(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記防水筺体は、前記接続ポッドを受容するとともに前記ウェット環境における動作中に前記接続ポッドおよび前記制御ユニットを保護するようにさらに構成される、請求項2に記載のアクセサリキット。
【発明を実施するための形態】
【0024】
詳細な説明
本発明は、その用途が以下の説明で述べられる、または図面で説明される要素の構造および配置の詳細へ限定されない。本発明は、他の実施の形態が可能であり、かつ、様々な方法で実践または実行可能である。また、本明細書で用いられる表現および専門用語は、説明のためのものであって、限定的であると考えられるべきではない。「含む(including)」、「備える(comprising)」、「有する(having)」、「含む(containing)」、「含む(involving)」およびそれらのバリエーションの本明細書における使用は、その後リスト化される事項、および追加的な事項とともにそれらに相当するものを包含することが意図される。
【0025】
上述のように、心停止に対する保護を提供するために、ウェアラブル除細動器のようなウェアラブル医療装置を使用する患者は、一般に、彼らが目覚めている間に、および彼らが眠っている間にほぼ継続的に装置を着用する。しかしながら、シャワーを浴びるとき、または入浴するときのような、彼らにとって装置を着用することが可能でない、または実用的でない期間がある。そのような期間に、シャワーを浴びる、または入浴するために彼らが服を脱ぐときに、患者は装置を取り外し、彼らがシャワー、または入浴、および乾燥を終えるまで装置を元に戻さない可能性がある。この期間に、患者は保護されない。彼らが保護されない時間を最小化するために、多くの患者は、最小の入浴時間を費やす。さらに、装置が患者の身体から取り外されているときに患者は保護されないので、医師は、典型的には、装置が取り外されているときにだれかが患者にとどまって、救急の場合に救助を行うことを勧める。
【0026】
患者がシャワーを浴びまたは入浴するときに、もしくは水泳をするときに、心停止のリスクから患者を保護するニーズがあることを、出願人は認識した。このニーズに対処するために、出願人は、耐水性である、防水性である、もしくは水または他の液体との接触によって障害が発生し得るウェアラブル医療装置のある要素がドライな場所に配置されて、それでもまだ患者を保護する方法で設計される、ウェアラブル除細動器のようなウェアラブル医療装置の多くの異なる実施の形態を開発した。
【0027】
図1aは、マサチューセッツ州チェムスフォードのゾルメディカルコーポレーションから利用可能なライフベスト(登録商標)ウェアラブル心臓除細動器のようなウェアラブル医療装置を説明する。図示されるように、ウェアラブル医療装置100は、一対のショルダーストラップ、および患者の胴体の周囲に装着されるベルトを有するハーネス110を含む。ハーネス110は、典型的には、通気性のある、綿のような材料から作製され、長時間着用されたときでも皮膚炎を引き起こしにくい。ウェアラブル医療装置100は、患者の身体の周囲に様々な位置でハーネス110へ取り付けられるとともに接続ポッド130を介して制御ユニット120へ電気的に結合される複数のECG検出電極112を含む。ドライセンシングキャパシタンス電極とされ得る複数のECG検出電極112は、患者の心機能を監視するために制御ユニット120によって用いられ、一般に、前後対のECG検出電極と、左右対のECG検出電極とを含む。追加的なECG検出電極が提供され、複数のECG検出電極112が患者の身体の周囲の様々な場所に配置されてもよいと理解されるべきである。
【0028】
ウェアラブル医療装置100は、接続ポッド130を介して制御ユニット120へ電気的に結合され、そのような処置が必要であると決定される場合に、患者の身体へ1つ以上の治療除細動ショックを供給可能な複数の治療電極114も含む。図示されるように、複数の治療電極114は、患者の胴体の前方に配置される第1の治療電極114aと、患者の胴体の後方に配置される第2の治療電極114bとを含む。第2の治療電極114bは、互いに電気的に結合されるとともに第2の治療電極114bとして作用する一対の治療電極を含む。2つの治療電極114a,114bの使用は、二相ショックが患者の身体へ供給されることを可能とし、それによって、2つの治療電極のうちの第1のものは、リターンとして作用する他の治療電極に治療ショックの第1の位相を供給し、他の治療電極は、リターンとして作用する第1の治療電極に治療ショックの第2の位相を供給し得る。接続ポッド130は、複数のECG検出電極112および複数の治療電極114を制御ユニット120へ電気的に結合し、電子回路を含み得る。たとえば、1つの実行例においては、接続ポッド130は、複数のECG検出電極112の異なるものからECG信号を受けるとともにそれらの差分に基づいて制御ユニット120へ差動ECG信号を提供する複数の差動増幅器のような信号収集回路を含む。接続ポッド130は、患者の活動を監視し得る運動センサまたは加速度計のような他の電子回路も含み得る。
【0029】
図1aに示されるように、ウェアラブル医療装置100は、制御ユニット120へ電気的に結合されるユーザインターフェースポッド140も含み得る。ユーザインターフェースポッド140は、たとえば、インターフェースポッド140の一部へ取り付けられるクリップ(図示せず)を介して患者の衣類またはハーネス110へ取り付けられ得る。代替的には、ユーザインターフェースポッド140は、単に人の手によって握られる。ユーザインターフェースポッド140は、典型的には、患者または第三者が制御ユニットへ伝え得る1つ以上のボタンと、制御ユニット120が患者または第三者へ伝え得るスピーカとを含む。ライフベスト(登録商標)ウェアラブル心臓除細動器のあるモデルにおいては、ユーザインターフェースポッド140の機能は、制御ユニット120へ組み込まれる。
【0030】
患者が心不整脈を経験していることを制御ユニット120が決定した場合には、制御ユニット120は、制御ユニット120のラウドスピーカ(図示せず)、および/または、ユーザインターフェースポッド140を介して警報音を発して、患者または任意の第三者へ患者の病状を警告し得る。患者が意識があることを示すために、制御ユニット120は患者に制御ユニット120またはユーザインターフェースポッド140上の1つ以上のボタンを押したままにすることを指示し、それによって、1つ以上の治療除細動ショックの供給をしないことを制御ユニット120へ指示する。患者が応答しなければ、装置は、患者が意識不明であると推測し、処置シーケンスを進め、患者の身体へ1つ以上の除細動ショックを供給する。
【0031】
制御ユニット120は、一般に、テキサスインスツルメンツ、インテル、AMD、サン、IBM、モトローラ、フリースケール、およびARMホールディングスのような企業から商業的に利用可能なプロセッサのような、少なくとも1つのプロセッサ、マイクロプロセッサ、またはコントローラを含む。1つの実行例においては、少なくとも1つのプロセッサは、インテル(登録商標)PXA270プロセッサのような汎用プロセッサ、およびフリースケール(登録商標)DSP56311デジタル信号プロセッサのような専用プロセッサを含む電力節約プロセッサ配置を含む。そのような電力節約プロセッサ配置は、「医療装置における電力を節約するためのシステムおよび方法(SYSTEM AND METHOD FOR CONSERVING POWER IN A MEDICAL DEVICE)」と題され、2010年7月9日に出願された同時係属中の出願シリアル番号12/833,096(以下、「’096出願」と称する)に記載されており、その全体の内容は、参照により本明細書に援用される。制御ユニット120の少なくとも1つのプロセッサは、患者の病状を監視し、医療データのロギングおよび記憶を実行し、および心不整脈などの検出された病状に応じて患者へ治療を提供するように構成される。
【0032】
図示されないが、ウェアラブル医療装置100は、ECG検出電極112の他に、患者の生理的状態または活動を監視可能な追加的なセンサを含み得る。たとえば、患者の血圧、心拍数、心音、胸郭インピーダンス、酸素脈レベル、呼吸数、および活動レベルを計測可能なセンサも提供され得る。
【0033】
図1bは、本発明の1つの実施の形態に従う、ウェアラブル除細動器のようなウェアラブル医療装置を図示する。ウェアラブル医療装置100’は、一般に、形状および機能の双方が
図1aに関して説明されたウェアラブル医療装置100と類似しており、したがって、
図1bのウェアラブル医療装置100’と
図1aのウェアラブル医療装置100との間の違いのみが、ここでは詳細に説明される。第1の実施の形態によれば、ユーザインターフェースポッド140は、(以下にさらに詳細に説明される)
図2aにより明確に示される取り外し可能なコネクタ222を介して制御ユニット120へ電気的に結合され、接続ポッド130は、取り外し可能、かつ、耐水性または防水性のコネクタ232を介して複数のECG検出電極112および複数の治療電極114へ電気的に結合される。この第1の実施の形態においては、取り外し可能なコネクタ222は、ユーザインターフェースポッド140の取り外しおよび制御ユニット120への再接続を可能とする。コネクタ232は、接続ポッド130をハーネス110、複数のECG検出電極112、および複数の治療電極114から分離し、これらへ再び取り付けることを可能とする2つの嵌合部232a,232bを含む。
図2aに関して以下により十分に説明されるように、この第1の実施の形態においては、患者がシャワーまたは入浴を望む場合には、彼らは、ユーザインターフェースポッド140を制御ユニット120から取り外し、接続ポッド130をハーネス110、複数のECG検出電極112、および複数の治療電極114から取り外し、ハーネス110を取り外し得る。患者は、ユーザインターフェースポッド140を制御ユニット120へ再接続し、接続ポッド130をシャワーキット200と関連する複数のECG検出電極212および複数の治療電極214へ再接続し得る。
【0034】
代替的な第2の実施の形態によれば、ユーザインターフェースポッド140および接続ポッド130の双方は、取り外し可能なコネクタ222,223を介して制御ユニット120へ電気的にそれぞれ結合される。この第2の実施の形態においては、コネクタ232は現れず、複数のECG検出電極112および複数の治療電極114は、接続ポッド130へ直接接続される。取り外し可能なコネクタ222,223は、ユーザインターフェースポッド140および接続ポッド130の取り外しおよび制御ユニット120への再接続を可能とする。
図2bに関して以下により十分に説明されるように、この第2の実施の形態においては、患者がシャワーまたは入浴を望む場合には、彼らは、ユーザインターフェースポッド140および接続ポッド130を制御ユニット120から取り外し、ハーネス110を取り外し、制御ユニット120をユーザインターフェースポッド140、ならびに、シャワーキット200’と関連する接続ポッド230および複数のECG検出電極212および複数の治療電極214へ再接続し得る。
【0035】
図2aは、心停止の可能性から身を守られたままで患者がシャワーまたは入浴することを可能とする
図1bに描かれるウェアラブル医療装置100’のようなウェアラブル医療装置とともに使用され得るシャワーキット200を説明する。
図2aに示されるように、シャワーキット200は、制御ユニット120および接続ポッド130を受容するように構成される防水性または耐水性の筺体250を含む。筺体250は、開放およびシールが可能な耐水性の密封具253を含み、それを通して、制御ユニット120および接続ポッド130は、筺体250内に装入され、筺体250から取り外される。本発明はいかなる特定のタイプの密封具にも限定されないが、耐水性の密封具253は、ジップロック(登録商標)シールプラスティックバッグ、耐水性ジッパ、ロールトップ密封具、または従来の弾性リングのような弾性リングに類似する圧迫およびシール密封具とされ得る。筺体250は、第1の開口部251を含み、それを通して、取り外し可能なコネクタ222が挿入されてユーザインターフェースポッド140を制御ユニット120へ電気的に結合し、筺体250は、第2の開口部252をさらに含み、それを通して、取り外し可能なコネクタ232の嵌合部232aが通されるとともに嵌合部232bへ接続される。第1および第2の開口部251,252は、そこを通るケーブルの直径に適合して筺体250への水の浸入を防ぐ弾性シールによって囲まれ得る。1つの実施の形態においては、他の適当な材料も用いられ得るが、筺体250は、透明なプラスティックのような透明で、柔軟性があり、かつ耐水性のある材料から形成される。透明で柔軟な材料の使用は、制御ユニット120上にある任意のボタン124へ患者がアクセスできるようにし、制御ユニット120のディスプレイ121上に提供され得る任意のメッセージを患者が見ることができるようにする。筺体250は、ストラップ260を含み、ストラップ260は筺体250に取り付けられて、入浴中に患者の身体に筺体を着用し、あるいは、フックに吊り下げることを可能とする。
【0036】
ユーザインターフェースポッド140自体が耐水性ではない場合に、シャワーキット200は、ユーザインターフェースポッド140が受容され、水分から保護され得る筺体270も含む。筺体270は、患者がユーザインターフェースポッド140上にある任意のボタンを見ること、およびそれにアクセスすることを可能とする、プラスティックのような透明で柔軟な材料から形成され得る。筺体270は、いかなる水分の浸入も防ぐための耐水性の密封具(図示せず)を含み得る。代替的には、筺体270は、テープまたは弾性バンドでシールされ得る。ウェアラブル医療装置100’が耐水性または防水性であるユーザインターフェースポッド140’を含む場合には、筺体270の使用は省かれてもよい。同様に、ライフベスト(登録商標)モデル400ウェアラブル心臓除細動器におけるように、ユーザインターフェースポッド140の機能が制御ユニット120へ統合される場合には、筺体250は、単一の開口部(たとえば、取り外し可能なコネクタの嵌合部232aが通され、嵌合部232bへ接続される第2の開口部252)のみを含み得る。
【0037】
図2aに示されるように、シャワーキット200は、防水性または耐水性のコネクタ232の嵌合部232bへ電気的に結合される複数のECG検出電極212および複数の治療電極214も含む。本発明の1つの局面によれば、複数のECG検出電極212の各々は、患者の身体へ単に直接取り付けられる接着基材を有する従来のECG検出電極であってもよい。同様に、複数の治療電極214もまた、1つ以上の除細動パルスのエネルギを患者の身体へ供給可能とするために十分な寸法を有する、従来の接着基材を有する電極とされてもよい。複数の治療電極214は、患者の胴体の前方へ接着して取り付けられ得る第1の治療電極214aと、患者の胴体の後方へ接着して取り付けられ得る第2の治療電極214bとを含む。患者自身が第2の治療電極214bを彼らの胴体の後方へ取り付けることは困難であり得るので、複数の治療電極214も離れた位置において患者の胴体の前方へ、または患者の胴体の反対の側面に配置され得ると理解されるべきである。たとえば、第1の治療電極214aは、患者の左胸の下方かつほぼ中央に位置するように配置され得る。第2の治療電極は、患者の右胸の上方かつほぼ中央に位置するように配置され得る。複数のECG検出電極212もそれぞれの治療電極214a,214bのそれぞれの側に位置するECG検出電極とともに患者の胴体の前方に配置され得る。複数のECG検出電極212および複数の治療電極214の他の配置も用いられてもよい。
【0038】
本発明の1つの局面によれば、患者が入浴していない時間に、患者は、目覚めている間および眠っている間
図1bに説明されるウェアラブル医療装置100’を着用し得る。入浴が必要であるか、または望まれるときは、患者は、以下の態様でシャワーキット200を用いて心停止から身を守られない時間を最小化し得る。
【0039】
患者が入浴することに決めると、患者は、彼らの衣類を脱ぎ、制御ユニット120からコネクタ222を取り外し、取り外し可能なコネクタ232から複数のECG検出電極112および複数の治療電極114を取り外し、ハーネス110から接続ポッド130を取り外す。それから、患者は、ハーネス110を取り外し、制御ユニット120を筺体250へ挿入し、コネクタ222を筺体の開口部251を通して押し込み、それを制御ユニット120へ電気的に結合し得る。それから、患者は、嵌合部232aを筺体250の開口部252を通して押し込むとともに嵌合部232aを嵌合部232bへ接続し、それによって、接続ポッド130が複数のECG検出電極212および複数の治療電極214へ電気的に結合され得る。それから、患者は、典型的には、彼らの身体の前方および後方および側部へ複数のECG検出電極212を取り付け、その後、彼らの身体の前方および後方へ治療電極214a,214bを取り付ける。電極212,214の正確な場所は変化し得るが、これらは、患者の身体に対して、ウェアラブル医療装置100’の電極の位置と概して同様な位置に取り付けられる。ウェアラブル医療装置100’の電極の位置と同様な位置への電極212,214の配置が(たとえば、患者の器用さによって、または、電極212,214の取り付けを助ける利用可能な世話人の欠如によって)実用的ではないか、または不可能であるときには、電極212,214は、患者の身体の周囲の他の位置に配置されてもよい。たとえば、先に議論されたように、治療電極214は、治療電極の両側に取り付けられるECG検出電極212とともに患者の身体の前方の反対の側部(たとえば、患者の左胸の下方、および患者の右胸の上方)に取り付けられてもよい。他の実施の形態においては、2つのECG検出電極212のみが提供され得ることが理解されるべきである。
【0040】
耐水性のユーザインターフェースポッド140’が用いられるのか、非耐水性のユーザインターフェースポッド140が用いられるのかに依存して、患者は、非耐水性のユーザインターフェースポッド140を筺体270内へ配置し、筺体をシールし得る。ユーザインターフェースポッド140の機能が制御ユニット120へ統合される場合には、このステップは、単に省略され得る。それから、筺体250がシールされ得るとともに、患者は入浴する準備ができる。患者は保護されているので、彼らは希望する時間、または希望する頻度でシャワーまたは入浴し得る。
【0041】
上述の様々なステップは、上述のものとは異なる順序で実行されてもよいことが理解されるべきである。たとえば、患者が保護されない時間をさらに低減するには、ウェアラブル医療装置100’およびその関連するハーネス110が患者の身体に位置しているままで、患者は服を脱いで、彼らの身体に電極212,214を配置し得る。シャワーキット200は、最小限の変更、および最小限の追加費用で
図1aのウェアラブル医療装置100の要素の多くを利用しながら心停止に対する保護を患者に提供すると理解されるべきである。
【0042】
図2bは、心停止の可能性から保護されたままで患者のシャワーまたは入浴を可能とする、
図1bに描かれるウェアラブル医療装置100’のようなウェアラブル医療装置とともに用いられ得る代替的なシャワーキット200’を説明する。シャワーキット200’は
図2aに示されるシャワーキット200と類似しているので、ここでは違いのみが説明される。シャワーキット200におけるように、シャワーキット200’は、制御ユニット120を受容するように構成され、開放およびシールされ得る耐水性の密封具253を含む防水性または耐水性の筺体250を含む。筺体250は、患者が制御ユニット120の部分を見ること、およびこれにアクセスすることを可能とする、プラスティックのような透明で柔軟な材料から形成され得る。しかしながら、
図2aの実施の形態とは対照的に、シャワーキット200’は、複数のECG検出電極および複数の治療電極214に加えて、接続ポッド230を含む。接続ポッド230は、接続ポッド130に機能が類似しており、信号収集回路、運動センサ、または加速度計などのような多くの同一の要素を含み得る。しかしながら、接続ポッド230は、具体的には、耐水性および/または防水性を有するように構成される。これは、接続ポッド230の本体にプラスティックまたはゴムのような防水材料を使用して、弾性または他のタイプの防水シール材で接続ポッド230におけるすべての穴をシールすることによって、および、いかなる水分が接続ポッド230の本体に浸透しても内部の電子回路が影響されないように、防水埋め込み用化合物で接続ポッド230における任意の電子回路を埋め込むことによる周知の態様で達成され得る。
【0043】
図2aに関して上述されたシャワーキット200におけるように、
図2bのシャワーキット200’の筺体250は、取り外し可能なコネクタ222が挿通されて、ユーザインターフェースポッド140を制御ユニット120へ電気的に結合し得る第1の開口部251を含む(ライフベスト(登録商標)モデル400ウェアラブル心臓除細動器におけるように、ユーザインターフェースポッドの機能が制御ユニット120へ統合されている場合には、開口部251は省略されてもよい)。筺体250は、第2の開口部252も含む。しかしながら、この実施の形態においては、開口部252は、接続ポッド230へ電気的に結合されるとともに
図1bにおける制御ユニット120へ接続ポッド130を電気的に接続するために用いられるコネクタ223に類似する取り外し可能なコネクタ223’を含むケーブルの端部を受容する寸法とされる。シャワーキット200におけるように、シャワーキット200’の筺体250の第1の開口部251および第2の開口部252は、そこを通るケーブルの直径に適合して筺体250への水の浸入を防ぐ弾性シールによって囲まれ得る。筺体250は、ストラップ260を含み、ストラップ260は筺体250に取り付けられて、入浴中に患者の身体に(筺体内にシールされた制御ユニット120とともに)筺体を着用し、あるいは、フックに吊り下げることを可能とする。
【0044】
シャワーキット200におけるように、ユーザインターフェースポッド140自体が耐水性でない場合に、ユーザインターフェースポッド140が受容され、水分から保護され得る筺体270をシャワーキット200’も含んでもよい。ウェアラブル医療装置100’が耐水性または防水性であるユーザインターフェースポッド140’を含む場合、またはユーザインターフェースポッド140,140’の機能が制御ユニット120へ統合されている場合には、筺体270の使用は省略されてもよい。シャワーキット200におけるように、シャワーキット200’は、
図2aに関して説明されたものと同一のタイプの複数のECG検出電極212および複数の治療電極214を含む。しかしながら、シャワーキット200’においては、これらの電極は、
図2aに示されるコネクタ232の嵌合部232bへというよりも、接続ポッド230へ直接取り付けられる。
【0045】
本発明の1つの局面によれば、患者が入浴していない時間には、患者は、目覚めている間または眠っている間
図1bに説明されるウェアラブル医療装置100’を着用し得る。入浴が必要であるか、または望まれるときは、患者は、以下の態様でシャワーキット200’を用いて心停止から身を守られない時間を最小化し得る。
【0046】
患者が入浴することに決めると、患者は、彼らの衣類を脱ぎ、ユーザインターフェースポッド140,140’へ電気的に結合されるコネクタ222を制御ユニット120から取り外し、接続ポッド130へ電気的に結合される取り外し可能なコネクタ223を制御ユニット120から取り外す。それから、患者は、まだ取り付けられている接続ポッド130を有するハーネス110を取り外し、制御ユニット120を筺体250へ挿入し、筺体250内の開口部251を通してコネクタ222を押しこみ、それを制御ユニット120へ電気的に結合する。それから、患者は、筺体250内の開口部252を通して接続ポッド230へ取り付けられるコネクタ223’を押しこみ、それを制御ユニット120へ接続し得る。それによって、制御ユニット120は、接続ポッド230、複数のECG検出電極212、および複数の治療電極214へ電気的に結合される。それから、患者は、典型的には、彼らの身体の前方および後方および側部へ複数のECG検出電極212を取り付け、その後、彼らの身体の前方および後方へ治療電極214a,214bを取り付ける。電極212,214の正確な場所は変化し得るが、これらは、患者の身体に対してウェアラブル医療装置100’の電極の位置と概して同様な位置に取り付けられる。
図2aの実施の形態に関して先に説明されたように、補助が利用可能ではない場合または患者が器用さを欠く場合には、電極212,214は患者の身体の代替的な位置に配置されてもよく、ある実施の形態においては、複数のECG検出電極212は一対のECG検出電極のみを含んでもよい。耐水性のユーザインターフェースポッド140’が用いられるのか、非耐水性のユーザインターフェースポッド140が用いられるのかに依存して、患者は、非耐水性のユーザインターフェースポッド140を筺体270内へ配置し、筺体をシールし得る。それから、筺体250がシールされ得るとともに、患者は入浴する準備ができる。患者は保護されているので、彼らは希望する時間、または希望する頻度でシャワーまたは入浴することができる。
【0047】
上述の様々なステップは、上述のものとは異なる順序で実行されてもよいことが理解されるべきである。たとえば、患者が保護されない時間をさらに低減するには、ウェアラブル医療装置100’およびその関連するハーネス110が患者の身体に位置しているままで、患者は服を脱いで、彼らの身体に電極212,214を配置し得る。第1の実施の形態のように、シャワーキット200’は、最小限の変更、および最小限の追加費用で
図1aのウェアラブル医療装置100の要素の多くを利用しながら心停止に対する保護を患者に提供する。
【0048】
図2cは、入浴またはシャワーの前および/または後において患者が保護されない時間を最小化するために用いられ得る本発明の代替的な実施の形態に従う制御ユニット120’を説明する。図示されるように、制御ユニット120’は、ディスプレイ121、1つ以上のボタン124、および取り外し可能なコネクタ222,223を受容するための接続ポートを含むという点において、
図1bに関して先に説明された制御ユニット120に類似している(ユーザインターフェースポッド140,140’の機能が制御ユニット120へ統合される場合に、いくつかの実施の形態においては、取り外し可能なコネクタ222を受容するための接続ポートは省略されてもよいと理解されるべきである)。先の実施の形態とは対照的に、制御ユニット120’は、
図2bのシャワーキット200’の取り外し可能なコネクタ223’に結合するように構成される追加的な接続ポート224を含む。接続ポート224は、接続ポッド130がまだ制御ユニット120’へ動作可能に接続されている間に、接続ポッド230へ接続される取り外し可能なコネクタ223’が制御ユニット120へ動作可能に接続されることを可能とする。患者がまだ着用し、ウェアラブル医療装置100’によって保護されている間に、患者は、彼らの衣類を取り外し、シャワーキット200’の複数のECG検出電極および複数の治療電極214を彼らの身体へ取り付け得る。その後、患者は、筺体250内の開口部252を通して接続ポッド230へ取り付けられるコネクタ223を押しこみ、それを制御ユニット120’上の接続ポート224へ接続し得る。その後、患者は、コネクタ223を制御ユニット120’から取り外し、シャワーキット200’の電極によって保護されたままハーネス110を彼らの身体から取り外し得る。
【0049】
1つの実施の形態においては、制御ユニット120’は、コネクタ223’およびコネクタ223の制御ユニット120’への接続を検出し、接続ポッド130へ接続される複数のECG検出電極112および複数の治療電極114の使用と、接続ポッド230へ接続される複数のECG検出電極212および複数の治療電極214の使用とを自動的に切り替える回路を含み得る。たとえば、コネクタ223が制御ユニット120’へ接続され、続いて、コネクタ223’が接続ポート224へ接続される場合には、制御ユニット120’は、その接続を検出し、接続ポッド130へ接続される複数のECG検出電極112および複数の治療電極114の使用から、接続ポッド230へ接続される複数のECG検出電極212および複数の治療電極214の使用へ自動的に切り替え得る。続いて、コネクタ223が取り外され、制御ユニット120’へ再接続された場合には、制御ユニット120’は、その接続を検出し、接続ポッド230へ接続される複数のECG検出電極212および複数の治療電極214の使用から、接続ポッド130へ接続される複数のECG検出電極112および複数の治療電極114の使用へ自動的に切り替え得る。
【0050】
代替的な実施の形態においては、制御ユニット120’は、どの接続ポートがアクティブであるのかをユーザが手動で選択し得るユーザインターフェースルーチンを含み得る。たとえば、コネクタ223およびコネクタ223’がともに制御ユニット120’へ接続されている場合には、ユーザはどちらを使用するかを選択し、その後、他のコネクタを取り外し得る。シャワーまたは入浴の後に、患者は、それらの選択を変更してコネクタ223’を取り外すことに先立って、自身を乾かし、コネクタ223を制御ユニット120’へ再接続し、ハーネス110を彼らの身体の周囲の位置に再び取り付け得る。
【0051】
またさらなる代替的な実施の形態においては、制御ユニット120’は、どの接続ポートがアクティブであるかをユーザが選択することを可能にするだけではなく、接続ポートの各々が同時にアクティブであることを可能にするユーザインターフェースルーチンを含み得る。これは、ウェアラブル医療装置を着用している患者を監視し保護することが可能であるだけではなく、ウェアラブル医療装置が自動式体外式除細動器(Automatic External Defibrillator:AED)としてさらに使用されることを可能とするウェアラブル除細動器として、ウェアラブル医療装置が使用されることを可能にする。たとえば、ウェアラブル医療装置を着用している患者が心不整脈に苦しんでいるとわかる他の人に出くわした場合には、患者は、シャワーキット200’の電極212,214を他の人の身体へ取り付け、コネクタ223’を制御ユニット120’の接続ポート224へ接続し得る。そのような使用のために、ウェアラブル医療装置は、シャワーキット200’が格納され得るポケットまたはポーチを含み得る。コネクタ223’の接続ポート224への接続時においては、制御ユニット120’は、患者および他の人のECG信号を監視し得る。患者または他の人においてショックを受けやすい心不整脈が検出された場合には、制御ユニット120’は、ECG信号が検出された心不整脈に対応する人へ除細動ショックを印加し得る。(
図3a〜
図3dに関連して以下により詳細に説明される)複合ECG/治療電極が代替的に用いられ得るので、この実施の形態は、
図2bに示されるようなディスクリートなECG検出電極212およびディスクリートな治療電極214を含むシャワーキットの使用に限定されないと理解されるべきである。
【0052】
図2aおよび
図2bに関して説明されるシャワーキット200,200’への様々な変更がなされてもよい。たとえば、
図3a〜
図3cは、ウェアラブル医療装置100’とともに用いられて、シャワーまたは入浴の間に心停止からの保護を提供し得るECG検出電極および治療電極の代替的な配置を説明する。図示されるように、複数のディスクリートなECG検出電極212および複数のディスクリートな治療電極214を含むというよりも、一対の複合ECG/治療電極313a,313bが代わりに用いられ得る。その対の各複合ECG/治療電極313a,313bは、共通の粘着性基材309に配置される一対のECG検出電極312および単一の治療電極314aまたは314bを含む。複合ECG/治療電極313a,313bは、
図1a、
図1b、
図2a、および
図2bの複数のECG検出電極112,212、および複数の治療電極114,214と電気的に互換性がある。それによって、それらは、変更なしに制御ユニット120または120’と使用され得る。
【0053】
図3aの電極システム300は、複合ECG/治療電極313a,313bの各々へ電気的に結合され、
図2aのコネクタ部232aと結合するように構成される防水コネクタ部232bを含む。したがって、
図3aの電極システム300は、シャワーキット200に含まれ、
図2aに示される電極システムの代わりに使用され得る。
図3bの電極システム301は、複合ECG/治療電極313a,313bの各々へ、および、制御ユニット120または120’に結合するように構成される取り外し可能なコネクタ223’へ電気的に結合される接続ポッド230を含む。接続ポッド230および取り外し可能なコネクタ223’は、
図2bに関して説明された同一の要素と形状および機能が同一とされ得る。したがって、
図3bの電極システム301は、シャワーキット200’に含まれ、
図2bに示される電極システムの代わりに用いられ得る。
【0054】
図3cは、一対の複合ECG/治療電極313a,313bが患者の身体に着用され得る態様を説明する。第1の複合ECG/治療電極313aは、患者の胴体の前方へ接着され得る。第2の複合ECG/治療電極313bは患者の胴体の後方に接着され、それによって、一対の複合ECG/治療電極313a,313bは、ウェアラブル医療装置100,100’の態様と同様な態様で、前後対のECG検出電極312a,312cと、側部−側部対のECG検出電極312b,312dと、前方および後方の治療電極314a,314bとを提供する。
図3cに示されないが、一対の複合ECG/治療電極313a,313bは、他の場所で患者の身体に着用されてもよいことが理解されるべきである。たとえば、ECG/治療電極313aは、一方の脇の下のほぼ中央の治療電極314aとともに患者の胴体の一方の側部へ配置され得る。他のECG/治療電極313bは、他方の脇の下のほぼ中央の治療電極314bとともに患者の胴体の他方の側部へ配置され得る。
図3a〜
図3cに説明される複合ECG/治療電極313a,313bの各々は、一対のECG検出電極312a,312bおよび312c,312dを含むものとして示されるが、他の実施の形態においては、単一のECG電極のみが各複合ECG/治療電極313a,313bに含まれてもよいことが理解されるべきである。
【0055】
図3dは、ウェアラブル医療装置100’とともに用いられて、シャワーまたは入浴の間に心停止からの保護を提供し得るECG検出電極および治療電極のさらに代替的な配置を説明する。
図3a〜
図3cの実施の形態におけるように、この実施の形態は、
図2aおよび
図2bの複数のディスクリートなECG検出電極212および複数のディスクリートな治療電極214の代わりに用いられ得る一対の複合ECG/治療電極313a,313bを含む。その対の各複合ECG/治療電極313a,313bは、共通の粘着性の基材309上に配置される一対のECG検出電極312および単一の治療電極314aまたは314bを含む。しかしながら、この実施の形態においては、少なくとも1つの一対の複合ECG/治療電極313a,313bは、検出された心不整脈の事象において意識があることを制御ユニット120’へ患者が示し得る患者応答ボタン333をさらに含む。この実施の形態は、ユーザインターフェースポッド140,140’というよりも制御ユニット120’へこの機能が統合される実施の形態に特に適している。心不整脈が検出され、除細動ショックの用途が切迫しているという警報を制御ユニット120’が発する事象においては、患者は、患者応答ボタン333を押したままにして、処理シーケンスを遅延させるか、または保留させ得る。
【0056】
図3dの電極システム302は、複合ECG/治療電極313a,313bの各々へ、および、制御ユニット120’の接続ポート224に結合するように構成される取り外し可能なコネクタ223へ電気的に結合される耐水性および/または防水性の接続ポッド230を含む。接続ポッド230および取り外し可能なコネクタ223’は、
図2bに関して説明された同一の要素に形状および機能が類似している。本発明の1つの局面によれば、
図3dの電極システム302は、接続ポート224は、同一である必要がなく、かつ、接続ポッド130およびハーネス110に関連する複数のECG検出電極112および複数の治療電極114と下位互換性がある必要がない場合に、
図2cに関して説明された制御ユニット120’とともに使用することに特に適している。したがって、接続ポート224は、患者から患者応答信号を受け取る能力を含むように構成されてもよい。電極システム302の一対の複合ECG/治療電極313a,313bが患者の身体に着用される態様は、
図3a〜
図3dに関して上述されたものに類似しており、したがって、本明細書におけるさらなる議論は省かれる。
【0057】
図3eおよび
図3fは、
図2aおよび
図2bに関して説明された筺体250へなされ得るいくつかの追加的なバリエーションを説明する。たとえば、
図3eは、シャワーのときに患者に着用され得るベルトまたはファニーパック形状の筺体350を説明する。この実施の形態においては、ユーザインターフェースポッド140,140’は、患者による便利なアクセスのためにファニーパックのベルトに取り付けられ得る。
図3fは、筺体350’がバックパックの形状を有する代替的な実施の形態を説明する。この実施の形態においては、ユーザインターフェースポッド140,140’は、バックパックのショルダーストラップへ取り付けられ得る。
【0058】
図4aは、本発明のもう1つの実施の形態に従うウェアラブル除細動器のような防水ウェアラブル医療装置を説明する。防水ウェアラブル医療装置400は、
図1aに関して説明されたウェアラブル医療装置100、および
図1bのウェアラブル医療装置100’に形状および機能の双方が概して類似している。したがって、違いのみがここでは詳細に説明される。
図1aおよび
図1bのウェアラブル医療装置100,100’と同様に、防水ウェアラブル医療装置400は、一対のショルダーストラップと、患者の胴体の周囲に装着されるベルトとを有するハーネス410を含む。防水ウェアラブル医療装置400は、接続ポッド430を介して制御ユニット420へ電気的に結合される複数のECG検出電極412および複数の治療電極414も含む。本発明の1つの局面によれば、ハーネス410は、他の耐水性または防水性の材料も用いられてもよいが、ゴムまたはネオプレン(登録商標)のような防水材料から形成される。接続ポッド430は、特に防水性があるように構成される点において、
図2bに関して説明された接続ポッド230に構造が類似している。たとえば、接続ポッド430における任意の穴は、弾性または他のタイプの防水シール材でシールされる。接続ポッド430の本体は、プラスティックのような防水材料から形成される。接続ポッド430内の電子回路は、水分によって影響されないように埋め込み用化合物内に埋め込まれる。複数のECG検出電極412および複数の治療電極414は、ウェアラブル医療装置100’において使用されるもの、
図1bに関して説明されたもの(たとえば、ドライセンシングキャパシタンスECG検出電極およびゲル状の治療電極)、またはそうでないものに類似し得る。複数の治療電極の各々は、好ましくは、1つ以上の除細動ショックを患者へ与えるべきであると決定された場合に、インピーダンスを低下させる(すなわち、導電性の)ゲルを放出するためのゲルパックを含むが、海の塩水または塩水プールのような特定の環境においては、水の導電性は、電極と患者の身体との間の低インピーダンス経路を確実にするためにそれ自体で十分であると理解されるべきである。
【0059】
ゴムまたはネオプレン(登録商標)のような防水材料は、他の材料と同様に通気性がないので、医療装置400は、
図1bのコネクタ232に関して説明されたものと同様に、防水コネクタ432を含み得る。防水コネクタ432の存在は、シャワー、入浴、または水泳が希望されたときに、ハーネス410および装置400の関連する要素とともに制御ユニット420を患者が使用すること、および、他の時間に、ハーネス110および
図1bの装置100’の関連する要素とともに制御ユニット420を患者が使用することを可能とする。
【0060】
制御ユニット420は、
図1〜
図3に関して先に説明された制御ユニット120,120’に機能が類似しているが、防水性であるように構成される。この点で、制御ユニット420の本体またはケースは、プラスティックのような防水性または耐水性の材料からから形成され、シールされて水に抵抗する。制御ユニット420の本体またはケースにおける接合は、弾性シール材または他のタイプの防水シール材でシールされ、(接続ポッド430へ接続するケーブルが出るケースにおける穴、またはボタン124およびディスプレイ121のための穴のような)制御ユニット420のケースまたは本体における任意の穴は、Oリングまたは弾性シール材でシールされる。
図1aおよび
図1bに関して説明されたウェアラブル医療装置とはさらに対照的に、防水ウェアラブル医療装置400は、制御ユニット420とワイヤレスで通信するワイヤレスユーザインターフェースポッド440を含む。この実施の形態においては、ワイヤレスユーザインターフェースポッド440および制御ユニット420は、ブルートゥース、ワイヤレスUSB、またはZigBee(登録商標)のような、低コストおよび短距離(たとえば、10メートル)RF通信に最適化されたワイヤレス通信規格およびプロトコルを用いて互いに通信するワイヤレスRFトランシーバを含む。他の実施の形態においては、ワイヤレスユーザインターフェースポッド440および制御ユニット410は、ワイヤレスイーサネット(登録商標)またはGSM(登録商標)のような遠距離に亘る通信が可能な通信規格およびプロトコルを用いて互いに通信してもよいことが理解されるべきである。
【0061】
ワイヤレスユーザインターフェースポッド440の機能は、ユーザインターフェースポッド140の機能に類似しているが、ワイヤレスユーザインターフェースポッド440は防水性があるようにも構成される。したがって、たとえば、ワイヤレスユーザインターフェースポッド440のケースおよび本体は、プラスティックのような防水材料から形成され、ケースまたは本体における任意の穴は、Oリングまたは弾性シールでシールされる。スピーカまたはアラームのためのワイヤレスユーザインターフェースポッド420のケースまたは本体における開口部は、ゴアテックス(登録商標)のような耐水性であるが音透過性がある材料でシールされる。ワイヤレスユーザインターフェースポッド440のケースまたは本体は、クリップまたはフックおよびループタイプのファスナーを含んでユーザインターフェースポッド440がハーネス410へ取り付けられることを可能とし得る。
【0062】
図4bは、本発明のもう1つの実施の形態に従う、ウェアラブル除細動器のような防水ウェアラブル医療装置を説明する。防水ウェアラブル医療装置401は、
図4aの防水ウェアラブル医療装置400に1つを除いて概して類似している。装置401は、接続ポッド430を複数のECG検出電極412および複数の治療電極414へ接続する取り外し可能なコネクタ432を含むというよりは、
図2bに関して説明された取り外し可能なコネクタ223’に類似しており、制御ユニット420の防水シールを形成する取り外し可能、かつ、防水性のあるコネクタ423を含む。この実施の形態においては、患者がシャワー、入浴、水泳、または他に彼ら自身を水中に浸けることを希望する場合には、彼らは、ウェアラブル医療装置100’のハーネス110の接続ポッド130から制御ユニット420を取り外し、代わりに接続ポッド430へそれを接続する。
【0063】
図4cは、本発明のさらにもう1つの実施の形態に従う、ウェアラブル除細動器のような防水ウェアラブル医療装置を説明する。防水ウェアラブル医療装置402は、
図4aおよび
図4bの防水ウェアラブル医療装置400,401に概して類似している。しかしながら、防水ウェアラブル医療装置402は、目覚めていようと、寝ていようと、シャワーしながら、入浴しながら、または水泳しながらであろうとも患者に継続的に着用されるように設計される。その結果、防水の態様で、接続ポッド430は、制御ユニット420へ永続的に結合され、複数のECG検出電極412および複数の治療電極414へ永続的に結合される。
【0064】
図5aは、本発明の1つの実施の形態に従う代替的なシャワーキット500が示され、それにおいては、制御ユニット120のような、水または他の液体との接触によって危険にさらされ得るウェアラブル医療装置100’のそれらの要素は、患者がシャワーまたは入浴をしている間に安全かつドライな場所に配置される。シャワーキット500は、
図2bに関して説明された複数のECG検出電極212および複数の治療電極214に構造が類似し得る複数のECG検出電極212および複数の治療電極214を含む点において、
図2bに関して説明されたシャワーキット200’に類似している。シャワーキット500は、
図2bの接続ポッド230に類似しており、耐水性および/または防水性であるように構成される接続ポッド230と、ユーザインターフェースポッド140,140’とを含む。ユーザインターフェースポッド140,140’は、耐水性のユーザインターフェースポッド140’または非耐水性のユーザインターフェースポッド140とされ得る。しかしながら、シャワーキット200’とは対照的に、接続ポッド230を制御ユニット120へ電気的に結合するケーブル525、および、ユーザインターフェースポッド140,140’を制御ユニット120へ電気的に結合するケーブル535は、シャワーまたは入浴エリアの外のドライな場所に制御ユニット120が配置されること、および、(たとえば、患者が心停止を経験して)患者が転倒する事象においても患者の自由な動きを可能としながら接続されたままにすることを可能にするのに十分な長さ(たとえば、約3メートル以上)である。説明されたように、ケーブル525は、ケーブル525を制御ユニット120へ電気的に結合する取り外し可能なコネクタ223’を有し、ケーブル535は、ケーブル535を制御ユニット120へ電気的に結合する取り外し可能なコネクタ222を有する。コネクタ223’,222は、
図2bのコネクタ223’,222とそれぞれ同一であってもよく、耐水性である必要はない。非耐水性ユーザインターフェースポッド140が用いられる場合には、前述のように、筺体270は、ユーザインターフェースポッド140を保護するために用いられ得る。ユーザインターフェースポッド140,140’を制御ユニット120へ電気的に結合するケーブル535が十分な長さではない場合には、延長ケーブルが提供されてもよいことが理解されるべきである。延長ケーブルは、患者がシャワーをしている間に制御ユニット120が安全かつドライな場所のままにあることを可能とするのに十分な長さである必要があるが、これは、制御ユニット120および
図1bのユーザインターフェースポッド140,140’が変更なしに用いられることを可能とする。
【0065】
シャワーキット500は、
図2cに関して上述された制御ユニット120’と用いられ得ると理解されるべきである。たとえば、取り外し可能なコネクタ223’は、制御ユニット120’へコネクタ223がまだ動作可能に結合されている間に、制御ユニット120’の接続ポート224に結合されて、患者が保護されない時間を最小化し得る。
図5aに示される複数のECG検出電極212および複数の治療電極214は、ディスクリートな電極として描かれるが、
図3a〜
図3cに描かれるような一対の複合ECG/治療電極が、延長された長さのケーブル525および制御ユニット120または制御ユニット120’のいずれかとともに代替的に用いられてもよいことが理解されるべきである。制御ユニット120’は、患者応答信号を受信するように構成される接続ポート224を含む場合、
図3dの電極システム302のような複合ECG/治療電極システムは、延長された長さのケーブルとともに同様に用いられて、単一の電極システム内にECG検出電極、治療電極、および患者応答ボタン333を設けるようにしてもよい。
【0066】
図5bは、本発明の1つの実施の形態に従う代替的なシャワーキット501を示し、それにおいては、制御ユニット520のような、水または他の液体との接触によって危険にさらされ得るウェアラブル医療装置100のそれらの要素は、患者がシャワーまたは入浴をしている間に安全かつドライな場所に配置される。シャワーキット501は、
図2bに関して説明されたものに構造が類似し得る複数のECG検出電極212および複数の治療電極214を含む点において、
図5aに関して上述されたシャワーキット500に類似している。さらに、シャワーキット501は、
図2bの接続ポッド230に類似する接続ポッド230を含み、耐水性および/または防水性であるように構成される。シャワーキット500におけるように、接続ポッド230を制御ユニット520へ電気的に結合するケーブル525は、シャワーまたは入浴エリアの外のドライな場所に制御ユニット120が配置されること、および、(たとえば、患者が心停止を経験して)患者が転倒する事象においても患者の自由な動きを可能としながら接続されたままにすることを可能にするのに十分な長さ(たとえば、約3メートル以上)である。説明されたように、ケーブル525は、ケーブル525を制御ユニット520へ電気的に結合する取り外し可能なコネクタ523を有する。
【0067】
図5bに説明された実施の形態においては、制御ユニット520は、
図4a〜
図4cに関して説明された防水ワイヤレスインターフェースポッド440のようなワイヤレスユーザインターフェースポッドを用いてワイヤレスで通信する。他の点においては、制御ユニット520は、
図1bの制御ユニット120に類似しており、制御ユニット120と同様に、防水性または耐水性さえも必要とされない。
図5aおよび
図5bに示される実施の形態の各々は、二対のECG検出電極212を含むものとして示されるが、他の実施の形態は、一対のECG検出電極212のみを含んでもよいことが理解されるべきである。さらに、複数のECG検出電極212および複数の治療電極214は、
図5bにおいてディスクリートな電極として示されるが、
図3a〜
図3cにおいて描かれるような一対の複合ECG/治療電極が代替的に用いられてもよいことが理解されるべきである。
【0068】
図6aは、本発明のさらなる局面に従う制御ユニットを説明する。制御ユニット600の全体の機能は、上述の制御ユニット120,120’,420,520のものに類似しているが、そのような機能は、第1のマスタ制御ユニット610と、第2のスレーブ制御ユニット620とを含む、異なりかつ分離したユニットに分割される。以下にさらに詳細に説明されるように、スレーブ制御ユニット620がシャワーまたは入浴のようなウェット環境における使用が意図される一方で、マスタ制御ユニット610は意図されない。ウェット環境における使用のために、マスタ制御ユニット610は、スレーブ制御ユニット620から分離され、安全かつドライな環境のままとされ得る一方、スレーブ制御ユニット620は、心停止の事象において彼らを保護するために患者のもとに残される。
【0069】
マスタ制御ユニット610は、制御ユニット600のためのメインユーザインターフェースを実現する回路618を含み、タッチスクリーンディスプレイ621およびユーザインターフェースボタン624のような局面を制御する。マスタ制御ユニット610における回路618は、制御ユニット600のための不整脈検出および心臓事象記録の主要機能も扱う。マスタ制御ユニット610は、制御ユニット600へ電力を提供する再充電可能なメインバッテリパック614をさらに含み、2つが相互接続されたときにマスタ制御ユニット610およびスレーブ制御ユニット620の双方に電力を供給する。マスタ制御ユニット610は、2つのユニットが物理的に互いから分離されたときにスレーブ制御ユニット620とワイヤレスで通信するためのワイヤレス通信インターフェース601を含む。ワイヤレスインターフェース601は、
図4a〜
図4cに関して上述されたワイヤレスユーザインターフェースポッド440のようなワイヤレスユーザインターフェースポッドと通信するためにも用いられ得る。
【0070】
スレーブ制御ユニット620は、除細動電荷を生成し、蓄えるためのキャパシタ628と、キャパシタ628を充電するための高電圧充電回路(図示せず)と、1つ以上の除細動ショックの患者への供給を制御するための回路とを含む。スレーブ制御ユニット620は、スレーブ制御ユニット620がマスタ制御ユニット610から分離されている時間にスレーブ制御ユニット620へ電力を提供する、より小さい、再充電可能なバッテリ622も含む。ある実施の形態においては、バッテリ622は、少なくとも1つの除細動ショックを与えるのに十分な電圧までキャパシタ628を充電可能とされ得る。スレーブ制御ユニット620は、
図4bに関して先に説明されたコネクタ423に設計および機能が類似している、取り外し可能、かつ、防水性のあるコネクタ623も含み得る。スレーブ制御ユニット620は、防水性があるように意図的に設計され、2つのユニットが物理的に分離されたときにマスタ制御ユニット610と通信するためのワイヤレス通信インターフェース602を含む。ワイヤレス通信インターフェース601,602は、限定されないがワイヤレスUSB、ワイヤレスイーサネット、ZigBee(登録商標)、ブルートゥース、GSMなどを含む任意の双方向ワイヤレス通信規格およびプロトコルをサポートし得る。
【0071】
通常のドライ環境における動作中に、制御ユニット600は、典型的には、
図1bに描かれるハーネス110に類似するハーネスへ接続され、マスタ制御ユニット610およびスレーブ制御ユニット620の双方は、ともに結合されて、単一の制御ユニットとして動作する。しかしながら、患者がシャワーまたは入浴を望む場合には、患者は、ハーネス110を取り外し、
図6bに説明されるシャワーベルト690のようなシャワーベルトを着用する。シャワーベルト690は、完全に防水性があり、スタンドアロンウェアラブル除細動器としての機能に必要とされる全てのシステム要素を含む。たとえば、シャワーベルト690は、複数のECG検出電極612と、前方および後方の治療電極614a,614bと、先に説明された防水接続ポッド230,430に類似し得る防水接続ポッド630と、防水性の取り外し可能なコネクタ623とを含む。防水性の取り外し可能なコネクタ623は、
図4bに関して先に説明された取り外し可能なコネクタ423に類似し得る。図示されないが、シャワーベルト690は、(たとえば、検出された心不整脈に応答して意識があることを患者が示すことを可能とするために)ベルト690に統合される単純化されたユーザインターフェースを含み得る。または、代替的には、
図4a〜
図4cに関して先に説明されたワイヤレスユーザインターフェースポッド440のようなワイヤレスユーザインターフェースポッドが用いられ得る。
【0072】
接続ポッド130を取り外し、ハーネス110を取り外し、ベルト690を着用した後に、患者は、ベルト690上のコネクタ623をスレーブ制御ユニット620へ接続し、マスタ制御ユニット610をスレーブ制御ユニット620から分離する。それから、スレーブ制御ユニット620は、ベルト690へ取り付けられ、それによって、スタンドアロンウェアラブル医療除細動器システムとして動作するのに必要とされる全ての要素が、患者の胴体へ取り付けられるベルト690上に配置される。いくつかの実施の形態においては、ベルト690は、スタンドアロンウェアラブル医療除細動器として再度動作するスレーブ制御ユニット620を受容するためのポケットを含み得る。動作中においては、スレーブ制御ユニット620は、ドライかつ安全な環境(たとえば、シャワーの外側)に位置するマスタ制御ユニット610とワイヤレスで通信する。マスタ制御ユニット610が不整脈を検出し、除細動ショックが与えられるべきであると決定した場合には、マスタ制御ユニット610は、スレーブ制御ユニット620へメッセージを送信して、バッテリ622を介してキャパシタ628を充電する。キャパシタ628が一旦適正なレベルまで充電されると、スレーブ制御ユニット620は、除細動ショックの供給を制御する。
【0073】
スレーブ制御ユニット620は、マスタ制御ユニット610との通信が不可能な事象において患者を保護することを可能とする追加的な回路を含んでもよいことが理解されるべきである。たとえば、スレーブ制御ユニット620は、キャパシタ充電および除細動ショックの供給とともにECGモニタリングおよび不整脈検出を実行する回路を含み得る。そのような回路は、マスタ制御ユニット610に含まれる回路に追加され得る。代替的な実施の形態において、および’096出願の教示によれば、スレーブ制御ユニット620は、ECG情報のモニタリング、心臓の異常の検出、および1つ以上の除細動ショックを生成して患者の身体へ与えるための回路を含む、ウェアラブル医療装置の全ての重要な機能を実行可能な回路を含み得る。この実施の形態においては、マスタ制御ユニット610は、事象記録、記憶、および分析のような非重要機能、リモート通信能力、フル装備のユーザインターフェースサポートなどに関与する。
【0074】
上述のように、制御ユニット600においては、スレーブ制御ユニット620は、マスタ制御ユニット610から分離されている時間にスレーブ制御ユニット620へ電力を供給する再充電可能なバッテリ622を含む。再充電可能なバッテリ622は、少なくとも1つの除細動ショックを与えるのに十分な電圧までキャパシタ628を充電可能であり得る。しかしながら、そのような電圧レベルまでキャパシタ628を充電する能力は、スレーブ制御ユニットの回路へ単に電極を供給する場合に必要とされるものよりも大きく、かつ、よりパワフルなバッテリを必要とし得る。それによって、スレーブ制御ユニット620の重量が増加する。
【0075】
本発明のさらなる局面によれば、制御ユニット600は、マスタ制御ユニット610およびスレーブ制御ユニット620の分離に先立って少なくとも1つの除細動ショックを与えるのに十分な電圧レベルまでキャパシタ628を充電する能力を含み得る。そのような「シャワー」モードは、制御ユニット600のユーザインターフェースを介して患者によって選択され得る。キャパシタ628が一旦完全に充電されると、ユニットが互いに分離され、スレーブ制御ユニット620がベルト690に取り付けられ得る。患者がシャワーまたは入浴を終えた後に、マスタ制御ユニット610がスレーブ制御ユニット620へ再度取り付けられて、キャパシタが放電され得る。キャパシタ628を事前に充電するこの能力は、スレーブ制御ユニット620においてより小さく、より軽量なバッテリが用いられることを可能とし、それによって、それをより携帯しやすくする。
【0076】
本発明の少なくとも1つの実施の形態のいくつかの局面を説明したが、様々な変更、修正、および改良が当業者によって容易に行われるであろうと理解されるべきである。そのような変更、修正、および改良は、この開示の一部であると意図され、本発明の範囲内であると意図される。したがって、上述の説明および図面は、単なる例示のためである。