(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記pH依存性ポリマーが、メタクリル酸コポリマー、ポリビニル酢酸フタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、酢酸セルローストリメリエテート、酢酸フタル酸セルロース、およびヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネートからなる群から選択される、請求項1に記載のGCCアゴニスト製剤。
前記ポリ(メタ)アクリレートポリマーが、ポリ(メタクリル酸-コ-メチルメタクリレート)1:1、ポリ(メタクリル酸-コ-エチルアクリレート)1:1、ポリ(メタクリル酸-コ-メチルメタクリレート)1:2、ポリ(メチルアクリレート-コ-メチルメタクリレート-コ-メタクリル酸)7:3:1、およびポリ(メタクリル酸-コ-エチルアクリレート)1:1、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される、請求項7に記載のGCCアゴニスト製剤。
前記製剤が、6.5〜7.5のpH範囲内で分解する2つのpH依存性ポリマーを含み、前記膨潤性ポリマーが2つのpH依存性ポリマーの間で層を形成する、請求項9に記載のGCCアゴニスト製剤。
前記膨潤性ポリマーが、アクリル樹脂コポリマー、ポリビニルアセテート、およびセルロース誘導体からなる群から選択される、請求項9に記載のGCCアゴニスト製剤。
前記膨潤性ポリマーが、ポリ(エチルアクリレート-コ-メチルメタクリレート-コ-トリメチルアンモニオエチルメタクリレートクロライド)1:2:0.2、ポリ(エチルアクリレート-コ-メチルメタクリレート-コ-トリメチルアンモニオエチルメタクリレートクロライド)1:2:0.1、およびポリ(エチルアクリレート-コ-メチルメタクリレート)2:1からなる群から選択されるアクリル樹脂コポリマーである、請求項11に記載のGCCアゴニスト製剤。
前記孔形成剤が、サッカロース、塩化ナトリウム、塩化カリウム、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、水溶性有機酸、糖、および糖アルコールからなる群から選択される、請求項13に記載のGCCアゴニスト製剤。
前記分解性組成物が、アミラーゼ、キトサン、コンドロイチン硫酸、シクロデキストリン、デキストラン、グアーガム、ペクチン、およびキシランからなる群から選択される、請求項15に記載のGCCアゴニスト製剤。
酢酸フタル酸セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート、ポリ(メタクリル酸-コ-メチルメタクリレート)1:1、およびポリ(メタクリル酸-コ-エチルアクリレート)1:1からなる群から選択される物質をさらに含み、該物質が前記分解性組成物の上に外側コーティングを形成する、請求項16に記載のGCCアゴニスト製剤。
前記分解性組成物が、共有結合によってGCCアゴニストに結合された担体分子であり、前記共有結合が、胃および小腸内で安定であるが、下部胃腸管、特に結腸内で不安定である、請求項15に記載のGCCアゴニスト製剤。
前記担体分子が、グルクロニド、シクロデキストリン、デキストランエステル、または極性アミノ酸からなる群から選択される、請求項18に記載のGCCアゴニスト製剤。
前記cGMP依存性ホスホジエステラーゼ阻害剤が、スリンダクスルホン、ザプリナスト、およびモタピゾン、バルデナフィル、およびシルデナフィルからなる群から選択される、請求項25に記載のGCCアゴニスト製剤。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明は、胃腸管の特定の部分、すなわち、近位小腸、好ましくは十二指腸もしくは空腸、または遠位小腸もしくは大腸、好ましくは回腸、末端回腸、もしくは上行結腸へのGCCアゴニストの放出を標的にするGCCアゴニストの新規製剤を提供する。本発明の標的化放出GCCアゴニスト製剤は、胃腸の疾患および障害を治療または予防するのに有用である。特に、十二指腸または空腸を標的にする製剤は、以下のうちの1つまたは複数を治療または予防するのに有用である:過敏性腸症候群(好ましくは便秘支配的)、非潰瘍性消化不良、慢性腸偽性閉塞症、機能性消化不良、結腸偽性閉塞症、十二指腸胃逆流、胃食道逆流疾患、慢性特発性便秘症、胃不全麻痺、胸やけ、胃癌、およびH. pylori感染症。同様に、回腸、末端回腸、または上行結腸を標的にする製剤は、以下のうちの1つまたは複数を含めた特定の疾患および障害を治療または予防するのに有用である:回腸炎(例えば、術後回腸炎)、クローン病、潰瘍性大腸炎、末端回腸炎、および大腸癌。
【0030】
本発明の標的化放出GCC製剤は、胃腸管の領域にGCCアゴニストを有利に送達し、そこでこれは、その最大の治療効果を有する。特定の実施形態では、GCCアゴニストは、遠位小腸または大腸、好ましくは回腸、末端回腸、または上行結腸に特異的に送達されるために製剤化される。この製剤は、GCCアゴニストの従来の経口製剤の使用が、下痢を生じる傾向によって制限される、潰瘍性大腸炎などの徴候を治療するのに特に有用である。この有害な反応は、本発明の標的化放出製剤、特に、回腸、末端回腸、または上行結腸へのGCCアゴニストの放出を標的にするものによって和らげられ、または排除される。
【0031】
クローン病(CD)および潰瘍性大腸炎(UC)は、炎症性腸疾患(IBD)の分類によって包含される原則的(principle)症候群である。CDは、胃腸管の任意の部分に影響し得るが、これは、遠位回腸および結腸において最も一般に起こり、一方、定義によるUCは、結腸のみに影響する。その抗炎症治療効果を発揮するために、経口投与されるGCCアゴニストは、遠位回腸および結腸における炎症部位に到達しなければならない。本発明の一態様によれば、GCCアゴニストは、UCおよびCDの治療用に、5.5超のpHで薬物を放出するように製剤化される。一実施形態では、GCCアゴニストは、好ましくは、5.5超のpHで放出するためのpH依存性放出製剤を使用して、回腸に標的化送達するように製剤化される。pH依存性放出製剤は、セクション1.1で以下により詳細に記載される。この脈絡における「治療」は、寛解の有効な誘導および維持を指す。したがって、一実施形態では、本発明は、CDまたはUCを治療するための方法であって、それを必要とする被験体に、5.5超のpHで放出するように製剤化された治療有効量のGCCアゴニストを投与するステップを含む方法を提供する。UC患者における腸のpHは、健康な志願者と比較した場合、一般により酸性であることが最近示され、こうした変化は、薬物治療のpH媒介性溶解送達に影響する場合があることも仮定された(Rubin, D.T.ら、Colonic pH differs depending on the activity of ulcerative colitis (UC):Report of two patients with pH measurements over time. the Annual Scientific Meeting of the American College of Gastroenterology、2009年10月23〜28日、San Diego、CA、P1116で提示されたポスターを参照)。さらに、結腸のpHは、活性な炎症と後続の臨床的な静止期の間に実質的に上昇した(Rubin, D.T.ら、Luminal pH and transit time in patients with quiescent ulcerative colitis (US) resembles that of healthy controls. the Annual Scientific Meeting of the American College of Gastroenterology、2009年10月23〜28日、San Diego、CA、P1114で提示されたポスターを参照)。特にUCにおいて、一部の患者は、標準的な外来患者療法を用いて寛解を実現することに失敗し、この失敗は、おそらく管腔の通過時間およびpHの生理学的差異に起因し得る。したがって、本発明のさらなる利点は、pH依存性放出製剤を利用することによって、罹患した患者の遠位回腸または結腸に生理活性GCCアゴニストを送達するように特に設計されたGCCアゴニスト製剤を提供することである。
【0032】
本発明の標的化放出製剤の別の有利な特性は、放出が標的化されていないGCCアゴニストと同じ治療的利益を実現するのに、必要とされるGCCアゴニストの有効用量がより少ないことである。GCCアゴニストの標的化放出は、アゴニスト濃度が作用部位で最高であることをさらに保証し、したがって、経口投与に付随する場合のある副作用を低減する。
【0033】
一実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、十二指腸または空腸にGCCアゴニストを送達するのに最適化された経口製剤である。特定の実施形態では、この製剤は、標的化物質の1つまたは複数の層によって囲繞された、GCCアゴニストを含有するコアを含む。標的化物質は、十二指腸または空腸へのGCCアゴニストの標的化放出をもたらすように選択される。一実施形態では、この製剤は、胃の低pH環境(pH1〜2)中で安定であり、4.5〜5.5のpH範囲で崩壊し始めるpH依存性ポリマーを含む標的化物質の外側層を含む。この製剤は、胃の酸性環境からGCCアゴニストを保護する。
【0034】
別の実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、回腸、末端回腸、または上行結腸にGCCアゴニストを送達するために最適化されている。特定の実施形態では、この製剤は、標的化物質の1つまたは複数の層によって囲繞された、GCCアゴニストを含有するコアを含む。標的化物質は、回腸、末端回腸、または上行結腸へのGCCアゴニストの標的化放出をもたらすように選択される。一実施形態では、この製剤は、標的化物質の3つの層、すなわち、(1)胃の低pH環境(pH1〜2)中で安定であり、6.5〜7.5のpH範囲で崩壊し始めるpH依存性ポリマーを含む外側層;(2)膨潤性ポリマーを含む中央層;および(3)6.5〜7.5のpH範囲で崩壊し始めるpH依存性ポリマーを含む内側層を含む。好適な実施形態では、pH依存性ポリマーは、EUDRAGITポリマー、例えば、EUDRATGIT L、S、FS、およびEポリマーの中から選択される。一実施形態では、膨潤性ポリマーはヒドロキシプロピルメチルセルロースである。
【0035】
当技術分野で公知の任意のGCCアゴニストを、本発明に従って製剤化することができるが、ウログアニリンおよび細菌性STペプチドの類似体が好適である。ある特定の実施形態では、ウログアニリン類似体および細菌性STペプチド類似体は、天然に存在するペプチド、または「野生型」ペプチドと比較して、優れた特性を有する。例えば、本発明において使用するためのウログアニリンおよび細菌性STペプチドは、カルボキシペプチダーゼ、アミノペプチダーゼによる、かつ/または刺激されたヒト腸液およびヒト胃液中に存在する他のタンパク質分解酵素によるN末端およびC末端での分解に対するその耐性を増大させるように修飾されることが好ましい。ある特定の実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、配列番号1〜249から選択されるアミノ酸配列から本質的になるペプチドを含む。好適な実施形態では、このペプチドは、配列番号1、8、9、55、および56から選択されるアミノ酸配列から本質的になる。用語「から本質的になる」は、そのアミノ酸配列において参照ペプチドと同一であり、または参照ペプチドと構造もしくは機能の観点から実質的に異ならないペプチドと同一であるペプチドを指す。ペプチドは、その主要なアミノ酸配列が、参照ペプチドとアミノ酸が3個を超えて異なる場合、またはその細胞cGMP産生の活性化が、参照ペプチドと比較して50%超低減される場合、参照ペプチドと実質的に異なる。好ましくは、実質的に同様のペプチドは、アミノ酸が2個以下、cGMP産生の活性に関して約25%以下異なる。好適な実施形態では、GCCアゴニストは、少なくとも12アミノ酸残基、最も好ましくは12から26の間のアミノ酸を含むペプチドである。ウログアニリンおよび細菌性STペプチドのそのような類似体の非限定例は、セクション1.1で以下に記載されている。
【0036】
本発明は、胃腸障害の治療または予防、および胃腸の運動の増大を必要とする被験体において、この被験体に有効量のGCCアゴニスト製剤を投与することによって、胃腸障害を治療または予防し、胃腸の運動を増大させるための方法に関する。用語「治療すること」は、本明細書で使用する場合、治療されている胃腸障害に関連する少なくとも1つの臨床的症状の低減、部分的な改善、寛解、または緩和を指す。用語「予防すること」は、予防される胃腸障害に関連する少なくとも1つの臨床的症状の開始または進行の阻害または遅延を指す。用語「有効量」は、本明細書で使用する場合、被験体に何らかの改善または利益をもたらす量を指す。ある特定の実施形態では、有効量は、治療される胃腸障害の少なくとも1つの臨床的症状をいくらか軽減、緩和し、かつ/または減少させる量である。他の実施形態では、有効量は、予防される胃腸障害に関連する少なくとも1つの臨床的症状の開始または進行をいくらか阻害し、または遅延させる量を指す。治療効果は、被験体にいくらかの利益が提供される限り、完全でなくても、治癒的でなくてもよい。用語「被験体」は、好ましくはヒト被験体を指すが、非ヒト霊長類、またはマウス、ラット、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、もしくはブタの中から好ましくは選択される他の哺乳動物を指すこともできる。
【0037】
本発明の方法によって治療または予防することができる胃腸(gastointestinal)障害として、例えば、過敏性腸症候群(IBS)、非潰瘍性消化不良、慢性腸偽性閉塞症、機能性消化不良、結腸偽性閉塞症、十二指腸胃逆流、胃食道逆流症(GERD)、イレウス炎症(例えば、術後イレウス)、胃不全麻痺、胸やけ(胃腸管内の高酸性度)、便秘(例えば、薬物療法、例えば、オピオイド、骨関節炎薬、および骨粗鬆症薬などの使用に伴う便秘)、術後便秘、ならびに神経障害に伴う便秘が挙げられる。
【0038】
一実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、十二指腸または空腸にGCCアゴニストを送達するために最適化される。この実施形態によれば、本発明の方法によって治療または予防することができる胃腸障害は、過敏性腸症候群(好ましくは便秘支配的)、非潰瘍性消化不良、慢性腸偽性閉塞症、機能性消化不良、結腸偽性閉塞症、十二指腸胃逆流、胃食道逆流疾患、慢性特発性便秘症、胃不全麻痺、胸やけ、胃癌、およびH. pylori感染症からなる群から選択される。
【0039】
別の実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、回腸、末端回腸、または上行結腸にGCCアゴニストを送達するために最適化される。この実施形態によれば、本発明の方法によって治療または予防することができる胃腸障害は、回腸炎(例えば、術後回腸炎)、クローン病、潰瘍性大腸炎、末端回腸炎、および大腸癌からなる群から選択される。
【0040】
本発明は、消化器癌の治療を必要とする被験体において、この被験体に有効量のGCCアゴニスト製剤を投与することによって、消化器癌を治療するための方法も提供する。この脈絡における用語「癌」は、転移(metatases)を含めた組織および臓器の発癌を含む。特定の実施形態では、本発明は、胃癌、食道癌、膵癌、結腸直腸癌、腸癌、肛門癌、肝癌、胆嚢癌、または大腸癌の中から選択される消化器癌を治療するための方法を提供する。
【0041】
本発明の方法によれば、GCCアゴニスト製剤は、特に胃腸管の炎症、癌、他の障害を予防または治療するために、単独で、または1つもしくは複数の追加の治療剤と併用して投与することができる。一実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、ホスホジエステラーゼ阻害剤、環状ヌクレオチド(cGMPおよびcAMPなど)、緩下剤(SENNA、METAMUCIL、MIRALAX、PEG、またはカルシウムポリカルボフィルなど)、便軟化剤(stool softner)、IBDのための抗腫瘍壊死因子α療法(REMICADE、ENBREL、またはHUMAIRAなど)、ならびに抗炎症薬(COX−2阻害剤、スルファサラジン、5−ASA誘導体、およびNSAIDSなど)からなる群から選択される、1つまたは複数の追加の治療剤を併用して投与される。ある特定の実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、前記GCCアゴニストと同時に、または順次、有効用量のcGMP特異的ホスホジエステラーゼ(cGMP−PDE)の阻害剤と併用して投与される。cGMP−PDE阻害剤には、例えば、スリンダクスルホン、ザプリナスト、モタピゾン、バルデナフィル、およびシルデナフィルが含まれる。別の実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、環状ヌクレオチドトランスポーターの阻害剤と併用して投与される。
【0042】
1.1 製剤
本発明の製剤は、胃腸管の特定の領域にGCCアゴニストを送達するために最適化される。好適な実施形態では、製剤は経口製剤である。本発明の製剤は、GCCアゴニストを含有するコア、およびコアの周囲に1つもしくは複数の層を形成することができ、またはコアを含むマトリックス内で形成し得る1つまたは複数の標的化物質を含む。標的化物質は、胃腸管の特定の領域へのGCCアゴニストの放出を標的にするように選択される。標的化物質は、以下のもの、すなわち(1)pH依存性ポリマー;(2)膨潤性ポリマー;または(3)分解性組成物のうちの1つを含むことが好ましい。標的化物質は、以下のセクション1.1.1〜1.1.3にさらに記載されている。
【0043】
一実施形態では、標的化物質は、GCCアゴニストのpH依存性放出をもたらすように選択される。好適な実施形態では、pH依存性放出製剤用の標的化物質は、胃の低pH環境(すなわち、pH1〜2)中で安定であり、近位小腸(pH4.5〜6)または遠位回腸(pH7〜8)のpHで崩壊し始めるpH依存性ポリマーを含む。好ましくは、pH依存性ポリマーは、EUDRAGITポリマーの中から選択されるメタクリル酸コポリマーであり、これらは、セクション1.1.1で以下にさらに記載されている。
【0044】
一実施形態では、標的化物質は、GCCアゴニストの制御(時間依存性)放出をもたらすように選択される。好適な実施形態では、制御放出製剤用の標的化物質は、セクション1.1.2で以下にさらに記載されているような、少なくとも1つの膨潤性ポリマーを含む。
【0045】
別の実施形態では、制御放出製剤用の標的化物質は、少なくとも1つの結腸細菌酵素によって分解されやすい天然または合成ポリマーなどの分解性組成物(compostion)を含む。GCCアゴニストは、ポリマーマトリックス中に埋め込まれることが好ましい。
【0046】
別の実施形態では、制御放出製剤用の標的化物質は、胃および小腸中で安定であるが、下部胃腸管、特に結腸中で分解する不安定結合によって、GCCアゴニストに共有結合的に結合された担体分子の形態での分解性組成物を含み、それによって、GCCアゴニストの標的化放出をもたらす。このようにして担体に共有結合的に結合されたGCCアゴニストは、GCC「プロドラッグ」と本明細書で呼ばれる。GCCプロドラッグを含む製剤は、セクション1.1.3で以下にさらに記載されている。
【0047】
ある特定の実施形態では、製剤は、十二指腸または空腸にGCCアゴニストを送達するために最適化される。一実施形態では、十二指腸または空腸にGCCアゴニストを送達するために最適化された製剤は、GCCアゴニストを含有し、4.5〜5.5のpH範囲で分解するpH依存性ポリマーからなる標的化層によって囲繞されたコアを含む。pH依存性ポリマーは、EUDRAGITポリマーの中から選択されるメタクリル酸コポリマーであることが好ましい。
【0048】
ある特定の実施形態では、製剤は、回腸、末端回腸、または上行結腸にGCCアゴニストを送達するために最適化される。一実施形態では、回腸、末端回腸、または上行結腸にGCCアゴニストを送達するために最適化された製剤は、GCCアゴニストを含有し、標的化物質の1、2、3、またはそれ以上の層によって囲繞されたコアを含む。少なくとも1つの標的化物質は、6.5〜7.5のpH範囲で分解するpH依存性ポリマーを含む。pH依存性ポリマーは、EUDRAGITポリマーの中から選択されるメタクリル酸コポリマーであることが好ましい。コアを囲繞する1つを超える層の標的化物質が存在する場合、少なくとも1つの層は、膨潤性ポリマーを含む。膨潤性ポリマーは、アクリル樹脂コポリマー、ポリビニルアセテート、またはセルロース誘導体であることが好ましい。一実施形態では、膨潤性ポリマーは、EUDRAGIT RL、EUDRAGIT RS、およびEUDRAGIT NEから選択されるアクリル樹脂コポリマーである。別の実施形態では、膨潤性ポリマーは、エチルセルロース、酢酸セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、およびカルボキシメチルセルロースの金属塩から選択されるセルロース誘導体である。別の実施形態では、製剤は、EUDRACOLを含み、これは、pH依存性および時間依存性EUDRAGITポリマーの両方を組み合わせる。EUDRAGITポリマーは、セクション1.1.1およびセクション1.1.2で以下に記載されている。膨潤性ポリマーのさらなる例は、セクション1.1.2で以下に記載されている。
【0049】
本発明によれば、製剤用に選択される腸溶コーティングは、製剤の標的化目的を実現する任意のコーティングである。適当な腸溶コーティングの例には、それだけに限らないが、以下のものが含まれる:(1)EUDRAGIT(Degussa)ポリマーなどのアクリル酸ポリマー(メタクリル酸の陰イオン性ポリマー、および官能基としてメタクリル酸を有するメタクリレートポリマー)、例えば、十二指腸中の放出(pH5.5超での溶解)用に、EUDRAGIT L 100−55およびEUDRAGIT L 30 D−55;空腸中の放出(pH6.0超での溶解)用に、EUDRAGIT L 100;回腸中の放出(pH7超での溶解)用に、EUDRAGIT S 100、およびEUDRAGIT FS 30、およびCOLORCON ACRYL−EZE;(2)COLORCON SURETERIC水性腸溶コーティングシステム、およびCOLORCON OPADRY腸溶コーティングシステムを含めたポリビニル酢酸フタレート(PVAP);(3)ヒプロメロースフタレート、NF(ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(Phthtalate);HPMCP;HP−55 Shin−Etsu);(4)AQUACOAT化合物などの酢酸フタル酸セルロース(CAP);ならびに(5)酢酸トリメリト酸セルロース(CAT)。適当な腸溶コーティングのさらなる例には、限定することなく、徐放ブレンド、例えば、EUDRACOL、EUDRAPULSE、およびEUDRAMODEなど、ならびに徐放ポリマー、例えば、EUDRAGIT RL、RS、およびNEポリマーなどが含まれる。
【0050】
本発明の製剤のGCCアゴニスト含有コアは、錠剤、カプセル、顆粒、ペレット、または結晶の形態とすることができる。ある特定の実施形態では、コアは、微粒子または微小球を含む。一実施形態では、コアは、酢酸酪酸セルロース微小球を含む。いくつかの実施形態では、コアは、標的化物質の1つまたは複数の層でコーティングされる。他の実施形態では、コアは、標的化物質を含むマトリックス内で製剤化される。ある特定の実施形態では、コアマトリックスは、少なくとも1つの追加の標的化物質でコーティングされる。
【0051】
本製剤のGCCアゴニスト含有コアは、当技術分野で認められている方法に従って形成される。一実施形態では、コアは、ペレット形成剤、例えば、微結晶性セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、キチン、キトサン、またはこれらの任意の組合せもしくは混合物を用いて形成される。一般に、20重量%未満であるペレット形成剤の量は、低い球形度および広い粒径分布をもたらす。したがって、本製剤のペレット形成剤は、少なくとも20重量%であることが好ましい。ある特定の実施形態では、ペレット形成剤は、20重量%〜95重量%、または50重量%〜90重量%存在する。
【0052】
GCCアゴニスト製剤は、1つまたは複数の医薬として許容可能な賦形剤をさらに含むことができる。賦形剤は、コアの一部、またはコアを囲繞する1つもしくは複数の外側層の一部を含むことができる。賦形剤は、2〜70重量%または5〜50重量%の量で存在することが好ましい。用語の賦形剤は、製剤の活性剤と組み合わせて使用される生物学的に不活性な物質を広く指す。賦形剤は、例えば、可溶化剤、安定化剤、希釈剤、不活性な担体、保存剤、結合剤、崩壊剤、コーティング剤、香味剤、または着色剤として使用することができる。少なくとも1つの賦形剤は、製剤に、安定性および/または活性剤(複数可)の溶解度の増大などの1つまたは複数の有益な物理的性質を与えるように選択されることが好ましい。
【0053】
「医薬として許容可能な」賦形剤は、動物において使用するため、好ましくはヒトにおいて使用するために、州もしくは連邦の管理機関によって認可されたもの、または動物において使用するため、好ましくはヒトにおいて使用するために、米国薬局方(Pharmacopia)、欧州薬局方、もしくは別の一般に認知された薬局方に列挙されたものである。賦形剤の例として、アルブミンなどのある特定の不活性タンパク質;ポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマー;アミノ酸、例えば、アスパラギン酸(これは、アスパルテートと代わりに呼ばれる場合がある)、グルタミン酸(これは、グルタメートと代わりに呼ばれる場合がある)、リシン、アルギニン、グリシン、およびヒスチジンなど;脂肪酸およびリン脂質、例えば、スルホン酸アルキルおよびカプリレートなど;界面活性剤、例えば、ドデシル硫酸ナトリウムおよびポリソルベートなど;非イオン性界面活性剤、例えば、TWEEN(登録商標)、PLURONICS(登録商標)、またはポリエチレングリコール(PEG)など;炭水化物、例えば、グルコース、スクロース、マンノース、マルトース、トレハロース、およびシクロデキストリンを含めたデキストリンなど;ソルビトールなどのポリオール;EDTAなどのキレート化剤;ならびにナトリウムなどの塩形成対イオンが挙げられる。GCCアゴニスト(agionist)ペプチドのタンパク質結合活性および凝集を低減する親水性賦形剤が特に好適である。
【0054】
いくつかの実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、吸収エンハンサー、結合剤、崩壊剤、および硬度増強剤の中から選択される1つまたは複数の賦形剤をさらに含む。他の実施形態では、製剤は、芯剤(wicking agent)、安定剤、流動調節剤、滑剤、抗酸化剤、キレート化剤、またはシクエストレート(sequestrate)の中から選択される1つまたは複数の賦形剤をさらに含む。
【0055】
適当な結合剤の非限定例として、デンプン、ポリビニルピロリドン(POVIDONE)、低分子量ヒドロキシプロピルセルロース、低分子量ヒドロキシプロピルメチルセルロース、低分子量カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、ゼラチン、ポリエチレンオキシド、アカシア、デキストリン、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、およびポリメタクリレートが挙げられる。崩壊剤の非限定例として、クロスカルメロースナトリウムクロスポビドン(架橋されたPVP)、ナトリウムカルボキシメチルデンプン(ナトリウムデンプングリコレート)、α化デンプン(デンプン1500)、微結晶性デンプン、水不溶性デンプン、カルシウムカルボキシメチルセルロース、およびケイ酸アルミニウムマグネシウム(Veegum)が挙げられる。ある特定の実施形態では、結合剤は、ポリビニルピロリドンおよびナトリウムカルボキシメチルセルロースから選択される。
【0056】
芯剤の非限定例として、コロイド二酸化ケイ素、カオリン、酸化チタン、ヒュームド二酸化ケイ素、アルミナ、ナイアシンアミド、硫酸ラウリルナトリウム、低分子量ポリビニルピロリドン、m−ピロール、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ポリエステル、ポリエチレン、およびこれらの混合物が挙げられる。ある特定の実施形態では、芯剤は、硫酸ラウリルナトリウム、コロイド二酸化ケイ素、および低分子量ポリビニルピロリドンから選択される。
【0057】
安定剤の非限定例には、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸、クエン酸、およびこれらの混合物が含まれる。安定剤は、製剤の水溶液または分散系のpHを少なくとも約pH6.8に上昇させることができる塩基性物質であることが好ましい。そのような塩基性物質の例には、例えば、制酸剤、例えば、アルミノメタケイ酸マグネシウム、アルミノケイ酸マグネシウム、アルミン酸マグネシウム、乾燥水酸化アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、合成ケイ酸アルミニウム、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、および炭酸水素ナトリウムなどが含まれる。他の例には、pH調整剤、例えば、L−アルギニン、リン酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、クエン酸二ナトリウム、コハク酸ナトリウム、塩化アンモニウム、および安息香酸ナトリウムなどが含まれる。ある特定の実施形態では、安定剤は、アスコルビン酸およびアルミノメタケイ酸マグネシウムから選択される。
【0058】
安定剤が塩基性物質である一実施形態では、塩基性物質は、水溶性無機化合物または水不溶性無機化合物とすることができる。安定剤として使用するための水溶性無機化合物の非限定例として、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、または炭酸水素カリウム;リン酸塩、例えば、無水リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、二塩基性リン酸カルシウム(calcium dibasic phosphate)、またはリン酸三ナトリウム;およびアルカリ金属水酸化物、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、または水酸化リチウムなどが挙げられる。安定剤として使用するための水不溶性無機化合物の非限定例として、要求される塩基度を付与することができる適当なアルカリ化合物、例えば、制酸剤(antiacid)組成物中に一般に使用されるもの、例えば、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、または炭酸カルシウムなど;水酸化アルミニウムマグネシウムなどの複合アルミニウム−マグネシウム化合物;ケイ酸塩化合物、例えば、ケイ酸アルミニウムマグネシウム(Veegum F)、アルミノメタケイ酸マグネシウム(Nesulin FH2)、アルミノケイ酸マグネシウム(Nisulin A)など;および三塩基性リン酸カルシウムなどのリン酸の医薬として許容可能な塩が挙げられる。
【0059】
流動調節剤の非限定例には、コロイド二酸化ケイ素およびケイ酸アルミニウムが含まれる。
【0060】
滑剤の非限定例として、ステアリン酸塩、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、およびステアリン酸ナトリウムなど、ステアリン酸、タルク、フマル酸ステアリルナトリウム、硫酸ラウリルナトリウム、安息香酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ベヘン酸グリセロールコンプリトール(ベヘン酸グリセロール)、corola油、グリセリルパルミトステアレート、硬化植物油、酸化マグネシウム、鉱油、ポロキサマー、およびこれらの組合せが挙げられる。ある特定の実施形態では、滑剤は、タルクおよびステアリン酸マグネシウムから選択される。
【0061】
抗酸化剤の非限定例として、4,4(2,3ジメチルテトラメチレンジピロカテコール(dipyrochatechol))、トコフェロールに富む抽出物(天然のビタミンE)、α−トコフェロール(合成ビタミンE)、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、ブチルヒドロキシノン(butylhydroxinon)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、没食子酸プロピル、没食子酸オクチル、没食子酸ドデシル、3級ブチルヒドロキノン(TBHQ)、フマル酸、リンゴ酸、アスコルビン酸(ビタミンC)、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸カリウム、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル,クエン酸、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸カルシウム、乳酸マグネシウム、アノキソマー、エリトルビン酸、エリトルビン酸ナトリウム、エリトルビン酸、ナトリウムエリトルビン(erythorbin)、エトキシキン、グリシン、グアヤクガム、クエン酸ナトリウム(クエン酸一ナトリウム、クエン酸二ナトリウム、クエン酸三ナトリウム)、クエン酸カリウム(クエン酸一カリウム、クエン酸三カリウム)、レシチン、ポリホスフェート、酒石酸、酒石酸ナトリウム(酒石酸一ナトリウム、酒石酸二ナトリウム)、酒石酸カリウム(酒石酸一カリウム、酒石酸二カリウム)、酒石酸カリウムナトリウム、リン酸、リン酸ナトリウム(リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム)、リン酸カリウム(リン酸一カリウム、リン酸二カリウム、リン酸三カリウム)、カルシウム二ナトリウムエチレンジアミンテトラ−アセテート(カルシウム二ナトリウムEDTA)、乳酸、トリヒドロキシブチロフェノン、およびチオジプロピオン酸が挙げられる。
【0062】
ある特定の実施形態では、製剤のコアは、抗酸化剤、ならびにキレーターおよびシクエストレートの両方を含む。キレート化剤は、痕跡量の金属を除去するように作用し、この金属は、さもなければGCCアゴニストに結合し、例えば、酸化を通じて活性の喪失を引き起こす場合がある。シクエストレートは、いくつかのヒドロキシル基および/またはカルボン酸基を有することが好ましく、これらは、不活化された抗酸化フリーラジカルを再生するために水素を供給する。キレート化剤の非限定例として、抗酸化剤、エデト酸二カリウム(dipotassium edentate)、エデト酸二ナトリウム、エデト酸カルシウム二ナトリウム、エデト酸、フマル酸、リンゴ酸、マルトール、エデト酸ナトリウム、およびエデト酸三ナトリウムが挙げられる。シクエストレートの非限定例には、クエン酸およびアスコルビン酸が含まれる。
【0063】
いくつかの実施形態では、製剤は、充填剤をさらに含む。充填剤は、10重量%〜85重量%の量で存在することが好ましい。充填剤として使用するのに適した物質の非限定例として、デンプン、ラクチトール、ラクトース、無機カルシウム塩、微結晶性セルロース、スクロース、およびこれらの組合せが挙げられる。いくつかの実施形態では、充填剤は、微結晶性セルロースを含む。好ましくは、微結晶性セルロースは、約100ミクロン未満の粒径を有し、最も好ましくは、微結晶性セルロースは、約50ミクロンの粒径を有する。
【0064】
いくつかの実施形態では、コアは、緩衝剤、例えば、無機塩化合物および有機アルカリ塩化合物などを場合により含む。緩衝剤の非限定例として、炭酸水素カリウム、クエン酸カリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カルシウム、二塩基性リン酸ナトリウム、グルタミン酸一ナトリウム、三塩基性リン酸カルシウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、クエン酸一水和物、乳酸、プロピオン酸、酒石酸、フマル酸、リンゴ酸、および一塩基性リン酸ナトリウムが挙げられる。
【0065】
いくつかの実施形態では、コアは、保存剤をさらに含む。保存剤の非限定例には、抗酸化剤、エデト酸二カリウム、エデト酸二ナトリウム、エデト酸カルシウム二ナトリウム、エデト酸、フマル酸、リンゴ酸、マルトール、エデト酸ナトリウム、およびエデト酸三ナトリウムが含まれる。
【0066】
本発明のGCCアゴニスト製剤は、経口送達のために最適化されていることが好ましい。しかし、いくつかの実施形態では、製剤は、直腸送達のために、坐剤(例えば、従来の坐剤基剤、例えば、カカオバター、および他のグリセリドなどを含む)、または停留浣腸の形態で調製することができる。固体経口剤形は、コーティングシステム(例えば、Opadry(登録商標)fxフィルムコーティングシステム、例えば、Opadry(登録商標)青色(OY−LS−20921)、Opadry(登録商標)白色(YS−2−7063)、Opadry(登録商標)白色(YS−1−7040)、および黒色インク(S−1−8106))で場合により処理することができる。
【0067】
1.1.1 pH依存性放出製剤
ある特定の実施形態では、本発明の製剤は、薬理学的に不活性であるpH依存性標的化物質を含み、薬理学的に不活性は、この物質が、吸収または代謝されることなく、排泄されることを意味する。いくつかの実施形態では、GCCアゴニストが装填されたコアは、pH依存性物質でコーティングされる。他の実施形態では、pH依存性物質は、例えば、ある特定の実施形態では、制御(時間依存性)放出製剤の、コアを囲繞する外側層の一部を含む。いくつかの実施形態では、GCCアゴニストが装填されたコアは、pH依存性物質を含むマトリックスとして形成される。pH依存性物質は、pH依存性ポリマーを含むことが好ましい。
【0068】
pH依存性ポリマーは、胃の低pH環境(すなわち、pH1〜2)中で安定であり、小腸(pH6〜7)または遠位回腸(pH7〜8)のより高いpHで崩壊し始めることが好ましい。ある特定の実施形態では、このポリマーは、pH4.5〜4.8、pH4.8〜5.0、pH5.0〜5.2、pH5.2〜5.4、pH5.4〜5.8、pH5.8〜6.0、pH6.0〜6.2、pH6.2〜6.4、pH6.4〜6.6、pH6.6〜6.8、pH6.8〜7.0、pH7.0〜7.2、またはpH7.2〜7.4で崩壊し始める。ある特定の実施形態では、このポリマーは、pH4.5〜5.5、pH5.5〜6.5、またはpH6.5〜7.5で崩壊し始める。pH感受性ポリマーが崩壊し始めるpHはまた、ポリマーの「閾値pH」と本明細書で呼ばれる。
【0069】
ある特定の実施形態では、pH依存性ポリマーは、メタクリル酸コポリマー、ポリビニル酢酸フタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、セルロースアセテートトリメリテート(cellulose acetate trimelliate)、酢酸フタル酸セルロース、またはヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネートである。
【0070】
好適な実施形態では、pH依存性ポリマーは、EUDRAGITポリマーの中から選択されるメタクリル酸コポリマーである。EUDRAGITポリマーは、水溶液、水分散系、有機溶液、および固体物質を含めて、広範囲の様々な濃度および物理形態で利用可能である。ポリマーの医薬特性は、その官能基の化学的性質によって決定される。例えば、EUDRAGIT L、S、FS、およびEポリマーは、pH依存性である酸性基またはアルカリ基を有する。腸溶EUDRAGITコーティングは、胃内でのGCCアゴニストの放出から保護し、腸内での制御放出を可能にする。ある特定の実施形態では、カルボキシル基を含有する陰イオン性EUDRAGITグレードは、互いに混合されることによって、GCCアゴニストをpH依存性放出する。ある特定の実施形態では、EUDRAGIT LおよびSグレードが腸溶コーティングのために使用される。一実施形態では、EUDRAGIT FS 30Dが結腸中での制御放出のために使用される。様々なEUDRAGITポリマーは、国際的な薬局方、例えば、Ph.Eur.、USP/NF、DMF、およびJPEにおいてさらに記載されている。
【0071】
特定の実施形態では、pH依存性ポリマーは、6.0の閾値pHを有するEUDRAGIT L100;7.0の閾値pHを有するEUDRAGIT S100;5.6の閾値pHを有するEUDRAGIT L−30D;6.8の閾値pHを有するEUDRAGIT FS 30D;もしくは5.5の閾値pHを有するEUDRAGIT L100−55、またはこれらの組合せから選択されるメタクリル酸コポリマーである。
【0072】
1.1.2 制御放出製剤
一実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、GCCアゴニストの制御(時間依存性)放出をもたらす標的化物質を含む。この脈絡における制御放出には、遅延徐放、遅延制御放出、遅延緩徐放出(delayed slow release)、遅延持続放出(delayed prolonged release)、遅延持続放出(delayed extended release)、および急激な放出、すなわち「バースト」が含まれる。
【0073】
制御放出製剤は、標的化物質によって囲繞された、GCCアゴニストを含む徐々に崩壊するコア含むことが好ましい。標的化物質は、少なくとも1つの膨潤性ポリマーを含むことが好ましい。本発明の制御放出製剤中に使用するための膨潤性ポリマーの非限定例として、アクリル樹脂コポリマー、例えば、EUDRAGIT RL、EUDRAGIT RS、またはEUDRAGIT NE;ポリビニルアセテート、例えば、KOLLICOAT SR 30D;ならびにセルロース誘導体、例えば、エチルセルロースまたは酢酸セルロースなど、例えば、SURELEASE、およびAQUACOAT ECDが挙げられる。好適な実施形態では、標的化物質は、EUDRAGIT RL、EUDRAGIT RS、またはEUDRAGIT NEの1つまたは複数を含むことによって、pH非依存性膨潤によるGCCアゴニストの制御時間放出をもたらす。特定の実施形態では、標的化物質は、EUDRAGIT RL:RS(2:8)を含み、EUDRAGIT FSを含む外側(outing)コーティングを含む。
【0074】
本発明の徐放製剤中に使用することができる膨潤性ポリマーのさらなる非限定例として、30,000〜5,000,000の分子量を有するポリ(ヒドロキシアルキル(hydroxalkyl)メタクリレート);κ−カラギーナン;10,000〜360,000の分子量を有するポリビニルピロリドン;陰イオン性および陽イオン性ヒドロゲル;高分子電解質複合体;グリオキサール、ホルムアルデヒド、またはグルタルアルデヒドで架橋された少量のアセテートを有し、200〜30,000の重合度を有するポリ(ビニルアルコール);メチルセルロース、架橋された寒天およびカルボキシメチルセルロースを含む混合物;微粉化した無水マレイン酸の分散物を形成することによって生成される、スチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、もしくはイソブチレンとの水不溶性、水膨潤性コポリマー;N−ビニルラクタムの水膨潤性ポリマー;多糖、水膨潤性ガム、高粘度ヒドロキシルプロピルメチル(hydroxylpropylmethyl)セルロースおよび/またはこれらの混合物が挙げられる。ある特定の実施形態では、膨潤性ポリマーは、ペクチン酸カルシウム、架橋多糖、水不溶性デンプン、微結晶性セルロース、水不溶性架橋ペプチド、水不溶性架橋タンパク質、水不溶性架橋ゼラチン、水不溶性架橋加水分解ゼラチン、水不溶性架橋コラーゲン、変性セルロース、および架橋ポリアクリル酸からなる群から選択される。架橋多糖の非限定例として、アルギネート、ペクチン、キサンタンガム(xantham gum)、グアーガム、トラガカントガム、およびローカストビーンガムの不溶性金属塩または架橋誘導体、カラギーナン、その金属塩、およびその共有結合的に架橋された誘導体が挙げられる。変性セルロースの非限定例には、ヒドロキシプロピルセルロースの架橋誘導体、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、およびカルボキシメチルセルロースの金属塩が含まれる。
【0075】
ある特定の実施形態では、膨潤性コアは、二酸化ケイ素などの芯剤も含む。芯剤は、水取込みの速度を増強するために、微結晶性セルロースなどの崩壊剤から選択することもできる。他の適当な芯剤として、それだけに限らないが、カオリン、二酸化チタン、ヒュームド二酸化ケイ素、アルミナ、ナイアシンアミド、硫酸ラウリルナトリウム、低分子量ポリビニルピロリドン、m−ピロール、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ポリエステル、ポリエチレン、およびこれらの混合物が挙げられる。
【0076】
ある特定の実施形態では、コアの一部を含みかつ/またはコアをコーティングする1つまたは複数の層を形成することができる標的化物質は、滑剤、流動促進剤(flow promoting agent)、可塑剤、固着防止剤、界面活性剤、湿潤剤、懸濁剤、および分散剤のうちの少なくとも1つを場合によりさらに含む。
【0077】
ある特定の実施形態では、標的化物質は、水不溶性ポリマーおよび孔形成剤を含む。孔形成剤の非限定例には、サッカロース、塩化ナトリウム、塩化カリウム、ポリビニルピロリドン、および/またはポリエチレングリコール、水溶性有機酸、糖、および糖アルコールが含まれる。ある特定の実施形態では、孔形成剤は、コーティングまたは外側層の一部を形成する。他の実施形態では、孔形成剤は、水不溶性ポリマー全体にわたって均一に分配される。
【0078】
一実施形態では、標的化物質は、圧縮コーティング材を含む。圧縮コーティング材として使用することができる物質の非限定例として、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ガラクタン、マンナン、アルギネート、カラヤガム、ペクチン、寒天、トラガカント、アカシア(accacia)、カラギーナン、トラガカント、キトサン、寒天、アルギン酸、親水コロイドacacia catechu(hydrocolloids acacia catechu)、サライグッガル、indian bodellum、コパイバガム(copaiba gum)、アギ、カンビガム(cambi gum)、Enterolobium cyclocarpum、マスティックガム、ベンゾインガム、サンダラック、ガンビアガム(gambier gum)、butea frondosa(Flame of Forest Gum)、ミルラ、コンニャクマンナン、グアーガム、ウェランガム、ゲランガム、タラガム、ローカストビーンガム、カラギーナン(carageenan)ガム、グルコマンナン、ガラクタンガム、アルギン酸ナトリウム、トラガカント、キトサン、キサンタンガム、脱アセチルキサンタンガム、ペクチン、ポリペクチン酸ナトリウム、グルテン、カラヤガム、タマリンドガム、ガティガム、Accaroid/Yacca/Redガム、ダマールガム、ジュニパーガム、エステルガム、イピルイピル種子(ipil−ipil seed)ガム、タルハガム(acacia seyal)、ならびに以下の属、すなわち、acacia、actinidia、aptenia、carbobrotus、chickorium、cucumis、glycine、hibiscus、hordeum、letuca、lycopersicon、malus、medicago、mesembryanthemum、oryza、panicum、phalaris、phleum、poliathus、polycarbophil、sida、solanum、trifolium、trigonella、Afzelia africana種子ガム、Treculia africanaガム、detariumガム、cassiaガム、carobガム、Prosopis africanaガム、Colocassia esulentaガム、Hakea gibbosaガム、khayaガム、scleroglucan、およびzeaの植物のものを含めた培養植物細胞ガム、ならびに前述の任意の混合物からなる群から選択されるガムが挙げられる。
【0079】
いくつかの実施形態では、標的化物質は、可塑剤、硬化剤、湿潤剤、懸濁剤、もしくは分散剤、またはこれらの組合せをさらに含む。可塑剤の非限定例として、セバシン酸ジブチル、ポリエチレングリコール、およびポリプロピレングリコール、フタル酸ジブチル、フタル酸ジエチル、クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、アセチル化モノグリセリド、クエン酸トリブチルアセチル、トリアセチン、フタル酸ジメチル、安息香酸ベンジル、脂肪酸のブチルエステルおよび/もしくはグリコースエステル、精製鉱油、オレイン酸、ヒマシ油、トウモロコシ油、樟脳、グリセロール、ならびにソルビトール、またはこれらの組合せが挙げられる。一実施形態では、硬化剤はセチルアルコールを含む。湿潤剤の非限定例として、ポロキサマー、ポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ステアリン酸ポリオキシメチレン、硫酸ラウリルナトリウム、ソルビタン脂肪酸エステル、塩化ベンザルコニウム、ポリエトキシ化ヒマシ油、およびドクセートナトリウムが挙げられる。懸濁剤の非限定例として、アルギン酸、ベントナイト、カルボマー、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶性セルロース、コロイド二酸化ケイ素、デキストリン、ゼラチン、グアーガム、キサンタンガム、カオリン、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マルチトール、中鎖トリグリセリド、メチルセルロース、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリビニルピロリジノン、アルギン酸プロピレングリコール、アルギン酸ナトリウム、ソルビタン脂肪酸エステル、およびトラガカントが挙げられる。分散剤の非限定例には、ポロキサマー、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、およびソルビタン脂肪酸エステルが含まれる。
【0080】
ある特定の実施形態では、標的化放出製剤は、標的化放出物質の上に外側腸溶コーティングをさらに含む。腸溶コーティングは、酢酸フタル酸セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート、EUDRAGIT L100、およびEUDRAGIT L30D−55からなる群から選択されることが好ましい。
【0081】
1.1.2.1 バースト製剤(burst formulation)
一実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、結腸または小腸中で速いバーストでGCCアゴニストを放出するように設計された時間遅延製剤である(「バースト製剤」)。この製剤は、コアおよび外側層を含む。コアは、少なくとも1つのGCCアゴニストおよび少なくとも1つのバースト制御剤を含む。ある特定の実施形態では、コアは、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン(架橋PVP)、ナトリウムカルボキシメチルデンプン(ナトリウムデンプングリコレート)、架橋ナトリウムカルボキシメチルセルロース(クロスカルメロース)、α化デンプン(デンプン1500)、微結晶性デンプン、水不溶性デンプン、カルシウムカルボキシメチルセルロース、およびケイ酸アルミニウムマグネシウム、またはこれらの組合せからなる群から選択される、少なくとも1つの崩壊剤をさらに含む。他の実施形態では、コアは、吸収エンハンサー、結合剤、硬度増強剤、緩衝剤、充填剤、流動調節剤、滑剤、相乗作用剤、キレーター、抗酸化剤、安定剤、および保存剤のうちの少なくとも1つをさらに含む。場合により、コアは、1つまたは複数の他の賦形剤も含む。
【0082】
コア中のバースト制御剤は、コア中に水が浸透する速度を制御し、コア内部の内圧(浸透圧)を上昇させるための水不溶性ポリマーを含むことが好ましい。そのようなバースト制御剤は、液体に接触すると膨潤することができることが好ましい。適当な水不溶性ポリマーの非限定例として、架橋多糖、水不溶性デンプン、微結晶性セルロース、水不溶性架橋ペプチド、水不溶性架橋タンパク質、水不溶性架橋ゼラチン、水不溶性架橋加水分解ゼラチン、水不溶性架橋コラーゲン、変性セルロース、および架橋ポリアクリル酸が挙げられる。一実施形態では、水不溶性ポリマーは、アルギネート、ペクチン、キサンタンガム、グアーガム、トラガカントガム、およびローカストビーンガムの不溶性金属塩または架橋誘導体、カラギーナン、その金属塩、およびその共有結合的に架橋された誘導体からなる群から選択される架橋多糖である。一実施形態では、水不溶性ポリマーは、ヒドロキシプロピルセルロースの架橋誘導体、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、およびカルボキシメチルセルロースの金属塩からなる群から選択される変性セルロースである。別の実施形態では、水不溶性ポリマーは、ペクチン酸カルシウム、微結晶性セルロース、またはこれらの組合せから選択される。
【0083】
外側層は、水不溶性疎水性担体、および水不溶性親水性特定物質からなる孔形成剤を含む。孔形成剤は、コア中への液体の流入を可能にする水浸透剤(water permeable agent)である。場合により、外側層は、湿潤剤、懸濁剤、分散剤、硬化剤、および可塑剤のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0084】
ある特定の実施形態では、水不溶性疎水性担体は、ジメチルアミノエチルアクリレート/エチルメタクリレートコポリマー、低含量の4級アンモニウム基を有するアクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルに基づき、アンモニウム基と残りの中性(メト)アクリル酸エステルのモル比が約1:20であるコポリマー、USP/NF「アンモニオメタクリレートコポリマータイプA」に対応するポリマー、エチルメタクリレート/クロロトリメチルアンモニウムメチル(chlorotrimethylammoniumethyl)メタクリレートコポリマー、低含量の4級アンモニウム基を有するアクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルに基づき、アンモニウム基と残りの中性(メト)アクリル酸エステルのモル比が1:40であるコポリマー、USP/NF「アンモニオメタクリレートコポリマータイプB」に対応するポリマー、ジメチルアミノエチルメタクリレート/メチルメタクリレートおよびブチルメタクリレートコポリマー、中性メタクリル酸エステルおよびジメチルアミノエチルメタクリレートエステルに基づき、ポリマーが酸の存在下で陽イオン性であるコポリマー、エチルアクリレートおよびメチルアクリレート/エチルメタクリレートおよびメチルメチルアクリレートコポリマー、中性メタクリル酸およびアクリル酸エステルに基づく中性コポリマーであるコポリマー、エチルセルロース、セラック、ゼイン、およびワックスからなる群から選択される。
【0085】
ある特定の実施形態では、水不溶性微粒子物質は、水不溶性架橋多糖、水不溶性架橋タンパク質、水不溶性架橋ペプチド、水不溶性架橋ゼラチン、水不溶性架橋加水分解ゼラチン、水不溶性架橋コラーゲン、水不溶性架橋ポリアクリル酸、水不溶性架橋セルロース誘導体、水不溶性架橋ポリビニルピロリドン、微結晶性セルロース、不溶性デンプン、微結晶性デンプン、およびこれらの組合せからなる群から好ましくは選択される、親水性であるが水不溶性のポリマーである。最も好ましくは、水不溶性微粒子物質は微結晶性セルロースである。
【0086】
ある特定の実施形態では、バースト製剤は、外側層上に腸溶コーティングをさらに含む。腸溶コーティング材は、酢酸フタル酸セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート、およびEUDRAGITポリマー、例えば、EUDRAGIT L100、またはEUDRAGIT L30D−55からなる群から選択されることが好ましい。
【0087】
1.1.3 生分解性製剤
一実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、少なくとも1つの結腸細菌酵素によって分解されやすい天然または合成ポリマーを含む。GCCアゴニストは、ポリマーマトリックス中に埋め込まれていることが好ましい。そのようなポリマーの非限定例には、多糖、例えば、アミラーゼ、キトサン、コンドロイチン硫酸、シクロデキストリン、デキストラン、グアーガム、ペクチン、およびキシランなどのポリマーが含まれる。天然または合成ポリマーは、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、または酢酸亜鉛に由来する亜鉛陽イオンなどの陽イオンでゲル化または架橋されていることが好ましい。製剤は、イオン的に架橋されたビーズの形態であることが好ましく、これは、引き続いて腸溶コーティングでコーティングされる。腸溶コーティングは、任意の適当な腸溶コーティング物質、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ポリビニル酢酸フタレート、酢酸フタル酸セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート、アルギン酸、およびアルギン酸ナトリウム、またはEUDRAGITポリマーなどを含むことができる。
【0088】
別の実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、GCCアゴニストと担体の間の共有結合が、胃および小腸内で安定であるが、下部胃腸管、特に結腸内で不安定であるように、担体分子に共有結合的に結合されたGCCアゴニストを含む。担体分子に共有結合的に結合されたGCCアゴニストは、「GCCプロドラッグ」と呼ばれる。ある特定の実施形態では、GCCプロドラッグは、アゾ結合またはグリコシド結合を介して担体分子に共有結合的に結合されたGCCアゴニストを含む。他の実施形態では、GCCプロドラッグは、グルクロニド、シクロデキストリン、デキストランエステル、または極性アミノ酸を含む。ある特定の実施形態では、GCCプロドラッグはポリマープロドラッグである。一実施形態では、ポリマープロドラッグは、アゾ基を含有するポリアミドを含む。
【0089】
1.2 GCCアゴニスト
本発明の製造および方法において使用するためのGCCアゴニストは、グアニル酸シクラーゼCに結合し、cGMPの細胞内産生を刺激する。場合により、GCCアゴニストは、アポトーシスを誘導し、上皮細胞の増殖を阻害する。用語、「グアニル酸シクラーゼC」は、腸内細菌によって分泌される熱安定性毒素(ST)ペプチドの腸受容体として作用する、膜貫通型のグアニル酸シクラーゼを指す。グアニル酸シクラーゼCは、天然に存在するペプチドのグアニリンおよびウログアニリンの受容体でもある。これらのペプチドのそれぞれについて、異なる受容体が存在し得る可能性は除外されていない。したがって、用語「グアニル酸シクラーゼC」は、胃腸粘膜に沿って並ぶ上皮細胞上に発現される膜貫通型グアニル酸シクラーゼ受容体のクラスも包含することができる。
【0090】
用語「GCCアゴニスト」は、腸のグアニル酸シクラーゼCに結合し、cGMPの細胞内産生を刺激するものなどのペプチドおよび非ペプチド化合物の両方を指す。GCCアゴニストがペプチドである場合、この用語は、グアニル酸シクラーゼCに結合し、cGMPの細胞内産生を刺激するそのようなペプチドの生物学的活性断片およびプロペプチドを包含する。
【0091】
本発明の製剤および方法において使用するためのGCCアゴニストは、天然に存在するGCCアゴニスト、例えば、ウログアニリン、グアニリン、およびSTペプチドなどより高いレベルで細胞内cGMP産生を刺激することが好ましい。いくつかの実施形態では、GCCアゴニストは、SP−304と呼ばれるペプチド(配列番号1)より高いレベルで細胞内cGMP産生を刺激する。特定の実施形態では、本発明の製剤および方法において使用するためのGCCアゴニストは、ウログアニリン、グアニリン、リンホグアニリン(lymphoguanylin)、リナクロチド、STペプチド、またはSP−304と比較して5%、10%、20%、30%、40%、50%、75%、90%、またはそれ以上の細胞内cGMPを刺激する。用語「誘導する」および「刺激する」は、本明細書全体にわたって互換的に使用される。
【0092】
本発明の製剤および方法において使用するためのGCCアゴニストは、天然に存在するGCCアゴニスト、例えば、ウログアニリン、グアニリン、およびSTペプチドなどより安定であることが好ましい。いくつかの実施形態では、GCCアゴニストは、SP−304と呼ばれるペプチドより安定である。この脈絡における「安定性」は、参照ペプチドと比較して、胃腸液および/または腸液(または模擬胃腸液もしくは模擬腸液)中での分解に対する耐性を指す。例えば、本発明の製剤および方法において使用するためのGCCアゴニストは、天然に存在するGCCアゴニスト(angonists)および/またはSP−304と比較して、2%、3%、5%、10%、15%、20%、30%、40%、50%、75%、90%、またはそれ以下で分解することが好ましい。
【0093】
本発明の製剤および方法において使用するためのGCCアゴニストは、ペプチドであることが好ましい。いくつかの実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、長さが30アミノ酸未満である。特定の実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、長さが30、25、20、15、14、13、12、11、10、または5アミノ酸以下である。本発明の製剤および方法において使用するためのGCCアゴニストの例には、そのそれぞれが、その全体が本明細書に参照により組み込まれている、2008年6月4日に出願された米国第12/133,344号、2009年6月4日に出願された同第12/478505号;2009年6月4日に出願された同第12/478511号;2009年7月16日に出願された同第12/504288号;ならびに2007年6月4日に出願された米国仮出願第60/933194号;2008年6月4日に出願された同第61/058,888号;2008年6月4日に出願された同第61/058,892号;および2008年7月16日に出願された同第61/081,289号に記載されたものが含まれる。
【0094】
本発明の製剤および方法において使用するためのGCCアゴニストの具体例には、以下の表I〜VIIに記載されているものが含まれる。表I〜VIIで使用する場合、用語「PEG3」または「3PEG」は、アミノエチルオキシ−エチルオキシ−酢酸(AeeA)などのポリエチレングリコール、およびそのポリマーを指す。用語「X
aa」は、任意の天然または非天然のアミノ酸またはアミノ酸類似体を指す。用語「M
aa」は、システイン(Cys)、ペニシラミン(Pen)、ホモシステイン、または3−メルカプトプロリンを指す。用語「Xaa
n1」は、長さが1、2、または3残基である任意の天然または非天然のアミノ酸またはアミノ酸類似体のアミノ酸配列を意味し;Xaa
n2は、長さが0または1残基であるアミノ酸配列を表すことを意味し;Xaa
n3は、長さが0、1、2、3、4、5、または6残基であるアミノ酸配列を表すことを意味する。さらに、Xaa、Xaa
n1、Xaa
n2、またはXaa
n3によって表される任意のアミノ酸は、L−アミノ酸、D−アミノ酸、メチル化アミノ酸、またはこれらの任意の組合せとすることができる。場合により、表中の式I〜XXで表される任意のGCCアゴニストペプチドは、N末端、C末端、または両方で1つまたは複数のポリエチレングリコール残基を含有することができる。
【0095】
ある特定の実施形態では、本発明のGCCアゴニスト製剤は、配列番号1〜249から選択されるペプチドを含み、その配列は、以下の表I〜VIIに以下に示されている。一実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、配列番号1、8、9、55、または56によって示されるペプチドを含む。
【0096】
ある特定の実施形態では、本発明のGCCアゴニスト製剤は、配列番号1〜249から選択されるペプチドと実質的に等価であるペプチドを含む。用語「実質的に等価な」は、ペプチドの、腸のグアニル酸シクラーゼ受容体に結合し、流体および電解質の輸送を刺激する能力を損なうことなく、ある特定の残基が欠失、または他のアミノ酸と置換されていてもよい結合ドメインのアミノ酸配列と等価なアミノ酸配列を有するペプチドを指す。
【0097】
1.2.1 GCCアゴニストペプチド
好適な実施形態では、本発明の製剤および方法において使用するためのGCCアゴニストは、GCCアゴニストペプチドである。ある特定の実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、ウログアニリンまたは細菌性STペプチドの類似体である。ウログアニリンは、ナトリウム利尿活性を有する循環ペプチドホルモンである。STペプチドは、グアニル酸シクラーゼ受容体を活性化し、分泌性下痢を引き起こすE. coliおよび他の腸内細菌の病原性菌株によって分泌される熱安定性エンテロトキシン(STペプチド)のファミリーのメンバーである。細菌性STペプチドと異なり、ウログアニリンのグアニル酸シクラーゼ受容体への結合は、消化管の生理的pHに依存する。したがって、ウログアニリンは、pH依存様式で、重度の下痢を引き起こすことなく、体液および電解質輸送を調節することが予期される。
【0098】
本発明の製剤および方法において使用するためのGCCアゴニストペプチドは、L−アミノ酸、D−アミノ酸、または両方の組合せのポリマーとすることができる。例えば、様々な実施形態では、ペプチドは、Dレトロ−インベルソペプチドである。用語「レトロ−インベルソ異性体」は、配列の方向が逆転し、各アミノ酸残基の対掌性が逆である線形ペプチドの異性体を指す。例えば、Jamesonら、Nature、368巻、744〜746頁(1994年);Bradyら、Nature、368巻、692〜693頁(1994年)を参照。D−鏡像異性体および逆合成を組み合わせることの正味の結果は、各アミド結合におけるカルボニル基およびアミノ基の位置が交換される一方で、各α炭素での側鎖基の位置は保存されることである。別段の言明のない限り、本発明の任意の所与のL−アミノ酸配列は、対応する天然L−アミノ酸配列についての配列の逆を合成することによって、Dレトロ−インベルソペプチドにすることができることが推定される。
【0099】
本発明の製剤および方法において使用するためのGCCアゴニストペプチドは、グアニル酸シクラーゼCを発現する細胞および組織内で細胞内cGMP産生を誘導することができる。ある特定の実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、ウログアニリン、グアニリンまたはSTペプチドなどの天然に存在するGCCアゴニストと比較して、5%、10%、20%、30%、40%、50%、75%、90%、またはそれ以上細胞内cGMPを刺激する。場合により、GCCアゴニストペプチドは、SP−304(配列番号1)と比較して、5%、10%、20%、30%、40%、50%、75%、90%、またはそれ以上細胞内cGMPを刺激する。さらなる実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、アポトーシス、例えば、プログラム細胞死を刺激し、または嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)を活性化する。
【0100】
いくつかの実施形態では、本発明の製剤および方法において使用するためのGCCアゴニストペプチドは、天然に存在するGCCアゴニストおよび/またはSP−304(配列番号1)、SP−339(リナクロチド)(配列番号55)、またはSP−340(配列番号56)より安定である。例えば、GCCアゴニストペプチドは、天然に存在するGCCアゴニストおよび/またはSP−304、SP−339(リナクロチド)、またはSP−340と比較して、2%、3%、5%、10%、15%、20%、30%、40%、50%、75%、90%、またはそれ以下で分解する。ある特定の実施形態では、本発明の製剤および方法において使用するためのGCCアゴニストペプチドは、天然に存在するGCCアゴニストおよび/またはSP−304(配列番号1)、SP−339(リナクロチド)(配列番号55)、またはSP−340(配列番号56)より、タンパク質分解消化に対して安定である。一実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、胃腸管の酵素によるタンパク質分解(protealysis)に対して、ペプチドをより耐性にするためにペグ化されている。好適な実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、そのC末端、そのN末端、または両末端で、アミノエチルオキシ−エチルオキシ−酢酸(Aeea)基でペグ化されている。
【0101】
本発明の方法および製剤において使用することができるGCCアゴニストペプチドの具体例には、配列番号1〜249によって示された群から選択されるペプチドが含まれる。
【0102】
一実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、式X〜XVII(例えば、配列番号87〜98)のいずれか1つのアミノ酸配列を有するペプチドである。
【0103】
いくつかの実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、式Iのアミノ酸配列を有するペプチドを含み、式Iの少なくとも1つのアミノ酸は、D−アミノ酸もしくはメチル化アミノ酸であり、かつ/または16位のアミノ酸は、セリンである。式Iの16位のアミノ酸は、D−アミノ酸またはメチル化アミノ酸であることが好ましい。例えば、式Iの16位のアミノ酸は、d−ロイシンまたはd−セリンである。場合により、式Iの1〜3位のアミノ酸の1つまたは複数は、D−アミノ酸、もしくはメチル化アミノ酸、またはD−アミノ酸もしくはメチル化アミノ酸の組合せである。例えば、式IのAsn
1、Asp
2、またはGlu
3(またはこれらの組合せ)は、D−アミノ酸またはメチル化アミノ酸である。式Iの位置Xaa
6のアミノ酸は、ロイシン、セリン、またはチロシンであることが好ましい。
【0104】
代替の実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、式IIのアミノ酸配列を有するペプチドを含み、式IIの少なくとも1つのアミノ酸は、D−アミノ酸、またはメチル化アミノ酸である。式IIのXaa
n2によって表されるアミノ酸は、D−アミノ酸またはメチル化アミノ酸であることが好ましい。いくつかの実施形態では、式IIのXaa
n2によって表されるアミノ酸は、ロイシン、d−ロイシン、セリン、またはd−セリンである。式IIのXaa
n1によって表される1つまたは複数のアミノ酸は、D−アミノ酸またはメチル化アミノ酸であることが好ましい。式IIの位置Xaa
6のアミノ酸は、ロイシン、セリン、またはチロシンであることが好ましい。
【0105】
いくつかの実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、式IIIのアミノ酸配列を有するペプチドを含み、式IIIの少なくとも1つのアミノ酸は、D−アミノ酸もしくはメチル化アミノ酸であり、かつ/またはMaaはシステインでない。式IIIのXaa
n2によって表されるアミノ酸は、D−アミノ酸またはメチル化アミノ酸であることが好ましい。いくつかの実施形態では、式IIIのXaa
n2によって表されるアミノ酸は、ロイシン、d−ロイシン、セリン、またはd−セリンである。式IIIのXaa
n1によって表される1つまたは複数のアミノ酸は、D−アミノ酸、またはメチル化アミノ酸であることが好ましい。式IIIの位置Xaa
6のアミノ酸は、ロイシン、セリン、またはチロシンであることが好ましい。
【0106】
他の実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、式IVのアミノ酸配列を有するペプチドを含み、式IVの少なくとも1つのアミノ酸はD−アミノ酸もしくはメチル化アミノ酸であり、かつ/またはMaaはシステインでない。式IVのXaa
n2は、D−アミノ酸またはメチル化アミノ酸であることが好ましい。いくつかの実施形態では、式IVのXaa
n2によって表されるアミノ酸は、ロイシン、d−ロイシン、セリン、またはd−セリンである。式IVのXaa
n1によって表されるアミノ酸の1つまたは複数は、D−アミノ酸またはメチル化アミノ酸であることが好ましい。式IVのXaa
6によって表されるアミノ酸は、ロイシン、セリン、またはチロシンであることが好ましい。
【0107】
さらなる実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、式Vのアミノ酸配列を有するペプチドを含み、式Vの少なくとも1つのアミノ酸は、D−アミノ酸、またはメチル化アミノ酸である。式Vの16位のアミノ酸は、D−アミノ酸、またはメチル化アミノ酸であることが好ましい。例えば、式Vの16位(すなわち、Xaa
16)のアミノ酸は、d−ロイシン、またはd−セリンである。場合により、式Vの1〜3位のアミノ酸の1つまたは複数は、D−アミノ酸、もしくはメチル化アミノ酸、またはD−アミノ酸もしくはメチル化アミノ酸の組合せである。例えば、式VのAsn
1、Asp
2、またはGlu
3(またはこれらの組合せ)は、D−アミノ酸、またはメチル化アミノ酸である。式VのXaa
6で表されるアミノ酸は、ロイシン、セリン、またはチロシンであることが好ましい。
【0108】
追加の実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、式VI、VII、VIII、またはIXのアミノ酸配列を有するペプチドを含む。式VI、VII、VIII、またはIXの6位のアミノ酸は、ロイシン、セリン、またはチロシンであることが好ましい。いくつかの態様では、式VI、VII、VIII、またはIXの16位のアミノ酸は、ロイシン、またはセリンである。式Vの16位のアミノ酸は、D−アミノ酸、またはメチル化アミノ酸であることが好ましい。
【0109】
追加の実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、式X、XI、XII、XIII、XIV、XV、XVI、またはXVIIのアミノ酸配列を有するペプチドを含む。場合により、式X、XI、XII、XIII、XIV、XV、XVI、またはXVIIの1つまたは複数のアミノ酸は、D−アミノ酸、またはメチル化アミノ酸である。式X、XI、XII、XIII、XIV、XV、XVI、またはXVIIによるペプチドのカルボキシ末端のアミノ酸は、D−アミノ酸、またはメチル化アミノ酸であることが好ましい。例えば、式X、XI、XII、XIII、XIV、XV、XVI、またはXVIIによるペプチドのカルボキシ末端のアミノ酸は、D−チロシンである。
【0110】
式XIVのXaa
6によって表されるアミノ酸は、チロシン、フェニルアラニン(phenyalanine)、またはセリンであることが好ましい。式XIVのXaa
6によって表されるアミノ酸は、フェニルアラニン、またはセリンであることが最も好ましい。式XV、XVI、またはXVIIのXaa
4によって表されるアミノ酸は、チロシン、フェニルアラニン、またはセリンであることが好ましい。式V、XVI、またはXVIIのアミノ酸位置Xaa
4は、フェニルアラニン、またはセリンであることが最も好ましい。
【0111】
いくつかの実施形態では、GCRAペプチドは、式XVIIIのアミノ酸配列を含有するペプチドを含む。式XVIIIの1位のアミノ酸は、グルタミン酸、アスパラギン酸、グルタミン、またはリシンであることが好ましい。式XVIIIの2位および3位のアミノ酸は、グルタミン酸、またはアスパラギン酸であることが好ましい。5位のアミノ酸は、グルタミン酸であることが好ましい。式XVIIIの6位のアミノ酸は、イソロイシン、バリン、セリン、トレオニン、またはチロシンであることが好ましい。式XVIIIの8位のアミノ酸は、バリン、またはイソロイシンであることが好ましい。式XVIIIの9位のアミノ酸は、アスパラギンであることが好ましい。式XVIIIの10位のアミノ酸は、バリンまたはメチオニンであることが好ましい。式XVIIIの11位のアミノ酸は、アラニンであることが好ましい。式XVIIIの13位のアミノ酸は、トレオニンであることが好ましい。式XVIIIの14位のアミノ酸は、グリシンであることが好ましい。式XVIIIの16位のアミノ酸は、ロイシン、セリン、またはトレオニンであることが好ましい。
【0112】
代替の実施形態では、GCRAペプチドは、式XIXのアミノ酸配列を含有するペプチドを含む。式XIXの1位のアミノ酸は、セリン、またはアスパラギンであることが好ましい。式XIXの2位のアミノ酸は、ヒスチジン、またはアスパラギン酸であることが好ましい。式XIXの3位のアミノ酸は、トレオニン、またはグルタミン酸であることが好ましい。式XIXの5位のアミノ酸は、グルタミン酸であることが好ましい。式XIXの6位のアミノ酸は、イソロイシン、ロイシン、バリン、またはチロシンであることが好ましい。式XIXの8位、10位、11位、または13位のアミノ酸は、アラニンであることが好ましい。式XIXの9位のアミノ酸は、アスパラギン、またはフェニルアラニンであることが好ましい。式XIXの14位のアミノ酸は、グリシンであることが好ましい。
【0113】
さらなる実施形態では、GCRAペプチドは、式XXのアミノ酸配列を含有するペプチドを含む。式XXの1位のアミノ酸は、グルタミンであることが好ましい。式XXの2位または3位のアミノ酸は、グルタミン酸、またはアスパラギン酸であることが好ましい。式XXの5位のアミノ酸は、グルタミン酸であることが好ましい。式XXの6位のアミノ酸は、トレオニン、グルタミン、チロシン、イソロイシン、またはロイシンであることが好ましい。式XXの8位のアミノ酸は、イソロイシン、またはバリンであることが好ましい。式XXの9位のアミノ酸は、アスパラギンであることが好ましい。式XXの10位のアミノ酸は、メチオニン、またはバリンであることが好ましい。式XXの11位のアミノ酸は、アラニンであることが好ましい。式XXの13位のアミノ酸は、トレオニン(threonione)であることが好ましい。式XXの1位のアミノ酸は、グリシンであることが好ましい。式XXの15位のアミノ酸は、チロシンであることが好ましい。場合により、式XXの15位のアミノ酸は、長さが2アミノ酸であり、システイン(Cys)、ペニシラミン(Pen)、ホモシステイン、または3−メルカプトプロリン、およびセリン、ロイシン、またはトレオニンである。
【0114】
ある特定の実施形態では、GCCアゴニストペプチドの1つまたは複数のアミノ酸は、天然に存在しないアミノ酸、または天然に存在する、もしくは天然に存在しないアミノ酸類似体によって置換される。そのようなアミノ酸およびアミノ酸類似体は、当技術分野で公知である。例えば、Hunt、「The Non−Protein Amino Acids」、in Chemistry and Biochemistry of the Amino Acids、Barrett、Chapman and Hall、1985年を参照。いくつかの実施形態では、アミノ酸は、天然に存在する非必須アミノ酸、例えば、タウリンによって置換される。非タンパク質アミノ酸によって置換することができる天然に存在するアミノ酸の非限定例として、以下のものが挙げられる:(1)芳香族アミノ酸は、3,4−ジヒドロキシ−L−フェニルアラニン、3−ヨード−L−チロシン、トリヨードチロニン、L−チロキシン、フェニルグリシン(Phg)、またはnor−チロシン(norTyr)によって置換することができる;(2)PhgおよびnorTyr、ならびにPheおよびTyrを含めた他のアミノ酸は、例えば、ハロゲン、−CH3、−OH、−CH2NH3、−C(O)H、−CH2CH3、−CN、−CH2CH2CH3、−SH、または別の基によって置換することができる;(3)グルタミン残基は、γ−ヒドロキシ−Gluまたはγ−カルボキシ−Gluで置換することができる;(4)チロシン残基は、L−α−メチルフェニルアラニンなどのα置換アミノ酸で、または類似体、例えば、3−アミノ−Tyr;Tyr(CH3);Tyr(PO3(CH3)2);Tyr(SO3H);β−シクロヘキシル−Ala;β−(1−シクロペンテニル)−Ala;β−シクロペンチル−Ala;β−シクロプロピル−Ala;β−キノリル−Ala;β−(2−チアゾリル)−Ala;β−(トリアゾール−1−イル)−Ala;β−(2−ピリジル)−Ala;β−(3−ピリジル)−Ala;アミノ−Phe;フルオロ−Phe;シクロヘキシル−Gly;tBu−Gly;β−(3−ベンゾチエニル)−Ala;β−(2−チエニル)−Ala;5−メチル−Trp;およびA−メチル−Trpなどによって置換することができる;(5)プロリン残基は、homopro(L−ピペコリン酸);ヒドロキシ−Pro;3,4−デヒドロ−Pro;4−フルオロ−Pro;またはα−メチル−Proもしくはその構造:(n=0、1、2、3)を有するN(α)−C(α)環化アミノ酸類似体などで置換することができる;(6)アラニン残基は、α−置換もしくはN−メチル化アミノ酸、例えば、α−アミノイソ酪酸(aib)、L/D−α−エチルアラニン(L/D−イソバリン)、L/D−メチルバリン、もしくはL/D−α−メチルロイシンなど、またはβ−フルオロ−Alaなどの非天然アミノ酸で置換することができる。アラニンも、n=0、1、2、3で置換することができる。グリシン残基は、α−アミノイソ酪酸(aib)またはL/D−α−エチルアラニン(L/D−イソバリン)で置換することができる。
【0115】
非天然アミノ酸のさらなる例として、チロシンの非天然類似体;グルタミンの非天然類似体;フェニルアラニンの非天然類似体;セリンの非天然類似体;トレオニンの非天然類似体;アルキル、アリール、アシル、アジド、シアノ、ハロ、ヒドラジン、ヒドラジド、ヒドロキシル、アルケニル、アルキニル(alkynl)、エーテル、チオール、スルホニル、セレノ、エステル、チオ酸、ボレート、ボロネート、ホスホ、ホスホノ、ホスフィン、複素環式、エノン、イミン、アルデヒド、ヒドロキシルアミン、ケト、もしくはアミノ置換アミノ酸、またはこれらの任意の組合せ;光活性化可能な架橋剤を有するアミノ酸;スピン標識されたアミノ酸;蛍光性アミノ酸;新規の官能基を有するアミノ酸;別の分子と共有結合的または非共有結合的に相互作用するアミノ酸;金属結合アミノ酸;天然にアミド化されていない部位でアミド化されたアミノ酸、金属含有アミノ酸;放射性アミノ酸;光ケージド(photocaged)アミノ酸および/または光異性化可能なアミノ酸;ビオチンまたはビオチン−類似体含有アミノ酸;グリコシル化された、または炭水化物で修飾されたアミノ酸;ケト含有アミノ酸;ポリエチレングリコールまたはポリエーテルを含むアミノ酸;重原子で置換されたアミノ酸(例えば、重水素、トリチウム、
13C、
15N、または
18Oを含有するアミノ酸);化学切断可能または光切断可能なアミノ酸;伸長された側鎖を有するアミノ酸;毒性基を含有するアミノ酸;糖置換アミノ酸、例えば、糖置換セリンなど;炭素結合糖含有アミノ酸;酸化還元活性アミノ酸;α−ヒドロキシ含有酸;アミノチオ酸含有アミノ酸;α,α二置換アミノ酸;β−アミノ酸;プロリン以外の環状アミノ酸;O−メチル−L−チロシン;L−3−(2−ナフチル)アラニン;3−メチル−フェニルアラニン;ρ−アセチル−L−フェニルアラニン;O−4−アリル−L−チロシン;4−プロピル−L−チロシン;トリ−O−アセチル−GlcNAcβ−セリン;L−ドーパ;フッ化フェニルアラニン;イソプロピル−L−フェニルアラニン;p−アジド−L−フェニルアラニン;p−アシル−L−フェニルアラニン;p−ベンゾイル−L−フェニルアラニン;L−ホスホセリン;ホスホノセリン;ホスホノチロシン;p−ヨード−フェニルアラニン;4−フルオロフェニルグリシン;p−ブロモフェニルアラニン;p−アミノ−L−フェニルアラニン;イソプロピル−L−フェニルアラニン;L−3−(2−ナフチル)アラニン;D−3−(2−ナフチル)アラニン(dNal);アミノ−、イソプロピル−、またはO−アリル含有フェニルアラニン類似体;ドーパ、0−メチル−L−チロシン;グリコシル化アミノ酸;p−(プロパルギルオキシ)フェニルアラニン;ジメチル−リシン;ヒドロキシ−プロリン;メルカプトプロピオン酸;メチル−リシン;3−ニトロ−チロシン;ノルロイシン;ピログルタミン酸;Z(カルボベンゾキシル);ε−アセチル−リシン;β−アラニン;アミノベンゾイル誘導体;アミノ酪酸(Abu);シトルリン;アミノヘキサン酸;アミノイソ酪酸(AIB);シクロヘキシルアラニン;d−シクロヘキシルアラニン;ヒドロキシプロリン;ニトロ−アルギニン;ニトロ−フェニルアラニン;ニトロ−チロシン;ノルバリン;オクタヒドロインドールカルボキシレート;オルニチン(Orn);ペニシラミン(PEN);テトラヒドロイソキノリン;アセトアミドメチルで保護されたアミノ酸、およびペグ化アミノ酸が挙げられる。非天然アミノ酸およびアミノ酸類似体のさらなる例は、U.S.20030108885、U.S.20030082575、US20060019347(段落410〜418)、およびこれらに引用された参考文献に見出すことができる。本発明のポリペプチドは、US20060019347、段落589に記載されたものを含めたさらなる修飾を含むことができる。天然に存在しないアミノ酸を含む例示的なGCCアゴニストペプチドには、例えば、SP−368およびSP−369が含まれる。
【0116】
いくつかの実施形態では、GCCアゴニストは環状ペプチドである。GCCアゴニスト環状ペプチドは、当技術分野で公知の方法によって調製することができる。例えば、大環状化は、ペプチドのN末端とC末端の間、側鎖とN末端もしくはC末端との間[例えば、pH8.5でK
3Fe(CN)
6を用いて](Samsonら、Endocrinology、137巻:5182〜5185頁(1996年))、またはシステインなどの2つのアミノ酸側鎖の間にアミド結合を形成することによって実現されることが多い。例えば、DeGrado、Adv Protein Chem、39巻:51〜124頁(1988年)を参照。様々な実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、[4,12;7,15]二環体(bicycle)である。
【0117】
ある特定の実施形態では、GCCアゴニストペプチド中で通常ジスルフィド結合を形成する1つまたは両方のCys残基は、ホモシステイン、ペニシラミン、3−メルカプトプロリン(Kolodziejら 1996年 Int. J. Pept. Protein Res. 48巻:274頁);β,βジメチルシステイン(Huntら 1993年 Int. J. Pept. Protein Res. 42巻:249頁)、またはジアミノプロピオン酸(Smithら 1978年 J. Med. Chem. 21巻:117頁)で置換されることによって、通常のジスルフィド結合の位置で代替の内部架橋結合を形成する。
【0118】
ある特定の実施形態では、GCCアゴニストペプチド中の1つまたは複数のジスルフィド結合は、代替の共有結合性架橋結合、例えば、アミド結合(−CH
2CH(O)NHCH
2−もしくは−CH
2NHCH(O)CH
2−)、エステル結合、チオエステル結合、ラクタム架橋、カルバモイル結合、尿素結合、チオ尿素結合、ホスホネートエステル結合、アルキル結合(−CH
2CH
2CH
2CH
2−)、アルケニル結合(−CH
2CH=CHCH
2−)、エーテル結合(−CH
2CH
2OCH
2−もしくは−CH
2OCH
2CH
2−)、チオエーテル結合(−CH
2CH
2SCH
2−もしくは−CH
2SCH
2CH
2−)、アミン結合(−CH
2CH
2NHCH
2−もしくは−CH
2NHCH
2CH
2−)、またはチオアミド結合(−CH
2CH(S)HNHCH
2−もしくは−CH
2NHCH(S)CH
2−)によって置換される。例えば、Leduら(Proc Natl Acad. Sci. 100巻:11263〜78頁、2003年)は、ラクタムおよびアミド架橋結合を調製するための方法を記載している。ラクタム架橋を含む例示的なGCCアゴニストペプチドには、例えば、SP−370が含まれる。
【0119】
ある特定の実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、代替の結合によって置換された1つまたは複数の従来のポリペプチド結合を有する。そのような置換は、ポリペプチドの安定性を増大させることができる。例えば、残基のアミノ末端から芳香族残基(例えば、Tyr、Phe、Trp)の間のポリペプチド結合を代替の結合で置換することにより、カルボキシペプチダーゼによる切断を低減することができ、消化管内での半減期を増加させることができる。ポリペプチド結合を置換することができる結合として、レトロ−インベルソ結合(NH−C(O)の代わりにC(O)−NH);還元アミド結合(NH−CH
2);チオメチレン結合(S−CH
2またはCH
2−S);オキソメチレン結合(O−CH
2またはCH
2−O);エチレン結合(CH
2−CH
2);チオアミド結合(C(S)−NH);トランス−オレフィン(olefine)結合(CH=CH);フルオロ(fiuoro)置換トランス−オレフィン(olefme)結合(CF=CH);ケトメチレン結合(C(O)−CHRまたはCHR−C(O)(式中RはHまたはCH
3である));およびフルオロ−ケトメチレン結合(C(O)−CFRまたはCFR−C(O)(式中RはHまたはFまたはCH
3である))が挙げられる。
【0120】
ある特定の実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、標準的な修飾を使用して修飾される。修飾は、アミノ(N−)、カルボキシ(C−)末端で、内部で、または前述のいずれかを組み合わせて行うことができる。本明細書に記載される一態様では、ポリペプチド上に2つ以上の型の修飾が存在し得る。修飾として、それだけに限らないが、アセチル化、アミド化、ビオチン化、シンナモイル化(cinnamoylation)、ファルネシル化、ホルミル化、ミリストイル化、パルミトイル化、リン酸化(Ser、Tyr、またはThr)、ステアロイル化、スクシニル化、スルフリル化および環化(ジスルフィド架橋またはアミド環化を介して)、ならびにCys3またはCys5による修飾が挙げられる。本明細書に記載されるGCCアゴニストペプチドは、2,4−ジニトロフェニル(DNP)、DNP−リシンによって、7−アミノ−4−メチル−クマリン(AMC)、フルオレセイン(flourescein)、NBD(7−ニトロベンズ−2−オキサ−1,3−ジアゾール)、p−ニトロ−アニリド、ローダミンB、EDANS(5−((2−アミノエチル)アミノ)ナフタレン−1−スルホン酸)、ダブシル(dabcyl)、ダブシル(dabsyl)、ダンシル、テキサスレッド、FMOC、およびTamra(テトラメチルローダミン)による修飾によって修飾することもできる。本明細書に記載されるGCCアゴニストペプチドは、例えば、ポリエチレングリコール(PEG);アルキル基(例えば、C1〜C20の直線または分岐アルキル基);脂肪酸ラジカル;PEG、アルキル基、および脂肪酸ラジカルの組合せ(米国特許第6,309,633号;Solteroら、2001年 Innovations in Pharmaceutical Technology 106〜110頁を参照);BSAおよびKLH(キーホールリンペットヘモシアニン)に結合することもできる。本発明のポリペプチドを修飾するのに使用することができるPEGおよび他のポリマーの付加は、US2006019347のセクションIXに記載されている。
【0121】
GCCアゴニストペプチドは、本明細書に記載されるGCCアゴニストペプチドの誘導体とすることもできる。例えば、誘導体には、ある特定のアミノ酸が欠失または置換された、GCCアゴニストペプチドのハイブリッドおよび修飾形態が含まれる。修飾は、グリコシル化も含むことができる。修飾がアミノ酸置換である場合、これは、ペプチドの生物活性について非必須アミノ酸残基であることが予測されている、1つまたは複数の位置での同類置換であることが好ましい。「同類置換」は、アミノ酸残基が、類似の側鎖を有するアミノ酸残基で置換された置換である。類似の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、当技術分野で定義されている。これらのファミリーには、塩基性側鎖(例えば、リシン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖(例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸)、無電荷の極性側鎖(例えば、グリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖(例えば、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、β分岐側鎖(例えば、トレオニン、バリン、イソロイシン)、および芳香族側鎖(例えば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)を有するアミノ酸が含まれる。
【0122】
一実施形態では、本明細書に記載されるGCCアゴニストペプチドは、生物活性を有する突然変異体を同定するために、ランダムな突然変異生成にかけられる。
【0123】
一実施形態では、GCCアゴニストペプチドは、本明細書に記載されるGCCアゴニストペプチドと実質的に相同である。そのような実質的に相同のペプチドは、本明細書に記載されるGCCアゴニストペプチドに対する抗体との交差反応性によって単離することができる。
【0124】
本発明の方法および製剤において使用することができるGCCアゴニストペプチドのさらなる例は、以下の表I〜VIIに見出される。
【0125】
1.2.2 GCCアゴニストペプチドの調製
GCCアゴニストペプチドは、当技術分野で認識された技法、例えば、分子クローニング、ペプチド合成、または部位特異的突然変異生成などを使用して調製することができる。
【0126】
ペプチド合成は、標準的な液相または固相ペプチド合成技法を使用して実施することができ、この技法において、水分子を脱離させて、一方のアミノ酸のアミノ基を、他方のアミノ酸のカルボキシ基と直接縮合することによってペプチド結合が起こる。上記に示した直接縮合によるペプチド結合合成は、第1のアミノ酸のアミノ基および第2のアミノ酸のカルボキシル基の反応特性を抑制する必要がある。マスキング置換基(masking substituent)は、不安定なペプチド分子の分解を誘導することなく、速やかに除去されることを可能にしなければならない。
【0127】
液相合成では、多種多様なカップリング法および保護基を使用することができる(GrossおよびMeienhofer編、「The Peptides: Analysis, Synthesis, Biology」、1〜4巻(Academic Press、1979年);BodanskyおよびBodansky、「The Practice of Peptide Synthesis」、2版(Springer Verlag、1994年)を参照)。さらに、中程度の精製およびリニアスケールアップが可能である。当業者は、溶液合成には、主鎖および側鎖の保護基ならびに活性化方法の考慮が必要であることを理解するであろう。さらに、セグメント(segment)を縮合する間のラセミ化を最小限にするために、セグメントを慎重に選択する必要がある。溶解度の考慮も要因である。固相ペプチド合成は、有機合成の間の支持体用に不溶性ポリマーを使用する。ポリマーで支持されたペプチド鎖により、中間ステップで、労力を要する精製の代わりに単純な洗浄および濾過ステップを使用することが可能になる。固相ペプチド合成は一般に、Merrifieldら、J. Am. Chem. Soc.、1963年、85巻:2149頁の方法に従って実施することができ、これは、保護されたアミノ酸を使用して、樹脂支持体上で線形ペプチド鎖をアセンブルする。固相ペプチド合成は一般に、BocまたはFmocストラテジーを利用し、これらは当技術分野で周知である。
【0128】
当業者は、固相合成において、脱保護およびカップリング反応は完了しなければならず、側鎖ブロッキング基は、合成の間にわたって安定でなければならないことを認識するであろう。さらに、固相合成は、ペプチドが小スケールで作製される場合、一般に最も適している。
【0129】
N末端のアセチル化は、樹脂から切断する前に、最終的なペプチドを無水酢酸と反応させることによって実現することができる。C−アミド化は、メチルベンズヒドリルアミン樹脂などの適切な樹脂を使用して、Boc技術を使用して実現される。
【0130】
あるいはGCCアゴニストペプチドは、最新のクローニング技法によって生成される。例えば、GCCアゴニストペプチドは、限定することなく、E. coliを含めた細菌中で、またはポリペプチドもしくはタンパク質産生のための他の既存のシステム(例えば、Bacillus subtilis、Drosophila Sf9細胞を使用するバキュロウイルス発現系、酵母もしくは糸状菌発現系、哺乳動物細胞発現系)において生成され、あるいはこれらは、化学的に合成することができる。GCCアゴニストペプチドまたは変異体ペプチドが、細菌、例えば、E. coli中で産生される場合、ポリペプチドをコードする核酸分子は、細胞から成熟したポリペプチドを分泌することを可能にするリーダー配列もコードすることができる。したがって、ポリペプチドをコードする配列は、例えば、天然に存在する細菌性STポリペプチドのプレ配列およびプロ配列を含むことができる。分泌された、成熟したポリペプチドは、培地から精製することができる。
【0131】
本明細書に記載されるGCCアゴニストペプチドをコードする配列は、細菌性細胞中の核酸分子を送達および維持することができるベクター中に挿入することができる。DNA分子は、自律複製ベクター中に挿入することができる(適当なベクターには、例えば、pGEM3ZおよびpcDNA3、ならびにこれらの誘導体が含まれる)。ベクター核酸は、細菌性またはバクテリオファージDNA、例えば、バクテリオファージλまたはM13、およびこれらの誘導体とすることができる。本明細書に記載される核酸を含有するベクターを構築した後、細菌などの宿主細胞の形質転換をすることができる。適当な細菌性宿主には、それだけに限らないが、E. coli、B subtilis、Pseudomonas、Salmonellaが含まれる。遺伝子コンストラクトは、コード核酸分子に加えて、発現を可能にする要素、例えば、プロモーターおよび制御配列なども含む。発現ベクターは、転写開始を制御する転写制御配列、例えば、プロモーター、エンハンサー、オペレーター、および抑制因子配列などを含有することができる。
【0132】
様々な転写制御配列が当業者に周知である。発現ベクターは、翻訳制御配列も含むことができる(例えば、非翻訳5’配列、非翻訳3’配列、または内部リボソーム侵入部位)。ベクターは、自律複製をすることができ、またはこれは、宿主DNA中に一体化することによって、ポリペプチド産生の間の安定性を保証することができる。
【0133】
本明細書に記載されるGCCアゴニストペプチドを含む、タンパク質をコードする配列は、精製を促進するために、ポリペプチド親和性タグ、例えば、グルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)、マルトースE結合タンパク質、プロテインA、FLAGタグ、hexa−ヒスチジン、mycタグ、またはインフルエンザHAタグ、をコードする核酸と融合することもできる。親和性タグまたはレポーター融合物は、対象とするポリペプチド読み枠を、親和性タグをコードする遺伝子の読み枠に結合し、その結果翻訳融合が生じる。融合遺伝子の発現は、対象とするポリペプチド、および親和性タグの両方を含む1つのポリペプチドの翻訳をもたらす。場合によっては、親和性タグが利用される場合、プロテアーゼ認識部位をコードするDNA配列は、親和性タグについての読み枠と対象とするポリペプチドとの間で融合される。
【0134】
細菌以外のタンパク質発現系において、本明細書に記載される未成熟および成熟形態のGCCアゴニストペプチドおよび変異体を産生させるのに適しており、当業者に周知である遺伝子コンストラクトおよび方法も、生物系においてポリペプチドを産生させるのに使用することができる。
【0135】
本明細書に開示されるペプチドは、体内での半減期の増大などの、ペプチドに所望の特性を付与する第2の分子を結合することによって修飾、例えば、ペグ化することができる。そのような修飾も、本明細書で使用する場合、用語「変異体」の範囲内に入る。
【0156】
【表7】
1.3 使用方法
本発明は、胃腸障害の治療または予防、および胃腸の運動の増大を必要とする被験体において、有効量のGCCアゴニスト製剤をこの被験体に投与することによって胃腸障害を治療または予防し、胃腸の運動を増大させるための方法を提供する。本発明の方法によって治療または予防することができる胃腸障害の非限定例として、過敏性腸症候群(IBS)、非潰瘍性消化不良、慢性腸偽性閉塞症、機能性消化不良、結腸偽性閉塞症、十二指腸胃逆流、胃食道逆流症(GERD)、イレウス(例えば、術後イレウス)、胃不全麻痺、胸やけ(胃腸管中の高酸性度)、便秘(例えば、薬物療法、例えば、オピオイド、骨関節炎薬、または骨粗鬆症薬などの使用に関連する便秘);術後の(post surigical)便秘、神経障害に関連する便秘、クローン病、および潰瘍性大腸炎が挙げられる。
【0157】
本発明は、消化器癌の治療を必要とする被験体において、有効量のGCCアゴニスト製剤をこの被験体に投与することによって消化器癌を治療するための方法も提供する。本発明の方法によって治療することができる消化器癌の非限定例として、胃癌、食道癌、膵癌、結腸直腸癌、腸癌、肛門癌、肝癌、胆嚢癌、または大腸癌が挙げられる。
【0158】
障害は、治療有効用量のGCCアゴニストペプチドを、被験体、例えば、治療、予防、または軽減を必要とするヒトなどの哺乳動物に投与することによって治療、予防、または軽減される。GCCアゴニストペプチドは、1つまたは複数の医薬として許容可能な賦形剤と一緒に、単位用量形態での医薬組成物中にあってもよい。用語「単位用量形態」は、単一の薬物送達実体、例えば、錠剤、カプセル、溶液、または吸入製剤を指す。存在するペプチドの量は、患者に投与されたとき、正の治療効果を有するのに十分であるべきである(一般に、10μgと3gの間)。「正の治療効果」を構成するものは、治療されている特定の状態に依存し、当業者によって容易に認識される、状態の任意の有意な改善を含む。
【0159】
本発明のGCCアゴニスト製剤は、胃腸管の領域にGCCアゴニストを選択的に標的化することから利益を得る疾患および障害の治療または予防に特に有用である。一実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、十二指腸または空腸にGCCアゴニストを送達することを標的にする。この実施形態によれば、GCCアゴニスト製剤は、以下のうちの1つまたは複数を治療または予防するのに特に有用である:過敏性腸症候群(好ましくは便秘支配的)、非潰瘍性消化不良、慢性腸偽性閉塞症、機能性消化不良、結腸偽性閉塞症、十二指腸胃逆流、胃食道逆流疾患、慢性特発性便秘症、胃不全麻痺、胸やけ、胃癌、およびH. pylori感染症。一実施形態では、十二指腸または空腸に標的化送達するためのGCCアゴニスト製剤は、4.5から6の間の閾値pHを有するpH依存性ポリマーを含む。別の実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、回腸または結腸にGCCアゴニストを送達することを標的にする。この実施形態によれば、GCCアゴニスト製剤は、以下のうちの1つまたは複数を治療または予防するのに特に有用である:回腸炎(術後回腸炎)、クローン病、潰瘍性大腸炎、末端回腸炎、および大腸癌。一実施形態では、回腸または結腸に標的化送達するためのGCCアゴニスト製剤は、6.5から7.5の間の閾値pHを有するpH依存性ポリマーを含む。
【0160】
本発明の製剤中の投与されるGCCアゴニストの具体的な用量は、治療または予防される疾患または障害の性質、ならびにその重症度に依存することになる。特定の被験体のための投与量を求めるのに日常的に使用される他の要因には、被験体の体重、全体的な健康、飲食物、および疾患の自然経過が含まれる。投与経路および投与のスケジューリングも考慮されることになる。ある特定の実施形態では、GCCアゴニストの有効投与量は一般に、体重1キログラム当たり約10μgから約3mgの間、好ましくは、体重1キログラム当たり約10μgから約1mgの間の化合物となる。他の実施形態では、GCCアゴニストの投与量は、標的組織、特に大腸(例えば、末端回腸および結腸)内で抗炎症性活性を誘導するのに有効となる。この実施形態によれば、GCCアゴニストの有効投与量は、体重1キログラム当たり0.01mg〜10mgとなる。好適な実施形態では、有効な投与量は、体重1キログラム当たり、0.01mg、0.1mg、1mg、5mg、または10mgである。投与量の調整は、当技術分野で通常である方法を使用して行われることになり、使用されている特定の組成物、および臨床的な考慮事項に基づくことになる。
【0161】
上述した方法において使用するためのGCCアゴニストは、経口投与されることが好ましい。剤形には、溶液、懸濁液、エマルジョン、錠剤、およびカプセルが含まれる。
【0162】
全一日量は、単回用量、または複数のサブ用量で患者に投与することができる。一般に、サブ用量は、1日当たり2〜6回、好ましくは1日当たり2〜4回、さらにより好ましくは1日当たり2〜3回投与することができる。
【0163】
GCCアゴニストは、唯一の活性剤として、または1つもしくは複数の追加の活性剤と併用して投与することができる。すべての場合において、追加の活性剤は、指針として既存の技術を使用して、治療的に有効である投与量で投与されるべきである。GCCアゴニストは、単一の組成物で、または1つまたは複数の追加の活性剤と順次投与することができる。一実施形態では、GCCアゴニストは、cGMP依存性ホスホジエステラーゼの1つまたは複数の阻害剤、例えば、スリンダクスルホン、ザプリナスト、モタピゾン、バルデナフィル、またはシルデナフィル(silidenifil)と併用して投与される。別の実施形態では、GCCアゴニストは、1つまたは複数の化学療法剤と併用して投与される。別の実施形態では、GCCアゴニストは、1つまたは複数の抗炎症薬、例えば、ステロイド、またはアスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)などと併用して投与される。
【0164】
併用療法は、それぞれが別々に処方および投与される、2つ以上の薬剤、例えば、本明細書に記載されるGCCアゴニストペプチドおよび別の化合物を投与することによって、または2つ以上の薬剤を単一の製剤で投与することによって実現することができる。他の組合せも併用療法に包含される。例えば、2つの薬剤を一緒に処方し、第3の薬剤を含有する別個の製剤とともに投与することができる。併用療法における2つ以上の薬剤は、同時に投与することができるが、これらは必ずしも同時に投与される必要はない。例えば、第1の薬剤(または薬剤の組合せ)の投与は、数分、数時間、数日、または数週間、第2の薬剤(または薬剤の組合せ)の投与に先行することができる。したがって、2つ以上の薬剤は、互いに数分以内、または互いに1、2、3、6、9、12、15、18、もしくは24時間以内、または互いに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、14日以内、または互いに、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週間以内に投与することができる。いくつかの場合では、より長い間隔でさえ可能である。多くの場合において、併用療法において使用される2つ以上の薬剤は、同時に患者の体内に存在することが望ましいが、これは必ずしもそのようである必要はない。
【0165】
本明細書に記載されるGCCアゴニストペプチドは、ホスホジエステラーゼ阻害剤、例えば、スリンダクスルホン(sulindae sulfone)、ザプリナスト、シルデナフィル、バルデナフィル、またはタダラフィルと合わせることによって、標的組織または臓器内のcGMPのレベルをさらに増強することができる。
【0166】
併用療法は、組合せにおいて使用される薬剤のうちの1つまたは複数の2回以上の投与も含むことができる。例えば、薬剤Xおよび薬剤Yは、組合せで使用される場合、1回または複数回、任意の組合せで順次、例えば、X−Y−X、X−X−Y、Y−X−Y、Y−Y−X、X−X−Y−Yなどの順序でこれらを投与することができる。
【0167】
1.3.1 併用療法のための例示的な薬剤
本発明のGCCアゴニスト製剤は、胃腸の疾患または障害を治療または予防するための治療レジメンの一部として、単独で、または1つまたは複数の追加の治療剤と併用して投与することができる。いくつかの実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、1つまたは複数の追加の治療剤を含む。他の実施形態では、GCCアゴニストは、1つまたは複数の追加の治療剤と別個に製剤化される。この実施形態によれば、GCCアゴニストは、1つまたは複数の追加の治療剤と同時に、順次、または異なる時間に投与される。一実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、ホスホジエステラーゼ阻害剤、環状ヌクレオチド(cGMPおよびcAMPなど)、緩下剤(SENNA、またはMETAMUCILなど)、便軟化剤、IBDのための抗腫瘍壊死因子α療法(REMICADE、ENBREL、またはHUMIRAなど)、ならびに抗炎症薬(COX−2阻害剤、スルファサラジン、5−ASA誘導体、およびNSAIDSなど)からなる群から選択される1つまたは複数の追加の治療剤と併用して投与される。ある特定の実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、前記GCCアゴニストと同時に、または順次、有効用量のcGMP特異的ホスホジエステラーゼ(cGMP−PDE)の阻害剤と併用して投与される。cGMP−PDE阻害剤として、例えば、スリンダクスルホン、ザプリナスト、モタピゾン、バルデナフィル、およびシルデナフィルが挙げられる。別の実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、環状ヌクレオチドトランスポーターの阻害剤と併用して投与される。本発明のGCCアゴニスト製剤と併用して投与することができる治療剤のさらなる例は、以下のセクションに示されている。
1.3.1.1 消化器癌を治療するための薬剤
本明細書に記載されるGCCアゴニスト製剤は、それだけに限らないが、アルキル化剤、エピポドフィロトキシン、ニトロソ尿素、代謝拮抗剤、ビンカアルカロイド、アントラサイクリン抗生物質、ナイトロジェンマスタード剤などを含めた1つまたは複数の抗腫瘍薬と併用して使用することができる。特定の抗腫瘍薬には、タモキシフェン、タキソール、エトポシド、および5−フルオロウラシルが含まれる。一実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、抗ウイルス剤またはモノクローナル抗体と併用して使用される。
【0168】
大腸癌を治療するために、本発明のGCCアゴニスト製剤と併用して使用することができる抗腫瘍薬の非限定例として、抗増殖剤、DNA修飾または修復のための作用剤、DNA合成阻害剤、DNA/RNA転写制御因子、RNAプロセシング阻害剤、タンパク質発現、合成、および安定性に影響する作用剤、タンパク質局在化またはその生理的作用を発揮するその能力に影響する作用剤、タンパク質間相互作用またはタンパク質−核酸相互作用を妨害する作用剤、RNA干渉によって作用する作用剤、任意の化学的性質の受容体結合分子(小分子および抗体を含む)、標的化毒素、酵素アクチベーター、酵素阻害剤、遺伝子制御因子、HSP−90阻害剤、微小管または他の細胞骨格系成分または細胞接着および細胞運動性を妨害する分子、光線療法のための薬剤、ならびに療法補助剤が挙げられる。
【0169】
代表的な抗増殖剤として、N−アセチル−D−スフィンゴシン(C
2セラミド)、アピゲニン、塩化ベルベリン、ジクロロメチレンジホスホン酸二ナトリウム塩、ロエ(loe)−エモジン、エモジン、HA 14−1、N−ヘキサノイル−D−スフィンゴシン(C
6セラミド)、7b−ヒドロキシコレステロール、25−ヒドロキシコレステロール、ヒペルホリン、パルテノリド、およびラパマイシンが挙げられる。
【0170】
DNA修飾および修復のための代表的な作用剤として、アフィディコリン、硫酸ブレオマイシン、カルボプラチン、カルムスチン、クロランブシル、シクロホスファミド一水和物、シクロホスファミド一水和物ISOPAC.RTM.、cis−ジアンミン白金(II)ジクロリド(シスプラチン)、エスクレチン、メルファラン、メトキシアミン塩酸塩、マイトマイシンC、ミトキサントロン二塩酸塩、オキサリプラチン、およびストレプトゾシンが挙げられる。
【0171】
代表的なDNA合成阻害剤として、(.+−.)アメトプテリン(メトトレキセート)、3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン1,4−ジオキシド、アミノプテリン、シトシンb−D−アラビノフラノシド(arabinofurdnoside)(シトシンアラビノシド)、シトシンb−D−アラビノフラノシド(シトシンアラビノシド)塩酸塩、2−フルオロアデニン−9−b−D−アラビノフラノシド(des−リン酸フルダラビン(Fludarabine des−phosphate);F−ara−A)、5−フルオロ−5’−デオキシウリジン(deoxyuridinc)、5−フルオロウラシル、ガンシクロビル、ヒドロキシウレア、6−メルカプトプリン、および6−チオグアニンが挙げられる。
【0172】
代表的なDNA/RNA転写制御因子として、アクチノマイシンD、ダウノルビシン塩酸塩、5,6−ジクロロベンゾイミダゾール1−b−D−リボフラノシド、ドキソルビシン塩酸塩、ホモハリングトニン、およびイダルビシン塩酸塩が含まれる。
【0173】
代表的な酵素アクチベーターおよび阻害剤として、フォルスコリン、DL−アミノグルテチミド、アピシジン、Bowman−Birk阻害剤、ブテイン、(S)−(+)−カンプトテシン、クルクミン、(−)−デグエリン、(−)−デプデシン、ドキシサイクリンヒクレート、エトポシド、フォルメスタン、ホストリエシンナトリウム塩、ヒスピジン、2−イミノ−1−イミダゾリジン酢酸(シクロクレアチン)、オキサムフラチン、4−フェニル酪酸、ロスコビチン、バルプロ酸ナトリウム、トリコスタチンA、チロホスチンAG34、チロホスチンAG879、尿トリプシン阻害剤断片、バルプロ酸(2−プロピルペンタン酸)、およびXK469が挙げられる。
【0174】
代表的な遺伝子制御因子として、5−アザ−2’−デオキシシチジン、5−アザシチジン、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、シグリチゾン(ciglitizone)、シプロテロンアセテート、15−デオキシ−D
12,14−プロスタグランジンJ
2、エピテストステロン、フルタミド、グリチルリジン酸アンモニウム塩(グリチルリジン)、4−ヒドロキシタモキシフェン、ミフェプリストーン、プロカインアミド塩酸塩、ラロキシフェン塩酸塩、オールトランス−レチナール(ビタミンAアルデヒド)、レチノイン酸(ビタミンA酸)、9−cis−レチノイン酸、13−cis−レチノイン酸、レチノイン酸p−ヒドロキシアニリド、レチノール(ビタミンA)、タモキシフェン、タモキシフェンクエン酸塩、テトラデシルチオ酢酸、およびトログリタゾンが挙げられる。
【0175】
代表的なHSP−90阻害剤には、17−(アリルアミノ)−17−デメトキシゲルダナマイシン、およびゲルダナマイシンが含まれる。
【0176】
代表的な微小管阻害剤として、コルヒチン、ドラスタチン15、ノコダゾール、タキサン、特に、パクリタキセル、ポドフィロトキシン、リゾキシン、ビンブラスチン硫酸塩、ビンクリスチン硫酸塩、およびビンデシン硫酸塩、およびビノレルビン(ナベルビン)二酒石酸塩が挙げられる。
【0177】
光線療法を実施するための代表的な作用剤として、光活性ポルフィリン環、ヒペリシン、5−メトキシソラレン、8−メトキシソラレン、ソラレン、およびウルソデオキシコール酸が含まれる。
【0178】
療法補助剤として使用される代表的な作用剤として、アミホスチン、4−アミノ−1,8−ナフタルイミド、ブレフェルジンA、シメチジン、ホスホマイシン二ナトリウム塩、ロイプロリド(リュープロレリン)酢酸塩、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH−RH)酢酸塩、レクチン、パパベリン塩酸塩、ピフィトリン−a、(−)−スコポラミン臭化水素酸塩、およびタプシガルジンが挙げられる。
【0179】
薬剤は、当技術分野で公知のものなどのような抗VEGF(血管内皮成長因子)剤とすることもできる。いくつかの抗体および小分子が現在臨床試験下にあり、またはVEGFを阻害することによって機能すると認可されており、例えば、アバスチン(ベバシズマブ)、SU5416、SU11248、およびBAY43−9006などである。薬剤は、増殖因子受容体、例えば、EGF/Erb−Bファミリーのもの、例えば、EGF受容体(イレッサ、またはゲフィチニブ、およびタルセバ、またはエルロチニブ)、Erb−B2受容体(ハーセプチンまたはトラスツズマブ)など、他の受容体(リツキシマブまたはリツキサン/MabTheraなど)、チロシンキナーゼ、非受容体チロシンキナーゼ、細胞セリン/トレオニンキナーゼ(MAPキナーゼを含む)、ならびにその調節解除が発癌の一因となる様々な他のタンパク質(小/Rasファミリーおよび大/ヘテロ三量体Gタンパク質など)に向けることもできる。こうした分子を標的にするいくつかの抗体および小分子は現在、開発の様々な段階にある(治療用に認可されたもの、または臨床試験下のものを含む)。
【0180】
好適な実施形態では、本発明は、大腸癌の治療を必要とする被験体において、パクリタキセル、ドセタキセル、タモキシフェン、ビノレルビン、ゲムシタビン、シスプラチン、エトポシド、トポテカン、イリノテカン、アナストロゾール、リツキシマブ、トラスツズマブ、フルダラビン、シクロホスファミド、ゲムツヅマブ(gentuzumab)、カルボプラチン、インターフェロン、およびドキソルビシンからなる群から選択される1つまたは複数の抗腫瘍薬と併用して、GCCアゴニストをこの被験体に投与することによって大腸癌を治療するための方法を提供する。特定の実施形態では、抗腫瘍薬はパクリタキセルである。さらなる実施形態では、この方法は、5−FU、ドキソルビシン、ビノレルビン、シトキサン、およびシスプラチンからなる群から選択される抗腫瘍薬をさらに含む。
【0181】
1.3.1.2 クローン病を治療する薬剤
一実施形態では、本発明のGCCアゴニスト製剤は、クローン病を治療するために、1つまたは複数の追加の治療剤を用いた併用療法の一部として投与される。1つまたは複数の追加の治療剤の非限定例には、スルファサラジン、および5−ASA作用剤として一般に公知である他のメサラミン含有薬、例えば、アサコール、ジペンツム(Dipentum)、もしくはペンタサなど、またはインフリキシマブ(REMICADE)が含まれる。ある特定の実施形態では、1つまたは複数の追加の作用剤は、コルチコステロイド、または免疫抑制剤、例えば、6−メルカプトプリンもしくはアザチオプリンなどである。別の実施形態では、1つまたは複数の追加の薬剤は、止痢剤、例えば、ジフェノキシレート、ロペラミド、またはコデインなどである。
1.3.1.3 潰瘍性大腸炎を治療する薬剤
一実施形態では、本発明のGCCアゴニスト製剤は、潰瘍性大腸炎を治療するために、1つまたは複数の追加の治療剤を用いた併用療法の一部として投与される。潰瘍性大腸炎を治療するのに使用される薬剤は、クローン病(Chrohn’s Disease)を治療するのに使用されるものと重複する。本発明のGCCアゴニスト製剤と併用して使用することができる1つまたは複数の追加の治療剤の非限定例には、アミノサリチレート(5−アミノサリチル酸(aminosalicyclic acid)(5−ASA)を含有する薬物)、例えば、スルファサラジン、オルサラジン、メサラミン、およびバルサラジドなどが含まれる。使用することができる他の治療剤として、コルチコステロイド、例えば、プレドニゾン、およびヒドロコルチゾンなど、免疫調節剤、例えば、アザチオプリン、6−メルカプト−プリン(6−MP)、サイトカイン、インターロイキン、およびリンホカインなど、ならびにチアゾリジンジオン、またはグリタゾン、例えば、ロシグリタゾン、およびピオグリタゾンなどを含めた抗TNF−α剤が挙げられる。一実施形態(emobidment)では、1つまたは複数の追加の治療剤は、活性な重度の潰瘍性大腸炎を治療するために、シクロスポリンA、および6−MPまたはアザチオプリンの両方を含む。
【0182】
1.3.1.4 便秘/過敏性腸症候群を治療する薬剤
一実施形態では、本発明のGCCアゴニスト製剤は、過敏性腸症候群に関連する便秘などの便秘を治療するために、1つまたは複数の追加の治療剤を用いた併用療法の一部として投与される。1つまたは複数の追加の治療剤の非限定例として、緩下剤(SENNA、MIRALAX、LACTULOSE、PEG、またはカルシウムポリカルボフィルなど)、便軟化剤(鉱油またはCOLACEなど)、増量剤(METAMUCILまたは糠など)、ZELNORM(テガセロドとも呼ばれる)などの薬剤、ならびに抗コリン作用性薬物療法、例えば、BENTYLおよびLEVSINなどが挙げられる。
1.3.1.5 術後イレウスを治療するための薬剤
一実施形態では、本発明のGCCアゴニスト製剤は、術後イレウスを治療するために、1つまたは複数の追加の治療剤を用いた併用療法の一部として投与される。1つまたは複数の追加の治療剤の非限定例には、ENTEREG(アルビモパン;以前はアドロー(ado lor)/ADL8−2698と呼ばれていた)、コニバプタンが含まれ、関連薬剤は、US6,645,959において記載する。
【0183】
1.3.1.6 抗肥満剤
一実施形態では、本発明のGCCアゴニスト製剤は、肥満症を治療するために、1つまたは複数の追加の治療剤を用いた併用療法の一部として投与される。1つまたは複数の追加の治療剤の非限定例として、1lβ HSD−I(11−βヒドロキシステロイド脱水素酵素1型)阻害剤、例えば、BVT3498、BVT2733、3−(1−アダマンチル)−4−エチル−5−(エチルチオ)−4H−1,2,4−トリアゾール、3−(1−アダマンチル)−5−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール、3−アダマンタニル−4,5,6,7,8,9,10,11,12,3a−デカヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a][1l]アンヌレン、ならびにWO01/90091、WO01/90090、WO01/90092、およびWO02/072084に開示された化合物;5HTアンタゴニスト、例えば、WO03/037871、WO03/037887などにおけるものなど;5HTIaモジュレーター、例えば、カルビドパ、ベンセラジド、およびUS6207699、WO03/031439に開示されたものなど;5HT2c(セロトニン受容体2c)アゴニスト、例えば、BVT933、DPCA37215、IK264、PNU22394、WAY161503、R−1065、SB243213(Glaxo Smith Kline)、およびYM348、ならびにUS3914250、WO00/77010、WO02/36596、WO02/48124、WO02/10169、WO01/66548、WO02/44152、WO02/51844、WO02/40456、およびWO02/40457に開示されたものなど;5HT6受容体モジュレーター、例えば、WO03/030901、WO03/035061、WO03/039547などにおけるものなど;アシル−エストロゲン、例えば、del Mar−Grasa, M.ら、Obesity Research、9巻:202〜9頁(2001年)、および日本国特許出願第JP2000256190号に開示されたオレオイル−エストロンなど;食欲低下薬の二環式化合物、例えば、1426(Aventis)、および1954(Aventis)、ならびにWO00/18749、WO01/32638、WO01/62746、WO01/62747、およびWO03/015769に開示された化合物など;CB1(カンナビノイド−1受容体)アンタゴニスト/逆アゴニスト、例えば、リモナバント(Acomplia;Sanofi)、SR−147778(Sanofi)、SR−141716(Sanofi)、BAY65−2520(Bayer)、およびSLV319(Solvay)、ならびに特許刊行物US4973587、US5013837、US5081122、US5112820、US5292736、US5532237、US5624941、US6028084、US6509367、US6509367、WO96/33159、WO97/29079、WO98/31227、WO98/33765、WO98/37061、WO98/41519、WO98/43635、WO98/43636、WO99/02499、WO00/10967、WO00/10968、WO01/09120、WO01/58869、WO01/64632、WO01/64633、WO01/64634、WO01/70700、WO01/96330、WO02/076949、WO03/006007、WO03/007887、WO03/020217、WO03/026647、WO03/026648、WO03/027069、WO03/027076、WO03/027114、WO03/037332、WO03/040107、WO03/086940、WO03/084943、およびEP658546に開示されたものなど;CCK−A(コレシストキニン−A)アゴニスト、例えば、AR−R15849、GI181771(GSK)、JMV−180、A−71378、A−71623、およびSR146131(Sanofi)、ならびにUS5739106に開示されたものなど;CNTF(繊毛様神経栄養因子)、例えば、GI−181771(Glaxo−SmithKline)、SR146131(Sanofi Synthelabo)、ブタビンジド(butabindide)、PD170,292、およびPD149164(Pfizer)など;CNTF誘導体、例えば、Axokine(登録商標)(Regeneron)、ならびにWO94/09134、WO98/22128、およびWO99/43813に開示されたものなど;ジペプチジルペプチダーゼIV(DP−IV)阻害剤、例えば、イソロイシンチアゾリジド、バリンピロリジド、NVP−DPP728、LAF237、P93/01、P3298、TSL225(トリプトフィル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸;Yamadaら、Bioorg. & Med. Chem. Lett. 8巻(1998年)1537〜1540頁に開示されている)、TMC−2A/2B/2C、CD26阻害剤(inhibtors)、FE999011、P9310/K364、VIP0177、SDZ274−444、Ashworthら、Bioorg. & Med. Chem. Lett.、6巻、22号、1163〜1166頁および2745〜2748頁(1996年)によって開示されたような2−シアノピロリジドおよび4−シアノピロリジド、ならびに特許刊行物WO99/38501、WO99/46272、WO99/67279(Probiodrug)、WO99/67278(Probiodrug)、WO99/61431(Probiodrug)、WO02/083128、WO02/062764、WO03/000180、WO03/000181、WO03/000250、WO03/002530、WO03/002531、WO03/002553、WO03/002593、WO03/004498、WO03/004496,WO03/017936、WO03/024942、WO03/024965、WO03/033524、WO03/037327、およびEP1258476に開示された化合物など;成長ホルモン分泌促進物質受容体アゴニスト/アンタゴニスト、例えば、NN703、ヘキサレリン、MK−0677(Merck)、SM−130686、CP−424391(Pfizer)、LY444,711(Eli Lilly)、L−692,429、およびL−163,255など、ならびにUSSN09/662448、米国仮出願第60/203335号、US6358951、US2002049196、US2002/022637、WO01/56592、およびWO02/32888に開示されたものなど;H3(ヒスタミンH3)アンタゴニスト/逆アゴニスト、例えば、チオペラミド、3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロピルN−(4−ペンテニル)カルバメート)、クロベンプロピット、ヨードフェンプロピット、イモプロキシファン、GT2394(Gliatech)、およびA331440、O−[3−(1H−イミダゾール−4−イル)プロパノール]カルバメート(Kiec−Kononowicz, K.ら、Pharmazie、55巻:349〜55頁(2000年))、ピペリジン含有ヒスタミンH3−受容体アンタゴニスト(Lazewska, D.ら、Pharmazie、56巻:927〜32頁(2001年)、ベンゾフェノン誘導体および関連化合物(Sasse, A.ら、Arch. Pharm.(Weinheim)334巻:45〜52頁(2001年))、置換N−フェニルカルバメート(Reidemeister, S.ら、Pharmazie、55巻:83〜6頁(2000年))、ならびにプロキシファン(proxifan)誘導体(Sasse, A.ら、J. Med. Chem.、43巻:3335〜43頁(2000年))、およびヒスタミンH3受容体モジュレーター、例えば、WO02/15905、WO03/024928、およびWO03/024929に開示されたものなど;レプチン誘導体、例えば、US5552524、US5552523、US5552522、US5521283、WO96/23513、WO96/23514、WO96/23515、WO96/23516、WO96/23517、WO96/23518、WO96/23519、およびWO96/23520に開示されたものなど;組換え型ヒトレプチン(PEG−OB、Hoffman La Roche)および組換え型メチオニルヒトレプチン(Amgen)を含めたレプチン;リパーゼ阻害剤、例えば、テトラヒドロリプスタチン(オーリスタット/Xenical(登録商標))、Triton WR1339、RHC80267、リプスタチン、テアサポニン、リン酸ジエチルウンベリフェリル、FL−386、WAY−121898、Bay−N−3176、バリラクトン、エステラシン、エベラクトンA、エベラクトンB、およびRHC80267、ならびに特許刊行物WO01/77094、US4598089、US4452813、USUS5512565、US5391571、US5602151、US4405644、US4189438、およびUS4242453に開示されたものなど;脂質代謝モジュレーター、例えば、マスリン酸、エリトロジオール、ウルソール酸、ウバオール、ベツリン酸、ベツリンなど、およびWO03/011267に開示された化合物など;Mc4r(メラノコルチン4受容体)アゴニスト、例えば、CHIR86036(Chiron)、ME−10142、ME−10145、およびHS−131(Melacure)、ならびにPCT公開第WO99/64002号、同第WO00/74679号、同第WO01/991752号、同第WO01/25192号、同第WO01/52880号、同第WO01/74844号、同第WO01/70708号、同第WO01/70337号、同第WO01/91752号、同第WO02/059095号、同第WO02/059107号、同第WO02/059108号、同第WO02/059117号、同第WO02/06276号、同第WO02/12166号、同第WO02/11715号、同第WO02/12178号、同第WO02/15909号、同第WO02/38544号、同第WO02/068387号、同第WO02/068388号、同第WO02/067869号、同第WO02/081430号、同第WO03/06604号、同第WO03/007949号、同第WO03/009847号、同第WO03/009850号、同第WO03/013509号、および同第WO03/031410号に開示されたものなど;Mc5r(メラノコルチン5受容体)モジュレーター、例えば、WO97/19952、WO00/15826、WO00/15790、US20030092041に開示されたものなど;メラニン凝集ホルモン1受容体(MCHR)アンタゴニスト、例えば、T−226296(Takeda)、SB568849、SNP−7941(Synaptic)、ならびに特許刊行物WO01/21169、WO01/82925、WO01/87834、WO02/051809、WO02/06245、WO02/076929、WO02/076947、WO02/04433、WO02/51809、WO02/083134、WO02/094799、WO03/004027、WO03/13574、WO03/15769、WO03/028641、WO03/035624、WO03/033476、WO03/033480、JP13226269、およびJP1437059などに開示されたものなど;mGluR5モジュレーター、例えば、WO03/029210、WO03/047581、WO03/048137、WO03/051315、WO03/051833、WO03/053922、WO03/059904などに開示さ
れたものなど;セロトニン作動剤、例えば、フェンフルラミン(Pondimin(登録商標)(ベンゼンエタンアミン、N−エチル−α−メチル−3−(トリフルオロメチル)−,塩酸塩)、Robbinsなど)、デクスフェンフルラミン(Redux(登録商標)(ベンゼンエタンアミン、N−エチル−α−メチル−3−(トリフルオロメチル)−,塩酸塩)、Interneuronなど)、ならびに光学的に純粋な異性体(+)および(−)としてのラセミ混合物を含めた、シブトラミン((Meridia(登録商標)、Knoll/Reductil(商標))、およびそのシブトラミンヒドロクロリド一水和物塩を含めた、その医薬として許容可能な塩、溶媒(solvents)、水和物、クラスレート、およびプロドラッグ、ならびにUS4746680、US4806570、およびUS5436272、US20020006964、WO01/27068、およびWO01/62341に開示された化合物など;NE(ノルエピネフリン)輸送阻害剤、例えば、GW320659、デシプラミン(despiramine)、タルスプラム、およびノミフェンシンなど;NPY1アンタゴニスト、例えば、BIBP3226、J−115814、BIBO3304、LY−357897、CP−671906、GI−264879A、ならびにUS6001836、WO96/14307、WO01/23387、WO99/51600、WO01/85690、WO01/85098、WO01/85173、およびWO01/89528に開示されたものなど;NPY5(神経ペプチドY Y5)アンタゴニスト、例えば、152,804、GW−569180A、GW−594884A、GW−587081X、GW−548118X、FR235208、FR226928、FR240662、FR252384、1229U91、GI−264879A、CGP71683A、LY−377897、LY−366377、PD−160170、SR−120562A、SR−120819A、JCF−104、およびH409/22、ならびに特許刊行物US6140354、US6191160、US6218408、US6258837、US6313298、US6326375、US6329395、US6335345、US6337332、US6329395、US6340683、EP01010691、EP−01044970、WO97/19682、WO97/20820、WO97/20821、WO97/20822、WO97/20823、WO98/27063、WO00/107409、WO00/185714、WO00/185730、WO00/64880、WO00/68197、WO00/69849、WO/0113917、WO01/09120、WO01/14376、WO01/85714、WO01/85730、WO01/07409、WO01/02379、WO01/23388、WO01/23389、WO01/44201、WO01/62737、WO01/62738、WO01/09120、WO02/20488、WO02/22592、WO02/48152、WO02/49648、WO02/051806、WO02/094789、WO03/009845、WO03/014083、WO03/022849、WO03/028726、およびNormanら、J. Med. Chem. 43巻:4288〜4312頁(2000年)に開示された化合物など;オピオイドアンタゴニスト、例えば、ナルメフェン(REVEX(登録商標))、3−メトキシナルトレキソン、メチルナルトレキソン、ナロキソン、およびナルトレキソン(例えば、PT901;Pain Therapeutics,Inc.)、ならびにUS20050004155、およびWO00/21509に開示されたものなど;オレキシンアンタゴニスト、例えば、SB−334867−A、ならびに特許刊行物WO01/96302、WO01/68609、WO02/44172、WO02/51232、WO02/51838、WO02/089800、WO02/090355、WO03/023561、WO03/032991、およびWO03/037847に開示されたものなど;PDE阻害剤(例えば、ホスホジエステラーゼを阻害することによって、環状AMP(cAMP)および/または環状GMP(cGMP)の分解を遅らせ、これによりcAMPおよびcGMPの細胞内濃度を相対的に増大させ得る化合物;可能なPDE阻害剤は主に、PDE3阻害剤からなるクラス、PDE4阻害剤からなるクラスおよび/またはPDE5阻害剤からなるクラスの中で番号付けされる物質、特に、PDE3/4阻害剤の混合型、またはPDE3/4/5阻害剤の混合型と呼ぶことができる物質である)、例えば、特許刊行物DE1470341、DE2108438、DE2123328、DE2305339、DE2305575、DE2315801、DE2402908、DE2413935、DE2451417、DE2459090、DE2646469、DE2727481、DE2825048、DE2837161、DE2845220、DE2847621、DE2934747、DE3021792、DE3038166、DE3044568、EP000718、EP0008408、EP0010759、EP0059948、EP0075436、EP0096517、EPOl 12987、EPOl 16948、EP0150937、EP0158380、EP0161632、EP0161918、EP0167121、EP0199127、EP0220044、EP0247725、EP0258191、EP0272910、EP0272914、EP0294647、EP0300726、EP0335386、EP0357788、EP0389282、EP0406958、EP0426180、EP0428302、EP0435811、EP0470805、EP0482208、EP0490823、EP0506194、EP0511865、EP0527117、EP0626939、EP0664289、EP0671389、EP0685474、EP0685475、EP0685479、JP92234389、JP94329652、JP95010875、US4963561、US5141931、WO9117991、WO9200968、WO9212961、WO9307146、WO9315044、WO9315045、WO9318024、WO9319068、WO9319720、WO9319747、WO9319749、WO9319751、WO9325517、WO9402465、WO9406423、WO9412461、WO9420455、WO9422852、WO9425437、WO9427947、WO9500516、WO9501980、WO9503794、WO9504045、WO9504046、WO9505386、WO9508534、WO9509623、WO9509624、WO9509627、WO9509836、WO9514667、WO9514680、WO9514681、WO9517392、WO9517399、WO9519362、WO9522520、WO9524381、WO9527692、WO9528926、WO9535281、WO9535282、WO9600218、WO9601825、WO9602541、WO9611917、DE3142982、DE1116676、DE2162096、EP0293063、EP0463756、EP0482208、EP0579496、EP0667345、US6331543、US20050004222(式I〜XIII、ならびに段落37〜39、85〜0545、および557〜577に開示されたものを含む)、WO9307124、EP0163965、EP0393500、EP0510562、EP0553174、WO9501338、およびWO9603399に開示されたもの、ならびにPDE5阻害剤(RX−RA−69、SCH−51866、KT−734、ベスナリノン、ザプリナスト、SKF−96231、ER−21355、BF/GP−385、NM−702、およびシルデナフィル(Viagra(商標)))、PDE4阻害剤(エタゾレート、ICI63197、RP73401、イマゾリジノン(imazolidinone)(RO−20−1724)、MEM1414(R1533/R1500;Pharmacia Roche)、デンブフィリン、ロリプラム、オキサグレレート、ニトラクアゾン、Y−590、DH−6471、SKF−94120、モタピゾン、リキサジノン、インドリダン、オルプリノン、アチゾラム、KS−506−G、ジパムフィリン(dipamfylline)、BMY−43351、アチゾラム、アロフィリン、フィルアミナスト(filaminast)、PDB−093、UCB−29646、CDP−840、SKF−107806、ピクラミラスト、RS−17597、RS−25344−000、SB−207499、TIBENELAST、SB−210667、SB−211572、SB−211600、SB−212066、SB−212179、GW−3600、CDP−840、モピダモール、アナグレリド、イブジラスト、アムリノン、ピモベンダン、シロスタゾール、クアジノン、およびN−(3,5−ジクロロピリド−4−イル)−3−シクロプロピルメトキシ4−ジフルオロメトキシベンズアミドなど)、PDE3阻害剤(ICI153、100、ベモランダン(bemorandane)(RWJ22867)、MCI−154、UD−CG212、スルマゾール、アンピゾン、シロスタミド、カルバゼラン、ピロキシモン、イマゾダン、CI−930、シグアゾダン、アジベンダン、サテリノン、SKF−95654、SDZ−MKS−492、349−U−85、エモラダン、EMD−53998、EMD−57033、NSP−306、NSP−307、レビジノン、NM−702、WIN−62582、およびWIN−63291、エノキシモン、およびミルリノンなど)、PDE3/4阻害剤(ベナフェントリン、トレキンシン、ORG−30029、ザルダベリン、L−686398、SDZ−ISQ−844、ORG−20241、EMD−54622、およびトラフェントリンなど)、ならびに他のPDE阻害剤(ビンポセチン(vinpocetin)、パパベリン、エンプロフィリン、シロミラスト、フェノキシモン、ペントキシフィリン、ロフルミラスト、タダラフィル(Cialis(登録商標))、テオフィリン、およびバルデナフィル(Levitra(登録商標))など);神経ペプチドY2(NPY2)アゴニストには、それだけに限らないが:ポリペプチドYY、ならびにその断片および変異体(例えば、YY3−36(PYY3−36)(N. Engl. J. Med. 349巻:941頁、2003年 IKPEAPGE DASPEELNRY YASLRHYLNL VTRQRY(配列番号:XXX))ならびにPYYアゴニスト、例えば、WO02/47712、WO03/026591、WO03/057235、およびWO03/027637に開示されたものなどが含まれる;セロトニン再取り込み阻害剤、例えば、パロキセチン、フルオキセチン(Prozac(商標))、フルボキサミン、セルトラリン、シタロプラム、およびイミプラミン、ならびにUS6162805、US6365633、WO03/00663、WO01/27060、およびWO01/162341に開示されたものなど;甲状腺ホルモンβアゴニスト、例えば、KB−2611(KaroBioBMS)、ならびにWO02/15845、WO97/21993、WO99/00353、GB98/284425、米国仮出願第60/183,223号、および日本国特許出願第JP2000256190号に開示されたものなど;UCP−I(脱共役タンパク質−1)、2、または3アクチベーター、例えば、フィタン酸、4−[(E)−2−
(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレニル)−1−プロペニル]安息香酸(TTNPB)、レチノイン酸、およびWO99/00123に開示されたものなど;β3(βアドレナリン作用薬受容体3)アゴニスト、例えば、AJ9677/TAK677(Dainippon/Takeda)、L750355(Merck)、CP331648(Pfizer)、CL−316,243、SB418790、BRL−37344、L−796568、BMS−196085、BRL−35135A、CGP12177A、BTA−243、GW427353、トレカドリン、Zeneca D7114、N−5984(Nisshin Kyorin)、LY−377604(Lilly)、SR59119A、ならびにUS5541204、US5770615、US5491134、US5776983、US488064、US5705515、US5451677、WO94/18161、WO95/29159、WO97/46556、WO98/04526、およびWO98/32753、WO01/74782、WO02/32897、WO03/014113、WO03/016276、WO03/016307、WO03/024948、WO03/024953、およびWO03/037881に開示されたものなど;それだけに限らないが、ジエチルプロピオン(Tenuate(登録商標)(1−プロパノン、2−(ジエチルアミノ)−1−フェニル−,塩酸塩)、Merrellなど)、デキストロアンフェタミン(硫酸デキストロアンフェタミン、デキサンフェタミン、デキセドリン、デキサムペクス(Dexampex)、フェルンデクス(Ferndex)、オキシデス(Oxydess)II、ロベセ(Robese)、スパンキャップ #1としても公知)、マジンドール((または5−(p−クロロフェニル)−2,5−ジヒドロ−3H−イミダゾ[2,1−a]イソインドール−5−オール)、例えば、Sanorex(登録商標)、Novartis、またはMazanor(登録商標)、Wyeth Ayerstなど)、フェニルプロパノールアミン(またはベンゼンメタノール、α−(1−アミノエチル)−,塩酸塩)、フェンテルミン((またはフェノール,3−[[4,5−デュヒドロ(duhydro)−1H−イミダゾール−2−イル)エチル](4−メチルフェニル(methylpheny−l))アミノ],一塩酸塩)、例えば、Adipex−P(登録商標)、レモン(Lemmon)、FASTIN(登録商標)、Smith−Kline Beecham、およびIonamin(登録商標)、Medevaなど)、フェンジメトラジン((または(2S,3S)−3,4−ジメチル−2フェニルモルホリンL−(+)−酒石酸塩(1:1))例えば、Metra(登録商標)(Forest)、Plegine(登録商標)(Wyeth−Ayerst)、Prelu−2(登録商標)(Boehringer Ingelheim)、およびStatobex(登録商標)(Lemmon)、酒石酸フェンダミン(phendamine tartrate)(Thephorin(登録商標)(2,3,4,9−テトラヒドロ−2−メチル−9−フェニル−1H−インデノール[2,1−c]ピリジンL−(+)−酒石酸塩(1:1))、Hoffmann− LaRocheなど)、メタンフェタミン(Desoxyn(登録商標)、Abbot((S)−N、(α)−ジメチルベンゼンエタンアミン塩酸塩)など)、ならびに酒石酸フェンジメトラジン(Bontril(登録商標)緩徐放出カプセルなど)、アマリン(−3,4−ジメチル−2−フェニルモルホリン酒石酸塩)などを含めたノルアドレナリン作動薬;Famoxin(登録商標)(Genset)などの脂肪酸酸化アップレギュレーター/誘導物質;それだけに限らないが、ベフロキサトン、モクロベミド、ブロファロミン、フェノキサチン(phenoxathine)、エスプロン、ベフォール(befol)、トロキサトン、ピルリンドール(pirlindol)、アミフラミン、セルクロレミン、バジナプリン、ラザベミド、ミラセミド、カロキサゾン、およびWO01/12176によって開示されたような他のある特定の化合物を含めたモノアミン(monamine)酸化酵素阻害剤;ならびに他の抗肥満剤、例えば、5HT−2アゴニスト、WO03/072197に開示されたものなどのACC(アセチル−CoAカルボキシラーゼ)阻害剤、α−リポ酸(α−LA)、AOD9604、WO03/40107に開示されたものなどの食欲抑制剤、ATL−962(Alizyme PLC)、ベンゾカイン、塩酸ベンズフェタミン(ジドレックス(Didrex))、ブラダーラック(focus vesiculosus)、BRS3(ボンベシン受容体サブタイプ3)アゴニスト、ブプロピオン、カフェイン、CCKアゴニスト、キトサン、クロム、共役リノール酸、コルチコトロピン放出ホルモンアゴニスト、デヒドロエピアンドロステロン、DGAT1(ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ1)阻害剤、DGAT2(ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2)阻害剤、ジカルボキシレートトランスポーター阻害剤、麻黄、エキセンジン−4(glp−1の阻害剤)FAS(脂肪酸合成酵素)阻害剤(セルレニンおよびC75など)、脂肪再吸収阻害剤(WO03/053451などにおけるものなど)、脂肪酸トランスポーター阻害剤、天然水溶性繊維(サイリウム、オオバコ、グアー、カラスムギ、ペクチンなど)、ガラニンアンタゴニスト、ガレガ(ゴーツルー、French Lilac)、garcinia cambogia、ゲルマンダー(teucrium chamaedrys)、グレリン抗体、およびグレリンアンタゴニスト(WO01/87335、およびWO02/08250に開示されたものなど)、島細胞分泌に影響を及ぼすポリペプチドホルモンおよびその変異体、例えば、セクレチン/胃抑制ポリペプチド(GIP)/血管作用性腸ポリペプチド(VIP)/脳下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化ポリペプチド(PACAP)/グルカゴン様ポリペプチドII(GLP−II)/グリセンチン/グルカゴン遺伝子ファミリーおよび/またはGLP−1(グルカゴン様ポリペプチド1)アゴニストを含めたアドレノメデュリン/アミリン/カルシトニン遺伝子関連ポリペプチド(CGRP)遺伝子ファミリーのもの(例えば、(1)エキセンジン−4、(2)US20050130891に記載されたGLP−1分子で、これらにはそのC−末端でカルボキシル化もしくはアミド化された形態での、またはUS20050130891の段落17〜44に記載されたものを含めた修飾GLP−1ポリペプチドおよびその修飾物としてのGLP−1(7−34)、GLP−1(7−35)、GLP−1(7−36)、またはGLP−1(7−37)、ならびにGLP−1−(7−34)COOHに由来し、以下の一般式:R−NH−HAEGTFTSDVSYLEGQAAKEFIAWLVK−CONH
2(式中、R=Hもしくは1〜10個の炭素原子を有する有機化合物である。Rは、カルボン酸の残基であることが好ましい。特に好適なのは以下のカルボン酸残基である:ホルミル、アセチル、プロピオニル、イソプロピオニル、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル。)を有する対応する酸性アミドが使用される誘導体が含まれる)、ならびにglp−1(グルカゴン様ポリペプチド−1)のホルモンなど、糖質コルチコイドアンタゴニスト、グルコーストランスポーター阻害剤、成長ホルモン分泌促進物質(US5536716に開示され、具体的に記載されたものなど)、インターロイキン−6(IL−6)およびそのモジュレーター(WO03/057237におけるようなものなど)、L−カルニチン、Mc3r(メラノコルチン3受容体)アゴニスト、MCH2R(メラニン凝集ホルモン2R)アゴニスト/アンタゴニスト、メラニン凝集ホルモンアンタゴニスト、メラノコルチンアゴニスト(メラノタンIIまたはWO99/64002およびWO00/74679に記載されたものなど)、nomame herba、リン酸トランスポーター阻害剤、フィトファルム(phytopharm)化合物57(CP644,673)、ピルビン酸、SCD−I(ステアロイル−CoAデサチュラーゼ−1)阻害剤、T71(Tularik,Inc.、Boulder CO)、トピラメート(Topimax(登録商標)、体重減少を増大させることを示した抗痙攣薬として指示された)、転写因子モジュレーター(WO03/026576に開示されたものなど)、β−ヒドロキシステロイド脱水素酵素−1阻害剤(β−HSD−I)、β−ヒドロキシ−β−メチルブチレート、p57(Pfizer)、ゾニサミド(Zonegran(商標)、体重減少に導くと示された抗てんかん薬として指示された)、ならびにUS20030119428の段落20〜26に開示された薬剤が挙げられる。
【0184】
1.3.1.7 ホスホジエステラーゼ阻害剤
ある特定の実施形態では、併用療法のレジメンは、1つまたは複数のホスホジエステラーゼ(「PDE」)阻害剤の投与を含む。PDE阻害剤は、ホスホジエステラーゼを阻害することによって、環状AMP(cAMP)および/または環状GMP(cGMP)の分解を遅らせ、これによりcAMPおよび/またはcGMPの細胞内濃度を相対的に増大させ得る。本発明のGCCアゴニストと併用して使用することができるPDE阻害剤の非限定例には、PDE3阻害剤、PDE4阻害剤、および/またはPDE5阻害剤、特に、PDE3/4阻害剤の混合型、またはPDE3/4/5阻害剤の混合型と呼ぶことができる物質が含まれる。そのようなPDE阻害剤の非限定例は、以下の特許出願および特許に記載されている:DE1470341、DE2108438、DE2123328、DE2305339、DE2305575、DE2315801、DE2402908、DE2413935、DE2451417、DE2459090、DE2646469、DE2727481、DE2825048、DE2837161、DE2845220、DE2847621、DE2934747、DE3021792、DE3038166、DE3044568、EP000718、EP0008408、EP0010759、EP0059948、EP0075436、EP0096517、EPOl12987、EPOl16948、EP0150937、EP0158380、EP0161632、EP0161918、EP0167121、EP0199127、EP0220044、EP0247725、EP0258191、EP0272910、EP0272914、EP0294647、EP0300726、EP0335386、EP0357788、EP0389282、EP0406958、EP0426180、EP0428302、EP0435811、EP0470805、EP0482208、EP0490823、EP0506194、EP0511865、EP0527117、EP0626939、EP0664289、EP0671389、EP0685474、EP0685475、EP0685479、JP92234389、JP94329652、JP95010875、米国特許第4,963,561号、同第5,141,931号、WO9117991、WO9200968、WO9212961、WO9307146、WO9315044、WO9315045、WO9318024、WO9319068、WO9319720、WO9319747、WO9319749、WO9319751、WO9325517、WO9402465、WO9406423、WO9412461、WO9420455、WO9422852、WO9425437、WO9427947、WO9500516、WO9501980、WO9503794、WO9504045、WO9504046、WO9505386、WO9508534、WO9509623、WO9509624、WO9509627、WO9509836、WO9514667、WO9514680、WO9514681、WO9517392、WO9517399、WO9519362、WO9522520、WO9524381、WO9527692、WO9528926、WO9535281、WO9535282、WO9600218、WO9601825、WO9602541、WO9611917、DE3142982、DE1116676、DE2162096、EP0293063、EP0463756、EP0482208、EP0579496、EP0667345、US6331543、US20050004222(式I〜XIIIならびに段落37〜39、85〜0545、および557〜577に開示されたものを含む))、およびWO9307124、EP0163965、EP0393500、EP0510562、EP0553174、WO9501338、およびWO9603399。例として述べることができるPDE5阻害剤は、RX−RA−69、SCH−51866、KT−734、ベスナリノン、ザプリナスト、SKF−96231、ER−21355、BF/GP−385、NM−702、およびシルデナフィル(Viagra(登録商標))である。例として述べることができるPDE4阻害剤は、RO−20−1724、MEM1414(R1533/R1500;Pharmacia Roche)、デンブフィリン、ロリプラム、オキサグレレート、ニトラクアゾン、Y−590、DH−6471、SKF−94120、モタピゾン、リキサジノン、インドリダン、オルプリノン、アチゾラム、KS−506−G、ジパムフィリン(dipamfylline)、BMY−43351、アチゾラム、アロフィリン、フィルアミナスト(filaminast)、PDB−093、UCB−29646、CDP−840、SKF−107806、ピクラミラスト、RS−17597、RS−25344−000、SB−207499、チベネラスト、SB−210667、SB−211572、SB−211600、SB−212066、SB−212179、GW−3600、CDP−840、モピダモール、アナグレリド、イブジラスト、アムリノン、ピモベンダン、シロスタゾール、クアジノン、およびN−(3,5−ジクロロピリド−4−イル)−3−シクロプロピルメトキシ4−ジフルオロメトキシベンズアミドである。例として述べることができるPDE3阻害剤は、スルマゾール、アンピゾン、シロスタミド、カルバゼラン、ピロキシモン、イマゾダン、CI−930、シグアゾダン、アジベンダン、サテリノン、SKF−95654、SDZ−MKS−492、349−U−85、エモラダン、EMD−53998、EMD−57033、NSP−306、NSP−307、レビジノン、NM−702、WIN−62582およびWIN−63291、エノキシモン、およびミルリノンである。例として述べることができるPDE3/4阻害剤は、ベナフェントリン、トレキンシン、ORG−30029、ザルダベリン、L−686398、SDZ−ISQ−844、ORG−20241、EMD−54622、およびトラフェントリンである。他のPDE阻害剤として、シロミラスト、ペントキシフィリン、ロフルミラスト、タダラフィル(Cialis(登録商標))、テオフィリン、およびバルデナフィル(Levitra(登録商標))、ザプリナスト(PDE5特異的)が挙げられる。GCCアゴニスト
1.3.1.8 鎮痛剤
ある特定の実施形態では、併用療法のレジメンは、1つまたは複数の鎮痛剤、例えば、鎮痛性化合物または鎮痛性ポリペプチドの投与を含む。いくつかの実施形態では、GCCアゴニスト製剤は、1つまたは複数の鎮痛剤と同時に、または順次投与される。他の実施形態では、GCCアゴニストは、鎮痛剤に共有結合的に結合または付着されることによって、治療コンジュゲートを作り出す。使用することができる鎮痛剤の非限定例として、カルシウムチャネル遮断薬、5HT受容体アンタゴニスト(例えば、5HT3、5HT4、および5HT1受容体アンタゴニスト)、オピオイド受容体アゴニスト(ロペラミド、フェドトジン、およびフェンタニル)、NK1受容体アンタゴニスト、CCK受容体アゴニスト(例えば、ロキシグルミド)、NK1受容体アンタゴニスト、NK3受容体アンタゴニスト、ノルエピネフリン−セロトニン再取り込み阻害剤(NSRI)、バニロイドおよびカンナビノイド(cannabanoid)受容体アゴニスト、ならびにシアロルフィンが挙げられる。様々なクラスにおける鎮痛剤のさらなる例は、当技術分野で公知である。
【0185】
一実施形態では、鎮痛剤は、VQHNPR(配列番号251);VRQHNPR(配列番号252);VRGQHNPR(配列番号253);VRGPQHNPR(配列番号254);VRGPRQHNPR(配列番号255);VRGPRRQHNPR(配列番号256);およびRQHNPR(配列番号257)を含めて、アミノ酸配列QHNPR(配列番号250)を含むものを含めたシアロルフィン関連ポリペプチドからなる群から選択される鎮痛性ポリペプチドである。シアロルフィン関連ポリペプチドは、ネプリライシンに結合し、サブスタンスPおよびMet−エンケファリンのネプリライシン媒介分解を阻害する。したがって、ネプリライシンの阻害剤である化合物またはポリペプチドは、有用な鎮痛剤であり、これらは、本明細書に記載されるGCCアゴニストとともに投与することができ、またはGCCアゴニストに共有結合的に結合することによって治療コンジュゲートを形成することができる。シアロルフィンおよび関連ポリペプチドは、米国特許第6,589,750号;U.S.20030078200A1;およびWO02/051435A2に記載されている。
【0186】
別の実施形態では、本発明のGCCアゴニスト製剤は、オピオイド受容体アンタゴニストまたはアゴニストとの併用療法のレジメンの一部として投与される。一実施形態では、GCCアゴニストおよびオピオイド受容体アンタゴニストまたはアゴニストは、共有結合によって結合される。オピオイド受容体アンタゴニストの非限定例として、ナロキソン、ナルトレキソン、メチルナロゾン(methyl nalozone)、ナルメフェン、シプリジム、βフナルトレキサミン、ナロキソナジン、ナルトリンドール、ノルビナルトルフィミン、エンケファリンペンタペプチド(HOE825;Tyr−D−Lys−Gly−Phe−L−ホモセリン;配列番号258)、トリメブチン、血管作用性腸ポリペプチド、ガストリン、グルカゴンが挙げられる。オピオイド受容体アゴニストの非限定例として、フェドトジン、アシマドリン、ならびにケトシクラゾシン、WO03/097051およびWO05/007626に記載された化合物、モルヒネ、ジフェニルオキシレート(diphenyloxylate)、フラケファミド(H−Tyr−D−Ala−Phe(F)−Phe−NH2;配列番号259;WO 01/019849A1)、ならびにロペラミドが挙げられる。
【0187】
本発明のGCCアゴニスト製剤とともに、併用療法のレジメンにおいて使用することができる鎮痛剤のさらなる非限定例として、ジペプチドTyr−Arg(キョートルフィン);クロモグラニン由来ポリペプチド(CgA 47−66;例えば、Ghiaら 2004年 Regulatory polypeptides 119巻:199頁を参照);カエルレインなどのCCK受容体アゴニスト;コノトキシンポリペプチド;チムリンのペプチド類似体(仏国出願第2830451号);ロキシグルミドおよびデキスロキシグルミド(ロキシグルミドのR異性体)(WO88/05774)を含めたCCK(CCKaまたはCCKb)受容体アンタゴニスト;5−HT4アゴニスト、例えば、テガセロド(Zelnorm(登録商標))、モサプリド、メトクロプラミド、ザコプリド、シサプリド、レンザプリド、BIMU1およびBIMU8などの、ベンゾイミダゾロン誘導体、ならびにリレキサプリドなど;カルシウムチャネル遮断薬、例えば、ジコノチド、および例えば、EP625162B1、US5,364,842、US5,587,454、US5,824,645、US5,859,186、US5,994,305、US6087,091、US6,136,786、WO93/13128A1、EP1336409A1、EP835126A1、EP835126B1、US5,795,864、US5,891,849、US6,054,429、WO97/01351A1に記載されている関連化合物など;NK−I受容体アンタゴニスト、例えば、アプレピタント(Merck & Co Inc)、ボホピタント、エズロピタント(Pfizer、Inc.)、R−673(Hoffmann−La Roche Ltd)、SR−48968(Sanofi Synthelabo)、CP−122,721(Pfizer、Inc.)、GW679769(Glaxo Smith Kline)、TAK−637(Takeda/Abbot)、SR−14033、および例えば、EP873753A1、US20010006972A1、US20030109417A1、WO01/52844A1に記載されている関連化合物(概説については、Giardinaら 2003年 Drugs 6巻:758頁を参照)など;NK−2受容体アンタゴニスト、例えば、ネパズタント(Menarini Ricerche SpA)、サレズタント(Sanofi−Synthelabo)、GW597599(Glaxo Smith Kline)、SR−144190(Sanofi−Synthelabo)、およびUK−290795(Pfizer Inc)など;NK3受容体アンタゴニスト、例えば、オサネタント(SR−142801;Sanofi−Synthelabo)、SSR−241586、タルネタント、および例えば、WO02/094187A2、EP876347A1、WO97/21680A1、US6,277,862、WO98/11090、WO95/28418、WO97/19927、およびBodenら(J Med Chem. 39巻:1664〜75頁、1996年)に記載された関連化合物など;ノルエピネフリン−セロトニン再取り込み阻害剤(NSRI)、例えば、ミルナシプラン、およびWO03/077897に記載された関連化合物など;ならびにバニロイド受容体アンタゴニスト、例えば、アルバニル、およびWO01/64212A1に記載された関連化合物(compouds)などが挙げられる。
【0188】
シアロルフィン関連ポリペプチドに加えて、鎮痛性ポリペプチドには、AspPhe、エンドモルフィン−1、エンドモルフィン−2、ノシスタチン、ダラルギン、ルプロン、ジコノチド、およびサブスタンスPが含まれる。
【実施例】
【0189】
(実施例1)
GCCアゴニストペプチドの合成および精製
GCCアゴニストペプチドは、固相ペプチド合成についての標準的な方法を使用して合成した。Boc/BzlまたはFmoc/tBu保護基ストラテジーを、生成されるペプチドの規模に応じて選択した。より少ない量の場合では、Fmoc/tBuプロトコールを使用して所望の生成物を得ることが可能であるが、より大きい量(1g以上)については、Boc/Bzlが優れている。
【0190】
各場合において、GCCアゴニストペプチドは、プレロードされたWang(Fmoc)またはMerrifield(Boc)またはPam(Boc)樹脂を使用することによって開始した。C−末端のLeuを有する生成物について、Fmoc−Leu−Wang(D−1115)、またはBoc−Leu−Pam樹脂(D−1230)、またはBoc−Leu−Merrifield(D−1030)、したがって、C−末端のd−Leuを含有するペプチドについて、樹脂は、Fmoc−dLeu−Wang樹脂(D−2535)、およびBoc−dLeu−Merrifield、Boc−dLeu−Pam−樹脂(それぞれ、Bachem製品D−1230およびD−1590)(SP−332および関連類似体)であった。C末端アミドとして生成されるペプチドについては、第1の合成ステップとして、Ramageリンカー(Bachem製品D−2200)(Fmoc)またはmBHA(Boc)(Bachem製品D−1210)を含む樹脂を使用し、C末端残基を添加した。
【0191】
Fmoc−tBuの概要
各合成サイクルは、DMF中の20%のピペリジンを用いた脱保護で構成した。樹脂の洗浄は、DMFおよびIpOHを交互にして、それぞれ樹脂を膨潤および収縮させて実現した。ペプチド合成により、鎖をC末端からN末端に伸長した。各アミノ酸についての活性化化学反応は、45分間4倍過剰でHBTU/DIEAを用いてであった。自動化化学反応では、カップリング効率を最大にするために、各アミノ酸を2倍カップリングさせた。ジスルフィド結合の正確な位置を保証するために、Cys残基を、位置15および7にCys(Acm)として導入した。Cys(Trt)は、Cys4およびCys12に配置した。この保護基ストラテジーにより、支配的な生成物として正常なトポイソマーが得られる(75:25)。(エンテロトキシン類似体については、第3のジスルフィド結合保護基(Mob)を利用した)。
【0192】
C−末端のAeea(アミノエチルオキシエチルオキシアセチル)基を含有するペプチドについては、これらを、Fmocで保護されたAeea誘導体を使用することによって、上記と同じ活性化化学反応を使用してRamageアミドリンカーにカップリングさせた。これらの場合におけるCysの番号付けは同じままであり、保護基の位置決めも同様に同じままである。N末端に伸長したAeeaを含有するペプチドについては、Cys残基の番号付けは3増加することになり、Cys4はCys7になり、Cys12はCys15になり;Cys7はCys10になり、Cys15はCys18になる。後者の対はAcmで保護され、前者の対は、Trt基を保持する。
【0193】
Dアミノ酸置換を含有する類似体については、これらは、この文書に記載した同じ活性化化学反応を使用して、所望の位置に正常に保護された誘導体を組み込むことによって直接導入した。Fmocストラテジーについては、Fmoc−dAsn(Trt)−OH、Fmoc−dAsn(Xan)−OH、Fmoc−dAsp(tBu)−OH、Fmoc−dGlu(tBu)−OH、ならびにBocストラテジーについては、Boc−dAsn(Xan)−OH、Boc−dAsn(Trt)−OH、Boc−dAsp(Chx)、Boc−dAsp(Bzl)−OH、Boc−dGlu(Chx)−OH、およびBoc−dGlu(Bzl)−OHが利用される。
【0194】
各ペプチドは、樹脂のTFA:H2O:トリスイソプロピルシラン(trisisopropylsilane)(8.5:0.75:0.75)ml/gの切断カクテルを室温で2時間使用して、固相支持体から切断する。粗製の脱保護されたペプチドを濾過することによって、使用済みの樹脂ビーズを除去し、氷冷のジエチルエーテル中に沈殿させる。
【0195】
各ジスルフィド結合を直交性に導入した。簡単に言えば、粗製の合成生成物をNH
4OHを含有する水中に溶解させ、pHを9に増加させた。生成物が完全に可溶化した後、H
2O
2を用いて滴定することによって、Trtで脱保護したCys残基同士間にジスルフィド結合を形成した。この単環式生成物をRP−HPLCによって精製した。精製した単環式生成物は、引き続いてヨウ素溶液で処理することによって、Acm保護基を除去すると同時に2番目のジスルフィド結合を導入した。
【0196】
エンテロトキシン類似体については、10%のDMSOおよび5%のチオアニソールを含有する85%のTFAを用いて、室温で2時間、二環式生成物を処理することによってMob基を除去した。
【0197】
次いで各生成物を、H2O中のTEAP対MeCN、その後にH2O中のTFA対MeCNの組合せ緩衝液システムを使用して、RP−HPLCによって精製した。非常に純粋な画分を合わせ、凍結乾燥した。最終生成物を、酢酸を添加したDow−Ex樹脂を用いたイオン交換を使用して、またはNH
4OAc、その後に水中1%のAcOH対MeCNを用いた塩基洗浄ステップを使用するRP−HPLCを使用して酢酸塩に変換した。
【0198】
Fmoc中にCys(Trt)またはBoc中にCys(MeB)を使用するランダムな酸化方法を使用して、エンテロトキシン類似体を調製することも可能である。切断した後、グルタチオン(red/ox)および/またはシステイン/シスチンなどのジスルフィド交換酸化還元対を使用して、ジスルフィド結合を形成することができる。シスルフィド対の位置を直接知る方法はまったくないので、このプロセスは、ジスルフィド対が確定されていなければならない折りたたまれた生成物を生じる。
【0199】
Boc−Bzlプロセス
ペプチド合成は、C末端アミドとして生成されるペプチドについて、Merrifield樹脂もしくはPamをプレロードした樹脂上、またはmBHAを用いて開始される。各合成サイクルは、MeCL2中、50%のTFAを用いた脱保護ステップからなる。樹脂を、MeCl2およびMeOHを用いて繰り返し洗浄する。形成したTFA塩は、MeCl2中、10%のTEAで塩基洗浄して中和する。MeCl2およびMeOHを用いて、最後にDMFを用いて樹脂を洗浄した後、カップリングステップを行う。脱保護を保証するために、比色試験を行う。各カップリングは、HOBTとともにジイソプロピルカルボジイミドを用いて媒介されることによって、活性なエステルが形成される。各カップリングは、室温で2時間、またはカップリングが困難である際は一晩継続させる。遊離一級アミンについての比色試験が陰性になるまで、ウロニウムまたはホスホニウム試薬を用いて再カップリングを行う。次いで樹脂を、DMF、MeCl2、およびMeOHで洗浄し、次の固相ステップを準備する。Cys保護は、位置7および15でCys(Acm)を、Cys4およびCys12でCys(MeB)を利用する。
【0200】
切断および同時の脱保護は、スカベンジャーとしてアニソールを使用して、HFを用いて(9:1:1)ml:ml:g(樹脂)、0℃で60分間処理することによって実現する。引き続いてペプチドを樹脂から抽出し、氷冷エーテル中で沈殿させる。ジスルフィド結合の導入および精製は、Fmocで生成した生成物について上述したまったく同じプロトコールに従う。
【0201】
(実施例2)
人工胃液(SGF)中でインキュベートした後のSP−304のインビトロでの生物学的および化学的安定性
人工胃液(SGF)の存在下でのSP−304の安定性を、生物活性測定およびHPLC分析によって求めた(
図1A&1B)。SP−304(8.5mg/mlの最終濃度)は、SGF(プロテオースペプトン(8.3g/リットル;Difco)、D−グルコース(3.5g/リットル;Sigma)、NaCl(2.05g/リットル;Sigma)、KH
2PO
4(0.6g/リットル;Sigma)、CaCl
2(0.11g/リットル)、KCl(0.37g/リットル;Sigma)、PBS中のブタ胆汁(最終的な1×濃度0.05g/リットル;Sigma)、PBS中のリゾチーム(最終的な1×濃度0.10g/リットル;Sigma)、PBS中のペプシン(最終的な1×濃度0.0133g/リットル;Sigma))中でインキュベートした。SGFは実験日に作製し、必要に応じてHClまたはNaOHを使用してpHを2.0±0.1に調整した。pHを調整した後、SGFを、0.22μmの膜フィルターを用いて滅菌濾過する。SP−304(8.5mg/mlの最終濃度)を、3通りのアリコートで、SGF中、37℃でそれぞれ0、15、30、45、60、および120分間インキュベートした。インキュベートした後、試料をドライアイスで急速凍結させ、これらを二通りにアッセイするまで、−80℃のフリーザー内で貯蔵した。
【0202】
図1Aは、指定した時間について、SGFを用いてインキュベートした後のSP−304の生物活性を示す棒グラフを示す。0分での活性を、100%として採用した。データは、各データ点について、三通りの平均±標準偏差である。データは、SP−304は、2時間もの長く続くインキュベーションについて、SGF中での分解に対して耐性であることを実証する。さらに、データは、SP−304の活性は、SGFの酸性pHに曝すことによって変化しないことも示す。
【0203】
0分間および120分間SGF中でインキュベートしたSP−304の試料のHPLCクロマトグラムを、
図1Bに示す。ここでは、2つの試料のアリコートを、SP−304ペプチドを分析するために以前に開発された方法を使用して、HPLCによって分析した。SGFインキュベーションからの試料を希釈することによって、最終濃度0.17mg/mLのSP−304を得た。SP−304の主要ピークは、SGFを用いてインキュベートした後に変化せず、ペプチドは、SGF処理に対して耐性であることを示した。
【0204】
(実施例3)
人工腸液(SIF)中でインキュベーションした後のSP−304のインビトロでの生物学的および化学的安定性
SP−304の安定性を、その生物活性の測定およびHPLC分析によって、人工腸液(SIF)でインキュベーションした後も評価した(
図2Aおよび2B)。SIF溶液は、United States Pharmacopoeia、24版、2236頁に記載された方法によって調製した。SIF溶液を調整するためのレシピは、以下に記載した通りであった。SIF溶液は、NaCl(2.05g/リットル;Sigma)、KH
2PO
4(0.6g/リットル;Sigma)、CaCl
2(0.11g/リットル)、KCl(0.37g/リットル;Sigma)、およびパンクレアチン(Pacreatin)10mg/mlを含有した。pHは6に調整し、溶液を濾過滅菌した。SP−304(8.5mg/ml)の溶液を、3通りのアリコートで、SGF中、37℃でそれぞれ0、30、60、90、120、150、および300分間インキュベートした。インキュベートした後、試料を取り出し、ドライアイスを用いて急速凍結させ、これらを二通りにアッセイするまで、−80℃のフリーザー内で貯蔵した。
図2Aは、指定した時間についてSIF中でインキュベートした後のSP−304が、T84細胞内のcGMP合成を刺激する能力を示す棒グラフである。0分でのcGMP刺激活性を100%として採用した。データは、3つの三通りの平均±標準偏差である。データは、SP−304の生物活性は、300分間、SIF中でインキュベートした後に、約30%低減されることを示した。
【0205】
SIFに曝したSP−304ペプチドの物理的安定性を、SGF消化について記載した方法を使用して、HPLCによって評価した。
図2Bはそれぞれ、熱不活化したSIFで300分間、およびSIFで120分間インキュベートした後のSP−304についてのHPLCクロマトグラムを示す。熱不活化したSIFで処理したSP−304は、無傷のままであった(注:16.2分で溶出するSP−304の主要なピーク)一方で、SIFで120分間処理したSP−304は完全に変換されて、9.4分で溶出する別のピークと、2〜3の軽微な追加のピークになった。
【0206】
図3は、SP−304の可能な代謝産物の略図である。主要な分解生成物は、SP304のN末端から切り取られたAsnおよびAsp、ならびにC末端からのLeuを伴う。SIF中で2時間インキュベートした後でさえ、生物活性の30%の低減しか観察されなかったという事実は、
図2Bにおいて観察される分解生成物の1つまたは複数も、生物学的に活性であることを示す。この可能性に対処するために、いくつかの切断ペプチドを合成し、T84細胞内でcGMP合成を刺激するその能力について評価した(
図4)。
【0207】
図4は、T84細胞cGMP刺激アッセイにおける様々なペプチドの分析からのデータを示す(本質的に、Shailubhaiら、Cancer Research 60巻、5151〜5157頁(2000年)に記載されたような)。簡単に言えば、24ウェルプレート中のT−84細胞のコンフルエントな単層を、50mMのHEPES(pH7.4)を含有するDMEM250μlで2回洗浄し、50mMのHEPES(pH7.4)および1mMのイソブチルメチルキサンチン(IBMX)を含有するDMEM250μlを用いて、37℃で10分間プレインキュベートした。次いでT84細胞の単層を、1.0μMの濃度で
図4に示したペプチドの1つを含有する50mMのHEPES(pH7.4)を含有するDMEM250μlで、30分間インキュベートした。30分インキュベートした後、培地を吸引し、3%の過塩素酸を添加することによって反応を停止した。遠心分離し、NaOH(0.1N)を添加してpHを中和した後、細胞内のcGMPレベルを、cGMP ELISAキット(カタログ番号581021;Cayman Chemical、Ann Arbor、MI)を使用して溶解産物中で求めた。ペプチドインキュベーションを二通りで行い、各インキュベーションから採取した試料は、ELISA試験において2つ組として続けた。
【0208】
データは、SP−338、すなわちSP−304のC末端でロイシン(L)残基を欠損している15塩基長のペプチドは、全長が16塩基長のSP−304ペプチドの生物活性の約80%を保持することを示す。したがって、C末端Leuは、ペプチドの生物学的効力に、明らかに何らかの寄与をする。同様に、すべてそのC末端Leuを欠損している、ペプチドSP−327、SP−329、およびSP−331もそれぞれ、その対応物の親ペプチドSP−326、SP−328、およびSP−330と比べて、生物学的効力の20〜25%の低減を示した。さらに、データは、N末端のアミノ酸残基も、ペプチドの安定性および/または効力に寄与することができることも示す。ペプチドのC末端およびN末端で、対応するL型を置換しているD型のアミノ酸を用いて、いくつかの追加のペプチドを合成した。これらのペプチドを、
図5に示したように、T84細胞内のcGMP合成を刺激するその能力について評価した。
【0209】
図5に提示した結果は、C末端およびN末端でL−アミノ酸をD−アミノ酸と置換することにより、SP−304と比べてその効力が有意に変化しなかったことを示す。ペプチドSP−332、SP−333、およびSP−335はすべて、T84細胞内のcGMP合成を刺激する同等の能力を示した。これらの結果は、N末端のアミノ酸残基Asn、Asp、およびGlu、ならびにC末端のLeuは、そのそれぞれのD−アミノ酸型と置換することができることを示す。一方、6位(SP−337)でL−ロイシンをD−ロイシンと置換すると、生物活性の実質的に完全な喪失をもたらす。
【0210】
図7(A〜F)は、SIF中で2時間インキュベートされた場合のペプチドSP−332、SP−333、およびSP−304の安定性を示す。結果は、N末端でD−AsnおよびC末端でD−Leuを有するSP−333は、SIF中で2時間インキュベートした後で、実質的に100%生物学的に活性なままであり(
図7A)、SIFで2時間消化した後で、実質的に無傷のままである(
図7F−1&7F−2)ことを実証する。SIF中で最大24時間実施した、SP−333を用いたその後のインキュベーション試験は、SIF中で24時間後でさえもほとんど分解がないことを示す(
図7G)。データは、SIFでの消化に対して最大24時間安定であることを示した。C末端でD−Leuを有するペプチドSP−332は、SIFで120分インキュベートした後、効力の軽微な低減を示した(
図7B)。興味深いことに、SP−332のHPLC分析により、ペプチドのいずれの明らかな切断分解も明らかにされず(
図7E−1&7E2)、また、このペプチドも、2時間のインキュベーションの間のSIFによるタンパク質分解(proteoysis)に対してほとんど完全に耐性であることが示された。一方、ペプチドSP−304は、SIFを用いてわずか1時間消化した後、その効力を約30%喪失した(
図7C)。SIFでインキュベートした後のSP−304のHPLC分析により、その分解が確認された(
図7D−1&7D−2)。これらの結果は、SP−304は、SIFでインキュベートした後、1時間以内に実質的なタンパク質分解を受けることを示す。
【0211】
(実施例4)
環状GMPの刺激アッセイ
GCCアゴニストペプチドが腸のGC−C受容体に結合し、これを活性化する能力を、T84ヒト結腸癌細胞株を使用して試験した。ヒトT84結腸癌細胞は、American Type Culture Collectionから入手した。10%のウシ胎児血清、100Uのペニシリン/ml、および100μg/mlのストレプトマイシンを補充した、ハムF−12培地とダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)の1:1混合物中で細胞を成長させた。細胞に新鮮培地を3日毎に供給し、約80%のコンフルエンスで分割した。
【0212】
GCCアゴニストペプチドの生物活性を、以前に報告したようにアッセイした(Shailubhaiら、Cancer Research、60巻、5151〜5157頁(2000年))。簡単に言えば、24ウェルプレート中のコンフルエントな単層のT−84細胞を、50mMのHEPES(pH7.4)を含有するDMEM250μlで2回洗浄し、50mMのHEPES(pH7.4)および1mMのイソブチルメチルキサンチン(IBMX)を含有するDMEM250μlを用いて、37℃で10分間プレインキュベートし、その後、GCCアゴニストペプチド(0.1nM〜10μM)を用いて30分間インキュベートした。培地を吸引し、3%の過塩素酸を添加することによって反応を停止した。遠心分離し、0.1NのNaOHで中和した後、ELISAキット(Caymen Chemical、Ann Arbor、Mich.)を使用してcGMPを測定するために、上澄を直接使用した。
【0213】
図6は、リナクロチドとも呼ばれる、14塩基長のペプチドSP−339と同様の構造を有するペプチドの効力を評価する実験(cGMP刺激アッセイによる)からの結果を示す。SP−339は、E. coliエンテロトキシンSTペプチドの切断類似体である。SP−354は、生物活性においてSP−339と実質的に同一であることが判明した。特に、6位でSer残基を有するペプチドSP−353は、SP−339より強力であることが判明し、試験したすべてのペプチドのうちで最も強力であった。C末端でD−Tyrを有するペプチドSP−355は、試験した他のペプチドより相当に低い効力を示した。
【0214】
(実施例5)
ペグ化(Peggylated)ペプチド
ペプチドを、消化プロテアーゼによる消化に対してより耐性にする追加のストラテジーは、N末端およびC末端でペグ化する(peggylate)ことである。ペプチドSP−333を、C末端(SP−347)もしくはN末端(SP−350)または両末端(SP−343)でアミノエチルオキシ−エチルオキシ−酢酸(Aeea)基を用いてペグ化した。T84細胞中の環状GMP合成を、上述した方法によって測定した。
【0215】
ペプチドSP−347およびSP−350は、T84細胞内のcGMP合成を刺激するその能力において、SP−333と同等の効力を示した。しかし、ペプチドSP−343は、試験した他のペプチドと比較した場合、相当に能力が弱かった。SP−343の劣った活性は、両末端での大きいAeea基によってもたらされる相当な立体障害に起因し得る。
【0216】
(実施例6)
グアニル酸シクラーゼ受容体アゴニストとホスホジエステラーゼ阻害剤の組合せ
環状ヌクレオチド(すなわち、cAMPおよびcGMP)の細胞内濃度の調節、およびしたがって、これらの第2のメッセンジャーを介するシグナル伝達は、細胞内の環状ヌクレオチドの産生速度対その破壊速度によって支配されていると一般に考えられている。したがって、組織および臓器中のcGMPレベルは、一般に癌および炎症疾患において過剰発現されるcGMP特異的ホスホジエステラーゼ(cGMP−PDE)の発現レベルによっても調節することができる。したがって、cGMP−PDEの阻害剤とともに、GC−Cのアゴニストからなる組合せは、標的組織および臓器中のcGMPレベルに対して相乗効果を生じることができる。
【0217】
スリンダクスルホン(SS)およびザプリナスト(ZAP)は、cGMP−PDEの公知の阻害剤の2つであり、cGMPに依存する機構を介して癌細胞中でアポトーシスを誘導することが示されている。SP−304またはSP−333と併用したSSおよびZAPを評価することによって、これらのPDE阻害剤が、cGMPの細胞内蓄積に対して何らかの相乗効果を有するかどうかをみた(
図9〜12)。データが示すように、100μMの濃度でのSSは、cGMPの細胞内蓄積を増強しなかった。しかし、SSとSP−304の組合せは、SP−304単独による刺激より数倍cGMP産生を刺激した。cGMPレベルに対するこの相乗効果は、SP−304を0.1μMの濃度で使用したとき、より顕著であった(
図10)。SP−304またはSP−333をZAPと併用して使用したとき、同様の知見が得られた(
図10、
図11、および
図12)。これらの結果は、SSが、細胞内cGMPの枯渇の原因となり得るcGMP−PDEを阻害するので、cGMPの細胞内レベルは安定化されることを示す。したがって、GCCアゴニストとcGMP−PDE阻害剤の組合せを使用する手法は魅力的である。
【0218】
図9に示した結果について、Shailubhaiら、Cancer Research 60巻、5151〜5157頁(2000年)に本質的に記載されているように、T84細胞内の環状GMP合成を評価した。簡単に言えば、24ウェルプレート中のT−84細胞のコンフルエントな単層を、50mMのHEPES(pH7.4)を含有するDMEM250μlで2回洗浄し、50mMのHEPES(pH7.4)および1mMのイソブチルメチルキサンチン(IBMX)を含有するDMEM250μlを用いて、37℃で10分間プレインキュベートした。次いでT84細胞の単層を、以下の実験セットにおいて以下に示したように、SP−304またはPDE阻害剤を単独または組合せで含有する、50mMのHEPES(pH7.4)を含有するDMEM250μlを用いてインキュベートした:1)対照;2)SP−304(0.1μM);3)スリンダクスルホン(100μM);4)ザプリナスト(100μM);5)SP−304(0.1μM)+スリンダクスルホン(100μM);および6)SP−304(0.1μM)+ザプリナスト(100μM)。30分インキュベートした後、培地を吸引し、3%の過塩素酸を添加することによって反応を停止した。遠心分離し、NaOH(0.1N)を添加してpHを中和した後、細胞内のcGMPレベルを、cGMP ELISAキット(カタログ番号581021;Cayman Chemical、Ann Arbor、MI)を使用して溶解産物中で求めた。インキュベーションを二通りで実施し、各試料は、ELISA試験を使用して二通りで続けた。
【0219】
図10に示した結果について、使用した方法は、T84細胞の単層を、SP−304(0.1μMもしくは1.0μM)を含有し、または漸増濃度のPDE阻害剤(0〜750μM)を単独で、もしくはSP−304と組み合わせて含有する、50mMのHEPES(pH7.4)を含有するDMEM500μlを用いてインキュベートしたことを除いて、
図9について使用したものと同じであった。30分インキュベートした後、培地を吸引し、3%の過塩素酸を添加することによって反応を停止した。遠心分離し、NaOH(0.1N)を添加してpHを中和した後、細胞内のcGMPレベルを、cGMP ELISAキット(カタログ番号581021;Cayman Chemical、Ann Arbor、MI)を使用して溶解産物中で求めた。試料は、ELISA試験を使用して三通りで続けた。
【0220】
図11に示した結果について、使用した方法は、T84細胞の単層を、SP−3333(0.1μMもしくは1.0μM)を含有し、または漸増濃度のZAP(0〜500μM)を単独で、もしくはSP−333と組み合わせて含有する、50mMのHEPES(pH7.4)を含有するDMEM500μlを用いてインキュベートしたことを除いて、
図10について使用したものと同じであった。30分インキュベートした後、培地を吸引し、3%の過塩素酸を添加することによって反応を停止した。遠心分離し、NaOH(0.1N)を添加してpHを中和した後、細胞内のcGMPレベルを、cGMP ELISAキット(カタログ番号581021;Cayman Chemical、Ann Arbor、MI)を使用して溶解産物中で求めた。試料は、ELISA試験を使用して三通りで続けた。
【0221】
図12に示した結果について、使用した方法は、T84細胞の単層を、SP−333(0.1μM)を含有し、または漸増濃度のスリンダクスルホン(0〜500μM)を単独で、もしくはSP−333と組み合わせて含有する、50mMのHEPES(pH7.4)を含有するDMEM500μlを用いてインキュベートしたことを除いて、
図10について使用したものと同じであった。30分インキュベートした後、培地を吸引し、3%の過塩素酸を添加することによって反応を停止した。遠心分離し、NaOH(0.1N)を添加してpHを中和した後、細胞内のcGMPレベルを、cGMP ELISAキット(カタログ番号581021;Cayman Chemical、Ann Arbor、MI)を使用して溶解産物中で求めた。試料は、ELISA試験を使用して三通りで続けた。
【0222】
(実施例7)
カニクイザルにおけるSP−304の繰り返し経口投与毒性試験
この実験の主要な目的は、カニクイザルにおけるSP−304の繰り返し経口投与の毒性および薬物動態を評価することであった。SP−304の一日量250mgを用いた14連続日にわたる処置は、サルのすべてによって良好な耐容性が示されたが、この処置は、一貫して液状の糞便および水様性の下痢を生じた(
図14)。サルは、SP−304を最後に投与して24〜48後以内に正常な便の硬さに戻った。
【0223】
(実施例8)
SP−304処置は、大腸炎のTNBS誘導性マウスモデルにおいて、便の硬さを改善し、TNBS誘導性腸閉塞を一掃する。
【0224】
SP−304は、ウログアニリンの優れた類似体およびGC−Cのアゴニストである。トリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)の肛門投与は、腸閉塞を生じさせるのに一般に使用され、芳しくない便の硬さをもたらす。
図13に示したように、SP−304の経口投与により、TNBSで処置されたマウスにおける便の硬さが相当に改善された。体重1kg当たり0.05〜0.5mgの間の用量でのSP−304を用いた処置は、TNBSの代わりにリン酸緩衝液で処置されたマウス(負のTNBS対照)において観察されたレベルに硬さスコアを完全に回復させるのに十分であった。陽性対照として使用されるFDA認可薬であるスルファサラジンも、正常な便の硬さに回復させた。
【0225】
(実施例9)
健康な成人ヒト男性および女性志願者における、SP−304の無作為化二重盲検プラセボ対照の単回用量、漸増用量、経口用量安全性、耐容性、および薬物動態学的試験
この試験の目的は、健康な被験体におけるSP−304の単回経口投与の安全性および薬物動態を評価することであった。これは、絶食した健康な男性および女性被験体における、SP−304の第1相単一部位無作為化二重盲検プラセボ対照の単回用量、漸増用量、経口用量、逐次用量エスカレーション試験であった。1コホート当たり8被験体(6人のSP−304;2人のプラセボ)を利用する合計9コホートを利用し、合計して71志願者に薬物を投与した(一人の志願者が棄権した)。各コホートに単回、経口用量を投与し、または10倍希釈したリン酸緩衝食塩水(PBS)(240mL)でマッチングプラセボを投与した。被験体は、試験処置の一用量のみが投与され、後続のコホートに登録することができなかった。9つのコホートの用量は、0.1、0.3、0.9、2.7、5.4、8.1、16.2、24.3mg、および48.6mgのSP−304を含んでいた。
【0226】
SP−304の投与
0.1mg(6人の活性、2人のプラセボ)
0.3mg(6人の活性、2人のプラセボ)
0.9mg(6人の活性、2人のプラセボ)
2.7mg(6人の活性、2人のプラセボ)
5.4mg(6人の活性、2人のプラセボ)
8.1mg(6人の活性、2人のプラセボ)
16.2mg(5人の活性、2人のプラセボ)
24.3mg(6人の活性、2人のプラセボ)
48.6mg(6人の活性、2人のプラセボ)
次のコホートに進むための決定は、コホートからの事前にブラインドにした、安全性情報を精査した後、治験依頼者および治験責任医師によって行われた。投薬後の48時間を通じて収集したすべての安全性データを精査することによって、用量レベルの耐容性を評価した。各用量レベルでの安全性および耐容性を判定するのに、最低3人の評価可能な被験体を必要とした。
【0227】
停止判定基準は、1)4人以上の被験体(コホート内で一括して)における臨床的に有意な有害事象[実験室パラメータまたは心電図(ECG)パラメータの臨床的に有意な変化を含む]、または2)1つの薬物に関連した、重篤な有害事象(SAE)であった。これらの判定基準の1つが満たされた場合、より高い用量はまったく投与しなかった。さもなければ、試験を次のより高い用量コホートに進めることができた。
【0228】
安全性は、理学的検査、バイタルサイン、臨床検査室検査(血液学、化学、尿検査、便潜血、ECG、および有害経験の評価)によってモニターした。連続血液試料は、投薬して0、0.5、1、1.5、2、3、4、6、8、16、24、36、および48時間後に収集した。血漿試料を、SP−304についてバリデートされた方法によってアッセイし、薬物動態学的パラメータを計算した。評価した薬力学的エンドポイントは、最初の便通までの時間、便通頻度(48時間の期間)、およびブリストル便形状スケール(BSFS)を使用した便の硬さ(48時間の期間)を含んでいた。
【0229】
第1相試験(プロトコール番号SP−SP304101−08)では、用量を投与する前の1時間以内に、研究場所で、登録認定薬剤師によって調製された経口溶液を使用した。
【0230】
この臨床評価の主要な目的は、SP−304の単回経口用量の安全性、毒性、および全身の吸収を求めることであった。データは、SP−304は、すべての投与量レベルで耐容性良好であり、重篤な有害事象(SAE)はまったくなかったことを示した。この試験の間に観察された、最も蔓延している有害事象(AE)は、有害事象共通用語基準(CTCAE)を使用して定義された、グレートIの下痢(12.7%)であった。これは、24時間の期間内に1回から4回未満の排便の数の増加である。特に、SP−304は、排便を促進することが予期され、したがって、排便の数の増加は、SP−304の薬力学的(PD)作用に関係していると考えられた。
【0231】
ブリストル便形状スケール(Bristol form stool scale)(BSFS)によって判断される便の硬さに対する、SP−304の単回経口用量の効果も、志願者において検査した。便の7つの型についてのBSFSスコアは、
・ 1型:木の実のような分離した硬い塊(通過するのが困難)
・ 2型:ソーセージ形状であるが、でこぼこである
・ 3型:ソーセージのようであるが、その表面上にひびを有する
・ 4型:ソーセージまたは蛇のようであり、滑らかで軟らかい
・ 5型:境界鮮明な軟らかい小塊(容易に通過した)
・ 6型:縁部が不ぞろいの綿毛状断片、泥状の便
・ 7型:完全に液体
1型および2型は、便秘を示し、3および4、特に後者は、通過するのが最も容易であるので「理想的な便」であり、5〜7のスコアは、下痢または緊急性にさらに向かっていることを示す。
【0232】
図15A−Bは、0.1mgから最大48.6mgの用量の範囲のSP−304で処置した志願者におけるBSFSスコアに対する、単回用量のSP−304またはプラセボの効果を示す。データは、SP−304で処置することにより、プラセボで処置した志願者と比べて、志願者のBSFSスコアの増加を生じたことを示し、SP−304で処置した志願者における、より緩い排便に向かう便の硬さの変化を反映している。これらの結果は、SP−304は、排便を正常化する可能性、および慢性の便秘による不快感を緩和する可能性を有することを示す。
【0233】
図16は、投薬後24時間の期間内での最初の便通までの時間に対する、単回用量のSP−304またはプラセボの効果を示す。データは、SP−304で処置することにより、プラセボで処置した志願者の10.6時間から、2.7〜48.6mgの範囲の用量で、SP−304で処置した後の約3〜6時間に、最初の排便までの時間を著しく減少させたことを示す。
【0234】
(実施例10)
SP−304は、BDF−1マウスにおいて、DSS誘導性大腸炎の炎症を回復させる。
【0235】
cGMP経路は、一酸化窒素およびヘムオキシゲナーゼ−1などの細胞分子の抗炎症作用を媒介する。cGMP(ホスホジエステラーゼ−4阻害剤)を誘導する療法は、IBDのマウスモデルにおいて効力を実証した。GCCアゴニストSP−304の抗炎症作用を、潰瘍性大腸炎のマウスモデル、DSS誘導性大腸炎モデルにおいて評価した。
【0236】
48匹のBDF1マウスを8つの処置群(6匹のマウス/群)に分けた。1つの群は、DSSに曝さず(未処置対照)、群2〜10を、飲料水中5%のDSSで処置した。DSSは、毎日新しくした。すべてのマウスは、−1日目に計量し、−1日目の始めに検査物質で処置した。0日目に投薬して4時間後に、群2〜8の飲料水中にDSSを入れ、DSSは、試験の最後まで水中に残っていた。検査剤は、7日目まで、毎日午前9時に投与した。動物を単回用量の検査剤で処置し、群は以下の通りであった:
1.DSS曝露なし−PBS強制飼養(無DSS対照)
2.5%のDSS+PBS(ビヒクル対照)
3.5%のDSS+80mg/kgのスルファサラジン(陽性対照)
4.5%のDSS+0.005mg/kgのSP−304
5.5%のDSS+0.05mg/kgのSP−304
6.5%のDSS+0.5mg/kgのSP−304
7.5%のDSS+2.5mg/kgのSP−304
8.5%DSS+50mg/kgのSP−304
すべての用量は、体重10g当たり0.1mlの用量を使用して、経口強制飼養によって投与した。ケージ間変化を回避するために、異なる処置群を同じケージ内に収容し、動物は、識別目的のために耳に穴を開けた。7日目に、最後に投薬して4〜6時間後にマウスを屠殺した。動物は、任意の肉眼での異常について、主要な臓器の内部検査にもかけた。大腸の遠位切片(病理組織学的検査に十分な)を取り出し、カルノア液中に固定し、パラフィン中に埋め込んだ。スライド1枚当たり2つの連続しない切片を切断し、H&E染色して視覚的な重症度スコア分析を行った。すべてのスライドに盲検様式でスコアをつけた。
【0237】
組織検査の採点
0 正常
1 すべての陰窩は残っているが異常に見え、すべての筋肉は無傷である
2 90%未満の陰窩が残っており、すべての筋肉は無傷である
3 75%未満の陰窩が残っており、大部分の筋肉は無傷である
4 10%未満の陰窩が残っており、ほとんどの筋肉が劣化している
5 陰窩がまったく残っておらず、筋肉が劣化している
病理組織学的採点のために組織の5つの異なる切片を検査し、スコアを各マウスについて平均した。
図17中の組織検査スコアは、6匹のマウスの平均として表されている。
図17に示したように、データは、マウスをDSSで処置することにより、大腸内に軽度の炎症を生じたことを示す。予期されたように、炎症の重症度は、スルファサラジンで処置したマウスにおいて相当に低減された。同様に、体重1kg当たり0.005〜5mgの範囲のSP−304の用量で処置したマウスも、結腸組織において炎症の低減を示した。これらの結果は、SP−304を用いた経口投与により、結腸組織におけるDSS誘導性炎症が回復したことを示す。SP−304を用いた処置により、結腸重量はそれほど変化しなかった。
【0238】
(実施例11)
SP−304は、BDF−1マウスにおいて、TNBS誘導性大腸炎の炎症を回復させる
TNBSの肛門投与は、マウスおよびラットの結腸において炎症を誘導するのに広く使用される。TNBS誘導性潰瘍性大腸炎は、ヒトにおけるIBDを治療するのに使用される薬物を評価するための、マウスにおける実験的大腸炎についての一般に使用されるモデルである。GCCアゴニストSP−304の抗炎症作用を評価するために、90匹のBDF−1マウスを、以下のように、それぞれ10匹の9つの群に無作為に分けた。
1.TNBS曝露なし−PBS強制飼養(無TNBS対照)
2.TNBS+PBS(ビヒクル対照)
3.TNBS+80mg/kgのスルファサラジン(陽性対照)
4.TNBS+0.0005mg/kgのSP−304
5.TNBS+0.005mg/kgのSP−304
6.TNBS+0.05mg/kgのSP−304
7.TNBS+0.5mg/kgのSP−304
8.TNBS+2.5mg/kgのSP−304
9.TNBS+50mg/kgのSP−304
0日目に、群2〜9に、ゴムカテーテルを使用して肛門経路を通じて、50%のエタノール中TNBS2.5mgを投与した。マウスに、7日にわたって毎日午前9時に、単回用量のSP−304を投与した。試験の最後に、マウスを頸椎脱臼によって屠殺した。遠位大腸を取り出し、カルノア固定液中で固定した。試料をパラフィンに埋め込み、試料1つ当たり2つの連続しない切片を切断し、スライド上に取り付けた後、H&Eで染色した。腸組織のスライドを採点した。ブラインドにした組織切片を顕微鏡で観察し、
図8に記載した採点システムにより、0〜5の重症度スコアを割り当てた。マウス毎に、5つの大腸の断面範囲を評価した。結果を平均として表す。
図18に示したように、体重1kg当たり0.05gという低い用量でSP−304を用いて処置することにより、結腸の炎症が著しく低減した。興味深いことに、SP−304の効力は、0.05mg.kgという低い濃度でさえ、体重1kg当たり80mg/kgの用量で投与したスルファサラジンと同等であった。
【0239】
(実施例12)
SP−304の一日量を繰り返すことにより、カニクイザルにおいて重篤な下痢を生じた
オス(n=4)およびメス(n=4)のサルに、一日量(体重1kg当たり1mgまたは10mgまたは75mg)のSP−304を28日間繰り返して投与した。便の硬さに対する処置の効果を1日3回記録した。
図19に示したように、SP−304で経口処置することにより、両方の性において下痢/水様性便が生じた。しかし、メスのサルは、より顕著な効果を示した。メスにおいて、体重1kg当たり10mgの用量により、一貫して重篤な下痢が生じた。したがって、後続の実験において体重1kg当たり10mgでSP−304を使用した。同様の結果が、SP−333で得られた。
【0240】
(実施例13)
SP−304の投与を繰り返すことにより、マウスにおいて近位腸中の重篤な膨満が生じた
この実験の目的は、胃腸管内で水分泌を刺激するSP−304の能力に関して、経口投与されたSP−304についての主要な作用部位を求めることであった。正常な生理的環境下で、水分泌は、十二指腸内で主に起こり、次いで分泌された水は、回腸で再吸収される。マウス(メス、n=6;オス、n=6)に、経口強制飼養によって単回用量のSP−304を投与し、30分後に屠殺した。水の過剰な分泌を示す膨満の徴候について、胃腸管を検査した。表VIIIに示したように、SP−304は、胃内および近位腸(十二指腸および空腸)内でのみ膨満(bloting)を生じさせたが、盲腸または遠位腸(回腸および結腸)内で生じさせなかった。これらの結果は、経口投与されたSP−304は、十二指腸/空腸内で水分泌を引き起こすことを実証した。したがって、SP−304の作用部位は主に、胃腸管の十二指腸および空腸部分においてである。
【0241】
【表8】
(実施例14)
様々なGI疾患のためのSP−304の製剤
表VIII中のデータによって示したように、経口投与されたSP−304は、胃腸管の近位部分(十二指腸、空腸)内で作用することによって、水分泌を刺激する。したがって、この領域にSP−304を送達するための製剤は、慢性便秘、IBS−C、および近位腸の他の疾患を治療するための効力の改善を実証するはずである。これは、そのような製剤が、これらの状態を罹患している患者において、水の分泌をより有効に刺激し、排便の正常化を促進するためである。さらに、1.0mg/mlから起こり、酸性条件によって促進されるSP−304の凝集は、より高いpHで放出するように設計されたpH依存性放出製剤中で最小限にされる。したがって、Eudragitポリマーを含むSP−304のpH依存性放出製剤を、十二指腸への放出を標的にする、5.5超のpHでの放出の効力について検査した。
図20に示したように、5.5超のpHで溶解させるためにEudragitポリマーをコーティングしたゼラチンカプセルは崩壊せず、SP−304は、pH1または2.5での酸性条件下で放出されなかった。予期されたように、pH5.7でカプセルをインキュベートすると、20分以内にSP−304が放出され、60分以内に、ペプチドのほとんどが放出された。放出されたSP−304は、T84細胞バイオアッセイにおいて求めた場合、生物学的に活性であった(
図21を参照)。
【0242】
IBD、および遠位胃腸管の他の疾患または障害を治療するために、GCCアゴニストを遠位胃腸管、特に末端回腸に向ける製剤を開発することが有利である。これは、下痢によって複雑になる場合の多いIBDの治療について、特に当てはまる。したがって、GCCアゴニストの経口投与は、十二指腸内での水分泌の刺激のために、IBDにとって逆効果となる可能性がある。この問題は、末端回腸に標的化送達する製剤によって回避される。したがって、SP−304のpH依存性放出製剤を、末端回腸への放出を標的にする、7超のpHでの放出の効力について検査した。
図20および21に示したように、Eudragitポリマー製剤は、pH7.2でSP−304を放出し、放出されたSP−304は、生物学的に活性であった。
【0243】
(実施例15)
pH7以上で送達するために、Eudragitポリマーコーティングで製剤化されたSP−304およびSP−333は、カニクイザルにおいて下痢を最小限にした
図22に示したように、Eudragitポリマーでコーティングされたゼラチンカプセルで製剤化されたSP−304(7超のpHで溶解させるため)は、同じ用量のSP−304(体重1kg当たり10mg)を含有するコーティングされていないカプセルと比較した場合、下痢の発生を相当に低下させた。これらの結果は、GCCアゴニストを遠位腸に送達することにより、さもなければアゴニストの経口投与から予期される下痢の発生が低減されることを実証する。したがって、そのような製剤は、IBD、大腸癌、および遠位腸の他の疾患を治療するのに好適となるであろう。
【0244】
SP−333は、腸液内で通常起こるタンパク質分解に対して安定性を増大させるために設計されたGCCアゴニストである。したがって、このペプチドも、IBD、大腸癌、および遠位腸の他の疾患を治療するのに有用である。SP−333を、7超のpHで溶解させるために、Eudragitポリマーでコーティングされたゼラチンカプセルで製剤化した。
図23に示したように、コーティングされたカプセルは、コーティングされていないカプセルと比較して、下痢の発生を相当に低下させた。