(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る通信システム100のブロック図である。第1実施形態の通信システム100は、管理装置12と複数の端末装置14とを具備する。各端末装置14は、例えば携帯電話機やスマートフォン等の情報処理装置であり、通信網16(例えば移動通信網やインターネット)を介して管理装置12と相互に通信する。管理装置12は、各端末装置14の利用者にSNS(Social Networking Service)を提供するサーバ装置(例えばウェブサーバ)である。
【0016】
図1に示すように、各端末装置14は、制御装置20と記憶装置22と通信装置24と表示装置26と入力装置28とを具備するコンピュータシステムで実現される。制御装置20は、端末装置14の各要素を統括的に制御する演算処理装置である。通信装置24は、通信網16を介して管理装置12と通信する。なお、端末装置14と通信網16との間の通信は典型的には無線通信であるが、例えば据置型の情報処理装置を端末装置14として利用する場合には端末装置14と通信網16とが有線通信することも可能である。記憶装置22(例えば半導体記録媒体)は、制御装置20が実行するプログラムや制御装置20が使用する各種のデータを記憶する。
【0017】
表示装置26(例えば液晶表示パネル)は、制御装置20による制御のもとで各種の画像を表示する。入力装置28は、端末装置14に対する指示を利用者が入力するための機器であり、例えば利用者が操作する複数の操作子を含んで構成される。なお、表示装置26と一体に構成されたタッチパネルや、端末装置14に対する指示を音声で入力するためのマイクロホンを入力装置28として採用することも可能である。
【0018】
第1実施形態の制御装置20は、記憶装置22に記憶されたソフトウェア(アプリケーションプログラム)を実行することで、
図2に示すように、端末装置14の利用者にSNSの特定のサービス(以下「特定サービス」という)を提供するための複数の要素(受付部31,処理部32,提示部33,送信部34)として機能する。受付部31は、入力装置28に対する操作に応じた利用者からの指示を受付ける。処理部32は、受付部31が利用者から受付けた指示に対応した各種の処理を実行する。
【0019】
提示部33は、端末装置14の利用者が他の利用者と交流(例えばメッセージや画像の交換)するための
図3の交流画面Gを表示装置26に表示させる。
図3に示すように、交流画面Gは、表示領域70と操作領域80とを含んで構成される。表示領域70には、各利用者を表象するアバター(キャラクタ)72が仮想空間74内に存在する様子を描画した画像が表示される。
【0020】
操作領域80は、利用者からの指示を受付ける領域である。第1実施形態の操作領域80には、利用者が選択可能な複数の選択操作部82と優先操作部84とが配置される。各選択操作部82および優先操作部84は、処理部32が実行すべき処理(例えば利用者のアバター72が仮想空間74内で実行する動作)を利用者が複数の選択肢から選択するために利用される。操作領域80に対する操作で利用者が選択可能な複数の選択肢は、
図4に例示される通り、複数の階層(第1階層および第2階層)に階層化される。すなわち、第1階層に属する複数の選択肢の各々には第2階層の複数の選択肢が対応する。例えば、第1階層のうちアバター72の移動を意味する「移動」の選択肢には、アバター72の移動先を意味する「公園」「店舗」および「自宅」の各選択肢が対応する。
【0021】
操作領域80内の各選択操作部82は、第1階層の相異なる選択肢に対応する。所望の選択操作部82の選択を受付部31が受付けると、提示部33は、利用者が選択した選択操作部82の下位に位置する複数の選択肢(以下「基礎選択肢」という)86Aを操作領域80に配置する。例えば、
図3に矢印A1で図示される通り、「移動」の処理に対応する選択操作部82を利用者が選択すると、提示部33は、第2階層の複数の選択肢のうち「移動」に対応する選択肢(「公園」「店舗」「自宅」)を基礎選択肢86Aとして操作領域80に配置する。なお、以上の説明では複数の選択肢が2個の階層に階層化された場合を例示したが、階層の総数は任意に変更され得る。
【0022】
利用者が入力装置28の操作で所望の基礎選択肢86Aを選択すると、処理部32は、利用者が選択した基礎選択肢86Aに対応する処理(例えば他の利用者を宛先とするメッセージを管理装置12に送信する処理)を実行する。
図2の送信部34は、利用者による基礎選択肢86Aの選択毎に選択情報Sを生成して通信装置24から管理装置12に送信する。選択情報Sは、端末装置14の利用者が選択した基礎選択肢86Aを示す識別情報SIDを含んで構成される。
【0023】
他方、
図3の操作領域80内に配置された優先操作部84(おすすめ)は、利用者が各選択操作部82の操作で選択可能な第2階層の複数の基礎選択肢86Aから選択的に抽出された特定の選択肢(以下「優先選択肢」という)の提示を利用者が指示するための図像である。優先選択肢は、第2階層の複数の基礎選択肢86Aのうち端末装置14の利用者に選択される可能性が高い選択肢である。したがって、優先選択肢として利用者に提示される選択肢の種類は可変に制御される。優先操作部84に対する利用者からの指示を受付部31が受付けると、提示部33は、
図3に矢印A2で示すように、複数の優先選択肢86Bを利用者による選択候補として操作領域80に配置する。利用者が選択した優先選択肢86Bに対応する処理を処理部32が実行する動作や、利用者が選択した優先選択肢86Bを指定する選択情報Sを送信部34が管理装置12に送信する動作は、基礎選択肢86Aが選択された場合と同様に実行される。なお、優先選択肢86Bの特定については後述する。
【0024】
図1に示すように、管理装置12は、制御装置42と記憶装置44と通信装置46とを具備する。なお、管理装置12を複数の装置(仮想的な1個のサーバ装置)に分散した構成も採用され得る。制御装置42は、管理装置12を統括的に制御する演算処理装置である。通信装置46は、通信網16を介して各端末装置14と通信する。第1実施形態の通信装置46は、例えば選択肢86(基礎選択肢86Aまたは優先選択肢86B)の選択毎に各端末装置14から送信される選択情報Sを受信する。
【0025】
記憶装置44は、制御装置42が実行するプログラムや制御装置42が使用する各種のデータを記憶する。例えば半導体記録媒体や磁気記録媒体等の記録媒体または複数種の記録媒体の組合せが記憶装置44として採用され得る。なお、管理装置12とは別体の外部装置(例えばサーバ装置)に記憶装置44を設置し、管理装置12が通信網16を介して記憶装置44内の情報を外部装置から取得する構成も採用され得る。すなわち、記憶装置44は管理装置12の必須の要件ではない。また、例えば相互に独立した複数の記憶回路(例えば地理的に相異なる位置に設置された複数のサーバ装置)で記憶装置44(仮想的な1個の記録媒体)を構成することも可能である。
【0026】
第1実施形態の記憶装置44は、端末装置14の利用者毎に履歴情報Hを記憶する。履歴情報Hは、交流画面Gの操作領域80に対する操作で端末装置14の利用者が過去に選択した選択肢86(基礎選択肢86Aまたは優先選択肢86B)の履歴(以下「選択履歴」という)を示す情報である。具体的には、任意の利用者の履歴情報Hは、
図5に示すように、その利用者の端末装置14から通信装置46が受信した選択情報S内の識別情報SID(ID001,ID021,……)の時系列である。
【0027】
制御装置42は、記憶装置44に記憶されたプログラムを実行することで、
図6に示すように、優先操作部84の操作時に交流画面Gの操作領域80に表示される複数の優先選択肢86Bを管理するための複数の機能(履歴生成部52,提示制御部54)を実現する。なお、制御装置42の各機能を複数の装置に分散することも可能である。
【0028】
履歴生成部52は、各端末装置14の利用者毎に履歴情報Hを生成する。具体的には、履歴生成部52は、各利用者の端末装置14から通信装置46が受信した選択情報Sを取得し、選択情報S内の識別情報(すなわち、基礎選択肢86Aまたは優先選択肢86Bの識別情報)SIDをその利用者の履歴情報Hに追加する。したがって、利用者毎の選択履歴が履歴情報Hに随時に蓄積される。
【0029】
提示制御部54は、記憶装置44内の履歴情報Hに応じた優先選択肢86Bを特定して各優先選択肢86Bの提示を端末装置14に指示する。具体的には、提示制御部54は、複数の優先選択肢86Bの各々を指定する指示情報Qを各端末装置14に送信することで優先選択肢86Bの提示を指示する。第1実施形態の提示制御部54は、任意の端末装置14の利用者Xについて、
図7に例示された処理(以下「選択肢管理処理」という)を実行することで複数の優先選択肢86Bを特定する。選択肢管理処理は、例えば利用者Xの端末装置14における優先操作部84の操作を契機として実行される。ただし、選択肢管理処理の契機は任意である。例えば、所定の周期で選択肢管理処理を実行して各端末装置14に指示情報Qを送信する構成も採用され得る。
【0030】
選択肢管理処理を開始すると、提示制御部54は、利用者Xについて所定の条件(以下「履歴条件」という)が成立するか否かを判定する(S10)。履歴条件は、利用者Xに関する各選択肢86(基礎選択肢86Aまたは優先選択肢86B)の選択履歴が充分に蓄積されたと判断するための条件である。第1実施形態では、選択肢86の選択回数N(すなわち履歴情報H内の識別情報SIDの個数)が所定値NTHを上回る場合に、選択履歴が充分に蓄積された(履歴条件が成立した)と推定する。
【0031】
ステップS10の判定結果が否定である場合(利用者Xの選択履歴が未だ充分に蓄積されていない場合)、提示制御部54は、利用者X以外の複数の利用者(以下「他利用者」という)Yの履歴情報Hを参照し(S11)、各他利用者Yの履歴情報Hに応じた優先選択肢86Bを特定する(S12)。例えば、提示制御部54は、複数の他利用者Yの各々の履歴情報Hを参照することで各選択肢86の選択回数(複数の他利用者Yにわたる合計値)を算定し、第2階層の複数の基礎選択肢86Aのうち選択回数の降順で上位に位置する所定個の基礎選択肢86Aを優先選択肢86Bとして特定する。すなわち、利用者Xが選択する可能性が高いと他利用者Yの各選択肢86の選択傾向から推定される基礎選択肢86Aが利用者Xの優先選択肢86Bとして特定される。
【0032】
他方、ステップS10の判定結果が肯定である場合(利用者X自身の選択履歴が既に充分に蓄積されている場合)、提示制御部54は、利用者X自身の履歴情報Hを参照し(S21)、履歴情報Hに応じた優先選択肢86Bを特定する(S22)。例えば、提示制御部54は、各基礎選択肢86Aの選択回数の累積値を算定し、第2階層の複数の基礎選択肢86Aのうち選択回数の降順で上位に位置する所定個の基礎選択肢86Aを優先選択肢86Bとして特定する。
【0033】
図6の提示制御部54は、ステップS12またはステップS22で特定した優先選択肢86Bを指定する指示情報Qを利用者Xの端末装置14に送信することで優先選択肢86Bの提示を端末装置14に指示する。以上の説明から理解される通り、履歴条件の成立前の段階(利用者Xが特定サービスの利用を開始した直後で利用者Xの選択履歴が充分に蓄積されていない段階)では、他利用者Yの履歴情報Hに応じた優先選択肢86Bを利用者Xの端末装置14に指示する第1動作(S11,S12,S30)が実行される。他方、履歴条件の成立後の段階(利用者Xが特定サービスの利用を開始してから相応の時間が経過して利用者X自身の選択履歴が充分に蓄積された段階)では、利用者X自身の履歴情報Hに応じた優先選択肢86Bを利用者Xの端末装置14に指示する第2動作(S21,S22,S30)が実行される。
【0034】
各端末装置14の提示部33は、通信装置24が管理装置12から受信した指示情報Qを取得し、指示情報Qで指定された複数の優先選択肢86Bを優先操作部84の操作時に利用者Xに提示する。
図3の例示から理解される通り、優先選択肢86Bの上位の階層の選択肢(第1階層の処理)を識別可能な態様で各優先選択肢86Bは提示される。具体的には、優先選択肢86Bに対応する文字列(例えば「公園」)と、優先選択肢86Bの上位(第1階層)の選択肢を意味する文字列(例えば「移動」)とを配列した「移動/公園」という文字列が、優先選択肢86Bとして表示装置26に表示される。したがって、利用者Xは、各優先選択肢86Bに関する階層構造(上位の選択肢)を容易に認識することが可能である。
【0035】
以上に説明した通り、第1実施形態では、各選択肢86の過去の選択履歴を示す履歴情報Hに応じて選択された優先選択肢86Bが優先的に利用者に提示されるから、事前に用意された選択肢が固定的に利用者に提示される構成と比較して、利用者による選択肢86の選択を容易化することが可能である。また、他利用者Yの履歴情報Hに応じた優先選択肢86Bが利用者Xに優先的に提示されるから、利用者Xの選択履歴が充分に蓄積されていない段階でも、利用者Xが選択する可能性が高い選択肢86を優先選択肢86Bとして優先的に提示できるという利点がある。
【0036】
また、第1実施形態では、他利用者Yの履歴情報Hに応じて利用者Xの優先選択肢86Bを特定する第1動作と、利用者X自身の履歴情報Hに応じて利用者Xの優先選択肢86Bを特定する第2動作とが選択的に実行されるという利点がある。具体的には、履歴条件の成立前には第1動作が実行されるとともに履歴条件の成立後には第2動作が実行される。すなわち、利用者Xの選択履歴が充分に蓄積されていない段階では、利用者Xが選択する可能性が高いと他利用者Yの履歴情報Hから推定される優先選択肢86Bを利用者Xに提示し、利用者Xの選択履歴が充分に蓄積された段階では、利用者X自身の過去の選択傾向を反映した優先選択肢86Bを利用者Xに提示することが可能である。したがって、利用者Xの選択履歴が充分に蓄積された以後も他利用者Yの履歴情報Hに応じて利用者Xの優先選択肢86Bを特定する構成と比較して、利用者Xが選択する可能性が高い優先選択肢86Bを特定できるという効果は格別に顕著である。
【0037】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を以下に説明する。なお、以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、第1実施形態の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0038】
第1実施形態では、他利用者Yの履歴情報Hの全部(他利用者Yによる最初の選択から最新の選択までの全部の選択履歴)を参照して利用者Xの優先選択肢86Bを特定した。第2実施形態の提示制御部54は、選択肢管理処理のステップS11において、各他利用者Yの履歴情報Hのうち特定の期間(以下「参照期間」という)内の選択履歴に応じて利用者Xの優先選択肢86Bを特定する。参照期間の好例は、他利用者Yが特定サービスの利用を開始した当初の期間(すなわち、他利用者Yが特定サービスの利用に関して初心者であった期間)である。具体的には、第2実施形態の提示制御部54は、各他利用者Yの履歴情報Hのうち最初の選択(特定サービスの利用の開始)から所定の選択回数にわたる期間(識別情報SIDの所定個分に相当する期間)を参照期間として利用者Xの優先選択肢86Bの特定に加味する。
【0039】
第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。なお、各利用者が特定サービスの利用を開始してから徐々に慣れていく過程では、利用者による選択肢86の選択傾向が利用の段階毎(利用開始からの経過期間毎)に類似するという傾向が想定される。例えば、特定サービスの利用を開始した当初は各利用者が同様の選択肢を選択する可能性が高いという傾向がある。第2実施形態では、各他利用者Yの履歴情報Hのうち参照期間内の選択履歴に応じて利用者Xの優先選択肢86Bが特定されるから、他利用者Yの履歴情報Hの全体を利用者Xの優先選択肢86Bの特定に加味する構成(第1実施形態)と比較して、利用者Xが選択する可能性が高い選択肢86を利用者Xの優先選択肢86Bとして特定できる確度が増加するという利点がある。また、利用者Xの優先選択肢86Bの特定に加味される情報量が第1実施形態と比較して削減されるから、提示制御部54の処理負荷が軽減されるという利点もある。
【0040】
なお、以上の例示では、履歴情報Hのうち最初の選択から所定の選択回数にわたる期間を参照期間として利用者Xの優先選択肢86Bを特定したが、参照期間の設定方法は適宜に変更され得る。例えば、選択情報Sの送信または受信の時刻(基礎選択肢86Aまたは優先選択肢86Bの選択時刻)を選択肢86の識別情報SIDに付加して履歴情報Hに追加し、履歴情報Hのうち最先の識別情報SIDの時刻から所定の時間にわたる期間を参照期間として利用者Xの優先選択肢86Bを特定することも可能である。
【0041】
<第3実施形態>
第1実施形態では、特定サービスを過去に利用した全部の他利用者Yの履歴情報Hを参照して利用者Xの優先選択肢86Bを特定した。第3実施形態では、特定サービスを過去に利用した複数の利用者(すなわち履歴情報Hが記憶装置に記憶された利用者)から所定の条件で抽出された他利用者Yの履歴情報Hが、利用者Xの優先選択肢86Bの特定に加味される。
【0042】
第3実施形態における管理装置12の記憶装置44は、利用者間の交流関係(ソーシャルグラフ)を規定する
図8の関係情報Rを記憶する。
図8に示すように、関係情報Rは、交流関係が成立した各利用者の識別情報(UID001,UID052,UID002,……)を相互に対応させたデータテーブルである。例えば、利用者間の相互的な関係(友達関係)または一方的な関係(フォロー関係)が関係情報Rに登録される。また、SNSの特定のサービス(例えばゲーム)の招待者と被招待者との関係や、SNSで提供されるゲーム内で構築される関係(例えば仲間関係や師弟関係)を交流関係として関係情報Rに登録することも可能である。
【0043】
第3実施形態の提示制御部54は、選択肢管理処理のステップS11において、特定サービスを利用する複数の利用者のうち利用者Xとの交流関係が関係情報Rにて登録された利用者を他利用者Yとして抽出し、各他利用者Yの履歴情報Hに応じて利用者Xの優先選択肢86Bを特定する。すなわち、利用者Xとの間で交流関係が登録された他利用者Yの履歴情報Hが選択的に利用者Xの優先選択肢86Bの特定に加味される。
【0044】
第3実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第3実施形態では、複数の利用者から所定の条件(交流関係の登録)で抽出された他利用者Yの履歴情報Hに応じて利用者Xの優先選択肢86Bが特定されるから、特定サービスを利用する全部の利用者の履歴情報Hを優先選択肢86Bの特定に加味する構成と比較して提示制御部54の処理負荷が軽減されるという利点がある。
【0045】
なお、以上の説明では利用者Xとの間で交流関係が登録された他利用者Yを抽出したが、他利用者Yの抽出条件は適宜に変更される。例えば、年齢や性別等の属性情報を利用者毎に登録した構成では、利用者Xの属性情報に類似する属性情報が登録された利用者を他利用者Yとして抽出することも可能である。また、第2実施形態と第3実施形態とは併合され得る。例えば、提示制御部54は、特定サービスを利用する複数の利用者から所定の条件で他利用者Yを抽出し(第3実施形態)、各他利用者Yの履歴情報Hのうち参照期間内の選択履歴に応じて利用者Xの優先選択肢86Bを特定する(第2実施形態)。
【0046】
<第4実施形態>
前述の各形態では、各他利用者Yの履歴情報Hに応じて利用者Xの優先選択肢86Bを特定した。第4実施形態では、各他利用者Yの履歴情報Hに加えて利用者X自身の履歴情報Hも考慮して、利用者Xの優先選択肢86Bが特定される。
【0047】
第4実施形態の提示制御部54は、各他利用者Yの履歴情報Hと、利用者Xが直前に選択した選択肢86(利用者Xの履歴情報Hにおける最新の選択履歴)とに応じて利用者Xの優先選択肢86Bを特定する。具体的には、提示制御部54は、各他利用者Yの履歴情報Hに応じて前述の各形態と同様に特定された複数の優先選択肢86Bから、利用者Xが直前に選択した選択肢86(利用者Xの履歴情報Hのうち最新の識別情報SIDが指定する選択肢86)を除外する。すなわち、他利用者Yの履歴情報Hからは提示対象とすべき選択肢86でも、利用者Xが直前に選択した選択肢86は提示対象から除外される。
【0048】
第4実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第4実施形態では、利用者Xが直前に選択した選択肢86を除外して利用者Xの優先選択肢86Bが特定される。したがって、例えば1個の選択肢86が複数回にわたり繰返し選択される可能性が低い場合を想定すると、利用者Xが選択する可能性が低い選択肢86を優先選択肢86Bから有効に除外できるという利点がある。なお、第2実施形態や第3実施形態に第4実施形態の構成を適用することも可能である。
【0049】
なお、以上の例示では、利用者Xが直前に選択した選択肢86を優先選択肢86Bから除外したが、利用者Xが直前に選択した選択肢86を強制的に優先選択肢86Bに含ませる構成も採用され得る。具体的には、提示制御部54は、各他利用者Yの履歴情報Hに応じて前述の各形態と同様に特定された優先選択肢86Bに加えて、利用者Xが直前に選択した選択肢86を優先選択肢86Bとして特定する。すなわち、他利用者Yの履歴情報Hからは提示対象から除外すべき選択肢86でも、利用者Xが直前に選択した選択肢86は提示対象に含められる。以上の構成によれば、1個の選択肢86が複数回にわたり繰返し選択される可能性が高い場合に、利用者Xが選択する可能性が高い選択肢86を優先選択肢86Bとして有効に特定できるという利点がある。
【0050】
以上の説明から理解される通り、複数回にわたり反復的に選択される傾向がある選択肢86を優先選択肢86Bとして優先的に特定し、反復的には選択され難い傾向がある選択肢86を優先選択肢86Bから除外する構成が好適である。例えば、提示制御部54は、利用者Xが直前に選択した選択肢86が、反復的には選択され難い傾向がある第1選択肢である場合には、各他利用者Yの履歴情報Hに応じて特定される優先選択肢86Bから第1選択肢を除外する。他方、利用者Xが直前に選択した選択肢が、反復的に選択される傾向がある第2選択肢である場合には、各他利用者Yの履歴情報Hに応じて特定される優先選択肢86Bに第2選択肢を追加する。
【0051】
<第5実施形態>
前述の各形態では、各他利用者Yの履歴情報Hに応じて利用者Xの優先選択肢86Bを特定した。第5実施形態では、他利用者Yの履歴情報Hに加えて、利用者Xが直前に選択した選択肢86に対応する処理を処理部32が実行した結果も考慮して、利用者Xの優先選択肢86Bが特定される。
【0052】
複数の基礎選択肢86Aのなかには、処理部32による処理で変化する特定の変数が所定の条件を充足する場合に選択が許可される選択肢(以下「条件選択肢」という)が存在する。例えば、利用者Xを表象するキャラクタが仮想空間を探索するゲームでは、キャラクタの体力が残存する(0を上回る)ことを条件として、仮想空間内を探索するイベントの実行を指示する条件選択肢の選択が許可される。利用者Xが直前に選択した選択肢86に対応する処理(例えば戦闘イベントや探索イベントの実行で体力を減少させる処理)を処理部32が実行した結果としてキャラクタの体力がゼロまで低下した場合、提示制御部54は、各他利用者Yの履歴情報Hに応じて前述の各形態と同様に特定された複数の優先選択肢86Bから条件選択肢を除外する。すなわち、他利用者Yの履歴情報Hからは提示対象とすべき選択肢86でも、利用者Xが直前に選択した選択肢86に対応する処理の結果として選択が禁止されるべき条件選択肢は、利用者Xに対する提示対象から除外される。
【0053】
第5実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第5実施形態では、利用者Xが過去に選択した選択肢86に対応する処理の結果に応じて優先選択肢86Bが変化するから、処理結果から選択が禁止される選択肢86が優先選択肢86Bとして利用者Xに提示されることを回避できるという利点がある。
【0054】
<第6実施形態>
図9は、第6実施形態に係る情報処理装置18のブロック図である。
図9に示すように、第6実施形態の情報処理装置18は、制御装置20と記憶装置22と表示装置26と入力装置28とを具備するコンピュータシステムで実現される。制御装置20は、情報処理装置18の各要素を統括的に制御する演算処理装置である。記憶装置22(例えば半導体記録媒体)は、制御装置20が実行するプログラムや制御装置20が使用する各種のデータを記憶する。
【0055】
表示装置26は、前述の各形態と同様に、制御装置20による制御のもとで各種の画像を表示する。例えば、記憶装置22に記憶された特定のソフトウェア(アプリケーションプログラム)の画面(以下「実行画面」という)が表示装置26に表示される。実行画面は、
図3の交流画面Gと同様に、情報処理装置18の利用者Zによる選択肢86(基礎選択肢86Aまたは優先選択肢86B)の選択を受付ける操作領域80を包含する。操作領域80内の各選択肢86は、特定のソフトウェアで実現される各種の処理に対応する。入力装置28は、前述の各形態と同様に、端末装置14に対する指示を利用者Zが入力するための機器である。
【0056】
第6実施形態の制御装置20は、記憶装置22に記憶されたプログラムを実行することで、
図9に示す複数の要素(受付部31,処理部32,提示部33,履歴生成部36)として機能する。受付部31および処理部32の動作は前述の各形態と同様である。すなわち、受付部31は利用者Zからの指示を受付け、処理部32は、受付部31が利用者Zから受付けた指示に対応した各種の処理を実行する。
【0057】
履歴生成部36は、情報処理装置18の利用者Zの履歴情報Hを生成して記憶装置22に格納する。履歴情報Hは、
図5を参照して説明した通り、情報処理装置18の利用者Zが操作画面に対する操作で過去に選択した選択肢86の履歴(選択履歴)を示す情報である。すなわち、履歴生成部36は、選択肢86の選択を受付部31が利用者Zから受付けるたびに、利用者Zが選択した選択肢86の識別情報SIDを履歴情報Hに追加する。
【0058】
提示部33は、操作領域80を含む実行画面を表示装置26に表示させる。前述の各形態と同様に、操作領域80内の選択操作部82が操作された場合には複数の基礎選択肢86Aが利用者Zに提示され、操作領域80内の優先操作部84が操作された場合には複数の優先選択肢86Bが利用者Zに提示される。
【0059】
提示部33は、記憶装置22に記憶された履歴情報Hに応じた選択肢86を優先選択肢86Bとして特定する。具体的には、利用者Zが選択する可能性が高いと履歴情報Hから推定される選択肢86が優先選択肢86Bとして特定される。例えば、提示部33は、前述の各形態における提示制御部54と同様に、履歴情報Hにおける各選択肢86の選択回数の累積値を算定し、選択回数の降順で上位に位置する所定個の基礎選択肢86Aを優先選択肢86Bとして特定する。前述の各形態と同様に、各優先選択肢86Bは、その上位の階層の選択肢(第1階層の処理)を識別可能な態様で提示される。
【0060】
以上に説明した通り、第6実施形態では、各選択肢86の過去の選択履歴を示す履歴情報Hに応じて選択された優先選択肢86Bが優先的に利用者Zに提示されるから、第1実施形態と同様に、利用者Zによる選択肢86の選択が容易化されるという利点がある。
【0061】
なお、前述の各形態の構成は第6実施形態に適用され得る。具体的には、第4実施形態と同様に、利用者Zが直前に選択した選択肢86に応じて提示部33が優先選択肢86Bを特定することも可能である。例えば、利用者Zが直前に選択した選択肢86を優先選択肢86Bから除外する構成や、利用者Zが直前に選択した選択肢86を優先選択肢86Bに含める構成が採用される。また、第5実施形態と同様に、利用者Zが直前に選択した選択肢86に対応する処理を処理部32が実行した結果に応じて提示部33が優先選択肢86Bを特定することも可能である。例えば、利用者Zが直前に選択した選択肢86に対応する処理の結果として所定の条件が成立した場合、提示制御部54は、条件選択肢を除外して優先選択肢86Bを特定する。
【0062】
<変形例>
以上に例示した各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
【0063】
(1)前述の各形態では、利用者が優先操作部84を操作した場合に、選択操作部82の選択時に提示される基礎選択肢86Aとは独立に優先選択肢86Bを表示したが、優先選択肢86Bを基礎選択肢86Aとともに表示することも可能である。例えば、
図10に示すように、各基礎選択肢86Aと各優先選択肢86Bとを相異なる態様(色彩等の視覚的に弁別可能な性状)で表示する構成や、
図11に示すように、各優先選択肢86Bが各基礎選択肢86Aの上位に位置するように各々の配置順を変更する構成も採用され得る。以上の説明から理解される通り、前述の各形態は、利用者Xに対して優先選択肢86Bを優先的に提示する構成として包括され、各優先選択肢86Bのみを表示する構成(前述の各形態)や、各基礎選択肢86Aと各優先選択肢86Bとを相異なる態様で表示する構成(
図10)や各優先選択肢86Bを各基礎選択肢86Aの上位に配置する構成(
図11)は、優先選択肢86Bを優先的に提示する構成の具体例に相当する。
【0064】
(2)前述の各形態では、複数の他利用者Yの履歴情報Hを利用者Xの優先選択肢86Bの特定に利用したが、単数の他利用者Yの履歴情報Hに応じて利用者Xの優先選択肢86Bを特定することも可能である。また、他利用者Yの履歴情報Hに加えて利用者X自身の履歴情報Hも加味して利用者Xの優先選択肢86Bを特定することも可能である。以上の説明から理解されるように、他利用者Yの履歴情報Hに応じて利用者Xの優先選択肢86Bを特定する動作において、利用者X自身の履歴情報Hを参照するか否かや他利用者Yの単数/複数は不問である。
【0065】
(3)第1動作(S11,S12,S30)と第2動作(S21,S22,S30)とを切替えるための履歴条件の内容は前述の例示(利用者Xによる選択回数Nが所定値NTHを上回ること)に限定されない。例えば、利用者Xが特定サービスの利用を開始した時点(例えば利用者Xの履歴情報Hのうち先頭の識別情報SIDを受信した時刻)から所定の時間が経過したことを履歴条件として採用することも可能である。また、前述の各形態では、履歴条件の成立前に第1動作を実行するとともに履歴条件の成立後に第2動作を実行したが、第1動作と第2動作との順序(先後)は任意である。
【0066】
(4)第1実施形態から第5実施形態では、優先選択肢86Bを指定する指示情報Qを管理装置12から各端末装置14に送信したが、優先選択肢86Bの提示を各端末装置14に指示する方法は以上の例示に限定されない。例えば、優先選択肢86Bを利用者に提示する画面の画像データを端末装置14に送信することで各端末装置14にて優先選択肢86Bを利用者に提示させることも可能である。
【0067】
(5)第1実施形態から第5実施形態では、第1動作(S11,S12,S30)と第2動作(S21,S22,S30)とを選択的に実行したが、提示制御部54が第1動作および第2動作の一方のみを実行する構成も採用され得る。
【0068】
(6)第1実施形態から第5実施形態では、SNSの特定サービスに関する選択肢を例示したが、本発明の適用範囲はSNSに限定されない。例えば任意のソフトウェアで実行される各処理に対応する複数の選択肢を利用者に提示する場面や、他のウェブページに対するリンクが設定された複数のリンクオブジェクトを利用者に選択肢として提示する場面など、利用者に複数の選択肢を提示する任意の構成に本発明を適用することが可能である。