(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
コントロールカードコードに関連付けて稟議書コード、署名予定日、与信実行予定日、ステータス、および所定期間ごとに複数の行内規程項目のチェック完了フラグを格納するコントロールカード記憶部と、
稟議書コード、条件付きで稟議書が決裁される場合の条件、および充足期限を含む稟議条件パート、および貸出に必要な条件を含む貸出条件パートを受信することに応答して、前記コントロールカード記憶部にレコードを登録するコントロールカード作成部であって、前記稟議条件パートおよび前記貸出条件パートに基づいて、前記複数の行内規程項目のうち、チェックすべき項目に未完了を示す値を格納する、コントロールカード作成部と
を備えた、与信事務管理システム。
コントロールカードコードに関連付けて稟議書コード、署名予定日、与信実行予定日、ステータス、および所定期間ごとに複数の行内規程項目のチェック完了フラグを格納するコントロールカード記憶部を備えた与信事務管理システムにおいて、
前記与信事務管理システムのコントロールカード作成部が、稟議書コード、条件付きで稟議書が決裁される場合の条件、および充足期限を含む稟議条件パート、および貸出に必要な条件を含む貸出条件パートを受信するステップと、
前記コントロールカード作成部が、前記受信した情報に基づいて、前記コントロールカード記憶部にレコードを登録するステップであって、前記稟議条件パートおよび前記貸出条件パートに基づいて、前記複数の行内規程項目のうち、チェックすべき項目に未完了を示す値を格納する、ステップと
を実行する、方法。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態に係る与信事務管理システム、およびその方法を詳細に説明する。
【0019】
本明細書では、行内規程・地域規制遵守のために確認すべき項目のうち、すべての与信取引に対して世界共通でチェックすべき項目を用語「行内規程項目」を用いて説明する。
【0020】
本明細書では、行内規程・地域規制遵守のために確認すべき項目のうち、貸出実行がなされる地域ごとに遵守すべき項目を用語「地域規制項目」を用いて説明する。
【0021】
本明細書では、顧客と折衝を行う営業部を用語「フロント」、与信事務部を用語「ミドルバック」、勘定事務部を用語「バック」を用いて説明する。
【0022】
本明細書では、与信業務フローにおいて、事務部が各段階でチェックすべき事項とその進捗状況とを可視化することを可能とした情報群を用語「コントロールカード」を用いて説明する。
【0023】
以降の実施形態では、A国にa支店、B国にb支店、C国にc支店を有する銀行1を例に用いて説明する。
【0024】
図1は、本発明に係る例示的な全体ネットワーク構成を示す。
図1において、与信事務管理システム100、A国のa支店に設置されたクライアントコンピューター111、B国のb支店に設置されたクライアントコンピューター112、およびC国のc支店に設置されたクライアントコンピューター113が、行内ネットワークまたはインターネット120を介して通信可能に接続される。
【0025】
与信事務管理システム100は、銀行1に所属する行員に関する情報を格納する担当者データベース(DB)101、稟議書を格納する稟議書データベース(DB)102、契約書を格納する契約書データベース(DB)103、およびコントロールカードデータベース(DB)104を備え、世界各地の支店間で処理される与信業務を管理する。与信事務管理システム100は、各国の行員がクライアントコンピューター111等を介して与信事務管理システム100に接続してきた際、担当者DB101に格納された行員の所属支店および役割に応じて、稟議書DB102、契約書DB103、コントロールカードDB104の情報を制御して公開する。
【0026】
クライアントコンピューター111は、A国a支店に設置されたクライアントコンピューターである。例えば、a支店のフロント担当者は、クライアントコンピューター111を介して与信事務管理システム100にアクセスし、作成した稟議書を稟議書DB102に格納することができる。また、a支店のフロント担当者は、クライアントコンピューター111を介して与信事務管理システム100にアクセスし、作成した契約書を契約書DB103に格納することができる。
【0027】
クライアントコンピューター112は、B国のb支店に設置されたクライアントコンピューターである。例えば、b支店の審査部担当者は、クライアントコンピューター112を介して与信事務管理システム100にアクセスし、稟議書DB102に格納された稟議書を閲覧することができる。
【0028】
クライアントコンピューター113は、C国のc支店に設置されたクライアントコンピューターである。例えば、c支店のミドルバック担当者は、クライアントコンピューター113を介して与信事務管理システム100にアクセスし、コントロールカードDB104の情報を更新することができる。
【0029】
図2は、与信事務管理システム100のシステム構成を示す。与信事務管理システム100は、CPU201、RAM202、ROM203、ストレージ204、接続インターフェース205およびネットワークインターフェース206を備える。各コンポーネント201〜206は、バス210を介して相互に通信可能に接続される。
【0030】
CPU201は、デバイスおよび回路のそれぞれを制御し、並びに演算およびデータ処理を行う。RAM202は一時記憶領域であり、CPU201による演算実行時に使用される。ROM203は、種々のプログラムを格納する記憶領域である。ストレージ204は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などにより構成され、様々なデータを格納する。CPU201の制御に基づいて、データがストレージ204から読み取られ、およびデータがストレージ204に書き込まれる。
【0031】
接続インターフェース205は、与信事務管理システム100に種々のデバイスを接続するためのインターフェースである。例えば、接続インターフェース205を介して、ディスプレイ、キーボード、マウス、外部記憶装置等を与信事務管理システム100に接続することができる。
【0032】
ネットワークインターフェース206は、通信回線を通じて行内ネットワークまたはインターネット120に接続される。そして、ネットワークインターフェース206は、CPU201の制御に基づいて行内ネットワークまたはインターネット120および与信事務管理システム100の間のデータの入出力を制御する。ネットワークインターフェース206と行内ネットワークまたはインターネット120との間の接続は、有線接続および無線接続のいずれであってもよい。
【0033】
図3は、与信事務管理システム100の機能ブロック図である。与信事務管理システム100は、担当者DB101、稟議書DB102、契約書DB103、コントロールカードDB104、地域規制DB301、契約条件チェックDB302、担保・保証チェックDB303、ドキュメントチェックDB304、ドキュメントDB305、稟議書データ管理部310、コントロールカード作成部311、契約条件設定部312、担保・保証設定部313、およびドキュメント設定部314を備える。
【0034】
担当者DB101は、銀行1に所属する行員に関する情報を格納する。一実施形態では、
図4に示されるように、担当者DB101には、担当者コード、担当者名、所属支店コード、所属支店名、および役割(「0:その他」、「1:フロント」、「2:審査部」、「3:ミドルバック」、「4:バック」)が格納される。
【0035】
稟議書DB102は、稟議書に関する情報を格納する。一実施形態では、
図5に示されるように、稟議書DB102には、稟議書を一意に識別する稟議書コードに関連付けて、稟議書を作成した担当者情報(担当支店コード、担当者コード)、稟議書を構成する情報を含む複数のパート(稟議条件パート、貸出条件パート、信用情報パート、案件概要パート、および市場パート)、決裁フラグ(「0:決裁前」、「1:決裁済み」)および電子稟議書ファイルが格納される。
【0036】
本実施形態では、各パートには、例えばXMLなど、構造化文書が格納される。以下、各パートについて説明する。
【0037】
稟議条件パートには、条件付きで稟議書が決裁される場合の条件、条件が充足した際に記述される回答、および充足期限が含まれる。貸出条件パートには、債務者情報、与信の種類、与信金額、与信実行日、与信実行国、担保・保証など、貸出に必要な条件が含まれる。信用情報パートには、債務者の信用情報が含まれる。案件概要パートには、与信取引の経緯情報が含まれる。市場パートには、与信取引に関連する市場情報が含まれる。
【0038】
契約書DB103は、契約書を一意に識別する契約書コードに関連付けて、電子契約書ファイルを格納する。別の実施形態では、契約書DB103を設けず、後述のドキュメントDB305に電子契約書ファイルを格納することもできる。
【0039】
コントロールカードDB104は、コントロールカードに関する情報を格納する。一実施形態では、
図6A〜
図6Eに示されるように、コントロールカードDB104には、コントロールカードを一意に識別可能なコントロールカードコード、貸付コード、稟議書DB102の稟議書コード、契約書DB103の契約書コード、ミドルバック支店コード、ミドルバック担当者コード、与信実行国、署名予定日、与信実行予定日、ステータス(「0:署名前」、「1:署名後」、「2:業務完了」)、署名前に確認すべき複数の行内規程項目(稟議書決裁、条件充足、契約書チェック、担保・保証、ドキュメント、地域規制)、署名後かつ与信実行前に確認すべき複数の行内規程項目(署名、担保・保証、ドキュメント)、および与信実行後に確認すべき複数の行内規程項目(条件充足、担保・保証、ドキュメント)が格納される。
【0040】
各行内規程項目には、「0:Incomplete」または「1:Complete」が格納される。以下、各行内規程項目について説明する。
【0041】
稟議書決裁は、稟議書が審査部によって決裁されたかどうかを識別する。本実施形態では、稟議書DB102の決裁フラグに「1:決裁済み」が格納されると、与信事務管理システム100は、稟議書決裁に「1:Complete」を格納する。
【0042】
条件充足は、稟議書が条件付きで決裁された場合に、当該条件が充足したかどうかを識別する。本実施形態では、稟議条件パートに含まれる充足期限に応じて、与信事務管理システム100は、稟議条件を、署名前の条件充足、または署名後の条件充足のいずれかに設定する。その後、本実施形態では、稟議条件パートに回答が記述されると、与信事務管理システム100は、条件充足に「1:Complete」を格納する。
【0043】
契約書チェックは、決裁済稟議書と契約書の整合性のチェックが完了したかどうかを識別する。本実施形態では、後述の契約条件チェックDB302において、署名情報を除くすべての契約条件の整合性が確認されると、与信事務管理システム100は、契約書チェックに「1:Complete」を格納する。
【0044】
担保・保証は、担保・保証が充足したかどうかを識別する。本実施形態では、稟議書の貸出条件パートに含まれる担保・保証の充足期限に応じて、与信事務管理システム100は、担保・保証を、署名前の担保・保証、署名後の担保・保証または与信実行後の担保・保証のいずれかに設定する。その後、本実施形態では、後述の担保・保証チェックDB303において所定期間(署名前、署名後、または与信実行後)に充足期限が設定されたすべての担保・保証の充足が確認されると、与信事務管理システム100は、所定期間の担保・保証に「1:Complete」を格納する。
【0045】
ドキュメントは、書類が徴求されたかどうかを識別する。本実施形態では、ドキュメントチェックDB304で設定されたドキュメントの入手期限に応じて、与信事務管理システム100は、ドキュメントを、署名前のドキュメント、署名後のドキュメントまたは与信実行後のドキュメントのいずれかに設定する。その後、本実施形態では、後述のドキュメントチェックDB304において所定期間(署名前、署名後、または与信実行後)に入手期限が設定されたすべてのドキュメントの徴求が確認されると、与信事務管理システム100は、所定期間のドキュメントに「1:Complete」を格納する。
【0046】
地域規制は、地域規制項目が遵守されたかどうかを識別する。本実施形態では、クライアントコンピューター111等から遵守確認指示を受信すると、与信事務管理システム100は、地域規制に「1:Complete」を格納する。
【0047】
署名は、契約の当事者が契約書に署名を付与したかどうかを識別する。本実施形態では、後述の契約条件チェックDB302においてすべての署名の確認がなされると、与信事務管理システム100は、署名に「1:Complete」を格納する。
【0048】
地域規制DB301は、地域規制項目を格納する。一実施形態では、
図7に示されるように、地域規制DB301には、地域コード、地域名、項目コード、および項目名が格納される。
【0049】
契約条件チェックDB302は、稟議書の貸出条件に基づいて設定されるチェック項目を格納する。一実施形態では、
図8に示されるように、契約条件チェックDB302には、コントロールカードDB104の貸付コードに関連付けて、債務者情報、保証人情報、与信の種類、与信金額、与信実行日、与信実行国、および署名情報が格納される。署名情報には、署名者名または「1:確認済み」が格納され、署名情報を除く各チェック項目には、「0:未確認」または「1:確認済み」が格納される。本実施形態では、クライアントコンピューター111等から整合性確認指示を受信すると、与信事務管理システム100は、チェック項目に「1:確認済み」を格納する。
【0050】
担保・保証チェックDB303は、稟議書の貸出条件に含まれる担保・保証の情報を格納する。一実施形態では、
図9に示されるように、担保・保証チェックDB303には、コントロールカードDB104の貸付コードに関連付けて、担保・保証名、確認フラグ(「0:未確認」、「1:確認済み」)、および充足期限が格納される。本実施形態では、クライアントコンピューター111等から充足確認指示を受信すると、与信事務管理システム100は、確認フラグに「1:確認済み」を格納する。
【0051】
ドキュメントチェックDB304は、徴求書類の情報を格納する。一実施形態では、
図10に示されるように、ドキュメントチェックDB304には、コントロールカードDB104の貸付コードに関連付けて、徴求書類名、確認フラグ(「0:未確認」、「1:確認済み」)、および入手期限が格納される。本実施形態では、クライアントコンピューター111等からドキュメント確認指示を受信すると、与信事務管理システム100は、確認フラグに「1:確認済み」を格納する。
【0052】
ドキュメントDB305は、電子ファイルを格納する。一実施形態では、ドキュメントDB305には、コントロールカードDB104の貸付コードに関連付けて、与信取引に関連する電子ファイルを格納する。
【0053】
稟議書データ管理部310は、クライアントコンピューター111等から稟議書関連データを受信することに応答して、稟議書DB102にレコードを登録する。本実施形態では、稟議書関連データには、稟議書を作成する担当者が所属する担当支店コード、担当者コード、複数のパートに区分された稟議書を構成する情報、稟議書を構成するすべての情報を用いて作成される電子稟議書ファイル、および対象の稟議書に関わる関係部署の指定情報(審査部、ミドルバック、バック)が含まれる。稟議書データ管理部310は、稟議書コードを作成し、稟議書関連データに含まれる担当支店コード、担当者コード、複数のパートに区分された稟議書を構成する情報、および電子稟議書ファイルに基づいて、稟議書DB102にレコードを登録する。この際、決裁フラグには初期値として「0:決裁前」が設定される。
【0054】
稟議書データ管理部310は、また、稟議書コード、稟議条件パート、貸出条件パート、および関係部署の指定情報をコントロールカード作成部311に送信する。
【0055】
コントロールカード作成部311は、稟議書データ管理部310から稟議書コード、稟議条件パート、貸出条件パート、および関係部署の指定情報を受信することに応答して、コントロールカードDB104にレコードを登録する。
【0056】
具体的には、本実施形態では、コントロールカード作成部311は、貸出条件パートに含まれる与信実行国を参照して、与信実行国の数に応じた数のレコードを登録する。例えば、与信実行国が1つである場合は、1つのレコードを登録し、与信実行国が2つである場合は、2つのレコードを登録する。レコードの登録に際し、コントロールカード作成部311は、稟議書コードに対応するコントロールカードコード、および同一コントロールカードコード内の複数の貸付を一意に識別し得る貸付コードを生成し、格納する。
【0057】
また、コントロールカード作成部311は、受信した稟議書コード、関係部署の指定情報に含まれるミドルバックの支店コード、貸出条件パートに含まれる与信実行国、署名予定日、与信実行予定日をそれぞれ格納する。担当者コードについては、コントロールカード作成部311は、貸出条件パートに含まれる債務者情報に基づいて設定することができる。
【0058】
ステータスには初期値として「0:署名前」が設定され、ドキュメントを除く署名前・署名後・与信実行後の行内規程項目には初期値として「0:Incomplete」が設定され、ドキュメントには初期値として記号「−」が設定される。本明細書では、記号「−」は、「未設定」を意味する。
【0059】
コントロールカード作成部311は、受信した稟議条件パートに基づいて、充足期限に一致しない条件充足に記号(「−」)を設定する。稟議書決裁の条件が設定されていない場合、コントロールカード作成部311は、すべての条件充足に記号(「−」)を設定する。
【0060】
コントロールカード作成部311は、受信した貸出条件パートに含まれる担保・保証に基づいて、充足期限に一致しない担保・保証に記号(「−」)を設定する。
【0061】
コントロールカード作成部311は、さらに、受信した貸出条件パートに含まれる与信実行国に基づいて地域規制DB301を検索して、地域規制項目が存在しない場合、地域規制に記号「−」を設定する。
【0062】
コントロールカードDB104にレコードを登録した後、コントロールカード作成部311は、契約書作成データを受信することに応答して、コントロールカードDB104のレコード内の契約書コードを設定する。本実施形態では、契約書作成データには、貸付コード、契約書コードが含まれる。
【0063】
契約条件設定部312は、貸出条件パートに基づいて、契約条件チェックDB302にレコードを登録する。本実施形態では、契約条件設定部312は、コントロールカード作成部311が作成した貸付コードに関連付けて、レコードを登録する。契約条件設定部312は、貸出条件パートに含まれる項目に「0:未確認」を設定し、貸出条件パートに含まれない項目には記号「−」を設定する。署名情報(署名1、署名2、署名3)については、契約条件設定部312は、貸出条件パートに指定された契約の当事者名を設定する。
【0064】
担保・保証設定部313は、貸出条件パートに含まれる担保・保証に基づいて、担保・保証チェックDB303にレコードを登録する。本実施形態では、担保・保証設定部313は、コントロールカード作成部311が作成した貸付コードに関連付けて、貸出条件パートに含まれる担保・保証名および充足期限に基づいてレコードを登録する。この際、確認フラグには初期値として「0:未確認」が設定される。
【0065】
本実施形態では、貸出条件パートに複数の与信実行国が含まれる場合、担保・保証設定部313は、各与信実行国に対する貸付ごとに異なる担保・保証が設定されているか否かを判定する。異なる担保・保証が設定されている場合、担保・保証設定部313は、各与信実行国に対する貸付に対応する貸付コードごとに、対応する担保・保証のレコードを登録する。
【0066】
一方、同一の担保・保証が設定されている場合、担保・保証設定部313は、いずれか1つの貸付コードに対してのみ、担保・保証のレコードを登録する。貸付コードの選択は、例えば、フロントと同一の支店コードのミドルバックが担当する貸付コードを優先する、または、ミドルバックとして指定された支店の規模に応じてなど、任意の方法で行うことができる。
【0067】
別の実施形態では、同一の担保・保証が設定されている場合も、担保・保証設定部313は、各与信実行国に対する貸付に対応する貸付コードごとに、対応する担保・保証のレコードを登録する。その後、後述の担保・保証チェック画面において、複数の与信実行国のうちのいずれか1つの与信実行国の担当者が、クライアントコンピューター111等を介してチェック欄を選択することにより充足確認指示を送信することに応答して、与信事務管理システム100は、同一の担保・保証が設定されている複数の与信実行国すべてについて、担保・保証チェックDB303の確認フラグに「1:確認済み」を格納する。これにより、複数の与信実行国すべてにおいて、複数の与信実行国のうちのいずれか1つの与信実行国の担当者が登録した結果を共有することができる。
【0068】
ドキュメント設定部314は、クライアントコンピューター111等からドキュメントリストアップデータを受信することに応答して、ドキュメントチェックDB304にレコードを登録する。本実施形態では、ドキュメントリストアップデータには、貸付コード、徴求書類名、入手期限が含まれる。ドキュメント設定部314は、ドキュメントリストアップデータに基づいて、レコードを登録する。この際、確認フラグには初期値として「0:未確認」が設定される。
【0069】
ドキュメント設定部314は、また、ドキュメントリストアップデータに基づいて、入手期限に一致するコントロールカードレコードのドキュメントに「0:Incomplete」を設定する。
【0070】
(コントロールカード作成処理)
図11を参照して、コントロールカード作成処理について説明する。
図11は、コントロールカードを作成する処理フローを示す。与信事務管理システム100の担当者DB101には、
図4に示されるレコードが格納されているものとする。与信事務管理システム100の地域規制DB301にも、
図7に示されるレコードが格納されているものとする。
【0071】
S1101において、与信事務管理システム100の稟議書データ管理部は、クライアントコンピューター111等から稟議書関連データを受信することに応答して、S1102において、稟議書DB102にレコードを登録する。
【0072】
本実施形態では、S1101において、稟議書を作成する担当者が所属する担当支店コード、担当者コード、複数のパートに区分された稟議書を構成する情報、稟議書を構成するすべての情報を用いて作成される電子稟議書ファイル、および対象の稟議書に関わる関係部署の指定情報(審査部、ミドルバック、バック)を含む稟議書関連データを受信して、稟議書データ管理部310は、稟議書コード(3333333)を作成し、稟議書DB102にレコードを登録する。この際、決裁フラグには初期値として「0:決裁前」が設定される。
【0073】
S1102において、稟議書データ管理部310は、稟議書コード、稟議条件パート、貸出条件パート、および関係部署の指定情報を与信事務管理システム100のコントロールカード作成部311に送信する。
【0074】
S1103において、コントロールカード作成部311は、稟議書データ管理部310から受信した情報に基づいて、コントロールカードDB104にレコードを登録する。
【0075】
本実施形態では、与信実行国にC国のみが指定された貸出条件パートを受信したものとし、コントロールカード作成部311は、受信した稟議書コード(3333333)、関係部署の指定情報に含まれるミドルバックの支店コード(333)、貸出条件パートに含まれる与信実行国(C国)、署名予定日(2015/4/10)、与信実行予定日(2015/4/24)に基づく1つのレコードを登録する。
【0076】
レコードの登録に際し、コントロールカード作成部311は、稟議書コードに対応するコントロールカードコード(C3333333)、および貸付コード(C3333)を生成し、格納する。
【0077】
また、コントロールカード作成部311は、貸出条件パートに含まれる債務者情報に基づいて、担当者コード(333-22222)を設定し、ステータスには初期値として「0:署名前」を設定したものとする。
【0078】
S1104において、コントロールカード作成部311は、受信した稟議条件パートに基づいて、充足期限に一致しない条件充足に記号(「−」)を設定する。
【0079】
本実施形態では、稟議書決裁の条件が設定されていない稟議条件パートを受信したものとし、コントロールカード作成部311は、署名前の充足条件、および与信実行後の充足条件に記号(「−」)を設定する。
【0080】
S1105において、コントロールカード作成部311は、受信した貸出条件パートに含まれる担保・保証に基づいて、充足期限に一致しない条件充足に記号(「−」)を設定する。
【0081】
本実施形態では、署名前の充足期限(2015/4/9)が設定された担保・保証が設定された貸出条件パートを受信したものとし、コントロールカード作成部311は、署名後および与信実行後の担保・保証に記号(「−」)を設定する。
【0082】
S1106において、コントロールカード作成部311は、受信した貸出条件パートに含まれる与信実行国に基づいて地域規制DB301を検索して、地域規制項目が存在しない場合、地域規制に記号「−」を設定する。
【0083】
本実施形態では、与信実行国(C国)を含む貸出条件パートを受信したものとし、コントロールカード作成部311は、
図7に示される地域規制DB301を検索して、C国に対応する地域規制項目が存在するので、次の処理へ進む。
【0084】
S1107において、与信事務管理システム100の契約条件設定部312は、貸出条件パートに基づいて、契約条件チェックDB302にレコードを登録する。
【0085】
本実施形態では、契約条件設定部312は、コントロールカード作成部311が作成した貸付コード(C3333)に関連付けて、
図8に示すレコードを登録したものとする。
図8に示されるように、本実施形態では、保証人情報を含まない貸出条件パートを受信し、保証人情報には記号「−」が設定される。署名情報(署名1、署名2、署名3)については、本実施形態では、署名者1のみを含む貸出条件パートを受信したものとし、契約条件設定部312は、署名1に署名者1を設定し、署名2および署名3には記号「−」を設定する。
【0086】
S1108において、与信事務管理システム100の担保・保証設定部313は、貸出条件パートに含まれる担保・保証に基づいて、担保・保証チェックDB303にレコードを登録する。
【0087】
本実施形態では、担保・保証設定部313は、コントロールカード作成部311が作成した貸付コード(C3333)に関連付けて、
図9に示すレコードを登録したものとする。
【0088】
S1109において、与信事務管理システム100のドキュメント設定部314は、クライアントコンピューター111等からドキュメントリストアップデータを受信することに応答して、ドキュメントチェックDB304にレコードを登録する。続いて、S1110において、ドキュメント設定部314は、ドキュメントリストアップデータに基づいて、充足期限に一致するコントロールカードレコードのドキュメントに「0:Incomplete」を設定する。
【0089】
本実施形態では、貸付コード(C3333)、徴求書類名(書類6)、署名前の充足期限(2015/4/9)を含むドキュメントリストアップデータを受信して、ドキュメント設定部314は、
図10に示されるレコードを登録したものとする。続いて、ドキュメント設定部314は、ドキュメントリストアップデータに基づいて、コントロールカードレコードの署名前のドキュメントに「0:Incomplete」を設定したものとする。
【0090】
S1111において、コントロールカード作成部311は、契約書作成データを受信することに応答して、コントロールカードDB104のレコード内の契約書コードを設定する。
【0091】
本実施形態では、貸付コード(C3333)、契約書コード(32345)を含む契約書作成データを受信して、コントロールカード作成部311は、コントロールカードDB104の契約書コードを設定する。
【0092】
(コントロールカード更新処理)
次に、
図12〜14を参照して、コントロールカード更新処理について説明する。
図12、14は、クライアントコンピューターに表示される、コントロールカードの画面の一例を示す。
図13は、クライアントコンピューターに表示される、契約書チェック画面の一例を示す。与信事務管理システム100の担当者DB101、稟議書DB102、コントロールカードDB104、地域規制DB301、契約書チェックDB302、担保・保証チェックDB303、およびドキュメントチェックDB304には、それぞれ、
図4、
図5、
図6A、
図7、
図8、
図9、および
図10に示されるレコードが格納されているものとする。
【0093】
本実施形態では、A国a支店に所属する担当者2が、クライアントコンピューター111を介して、貸付コード(X1111)により特定されるコントロールカードの情報を更新する処理について説明する。
【0094】
担当者2が、クライアントコンピューター111を介して担当者コード(111-22222)およびパスワードなどを含む認証情報を与信事務管理システム100に送信し、認証情報に基づいて、認証に成功したものとする。認証に成功した場合、与信事務管理システム100は、コントロールカードDB104に基づいて、認証に成功した担当者が担当するコントロールカードの一覧を表示することができる。
【0095】
本実施形態では、与信事務管理システム100は、認証に成功した担当者(担当者2)が担当する2件のコントロールカードを含む一覧がクライアントコンピューター111に提供し、貸付コード(X1111)により特定されるコントロールカードを選択する指示をクライアントコンピューター111から受信して、
図12に示されるコントロールカードの画面をクライアントコンピューター111に提供したものとする。
【0096】
図12に示されるように、特定のコントロールカードコードに複数の貸付コードが関連付けられている場合、コントロールカードの画面には、特定のコントロールカードコードに関連付けられた複数の貸付コードの情報が表示される。ただし、担当者は、自身が担当する貸付コードに関するコンプライアンス項目のみ更新することができる。
【0097】
具体的には、コントロールカードコード(X2222222)に関連付けられた貸付コード(
X1111)および貸付コード(X2222)により特定される複数の列1201、1202が表示されるが、担当者2は、自身が担当する1201のコンプライアンス項目のみ更新することができる。
【0098】
図12のドキュメントリスト1203を選択すると、当該コントロールカードに関連するドキュメントリストが表示される。本実施形態では、コントロールカードレコード作成後の任意のタイミングで、フロント担当者は、貸付コードに関連付けてドキュメントをアップロードすることができ、アップロードされたドキュメントをドキュメントリストから閲覧することができる。
【0099】
ドキュメントリストは、ログインしている担当者の役割に応じて、コントロールカードに関連するドキュメントのうち一部または全部が選択されて表示される。例えば、稟議書を作成したフロント担当者がログインしている場合は、コントロールカードに関連するすべてのドキュメントを含むリストが表示される。一方、ミドルバック担当者である担当者2がログインしている場合は、自身が担当する1201の貸付コードに関連するドキュメントのリストが選択して表示される。
【0100】
列1201の稟議書決裁は、
図5に示される稟議書DB102の稟議書コード(2222222)により特定されるレコードの決裁フラグに「1:決裁済み」が格納されているので、与信事務管理システム100により、既に「1:Complete」が格納されている。
【0101】
本実施形態では、担当者2が、クライアントコンピューター111を介して、
図12に示される列1201の稟議書決裁(「1:Complete」)を選択すると、与信事務管理システム100は、稟議書画面(図示せず)を提供することができる。提供される稟議書画面は、ログインしている担当者の役割に応じて、稟議書を構成する複数のパートのうち一部または全部が選択されて表示される。例えば、稟議書を作成したフロント担当者がログインしている場合は、稟議書を構成するすべてのパートを含む画面が表示される。一方、ミドルバック担当者がログインしている場合は、与信事務に必要なパートのみが選択されて表示される。
【0102】
列1201の条件充足は、稟議条件パートに回答が記述されたことに基づいて、与信事務管理システム100により、既に「1:Complete」が格納されている。
【0103】
本実施形態では、担当者2が、クライアントコンピューター111を介して
図12に示される列1201の条件充足(「1:Complete」)を選択すると、与信事務管理システム100は、稟議書条件画面(図示せず)を提供することができる。稟議書条件画面には、稟議条件パートの情報が含まれる。
【0104】
列1201の契約書チェックは、
図12に示されるように「0:Incomplete」が格納されている。本実施形態では、担当者2が、クライアントコンピューター111を介して
図12に示される列1201の契約書チェック(「0:Incomplete」)を選択すると、与信事務管理システム100は、
図8に示される契約条件チェックDB302に基づいて、
図13に示されるような契約条件チェック画面を提供することができる。
【0105】
担当者2は、契約条件チェック画面の稟議書−貸出条件に表示される内容と、契約書の内容の整合性を確認する。担当者2は、クライアントコンピューター111を介して、例えば
図12に表示されるコントロールカードの画面のドキュメントリスト1203を選択して、ドキュメントリストの中から契約書を選択すること等により、契約書DB103に格納されている電子契約書ファイルを閲覧しながら整合性を確認する。
【0106】
本実施形態では、担当者2が、クライアントコンピューター111を介してチェック欄を選択することにより整合性確認指示を送信すると、与信事務管理システム100は、契約条件チェックDB302の該当のチェック項目に「1:確認済み」を格納する。前述したように、本実施形態では、契約条件チェックDB302において、署名情報を除くすべての契約条件の整合性が確認されると、与信事務管理システム100は、コントロールカードDB104の契約書チェックに「1:Complete」を格納する。
【0107】
列1201のドキュメントは、
図12に示されるように「0:Incomplete」が格納されている。本実施形態では、担当者2が、クライアントコンピューター111を介して
図12に示される列1201のドキュメント(「0:Incomplete」)を選択すると、与信事務管理システム100は、
図10に示されるドキュメントチェックDB304に基づいて、ドキュメントチェック画面(図示せず)を提供することができる。
【0108】
一実施形態では、ドキュメントチェック画面は、徴求書類名およびチェック欄を含み、担当者2は、ドキュメントチェック画面に表示された徴求書類が、コントロールカードの画面のドキュメントリスト1203選択時に表示されるドキュメントリスト内に間違いなく存在することを確認する。
【0109】
本実施形態では、担当者2が、クライアントコンピューター111を介してチェック欄を選択することにより徴求確認指示を送信すると、与信事務管理システム100は、ドキュメントチェックDB304の該当のチェック項目に「1:確認済み」を格納する。前述したように、本実施形態では、ドキュメントチェックDB304において所定期間(署名前、署名後、または与信実行後)に入手期限が設定されたすべてのドキュメントの徴求が確認されると、与信事務管理システム100は、コントロールカードDB104の所定期間のドキュメントに「1:Complete」を格納する。
【0110】
列1201の地域規制は、
図12に示されるように「0:Incomplete」が格納されている。本実施形態では、担当者2が、クライアントコンピューター111を介して
図12に示される列1201の地域規制(「0:Incomplete」)を選択すると、与信事務管理システム100は、地域規制チェック画面(図示せず)を提供することができる。
【0111】
一実施形態では、地域規制チェック画面は、地域規制項目名およびチェック欄を含み、担当者2は、地域規制チェック画面に表示された地域規制項目を契約内容が遵守していることを確認する。
【0112】
本実施形態では、担当者2が、クライアントコンピューター111を介してチェック欄を選択することにより遵守確認指示を送信すると、与信事務管理システム100は、コントロールカードDB104の地域規制に「1:Complete」を格納する。
【0113】
上述した操作により、コントロールカードDB104内の貸付コード(X1111)により特定されるコントロールカードレコードは、
図6Bに示されるように、署名前の行内規程項目がすべて「1:Complete」となる。このように、署名前の行内規程項目がすべて「1:Complete」となった状態で、担当者2が、クライアントコンピューター111を介して、
図12に示されるコントロールカードの画面のステータス変更ボタン1204を押下すると、
図6Cに示されるように、貸付コード(X1111)により特定されるコントロールカードレコードのステータスが「0:署名前」から「1:署名後」へ更新される。
【0114】
本実施形態では、与信事務管理システム100は、コントロールカードレコードのステータスが「0:署名前」から「1:署名後」へ更新されると、
図14に示されるように、署名後および与信実行後の行内規程項目を含むコントロールカードの画面をクライアントコンピューター111に提供する。
【0115】
列1401の署名は、
図14に示されるように「0:Incomplete」が格納されている。本実施形態では、担当者2が、クライアントコンピューター111を介して
図14に示される列1201の署名(「0:Incomplete」)を選択すると、与信事務管理システム100は、
図8に示される契約条件チェックDB302に基づいて、署名チェック画面(図示せず)を提供することができる。
【0116】
一実施形態では、署名チェック画面は、署名者名およびチェック欄を含み、担当者2は、署名チェック画面に表示された任意の数の署名者が、契約書に署名を付与したことを確認する。担当者2は、クライアントコンピューター111を介して、例えば
図14に表示されるコントロールカードの画面のドキュメントリスト1203を選択して、ドキュメントリストの中から契約書を選択すること等により、契約書DB103に格納されている電子契約書ファイルを閲覧しながら署名の付与を確認する。
【0117】
本実施形態では、担当者2が、クライアントコンピューター111を介してチェック欄を選択することにより署名確認指示を送信すると、与信事務管理システム100は、契約条件チェックDB302の該当のチェック項目に「1:確認済み」を格納する。前述したように、本実施形態では、契約条件チェックDB302においてすべての書名の確認がなされると、与信事務管理システム100は、コントロールカードDB104の署名に「1:Complete」を格納する。
【0118】
列1401の署名後の担保・保証は、
図14に示されるように「0:Incomplete」が格納されている。本実施形態では、担当者2が、クライアントコンピューター111を介して
図14に示される列1401の署名後の担保・保証(「0:Incomplete」)を選択すると、与信事務管理システム100は、
図9に示される担保・保証チェックDB303に基づいて、担保・保証チェック画面(図示せず)を提供することができる。
【0119】
一実施形態では、担保・保証チェック画面は、担保・保証名およびチェック欄を含み、担当者2は、担保・保証チェック画面に表示された担保・保証が、充足したことを確認する。
【0120】
本実施形態では、担当者2が、クライアントコンピューター111を介してチェック欄を選択することにより充足確認指示を送信すると、与信事務管理システム100は、担保・保証チェックDB303の該当の確認フラグに「1:確認済み」を格納する。前述したように、本実施形態では、担保・保証チェックDB303において所定期間(署名前、署名後、または与信実行後)に充足期限が設定されたすべての担保・保証の充足が確認されると、与信事務管理システム100は、コントロールカードDB104の所定期間の担保・保証に「1:Complete」を格納する。
【0121】
列1401の署名後および与信実行後のドキュメント、与信実行後の条件充足、与信実行後の担保・保証については、既に説明した行内規程項目についての説明と重複するため、省略する。
【0122】
上述した操作により、コントロールカードDB104内の貸付コード(X1111)により特定されるコントロールカードレコードは、
図6Dに示されるように、行内規程項目がすべて「1:Complete」となる。このように、行内規程項目がすべて「1:Complete」となった状態で、担当者2が、クライアントコンピューター111を介して、
図14に示されるコントロールカードの画面のステータス変更ボタン1402を押下すると、
図6Eに示されるように、貸付コード(X1111)により特定されるコントロールカードレコードのステータスが「1:署名後」から「2:業務完了」へ更新される。
【0123】
以上、本発明によれば、事務部が各段階でチェックすべき事項とその進捗状況とを可視化することを可能としたコントロールカードを使用することによって、従来起きていた行内規程項目の二重管理や地域規制の照会対応等、業務効率の悪化につながる事態を回避し、与信業務全体の効率化と内部管理体制の強化を図ることができる。
【0124】
さらに、本発明によれば、与信業務に関わる担当者の所属支店および役割に応じて、必要最小限の情報開示を提供することで、顧客情報に関するアクセス制御を徹底することができる。
【0125】
(追加の実施形態)
追加の実施形態では、コントロールカードDB104は、行内規程項目として、さらに商品別規制を格納することができる。
【0126】
商品別規制は、銀行1が提供する商品(契約の種類)に応じて、チェックすべき行内規定項目が遵守されたかどうかを識別する。本実施形態では、後述の商品チェックDB306においてすべての項目のチェックが確認されると、与信事務管理システム100は、商品別規制に「1:Complete」を格納する。
【0127】
与信事務管理システム100は、さらに、商品別チェックDB306、および商品別設定部315を備える。
【0128】
商品別チェックDB306は、稟議書の貸出条件に基づいて、特定の商品においてチェックすべき項目の情報を格納する。一実施形態では、商品別チェックDB306には、コントロールカードDB104の貸付コードに関連付けて、項目名、および確認フラグ(「0:未確認」、「1:確認済み」)が格納される。本実施形態では、クライアントコンピューター111等から確認指示を受信すると、与信事務管理システム100は、確認フラグに「1:確認済み」を格納する。
【0129】
商品別設定部315は、貸出条件パートに基づいて、商品別チェックDB303にレコードを登録する。本実施形態では、商品別設定部313は、コントロールカード作成部311が作成した貸付コードに関連付けて、当該契約が該当する商品においてチェックすべき項目を特定してレコードを登録する。この際、確認フラグには初期値として「0:未確認」が設定される。例えば、油田開発等、環境に影響を及ぼす事業に対する契約の場合、商品別設定部315は、当該契約が該当する商品においてチェックすべき項目として、環境アセスメントの実施を設定することができる。
【0130】
以上、本発明によれば、コントロールカードに、商品に応じてチェックすべき行内規定項目を含めることによって、更なる与信業務全体の効率化と内部管理体制の強化を図ることができる。
【0131】
以上、例示的な実施形態を参照しながら本発明の原理を説明したが、本発明の要旨を逸脱することなく、構成および細部において変更する様々な実施形態を実現可能であることを当業者は理解するだろう。すなわち、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。
コントロールカードコードに関連付けて稟議書コード、署名予定日、与信実行予定日、ステータス、および所定期間ごとに複数の行内規程項目のチェック完了フラグを格納するコントロールカード記憶部と、稟議書コード、条件付きで稟議書が決裁される場合の条件、および充足期限を含む稟議条件パート、および貸出に必要な条件を含む貸出条件パートを受信することに応答して、前記コントロールカード記憶部にレコードを登録するコントロールカード作成部であって、前記稟議条件パートおよび前記貸出条件パートに基づいて、前記複数の行内規程項目のうち、チェックすべき項目に未完了を示す値を格納する、コントロールカード作成部とを備えた与信事務管理システム。