【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係る充放電制御回路は、
キャパシタとスタータが接続される第1端子と、充放電可能なバッテリと発電部が接続される第2端子とを有し、前記キャパシタ及び前記バッテリの充放電を制御する充放電制御回路であって、
前記スタータは、前記第1端子から供給された電力を用いてエンジンを始動し、
前記発電部は、前記エンジンの回転により発電して、発電された電力に応じた電力を前記第2端子に出力し、
前記第1端子のキャパシタ電圧を昇圧又は降圧して前記第2端子に出力する放電状態と、前記第2端子のバッテリ電圧を昇圧又は降圧して前記第1端子に出力する充電状態と、を切り替え可能な電源回路と、
前記第1端子におけるキャパシタ充電電流と、前記キャパシタ電圧と、前記バッテリ電圧とを検出する検出部と、
充電モードになった時、前記電源回路を前記充電状態に切り替えて、前記キャパシタの充電を開始して前記キャパシタ電圧が目標電圧に近づくように前記電源回路を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
(A)前記目標電圧から、前記充電モードになる直前の前記キャパシタ電圧を減算した判定電圧が、第1の規定電圧以上であり、
(B)前記キャパシタの充電開始から規定時間経過し、
(C)前記キャパシタ充電電流が規定電流以下であり、且つ、
(D)前記バッテリ電圧が第2の規定電圧以上である場合に、前記キャパシタのオープン故障が生じていると判定する
ことを特徴とする。
【0011】
また、前記充放電制御回路において、
前記キャパシタがオープン故障しておらず、且つ、前記バッテリ電圧が前記第2の規定電圧以上である場合には、前記キャパシタの充電開始から前記規定時間後に前記キャパシタ充電電流が前記規定電流を超えるよう、前記規定時間、前記規定電流および前記第2の規定電圧は設定されていてもよい。
【0012】
また、前記充放電制御回路において、
前記制御部は、前記キャパシタの充電開始から前記規定時間後に前記キャパシタ充電電流が前記規定電流を超えた場合に、前記キャパシタのオープン故障が生じていると判定しなくてもよい。
【0013】
また、前記充放電制御回路において、
前記キャパシタがオープン故障しておらず、且つ、前記充電モードになる直前に前記キャパシタが十分に充電されている場合には、前記判定電圧が前記第1の規定電圧未満になるよう、前記第1の規定電圧は設定されていてもよい。
【0014】
本発明の一態様に係る車両用電源装置は、
キャパシタと、
充放電可能なバッテリと、
前記キャパシタが接続された第1端子と、前記バッテリが接続された第2端子とを有し、前記キャパシタ及び前記バッテリの充放電を制御する充放電制御回路と、
前記第1端子から供給された電力を用いてエンジンを始動するスタータと、
前記エンジンの回転により発電して、発電された電力に応じた電力を前記第2端子に出力する発電部と、を備え、
前記充放電制御回路は、
前記第1端子のキャパシタ電圧を昇圧又は降圧して前記第2端子に出力する放電状態と、前記第2端子のバッテリ電圧を昇圧又は降圧して前記第1端子に出力する充電状態と、を切り替え可能な電源回路と、
前記キャパシタ電圧及び前記バッテリ電圧を検出する検出部と、
充電モードになった時、前記電源回路を前記充電状態に切り替えて、前記キャパシタの充電を開始して前記キャパシタ電圧が目標電圧に近づくように前記電源回路を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、
(A)前記目標電圧から、前記充電モードになる直前の前記キャパシタ電圧を減算した判定電圧が、第1の規定電圧以上であり、
(B)前記キャパシタの充電開始から規定時間経過し、
(C)前記キャパシタ充電電流が規定電流以下であり、且つ、
(D)前記バッテリ電圧が第2の規定電圧以上である場合に、前記キャパシタのオープン故障が生じていると判定する
ことを特徴とする。
【0015】
本発明の一態様に係る故障判定方法は、
キャパシタとスタータが接続される第1端子と、充放電可能なバッテリと発電部が接続される第2端子とを有し、前記キャパシタ及び前記バッテリの充放電を制御する充放電制御回路であって、前記スタータは、前記第1端子から供給された電力を用いてエンジンを始動し、前記発電部は、前記エンジンの回転により発電して、発電された電力に応じた電力を前記第2端子に出力し、前記第1端子のキャパシタ電圧を昇圧又は降圧して前記第2端子に出力する放電状態と、前記第2端子のバッテリ電圧を昇圧又は降圧して前記第1端子に出力する充電状態と、を切り替え可能な電源回路と、前記第1端子におけるキャパシタ充電電流と、前記キャパシタ電圧と、前記バッテリ電圧とを検出する検出部と、充電モードになった時、前記電源回路を前記充電状態に切り替えて、前記キャパシタの充電を開始して前記キャパシタ電圧が目標電圧に近づくように前記電源回路を制御する制御部と、を備える充放電制御回路における故障判定方法において、
(A)前記目標電圧から、前記充電モードになる直前の前記キャパシタ電圧を減算した判定電圧が、第1の規定電圧以上であり、
(B)前記キャパシタの充電開始から規定時間経過し、
(C)前記キャパシタ充電電流が規定電流以下であり、且つ、
(D)前記バッテリ電圧が第2の規定電圧以上である場合に、前記キャパシタのオープン故障が生じていると判定する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、(A)目標電圧から、充電モードになる直前のキャパシタ電圧を減算した判定電圧が、第1の規定電圧以上であり、(B)キャパシタの充電開始から規定時間経過し、(C)キャパシタ充電電流が規定電流以下であり、且つ、(D)バッテリ電圧が第2の規定電圧以上である場合に、キャパシタがオープン故障していると判定するようにしている。
【0017】
よって、キャパシタがオープン故障しておらず、且つ、充電モードになる直前にキャパシタが十分に充電されている場合には判定電圧が第1の規定電圧未満になるよう設定しておくことで、充電モードになった時点でキャパシタが既に十分に充電されている場合に、条件(A)を満たさないため、オープン故障を誤判定しないようにできる。
【0018】
また、キャパシタがオープン故障しておらず、且つ、バッテリ電圧が第2の規定電圧以上である場合には、キャパシタの充電開始から規定時間後にキャパシタ充電電流が規定電流を超えるよう設定しておくことで、充電モードになった後でキャパシタが満充電になった場合に、条件(B),(C)を満たさないため、オープン故障を誤判定しないようにできる。
【0019】
さらに、バッテリ電圧が第2の規定電圧未満でありキャパシタを十分に充電できない場合に、条件(D)を満たさないため、オープン故障を誤判定しないようにできる。
【0020】
従って、キャパシタのオープン故障の有無を正確に判定できる。その上、既存の回路に特別な回路を追加することなく、制御部による演算によってオープン故障の有無を判定できる。