【実施例】
【0018】
図1に示す筆記具用クリップの支持構造1は、軸筒Aの一部を構成する尾栓a2の外周部から突出するクリップ支持体10と、該クリップ支持体10に嵌め合せられて軸筒外周部に対する接近離隔方向(換言すれば、接近離間方向)へ回動可能なクリップ20と、該クリップ20の後端側を弾発する圧縮コイルバネ30とを備える。なお、前記接近離隔方向とは、クリップ20の先端側の部分が軸筒外周部に対し近づいたり離れたりして回動する方向を意味する。
そして、この筆記具用クリップの支持構造1は、クリップ20の後述する枢支凸部22aよりも後側(
図1によれば右側)がクリップ支持体10側へ押圧されることで、クリップ20の枢支凸部22aよりも前側(
図1によれば左側)を、枢支凸部22aを支点にして、軸筒Aから離隔するように回動させ、前記押圧力が解除された際には、圧縮コイルバネ30の弾発力によりクリップ20の枢支凸部22aよりも前側を軸筒Aに接近するように回動させる。
【0019】
軸筒Aは、略円筒状の軸筒本体a1と、該軸筒本体a1の後端部に接続された尾栓a2と具備している。
【0020】
軸筒本体a1は、先端側にボールペンチップやペン先等の筆記部(図示せず)を装着するとともに、内部には、前記筆記部へ供給するためのインクを直接的に、又はインク収容管等を介して間接的に収容している。
【0021】
尾栓a2は、軸筒本体a1の後端開口部を塞ぐようにして、該後端開口部に挿入され嵌合された部材であり、外周部にクリップ支持体10を有する。
【0022】
クリップ支持体10は、軸筒遠心方向(
図1によれば上方向)へ突出する突起であり、より詳細に説明すれば、軸筒軸方向へ長尺な略直方体状に形成され、軸筒遠心方向側の面(
図2によれば上面)の後部側に、開放動作した際のクリップ20の後端側内面によって当接される被当接傾斜面10aを有する。
この被当接傾斜面10aは、後方へ行くに従って軸筒中心方向(
図2によれば下方)へ近づく平坦状の傾斜面であり、開放した際のクリップ20の後端側の内面に当接して、該クリップ20を安定した開放状態に保持する。
【0023】
また、クリップ支持体10には、第一溝部11及び第二溝部12と、これら第一溝部11及び第二溝部12よりも後側で圧縮コイルバネ30を嵌合するバネ嵌合凹部13とが具備される。
【0024】
第一溝部11と第二溝部12は、クリップ支持体10の両側面に、それぞれ、略L字状に形成されている。
【0025】
各第一溝部11は、一端側を軸筒中心から離れる方向(
図2によれば上方)へ延設した溝であり、該溝の延設方向の端部(
図2によれば上端)を、外部に開放して、クリップ20の枢支凸部22aを導き入れるための導入開口部11aとしている。この第一溝部11の他端部(
図2によれば下端部)は、閉鎖された壁面である。
【0026】
また、
図3及び
図4に示すように、クリップ20両側面の二つの第一溝部11,11のうち、その一方(
図3及び
図4によれば上側)の第一溝部11は、溝幅方向の両端部を壁面とした断面略凹状に形成されるが、その他方(
図3及び
図4によれば下側)の第一溝部11は、第二溝部12側の端部(
図3及び
図4によれば左端部)を壁面とするとともに、逆側の端部(
図3及び
図4によれば右端部)を後述するバネ嵌合凹部13内の空間に連通している。
この構成によれば、クリップ20の両枢支凸部22a,22aを、両第一溝部11,11内へ挿入する際に、一方の枢支凸部22aよりも他方の枢支凸部22aにおける軸筒軸方向の遊びが大きくなり、その挿入作業における位置合わせを容易にすることができる。
【0027】
また、各第二溝部12は、各第一溝部11の前記一端側に対する他端側(
図2によれば下端側)に連通するとともに、軸筒軸方向の前方(
図2によれば左方向)へ延設され、その延設方向側に、クリップ20の枢支凸部22aを乗越えさせる乗越え突起12aと、該乗越え突起12aを乗越えた前記枢支凸部22aを回転自在に嵌合する枢支凹部12bとを有する。
【0028】
乗越え突起12aは、
図4に示すように、前方へ行くにしたがって第二溝部12の溝深さを徐々に浅くするように傾斜する傾斜面12a1と、該傾斜面12a1の前端に接続された平坦状の突端面12a2とから形成される。
【0029】
枢支凹部12bは、第二溝部12内における他の部分よりも深く凹んだ断面略凹状(
図4参照)であって、且つ、クリップ20の枢支凸部22aの外周面に近接又は接触する正面視略正方形状(
図1及び
図2参照)に形成される。
この枢支凹部12bにおける前端の壁面は、前方へ移動しようとした際の枢支凸部22aに当接する当接面12b1として機能する。
【0030】
また、バネ嵌合凹部13は、圧縮コイルバネ30の端部側(
図1によれば下半部)の外周面に対し、周方向において部分的に近接又は接触するように、軸筒軸方向へ離隔した二つの抱持部13a,13bを設けるとともに(
図4参照)、これら抱持部13a,13b間におけるクリップ幅方向の両端に、圧縮コイルバネ30を通過不能であって且つ該圧縮コイルバネ30を部分的に外部へ露出する大きさの二つの開口部13c,13dを設けている。
そして、バネ嵌合凹部13は、二つの抱持部13a,13b及び開口部13c,13dによって囲まれた空間部に、圧縮コイルバネ30を、軸筒軸方向に対し略直交し且つ軸筒周方向に対しても略直交するように保持する。
【0031】
二つの抱持部13a,13bの各々は、
図3及び
図4に示すように、断面略扇形の面であり、図示例によれば、略1/4円周長さの断面略扇形に形成される。
各抱持部13a,13bの内面には、
図2に示すように、軸筒中心寄りに、その軸筒遠心方向側の部分よりも縮径された縮径部13a1,13b1を有する。これら縮径部13a1,13b1は、圧縮コイルバネ30が挿入された際に、該圧縮コイルバネ30の外周部に接触して、該圧縮コイルバネ30が容易に抜けないようにする。
【0032】
また、二つの開口部13c,13dは、バネ嵌合凹部13を成形する際に金型(中子)を挿通させる機能を有する。
すなわち、クリップ支持体10を成形するための金型は、クリップ支持体10をクリップ幅方向の両側から挟むようにして二つ設けられる。そして、これら金型のうち、二つの開口部13c,13dに挿通される二つの部分(中子)は、二つの開口部13c,13dに対し、クリップ幅方向の両側から挿入されて、バネ嵌合凹部13内で当接し合うようになっている。
これらの金型構成によれば、軸筒径方向へ移動する金型を用いることなく、クリップ幅方向へ移動する金型のみによって、第一溝部11、第二溝部12及びバネ嵌合凹部13を成形することができ、生産性が良好である。
【0033】
なお、
図4中の符号14は、クリップ支持体10の成形性を良好にして該クリップ支持体10の寸法精度を向上する所謂肉ぬすみとしての凹部である。
【0034】
また、クリップ20は、板金材料の曲げ加工(より具体的にはプレス加工等)により形成され、軸筒軸方向へわたる略長尺平板状の表板部21と、該表板部21の幅方向の両側からクリップ支持体10側へ突出する二つの突片部22,22と、表板部21の前端側から軸筒側へ突出して軸筒本体a1の外周面に近接又は接触する玉部23とを備える(
図1、
図2及び
図6等参照)。
【0035】
表板部21は、軸筒Aの外周面に略平行する板状に形成され、枢支凸部22aよりも後端側に位置する部分の内面を、圧縮コイルバネ30の一端側を受けるバネ受部としている。
【0036】
突片部22は、表板部21におけるクリップ幅方向(
図6によれば上下方向)の両側からクリップ支持体10側へ突出して、クリップ支持体10をクリップ幅方向の両側から挟むように配置される二つの突片部本体22b,22bと、これら突片部本体22b,22bの各々から突片部内側(
図5によれば上側)へ突出する枢支凸部22aとから構成される。
より詳細に説明すれば、各突片部本体22bの前端側の部分は、その後側の部分よりも軸筒A側へ突出して、後述する玉部23の側面を覆う。また、各突片部本体22bの後端側の部分は、その前側の部分よりもクリップ支持体10側へ突出し、この突出する部分の内面に、クリップ支持体10の第一溝部11及び第二溝部12内へ挿通されて枢支凹部12bに嵌り合う枢支凸部22aが設けられる。
【0037】
枢支凸部22aは、突片部本体22bに略扇形状の切込みを設け、該切込みの内側の切断縁22a1を膨出させることで形成されている。
より詳細に説明すれば、枢支凸部22aは、
図5及び
図6に示すように、突片部内側(
図5によれば上側)へ突出するように曲げられた第一片部22a2と、第一片部22a2の突端側に接続されるとともに該第一片部22a2を基準にして突片部外側(
図5によれば下側)へ曲げられた第二片部22a3とを有する。
【0038】
切断縁22a1は、中心角度が180度以上の扇形の円弧状部分として形成される。そして、前記円弧状部分の中心は、
図1に示す一例によれば、枢支凸部22aが枢支凹部12bに嵌り合った状態において、乗越え突起12a側(換言すれば軸筒軸方向の後方側)へ向いている。
また、この構成によれば、切断縁22a1の少なくとも一部は、枢支凸部22aが枢支凹部12bに嵌り合った状態において、第二溝部12の軸筒遠心方向側(
図1によれば上端側)の内壁に向いている。
【0039】
また、第一片部22a2は、突片部本体22bに対し傾斜するように内側(
図5によれば上側)へ曲げられ、その内側の面を、第二溝部12内の乗越え突起12aに摺接して該乗越え突起12aを軸筒軸方向の前方(
図4によれば左方向)へ乗越える傾斜面部としている。
【0040】
第二片部22a3は、第一片部22a2を基準にして突片部外側(
図5によれば下側)へ曲げられ、図示例によれば、突片部本体22bと略平行に設けられる。
【0041】
なお、
図5によれば、突片部本体22bと第一片部22a2の間、及び第一片部22a2と第二片部22a3の間は、それぞれ曲面を有さないように曲げられているが、実際の曲げ加工においては、それぞれの間に断面R状の曲面が形成される。
また、
図5によれば、第二片部22a3を突片部本体22bと平行に図示しているが、実際の曲げ加工においては、第二片部22a3は、復元力によって突片部内側(
図5の上側)へ若干傾斜する。
【0042】
また、圧縮コイルバネ30は、クリップ20の後端側を軸筒遠心方向へ弾発するように形成されたコイルスプリングであり、クリップ支持体10のバネ嵌合凹部13内に嵌合されることで、第一溝部11の延設方向(
図1によれば上下方向)と略平行になるように設けられる。
この圧縮コイルバネ30のより好ましい態様としては、クリップ20内面に当接する一端部に、他の部分よりも一回りほど外径の大きい座巻き部を有するようにしてもよい。この構成によれば、前記座巻き部によって圧縮コイルバネ30をクリップ20内面に対し安定的に当接させることができる。
【0043】
次に、上記構成の筆記具用クリップの支持構造1について、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
図2に示すように、クリップ20をクリップ支持体10に装着する際、クリップ20の枢支凸部22aが導入開口部11aに導かれてスムーズに第一溝部11内に挿入される。そして、枢支凸部22aは、第一溝部11から第二溝部12へ進み、乗越え突起12a(
図2及び
図4参照)を乗越えて、枢支凹部12bに嵌まり合う。
よって、二つの突片部22,22間(
図6参照)が無理に広げられるようなことがなく、各突片部22を薄肉化することも可能である。
【0044】
前記のようにして乗越え嵌合する際、枢支凸部22aの第一片部22a2(傾斜面部)が、乗越え突起12aに摺接して該乗越え突起12aをスムーズに乗越えるため、その作業性が良好である。
【0045】
また、前記のようにして、クリップ20を第一溝部11に挿入した際に、その挿入方向と略平行に圧縮コイルバネ30が収縮する。よって、装着作業時のクリップが圧縮コイルバネに引っ掛かるようなことがなく、生産性が良好である。
【0046】
また、クリップ20が悪戯等により乗越え方向と逆の方向へ引っ張られたとしても、枢支凸部22aの切断縁22a1の中央部が乗越え突起12aの枢支凹部側の壁面に係止されるため、該クリップ20が外れてしまうのを防ぐことができる。
また、クリップ20が悪戯等により軸筒遠心方向へ引っ張られた場合にも、枢支凸部22aの切断縁22a1の一部が第二溝部12の内壁に係止されるため、クリップ20が外れてしまうのを防ぐことができる。
すなわち、例えば、
図15に要部を示す従来のクリップ100では、プレス加工等により膨出された枢支凸部110に切断縁が無く、該枢支凸部110の突端縁がR面取り状の曲面であるため、クリップ100に対しクリップ幅方向に対する交差方向の力が加わると、枢支凸部110が枢支凹部(図示せず)から抜け出てしまうおそれがあるが、本実施例ではこのようなことを低減することができる。
【0047】
また、枢支凸部22aの切断縁22a1を、扇形状に形成しているため、枢支凸部22aと枢支凹部12bとの摩擦抵抗を低減して、クリップ20の回動をスムーズに行うことができる。
【0048】
次に、他の実施例について説明する。以下に示す実施例は、上記実施例を一部変更したものであるため、その変更部分について主に説明し、重複する詳細説明は省略する。
【0049】
図7に示す筆記具用クリップの支持構造2は、上記筆記具用クリップの支持構造1に対し、クリップ20をクリップ20’に置換した構成としている。
クリップ20’は、上記クリップ20における枢支凸部22aを、枢支凸部22a’に置換した構成としている。
枢支凸部22a’は、上記枢支凸部22aと、切断縁の向きが異なる。すなわち、枢支凸部22a’の切断縁22a1’は、中心角度が180度以上の扇形の円弧状部分として形成され、前記円弧状部分の中央部を、
図7に示すように、枢支凸部22a’が枢支凹部12bに嵌り合った状態において、第二溝部12の軸筒遠心方向側(
図7によれば上端側)の内壁に向けている。
なお、切断縁22a1’は、前記したように中心角度が180度以上の扇形に形成されるため、該切断縁22a1’の少なくとも一部は、枢支凸部22aが枢支凹部12bに嵌り合った状態において、乗越え突起12a側(
図7によれば右方向)へ向いている。
【0050】
よって、
図7の筆記具用クリップの支持構造2によれば、クリップ20が軸筒遠心方向や軸筒後方へ強引に引っ張られて外れるようなことを防ぐことができ、特に、軸筒遠心方向への引っ張りに対し頑強な構造とすることができる。
【0051】
図10に示す筆記具用クリップの支持構造3は、上記筆記具用クリップの支持構造1に対し、クリップ20をクリップ40に置換した構成としている。
クリップ40は、上記クリップ20が板金材料の曲げ加工により形成されたのに対し、合成樹脂材料の射出成型によって形成される。
このクリップ40は、軸筒軸方向へわたる略長尺平板状の表板部41と、該表板部41の幅方向の両側からクリップ支持体10側へ突出する二つの突片部42,42と、表板部41の前端側から軸筒側へ突出して軸筒本体a1の外周面に近接又は接触する玉部43とを備える。
【0052】
表板部41は、軸筒Aの外周面に略平行するとともに若干湾曲した板状に形成され、後述する枢支凸部42aよりも後端側に位置する部分の内面を、圧縮コイルバネ30の一端側を受けるバネ受部としている。
【0053】
突片部42は、表板部41におけるクリップ幅方向(
図11によれば上下方向)の両側からクリップ支持体10側へ突出して、クリップ支持体10をクリップ幅方向の両側から挟むように配置された二つの突片部本体42b,42bと、これら突片部本体42b,42bの各々から突片部内側(
図14によれば下側)へ突出する枢支凸部42aとから構成される。
より詳細に説明すれば、各突片部本体42bの後端側の部分は、その前側の部分よりもクリップ支持体10側へ突出し、この突出する部分の内面に、クリップ支持体10の第一溝部11及び第二溝部12内へ挿通されて枢支凹部12bに嵌り合う枢支凸部42aが設けられる。
【0054】
枢支凸部42aは、突片部本体42b内面から突出した略円筒状の突起であり、その突端面における前端側に傾斜面42a1を有する。この傾斜面42a1は、第二溝部12内の乗越え突起12aに摺接して該乗越え突起12aを軸筒軸方向の前方(
図10によれば左方向)へ乗越える。
【0055】
よって、
図10に示す筆記具用クリップの支持構造3によれば、略L字状の第一溝部11及び第二溝部12、第一溝部11と略平行な圧縮コイルバネ30等の構成により、クリップ20の組立性を良好に維持した上で、クリップ20を外れ難くすることができる。
【0056】
なお、上記実施例では、軸筒Aを軸筒本体a1と尾栓a2とから構成したが、前記軸筒の他例としては、前軸と後軸等の複数の部材から軸筒本体を構成した態様や、軸筒本体の前端側に先細状の先口を有する態様、軸筒本体の前端側に筆記部を保護するためのキャップを被せた態様等とすることが可能である。
また、図示例によれば、尾栓a2の外周部にクリップ支持体10を設けるようにしているが、他例としては、軸筒本体a1の外周部にクリップ支持体10を設けた態様や、前記キャップの外周にクリップ支持体10を設けた態様、軸筒に対し前後方向へスライドする部材に対しクリップ支持体10を設けた態様等とすることが可能である。
【0057】
また、上記実施例のクリップ20,20’によれば、特に生産性の良好な態様として、該クリップ20,20’全体を板金材料の曲げ加工により形成しているが、他例としては、クリップ20,20’において枢支凸部22a,22a’を含む部分的な範囲のみを板金材料の曲げ加工により形成することも可能である。
【0058】
また、上記実施例によれば、第二溝部12を第一溝部11の端部から軸方向の前方へ延設するようにしたが、他例としては、第二溝部12を第一溝部11の端部から軸方向の後方へ延設し、クリップ20が軸筒中心方向へ移動した後に後方へ移動して装着されるようにすることも可能である。
【0059】
また、上記実施例によれば、枢支凸部22aを抜け難くする好ましい態様として、乗越え突起12aを設けたが、他例としては、乗越え突起12aを省き、第二溝部12内を移動した枢支凸部22aが乗り越え等をすることなく枢支凹部12bに嵌り合うようにすることも可能である。
【0060】
また、上記実施例では、特に好ましい態様として、切断縁22a1の中央部を軸筒後方へ向けた態様(
図1参照)と、切断縁22a1’の中央部を軸筒遠心方向へ向けた態様(
図7参照)を示したが、他例としては、切断縁の中央部を軸筒前方へ向けた態様や、切断縁の中央部を軸筒求心方向へ向けた態様等、切断縁を図示以外の方向へ向けた態様とすることも可能である。