【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】A.N.Pestryakov, A.A.Fyodorov, V.A.Shurov, M.S.Gaisinovich, and LV.Fyodorova, React Kinet Catal.Lett, 53 [2] 347-352 (1994).
【非特許文献2】A.N.Pestryakov, A.A.Fyodorov, M.S.Gaisinovich, V.P.Shurov, l.V.Fyodorova, and T.A.Gubaykulina, React Kinet Catal.Lett., 54 [1] 167-172 (1995).
【非特許文献3】J.R.Kosak. A Novel Fixed Bed Catalyst for the Direct Combination of H2 and O2to H2O2, M.G.Scaros and M.L.Prunier, Eds., Catalysis of Organic Reactions, Marcel Dekker, Inc. (1995), p115-124.
【非特許文献4】O.Y.Podyacheva, A.A.Ketov, Z.R.lsmagilov, V.A.Ushakov, A.Bos and H.J.Veringa, React. Kinet. Catal. Lett., 60 [2] 243-250 (1997).
【非特許文献5】A.N.Leonov, O.L.Smorygo, and V.K.Sheleg, React Kinet Catal.Lett., 60 [2]259-267 (1997).
【非特許文献6】M.V.Twigg and D.E.Webster. Metal and Coated-Metal Catalysts, A Cybulski is and J.A.Moulijn, Eds., Structured Catalysts and Reactors, Marcel Dekker, Inc.(1998), p59-90.
【0005】
非特許文献1に記載されているように、三層、すなわち(1)多孔質担体、(2)界面層、及び(3)触媒金属を有するフォーム触媒又はモノリス触媒は公知である。これらの触媒を製造する場合、界面層は、溶液含浸法を含む様々な方法によって堆積させた。触媒層は、溶液含浸法で堆積させることができる。界面層は、多孔質担体に比べてより大きな表面積を有するが、多孔質担体は、界面層に比べてより強い機械的強度を有する。
多孔質担体は、金属又はセラミックのフォーム(foam)であることができる。金属フォームは、高度に熱伝導性であり、且つ機械加工し易い。スポンジ様の機械的性質により、機械的接触を介して反応室を簡便にシールすることができる。金属フォームと収容反応室(housing reaction chamber)との間の密接に適合させた熱膨張により、より高温において、多孔質担体のクラッキングが最小になり、また多孔質担体周囲のガスの偏流が最少になる。Pestryakovらは、n−ブタンを酸化するための中間ガンマ・アルミナ層を有する金属フォーム担持遷移金属酸化物触媒(
非特許文献1)及び有しない金属フォーム担持遷移金属酸化物触媒(
非特許文献2)を調製した。Kosak(
非特許文献3)は、表面をHCl溶液でプレエッチングする、様々な金属フォーム上に貴金属を分散させるためのいくつもの方法を試験し、無電解メッキが、フォーム担体に対して貴金属を最も良好に接着させることを報告した。Podyachevaら(
非特許文献4)も、メタンを酸化するための多孔質アルミナ中間層を有するフォーム金属担持LaCoO
3ペロブスカイト触媒を合成した。金属フォーム担持触媒を用いることによるすべての潜在的な利点にもかかわらず、金属フォームは、耐蝕性が低く、その非多孔質及び滑らかなウエッブ表面に起因してセラミック材料に対する接着が不良であり、またこれらの材料は、熱膨張率が適合していないので、熱サイクル後に、界面層がスポーリングする傾向がある。
【0006】
耐蝕性を増大させるために、例えばAl,Cr及びSiとの拡散による合金製造のような方法を用いてフェライト鋼を二次加工してきた。前記方法は、高温炉部材(約1200℃)を製造するために典型的に用いられている(
非特許文献5)。アルミニウム含有フェライト鋼を適当に熱処理すると、アルミニウムが、合金表面へと移行し、酸素拡散に対して耐性があって強力に接着する酸化物フィルムが形成される。そのようなフェライト鋼箔を用いて>10ppi(1インチ当たりの細孔数)を有する金属モノリスを二次加工してきた(
非特許文献6)。しかしながら、触媒用途に適する細孔(<20ppi,好ましくは80ppi)を有する同様な合金フォームに関する研究は実を結ばなかった。それは、より微細なAl・フェライト鋼フォームを製造する方法が未成熟であったこと、また該フォームを製造するための合金前駆物質の欠如の双方とに起因していた。
【0007】
故に、腐蝕又は酸化に対して耐性があって、且つ界面層のクラッキングを抑えるフォームから成る多孔質担体のための担持触媒に関する技術においてニーズが存在する。