(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
クリノメーターは屋外及び現場における地質調査及び関連業界において、多様な露頭に発達した地質構造(層理、葉層、褶曲、節理及び断層など)の測定に不可欠な携帯用装備に属する。
【0003】
図1は、従来のクリノメーターの構成図である。
【0004】
例えば、特許文献1はクリノメーターの補助測定器具を紹介しているが、前記出願は
図1に示したようにクリノメーターaの本体1の下部に結合される棒2と、棒の下端で軸4によって結合された状態でクリノメーターの測定基準面である側面1a及び底面1bと一致する測定基準面を有する接地具3と、接地具3の回転部に形成された傾斜角測定目盛5で構成され、測定部位が狭小で凹んだ小型の層面と線構造の測定を可能にする。
【0005】
図2は、従来のクリノメーターの斜視図である。
【0006】
また、特許文献2はレーザポインタが装着されたクリノメーターを紹介しているが、前記出願は
図2に示したようにクリノメーターにレーザビームが出力されるレーザポインタ14が付着され、前記クリノメーターにレーザポインタを制御するスイッチ15が付着され、前記クリノメーターの一側部にかかり具16が付着されて水平工事、垂直工事及び傾斜面工事を容易にする。
【0007】
しかし、従来のクリノメーターには走向目盛と傾斜目盛が一体に回転するため走向測定の後に別途にコンパスを回転させて傾斜角測定のための設定を更に行ってから傾斜角を測定する不便さがあり、また前記クリノメーターの内部に具備された傾斜角測定針は回転の際に走向測定針又は回転軸との摩擦によって誤作動することで測定傾斜角が不正確な問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上述したような問題を解決するために発明されたものであり、クリノメーターに傾斜目盛を予め固定して傾斜角測定の際に傾斜測定具が特定する傾斜目盛をそのまま読み取ることで地層の傾斜角を容易に測定するクリノメーター、それを利用した走向及び傾斜角測定方法を提供するのにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した目的を達成するために、本発明によるクリノメーターは、ベース板と、前記ベース板の上に設置されて走向と傾斜角を測定するコンパスと、を含み、前記コンパスは、前記ベース板の上で回転可能に設置されて縁に表示された走向目盛を特定位置に移動可能な第1ケースと、前記第1ケースの内部に設置されるが、前記ベース板に固定されて縁に表示された傾斜目盛を特定位置に予め固定させた第2ケースと、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、前記第2ケースは、磁力によって回転して前記走向目盛を特定する走向測定針と、重力によって移動して前記傾斜目盛を特定する傾斜測定具と、を含むことを特徴とする。
【0012】
また、前記傾斜測定具は銅材質で形成されることを特徴とする。
【0013】
また、前記第2ケースは前記走向測定針の垂直移動を防止し水平回転を誘導する透明誘導液が詰められていることを特徴とする。
【0014】
また、前記傾斜目盛は半円状の縁に表示されるが、前記ベース板の長軸である両側面に垂直である水平線の両端を0°にし、前記水平線に垂直である垂直線の下端方向に角度を増加させ、前記垂直線の下端を90°にして表示されることを特徴とする。
【0015】
また、前記ベース板の上に設置されて前記ベース板を水平調節する水準器を更に含むことを特徴とする。
【0016】
また、前記水準器は気泡の動きで前記ベース板を水平調節するチューブ状気泡管で形成されることを特徴とする。
【0017】
また、前記ベース板は両側に互いに異なる単位の目盛がそれぞれ表示されることを特徴とする。
【0018】
また、本発明によるクリノメーターは、ベース板と、前記ベース板の上に設置されて走向と傾斜角を測定するコンパスと、前記ベース板の上に設置されて前記ベース板を水平調節する水準器と、前記ベース板の先端にヒンジによって連結されて前記コンパス及び水準器をカバーするカバーと、を含み、前記コンパスは、前記ベース板の上で回転可能に設置されて縁に表示された走向目盛を特定位置に移動可能な第1ケースと、前記第1ケースの内部に設置されるが、前記ベース板に固定されて縁に表示された傾斜目盛を特定位置に予め固定させ、重力によって移動する傾斜測定具によって前記傾斜目盛を特定する第2ケースと、を含むことを特徴とする。
【0019】
また、前記カバーは前記コンパスから測定された走向と傾斜角を確認する反射鏡を具備することを特徴とする。
【0020】
また、本発明による走向及び傾斜角測定方法は、水準器を利用してベース板を水平に維持しながらベース板の長軸である一側面を地層面に接触させる水平接触ステップと、前記ベース板の上で第1ケースを回転させて縁に表示された走向目盛を特定位置に移動させてから磁力によって回転する走向特定針が特定する走向目盛を読み取って前記地層面の走向を測定する走向測定ステップと、前記走向に垂直に前記ベース板の長軸である一側面を前記地層面に接触させる垂直接触ステップと、傾斜目盛が予め固定された第2ケース内で重力によって移動する傾斜測定具が特定する傾斜目盛をそのまま読み取って前記地層面の傾斜角を測定する傾斜角測定ステップと、を含むことを特徴とする。
【0021】
また、本発明による走向及び傾斜角測定方法は、水準器を利用してベース板を水平に維持しながらベース板の長軸である一側面を地層面に接触させる水平接触ステップと、前記ベース板の上で第1ケースを回転させて縁に表示された走向目盛を特定位置に移動させてから磁力によって回転する走向特定針が特定する走向目盛を読み取って前記地層面の走向を測定する走向測定ステップと、前記走向測定ステップで走向が見えなければカバーを回転させて反射鏡で前記走向を確認する走向確認ステップと、前記走向に垂直に前記ベース板の長軸である一側面を前記地層面に接触させる垂直接触ステップと、傾斜目盛が予め固定された第2ケース内で重力によって移動する傾斜測定具が特定する傾斜目盛をそのまま読み取って前記地層面の傾斜角を測定する傾斜角測定ステップと、前記傾斜角測定ステップで傾斜角が見えなければ前記カバーを回転させて反射鏡で前記傾斜角を確認する傾斜角確認ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
上述したように本発明によるクリノメーター、それを利用した走向及び傾斜角測定方法によると、クリノメーターに傾斜目盛を予め固定して傾斜角測定の際に傾斜測定具が特定する傾斜目盛をそのまま読み取ることで地層の傾斜角を容易に測定可能な効果がある。
【0023】
また、本発明によると、傾斜角を測定するために重力によって移動する傾斜測定具を具備して従来の傾斜角測定針が摩擦によって誤作動する問題点を改善可能な効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。まず、図面のうち同じ構成要素又は部品はなるべく同じ参照符号で示していることに留意すべきである。本発明を説明するに当たって、関連する公知機能或いは構成に対する具体的な説明は本発明の要旨を不明確にしないために省略する。
【0026】
図3は、本発明の第1実施例によるクリノメーターの構成図である。
【0027】
本発明の第1実施例によるクリノメーターは、
図3に示したようにベース板100、前記ベース板100の上に設置されるコンパス200及び前記ベース板100の上に設置されて前記ベース板100を水平調節する水準器300を含む。
【0028】
前記ベース板100は透明材質で形成され、両側に互いに異なる単位のルーラーがそれぞれ表示される。
【0029】
詳しくは、前記ベース板100は一側にmm単位のルーラー400が表示され、他側にインチ単位のルーラー500が表示されて地層に存在する複数個の節理面の大きさ及び幅を互いに異なる単位で測定する。
【0030】
また、前記ベース板100は凸面鏡110を含むが、前記凸面鏡110を利用して地層に含まれた多様な堆積構造を観察することができる。
【0031】
並びに、前記ベース板100は底面に摩擦部材120を具備するが、例えば、前記凸面鏡110を利用して堆積構造を観察する場合、前記摩擦部材120を介して前記ベース板100と地層面の滑りを防止することで地層の観察を容易にする。
【0032】
前記コンパス200は地層の走向と傾斜角を測定するが、ここで、前記コンパス200は第1ケース210及び前記第1ケース210の内部に設置される第2ケース220を含む。
【0033】
前記第1ケース210は前記ベース板100の上で回転可能に設置され、縁に表示された走向目盛211を特定位置に移動して地層の走向を測定する。
【0034】
図5は、本発明の第1実施例によるクリノメーターを利用して走向を測定する様子を示す図である。
【0035】
詳しくは、前記第1ケース210は走向目盛211が表示された回転ダイヤルで形成されるが、地層の走向を測定するために、まず前記ベース板100を水平に維持しながらベース板100の長軸である一側面を地層面に接触させ、後に
図5に示したように前記第1ケース210を回転させて縁に表示された走向目盛211を特定位置に移動させた後、磁力によって回転する走向測定針222が特定する走向目盛を読み取って前記地層の走向を測定する。
【0036】
前記第2ケース220は前記ベース板100の上に固定され縁にて表示された傾斜目盛221を特定位置に予め固定して地層の傾斜角を測定する。
【0037】
詳しくは、前記第2ケース220は前記第1ケース210とは異なって前記ベース板100の上で回転可能に設置されるのではなく、前記ベース板100の上にその位置が固定されて内部に表示された傾斜目盛221を移動させない構造で設置されるが、前記第1ケース210と第2ケース220との間には図示されていないが前記第1ケース210を前記第2ケース220とは別途に相対的に回転させる連結部材(図示せず)が具備される。
【0038】
図4は、本発明による傾斜目盛を示す図である。
【0039】
ここで、前記傾斜目盛221は
図4に示したように半円状の縁に表示されるが、前記ベース板100の長軸である両側面に垂直である水平線の両端を0°にし、前記水平線に垂直である垂直線の下端方向に角度を増加させ、前記垂直線の下端を90°にして表示される。
【0040】
一方、前記第2ケース220は、磁力によって回転して前記走向目盛211を特定する走向測定針222と、重力によって移動して前記傾斜目盛221を特定する傾斜測定具223と、を含む。
【0041】
前記走向測定針222は前記第2ケース220内で上下離隔空間を有するため回転の際に前記離隔空間に垂直移動することで持続的に垂直振動が発生する恐れがあり、前記第2ケース220には前記走向測定針222の垂直移動を防止しながら水平回転を誘導するための透明誘導液が詰められる。
【0042】
前記傾斜測定具223は磁力に影響を受けない銅材質で形成されるが、従来のコンパスに具備された傾斜角測定針は回転の際に前記走向測定針又は回転軸との摩擦によって誤作動することで測定傾斜角が不正確になり得る問題点があるが、本発明によると重力によって移動する傾斜測定具222を具備することで測定傾斜角の正確性を向上させることができる。
【0043】
図6は、本発明の第1実施例によるクリノメーターを利用して傾斜角を測定する様子を示す図である。
【0044】
詳しくは、本発明の第1実施例によるクリノメーターを利用して地層の傾斜角を測定するためには、
図6に示したように走向に垂直に前記ベース板100の長軸である一側面を地層面に接触させ、後に前記第2ケース220内で重力によって移動する傾斜測定具223が特定する傾斜目盛をそのまま読み取って前記地層面の傾斜角を測定する。
【0045】
即ち、従来のコンパスは走向目盛と傾斜目盛が一体に回転するため走向測定の後に別途にコンパスを回転させて傾斜角を測定するための設定を更に行わざるを得ないが、本発明によると傾斜目盛221が前記第2ケース220内で予め固定されているため、走向測定の後に傾斜角を測定する際に別途の設定なしに傾斜測定具223が特定する傾斜目盛221をそのまま読み取ればよいため地層の傾斜角を容易に測定することができる。
【0046】
前記水準器300は気泡の動きで前記ベース板100を水平調節するチューブ状気泡管で形成される。
【0047】
ここで、前記チューブ状気泡管はガラス管又は空気状のガラス容器内にアルコールなどの液体と気泡310を密封して前記ベース板100に固定させたものであり、前記気泡310が管の中央に集まるようにすることで前記ベース板100を水平調節する。
[発明を実施するための形態]
【0048】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。まず、図面のうち同じ構成要素又は部品はなるべく同じ参照符号で示していることに留意すべきである。本発明を説明するに当たって、関連する公知機能又は構成に対する具体的な説明は本発明の要旨を不明確にしないために省略する。
【0049】
図3は、本発明の第1実施例によるクリノメーターの構成図である。
【0050】
本発明の第1実施例によるクリノメーターは、
図3に示したようにベース板100、前記ベース板100の上に設置されるコンパス200及び前記ベース板100の上に設置されて前記ベース板100を水平調節する水準器300を含む。
【0051】
前記ベース板100は透明材質で形成され、両側に互いに異なる単位のルーラーがそれぞれ表示される。
【0052】
詳しくは、前記ベース板100は一側にmm単位のルーラー400が表示され、他側にインチ単位のルーラー500が表示されて地層に存在する複数個の節理面の大きさ及び幅を互いに異なる単位で測定する。
【0053】
また、前記ベース板100は凸面鏡110を含むが、前記凸面鏡110を利用して地層に含まれた多様な堆積構造を観察する。
【0054】
並びに、前記ベース板100は底面に摩擦部材120を具備するが、例えば、前記凸面鏡110を利用して堆積構造を観察する場合、前記摩擦部材120を介して前記ベース板100と地層面の滑りを防止することで地層の観察を容易にする。
【0055】
前記コンパス200は地層の走向と傾斜角を測定するが、ここで、前記コンパス200は第1ケース210及び前記第1ケース210の内部に設置される第2ケース220を含む。
【0056】
前記第1ケース210は前記ベース板100の上で回転可能に設置され、縁に表示された走向目盛211を特定位置に移動して地層の走向を測定する。
【0057】
図5は、本発明の第1実施例によるクリノメーターを利用して走向を測定する様子を示す図である。
【0058】
詳しくは、前記第1ケース210は走向目盛211が表示された回転ダイヤルで形成されるが、地層の走向を測定するために、まず前記ベース板100を水平に維持しながらベース板100の長軸である一側面を地層面に接触させ、後に
図5に示したように前記第1ケース210を回転させて縁に表示された走向目盛211を特定位置に移動させた後、磁力によって回転する走向測定針222が特定する走向目盛を読み取って前記地層の走向を測定する。
【0059】
前記第2ケース220は前記ベース板100の上に固定されて縁に表示された傾斜目盛221を特定位置に予め固定して地層の傾斜角を測定する。
【0060】
詳しくは、前記第2ケース220は前記第1ケース210とは異なって前記ベース板100の上で回転可能に設置されるのではなく、前記ベース板100の上にその位置が固定されて内部に表示された傾斜目盛221を移動させない構造で設置されるが、前記第1ケース210と第2ケース220との間には図示されていないが前記第1ケース210を前記第2ケース220とは別途に相対的に回転させる連結部材(図示せず)が具備される。
【0061】
図4は、本発明による傾斜目盛を示す図である。
【0062】
ここで、前記傾斜目盛221は
図4に示したように半円状の縁に表示されるが、前記ベース板100の長軸である両側面に垂直である水平線の両端を0°にし、前記水平線に垂直である垂直線の下端方向に角度を増加させ、前記垂直線の下端を90°にして表示される。
【0063】
一方、前記第2ケース220は、磁力によって回転して前記走向目盛211を特定する走向測定針222と、重力によって移動して前記傾斜目盛221を特定する傾斜測定具223と、を含む。
【0064】
前記走向測定針222は前記第2ケース220内で上下離隔空間を有するため回転の際に前記離隔空間に垂直移動することで持続的に垂直振動が発生する恐れがあり、前記第2ケース220には前記走向測定針222の垂直移動を防止しながら水平回転を誘導するための透明誘導液が詰められる。
【0065】
前記傾斜測定具223は磁力に影響を受けない銅材質で形成されるが、従来のコンパスに具備された傾斜角測定針は回転の際に前記走向測定針又は回転軸との摩擦によって誤作動することで測定傾斜角が不正確になり得る問題点があるが、本発明によると重力によって移動する傾斜測定具222を具備することで測定傾斜角の正確性を向上させることができる。
【0066】
図6は、本発明の第1実施例によるクリノメーターを利用して傾斜角を測定する様子を示す図である。
【0067】
詳しくは、本発明の第1実施例によるクリノメーターを利用して地層の傾斜角を測定するためには、
図6に示したように走行に垂直に前記ベース板100の長軸である一側面を地層面に接触させ、後に前記第2ケース220内で重力によって移動する傾斜測定具223が特定する傾斜目盛をそのまま読み取って前記地層面の傾斜角を測定する。
【0068】
即ち、従来のコンパスは走向目盛と傾斜目盛が一体に回転するため走向測定の後で別途にコンパスを回転させて傾斜角を測定するための設定を更に行わざるを得ないが、本発明によると傾斜目盛221が前記第2ケース220内で予め固定されているため、走向測定の後に傾斜角を測定する際に別途の設定なしに傾斜測定具223が特定する傾斜目盛221をそのまま読み取ればよいため地層の傾斜角を容易に測定することができる。
【0069】
前記水準器300は気泡の動きで前記ベース板100を水平調節するチューブ状気泡管で形成される。
【0070】
ここで、前記チューブ状気泡管はガラス管又は空気状のガラス容器内にアルコールなどの液体と気泡310を密封して前記ベース板100に固定させたものであり、前記気泡310が管の中央に集まるようにすることで前記ベース板100を水平調節する。
【0071】
以下、本発明の第2実施例によるクリノメーターを詳細に説明する。
【0072】
図7は、本発明の第2実施例によるクリノメーターの構成図である。
【0073】
本発明の第2実施例によるクリノメーターは、
図7に示したようにベース板100、前記ベース板100の上に設置されて走向と傾斜角を測定するコンパス200、前記ベース板100の上に設置されて前記ベース板100を水平調節する水準器300及び前記ベース板100の先端にヒンジ700によって連結されて前記コンパス200及び水準器300をカバーするカバー600を含む。
【0074】
前記ベース板100、コンパス200及び水準器300は本発明の第1実施例によるクリノメーターに含まれたベース板、コンパス及び水準器とその構成及び内容が同じであるため詳細な説明は省略する。
【0075】
前記カバー600は前記コンパス200から測定された走向と傾斜角を確認する反射鏡610を具備するが、詳しくは、地層の走向と傾斜角を測定する際に前記コンパス200から直接走向と傾斜角を確認することができなければ前記カバー600を回転させて前記反射鏡610を介して前記走向と傾斜角を確認することができる。
【0076】
以下、本発明の第1実施例による走向及び傾斜角測定方法を詳細に説明する。
【0077】
図8は、本発明の第1実施例による走向及び傾斜角測定方法のブロック図である。
【0078】
本発明の第1実施例による走向及び傾斜角測定方法は、
図8に示したように水平接触ステップS10、走向測定ステップS20、垂直接触ステップS30及び傾斜角測定ステップS40を含む。
【0079】
前記水平接触ステップS10は、
図3に示したように水準器300を利用してベース板100を水平に維持しながらベース板100の長軸である一側面を地層面に接触させるステップである。
【0080】
前記走向測定ステップS20は、前記ベース板100の上でコンパス200の第1ケース210を回転させて縁に表示された走向目盛211を特定位置に移動させた後、磁力によって回転する走向測定針222が特定する走向目盛を読み取って前記地層面の走向を測定するステップである。
【0081】
前記垂直接触ステップS30は、
図6に示したように前記走向に垂直に前記ベース板100の長軸である一側面を地層面に接触させるステップである。
【0082】
前記傾斜角測定ステップS40は、傾斜目盛221が予め固定された第2ケース220内で重力によって移動する傾斜測定具223が特定する傾斜目盛をそのまま読み取って前記地層面の傾斜角を測定するステップである。
【0083】
以下、本発明の第2実施例による走向及び傾斜角測定方法を詳細に説明する。
【0084】
図9は、本発明の第2実施例による走向及び傾斜角測定方法のブロック図である。
【0085】
本発明の第2実施例による走向及び傾斜角測定方法は、
図9に示したように水平接触ステップS10、走向測定ステップS20、走向確認ステップS25、垂直接触ステップS30、傾斜角測定ステップS40及び傾斜角確認ステップS50を含む。
【0086】
前記水平接触ステップS10は、
図7に示したように水準器300を利用してベース板100を水平に維持しながらベース板100の長軸である一側面を地層面に接触させるステップである。
【0087】
前記走向測定ステップS20は、前記ベース板100の上でコンパス200の第1ケース210を回転させて縁に表示された走向目盛211を特定位置に移動させた後、磁力によって回転する走向測定針222が特定する走向目盛を読み取って前記地層面の走向を測定するステップである。
【0088】
前記走向確認ステップS25は、前記走向測定ステップS20で走向が見えなければカバー600を回転させて反射鏡610で前記走向を確認するステップである。
【0089】
前記垂直接触ステップS30は、前記走向に垂直に前記ベース板100の長軸である一側面を地層面に接触させるステップである。
【0090】
前記傾斜角測定ステップS40は、傾斜目盛221が予め固定された第2ケース220内で重力によって移動する傾斜測定具223が特定する傾斜目盛をそのまま読み取って前記地層面の傾斜角を測定するステップである。
【0091】
前記傾斜角確認ステップS50は、前記傾斜角測定ステップS40で傾斜角が見えなければカバー600を回転させて前記反射鏡610で前記傾斜角を確認するステップである。
【0092】
上述したように本発明によるクリノメーター、それを利用した走向及び傾斜角測定方法を例示した図面を参照して説明したが、本明細書に開示された実施例と図面によって本発明が限定されることはなく、本発明の技術思想の範囲内で当業者によって多様な変形が行われ得ることはもちろんである。