特許第5964295号(P5964295)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5964295熱交換器用のヘッダおよびこのヘッダを備える熱交換器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5964295
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】熱交換器用のヘッダおよびこのヘッダを備える熱交換器
(51)【国際特許分類】
   F28F 9/02 20060101AFI20160721BHJP
【FI】
   F28F9/02 301E
   F28F9/02 301Z
【請求項の数】6
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-517179(P2013-517179)
(86)(22)【出願日】2011年6月21日
(65)【公表番号】特表2014-500467(P2014-500467A)
(43)【公表日】2014年1月9日
(86)【国際出願番号】EP2011060353
(87)【国際公開番号】WO2012000844
(87)【国際公開日】20120105
【審査請求日】2014年4月4日
(31)【優先権主張番号】1002779
(32)【優先日】2010年6月30日
(33)【優先権主張国】FR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】505113632
【氏名又は名称】ヴァレオ システム テルミク
(74)【代理人】
【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】ローラン、モロー
(72)【発明者】
【氏名】フランソワ、ベドレ
【審査官】 横溝 顕範
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2007/028542(WO,A1)
【文献】 特開平11−325789(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0029256(US,A1)
【文献】 特開2005−077003(JP,A)
【文献】 特開2008−008603(JP,A)
【文献】 特開2007−278604(JP,A)
【文献】 特開2005−291695(JP,A)
【文献】 特開平10−170187(JP,A)
【文献】 特開平05−099584(JP,A)
【文献】 特開2001−059692(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F28F 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部流体通路(25)を有する少なくとも1つのフランジを受けるように構成されるタイプの熱交換器用のヘッダであって、カバー(9)を備え、該カバーは、組み付け後にヘッダプレートの長手方向開口を閉じ、該ヘッダプレートは、前記カバーと相互に作用して前記ヘッダを形成し、前記カバーの壁は、流体の流れのための穴(27)を画定する少なくとも1つの外部カラー(28)を有し、前記ヘッダは、前記フランジを前記カバー(9)上に圧着させることができ、それにより、前記内部通路(25)を前記カラーの前記穴(27)と流体連通させるように構成される、熱交換器用のヘッダにおいて、
前記カラー(28)は、前記カバー(9)の壁厚よりも薄い壁厚(33)を有し、該カバーからは前記カラーが延出し、それにより、流体の流れのための前記穴(27)の断面を最大化し、
前記ヘッダプレート(8)は、2つの平行な側枝(12)が延出するベース(11)を形成する壁(10)を有し、前記2つの平行な側枝(12)は、前記フランジ(5,6)の圧着のための平行縁部(14)を有し、
前記フランジ(5,6)は、前記ヘッダプレート(8)の長手方向開口を画定する前記2つの平行な側枝(12)の前記平行縁部(14)を使用することにより圧着され、前記平行縁部は、前記カバーに取り付けられた前記フランジに設けられた対応する縁部(30)上へ曲げられ、
前記ヘッダプレート(8)の断面が略U形状であり、該断面には、前記フランジ(5,6)を受けるように構成された前記カバー(9)が係合される、ことを特徴とする熱交換器用のヘッダ。
【請求項2】
前記カラー(28)の前記壁(33)の厚さの減少は、前記カバー(9)の壁(20)の厚さに対して少なくとも30%である、請求項1に記載のヘッダ。
【請求項3】
前記カラー(28)の前記壁(33)の厚さの減少は、前記カバー(9)の前記壁(20)の厚さに対して50%〜80%である、請求項1または2に記載のヘッダ。
【請求項4】
前記ヘッダプレート(8)の壁(10)には内部ストッパ(17)が設けられ、該内部ストッパには、前記ヘッダプレート(8)の長手方向開口を密封するために、組み付け後に前記カバーの長手方向縁部(24)が当接する、請求項1から3のいずれかに記載のヘッダ。
【請求項5】
前記カバー(9)の壁の外面(26)には、前記ヘッダプレートおよび前記フランジとの前記カバーのその後の蝋付けで用いるコーティングが設けられる、請求項1から4のいずれかに記載のヘッダ。
【請求項6】
平行な流体流れチューブ(2)の束によって相互に接続された2つのヘッダ(3,4)を備えるタイプの熱交換器であって、前記ヘッダ(3,4)のうちの少なくとも1つが、請求項1から5のいずれかに記載のヘッダであることを特徴とする熱交換器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換器用のヘッダまたはヘッダボックス、および、該ヘッダを備える熱交換器に関する。
【0002】
該熱交換器は、排他的ではないが、車両に取り付けられるように構成され、好ましい用途では、熱交換器は、車両の空調ループまたは空調回路に設けられる凝縮器、または、エンジンの冷却ループまたは冷却回路に設けられるラジエータを形成する。しかしながら、本発明の範囲から逸脱することなく、これらの熱交換器の他の用途が想起されてもよい。
【背景技術】
【0003】
一般に、このタイプの熱ループのための熱交換器は、平行チューブの束と、2つのヘッダとを備え、該2つのヘッダには、平行チューブの対応する端部が、固定密封態様で接続される。したがって、流体、例えばループ内で使用される冷却剤は、圧縮器と対向する上流側ヘッダから膨張器と対向する下流側ヘッダに、チューブを通じて流れることができ、該流体は、チューブを掃出する外部強制気流によって気相から液相に変えられ、チューブ内および/またはチューブ間のディスラプタまたはディバイダの追加によって増大するチューブの表面積が熱交換を最適化する。
【0004】
このケースでは、熱交換器が蝋付けによって形成されるタイプのものであり、また、使用されるヘッダが2部品で設計されてもよく、これは“2部品ヘッダ”または“2部品ヘッダボックス”として知られている。
【0005】
全体の形状が管状を成すこのタイプのヘッダは、
長手方向に開口する壁を有するヘッダプレートであって、平行な流体流れチューブの対応する端部を受けるように構成されたスロットを備えるヘッダプレートと、
組み付け後にヘッダプレートの長手方向開口を閉じ、かつ、流体の流れのための穴を画定する少なくとも1つの外部カラーを含む壁を有するカバーと、を含む。
【0006】
また、関連するループの膨張器または圧縮器に通じる管路とヘッダとの間を接続するために、接続フランジが、既知の態様でヘッダに取り付けられる。特に、接続フランジは、この目的のために設けられるヘッダの穴と対向するように形成される内部流体通路を有し、かつ、一般にカバーの外部カラーを取り囲む。フランジは、圧着により固定されるが、その場合、ヘッダプレートの縁部が、カバー上に載置するフランジの対応する縁部上へ曲げられる。熱交換器は、特にヘッダプレート、ヘッダカバーおよびフランジ、ならびに、チューブが互いに組み付けられて密封されることを保証するために、蝋付け炉内に配置される。
【0007】
特に他の隣接する熱交換器または車両のシャーシを含む車両の支持部品に熱交換器を固定するためのフランジなどの他のフランジがこれらのヘッダに取り付けられる場合もある。
【0008】
このようにして満足できる結果が得られるが、これは、特にカラー上にコーティングを設ける結果としてフランジを位置決めして蝋付けできるようにするカラーと、アセンブリ全体の圧着とに起因するためであり、カラーを使用するこの解決策は、熱交換器の効率に関する問題も引き起こす。
【0009】
これは、直径に沿って測定されるカラー壁の2重の厚さが、利用できる通路断面を著しく減少させる傾向があるからである。その結果、このポイントで圧力降下が増大する。
【0010】
これは、各ヘッダのカバーとヘッダプレートの屈曲縁部との間でフランジが圧着される凝縮器タイプの熱交換器の上述のケースにおいて、より重大となる。したがって、カラーの内径、すなわち、冷却剤の流れのための穴の直径が、ヘッダの幅(避けられない空間制約に起因して増大し得ない幅)によって制限されるため、言い換えると、互いの方へ曲げられるプレートの2つの縁部の圧着幅と、通路を画定するフランジの2つの厚さと、カバーから延びるカラーの壁の2つの直径方向の厚さとによって決定されるため、カラーの穴の断面が制限される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、この欠点を克服することである。この目的のため、本発明に係る熱交換器用のヘッダは、内部流体通路を有する少なくとも1つの接続フランジを受けることができるタイプのものであり、カバーを備え、該カバーは、組み付け後に、ヘッダプレートの長手方向開口を閉じ、該ヘッダプレートは、特に管状形態に形成されるヘッダを形成するために前記カバーと相互に作用する。前記カバーの壁は、流体の流れのための穴を画定する少なくとも1つの外部カラーを有し、前記ヘッダは、前記フランジを前記カバー上に圧着させることができ、それにより、内部通路を前記カラーの穴と流体連通させるように構成される。すなわち、前記フランジは、前記カバーに取り付けられるように構成される。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記ヘッダプレートには、例えば、平行な流体流れチューブを受けるように構成されたスロットが設けられる。
【0013】
本発明によれば、前記カラーは、前記カバーの壁厚よりも薄い壁厚を有し、該カバーからは該カラーが延出し、それにより、前記フランジの内部通路に向かうおよび/または前記内部通路から離れる流体の流れのための前記穴の断面を最大化する。
【0014】
このように、カラーの壁厚の意図的な減少が穴の断面を増大させ、この穴の断面がフランジの内部通路の断面に近づくようになり、それにより、内部の圧力降下に関する悪化が制限される。
【0015】
例えば、カラーの壁の厚さの減少分は、前記カバーの壁の厚さに対して少なくとも30%である。好ましくは、カラーの壁の厚さの減少分は、前記カバーの壁の厚さに対して50%〜80%である。
【0016】
したがって、この厚さの減少により、カラー穴の断面とフランジ通路の断面との間の差に応じて、全体の圧力降下の増大が5%〜10%に制限される。それにもかかわらず、カラーの厚さは、このように減少しても、フランジに対するヘッダの機械的強度特性を維持するのに十分である。カバーの残りの壁の厚さの80%を超えるカラー壁の減少は、カラーの領域でヘッダを脆弱化させる。
【0017】
好ましくは、フランジは、ヘッダプレートの長手方向開口を画定する平行縁部を使用することにより圧着され、前記平行縁部は、前記カバーに取り付けられた前記フランジに設けられた対応する縁部上へ曲げられる。
【0018】
特に、カバーをヘッダプレートに適切に位置決めするため、ヘッダプレートの壁には内部ストッパが設けられ、該内部ストッパには、ヘッダプレートの長手方向開口を密封するために、組み付け後に、前記カバーの長手方向縁部が当接する。
【0019】
好適には、前記ヘッダプレートの断面が略U形状であり、該断面には、前記接続フランジを受けるように構成された前記カバーが係合される。
【0020】
他の特徴によれば、前記カバーの壁の外面には、前記ヘッダプレートおよび前記フランジとの前記カバーのその後の蝋付けで用いるコーティングが設けられる。
【0021】
また、本発明は、平行な流体流れチューブの束によって相互に接続される2つのヘッダを備えるタイプの熱交換器に関する。前記ヘッダのうちの少なくとも1つは、上述のヘッダである。
【0022】
添付図面は、本発明をどのように適用できるのかを明確に示している。これらの図では、同一の参照符号が同様の要素を示している。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】ヘッダが本発明に係る流体接続フランジを備える熱交換器の典型的な実施形態の概略平面図。
図2】関与するヘッダのカラーの穴および関連する流体接続フランジの内部通路を通過する、図1のII−II線に沿う部分拡大断面図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1に示される熱交換器1は、例えば、車両の室内のための空調ループまたは車両のエンジン冷却ループの凝縮器またはラジエータであってもよい。
【0025】
構造に関しては、熱交換器1が既知の態様で平行チューブ2の束を備えており、該チューブの端部2Aは、当該ループ内を流れる作動流体Fの流れ方向で、参照符号3,4によりそれぞれ示されるヘッダまたはヘッダボックスの上流側および下流側に固定密封態様で接続される。後述するように、入口流体接続フランジ5および出口流体接続フランジ6がこれらのヘッダにそれぞれ取り付けられる。
【0026】
特に、流体が内部を流れるチューブ2は楕円形の断面を有し、また、それらのチューブ間にディバイダ7が配置され、それにより、熱交換器1内を流れる流体と熱交換器を通過する外気流との間の熱交換のための表面が増大する。チューブ2の内部は、ディスラプタを含んでもよく、該ディスラプタは、ディバイダのように、熱交換面を増大させてチューブの機械的強度も高める。押出チューブが使用されてもよい。各チューブは、例えば、流体が流れるための複数の平行な内部チャネルを形成する。
【0027】
上流側ヘッダ3および下流側ヘッダ4は、全体的に同一であり、かつ、略管状である。これらのヘッダは、“2部品”タイプのものであり、すなわち、これらのヘッダのそれぞれがヘッダプレート8とシールカバー9とから成る。図2に示されるように、ヘッダプレート8は丸みを帯びた略U形状の形態の断面を有するので、その壁10は、2つの平行な側翼または側枝12が延出するベース11を形成し、側枝の末端縁部14は、図ではカバーによって満たされる長手方向開口15を画定する。平行チューブ2の対応する端部2Aを受ける楕円スロット16が、ヘッダプレート8のベース11にプレートの長さに沿って形成される。図2から分かるように、図示されるチューブの端部2Aは、側部ストッパ17と接触するまでスロット16を通過し、該側部ストッパ17は、U形状ヘッダプレートの側枝12からヘッダ内へ突出する。
【0028】
また、カバー9も、略U形状の断面を有し、該断面は、平行な側枝または側翼22が延出する緩やかにくぼんだベース21を形成する壁20を伴い、側枝または側翼22はヘッダプレート8のよりも短い。シールカバーのサイズ、特に幅は、側枝22がヘッダプレート8の側枝12間に頭−尾配置(head-to-tail arrangement)を成して嵌合されるように構成される。ここでも同様に、カバー9の側枝22の末端縁24は、ヘッダプレート8の内側に設けられる2つの突出するストッパ17に当接するが、チューブ2の端部2Aが配置される側と反対側で当接する。
【0029】
カバー9とヘッダプレート8とのアセンブリは、内部空間23を形成し、該内部空間では、ループの作動流体が流される。なお、図示の例では、組み付け後に、カバー9のベース21がプレート8の末端縁部14の背後に配置されることに留意されたい。したがって、ヘッダ3または4の断面は、プレート8とカバー9との入れ子式のU形状の結果として略長方形であるが、異なってもよい。ヘッダを密封するために、ヘッダの長手方向端部のそれぞれには仕切り(図示せず)が設けられる。
【0030】
図2は、熱交換器1の出口フランジ6として知られる流体接続フランジを示すが、勿論、該フランジは、本発明の範囲から逸脱することなく、入口フランジ5として知られる流体接続フランジであってもよく、これは、フランジ5,6が構造的および機能的に類似するからである。同様に、入口フランジ5および出口フランジ6が上流側ヘッダおよび下流側ヘッダにそれぞれ示されているが、特に内部分離仕切りを有するヘッダの場合には、図1に破線で描かれるフランジ6により示されるように、同じ管状ヘッダ3のそれぞれの端部に2つのフランジ5,6を位置させることができる。
【0031】
これらの入口フランジおよび出口フランジの機能は、図示しない管路を通じて、例えば、上流側ヘッダ3と対向する該ループの圧縮器と上流側管状ヘッダ3の内面との間の流体接続を提供するとともに、フランジに形成される流体通路25を通じて、下流側管状ヘッダ4の内部空間23と前記内部空間と対向する膨張器との間の流体接続を提供することである。
【0032】
この目的のため、図示のように、フランジは略平行六面体形状を成しており、各フランジは、1つの面26を有しており、その面上には、対応する流体通路25が開放し、カバー9のベース21の外面に対する積極的な接続により嵌合されて、カバーのカラー28に形成された穴27と連通状態になされ、そして、最終的にそこでヘッダプレートにより保持されるように構成される。カラー28は、カバーのベース21の例えば中心位置に設けられる。
【0033】
図2に部分的に示される出口接続フランジ6の場合には、同じ説明が入口接続フランジ5に適用されるということを念頭に置くと、平行六面体フランジ6の端面26が、破線で示されるように依然として側枝の延在部内にあるヘッダプレート8の縁部14間で、フランジ6の流体通路25を画定する円筒壁29がカバーのベース21から垂直に延びる円筒カラー28の周囲に係合するように、長手方向開口15内へ挿入される。したがって、カバー9に対するフランジ6のセンタリングおよび正確な位置決めが保証される。なお、フランジの接触面26の平行側縁部30は、カバーもU形状ヘッダプレート8の平行な側枝12間に嵌合できるように、可能な限り厳密にカバーの凹状のベース21の形状と適合する。これらの平行側縁部30は、それらを生じさせる広い平行横方向面31に対してフランジ6の全体にわたり外側に突出するリップ32を形成し、該リップにより、フランジの突出リップ32の形態を成す末端縁部30上へのヘッダプレート8の平行側枝12の末端縁部14の曲げの結果として、フランジを管状ヘッダ4に圧着させることができる。したがって、フランジは、カバー9のベース21とヘッダプレート8の屈曲された縁部14との間に固定され、この時点で、カラー28の穴27とフランジ6の内部通路25とが同軸となる。
【0034】
カラーの穴27の断面とフランジの通路25の断面との間の変化によりもたらされる圧力降下を減らすため、カバーから延びるカラーの壁33の厚さeが、カバーの壁20の残りの部分の厚さ、言い換えると、カバーのベースおよび平行な側枝の壁の厚さEから減少する。壁厚は、適切な機械的工程(延伸、かしめ等)によって減少する。
【0035】
したがって、図2から分かるように、カラー28の壁33の厚さの減少は50%程度であるが、該減少は、結果として得られる結合を弱めるリスクを何ら伴わなければ、70%あるいは更には80%程度であってもよい。減少前のカラーの厚さE(壁20に対応する)が破線で示されており、その結果、穴27の断面は、流体が空間23からより小さい圧力降下でフランジ6を通じて(矢印Fにより示されるように)流れることができるように最適化され、これにより、最終的にループの効率が高まる。
【0036】
結果として、カラーの壁厚を減少させなければ、内部の全体の圧力降下の増大が20%〜30%となり、特に不利益となることが分かった。
【0037】
しかしながら、本発明にしたがったカラー壁厚の減少により、カラー穴27の直径を可能な限りフランジの内部通路25の直径に近づけると、内部の全体の圧力降下の増大が5%〜10%に制限されるが、これは許容可能である。
【0038】
フランジ6とカバー9との間の密封は、カラー壁の外周にわたって堆積され、かつ、この壁を蝋付けによってフランジに接合するコーティング(図示せず)によって設けられ、一方、他のコーティングが、ヘッダプレートの対向する側枝とカバーとの間、および、チューブ端部と楕円スロットとの間に設けられる。
【0039】
情報のため、図1は、参照符号35により特定される他のフランジを示しており、これらのフランジは、同じ方法で圧着することにより管状ヘッダ3,4に取り付けられ、かつ、熱交換器1を車両の適切な支持体に固定し、かつ、ヘッダのうちの一方と流体連通する流体貯留ボトルを取り付けるように構成される。
図1
図2