特許第5964252号(P5964252)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5964252
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】リモコン装置
(51)【国際特許分類】
   F24H 1/00 20060101AFI20160721BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20160721BHJP
【FI】
   F24H1/00 602Y
   F24H1/00 602V
   H04Q9/00 301Z
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-4176(P2013-4176)
(22)【出願日】2013年1月15日
(65)【公開番号】特開2014-137143(P2014-137143A)
(43)【公開日】2014年7月28日
【審査請求日】2015年6月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000538
【氏名又は名称】株式会社コロナ
(72)【発明者】
【氏名】豊田 聡史
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 政和
【審査官】 吉村 俊厚
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−145024(JP,A)
【文献】 特開2011−123501(JP,A)
【文献】 特開2000−217174(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24H 1/00 − 9/20
F24D 1/00 − 19/10
G09G 5/00 − 5/40
H03J 9/00 − 9/06
H04Q 9/00 − 9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の情報を同時に表示できる表示部と、前記複数種類の情報、表示の優先順位を記憶する記憶手段と、前記表示部と使用者との間の距離を検出する人体検出手段と、前記距離が大きい場合には、複数種類の情報を同時に表示できる大きさで前記表示部に表示し、前記距離が小さい場合には、少なくとも記憶手段で優先順位の低い一つの情報の表示を省略することにより、他の少なくとも記憶手段で優先順位の高い一つの情報の表示サイズを拡大させて前記表示部に表示するように制御する制御部とを備え、前記制御部は前記距離が小さくなるほど優先順位の低い順から情報の表示を省略する情報を増加させて、優先順位の高い情報の表示サイズをより拡大して表示するリモコン装置に於いて、前記制御部は使用者がリモコン装置に近づいてくると判断した時、表示部に各種情報を標準サイズより拡大して表示すると共に、表示部に表示する情報を記憶装置に保持された優先順位のデータに基づいて、最も優先順位の高い情報から一度に表示部に表示できる情報の数だけ選択して表示部に所定時間表示させ、所定時間経過したら最初に表示できなかった情報の中で、優先順位の高い情報から一度に表示部に表示できる情報の数だけ選択して表示部に所定時間表示するのを全情報を表示するまで繰り返すことを特徴とするリモコン装置。
【請求項2】
前記制御部は、使用者がリモコン装置に近づいてくると判断して表示部に各種情報を標準サイズより拡大して表示した後、更にリモコン装置に近づいてくると判断した時、表示部各種情報を更に拡大して表示すると共に、表示部に表示する情報を記憶装置に保持された優先順位のデータに基づいて、最も優先順位の高い情報から一度に1つだけ選択して表示部に所定時間表示させ、所定時間経過したら次の二番目に優先順位の高い情報を1つだけ選択して表示部に所定時間表示するのを全情報を表示するまで繰り返すことを特徴とする請求項1記載のリモコン装置。
【請求項3】
前記リモコン装置は各種設定を行うスイッチ部を備え、該スイッチ部が操作された時、前記制御部は表示部に操作した情報を表示すると共に、スイッチ部の操作が終了されたと判定した時、表示部の表示を元の標準サイズに戻すことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のリモコン装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、浴室に設置するリモコン装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものにおいては、表示部と使用者との間の距離を検出する人体検出手段を備え、表示部と使用者との間の距離が近い場合には、複数種類の情報を同時に表示し、表示部と使用者との間の距離が遠い場合には、少なくとも一つの情報の表示サイズを通常画面より拡大させて表示するものがあった。(例えば、特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−145024号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところでこの従来のものでは、使用者とリモコン装置との距離が大きい場合には、優先順位の高い情報の表示サイズを大きくし、それにより使用者がリモコン装置から離れた位置にいるときであっても、使用者はリモコン装置の表示部に表示された重要な情報を確実に読み取ることができるものであるが、近視の人が眼鏡やコンタクトレンズを外して入浴した場合、リモコン装置の表示がよく見えずにリモコン装置に近づいても表示サイズは変わらないので、近視の人には見えづらいものであった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では、複数種類の情報を同時に表示できる表示部と、前記複数種類の情報、表示の優先順位を記憶する記憶手段と、前記表示部と使用者との間の距離を検出する人体検出手段と、前記距離が大きい場合には、複数種類の情報を同時に表示できる大きさで前記表示部に表示し、前記距離が小さい場合には、少なくとも記憶手段で優先順位の低い一つの情報の表示を省略することにより、他の少なくとも記憶手段で優先順位の高い一つの情報の表示サイズを拡大させて前記表示部に表示するように制御する制御部とを備え、前記制御部は前記距離が小さくなるほど優先順位の低い順から情報の表示を省略する情報を増加させて、優先順位の高い情報の表示サイズをより拡大して表示するリモコン装置に於いて、前記制御部は使用者がリモコン装置に近づいてくると判断した時、表示部に各種情報を標準サイズより拡大して表示すると共に、表示部に表示する情報を記憶装置に保持された優先順位のデータに基づいて、最も優先順位の高い情報から一度に表示部に表示できる情報の数だけ選択して表示部に所定時間表示させ、所定時間経過したら最初に表示できなかった情報の中で、優先順位の高い情報から一度に表示部に表示できる情報の数だけ選択して表示部に所定時間表示するのを全情報を表示するまで繰り返すものである。
【0006】
また、請求項2では、前記制御部は、使用者がリモコン装置に近づいてくると判断して表示部に各種情報を標準サイズより拡大して表示した後、更にリモコン装置に近づいてくると判断した時、表示部各種情報を更に拡大して表示すると共に、表示部に表示する情報を記憶装置に保持された優先順位のデータに基づいて、最も優先順位の高い情報から一度に1つだけ選択して表示部に所定時間表示させ、所定時間経過したら次の二番目に優先順位の高い情報を1つだけ選択して表示部に所定時間表示するのを全情報を表示するまで繰り返すものである。
【0007】
また、請求項3では、前記リモコン装置は各種設定を行うスイッチ部を備え、該スイッチ部が操作された時、前記制御部は表示部に操作した情報を表示すると共に、スイッチ部の操作が終了されたと判定した時、表示部の表示を元の標準サイズに戻すものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明の請求項1によれば、複数種類の情報を同時に表示できる表示部と、前記複数種類の情報、表示の優先順位を記憶する記憶手段と、前記表示部と使用者との間の距離を検出する人体検出手段と、前記距離が大きい場合には、複数種類の情報を同時に表示できる大きさで前記表示部に表示し、前記距離が小さい場合には、少なくとも記憶手段で優先順位の低い一つの情報の表示を省略することにより、他の少なくとも記憶手段で優先順位の高い一つの情報の表示サイズを拡大させて前記表示部に表示するように制御する制御部とを備え、前記制御部は前記距離が小さくなるほど優先順位の低い順から情報の表示を省略する情報を増加させて、優先順位の高い情報の表示サイズをより拡大して表示するリモコン装置に於いて、前記制御部は使用者がリモコン装置に近づいてくると判断した時、表示部に各種情報を標準サイズより拡大して表示すると共に、表示部に表示する情報を記憶装置に保持された優先順位のデータに基づいて、最も優先順位の高い情報から一度に表示部に表示できる情報の数だけ選択して表示部に所定時間表示させ、所定時間経過したら最初に表示できなかった情報の中で、優先順位の高い情報から一度に表示部に表示できる情報の数だけ選択して表示部に所定時間表示するのを全情報を表示するまで繰り返すので、近視で少し目が悪くて表示部に表示される情報が見えずに少しリモコン装置に近づいた時は、標準サイズよりも大きい中サイズの文字で表示して見やすくすることができるものである。
【0009】
また、請求項2によれば、前記制御部は、使用者がリモコン装置に近づいてくると判断して表示部に各種情報を標準サイズより拡大して表示した後、更にリモコン装置に近づいてくると判断した時、表示部各種情報を更に拡大して表示すると共に、表示部に表示する情報を記憶装置に保持された優先順位のデータに基づいて、最も優先順位の高い情報から一度に1つだけ選択して表示部に所定時間表示させ、所定時間経過したら次の二番目に優先順位の高い情報を1つだけ選択して表示部に所定時間表示するのを全情報を表示するまで繰り返すので、近視でかなり目が悪くて表示部に表示される情報が見えずにリモコン装置のすぐ近くまで近づいた時は、中サイズよりも更に大きい大サイズの文字で表示して見やすくすることができるので、目の悪い人が眼鏡やコンタクトレンズを外していてもリモコン装置の表示部の情報が見えることができるものである。
【0010】
また、請求項3によれば、前記リモコン装置は各種設定を行うスイッチ部を備え、該スイッチ部が操作された時、前記制御部は表示部に操作した情報を表示すると共に、スイッチ部の操作が終了されたと判定した時、表示部の表示を元の標準サイズに戻すので、スイッチ部の操作を終了した時点で通常の表示部に表示される情報を見られるので、見たい情報が表示されずにすぐ見られないということを防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】この発明の一実施形態のリモコン装置を適用した給湯システムを示すブロック図。
図2】同表示部の表示制御のフローチャート図。
図3】同表示部に表示する文字サイズを変更する様子を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次にこの発明に係るリモコン装置を図面に示す一実施例で説明する。
図1は本件リモコン装置を適用した給湯システムを示すブロック図で、給湯機本体1と、それに接続されたメインリモコン2および浴室リモコン3とを有しているものである。
前記メインリモコン2は、通常、台所等の壁面に設置され、運転の開始/停止等、給湯機能全般の動作に関する指示を使用者が入力可能であるように構成されている。
又、浴室リモコン3は、入浴者が浴槽に入った時の目の高さに合わせて、浴槽縁から浴室リモコン3の天面までの高さが400mm以下となるように浴室の浴槽の長手方向の壁面に設置され、給湯温度やふろ給湯機能等の設定に関する指示を使用者が入力可能であるように構成されている。
【0013】
前記給湯機本体1は、電源部4と、メインリモコン2および浴室リモコン3との通信信号の変換を行う通信回路5と、通信信号の解析や送受信、給湯機能の制御を行う制御部6とを備えている。
更に、給湯機本体1は、湯を沸かすための加熱手段(図示せず)、湯を蓄える貯湯タンク(図示せず)、各部の湯水の流れを制御するための弁類(図示せず)、浴槽の水位を検知する水位センサ等各種センサ類(図示せず)などを備えている。
【0014】
前記メインリモコン2は、電源部7と、給湯機本体1および浴室リモコン3との通信信号の変換を行う通信回路8と、各種情報を表示する表示部9と、音声や報知音の音量を調整する音量調整部10と、音声や報知音を鳴動させる鳴動部11と、給湯温度等の給湯機能の切り替え設定するスイッチ部12と、該スイッチ部12や通信回路8との信号を処理し、表示部9や音量調整部10の制御を行うメインリモコン制御部13とを備えている。
【0015】
前記浴室リモコン3は、電源部14と、給湯機本体1およびメインリモコン2との通信信号の変換を行う通信回路15と、各種情報の優先順位のデータを保持する記憶装置16と、浴室リモコン3の周辺に居る入浴者の位置(距離)を計測する人体検出部17と、各種情報を表示する表示部18と、音声や報知音の音量を調整する音量調整部19と、音声や報知音を鳴動させる鳴動部20と、給湯温度等の給湯機能の切り替え設定するスイッチ部21と、スイッチ部21や通信回路15との信号を処理し、表示部18や音量調整部19の制御を行う浴室リモコン制御部22とを備えている。
【0016】
前記浴室リモコン3の正面には、表示部18、人体検出部17、鳴動部20およびスイッチ部21が配置されており、表示部18は、ドットマトリクス方式の表示装置であり、例えば液晶表示装置、有機EL表示装置等で構成されるものである。
【0017】
又、前記メインリモコン2の表示部9と浴室リモコン3の表示部18には、各種情報として文字情報23、給湯温度24、操作優先権25、残湯量26、現在時刻27等の情報が表示されるものである。
【0018】
又、前記浴室リモコン3の人体検出部17は、浴室内にいる入浴者と、浴室リモコン3(表示部18)との間の距離Lを計測するもので、入浴者との距離Lを連続的または断続的に繰り返して測定するものである。
この人体検出部17は、例えば赤外線測距センサで構成したり、あるいは、浴室内の入浴者の像を撮像するカメラを設置し、画像処理によって特定される人物像の大きさ、位置等に基づいて入浴者との距離を推定するようにしてもよいものである。
【0019】
次にこの浴室リモコン3の表示制御ついて図2のフローチャート図により説明する。
まず浴槽にお湯がある状態で入浴者が浴槽に入ると、浴槽内の水位が上昇したことを水位センサ(図示せず)が検知し、それにより給湯機本体1の制御部6は浴槽に入浴者がいると判断し(S1)、浴槽に入浴者がいると浴室リモコン制御部22に通信信号を送信する。
【0020】
浴槽に入浴者がいるとの通信信号を受信した浴室リモコン制御部22は、表示部18に図3(a)のように各種情報を標準サイズで表示し(S2)、そして次に浴室リモコン制御部22は、浴槽に入浴した入浴者が浴室リモコン3に近づいてくるか否かを人体検出部17で入浴者との距離Lを連続的に繰り返して測定することで判断する。(S3)
【0021】
そして浴室リモコン制御部22は人体検出部17での測定の結果、入浴者が浴室リモコン3に近づいてこないと判断したら(S1)に戻り、入浴者が浴室リモコン3に近づいてくると判断したら、浴室リモコン制御部22は表示部18に図3(b)のように各種情報を標準サイズから中サイズに拡大して表示する。(S4)
【0022】
この時浴室リモコン制御部22は、表示部18に表示する情報を記憶装置16に保持された優先順位のデータに基づいて、最も優先順位の高い情報から一度に表示部18に表示できる情報の数だけ選択して表示部18に所定時間表示させ、所定時間経過したら最初に表示できなかった情報の中で、優先順位の高い情報から一度に表示部18に表示できる情報の数だけ選択して表示部18に所定時間表示するのを全情報を表示するまで繰り返し、全情報を表示したら又最も優先順位の高い情報から表示することを繰り返すものである。
【0023】
尚、記憶装置16に保持された優先順位のデータは、最も優先順位の高い情報として文字情報23が保持され、それ以後給湯温度24、操作優先権25、残湯量26、現在時刻27の順で優先順位が保持されているものである。
【0024】
そして次に浴室リモコン制御部22は、入浴者が浴室リモコン3のスイッチ部21が操作されたかを判定し(S5)、スイッチ部21が操作されると表示部18に操作した情報を表示する。(S6)
【0025】
そして浴室リモコン制御部22は、スイッチ部21の操作が終了されたと判定すると(S7)、入浴者が浴室リモコン3に近づいてきたのはスイッチ部21を操作するためだったと判断し、表示部18の表示を元の標準サイズに戻して(S8)、(S1)に戻るものである。
【0026】
又、(S5)で、入浴者が浴室リモコン3のスイッチ部21を操作しないと判定したら、浴室リモコン制御部22は更に浴槽に入浴した入浴者が浴室リモコン3に近づいてくるか否かを人体検出部17で入浴者との距離Lを連続的に繰り返して測定することで判断する。(S9)
【0027】
そして浴室リモコン制御部22は人体検出部17での測定の結果、入浴者が浴室リモコン3に近づいてこないと判断したら、次に入浴者が浴室リモコン3から遠ざかっていくか否かを人体検出部17で入浴者との距離Lを連続的に繰り返して測定することで判断する。(S10)
【0028】
(S10)で入浴者が浴室リモコン3から遠ざかっていくと判断したら、浴室リモコン制御部22は入浴者が表示部18を見るのを終了したと判断して(S8)に進んで、表示部18の表示を元の標準サイズに戻し、入浴者が浴室リモコン3から遠ざかっていかないと判断したら、浴室リモコン制御部22は入浴者が表示部18を今の位置で見続けていると判断して(S4)に戻るものである。
【0029】
又、(S9)で入浴者が更に浴室リモコン3に近づいてくると判断したら、浴室リモコン制御部22は、入浴者が表示部18の表示がよく見えないために更に近づいてくると判断し、表示部18に図3(c)のように各種情報を中サイズから大サイズに拡大して表示する。(S11)
【0030】
この時浴室リモコン制御部22は、表示部18に表示する情報を記憶装置16に保持された優先順位のデータに基づいて、最も優先順位の高い情報から一度に1つだけ選択して表示部18に所定時間表示させ、所定時間経過したら次の二番目に優先順位の高い情報を1つだけ選択して表示部18に所定時間表示するのを全情報を表示するまで繰り返し、全情報を表示したら又最も優先順位の高い情報から表示することを繰り返すものである。
【0031】
そして次に浴室リモコン制御部22は、入浴者が浴室リモコン3のスイッチ部21が操作されたかを判定し(S12)、スイッチ部21が操作されると(S6)に進んで表示部18に操作した情報を表示する。
【0032】
又、(S12)で入浴者が浴室リモコン3のスイッチ部21を操作しないと判断したら、浴室リモコン制御部22は次に入浴者が浴室リモコン3から遠ざかっていくか否かを人体検出部17で入浴者との距離Lを連続的に繰り返して測定することで判断する。(S13)
【0033】
(S13)で入浴者が浴室リモコン3から遠ざかっていくと判断したら、浴室リモコン制御部22は入浴者が表示部18を見るのを終了したと判断して(S8)に進んで、表示部18の表示を元の標準サイズに戻し、入浴者が浴室リモコン3から遠ざかっていかないと判断したら、浴室リモコン制御部22は入浴者が表示部18を今の位置で見続けていると判断して(S11)に戻るものである。
【0034】
尚、本実施例では水位センサが浴槽内の水位が上昇したことを検知して浴槽に入浴者がいると判断するがこれに限定されず、人体検出部17で断続的に浴槽に入浴者がいるかを測定して判断するようにしてもよいものである。
【0035】
又、本実施例では人体検出部17は浴槽内にいる入浴者の距離を測定するがこれに限定されず、人体検出部17の測定範囲が浴室全体であれば、浴室内で入浴者が近づいてくるのか否か、又は離れていくのか否かを浴室内にいる入浴者と浴室リモコン3(表示部18)との間の距離Lを測定することで判断し、それにより浴室リモコン3の表示部18に表示される情報の文字サイズを変更するようにしてもよいものである。
【0036】
又、本実施例では浴室リモコン3に記憶装置16と人体検出部17とを設けたがこれに限定されず、メインリモコン2に設けて、メインリモコン2と使用者との距離によりメインリモコン2の表示部9に表示される情報の文字サイズを変更するようにしてもよいものである。
【0037】
又、本実施例では表示部18に表示される情報の文字サイズを標準サイズと中サイズと大サイズとしたがこれに限定されず、浴室リモコン3(表示部18)との間の距離Lにより情報の文字サイズを多く設けてもよいものである。
【0038】
以上のように本実施例では、入浴者が浴室リモコン3に近づくにつれて浴室リモコン3の表示部18に表示される情報の文字サイズを大きくするので、近視で少し目が悪くて表示部18に表示される情報が見えずに少し浴室リモコン3に近づいた時は、標準サイズよりも大きい中サイズの文字で表示して見やすくすることができ、又、近視でかなり目が悪くて表示部18に表示される情報が見えずに浴室リモコン3のすぐ近くまで近づいた時は、中サイズよりも更に大きい大サイズの文字で表示して見やすくすることができるので、目の悪い人が眼鏡やコンタクトレンズを外して入浴しても浴室リモコン3の表示部18の情報が見えるものである。
【0039】
又、入浴者が浴室リモコン3のスイッチ部21を操作するために浴室リモコン3に近づいた時は、スイッチ部21の操作が終了したら浴室リモコン3の表示部18に表示される情報の文字サイズを標準サイズに戻すので、スイッチ部21の操作を終了した時点で通常の表示部18に表示される情報を見られるので、見たい情報が表示されずにすぐ見られないということを防止できるものである。
【符号の説明】
【0040】
16 記憶手段
17 人体検出手段
18 表示部
22 制御部
図1
図2
図3