【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが前記特許文献1に示された給湯装置では、当該給湯装置の下方にコンロ等の他の燃焼機器が設置された場合に、上記他の燃焼機器の燃焼ガスが、当該給湯装置のバーナ燃焼用の給気としての空気に混入して用いられることになり、当該給
湯装置
のバーナ燃焼用の給気としての空気中の酸素濃度が通常の新鮮な空気中の酸素濃度より低くなり、その結果として不完全燃焼が発生しやすいことになるおそれがある。
【0006】
また、当該給
湯装置の前面には操作部が設けられることが多々あり、当該給湯装置の下方にコンロ等の他の燃焼機器が設置された場合には、上記他の燃焼機器からの高温の燃焼ガスによって上記操作部が加熱されて、使用者が上記操作部を操作するときに高温の操作部に触れることになり、使用者が不快に感じる不都合も生じる。
【0007】
このような場合に、当該給湯装置の下方に設置される上記他の燃焼機器を撤去することで、当該給
湯装置における不完全燃焼は防ぐことが可能であるが、上記他の燃焼機器の撤去に伴い使用者が不便を強いられるなどの不都合が生じる。
【0008】
本発明はこれらの事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、給湯装置の下方にコンロ等の他の燃焼機器が設置された場合にも、当該給湯装置に燃焼不良が発生することが生じ難いようにでき、しかも、使用者が上記操作部を操作するときに高温の操作部に触れて不快に感じる不都合も生じないような、給
湯装置用の給気ガイドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の課題を解決するために、本発明の給気ガイドは、ケーシングの前面に備える操作部を操作することで、前記ケーシングに形成された吸気口から燃焼用の空気を前記ケーシング内に取り入れて、前記ケーシング内に具備するバーナの燃焼熱による加熱によって温水を得る
、壁面に設置される給
湯装置と共に用いられる
前記壁面に固定される給気ガイドであって、前記吸気口の下方を覆う下方ガイド壁を備え、かつ、前記操作部の前方を覆い前記下方ガイド壁から上方に向けて連接される前面ガイド壁を備え、さらに、前記前面ガイド壁は、前記ケーシングから間隔を隔てて取り付けられ
るものであり、前記下方ガイド壁に、前記給湯装置の給水配管およびガス配管を挿通する、前記壁面側に開口する配管挿通用開口部が設けられることを特徴としている。
【0010】
このような構成とすることで、当該給湯装置の下方にコンロ等の他の燃焼機器が設置された場合にも、前記他の燃焼機器の燃焼ガスが、当該給湯装置のバーナ燃焼用の給気として前記ケーシング内に流入し難いようにすることができて、当該給
湯装置における不完全燃焼が発生しにくいようにすることができ、さらに、前記前面ガイド壁が存在することで、他の燃焼機器の燃焼ガスによる前記操作部の温度上昇を抑制することが出来て、当該給
湯装置の操作時における使用者の抱く不快感が抑制され、当該給
湯装置の操作性を向上することができる。
【0011】
したがって、前記他の燃焼機器を撤去する必要がないから、前記他の燃焼機器の撤去に伴い使用者に不便を強いるという不都合が防止できる。
なお、前記下方ガイド壁から上方に連接されると共に前記前面ガイド壁から連接されて、前記吸気口の側方を覆う側方ガイド壁を備え、さらに、前記側方ガイド壁は、
前記壁面に固定される固定用フランジを備えてこの固定用フランジが前記壁面に固定されるとともに、前記ケーシングから間隔を隔てて取り付けられることが好ましい。
【0012】
この場合、バーナの燃焼のために必要な空気は、前記ケーシングから間隔を隔てて備える側方ガイド壁の上端部と前記ケーシングとの間に形成されることになる側方ガイド壁上端の間隙から流入することになるが、この側方ガイド壁上端の間隙は上向きに開口されていることになり、前記他の燃焼機器からの燃焼ガスは流入し難く、当該給
湯装置の周囲に存在する新鮮な空気が流入しやすいものとなって、当該給
湯装置のバーナ燃焼用の給気としての空気中の酸素濃度の低下が抑制されて、当該給
湯装置における不要な不完全燃焼が防がれる。
【0013】
つまり、前記他の燃焼機器から排出される燃焼ガスの比重は、当該給
湯装置の周囲に存在する新鮮な空気の比重より小さいため、当該給
湯装置の周囲に存在する新鮮な空気の中を上昇することになるが、上述のように、前記吸気口の下方を覆う下方ガイド壁から連接される側方ガイド壁の上端部と前記ケーシングとの間に形成されることになる側方ガイド壁上端の間隙は上向きに開口されているから、当該給
湯装置の周囲に存在する新鮮な空気中を上昇する前記他の燃焼機器から排出される燃焼ガスは前記側方ガイド壁上端の間隙から下向きには流入し難く、当該給
湯装置の周囲に存在する新鮮な空気の前記側方ガイド壁上端の間隙への流入が促進される。
【0014】
以上のように、本発明の給気ガイドによって、当該給湯装置の下方にコンロ等の他の燃焼機器が設置された場合にも、当該給
湯装置における不完全燃焼が発生しにくいようにすることができ、しかも、他の燃焼機器の燃焼ガスによる前記操作部の温度上昇を抑制することが出来て、当該給
湯装置の操作時における使用者の抱く不快感が抑制され、当該給
湯装置の操作性が向上する。
【0015】
また、本発明の給気ガイドにおいて、前記前面ガイド壁が、下から上に向かうほど前記ケーシングの前面から遠ざかるように鉛直方向に対して傾斜する傾斜面で形成されることが好ましい。
この場合、当該給
湯装置の周囲に存在する新鮮な空気の比重より小さいため、当該給
湯装置の周囲に存在する新鮮な空気の中を上昇する前記他の燃焼機器から排出される燃焼ガスが前記傾斜面によって当該給
湯装置のケーシングから遠ざかる方向に偏向されて上昇するから、前記前面ガイド壁の上端と当該給
湯装置のケーシングの前面との間に形成されることになる前面ガイド壁上端の間隙における圧力は、前記他の燃焼機器から排出される燃焼ガスが当該給
湯装置のケーシングから遠ざかる方向に偏向されて上昇することにより、前記他の燃焼機器から排出される燃焼ガスが当該給
湯装置のケーシングから遠ざかる方向に偏向されない場合と比較して微圧ながら圧力が低下するから当該給
湯装置の周囲に存在する新鮮な空気の流入が促進され、前記操作部の冷却が促進される。
【0016】
また、この場合、前記前面ガイド壁は前記側方ガイド壁と連接されるものであるから、前記前面ガイド壁上端の間隙と前記側方ガイド壁上端の間隙は連続したものとなることになり、前面ガイド壁上端の間隙から流入した当該給
湯装置の周囲に存在する新鮮な空気は、前記ケーシングと前記側方ガイド壁との間を経由して前記ケーシングに形成された吸気口から燃焼用の空気として供給され、前記ケーシング内に具備するバーナの良好な燃焼が促進されて、当該給
湯装置における不完全燃焼が発生しにくいようにすることが一層促進される。