【文献】
MediaTek,Scheduling mechanism for carrier aggregation,3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #69bis R2-102109,2010年 4月 2日,pp.1-3
【文献】
3GPP TS 36.321 V9.2.0,2010年 3月,pp.26-27,31-32,35-36,38-39
【文献】
ZTE,Parallel transmission of two types PHR,3GPP TSG RAN WG2 #70bis R2-103725,2010年 6月22日,pp.1-5
【文献】
LG Electronics Inc.,PHR format for CA,3GPP TSG-RAN2 Meeting #71 R2-104353,2010年 8月17日,pp.1-3
【文献】
Potevio,PHR MAC format for Carrier Aggregation,3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #71 R2-104295,2010年 8月16日,pp.1-3
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
無線通信システムにおいてユーザ機器(UE)により残余電力(PH:Power Headroom)情報を送信する方法であって、前記UEに対してプライマリセル及び少なくとも一つのセカンダリセルが構成されており、
前記方法は、
MACサブヘッダー内に一つのLCID(logical channel identifier)フィールドを構成することであって、前記一つのLCIDフィールドは、搬送波組み合わせのためのPH MAC(Medium Access Control) CE(Control Element)の存在を示す、ことと、
前記PH MAC CE及び前記MACサブヘッダーを含むMAC PDU(Protocol Data Unit)を送信することと
を含み、
前記PH MAC CEは、前記プライマリセル及び少なくとも一つのセカンダリセルの両方に対するPH情報を含む、方法。
ユーザ機器(UE)であって、前記UEに対してプライマリセル及び少なくとも一つのセカンダリセルが構成されており、前記UEは、無線通信システムにおいて残余電力(PH:Power Headroom)情報を送信し、
前記UEは、
MACサブヘッダー内に一つのLCID(logical channel identifier)フィールドを構成するプロセッサであって、前記一つのLCIDフィールドは、搬送波組み合わせのためのPH MAC(Medium Access Control) CE(Control Element)の存在を示す、プロセッサと、
前記PH MAC CE及び前記MACサブヘッダーを含むMAC PDU(Protocol Data Unit)を送信する伝送モジュールと
を備え、
前記PH MAC CEは、前記プライマリセル及び少なくとも一つのセカンダリセルの両方に対するPH情報を含む、ユーザ機器(UE)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したような議論に基づき、以下では、無線通信システムにおいて端末が残余電力情報を送信する方法及びそのための装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様である、無線通信システムにおいて少なくとも一つのサービングセルが設定された端末が残余電力情報を送信する方法は、前記残余電力情報を生成すること、及び前記残余電力情報を基地局に送信することを含むことができる。
【0010】
ここで、前記残余電力情報は、複数の指示子を含む第1のフィールド、及び残余電力レベルを示す少なくとも一つの第2のフィールドを含み、前記複数の指示子のそれぞれは、前記少なくとも一つのサービングセルのそれぞれに対する前記少なくとも一つの第2のフィールドの存在有無を示すことができる。
【0011】
好適には、前記複数の指示子のそれぞれは0または1に設定され、1に設定された指示子は、対応するサービングセルに対する第2のフィールドが存在することを示し、0に設定された指示子は、対応するサービングセルに対する第2のフィールドが存在しないことを示すことができる。
【0012】
また、前記少なくとも一つの第2のフィールドは、前記少なくとも一つのサービングセルのうち、活性化(activation)されたサービングセルに対するものでよい。
【0013】
前記少なくとも一つのサービングセルのいずれか一つに対応する第2のフィールドの生成がトリガーされる場合に、前記少なくとも一つの第2のフィールドは、前記少なくとも一つのサービングセル全体に対するものでよい。
【0014】
前記残余電力情報は、前記少なくとも一つのサービングセルのいずれか一つを通じて送信されるとよい。
【0015】
そして、前記第1のフィールドはビットマップ(Bitmap)形態のフィールドであり、前記少なくとも一つの第2のフィールドの存在有無によらずに前記残余電力情報に含まれるとよい。
【0016】
また、前記残余電力情報は、MAC(Medium Access Control)CE(Control Element)に含まれるとよい。
【0017】
ここで、前記MAC CEは、前記残余電力情報の存在を示すための論理チャネル識別子(LCID:Logical Channel ID)をさらに含むことができる。
【0018】
また、前記少なくとも一つの第2のフィールドは、前記少なくとも一つのサービングセルのそれぞれのセルインデックス順に構成されるとよい。
【0019】
一方、本発明の他の態様である、無線通信システムにおいて残余電力情報を送信するために少なくとも一つのサービングセルが設定された端末は、前記残余電力情報を生成するプロセッサ、及び前記残余電力情報を基地局に送信する伝送モジュールを備えることができる。
【0020】
ここで、前記残余電力情報は、複数の指示子を含む第1のフィールド、及び残余電力レベルを示す少なくとも一つの第2のフィールドを含み、前記複数の指示子のそれぞれは、前記少なくとも一つのサービングセルのそれぞれに対する前記少なくとも一つの第2のフィールドの存在有無を示すことができる。
【0021】
好適には、前記複数の指示子のそれぞれは0または1に設定され、1に設定された指示子は、対応するサービングセルに対する第2のフィールドが存在することを示し、0に設定された指示子は、対応するサービングセルに対する第2のフィールドが存在しないことを示すことができる。
【0022】
また、前記少なくとも一つの第2のフィールドは、前記少なくとも一つのサービングセルのうち、活性化(activation)されたサービングセルに対するものでよい。
【0023】
前記少なくとも一つのサービングセルのいずれか一つに対応する第2のフィールドの生成がトリガーされる場合に、前記少なくとも一つの第2のフィールドは、前記少なくとも一つのサービングセル全体に対するものでよい。
【0024】
前記残余電力情報は、前記少なくとも一つのサービングセルのいずれか一つを通じて送信されるとよい。
【0025】
そして、前記第1のフィールドは、ビットマップ(Bitmap)形態のフィールドであり、前記少なくとも一つの第2のフィールドの存在有無によらずに前記残余電力情報に含まれるとよい。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
無線通信システムにおいて少なくとも一つのサービングセルが設定された端末が、残余電力(PH:Power Headroom)情報を送信する方法であって、
前記残余電力情報を生成することと、
前記残余電力情報を基地局に送信することと、を含み、
前記残余電力情報は、複数の指示子を含む第1のフィールド、及び残余電力レベルを示す少なくとも一つの第2のフィールドを含み、
前記複数の指示子のそれぞれは、前記少なくとも一つのサービングセルのそれぞれに対する前記少なくとも一つの第2のフィールドの存在有無を示すことを特徴とする、残余電力情報送信方法。
(項目2)
前記複数の指示子のそれぞれは、0または1に設定され、
1に設定された指示子は、対応するサービングセルに対する第2のフィールドが存在することを示し、0に設定された指示子は、対応するサービングセルに対する第2のフィールドが存在しないことを示すことを特徴とする、請求項1に記載の残余電力情報送信方法。
(項目3)
前記少なくとも一つの第2のフィールドは、前記少なくとも一つのサービングセルのうち、活性化(activation)されたサービングセルに対するものであることを特徴とする、請求項1に記載の残余電力情報送信方法。
(項目4)
前記少なくとも一つのサービングセルのいずれか一つに対応する第2のフィールドの生成がトリガーされる場合に、前記少なくとも一つの第2のフィールドは、前記少なくとも一つのサービングセル全体に対するものであることを特徴とする、請求項1に記載の残余電力情報送信方法。
(項目5)
前記残余電力情報は、前記少なくとも一つのサービングセルのいずれか一つを通じて送信されることを特徴とする、請求項1に記載の残余電力情報送信方法。
(項目6)
前記第1のフィールドは、ビットマップ(Bitmap)形態のフィールドであり、前記少なくとも一つの第2のフィールドの存在有無によらずに前記残余電力情報に含まれることを特徴とする、請求項1に記載の残余電力情報送信方法。
(項目7)
前記残余電力情報は、MAC(Medium Access Control) CE(Control Element)に含まれて送信されることを特徴とする、請求項1に記載の残余電力情報送信方法。
(項目8)
前記MAC CEは、前記残余電力情報の存在を示す論理チャネル識別子(LCID:Logical Channel ID)をさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載の残余電力情報送信方法。
(項目9)
前記少なくとも一つの第2のフィールドは、前記少なくとも一つのサービングセルのそれぞれのセルインデックス順に構成されることを特徴とする、請求項1に記載の残余電力情報送信方法。
(項目10)
無線通信システムにおいて残余電力情報を送信するために少なくとも一つのサービングセルが設定された端末であって、
前記残余電力情報を生成するプロセッサと、
前記残余電力情報を基地局に送信する伝送モジュールと、を備え、
前記残余電力情報は、複数の指示子を含む第1のフィールド、及び残余電力レベルを示す少なくとも一つの第2のフィールドを含み、
前記複数の指示子のそれぞれは、前記少なくとも一つのサービングセルのそれぞれに対する前記少なくとも一つの第2のフィールドの存在有無を示すことを特徴とする、端末。
(項目11)
前記複数の指示子のそれぞれは、0または1に設定され、
1に設定された指示子は、対応するサービングセルに対する第2のフィールドが存在することを示し、0に設定された指示子は、対応するサービングセルに対する第2のフィールドが存在しないことを示すことを特徴とする、請求項10に記載の端末。
(項目12)
前記少なくとも一つの第2のフィールドは、前記少なくとも一つのサービングセルのうち、活性化(activation)されたサービングセルに対するものであることを特徴とする、請求項10に記載の端末。
(項目13)
前記少なくとも一つのサービングセルのいずれか一つに対応する第2のフィールドの生成がトリガーされる場合に、前記少なくとも一つの第2のフィールドは、前記少なくとも一つのサービングセル全体に対するものであることを特徴とする、請求項10に記載の端末。
(項目14)
前記残余電力情報は、前記少なくとも一つのサービングセルのいずれか一つを通じて送信されることを特徴とする、請求項10に記載の端末。
(項目15)
前記第1のフィールドはビットマップ(Bitmap)形態のフィールドであり、前記少なくとも一つの第2のフィールドの存在有無によらずに前記残余電力情報に含まれることを特徴とする、請求項10に記載の端末。
【発明の効果】
【0026】
本発明の実施例によれば、端末は效果的に残余電力情報を基地局に伝送することができる。
【0027】
本発明から得られる効果は、以上に言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明確に理解されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下に添付の図面を参照して説明された本発明の実施例から、本発明の構成、作用及び別の特徴が容易に理解されるだろう。以下に説明される実施例は、本発明の技術的特徴が3GPPシステムに適用された例である。
【0030】
本明細書は、LTEシステム及びLTE−Aシステムを用いて本発明の実施例を説明するが、これは例示に過ぎず、本発明の実施例は、上記の定義に該当するいかなる通信システムにも適用可能である。また、本明細書は、FDD方式を基準に本発明の実施例について説明するが、これは例示であり、本発明の実施例はH−FDD方式またはTDD方式にも容易に変形して適用することができる。
【0031】
図2は、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)のネットワーク構造を概念的に示す図である。特に、E−UTRANシステムは、既存のUTRANシステムから進展したシステムである。E−UTRANは、セル(eNB)で構成され、セル同士はX2インターフェースを介して接続する。セルは無線インターフェースを介して端末に接続し、S1インターフェースを介してEPC(Evolved Packet Core)に接続する。
【0032】
EPCには、MME(Mobility Management Entity)、S−GW(Serving−Gateway)及びPDN−GW(Packet Data Network−Gateway)で構成される。MMEは端末の接続情報や端末の能力に関する情報を有しており、このような情報は端末の移動性管理に主に用いられる。S−GWは、E−UTRANを終端点として有するゲートウェイであり、PDN−GWは、PDN(Packet Data Network)を終端点として有するゲートウェイである。
【0033】
図3は、3GPP無線接続ネットワーク規格に基づく端末とE−UTRAN間の無線インターフェースプロトコル(Radio InterfaceProtocol)の制御プレーン(Control Plane)及びユーザープレーン(User Plane)構造を示す図である。制御プレーンは、端末(User Equipment;UE)及びネットワークが呼を管理するために用いる制御メッセージが伝送される通路を意味する。ユーザープレーンは、アプリケーション層で生成されたデータ、例えば、音声データまたはインターネットパケットデータなどが伝送される通路を意味する。
【0034】
第1の層である物理層は、物理チャネル(Physical Channel)を用いて上位層に情報伝送サービス(Information Transfer Service)を提供する。物理層は、上位にある媒体接続制御(Medium Access Control)層とは伝送チャネル(Transport Channel)を通じて接続している。該伝送チャネルを通じて媒体接続制御層と物理層との間にデータが移動する。送信側及び受信側の物理層の間には物理チャネルを通じてデータが移動する。この物理チャネルは時間と周波数を無線リソースとして活用する。具体的に、物理チャネルは、下りリンクにおいてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式で変調され、上りリンクにおいてSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式で変調される。
【0035】
第2の層の媒体接続制御(Medium Access Control;MAC)層は、論理チャネル(Logical Channel)を通じて、上位層である無線リンク制御(Radio Link Control;RLC)層にサービスを提供する。第2の層のRLC層は信頼性あるデータ伝送を支援する。RLC層の機能を、MAC内部の機能ブロックとして具現することもできる。第2の層のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層は、帯域幅の狭い無線インターフェースにおいてIPv4やIPv6のようなIPパケットを效率的に伝送するために不要な制御情報を減らすヘッダー圧縮(Header Compression)機能を果たす。
【0036】
第3の層の最下部に位置する無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)層は、制御プレーンにのみ定義される。RRC層は、無線ベアラ(Radio Bearer;RB)の設定(Configuration)、再設定(Re−configuration)及び解除(Release)に関連して、論理チャネル、伝送チャネル及び物理チャネルの制御を担当する。RBは、端末とネットワーク間のデータ伝達のために第2の層により提供されるサービスを意味する。そのために、端末及びネットワークのRRC層は互いにRRCメッセージを交換する。
【0037】
基地局(eNB)を構成する一つのセルは、1.25、2.5、5、10、15、20MHzなどの帯域幅のいずれか一つに設定され、複数の端末に下りまたは上り伝送サービスを提供する。各セルはそれぞれ異なる帯域幅を提供するように設定することができる。
【0038】
ネットワークにおいて端末にデータを伝送する下り伝送チャネルは、システム情報を伝送するBCH(Broadcast Channel)、ページングメッセージを伝送するPCH(Paging Channel)、ユーザートラフィックや制御メッセージを伝送する下りSCH(Shared Channel)などがある。下りマルチキャストまたは放送サービスのトラフィックまたは制御メッセージは、下りSCHを通じて伝送されてもよく、別の下りMCH(Multicast Channel)を通じて伝送されてもよい。
【0039】
一方、端末からネットワークにデータを伝送する上り伝送チャネルには、初期制御メッセージを伝送するRACH(Random Access Channel)、ユーザートラフィックや制御メッセージを伝送する上りSCH(Shared Channel)がある。伝送チャネルの上位にあり、伝送チャネルにマッピングされる論理チャネル(Logical Channel)には、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
【0040】
図4は、3GPPシステムに用いられる物理チャネル及びこれらのチャネルを用いた一般的な信号伝送方法を説明するための図である。
【0041】
端末は、電源が入ったり新しくセルに進入したりした場合に、基地局と同期を合わせる等の初期セル探索(Initial cell search)作業を行う(S401)。そのために、端末は、基地局から主同期チャネル(Primary Synchronization Channel;P−SCH)及び副同期チャネル(Secondary Synchronization Channel;S−SCH)を受信して基地局と同期を合わせ、セルIDなどの情報を獲得することができる。その後、端末は基地局から物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel)を受信してセル内の放送情報を獲得することができる。一方、端末は、初期セル探索段階で、下り参照信号(Downlink Reference Signal;DLRS)を受信して下りチャネル状態を確認することができる。
【0042】
初期セル探索を終えた端末は、物理下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDCCH)、及び該PDCCHに乗せられた情報に基づいて物理下り共有チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDSCH)を受信することによって、より具体的なシステム情報を獲得することができる(S402)。
【0043】
一方、基地局に初めて接続したり信号伝送のための無線リソースがない場合に、端末は、基地局に対してランダムアクセス手順(Random Access Procedure;RACH)を行うことができる(段階S403乃至段階S406)。そのために、端末は、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel;PRACH)を通じて、特定シーケンスをプリアンブルとして伝送し(S403)、PDCCH及び対応するPDSCHを通じてプリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S404)。競合ベースのRACHについては、衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)をさらに行うことができる。
【0044】
上述したような手順を行った端末は、続いて、一般的な上り/下り信号伝送手順として、PDCCH/PDSCH受信(S407)及び物理上り共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)/物理上り制御チャネル(Physical Uplink Control Channel;PUCCH)伝送(S408)を行うことができる。特に、端末は、PDCCHを通じて下り制御情報(Downlink Control Information;DCI)を受信する。ここで、DCIは、端末へのリソース割当情報のような制御情報を含み、その使用目的によって異なるフォーマットを有する。
【0045】
一方、端末が上りリンクを通じて基地局に伝送する、または端末が基地局から受信する制御情報は、下り/上りACK/NACK信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Index)、RI(Rank Indicator)などを含む。3GPP LTEシステムでは、端末は、上記のCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/またはPUCCHを通じて伝送することができる。
【0046】
図5は、LTEシステムで用いられる無線フレームの構造を例示する図である。
【0047】
図5を参照すると、無線フレーム(radio frame)は、10ms(327200×T
s)の長さを有し、10個の均等サイズのサブフレーム(subframe)で構成されている。それぞれのサブフレームは、1msの長さを有し、2個のスロット(slot)で構成されている。それぞれのスロットは、0.5ms(15360×T
s)の長さを有する。ここで、T
sはサンプリング時間を表し、T
s=1/(15kHz×2048)=3.2552×10
−8(約33ns)で表示される。スロットは、時間領域で複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域で複数のリソースブロック(Resource Block;RB)を含む。LTEシステムにおいて、1リソースブロックは12個の副搬送波×7(6)個のOFDMシンボルを含む。データが伝送される単位時間であるTTI(Transmission Time Interval)は、一つ以上のサブフレーム単位に定めることができる。上述した無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数またはサブフレームに含まれるスロットの数、スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、様々に変更することもできる。
【0048】
以下、端末のRRC状態及びRRC接続方法について説明する。RRC状態とは、端末のRRCがE−UTRANのRRCと論理的接続(logical connection)しているか否かを指し、接続している場合をRRC接続状態(RRC_CONNECTED)、接続していない場合をRRC休止状態(RRC_IDLE)と呼ぶ。
【0049】
E−UTRANは、RRC接続状態の端末の存在をセル単位で把握できるため、端末を效果的に制御することができる。一方、E−UTRANはRRC休止状態の端末をセル単位で把握できず、セルよりも大きい地域単位であるTA単位でCNが管理する。すなわち、RRC休止状態の端末がセルから音声やデータのようなサービスを受けるためには、RRC接続状態に状態遷移しなければならない。
【0050】
特に、ユーザーが端末の電源を初めて入れた時に、端末はまず、適切なセルを探索した後、該当のセルでRRC休止状態に留まる。RRC休止状態に留まっていた端末は、RRC接続をする必要がある場合に始めて、E−UTRANのRRCとRRC接続確立(RRC connection establishment)過程を行って、RRC接続状態に遷移する。ここで、RRC接続をする必要がある場合としては、ユーザーが通話を試みたりして上りデータ伝送が必要になった場合や、E−UTRANからページングメッセージを受信し、それに対する応答メッセージを伝送しなければならない場合などを挙げることができる。
【0051】
図6は、搬送波組み合わせ(carrier aggregation)を説明する概念図である。搬送波組み合わせとは、無線通信システムにおいてより広い周波数帯域を用いるために、端末が、上りリソース(または、コンポーネント搬送波)及び/または下りリソース(または、コンポーネント搬送波)で構成された周波数ブロックまたは(論理的意味の)セルを複数個用いて一つの大きな論理周波数帯域として用いる方法を意味する。以下では、説明の便宜のために、サービングセル(Serving cell)という用語に統一するものとする。
【0052】
図6を参照すると、全体システム帯域(System Bandwidth;System BW)は論理帯域であり、最大100MHzの帯域幅を有する。全体システム帯域は、5個のサービングセルを含み、それぞれのサービングセルは、最大20MHzの帯域幅を有する。サービングセルは、物理的に連続した一つ以上の連続した副搬送波を含む。
図6では、それぞれのサービングセルがいずれも同一の帯域幅を有するとしたが、これは例示に過ぎず、それぞれのサービングセルは異なる帯域幅を有することもできる。また、ここでは、それぞれのサービングセルが周波数領域において互いに隣接しているとしたが、同図は論理的な概念から示したもので、それぞれのサービングセルは物理的に互いに隣接していても、離れていてもよい。
【0053】
中心周波数(Center frequency)は、それぞれのサービングセルに対して異なるように用いてもよく、物理的に隣接したサービングセルに対して共通の一つの中心周波数を用いてもよい。例えば、
図6で、全てのサービングセルが物理的に隣接しているとすれば、中心周波数Aを用いることができる。また、それぞれのサービングセルが物理的に隣接していないとすれば、それぞれのサービングセルに対して個別に中心周波数A、中心周波数Bなどを用いることができる。
【0054】
本明細書で、サービングセルは、レガシーシステムのシステム帯域に該当するものでよい。サービングセルをレガシーシステムを基準に定義することによって、進展した端末とレガシー端末とが共存する無線通信環境において、下位互換性(backward compatibility)の提供及びシステム設計をしやすくすることができる。例えば、LTE−Aシステムが搬送波組み合わせを支援する場合に、それぞれのサービングセルはLTEシステムのシステム帯域に該当しうる。この場合、サービングセルは、1.25、2.5、5、10または20MHz帯域幅のいずれか一つを有することができる。
【0055】
搬送波組み合わせにより全体システム帯域を拡張した場合に、各端末との通信に用いられる周波数帯域は、サービングセル単位に定義される。端末Aは、全体システム帯域である100MHzを用いることができ、5個のサービングセルを全部用いて通信を行う。端末B
1〜B
5は20MHz帯域幅のみを用いることができ、一つのサービングセルを用いて通信を行う。端末C
1及びC
2は40MHz帯域幅を用いることができ、それぞれ2つのサービングセルを用いて通信を行う。この2つのサービングセルは論理/物理的に隣接していても、隣接していなくてもよい。端末C
1は、隣接していない2つのサービングセルを用いる場合を示しており、端末C
2は、隣接している2つのサービングセルを用いる場合を示している。
【0056】
LTE−Aシステムでは、全ての制御シグナリングが伝送されるサービングセルを、他のサービングセルと区別してプライマリ(primary)サービングセルと呼ぶ概念を提案している。各端末ごとに、上りプライマリサービングセルと下りプライマリサービングセルが構成され、このように上り制御情報伝送に用いられる上りプライマリサービングセルと下り制御情報伝送に用いられる下りプライマリサービングセルとの組み合わせを、プライマリセルまたはPCellと呼ぶことができる。このようなプライマリセルまたはPCell以外の、端末に構成されたセルは、セカンダリセル(Secondary Cell)またはSCellと呼ぶことができる。
【0057】
一方、端末が基地局にデータを送信する際には送信電力を適切に調節しなければならない。端末の送信電力が低すぎると、基地局は、端末が伝送したデータを受信できない可能性が高くなる。また、端末の送信電力が高すぎると、基地局は、当該端末のデータを受信することはできるが、当該端末以外の他の端末が伝送したデータは受信し難くなる。
【0058】
そのため、LTEシステム全体のデータ送受信の性能劣化を防止するために、基地局は端末の送信電力を最適化する必要がある。
【0059】
基地局が端末の送信電力を調節するためには、端末から送信電力制御のための情報を獲得しなければならない。そのために用いられるのが端末の残余電力報告(Power Headroom Report、PHR)である。ここで、残余電力とは、端末が現在送信する電力の他にさらに使用できる電力のことを意味する。言い換えると、残余電力とは、端末機が最大限に送信できる電力と現在送信している電力との差分を意味する。
【0060】
基地局は端末から残余電力に関する報告を受信すると、受信した残余電力情報に基づいて、端末の次の上り伝送に使用する送信電力を決定する。
【0061】
このように決定された送信電力は、リソースブロック(Resource Block)のサイズ及びMCS(Modulation and Coding Scheme)で示され、端末に次の伝送周期の上りリンクグラント(UL Grant)を割り当てる時に伝達される。
【0062】
この場合、端末があまりにも頻繁に残余電力報告を伝送すると、それ自体が無線リソースの浪費につながり、性能の劣化を誘発することがある。そのため、端末は、既に設定された条件を満たす場合にのみ残余電力報告を構成するとよい。これを、以下ではPHRトリガー(trigger)条件と称する。
【0063】
PHRトリガー条件には、次のようなものがある。まず、残余電力報告を基地局に伝送した後、経路損失(path loss)が、既に設定された範囲を超える場合を条件にすることができる。次に、残余電力情報に関するパラメータが設定または再設定された場合または既に設定された残余電力情報タイマーが満了した場合などを条件にすることができる。ただし、これらの条件は単なる例示に過ぎないもので、PHRトリガー条件は、特に限定されず、様々な条件に設定することができる。
【0064】
既に設定された条件を満たす場合に、端末の残余電力報告の構成がトリガー(trigger)され、端末は、TTIに新しく受信した上りリンクグラント(UL Grant)がある場合に、次の過程を通じて残余電力報告の伝送を行う。
【0065】
すなわち、端末は、物理層(Physical layer)から、残余電力情報レベル値が伝達され、該残余電力情報レベル値に基づいてPHR MAC CE(Control Element)を生成して伝送する。その後、端末は、既に設定された残余電力情報タイマーを再始動することができる。
【0066】
前述したように、端末は残余電力情報伝送時にPHR MAC CEの形態で伝送するが、これについて図面を参照してより詳細に説明する。
【0067】
図7は、LTEシステムで定義された残余電力情報の構造を例示する図である。
【0068】
図7での残余電力情報は、未使用ビット(Reserved bit)とPHフィールドとで構成される。Rで表示された部分が未使用ビットであり、実際残余電力値はPHフィールドで報告される。現在、LTEシステムではPHフィールドに6ビットが用いられて、総64個の残余電力情報レベル値を示すことができる。
【0069】
端末がPHR MAC CEを通じて残余電力情報を伝送するために、上り共有チャネル(UL−SCH)ではPHR MAC CEのための論理チャネル識別子(LCID:Logical Channel ID)値が割り当てられる(例えば、LCIDとして11010のID値が割り当てられる)。これを、
図8を参照してより詳細に説明する。
【0070】
図8は、LTEシステムで定義されたMACサブヘッダー(subheader)の構造を例示する図である。
【0071】
特に、
図8AにはR/R/E/LCIDタイプのサブヘッダーの構造を例示する。
【0072】
図8Aを参照すると、Rは未使用ビット(Reserved bit)で、0に設定される。また、Eは拡張フィールド(Extension field)で、MACヘッダーに追加フィールドが存在するか否かを指示するフラグビットを含む。すなわち、Eが1に設定された場合に、R/R/E/LCIDタイプの他のサブヘッダーが存在する旨を示す。
【0073】
最後に、LCIDは、論理チャネル識別子フィールドで、対応する論理チャネルまたはMAC CEが存在するか否かを示す。例えば、既存LTEシステムではLCIDが11010に設定された場合に、PHRを含むMAC CEが存在する旨を示す。
【0074】
そのため、LCIDを通じて、残余電力情報を含むMAC CEが存在する旨をあらかじめ指示できる効果が保障される。
【0075】
これに基づき、
図8Bに示すように、MACヘッダー、MAC CE、MAC SDU及び埋め草(Padding)ビットなどを含むPDUを伝送することができる。
【0076】
一方、LTE−Aシステムで搬送波組み合わせ(carrier aggregation)技術を導入しながら、残余電力報告(PHR)にも変化が必要になった。
【0077】
既存のLTEシステムのPHRは、一つのセルに対する残余電力を報告したが、搬送波組み合わせ(carrier aggregation)技術を導入することから複数個のサービングセルが用いられ、複数個のサービングセルに対する残余電力を報告しなければならなくなった。
【0078】
そのため、搬送波組み合わせ(carrier aggregation)技術のための新しい残余電力報告フォーマット(PHR format)及び動作方法を考案する必要がある。
【0079】
本発明では、端末が新しいPHRフォーマットを用いて複数個のサービングセルに対する残余電力を報告する方法を提供する。
【0080】
この時、端末に設定された全ての複数のサービングセルに対する残余電力を必ずしも報告する必要はない場合もある。例えば、あるサービングセルが設定されると、状態によって活性化(Activation)または非活性化(Deactivation)状態にありうるが、非活性化状態のサービングセルは、活性化されるまでは使用されず、残余電力を報告する必要がない。よって、端末は、活性化された少なくとも一つのサービングセルに関する残余電力情報のみを伝送することができる。
【0081】
そのために、本発明に係る複数個の残余電力報告を含む残余電力情報は、複数個の指示子を含むフィールドを置くことで、複数個のサービングセルのそれぞれに対する残余電力レベルが存在するか否かを指示することができる。すなわち、端末は、複数の指示子、及び複数の指示子のそれぞれが指示するサービングセルの残余電力レベルのみで構成された残余電力情報を生成して基地局に伝送する。
【0082】
以下では、説明の便宜のために、複数の指示子を含むフィールドを第1のフィールドと称し、それぞれのサービングセルに対する残余電力(Power Headroom)レベルを指示するフィールドを第2のフィールドと称する。
【0083】
前述したように、第2のフィールドは、少なくとも一つのサービングセルに対する残余電力レベルを指示するので、単数または複数にすることができ、第1のフィールドに含まれた複数の指示子のそれぞれは、少なくとも一つのサービングセルのそれぞれに対する第2のフィールドの存在有無を指示する。
【0084】
好適には、複数の指示子のそれぞれは0または1に設定される。ここで、1に設定された指示子は、対応するサービングセルに対する第2のフィールドが存在することを示し、0に設定された指示子は、対応するサービングセルに対する第2のフィールドが存在しないことを示すことができる。
【0085】
この場合、第1のフィールドはビットマップ(Bitmap)形態のフィールドであり、少なくとも一つの第2のフィールドの存在有無によらず、残余電力情報に含まれて伝送されるとよい。
【0086】
また、複数個の残余電力報告を含む残余電力情報の存在を知らせるための、新しく指定されたLCIDを含むサブヘッダーを、残余電力情報と共に送信することができる。したがって、新しく指定されたLCIDから、複数個の残余電力報告を含む残余電力情報が存在するということを容易に把握できるという効果が保障される。
【0087】
一方、端末に基地局から複数個のサービングセルが設定される場合に、それぞれのサービングセルは、相互識別のためにセルインデックス(Cell Index)が与えられ、第1のフィールド及び第2のフィールドはそれぞれのセルインデックスに従って残余電力情報に含まれるとよい。
【0088】
搬送波組み合わせ(carrier aggregation)技術において実際に運用可能なサービングセルの個数は5個であるから、セルインデックスは0〜4の範囲で割り当てられる。
【0089】
例えば、第2のフィールドは、それぞれに対応するセルのセルインデックスが最も小さいものから大きい順に残余電力情報に含まれる。これに対応して、第1のフィールドに含まれた複数の指示子のそれぞれは、対応するセルのセルインデックスに従って右側から左側へと第1のフィールドに順次配置されうる。
【0090】
この場合、端末があまりにも頻繁に残余電力報告を伝送すると、それ自体が無線リソースの浪費につながり、性能の劣化を誘発することがある。そのため、端末は、既に設定された条件を満たす場合にのみ残余電力報告を構成するとよい。これを、以下ではPHR−CAトリガー(trigger)条件と称する。
【0091】
PHR−CAトリガー条件には、次のようなものがある。まず、残余電力報告を基地局に伝送した後、経路損失(path loss)が、既に設定された範囲を超える場合を条件にすることができる。次に、残余電力情報に関するパラメータが設定/再設定された場合または既に設定された残余電力情報タイマーが満了した場合などを条件にすることができる。ただし、これらの条件は単なる例示に過ぎないもので、PHR−CAトリガー条件は、特に限定されず、様々な条件に設定することができる。
【0092】
複数個のサービングセルのいずれかでも上記の条件を満たすと、端末の残余電力報告の構成はトリガー(trigger)され、端末は、TTIに新しく受信した上りリンクグラント(UL Grant)がある場合に、次の過程を通じて複数のサービングセルに対する残余電力報告の伝送を行う。
【0093】
すなわち、端末は、物理層(Physical layer)から、残余電力情報レベル値が伝達され、該残余電力情報レベル値に基づいてPHR MAC CE(Control Element)を生成して伝送する。その後、端末は、既に設定された残余電力情報タイマーを再始動することができる。
【0094】
この時、端末に複数個のサービングセルが設定されていても、一つのサービングセルのみを通じて残余電力情報を伝送することができる。
【0095】
そして、複数のサービングセルのいずれか一つに対する第2のフィールドの生成がトリガーされる場合に、少なくとも一つのサービングセル全体に対する第2のフィールドの生成がトリガーされてもよい。
【0096】
本発明の具体的な内容を、図面を参照して説明する。
【0097】
図9は、本発明の一実施例に係るPHR−CAのMACサブヘッダーとMAC CEフォーマットを例示する図である。
【0098】
まず、
図9のMACサブヘッダーにおいて、Rは、未使用フィールド(Reserved field)であり、0に設定され、Eは、拡張フィールド(Extension field)であり、次に追加のMACサブヘッダーがあるか否かを示す。LCID(Logical Channel ID)フィールドは、MAC CEがどの内容を含むかを示すが、新しく定義したPHR−CA MAC CEであることを示すために、LCIDに新しい値が用いられる。
【0099】
次に、PHR−CA MAC CEは、最初のバイト(byte)に複数の指示子で構成された第1のフィールドを含むことで、該PHR−CA MAC CEがどのサービングセルに対するPHRを含んでいるかを示す。
【0100】
搬送波組み合わせ(carrier aggregation)技術において最大5個までのサービングセルを用いることができるから、5ビットの第1のフィールドを使用し、各サービングセルのセルインデックスは第1のフィールドの指示子のそれぞれに一対一でマッピングする。
【0101】
各サービングセルに対する第2のフィールドは、第1のフィールドの該当の指示子が1に設定されている時に限って含まれる。すなわち、端末は、報告する必要があるサービングセルに対してのみ第2のフィールドを含めてPHR−CAを構成する。
【0102】
図9で、第1のフィールドでは最右側から左側に、小さいセルインデックスに対応する指示子から順に配置される。また、それぞれのサービングセルに対する第2のフィールドは、小さいセルインデックスから大きい順に残余電力情報に含まれる。
【0103】
そのため、第1のフィールドを観察すると、サービングセル1及びサービングセル4に対応する指示子のみ1に設定されているので、サービングセル1及びサービングセル4に対応する第2のフィールドのみが残余電力情報に含まれる。
【0104】
一方、PHR−CA MAC CEフォーマット(format)で、第1のフィールドはセルインデックスの範囲によって5ビットではなく8ビットが用いられてもよい。すなわち、3ビットのセルインデックスを用いる場合に、インデックスの範囲は0〜7になり、第1のフィールドも同様8ビットを用いなければならない。ただし、セルインデックスの範囲が0〜7であっても、実際に設定されるサービングセルの個数は5個以下でもよい。
【0105】
ここで、セルインデックスが0のサービングセルはプライマリセル(Primary Cell)であり、2形態のPHRを含むことができる。まず、端末がプライマリセルを通じて伝送できる最大電力と現在の物理上り共有チャネル(PUSCH)で送信する電力との差であるPHRタイプ1を含むことができる。また、端末がプライマリセルを通じて伝送できる最大電力と現在の物理上り共有チャネル(PUSCH)及び物理上り制御チャネル(PUCCH)で送信する電力との差であるPHRタイプ2を含むことができる。
【0106】
8ビットの第1のフィールド、PHRタイプ1及びPHRタイプ2について、図面を参照して具体的に説明する。
【0107】
図10は、本発明の一実施例に係るPHR−CAのMACサブヘッダーと他のMAC CEフォーマットを例示する図である。
【0108】
図10では、8ビットの第1のフィールドが用いられる。
図9と同様に、第1のフィールドでは最右側から左側に、小さいセルインデックスに対応する指示子が順に配置され、それぞれのサービングセルに対する第2のフィールドは、小さいセルインデックスから大きい順に残余電力情報に含まれる。また、各サービングセルに対する第2のフィールドは、第1のフィールドの該当の指示子が1に設定されている時に限って含まれる。
【0109】
第1のフィールドを観察すると、サービングセル1、サービングセル4及びサービングセル6に対応する指示子のみ1に設定されているので、サービングセル1、サービングセル4及びサービングセル6に対応する第2のフィールドのみが残余電力情報に含まれる。
【0110】
この時、サービングセル1はプライマリセル(Primary Cell)であり、PHRタイプ1及びPHRタイプ2の第2のフィールドを有することができる。
【0111】
そのため、最終的な残余電力情報には、サービングセル1のPHRタイプ1及びPHRタイプ2、サービングセル4のPHR、及びサービングセル6のPHRが含まれる。
【0112】
図11は、本発明の一実施例に係る通信装置のブロック構成図である。
【0113】
図11を参照すると、通信装置1100は、プロセッサ1110、メモリー1120、RFモジュール1130、ディスプレイモジュール1140、及びユーザーインターフェースモジュール1150を備える。
【0114】
通信装置1100は説明の便宜のための一例であり、一部のモジュールは省略されてもよく、必要なモジュールをさらに備えてもよい。また、通信装置1100において一部のモジュールはより細分化したモジュールにしてもよい。プロセッサ1110は、図面を参照して例示した本発明の実施例に係る動作を行うように構成される。具体的に、プロセッサ1110の詳細な動作は、
図1乃至
図10に記載された内容を参照することができる。
【0115】
メモリー1120は、プロセッサ1110に接続し、オペレーティングシステム、アプリケーション、プログラムコード、データなどを格納する。RFモジュール1130は、プロセッサ1110に接続し、基底帯域信号を無線信号を変換したり無線信号を基底帯域信号に変換したりする機能を果たす。そのために、RFモジュール1130は、アナログ変換、増幅、フィルタリング及び周波数アップ変換、またはこれらの逆過程を行う。ディスプレイモジュール1140は、プロセッサ1110に接続し、様々な情報をディスプレイする。ディスプレイモジュール1140は、これに制限されるものではないが、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、OLED(Organic Light Emitting Diode)のような周知の要素を用いることができる。ユーザーインターフェースモジュール1150は、プロセッサ1110に接続し、キーパッド、タッチスクリーンなどのような周知のユーザーインターフェースの組み合わせで構成することができる。
【0116】
以上説明してきた実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定形態に結合したものである。各構成要素または特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素または特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することもでき、一部の構成要素及び/または特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更可能である。ある実施例の一部構成や特徴は、別の実施例に含まれることもでき、別の実施例の対応する構成または特徴に取って代わることもできる。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めたりできるということは明らかである。
【0117】
本文書で、本発明の実施例は、リレーノードと基地局間のデータ送受信関係を中心に説明された。本文書で基地局により行われるとした特定動作は、場合によっては、その上位ノード(upper node)により行われてもよい。すなわち、基地局を含む多数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局または基地局以外の別のネットワークノードにより実行されうることは明らかである。基地局は、固定局(fixed station)、Node B、eNode B(eNB)、アクセスポイント(access point)などの用語に代替可能である。
【0118】
本発明に係る実施例は様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェアまたはそれらの結合などにより具現することができる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、一つまたはそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどにより具現することができる。
【0119】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、以上で説明された機能または動作を行うモジュール、手順、関数などの形態で具現することができる。ソフトウェアコードは、メモリーユニットに記憶されて、プロセッサにより駆動可能である。メモリーユニットは、プロセッサの内部または外部に設けられて、公知の様々な手段によりプロセッサとデータを交換することができる。
【0120】
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で別の特定の形態に具体化可能であるということは、当業者にとっては自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈により決定すべきであり、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。