【実施例】
【0064】
以下の実施例の最終生成物は、特段の指摘がない限り、ジアステレオマーの混合物として製造した。
【0065】
実施例1
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−2,5−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−メチル−1H−イミダゾール−5−カルボキシアミド
【0066】
a)4−ブロモ−2−クロロ−3,6−ジフルオロアニリン
2−クロロ−3,6−ジフルオロアニリン(18.34mmol、3g)をACNに溶解し、氷浴中で0℃に冷却した。ACNに溶解したN−ブロモスクシンイミド(18.34mmol、3.26g)の溶液を、滴下漏斗を用いて反応混合物の内部温度を5℃以下に維持して添加した。添加後、混合物を15分間攪拌し、温度を周囲温度までゆっくりと上昇させた。反応混合物を10%NaHSO
3水溶液で希釈し、10分間攪拌し、元の容量の1/3まで蒸発させた。残渣を水で希釈し、過剰量の酢酸エチルで2回抽出した。有機物を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。4.087gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ5.97(s, 2H), 7.42-7.52(m, 1H).
【0067】
b)2−クロロ−3,6−ジフルオロ−4−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)アニリン
4−ブロモ−2−クロロ−3,6−ジフルオロアニリン(12.37mmol、3g)および1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−ボロン酸ピナコールエステル(12.37mmol、3.44g)をDMEに溶解した。塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.619mmol、0.434g)および炭酸ナトリウムの2M溶液(12.37mmol、1.311g)を添加した。反応混合物を80℃で4時間還流し、50℃で一晩攪拌を続けた。溶媒を蒸発させ、残渣をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機物を水およびブラインで洗浄した。有機物を乾燥し、ろ過し、蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。1.935gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, MeOH-d
4):δ1.49-1.79(m, 2H), 1.80-1.88(m, 1H), 1.93-2.19(m, 2H), 2.33-2.47(m, 1H), 3.47-3.77(m, 1H), 3.96-4.07(m, 1H), 5.09-5.43(m, 1H), 6.30-6.39(m, 1H), 7.04-7.13(m, 1H), 7.50-7.63(m, 1H).
【0068】
c)5−(3−クロロ−2,5−ジフルオロ−4−ヨードフェニル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール
ヨウ化銅(I)(7.43mmol、1.415g)および亜硝酸tert−ブチル(10.40mmol、1.073g)をACN中で攪拌した。混合物を75℃に温めた。ACNに溶解した2−クロロ−3,6−ジフルオロ−4−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)アニリン(6.17mmol、1.935g)を、20分かけて滴下した。得られた混合物を75℃で6時間攪拌した。混合物をRTに冷却し、チオ硫酸ナトリウム水溶液を添加した。混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。0.716gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.48-1.74(m, 3H), 1.81-2.02(m, 2H), 2.30-2.44(m, 1H), 3.47-3.58(m, 1H), 3.86-3.96(m, 1H), 5.28(dd, 1H), 6.60-6.65(m, 1H), 7.46-7.52(m, 1H), 7.69-7.72(m, 1H).
【0069】
d)2−クロロ−3,6−ジフルオロ−4−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)ベンゾニトリル
5−(3−クロロ−2,5−ジフルオロ−4−ヨードフェニル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール(1.686mmol、0.716g)およびシアン化銅(I)(1.686mmol、0.151g)をNMPに懸濁した。得られた混合物を170℃で7時間攪拌した。混合物を12%アンモニア溶液に注いで反応をクエンチし、20分間攪拌した。生成した沈殿をろ過し、水で洗浄した。0.276gの表題の化合物を得た。生成物の溶解性が低いため、同定は次工程の後に行った。
【0070】
e)2−クロロ−3,6−ジフルオロ−4−(1H−ピラゾール−5−イル)ベンゾニトリル
2−クロロ−3,6−ジフルオロ−4−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)ベンゾニトリル(0.853mmol、0.276g)を、エタノール中で攪拌した。10%HCl/EtOH溶液(5ml)をゆっくりと添加した。得られた混合物をRTで一晩攪拌した。反応混合物をNaHCO
3で中和し、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物を水で洗浄し、乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。0.219gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ6.86(bs, 1H), 7.88-8.10(m, 2H), 13.57(bs, 1H)。
【0071】
f)(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−3,6−ジフルオロベンゾニトリル
2−クロロ−3,6−ジフルオロ−4−(1H−ピラゾール−5−イル)ベンゾニトリル(0.835mmol、0.2g)を、窒素雰囲気下THFに溶解した。(S)−tert−ブチル(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)カルバメート(0.835mmol、0.146g)およびトリフェニルホスフィン(1.252mmol、0.328g)をTHFに溶解し、前述の混合物に添加した。得られた混合物を0℃に冷却した。ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシレート(1.252mmol、0.288g)を少量ずつ添加し、冷却条件下で10分間攪拌した。フラスコをRTに温め、一晩攪拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をエタノールに溶解し、10%HCl(g)/EtOH溶液(15ml)をゆっくりと添加した。得られた混合物を一晩攪拌した。混合物を水で希釈し、DCMで2回抽出した。合わせた有機物を水で洗浄した。水相を合せ、pHを2MのNaOHで12に調整した。水相をDCMで3回抽出した。合わせた有機物を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。0.167gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.17(d, 3H), 1.31(bs, 2H), 3.53(bs, 1H), 3.88-4.04(m, 1H), 4.09-4.26(m, 1H), 6.82(dd, 1H), 7.55(d, 1H), 7.88(dd, 1H).
【0072】
g)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−2,5−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−メチル−1H−イミダゾール−5−カルボキシアミド
2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(0.202mmol、0.026g)を、窒素雰囲気下DMF(5ml)に溶解した。EDCI(0.202mmol、0.039g)、DIPEA(0.270mmol、0.035g)およびHBTU(0.034mmol、0.013g)を添加し、得られた混合物をRTで20分間攪拌した。DMF(2ml)に溶解した(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−3,6−ジフルオロベンゾニトリル(0.135mmol、0.04g)を添加し、得られた混合物をRTで3日間攪拌した。混合物を水およびEtOAcで希釈し、2MのNa
2CO
3、水およびブラインで洗浄した。合わせた有機物を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。0.0324gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, MeOH-d
4):δppm 1.23(d, 3H), 2.38(s, 3H), 4.28-4.47(m, 2H), 4.48-4.58(m, 1H), 6.77-6.82(m, 1H), 7.46(s, 1H), 7.77(d, 1H), 7.83-7.96(m, 1H).
【0073】
実施例2
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−2,5−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−5−カルボキシアミド
【0074】
a)エチル2−クロロオキサゾール−4−カルボキシレート
エチル2−アミノオキサゾール−4−カルボキシレート(20g、128mmol)を、塩化第二銅(32.8g、192mmol)およびt−ブチルニトリル(23ml、192mmol)のACN(500ml)溶液に80℃で添加し、得られた混合物を4時間還流した。反応混合物を濃縮し、濃HClで処理し、EtOAcで抽出した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量10.5g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.36(t, 3H), 4.39(q, 2H), 8.47(s, 1H).
【0075】
b)エチル2−(1−エトキシビニル)オキサゾール−4−カルボキシレート
エチル2−(1−エトキシビニル)オキサゾール−4−カルボキシレートは、エチル2−クロロオキサゾール−4−カルボキシレート(10.5g、59.8mmol)およびトリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(24ml、65.8mmol)から開始して実施例33(a)に記載した手順を用いて製造した。生成物はフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量10.3g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δppm 1.23-1.46(m, 6H), 3.94-3.99(m, 2H), 4.36-4.42(m, 2H), 4.8(d, 1H), 5.33(s, 1H), 8.19(s, 1H).
【0076】
c)エチル2−アセチルオキサゾール−4−カルボキシレート
エチル2−アセチルオキサゾール−4−カルボキシレートは、エチル2−(1−エトキシビニル)オキサゾール−4−カルボキシレート(10.3g、48.8mmol)から開始して実施例33(b)に記載した手順を用いて製造した。収量7.0g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.46(t, 3H), 2.73(s, 3H), 4.41(q, 2H), 8.34(s, 1H).
【0077】
d)エチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシレート
エチル2−アセチルオキサゾール−4−カルボキシレート(2.0g、10.9mmol)のTHF(50ml)溶液を含むフラスコに、3MのMeMgIのエーテル溶液(5.0ml、13.11mmol)を0℃で添加した。得られた混合物をRTで5時間攪拌した。NH
4Cl水溶液で混合物をクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量1.0g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.59(s, 3H), 1.66(s, 6H), 2.70(s, 1H), 4.39(q, 2H), 8.17(s, 1H).
【0078】
e)2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボン酸
2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボン酸は、エチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシレート(1.0g、5.02mmol)から開始して実施例32(d)に記載した手順を用いて製造した。収量500mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.50(s, 6H), 5.67(s, 1H), 8.67(s, 1H), 12.98(s, 1H).
【0079】
f)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−2,5−ジフルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−5−カルボキシアミド
2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボン酸(0.514mmol、0.088g)を、窒素雰囲気下DMF(10ml)に溶解した。EDCI(0.514mmol、0.098g)、DIPEA(0.856mmol、0.111g)およびHOBt(0.214mmol、0.029g)を添加し、得られた混合物をRTで20分間攪拌した。DMF(5ml)に溶解した(S)−4−(1−(2−アミノ−プロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−3,6−ジフルオロベンゾニトリル(0.428mmol、0.127g)を添加し、得られた混合物をRTで3日間攪拌した。混合物を水およびEtOAcで希釈し、2MのNa
2CO
3、水およびブラインで洗浄した。合わせた有機物を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。0.059gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, MeOH-d
4):δ1.26(d, 3H), 1.61(s, 6H), 4.34-4.46(m, 2H), 4.54-4.63(m, 1H), 6.78-6.82(m, 1H), 7.76(d, 1H), 7.87-7.93(m, 1H), 8.24(s, 1H).
【0080】
実施例3
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−6−シアノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシアミド
【0081】
a)4−ブロモ−3−クロロ−5−フルオロアニリン
3−クロロ−5−フルオロアニリン(2061mmol、300g)をACN(3000ml)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。NBS(2061mmol、367g)を、反応混合物に温度を10℃以下に保ちながら少量ずつ添加した。反応混合物を10±5℃で3.5時間攪拌した。10%NaHSO
3水溶液を添加し、反応混合物を真空下で濃縮して有機溶媒を除去した。水およびDCMを添加し、15分攪拌し、相を分離した。水相をDCMで抽出した。合わせた有機物を水で洗浄した。有機相を蒸発させた。2−プロパノールを残渣に添加し、蒸気温度が80℃になるまで蒸留した。水を添加し、温度を40±10℃に維持した。混合物を5℃まで冷却し、4時間攪拌した。沈殿をろ過により取り出し、水で洗浄し、真空下で乾燥した。440.7gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ5.87(s, 2H), 6.42-6.49(m, 1H), 6.62-6.66(m, 1H).
【0082】
b)4−アミノ−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル
4−ブロモ−3−クロロ−5−フルオロアニリン(980mmol、220g)、シアン化銅(I)(980mmol、88g)およびNMP(1000ml)を反応フラスコに添加し、160℃まで加熱し、反応が完了するまで3時間攪拌した。反応混合物をRTに冷却した。水および25%アンモニア溶液を、混合物をRTに維持しながら添加した。混合物を一晩攪拌し、生成した沈殿をろ過により分離し、水で洗い流した。ろ過した沈殿を真空下で乾燥し、117.7gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ6.41-6.47(m, 1H), 6.58-6.62(m, 1H), 6.86(bs, 2H).
【0083】
c)2−クロロ−6−フルオロ−4−ヨードベンゾニトリル
4−アミノ−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(293mmol、50g)をACN(1550ml)および水(460ml)に溶解した。硫酸(879mmol、46.9ml)を注意深く添加した。反応混合物を0℃まで冷却した。水(150ml)に溶解した亜硝酸ナトリウム(322mmol、22.25g)を、反応温度を10℃以下に維持しながらゆっくりと添加した。その後、150mlの水に溶解したヨウ化カリウム(586mmol、97g)を、反応温度を10℃以下に維持しながらゆっくりと添加した。反応混合物をRTまで温め、RTで一晩攪拌した。相を分離し、有機相を蒸発させた。酢酸エチルを蒸発残渣に添加し、10%NaHSO
3水溶液で3回洗浄した。有機相を蒸発させ、残渣をDCMに溶解した。5gの活性炭を添加し、2時間攪拌した。混合物をセライト(Celite)の層を通してろ過し、DCMで洗浄した。DCM−相を蒸発させ、ヘプタンを残渣に添加した。混合物を60℃まで加熱し、2時間攪拌した。油層およびヘプタン層をデカンテーションにより分離した。ヘプタン相を蒸発させ、39.6gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ8.06-8.10(m, 1H), 8.10-8.11(m, 1H).
【0084】
d)2−クロロ−6−フルオロ−4−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)ベンゾニトリル
2−クロロ−6−フルオロ−4−ヨードベンゾニトリル(291mmol、82g)、THF(800ml)および1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−ボロン酸ピナコールエステル(350mmol、97g)をフラスコに入れ攪拌した。塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(14.57mmol、10.22g)、炭酸ナトリウム(699mmol、74.1g)および水(350ml)を添加した。得られた混合物を60℃まで加熱し、2時間攪拌した。溶媒を蒸発させた。水を添加し、混合物を一晩攪拌した。EtOAcおよび水を添加し、不溶の沈殿物をろ過により取り出した。有機相をろ液から分離し、水相をより多くのEtOAcで抽出した。合わせた有機物を蒸発させ、残渣をその前にろ過した固体とあわせた。回収した固体をEtOHおよび水に懸濁した。混合物を沸点まで加熱し、RTまで冷却し、周囲の温度で1時間攪拌した。混合物を0℃に冷却し、さらに1時間攪拌した。沈殿を少量の冷1:1水/EtOHで洗浄した。ろ過した固体を真空下で乾燥した。91.2gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.50-1.70(m, 3H), 1.79-1.89(m, 1H), 1.92-2.03(m, 1H), 2.30-2.44(m, 1H), 3.56-3.67(m, 1H), 3.93-4.02(m, 1H), 5.36(dd, 1H), 6.78(d, 1H), 7.66(d, 1H), 7.73(dd, 1H), 7.80-7.83(m, 1H).
【0085】
e)2−クロロ−6−フルオロ−4−(1H−ピラゾール−5−イル)ベンゾニトリル塩酸塩
2−クロロ−6−フルオロ−4−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)ベンゾニトリル(298mmol、91g)および10%HCl/EtOH(339ml)を、窒素雰囲気下フラスコ内で混合した。得られた混合物を5時間還流し、その間に113mlの10%HCl/EtOHを添加した。混合物をRTまで冷却し、一晩攪拌した。翌朝、40mlの10%HCl/EtOHを添加し、混合物を3.5時間還流し、0℃まで冷却し、1時間攪拌した。沈殿をろ過により取り出し、真空下で乾燥した。ろ液の溶媒の半分を蒸発させ、残った混合物を0℃で3時間攪拌した。沈殿をろ過により再度取り出し、真空下で乾燥した。回収した固体を合せ、51.8gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ7.06(d, 1H), 7.88(d, 1H), 7.95(dd, 1H), 8.03-8.07(m, 1H).
【0086】
f)2−クロロ−6−フルオロ−4−(1H−ピラゾール−5−イル)ベンゾニトリル
2−クロロ−6−フルオロ−4−(1H−ピラゾール−5−イル)ベンゾニトリル塩酸塩(201mmol、51.8g)をTHF(510ml)に溶解した。水酸化ナトリウム50%(401mmol、32.1g)を添加し、得られた混合物をRTで3時間攪拌した。ほとんどすべての溶媒を蒸発させ、水を残渣に加えた。混合物をRTで一晩攪拌した。沈殿をろ過により取り出し、固体を水で2回洗い流した。固体を真空下で乾燥した。35.8gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ7.05(d, 1H), 7.88-7.97(m, 2H), 8.02-8.07(m, 1H), 13.37(bs 1H).
【0087】
g)(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)カルバメート(259mmol、45.4g)およびトリフェニルホスフィン(259mmol、68.0g)を窒素雰囲気下、乾燥EtOAc(380ml)に混合した。2−クロロ−6−フルオロ−4−(1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル(130mmol、35.9g)を添加し、得られた混合物を10分間攪拌した。DIAD(259mmol、52.4g)を、氷浴を用いて15〜25℃の温度を維持しながらゆっくりと加えた。添加後、混合物をRTまで温め、4時間攪拌した。水および濃HCl(1296mmol、106ml)を混合物に添加して6日間攪拌し、その間に追加のHCl(全量で107ml)を加えた。水およびDCMを添加し、相を分離する前少しの間、混合物を攪拌した。有機相を水で2回抽出した。水相を合せ、DCMで2回洗浄した。DCMを水相に加え、水相のpHを50%NaOHで12.5に調整した。相を分離し、水相をDCMでもう1回抽出した。DCM相を合せ、水で1回洗浄した。分離したDCM相を蒸発させ、真空下で乾燥した。24.0gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ0.96(d, 3H), 1.18(bs, 2H), 3.19-3.29(m, 1H), 3.97-4.08(m, 2H), 7.03(d, 1H), 7.85-7.92(m, 2H), 7.98-8.02(m, 1H).
【0088】
h)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−6−シアノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシアミド ORM−19702
6−シアノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸(0.770mmol、0.144g)、HOBt(0.770mmol、0.104g)およびDIPEA(1.539mmol、0.199g)を、DCM(5ml)およびDMF(1ml)に溶解した。EDCI(0.770mmol、0.148g)を添加し、得られた混合物をRTで10分間攪拌した。少量のDCMに溶解した(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.592mmol、0.22g)を加え、反応混合物をRTで一晩攪拌した。混合物をDCMで希釈し、1MのNa
2CO
3および水で洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をACNから粉砕により精製した。0.054gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.15(d, 3H), 4.31-4.45(m, 2H), 4.46-4.57(m, 1H), 7.00(d, 1H), 7.61-7.66(m, 1H), 7.72-7.77(m, 1H), 7.86-7.92(m, 2H), 7.93-7.96(m, 1H), 8.35-8.37(m, 1H), 8.69(d, 1H), 9.34-9.37(m, 1H).
【0089】
実施例4
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−カルボキシアミド
【0090】
a)エチル7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−カルボキシレート
エチル2−アミノ−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(6.45mmol、1g)およびトリエチルアミン(10.04mmol、1.016g)を乾燥ACN(30ml)に懸濁し、0℃に冷却した。乾燥ACN(4ml)に溶解した塩化アクリロイル(9.67mmol、0.875g)を滴下した。得られた混合物をゆっくりとRTに温め、その後、16時間50℃に加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。0.358gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.37(t, 3H), 2.92(t, 2H), 4.18(t, 2H), 4.37(q, 2H), 7.40(s, 1H), 8.78(bs, 1H).
【0091】
b)7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−カルボン酸
エチル7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−カルボキシレート(1.711mmol、0.358g)をエタノール(5ml)に溶解し、0℃に冷却した。NaOHの1N溶液(5ml)をゆっくりと加えた。得られた混合物を1.5時間60℃に加熱した。エタノールを蒸発させ、残渣をtert−ブチルメチルエーテルで希釈し、冷却条件下2NのHCl溶液で酸性化した。混合物を一晩攪拌した。DCMおよび水を添加し、沈殿をろ過した。ろ液の相を分離し、水相を蒸発させた。水からの残渣と沈殿を合わせた。0.592gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ2.73(t, 2H), 4.12(t, 2H), 7.58(s, 1H), 11.09(bs, 1H).
【0092】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−カルボキシアミド
7−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−カルボン酸(1.513mmol、0.274g)を、窒素雰囲気下DMF(5ml)に溶解した。EDCI(1.891mmol、0.362g)、DIPEA(3.78mmol、0.489g)およびHOBt(1.891mmol、0.255g)を添加し、得られた混合物をRTで20分間攪拌した。DMF(5ml)に溶解した(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(1.260mmol、0.351g)を加え、得られた混合物をRTで2日間攪拌した。混合物を水およびEtOAcで希釈し、2MのNa
2CO
3、水およびブラインで洗浄した。合わせた有機物を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物を分取HPLCにより精製した。0.0089gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.28(d, 3H), 2.89(t, 2H), 4.16(t, 2H), 4.33-4.39(m, 2H), 4.54-4.65(m, 1H), 6.59(d, 1H), 7.36(s, 1H), 7.53(d, 1H), 7.57(dd, 1H), 7.72-7.75(m, 1H), 7.83(d, 1H).
【0093】
実施例5
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシアミド
【0094】
a)エチル3−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシレート
(E)−N’−ヒドロキシイソブチルイミドアミド(27.6mmol、2.82g)をピリジン(10ml)に溶解し、0℃に冷却した。塩化エチルオキサリル(35.9mmol、4.90g)を先の混合物に滴下し、0℃で10分間攪拌し、RTに加温し、その後1.5時間70℃に加熱した。混合物を氷冷水に注いだ。残渣をt−ブチルメチルエーテルで2回および水で抽出した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。1.919gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.39(d, 6H), 1.47(t, 3H), 3.14-3.28(m, 1H), 4.54(q, 2H).
【0095】
b)3−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボン酸
エチル3−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシレート(10.42mmol、1.919g)をEtOH(20ml)に溶解した。水酸化ナトリウムペレット(12.50mmol、0.500g)を冷水(10ml)に溶解し、溶液をゆっくりと添加した。得られた溶液を60℃で1.5時間加熱した。EtOHを真空下で除去した。残渣をtert−ブチルメチルエーテルで希釈した。混合物を冷却条件下で2NのHCl溶液を加えることにより酸性化した。混合物を一晩攪拌し、DCMで洗浄した。水相を蒸発させ、生成物を析出させた。1.673gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, D
2O):δ1.33(d, 6H), 3.10-3.25(m, 1H).
【0096】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシアミド
3−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボン酸(1.281mmol、0.2g)を窒素雰囲気下DMF(5ml)に溶解した。EDCI(1.601mmol、0.307g)、DIPEA(3.20mmol、0.414g)およびHOBt(1.601mmol、0.216g)を加え、得られた混合物をRTで20分間攪拌した。DMF(5ml)に溶解した(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(1.067mmol、0.298g)を添加し、得られた混合物をRTで2日間攪拌した。混合物を水およびEtOAcで希釈し、2MのNa
2CO
3、水およびブラインで洗浄した。合わせた有機物を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物を分取HPLCにより精製した。0.0056gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.25(d, 3H), 1.38(d, 6H), 3.11-3.26(m, 1H), 4.26-4.35(m, 1H), 4.41-4.50(m, 1H), 4.55-4.67(m, 1H), 6.65-6.69(m, 1H), 7.54-7.57(m, 1H), 7.64-7.69(m, 1H), 7.74-7.77(m, 1H), 8.39(d, 1H).
【0097】
実施例6
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5,7−ジメチルイミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−カルボキシアミド
【0098】
a)エチル5,7−ジメチルイミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−カルボキシレート
4−アミノ−2,6−ジメチルピリミジン(16.24mmol、2g)をエタノール(30ml)と混合し、よく攪拌した。ブロモピルビン酸エチル(20.30mmol、3.96g)を少量ずつ添加した。得られた混合物を5.5時間還流し、RTで一晩攪拌した。溶媒を蒸発させ、DCMを添加し、Na
2HCO
3で洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーおよびEtOAc/ヘプタンからの粉砕それぞれにより精製した。0.287gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.33(t, 3H), 2.42(d, 3H), 2.80(s, 3H), 4.33(q, 2H), 7.32(s, 1H), 8.50(d, 1H).
【0099】
b)5,7−ジメチルイミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−カルボン酸
エチル5,7−ジメチルイミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−カルボキシレート(1.268mmol、0.278g)をエタノール(10ml)に溶解し、0℃に冷却した。2MのNaOH溶液を反応混合物に添加した。得られた混合物を0℃で30分間、RTで1時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、水を残渣に添加した。水相を1MのHClで酸性とし、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機物を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。0.292gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ2.46(s, 3H), 2.83(s, 3H), 7.39(s, 1H), 8.57(s, 1H).
【0100】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5,7−ジメチルイミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−カルボキシアミド
表題の化合物は、5,7−ジメチルイミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−カルボン酸(0.753mmol、0.144g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.538mmol、0.2g)から開始して実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。DMF(6ml)を溶媒として使用し、HBTU(0.054mmol、0.020g)をHOBtの代わりに使用した。生成物はACNからの粉砕により精製した。0.045gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.26(d, 3H), 2.53-2.56(m, 3H), 2.82(s 3H), 4.30(dd, 1H), 4.48(dd, 1H), 4.60-4.72(m, 1H), 6.63(d, 1H), 7.23-7.26(m, 1H), 7.52(d, 1H), 7.75-7.83(m, 2H), 8.00-8.06(m, 1H), 8.27(d, 1H).
【0101】
実施例7
(S)−5−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−N−(1(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)イソオキサゾール−3−カルボキシアミド
【0102】
a)5−(ブロモメチル)イソオキサゾール−3−カルボン酸
エチル5−(ブロモメチル)イソオキサゾール−3−カルボキシレート(4.27mmol、1g)および水酸化リチウム(10.68mmol、0.256g)をTHF(6.5ml)および水(6.5ml)に溶解した。得られた混合物をRTで30分間攪拌した。1MのHClでpHを4に調整し、水で希釈した。混合物をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機物を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。0.543gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ4.88(s, 2H), 6.92(s, 1H), 14.09(bs, 1H).
【0103】
b)(S)−5−(ブロモメチル)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1イル)プロパン−2−イル)イソオキサゾール−3−カルボキシアミド
5−(ブロモメチル)イソオキサゾール−3−カルボン酸(0.718mmol、0.148g)をDCM(5ml)およびTHF(1ml)に溶解した。1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.718mmol、0.148g)を添加し、得られた混合物をRTで攪拌した。形成された沈殿をろ過し、(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.359mmol、0.1g)、トリエチルアミン(0.359mmol、0.036g)および乾燥DCM(5ml)をろ液に添加した。ろ液を窒素雰囲気下RTで2日間攪拌し、その間に追加の1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.148g)、トリエチルアミン(0.050ml)および5−(ブロモメチル)イソオキサゾール−3−カルボン酸(0.1g)を添加した。反応混合物をDCMで希釈し、NaHCO
3で洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。0.064gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.25(d, 3H), 4.00-4.09(m, 2H), 4.23-4.31(m, 1H), 4.41-4.48(m, 1H), 4.53-4.63(m, 1H), 6.60-6.66(m, 1H), 6.74-6.78(m, 1H), 7.48-7.53(m, 1H), 7.64(d, 1H), 7.79-7.88(m, 2H).
【0104】
c)(S)−5−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)イソオキサゾール−3−カルボキシアミド
(S)−5−(ブロモメチル)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)イソオキサゾール−3−カルボキシアミド(0.137mmol、0.064g)をDMF(5ml)に懸濁した。イミダゾール(2.74mmol、0.187g)を添加し、得られた混合物をRTで2.5時間攪拌した。反応混合物を1.5時間60℃に加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、水で4回洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物を分取HPLCにより精製した。0.017gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.15(d, 3H), 4.31(d, 2H), 4.37-4.50(m, 1H), 5.50(s, 2H), 6.63(s, 1H), 6.94(s, 1H), 6.99(d, 1H), 7.22-7.24(m, 1H), 7.76(s, 1H), 7.83(d, 1H), 7.84-7.88(m, 1H), 7.96(s, 1H), 8.81(d, 1H).
【0105】
実施例8
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−オキソ−5,6−ジヒドロイミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−カルボキシアミド
【0106】
a)エチル5−オキソ−5,6−ジヒドロイミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−カルボキシレート
ブロモピルビン酸エチル(18.00mmol、3.51g)をエタノール(50ml)に溶解した。シトシン(18.00mmol、2g)を添加し、得られた混合物を5.5時間還流した。混合物を蒸発させ、DCMを添加した。沈殿をろ過し、水で洗浄した。ろ液をNaHCO
3、水で洗浄し、蒸発させた。蒸発残渣および先のろ過した沈殿をそれぞれフラッシュクロマトグラフィーおよび水からの粉砕により精製した。0.526gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.31(t, 3H), 4.29(q, 2H), 6.60(d, 1H), 7.30-7.38(m, 1H), 8.22(s, 1H), 11.77(bs, 1H).
【0107】
b)5−オキソ−5,6−ジヒドロイミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−カルボン酸
エチル5−オキソ−5,6−ジヒドロイミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−カルボキシレート(2.510mmol、0.52g)をエタノール(20ml)に懸濁した。水(4ml)に溶解した炭酸セシウム(5.02mmol、1.635g)を添加し、得られた混合物をRTで3.5時間攪拌し、その後混合物を8時間還流した。エタノールを蒸発させ、残渣を水で希釈した。1MのHClでpHを4に調整し、溶媒を蒸発させた。残渣をDMFからの粉砕により精製した。0.137gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ7.17-7.31(m, 2H), 7.86-7.99(m, 1H).
【0108】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−オキソ−5,6−ジヒドロイミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−カルボキシアミド
5−オキソ−5,6−ジヒドロイミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−カルボン酸(0.323mmol、0.058g)、HBTU(0.027mmol、10.21mg)、DIPEA(0.323mmol、0.042g)およびEDCI(0.323mmol、0.062g)をDMF(2ml)に懸濁し、得られた混合物をRTで10分間攪拌した。DMF(2ml)に溶解した(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.269mmol、0.1g)を添加し、得られた混合物をRTで17分間攪拌した。この時点で、追加の出発原料を、全ての出発原料の量が元の量の半分だけ増えるように添加した。(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリルの量は変えなかった。反応をさらに22時間継続させ、その後温度を4.5時間80℃まで上昇させた。反応混合物をEtOAcで希釈し、1MのNa
2CO
3、ブラインおよび水で洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物を分取HPLCにより精製した。0.006gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, MeOH-d
4):δ1.25(d, 3H), 4.30-4.37(m, 1H), 4.42-4.49(m, 1H), 4.54-4.65(m, 1H), 6.61(dd, 1H), 6.70(d, 1H), 7.18(d, 1H), 7.63(d, 1H), 7.75-7.82(m, 2H), 8.26(s, 1H).
【0109】
実施例9
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1,6−ジヒドロピロロ[2,3−c]ピラゾール−5−カルボキシアミド
【0110】
a)エチル1,6−ジヒドロピロロ[2,3−c]ピラゾール−5−カルボキシレート
3−アミノピラゾール(1.203mmol、0.1g)、ブロモピルビン酸エチル(1.504mmol、0.293g)およびメタノールをフラスコに添加し、1.5時間還流した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCMに溶解し、Na
2HCO
3で洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。0.238gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.30(t, 3H), 4.26(q, 2H), 6.76(d, 1H), 7.68(s, 1H).
【0111】
b)1,6−ジヒドロピロロ[2,3−c]ピラゾール−5−カルボン酸
エチル1,6−ジヒドロピロロ[2,3−c]ピラゾール−5−カルボキシレート(1.328mmol、0.238g)をエタノール(10ml)に溶解した。水(2ml)に溶解した炭酸セシウム(2.66mmol、0.866g)を添加し、得られた混合物をRTで1日攪拌し、その後水2mlに溶解した追加の炭酸セシウム(2.66mmol、0.866g)を添加した。温度を7時間80に上昇させた。エタノールを蒸発させ、残渣を水で希釈した。2MのHClでpHを4に調整し、EtOAcで3回抽出し、水で洗浄した。合わせた有機物を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。0.041gの表題の化合物を得た。LC-MS[M+1]: 152.
【0112】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1,6−ジヒドロピロロ[2,3−c]ピラゾール−5−カルボキシアミド
表題の化合物は、1,6−ジヒドロピロロ[2,3−c]ピラゾール−5−カルボン酸(0.280mmol、0.042g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.215mmol、0.080g)から開始して実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。粗生成物を分取HPLCにより精製した。0.0164gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, MeOH-d
4):δ1.29(d, 3H), 4.27-4.34(m, 1H), 4.36-4.43(m, 1H), 4.50-4.60(m, 1H), 6.75-6.79(m, 2H), 7.58(s, 1H), 7.60-7.65(m, 1H), 7.69(d, 1H), 7.79-7.82(m, 1H).
【0113】
実施例10
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボキシアミド
表題の化合物は、イミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−カルボン酸(1.041mmol、0.175g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(1.041mmol、0.290g)から開始して実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。DMF(10ml)を溶媒として使用し、反応時間を2日とした。後処理は、反応混合物を水および酢酸エチルで希釈し、2MのNa
2CO
3、水およびブラインで洗浄することにより行った。合わせた有機物を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。0.186gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, MeOH-d
4):δ1.24(d, 3H), 4.32-4.39(m, 1H), 4.40-4.47(m, 1H), 4.53-4.61(m, 1H), 6.79(d, 1H), 7.20(d, 1H), 7.73(d, 1H), 7.76(d, 1H), 7.77-7.81(m, 1H), 7.89-7.91(m, 1H), 8.10(s, 1H).
【0114】
実施例11
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−6−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシアミド
表題の化合物は、6−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸(0.551mmol、0.114g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.459mmol、0.128g)から開始して実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。DMF(4ml)を溶媒として使用し、HBTU(0.046mmol、0.017g)をHOBtの代わりに使用した。粗生成物を分取HPLCにより精製した。0.0405gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, MeOH-d
4):δ1.37(d, 3H), 4.30-4.37(m, 1H), 4.38-4.46(m, 1H), 4.59-4.72(m, 1H), 6.72(d, 1H), 7.54(d, 1H), 7.68(d, 1H), 7.72(s, 1H), 7.78(d, 1H), 8.15-8.21(m, 1H), 8.38(s, 1H), 10.40-10.44(m, 1H).
【0115】
実施例12
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシアミド
表題の化合物は、5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸(2.58mmol、428mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(1.717mmol、479mg)から開始して実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。DMF(10ml)を溶媒として使用した。反応混合物を水で希釈し、DCMで3回抽出した。合わせた有機物を水で2回洗浄した。有機相を蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。515mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.07(d, 3H), 1.78-1.94(m, 4H), 2.76(t, 2H), 3.95(t, 2H), 4.24-4.31(m, 1H), 4.33-4.46(m, 2H), 7.01(d, 1H), 7.43(s, 1H), 7.84(d, 1H), 7.90-7.95(m, 1H), 8.00(s, 1H), 8.08(d, 1H).
【0116】
実施例13
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−イソプロピル−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0117】
a)エチル1−イソプロピル−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
エチル2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(0.649mmol、100mg)およびKOH(0.973mmol、54.6mg)を、窒素雰囲気下DMF(2ml)に溶解した。銅上に安定化された2−ヨードプロパン(イソプロピルヨージド)(+98%、0.973mmol、165mg)を添加し、得られた混合物をRTで一晩攪拌した。NH
4Cl溶液を添加し、混合物をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機物を水で洗浄し、乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。83mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.25(t, 3H), 1.36(d, 6H), 2.32(s, 3H), 4.18(q, 2H), 4.31-4.43(m, 1H), 7.87(s, 1H).
【0118】
b)1−イソプロピル−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
エチル1−イソプロピル−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(0.423mmol、83mg)をメタノール(0.5mlおよびTHF(4ml)に溶解した。2MのNaOH(2.115mmol、1.057ml)を添加し、得られた混合物をRTで一晩攪拌した。反応混合物のpHを1MのHClで約5に調整し、混合物を蒸発させた。エタノールを添加し、塩をろ過により取り出した。塩をエタノールで数回洗い流した。51mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.38(d, 6H), 2.39(s, 3H), 4.35-4.49(m, 1H), 7.97(s, 1H).
【0119】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−イソプロピル−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、1−イソプロピル−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(0.303mmol、51mg)、(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.253mmol、70.4mg)およびHOBtの触媒量のみ(0.025mmol、3.41mg)を用いて実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。DMF(2ml)を反応における溶媒として使用した。後処理は、反応混合物に水を添加し、それをDCMで3回抽出した。合わせた有機物を水で2回洗浄した。有機相を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。86mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.06(d, 3H), 1.34(d, 6H), 2.35(s, 3H), 4.23-4.47(m, 4H), 7.02(d, 1H), 7.62(s, 1H), 7.86(d, 1H), 7.90-7.96(m, 1H), 8.00(s, 1H), 8.04(d, 1H).
【0120】
実施例14
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
【0121】
a)エチル5−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート
トリフルオロメタンスルホン酸亜鉛(2.378mmol、0.864g)、2−メチル−3−ブチン−2−オール(11.89mmol、1g)およびトリエチルアミン(17.83mmol、1.804g)を窒素雰囲気下フラスコに添加した。ジアゾ酢酸エチル(14.27mmol、1.628g)をゆっくりと添加し、温度を注意深く100℃に上昇させ、8時間攪拌した。水を添加し、混合物をDCMで2回抽出した。合わせたDCM相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。0.658gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.28(t, 3H), 1.45(s, 6H), 4.24(q, 2H), 5.34(s, 1H), 6.52(s, 1H), 13.22(bs, 1H).
【0122】
b)5−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸
エチル5−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(1.609mmol、0.319g)をエタノール(1ml)およびTHF(4ml)に溶解した。2MのNaOH(8.05mmol、4.02ml)を添加し、得られた混合物をRTで一晩攪拌した。反応混合物をHClで注意深く中和し、蒸発させた。残渣を少量のエタノールに溶解し、塩をろ過により除去した。ろ液を蒸発させた。0.227gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.39(s, 6H), 4.72(bs 1H), 6.24(s, 1H), 12.20(bs, 1H).
【0123】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
表題の化合物は、5−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(0.646mmol、110mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.539mmol、150mg)およびHOBtの触媒量のみ(0.054mmol、7.28mg)を用いて実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。DMFを溶媒として使用した。水を反応混合物に添加し、混合物をDCMで3回抽出した。合わせた有機物を水で2回洗浄し、有機相を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィーおよび分取HPLCによりそれぞれ精製した。45.4mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.13(d, 3H), 1.43(s, 6H), 4.17-4.55(m, 3H), 5.27(bs, 1H), 6.37(bs, 1H), 6.99(d, 1H), 7.82(d, 1H), 7.86(d, 1H), 7.97(s, 1H), 8.08(bs, 1H), 12.94(bs, 1H).
【0124】
実施例15
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロエチル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0125】
a)エチル1−(2,2−ジフルオロエチル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
エチル2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(1.622mmol、250mg)およびKOH(2.432mmol、136mg)をDMF(2ml)に懸濁した。1,1−ジフルオロ−2−ヨードエタン(4.86mmol、934mg)を添加し、得られた混合物をRTで一晩攪拌した。攪拌のあいだ、追加の0.3mlの1,1−ジフルオロ−2−ヨードエタンを添加し、反応を完了させた。NH
4Cl水溶液を添加し、混合物をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機物を水で洗浄し、乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。0.3gの表題の化合物を得た。2つの異性体が反応において得られ、その後の工程で分離した。異性体1:
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.28(t, 3H), 2.33(s, 3H), 4.25(q, 2H), 4.45-4.58(m, 2H), 6.23-6.53(m, 1H), 7.80(s, 1H)。異性体2:
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.25(t, 3H), 2.39(s, 3H), 4.19(q, 2H), 4.70-4.83(m, 2H), 6.18-6.49(m, 1H), 7.59(s, 1H).
【0126】
b)1−(2,2−ジフルオロエチル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
エチル1−(2,2−ジフルオロエチル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(1.375mmol、300mg)をメタノール(0.5ml)およびTHF(4ml)に溶解した。2MnoNaOH(4.12mmol、2.062ml)を添加し、得られた混合物をRTで2.5時間攪拌した。混合物のpHを5MのHClで約6に調整し、溶媒を蒸発させた。エタノールを添加し、ろ過した。ろ液を蒸発させた。176mgの表題の化合物を得た。先の反応において生成された2つの異性体がなお存在した。異性体1:
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ2.25(s, 3H), 4.67-4.80(m, 2H), 6.09-6.44(m, 1H), 6.94(s, 1H)。異性体2:
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ2.27(s, 3H), 4.32-4.44(m, 2H), 6.17-6.47(m, 1H), 7.15(s, 1H)。
【0127】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−(2,2−ジフルオロエチル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、1−(2,2−ジフルオロエチル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(0.926mmol、176mg)、(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.617mmol、172mg)およびHOBtの触媒量のみ(0.062mmol、8.34mg)を用いて実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。DMFを溶媒として使用した。水を反応混合物に添加し、混合物をDCMで3回抽出した。合わせた有機物を水で2回洗浄した。有機相を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィーおよび分取HPLCによりそれぞれ精製した。15.5mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.07(d, 3H), 2.36(s, 3H), 4.23-4.55(m, 5H), 6.19-6.51(m, 1H), 7.02(d, 1H), 7.53(s, 1H), 7.86(d, 1H), 7.90-7.95(m, 1H), 8.00(s, 1H), 8.12(d, 1H).
【0128】
実施例16
N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((R)−2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0129】
a)(R)−エチル1−(2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
エチル2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(3.24mmol、500mg)および炭酸カリウム(32.4mmol、4482mg)をDMF(10ml)に溶解した。(R)−(+)−プロピレンオキシド(48.6mmol、3.41ml)を添加し、得られた混合物を60℃で5.5時間攪拌した。追加の(R)−(+)−プロピレンオキシド(1.5ml)を添加し、もう1時間加熱を続けた。混合物を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。525mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.06(d, 3H), 1.25(t, 3H), 2.30(s, 3H), 3.68-4.00(m, 3H), 4.18(q, 2H), 4.95(d, 1H), 7.73(s, 1H).
【0130】
b)(R)−1−(2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
(R)−エチル1−(2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(2.474mmol、525mg)をメタノール(1ml)およびTHF(8ml)に溶解した。2MのNaOH(7.42mmol、3.71ml)を添加し、得られた混合物をRTで一晩攪拌した。混合物のpHは1MのHClで約5に調整し、溶媒を蒸発させた。エタノールを添加し、塩をろ過により除去した。ろ液を蒸発させた。393mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.03(m, 6H), 2.30(s, 3H), 3.71-3.80(m, 1H), 3.81-3.97(m, 2H), 4.95(bs), 7.67(s, 1H).
【0131】
c)N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((R)−2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、(R)−1−(2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(1.059mmol、195mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.882mmol、246mg)から開始し、乾燥DMF(2ml)を溶媒として用いて実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。反応終了後、DCMを添加し、反応混合物を濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーおよび分取HPLCによりそれぞれ精製した。177.8mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.00-1.10(m, 6H), 2.34(s, 3H), 3.69-3.90(m, 3H), 4.22-4.48(m, 3H), 4.91(d, 1H), 7.02(d, 1H), 7.47(s, 1H), 7.86(d, 1H), 7.91-7.96(m, 1H), 8.00(s, 1H), 8.06(d, 1H).
【0132】
実施例17
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1’−メチル−1’H−1,4’−ビピラゾール−3−カルボキシアミド
【0133】
a)メチル1’−メチル−1’H−1,4’−ビピラゾール−3−カルボキシレート
メチル1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(10g、79.3mmol)のDMF(80ml)溶液に、酸化第一銅(0.567g、3.96mmol)、サリチルアルドオキシム(1.08g、7.93mmol)、Cs
2CO
3(64.4g、198.4mmol)および1−メチル−4−ヨードピラゾール(16.5g、79.9mmol)を添加し、混合物を110℃で48時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量2.9g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ3.83(s, 3H), 3.88(s, 3H), 7.90(s, 1H), 8.29(d, 2H). LC-MS: [M+H]=207.
【0134】
b)1’−メチル−1’H−1,4’−ビピラゾール−3−カルボン酸
表題の化合物は、メチル1’−メチル−1’H−1,4’−ビピラゾール−3−カルボキシレート(2.9g、13.5mmol)から開始して実施例33(c)に記載した手順を用いて製造した。収量1.4g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ3.88(s, 3H), 6.87(d, 1H), 7.88(s, 1H), 8.25(d, 2H), 12.8(bs, 1H). LC-MS: [M+1]=193.19.
【0135】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1’−メチル−1’H−1,4’−ビピラゾール−3−カルボキシアミド
表題の化合物は、1’−メチル−1’H−[1,4’−ビピラゾール]−3−カルボン酸(0.861mmol、165mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.718mmol、200mg)から開始し、DMF(2ml)を溶媒として用いて実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。DCMを添加し、反応混合物を蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。精製した生成物をDCMに溶解し、1MのNaHCO
3で3回洗浄した。合わせた有機物を蒸発させた。134mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.15(d, 3H), 3.88(s, 3H), 4.28-4.42(m, 2H), 4.42-4.52(m, 1H), 6.75(d, 1H), 7.01(d, 1H), 7.81-7.88(m, 3H), 7.94(s, 1H), 8.13-8.17(m, 2H), 8.18(s, 1H).
【0136】
実施例18
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1H,2’H−3,3’−ビピラゾール−5−カルボキシアミド
【0137】
a)エチル1H,2’H−3,3’−ビピラゾール−5−カルボキシレート
ナトリウム片(0.26g)をナトリウムが溶解するまで攪拌しながらエタノール(12ml)にゆっくりと添加した。1−(1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(8.61mmol、0.948g)およびジエチルオキサレート(8.61mmol、1.258g)を添加した。混合物を75℃で3時間加熱し、その後RTで一晩攪拌を続けた。水(6ml)に溶解した塩酸ヒドラジン(8.61mmol、0.590g)を添加した。得られた混合物を再び3時間75℃に加熱した。混合物をRTに冷却し、2MのNaOHを添加することにより中和した。混合物をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機物を水およびブラインで洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。0.404gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, MeOH-d
4):δ1.39(t, 3H), 4.38(q, 2H), 6.69(d, 1H), 7.10(bs, 1H), 7.70(bs, 1H).
【0138】
b)1H,2’H−3,3’−ビピラゾール−5−カルボン酸
エチル1H,2’H−3,3’−ビピラゾール−5−カルボキシレート(1.959mmol、0.404g)をエタノール(5ml)に溶解し、氷浴中で冷却した。1MのNaOH溶液(1.959mmol、4ml)をゆっくりと添加した。溶液を1時間60℃に加熱した。エタノールを真空下で除去し、残渣をtert−ブチルメチルエーテルで希釈した。溶液を氷浴で再び冷却し、2NのHCl溶液で酸性化した。溶液を周囲の温度まで温め、一晩攪拌した。水およびDCMを添加し、相を分離した。両方の相を蒸発させて合わせた。0.551gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6:δ6.70(d, 1H), 7.04(s, 1H), 7.77(d, 1H).
【0139】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1H,2’H−3,3’−ビピラゾール−5−カルボキシアミド
表題の化合物は、1H,2’H−3,3’−ビピラゾール−5−カルボン酸(2.245mmol、0.4g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(1.871mmol、0.521g)から開始し、DMF(10ml)を溶媒として用いて実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。反応混合物に水を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。有機相を2MのNa
2CO
3、水およびブラインで洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーおよび分取HPLCによりそれぞれ精製した。0.1277gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.19(d, 3H), 4.27-4.56(m, 3H), 6.64(bs 1H), 6.84(bs, 1H), 6.98(d, 1H), 7.77(bs, 1H), 7.81-7.87(m, 2H), 7.93-7.6(m, 1H), 8.07(br.s, 1H), 12.57-13.78(m, 2H).
【0140】
実施例19
N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((S)−2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0141】
a)(S)−エチル1−(2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
エチル2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(1.622mmol、250mg)および炭酸カリウム(16.22mmol、2241mg)を、窒素雰囲気下で乾燥DMF(5ml)に溶解した。(S)−2−メチルオキシラン(24.32mmol、1.723ml)を添加し、得られた混合物を60℃に加熱し、5.5時間攪拌した。追加の(S)−2−メチルオキシラン(1ml)を添加し、もう1時間60℃で攪拌を続けた。溶媒を蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。139mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.06(d, 3H), 1.24(t, 3H), 2.30(s 3H), 3.71-3.89(m, 4H), 4.18(q, 2H), 7.73(s, 1H).
【0142】
b)(S)−1−(2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
(S)−エチル1−(2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(0.655mmol、139mg)をメタノール(0.5ml)およびTHF(4ml)に溶解した。2MのNaOH(1.965mmol、0.982ml)を添加し、得られた混合物をRTで一晩攪拌した。混合物を1MのHClで酸性(pH〜5)とし蒸発させた。エタノールを添加し、塩をろ過により除去した。ろ液を蒸発させた。112mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.06(d, 3H), 2.30(s, 3H), 3.70-3.91(m, 4H), 7.59(s, 1H).
【0143】
b)N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((S)−2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、(S)−1−(2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(0.608mmol、112mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.507mmol、141mg)から開始し、DMF(2ml)を溶媒として用いて実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。反応停止後、DCMを添加し、反応混合物を蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。精製した生成物をMeOH/DCMの混合物に溶解し、1MのNaHCO
3で2回洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。生成物をジエチルエーテルからの粉砕によりさらに精製し、ろ過し、そして真空下乾燥させた。31mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.01-1.08(m, 6H), 2.33(s, 3H), 3.68-3.91(m, 3H), 4.22-4.48(m, 3H), 4.91(d 1H), 7.02(d, 1H), 7.47(s, 1H), 7.86(d, 1H), 7.94(d, 1H), 8.01(s, 1H), 8.06(d, 1H).
【0144】
実施例20
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3,3’−ビピリジン−6−カルボキシアミド
【0145】
a)5−ブロモピコリン酸tert−ブチル
5−ブロモピコリン酸(5g、24.8mmol)をt−BuOH(100ml)に溶解した。その溶液に、DMAP(0.303g、2.47mmol)、(Boc)
2O(8.1g、37.12mmol)を添加し、50℃で一晩攪拌した。溶媒を減圧下で濃縮した。残渣をH
2Oで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮した。収量3.6g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.55(s, 9H), 7.92(d, 1H), 8.23(dd, 1H), 8.83(d, 1H).
【0146】
b)tert−ブチル3,3’−ビピリジン−6−カルボキシレート
5−ブロモピコリン酸tert−ブチル(3.5g、13.56mmol)のDMF(40ml)溶液に、Pd(OAc)
2(0.152g、0.68mmol)、dppf(0.753g、1.37mmol)、CuCl(1.4g、13.57mmol)、Cs
2CO
3(8.9g、27.13mmol)およびピリジン−3−イルボロン酸(3.4g、27.13mmol)を不活性雰囲気下で添加した。反応混合物を110℃で一晩攪拌し、H
2Oで希釈した。混合物をセライト床を通してろ過し、ろ液をEtOAcで抽出した。有機層を濃縮した。収量1.75g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.67(s, 9H), 7.43-7.47(m, 1H), 7.91(d, J=8.0 Hz, 1H), 8.01(dd, 1H), 8.17(d, 1H), 8.70(dd, 1H), 8.88(d, 1H), 8.97(d, 1H).
【0147】
c)3,3’−ビピリジン−6−カルボン酸
tert−ブチル3,3’−ビピリジン−6−カルボキシレート(3.2g、12.5mmol)の4MのHClジオキサン(100ml)溶液を110℃で一晩攪拌した。反応混合物を減圧下で完全に蒸発させ、ジエチルエーテルから2回粉砕した。収量3.2g。
1H-NMR (400 MHz, D
2O):δ8.23-8.27(m, 1H), 8.50(d, 1H), 8.84(d, 1H), 8.93(d, 1H), 8.98(d, 1H), 9.16(s, 1H), 9.26(s, 1H).
【0148】
d)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3,3’−ビピリジン−6−カルボキシアミド
表題の化合物は、3,3’−ビピリジン−6−カルボン酸(0.861mmol、172mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.718mmol、200mg)から開始し、DMF(2ml)を溶媒として用いて実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。反応停止後、DCMを添加し、反応混合物を蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィーおよびメタノールからの粉砕でそれぞれ精製した。75mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.18(d, 3H), 4.35-4.59(m, 3H), 7.02(d, 1H), 7.55-7.62(m, 1H), 7.87-7.93(m, 2H), 7.98(s, 1H), 8.06-8.10(m, 1H), 8.19-8.25(m, 1H), 8.35(dd, 1H), 8.68(dd, 1H), 8.99-9.05(m, 2H), 9.13(d, 1H).
【0149】
実施例21
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−6−(3,3−ジメチルウレイド)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシアミド
【0150】
a)エチル6−(3,3−ジメチルウレイド)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート
エチル6−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート(0.975mmol、0.2g)をTHF(10ml)に溶解した。トリエチルアミン(2.92mmol、0.296g)を添加し、反応混合物を0℃に冷却した。塩化ジメチルカルバミル(1.462mmol、0.135ml)を注意深く添加し、混合物を攪拌しながら周囲の温度に温めた。追加の塩化ジメチルカルバミル(1.462mmol、0.135ml)を添加し、もう1時間攪拌を続けた。溶媒を蒸発させ、DCMを添加し、得られた混合物をNaHCO
3溶液と水で洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。0.066gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.31(t, 3H), 2.95(s, 6H), 4.29(q, 2H), 7.39-7.44(m, 1H), 7.50-7.54(m, 1H), 8.41(s, 1H), 8.54(s, 1H), 8.89-8.93(m, 1H).
【0151】
b)6−(3,3−ジメチルウレイド)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(3,3−ジメチルウレイド)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート(0.239mmol、0.066g)をエタノール(5ml)に溶解した。溶液を0℃に冷却し、2MのNaOH溶液(0.478mmol、0.239ml)を添加した。得られた混合物を0℃で攪拌した。エタノールを蒸発させ、水を添加した。水相のpHをHClで〜4に調整した。混合物をEtOAcで抽出し、有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。残渣をMeOH/DCM 1/9で粉砕した。ろ過した沈殿を真空下で乾燥した。0.067gの表題の化合物を得た。LC-MS: [M-1]=247.24.
【0152】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−6−(3,3−ジメチルウレイド)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシアミド
表題の化合物は、6−(3,3−ジメチルウレイド)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸(0.270mmol、0.067g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.108mmol、0.04g)から開始し、DMF(4ml)を溶媒として用いて実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。HBTU(0.027mmol、10.24mg)をHOBtの代わりに用いた。生成物を水相中に沈殿させ、ろ過により分離した。有機相にも生成物が含まれていた。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。合わせた沈殿を分取HPLCにより精製した。0.0192gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δppm 1.13(d, 3H), 2.95(s, 6H),4.30-4.54(m, 3H), 7.01(d, 1H), 7.40-7.45(m, 1H), 7.47-7.52(m, 1H), 7.87(d, 1H), 7.93(dd, 1H), 7.97(s, 1H), 8.30(s, 1H), 8.39(bs, 1H), 8.49(d, 1H), 8.87-8.91(m, 1H).
【0153】
実施例22
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−6−(メチルスルホンアミド)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシアミド
【0154】
a)エチル6−(N−(メチルスルホニル)メチルスルホンアミド)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート
エチル6−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシレート(0.975mmol、0.2g)をTHF(10ml)に溶解した。トリエチルアミン(9.75mmol、0.986g)を添加し、混合物を0℃に冷却した。塩化メタンスルホニル(9.75mmol、1.116g)をゆっくりと添加し、混合物をRTに冷却した。RTで反応が終了するまで攪拌を続けた。溶媒を蒸発させ、DCMを添加し、NaHCO
3溶液および水で洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。0.149gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.33(t, 3H), 3.61(s, 6H), 4.34(q, 2H), 7.50(dd, 1H), 7.69-7.74(m, 1H), 8.54-8.56(m, 1H), 9.00-9.02(m, 1H).
【0155】
b)6−(メチルスルホンアミド)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸
エチル6−(N−(メチルスルホニル)メチルスルホンアミド)イミダゾ[1,2−a]ピリジンン−2−カルボキシレート(0.412mmol、0.149g)をエタノール(10ml)に溶解し、氷浴で0℃に冷却した。2MのNaOH溶液(0.825mmol、0.412ml)を添加し、0℃で3.5時間攪拌し、その後温度をRTに温めた。攪拌を一晩続けた。温度を50℃に上げ、5時間攪拌した。混合物を再びRTで一晩攪拌した。エタノールを蒸発させ、水を添加した。pHを1MのHClで4に調整し、その後生成物が析出し始めた。沈殿をろ過により取り出し、真空下で乾燥した。0.057gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ3.05(s, 3H), 7.22-7.29(m, 1H), 7.60-7.66(m, 1H), 8.49-8.53(m, 1H), 8.55(s, 1H), 9.81(s, 1H).
【0156】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−6−(メチルスルホンアミド)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシアミド
表題の化合物は、6−(メチルスルホンアミド)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボン酸(0.215mmol、0.055g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.179mmol、0.050g)から開始し、DCM(10ml)を溶媒として用いて実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。HBTU(0.018mmol、6.80mg)をHOBtの代わりに用いた。混合物をDCMで希釈し、Na
2CO
3溶液および水で洗浄した。有機相を蒸発させた。水相およびNa
2CO
3相をEtOAcで洗浄した。蒸発させた有機相を合せ、分取HPLCにより精製した。0.0174gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.14(d, 3H), 3.04(s, 3H),4.27-4.58(m, 3H), 7.00(d, 1H), 7.27(dd, 1H), 7.57-7.62(m, 1H), 7.87(d, 1H), 7.91(dd, 1H), 7.95-7.97(m, 1H), 8.36(d, 1H), 8.49-8.51(m, 1H), 8.55(d, 1H), 9.77(s, 1H).
【0157】
実施例23
N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)イソオキサゾール−3−カルボキシアミド
【0158】
a)エチル5−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)イソオキサゾール−3−カルボキシレート
クロロオキシイミド酢酸エチル(6.79mmol、1.029g)および4−メチル−1−ペンチン−3−オール(20.38mmol、2g)をトルエン(20ml)に溶解した。トルエンに溶解したEt
3N(6.79mmol、0.947ml)を滴下した。混合物をRTで一晩攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。0.828gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, MeOH-d
4):δ0.92(d, 3H), 0.97(d, 3H), 1.39(t, 3H), 2.03-2.16(m, 1H), 4.41(q, 2H), 4.58(d, 1H), 6.65(s, 1H).
【0159】
b)5−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)イソオキサゾール−3−カルボン酸
エチル5−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)イソオキサゾール−3−カルボキシレート(2.345mmol、0.5g)をエタノール(5ml)に溶解し、0℃に冷却した。1MのNaOH溶液(5ml)をゆっくりと添加し、得られた混合物をRTに温めた。溶液を3時間60℃に加熱した。エタノールを蒸発により除去し、残渣をtert−ブチルメチルエーテルで希釈した。混合物を0℃に冷却し、2NのHCl溶液で酸性化した。混合物を周囲の温度に温め、一晩攪拌した。混合物をDCMで抽出した。有機相および水相の両方に生成物が含まれるので、両方を合せ、蒸発させた。0.691gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ0.85(d, 3H), 0.91(d, 3H), 2.03(qd 1H), 4.54(d, 1H), 6.66(s, 1H).
【0160】
c)N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)イソオキサゾール−3−カルボキシアミド
表題の化合物は、5−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)イソオキサゾール−3−カルボン酸(2.160mmol、0.4g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(1.800mmol、0.502g)から開始し、DMF(10ml)を溶媒として用いて実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。反応混合物を水およびEtOAcで希釈し、相を分離し、有機相を2MのNa
2CO
3、水およびブラインで洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーおよび分取HPLCそれぞれにより精製した。0.0146gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, MeOH-d
4):δ0.89(d, 3H), 0.92-0.98(m, 3H), 1.26(d, 3H), 2.01-2.13(m, 1H), 4.28-4.45(m, 2H), 4.51-4.64(m, 2H), 6.53(d, 1H), 6.79(d, 1H), 7.68-7.77(m, 2H), 7.91(s, 1H).
【0161】
実施例24
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボキシアミド
【0162】
a)エチル5−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボキシレート
アミノヒドロキシイミノ酢酸エチル(3.78mmol、0.5g)、1.5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(95%、3.78mmol、0.530g)および1,3−ジイソプロピルカルボジイミド(4.16mmol、0.525g)を窒素雰囲気下DCM(70ml)に懸濁した。混合物をRTで1日攪拌した。溶媒を蒸発させ、ピリジンを残渣に添加した。得られた混合物を6時間還流し、RTで一晩攪拌した。ピリジンを蒸発させ、残渣をDCMおよび水で希釈した。相を分離し、水相をDCMで4回抽出した。合わせた有機物をHCl水溶液、飽和NaHCO
3、水およびブラインで洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。0.285gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, MeOH-d
4):δ1.43(t, 3H), 2.30(s, 3H), 4.23(s, 3H), 4.49(q, 2H), 6.96(s, 1H).
【0163】
b)5−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボン酸
エチル5−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボキシレート(1.206mmol、0.285g)をエタノール(7ml)に溶解し、氷浴で0℃に冷却した。1MのNaOH溶液(3ml)を添加し、氷浴を除き、混合物を1.5時間60℃に加熱した。エタノールを蒸発させ、残渣をMTBEで希釈した。混合物を再度氷浴で冷却し、2MのHClで酸性化した。混合物をRTに温め、一晩攪拌した。水、MTBEおよびDCMを添加したが、沈殿は溶解しなかった。有機相および水相を合せ、そして蒸発させた。0.336gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ2.27(s, 3H), 4.16(s, 3H), 7.01(s, 1H).
【0164】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボキシアミド
表題の化合物は、5−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボン酸(1.614mmol、0.336g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(1.345mmol、0.375g)から開始し、DMF(10ml)を溶媒として用いて実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。反応混合物を水およびEtOAcで希釈し、相を分離し、有機相を2MのNa
2CO
3、水およびブラインで洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーおよび分取HPLCそれぞれにより精製した。0.003gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.29(d, 3H), 2.34(s, 3H), 4.24(s, 3H), 4.30(dd, 1H), 4.49(dd, 1H), 4.61-4.72(m, 1H), 6.65(d, 1H), 6.88(s, 1H), 7.53(d, 1H), 7.61(dd, 1H), 7.78-7.82(m, 1H), 8.01(d, 1H).
【0165】
実施例25
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボキシアミド
【0166】
a)エチル5−(イソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボキシレート
アミノヒドロキシイミノ酢酸エチル(3.78mmol、0.5g)、3−イソオキサゾールカルボン酸(3.78mmol、0.428g)および1,3−ジイソプロピルカルボジイミド(4.16mmol、0.525g)を、窒素雰囲気下DCM(70ml)に溶解した。混合物をRTで1日攪拌した。溶媒を蒸発乾固させ、残渣をピリジンに溶解し、6時間還流し、RTで一晩おいた。ピリジンを蒸発させ、残渣をDCMおよび水で希釈した。水相をDCMで4回抽出した。合わせた有機物をHCl水溶液、飽和NaHCO
3、水およびブラインで洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。0.396gの表題の化合物を得た。回転異性体が
1H−NMRにおいて得られ、分析を高い温度で繰り返した。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6, +60℃):δ1.38(t, 3H), 4.49(q, 2H), 7.21(d, 1H), 9.05(d, 1H).
【0167】
b)5−(イソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボン酸
エチル5−(イソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボキシレート(1.893mmol、0.396g)をエタノール(5ml)に溶解し、氷浴で0℃に冷却した。1MのNaOH溶液(4ml)をゆっくりと添加し、混合物を3時間60℃に加熱した。エタノールを蒸発させ、残渣をMTBEで希釈した。混合物を0℃に冷却し、2MのHClを添加して酸性化した。混合物をRTで一晩攪拌した。水を添加し、相を分離し、水相を蒸発させた。0.533gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, D
2O):δ6.68(d, 1H), 8.65(d, 1H).
【0168】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボキシアミド
表題の化合物は、5−(イソオキサゾール−3−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボン酸(1.933mmol、0.35g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(1.610mmol、0.449g)から開始し、DMF(10ml)を溶媒として用いて実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。反応混合物を水およびEtOAcで希釈し、相を分離し、有機相を2MのNa
2CO
3、水およびブラインで洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーおよび分取HPLCそれぞれにより精製した。0.0065gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.26(d, 3H), 4.28(dd, 1H), 4.46(dd, 1H), 4.56-4.66(m, 1H), 6.63(d, 1H), 6.82(d, 1H), 7.51(d, 1H), 7.64(dd, 1H), 7.84-7.86(m, 1H), 7.88(d, 1H), 8.51(d, 1H).
【0169】
実施例26
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3−(1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド
【0170】
a)リチウム(Z)−4−(1−ベンジル−1H−イミダゾール−4−イル)−1−エトキシ−1,4−ジオキソブト−2−エン−2−オレート
5−アセチル−1−ベンジルイミダゾール(24.97mmol、5g)を、窒素雰囲気下で乾燥ジエチルエーテル(100ml)に溶解した。混合物を−75℃に冷却し、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(27.5mmol、27.5ml)を滴下した。得られた混合物を−75℃で1時間攪拌した。ジエチルオキサレート(32.5mmol、4.74g)を添加し、混合物を周囲の温度に温め、その後混合物をRTで1日攪拌した。生成した沈殿をろ過により取り出し、沈殿をジエチルエーテルで洗浄した。沈殿を真空下で乾燥した。7.38gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.22(t, 3H), 4.11(q, 2H), 5.61(s, 2H), 6.17(s, 1H), 7.15-7.31(m, 5H), 7.48(d, 1H), 7.88(d, 1H).
【0171】
b)エチル3−(1−ベンジル−1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
リチウム(Z)−4−(1−ベンジル−1H−イミダゾール−4−イル)−1−エトキシ−1,4−ジオキソブト−2−エン−2−オレート(9.80mmol、3.0g)を乾燥エタノール(20ml)に懸濁した。ヒドラジンジヒドロクロリド(12.74mmol、1.337g)を添加し、得られた混合物を2時間還流した。混合物を周囲の温度に冷却し、蒸発させた。粘性の油状物をエタノールからの粉砕により精製した。沈殿をろ過により分離し、冷エタノールで洗い流した。2.614gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.31(t, 3H), 4.33(q, 2H), 5.81(bs, 2H), 7.11-7.39(m, 6H), 8.16(bs, 1H), 9.31(bs, 1H), 14.50(bs, 1H).
【0172】
c)エチル3−(1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
エチル3−(1−ベンジル−1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(8.77mmol、2.6g)を酢酸(10ml)およびエタノール(190ml)の混合物に溶解した。混合物をH−Cube(10% Pd/C CatCart(8.77mmol)流速1.5ml/分、+80℃、フル水素モード)にかけた。集めた画分を合わせ蒸発させた。得られた固体をトルエン中で攪拌し、蒸発させた。これをもう1度繰り返した。1.837gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.33(t, 3H), 4.35(q, 2H), 7.38(s, 1H), 8.07(d, 1H), 9.14(bs, 1H), 14.44(bs, 1H). LC-MS: [M-1]=205.0.
【0173】
d)エチル3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
エチル3−(1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(6.79mmol、1.4g)を、窒素雰囲気下DCM(20ml)に懸濁した。トリフェニルメチルクロリド(8.15mmol、2.271g)を添加し、RTで10分間攪拌した。トリエチルアミン(8.15mmol、1.136ml)を添加し、得られた混合物をRTで20時間攪拌し、その後DCM(10ml)およびトリフェニルメチルクロリド(1g)を添加した。攪拌をもう4.5日続けた。追加のトリフェニルメチルクロリド(1.14g)およびトリエチルアミン(0.6ml)を添加し、混合物をもう1日攪拌した。混合物をDCMで希釈し、NaHCO
3で洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。残渣をACNからの粉砕により精製した。1.837gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.28(t, 3H), 4.25(q, 2H), 6.89(s, 1H), 7.09-7.18(m, 6H), 7.18-7.33(m, 6H), 7.36-7.47(m, 3H), 7.50(s, 1H), 7.55(s, 1H), 13.63(bs, 1H).
【0174】
e)3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
エチル3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(4.01mmol、1.8g)をエタノール(20ml)に溶解し、0℃に冷却した。2MのNaOH溶液(8.03mmol、4.01ml)を添加し、混合物をRTで1時間攪拌した。混合物を60℃に加熱し、10時間攪拌した。エタノールを蒸発させ、残渣を水で希釈した。1MのHCl溶液でpHを4に調整し、生成物を沈殿させた。沈殿をろ過により取り出し、水で洗浄した。固体を真空下で乾燥した。1.5gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ6.75(bs, 1H), 7.08-7.17(m, 6H), 7.18-7.34(m, 5H), 7.36-7.49(m, 8H). LC-MS: [M-1]=419.1.
【0175】
f)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド
表題の化合物は、3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(0.875mmol、0.368g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.673mmol、0.250g)から開始し、HOBtの代わりにHBTU(0.067mmol、0.026g)を用い、実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。DMF(4ml)を溶媒として用いた。反応混合物をDCMで希釈し、1MのNa
2CO
3および水で洗浄した。分離した有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発して0.511gの粗生成物を得た。もう1つの粗バッチ(931mg)をここに合わせ、まずACNにおける粉砕により精製し、その後フラッシュクロマトグラフィーにより精製して0.095gの生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.18(d, 3H), 4.13-4.53(m, 3H), 6.64(s, 1H), 6.98(d, 1H), 7.09-7.19(m, 4H), 7.35-7.51(m, 9H), 7.52-7.57(m, 1H), 7.70-7.76(m, 1H), 7.79-7.86(m, 2H), 7.92(s, 1H), 7.95(s, 1H), 8.06-8.10(m, 1H), 8.14-8.18(m, 1H), 13.35(bs, 1H).
【0176】
g)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3−(1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド(0.139mmol、0.095g)に、ギ酸(41.8mmol、1.926g)、THF(20ml)および水(1ml)を含む溶液4mlを添加した。得られた混合物を最初にRTで攪拌し、その後温度を2時間50℃に上昇させた。溶媒を蒸発させ、ACNを添加し、再び蒸発させた。これをもう1度繰り返した。粗生成物を分取HPLCにより精製した。0.0169gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.27(d, 3H), 4.14(dd, 1H), 4.45(dd, 1H), 4.57-4.64(m, 1H), 6.29(bs), 6.63(d, 1H), 6.90(s, 1H), 7.32(d, 1H), 7.51(d, 1H), 7.52(s, 1H), 7.63(dd, 1H), 7.73(d, 1H), 7.84-7.86(m, 1H)。LC-MS: [M+1]=439.0.
【0177】
実施例27
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(クロロプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシアミド
【0178】
a)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボン酸(2.153mmol、0.368g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(2.153mmol、0.6g)から開始し、HOBtの代わりにHBTU(0.215mmol、0.082g)を用い、実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。DCM(15ml)を溶媒として用いた。反応の間、出発材料の新しいバッチを反応混合物に添加した。バッチに、(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリルを全く添加しなかった以外は、反応の開始に使用された出発材料の半分の量を含めた。得られた混合物を2日間攪拌した。混合物をDCMで希釈し、Na
2CO
3溶液および水で洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。0.669gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.13(d, 3H), 1.52(s, 6H), 4.27-4.54(m, 3H), 5.63(s, 1H), 7.02(d, 1H), 7.83-7.89(m, 2H), 7.98(s, 1H), 8.10(d, 1H), 8.48(s, 1H).
【0179】
b)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(クロロプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシアミド
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシアミド(0.116mmol、0.05g)をDMF(5ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.255mmol、0.026g)を添加した。ジエチルクロロホスフェート(0.232mmol、0.040g)を注意深くシリンジで添加した。得られた混合物をRTで一晩攪拌した。氷と水の混合物を添加し、混合物を1MのNaOHで中和した。混合物をDCMで2回抽出した。合わせた有機物を水で洗浄し、乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物を分取HPLCにより精製した。0.0047gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.26(d, 3H), 2.04(d, 6H), 4.29-4.36(m, 1H), 4.38-4.46(m, 1H), 4.54-4.66(m, 1H), 6.64(d, 1H), 7.39(d, 1H), 7.51(d, 1H), 7.61(dd, 1H), 7.72-7.75(m, 1H), 8.17(s, 1H).
【0180】
実施例28
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−プロペン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(クロロプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシアミドを合成した反応からの副生成物であった。この化合物は、分取HPLC精製の間に主生成物から分離した。0.008gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.27(d, 3H), 2.13-2.18(m, 3H), 4.31(dd, 1H), 4.42(dd, 1H), 4.54-4.65(m, 1H), 5.45-5.50(m, 1H), 5.98-6.02(m, 1H), 6.62(d, 1H), 7.45(d, 1H), 7.51(d, 1H), 7.61(dd, 1H), 7.71-7.74(m, 1H), 8.11(s, 1H).
【0181】
実施例29
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−N5−シクロプロピルイソオキサゾール−3,5−ジカルボキシアミド
【0182】
a)3−(エトキシカルボニル)イソオキサゾール−5−カルボン酸
クロロオキシイミド酢酸エチル(3.30mmol、0.5g)およびプロピオル酸(33.0mmol、2.311g)をジエチルエーテル(10ml)に攪拌しながら溶解した。ジエチルエーテル(5ml)に溶解したトリエチルアミン(3.30mmol、0.334g)を先の混合物に滴下した。反応混合物をRTで3日間攪拌し、そのあいだ追加のトリエチルアミン(2×0.668g(5mlのジエチルエーテルに溶解))を滴下した。反応混合物のpHを2に調整した。有機相を水で2回洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。残渣を真空下で乾燥した。369mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.44(t, 3H), 4.49(q, 2H), 7.41(s, 1H), 10.59(bs, 1H).
【0183】
b)エチル5−(シクロプロピルカルバモイル)イソオキサゾール−3−カルボキシレート
表題の化合物は、3−(エトキシカルボニル)イソオキサゾール−5−カルボン酸(3.78mmol、0.7g)およびシクロプロピルアミン(2.91mmol、0.166g)から開始し、DCM(10ml)を溶媒として用いて製造した。混合物をDCMで希釈し、1MのNa
2CO
3および水で洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。0.284gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ0.58-0.64(m, 2H), 0.70-0.77(m, 2H), 1.33(t, 3H), 2.80-2.90(m, 1H), 4.38(q, 2H), 7.39(s, 1H), 9.04(bs, 1H).
【0184】
c)5−(シクロプロピルカルバモイル)イソオキサゾール−3−カルボン酸
エチル5−(シクロプロピルカルバモイル)イソオキサゾール−3−カルボキシレート(1.267mmol、0.284g)をエタノール(10ml)に溶解した。混合物を氷浴で冷却し、2MのNaOH溶液(2.53mmol、1.267ml)を添加した。得られた混合物を反応が完了するまで冷却下攪拌した。エタノールを蒸発させ、水を添加した。混合物のpHをHClで4に調整した。沈殿をろ過により除去した。ろ液を蒸発させ、1/9のMeOH/DCMから粉砕により精製した。0.058gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ0.57-0.66(m, 2H), 0.67-0.75(m, 2H), 2.77-2.88(m, 1H), 6.97(s, 1H), 8.85(m, 1H).
【0185】
d)(S)−N−3−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−N5−シクロプロピルイソオキサゾール−3,5−ジカルボキシアミド
表題の化合物は、5−(シクロプロピルカルバモイル)イソオキサゾール−3−カルボン酸(0.377mmol、0.074g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.377mmol、0.14g)から開始し、DMF(4ml)を溶媒として用い、実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。HOBtの代わりにHBTU(0.038mmol、0.014g)を用いた。粗生成物を分取HPLCにより精製した。0.0011gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ0.69-0.75(m, 2H), 0.91-0.98(m, 2H), 1.26(d, 3H), 2.87-2.96(m, 1H), 4.26(dd, 1H), 4.46(dd, 1H), 4.55-4.65(m, 1H), 6.58-6.63(m, 1H), 6.64(d, 1H), 7.30(s, 1H), 7.51(d, 1H), 7.63-7.69(m, 1H), 7.82(s, 1H), 7.93(d, 1H).
【0186】
実施例30
(S)−2−ブロモ−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、2−ブロモ−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(4.31mmol、0.822g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(3.59mmol、1g)から開始し、DMF(10ml)を溶媒として用い、実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。DCMおよび水を混合物に添加し、層を分離し、水相をDCMで抽出した。合わせた有機物を水で3回洗浄した。DCM相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーおよび分取HPLCそれぞれにより精製した。30.5mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.10(d, 3H), 4.24-4.49(m, 1H), 7.00(d, 1H), 7.62(s, 1H), 7.83(d, 1H), 7.87(d, 1H), 7.96(s, 1H), 8.11(d, 1H), 13.23(bs, 1H).
【0187】
実施例31
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−(2−メチルプロプ−1−エニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
【0188】
a)メチル1−(2−メチルプロプ−1−エニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート
表題の化合物は、メチル1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(8g、63.4mmol)および1−ブロモ−2−メチルプロペン(12.7g、95.2mmol)から開始して実施例17(a)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量2.4g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.81(d, 3H), 1.87(d, 3H), 3.93(s, 3H), 6.70(d, 1H), 6.87(d, 1H), 7.47(d, 1H).
【0189】
b)1−(2−メチルプロプ−1−エニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸
表題の化合物は、メチル1−(2−メチルプロプ−1−エニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(2.4g、13.3mmol)から開始して実施例32(d)に記載した手順を用いて製造した。収量1.6g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.84(s, 6H), 6.77(d, 1H), 6.82(s, 1H), 7.87(d, 1H), 12.7(bs, 1H).
【0190】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−(2−メチルプロプ−1−エニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
表題の化合物は、1−(2−メチルプロプ−1−エン−1−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(1.076mmol、179mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.897mmol、250mg)から開始し、DCM(5ml)を溶媒として用い、実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。混合物をDCMで希釈し、1MのNa
2CO
3および水で洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。298mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.12(d, 3H), 1.80(d, 3H), 1.84(d, 3H), 4.27-4.50(m, 3H), 6.66(d, 1H), 6.77-6.80(m, 1H), 7.01(d, 1H), 7.83(d, 1H), 7.85-7.89(m, 2H), 7.95-7.98(m, 1H), 8.15(d, 1H).
【0191】
実施例32
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
【0192】
a)1H−ピラゾール−3−カルボン酸
3−メチルピラゾール(20g、243.5mmol)を水(500ml)に溶解した。その溶液に、KMnO
4水溶液(96.2g、608.9mmol、水900ml中)を添加し、得られた混合物を12時間還流した。反応混合物をセライト床を通してろ過し、濃縮した。白色残渣を水に溶解し、濃HClを用いてpH2とした。析出した固体を真空下でろ過した。収量15g。LC-MS: [M+1]=112.98.
【0193】
b)メチル1H−ピラゾール−3−カルボキシレート
1H−ピラゾール−3−カルボン酸(15g、133.8mmol)をMeOH(250ml)に溶解した。濃H
2SO
4(30ml)を溶液に添加した。得られた混合物を12時間還流し、濃縮した。得られた残渣をNaHCO
3飽和水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮した。収量12.05g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ3.98(s, 3H), 6.86(d, 1H), 7.85(d, 1H), 11.9(bs, 1H).
【0194】
c)メチル1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート
メチル1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(4g、31.7mmol)をジクロロエタン(160ml)に溶解した。Na
2CO
3(6.72g、63.4mmol)およびシクロプロピルボロン酸(5.44g、63.4mmol)を溶液に添加した。得られた混合物を70℃に加熱し、ビピリジン(4.92g、31.6mmol)およびCu(OAc)
2(5.72g、31.6mmol)のジクロロエタン(49ml)熱溶液を添加した。混合物を酸素雰囲気下70℃で一晩攪拌した。NaHCO
3の飽和水溶液を反応混合物に添加し、EtOAcで抽出した。有機層を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量2.5g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.04-1.09(m, 2H), 1.17-1.23(m, 2H), 3.64-3.69(m, 1H), 3.91(s, 3H), 6.78(d, 1H), 7.46(d, 1H).
【0195】
d)1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸
メチル1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(2.5g、15mmol)をTHF(40ml)およびH
2O(10ml)に溶解した。LiOH・H
2O(1.50g、22.5mmol)を添加し、混合物をRTで一晩攪拌した。反応混合物を濃縮し、1NのHClでpH2に酸性化した。混合物をEtOAcで抽出し、有機層を濃縮した。収量1.6g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ0.96-1.02(m, 2H), 1.04-1.09(m, 2H), 3.79-3.84(m, 1H), 6.66(d, 1H), 7.88(d, 1H), 12.6(bs, 1H).
【0196】
e)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(0.30g、1.29mmol)をDCM(20ml)に溶解した。EDCI(0.692g、3.61mmol)、HOBt(0.487g、3.61mmol)およびDIPEA(0.932g、7.22mmol)を0℃で溶液に添加した。得られた混合物を0℃で15分間攪拌した。DCM(2ml)に溶解した(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.502g、1.8mmol)を添加し、混合物を一晩攪拌した。反応混合物を水の添加によりクエンチし、DCMで抽出した。有機層を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量:400mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ0.97-1.17(m, 7H), 3.74-3.80(m, 1H), 4.26-4.41(m, 3H), 6.53(d, 1H), 7.01(d, 1H), 7.82-7.87(m, 3H), 7.96(s, 1H), 8.14(d, 1H).
【0197】
実施例33
N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(1−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0198】
a)メチル2−(1−エトキシビニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
メチル−2−ブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(10g、29.9mmol)をジオキサン(200ml)に溶解した。トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(16.2g、44.8mmol)を溶液に添加した。得られた混合物を脱気して20分間アルゴンでパージした。その後Pd(PPh
3)
4(3.45g、2.99mmol)を添加し、混合物を一晩還流した。反応混合物をRTに冷却し、冷水で希釈した。混合物をEtOAcで抽出し、KF水溶液で洗浄した。有機層を濃縮し、所望の生成物を得た。収量12.1g。LC-MS: [M+1]=327.78.
【0199】
b)メチル2−アセチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
メチル−2−(1−エトキシビニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(3.5g、10.7mmol)のTHF(25ml)溶液を含むフラスコに、2NのHCl(25ml)をRTで添加し、3時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、DCMで抽出した。有機層を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量2.6g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ-0.016(s, 9H), 0.94(t, 2H), 2.73(s, 3H), 3.58(t, 2H), 3.94(s, 3H), 5.76(s, 2H), 7.93(s, 1H).
【0200】
c)2−アセチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
表題の化合物は、メチル−2−アセチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(2.5g、8.3mmol)収量2g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.06(s, 9H), 0.83(t, 2H), 2.57(s, 3H), 3.53(t, 2H), 5.68(s, 2H), 8.23(s, 1H), 12.76(s, 1H).
【0201】
d)(S)−2−アセチル−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、2−アセチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(400mg、1.4mmol)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(389g、1.4mmol)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量260mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.09(s, 9H), 0.81(t, 2H), 1.15(d, 3H), 2.61(s, 3H), 3.48(t, 2H), 4.33-4.48(m, 3H), 5.66(s, 2H), 7.02(d, 1H), 7.84-7.87(m, 2H), 7.95(s, 1H), 8.06(s, 1H), 8.15(d, 1H).
【0202】
e)N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(1−ヒドロキシエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
(S)−2−アセチル−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(290mg、0.53mmol)をMeOH(20ml)に溶解した。NaBH
4(30mg、0.79mmol)を0℃で部分に分けて溶液に添加し、混合物をRTで3時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、水で希釈した。混合物をDCMで抽出し、有機層を濃縮した。生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製した。収量245mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.05(s, 9H), 0.81-0.86(m, 2H), 1.07-1.1(m, 3H), 1.49(d, 3H), 3.47-3.51(m, 2H), 4.29-4.43(m, 3H), 4.88-4.91(m, 1H), 5.4-5.45(m, 3H), 7.03(d, 1H), 7.68(d, 1H), 7.86-8.00(m, 4H).
【0203】
f)N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(1−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(1−ヒドロキシエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(0.65g、1.2mmol)から開始して実施例52(h)に記載した手順を用いて製造した。収量124mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.07(d, 3H), 1.41(d, 3H), 4.27-4.41(m, 3H), 4.73-4.78(m, 1H), 5.51(d, 1H), 7.03(d, 1H), 7.41(s, 1H), 7.86(d, 1H), 7.92(d, 1H), 8.01(d, 2H), 12.28(s, 1H).
【0204】
実施例34
(S)−2−アセチル−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0205】
a)(S)−2−アセチル−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、2−アセチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(400mg、1.4mmol)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(389mg、1.4mmol)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量260mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.09(s, 9H), 0.81(t, 2H), 1.15(d, 3H), 2.61(s, 3H), 3.48(t, 2H), 4.33-4.48(m, 3H), 5.66(s, 2H), 7.02(d, 1H), 7.84-7.87(m, 2H), 7.95(s, 1H), 8.06(s, 1H), 8.15(d, 1H).
【0206】
b)(S)−2−アセチル−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、(S)−2−アセチル−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(250mg、0.45mmol)から開始して実施例52(h)に記載した手順を用いて製造した。収量124mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.14(d, 3H), 2.57(s, 3H), 4.31-4.5(m, 3H), 7.02(d, 1H), 7.78(d, 1H), 7.84-7.87(m, 2H), 7.94(s, 1H), 8.11(d, 1H), 13.62(s, 1H).
【0207】
実施例35
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0208】
a)メチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
表題の化合物は、メチル2−アセチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(3g、10mmol)から開始して実施例2(d)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量1.5g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.03(s, 9H), 0.86(t, 2H), 1.52(s, 6H), 3.56(t, 2H), 3.73(s, 3H), 5.64(s, 2H), 7.94(s, 1H).
【0209】
b)2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
表題の化合物は、メチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(1.5g、4.7mmol)から開始して実施例32(d)に記載した手順を用いて製造した。収量1g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.02(s, 9H), 0.86(t, 2H), 1.52(s, 6H), 3.56(t, 2H), 5.44(s, 1H), 5.62(s, 2H), 7.83(s, 1H).
【0210】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(400mg、1.33mmol)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(370mg、1.33mmol)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量305mg。LC-MS: [M+1]=561.17.
【0211】
d)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(370mg、0.66mmol)から開始して実施例52(h)に記載した手順を用いて製造した。収量136mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.09(d, 3H), 1.46(s, 6H), 4.28-4.42(m, 3H), 5.35(s, 1H), 7.04(d, 1H), 7.38(d, 1H), 7.75-7.99(m, 4H), 12.15(s, 1H).
【0212】
実施例36
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−シクロプロピル−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、2−シクロプロピル−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(260mg、1.56mmol)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(435mg、1.56mmol)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。収量123mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ0.81-0.91(m, 4H), 1.08(d, 3H), 1.95(m, 1H), 3.65(s, 3H), 4.27-4.38(m, 3H), 7.01(s, 1H), 7.46(s, 1H), 7.69(d, 1H), 7.87(d, 2H), 7.96(s, 1H).
【0213】
実施例37
(S)−N
4−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−イミダゾール−2,4−ジカルボキシアミド
【0214】
a)メチル2−シアノ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
メチル2−ホルミル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(9g、31.6mmol)のMeOH(200ml)溶液を含むフラスコに、NH
2OH・HClの50%水溶液(2.5ml)を添加し、RTで3時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣をDCM(200ml)に溶解した。ピリジン(12ml)および無水トリフルオロ酢酸(18ml)を上記混合物に添加し、12時間攪拌した。反応混合物をNaHCO
3水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量4.1g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.04(s, 9H), 0.87(t, 2H), 3.56(t, 2H), 3.81(s, 3H), 5.29(s, 2H), 8.28(s, 1H).
【0215】
b)2−カルバモイル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
メチル2−シアノ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(3g、10.7mmol)をTHF(30ml)およびH
2O(8ml)に溶解した。LiOH・H
2O(1.1g、16.1mmol)を溶液に添加し、混合物をRTで一晩攪拌した。反応混合物を濃縮し、1NのHClを用いてpH2に酸性化した。混合物をEtOAcで抽出し、有機層を濃縮した。収量2.2g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.06(s, 9H), 0.85(t, 2H), 2.57(s, 3H), 3.52(t, 2H), 5.79(s, 2H), 7.66(s, 1H), 7.96(s, 1H), 8.09(s, 1H), 12.68(s, 1H).
【0216】
c)(S)−N
4−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2,4−ジカルボキシアミド
表題の化合物は、2−カルバモイル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(500mg、1.7mmol)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(472mg、1.7mmol)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量420mg。LC-MS: [M+1]=546.19.
【0217】
d)(S)−N
4−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−イミダゾール−2,4−ジカルボキシアミド
表題の化合物は、(S)−N
4−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2,4−ジカルボキシアミド(0.45g、0.82mmol)から開始して実施例52(h)に記載した手順を用いて製造した。収量310mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.14(d, 3H), 4.28-4.24(m, 3H), 7.01(s, 1H), 7.63-7.67(m, 3H), 7.84-7.94(m, 4H), 13.39(s, 1H).
【0218】
実施例38
4−(1−(3−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル−カルバモイル)−1H−ピラゾール−5−イル)エトキシ)−4−オキソブタン酸
【0219】
a)2−クロロ−4−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)ベンゾニトリル
4−ブロモ−2−クロロベンゾニトリル(30g、139mmol)、90mlのTHFおよび360mlのトルエンを窒素雰囲気下で反応容器に入れた。ビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)クロリド(4.57g、6.51mmol)、Na
2CO
3(33.1g、312mmol)、水180mlおよび臭化テトラブチルアンモニウム(0.894g、2.77mmol)を添加した。反応混合物を42℃まで加熱した。1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−ボロン酸ピナコールエステル(42.4g;152mmol)を1時間以内に3回に分けて添加した。反応を42℃で1時間かき混ぜ、180mlの水を添加して冷却した。反応混合物をろ過し、層を分離した。有機相を400mlの水で洗浄した。層を分離し、トルエン相を乾固近くまで蒸留した。180mlのエタノールを温かい残渣に添加し、混合物を3時間5℃に冷却した。沈殿をろ過し、冷エタノールで洗浄した。36.4gの表題の化合物を真空乾燥後に得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.48-1.70(m, 3H), 1.78-1.86(m, 1H), 1.90-2.00(m, 1H), 2.29-2.46(m, 1H), 3.55-3.68(m, 1H), 3.93-4.04(m, 1H), 5.29(dd, 1H), 6.72(d, 1H), 7.65(d, 1H), 7.72(dd, 1H), 7.92(d, 1H), 8.13(d, 1H).
【0220】
b)2−クロロ−4−(1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル塩酸塩
HCl/EtOH〜10%(35.1ml、115mmol)を窒素雰囲気下反応フラスコに仕込んだ。2−クロロ−4−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)ベンゾニトリル(12g、46.2mmol)を添加した。混合物を10℃に冷却し、2時間かき混ぜた。温度を0℃に設定し、混合物をさらに2時間攪拌した。沈殿をろ過し、エタノールで洗浄し、真空下で一晩乾燥し、9.24gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ6.99(d, 3H), 7.86(d, 1H), 7.96-8.02(m, 2H), 8.14-8.17(m, 1H).
【0221】
c)2−クロロ−4−(1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル
2−クロロ−4−(1H−ピラゾール−5−イル)ベンゾニトリル塩酸塩(8g、33.3mmol)を反応フラスコに仕込み、メタノール(74ml)、活性炭(0.36g)およびセライト(0.46g)を添加した。反応混合物を1時間還流し、ろ過し、固体を温メタノールで洗浄した。メタノールの半分を留去し、水(40ml)を55℃でゆっくりと添加した。50%のNaOH溶液(1.916ml、36.7mmol)をゆっくりと添加し、混合物を10分間攪拌し、RTに冷却した。MeOHを蒸発させ、残渣をRTに冷却した。水(49ml)を添加し、沈殿をろ過し、水で洗浄し、真空下、60℃で一晩乾燥して6.21gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ6.99(d, 1H), 7.86(d, 1H), 7.96-8.01(m, 2H), 8.24-8.16(m, 1H).
【0222】
d)(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル
2−クロロ−4−(1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル(30g、145mmol)、(S)−tert−ブチル−1−ヒドロキシプロパン−2−イルカルバメート(51.4g、291mmol)、トリフェニルホスフィン(77g、291mmol)および210mlのEtOAcを、窒素雰囲気下反応容器に仕込み、15分間攪拌した。DIAD(57.8ml、291mmol)を、RTで温度を安定に保ちながら1.5時間かけてゆっくりと添加し、反応をRTで一晩攪拌した。濃HCl(134ml、1453mmol)を添加し、混合物をRTで一晩攪拌した。水(165ml)およびDCM(240ml)を添加し、混合物を30分間攪拌し、層を分離した。有機相を2×270mlの酸性水(pH〜1)で洗浄した。水相を合わせ、2×120mlのジクロロメタンで洗浄した。ジクロロメタン(150ml)を添加し、50%NaOHでpHを11.5に設定し、混合物を75分間攪拌した。溶液をセライトを通してろ過し、層を分離し、有機相を171mlの水で洗浄した。DCMを減圧下33℃で留去し、60mlのヘプタンを加えた。析出が始まり、60mlのヘプタンを添加し、混合物を一晩攪拌した。いくらかのDCMを蒸発させ、ヘプタン60mlを添加し、混合物を10℃に冷却した。沈殿をろ取し、20mlのIPA:ヘプタン(10:90)で洗浄し、真空下で乾燥して24.55gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.03(d, 3H), 3.34-3.43(d, 2H), 4.14(d, 2H), 6.99(d, 1H), 7.89(d, 1H), 7.96(dd, 1H), 7.99(dd, 1H), 8.12-8.14(m, 1H).
【0223】
e)(S)−5−アセチル−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
3−アセチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10.20g、66.2mmol)、DCM(195ml)およびDIPEA(11.52ml、66.2mmol)を窒素雰囲気下反応フラスコに入れた。HBTU(3.27g、8.63mmol)、EDCI(12.68g、66.2mmol)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(15g、57.5mmol)をこの順番で加え、混合物をRTで一晩攪拌した。溶媒を乾固近くまで真空下で蒸留し、2−プロパノール(25ml)を添加し、混合物を蒸留乾固した。2−プロパノール(127ml)を添加し、加熱して還流させ、水(23ml)を加え、混合物を15分間攪拌した。混合物をRTに冷却し、一晩攪拌し、5℃に冷却した。沈殿をろ取し、2×10mlの冷2−プロパノール:水(70:30)で洗浄し、真空下で乾燥して18.7gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.17(d, 3H), 2.50(s, 3H), 4.21-4.53(m, 3H), 6.93(d, 1H), 7.31(s, 1H), 7.81(d, 1H), 7.86-8.07(m, 3H), 8.40-8.54(bs, 1H), 14.14(bs, 1H).
【0224】
f)N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−(1−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
水素化ホウ素ナトリウム(0.930g、24.57mmol)およびEtOH(105ml)を窒素雰囲気下反応フラスコに入れた。(S)−3−アセチル−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド(15g、37.8mmol)を、温度を25℃以下に保って少量ずつ添加した。3.5時間後、水素化ホウ素ナトリウム(0.07g、1.85mmol)を添加し、混合物をさらに60分間攪拌して反応を完了させた。16mlの〜10%HClエタノール溶液を注意深く添加してpHを3.5とし、混合物をRTで一晩攪拌した。水(30ml)を添加し、3時間攪拌を続けた。沈殿をろ取し、2×10mlの冷水:EtOH(1:1)で洗浄し、真空下で乾燥して12.2gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.12(d, 3H), 1.39(d, 3H), 4.24-4.52(m, 3H), 4.76-4.86(m, 1H), 5.42(d, 1H), 6.42(bs, 1H), 6.94(d, 1H), 7.82(d, 1H), 8.00(bs, 2H), 8.09(bs, 1H), 8.20(d, 1H), 13.05(bs, 1H).
【0225】
g)4−(1−(3−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イルカルバモイル)−1H−ピラゾール−5−イル)エトキシ)−4−オキソブタン酸
N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−(1−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(1.254mmol、0.5g)、ジヒドロフラン−2,5−ジオン(1.504mmol、0.151g)および4−ジメチルアミノピリジン(0.1254mmol、0.015g)をTHF(10ml)およびDMF(1ml)に溶解した。得られた混合物をRTで1日攪拌し、その後温度を1日50℃に上げた。混合物をRTで週末にかけて攪拌した。反応中、追加のジヒドロフラン−2,5−ジオン(50mg)を添加した。溶媒を蒸発させ、残渣をEtOAcに溶解した。有機相を1MのHClで洗浄し、分離し、乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。352mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.22-1.28(m, 3H), 1.61-1.69(m, 3H), 2.54-2.79(m, 4H), 4.29-4.45(m, 2H), 4.52-4.64(m, 1H), 5.97-6.06(m, 1H), 6.58-6.62(m, 1H), 6.76-6.80(m, 1H), 7.50-7.53(m, 1H), 7.62-7.68(m, 1H), 7.70-7.77(m, 1H), 7.90-8.04(m, 2H).
【0226】
実施例39
(S)−5−クロロ−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)ピラジン−2−カルボキシアミド
【0227】
a)5−クロロピラジン−2−カルボニルクロリド
5−クロロピラジン−2−カルボン酸(3.15mmol、500mg)をDCM(55ml)に溶解した。二塩化オキサリル(6.62mmol、841mg)をゆっくりと添加し、得られた混合物を2時間還流した。反応停止後、混合物を濃縮した。580mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ8.78(d, 1H), 9.09(d, 1H).
【0228】
b)(S)−5−クロロ−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)ピラジン−2−カルボキシアミド
5−クロロピラジン−2−カルボニルクロリド(3.28mmol、580mg)を乾燥THF(40ml)に溶解した。トリエチルアミン(9.83mmol、995mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(3.28mmol、854mg)を添加し、得られた混合物をRTで1日攪拌した。粗生成物をDCMからの再結晶化により精製した。900mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.25(d, 3H), 4.29(dd, 1H), 4.47(dd, 1H), 4.59-4.71(m, 1H), 6.66(d, 1H), 7.51(d, 1H), 7.68-7.73(m, 1H), 7.75-7.80(m, 1H), 8.12(d, 1H), 8.64(d, 1H), 8.77(d, 1H), 9.17(d, 1H).
【0229】
実施例40
N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((S)−2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0230】
a)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(29.0g、230mmol)、335mlのDMFおよび165mlのDCMを窒素下反応容器に入れた。HBTU(7.27g、19.18mmol)、EDCI(44.1g、230mmol)および66.8mlのDIPEAを添加した。(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(50g、192mmol)を添加し、反応をRTで一晩攪拌した。600mlの水をゆっくりと加え、水相を335mlおよび500mlのDCMで洗浄した。DCM相を合わせ、3×600mlの水で洗浄し、蒸留乾固した。アセトニトリル(300ml)を添加し、混合物を75℃まで加熱した。水(300ml)を>60℃で加え、溶液を沈殿析出のためにRTに冷却し、混合物をRTで一晩攪拌した。攪拌をさらに2時間<10℃で続けた。沈殿をろ取し、冷ACN:水で洗浄し、真空下で乾燥して47gの粗生成物を得た。表題の化合物は、EtOHから75%の収率で再結晶した。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.08(d, 3H), 2.30(s, 3H), 4.23-4.48(m, 3H), 6.95(d, 1H), 7.41(s, 1H), 7.82(d, 1H), 7.95-8.07(m, 3H), 8.09-8.12(m, 1H), 12.12(bs, 1H).
【0231】
b)N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((S)−2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(0.271mmol、100mg)および炭酸カリウム(2.71mmol、375mg)を、窒素雰囲気下で乾燥DMF(3ml)に溶解した。(S)−2−メチルオキシラン(0.298mmol、0.021ml)を添加し、得られた混合物をRTで2.5時間攪拌した。混合物を2日間60℃に加熱し、その間に追加の(S)−2−メチルオキシラン(0.252ml)を添加した。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。63mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.05(d, 3H), 1.07(d, 3H), 2.34(s, 3H), 3.67-3.93(m, 3H), 4.20-4.50(m, 3H), 4.92(bs, 1H), 6.95(d, 1H), 7.47(s, 1H), 7.83(d, 1H), 7.98-8.00(m, 2H), 8.04(d, 1H), 8.11-8.12(m, 1H).
【0232】
実施例41
(S)−1−ブチル−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(0.407mmol、150mg)、トリフェニルホスフィン(0.610mmol、160mg)および1−ブタノール(0.610mmol、45.2mg)を、窒素雰囲気下で乾燥THF(5ml)に溶解した。DIAD(0.610mmol、123mg)をゆっくりと添加した。得られた混合物をRTで一晩攪拌した。この時点で1−ブタノール、トリフェニルホスフィンおよびDIADの量を2倍にし、もう1日攪拌を続けた。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィーおよび分取HPLCそれぞれにより精製した。22.8mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ0.88(t, 3H), 1.07(d, 3H), 1.18-1.29(m, 2H), 1.57-1.67(m, 2H), 2.33(s, 3H), 3.88(t, 2H), 4.17-4.48(m, 3H), 6.95(d, 1H), 7.50(s, 1H), 7.82(d, 1H), 7.95-8.00(m, 2H), 8.02(d, 1H), 8.10(s, 1H).
【0233】
実施例42
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
表題の化合物は、5−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(0.646mmol、110mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(0.539mmol、140mg)から開始し、溶媒としてDMF(2ml)を用い、実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。水を添加し、混合物をDCMで3回抽出した。合わせた有機物を水で2回洗浄した。分離した有機相を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィーおよび分取HPLCそれぞれにより精製した。44.6mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.11(d, 3H), 1.45(s, 6H), 4.22-4.52(m, 3H), 5.31(s, 1H), 6.37(s, 1H), 6.94(d, 1H), 7.81(d, 1H), 7.88-8.03(m, 2H), 8.09(s, 1H), 8.16(d, 1H), 12.96(s, 1H).
【0234】
実施例43
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1’−メチル−1’H−1,4’−ビピラゾール−3−カルボキシアミド
表題の化合物は、1’−メチル−1’H−[1,4’−ビピラゾール]−3−カルボン酸(0.921mmol、177mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(0.767mmol、200mg)から開始し、溶媒としてDMF(2ml)を用い、実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。DCMを添加し、蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物をさらにDCMに溶解し、1MのNaHCO
3で3回洗浄し、分離したDCM相を蒸発させることにより精製した。220mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.14(d, 3H), 3.89(s, 3H), 4.27-4.42(m, 2H), 4.42-4.53(m, 1H), 6.76(d, 1H), 6.95(d, 1H), 7.83-7.87(m, 3H), 7.94(dd, 1H), 8.06(d, 1H), 8.16(d, 1H), 8.18(s, 1H), 8.21(d, 1H).
【0235】
実施例44
N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((R)−2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、(R)−1−(2−ヒドロキシプロピル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(1.059mmol、195mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(0.882mmol、230mg)から開始し、溶媒としてDMF(2ml)を用い、実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。DCMを添加し、蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物をさらにMeOH/DCMに溶解し、1MのNaHCO
3で2回洗浄することにより精製した。分離した有機相を乾燥し、精製し、蒸発させた。289mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.02-1.10(m, 6H), 2.34(s, 3H), 3.70-3.91(m, 3H), 4.22-4.48(m, 3H), 4.92(d, 1H), 6.95(d, 1H), 7.47(s, 1H), 7.83(d, 1H), 7.97-8.00(m, 2H), 8.04(d, 1H), 8.09-8.13(m, 1H).
【0236】
実施例45
(S)−2−ブロモ−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、2−ブロモ−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(5.75mmol、1.099g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(3.84mmol、1g)から開始し、溶媒としてDMF(10ml)を用い、実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。DCMおよび水を添加し、相を分離し、水相をDCMで抽出した。合わせた有機物を水で3回洗浄した。DCM相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーおよび分取HPLCそれぞれにより精製した。37.8mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.09(d, 3H), 4.23-4.48(m, 3H), 6.95(d, 1H), 7.64(s, 1H), 7.82(d, 1H), 7.94-8.05(m, 2H), 8.08(s, 1H), 8.21(d, 1H), 13.22(bs, 1H).
【0237】
実施例46
N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)イソオキサゾール−3−カルボキシアミド
表題の化合物は、5−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)イソオキサゾール−3−カルボン酸(1.566mmol、290mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(1.044mmol、272mg)から開始し、溶媒としてDCM(5ml)およびDMF(1ml)の混合物を用い、実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。DCMおよび水を添加し、相を分離し、水相をDCMで抽出した。合わせた有機物を水で2回洗浄した。DCM相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーおよび分取HPLCそれぞれにより精製した。23.4mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ0.94(d, 3H), 0.98(d, 3H), 1.23(d, 3H), 2.06-2.21(m, 1H), 4.21-4.30(m, 1H), 4.37-4.46(m, 1H), 4.51-4.67(m, 2H), 6.57-6.65(m, 2H), 7.50(d, 1H), 7.68(d, 1H), 7.78-7.86(m, 1H), 7.97(d, 1H), 8.04(s, 1H).
【0238】
実施例47
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−(2−シアノエチル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
水酸化ナトリウム5M(1.085mmol、0.217ml)および(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(0.542mmol、200mg)をDMF(2ml)に溶解した。混合物を氷浴で〜10℃に冷却し、3−ブロモプロピオニトリル(0.813mmol、109mg)をゆっくりと添加した。反応混合物をRTに温め、それを一晩攪拌した。液体を蒸発させた。DCMを添加し、水で2回洗浄した。分離した有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーおよび分取HPLCそれぞれにより精製した。73.1mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.07(d, 3H), 2.38(s, 3H), 3.02(t, 2H), 4.22(t, 2H), 4.24-4.47(m, 3H), 6.95(d, 1H), 7.61(s, 1H), 7.83(d, 1H), 7.96-8.02(m, 2H), 8.07-8.13(m, 2H).
【0239】
実施例48
N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−(1−シアノエチル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
水酸化ナトリウム5M(1.085mmol、0.217ml)および(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(0.542mmol、200mg)をDMF(2ml)に溶解した。混合物を氷浴で〜10℃に冷却し、2−ブロモプロパンニトリル(0.813mmol、109mg)をゆっくりと添加した。混合物をRTに温め、それを2時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、DCMを添加し、混合物を水で2回洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーおよびジエチルエーテルからの粉砕により精製した。63mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.04-1.12(m, 3H), 1.77(d, 3H), 2.42(s, 3H), 4.23-4.49(m, 3H), 5.72(q, 1H), 6.92-6.97(m, 1H), 7.79-7.85(m, 2H), 7.95-8.01(m, 2H), 8.08-8.11(m, 1H), 8.15(d, 1H).
【0240】
実施例49
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−(2−メチルプロプ−1−エニル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
表題の化合物は、1−(2−メチルプロプ−1−エン−1−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(1.151mmol、191mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(0.959mmol、250mg)から開始し、溶媒としてDCM(5ml)を用い、実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。混合物をDCMで希釈し、1MのNa
2CO
3で洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。297mgの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.12(d, 3H), 1.80(d, 3H), 1.85(d, 3H), 4.25-4.52(m, 3H), 6.66(d, 1H), 6.77-6.81(m, 1H), 6.95(d, 1H), 7.83(t, 2H), 7.94-7.97(m, 2H), 8.06-8.10(m, 1H), 8.18(d, 1H).
【0241】
実施例50
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3−(1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド
【0242】
a)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド
表題の化合物は、3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(2.493mmol、1048mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(1.918mmol、500mg)から開始し、溶媒としてDCM(10ml)およびDMF(1ml)の混合物を用い、実施例3(h)に記載した手順を用いて製造した。HBTU(0.384mmol、145mg)をHOBtの代わりに用いた。反応混合物をDCMで希釈し、1MのNa
2CO
3および水で洗浄した。分離した有機相を乾燥し、ろ過し、そして蒸発させた。1.637gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.12(d, 3H), 4.17-4.52(m, 3H), 6.75(bs, 1H), 6.92(d, 1H), 7.12-7.19(m, 7H), 7.35-7.53(m, 12H), 7.80(d, 1H), 7.97(bs, 1H), 8.04(s, 1H), 8.21(d, 1H), 13.38(bs, 1H).
【0243】
b)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3−(1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド
ギ酸(452mmol、20.82g)を、水(2ml)およびTHF(40ml)の混合物に溶解した。(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド(1.508mmol、1g)を添加し、得られた混合物を3時間50℃に加熱した。攪拌をRTで2日間続けた。混合物を濃縮した。ACNを加え、蒸発させた。これをもう1度繰り返した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。0.371gの表題の化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.14(d, 3H), 4.23-4.56(m, 3H), 6.76(bs, 1H), 6.94(d, 1H), 7.53(bs, 1H), 7.76(s, 1H), 7.83(d, 1H), 7.95-8.04(m, 2H), 8.07-8.10(m, 1H), 8.27(d, 1H), 12.30(bs, 1H), 13.40(bs, 1H).
【0244】
実施例51
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
表題の化合物は、1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(0.300g、1.8mmol)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(0.471g、1.8mmol)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量400mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ0.98-1.11(m, 7H), 3.75-3.80(m, 1H), 4.25-4.48(m, 3H), 6.54(d, 1H), 6.96(d, 1H), 7.82(d, 2H), 7.93-7.99(m, 2H), 8.07(s, 1H), 8.16(d, 1H)。LC-MS: [M+1]=395.15.
【0245】
実施例52
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−(6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
【0246】
a)メチル1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
1H−イミダゾール−4−カルボン酸(5g、44.6mmol)をMeOH(100ml)に溶解した。その溶液に、H
2SO
4(10ml)を0℃で加えた。得られた混合物を80℃で一晩攪拌した。溶媒を減圧下で濃縮した。pHをNaHCO
3水溶液で9に調整し、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮し、生成物を得た。収量5.2g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ3.74(s, 3H), 7.79(bs, 2H), 12.75(bs, 1H)。LC-MS: [M+1]=127.23.
【0247】
b)メチル1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
DMF(70ml)中にメチル1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(5g、39.7mmol)を含むフラスコに、K
2CO
3(13.7g、99.1mmol)、SEM−Cl(9.3ml、51.6mmol)を添加し、80℃で一晩攪拌した。得られた混合物をH
2Oの添加によりクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製した。収量3.8g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ0.05(s, 9H), 0.80(t, 2H), 3.47(t, 2H), 3.74(s, 3H), 5.30(s, 2H), 7.91(s, 1H), 8.01(s, 1H)。LC-MS: [M+1]=257.27.
【0248】
c)メチル2−ブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
CCl
4(100ml)中にメチル1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(4.0g;15.6mmol)を含むフラスコに、触媒量のAIBN、NBS(3.1g、17.1mmol)を添加し、65℃で3時間攪拌した。反応混合物をNaHCO
3水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製した。収量3.5g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ0.04(s, 9H), 0.84(t, 2H), 3.53(t, 2H), 3.75(s, 3H), 5.30(s, 2H), 8.25(s, 1H). LC-MS: [M+1]=335.01.
【0249】
d)メチル2−ホルミル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
THF(20ml)中にメチル2−ブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(5g、14.9mmol)を含むフラスコに、i−PrMgClの2MのTHF溶液(22.4ml、44.9mmol)を窒素雰囲気下−40℃で加えた。得られた混合物を−40℃で10分間攪拌し、−78℃に冷却した。反応混合物は、DMF(7.29ml、89.8mmol)で処理し、RTにゆっくりと温めた。混合物をRTで1時間攪拌し、NaHCO
3の飽和水溶液でクエンチした。粗製物をEtOAcで抽出した。有機層を減圧下で濃縮した。収量3g。LC-MS: [M+1]=285.15.
【0250】
e)メチル2−(ヒドロキシメチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
MeOH(20ml)中にメチル2−ホルミル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(3g、10.5mmol)を含むフラスコに、NaBH
4(0.401g、10.5mmol)を0℃で分割して添加した。得られた混合物を0℃で30分攪拌し、その後RTで1時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、粗製物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を減圧下で濃縮した。収量1.5g。LC-MS: [M+1]=287.17.
【0251】
f)メチル2−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
メチル2−(ヒドロキシメチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(1g、3.49mmol)のDMF(25ml)溶液を含むフラスコに、イミダゾール(0.490g、6.91mmol)、触媒量のDMAPおよびTBDMSCl(0.790g、5.27mmol)を添加した。得られた混合物をRTで12時間攪拌した。反応混合物をNaHCO
3の飽和水溶液でクエンチしEtOAcで抽出した。有機層を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。収量800mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.04(s, 9H), 0.05(s, 6H), 0.80(t, 2H), 0.86(s, 9H), 3.49(t, 2H), 3.74(s, 3H), 4.71(s, 2H), 5.41(s, 2H), 8.02(s, 1H)。LC-MS: [M+1]=401.10.
【0252】
g)(S)−2−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(0.4g、17.5mmol)のトルエン(20ml)溶液を含むフラスコに、トリメチルアルミニウムの2Mのヘプタン溶液(2.62ml、52.6mmol)を0℃で添加した。得られた混合物を0℃で10分間攪拌し、メチル2−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(0.7g、17.5mmol)のトルエン(20ml)溶液を0℃で添加した。反応混合物を4時間110℃に加熱し、水で希釈した。混合物をセライト床でろ過し、ろ液をEtOAcで抽出した。有機層を減圧下で濃縮した。生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。収量400mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.05(s, 9H), 0.05(s, 6H), 0.82-0.84(s, 11H), 1.14(d, 3H), 3.47(t, 2H), 4.26-4.40(m, 3H), 4.74(s, 2H), 5.38(s, 2H), 6.94(d, 1H), 7.73(s, 1H), 7.83(d, 1H), 7.99(d, 2H), 8.10(d, 2H)。LC-MS: [M+1]=629.38.
【0253】
h)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド塩酸塩
6NのHCl(25ml)中の(S)−2−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(0.4g、15.9mmol)を、45℃で24時間攪拌した。得られた混合物を完全に蒸発させ、ジエチルエーテルから2回粉砕した。最後に、全ての沈殿を合わせた。収量200mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.19(d, 3H), 4.31-4.34(m, 3H), 4.68(s, 2H), 6.93(s, 1H), 7.89-7.95(m, 3H), 8.05(s, 1H), 8.30(s, 1H), 9.15(d, 1H), 14.8(bs, 1H).
【0254】
実施例53
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−カルボキシアミド
【0255】
a)(S)−2−アセチル−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、2−アセチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(300mg、1.05mmol)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(273mg、1.05mmol)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量366mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.09(s, 9H), 0.81(t, 2H), 1.15(d, 3H), 2.6(s, 3H), 3.49(t, 2H), 4.31-4.47(m, 3H), 5.66(s, 2H), 6.95(s, 1H), 7.85(d, 1H), 7.92-7.97(m, 2H), 8.06(s, 2H), 8.17(d, 1H).
【0256】
b)(S)−2−アセチル−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、(S)−2−アセチル−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(350mg、0.66mmol)から開始して実施例52(h)に記載した手順を用いて製造した。収量135mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.13(d, 3H), 2.56(s, 3H), 4.3-4.5(m, 3H), 6.96(s, 1H), 7.78(d, 1H), 7.85(d, 1H), 7.96(s, 2H), 8.06(s, 1H), 8.13(d, 1H), 13.61(s, 1H).
【0257】
実施例54
N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(1−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0258】
a)N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(1−ヒドロキシエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、(S)−2−アセチル−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(300mg、0.57mmol)から開始して実施例33(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量270mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.05(s, 9H), 0.84(t, 2H), 1.08(d, 3H), 1.49(d, 3H), 3.45-3.5(m, 2H), 4.27-4.31(m, 1H), 4.37-4.46(m, 2H), 4.87-4.93(m, 1H), 5.4-5.5(m, 3H), 6.96(s, 1H), 7.68(s, 1H), 7.84(d, 1H), 7.95-8.03(m, 3H), 8.11(d, 1H).
【0259】
b)N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(1−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(1−ヒドロキシエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(260mg、0.49mmol)から開始して実施例52(h)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量166mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.07(d, 3H), 1.41(d, 3H), 4.27-4.46(m, 3H), 4.78(s, 1H), 5.51(d, 1H), 6.96(d, 1H), 7.42(d, 1H), 7.84(d, 1H), 7.90-8.01(m, 3H), 8.11(s, 1H), 12.27(s, 1H).
【0260】
実施例55
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0261】
a)メチル2−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
メチル1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(5.0g、39.68mmol)、AgNO
3(4.0g、23.81mmol)、イソ酪酸(10.4g、119.1mmol)の10%H
2SO
4(150ml)溶液を15分間80℃に加熱した。(NH
4)
2S
2O
8(28.0g、119.1mmol)の水溶液を、80℃で15分かけて混合物に滴下した。反応混合物をRTに冷却し、氷に注いだ。混合物をアンモニア水(pH9)で塩基性とし、EtOAc(500ml)で抽出した。有機層を濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量1.5g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.36(d, 6H), 3.05-3.14(m, 1H), 3.87(s, 3H), 7.62(s, 1H).
【0262】
b)メチル2−イソプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
メチル2−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(2.7g、16.1mmol)のDMF(20ml)溶液を含むフラスコに、K
2CO
3(5.5g、40.2mmol)およびSEM−Cl(3.5g、21.0mmol)を添加した。得られた混合物を18時間80℃で加熱した。反応混合物をH
2Oで希釈し、EtOAcで抽出した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量830mg。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ0.04(s, 9H), 0.85-0.89(m, 2H), 1.28(d, 6H), 3.15-3.20(m, 1H), 3.57(t, 2H), 3.83(s, 3H), 5.74(s, 2H), 7.69(s, 1H).
【0263】
c)2−イソプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
表題の化合物は、メチル2−イソプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(830mg、27.8mmol)から開始して実施例32(d)に記載した手順を用いて製造した。生成物をエーテルおよびペンタンから粉砕した。収量430mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ0.04(s, 9H), 0.83(t, 2H), 1.21(s, 6H), 3.10-3.16(m, 1H), 3.41-3.50(m, 2H), 5.34(s, 2H), 5.35(s, 1H), 7.85(s, 1H).
【0264】
d)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−イソプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、2−イソプロピル−1−((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(0.430g、1.5mmol)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(0.395g、1.5mmol)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。収量360mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ0.06(s, 9H), 0.80-0.85(m, 2H), 1.10(d, 3H), 1.21-1.24(m, 6H), 3.08-3.15(m, 1H), 3.43-3.47(m, 2H), 4.30-4.44(m, 3H), 5.32(s, 2H), 6.96(d, 1H), 7.63(s, 1H), 7.85-7.87(m, 2H), 7.93-7.95(m, 2H), 8.09(s, 1H).
【0265】
e)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−イソプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(0.36g、0.6mmol)から開始して実施例52(h)に記載した手順を用いて製造した。収量127mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.08(t, 3H), 1.23(d, 6H), 2.94-3.01(m, 1H), 4.27-4.44(m, 3H), 6.96(bs, 1H), 7.44(s, 1H), 7.84(s, 1H), 7.90-8.02(m, 3H), 8.10(s, 1H).
【0266】
実施例56
(S)−2−ブチル−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0267】
a)メチル2−ブチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
表題の化合物は、メチル1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(5g、39.7mmol)およびn−バレリアン酸(13ml、119mmol)から開始して実施例55(a)に記載した手順を用いて製造した。収量1.2g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ0.92(t, 3H), 1.24-1.29(m, 2H), 1.68-1.76(m, 2H), 2.76(t, 2H), 3.87(s, 3H), 7.62(s, 1H), 9.92(bs, 1H).
【0268】
b)メチル2−ブチル−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
メチル2−ブチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(1.2g、6.6mmol)のアセトン(40ml)溶液を含むフラスコに、Cs
2CO
3(6.5g、19.8mmol)およびヨウ化メチル(0.5ml、6.6mmol)を添加した。反応混合物をRTで4時間攪拌し、溶媒を蒸発させた。残渣を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量500mg。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ0.937(t, 3H), 1.35-1.44(m, 2H), 1.68-1.75(m, 2H), 2.69(t, 2H), 3.62(s, 3H), 3.86(s, 3H), 7.50(s, 1H).
【0269】
c)(S)−2−ブチル−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(664mg、2.55mmol)およびメチル2−ブチル−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(500mg、2.55mmol)から開始して実施例52(g)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量291mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ0.88(t, 3H), 1.09(t, 3H), 1.28-1.36(m, 2H), 1.54-1.61(m, 2H), 2.62(t, 2H), 3.57(s, 3H), 4.26-4.39(m, 3H), 6.95(bs, 1H), 7.47(s, 1H), 7.82(d, 1H), 7.90(d, 1H), 7.96(s, 2H), 8.09(s, 1H).
【0270】
実施例57
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0271】
a)メチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
表題の化合物は、メチル2−アセチル−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(400mg、2.19mmol)から開始して実施例2(d)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量255mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.51(s, 6H), 3.70(s, 3H), 3.83(s, 3H), 5.40(s, 1H), 7.81(s, 1H).
【0272】
b)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、メチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(200mg、1mmol)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(264mg、1mmol)から開始して実施例52(g)に記載した手順を用いて製造した。収量140mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.08(d, 3H), 1.50(s, 6H), 3.80(s, 3H), 4.28-4.41(m, 3H), 5.36(s, 1H), 6.97(d, 1H), 7.51(s, 1H), 7.73(d, 1H), 7.84(d, 1H), 7.96(s, 2H), 8.10(d, 1H).
【0273】
実施例58
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−メチル−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0274】
a)ベンジル−2−ブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
酸化銀(12.7g、54.8mmol)を、2−ブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(11.7g、36.5mmol)のACN(200ml)溶液に添加し、RTで10分間攪拌した。臭化ベンジル(4.2ml、36.5mmol)を混合物に添加し、RTで12時間攪拌した。反応混合物をセライト床を通してろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量10g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ-0.04(s, 9H), 0.92(t, 2H), 3.54(t, 2H), 5.29(s, 2H), 5.35(s, 2H), 7.30-7.44(m, 5H), 7.76(s, 1H).
【0275】
b)ベンジル2−ブロモ−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート塩酸塩
表題の化合物は、ベンジル−2−ブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(16.2g、39.5mmol)から開始して実施例52(h)に記載した手順を用いて製造した。収量9.0g。LC-MS: [M+1]=281.
【0276】
c)ベンジル2−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
表題の化合物は、ベンジル2−ブロモ−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート塩酸塩(8.3g、29.4mmol)から開始して実施例56(b)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量1.6g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ3.66(s, 3H), 5.33(s, 2H), 7.26-7.43(m, 5H), 7.63(s, 1H).
【0277】
d)ベンジル1−メチル−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
ベンジル2−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(2g、6.77mmol)の1,2−ジメトキシエタン(40ml)溶液を含むフラスコに、リン酸カリウム(2.3g、20.3mmol)および1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(1.41g、6.77mmol)を、アルゴン雰囲気下RTで添加した。得られた混合物を脱気し、アルゴンで10分間パージした。その後、Pd(PPh
3)
4(0.310g、0.2mmol)を反応混合物に添加し、90℃で12時間加熱した。反応混合物をセライト床を通してろ過し、ろ液を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量1.1g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ3.77(s, 3H), 3.95(s, 3H), 5.36(s, 2H), 7.30-7.37(m, 3H), 7.45(d, 2H), 7.59(s, 1H), 7.79(s, 1H), 7.89(s, 1H).
【0278】
e)1−メチル−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
ベンジル1−メチル−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(1g、3.4mmol)のEtOH(25ml)溶液を含むフラスコに、10%Pd/C(100mg)をRTで添加した。得られた混合物をH
2雰囲気下、RTで3時間攪拌した。反応混合物をセライト床を通してろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をジエチルエーテルから2回粉砕した。収量500mg。LC-MS: [M+1]=207.04.
【0279】
f)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−メチル−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、1−メチル−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(0.3g、1.44mmol)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(0.377g、1.44mmol)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量200mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.10(d, 3H), 3.72(s, 3H), 3.91(s, 3H), 4.23-4.45(m, 3H), 6.95(d, 1H), 7.63(d, 1H), 7.83(t, 2H), 7.99(d, 1H), 8.03(d, 1H), 8.07(s, 1H), 8.17(s, 1H).
【0280】
実施例59
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−シクロプロピル−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0281】
a)ベンジル2−シクロプロピル−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
ベンジル2−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(2.8g、9.49mmol)のTHF(40ml)と水(20ml)の溶液に、炭酸セシウム(7.71g、23.7mmol)およびシクロプロピルボロン酸(1.22g、14.2mmol)をアルゴン雰囲気下、RTで添加した。得られた混合物を脱気し、アルゴンで10分間パージした。Pd(PPh
3)
2Cl
2(0.332g、0.04mmol)を混合物に添加し、100℃で12時間加熱した。反応混合物をセライト床を通してろ過し、ろ液を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量1.1g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ0.95-1.02(m, 2H), 1.07-1.11(m, 2H), 1.72-1.78(m, 1H), 3.70(s, 3H), 5.32(s, 2H), 7.29(s, 1H), 7.42-7.62(m, 5H), LC-MS: [M+1]=257.
【0282】
b)2−シクロプロピル−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
表題の化合物は、ベンジル2−シクロプロピル−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(1.1g、1.95mmol)から開始して実施例58(e)に記載した手順を用いて製造した。収量400mg。LC-MS: [M+1]=167.06.
【0283】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−シクロプロピル−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、2−シクロプロピル−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(0.160g、0.96mmol)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(0.251g、0.96mmol)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量166mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ0.80-0.92(m, 4H), 1.07(d, 3H), 1.94-1.98(m, 1H), 3.65(s, 3H), 4.26-4.38(m, 3H), 6.95(s, 1H), 7.47(s, 1H), 7.75(d, 1H), 7.81(s, 1H), 7.96(s, 2H), 8.08(s, 1H). LC-MS: [M+1]=409.28.
【0284】
実施例60
(S)−N
4−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−イミダゾール−2,4−ジカルボキシアミド
【0285】
a)(S)−N
4−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2,4−ジカルボキシアミド
表題の化合物は、2−カルバモイル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(400mg、1.4mmol)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロベンゾニトリル(366mg、1.4mmol)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量410mg。LC-MS: [M+1]=528.24.
【0286】
b)(S)−N
4−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−イミダゾール−2,4−ジカルボキシアミド
表題の化合物は、(S)−N
4−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2,4−ジカルボキシアミド(0.41g、0.77mmol)から開始して実施例52(g)に記載した手順を用いて製造した。収量310mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.13(d, 3H), 4.32-4.50(m, 3H), 6.96(s, 1H), 7.64(s, 2H), 7.72(s, 1H), 7.85(s, 1H), 7.93-7.98(m, 3H), 8.06(s, 1H), 13.40(s, 1H).
【0287】
実施例61
(S)−N−(1−(3−(4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−オキサゾール−4−カルボン酸(0.3g、1.75mmol)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.516mg、1.75mmol)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製した。収量270mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.13(d, 3H), 1.51(s, 6H), 4.30-4.52(m, 3H), 5.67(s, 1H), 7.05(s, 1H), 7.86(d, 1H), 8.17(d, 2H), 8.28(d, 2H), 8.47(s, 1H).
【0288】
実施例62
(S)−N−(2−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロピル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシアミド
【0289】
a)(S)−4−(1−(1−アミノプロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル
表題の化合物は、2−クロロ−6−フルオロ−4−(1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル(13.5mmol、3g)および(R)−tert−ブチル(2−ヒドロキシプロピル)カルバメート(27mmol、4.72g)から開始して実施例3(g)に記載した手順を用いて製造した。収量1.3g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.47(d, 3H), 3.02-3.19(m, 2H), 4.30-4.38(m, 1H), 6.60(d, 1H), 7.52-7.59(m, 2H), 7.75(s, 1H). LC-MS: [M+1]=279.17.
【0290】
b)(S)−N−(2−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロピル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、エチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシレート(0.75mmol、150mg)および(S)−4−(1−(1−アミノプロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.75mmol、209mg)から開始して実施例52(g)に記載した手順を用いて製造した。収量87mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.45(d, 3H), 1.49(s, 6H), 3.55-3.61(m, 1H), 3.66-3.73(m, 1H), 4.69-4.74(m, 1H), 5.66(s, 1H), 7.03(d, 1H), 7.88-7.93(m, 2H), 8.0(s, 1H), 8.19(t, 1H), 8.51(s, 1H). LC-MS: [M+1]=432.31.
【0291】
実施例63
(R)−N−(2−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロピル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシアミド
【0292】
a)(R)−4−(1−(1−アミノプロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル
表題の化合物は、2−クロロ−6−フルオロ−4−(1H−ピラゾール−3−イル)ベンゾニトリル(14.9mmol、3.3g)および(S)−tert−ブチル(2−ヒドロキシプロピル)カルバメート(29.8mmol、5.23g)から開始して実施例3(g)に記載した手順を用いて製造した。収量2.2g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.53(d, 3H), 3.44-3.61(m, 2H), 4.48-4.54(m, 1H), 6.59(d, 1H), 7.48(d, 1H), 7.55(d, 1H), 7.75(s, 1H). LC-MS: [M+1]=279.12.
【0293】
b)(R)−N−(2−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロピル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、エチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシレート(0.5mmol、139mg)および(R)−4−(1−(1−アミノプロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.5mmol、100mg)から開始して実施例52(g)に記載した手順を用いて製造した。収量27mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.45(d, 3H), 1.49(s, 6H), 3.55-3.61(m, 1H), 3.66-3.73(m, 1H), 4.67-4.76(m, 1H), 5.65(s, 1H), 7.03(d, 1H), 7.88(d, 1H), 7.91(d, 1H), 8.0(s, 1H), 8.19(t, 1H), 8.51(s, 1H). LC-MS: [M+1]=432.02.
【0294】
実施例64
(R)−N−(2−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロピル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0295】
a)(R)−N−(2−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロピル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(1.43mmol、430mg)および(R)−4−(1−(1−アミノプロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(1.43mmol、400mg)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量410mg。LC-MS: [M+1]=561.21.
【0296】
b)(R)−N−(2−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロピル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、(R)−N−(2−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロピル)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(0.73mmol、410mg)から開始して実施例52(h)に記載した手順を用いて精製した。収量130mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.42(s, 6H), 1.44(d, 3H), 3.56-3.69(m, 2H), 4.67-4.71(m, 1H), 5.31(s, 1H), 7.04(bs, 1H), 7.40(bs, 1H), 7.76(bs, 1H), 7.90(d, 1H), 7.94(s, 1H), 8.01(s, 1H), 12.17(s, 1H). LC-MS: [M+1]=431.22.
【0297】
実施例65
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0298】
a)3,3,3−トリフルオロ−N’−ヒドロキシプロパンイミドアミド
MeOH(10ml)中のナトリウム(45.87mmol、2.5g)を含むフラスコに、NH
2OH・HCl(45.87mmol、3.2g)のMeOH(11ml)懸濁液を、滴下ロートを用いて加えた。添加後、混合物を15分間攪拌した。懸濁液をろ過して沈殿したNaClを取り除いた。ろ液を0℃に冷却し、3,3,3−トリフルオロプロピオニトリル(45.87mmol、5g)を添加した。反応混合物を1時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物を精製することなく、次工程に進めた。収量3.0g。
【0299】
b)エチル3−(((1−アミノ−3,3,3−トリフルオロプロピリデン)アミノ)オキシ)アクリレート
3,3,3−トリフルオロ−N’−ヒドロキシプロパンイミドアミド(21mmol、3g)のACN(50ml)を含むフラスコに、Et
3N(21mmol、3.5ml)をRTで添加した。得られた混合物を80℃に加熱し、プロピオン酸エチル(25.1mmol、2.5g)のACN(20ml)溶液を添加した。反応混合物を一晩80℃で加熱した。溶媒を蒸発させ、粗製物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量3.8g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.17(t, 3H), 3.18(q, 2H), 4.09(q, 2H), 5.44(d, 1H), 6.78(bs, 2H), 7.70(d, 1H). LC-MS: [M-1]=239.17.
【0300】
c)エチル2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
エチル3−(((1−アミノ−3,3,3−トリフルオロプロピリデン)アミノ)オキシ)アクリレート(4.17mmol、1g)をジフェニルエーテル(2ml)に溶解し、180℃で30分間加熱した。反応混合物をシリカゲル上に吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより精製した。収量120mg。
1H-NMR (400 MHz; DMSO-d
6+D
2O):δ1.23(t, 3H), 3.73(q, 2H), 4.19(q, 2H), 7.80(s, 1H). LC-MS: [M+1]=223.14.
【0301】
d)エチル2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
表題の化合物は、エチル2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(3.6mmol、0.8g)およびSEM−Cl(4.3mmol、0.8ml)から開始して実施例52(b)に記載した手順を用いて製造した。収量602mg。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ0.01(s, 9H), 0.91(t, 2H), 1.39(t, 3H), 3.48(t, 2H), 3.75(q, 2H), 4.39(q, 2H), 5.33(s, 2H), 7.69(s, 1H).
【0302】
e)2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
エチル2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(2.41mmol、850mg)をTHF(30ml)およびH
2O(20ml)に溶解した。NaOH(4.82mmol、200mg)を添加し、混合物をRTで48時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、1NのHClを用いてpH2に酸性化した。混合物をDCMで抽出し、有機層を濃縮した。収量310mg。LC-MS: [M+1]=325.01.
【0303】
f)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(0.98mmol、320mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.98mmol、273mg)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量310mg。LC-MS: [M+1]=585.25.
【0304】
g)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(0.74mmol、430mg)から開始して実施例52(h)に記載した手順を用いて製造した。収量220mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.07(d, 3H), 3.73(q, 2H), 4.24-4.47(m, 3H), 7.03(s, 1H), 7.61(s, 1H), 7.80-7.98(m, 2H), 8.0(s, 1H), 8.10(d, 1H), 12.64(s, 1H). LC-MS: [M+1]=455.12.
【0305】
実施例66
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0306】
a)2,2,2−トリフルオロ−N’−ヒドロキシアセトイミドアミド
表題の化合物は、2,2,2−トリフルオロアセトニトリル(558mmol、53g)およびNH
2OH・HCl(558mmol、39g)から開始して実施例65(a)に記載した手順を用いて製造した。粗生成物は、直接次工程に用いた。収量70g。
【0307】
b)エチル3−(((1−アミノ−2,2,2−トリフルオロエチリデン)アミノ)オキシ)アクリレート
表題の化合物は、2,2,2−トリフルオロ−N’−ヒドロキシアセトイミドアミド(218.7mmol、28g)およびプロピオン酸エチル(262.5mmol、25.7g)から開始して実施例65(b)に記載した手順を用いて製造した。収量45.2g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.32(t, 3H), 4.31(q, 2H), 7.03(d, 1H), 7.60(bs, 2H), 8.29(d, 1H). LC-MS: [M-1]=225.34.
【0308】
c)エチル2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
表題の化合物は、エチル3−(((1−アミノ−2,2,2−トリフルオロエチリデン)アミノ)オキシ)アクリレート(4.42mmol、1g)から開始して実施例65(c)に記載された手順を用いて製造した。収量177mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.28(t, 3H), 4.27(q, 2H), 8.16(s, 1H), 14.27(bs, 1H). LC-MS: [M+1]=209.32.
【0309】
d)エチル2−(トリフルオロメチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
表題の化合物は、エチル2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(9.5mmol、2g)およびSEM−Cl(11.5mmol、2.1ml)から開始して実施例52(b)に記載した手順を用いて製造した。収量1.9g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ0.01(s, 9H), 0.91(t, 2H), 1.40(t, 3H), 3.54(t, 2H), 4.40(q, 2H), 5.43(s, 2H), 7.85(s, 1H).
【0310】
e)2−(トリフルオロメチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
表題の化合物は、エチル2−(トリフルオロメチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(2.06mmol、700mg)から開始して実施例32(d)に記載した手順を用いて製造した。収量601mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.07(s, 9H), 0.82(t, 2H), 3.54(t, 2H), 5.85(s, 2H), 7.78(s, 1H). LC-MS: [M+1]=311.07.
【0311】
f)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、2−(トリフルオロメチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(0.97mmol、300mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(0.97mmol、269mg)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量230mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.13(s, 9H), 0.65-0.77(m, 2H), 1.17(d, 3H), 3.36-3.43(m, 2H), 4.21-4.42(m, 3H), 5.75(q, 2H), 7.01(s, 1H), 7.64(s, 1H), 7.83-7.88(m, 2H), 7.95(s, 1H), 8.65(d, 1H). LC-MS: [M+1]=571.01.
【0312】
g)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(0.39mmol、220mg)。収量153mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.12(d, 3H), 4.28-4.49(m, 3H), 7.01(d, 1H), 7.82-7.87(m, 3H), 7.95(s, 1H), 8.23(d, 1H), 14.08(s, 1H). LC-MS: [M+1]=441.17.
【0313】
実施例67
N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3−((S)−1−ヒドロキシエチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシアミドおよび
N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3−((R)−1−ヒドロキシエチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシアミド
【0314】
a)2−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)プロパンニトリル
DCM(25ml)中のDL−ラクトニトリル(36.3mmol、2.8g)を含むフラスコに、Et
3N(54.7mmol、8.1ml)および塩化tert−ブチルジフェニルシリル(36.3mmol、10g)を添加した。得られた溶液をRTで24時間攪拌した。反応混合物をH
2Oでクエンチし、DCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、ろ過して蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量4.52g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.10(s, 9H), 1.50(d, 3H), 4.43(q, 1H), 7.39-7.51(m, 6H), 7.65(d, 2H), 7.71(d, 2H).
【0315】
b)2−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−N’−ヒドロキシプロパンイミドアミド
MeOH(50ml)中に2−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)プロパンニトリル(14.6mmol、4.5g)を含むフラスコに、NH
2OH・HCl(29.1mmol、2g)およびNaHCO
3(43.7mmol、3.6g)を添加した。得られた混合物を70℃で一晩攪拌した。混合物をH
2Oでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をH
2Oで洗浄し、乾燥し、ろ過して蒸発させた。収量4.02g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.01(s, 9H), 1.20(d, 3H), 4.12(q, 1H), 7.38-7.46(m, 6H), 7.60-7.64(m, 4H). LC-MS: [M+1]=343.12.
【0316】
c)エチル3−(1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)エチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシレート
表題の化合物は、2−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−N’−ヒドロキシプロパンイミドアミド(3.24mmol、1g)から開始して実施例5(a)に記載した手順を用いて製造した。収量618mg。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.07(s, 9H), 1.46(t, 3H), 1.52(d, 3H), 4.53(q, 2H), 5.09(q, 1H), 7.30-7.47(m, 6H), 7.61(d, 2H), 7.69(d, 2H).
【0317】
d)エチル3−(1−ヒドロキシエチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシレート
エチル3−(1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)エチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシレート(5.90mmol、2.5g)をTHFに溶解し、氷浴で0℃に冷却した。ピリジン(1.5ml)中70%のフッ化水素をゆっくりと加えた。添加後、反応混合物を周囲の温度で一晩攪拌した。反応混合物をNaHCO
3水溶液で塩基性とし、DCMで抽出した。有機層を水で洗浄し、乾燥し、ろ過して蒸発させた。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量897mg。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.46(t, 3H), 1.66(d, 3H), 4.53(q, 2H), 5.11(q, 1H).
【0318】
e)N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3−((S)−1−ヒドロキシエチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシアミド(ジアステレオマー1)および
N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3−((R)−1−ヒドロキシエチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシアミド(ジアステレオマー2)
表題の化合物は、エチル3−(1−ヒドロキシエチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシレート(9.67mmol、1.8g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(9.67mmol、2.62g)から開始して実施例52(g)に記載した手順を用いて製造した。収量1.02g(ジアステレオマーの混合物)。この反応では、N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3−((S)−1−ヒドロキシエチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシアミドおよびN−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3−((R)−1−ヒドロキシエチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシアミドのジアステレオマー混合物を生成した。両ジアステレオマーは、カラムクロマトグラフィーにより分離した。
ジアステレオマー1:
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.19(d, 3H), 1.44(d, 3H), 4.34(d, 2H), 4.43-4.51(m, 1H), 4.91(q, 1H), 5.84(d, 1H), 7.02(d, 1H), 7.84-7.87(m, 2H), 7.96(s, 1H), 9.46(d, 1H). LC-MS: [M+1]=419.12.
ジアステレオマー2:
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.18(d, 3H), 1.44(d, 3H), 4.34(d, 2H), 4.43-4.50(m, 1H), 4.91(q, 1H), 5.84(d, 1H), 7.02(d, 1H), 7.80-7.90(m, 2H), 7.96(s, 1H), 9.46(d, 1H). LC-MS: [M+1]=419.07.
【0319】
実施例68
(S)−N−(2−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロピル)−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシアミド
【0320】
a)エチル3−アセチルー1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシレート
DCM(100ml)中にエチル3−(1−ヒドロキシエチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシレート(53.7mmol、10g)を含むフラスコに、デス−マーチンペルヨージナン(80mmol、34.2g)を0℃で分割して加え、得られた混合物をRTで16時間攪拌した。反応混合物をNaHCO
3水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を乾燥し、ろ過して蒸発させた。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量9.12g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.47(t, 3H), 2.76(s, 3H), 4.58(q, 2H).
【0321】
b)エチル3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシレート
表題の化合物は、エチル3−アセチルー1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシレート(10.8mmol、2g)から開始して実施例2(d)に記載した手順を用いて製造した。収量304mg。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.39(t, 3H), 1.59(s, 6H), 4.54(q, 2H). LC-MS: [M+1]=201.04.
【0322】
c)(S)−N−(2−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロピル)−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシアミド
表題の化合物は、エチル3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシレート(1.5mmol、300mg)および(S)−4−(1−(1−アミノプロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(1.5mmol、417mg)から開始して実施例52(g)に記載した手順を用いて製造した。収量160mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.49(bs, 9H), 3.57-3.64(m, 1H), 3.68-3.76(m, 1H), 4.69-4.75(m, 1H), 5.69(s, 1H), 7.02(d, 1H), 7.89(d, 1H), 7.94(d, 1H), 7.99(s, 1H), 9.46(t, 1H). LC-MS: [M+1]=433.17.
【0323】
実施例69
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシアミド
表題の化合物は、エチル3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシレート(2mmol、400mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(2mmol、556mg)から開始して実施例52(g)に記載した手順を用いて製造した。収量202mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.12(d, 3H), 1.51(bs, 6H), 4.34-4.37(m, 2H), 4.43-4.51(m, 1H), 5.70(s, 1H), 7.02(d, 1H), 7.83-7.88(m, 2H), 7.96(s, 1H), 9.41(d, 1H). LC-MS: [M+1]=433.20.
【0324】
実施例70
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0325】
a)ベンジル2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
表題の化合物は、ベンジル2−ブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(7.31mmol、3g)およびシクロプロピルボロン酸(14.63mmol、1.25g)から開始して実施例59(a)に記載した手順を用いて製造した。収量1.02g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ-0.02(s, 9H), 0.91(t, 2H), 0.99(bs, 2H), 1.15(bs, 2H), 1.87-1.94(m, 1H), 3.52(t, 2H), 5.32(s, 2H), 5.34(s, 2H), 7.29-7.43(m, 5H), 7.59(s, 1H). LC-MS: [M+1]=373.31.
【0326】
b)2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
表題の化合物は、ベンジル2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(2.68mmol、1g)から開始して実施例58(e)に記載した手順を用いて製造した。収量700mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.01(s, 9H), 0.83-0.94(m, 6H), 2.01-2.08(m, 1H), 3.52(t, 2H), 5.43(s, 2H), 7.82(s, 1H), 12.26(bs, 1H).
【0327】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(1.41mmol、400mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(1.41mmol、395mg)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量249mg。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ-0.01(s, 9H), 0.93(t, 2H), 0.99(d, 4H), 1.23(d, 3H), 1.88-1.95(m, 1H), 3.52(t, 2H), 4.29-4.40(m, 2H), 4.47-4.54(m, 1H), 5.33(s, 2H), 6.59(d, 1H), 7.35(d, 1H), 7.49-7.51(m, 2H), 7.58(d, 1H), 7.72(s, 1H).
【0328】
d)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−シクロプロピル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(0.46mmol、250mg)から開始して実施例52(h)に記載した手順を用いて製造した。収量70mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ0.81-0.91(m, 4H), 1.08(d, 3H), 1.92-1.97(m, 1H), 4.27-4.40(m, 3H), 7.02(bs, 1H), 7.38(bs, 1H), 7.85-7.90(m, 3H), 7.98(s, 1H), 12.08(s, 1H). LC-MS: [M+1]=413.19.
【0329】
実施例71
(S)−N
4−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−N
2,N
2−ジメチル−1H−イミダゾール−2,4−ジカルボキシアミド
【0330】
a)4−ベンジル2−エチル1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2,4−ジカルボキシレート
表題の化合物は、ベンジル2−ブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(0.609mmol、250mg)およびシアノギ酸エチル(0.91mmol、90mg)から開始して実施例52(d)に記載した手順を用いて製造した。収量97mg。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ-0.08(s, 9H), 0.91(t, 2H), 1.42(t, 3H), 3.57(t, 2H), 4.43(q, 2H), 5.38(s, 2H), 5.78(s, 2H), 7.30-7.39(m, 3H), 7.43-7.46(m, 2H), 7.90(s, 1H). LC-MS: [M+1]=405.13.
【0331】
b)2−(エトキシカルボニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
表題の化合物は、4−ベンジル2−エチル1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2,4−ジカルボキシレート(4.94mmol、2g)から開始して実施例58(e)に記載した手順を用いて製造した。収量1.61g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.07(s, 9H), 0.74(t, 2H), 1.32(t, 3H), 3.52(t, 2H), 4.32(q, 2H), 5.70(s, 2H), 8.23(s, 1H), 12.76(bs, 1H). LC-MS: [M+1]=315.04.
【0332】
c)(S)−エチル4−((1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)カルバモイル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2−カルボキシレート
表題の化合物は、2−(エトキシカルボニル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(3.18mmol、1g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(3.18mmol、890mg)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量1.6g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.01(s, 9H), 0.80(t, 2H), 1.15(d, 3H), 1.30(t, 3H), 3.48(t, 2H), 4.34-4.49(m, 5H), 5.69(s, 2H), 6.98(d, 1H), 7.78-7.82(m, 2H), 7.87(s, 1H), 8.03(s, 1H), 8.21(d, 1H). LC-MS: [M+1]=575.11.
【0333】
d)(S)−4−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)カルバモイル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸
表題の化合物は、(S)−エチル4−((1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)カルバモイル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2−カルボキシレート(5.22mmol、3g)および水酸化ナトリウム(7.83mmol、313mg)から開始して実施例32(d)に記載した手順を用いて製造した。収量1.49g。LC-MS: [M+1]=547.28.
【0334】
e)(S)−N
4−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−N
2,N
2−ジメチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2,4−ジカルボキシアミド
表題の化合物は、(S)−4−((1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)カルバモイル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(0.549mmol、300mg)およびN,N−ジメチルアミン(0.824mmol、37mg)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量207mg。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ-0.01(s, 9H), 0.91(t, 2H), 1.26(d, 3H), 3.11(s, 3H), 3.26(s, 3H), 3.54(t, 2H), 4.31-4.42(m, 2H), 4.51-4.57(m, 1H), 5.74(s, 2H), 6.59(d, 1H), 7.39(d, 1H), 7.49(d, 1H), 7.59(d, 1H), 7.81(s, 1H), 7.84(s, 1H). LC-MS: [M+1]=574.32.
【0335】
f)(S)−N
4−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−N
2,N
2−ジメチル−1H−イミダゾール−2,4−ジカルボキシアミド
表題の化合物は、(S)−N
4−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−N
2,N
2−ジメチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2,4−ジカルボキシアミド(0.301mmol、200mg)から開始して実施例52(h)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量87mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.11(d, 3H), 3.01(s, 3H), 3.53(s, 3H), 4.30-4.45(m, 3H), 7.0(d, 1H), 7.60(d, 1H), 7.84-7.86(m, 2H), 7.91-7.95(m, 2H), 13.24(s, 1H). LC-MS: [M+1]=444.12.
【0336】
実施例72
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−エトキシプロパン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0337】
a)メチル2−(2−エトキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレートおよびエチル2−(2−エトキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
DMF(3ml)中にメチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(0.95mmol、300mg)を含むフラスコに、60%の水素化ナトリウム(2.86mmol、68mg)を0℃で分割して添加した。反応混合物を10分間攪拌した。EtI(1.91mmol、298mg)を加え、周囲の温度で6時間攪拌した。反応完了後、混合物をH
2Oでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、乾燥し、ろ過して蒸発させた。粗製物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。LCMSは、メチル2−(2−エトキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレートおよびエチル2−(2−エトキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレートの混合物であることを示した。混合物をさらに精製することなく次工程に用いた。収量90mg(混合物)。LC-MS: [M+1]=343.42, [M+15]: 357.16.
【0338】
b)2−(2−エトキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
表題の化合物は、メチル2−(2−エトキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレートおよびエチル2−(2−エトキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレートの混合物(90mg)から開始して実施例58(e)に記載した手順を用いて製造した。収量70mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.02(s, 9H), 0.87(t, 2H), 1.06(t, 3H), 1.57(s, 6H), 3.12(q, 2H), 3.58(t, 2H), 5.53(s, 2H), 7.93(s, 1H), 12.28(bs, 1H).
【0339】
c)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−エトキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、2−(2−エトキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(1.15mmol、380g)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(1.15mmol、320mg)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量260mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.01(s, 9H), 0.80-0.91(m, 5H), 0.94(t, 3H), 1.23(s, 6H), 3.21(q, 2H), 3.58(t, 2H), 4.33-4.42(m, 2H), 4.53-4.59(m, 1H), 5.53(s, 2H), 6.61(d, 1H), 7.41(d, 1H), 7.52(d, 1H), 7.59(d, 1H), 7.64(s, 1H), 7.74(s, 1H). LC-MS: [M+1]=589.23.
【0340】
d)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−エトキシプロパン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−エトキシプロパン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(0.39mmol、230mg)から開始して実施例52(h)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量102mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ0.96(t, 3H), 1.10(d, 3H), 1.49(s, 6H), 3.08(q, 2H), 4.30-4.45(m, 3H), 7.03(bs, 1H), 7.51(bs, 1H), 7.77(d, 1H), 7.83-7.89(m, 2H), 7.99(s, 1H), 12.33(bs, 1H). LC-MS: [M+1]=459.34.
【0341】
実施例73
N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(1−エトキシエチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
【0342】
a)メチル2−(1−ヒドロキシエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
表題の化合物は、メチル2−アセチル−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(3.33mmol、1g)から開始して実施例33(e)に記載した手順を用いて製造した。収量970mg。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ-0.01(s, 9H), 0.86(t, 2H), 1.66(d, 3H), 2.92(bs, 1H), 3.52(t, 2H), 3.90(s, 3H), 5.02(m, 1H), 5.41(q, 2H), 7.66(s, 1H).
【0343】
b)メチル2−(1−エトキシエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレートおよびエチル2−(1−エトキシエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
表題の化合物の混合物は、メチル2−(1−ヒドロキシエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(1.66mmol、500mg)から開始して実施例72(a)に記載した手順を用いて製造した。収量230mg(混合物)。LC-MS: [M+1]=329.21 [M+15]: 343.30.
【0344】
c)2−(1−エトキシエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
表題の化合物は、メチル2−(1−エトキシエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレートおよびエチル2−(1−エトキシエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレートの混合物(600mg)から開始して実施例58(e)に記載した手順を用いて製造した。収量370mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.01(s, 9H), 0.86(t, 2H), 1.08(d, 3H), 1.45(t, 3H), 3.41(q, 2H), 3.50(t, 2H), 4.71(q, 1H), 5.42(s, 2H), 7.92(s, 1H), 12.13(bs, 1H). LC-MS: [M+1]=315.12.
【0345】
d)N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(1−エトキシエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、2−(1−エトキシエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(1.27mmol、400mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(1.27mmol、350mg)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量230mg。LC-MS: [M+1]=575.28.
【0346】
e)N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(1−エトキシエチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、N−((S)−1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(1−エトキシエチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(0.39mmol、230mg)から開始して実施例52(h)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量97mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.01-1.09(m, 6H), 1.40(d, 3H), 3.22-3.40(m, 2H), 4.27-4.45(m, 3H), 4.51(q, 1H), 7.0(d, 1H), 7.51(d, 1H), 7.83-8.04(m, 4H), 12.47(s, 1H). LC-MS: [M+1]=445.23.
【0347】
実施例74
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−エトキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシアミド
【0348】
a)エチル2−(2−エトキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシレート
表題の化合物は、エチル2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシレート(2.50mmol、500mg)から開始して実施例72(a)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量260mg。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.13(t, 3H), 1.38(t, 3H), 1.66(s, 6H), 3.27(q, 2H), 4.39(q, 2H), 8.21(s, 1H).
【0349】
b)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−2−(2−エトキシプロパン−2−イル)オキサゾール−4−カルボキシアミド
表題の化合物は、エチル3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−カルボキシレート(1.1mmol、250mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(1.1mmol、300mg)から開始して実施例52(g)に記載した手順を用いて製造した。収量86mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.0(t, 3H), 1.12(d, 3H), 1.55(s, 6H), 3.16(q, 2H), 4.29-4.49(m, 3H), 7.02(d, 1H), 7.84-7.87(m, 2H), 7.98(s, 1H), 8.15(d, 1H), 8.55(s, 1H). LC-MS: [M+1]=460.05.
【0350】
実施例75
(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
【0351】
a)エチル5−(2−ヒドロキシプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート
トルエン(100ml)中にジアゾ酢酸エチル(52.63mmol、6g)を含むフラスコに、3−ブチン−2−オール(78.94mmol、6.6g)をRTで添加し、100℃で5時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、粗製物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量697mg。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.22-1.28(m, 3H), 1.39(t, 3H), 2.72-2.78(m, 1H), 2.82-2.91(m, 1H), 4.10-4.17(m, 1H), 4.38(q, 2H), 6.64(s, 1H).
【0352】
b)エチル5−(2−ヒドロキシプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート
アセトン(60ml)中にエチル5−(2−ヒドロキシプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(15.65mmol、3.2g)を含むフラスコに、Cs
2CO
3(13.7g、99.1mmol)、SEM−Cl(9.3ml、51.6mmol)を添加し、RTで一晩攪拌した。反応混合物をH
2Oの添加によりクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製した。収量3.8g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ-0.05(s, 9H), 0.89(t, 2H), 1.25(d, 3H), 1.40(t, 3H), 2.71-2.83(m, 3H), 3.57(t, 2H), 4.34(q, 2H), 5.79(s, 2H), 6.74(s, 1H). LC-MS: [M+1]=329.14.
【0353】
c)エチル5−(2−オキソプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート
表題の化合物は、エチル5−(2−ヒドロキシプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(8.84mmol、2.9g)から開始して実施例68(a)に記載した手順を用いて製造した。収量3.8g。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ-0.05(s, 9H), 0.89(t, 2H), 1.36(t, 3H), 2.18(s, 3H), 3.57(t, 2H), 3.76(s, 2H), 4.34(q, 2H), 5.80(s, 2H), 6.82(s, 1H). LC-MS: [M+1]=327.26.
【0354】
d)エチル5−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート
表題の化合物は、エチル5−(2−オキソプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(5.24mmol、1.7g)および3MのMeMgIのエーテル溶液(6.78mmol、2.2ml)から開始して実施例2(d)に記載した手順を用いて製造した。収量301mg。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3):δ-0.05(s, 9H), 0.89(t, 2H), 1.24(s 6H), 1.38(t, 3H), 2.76(s, 2H), 3.57(t, 2H), 4.34(q, 2H), 5.81(s, 2H), 6.76(s, 1H).
【0355】
e)5−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸
表題の化合物は、エチル5−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(1.9mmol、650mg)から開始して実施例32(d)に記載した手順を用いて製造した。収量1.49g。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.01(s, 9H), 0.77(t, 2H), 1.07(s, 6H), 2.64(s, 2H), 3.57(t, 2H), 4.42(bs, 1H), 5.76(s, 2H), 6.74(s, 1H), 12.60(bs, 1H). LC-MS: [M+1]=315.07.
【0356】
f)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
表題の化合物は、5−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(1.59mmol、500mg)および(S)−4−(1−(2−アミノプロピル)−1H−ピラゾール−3−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンゾニトリル(1.59mmol、442mg)から開始して実施例32(e)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量295mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ-0.13(s, 9H), 0.68(t, 2H), 1.06(s, 3H), 1.08(s, 3H), 1.20(d, 3H), 2.61(s, 2H), 3.40(t, 2H), 4.23-4.42(m, 3H), 4.51(s, 1H), 5.54(d, 1H), 5.68(d, 1H), 6.72(s, 1H), 7.01(d, 1H), 7.84-7.87(m, 2H), 7.96(s, 1H), 8.40(d, 1H). LC-MS: [M+1]=575.01.
【0357】
g)(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
表題の化合物は、(S)−N−(1−(3−(3−クロロ−4−シアノ−5−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)プロパン−2−イル)−5−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(0.514mmol、295mg)から開始して実施例52(h)に記載した手順を用いて製造した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量85mg。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ1.06(s, 6H), 1.13(d, 3H), 2.67(s, 2H), 4.25-4.48(m, 3H), 4.51(s, 1H), 6.34(s, 1H), 7.0(d, 1H), 7.83-7.88(m, 2H), 7.96(d, 1H), 8.28(d, 1H), 12.78(s, 1H). LC-MS: [M+1]=445.18.
【0358】
略語:
ACN − アセトニトリル
AIBN − アゾビスイソブチロニトリル
(Boc)
2O − ジ−t−ブチルジカルボネート
DCM − ジクロロメタン
DIAD − ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシレート
DIPEA − N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DME − エチレングリコールジメチルエーテル
DMF − N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO − ジメチルスルホキシド
DMAP − 4−ジメチルアミノピリジン
Dppf − 1,1’−ビス(ジフェニルホスファニル)フェロセン
EDCI − 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
EtOAc − 酢酸エチル
EtOH − エタノール
HBTU − O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HOBt − 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
MeOH − メタノール
MTBE − メチル−tert−ブチルエーテル
NBS − N−ブロモスクシンイミド
NMP − N−メチルピロリドン
RT − 室温
SEM−Cl − 塩化2−(トリメチルシリル)エトキシメチル
TBME − tert−ブチルメチルエーテル
TBDMSCl − tert−ブチルジメチルクロロシラン
THF − テトラヒドロフラン