【実施例】
【0029】
<第1実施例>
第1実施例において、拡張PHR(extended PHR)は多数個のキャリアに対するPH情報から構成され、各キャリアに対するPH情報は選別的に含まれる。したがって、拡張PHRのサイズは状況によって変化するでしょう。第1実施例ではこのような特徴を考慮し、PHR形式を新たに定義する。
【0030】
MAC PDUのMACヘッダーにあるPHRのためのサブ−ヘッダーにつき説明する。
一般的なPHR形式と共に、新たに拡張PHR形式を導入するので、この二つの形式を区別するため、拡張PHR形式なのを指示する新しいLCIDを定義する。本発明ではこれをREL−10PHRと称する。また、前述したように、拡張PHRのサイズは可変的なので、そのサイズを指示する値Lが追加されなければならない。
【0031】
次に、MAC PDUのMACペイロードにおいてPHRにつき説明する。プライマリーキャリアのサービングセル(PCell)はPUSCHとPUCCHの同時に送信するか否かによってType2のPHが含まれることもでき、含まれないこともできる。また、activated SCellのPHが含まれる。したがって、拡張PHRのサイズ状況によって変わるので、そのサイズを指示する値Lがサブ−ヘッダーに含まれる。セカンダリーキャリアのサービングセル(SCell)ではPCellと異なりPUSCHとPUCCHを同時に送信することができないので、Type2のPHが存在しない。連続されたバイトで各キャリアのPH情報を収録する順序はPCellのType2PH→PCellのType1 PH→SCellインデックスの昇順でactivated SCellのPHとする。本発明の一事実施例によれば、Type2PHはPCellに対して存在し、Type2 PHを解釈するためにはType1PHが必要なので、PCellのPHを前の部分に配置した。
【0032】
ここで、Type2 PHは逆方向リンクでPUSCHとPUCCHが同時に使用される際、適用される。この際、PCellのType2PHの定義は以下の式による。
PH
Type 2 = P
cmax−P
PUSCH−P
PUCCH 数式1
PCell及びSCellのType1PHは逆方向リンクでPUSCHの一つだけ使用される際、適用され、以下の式による。
PH
Type1 = P
cmax−P
PUSCH 数式2
【0033】
このように配置することによって、拡張されたPHRを受信した装置は先にPCellのType2 PHとType1 PHを用いてPCellにおいてPUSCH送信のための使用可能送信電力とPUCCH送信のための使用可能送信電力に対する情報を獲得した後、同様の類型のPH、即ち、Type1 PHを処理することで処理負荷を軽減することができる。
【0034】
図7は、本発明の第1実施例によるPHR構成を説明するための図面である。
図7を参照すれば、MACヘッダー705には拡張されたPHRのためのサブ−ヘッダー715が含まれる。このサブ−ヘッダー715は拡張されたPHRがMACペイロード710に含まれることを指示するLCIDとPHRのサイズを示す値Lから構成される。MACペイロード710で拡張されたPHRはPCellType 2 PH720、PCellType1 PH725、SCell PHs730、735、740、745から構成される。連続されたバイトで各キャリアのPH情報はPCellの Type2 PH →Pcel1のType1 PH →0番目SCellのPH →1番目SCellのPH →2番目SCellのPH →3番目SCellのPHの昇順で構成される。
【0035】
図8は、本発明の第1実施例による端末のPHR構成手続きを図示するフローチャットである。
図8を参照すれば、805段階で一般的なPHRまたは拡張PHRがトリガーされる。
端末は810段階で設定されたPHRが一般的なPHRなのか、あるいは多くのキャリアのPH情報が含まれた拡張PHRであるのか、否かを判断する。若し、一般的なPHRが設定されたら、端末は815段階で一般的な形式によってサブ−ヘッダーとPHRを構成する。そうではなく、拡張PHRが設定された場合、端末は820段階で本発明で提案した方式に従いサブ−ヘッダー及びPHRを構成する。また、端末は865段階でサブ−ヘッダーとPHRをMAC PDUに含ませる。
【0036】
この際、端末が820段階で本発明で提案する方式に従い、サブ−ヘッダー及びPHRを構成する手続きをより詳細に説明すれば以下の通りである。ここで、825及び830段階はサブ−ヘッダー構成過程である。端末は825段階でペイロードに含まれた情報が拡張PHR情報なのを指示するため、新たに定義したLCIDを設定する。また、端末は830段階では拡張PHRのサイズを示す値Lを追加する。また、端末は835段階でペイロードにPH情報を構成する。
【0037】
ここで、端末が830段階でPH情報を構成する手続きをより詳細に説明すれば、以下の通りである。即ち、840段階乃至860段階は端末で各キャリアのPH情報を構成する具体的な過程である。PUSCHとPUCCHの同時の送信が設定されていれば、端末は840段階でPCell Type2 PHが報告されなければならないので一番目のバイトにPCell Type2 PHを含ませる。また、端末は845段階でPCell Type2 PHの次の部分にPCell Type1 PHを含ませる。また、端末は850段階で最低のSCell インデックスを有するSCellのPHを含ませる。さらに、端末は855段階で二番目に低いSCellインデックスを有するSCellのPHを含ませる。この後、端末は860段階でSCellインデックスの昇順でSCellのPHを追加させる。
【0038】
<第2実施例>
第2実施例で、各キャリアに対するPH情報は選別的に要求される。したがって、拡張されるPHRのサイズは状況によって変化するでしょう。第2実施例ではこのような特徴を考慮し、PHRサブ−ヘッダーにサイズを示す値Lを新たに定義した。第2実施例ではこれに追加してペイロードのPHRにビットマップを追加させ、実際activated SCell中、PH情報送信がなるSCellを表記することができる。これはより效率的にPH情報を伝達することに役に立つ。PHRサブ−ヘッダーには拡張されたPHRであることを指示する新しいLCIDを適用する。
【0039】
前述したように、拡張されたPHRのサイズは可変的なのでそのサイズを見積るように、番目のバイトに各キャリアのPH情報を含むか、否かを示す情報が含まれる。これはビットマップ形態から構成され、PCellのPHが含まれるかどうかとPCellのType2PHが含まれるかどうかを示すことができる。一般的にPCellのPHはいつも含まれると仮定することができ、この場合にはこのためビットマップを別に割り当てる必要はない。また、SCellのPHが含まれるかもビットマップで示す。SCellではPCellと異なりPUSCHとPUCCHを同時に送信することができないからType 2 PHが存在しなく、Type1 PHのみを有する。連続されたバイトで各キャリアの PH情報を収録する順序はPCellのType2 PH →PCellのType1 PH→SCellインデックスの昇順で該当のSCellのPHとする。
【0040】
図9は本発明の第2実施例によるPHR構成を説明するための図面である。
図9を参照すれば、MACヘッダー905には拡張されたPHRのためのサブ−ヘッダー915が含まれる。このサブ−ヘッダー915は拡張されたPHRがMACペイロード910に含まれることを指示するLCIDと可変的なサイズを指示する値段Lから構成される。MAC ペイロード910で拡張されたPHRはPH構成を指示するビットマップ920、PCell Type2 PH925、PCell Type1 PH930、SCell PHs935、940、945、950から構成される。拡張されたPHRにPCell Type1 PHがいつも含まれると仮定すれば、別にビットマップを割り当てる必要がない。状況によってPCell Type2 PHは含まれることもできるので、これを示すビットマップが割り当てられることができるが、必ず割り当てられる必要はない。Activated SCell中、各 SCellのPHがあるかどうかを指示するビットマップが割り当てられる。PCell Type2 PHが存在し、総4個のactivated SCell全部に対し、PHが存在する場合、ビットマップは総5個が必要であり、すべてのビット値は‘1’に設定されることができる。連続されたバイトで各キャリアのPH情報はPCellのType2 PH →PCellの Type1 PH→0番目0SCellのPH →1番目SCellのPH →2番目SCellのPH→3番目SCellのPHの昇順で構成される。
【0041】
図10、本発明の第2実施例による端末のPHR構成手続きを図示するフローチャットである。
図10を参照すれば、1005段階でPHRがトリガーされる。端末は1010段階で該当のPHRが一般的なPHRなのかまたは多くのキャリアのPH情報が含まれた拡張されたPHRなのかを確認する。若し、一般的なPHRであれば、端末は1015段階で一般的な形式によってサブ−ヘッダーとPHRを構成する。そうではなく、拡張PHRであれば、端末は1020段階で本発明で提案した方式に従い、サブ−ヘッダー及びPHRを構成する。そして、端末は1070段階でサブ−ヘッダー及びPHRをMAC PDUに含ませる。
【0042】
この際、端末が2010段階で本発明で提案する方式に従い、サブ−ヘッダー及びPHRを構成する手続きをより詳細に説明すれば以下の通りである。ここで、1025及び1030段階はサブ−ヘッダー構成過程である。端末は1025段階でペイロードに含まれた情報が拡張されたPHR情報なのを指示するため、新たに定義したLCIDを設定する。
そして、端末は1030段階では拡張されたPHRのサイズを示す値Lを追加する。また、1035段階と1040段階はペイロードに含まれたPH情報を構成する過程である。端末は1035段階でPHRの一番目のバイトにactivated SCell中、PH 情報が送信されるSCellを指示するビットマップ情報を含ませる。そして、端末は1040段階でビットマップ情報によって順次にPH情報を収納する。
【0043】
ここで、端末が1040段階でPH情報を収納する手続きをより詳細に説明すれば以下の通りである。即ち、1045段階乃至1065段階は各キャリアのPH情報を構成する具体的な過程である。若し、逆方向リンクで同時にPUSCHとPUCCHを用い、PCell Type2 PHが存在したら、端末は1045段階でビットマップ情報を載るバイトに引き続き二番目のバイトにPCell Type2 PHを含ませる。そして、端末は1050段階で次のバイトにPCell Type1 PHを含ませる。また、端末は1055段階で最低のSCellインデックスを有するSCellのPHを含ませる。さらに、端末は1060段階で二番目に低いSCellインデックスを有するSCel1のPHを含ませる。この後、端末は1065段階でSCellインデックスの昇順でSCellのPHを継続追加させる。
【0044】
本発明によれば、多数個のキャリアが集積された移動通信システムにおいて端末は拡張されたPHRを構成する。即ち、端末は拡張されたPHRを指示するためのLCIDと拡張PHRの長さを示すLを含むMACヘッダーを生成する。そして、端末は多数個の活性化されたキャリアのPHを収納し、活性化されたキャリア中のいずれか1つでPHRを構成する。この際、拡張PHRは連続される多数個のバイトからなり、端末は拡張PHRのバイトに対しPHを活性化されたキャリアのインデックスに対応して昇順で収納する。ここで、端末はキャリアのType1 PHを収納する。即ち、端末は活性化されたキャリアの中でPCellのType1 PHを収納した後、SCellのType1 PHをSCellインデックスによって昇順で収納する。また、逆方向リンクにPUCCHとPUSCHが同時に構成される場合、端末はPCellのType2 PHをPCellのType1 PH 以前のバイトに収納することができる。即ち端末はPCellの Type2 PHを収納した後、PCellのType1 PHを収納し、CellのType1 PHをSCellインデックスによって昇順で収納することができる。さらに、端末は拡張されたPHRで活性化されたキャリア別にPHを含むか、否かを示すビットマップをPH以前のバイトに収納することができる。
【0045】
図11は本発明の実施例による端末のPHR構成装置を示すブロック図である。
図11を参照すれば、端末装置は送受信機1105、PH計算部1115、制御部1110、多重化及び逆多重化装置1120、制御メッセージ処理部1135、及び各種上位階層装置1125、1130等から構成される。端末装置は他の装置(図示せず)、例えばディスプレー部、入力部等をさらに含むことができる。類似に、二つの以上の上記装置は一つの構成要素になってあり得る。たとえ多様な装置がソフトウェアに具現されることができるが、端末装置の少なくとも一部の装置は彼らの動作を遂行するために少なくとも一部がハードウェアに具現されることができる。
【0046】
送受信機1105は、順方向キャリアでデータ及び所定の制御信号を受信して逆方向キャリアでデータ及び所定の制御信号を送信する。多数個のキャリアが集積された場合、送受信機1105は上記多数個のキャリアでデータ送受信及び制御信号送受信を遂行する。
【0047】
PH計算部1115は制御部1110の制御に従い、使用可能送信電力を計算し、その値を制御部1110に伝達する。この際、多数個のキャリアが集積された場合、PH計算部1115は本発明によって活性化されたキャリア別にPHを計算することができる。
【0048】
制御部1110は、送受信機1105が提供する制御信号、例えば、逆方向グラントで指示するスケジューリング情報に従い、多重化及び逆多重化装置1120にMAC PDU構成を指示する。制御部1110は、さらにPHRトリガーされるか、否かを判断してPHRがトリガーされればPHに使用可能送信電力を計算することを指示する。PHRトリガーされるか、否かは制御メッセージ処理部1135に伝達したPHRパラメーターを用いて判断する。制御部1110は、さらにPH計算部1115が伝達したPHを用いてPHRを生成して多重化及び逆多重化装置1120に伝達する。この際、多数個のキャリアが集積された場合、制御部1110は本発明によって拡張されたPHRを構成することができる。即ち、制御部1110は拡張されたPHRを指示するためのLCIDと拡張されたPHRの長さを示すLを含むヘッダーを生成することができる。そして制御部1110は活性化されたキャリアのPHを収納して活性化されたキャリア中のいずれか1つで拡張されたPHRを構成することができる。また、制御部1110はヘッダーと拡張されたPHRをMAC PDUに含ませて伝達することができる。
【0049】
多重化及び逆多重化装置1120は上位階層装置1125、1130や制御メッセージ処理部1135で発生したデータを多重化するとか送受信機1105で受信されたデータを逆多重化して適切な上位階層装置1125、1130や制御メッセージ処理部1135に伝達する役目をする。
【0050】
制御メッセージ処理部1135は、ネットワークが送信した制御メッセージを処理して必要な動作を取る。制御メッセージ処理部1135は、例えば制御メッセージに収納されたPHRパラメーターを制御部1110に伝達するとか、新しく活性化されるキャリアの情報を送受信機1105に伝達して上記キャリアが送受信機1105で設定されるようにする。上位階層装置1125、1130はサービス別に構成されることができ、FTPやVoIP等のような使用者サービスで発生するデータを処理して多重化装置1120に伝達するとか逆多重化装置1120が伝達したデータを処理して上位階層のサービスアプリケーションに伝達する。
【0051】
上記のように端末で拡張されたPHRが構成されれば、基地局で拡張されたPHRを受信して逆方向送信電力を決定することに利用する。このような基地局は送受信機と制御部を含む。送受信機は多数個の活性化されたキャリア中のいずれか1つで拡張されたPHRを指示するためのLCIDと拡張されたPHRの長さを示すLを含むヘッダーと拡張されたPHRを受信する。そして、制御部は拡張されたPHRに収納された多数個の活性化されたキャリアのPHを把握する。また、制御部はキャリア別にPHによって逆方向送信電力を決定する。
【0052】
一方、本明細書及び図面に開示された本発明が実施例は本発明の記述内容を容易に説明し、本発明の理解を助けるために特定例を提示したものであるだけであり、本発明の範囲を限定しようとするものではない。即ち、本発明の技術的思想に基づいた他の変形例が実施可能であるということは本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に自明なものである。