(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
さらに具体的に図面を参照すると、開示の有利な実施形態は、
図1に示す航空機の製造及び就航方法100と、
図2に示す航空機200において説明することができる。まず
図1に注目すると、航空機の製造及び就航方法の図が有利な実施形態にしたがって図示されている。試作段階においては、航空機の製造及び就航方法100は
図2の航空機200の規格及び設計102と材料調達104を含むことができる。
【0018】
製造段階においては、
図2の航空機200の構成部品及びサブアセンブリの製造106と、システム統合108が行われる。その後、
図2の航空機200は、認可及び納品110を経て、就航112される。顧客によって使用112されている間、
図2の航空機200には定期的な整備及び保守114(修正、再構成、改修、及びその他の整備又は保守を含むことができる)が予定される。
【0019】
作業者が航空機200の定期的な整備及び保守114を実施している間、この作業者は異なる有利な実施形態を使用して、航空機200の定期的な整備及び保守114に関する書類から情報を得ることができる。例えば、作業者は、それぞれ複数のページを有する複数の書類から修理又は整備作業をどのように実施するかを知ることができる。ある有利な実施形態では、作業者はデータ処理システムの表示デバイス上に提示された書類を使用して、電気系統の不具合を見つけて電気系統を補修する。
【0020】
航空機の製造及び就航方法100の各プロセスは、システムインテグレータ、第三者、及び/又はオペレータによって行う又は実施することができる。これらの実施例では、オペレータは顧客であってよい。この説明のために、システムインテグレータは限定しないが、任意の数の航空機メーカー、及び主要システムの下請け業者を含むことができ;第三者は限定しないが、任意の数の供給メーカー、下請け業者、及びサプライヤを含むことができ;オペレータは、航空会社、リース会社、軍部、サービス組織等であってよい。
【0021】
ここで
図2を参照すると、有利な実施形態を実行することができる航空機の図が示されている。この実施例では、航空機200は
図1の航空機の製造及び就航方法100によって製造され、複数のシステム204及び内部装飾206を有する機体202を含むことができる。複数のシステム204の実施例は、一又は複数の推進システム208、電気システム210、油圧システム212、及び環境システム214を含む。任意の数の他のシステムを含む。航空宇宙における実施例を示したが、異なる有利な実施形態を自動車産業等の他の業界に応用することができる。
【0022】
本明細書に具現化された装置及び方法は、
図1の航空機の製造及び就航方法100のうちの少なくとも一つの段階において採用することができる。本明細書で使用される「少なくとも一つの」という表現は、品目リストとともに使用される場合は、一以上のリスト品目の異なる組み合わせを使用することができ、リストの中の各品目のうちの一つのみが必要であり得ることを意味する。例えば、「品目A、品目B、及び品目Cのうちの少なくとも一つ」は例えば非限定的に、品目A、又は品目A及び品目Bを含むことができる。この実施例はまた、品目A、品目B、及び品目C、又は品目B及び品目Cも含むことができる。
【0023】
ある実施例では、
図1の構成部品及びサブアセンブリの製造106で製造された部品又はサブアセンブリは、航空機200が
図1で就航112している間に製造される部品又はサブアセンブリと同じ方法で加工又は製造することができる。さらに別の実施例では、多数の装置の実施形態、方法の実施形態、又はこれらの組み合わせを、例えば、
図1の構成部品及びサブアセンブリの製造106、及びシステム統合108等の製造段階において用いることが可能である。「多数の」は、品目を指す場合には「一又は複数の品目」を意味する。例えば、多数の装置の実施形態は一又は複数の装置の実施形態である。多数の装置の実施形態、方法の実施形態、又はこれらの組み合わせを、
図1の航空機200が就航112中に、及び/又は整備及び保守114中に用いることができる。多数の異なる有利な実施形態の使用によって、航空機200を実質的に組立てやすくする、又は航空機200にかかる費用を削減することができる。
【0024】
異なる有利な実施形態は、多数の異なる検討事項を認識し考慮している。例えば、異なる有利な実施形態は、複数の電子ページに含まれる情報を頻繁に見る読者が複数のページを使用して所望の情報を得ることを認識し考慮している。
【0025】
例えば、航空機の構成パーツを知りたいと所望する読者は、航空機を形成しているアセンブリ及びパーツの図面を含む多数のページを見ることができる。上記情報は一般に複数のページ上の複数の図面に含まれている。ある図面は航空機の外部の図である一方で、別の図面は計器パネルの構成パーツについての情報を含むことができる。さらに別の図面は、計器パネル上の特定のゲージについての情報を含むことができる。
【0026】
異なる有利な実施形態により、読者が航空機に関連する多数の又は全ての図面を同時に見ることが可能になる。読者はそれから、所望の情報を見つけるために特定の画像又は画像のグループを拡大することができる。
【0027】
有利な実施形態では、画像は、画像間の論理的な関係性が示すように配置されサイズ決定される。例えば、画像は、航空機の外部全体を図示する工学図面が階層の最上部に位置づけされる階層で提示することができる。航空機の部分工学図面は外部図面の下に位置づけされてよく、又はその部分が位置する航空機の物理的領域を示す位置にあってよい。上記データは例えば、各画像に関するメタデータ内に位置づけすることができる。
【0028】
他の有利な実施形態では、読者は所望の情報を含むページを正確には知らない可能性がある。例えば、エンジンの部品を補修しようとする読者は、部品がエンジン内のどこにあるかということと、部品の形を知っているかもしれないが、そのパーツについての補修情報が位置する特定図面を知らないかもしれない。異なる有利な実施形態により、読者が第1の解像度で多数の図面を同時に見ることが可能になる。図面はエンジンのシステムに従ってグループ分けされた配置にレイアウトすることができる。読者はそして、所望の情報を含むと思われる画像又は画像のグループのサイズを大きくすることができる。サイズが拡大された画像は表示上で第1の解像度よりも高い解像度の画像のコピーと置換される。
【0029】
したがって、異なる有利な実施形態は、多数の画像を管理する方法、装置、及びコンピュータプログラム製品を提供する。ある有利な実施形態では、多数の画像を管理する方法が提供されている。多数の画像が保存される複数の解像度、及び多数の画像の提示様式は指針を使用して特定される。多数のページの複数のコピーは複数の解像度で保存される。多数の画像の提示を定義するあるレイアウトの選択位置に対し、多数の画像のうちの特定画像のコピーが提示様式を使用して選択される。特定画像のコピーは、レイアウトの選択位置に対して、複数の解像度のうちの所望の解像度を有する。
【0030】
ここで
図3を参照すると、有利な実施形態にしたがって画像管理環境のブロック図が示されている。画像管理環境300は、有利な実施形態を実行可能な環境の一例である。
【0031】
画像管理環境300は、データ処理システム302及びデータ処理システム304を含む。データ処理システム302は、画像管理プロセス306を実行する。データ処理システム302は、例えば
図16のプロセッサユニット1604等のプロセッサユニット上で画像管理プロセス306を実行することができる。画像管理プロセス306は多数の画像310を受信することによって開始する。多数の画像310は、表示デバイス上に表示可能な電子ファイルの集合体である。これらの実施例では、多数の画像310の各画像は書類である。多数の画像310は例えば、
図16の記憶デバイス1615等の記憶デバイス上に保存可能である。多数の画像310は、記憶デバイス上のファイル又はフォルダの識別子の集合体としてユーザ入力において受信することができる。当然ながら、多数の画像310は例えばコンピュータプログラムを通して等、他の方法で受信することができる。
【0032】
画像管理プロセス306は、多数の画像310が保存される複数の解像度308を特定する。複数の解像度308は多数の画像310のうちの各画像の保存において使用されるべきデータの量である。これらの実施例では、複数の解像度308は多数の画像310の画素単位の容量である。例えば、多数の画像310のうちのある画像の解像度は、幅約1600画素と、高さ約1200画素であってよい。
【0033】
画像管理プロセス306はまた、多数の画像310の提示様式312も特定する。提示様式312は、多数の画像310の配置及びサイズ決定の構成である。例えば、提示様式312は、階層、グリッド、又は別の好適な形態のうちの少なくとも一つであってよい。提示様式312は、例えばファイル、データベース、又は別の好適なデータタイプ等のデータソースに保存することができる。
【0034】
複数の解像度308及び提示様式312は指針314を使用して特定することができる。指針314は多数の規則であり、規則を適用するために使用されるデータを含むことができる。多数の規則は多数の画像310の保存及び/又は提示に関連するものである。指針314は、ファイル、データベース、又は一以上の規則を含む別の好適なデータソースに位置づけすることができる。これらの有利な実施形態では、指針314は提示様式312及び複数の解像度308を含む。当然ながら、他の有利な実施形態では、指針314は他の情報を含むことができる。例えば、指針314はセキュリティ情報、ネットワーク情報、及び/又は他の好適な情報を含むことができる。
【0035】
画像管理プロセス306はそれから複数のコピー316を複数の解像度308で保存する。例えば、特定画像318は多数の画像310のうちの一つの画像である。特定画像318のコピーは、複数の解像度308のうちの各解像度で保存することができる。複数のコピー316は、ネットワークを利用して、データ処理システム302又は別のデータ処理システムに関連する記憶デバイスに保存可能である。
【0036】
複数のコピー316が一旦生成されると、画像管理プロセス306はレイアウト322を生成する。当然ながら、その他の有利な実施形態では、レイアウト322は複数のコピー316が生成される前に生成することができる。レイアウト322は多数の画像310を表示するための位置及びサイズ情報の集合体である。言い換えると、レイアウト322は多数の画像310の提示328を定義する。有利な実施形態では、レイアウト322は例えば拡張マークアップ言語(XML)ファイル等のファイルに保存される。当然ながら、レイアウト322は、別の種類のファイル、データベース、又は別の好適なデータタイプに保存することができる。
【0037】
画像管理プロセス306は、レイアウト322の選択位置に対して特定画像318のコピー324を選択することによって、レイアウト322を生成する。コピー324は、コピー324が所望の解像度327を有する場合に、複数のコピー316から選択位置326に対して選択される。
【0038】
所望の解像度327は、レイアウト322を使用している時に特定画像318が提示されるサイズと一致する複数の解像度308のうちの一つの解像度である。特定画像318が提示されるサイズは、画像が表示デバイス上に表示される寸法である。例えば、サイズは幅寸法及び高さ寸法を含むことができる。ある実施例では、所望の解像度327は、レイアウト322が、特定画像318がレイアウト322において最大の画像として表示されることを示す時は、幅約1600画素及び高さ約1200画素の解像度である。あるいは、所望の解像度327は、特定画像318がレイアウト322において最小の画像として表示される時は、幅約640画素×高さ約480画素であってよい。
【0039】
ある有利な実施形態では、メタデータ330は特定画像318に関連している。上記の有利な実施形態では、選択位置326及び/又は所望の解像度327はメタデータ330を使用して選択される。例えば、特定画像318に関するメタデータ330は、レイアウト322内で特定画像318の位置を特定する複数の座標332を含むことができる。メタデータ330はまた、例えば、レイアウト322内又はレイアウト322外の他の画像のポイント、又は識別等の他の情報も含むことができる。メタデータ330はまた、特定画像318の多数のオブジェクトについての情報も含むことができる。
【0040】
他の有利な実施形態では、メタデータ330は一以上のタグ、ヘッダー情報、多数のオブジェクトの履歴詳細、関連画像及び/又はオブジェクト、及び/又は他の好適な情報を含む。メタデータ330は、異なる詳細レベルを使用して、特定画像318に図示される他の画像及び/又はオブジェクトの識別子を含むことができる。例えば、メタデータ330は、特定画像318が、航空機に付随する翼の工学図面を図示する時に、航空機の工学図面の識別子を含むことができる。
【0041】
複数の座標332は、絶対座標又は相対座標であってよい。言い換えると、複数の座標332は、レイアウト322すべてにわたる座標系において座標を規定することによって、絶対座標であってよい。あるいは、複数の座標332は、レイアウト322の別の画像又はポイントに対して、座標系において座標を規定することによって、相対座標であってよい。言い換えると、複数の座標332は多数の画像310の画像338に比べて特定画像318の相対位置336を示しうる。
【0042】
さらに別の有利な実施形態では、多数の画像310のうちの特定画像318の選択位置326及びその他の画像320の多数の選択位置350の間に、論理的な関係性348が存在する。論理的な関係性348は、特定画像318のコンテンツ351と他の画像320のコンテンツ352の間の関連付けである。コンテンツ351は、特定画像318に図示されているサブジェクト又はオブジェクトである。同様に、コンテンツ352は、その他の画像320に図示されているサブジェクト又はオブジェクトを表す。論理的な関係性348はある有利な実施形態においてメタデータ330において示される。
【0043】
例えば、論理的な関係性348はある特定画像318がその他の画像320に図示されるオブジェクトの別の図を図示することでありうる。論理的な関係性348の別の例は、特定画像318がその他の画像320のうちの少なくとも一つに図示される図面の続きを図示することである。上記有利な実施形態では、画像管理プロセス306はコンテンツ351及びコンテンツ352の間の論理的な関係性348を使用して、レイアウト322の特定画像318の選択位置326及びサイズ354を選択する。
【0044】
他の有利な実施形態では、特定画像318に関連するメタデータ330は特定画像318に図示されるオブジェクト342についての情報340を含む。これらの実施例では、情報340は特定画像318に図示されるオブジェクト342の物理的領域344及び/又は特定画像318に図示されるオブジェクト342の詳細レベル346を含む。画像管理プロセス306は情報340を使用して選択位置326を選択する。
【0045】
さらに別の有利な実施形態では、メタデータ330は存在しない。上記有利な実施形態では、ユーザは選択位置326に対して特定画像318を入力することができる。例えば、ユーザはレイアウト322の航空機全体図の翼領域近辺で、レイアウト322の航空機のエンジンの画像を見つけることを所望しうる。
【0046】
さらに別の有利な実施形態では、特定画像318の選択位置326及び特定画像318の相対サイズ334が提示様式312で受信される。上記の有利な実施形態では、提示様式312は、特定画像318の選択位置326及び相対サイズ334を含むデータソースである。
【0047】
例えば、提示様式312は、レイアウト322が提示される時に階層が提示されるように表示することができる。上記の実施例では、提示様式312は、特定画像318の選択位置326が画像338よりも下に提示され、特定画像318の相対サイズ334は画像338のサイズの約半分であることを示しうる。相対サイズ334は例えば、画像338等の別の画像のサイズを使用して計算される特定画像318のサイズの測定値である。上記の有利な実施形態では、特定画像318の相対サイズ334に基づいて所望の解像度327が選択される。例えば、提示様式312の相対サイズ334が閾値よりも大きい場合には、第1解像度は所望の解像度327であってよい。提示様式312の相対サイズ334が閾値よりも小さい場合に、第2解像度が所望の解像度327であってよい。
【0048】
したがって、特定画像318のコピー324の選択位置326、識別子366、及び特定画像318のサイズ354はレイアウト322に保存される。サイズ354は、その他の画像320のコピー356のサイズに相対的な値として保存することができる。コピー324は識別子366を使用してレイアウト322に提示することができる。識別子366は、ファイル名、ネットワークアドレス、ユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)、又は別の好適な識別子であってよい。
【0049】
この有利な実施形態では、コピー324は
図3に図示されている。しかしながら、別の有利な実施形態では、レイアウト322は異なるサイズでの表示に対する異なる所望の解像度を表す特定画像318の複数のコピーの識別子を含む。例えば、特定画像318のコピー376はコピー324のように特定画像318のコピーである。しかしながら、コピー376はコピー324よりも高い解像度を有する。したがって、レイアウト322は、コピー324が特定のサイズ範囲で表示されている時に、表示の第1解像度を有するコピー324の識別子を含むことができる。しかしながら、レイアウト322はまた、第1解像度よりも高い第2解像度を有する特定画像318のコピー376の識別子も含むことができる。コピー376の識別子は、コピー324のサイズが閾値を超えて拡大した時に、コピーを要求するために使用される。閾値はある有利な実施形態においてレイアウト322に含まれていてよい。
【0050】
これらの実施例では、上記識別子情報、位置情報、解像度情報、及びサイズ情報が、多数の画像310の各画像に対して選択されレイアウト322に保存される。当然ながら、ある有利な実施形態では、多数の画像310の一以上の画像についての位置、解像度、及び/又はサイズ情報は選択されない、又はレイアウト322に保存されない。
【0051】
画像管理プロセス306はそして、リクエスタ360からレイアウト322に対する要求358を受信することができる。リクエスタ360はこれらの実施例では、データ処理システム304で実行される画像提示プロセス362である。要求358は、ネットワーク361上で画像管理プロセス306が受信するメッセージであってよい。当然ながら、他の有利な実施形態では、要求358はフラッシュ記憶媒体、光記憶媒体、又は別の好適な記憶媒体上で受信することができる。画像管理プロセス306はそして、レイアウト322を含むコンピュータプログラム製品364を形成し、コンピュータプログラム製品364を画像提示プロセス362に送信する。
【0052】
画像提示プロセス362はレイアウト322を受信する。画像提示プロセス362はレイアウト322のコピー324の識別子366を使用して、データ処理システム302で実行されている画像管理プロセス306からコピー324を要求する。例えば、画像提示プロセス362は、レイアウト322のURLを使用してコピー324を要求することができる。
【0053】
画像提示プロセス362はコピー324を受信し、コピー324をレイアウト322において示される選択位置326及びサイズ354で提示する。画像提示プロセス362は、表示デバイス370にコピー324を表示させることによってコピー324を提示する。同様に、レイアウト322に含まれる、多数の画像310のうちのその他の画像320のコピー356が要求され表示される。ある実施例では、ユーザ入力380が受信される。ユーザ入力380は表示デバイス370に表示されているコピー324の有効化382を含む。上記の実施例では、画像提示プロセス362は色を反転表示384させてコピー324を提示する。色の反転表示384は、表示デバイス370に表示されているコピー324の画像につけられた不透明の又は透明の着色である。例えば、ユーザ入力380において有効化された時に、コピー324が黄色に反転表示されうる。
【0054】
別の有利な実施形態では、ユーザ入力380は有効化382を含むが、有効化382によりユーザ入力380でコピー324が表示されることはない。その代わりに、ユーザ入力380は有効化382と位置386を含む。有効化382は、表示デバイス370によって表示されている多数の画像310からの一つの画像の選択である。位置386は、コピー324の新しい位置である。画像提示プロセス362は、選択位置326におけるコピー324の提示を停止して、代わりにコピー324を位置386において提示することによってコピー324を位置386へ移動させる。
【0055】
多数の画像310の画像のコピーは異なる解像度で提示することができる。例えば、画像338のコピー324、及びコピー388が表示デバイス370によって表示されていると仮定する。コピー324及びコピー388は、一以上の状態の発生に基づき、異なる所望の解像度390で表示することができる。つまり、特定の状態が真である時に、コピー324は所望の解像度327を有し、コピー388は所望の解像度392を有する。
【0056】
例えば、コピー324は表示デバイス370の特定領域394に表示されていると仮定する。さらに、コピー388は表示デバイス370に表示されているが、表示デバイス370の特定領域394外であると仮定する。この実施例では、特定領域394は、ユーザが注目している領域を示す表示デバイス370の領域である。例えば、特定領域394は表示デバイス370の中央を囲む領域であってよい。所望の解像度392のコピー388は、コピー388が特定領域394に移動されるまで表示される。
【0057】
例えば、ユーザは、コピー388が表示デバイス370の特定領域394に表示されるように図面395を動かすことができる。画像提示プロセス362はそしてレイアウト322を使用して、所望の解像度397を有する画像338のコピー396を特定する。この実施例では、所望の解像度397は所望の解像度392よりも高い解像度である。画像提示プロセス362はそしてコピー396を要求し、コピー396を受信して、表示デバイス370を使用してコピー388の代わりにコピー396を提示する。したがって、コピー388は、コピー388が表示デバイス370の特定領域394に入るように図面395が移動された時に、より高い解像度の画像コピー338に置換される。
【0058】
別の有利な実施形態では、特定画像318のコピー324のサイズ354を第1レベル372まで大きくする要求359を受信する。要求359はユーザ入力として受信することができる。例えば、データ処理システム304のユーザは、コピー324のサイズを大きくしてさらに詳細を見ることを所望する場合がある。上記有利な実施形態では、画像提示プロセス362は、第1レベル372が閾値374を超えるか否かを判断する。閾値374は、所望の解像度327が変化するサイズ354の値である。閾値374はある有利な実施形態ではレイアウト322に含まれる。サイズ354が閾値374を超える場合、画像提示プロセス362は特定画像318のコピー376を要求する。コピー376は、レイアウト322においてコピー324よりも高い解像度を有すると表示されている。
【0059】
画像提示プロセス362により、コピー376がコピー324の代わりに表示デバイス370に表示される。ある有利な実施形態では、コピー324にアニメーション効果が適用され、その結果コピー376が表示される。同様に、コピー324のサイズ354を第2レベル378まで小さくする要求359を受信する。第2レベル378が閾値374よりも低い場合、コピー324がコピー376の代わりに表示デバイス370に提示される。
【0060】
図3の画像管理環境300の図は物理的又はアーキテクチャ制限を暗示するように意図されたものではなく、異なる有利な実施形態が実行可能である。他の構成部品を説明したものに加えて、又はそれの代わりに用いてもよい。ある構成部品はある有利な実施形態において不必要である場合がある。また、ブロックは幾つかの機能性構成部品を説明するために記載されたものである。一以上のこれらのブロックは、異なる有利な実施形態において実行するときに、組み合わせる、及び/又は異なるブロックに分割することが可能である。
【0061】
例えば、幾つかの有利な実施形態において、データ処理システム304とデータ処理システム302は同じデータ処理システムである。つまり、画像提示プロセス362と画像管理プロセス306は同じデータ処理システム上で実行される。したがって、単一のデータ処理システムを使用して、レイアウト322が生成され、多数の画像310が表示デバイス370に提示される。当然ながら、他の有利な実施形態では、画像管理プロセス306と画像提示プロセス362の幾つかの機能はそれぞれ、複数のデータ処理システム上で実行可能である。例えば、レイアウト322は、複数の画像セットに対して、別々のデータ処理システム上に同時に生成することが可能である。
【0062】
ここで
図4を参照すると、提示様式のブロック図が有利な実施形態にしたがって図示されている。提示様式400は、
図3の提示様式312の例示実行形態である。
【0063】
提示様式400はある有利な実施形態において階層402の形態である。階層402は例えば、
図3の多数の画像310等の画像の順序づけである。これらの実施例では、例えば
図3の特定画像318等の特定画像を第1レベル404上に提示することができる。特定画像は、例えば
図3の画像338等の第2画像のコンテンツについてのさらなる詳細406を図示する。したがって、第2画像は第2レベル408上にある。第2レベル408は第1レベル404よりも高い階層にある。第2画像は、第1レベル404の特定画像が第2レベル408の第2画像についてのさらなる詳細406を提示するため、第2レベル408上に提示される。
【0064】
他の有利な実施形態では、提示様式400はグリッド410である。グリッド410は、水平に配置された、及び/又は垂直に配置された画像の集合体である。これらの実施例では、グリッド410は、例えば
図3のオブジェクト342等のオブジェクトの同じ又は同様の物理的位置412を表す画像が、例えばレイアウト322等のレイアウトに保存された場合に、互いに隣接して位置づけされるような順序で画像を提示する。
【0065】
ここで
図5を参照すると、画像管理プロセスのブロック図は有利な実施形態にしたがって図示されている。画像管理プロセス500は
図3の画像管理プロセス306の例示実行形態である。
【0066】
特定画像502は
図3の特定画像318の一例である。ある有利な実施形態では、特定画像502はアセンブリ504を図示する。アセンブリ504は、一よりも多いパーツを含む機構である。これらの実施例では、その他の画像506はアセンブリ504の多数の構成部品508を図示する。その他の画像506は
図3のその他の画像320の実施例である。多数の構成部品508はアセンブリ504の構成パーツである。例えば、特定画像502は計器パネルを図示してよく、他の画像506は多数の計器、ブラケット、及び電気接続部を図示しうる。
【0067】
別の有利な実施形態では、例えば
図3の多数の画像310等の多数の画像は配線系統510を図示する。配線系統510は特定目的の導体についての情報を示す図である。この図は配線経路、コネクタ、着色、及びその他の好適な情報を含みうる。この有利な実施形態では、特定画像502は配線系統510の第1部分512を図示する。第1部分512は多数の配線514についての情報を含む。その他の画像506は配線系統510のその他の部分516についての情報を図示する。この実施例では、その他の部分516は多数の配線518を含む。多数の配線518は多数の配線514に接続されている様子が図示されているが、多数の配線518及び多数の配線514についての情報は異なる画像に保存されている。つまり、特定画像502に図示される多数の配線514は、その他の部分516の少なくとも一部分520に図示されている多数の配線518に接続している。
【0068】
さらに別の有利な実施形態では、特定画像502の、例えば
図3の選択位置326等の選択位置はポイント522である。ポイント522は基準526が位置する画像524の位置を表す。基準526は書類との文字的又は図示的関連性を示すものである。例えば、多数の画像により法定の概要が図示される有利な実施形態では、基準526は例えば裁判所の判断等の関係書類を参照する脚注である。したがって、特定画像502は画像524の基準526によって参照される書類528である。
【0069】
図6〜8は、ユーザがレイアウトが提示される図面を使用するときに表示される例示の画像を図示する。これらの実施例では、図面は
図3の図面395であってよい。
【0070】
ここで
図6を参照すると、第1図面のスクリーンショットの図が有利な実施形態にしたがって図示されている。図面600は、図面395の例示の実行形態である。これらの実施例では、図面600は例えば
図3の表示デバイス370等の表示デバイス上に表示される。
【0071】
図面600は画像602を含む。画像602は例えば
図3の多数の画像310等の多数の画像のコピーである。画像602のコピーは、これらのコピーが提示される位置に基づいて異なる解像度を有する。画像606は画像604よりも低い解像度を有する。
【0072】
この有利な実施形態では、画像602は航空機の工学図面を示す。この画像は、例えば
図3の論理的関係性348等の論理的関係性を有する。上記論理的関係性は画像に関するメタデータを使用して特定することができる。この実施例において論理的関係性とは、あるレベル上に提示された画像が、上記レベル上の画像のコンテンツに関連するさらなる詳細を図示するということである。
【0073】
図面600は、提示様式が階層である場合に生成される図面の一例である。例えば、画像604は、画像606が画像604についてのコンテンツのさらなる詳細を示しているため、階層において画像606よりも高いレベルにある。
【0074】
例えば、画像604は航空機全体の外部を示す図である。画像606は機首部分、着陸ギアアセンブリ、窓、エンジンアセンブリ、及び尾部アセンブリを図示する。画像606は、画像604よりもコンテンツについてのさらなる詳細を図示する。
【0075】
画像608は、画像606のコンテンツに関するさらなる詳細を図示しうる。画像610はさらにより詳細を図示しうる。しかしながら、図面600において、画像608及び画像610は読者が部分的のみ理解する又は全く理解しない程度の解像度で提示される。当然ながら、その他の有利な実施形態では、画像608及び/又は画像610は、実質的に全ての提示されている情報を読み取るのに十分な解像度で提示されうる。
【0076】
この実施例では、ユーザは制御装置612を起動して、図面600が領域614のみを含むように図面600において画像を移動する及び/又は図面600の画像のサイズを大きくする。
【0077】
ここで、有利な実施形態にしたがって第2図面のスクリーンショットが図示される
図7に注目する。図面700は、ユーザが制御装置612を使用して、領域614を含むように
図6の図面600を修正した結果である。
【0078】
ユーザが一旦図面700を形成するために制御装置612を起動すると、画像604、画像606、画像608、及び画像610のサイズが大きくなる。画像606及び画像608のサイズが、例えば
図3の閾値374等の閾値を超えたと仮定する。これにより、
図6に提示されたものよりも高い解像度を有する画像606及び画像608のコピーが要求され、受信され、そして
図6の図面600からの画像の代わりに提示される。
【0079】
コピーの解像度により、ユーザが実質的に全ての提示されている情報を読み取ることが可能になる。しかしながら、図面700は、図面610のサイズが閾値を超えるレベルにまで大きくなっていないため、ユーザが読み取るのに十分な解像度で画像610を提示していない。この実施例では、ユーザは制御装置612を再度起動して図面を領域702に動かす、及び/又は図面を領域702にサイズ変更する。
【0080】
有利な実施形態にしたがって、第3図面のスクリーンショットが図示される
図8を参照する。図面800は、ユーザが制御装置612を使用して
図7の領域702を含むように図面700を修正した結果である。
【0081】
一旦ユーザが図面800を形成するために制御装置を起動すると、画像604、画像606、画像608、及び画像610のサイズが大きくなる。画像610のサイズはここで閾値を超えて大きくなっている。これにより、画像610の追加コピーが要求され、受信され、
図7のコピーの代わりに提示されている。画像610のコンテンツ及び情報はここでユーザが読み取るのに十分である。この有利な実施形態では、図面800内に含まれる画像610のコピーのみが要求される。したがって、図面800に含まれない画像のコピーはこの有利な実施形態では要求されない。
【0082】
ここで、有利な実施形態にしたがって配線図を含む図面のスクリーンショットが図示される
図9に注目する。図面900は
図3の図面395の例示の実行形態である。
【0083】
図面900は、画像902、904、906、908、及び910を含む。画像902、904、906、908、及び910は、配線系統の異なる部分が各ページに図示されるように印刷された配線系統の配線図を図示する。画像902、904、906、908、及び910は、例えば画像902に図示される配線が画像904に図示される配線に繋がる等の論理的関係性を有する。画像904に図示される少なくとも一つの配線は、画像906の少なくとも一つの配線につながる。画像906に図示される少なくとも一つの配線は、画像908の少なくとも一つにつながっている。同様に、画像908に図示される少なくとも一つの配線は画像910の少なくとも一つの配線につながっている。
【0084】
特定領域912は、
図3の特定領域394の例示の実行形態である。画像910は図面900に位置しているが、図面900の特定領域912外にある。したがって、画像910は、画像902、904、906、及び908の提示コピーの解像度よりも低い解像度を有するコピーとして提示される。
【0085】
有利な実施形態にしたがって、書類を含む図面のスクリーンショットを図示する
図10を参照する。図面1000は
図3の図面395の例示の実行形態である。
【0086】
図面1000は画像1002及び画像1004を含む。画像1002は、例えば
図5の基準526等の画像1004に図示される書類に対する基準を含む書類である。したがって、画像1004は画像1002の基準が位置する場所において提示される。
図1000の画像1004のサイズは閾値よりも小さいため、画像1004の解像度は画像1002の解像度よりも低い。
【0087】
ここで、有利な実施形態にしたがって多数の画像を管理するプロセスのフロー図が図示されている
図11に注目する。このプロセスは、
図3のデータ処理システム302で実行されている画像管理プロセス306によって実施可能である。
【0088】
このプロセスは、指針を使用して、多数の画像が保存される複数の解像度、及び多数の画像の提示様式を特定することによって開始される(動作1102)。指針は、ファイル、データベース、又は別の好適なデータソースに保存することができる。複数の解像度とは、各画像に含まれるデータの量である。例えば、解像度は幅1600画素×高さ1200画素と提示することができる。
【0089】
このプロセスはそれから、多数の画像の複数のコピーを複数の解像度で保存する(動作1104)。複数のコピーは、ディレクトリ構造、データベース、又は別の好適なデータ構造に保存可能である。このプロセスは次に、提示様式を使用して、多数の画像の提示を定義するレイアウトの選択位置に対し、多数の画像のうちの特定画像のコピーを選択する(動作1106)。プロセスはその後終了する。
【0090】
プロセスは、画像に関連するメタデータに基づいて選択位置に対するコピーを選択することができる。画像は存在を示す論理的関係性を有することができる。特定画像のコピーは、レイアウトの選択位置に対して複数の解像度のうちの所望の解像度を有する。
【0091】
ここで、有利な実施形態にしたがって、多数の画像を提示するプロセスのフロー図が図示される
図12に注目する。このプロセスは、
図3のデータ処理システム304の画像提示プロセス362によって実施可能である。
【0092】
このプロセスは、所望の解像度を有する多数の画像のうちの特定画像のコピーに対する識別子と、多数の画像におけるその他の画像に対して、特定画像のコピーを提示する選択位置と、多数の画像のうちのその他の画像のコピーに対して、特定画像のコピーを提示するサイズを含む、多数の画像のレイアウトを受信する(動作1202)。レイアウトは、例えば
図3の画像管理プロセス306等の画像管理プロセスから受信可能である。サイズは座標及び/又はその他の画像に対するサイズを使用して提示することができる。
【0093】
このプロセスは次に、識別子を使用して、所望の解像度を有する特定画像のコピーを要求する(動作1204)。プロセスは、単一のデータ処理システム内のネットワーク又は通信を使用してコピーを要求することができる。あるいは、プロセスは、後の処理のために要求をコンピュータによって読取可能な記憶媒体に保存することができる。プロセスは次に、レイアウトで受信した選択位置及びサイズで特定画像のコピーを提示する(動作1206)。プロセスはその後終了する。
【0094】
ここで、有利な実施形態にしたがって、レイアウトを生成するプロセスのフロー図を図示する
図13に注目する。このプロセスは、
図3のデータ処理システム302で実行される画像管理プロセス306によって実施可能である。
【0095】
このプロセスは、メタデータを使用して有効な画像ファイル及び関係性情報を特定することによって開始される(動作1302)。プロセスは、ファイル拡張、ヘッダー情報、及び/又はチェックサム値を使用して有効な画像ファイルを特定することができる。関係性情報は、画像間の論理的関係性を含むことができる。例えば、ある画像は、その他の画像のコンテンツについての追加の詳細を提供することができる。
【0096】
プロセスは次に、異なる解像度で画像のコピーを作成する(動作1304)。解像度は指針又は規則に含まれうる。解像度はまた、一つの寸法に対してのみ特定することも可能である。つまり、解像度はある有利な実施形態において高さ又は幅に対してのみ特定可能である。プロセスはデータベースにコピーを保存する(動作1306)。
【0097】
最後に、プロセスはレイアウトを生成する(動作1308)。プロセスはその後終了する。レイアウトは、画像間の論理的関係性に基づいた画像の位置及びサイズ情報を含む。指針はまた、特定の論理的関係性がある時にどのレイアウトを使用するべきかを示すのにも使用可能である。
【0098】
ここで、有利な実施形態にしたがって、画像を表示するプロセスのフロー図を示す
図14を参照する。このプロセスは、
図3のデータ処理システム304で実行される画像提示プロセス362によって実施可能である。
【0099】
このプロセスは、レイアウトを受信してレイアウト画像を作成することによって開始する(動作1402)。このプロセスは、例えば
図3の画像管理プロセス306等の画像管理プロセスからレイアウトを受信可能である。レイアウト画像は、画像で満たされる空の画像又は環境であってよい。
【0100】
プロセスは次に、レイアウトの規定及び情報を使用して、画像のサイズ及び位置を処理する(動作1404)。プロセスは座標及び/又は相対位置、及びサイズを使用して、画像の配置を特定することができる。プロセスは次に、サーバから画像を要求し受信する(動作1406)。要求した画像は、画像が表示されるサイズに対してレイアウトに特定された解像度を有する。プロセスは次に、要求されたサイズ及び位置で画像を提示する(動作1408)。プロセスはその後終了する。
【0101】
ここで、有利な実施形態にしたがってユーザ入力を管理するプロセスのフロー図を示す
図15に注目する。このプロセスは、
図3のデータ処理システム304で実行される画像提示プロセス362によって実施可能である。
【0102】
このプロセスは、レイアウトを使用して多数の画像のコピーを提示することによって開始する(動作1502)。動作1502は、この実施例において
図14のプロセスを使用して実施される。プロセスは次に、画像のコピーのサイズを大きくするように要求するユーザ入力を受信する(動作1504)。
【0103】
プロセスは次に、画像のコピーのサイズを、ユーザによって要求されるレベルまで拡大させる(動作1506)。コピーのサイズは、画像のコピーを表示する表示デバイス上で拡大される。プロセスは次に、ユーザによって要求されるレベルが閾値を超えるか否かを判断する(動作1508)。プロセスが、レベルは閾値を超えないと判断した場合、プロセスは終了する。
【0104】
プロセスが、動作1508においてレベルが閾値を超えると判断した場合、プロセスは、コピーのサイズが閾値を超えて増加したときに、画像の第2コピーを提示するように要求する(動作1510)。画像の第2コピーは画像の第1コピーよりも高い解像度を有する。当然ながら、ある有利な実施形態では、閾値は画像ごと又はレベルごとにレイアウトに保存されうる。他の有利な実施形態では、レイアウトは画像の第2コピーの識別子を含まない可能性がある。上記有利な実施形態では、プロセスはエラーメッセージ又は別の好適な画像を含む画像を代わりに要求することができる。
【0105】
プロセスは次に、第2コピーをユーザによって要求されたサイズで及び第1コピーの位置に提示する(動作1512)。プロセスはその後終了する。
【0106】
図示した異なる実施形態のフロー図及びブロック図は、異なる有利な実施形態の装置及び方法の幾つかの可能な実行形態のアーキテクチャ、機能性、及び動作を示す。これに関して、フロー図又はブロック図の各ブロックは、動作又はステップのモジュール、セグメント、機能、及び/又は部分を提示しうる。例えば、一以上のブロックはプログラムコードとして、ハードウェアにおいて、又はプログラムコード及びハードウェアの組み合わせで実行可能である。ハードウェアにおいて実行された場合、ハードウェアは例えば、フロー図又はブロック図で一以上の動作を行うように製造された又は構成された集積回路又はフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイの形態であってよい。
【0107】
幾つかの代替実行形態において、ブロックに注記された一つの機能又は複数の機能は、図面に注記された順番以外の順番で実施可能である。例えば、ある場合には、関連する機能性に依存して、連続して示す2つのブロックは実質的に同時に実行可能である、又はブロックはしばしば逆の順に実行することができる。例えば、暗号化は同時に、又は図面に示した順番とは異なる順番で行うことができる。また、フロー図又はブロック図に図示されたブロック以外に他のブロックを加えることができる。
【0108】
ここで、有利な実施形態によるデータ処理システムを示す
図16に注目する。データ処理システム1600は
図3のデータ処理システム302及び/又はデータ処理システム304の実施例である。
【0109】
この実施例において、データ処理システム1600はプロセッサユニット1604、メモリ1606、永続記憶装置1608、通信ユニット1610、入力/出力(I/O)ユニット1612、及び表示装置1614の間の通信を提供する通信ファブリック1602を含む。
【0110】
プロセッサユニット1604は、メモリ1606にロード可能であるソフトウェアの命令を実行するように機能する。プロセッサユニット1604は、特定の実行形態によって、多数のプロセッサ、マルチプロセッサコア、又はその他何らかの種類のプロセッサであってよい。本明細書で、品目に関連して使用される「多数の」は、「一以上の品目」を意味する。例えば、多数のプロセッサは、一以上のプロセッサを意味する。さらに、プロセッサユニット1604は、シングルチップ上にメインプロセッサがセカンダリプロセッサと共存する、多数の異種プロセッサシステムを使用して、実装することができる。他の実施例として、プロセッサユニット1604は、同種の複数のプロセッサを含む、対称型マルチプロセッサとすることもできる。
【0111】
メモリ1606及び永続記憶装置1608は、記憶ユニット1615の実施例である。記憶ユニットは、例えば非限定的に、データ、関数形式のプログラムコード、及び/又は一時的及び/又は永続的のいずれかのその他好適な情報等の情報を記憶できる任意のハードウェアである。記憶ユニット1616はまた、これらの実施例では、コンピュータによって読取可能な記憶ユニットとも呼ぶことができる。メモリ1606はこれらの実施例では例えば、ランダム・アクセス・メモリ、又は他の任意の好適な揮発性又は非揮発性記憶ユニットであってよい。永続記憶装置1608は、特定の実行形態によって様々な形態をとることができる。
【0112】
例えば、永続記憶装置1608は一以上の構成部品又はデバイスを含むことができる。例えば、永続記憶装置1608は、ハードドライブ、フラッシュメモリ、書き換え可能な光ディスク、書き換え可能な磁気テープ、又は上記の幾つかの組み合わせであってよい。永続記憶装置1608によって使用される媒体はまた取り外し可能であってよい。例えば、取り外し可能なハードドライブを永続記憶装置1608に使用することが可能である。
【0113】
通信ユニット1610はこれらの実施例では、他のデータ処理システム又はデバイスとの通信を提供する。これらの実施例では、通信ユニット1610はネットワークインターフェースカードである。通信ユニット1610は、物理的な及び無線の通信リンクのいずれか、あるいは両方を使用することによって通信を提供することができる。
【0114】
入力/出力ユニット1612により、データ処理システム1600に接続可能なその他のデバイスとのデータの入力及び出力が可能になる。例えば、入力/出力ユニット1612は、キーボード、マウス、及び/又はその他何らかの好適な入力デバイスを介してユーザ入力するための接続部を提供しうる。さらに、入力/出力ユニット1612は出力をプリンタに送ることができる。表示装置1614は、ユーザに情報を表示する機構を提供する。
【0115】
オペレーティングシステム、アプリケーション、及び/又はプログラムの命令は、通信ファブリック1602を通してプロセッサユニット1604と通信している記憶ユニット1616に位置しうる。これらの実施例では、命令は永続記憶装置1608において関数形式である。これらの命令は、メモリ1606にロードされプロセッサユニット1604によって実行可能である。異なる有利な実施形態のプロセスは、例えばメモリ1606等のメモリに位置しうるコンピュータによって実行される命令を使用して、プロセッサユニット1604によって実施可能である。
【0116】
これらの命令は、プロセッサユニット1604のうちの一つのプロセッサによって読み取り及び実行可能なプログラムコード、コンピュータが使用可能なプログラムコード、又はコンピュータによって読取可能なプログラムコードと呼ばれる。異なる有利な実施形態のプログラムコードは、例えばメモリ1606又は永続記憶装置1608等の異なる物理的な又はコンピュータによって読取可能な記憶媒体上に具現化することができる。
【0117】
プログラムコード1618は、選択的に取り外し可能で、データ処理システム1600にロードする又は転送してプロセッサユニット1604によって実行可能なコンピュータによって読取可能な媒体1620上に関数形式で位置している。プログラムコード1618及びコンピュータによって読取可能な媒体1620はこれらの実施例においてコンピュータプログラム製品1622を形成する。ある実施例では、コンピュータによって読取可能な媒体1620は、コンピュータによって読取可能な記憶媒体1624又はコンピュータによって読取可能な信号媒体1626であってよい。コンピュータによって読取可能な記憶媒体1624は例えば、永続記憶装置1608の一部であるハードドライブ等の記憶デバイスに転送するために、永続記憶装置1608の一部であるドライブ又はその他のデバイスに挿入されるあるいは配置される光又は磁気ディスクを含むことができる。
【0118】
コンピュータによって読取可能な記憶媒体1624はまた、データ処理システム1600に接続された、例えばハードドライブ、サムドライブ、又はフラッシュメモリ等の永続記憶装置の形態をとることもできる。ある場合には、コンピュータによって読取可能な記憶媒体1624は、データ処理システム1600から取り外し可能でなくてよい。これらの実施例では、コンピュータによって読取可能な記憶媒体1624はプログラムコード1618を伝播させる又は送信する媒体の代わりに、プログラムコード1618を記憶するのに使用される物理的又は有形記憶デバイスである。コンピュータによって読取可能な記憶媒体1624はまた、コンピュータによって読取可能な有形記憶デバイス、又はコンピュータによって読取可能な物理的記憶媒体とも呼ばれる。つまり、コンピュータによって読取可能な記憶媒体1624は人が触ることができる媒体である。
【0119】
あるいは、プログラムコード1618はコンピュータによって読取可能な信号媒体1626を使用して、データ処理システム1600に転送することができる。コンピュータによって読取可能な信号媒体1626は例えば、プログラムコード1618を含む伝播されたデータ信号であってよい。例えば、コンピュータによって読取可能な信号媒体1626は、電磁気信号、光信号、及び/又はその他任意の好適な種類の信号であってよい。
【0120】
ある有利な実施形態では、プログラムコード1618は、データ処理システム1600内で使用するために、コンピュータによって読取可能な信号媒体1626を介して、別のデバイス又はデータ処理システムから永続記憶装置1608までネットワーク上をダウンロードすることができる。例えば、サーバデータ処理システムのコンピュータによって読取可能な記憶媒体に記憶されたプログラムコードは、サーバからデータ処理システム1600までネットワーク上をダウンロードすることができる。プログラムコード1618を提供するデータ処理システムは、サーバコンピュータ、クライアントコンピュータ、又はプログラムコード1618を記憶し送信することができるその他何らかのデバイスであってよい。
【0121】
データ処理システム1600について示した異なる構成部品は、物理的又はアーキテクチャ制限をもたらすように意図されたものではなく、異なる実施形態を実行可能である。異なる有利な実施形態は、データ処理システム1600について示した構成部品に追加の、あるいは代わりの構成部品を含むデータ処理システムにおいて実行可能である。
図16に示す他の構成部品は、図示した実施例から変更することができる。
【0122】
したがって、異なる有利な実施形態により、ユーザがネットワーク上で全ての画像を転送するよりも少ない帯域幅を使用しながら同時に大量の画像及び/又は書類を閲覧し、視覚的に検索することが可能になる。ユーザは通常、ユーザが検索している一つの画像又は複数の画像の全体的な外観を把握しているため、ユーザはレイアウトと、解像度の低い画像を使用して注目対象の画像及び/又は書類を見つけることができる。ユーザは次に、書類及び/又は画像を徐々に拡大して、画像の情報を読み取るのに十分な解像度を有するコピーを要求する。ユーザは、書類及び/又は画像の大きな集合体が関連する物理的な空間を必要とすることなく、あたかも画像を物理的な世界に広げたかのように、表示装置上の情報を閲覧し、またナビゲートすることができる。
【0123】
したがって、異なる有利な実施形態は、多数の画像を管理する方法、装置、及びコンピュータプログラム製品を提供する。ある有利な実施形態では、多数の画像を管理する方法が提供されている。多数の画像が保存される複数の解像度、及び多数の画像の提示様式は指針を使用して特定される。多数の画像の複数のコピーが複数の解像度で保存される。多数の画像の提示を定義するレイアウトにおける選択位置に対する、多数の画像のうちの特定画像のコピーは、提示様式を使用して選択される。特定画像のコピーは、レイアウトの選択位置に対して、複数の解像度のうちの所望の解像度を有する。
【0124】
異なる有利な実施形態は、全体的にハードウェアの実施形態、全体的にソフトウェアの実施形態、又はハードウェア及びソフトウェア要素を両方含む有利な実施形態の形態をとることができる。ある有利な実施形態は、例えばファームウェア、常駐ソフトウェア、及びマイクロコード等の形態を非限定的に含むソフトウェアにおいて実行される。
【0125】
さらに、異なる有利な実施形態は、コンピュータが使用可能な、又はコンピュータによって読み取り可能な媒体であって、コンピュータ、又は命令を実行する任意のデバイス又はシステムによって使用される、又はそれらに関連するプログラムコードを提供する媒体からアクセス可能なコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。本開示の目的に対し、コンピュータが使用可能な、又はコンピュータによって読み取り可能な媒体は概して、命令を実行するシステム、装置、又はデバイスによって使用される又はそれらに関連するプログラムを含む、記憶する、通信する、伝播させる、又は運ぶことができる任意の有形装置であってよい。
【0126】
コンピュータが使用可能な、又はコンピュータによって読み取り可能な媒体は、例えば非限定的に、電気、磁気、光、電磁気、赤外線、又は半導体システム、又は伝播媒体であってよい。コンピュータによって読み取り可能な媒体の非限定的な実施例は、半導体、又は固体メモリ、磁気テープ、取り外し可能なフロッピー(登録商標)ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、固定磁気ディスク、及び光ディスクを含む。光ディスクは、コンパクトディスク−読取専用メモリ(CD−ROM)、コンパクトディスク−読取/書込(CD−R/W)、及びDVDを含むことができる。
【0127】
さらに、コンピュータが使用可能な、又はコンピュータによって読み取り可能な媒体は、コンピュータによって読み取り可能な、又は使用可能なプログラムコードがコンピュータ上で実行された時に、このコンピュータによって読み取り可能な又は使用可能なプログラムコードの実行により、コンピュータが通信リンク上で別のコンピュータによって読み取り可能な、又は使用可能なプログラムコードを送信するように、コンピュータによって読み取り可能な、又はコンピュータが使用可能なプログラムコードを含む、又は記憶することができる。この通信リンクは、例えば非限定的に、物理的媒体又は無線媒体を使用することができる。
【0128】
コンピュータによって読み取り可能な、又はコンピュータが使用可能なプログラムコードを記憶する又は実行するのに好適なデータ処理システムは、例えばシステムバス等の通信ファブリックを介してメモリ要素に直接的又は間接的に結合した一以上のプロセッサを含む。メモリ要素は、コードの実行中に、大容量記憶装置からコードを検索する可能性のある回数を減らすために、少なくとも幾つかのコンピュータによって読み取り可能な、又はコンピュータが使用可能なプログラムコードの一時的な記憶装置を提供する、プログラムコードを実際実行中に用いられるローカルメモリ、大容量記憶装置、キャッシュメモリを含むことができる。
【0129】
入力/出力、又はI/Oデバイスは、直接に、又は介在I/Oコントローラを介してシステムに結合させることができる。これらのデバイスは例えば非限定的に、キーボード、タッチ画面、及びポインティング・デバイスを含むことができる。異なる通信アダプタをシステムに結合させて、データ処理システムを介在私的ネットワーク又は公的ネットワークを介して他のデータ処理システム、遠隔プリンタ、又は記憶デバイスに結合させることも可能になる。非限定的な実施例はモデム及びネットワークアダプタであり、ごくわずかの現在利用可能な種類の通信アダプタである。
【0130】
異なる有利な実施形態の記載は、図示及び説明の目的のために提示されたものであり、包括的、又は開示された形の有利な実施形態に限定するように意図されたものではない。当業者には多数の修正及び変形例が明らかである。さらに、他の有利な実施形態と比較して、異なる有利な実施形態により異なる利点を得ることが可能である。選択された一又は複数の有利な実施形態は、有利な実施形態及び実際の応用形態の原理を最適に説明するため、また、当業者が、考えられる特定の使用に好適である様々な修正を施した様々な実施形態の開示を理解できるように選択され記載されたものである。
【0131】
別の実施形態では、多数の画像のレイアウトを提示する方法が提供されており、この方法は:
所望の解像度を有する多数の画像のうちの特定画像のコピーについての識別子を含む多数の画像のレイアウトと、特定画像のコピーを多数の画像のうちのその他の画像に相対的に提示する選択位置と、特定画像のコピーを多数の画像のうちのその他の画像のコピーに相対的に提示するサイズを受信し;
識別子を使用して、所望の解像度を有する特定画像のコピーを要求し;
レイアウトにおいて受信した選択位置及びサイズで特定画像のコピーを提示する
ことを含む。
【0132】
任意に、コピーは第1コピーであり、所望の解像度は第1の所望の解像度であり、そしてさらに:
図面の特定画像のコピーのサイズを第1レベルまで増加させる要求を受信し;
第1レベルが閾値を超えるか否かを判断し;
第1レベルが閾値を超えるという判断に応答して、第2の所望の解像度を有する特定画像の第2コピーを要求し、特定画像の第2コピーは、特定画像の第1コピーよりも高い詳細レベルを含み;
特定画像の第2コピーが第1コピーの代わりに表示されるように、第2コピーを提示する
ことを含む。
【0133】
任意に、要求は第1要求であり、さらに:
図面の特定画像のコピーのサイズを第2レベルまで減少させる第2要求を受信し;
第2レベルが閾値を下回るか否かを判断し;
第2レベルが閾値を下回るという判断に応答して、特定画像の第2コピーの代わりに特定画像の第1コピーを提示する
ことを含む。
【0134】
任意に、特定画像のコピーは第1コピーであり、選択位置は第1選択位置であり、レイアウトにおいて受信した選択位置及びサイズで特定画像のコピーを提示することが:
表示デバイスを使用して、特定画像の第1コピーを選択位置及びサイズで提示し;
レイアウトで受信した第2画像の第2コピーが表示デバイスを使用して提示されるように、表示デバイス上に表示された第1画像を移動させ、第2画像の第2コピーは特定画像の第1コピーとは異なる所望の解像度を有する
ことを含む。
【0135】
任意に、本方法はさらに:
第2画像の第2コピーが表示デバイスの特定領域を使用して提示されているか否かを判断し;
第2画像の第2コピーが表示デバイスの特定領域を使用して提示されているという判断に応答して、第3の所望の解像度を有する第2画像の第3コピーを要求する
ことを含む。
【0136】
任意に、選択位置は第1選択位置であり、さらに:
ユーザ入力の受信に応答して、多数の画像のうちのその他の画像に相対的な位置に特定画像のコピーを提示する
ことを含む。
【0137】
任意に、特定画像のコピーの選択位置は、その他の画像のコピーの多数の選択位置と論理的関係性を有する。
【0138】
任意に、特定画像は多数の構成部品を有するアセンブリを図示し、その他の画像は多数の構成部品を図示する。
【0139】
任意に、特定画像は配線系統の第1部分を図示し、その他の画像は配線系統の他の部分を図示しており、第1部分は、他の部分のうちの少なくとも一部において、第2の多数の配線に接続される第1の多数の配線を含む。
【0140】
任意に、特定画像の選択位置は、書類に対する第2画像の基準点が位置するところであり、特定画像は書類である。
【0141】
任意に、本方法はさらに:
特定画像のコピーの有効化を含むユーザ入力を受信し;
ユーザ入力の受信に応答して、反転表示された特定画像のコピーが提示される
ことを含む。