(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記機器側部材と前記対象物側部材とのいずれか一方の前記突起を有する部材は、金属板で構成され、当該突起は、当該金属板を折り曲げることで構成されていることを特徴とする請求項6に記載の通信機器取付部材。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
(通信装置100)
図1は、通信装置100の一例を説明する図である。ここでは、通信装置100を天頂側の取付部材1の側から見ている。
通信装置100は、天頂側(
図1において上側)に設けられた取付部材1と、地上側(
図1において下側)に設けられた取付部材2と、通信機器の一例としてのアンテナ3とを備える。アンテナ3は、筐体(レドーム)に収容されている。
そして、アンテナ3が、天頂側の取付部材1と地上側の取付部材2とにより、取付対象物の一例としての鋼管柱4に固定されている。
ここでは、鋼管柱4とするが、鋼以外のアルミニウム、ステンレス鋼又は木などで構成された柱であってもよい。
以下では、通信機器をアンテナ3として説明するが、アンテナ3以外の移相器、分配器、フィルタ、増幅器などであってもよい。これらの通信機器には、20〜40kgなど重量が大きいものがある。
【0014】
次に、第1の実施の形態における懸下手段の一例としての取付部材1を説明する。
取付部材1は、副固定部材11、12を有する固定部材10と、結合部材(ブラケット)13とを備えている。ここで、固定部材10が、対象物側部材の一例であって、結合部材13が機器側部材の一例である。
固定部材10における副固定部材11、12は、対になって、鋼管柱4を挟んで対向するように設けられている。副固定部材11、12は、断面形状がコ字状となるように曲げられた金属板で構成されている。そして、副固定部材11、12は、コ字状の開いている側が、鋼管柱4の外周に対応するように段状に切り取られている(後述する
図3参照)。
なお、副固定部材11には、金属板の一部を折り曲げて設けたフック(鉤状突起)114を備えている。
そして、副固定部材11、12は、両端部に設けられた穴を貫通して挿入されたボルト14をナット15で締め付けることにより、鋼管柱4に接する部分を鋼管柱4の表面に食い込ませることで固定されている。
【0015】
結合部材13は、アンテナ3と副固定部材11との間に設けられている。結合部材13は、一端部がアンテナ3に固定されている。他端部が副固定部材11に固定されている。なお、他端部(後述する
図5に示す固定側部131)は、アンテナ3から外側(
図1において上側)に張り出している。
そして、結合部材13は、設けられた開口134が、副固定部材11に設けられたフック114に引っ掛けられるとともに、フック114の両脇に設けられた穴(後述する
図4の長穴135)を介して、挿入されたボルト16によって、副固定部材11に固定されている。
【0016】
取付部材1における固定部材10の副固定部材11、12は、アンテナ3を取り付けるために、鋼管柱4に固定され、結合部材13は、アンテナ3と副固定部材11とを結合させて、固定する。
【0017】
図2は、通信装置100を地上側の取付部材2の側から見た図である。
取付部材2も、副固定部材11、12を備える固定部材10と、結合部材13とを備えている。すなわち、副固定部材11、12、結合部材13は、取付部材1と同じである。よって、同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。
ただし、
図2に示すように、取付部材2では、結合部材13は、取付部材1の場合と異なって、上下方向が逆になっている。
【0018】
図3は、取付部材1の固定部材10における手前側の副固定部材11の上面図、正面図、側面図及び下面図である。
図3(a)は上面図、
図3(b)は正面図、
図3(c)は側面図、
図3(d)は下面図である。
副固定部材11は、
図3(b)の正面図に示すように、正面板111、上面板112及び下面板113を備えている。なお、
図3(c)の側面図に示すように、正面板111、上面板112、下面板113は、連続し、断面がコ字状になっている。
正面板111には、フック114、ボルト穴115、116、ナット117が設けられている。フック114は、突起の一例である。
副固定部材11は、例えば、鉄、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウムなどの金属板を折り曲げることで構成されている。
【0019】
正面板111に設けられたフック114は、
図3(c)の側面図に示すように、手前側に飛び出すとともに、上側に折り曲げられている。なお、フック114は、正面板111に切れ目を入れ、切り離された部分を折り曲げることで構成されている。副固定部材11を金属板で構成することで、フック114は、正面板111と一体で構成され、他の部材を取り付けることを要しない。
なお、フック114は、先端が折り曲げられた鉤状突起であることを要せず、正面板111に立てられた、ボルト、ネジ、棒などの突起であってもよい。すなわち、アンテナ3を引っ掛けることができ、アンテナ3の重さが支えられればよい。
ここで、アンテナ3を引っ掛けるとは、アンテナ3を懸下して保持することをいう。
【0020】
ボルト穴115は、
図1に示したボルト14が貫通できる内径で設けられている。なお、
図3においては、ボルト穴115は、正面板111の両端部にそれぞれ1個設けられている。
【0021】
正面板111の裏面において、ボルト穴116の周りにナット117が溶接により固着されている。そして、
図1に示したボルト16がボルト穴116を通して、ナット117にねじ込まれるようになっている。なお、
図3においては、ボルト穴116及びナット117は、フック114の両側にそれぞれ1個設けられている。
ナット117を溶接することにより、副固定部材11の裏側(鋼管柱4側)にナット117を保持して作業することを要しない。すなわち、ボルト16のねじ込みが容易に行える。
なお、ナット117を設けずに、ボルト穴116に雌ねじを切ってもよい。しかし、正面板111の厚さが薄い場合、雌ねじが薄くなり、ボルト16が固く締め付けられないおそれがある。よって、ナット117を溶接などにより固着させることが好ましい。
【0022】
そして、
図3(a)の上面図に示すように、上面板112には、鋼管柱4の外周に沿いやすくするために、凹部118が設けられている。なお、
図3(a)では、凹部118は、段状に形成されて、段の先端が鋼管柱4の表面に食い込みやすくなっている。
図3(d)の下面図に示すように、下面板113にも、鋼管柱4の外周に沿いやすくするために、凹部118と同様な凹部119が設けられている。
【0023】
取付部材1の固定部材10における奥側の副固定部材12は、
図3に示した副固定部材11におけるフック114、ボルト穴116及びナット117を備えていないことを除いて、同様の形状である。よって、説明を省略する。
【0024】
図4は、取付部材1における結合部材13の上面図、正面図及び側面図である。
図4(a)は上面図、
図4(b)は正面図、
図4(c)は側面図である。
結合部材13は、
図4(b)の正面図に示すように、固定側部131と、機器側部132と、接続部133とを備えている。固定側部131が、副固定部材11に取り付けられ、機器側部132は、アンテナ3に取り付けられる。そして、接続部133は、固定側部131と機器側部132とを接続する。
接続部133は、
図4(c)の側面図に示すように、機器側部132と固定側部131との間を斜めに屈曲させて接続している。これについては、後述する。
結合部材13も、例えば、鉄、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウムなどの金属板を折り曲げることで構成されている。
【0025】
固定側部131には、
図3(b)に示した、副固定部材11のフック114に引っ掛けられるように、長方形の開口134が設けられている。
さらに、固定側部131には、副固定部材11のナット117にねじ込まれるボルト16が貫通する長穴135が設けられている。
図4(b)では、長穴135は、開口134を挟んで左右方向に2個設けられている。長穴135としたのは、取り付け方によって、穴位置が合わなくなることを避けるためである。また、左右方向に2個設けることで、がたつきが抑制される。
そして、固定側部131の幅(
図4(b)における左右方向の長さ)は、
図3(b)に示した副固定部材11のボルト穴115を塞がない長さに設定されている。
【0026】
機器側部132には、アンテナ3に取り付けるためのボルト穴136が設けられている。なお、機器側部132の形状、大きさ及びボルト穴136の数などは、取り付けるアンテナ3の形状、大きさなどに基づいて設定されればよい。
すなわち、例えばアンテナ3の形状が円筒状である場合には、その形状に合わせて折り曲げる等の加工を追加すればよい。
【0027】
ここでは、機器側部132の幅が、固定側部131の幅に比べ、広くなっている。これは、取り付けるアンテナ3の幅が、固定側部131より広い場合である。アンテナ3の幅が狭い場合には、機器側部132の幅を広くしなくてもよい。また、固定側部131の幅が、機器側部132の幅に比べて狭くてもよい。機器側部132の幅は、取り付けるアンテナ3などの通信機器の幅によって設定すればよい。
【0028】
図5は、第1の実施の形態における天頂側の取付部材1を、アンテナ3なしで鋼管柱4に取り付けた状態を示す図である。
取付部材1の固定部材10における副固定部材11及び副固定部材12は、鋼管柱4を挟み込むように配置されている。そして、左右方向の2か所において、ボルト14とナット15にて締め付けられ、鋼管柱4に固定されている。
取付部材1における結合部材13の開口134が、副固定部材11のフック114に引っ掛けられている。そして、結合部材13は、ボルト16が、副固定部材11のナット117(
図3(c)参照)にねじ込まれて、副固定部材11に固定されている。
【0029】
図6は、天頂側の取付部材1を用いてアンテナ3を鋼管柱4に取り付ける手順を説明する図である。
図6(a)は、手前側の副固定部材11と奥側の副固定部材12とを鋼管柱4に固定した状態、
図6(b)は、アンテナ3に取り付けた結合部材13の開口134を手前側の副固定部材11のフック114に引っ掛けた状態、
図6(c)は、アンテナ3に取り付けた結合部材13をボルト16にて、手前側の副固定部材11に固定した状態である。
【0030】
アンテナ3を鋼管柱4に取り付ける手段を順に説明する。ここでは、天頂側の取付部材1について説明する。
まず、アンテナ3の外側に結合部材13を予め固定して(取り付けて)おく。この作業は、例えばアンテナ3の製造時に行うことができる。また、設置場所で行う場合でも、高所や狭所ではない場所で行うことができる。よって、作業負荷が小さい。
【0031】
そして、
図6(a)に示すように、フック114が上を向くように副固定部材11の方向を設定し、副固定部材11及び副固定部材12を、アンテナ3を取り付ける鋼管柱4を挟み込むように配置し、ボルト14を副固定部材11のボルト穴115から、副固定部材12のボルト穴125を通して挿入し、副固定部材12の外側において、ナット15で締め付ける。左右2か所において締め付けることで、副固定部材11と副固定部材12とが、鋼管柱4に固定される。2か所で締め付けることで、がたつきが抑制される。
ここでは、アンテナ3に比べて軽量である副固定部材11、12を、鋼管柱4に取り付けるため、作業負荷が小さい。
【0032】
次に、
図6(b)に示すように、結合部材13が取り付けられたアンテナ3を、副固定部材11の近傍に持ち上げ、結合部材13の開口134を、副固定部材11のフック114に引っ掛ける。引っ掛けると、アンテナ3の重さは副固定部材11のフック114によって支えられるので、もはや作業者はアンテナ3の重さを支え続けることを要しない。
ここでは、結合部材13の開口134を、フック114に引っ掛ければよいので、アンテナ3が重くても、作業負荷が小さい。
そして、結合部材13の開口134を副固定部材11のフック114に引っ掛けた後は、作業者がアンテナ3を支えることを止めてもよい。
また、作業者がアンテナ3を支えるとしても、結合部材13の開口134が副固定部材11のフック114から外れないよう支えたり、アンテナ3の位置が移動しないように支えたりすればよい。これらの場合、作業者は、アンテナ3の重さを支えるのではないため、作業負荷が小さい。
【0033】
そして、
図6(c)に示すように、ボルト16を、結合部材13の長穴135に挿入し、副固定部材11に取り付けられたナット117にねじ込む。結合部材13を副固定部材11に固定することで、アンテナ3が鋼管柱4に取り付けられる。ここでも、2か所で締め付けることで、がたつきが抑制される。
このとき、アンテナ3の重さは、結合部材13を介して副固定部材11のフック114によって支えられているので、作業者がアンテナ3の重さを支え続けることを要しない。よって、作業負荷が小さい。
【0034】
なお、地上側に取付部材2を用いる場合は、上記の取付部材1に対する手順を並行して、取付部材2について行えばよい。
【0035】
天頂側の取付部材1と地上側の取付部材2とを並行して用いる場合、天頂側の取付部材1のフック114と開口134との位置合わせと、地上側の取付部材2のフック114と開口134との位置合わせとを、予め行っておくことが必要となる。しかし、これらの位置合わせを予め行っておくことが難しい場合がある。
このような場合には、天頂側の取付部材1によりアンテナ3を取り付けた後、アンテナ3に地上側の取付部材2を取付ければよい。アンテナ3の重さは、天頂側の取付部材1で支えられているので、地上側の取付部材2は、取付部材2のフック114と開口134との位置合わせを行いながら、容易に取り付けられる。
【0036】
また、地上側の取付部材2によりアンテナ3を取り付けた後、天頂側の取付部材1を取り付けてもよい。この場合、地上側の取付部材2のフック114に開口134を引っ掛けることで、アンテナ3の重量が支えられる。しかし、ボルト16により結合部材13を副固定部材11に固定する前では、アンテナ3が倒れるおそれがある。これを抑制するため、作業者がアンテナ3を支えることになっても、アンテナ3の重さは取付部材2のフック114によって支えられているので、作業負荷が小さい。
【0037】
なお、フック114は必ずしも天頂側の取付部材1及び地上側の取付部材2の両方に必要というわけではなく、取付部材1と取付部材2とのいずれか一方に設けられていてもよい。
【0038】
図7は、取付部材1、2によりアンテナ3をフランジ42で継ぎ足された鋼管柱4に取り付けた場合の側面図である。
ここでは、鋼管柱4は、2本の鋼管41がフランジ42においてボルト43とナット44とで継ぎ足されている(繋がれている)。このため、フランジ42の部分が飛び出している。
このような場合、フランジ42の部分を除外して、アンテナ3を鋼管柱4に固定することが考えられる。しかし、この場合には、アンテナ3を取り付ける位置が制限されてしまう。
ここでは、結合部材13の接続部133を斜めに屈曲させているので、フランジ42の部分を跨いでアンテナ3を取り付けることができる。
また、例え、フランジ42で繋がれた鋼管柱4に設置する場合でなくとも、結合部材13の接続部133を斜めにしておくことで、設置作業において、アンテナ3が鋼管柱4に接触してアンテナ3に衝撃が加えられることが抑制できる。
【0039】
図8は、通信装置100の他の一例を説明する図である。ここでは、
図1に示した通信装置100において、地上側の取付部材2におけるフック114及び開口134を備えていない。
【0040】
天頂側の取付部材1によりアンテナ3を取り付けた後、アンテナ3に地上側の取付部材2を取付ける場合、アンテナ3の重さは、天頂側の取付部材1で支えられている。よって、地上側の取付部材2は、アンテナ3の重量を支えることを要しない。すなわち、ボルト16で結合部材13と副固定部材11とを固定すればよく、フック114及び開口134を備えなくともよい。
【0041】
図9は、通信装置100のさらに他の一例を説明する図である。ここでは、
図1に示した通信装置100において、地上側の取付部材2におけるフック114の方向が逆になっている。
すなわち、
図1に示した通信装置100と
図9に示した通信装置100とにおいて、天頂側の取付部材1におけるフック114の方向は、共に天頂側に向かっている。しかし、地上側の取付部材2におけるフック114の方向は、
図1では天頂側に向かい、
図9では地上側に向かっている。
【0042】
図9の通信装置100では、
図6に示したアンテナ3を鋼管柱4に取り付ける手順により、天頂側の取付部材1を用いて、取付部材1における副固定部材11のフック114を結合部材13の開口に引っ掛けて、アンテナ3を鋼管柱4に取り付ける。
その後、地上側の取付部材2の固定部材10(副固定部材11、12)を鋼管柱4に取り付ける。このとき、副固定部材11のフック114を地上側に向けるとともに、取付部材2の結合部材13の開口134の下端に引っ掛かるように設定する。そして、ボルト14で、副固定部材11、12を固定する。さらに、ボルト16で、結合部材13を副固定部材11に固定する。
【0043】
アンテナ3は天頂側の取付部材1における副固定部材11のフック114と、地上側の取付部材2における副固定部材11のフック114とが、背中合わせの状態となっている。
よって、例え、天頂側の取付部材1のボルト16が外れ、さらに、地上側の取付部材2のボルト16が外れても、アンテナ3は、取付部材1における副固定部材11のフック114及び地上側の取付部材2における副固定部材11のフック114から外れることが抑制される。すなわち、天頂側の取付部材1及び地上側の取付部材2において、ボルト16が外れても、アンテナ3が、手前側(鋼管柱4から離れる側)に落下することが抑制される。
【0044】
なお、地上側の取付部材2において、副固定部材11に開口134を設け、結合部材13にフック114を設けてもよい。
【0045】
以上説明したように、天頂側の取付部材1を用いたアンテナ3の鋼管柱4への設置作業は、副固定部材11、12の取付けと、アンテナ3の副固定部材11への取付けとの2段階で行われる。しかし、副固定部材11、12の取付けは、軽量の副固定部材11、12を鋼管柱4に取り付ける作業であるため、作業負荷が小さい。そして、アンテナ3の取付けは、副固定部材11のフック114に結合部材13の開口134を引っ掛ける作業と、結合部材13を副固定部材11へボルト16で固定する作業である。これらの作業は、作業者が重量のあるアンテナ3を支え続けて行うことを要しない。よって、作業負荷が小さい。
すなわち、アンテナ3を2段階で取り付けるとしても、作業者が重量のあるアンテナ3を支え続けて設置する場合に比べて、作業負荷が軽減される。
また、副固定部材11とそれに対応した結合部材13とを使用するため、ボルト16の取付け位置が予め設定されている。よって、作業負荷がさらに軽減される。
【0046】
(取付部材1の変形例)
上記では、外形が円柱である鋼管柱4にアンテナ3を取り付けた。このため、取付部材1の固定部材10における副固定部材11は、円柱である鋼管柱4の外周に沿いやすいように、上面板112に段状の凹部118及び下面板113に段状の凹部119が設けられていた。また、副固定部材12も、同様であった。
ここでは、外形が四角形である鋼管柱4にアンテナ3を取り付けるための、取付部材1を説明する。
【0047】
図10は、天頂側の取付部材1を、断面が四角形である鋼管柱4に取り付けた状態を示す図である。アンテナ3などの通信機器は記載していない。
取付部材1における副固定部材11が鋼管柱4の側面に、副固定部材12が鋼管柱4の対向する側面に配置されている。そして、副固定部材11と副固定部材12とは、左右方向の2か所において、ボルト14とナット15にて締め付けられ、鋼管柱4に固定されている。
そして、取付部材1の副固定部材11は、設けられた凹部(
図3における凹部118、119に対応する部分)の形状が、鋼管柱4の断面形状に合わせて四角形になっている。
ここでも、副固定部材11は、例えば、鉄、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウムなどの金属板を折り曲げることで構成されている。
副固定部材12も同様である。
また、鋼管柱4などのアンテナ3を取り付ける柱の断面が円形、四角形以外の形状であっても、副固定部材11、12の凹部の形状を、柱の断面形状に合わせて設定すればよい。
【0048】
上記においては、アンテナ3を鋼管柱4などの柱に取り付けた。次に、アンテナ3をビルなどの取付対象物の他の一例としての壁(壁面)に取り付けるための取付部材5を説明する。ここで、取付部材5は、懸下手段の他の一例である。
【0049】
図11は、取付部材5を、壁に取り付けた状態を示す図である。アンテナ3などの通信機器は記載していない。
取付部材5は、壁に取り付けられアンテナ3などの通信機器を保持する固定部材51と、アンテナ3などの通信機器を固定部材51に結合させる結合部材13とを備えている。なお、結合部材13は、
図4に示したと同様である。ここで、固定部材51は、対象物側部材の他の一例である。
固定部材51は、一例として、板状であって、壁(不図示)の表面に取り付けられている。固定部材51は、例えば、鉄、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウムなどの金属板で構成されている。
そして、固定部材51には、
図3(a)、(b)、(c)、(d)に示した副固定部材11のフック114と同様にして設けられたフック512が設けられている。なお、固定部材51には、
図3(c)に示したボルト穴116及びナット117と同様に設けられたボルト穴及びナットを備えている。すなわち、ナットは、ボルト穴の周りに溶接されている。
固定部材51に設けられたフック512は、手前側に飛び出すとともに、上側に折り曲げられている。なお、フック512は、固定部材51に切れ目を入れ、切り離された部分を折り曲げることで構成されている。このように、フック512は、固定部材51と一体で構成され、他の部材を取り付けることを要しない。
なお、フック512は、固定部材51に立てられたボルト、ネジ、棒などであってもよい。
【0050】
そして、固定部材51のフック512に、結合部材13の開口134が引っ掛けられ、ボルト16が固定部材51に設けられたナットにねじ込まれることで、固定されている。
【0051】
なお、
図11には、図示していないが、固定部材51は、周囲に設けられたボルト穴(不図示)を介して、壁に固定されてもよく、固定部材51が壁の中に塗り込められて固定されてもよい。
【0052】
アンテナ3の設置にあたっては、まず、固定部材51を壁に取り付ける。次いで、固定部材51のフック512に、アンテナ3(不図示)に取り付けられた結合部材13の開口134を引っ掛ける。そして、結合部材13を固定部材51にボルト16により固定する。
以上説明したように、取付部材1を用いたアンテナ3の壁への設置作業は、固定部材51の壁への取付けと、アンテナ3の固定部材51への取付けとの2段階で行われる。
しかし、アンテナ3を2段階で取り付けるとしても、作業者が重量のあるアンテナ3を支え続けて設置する場合に比べて、作業負荷が軽減される。
また、固定部材51とそれに対応した結合部材13とを使用するため、ボルト16の取付け位置が予め設定されている。よって、作業負荷がさらに軽減される。
【0053】
取付部材1におけるフック114、取付部材5におけるフック512は1個としたが、複数としてもよい。フック114、512を複数用いる場合には、左右方向に並べて配置することが好ましい。また、取付部材2においても同様である。
【0054】
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態における取付部材1、2は、鋼管柱4に取付けられる固定部材10(副固定部材11)にフック114が設けられ、アンテナ3に取付けられる結合部材13に開口134が設けられていた。そして、固定部材10(副固定部材11)のフック114に、結合部材13の開口134を引っ掛けることで、アンテナ3の重さを支えるようになっていた。
【0055】
第2の実施の形態では、天頂側の取付部材1における固定部材10(副固定部材11)に開口(後述する開口120)を設け、アンテナ3に取付けられる結合部材13にフック(後述するフック137)を設けている。
他の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、異なる部分である取付部材1における固定部材10(副固定部材11、12)及び結合部材13を説明する
【0056】
図12は、第2の実施の形態における天頂側の取付部材1を、鋼管柱4に取り付けた状態を示す図である。アンテナ3などの通信機器は記載していない。
図12に示すように、取付部材1における副固定部材11は、上面板112に、開口120が設けられている。そして、
図3、5に示した第1の実施の形態におけるフック114を備えていない。
一方、取付部材1における結合部材13は、固定側部131が延伸されるとともに、折り曲げられてフック137を構成している。そして、
図4、5に示した開口134を備えていない。フック137が突起の他の一例である。
そして、結合部材13のフック137が、副固定部材11の開口120に引っ掛けられている。
【0057】
地上側に設ける取付部材2を、取付部材1と同様の構成としてもよく、
図8に示した開口134及びフック114を備えない取付部材2としてもよい。また、地上側に取付部材2を設けなくてもよい。
【0058】
なお、第2の実施の形態における取付部材1の開口120、フック137を1個としたが、複数に分割して設けてもよい。フック137を複数に分割した場合、開口120は複数のフック137が挿入できるように構成された1個でも構わない。開口120にフック137が引っ掛けられることで、アンテナ3の重さが支えられればよい。
【0059】
第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、固定部材10における副固定部材11、12は金属板を折り曲げて構成されていた。しかし、副固定部材11、12を金属や樹脂などのブロックで形成してもよい。この場合、
図3に示した金属板で構成された副固定部材11における上面板112と下面板113との間の空隙が埋められた形状とすればよい。
【0060】
本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な変形例の組み合わせを行っても構わない。
【解決手段】通信装置100は、通信機器の一例としてのアンテナ3と、アンテナ3とアンテナ3が取り付けられる取付対象物の一例としての鋼管柱4との間に設けられ、アンテナ3を懸下させることで、アンテナ3の重さを支える通信機器取付部材の一例としての取付部材1とを備えている。