特許第5964368号(P5964368)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5964368
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】配管敷設方法
(51)【国際特許分類】
   F16L 1/00 20060101AFI20160721BHJP
   B62B 3/10 20060101ALN20160721BHJP
【FI】
   F16L1/00 Z
   !B62B3/10 A
【請求項の数】3
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-156433(P2014-156433)
(22)【出願日】2014年7月31日
(65)【公開番号】特開2016-33395(P2016-33395A)
(43)【公開日】2016年3月10日
【審査請求日】2015年3月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100114432
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 寛昭
(74)【代理人】
【識別番号】100138416
【弁理士】
【氏名又は名称】北田 明
(72)【発明者】
【氏名】縣詰 達也
(72)【発明者】
【氏名】藤井 大生
(72)【発明者】
【氏名】山下 彰規
【審査官】 吉村 俊厚
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−142307(JP,A)
【文献】 実開平06−051053(JP,U)
【文献】 実開昭62−080751(JP,U)
【文献】 実開昭54−140458(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 1/00−1/26
B62B 3/10
B62B 5/00
B25J 1/00−21/02
B65G 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
連結板によって一列に連結した複数の台車に跨って一本のフレキシブル配管を載せる工程と、前記一本のフレキシブル配管を載せた複数の台車を設置位置に運搬する工程と、前記一本のフレキシブル配管を載せた状態で複数の台車の前記連結板による連結を解除し、連結が解除された台車のうち、少なくとも1つの台車を水平方向に移動させる工程とを含むようにしたことを特徴とする配管敷設方法。
【請求項2】
前記台車を所定の位置で固定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の配管敷設方法。
【請求項3】
前記フレキシブル配管の支持部を上下動させて、前記フレキシブル配管の高さを調整するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の配管敷設方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管を所望のレイアウトに敷設する配管敷設方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、配管をレイアウトに合わせて敷設する場合、台車を用いる。具体的には、配管の外形形状(直管や曲管)に応じて複数の台車を連結し、連結した台車にクレーン等の重機を用いて配管を搭載し、台車を所定の位置に移動させる。その後、台車を微調整して配管同士を位置合わせし接続している(特許文献1参照)。
【0003】
ところで、非常時に配管を敷設することが要求されることがある。例えば、原子炉設備において、シビアアクシデント事象(地震発生等)の発生に伴って、原子炉冷却系にある冷却水補給手段が破損した場合、原子炉冷却系のバックアップとして、熱交換器を含む移動式代替装置が使用される。この場合、移動式代替装置から原子炉冷却系に冷却水を補給できるように、移動式代替装置と原子炉冷却系との間に配管を敷設するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−129493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記方法は、配管のレイアウトに水平方向の曲がり部分がある場合、迅速に配管を敷設できず、上述の様な非常時の作業に適していない。具体的には、従来の方法は、水平方向の曲がり部分に曲管を配置する必要があるため、曲管の外形形状に対応した台車を連結する必要がある。また、従来の方法は、曲管と他の配管との接続において、直管同士を接続する場合に比して、位置合わせする作業が煩雑である。したがって、従来の方法では、配管のレイアウトに曲がり部分を有する場合、短時間で作業を完了できないことがあり、緊急時の配管作業に適していないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、配管のレイアウトに水平方向の曲がり部分があっても、迅速に配管を敷設できる配管敷設方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る配管敷設方法は、連結板によって一列に連結した複数の台車に跨って一本のフレキシブル配管を載せる工程と、前記一本のフレキシブル配管を載せた複数の台車を設置位置に運搬する工程と、前記一本のフレキシブル配管を載せた状態で複数の台車の前記連結板による連結を解除し、連結が解除された台車のうち、少なくとも1つの台車を水平方向に移動させる工程とを含むようにしたことを特徴とする。
【0008】
かかる構成によれば、一列に連結した台車にフレキシブル配管を載せる工程では、配管の外形形状に合わせて、複数の台車を位置合わせする必要がない。また、台車を運搬する工程においては、複数の台車とともにフレキシブル配管が設置位置に運搬される。複数の台車の連結を解除する工程では、フレキシブル配管を載せた複数の台車の連結を解除することによって、各台車が独立して水平方向に移動可能な状態になる。この状態で、台車を1つずつ水平方向に移動させると、フレキシブル配管が台車の移動に追従して曲がる。これにより、配管には、レイアウトに合わせて曲がり部が形成される。これにより、従来のように、曲管の外形形状に対応した台車の連結、曲管と他の配管とを位置合わせをする必要がない。したがって、配管のレイアウトに水平方向の曲がり部分があっても、迅速に対応できる。このため、作業時間を大幅に短縮できて、緊急時の配管作業にも対応できる。
【0009】
本発明の配管敷設方法の一態様として、台車を所定の位置で固定することが好ましい。
【0010】
かかる構成によれば、台車を所定の位置で固定できるため、フレキシブル配管を所望の位置に設置でき、安定した状態で配管を敷設できる。
【0011】
本発明の配管敷設方法の他態様として、フレキシブル配管の支持部を上下動させて、フレキシブル配管の高さを調整することが好ましい。
【0012】
かかる構成によれば、フレキシブル配管の支持部を上下動させて、フレキシブル配管の高さを調整しているため、フレキシブル配管を所望の接続位置に容易に配置でき、芯出し作業及び接続作業が容易に行える。また、障害物からの回避にも対応できる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、配管のレイアウトに水平方向の曲がり部分があっても、迅速に配管を敷設できる、といった優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本実施形態に係る配管敷設方法に使用される台車を示す正面図であり、直管状のフレキシブル配管を運搬するために連結された状態の台車を示す図である。
図2図2は、図1の連結された状態の台車の側面図である。
図3図3は、図1の連結された状態の台車の平面図である。
図4図4は、図1の台車の連結された状態を示す側面図である。
図5図5は、同実施形態に係る配管敷設方法に使用される台車を示す図であり、フレキシブル配管をアーチ状にして運搬する台車を示す正面図である。
図6図6は、図5の台車の側面図である。
図7図7は、図5の台車の平面図である。
図8図8は、同実施形態に係る配管敷設方法に使用される台車を示す図であり、熱交換器を含む移動式代替装置に接続できるように、フレキシブル配管を曲管状にして運搬する台車を示す正面図である。
図9図9は、図8の台車の側面図である。
図10図10は、図8の台車の平面図である。
図11図11は、同実施形態に係る配管敷設方法に使用される他の台車を示す図であり、熱交換器を含む移動式代替装置に接続できるように、フレキシブル配管を曲管状にして運搬する他の台車を示す正面図である。
図12図12は、図11の台車の側面図である。
図13図13は、図11の台車の平面図である。
図14図14(a),(b)は、直管状のフレキシブル配管を曲げる場合の配管敷設方法を説明した概略図であり、図14(a)は、一列に連結された複数の台車の連結を解除して、台車を水平方向に移動させて、直管状のフレキシブル配管を円弧状に曲げた状態を示す図、図14(b)は、一列に連結された複数の台車の連結を解除して、台車を水平方向に移動させて、直管状のフレキシブル配管を略S字形状に曲げた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の一実施形態に係る配管敷設方法について、図1図14(a),(b)を参照して説明する。なお、本実施形態においては、シビアアクシデント事象(地震発生等)が発生した際に、原子炉冷却系のバックアップとして使用される移動式代替装置であって、熱交換器を含む移動式代替装置と、原子炉冷却系とを接続する配管を敷設する場合を一例に説明する。
【0016】
本実施形態に係る配管敷設方法において複数の台車が使用される。図1図13に示す如く、かかる台車3〜6は、少なくとも支持部30,40,50,60と、フレーム300,401,406,501,512,601,608,609と、車輪31,41,51,61とを備える。本実施形態においては、台車3〜6として、種類の異なる第一〜第四の台車3〜6が用いられる。すなわち、図1図4に示す如く、フレキシブル配管1を支持する支持部30であって、フレキシブル配管1の支持高さが所定の高さに設定された支持部30を有する第一の台車3や、図5図7に示す如く、フレキシブル配管1を支持する第一支持部400であって、フレキシブル配管1の支持高さが所定の高さに設定された第一支持部400と、該第一支持部400を挟んだ両側に配置された二つの第二支持部405,405であって、第一支持部400よりもフレキシブル配管1の支持高さが低位置に設定された二つの第二支持部405,405とを有する第二の台車4、図8〜10に示す如く、水平方向に配置される第一支持部500と、該第一支持部500に対して斜め上方に向かって延出される第二支持部511とを備えた第三の台車5、図11図13に示す如く、水平方向に配置された第一支持部600と、該第一支持部600に対して垂直方向に配置された第二支持部607とを備えた第四の台車6等が用いられる。
【0017】
ここで、第一〜第四の台車3〜6について具体的に説明すると、第一の台車3は、図1図4に示す如く、フレキシブル配管1を真っ直ぐに延びた状態で支持する。また、第一の台車3は、別の第一の台車3にも連結可能であり、第二の台車4〜第四の台車6のいずれにも連結可能である。
【0018】
第一の台車3は、直管状のフレキシブル配管1を支持可能な支持部30と、該支持部30を支持する車輪31とを有する。
【0019】
支持部30は、フレキシブル配管1の両端部にそれぞれ配置された2つの門型フレーム300,300を備える。該門型フレーム300は、フレキシブル配管1を挟んで両側に立設された一対の支持部材301,301と、一対の支持部材301,301の上端間に架設された連結部材302とを有する。
【0020】
フレキシブル配管1の長さ方向に配置された一対の支持部材301,301間には、複数の連結部材303が架設されている。
【0021】
平行する上側の連結部材303,303間には、断面L字形状の支持板304が架設されている。該支持板304には、フレキシブル配管1を吊り下げた状態で支持するU字ボルト305であって、フレキシブル配管1の下側を支持するU字ボルト305の両端部が貫通している。そして、支持板304を貫通したU字ボルト305の端部にはナット306が螺合しており、ナット306を緩めたり、締め付けたりすることで、フレキシブル配管1の高さを調整できるようになっている。
【0022】
車輪31は、両門型フレーム300,300の支持部材301,301の下端にそれぞれ取り付けられ、垂直軸周りに回転可能で、かつ、所定の位置で固定可能に構成されている。この車輪31により、フレキシブル配管1を所望の場所に運搬できるとともに、台車3を所望の位置で固定できる。
【0023】
そして、複数の台車3は、連結板307によって一列に連結されて、定寸のフレキシブル配管1を支持する台車ユニットYが構成される。この台車ユニットYによって、一本のフレキシブル配管1が真っ直ぐ延びた状態で支持されて運搬される。
【0024】
第二の台車4は、図5図7に示す如く、フレキシブル配管1をアーチ状に変形させて支持する。このため、フレキシブル配管1の下側にある障害物を回避する場合に有効である。また、第二の台車4は、第一の台車3,第三の台車5,第四の台車6に連結可能であり、障害物が複数ある場合は、別の第二の台車4を接続することも可能である。
【0025】
第二の台車4は、フレキシブル配管1の中央部1cが両端部1b,1bよりも上方に位置した状態で、フレキシブル配管1を支持する支持部40と、該支持部40を支持する車輪41とを備える。
【0026】
支持部40は、フレキシブル配管1の中央部1cを支持する第一支持部400と、フレキシブル配管1の中央部1cの両側から連続して緩やかに下降傾斜した両側部1b,1bを支持する2つの第二支持部405,405とを備える。
【0027】
第一支持部400は、フレキシブル配管1の中央部1cの両側にそれぞれ配置される2つの第一門型フレーム401,401を備える。該第一門型フレーム401は、両側に立設された一対の第一支持部材402,402と、フレキシブル配管1を挟む両側の第一支持部材402,402間(フレキシブル配管1の中央部1cの下方)に架設された第一連結部材403とを有する。そして、フレキシブル配管1の中央部1cの両側に配置される一対の第一支持部材402,402間は、複数の連結部材404によって連結されている。
【0028】
第二支持部405は、第一支持部400の2つの第一門型フレーム401,401よりも低い2つの第二門型フレーム406,406を有する。そして、2つの第二門型フレーム406,406は、連結部材408によって、2つの第一門型フレーム401,401の第一支持部材402の下部にそれぞれ接続されている。
【0029】
第二門型フレーム406は、フレキシブル配管1を挟む両側に配置された一対の第二支持部材407,407と、両第二支持部材407,407間に架設された断面L字形状の支持板409が架設されている。該支持板409には、フレキシブル配管1の高さを調整するためのU字ボルト410が取り付けられている。該U字ボルト410は、フレキシブル配管1の両端部1b,1bの下側の周面に当接して、フレキシブル配管1の両端部1b,1bを支持する。そして、支持板409を貫通したU字ボルト410の端部には、ナット411が螺合して、U字ボルト410を上下動させてフレキシブル配管1の高さを調整することができる。U字ボルト410によって、フレキシブル配管1の位置を設置面Bの近傍まで下げることができる。
【0030】
第一門型フレーム401の第一支持部材402と第一連結部材404との間、及び第一門型フレーム401の第一支持部材402と第二門型フレーム406の連結部材408との間には、第一門型フレーム401及び第二門型フレーム406の連結を補強する補強板412が配置されている。
【0031】
第一支持部400及び第二支持部405は、アーチ状に敷設された支持部材413であって、フレキシブル配管1の下側部を支持する支持部材413を備える。
【0032】
車輪41は、第一門型フレーム401の第一支持部材401の下端、及び第二門型フレーム406の第二支持部材407の下端に、垂直軸周りに回転可能で、かつ、所定の位置で固定可能に取り付けられている。この車輪41により、フレキシブル配管1を所望の場所に運搬できるとともに、台車4を所望の位置で固定できる。
【0033】
第三の台車5は、図8図10に示す如く、直管状のフレキシブル配管1の一端側10aが水平方向に支持され、他端側10bが斜め上方に向かって緩やかに曲げられて支持される。第三の台車5は、移動式代替装置のコンテナユニットAにおけるフレキシブル配管1の接続位置が低い位置にある場合に使用される。また、第三の台車5は、第一の台車3,第二の台車4に連結可能である。
【0034】
第三の台車5は、フレキシブル配管1を斜め上向きの状態で支持可能な支持部50と、該支持部50を支持する車輪51とを有する。
【0035】
支持部50は、フレキシブル配管1の一側部10aを水平支持する第一支持部500と、斜め上方に曲げられたフレキシブル配管1の他側部10bを斜め上向きの状態で支持する第二支持部511とを備える。
【0036】
第一支持部500は、フレキシブル配管1の一側部10aを支持する複数の第一門型フレーム501を備える。該第一門型フレーム501は、フレキシブル配管1の両側に配置された一対の第一支持部材502,502と、両第一支持部材502,502間に架設された断面L字形状の支持板504とを備える。該支持板504には、フレキシブル配管1の高さ調整するためのU字ボルト505を備える。該U字ボルト505は、フレキシブル配管1の一側部10aの下側の周面に当接して、フレキシブル配管1の一側部10aを支持する。そして、支持板504を貫通したU字ボルト505の端部には、ナット506が螺合して、U字ボルト505を上下動させてフレキシブル配管1の高さ調整することができる。
【0037】
第一門型フレーム501の両第一支持部材502には、フレキシブル配管1の高さを調整するためのアジャスタ507が配置されている。なお、アジャスタ507による高さ調整は、U字ボルト505よりも高い位置への調整が行われる。したがって、配管の接続、芯出しだけではなく、障害物からフレキシブル配管1を回避する場合にも対応できる。また、アジャスタ507は、第一支持部材502に、該第一支持部材502に対して直交方向に取り付けられた支持板508であって、ねじ孔(図示せず)が形成された支持板508と、該支持板508のねじ孔に螺合した雄ねじ509と、雄ねじ509を操作するハンドル510とを備える。そして、雄ねじ509の端部に固定板509aが取り付けられている。
【0038】
第二支持部511は、第一支持部500の複数の第一門型フレーム501よりも背の高い第二門型フレーム512を有する。そして、第二門型フレーム512は、フレキシブル配管1の両側に配置された一対の第二支持部材513,513と、該一対の第二支持部材513,513間に架設された第二連結部材514とを備える。そして、一対の第二支持部材513,513は、連結部材515によって、第一門型フレーム501の両第一支持部材502にそれぞれ接続されている。また、第二連結部材514と梁材517との間には、斜め上方に曲げられたフレキシブル配管1の他側部10bの両側に支持部材516,516が斜めに配置されている。
【0039】
車輪51は、第一門型フレーム501の第一支持部材502の下端、及び第二門型フレーム512の第二支持部材513の下端に、垂直軸周りに回転可能で、かつ、所定の位置で固定可能に取り付けられている。この車輪51により、フレキシブル配管1を所望の場所に運搬できるとともに、第三の台車5を所望の位置で固定できる。
【0040】
第四の台車6は、図11図13に示す如く、直管状のフレキシブル配管1の一端側10aが水平方向に支持され、他端側10bが真上に向かって曲げられて支持される。第四の台車6は、移動式代替装置のコンテナユニットAにおけるフレキシブル配管1の接続位置が高い場合に使用される。また、第四の台車6は、第一の台車3,第二の台車4に連結可能である。
【0041】
第四の台車6は、フレキシブル配管1を真上に向かって曲げた状態で支持可能な支持部60と、該支持部60を支持する車輪61とを有する。
【0042】
支持部60は、フレキシブル配管1の一側部10aを水平支持する第一支持部600と、フレキシブル配管1の他側部10bを真上に向かって曲げた状態で支持する第二支持部607とを備える。
【0043】
第一支持部600は、フレキシブル配管1の一側部10aを支持する第一門型フレーム601を備える。該第一門型フレーム601は、一対の第一支持部材602,602と、両第一支持部材602,602間に架設される断面L字形状の支持板604が架設されている。該支持板604には、フレキシブル配管1の高さを調整するためのU字ボルト605を備える。該U字ボルト605は、フレキシブル配管1の両端部の下側の周面に当接して、フレキシブル配管1の両端部を支持する。そして、支持板604を貫通したU字ボルト605の端部には、ナット606が螺合して、U字ボルト605を上下動させて、フレキシブル配管1の高さを調整することができる。
【0044】
第二支持部607は、第一支持部600の第一門型フレーム601よりも背の高い第二門型フレーム608と、該第二門型フレーム608よりも背の高い第三門型フレーム609とを有する。そして、連結部材610によって、第一門型フレーム601、第二門型フレーム608、第三門型フレーム609が接続されている。連結部材610によって、第二門型フレーム608及び第三門型フレーム609が連結されている。また、第三門型フレーム609には、フレキシブル配管1の他側部10bの接続位置を固定する固定部材(バンド)615が設けられている。
【0045】
第一門型フレーム601、及び第二門型フレーム608には、フレキシブル配管1の高さを調整するためのアジャスタ611が配置されている。なお、アジャスタ611による高さ調整は、U字ボルト605よりも高い位置への調整が行われる。したがって、配管の接続、芯出しだけではなく、障害物から配管を回避する場合にも対応できる。また、アジャスタ611は、第一門型フレーム601の一対の第一支持部材602,602,及び第二門型フレーム608の一対の第一支持部材608a,608aのそれぞれに取り付けられた支持板612であって、ねじ孔(図示せず)が形成された支持板612と、該支持板612のねじ孔に螺合した雄ねじ613と、雄ねじ613を操作するハンドル614とを備える。そして、雄ねじ613の端部に固定板613aが取り付けられている。
【0046】
車輪61は、第一門型フレーム601の一対の第一支持部材602,602の下端、及び第二門型フレーム608の第一支持部材608a,608aの下端のそれぞれに、垂直軸周りに回転可能で、かつ、所定の位置で固定可能に取り付けられている。この車輪61により、フレキシブル配管1を所望の場所に運搬できるとともに、第四の台車6を所望の位置で固定できる。
【0047】
つぎに本実施形態に係る配管敷設方法について説明する。該配管敷設方法は、一列に連結した複数の台車3にフレキシブル配管1を載せる工程と、フレキシブル配管1を載せた複数の台車3を設置位置に運搬する工程と、複数の台車3の連結を解除し、連結が解除された台車3のうち、少なくとも1つの台車3を水平方向に移動させる工程とを含む。
【0048】
まず、台車3にフレキシブル配管1を載せる工程において、一本のフレキシブル配管1の長さに合わせて、少なくとも二つの第一の台車3を一列に連結して台車ユニットYを構成する(図4参照)。この台車ユニットYを、敷設するフレキシブル配管1の数に合わせて用意する。そして、独立したそれぞれの台車ユニットYに定寸のフレキシブル配管1を一本ずつ載せて支持させる。
【0049】
レイアウトに直線部がある場合は、各台車ユニットYの台車3とともに、フレキシブル配管1を真っ直ぐに延びた状態で設置位置に運搬する。その後、各台車ユニットYを一列に並べて、各台車ユニットYの台車3を上流側又は下流側から順に連結して設置位置に固定する。その後、各台車ユニットYのフレキシブル配管1を接続する。これにより、レイアウトに合わせて直線部が形成される。
【0050】
レイアウトに曲がり部がある場合は、長さが変わるので、曲がり部に合わせて台車3を配置する位置を決める。この位置に台車ユニットYを運搬して、複数の台車3の連結を解除する。つぎに、独立した各台車3を水平方向に移動して、決定した位置に、各台車3を1つずつ水平方向に移動させる。これにより、フレキシブル配管1が台車3の移動に追従して曲がる。つぎに、各台車3を上流側又は下流側から順に連結して設置位置に固定した後、フレキシブル配管1を接続する。これにより、レイアウトに合わせて曲がり部が形成される。
【0051】
例えば、図14(a)に示す如く、直線状のフレキシブル配管1を円弧状に曲げる場合、一列に連結された複数の台車3の中から、例えば、3つの台車3の連結を解除する。そして、連結を解除した3つの台車3のうち、曲げる起点となる台車3から後続の台車3を順にレイアウトに合わせて水平方向に移動させる。その後、各台車3を再度連結して設置位置に固定する。
【0052】
また、図14(b)に示す如く、直線状のフレキシブル配管1を略S字形状に曲げる場合、一列に連結された複数の台車3の中から、例えば、4つの台車3の連結を解除する。そして、連結を解除した4つの台車3のうち、曲げる起点となる台車3を少し斜めに移動させるとともに、後続の台車3を大きく斜めに移動させ、最後尾の台車3をフレキシブル配管1の直線部分に対して平行するように移動させる。その後、各台車3を再度連結して設置位置に固定する。
【0053】
このように、本実施形態に係る配管敷設方法によれば、配管のレイアウトに水平方向の曲がり部分があっても、連結を解除した台車3を水平方向に移動させるだけで迅速に配管を敷設できる。このため、従来のように、曲管の位置合わせが必要なく、その分の工程数が少なくなり、作業時間を大幅に短縮することができる。
【0054】
なお、本発明に係る配管敷設方法は、前記実施形態に限定することなく種々変更することができる。
【0055】
例えば、前記実施形態の場合、レイアウトにおいて、フレキシブル配管1をアーチ状(垂直方向)に曲げることがなく、水平方向に曲げるだけであれば、第一の台車3だけで対応できる。
【0056】
また、前記実施形態の場合、第一の台車3においては、フレキシブル配管1の高さ調整をU字ボルト305で行うようにしたが、アジャスタで調整する構成を付加してもよい。
【0057】
また、前記実施形態の場合、配管として、フレキシブル配管を例にとって説明したが、自在継ぎ手によって接続された屈曲可能な配管であってもよい。
【0058】
また、前記実施形態の場合、非常時の原子炉設備における配管敷設方法について説明したが、これに限定されるものではなく、電気施設や水道施設に配管を敷設する場合にも適用できる。
【0059】
また、前記実施形態の場合、第一の台車3を水平方向に移動させて、配管1を円弧状や、略S字形状に曲げるようにしたが、略円形状、アーチ状に曲げることもできる。
【符号の説明】
【0060】
1…フレキシブル配管、3〜6…台車、30,40,50,60…支持部、31,41,51,61…車輪
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