるように、銀行システム10は、顧客情報管理サブシステム11、案件情報管理サブシステム12、ユーザ管理サブシステム13、決裁サブシステム14、および与信管理サブシステム15を備えることができる。
【0027】
サブシステム11乃至15は、バスなどによって相互に接続されうるプロセッサ、主記憶装置、補助記憶装置、インターフェース装置および出力装置を備えることができ、これらの装置は、装置21乃至25と同様の機能を有することができる。
【0028】
顧客情報管理サブシステム11は、与信管理プロセスにおいて使用される顧客情報を管理するために使用される。本発明で使用される顧客情報は、与信店ごとではなく、銀行内の複数の部門および与信店によって利用可能であり、従来のCIF(customer information file)における顧客情報とは異なる。CIFにおける顧客情報は、それぞれの与信店によって作成され、メンテナンスされていた。ある特定の企業が銀行内の複数の与信店と取引がある場合には、それぞれの与信店が顧客情報を作成し、メンテナンスしていたため、銀行1内で一元化された情報管理が行われていなかった。本明細書では、従来のCIFと区別するために顧客情報を「コーポレートカード(corporate card)」と呼ぶこととする。
【0029】
案件情報管理サブシステム12は、融資に関する案件情報(Deal)を管理するために使用される。案件情報管理サブシステム12は、コーポレートファイナンスおよびストラクチャードファイナンスの両方のDealを扱うことができる。Dealは、顧客である企業の資金需要の背景および理由、並びに資金の用途および融資期間などの事実情報を含むことができる。
【0030】
ユーザ管理サブシステム13は、ログインユーザによってアクセス可能なシステム機能およびデータを制御するアクセス制御機能、並びにユーザログをモニタする検査機能を提供することができる。アクセス制御機能は、特定のユーザのみが特定のシステム機能やデータにアクセスすることを可能にする。検査機能は、銀行システム10内で行われたユーザ操作のうち特定の操作のログを収集し、かつ格納することができる。ログを収集すべき特定の操作は、予め定められることが可能である。
【0031】
決裁サブシステム14は、海外与信についての稟議書を作成し、関係部門に回付し、かつ決裁権限者から承認を得るためのシステムである。決裁サブシステム14は、稟議書の内容を審査する時点のコーポレートカードおよびDealを保持しておくことができる。保持されるコーポレートカードおよびDealは、稟議書の作成開始時点および/または決裁時点とすることができる。決裁サブシステム14は、あるエンティティから別のエンティティに稟議書が回付される時に、稟議書のコピーを生成し、格納することができる。
【0032】
与信管理サブシステム15は、与信業務管理をサポートすることができ、かつ関係部門および与信店間の連携と内部管理を強化することができる。与信管理サブシステム15は、融資実行前の業務、および融資実行後の業務が適切に実行されているかどうかをチェックする機能を提供することができる。
【0033】
図3は、顧客情報管理サブシステム11の機能ブロック図である。顧客情報管理サブシステム11は、顧客情報31、財務情報32、財務分析33、与信モニタリング34、取引銀行35、および競合比較36を備えることができる。エレメント31乃至36は、銀行システム10内で共有されるデータであり、まとめて「コーポレートカード」と呼ばれることもできる。コーポレートカードは、複数の部門および与信店によって共有されることができるので、従来のCIFとは異なる顧客情報である。
【0034】
顧客情報31は、顧客のプロファイルであり、例えば、顧客ID、会社の名前、本社の場所、設立年、従業員数、工場および/または支店の場所(国および都市名)、株式情報、株主、グループ構造、経営史、銀行1との関係、キーパーソン、事業区分、地域別セグメント、主要顧客、主要サプライヤーなどの属性情報を含むことができる。
【0035】
財務情報32は、顧客の損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書、およびそれらの財務情報の元データを含むことができる。財務情報32は、複数の暦年のデータを含むことができる。財務情報32は、実績および予測データを含むことができる。
【0036】
財務分析33は、財務情報32に格納されている情報に基づく分析結果を含むことができる。財務分析は、銀行1の担当者によって行われ、その分析結果は、与信判断に利用されることができる。
【0037】
与信モニタリング34は、債務者の信用格付、債務者のステータス(優良、注意、など)、債務者のグレード(上位、中位、下位、など)などのモニタリング情報を含むことができる。モニタリング情報の内容は、銀行1によって定められた基準に基づいて決定されることができ、かつ/または格付け会社から取得された情報とすることができる。
【0038】
取引銀行35は、債務者が資金を借りている全ての金融機関、および各金融機関からの借入金額などの情報を含むことができる。競合比較36は、債務者の競合会社の情報(例えば、財務情報)を格納することができる。競合会社の選択は、同じ事業分野の他の債務者の情報に基づいて、あるいは銀行1の担当者によって決定される。
【0039】
エレメント31乃至36に格納されている情報に対するアクセス制御は、ユーザ管理サブシステム13によって行われる。このアクセス制御は、参照される情報が特定された後、アクセスユーザの所属組織、与信職位および役割の情報、顧客データを管理しているエンティティのある国および地域のコンプライアンス情報、および他のエンティティが顧客データを参照することに対して顧客が同意したかどうかの情報にしたがって行われる。顧客情報管理サブシステム11は、顧客が、エレメント31乃至36に格納されている情報が共有されることを同意しているか否かの情報を有することができる。エンティティは、銀行1の本部の各部門、支店、銀行1に関連付けられた現地法人を示すことができる。
【0040】
図4は、案件情報管理サブシステム12の機能ブロック図である。案件情報管理サブシステム12は、与信取引の管理単位(Deal)のための情報を扱うことができる。案件情報管理サブシステム12は、Deal Profile41、与信明細情報42、担保明細情報43およびSL情報44を備えることができる。エレメント41乃至44は、まとめて「Deal情報」と呼ばれることもできる。案件情報管理サブシステム12は、従来の銀行システムと異なり、複数の与信店が関与する取引、および/または複数の債務者が関与する取引を扱うことが可能である。
【0041】
Deal Profile41は、案件情報のプロファイルを格納することができる。Deal Profile41に格納されている情報は、案件情報の識別子(Deal番号)を用いて与信明細情報42および担保明細情報43に格納される情報に関連付けられることができる。
【0042】
Deal Profile41は、基本情報411(Deal番号、Deal名、Dealオーナー、1または複数の与信店、1または複数の債務者)、Dealサマリー412、Dealバックグラウンド413、貸出ストラクチャ414、支援分担415(図示せず)を含むことができる。
【0043】
基本情報411は、Dealを識別するためのDeal番号、Dealを示す名前、1または複数の与信店、および1または複数の債務者の顧客IDを含むことができる。Dealサマリー412は、取引の概要を含むことができる。例えば、Dealサマリー412は、「融資の目的は、インドに本社を置く事業会社向けの運転資金である。貸出期間は1年、融資額は1千万ドルである。ニューデリー(NDL)およびシンガポール(SNG)の与信店がそれぞれ500万ドルずつ融資を行う」という情報を含むことができる。
【0044】
Dealバックグラウンド413は、この融資を行う背景事情および理由を含むことができる。貸出ストラクチャ414は、融資のスキームを説明する図、およびその説明文を含むことができる。支援分担415は、複数の金融機関が融資を行うケースの場合に、それぞれの金融機関の支援割合(例えば、A銀行40%、B銀行35%、C銀行25%)を示すことができる。
【0045】
与信明細情報42は、明細番号、債務者、与信の種類、通貨、貸出金額などの融資の詳細情報を含むことができる。担保明細情報43は、このDealの担保の詳細情報を含むことができる。複数の与信店がDealに関与する場合、与信明細情報42は、それぞれの与信店で設定された極度を合わせた合算極度を示すことができる。与信明細情報42および担保明細情報43は、複数の債務者の情報を含むことができる。
【0046】
SL情報44は、融資の種類がストラクチャードファイナンス(例えば、あるプロジェクトのための特別目的会社(SPC)に対する融資)の場合に、SL(Specialized Lending)に特有の情報を格納する。ストラクチャードファイナンスの一例は、図11に示される。図11では、火力発電所建設のためのプロジェクトを実行するSPCがプロジェクトの関係当事者によって設立される。銀行団は、このSPCに対して融資を行う。スポンサーであるB社およびC社は、技術支援および販売支援を行う。電力の販売先であるD社は、売電契約を締結し、火力発電所から電気を購入する。燃料供給者であるE社は、火力発電所に燃料を供給する。発電所の建設者であるF社は、火力発電所を建設する。図11に示したように、ストラクチャードファイナンスは、ある特定の事業の保有資産およびその事業から生み出されるキャッシュフローに基づくファイナンスであり、複数の利害関係者が関与することができる。
【0047】
SL情報44は、SL番号421、アセットプロファイル422(プロジェクトサマリ、ストラクチャ、マイルストーンなど)、契約書番号423、財務情報424、1または複数の関係当事者425(図示せず)を含むことができる。
【0048】
SL番号421は、ストラクチャードファイナンスを識別する番号である。アセットプロファイル422は、プロジェクトのサマリー、スキーム(ストラクチャ)、並びにスケジュールおよびマイルストーンなどの情報を含むことができる。契約書番号423は、ストラクチャードファイナンスに関連付けられた契約書の識別情報を示す。財務情報424は、プロジェクトの財務情報(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書など)を示す。
【0049】
関係当事者425は、プロジェクトの1または複数のステークホルダーを含むことができ、ステークホルダーは、顧客情報31の顧客IDによって示される。関係当事者425は、ステークホルダーのプロジェクトにおける役割を含むことができる。例えば、役割は、借り手、保証人、スポンサー、原資産所有者、買い手、売り手、および同様のものを含むことができる。複数の当事者が関与することが可能なストラクチャードファイナンスにおいては、例えば、SPCを管轄する与信店がSL情報44をメンテナンスすることができる。関係当事者425を利用することにより、プロジェクトに関与する1または複数の関係当事者が識別されることができる。このため、プロジェクトに損害が発生する場合に、影響を受ける顧客を特定することが可能となる。
【0050】
図5は、ユーザ管理サブシステム13の機能ブロック図である。ユーザ管理サブシステム13は、データベースまたはファイルとして、ユーザ情報51、インサイダー情報に基づくアクセス制御52、データおよびアプリケーションに対するアクセス制御53、部店間の関係性54、情報カテゴリに基づくアクセス制御55およびログデータ56を備えることができる。ユーザ管理サブシステム13は、処理コンポーネントとしてユーザ情報生成部57およびログデータ収集部58を備えることができる。
【0051】
ユーザ情報51は、銀行システム10内で利用可能なユーザ情報およびアクセス制御情報を備えることができる。ユーザ情報51は、ユーザID521、所属組織522、与信職位523、役割524、およびシステム操作権限525(図示せず)を含むことができる。
【0052】
ユーザID521は、銀行システム10およびサブシステム11乃至15を使用するユーザを識別するためのIDである。所属組織522は、ユーザの部門(例えば、本部の審査部、シンガポール支店の営業部、など)を示す。与信職位523は、与信判断のための職位であり、グループマネージャ、支店の長などの職位を示す。これらの職位は、正式な人事情報に基づいて決定される。役割524は、与信関連業務において果たす役割(例えば、フロント、フロントミドル、ミドルバック、バック、審査部など)を示す。
【0053】
システム操作権限525は、ユーザの不要な操作を防止するために、ユーザの部門および与信職位などの情報に基づいて操作可能な業務アプリケーションを定義することができる。例えば、東南アジアのある国において行われる融資の稟議書が誤ってロンドンの審査部に回付されるケースでは、ロンドンの審査部に所属する人は、そのような稟議書を参照する必要はないので、予め定められた地域以外の稟議書データにはアクセスすることができない。
【0054】
インサイダー情報に基づくアクセス制御52は、合併と買収(M&A)を計画している企業のコーポレートカード(エレメント31乃至36)などの秘密情報に対して指定ユーザのみのアクセスを許可するための設定情報を格納することができる。
【0055】
データおよびアプリケーションに対するアクセス制御53は、複数の債務者が存在するなどの複雑な取引について、顧客情報管理サブシステム11内の情報31乃至36、Deal Profile41、SL情報44などの情報ごとにユーザのアクセス可否情報を含むことができる。
【0056】
部店間の関係性54は、他の部門、与信店および現地法人の顧客情報を共有する必要がある部門、与信店および現地法人の情報を含むことができる。例えば、米州統括部は、自らが管理しているエンティティ(例えば、米国内の支店)に関連付けられた顧客情報を参照する必要がある。このため、部店間の関係性54は、参照するエンティティおよび参照されるエンティティの情報を含むことができる。
【0057】
情報カテゴリに基づくアクセス制御55は、情報の種類に従って公開可能な範囲が異なってくるので、情報の種類に応じた公開範囲を示すことができる。例えば、情報開示に対する顧客の同意/不同意、情報を管理するエンティティの所在国などによって情報の公開範囲が異なるため、情報カテゴリに基づくアクセス制御55は、顧客の同意、エンティティの所在国についての情報を含むことができる。
【0058】
ユーザ情報生成部57は、銀行システム10内で利用される人事情報システムから各ユーザの人事情報(所属組織、職位、役割など)を抽出し、抽出された人事情報と、不図示の職位テーブルおよび変更情報テーブルに格納されている情報をマッチングし、ユーザ情報51を生成することができる。職位テーブルは、各部店の役職ごとにシステムへのアクセス権限を定義し、変更情報テーブルは、人事の職位から設定されるデフォルト権限を変更したアクセス権限情報を定義する。
【0059】
ログデータ収集部58は、銀行システム10内で行われたユーザ操作のうち特定の操作のログを収集することができる。ログを収集すべき特定の操作は、予め定められることが可能である。例えば、顧客情報管理サブシステム11内の顧客情報31に更新データが格納されると、その操作に関するログデータ、例えば、ユーザのID、操作日時、操作端末、操作の種類(追加、修正、削除など)、操作前データおよび操作後データが顧客情報管理サブシステム11によってユーザ管理サブシステム13に送信される。ログデータ収集部58は、送信されたログデータをログデータ56に格納することができる。
【0060】
図12を参照しながら、銀行システム10内で行われるアクセス制御の処理フローの一例が説明される。
【0061】
1201において、ユーザ管理サブシステム13は、ログインユーザのユーザID521に基づいて所属組織522、与信職位523、役割524、およびシステム操作権限525を取得する。
【0062】
1202において、ユーザが銀行端末20を使用して、ある特定の情報へのアクセスを試みる。
【0063】
1203において、ユーザ管理サブシステム13は、参照された情報を管理する与信店がある国または地域の法規制を確認する。例えば、参照された情報を管理する与信店がシンガポールにある場合、ユーザ管理サブシステム13は、サブシステム13内に保持されている各国の法規制のうちのシンガポールの法規制を読み取る。法規制は、例えば、以下の3つのパターンでありうる。
【0064】
【表1】
【0065】
情報共有についての顧客同意が得られていれば、パターン1乃至3の全ての国では、国/法人を超えて情報共有することが可能である。情報共有についての顧客同意が得られていない場合、パターン1の国では、その国およびその法人内でのみ情報共有することが可能であり、パターン2の国では、その法人内でのみ情報共有することが可能である。情報共有についての顧客同意が得られていないとしても、パターン3の国では、国/法人を超えて情報共有することが可能である。
【0066】
1204において、ユーザ管理サブシステム13は、顧客情報管理サブシステム11に問い合わせを行い、参照された情報が共有されることを顧客が同意しているかどうかを判定する。顧客の同意がある場合、ステップ1206に処理が進む。顧客の同意がない場合、ステップ1205に処理が進む。
【0067】
1205において、ユーザ管理サブシステム13は、参照された情報を管理する与信店がある国の法規制のパターンを判定する。判定されたパターンがパターン3の場合、ステップ1206に処理が進む。判定されたパターンがパターン1またはパターン2の場合、ステップ1208に処理が進む。
【0068】
1206において、ユーザ管理サブシステム13は、ユーザが情報にアクセスするために適切な職位および役割を有しているかどうかを判定する。適切な職位および役割を有している場合、ステップ1207に処理が進む。適切な職位および役割を有していない場合、ステップ1208に処理が進む。
【0069】
1207において、ユーザはその情報へアクセスすることができ、情報を参照することができる。1208において、ユーザはその情報への限られたアクセスを有するか、あるいは情報へアクセスすることができない。
【0070】
図12では、ユーザ情報51に格納されている情報に基づくアクセス制御を説明したが、本発明のアクセス制御は他の実施形態も可能である。他の実施形態では、ユーザ情報51、インサイダー情報に基づくアクセス制御52、データおよびアプリケーションに対するアクセス制御53、部店間の関係性54、および情報カテゴリに基づくアクセス制御55の1つまたは複数の使用するアクセス制御が実装されることができる。
【0071】
図6は、決裁サブシステム14の機能ブロック図である。決裁サブシステム14は、データベースまたはファイルとして、コーポレートカード61、Deal情報62、稟議書63、静態情報64および契約書65を備えることができる。決裁サブシステム14は、処理コンポーネントとして情報取得部66、静態情報生成部67および送付部68を備えることができる。
【0072】
コーポレートカード61は、稟議書を起案する時点での「コーポレートカード」の情報、すなわち、顧客情報31、財務情報32、財務分析33、与信モニタリング34、取引銀行35、および競合比較36の情報のコピーを格納することができる。
【0073】
Deal情報62は、稟議書を起案する時点での「Deal情報」、すなわち、Deal Profile41、与信明細情報42、担保明細情報43およびSL情報44の情報のコピーを格納することができる。Deal情報62は、ステータス情報を含むことが可能であり、ステータス情報は、稟議書が決裁される前は「Pending」を示し、決裁後は「Fixed」を示す。
【0074】
稟議書63は、稟議書のデータを格納することができる。稟議書は、稟議書ID、図13に示される内容、およびステータスを含むことができる。稟議書IDは、稟議書の識別子を示し、ステータスは審査の状況(例えば、「決裁前」、「決裁済み」)を示す。稟議書は、コーポレートカード61およびDeal情報62に関連付けられることができる。例えば、稟議書は、稟議書IDと、稟議書IDに関連付けられたコーポレートカード61の識別子およびDeal情報62の識別子を有することができるため、稟議書は、コーポレートカード61およびDeal情報62と関連付けられることができる。図13は、稟議書の例示的なフォーマットを示す。このフォーマットは、案件の要約および結論、融資の期間および条件の要約、保証および担保、採算性、エクスポージャーおよび保全状況、Deal Profile41およびSL情報44、コーポレートカード61、返済可能性、および主要なリスクファクターの一覧を含むことができる。
【0075】
リスクファクターは、顧客の経営に影響を与え得るリスク要因(例えば、原油相場、中東情勢、提携企業、特定のプロジェクトなど)を示す。銀行システム10は、コーポレートカードやDeal情報に登録されている類型化されたリスクファクターを利用して影響を受けるDeal、およびそのDealに関連付けられる顧客を識別することができる。
【0076】
図13に示すように、リスクファクターは、稟議書における債務者評価・案件評価の主要部分に付加されることが可能である。このフォーマット内の「10. Key Risk Factor」は、付加されたリスクファクターを表示することができる。図14は、例示的なリスクファクターの登録画面を示す。リスクファクターの登録画面は、リスクのタイプ(例えば、Commodity)、リスクファクターとなりうる指標(例えば、WTI)、債務者の財務状況およびリスク軽減策を考慮したリスク度合い(例えば、High−Middle−Low)、リスクの内容およびリスクに対する軽減策についての情報を含むことができる。
【0077】
静態情報64は、稟議書があるエンティティの長によって承認された後、他のエンティティに送付される前に承認時の稟議書の静態情報を格納することができる。静態情報は、PDFデータなどであってよい。契約書65は、稟議書の決裁後に作成され、署名された契約書のデータを格納することができる。
【0078】
情報取得部66は、稟議書を起案する時点での「コーポレートカード」および「Deal情報」を顧客情報管理サブシステム11および案件情報管理サブシステム12から取得することができる。
【0079】
静態情報生成部67は、稟議書がある部門の長によって承認された後、他の部門に送付される前に承認時の稟議書の静態情報を生成することができる。より詳細に言えば、稟議書を承認するために承認ボタンが押下された時、稟議書の静態情報が生成される。生成された静態情報は、静態情報67に格納される。
【0080】
送付部68は、稟議書の起案者によって選択された確認者および決裁権者に対して確認すべき稟議書があることを通知することができる。通知を受けた確認者および決裁権者は、稟議書63に格納されている稟議書の内容を参照し、任意選択でコメントを入力し、かつ承認または否認を登録する。起案者は、確認者および決裁権者の代わりに、あるいは確認者および決裁権者に加えて、エンティティの名前を選択することができる。部門の名前が選択された場合、稟議書を受信した部門が、稟議書の確認者および承認者を選択することができる。
【0081】
本発明の一実施形態では、決裁サブシステム14は、稟議書が決裁された時点のコーポレートカードの情報および/またはDeal情報を取得することも可能である。コーポレートカードの情報および/またはDeal情報は、時間と共にアップデートされうるため、決裁サブシステム14は、稟議書の起案時から決裁時までの変更情報を追加として取得し、保持することができる。
【0082】
決裁サブシステム14は、稟議書が起案された後(例えば、保存ボタンが押下された後)、与信管理サブシステム15に稟議書の作成を示すシグナルを送信することができる。このシグナルは、コントロールカードを生成するトリガである。
【0083】
図7は、与信管理サブシステム15の機能ブロック図である。与信管理サブシステム15は、データベースまたはファイルとして、コーポレートカード71、Deal情報72、稟議書73、契約情報74、およびコントロールカード75を備えることができる。与信管理サブシステム15は、処理コンポーネントとして、情報取得部76およびコントロールカード(C/C)生成部77を備えることができる。
【0084】
与信管理サブシステム15は、実行される必要がある与信業務の進捗状況を示すことができる。実行される必要がある与信業務の内容および与信業務を行う担当部門(役割)は、Deal情報および稟議書のルート情報に基づいて決定されることができる。与信業務を行う担当部門は、割り当てられた役割に従って与信業務を行い、その結果を与信管理サブシステム15に入力することができる。
【0085】
コーポレートカード71およびDeal情報72は、コーポレートカード61およびDeal情報62に含まれる情報の一部のみを含む。契約情報74は、契約書65に含まれる情報と同じ情報を含むことができる。稟議書73は、稟議書63の内容と同じ内容を含むことができる。
【0086】
情報取得部66は、稟議書の作成を示すシグナルを受信したことに応答してコーポレートカード61およびDeal情報62から予め定められた情報を抽出し、抽出された情報をコーポレートカード71およびDeal情報72のそれぞれに格納することができる。情報抽出の基準は、与信業務に必要な情報であるかどうかである。例えば、与信業務のチェックに必要ない、融資の背景、企業業績などの情報は、コーポレートカード71およびDeal情報72に格納されない。
【0087】
コントロールカード生成部77は、決裁サブシステム14から稟議書の作成を示すシグナル、および稟議書の承認を示すシグナルを受信したことに応答してコントロールカードを生成することができる。コントロールカード生成部77は、稟議書の作成を示すシグナルに基づいて稟議書の決裁前に行われる与信業務を含むコントロールカードを生成することができる。コントロールカード生成部77は、稟議書の承認を示すシグナルに基づいて稟議書の決裁後に行われる与信業務を含むコントロールカードを生成することができる。生成されたコントロールカードのそれぞれは、結合されて1つのコントロールカードとして使用されることが可能である。他の実施形態では、コントロールカード生成部77は、稟議書の作成を示すシグナルに応答して1つのコントロールカードを生成することができ、かつ稟議書の承認状況に応じて1つのコントロールカード内の確認項目を増やすことができる。
【0088】
コントロールカードは、実行される必要がある与信業務の内容および与信業務を行う担当部門(役割)を含むことができる。実行される必要がある与信業務の内容および与信業務を行う担当部門(役割)は、Deal情報および稟議書のルート情報に基づいて決定されることができる。例えば、米国で行われるプロジェクトに対する融資と、インドに本社を有する事業会社に対する融資とでは、実行される必要がある与信業務および担当部門、支店は異なるので、異なるコントロールカードが使用される。コントロールカードは、本明細書において「C/C」と呼ばれることができる。
【0089】
図15は、コントロールカード1500の一例を示す。コントロールカード1500は、コントロールカード番号1501、担当エンティティおよび役割1502、ドキュメントリスト1503、ステータス変更ボタン1504、および与信業務1505を含むことができる。コントロールカード1500は、関連する稟議書ID、コーポレートカード71の識別子およびDeal情報72の識別子をさらに有することができる。
【0090】
コントロールカード番号1501は、コントロールカードを識別する番号である。担当エンティティおよび役割1502は、与信業務の責任を負うべきエンティティ(部門、支店など)および役割を示すことができる。担当エンティティおよび役割1502は、ユーザIDおよびユーザ名をさらに示すこともできる。
【0091】
ドキュメントリスト1503は、ユーザによって選択されると、コントロールカードに関連付けられた契約書および関係書類のリストを表示する。リスト内から所望のデータが選択されると、与信管理サブシステム15は選択されたデータを表示することができる。
【0092】
ステータス変更ボタン1504は、実行される必要がある全ての与信業務が「Complete」を示す場合に、次のステータスに移行するために使用される。ステータスは、「契約前の準備から契約(Pre-Signing)」、「実行準備(Post-Signing)」および「実行準備完了(Available to Drawdown)」を含むことができる。
【0093】
ステータスが「契約前の準備から契約(Pre-Signing)」である間、契約内容の点検(または署名前の点検)と、署名前に必要な徴求物(各種ドキュメント)および付随プロセスと、審査部条件の管理と、署名前の担保および保証の充足確認が行われうる。
【0094】
ステータスが「実行準備(Post-Signing)」である間、事後徴求物(各種書類)の管理と、事後の担保および保証の充足管理とが行われうる。
【0095】
ステータスが「実行準備完了(Available to Drawdown)」である間、勘定実行可能な状態での事後徴求物(各種書類)の管理と、審査部条件の管理と、勘定実行可能な状態での事後の担保および保証の充足管理とが行われうる。
【0096】
図15に示されるように、コントロールカード1500は、貸付ごとの与信業務を含み、かつ与信業務のそれぞれが完了しているかどうかを示すことができる。具体的に言えば、コントロールカード1500は、2つの貸付を含むことができる。図15において、貸付番号「X111」は、融資の申込がシンガポールで行われたこと、「契約前の準備から契約(Pre-Signing)」段階にあること、および融資の名称が「364日間のつなぎ融資」であることを示す。コントロールカード1500は、それぞれの貸付に関連する与信業務として、「Application」、「Condition」、「Terms Check」、「Guarantee/Collateral」、「Document」および「Ancillary Process」を含むことができる。
【0097】
与信業務「Application」は、稟議書の形式点検、および/または稟議書の決裁が完了したかどうかを示す。与信業務「Condition」は、稟議書の決裁時に審査部が付与した条件に対し、対応が完了したかどうかを示す。「Terms Check」は、契約書に記載されている契約内容の点検が完了したかどうかを示す。与信業務「Guarantee/Collateral」は、保証および/または担保が充足されているかどうかを示す。与信業務「Document」は、必要な徴求物(各種ドキュメント)が到着したかどうかを示す。与信業務「Ancillary Process」は、署名前に必要な付随プロセスが完了したかどうかを示す。
【0098】
上述したように、与信管理サブシステム15は、それぞれの稟議書についてのコントロールカードを有することができ、コントロールカードは、実行される必要がある全ての与信業務の進捗状況を示すことができる。図15に示されたコントロールカード1500は一例にすぎず、コントロールカード1500が本明細書で示した与信業務以外を含むこともできる。
【0099】
以下、銀行システム10およびサブシステム11乃至15を使用して行われる与信関連業務に関する複数のケースが説明される。これらのケースは、コーポレートファイナンスおよびストラクチャードファイナンスの例を説明する。これらのケースでは、ユーザ情報51に格納されている役割524の一例として、「フロント」、「フロントミドル」、「ミドルバック」、「バック」および「審査部」が説明のために示される。上述したように、ユーザ情報51は、ユーザID521、所属組織522、与信職位523、役割524、およびシステム操作権限525を含むことができる。
【0100】
ユーザ情報51の具体例は以下の通りである。例えば、ある人の所属組織および職位は、シンガポール支店の営業部門のアシスタントマネージャであり、その人の役割は、営業の事務の仕事に従事しているのでフロントミドルである。例えば、別の人の所属組織および職位は、シンガポール支店の融資事務部門のシニアスタッフであり、その人の役割は、融資事務に従事しているのでミドルバックである。本明細書で使用される役割および職位は、表2に示されるが、銀行1内の役割および職位がこれらに限定されることはない。
【0101】
【表2】
【0102】
以下、コーポレートファイナンスのための第1および第2のケース、並びにストラクチャードファイナンスのための第3のケースが図8A乃至図10Bを参照して説明される。
【0103】
(第1のケース)
図8Aおよび図8Bを参照して、コーポレートファイナンスのための第1のケースが説明される。第1のケースは、銀行1のただ一つのエンティティ(例えば、シンガポール支店)内で与信関連業務が完結することを例証する。本明細書および図面において、シンガポールは、「SNG」と略されてもよい。
【0104】
図8Aは、第1のケースにおける与信関連業務の流れを示す図である。
(1)シンガポールにある顧客ABCコーポレーションが、銀行1のシンガポール支店において融資を申し込む。
(2)シンガポール支店のフロントは、融資の申込を受けたことに応答して、コーポレートカードをメンテナンスし、Deal情報を生成し、稟議書を作成する。シンガポール支店のフロントミドルは、稟議書の形式を点検し、必要書類および必要な手続きを確認する。シンガポール支店のフロントミドルは、点検および確認の後、コントロールカードをアップデートする。シンガポール支店のフロントミドルは、シンガポール支店のアジア審査部に稟議書の決裁を求める。アジア審査部は、稟議書をレビューし、貸出条件を決定し、融資を承認する。
(3)決裁後、シンガポール支店のフロントは、シンガポール支店のミドルバックに条件管理および事務手続を依頼する。シンガポール支店のミドルバックは、承認された稟議書および契約書をレビューする。レビュー後、シンガポール支店のミドルバックは、コントロールカードをアップデートする。
(4)シンガポール支店のミドルバックは、レビュー後、シンガポール支店内のABCコーポレーションの口座に与信限度額を設定する。与信限度額は、顧客に対して設定する与信(すなわち、融資)の限度額を意味する。その後、シンガポール支店のバックは、ABCコーポレーションの口座に入金する。
【0105】
表3は、上述した役割ごとの与信業務の例を示すが、与信業務がこれらの業務に限定されることはない。
【0106】
【表3】
【0107】
図8Bは、第1のケースにおけるオペレーションの流れを詳細に説明するフロー図である。
【0108】
S801にて、銀行1のシンガポール支店のフロントは、ABCコーポレーションから融資の申込を受けたことに応答して、銀行端末20を介して顧客情報管理サブシステム11に最新の顧客情報を入力することができる。顧客情報管理サブシステム11は、顧客情報を入力するためのアプリケーションを提供することができる。入力された顧客情報は、情報の内容に従って、顧客情報31、財務情報32、財務分析33、与信モニタリング34、取引銀行35および競合比較36に格納されることが可能である。
【0109】
シンガポール支店のフロントは、ABCコーポレーションが望む融資の概要を案件情報管理サブシステム12に入力することができる。案件情報管理サブシステム12は、融資の概要を入力するためのアプリケーションを提供することができる。入力された情報は、情報の内容に従って、Deal Profile41、与信明細情報42および担保明細情報43に格納されることが可能である。与信明細情報42および担保明細情報43に格納された情報は、この融資を行うことが承認されるまでは、ペンディング状態である。第1のケースは、コーポレートファイナンスを対象にするので、SL情報44は使用されない。
【0110】
S802にて、シンガポール支店のフロントは、銀行端末20を介して決裁サブシステム14にアクセスし、稟議書を作成する。シンガポール支店のフロントは、任意に、コーポレートカードおよびDeal情報にリスクファクターを設定することができる。決裁サブシステム14の情報取得部66は、その稟議書に関連付けられる、顧客情報31、財務情報32、財務分析33、与信モニタリング34、取引銀行35および競合比較36に格納されている最新データを顧客情報管理サブシステム11から取得することができる。取得されたデータは、決裁サブシステム14内のコーポレートカード61に格納される。決裁サブシステム14の情報取得部66は、その稟議書に関連付けられる、Deal Profile41、与信明細情報42および担保明細情報43に格納されている最新データを案件情報管理サブシステム12から取得することができる。取得されたデータは、決裁サブシステム14内のDeal情報62に格納される。これらの処理を通じて、決裁サブシステム14は、稟議書の作成時点の顧客の情報および融資案件の情報を稟議書に関連付けることができる。
【0111】
稟議書の作成が完了すると(例えば、保存ボタンが押下された後)、決裁サブシステム14は、与信管理サブシステム15に稟議書の作成を示すシグナルを送信することができる。このシグナルが与信管理サブシステム15によって受信されると、稟議書の決裁前に行われる与信業務を含むコントロールカードが生成される。
【0112】
シンガポール支店のフロントは、作成された稟議書を審査する部門および/または人のルート(順序)を決裁サブシステム14上で選択する。決裁サブシステム14は、選択されたルートを稟議書に関連付けて記録し、ルートに従って稟議書を転送することができる。シンガポール支店のフロントミドルは、稟議書の形式を点検し、内容の確認を完了したら、確認の完了を決裁サブシステム14上で登録することができる。稟議書が決裁された後、コントロールカードにおける項目「Application」と「Condition」は、自動的に「Incomplete」から「Complete」に更新される。
【0113】
S803にて、シンガポール支店のアジア審査部は、銀行端末20を介して決裁サブシステム14にアクセスし、回付された稟議書を承認することができる。決裁サブシステム14は、稟議書の承認に応答して、与信管理サブシステム15に承認を示すシグナルを送信することができる。与信管理サブシステム15は、このシグナルを受信したことに応答して、決裁サブシステム14から顧客の情報を取得してコーポレートカード71に格納し、かつ案件情報管理サブシステム12から融資の内容に関連する情報を取得してDeal情報72に格納することができる。与信管理サブシステム15は、承認された稟議書の内容(例えば、貸出条件など)に従って、稟議書の決裁後に行われる与信業務を含むコントロールカードを動的に生成し、生成したコントロールカードをコントロールカード75に格納することができる。稟議書の承認後、シンガポール支店のフロントは、稟議書の内容に従って契約書を作成する。作成された契約書は署名された後、決裁サブシステム14の契約書65に格納される。決裁サブシステム14は、契約書が契約書65に格納されたことに応答して、契約内容を与信管理サブシステム15に送信し、送信された契約内容の情報は、契約情報74に格納される。契約情報74に格納された情報は、与信業務のチェックに必要な情報のみがそれぞれの役割によって参照され得る。
【0114】
S804にて、シンガポール支店のミドルバックは、承認された稟議書および作成された契約書をレビューし、予め定められたチェック項目が充足されているかどうかを判定する。シンガポール支店のミドルバックは、与信管理サブシステム15のコントロールカード75にアクセスし、充足されていると判定されたチェック項目のステータスを「Incomplete」から「Complete」にアップデートする。シンガポール支店のミドルバックは、契約書のレビュー後、シンガポール支店内のABCコーポレーションの口座に与信限度額を設定することができる。この与信限度額は、契約書に記載された貸出条件に基づいて決定されることが可能である。
【0115】
S805にて、シンガポール支店のバックは、設定された与信限度額および契約書の入金日時などの情報に従って、銀行端末20を介して銀行システム10上で入金オペレーションを行う。与信限度額に基づく資金は、ABCコーポレーションの口座に入金される。
【0116】
(第2のケース)
図9Aおよび図9Bを参照して、コーポレートファイナンスのための第2のケースが説明される。第2のケースは、銀行1の複数のエンティティ(例えば、シンガポール支店、ハノイ支店、東京の本部の審査部)によって与信関連業務が行われることを例証する。本明細書および図面において、ハノイは「HNI」と略されてもよく、かつ東京は「TKY」と略されてもよい。
【0117】
図9Aは、第2のケースにおける与信関連業務の流れを示す図である。
(1)シンガポール(SNG)にある顧客XYZコーポレーションが、銀行1のシンガポール支店に融資を申し込む。
(2)シンガポール支店のフロントは、融資の申込を受けたことに応答して、コーポレートカードをメンテナンスし、Deal情報を生成し、稟議書を作成する。シンガポール支店のフロントミドルは、稟議書の形式を点検し、必要書類および必要な手続きを確認する。シンガポール支店のフロントミドルは、点検および確認の後、コントロールカードをアップデートする。シンガポール支店のフロントミドルは、本部の審査部に稟議書の決裁を求める。本部の審査部は、稟議書をレビューし、貸出条件を決定し、融資を承認する。
(3)決裁後、シンガポール支店のフロントは、ベトナムのハノイ支店のミドルバックに条件管理および事務手続を依頼する。ハノイ支店のミドルバックは、承認された稟議書および契約書をレビューする。レビュー後、ハノイ支店のミドルバックは、コントロールカードをアップデートする。
(4)ハノイ支店のミドルバックは、レビュー後、ハノイ支店内のXYZコーポレーションの口座に与信限度額を設定する。与信限度額は、顧客に対して設定する与信(すなわち、融資)の限度額を意味する。その後、ハノイ支店のバックは、XYZコーポレーションの口座に入金する。
【0118】
図9Bは、第2のケースにおけるオペレーションの流れを詳細に説明するフロー図である。
【0119】
S901にて、銀行1のシンガポール支店のフロントは、XYZコーポレーションから融資の申込を受けたことに応答して、銀行端末20を介して顧客情報管理サブシステム11に最新の顧客情報を入力することができる。顧客情報管理サブシステム11は、顧客情報を入力するためのアプリケーションを提供することができる。入力された顧客情報は、情報の内容に従って、顧客情報31、財務情報32、財務分析33、与信モニタリング34、取引銀行35および競合比較36に格納されることが可能である。
【0120】
シンガポール支店のフロントは、XYZコーポレーションが望む融資の概要を案件情報管理サブシステム12に入力することができる。案件情報管理サブシステム12は、融資の概要を入力するためのアプリケーションを提供することができる。入力された情報は、情報の内容に従って、Deal Profile41、与信明細情報42および担保明細情報43に格納されることが可能である。与信明細情報42および担保明細情報43に格納された情報は、この融資を行うことが承認されるまでは、ペンディング状態である。第2のケースは、コーポレートファイナンスを対象にするので、SL情報44は使用されない。
【0121】
S902にて、シンガポール支店のフロントは、銀行端末20を介して決裁サブシステム14にアクセスし、稟議書を作成する。シンガポール支店のフロントは、任意に、コーポレートカードおよびDeal情報にリスクファクターを設定することができる。決裁サブシステム14の情報取得部66は、その稟議書に関連付けられる、顧客情報31、財務情報32、財務分析33、与信モニタリング34、取引銀行35および競合比較36に格納されている最新データを顧客情報管理サブシステム11から取得することができる。取得されたデータは、決裁サブシステム14内のコーポレートカード61に格納される。決裁サブシステム14の情報取得部66は、その稟議書に関連付けられる、Deal Profile41、与信明細情報42および担保明細情報43に格納されている最新データを案件情報管理サブシステム12から取得することができる。取得されたデータは、決裁サブシステム14内のDeal情報62に格納される。これらの処理を通じて、決裁サブシステム14は、稟議書の作成時点の顧客の情報および融資案件の情報を稟議書に関連付けることができる。
【0122】
稟議書の作成が完了すると(例えば、保存ボタンが押下された後)、決裁サブシステム14は、与信管理サブシステム15に稟議書の作成を示すシグナルを送信することができる。このシグナルが与信管理サブシステム15によって受信されると、稟議書の決裁前に行われる与信業務を含むコントロールカードが生成される。
【0123】
シンガポール支店のフロントは、作成された稟議書を審査する部門および/または人のルート(順序)を決裁サブシステム14上で選択する。決裁サブシステム14は、選択されたルートを稟議書に関連付けて記録し、ルートに従って稟議書を転送することができる。シンガポール支店のフロントミドルは、稟議書の形式を点検し、内容の確認を完了したら、確認の完了を決裁サブシステム14上で登録することができる。稟議書が決裁された後、コントロールカードにおける項目「Application」と「Condition」は、自動的に「Incomplete」から「Complete」に更新される。
【0124】
S903にて、本部の審査部は、銀行端末20を介して決裁サブシステム14にアクセスし、回付された稟議書を承認することができる。決裁サブシステム14は、稟議書の承認に応答して、与信管理サブシステム15に承認を示す信号をシグナルすることができる。与信管理サブシステム15は、このシグナルを受信したことに応答して、決裁サブシステム14から顧客の情報を取得してコーポレートカード71に格納し、かつ案件情報管理サブシステム12から融資の内容に関連する情報を取得してDeal情報72に格納することができる。与信管理サブシステム15は、承認された稟議書の内容(例えば、貸出条件など)に従って、稟議書の決裁後に行われる与信業務を含むコントロールカードを動的に生成し、生成したコントロールカードをコントロールカード75に格納することができる。稟議書の承認後、シンガポール支店のフロントは、稟議書の内容に従って契約書を作成する。作成された契約書は署名された後、決裁サブシステム14の契約書65に格納される。決裁サブシステム14は、契約書が契約書65に格納されたことに応答して、契約内容を与信管理サブシステム15に送信し、送信された契約内容の情報は、契約情報74に格納される。契約情報74に格納された情報は、与信業務のチェックに必要な情報のみがそれぞれの役割によって参照され得る。
【0125】
S904にて、ハノイ支店のミドルバックは、承認された稟議書および作成された契約書をレビューし、予め定められたチェック項目が充足されているかどうかを判定する。ハノイ支店のミドルバックは、与信管理サブシステム15のコントロールカード75にアクセスし、充足されていると判定されたチェック項目のステータスを「Incomplete」から「Complete」にアップデートする。ハノイ支店のミドルバックは、契約書のレビュー後、ハノイ支店内のXYZコーポレーションの口座に与信限度額を設定することができる。この与信限度額は、契約書に記載された貸出条件に基づいて決定されることが可能である。
【0126】
S905にて、ハノイ支店のバックは、設定された与信限度額および契約書の入金日時などの情報に従って、銀行端末20を介して銀行システム10上で入金オペレーションを行う。与信限度額に基づく資金は、XYZコーポレーションの口座に入金される。
【0127】
(第3のケース)
図10Aおよび図10Bを参照して、ストラクチャードファイナンスのための第3のケースが説明される。第3のケースは、銀行1の複数のエンティティ(例えば、ロンドン支店、ニューヨーク支店、東京支店、ドバイ支店、東京の本部の審査部)によって与信関連業務が行われることを例証する。本明細書および図面において、ロンドンは「LDN」と略されてもよく、ニューヨークは「NYC」と略されてもよく、かつドバイは「DBI」と略されてもよい。
【0128】
図10Aは、第3のケースにおける与信関連業務の流れを示す図である。第3のケースは、例として、天然ガス精製設備建設プロジェクトに対する融資を説明する。プロジェクトのスポンサーであるB社はニューヨーク支店の顧客であり、建設業者であるC社は東京支店の顧客であり、販売先であるD社はドバイ支店の顧客である。Aコーポレーションは、そのプロジェクトのためにB社、C社およびD社によって設立されたSPCであり、ロンドン支店の顧客である。そのプロジェクトでは、Aコーポレーションが債務者である。
(1)ロンドン(LDN)にあるAコーポレーションが、銀行1のロンドン支店に融資を申し込む。ロンドン支店のフロントは、Aコーポレーションのコーポレートカードを更新し、Deal情報を生成する。融資の申込があったことは、そのプロジェクトの関係当事者であるB社、C社およびD社を担当するニューヨーク支店、東京支店およびドバイ支店に通知される。ニューヨーク支店、東京支店およびドバイ支店の各フロントは、B社、C社およびD社のコーポレートカードを更新する。
(2)ロンドン支店のフロントは、融資の申込を受けたことに応答して稟議書を作成する。ロンドン支店のフロントミドルは、稟議書の形式を点検し、必要書類および必要な手続きを確認する。ロンドン支店のフロントミドルは、点検および確認の後、コントロールカードをアップデートする。ロンドン支店のフロントミドルは、東京の本部の審査部に稟議書の決裁を求める。本部の審査部は、稟議書をレビューし、貸出条件を決定し、融資を承認する。
(3)決裁後、ロンドン支店のフロントは、ロンドン支店のミドルバックに条件管理および事務手続を依頼する。ロンドン支店のミドルバックは、承認された稟議書および契約書をレビューする。レビュー後、ロンドン支店のミドルバックは、コントロールカードをアップデートする。
(4)ロンドン支店のミドルバックは、レビュー後、ロンドン支店内のAコーポレーションの口座に与信限度額を設定する。与信限度額は、顧客に対して設定する与信(すなわち、融資)の限度額を意味する。その後、ロンドン支店のバックは、Aコーポレーションの口座に入金する。
【0129】
図10Bは、第3のケースにおけるオペレーションの流れを詳細に説明するフロー図である。
【0130】
S1001にて、銀行1のロンドン支店のフロントは、Aコーポレーションから融資の申込を受けたことに応答して、銀行端末20を介して顧客情報管理サブシステム11に最新の顧客情報を入力することができる。顧客情報管理サブシステム11は、顧客情報を入力するためのアプリケーションを提供することができる。入力されたAコーポレーションの顧客情報は、情報の内容に従って、顧客情報31、財務情報32、財務分析33、与信モニタリング34、取引銀行35および競合比較36に格納されることが可能である。
【0131】
ロンドン支店のフロントは、Aコーポレーションが望む融資の概要を案件情報管理サブシステム12に入力することができる。案件情報管理サブシステム12は、融資の概要を入力するためのアプリケーションを提供することができる。入力された情報は、情報の内容に従って、Deal Profile41、与信明細情報42、担保明細情報43およびSL情報44に格納されることが可能である。与信明細情報42および担保明細情報43に格納された情報は、この融資を行うことが承認されるまでは、ペンディング状態である。第3のケースは、ストラクチャードファイナンスを対象にするので、SL情報44が使用される。SL情報44には、そのプロジェクトのステークホルダーであるB社、C社およびD社の識別子が記憶される。
【0132】
案件情報管理サブシステム12は、融資の申込があったことを、そのプロジェクトの関係当事者であるB社、C社およびD社を担当するニューヨーク支店、東京支店およびドバイ支店に通知することができる。その通知に応答して、ニューヨーク支店、東京支店およびドバイ支店の各フロントは、銀行端末20を介して顧客情報管理サブシステム11にアクセスし、それぞれ、B社、C社およびD社の最新の顧客情報を入力することができる。入力されたB社、C社およびD社の顧客情報は、情報の内容に従って、顧客情報31、財務情報32、財務分析33、与信モニタリング34、取引銀行35および競合比較36に格納されることが可能である。
【0133】
S1002にて、ロンドン支店のフロントは、銀行端末20を介して決裁サブシステム14にアクセスし、稟議書を作成する。ロンドン支店のフロントは、任意に、コーポレートカードおよびDeal情報にリスクファクターを設定することができる。決裁サブシステム14の情報取得部66は、その稟議書に関連付けられる、顧客情報31、財務情報32、財務分析33、与信モニタリング34、取引銀行35および競合比較36に格納されている最新データを顧客情報管理サブシステム11から取得することができる。取得されたデータは、決裁サブシステム14内のコーポレートカード61に格納される。決裁サブシステム14の情報取得部66は、その稟議書に関連付けられる、Deal Profile41、与信明細情報42、担保明細情報43およびSL情報44に格納されている最新データを案件情報管理サブシステム12から取得することができる。取得されたデータは、決裁サブシステム14内のDeal情報62に格納される。これらの処理を通じて、決裁サブシステム14は、稟議書の作成時点の顧客の情報および融資案件の情報を稟議書に関連付けることができる。
【0134】
稟議書の作成が完了すると(例えば、保存ボタンが押下された後)、決裁サブシステム14は、与信管理サブシステム15に稟議書の作成を示すシグナルを送信することができる。このシグナルが与信管理サブシステム15によって受信されると、稟議書の決裁前に行われる与信業務を含むコントロールカードが生成される。
【0135】
ロンドン支店のフロントは、作成された稟議書を審査する部門および/または人のルート(順序)を決裁サブシステム14上で選択する。決裁サブシステム14は、選択されたルートを稟議書に関連付けて記録し、ルートに従って稟議書を転送することができる。ロンドン支店のフロントミドルは、稟議書の形式を点検し、内容の確認を完了したら、確認の完了を決裁サブシステム14上で登録することができる。稟議書が決裁された後、コントロールカードにおける項目「Application」と「Condition」は、自動的に「Incomplete」から「Complete」に更新される。
【0136】
S1003にて、本部の審査部は、銀行端末20を介して決裁サブシステム14にアクセスし、回付された稟議書を承認することができる。決裁サブシステム14は、稟議書の承認に応答して、与信管理サブシステム15に承認を示すシグナルを送信することができる。与信管理サブシステム15は、このシグナルを受信したことに応答して、決裁サブシステム14から顧客の情報を取得してコーポレートカード71に格納し、かつ案件情報管理サブシステム12から融資の内容に関連する情報を取得してDeal情報72に格納することができる。与信管理サブシステム15は、承認された稟議書の内容(例えば、貸出条件など)に従って、稟議書の決裁後に行われる与信業務を含むコントロールカードを動的に生成し、生成したコントロールカードをコントロールカード75に格納することができる。稟議書の承認後、ロンドン支店のフロントは、稟議書の内容に従って契約書を作成する。作成された契約書は署名された後、決裁サブシステム14の契約書65に格納される。決裁サブシステム14は、契約書が契約書65に格納されたことに応答して、契約内容を与信管理サブシステム15に送信し、送信された契約内容の情報は、契約情報74に格納される。契約情報74に格納された情報は、与信業務のチェックに必要な情報のみがそれぞれの役割によって参照され得る。
【0137】
S1004にて、ロンドン支店のミドルバックは、承認された稟議書および作成された契約書をレビューし、予め定められたチェック項目が充足されているかどうかを判定する。ロンドン支店のミドルバックは、与信管理サブシステム15のコントロールカード75にアクセスし、充足されていると判定されたチェック項目のステータスを「Incomplete」から「Complete」にアップデートする。ロンドン支店のミドルバックは、契約書のレビュー後、ロンドン支店内のAコーポレーションの口座に与信限度額を設定することができる。この与信限度額は、契約書に記載された貸出条件に基づいて決定されることが可能である。
【0138】
S1005にて、ロンドン支店のバックは、設定された与信限度額および契約書の入金日時などの情報に従って、銀行端末20を介して銀行システム10上で入金オペレーションを行う。与信限度額に基づく資金は、Aコーポレーションの口座に入金される。
【0139】
本発明によれば、銀行システム10は、業績の悪い会社の顧客IDに基づいてDeal情報又はSL情報を検索することにより、その会社に関連付けられた融資案件を抽出することができる。本発明によれば、あるプロジェクトが多大な損失を発生した際、銀行システム10は、SL情報に基づいて関係当事者を識別し、識別されたそれぞれの関係当事者の融資案件を抽出することができる。本発明によれば、銀行システム10は、与信関連業務の進捗状況を提供することができるので、より効率的な与信管理を行うことができる。
【0140】
以上、例示的な実施形態を参照しながら本発明の原理を説明したが、本発明の要旨を逸脱することなく、構成および細部において変更する様々な実施形態を実現可能であることを当業者は理解するだろう。本明細書では、銀行システム10がサブシステム11乃至15を含む実施形態を説明したが、本発明はその他の実施形態に適用可能である。例えば、銀行システム10がサブシステム11乃至15の機能およびデータベース/ファイルを有すれば、サブシステム11乃至15は使用されなくてもよい。
【0141】
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。
【要約】
ストラクチャードファイナンスの与信管理のための銀行システムは、複数のエンティティによって共有可能な顧客情報、Deal情報および関係当事者の情報を格納し、稟議書に記載された与信取引の実行を承認し、稟議書の作成時の顧客情報、Deal情報および関係当事者の情報を有し、稟議書の承認時に第1のシグナルを生成し、第1のシグナルに応答してコントロールカードを生成することができる。顧客情報は、関係当事者に関連付けられた複数のエンティティによってメンテナンスされ、Deal情報および関係当事者の情報は、第1のエンティティによってメンテナンスされる。Deal情報は、1または複数の与信店の情報および1または複数の債務者の情報を有する。債務者および関係当事者は顧客情報に関連付けられる。債務者は関係当事者によってストラクチャードファイナンスのために設立される。コントロールカードは承認された与信業務の進捗状況を示す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
図15