特許第5964338号(P5964338)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5964338患者分類支援システム、患者分類支援方法及び患者分類支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5964338
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】患者分類支援システム、患者分類支援方法及び患者分類支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20120101AFI20160721BHJP
   G06Q 50/24 20120101ALI20160721BHJP
【FI】
   G06Q50/22
   G06Q50/24
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-45000(P2014-45000)
(22)【出願日】2014年3月7日
(65)【公開番号】特開2015-170165(P2015-170165A)
(43)【公開日】2015年9月28日
【審査請求日】2014年3月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】592131906
【氏名又は名称】みずほ情報総研株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】宮尾 公崇
(72)【発明者】
【氏名】西村 浩則
(72)【発明者】
【氏名】田中 健一
【審査官】 谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−172187(JP,A)
【文献】 特開2003−308392(JP,A)
【文献】 特開2005−284324(JP,A)
【文献】 特開2000−011038(JP,A)
【文献】 特開2014−013548(JP,A)
【文献】 特開2011−039653(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
分類対象の特定傷病の傷病名コード、前記特定傷病の治療薬が記録された治療薬リストを記憶した特定傷病情報記憶部と、
評価対象者の調剤レセプト、医科レセプトを記憶したレセプト情報記憶部と、
前記レセプト情報記憶部に記録されたレセプトに基づいて、特定傷病患者として分類する制御部とを備えた患者分類支援システムであって、
前記制御部が、
前記レセプト情報記憶部において、評価対象医科レセプトを特定し、
前記医科レセプトに記録されている医療機関情報と被保険者情報が共通する調剤レセプトを検索し、
前記医科レセプトの同一診療年月の調剤レセプトを抽出できた場合、前記抽出した調剤レセプトに記載されている治療薬により、前記治療薬リストに記録されている治療薬を特定し、
前記医科レセプトの同一診療年月の調剤レセプトを抽出できない場合、前記医科レセプトの診療年月に対して、予め定められた期間に含まれる年月の調剤レセプトにおいて、前記医科レセプトに記録されている医療機関及び被保険者情報が記録された調剤レセプトを検索し、抽出できた場合、前記調剤レセプトに基づいて治療薬を特定し、
前記治療薬及び前記治療薬リストに基づいて、前記評価対象者を特定傷病患者として分類することを特徴とする患者分類支援システム。
【請求項2】
記制御部が、前記医科レセプトに記載されている治療薬により、前記治療薬リストに記録されている治療薬を特定することを特徴とする請求項1に記載の患者分類支援システム。
【請求項3】
前記制御部が、前記治療薬及び前記治療薬リストに基づいて、特定傷病を特定し、
前記特定傷病が、前記医科レセプトに記録されている場合に、前記医科レセプトの評価対象者を特定傷病患者として分類することを特徴とする請求項2に記載の患者分類支援システム。
【請求項4】
前記医科レセプトの同一診療年月の調剤レセプトを抽出できない場合、前記医科レセプ
トの診療年月に対して、予め定められた期間として、前記医科レセプトの診療年月に隣接する年月の調剤レセプトを検索することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の患者分類支援システム。
【請求項5】
前記医科レセプトの同一診療年月の調剤レセプトを抽出できない場合、前記医科レセプトの診療年月に対して、予め定められた期間として、処方箋の有効期間に含まれる年月の調剤レセプトを検索することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の患者分類支援システム。
【請求項6】
分類対象の特定傷病の傷病名コード、前記特定傷病の治療薬が記録された治療薬リストを記憶した特定傷病情報記憶部と、
評価対象者の調剤レセプト、医科レセプトを記憶したレセプト情報記憶部と、
前記レセプト情報記憶部に記録されたレセプトに基づいて、特定傷病患者として分類する制御部とを備えた患者分類支援システムを用いて、健康状態を把握するための方法であって、
前記制御部が、
前記レセプト情報記憶部において、評価対象医科レセプトを特定し、
前記医科レセプトに記録されている医療機関情報と被保険者情報が共通する調剤レセプトを検索し、
前記医科レセプトの同一診療年月の調剤レセプトを抽出できた場合、前記抽出した調剤レセプトに記載されている治療薬により、前記治療薬リストに記録されている治療薬を特定し、
前記医科レセプトの同一診療年月の調剤レセプトを抽出できない場合、前記医科レセプトの診療年月に対して、予め定められた期間に含まれる年月の調剤レセプトにおいて、前記医科レセプトに記録されている医療機関及び被保険者情報が記録された調剤レセプトを検索し、抽出できた場合、前記調剤レセプトに基づいて治療薬を特定し、
前記治療薬及び前記治療薬リストに基づいて、前記評価対象者を特定傷病患者として分類することを特徴とする患者分類支援方法。
【請求項7】
分類対象の特定傷病の傷病名コード、前記特定傷病の治療薬が記録された治療薬リストを記憶した特定傷病情報記憶部と、
評価対象者の調剤レセプト、医科レセプトを記憶したレセプト情報記憶部と、
前記レセプト情報記憶部に記録されたレセプトに基づいて、特定傷病患者として分類する制御部とを備えた患者分類支援システムを用いて、健康状態を把握するためのプログラムであって、
前記制御部を、
前記レセプト情報記憶部において、評価対象医科レセプトを特定し、
前記医科レセプトに記録されている医療機関情報と被保険者情報が共通する調剤レセプトを検索し、
前記医科レセプトの同一診療年月の調剤レセプトを抽出できた場合、前記抽出した調剤レセプトに記載されている治療薬により、前記治療薬リストに記録されている治療薬を特定し、
前記医科レセプトの同一診療年月の調剤レセプトを抽出できない場合、前記医科レセプトの診療年月に対して、予め定められた期間に含まれる年月の調剤レセプトにおいて、前記医科レセプトに記録されている医療機関及び被保険者情報が記録された調剤レセプトを検索し、抽出できた場合、前記調剤レセプトに基づいて治療薬を特定し、
前記治療薬及び前記治療薬リストに基づいて、前記評価対象者を特定傷病患者として分類する手段として機能させることを特徴とする患者分類支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レセプトに基づいて、健康状態を把握するための患者分類支援システム、患者分類支援方法及び患者分類支援プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
今日、医療機関におけるレセプトの電子化が行なわれている。また、被保険者の健康診断についての受診結果についても電子化が行なわれつつある。そして、これらの情報を用いて、医療情報を提供する技術が検討されている。例えば、保健指導による医療費削減効果を予測し、費用対効果の高い指導対象者を選択する保健事業支援システムも検討されている(例えば、特許文献1を参照。)。この文献に記載された技術においては、レセプト情報、健診情報、及び保健指導情報に基づいて、保健指導対象者を選択する保健事業支援システムを用いて、健康保険加入者の重症度及び検査値ごとの予測医療費を示す医療費モデルを作成する。
【0003】
更に、健保組合・共済組合のヘルス計画策定・評価を支援するための医療・健康情報分析ソフトも検討されている(例えば、非特許文献1を参照。)。この医療・健康情報分析ソフトは、医療情報(レセプト)と健康情報(健診データ)を統合したデータベースを作成することにより、簡単な操作で現状分析や統計資料の作成ができ、保健事業のPDCA(計画、実行、評価、改善)を支援する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−128670号公報(第1頁、図1
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】みずほ情報総研、″医療・健康情報分析ソフト「healthage (ヘルサージュ)」を機能拡充″、[online]、平成25年11月28日、みずほ情報総研ホームページ、[平成25年12月22日検索]、インターネット<http://www.mizuho-ir.co.jp/company/release/2013/healthage1128.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、効果的な保健指導による医療費削減を実現するためには、各傷病の治療に要している医療費を分析することが大切である。このような分析情報を用いることにより、保険者が、効果的な保健指導を行なうことができる。しかしながら、患者の本来の傷病とは別に、治療薬や診療行為のためにあえて該当傷病を使用している場合もあり、特定の傷病別の患者数を把握することが難しい場合がある。
【0007】
また、各傷病は、レセプトに含まれる傷病名コードを用いて特定することができる。しかしながら、医療機関において、レセプトにおける傷病名コードの記載ルールが遵守されていない場合がある。この場合、傷病名コードから適切な傷病名を特定できず、傷病名による分類が困難である。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、レセプトに基づいて、評価対象者の健康状態を把握するための患者分類支援システム、患者分類支援方法及び患者分類支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための患者分類支援システムは、分類対象の特定傷病の傷病名コード、前記特定傷病の治療薬が記録された治療薬リストを記憶した特定傷病情報記憶部と、評価対象者の調剤レセプト、医科レセプトを記憶したレセプト情報記憶部と、前記レセプト情報記憶部に記録されたレセプトに基づいて、特定傷病患者として分類する制御部とを備える。そして、前記制御部が、前記レセプト情報記憶部において、評価対象医科レセプトを特定し、前記医科レセプトに記録されている医療機関情報と被保険者情報が共通する調剤レセプトを検索し、前記医科レセプトの同一診療年月の調剤レセプトを抽出できた場合、前記抽出した調剤レセプトに記載されている治療薬により、前記治療薬リストに記録されている治療薬を特定し、前記医科レセプトの同一診療年月の調剤レセプトを抽出できない場合、前記医科レセプトの診療年月に対して、予め定められた期間に含まれる年月の調剤レセプトにおいて、前記医科レセプトに記録されている医療機関及び被保険者情報が記録された調剤レセプトを検索し、抽出できた場合、前記調剤レセプトに基づいて治療薬を特定し、前記治療薬及び前記治療薬リストに基づいて、前記評価対象者を特定傷病患者として分類する。これにより、レセプトに記載された傷病名だけではなく、治療薬を考慮して、特定傷病の患者を分類することができる。
【0010】
上記患者分類支援システムにおいては、前記制御部が、前記医科レセプトに記載されている治療薬により、前記治療薬リストに記録されている治療薬を特定することが好ましい。これにより、院内で処方された治療薬に基づいて、特定傷病の患者を分類することができる。
【0011】
上記患者分類支援システムにおいては、前記制御部が、前記治療薬及び前記治療薬リストに基づいて、特定傷病を特定し、前記特定傷病が、前記医科レセプトに記録されている場合に、前記医科レセプトの評価対象者を特定傷病患者として分類することが好ましい。これにより、院内で処方された特定の治療薬が複数の傷病に適応する場合にも、特定傷病の患者を特定することができる。
【0012】
上記患者分類支援システムにおいては、調剤レセプトを用いることにより、院外で処方された治療薬に基づいて、特定傷病の患者を分類することができる。
【0013】
上記患者分類支援システムにおいては、前記医科レセプトの同一診療年月の調剤レセプトを抽出できない場合、前記医科レセプトの診療年月に対して、予め定められた期間として、前記医科レセプトの診療年月に隣接する年月の調剤レセプトを検索することが好ましい。
・上記患者分類支援システムにおいては、前記医科レセプトの同一診療年月の調剤レセプトを抽出できない場合、前記医科レセプトの診療年月に対して、予め定められた期間として、処方箋の有効期間に含まれる年月の調剤レセプトを検索することが好ましい。これにより、病院での診療年月と院外での治療薬の処方年月とがずれている場合にも、治療薬を特定し、特定傷病の患者を分類することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、レセプトに基づいて、評価対象者の健康状態を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本実施形態のシステム概略図。
図2】本実施形態において用いるデータの説明図であって、(a)は基本情報記憶部、(b)はレセプト情報記憶部、(c)は関連レセプト情報記憶部、(d)は患者評価情報記憶部に記録されたデータの説明図。
図3】本実施形態の処理手順の説明図。
図4】本実施形態の処理手順の説明図。
図5】本実施形態の処理手順の説明図。
図6】本実施形態の処理手順の説明図であって、(a)は条件2−1処理、(b)は条件2−2処理の説明図。
図7】本実施形態の処理手順の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図1図7を用いて、患者分類支援システム、患者分類支援方法及び患者分類支援プログラムを具体化した一実施形態を説明する。本実施形態では、健康保険が適用される組織の従業者と被扶養者を評価対象者として、診療報酬明細書データ(レセプトデータ)を取得し、これらのデータに基づいて、所定の疾病の患者数を算出する場合を想定する。なお、ここで、「従業者」には、「任意継続者」、「特例退職者」も含まれるものとする。
【0018】
図1に示すように、本実施形態では、担当者端末10に接続された管理サーバ20を用いる。
担当者端末10は、各事業所において健康管理や保健指導を行なう保険者の担当者が用いるコンピュータ端末である。この担当者端末10は、出力部や入力部を備えている。出力部は各種情報を出力するための手段であり、ディスプレイ等により構成される。また、入力部は各種情報を入力するための手段であり、キーボードやポインティングデバイス等により構成される。
【0019】
管理サーバ20は、評価対象者(患者)の分類について支援を行なうためのコンピュータシステムである。管理サーバ20は、制御部21、基本情報記憶部22、レセプト情報記憶部23、関連レセプト情報記憶部24、患者評価情報記憶部25を備えている。
【0020】
制御部21は、CPU、RAM及びROM等のメモリ等を備えた制御手段を有し、患者の分類を支援する処理を実行する。このための患者分類支援プログラムを実行することにより、制御部21は、管理部211、分類部212、突合部213として機能する。
【0021】
管理部211は、担当者端末10からの指示に基づいて、評価対象者の健康状態を出力提供する処理を実行する。
分類部212は、レセプトデータを評価することにより、評価対象者を各特定傷病に分類する処理を実行する処理を実行する。
突合部213は、院外で処方された治療薬を特定するために、医科レセプトと調剤レセプトとを突合することにより、両者を関連付ける処理を実行する。
【0022】
図2(a)に示すように、特定傷病情報記憶部としての基本情報記憶部22には、患者を分類するための特定傷病リスト221、適応病名別治療薬リスト222(治療薬リスト)が登録される。
【0023】
特定傷病リスト221には、特定傷病の傷病名に関するデータが記録されている。本実施形態では、例えば、「疑いでない悪性新生物」、「疑いでない特定傷病」等の病名が記録される。「疑いでない特定傷病(悪性新生物以外)」としては、例えば、「うつ病」、「虚血性心疾患」、「脳血管疾患」等、各種傷病の中で、特に分類を希望する傷病名を用いる。
【0024】
また、適応病名別治療薬リスト222には、適応病名、医薬品コード、医薬品名称、薬効分類コードが記録されている。
適応病名データ領域には、各特定傷病の名称に関するデータが記録されている。本実施形態では、例えば、「糖尿病」、「高血圧」、「脂質異常症」等の傷病名が記録される。
【0025】
医薬品コードデータ領域には、この特定傷病に用いる治療薬を特定するための識別子に関するデータが記録されている。
医薬品名称データ領域には、この治療薬の名称に関するデータが記録されている。
【0026】
薬効分類コードデータ領域には、薬効を分類するための識別子に関するデータが記録されている。
【0027】
図2(b)に示すように、レセプト情報記憶部23には、医療機関(病院や薬局)における評価対象者の診療記録についてのレセプトデータ230が記録される。本実施形態では、レセプト情報記憶部23には、病院から提供される医科レセプトや、薬局から提供される調剤レセプトが記録される。このレセプトデータ230は、各保険者からレセプトデータを取得した場合に記録される。レセプトデータ230は、登録年月日、組織コード、レセプトコード、医療機関、診療年月、被保険者、傷病名、診療内容、点数に関するデータを含んで構成される。
【0028】
登録年月日データ領域には、レセプトデータが登録された年月日に関するデータが記録される。
組織コードデータ領域には、評価対象者(従業者)が属する所属組織を特定するための識別子に関するデータが記録される。本実施形態では、組織コードとして、従業者の所属組織について、上位階層から下位階層までの各階層を特定できる識別子を用いる。例えば、上位階層から、順番に、評価対象者が属する事業所、部門、課等の各階層を特定できる組織コードを用いる。
【0029】
レセプトコードデータ領域には、各レセプトを特定するための識別子に関するデータが記録される。
医療機関データ領域には、このレセプトを発行した医療機関(病院や薬局)を特定するための医療機関情報(医療機関コード等)に関するデータが記録される。
【0030】
診療年月データ領域には、この医療機関において診療(診察や治療薬の処方)が行なわれた年月に関するデータが記録される。なお、調剤レセプトにおいては「調剤年月」となるが、ここでは「診療年月」という名称を用いるものとする。
被保険者データ領域には、被保険者を特定するための被保険者情報(氏名や被保険者コード等)に関するデータが記録される。
【0031】
傷病名データ領域には、医科レセプトにおいて、この評価対象者が医療機関において診療を受けた傷病を特定するための識別子(傷病名コードや傷病名)に関するデータが記録される。
診療内容データ領域には、医療機関において、評価対象者に対して行なわれた診療行為、医薬品、特定器材等を特定するための識別子に関するデータが記録される。
点数データ領域には、この診療内容によって生じた請求点数に関するデータが記録される。この点数に基づいて、医療費を算出することができる。
【0032】
図2(c)に示すように、関連レセプト情報記憶部24には、相互に関連する医科レセプトと調剤レセプトとを特定するための関連レセプト管理データ240が記録される。この関連レセプト管理データ240は、レセプト突合処理が行なわれた場合に記録される。関連レセプト管理データ240は、医科レセプト、調剤レセプトに関するデータを含んで構成される。
【0033】
医科レセプトデータ領域には、医科レセプトを特定するための識別子(レセプトコード)に関するデータが記録される。
調剤レセプトデータ領域には、この医科レセプトに基づいて処方された調剤レセプト(レセプトコード)を特定するための識別子に関するデータが記録される。
【0034】
図2(d)に示すように、患者評価情報記憶部25には、特定疾病の患者を分類した患者評価データ250が記録される。この患者評価データ250は、患者分類支援処理を実行した場合に記録される。患者評価データ250は、年月、組織コード、医科レセプト、特定病名に関するデータを含んで構成される。
【0035】
年月データ領域には、この診療年月に関するデータが記録される。
組織コードデータ領域には、評価対象者(従業者)が属する所属組織を特定するための識別子に関するデータが記録される。
医科レセプトデータ領域には、医科レセプトを特定するための識別子(レセプトコード)に関するデータが記録される。
特定病名データ領域には、各病気の名称に関するデータが記録される。
【0036】
次に、上述したシステムにおいて、患者分類の支援を行なうための方法を説明する。
(レセプトデータの登録)
まず、レセプトデータを登録する場合、担当者端末10を用いて、レセプトデータを管理サーバ20にアップロードする。このレセプトデータには、医療機関の受診者(評価対象者)、診療年月、傷病名及び診療内容に関する情報を含める。この場合、管理サーバ20の制御部21の管理部211は、評価対象者(従業者)の所属組織の組織コードを設定したレセプトデータ230をレセプト情報記憶部23に登録する。
【0037】
(患者分類支援処理)
次に、図3を用いて、傷病名コード、治療薬により、患者を分類する患者分類支援処理の概要を説明する。患者分類支援処理を行なう場合、各事業者の担当者は、担当者端末10を用いて、管理サーバ20にアクセスする。そして、担当者端末10において、評価対象年月、評価対象者(従業者)の所属組織を指定する。この場合、管理サーバ20の制御部21の管理部211は、所属組織(全体、上位階層〜下位階層)において、順次、医科レセプトを特定し、この処理対象の医科レセプトに対して、以下のレセプト分類処理を繰り返す。
【0038】
まず、管理サーバ20の制御部21は、レセプト記載情報についてのリスト照合処理を実行する(ステップS1−1)。具体的には、制御部21の分類部212は、基本情報記憶部22に記録された特定傷病リスト221に記録された傷病名と、医科レセプトに記録された傷病名とを比較する。
【0039】
次に、管理サーバ20の制御部21は、特定傷病に分類可能かどうかについての判定処理を実行する(ステップS1−2)。具体的には、制御部21の分類部212は、医科レセプトに記録された傷病名が、特定傷病リスト221の傷病名データ領域に記録されている場合には、特定傷病に分類可能と判定する。
【0040】
特定傷病に分類可能と判定した場合(ステップS1−2において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、特定傷病の分類処理を実行する(ステップS1−3)。具体的には、制御部21の分類部212は、医科レセプトの診療年月、評価対象者の組織コード、医科レセプトのレセプトコードを記録した患者評価データ250を生成し、患者評価情報記憶部25に登録する。更に、分類部212は、この患者評価データ250の特定病名データ領域に、医科レセプトに記録された傷病名を記録する。
【0041】
一方、医科レセプトの記載に基づいて、特定傷病に分類不可と判定した場合(ステップS1−2において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、治療薬の特定処理を実行する(ステップS1−4)。具体的には、制御部21の分類部212は、院内において医薬品が処方されている場合には医科レセプトの記載を利用し、院外の薬局において処方されている場合には調剤レセプトの記載を利用する。このため、後述するレセプト突合処理を行なう。そして、分類部212は、医科レセプトの記載、調剤レセプトの記載に基づいて、この患者に対して処方された医薬品を特定する。
【0042】
次に、管理サーバ20の制御部21は、治療薬についてのリスト照合処理を実行する(ステップS1−5)。具体的には、制御部21の分類部212は、医科レセプト又は調剤レセプトにより特定した医薬品名と、基本情報記憶部22に記録された適応病名別治療薬リスト222に記録された医薬品名称とを比較する。
【0043】
次に、管理サーバ20の制御部21は、特定傷病に分類可能かどうかについての判定処理を実行する(ステップS1−6)。具体的には、制御部21の分類部212は、医科レセプト又は調剤レセプトにより特定した医薬品名が、適応病名別治療薬リスト222の医薬品名称として記録されている場合には、特定傷病に分類可能と判定する。
【0044】
特定傷病に分類可能と判定した場合(ステップS1−6において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、特定傷病の分類処理を実行する(ステップS1−3)。具体的には、制御部21の分類部212は、適応病名別治療薬リスト222において、医薬品名称に関連付けられた適応病名を用いて、特定傷病の病名を特定する。そして、分類部212は、医科レセプトの診療年月、評価対象者の組織コード、医科レセプトのレセプトコードを記録した患者評価データ250を生成し、患者評価情報記憶部25に登録する。更に、分類部212は、この患者評価データ250の特定病名データ領域に、医薬品名称に関連付けられた適応病名を記録する。
【0045】
一方、治療薬に基づいて、特定傷病に分類不可と判定した場合(ステップS1−6において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、レセプト記載情報及び治療薬に基づいてリスト照合処理を実行する(ステップS1−7)。具体的には、制御部21の分類部212は、治療薬に基づいて特定傷病に分類できなかった医科レセプトの記載情報(傷病名)を特定する。そして、分類部212は、基本情報記憶部22に記録された適応病名別治療薬リスト222に記録された適応病名と、医科レセプトの記載情報とを比較する。
【0046】
次に、管理サーバ20の制御部21は、特定傷病に分類可能かどうかについての判定処理を実行する(ステップS1−8)。具体的には、制御部21の分類部212は、治療薬に基づいて特定傷病に分類できなかった医科レセプトの記載情報に対応する適応病名を特定できた場合には、特定傷病に分類可能と判定する。
【0047】
特定傷病に分類可能と判定した場合(ステップS1−8において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、特定傷病の分類処理を実行する(ステップS1−3)。具体的には、制御部21の分類部212は、医科レセプトの診療年月、評価対象者の組織コード、医科レセプトのレセプトコードを記録した患者評価データ250を生成し、患者評価情報記憶部25に登録する。更に、分類部212は、この患者評価データ250の特定病名データ領域に、医科レセプトの記載情報に対応する傷病名を記録する。
【0048】
一方、特定傷病に分類不可と判定した場合(ステップS1−8において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、その他としての分類処理を実行する(ステップS1−9)。具体的には、制御部21の分類部212は、医科レセプトの診療年月、評価対象者の組織コード、医科レセプトのレセプトコードを記録した患者評価データ250を生成し、患者評価情報記憶部25に登録する。更に、分類部212は、この患者評価データ250の特定病名データ領域に「その他」を記録する。
以上のレセプト分類処理を、評価対象者の属するすべての階層について終了するまで繰り返す。
【0049】
そして、レセプト分類処理を終了した場合、管理サーバ20の制御部21は、結果出力処理を実行する(ステップS1−10)。具体的には、制御部21の管理部211は、患者評価情報記憶部25に記録された組織コード及び特定病名毎に、医科レセプトのレセプトコードを計数して患者数を算出する。そして、管理部211は、組織コード及び特定病名毎に算出した患者数を、担当者端末10に出力する。
【0050】
(レセプト突合処理)
次に、図4を用いて、レセプト突合処理を説明する。ここでは、医療機関及び個人を特定する情報(被保険者情報)及び診療年月を用いて、医科レセプトと調剤レセプトとを突合する。
【0051】
まず、管理サーバ20の制御部21は、医科レセプトに対応する調剤レセプトの検索処理を実行する(ステップS2−1)。具体的には、制御部21の突合部213は、レセプト情報記憶部23において、医科レセプトの診療年月と同一年月が記録された調剤レセプトを特定する。そして、突合部213は、特定した調剤レセプトにおいて、医科レセプトの医療機関情報(医療機関コード等)、被保険者情報(氏名や被保険者コード等)が記録された調剤レセプトを検索する。
【0052】
次に、管理サーバ20の制御部21は、調剤レセプトがあるかどうかについての判定処理を実行する(ステップS2−2)。具体的には、制御部21の突合部213は、医科レセプトと同一年月、医療機関情報、被保険者情報が記録された調剤レセプトを特定できた場合には、調剤レセプトがあると判定する。
【0053】
調剤レセプトがあると判定した場合(ステップS2−2において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、関連付け処理を実行する(ステップS2−3)。具体的には、制御部21の突合部213は、関連レセプト情報記憶部24において、医科レセプトのレセプトコードと、調剤レセプトのレセプトコードとを関連付けて記録する。
【0054】
一方、調剤レセプトがないと判定した場合(ステップS2−2において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、隣接する年月の調剤レセプトの検索処理を実行する(ステップS2−4)。具体的には、制御部21の突合部213は、医科レセプトの診療年月と隣接する年月が記録された調剤レセプトを特定する。そして、突合部213は、特定した調剤レセプトにおいて、医科レセプトの医療機関情報(医療機関コード等)、被保険者情報(氏名や被保険者コード等)が記録された調剤レセプトを検索する。
【0055】
次に、管理サーバ20の制御部21は、調剤レセプトがあるかどうかについての判定処理を実行する(ステップS2−5)。具体的には、制御部21の突合部213は、医科レセプトと隣接する年月、医療機関情報、被保険者情報が記録された調剤レセプトを特定できた場合には、調剤レセプトがあると判定する。
【0056】
調剤レセプトがあると判定した場合(ステップS2−5において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、関連付け処理を実行する(ステップS2−3)。一方、調剤レセプトがないと判定した場合(ステップS2−5において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、レセプト突合処理を終了する。
【0057】
(具体例)
次に、上述したレセプト分類処理の具体例を、図5図7を用いて説明する。ここでは、後述するように、条件1−1、条件2−1〜条件2−3の判定処理を行なう。ここで、各傷病の分類を行なう場合には、管理サーバ20の制御部21は、医科レセプトの診療年月、評価対象者の組織コード、医科レセプトのレセプトコードを記録した患者評価データ250を生成し、患者評価情報記憶部25に登録する。
【0058】
(条件1−1判定処理)
次に、図5を用いて、条件1−1の判定処理を説明する。
まず、管理サーバ20の制御部21は、医科レセプトから傷病名コードの取得処理を実行する(ステップS3−1)。具体的には、制御部21の分類部212は、処理対象の医科レセプトに記録された傷病名コードを取得する。
【0059】
次に、管理サーバ20の制御部21は、傷病名コードにおいて、疑いでない悪性新生物かどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−2)。具体的には、制御部21の分類部212は、医科レセプトにおいて、基本情報記憶部22に記録された特定傷病リスト221に含まれる傷病名コード(ここでは、疑いでない悪性新生物)が記録されているかどうかを確認する。
【0060】
傷病名コードにおいて、疑いでない悪性新生物と判定した場合(ステップS3−2において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、がん患者としての分類処理を実行する(ステップS3−3)。具体的には、制御部21の分類部212は、この医科レセプトについて、がん患者として特定する。そして、分類部212は、この患者評価データ250の特定病名データ領域に「がん」を記録する。
【0061】
一方、傷病名コードにおいて、疑いでない悪性新生物でないと判定した場合(ステップS3−2において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、がん患者としての分類処理(ステップS3−3)をスキップする。
【0062】
次に、管理サーバ20の制御部21は、傷病名コードにおいて、疑いでない特定傷病かどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−4)。具体的には、制御部21の分類部212は、医科レセプトにおいて、基本情報記憶部22に記録された特定傷病リスト221に含まれる傷病名コード(ここでは、悪性新生物以外の特定傷病)が記録されているかどうかを確認する。
【0063】
傷病名コードにおいて、疑いでない特定傷病と判定した場合(ステップS3−4において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、特定傷病患者としての分類処理を実行する(ステップS3−5)。具体的には、制御部21の分類部212は、この患者評価データ250の特定病名データ領域に、特定した傷病名を記録する。
一方、傷病名コードにおいて、疑いでない特定傷病でないと判定した場合(ステップS3−4において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、特定傷病患者としての分類処理(ステップS3−5)をスキップする。
【0064】
次に、管理サーバ20の制御部21は、図4に示すレセプト突合処理を実行する(ステップS3−6)。
次に、管理サーバ20の制御部21は、特定治療薬の処方かどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−7)。具体的には、制御部21の分類部212は、医科レセプト又は調剤レセプトの中に、基本情報記憶部22に記録された適応病名別治療薬リスト222に含まれる医薬品名称が含まれるかどうかを確認する。適応病名別治療薬リスト222に含まれる医薬品名称が記録されている場合には、特定治療薬の処方と判定する。
【0065】
特定治療薬の処方と判定した場合(ステップS3−7において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、基礎疾患分類処理を実行する(ステップS3−8)。具体的には、制御部21の分類部212は、後述する各条件を用いての判定処理を実行する。本実施形態では、条件2−1〜2−3の判定処理を実行する。
【0066】
一方、特定治療薬の処方でないと判定した場合(ステップS3−7において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、その他の疾患分類処理を実行する(ステップS3−9)。具体的には、制御部21の分類部212は、この患者評価データ250の特定病名データ領域に「その他」を記録する。
【0067】
(条件2−1判定処理)
次に、図6(a)を用いて、条件2−1判定処理を説明する。
まず、管理サーバ20の制御部21は、糖尿病治療薬の処方かどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−1)。具体的には、制御部21の分類部212は、基本情報記憶部22の適応病名別治療薬リスト222において、適応病名「糖尿病」に関連付けられた医薬品名称の医薬品コードが医科レセプト又は調剤レセプトに記録されているかどうかを確認する。
【0068】
糖尿病治療薬の処方と判定した場合(ステップS4−1において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、糖尿病患者としての分類処理を実行する(ステップS4−2)。具体的には、制御部21の分類部212は、この患者評価データ250の特定病名データ領域に「糖尿病」を記録する。
【0069】
一方、糖尿病治療薬の処方でないと判定した場合(ステップS4−1において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、糖尿病患者としての分類処理(ステップS4−2)をスキップして、条件2−1判定処理を終了する。
【0070】
(条件2−2判定処理)
次に、図6(b)を用いて、条件2−2判定処理を説明する。
まず、管理サーバ20の制御部21は、脂質異常症治療薬の処方かどうかについての判定処理を実行する(ステップS5−1)。具体的には、制御部21の分類部212は、基本情報記憶部22の適応病名別治療薬リスト222において、適応病名「脂質異常症」に関連付けられた医薬品名称の医薬品コードが医科レセプト又は調剤レセプトに記録されているかどうかを確認する。
【0071】
脂質異常症治療薬の処方と判定した場合(ステップS5−1において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、脂質異常症患者としての分類処理を実行する(ステップS5−2)。具体的には、制御部21の分類部212は、この患者評価データ250の特定病名データ領域に「脂質異常症」を記録する。
【0072】
一方、脂質異常症治療薬の処方でないと判定した場合(ステップS5−1において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、脂質異常症患者としての分類処理(ステップS5−2)をスキップして、条件2−2判定処理を終了する。
【0073】
(条件2−3判定処理)
次に、図7を用いて、条件2−3判定処理を説明する。
まず、管理サーバ20の制御部21は、降圧薬の処方かどうかについての判定処理を実行する(ステップS6−1)。具体的には、制御部21の分類部212は、基本情報記憶部22の適応病名別治療薬リスト222において、降圧薬の医薬品コードが医科レセプト又は調剤レセプトに記録されているかどうかを確認する。
【0074】
降圧薬の処方と判定した場合(ステップS6−1において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、傷病名コードの取得処理を実行する(ステップS6−2)。具体的には、制御部21の分類部212は、医科レセプトに記録された傷病名コードを取得する。なお、降圧薬の処方でないと判定した場合(ステップS6−1において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、条件2−3判定処理を終了する。
【0075】
次に、管理サーバ20の制御部21は、傷病名コードにおいて、疑いでない高血圧症かどうかについての判定処理を実行する(ステップS6−3)。具体的には、制御部21の分類部212は、医科レセプトから取得した傷病名コードが、「疑いでない高血圧症」かどうかを確認する。
【0076】
傷病名コードにおいて、疑いでない高血圧症と判定した場合(ステップS6−3において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、高血圧患者としての分類処理を実行する(ステップS6−4)。具体的には、制御部21の分類部212は、患者評価情報記憶部25において、この患者評価データ250の特定病名データ領域に、「高血圧」を記録する。
【0077】
一方、疑いでない高血圧症でないと判定した場合(ステップS6−3において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、高血圧患者としての分類処理(ステップS6−4)をスキップして、条件2−3判定処理を終了する。
【0078】
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態においては、管理サーバ20の制御部21は、レセプト記載情報についてのリスト照合処理を実行する(ステップS1−1)。特定傷病に分類可能と判定した場合(ステップS1−2において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、特定傷病の分類処理を実行する(ステップS1−3)。これにより、レセプトにおいて傷病が明確な場合には、レセプト記載事項に基づいて、特定傷病の患者を分類することができる。
【0079】
(2)本実施形態においては、医科レセプトの記載に基づいて、特定傷病に分類不可と判定した場合(ステップS1−2において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、治療薬の特定処理を実行する(ステップS1−4)。次に、管理サーバ20の制御部21は、特定傷病に分類可能かどうかについての判定処理を実行する(ステップS1−6)。これにより、レセプト記載事項に基づいて分類できない場合にも、処方された治療薬を考慮して、特定傷病の患者を分類することができる。
【0080】
(3)本実施形態においては、治療薬に基づいて、特定傷病に分類不可と判定した場合(ステップS1−6において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、レセプト記載情報及び治療薬に基づいてリスト照合処理を実行する(ステップS1−7)。これにより、治療薬が複数の傷病に適応する場合にも、レセプト記載事項を考慮して、特定傷病の患者を分類することができる。
【0081】
(4)本実施形態においては、管理サーバ20の制御部21は、結果出力処理を実行する(ステップS1−10)。ここでは、制御部21の管理部211は、組織コード及び特定病名毎に算出した患者数を、担当者端末10に出力する。これにより、組織毎に、特定傷病の患者数を把握し、この患者数に応じた健康指導を行なうことができる。
【0082】
(5)本実施形態のレセプト突合処理においては、医療機関及び個人を特定する情報(被保険者情報)及び診療年月を用いて、医科レセプトと調剤レセプトとを突合する。院外で処方された場合には、医科レセプトの記載によって治療薬を特定できないが、この医科レセプトに関連する調剤レセプトに基づいて治療薬を特定することができる。
【0083】
更に、レセプト突合処理においては、調剤レセプトがないと判定した場合(ステップS2−2において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、隣接する年月の調剤レセプトの検索処理を実行する(ステップS2−4)。これにより、病院での診療時と院外での治療薬の処方時がずれている場合にも、治療薬を特定し、特定傷病の患者を分類することができる。
【0084】
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、複数の階層から構成される組織において、健康の維持、管理を支援する。ここで、組織は一企業に限定されるものではなく、複数の企業を束ねた企業グループや、健康保険組合に属する企業群において、組織を階層化して、健康の維持、管理を支援するようにしてもよい。この場合も、組織コードとして、上位階層(企業グループや健康保険組合等)から、評価対象者(従業者)が属する下位階層までの各階層を特定できるコードを用いる。
【0085】
・上記各実施形態では、レセプト突合処理においては、医療機関及び個人を特定する情報(被保険者情報)及び診療年月を用いて、医科レセプトと調剤レセプトとを突合する。ここで、医科レセプトに記載された診療年月と、調剤レセプトに記載された診療年月の差分に基づいて、レセプトの突合を行なうようにしてもよい。この場合には、差分が所定期間(処方箋の有効期間)内に含まれるレセプトのみを関連づける。
【符号の説明】
【0086】
10…担当者端末、20…管理サーバ、21…制御部、211…管理部、212…分類部、213…突合部、22…基本情報記憶部、23…レセプト情報記憶部、24…関連レセプト情報記憶部、25…患者評価情報記憶部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7