特許第5964936号(P5964936)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5964936
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】携帯端末機のイメージ処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20130101AFI20160721BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20160721BHJP
【FI】
   G06F3/0484 150
   G06F3/0488
【請求項の数】18
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2014-243415(P2014-243415)
(22)【出願日】2014年12月1日
(62)【分割の表示】特願2012-510742(P2012-510742)の分割
【原出願日】2010年5月7日
(65)【公開番号】特開2015-64896(P2015-64896A)
(43)【公開日】2015年4月9日
【審査請求日】2014年12月1日
(31)【優先権主張番号】10-2009-0042721
(32)【優先日】2009年5月15日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シン, スン ウ
(72)【発明者】
【氏名】ゾン, イン ウォン
(72)【発明者】
【氏名】リ, サン ギ
【審査官】 萩島 豪
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第01956474(EP,A2)
【文献】 特開平11−212726(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0129759(US,A1)
【文献】 特開平11−327433(JP,A)
【文献】 特開平11−065769(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0085931(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048 − 3/0489
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
イメージ処理方法において、
イメージが表示されたタッチスクリーン上のタッチ知して、前記タッチが入力された位置を確認する段階と、
前記タッチが入力された位置に前記タッチの入力状態が維持される時間を継続的に測定する段階と、
前記測定された時間が、予め設定された第1臨界時間を経過した場合、前記タッチが入力された位置に対応して前記イメージのズーミング(zooming)操作を行うためのズーミングGUI(Graphic User Interface)を表示する段階と、
前記測定された時間が、予め設定された第2臨界時間を経過していない場合、
前記タッチの入力状態を維持しながらタッチ位置動動が入力されたか否かを判断する段階と、
前記タッチ位置の移動動作が入力された場合、前記入力されたタッチ位置の移動動作に従って前記イメージズーミングして前記タッチスクリーン上に表示する段階と、
前記タッチスクリーン上のタッチ解除知して、前記表示されたズーミングGUIの表示を停止する段階と、を有し、
前記測定された時間が、予め設定された第2臨界時間を経過した場合、
前記測定された時間に対応するズーム倍率に前記イメージをズーミングして前記タッチスクリーン上に表示する段階と、
前記タッチスクリーン上のタッチ解除を感知して、ズーミングを停止する段階と、を有することを特徴とするイメージ処理方法。
【請求項2】
前記タッチスクリーンは、前記タッチ解除を感知した後、前記タッチ解除時にタッチスクリーン上に表示されたイメージを続けて表示することを特徴とする請求項1に記載のイメージ処理方法。
【請求項3】
前記ズーミングGUIの表示を停止する段階は、ユーザビュー(user view)から前記ズーミングGUIの表示を非表示にすることを特徴とする請求項1に記載のイメージ処理方法。
【請求項4】
前記ズーミングGUIを表示する段階は、前記ズーミングGUIを前記イメージに重ね合わせて表示することを特徴とする請求項1に記載のイメージ処理方法。
【請求項5】
前記ズーミングGUIは、ズームイン(zoom−in)アイコン、ズームアウト(zoom−out)アイコン、及び基準アイコンで構成されることを特徴とする請求項1に記載のイメージ処理方法。
【請求項6】
前記入力されたタッチ位置の移動動作に従って前記イメージをズーミングして表示する段階は、前記タッチ位置の移動に従って前記ズームインアイコン又はズームアウトアイコンを移動させる段階を含むことを特徴とする請求項5に記載のイメージ処理方法。
【請求項7】
前記入力されたタッチ位置の移動動作に従って前記イメージをズーミングして表示する段階は、前記タッチ位置の移動方向が上方向である入力に応答して、前記イメージをズームイン(徐々に拡大)して表示し、前記移動方向が下方向である入力に応答して、前記イメージをズームアウト(徐々に縮小)して表示することを特徴とする請求項1に記載のイメージ処理方法。
【請求項8】
前記入力されたタッチ位置の移動動作に従って前記イメージをズーミングして表示する段階は、前記表示されたイメージを前記タッチが感知された位置を中心としてズーミングして表示することを特徴とする請求項1に記載のイメージ処理方法。
【請求項9】
前記入力されたタッチ位置の移動動作に従って前記イメージをズーミングして表示する段階は、前記タッチ位置の移動距離に対応して設定されたズーム倍率に従って前記イメージをズーミングして表示することを特徴とする請求項1に記載のイメージ処理方法。
【請求項10】
イメージ処理方法において、
イメージが表示されたタッチスクリーン上のタッチ知して、前記タッチが入力された位置を確認する段階と、
前記タッチが入力された位置に前記タッチの入力状態が維持される時間を継続的に測定する段階と、
前記測定された時間が、予め設定された臨界時間を経過し場合
前記イメージをズーミングして前記タッチスクリーンに表示する段階と、
前記タッチスクリーン上のタッチ解除知して、前記イメージのズーミングを停止する段階と、を有し
前記測定された時間が、前記予め設定された臨界時間を経過していない場合、
前記タッチの入力状態を維持しながらタッチ位置動動が入力されたか否かを判断する段階と、
前記タッチ位置の移動動作が入力された場合、前記入力されたタッチ位置の移動動作に従って前記イメージをズーミングして表示する段階と、を有することを特徴とするイメージ処理方法。
【請求項11】
前記測定された時間が、前記予め設定された臨界時間を経過した場合に前記イメージをズーミングして表示する段階は、前記測定された時間に対応する予め設定されたズーム倍率で前記イメージをズーミングして表示することを特徴とする請求項10に記載のイメージ処理方法。
【請求項12】
前記イメージのズーミング(zooming)操作を行うためのズーミングGUIを表示する段階をさらに有することを特徴とする請求項10に記載のイメージ処理方法。
【請求項13】
前記ズーミングGUIを表示する段階は、前記表示されたズーミングGUIを非表示にする段階をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のイメージ処理方法。
【請求項14】
前記ズーミングGUIは、ズームイン(zoom−in)アイコン、ズームアウト(zoom−out)アイコン、及び基準アイコンで構成されることを特徴とする請求項12に記載のイメージ処理方法。
【請求項15】
前記入力されたタッチ位置の移動動作に従って前記イメージをズーミングして表示する段階は、前記タッチ位置の移動に従って前記タッチスクリーン上の前記ズームインアイコン又はズームアウトアイコンの移動を感知する段階をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のイメージ処理方法。
【請求項16】
前記入力されたタッチ位置の移動動作に従って前記イメージをズーミングして表示する段階は、前記タッチ位置の移動距離に対応して設定されたズーム倍率に従って前記イメージをズーミングして表示することを特徴とする請求項12に記載のイメージ処理方法。
【請求項17】
イメージ処理方法において、
イメージが表示されたタッチスクリーン上にタッチが入力されると前記タッチが入力された位置を確認する段階と、
前記タッチが入力された位置に前記タッチの入力状態が維持される時間が第1臨界時間を経過したか否かを判断する段階と、
前記タッチが入力された位置に前記タッチの入力状態が維持され間が前記第1臨界時間を経過した場合、ズーミングGUI(Graphic User Interface)を表示する段階と、
前記タッチが入力された位置に前記タッチの入力状態が維持される時間が第2臨界時間を経過したか否かを判断する段階と、
前記タッチが入力された位置に前記タッチの入力状態が維持され間が前記第2臨界時間を経過した場合
前記タッチスクリーン上の前記イメージをズーミングして表示する段階と、
前記タッチの入力状態が解除された時、前記イメージのズーミングを停止する段階と、を有し
前記タッチが入力された位置に前記タッチの入力状態が維持される時間が前記第2臨界時間を経過していない場合、
前記タッチの入力状態を維持しながらタッチ位置動動作が入力されたか否かを判断する段階と、
前記入力されたタッチ位置の移動方向及び移動距離に従って、前記イメージをズーミングして表示する段階と、を有することを特徴とするイメージ処理方法。
【請求項18】
前記タッチが入力された位置に前記タッチの入力状態が維持され間が前記第2臨界時間を経過した場合、前記表示されたズーミングGUIを非表示にする段階をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載のイメージ処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末機のイメージ処理方法に関し、特に携帯端末機においてイメージをズーミング(zooming)して表示するイメージ処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末機の普及率の急速な増加に伴い、携帯端末機は、現代人の生活必需品として位置づけられるようになった。このような携帯端末機は、基本的な音声通話サービスだけでなく、各種データ伝送サービスのような多様な付加サービスをも提供することができるようになり、機能上、マルチメディア通信機器に変化するようになった。
【0003】
近年、携帯端末機がイメージ(画像)を表示する機能を有し、これにより、イメージを拡大又は縮小するズーミング機能が携帯端末機に追加され、ユーザは、カメラモジュールを利用して撮影したイメージ、又は携帯端末機に格納されたイメージを拡大又は縮小して見ることができるようになった。従来の携帯端末機では、イメージを拡大又は縮小する機能のキーと拡大したイメージを上下左右に移動する機能のキーを備えた形態で構成され、ユーザは、前記機能キーを利用して所望の部分のイメージを拡大して見ることができる。
【0004】
しかしながら、ユーザが機能キーを繰り返し入力しなければならないという点と、イメージズーミング過程で多くの時間がかかるという点が問題点として指摘された。
特に、タッチスクリーンベースの携帯端末機が一般化してきていることより、タッチUI(User Interface)を利用した、より簡便で且つ迅速にイメージをズーミングするイメージズーミング方法が必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、タッチスクリーンを備えた携帯端末機で簡便で且つ迅速にイメージをズーミングする方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によるイメージ処理方法は、イメージが表示されたタッチスクリーン上のタッチ知して、前記タッチが入力された位置を確認する段階と、前記タッチが入力された位置に前記タッチの入力状態が維持される時間を継続的に測定する段階と、前記測定された時間が、予め設定された第1臨界時間を経過した場合、前記タッチが入力された位置に対応して前記イメージのズーミング操作を行うためのズーミングGUIを表示する段階と、前記測定された時間が、予め設定された第2臨界時間を経過していない場合、前記タッチの入力状態を維持しながらタッチ位置動動が入力されたか否かを判断する段階と、前記タッチ位置の移動動作が入力された場合、前記入力されたタッチ位置の移動動作に従って前記イメージズーミングして前記タッチスクリーン上に表示する段階と、前記タッチスクリーン上のタッチ解除知して、前記表示されたズーミングGUIの表示を停止する段階と、を有し、前記測定された時間が、予め設定された第2臨界時間を経過した場合、前記測定された時間に対応するズーム倍率に前記イメージをズーミングして前記タッチスクリーン上に表示する段階と、前記タッチスクリーン上のタッチ解除を感知して、ズーミングを停止する段階と、を有することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の他の一態様によるイメージ処理方法は、イメージが表示されたタッチスクリーン上のタッチ知して、前記タッチが入力された位置を確認する段階と、前記タッチが入力された位置に前記タッチの入力状態が維持される時間を継続的に測定する段階と、前記測定された時間が、予め設定された臨界時間を経過し場合、前記イメージをズーミングして前記タッチスクリーンに表示する段階と、前記タッチスクリーン上のタッチ解除知して、前記イメージのズーミングを停止する段階とを有し、前記測定された時間が、前記予め設定された臨界時間を経過していない場合、前記タッチの入力状態を維持しながらタッチ位置動動が入力されたか否かを判断する段階と、前記タッチ位置の移動動作が入力された場合、前記入力されたタッチ位置の移動動作に従って前記イメージをズーミングして表示する段階と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明のさらに他の一態様によるイメージ処理方法は、イメージが表示されたタッチスクリーン上にタッチが入力されると前記タッチが入力された位置を確認する段階と、前記タッチが入力された位置に前記タッチの入力状態が維持される時間が第1臨界時間を経過したか否かを判断する段階と、前記タッチが入力された位置に前記タッチの入力状態が維持され間が前記第1臨界時間を経過した場合、ズーミングGUIを表示する段階と、前記タッチが入力された位置に前記タッチの入力状態が維持される時間が第2臨界時間を経過したか否かを判断する段階と、前記タッチが入力された位置に前記タッチの入力状態が維持され間が前記第2臨界時間を経過した場合、前記タッチスクリーン上の前記イメージをズーミングして表示する段階と、前記タッチの入力状態が解除された時、前記イメージのズーミングを停止する段階と、を有し、前タッチが入力された位置に前記タッチの入力状態が維持される時間が前記第2臨界時間を経過していない場合、前記タッチの入力状態を維持しながらタッチ位置動動作が入力されたか否かを判断する段階と、前記入力されたタッチ位置の移動方向及び移動距離に従って、前記イメージをズーミングして表示する段階と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザは、簡単なタッチ動作だけでも、イメージをズーミングして見られる。また、画面上にズーミングGUIが一緒に表示されることによって、ユーザは、正確で且つ簡便にズーミング命令を入力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態による携帯端末機の構成を示すブロック図である。
図2】本発明の第1の実施形態によるズーミングと関連したイメージ処理工程を説明するためのフローチャートである。
図3】本発明の第1の実施形態によるイメージ処理工程で表示される表示画面の例示図である。
図4】本発明の実施形態においてズーミングGUIと機能実行アイコンを一緒に表示した表示画面の例示図である。
図5】本発明の第2の実施形態によるズーミングと関連したイメージ処理工程を説明するためのフローチャートである。
図6】本発明の第2の実施形態によるイメージ処理工程で表示される表示画面の例示図である。
図7】本発明の第3の実施形態によるズーミングと関連したイメージ処理工程を説明するためのフローチャートである。
図8】本発明の第3の実施形態によるイメージ処理工程で表示される表示画面の例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳しく説明する。
この際、添付の図面において同一の構成要素は、できるだけ同一の符号で示す。また、本発明の要旨を不明にすることができる公知機能及び構成に対する詳細な説明は省略する。
【0012】
本発明において、‘ズーミング’は、画面上に表示されたイメージ(画像)の一部分又は全体部分を拡大または縮小する動作を意味する。
本発明の実施形態による‘ズーミング’は、‘ズームイン(zoom−in)’及び‘ズームアウト(zoom−out)’を含む。‘ズームイン’は、画面上に表示されたイメージの一部分を一定倍率によって拡大する動作を意味し、‘ズームアウト’は、拡大したイメージを一定倍率によって縮小する動作を意味する。
【0013】
本発明において‘基本イメージ’は、1倍率のイメージに該当する。すなわち、ズーミングが行われる前の原本イメージに該当する。
本発明の実施形態によって基本イメージでは、ズームインだけが行われ、ズームアウトは、行われないように設定することもできる。
【0014】
本発明において‘ズーミングGUI(Graphic User Interface)’は、画面上に表示されるズーミング操作を可能にするGUIを意味する。本発明の実施形態によるズーミングGUIは、ズームイン(zoom−in)アイコン、ズームアウト(zoom−out)アイコン、及び基準アイコンで構成される。本発明の実施形態によるアイコンは、互いに分離した形態で構成することができ、ユーザのタッチ入力によってアイコン間の間隔が変更されて表示することができる。
【0015】
本発明のズームインアイコンは、ズームアウトアイコンより上部に位置し、基準アイコンは、ズームインアイコンとズームアウトアイコンとの間に位置することが好ましい。‘ズーミングGUI’は、タッチが入力された位置に対応して表示することができる。すなわち、タッチが入力された位置を基準にして表示することもでき、タッチが入力された位置に関係なく、特定の領域内に表示することもできる。
【0016】
本発明の実施形態では、携帯端末機を例示して説明するが、これに限定されるものではなく、テレビ、コンピュータ、ノートパソコンなど大型ディスプレイ機器にも適用することができる。本発明の実施形態による携帯端末機は、タッチスクリーンを備えた端末機であって、好ましくは、移動通信端末機、携帯用マルチメディア再生装置(Portable Multimedia Player−PMP)、個人情報端末機(Personal Digital Assistant−PDA)、スマートフォン(Smart Phone)、MP3プレーヤーなどのようなすべての情報通信機器及びマルチメディア機器とそれに対する応用機器にも適用することができる。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態による携帯端末機の構成を示すブロック図である。
無線通信部110は、携帯端末機の無線通信のための当該データの送受信機能を行う。無線通信部110は、送信する信号の周波数を上昇変換及び増幅するRF送信機と、受信した信号を低雑音増幅し、周波数を下降変換するRF受信機などで構成される。また、無線通信部110は、無線チャンネルを通じてデータを受信し、制御部160に出力し、制御部160から出力されたデータを無線チャンネルを通じて伝送することができる。
【0018】
オーディオ処理部120は、コーデック(コーダー及びデコーダー)で構成され、コーデックは、パケットデータなどを処理するデータコーデックと、音声などのオーディオ信号を処理するオーディオコーデックとを備える。オーディオ処理部120は、デジタルオーディオ信号をオーディオコーデックを通じてアナログオーディオ信号に変換し、スピーカーSPKを通じて再生し、マイクMICから入力されるアナログオーディオ信号をオーディオコーデックを通じてデジタルオーディオ信号に変換する。
【0019】
格納部130は、携帯端末機の動作に必要なプログラム及びデータを格納する役目を行い、プログラム領域とデータ領域とに区分することができる。本発明の実施形態による格納部130は、携帯端末機の製造時に、基本的に格納されたイメージと、カメラモジュールを備えた携帯端末機の場合、カメラモジュールを通じて撮影された被写体イメージ、及び外部サーバー又は外部端末機から無線通信部110を通じて受信したイメージなどを格納する役目を行う。また格納部130は、イメージをズーミングするプログラム及びズーミングされたイメージを格納することができる。
【0020】
タッチスクリーン部140は、タッチセンサー144及び表示部142を含む。
タッチセンサー144は、タッチオブジェクトがタッチスクリーンに接触したか否かを感知する役目を行う。タッチオブジェクトには、ユーザの指またはタッチペン(スタイラスペン)などが該当する。タッチセンサー144は、静電容量方式(capacitive overlay)、圧力式抵抗膜方式(resistive overlay)、赤外線感知方式(infrared beam)などのタッチ感知センサーで構成するか、圧力センサー(pressure sensor)で構成することもでき、これに限定されず、物体の接触または圧力を感知することができるすべての種類のセンサーが、本発明のタッチセンサー144に該当することができる。タッチセンサー144は、表示部142に付着して形成することができ、その他、携帯端末機の一面または一側に形成することもできる。タッチセンサー144は、タッチスクリーンへのユーザタッチ入力を感知し、タッチ入力信号を発生させて、制御部160に伝送する役目を行う。タッチ入力信号は、タッチが入力された位置情報を含むことができる。
【0021】
表示部142は、液晶表示装置(LCD、Liquid Crystal Display)で形成することができ、携帯端末機のメニュー、入力されたデータ、機能設定情報、及びその他多様な情報をユーザに視覚的に提供する。
例えば、表示部142は、携帯端末機起動画面、待機画面、表示画面、通話画面、その他アプリケーション実行画面を出力する機能を行う。本発明の実施形態による表示部142は、制御部160の制御によって格納部130に格納されたイメージを表示する役目を行う。
また、表示部142は、制御部160の制御によってイメージのズーミングを操作するズーミングGUI及びズーミングされたイメージを表示する。また、表示部142は、ズーミング程度を示すミニマップ(minimap)をズーミングされたイメージとともに表示することができる。本発明の実施形態による表示部142は、ズーム倍率又はズーミング速度に関する情報をズーミングされたイメージとともに表示することができる。表示部142は、タッチが入力された位置に対応してズーミングGUIを表示することができる。
【0022】
キー入力部150は、携帯端末機を操作するためのユーザによるキー入力に対応するキー信号を発生させ、キー信号を制御部160に伝達する。キー入力部150は、数字キー、方向キーを含むキーパッドで構成することができ、携帯端末機の一方の面に所定の機能キーで形成することができる。本発明の実施形態によってタッチセンサー144だけですべての操作が可能な携帯端末機の場合には、キー入力部150を省略することもできる。
【0023】
制御部160は、携帯端末機の全般的な動作を制御する機能を行う。
本発明の実施形態による制御部160は、表示部142を制御し、格納部130に格納された複数のイメージのうちユーザによって選択されたいずれか1つ又は複数のイメージを表示させる。カメラモジュールを備えた携帯端末機の場合、制御部160は、表示部142を制御し、カメラのプレビュー(preview)イメージを表示させることができる。
【0024】
制御部160は、タッチセンサー144を制御し、ユーザのタッチが入力されたか否かを判断する。本発明の実施形態による、制御部160は、タッチセンサー144からタッチ入力信号を受信し、タッチが入力された位置及びタッチ入力状態が維持される時間を判断する。制御部160は、タッチセンサー144からタッチ入力信号を受信し、表示部142を制御し、イメージのズーミングを操作するズーミングGUIを表示する。本発明の実施形態による、制御部160は、ズーミングGUIを表示すると同時に、少なくとも1つの機能実行アイコンを一緒に表示するように表示部142を制御することができる。
【0025】
ユーザがタッチを入力した状態で、上方向にドラッグ(drag)動作を入力すれば、タッチセンサー144は、タッチ入力信号を生成し、制御部160は、タッチセンサー144からタッチ入力信号を受信し、表示部142を制御し、イメージをズームインして表示する。また、ユーザがタッチを入力した状態で、下方向にドラッグ動作を入力すれば、タッチセンサー144は、タッチ入力信号を生成し、制御部160は、タッチセンサー144からタッチ入力信号を受信し、表示部142を制御し、イメージをズームアウトして表示する。
【0026】
本発明の実施形態による、制御部160は、表示部142を制御し、タッチ動作が入力された位置を中心にイメージをズームインまたはズームアウトして表示することができる。しかし、これに限定されるのではなく、制御部160は、表示部142を制御し、タッチ動作が入力された位置に関係なく、イメージをズームインまたはズームアウトして表示することもできる。本発明の実施形態による、制御部160は、タッチ入力状態が維持される時間を測定し、表示部142を制御し、測定された時間に対応するズームイメージを表示することができる。また、制御部160は、表示部142を制御し、ズーミング程度を示すミニマップを示すズームイメージとともに表示することができる。
【0027】
図2は、本発明の第1の実施形態によるズーミングと関連したイメージ処理方法を説明するためのフローチャートである。
ステップ(205)で、制御部160は、表示部142を制御し、イメージを表示する。本発明の実施形態による制御部160は、格納部130に格納された複数のイメージのうちユーザによって選択されたいずれか1つ又は複数のイメージを表示することができる。また、携帯端末機がカメラモジュールを備えた場合、制御部160は、カメラモジュールを制御し、被写体を撮影し、表示部142を制御し、被写体のプレビューイメージを表示することもできる。
【0028】
ステップ(205)で表示部142に表示されるイメージは、基本イメージであるか、ズームイメージである。基本イメージは、1倍率の原本イメージに該当する。格納部130にズームイメージが基本イメージとは別個に格納されていて、制御部160がズームイメージを格納部130から抽出し、表示部142に表示する場合、ステップ(205)で表示されるイメージは、ズームイメージに該当する。
【0029】
次にステップ(210)で、制御部160は、タッチセンサー144を制御し、タッチスクリーン上にタッチが発生したか否かを判断する。本発明における‘タッチ’は、ユーザの指又はスタイラスペンなどのタッチ器具がタッチスクリーン上に接触する動作を意味する。タッチセンサー144は、ユーザがタッチスクリーン上にタッチを入力すれば、タッチ入力信号を発生させて、制御部160に伝送する。タッチ入力信号には、タッチが発生したか否かの情報及びタッチが入力された位置情報が含むことができる。
【0030】
図3は、本発明の第1の実施形態によるイメージ処理工程で表示される表示画面の例示図であり、図3の(a)は、基本イメージ1倍率のイメージが表示された状態でユーザのタッチが入力される表示画面を示す。
【0031】
制御部160がタッチセンサー144からタッチ入力信号を受信すれば、ステップ(215)で、タッチが入力された位置を確認する。次に、制御部160は、ステップ(220)で、タッチ入力状態が維持される時間[t]を測定し、あらかじめ設定された臨界時間[Ts]以上であるか否かを判断する。本発明の第1の実施形態において、臨界時間[Ts]は、ズーミングGUI(Graphic User Interface)の生成命令を発生させるために要求される最小限のタッチ入力維持時間を意味する。
【0032】
臨界時間[Ts]は、基本値(default)としてあらかじめ設定することができ、ユーザによって設定を変更してもよい。ユーザがタッチを入力した後、位置を変更せず、タッチ入力状態を継続的に維持すれば、タッチセンサー144は、同一の位置にタッチ入力状態が持続していることを制御部160に送信する。制御部160は、タッチセンサー144から受信する入力信号を通じてタッチ入力状態が維持される時間を測定し、測定された時間が臨界時間[Ts]以上であるか否かを判断する。
【0033】
制御部160は、タッチ入力状態が維持される時間[t]を測定し、臨界時間[Ts]より長いと判断した場合、ステップ(225)で、表示部142を制御し、タッチが入力された位置に対応する位置にズーミングGUI(zooming Graphic User Interface)を表示する。本発明の実施形態による‘ズーミングGUI’は、ズーミング操作を可能にするGUIであって、ズームイン(zoom−in)アイコン、ズームアウト(zoom−out)アイコン、及び基準アイコンで構成することができる。
【0034】
アイコンは、互いに分離した形態で構成することができ、ユーザの入力によってアイコン間の間隔を変更して表示することもできる。本発明の実施形態において、ズームインアイコンは、ズームアウトアイコンより上部に位置し、基準アイコンは、ズームインアイコンとズームアウトアイコンとの間に位置することが好ましい。また、本発明の実施形態による制御部160は、表示部142を制御し、タッチが入力された位置と関係なく、特定の領域にズーミングGUIを表示することもできる。すなわち、ズーミングGUIは、特定の領域内で位置が固定または変更して表示することができる。
【0035】
図3の(b)は、ズーミングGUIを表示した画面を示す。
図3の(b)には、ズーミングGUIがズームインアイコン11、ズームアウトアイコン12、及び基準アイコン13で構成されて表示している。ズームインアイコン11は、ズームアウトアイコン12より上部に位置し、基準アイコン13は、ズームインアイコン11とズームアウトアイコン12との間に位置して表示している。また、ズームインアイコン11、ズームアウトアイコン12、及び基準アイコン13の一部分は、タッチが入力された位置内に含まれて表示され、残りの部分は、タッチが入力された位置の外に表示している。すなわち、ズーミングGUIは、タッチが入力された位置に重畳又は隣接して表示することができる。
【0036】
本発明の実施形態によって、制御部160は、ズーミングGUIと少なくとも1つの機能実行アイコンを一緒に表示することができる。
機能実行アイコンは、ポップアップ(pop−up)形態、又はメニューリスト形態をとることもできる。
【0037】
図4は、本発明の実施形態によるズーミングGUIと機能実行アイコンを一緒に表示した表示画面の例示図である。
機能実行アイコンとして「save image」、「filter image」、「send」及び「print via」が表示され、ユーザがタッチを解除した後、機能実行アイコンをタッチすれば、制御部160は、タッチセンサー144からタッチ入力信号を受信し、当該アイコンに対応する機能を行う。制御部160は、タッチされたアイコンに対応する機能を行うと同時に、表示部142を制御し、ズーミングGUIと機能実行アイコンを非表示にする。
【0038】
本発明の実施形態によって、制御部160は、タッチ入力状態が維持される時間を測定し、臨界時間以上に維持されるか否かを判断する工程を省略し、ステップ(210)で、タッチセンサー144からタッチ入力信号を受信すれば、タッチが入力された位置を確認し、すぐに表示部142を制御し、タッチが入力された位置にズーミングGUIを表示することができる。
【0039】
ステップ(230)で、制御部160は、タッチセンサー144を制御し、タッチ位置の移動動作が入力されたか否かを判断する。
本発明においてタッチ位置の移動動作は、ユーザがタッチスクリーンにタッチ状態を維持しながらタッチ位置を変更する動作に該当し、代表的にドラッグ動作がこれに含まれる。タッチセンサー144は、タッチ位置が移動したか否か、及び移動した位置情報を含むタッチ入力信号を発生させて制御部160に送信し、制御部160は、タッチセンサー144からのタッチ入力信号を受信し、タッチ位置が移動したか否か、及び移動した位置情報を確認することができる。本発明の実施形態による制御部160は、ステップ(210)で入力されたタッチ位置とステップ(230)で移動したタッチ位置を比較し、タッチ位置の移動方向及び移動距離を判断することもできる。
【0040】
制御部160がタッチセンサー144を通じて移動動作が入力されたと判断すれば、ステップ(235)で、表示部142を制御し、ズーミングGUIを変更して表示する。
本発明の実施形態による制御部160は、表示部142を制御し、ズーミングGUIを構成するズームインアイコン及びズームアウトアイコンの位置を変更して表示することができる。
ユーザが上方向のドラッグ動作を入力した場合、制御部160は、表示部142を制御し、ドラッグ動作が止まった位置に対応してズームインアイコンを表示することができる。また、ユーザが下方向のドラッグ動作を入力した場合、制御部160は、表示部142を制御し、ドラッグ動作が止まった位置に対応してズームアウトアイコンを表示することができる。
【0041】
ズーミングGUIがタッチされた位置とは別に特定領域に表示する場合にも、ズームインアイコン及びズームアウトアイコンは、タッチ位置の移動に対応して位置を変更して表示することができる。ステップ(205)で表示されたイメージが基本イメージである時、ユーザが下方向のドラッグ動作を入力した場合、制御部160は、ズームアウトアイコンの位置を移動させることなく、初期状態のズーミングGUIの形態を維持させて表示するように表示部142を制御する。また、ユーザが上方向のドラッグ動作を入力した後、タッチ状態を解除せず、さらに下方向のドラッグ動作を入力した時、ドラッグ動作が止まった位置が基準アイコンを中心にして上部に該当する場合、制御部160は、ズームインアイコンをドラッグ動作が止まった位置に対応して表示し、ドラッグ動作が止まった位置が基準アイコンを中心にして下部に該当する場合、制御部160は、ズームアウトアイコンをドラッグ動作が止まった位置に対応して表示する。
【0042】
次に、制御部160は、ステップ(240)で、確認した移動方向及び移動距離に対応するズーム倍率を判断する。
本発明の第1の実施形態による格納部130は、タッチ位置の移動距離に対応するズーム倍率を格納し、制御部160は、確認した移動距離に対応するズーム倍率を格納部130から抽出する。制御部160は、移動方向を確認し、ズームインを行うべきか、またはズームアウトを行うべきかを判断し、移動距離を確認し、ズーミングを行うズーム倍率を判断する。
【0043】
制御部160は、ステップ(245)で、表示部142を制御し、判断したズーム倍率によってイメージをズーミングして表示する。本発明の実施形態による制御部160は、表示部142を制御し、ズーミング程度を示すミニマップ(minimap)をズームイメージとともに表示することができる。
本発明の実施形態によるミニマップは、ズーミングされた部分を表示する、全体イメージの縮小イメージを示す。また、ユーザが上方向のドラッグ動作を入力した後、タッチ状態を解除せず、さらに下方向のドラッグ動作を入力した時、制御部160は、下方向のドラッグ動作が入力されると同時に、表示部142を制御し、イメージをズームアウトして表示することができ、タッチ位置が基準アイコンより下に進入する時、イメージをズームアウトして表示することもできる。
【0044】
図3の(c)は、図3の(b)でユーザが上方向にドラッグ動作を入力した時、表示される表示画面を示す。
図3の(c)には、ドラッグ動作が止まった地点にズームインアイコン11を移動して表示している。イメージは、1.4倍率でズームインされて表示され、左側下端にズーミング程度を示すミニマップ15を一緒に表示している。
【0045】
本発明の他の実施形態では、タッチ位置の移動距離によってズーミング速度を設定することができ、制御部160は、タッチ位置の移動方向を確認し、ズームインを行うべきか、またはズームアウトを行うべきかを判断し、タッチ位置の移動距離を確認し、ズーミング速度を判断し、判断した速度で連続的なズーミング工程を行う。
【0046】
ステップ(250)で、制御部160は、タッチセンサー144を制御し、タッチ入力が解除されたか否かを判断する。
ユーザがタッチスクリーン上で指又はタッチ器具を離す動作を入力すれば、タッチセンサー144は、タッチ入力解除を感知し、タッチ解除信号を制御部160に送信する。制御部160は、タッチセンサー144からタッチ解除信号を受信し、タッチ入力が解除されたことを認識する。
制御部160がタッチ入力解除を認識すれば、ステップ(255)で、表示部142を制御し、ズーミングGUIを除去する。
図3の(d)は、ユーザがタッチ入力を解除した時に表示される表示画面を示す。図3の(d)には、ズーミングGUIが非表示された状態で1.4倍率でズームインされたイメージを表示している。ミニマップ15は、ユーザのタッチ入力が解除された時、非表示にすることができ、表示状態を維持することもできる。
【0047】
制御部160は、ステップ(260)で、タッチセンサー144を制御し、ダブルタップ(double tap)が入力されたか否かを判断する。
本発明において‘タップ’は、タッチ入力以後、一定時間以内にタッチ入力解除が行われる動作を意味する。本発明の実施形態では、タッチ入力後、臨界時間[Ts]が経過すれば、制御部160は、表示部142を制御し、ズーミングGUIを表示するが、本発明において‘タップ’は、タッチ入力後、臨界時間[Ts]が経過する前に、タッチ入力解除が行われる動作に該当する。また‘タップ’は、タッチ入力後、臨界時間[Ts]より小さい値に設定された時間が経過する前に、タッチ入力解除が行われる動作に該当することもできる。本発明において、‘ダブルタップ’は、タップが連続して2回行われる動作を意味する。タップとタップ間の時間間隔があらかじめ設定されていて、制御部160は、タッチセンサー144を制御し、タップ動作が行われた後、所定時間間隔内にさらにタップ動作が行われるものと感知すれば、この動作をダブルタップとして認識する。
【0048】
タッチスクリーン上にダブルタップが入力されれば、制御部160は、ステップ(265)で、表示部142を制御し、基本イメージを表示する。
図3の(h)は、ユーザがダブルタップを入力した時に表示される表示画面を示す。図3の(h)には、1倍率の基本イメージを表示していて、これは、初期画面である図3の(a)と同一の画面に相当する。
【0049】
制御部160は、ステップ(260)で、ダブルタップが入力されていないものと判断する場合、ステップ(210)にもどり、タッチが入力されたか否かを判断し、上記工程を繰り返す。
図3の(e)は、ユーザがタッチを入力し、臨界時間[Ts]が経過した時に表示される表示画面を示す。図3の(e)には、図3の(b)と同様に、タッチした位置にズームインアイコン11、ズームアウトアイコン12、及び基準アイコン13を含むズーミングGUIを表示している。
【0050】
図3の(f)は、ユーザがタッチ入力を維持した状態から下方向に移動した時に表示される表示画面を示す。図3の(f)は、図3の(e)と比べて、ズームインアイコン11及び基準アイコン13の位置は変更されず、ズームアウトアイコン12は、ユーザのドラッグ動作が止まった位置に近接して表示している。図3の(f)では、ドラッグ動作が図3の(c)より短く行われ、ズームアウトアイコン12と基準アイコン13との距離は、図3の(c)のズームインアイコン11と基準アイコン13との距離より短く表示される。イメージは、1.4倍率のイメージが1.2倍率のイメージにズームアウトされて表示される。
【0051】
図3の(g)は、ユーザがタッチ入力を解除した時に表示される表示画面を示す。図3の(g)には、ズーミングGUIが非表示された状態で1.2倍率のイメージが表示されている。制御部160は、ステップ(260)で、タッチセンサー144を制御し、ダブルタップが入力されたか否かを判断し、ダブルタップが入力された場合、制御部160は、表示部142を制御し、図3の(h)のように、基本イメージに戻って表示する。
【0052】
図5は、本発明の第2の実施形態によるズーミングと関連したイメージ処理工程を説明するためのフローチャートである。
図5のステップ(505)〜(515)は、図2のステップ(205)〜(215)と同一の工程に該当する。すなわち、制御部160は、表示部142を制御し、イメージを表示し、ユーザによってタッチが入力されれば、タッチセンサー144からタッチ入力信号を受信し、タッチが入力された位置を判断する。
図6は、本発明の第2の実施形態によるイメージ処理工程で表示される表示画面の例示図であり、図6の(a)は、基本イメージ1倍率のイメージが表示された状態でイメージ上にユーザのタッチが入力される表示画面を示す。
【0053】
ステップ(520)で、制御部160は、タッチ入力状態が維持される時間[t]を測定し、臨界時間[Ts]以上であるか否かを判断する。
本発明の第2の実施形態において‘臨界時間[Ts]’は、タッチ入力時間によるズーミング動作を開始するのに要求される最小限のタッチ入力時間を意味する。
制御部160は、タッチ入力状態が維持される時間[t]を測定し、臨界時間[Ts]より長いか否かを判断し、臨界時間[Ts]より長ければ、ステップ(525)で、維持される時間[t]に対応するズーム倍率を判断する。
【0054】
本発明の第2の実施形態による格納部130は、タッチ入力状態が維持される時間に対応したズーミング倍率を格納することができ、制御部160は、測定した維持される時間[t]に対応するズーム倍率を格納部130から抽出することができる。
本発明の実施形態による格納部130は、タッチ入力状態が維持される時間に対応させたズーミング速度を格納することもでき、この際、制御部160は、測定した維持される時間[t]に対応するズーミング速度を格納部130から抽出する。
本発明の実施形態によるタッチセンサー144が圧力センサーで構成される場合、格納部130はタッチ圧力に対応するズーミング速度を格納することもでき、制御部160は、タッチ圧力を測定し、これに対応するズーミング速度を格納部130から抽出することもできる。
【0055】
制御部160は、ステップ(530)で、表示部142を制御し、判断したズーム倍率によってイメージをズーミングして表示する。
格納部130にタッチ入力状態が維持される時間とズーミング速度がマッチングされて格納している場合には、制御部160は、表示部142を制御し、判断したズーミング速度によってイメージをズーミングして表示することもできる。
図6の(b)は、タッチが入力された後、時間[t1]が経過した時に表示される表示画面を示す。
時間[t1]は、臨界時間[Ts]以上の値であり、格納部130に時間[t1]に対応するズーム倍率が1.2倍率として格納されているものと仮定する。
【0056】
制御部160は、表示部142を制御し、1倍率のイメージを1.2倍率のイメージにズーミングして表示し、実施形態によってはミニマップをズーミングイメージとともに表示することができる。
図6の(c)は、ユーザがタッチ入力後、時間[t2]が経過した時に表示される表示画面を示す。
時間[t2]は、時間[t1]より大きい値であり、格納部130に時間[t2]に対応するズーム倍率が1.4倍率として格納されているものと仮定する。
制御部160は、表示部142を制御し、1.2倍率のイメージを1.4倍率のイメージをズーミングして表示する。
【0057】
制御部160は、タッチが解除される前まで順次にイメージをズーミングして表示する。
例えば、制御部160が1.1倍率から3倍率まで0.1倍率単位でズーミングを行うことができ、それぞれのズーム倍率に対してタッチ維持時間[ta1]〜[ta3]が対応して設定される場合、制御部160は、時間[ta1]が経過すれば、表示部142を制御し、イメージを1.1倍率でズーミングし、時間[ta2]が経過すれば、イメージを1.2倍率でズーミングし、時間[ta3]が経過するまで順次にイメージをズーミングして表示する。
図6を参照して説明すると、時間[t1]は、時間[ta2](1.2倍率)と時間[ta3]との間の値に該当し、時間[t2]は、時間[ta4](1.4倍率)と時間[ta5]との間の値に該当する。
【0058】
ステップ(535)で、制御部160は、タッチセンサー144を制御し、タッチ入力が解除されたか否かを判断する。
制御部160は、タッチセンサー144からタッチ解除信号を受信し、タッチ入力が解除されたことを認識し、ステップ(540)で、ズーミングを停止する。
制御部160は、タッチ維持時間を測定する工程と、測定されたタッチ維持時間に対応するズーム倍率を格納部130から抽出する工程と、表示部142を制御し、イメージをズーミングして表示する工程を終了し、タッチが解除される直前のズームイメージを維持して表示する。
【0059】
制御部160は、ステップ(545)で、タッチセンサー144を制御し、ダブルタップが入力されたか否かを判断する。
タッチスクリーン上にダブルタップが入力されれば、制御部160は、ステップ(550)で、表示部142を制御し、基本イメージを表示する。
【0060】
図7は、本発明の第3の実施形態によるズーミングと関連したイメージ処理工程を説明するためのフローチャートである。
図7のステップ(705)〜(715)は、図2のステップ(205)〜(215)段階と同一の工程に該当する。
【0061】
すなわち、制御部160は、表示部142を制御し、イメージを表示し、ユーザによってタッチが入力されれば、タッチセンサー144からタッチ入力信号を受信し、タッチが入力された位置を判断する。
図8は、本発明の第3の実施形態によるイメージ処理工程で表示される表示画面の例示図であり、図8の(a)は、基本イメージ(1倍率のイメージ)が表示された状態でイメージ上にユーザのタッチが入力される表示画面を示す。
【0062】
ステップ(720)で、制御部160は、タッチ入力状態が維持される時間[t]を測定し、第1臨界時間[Ts1]以上であるか否かを判断する。
本発明の第3の実施形態において、第1臨界時間[Ts1]は、ズーミングGUIの生成命令を発生させるのに要求される最小限のタッチ維持時間を意味する。
制御部160がタッチ入力状態が維持される時間[t]を測定し、第1臨界時間[Ts1]よりも長いと判断した場合、ステップ(725)で、表示部142を制御し、タッチが入力された位置に対応してズーミングGUIを表示する。
図7の(b)は、ズーミングGUIを表示した画面を示す。図8の(b)には、ズーミングGUIがズームインアイコン11、ズームアウトアイコン12、及び基準アイコン13で構成して表示している。
【0063】
制御部160は、継続的にタッチ入力状態が維持される時間[t]を測定し、ステップ(730)で、維持される時間[t]が第2臨界時間[Ts2]よりも長いか否かを判断する。
本発明の第3の実施形態において、第2臨界時間[Ts2]は、タッチ入力時間によるズーミング動作を開始するのに要求される最小限のタッチ入力時間を意味する。
制御部160は、タッチ入力状態が維持される時間[t]を測定し、第2臨界時間[Ts2]よりも長いと判断すれば、ステップ(735)で、表示部142を制御し、ズーミングGUIを非表示にする。
【0064】
制御部160は、ステップ(740)で、維持される時間[t]に対応するズーム倍率を判断し、ステップ(745)で、表示部142を制御し、判断されたズーム倍率に従ってイメージをズーミングして表示する。
図8の(b)は、ユーザがタッチ入力後、時間[t2]が経過した時に表示される表示画面を示す。
時間[t2]は、第2臨界時間[Ts2]以上の値であり、格納部130に第2臨界時間[t2]に対応するズーム倍率が1.2倍率として格納されているものと仮定する。
制御部160は、表示部142を制御し、ズーミングGUIを非表示にし、1倍率のイメージを1.2倍率のイメージにズーミングして表示する。
【0065】
図8の(d)は、ユーザがタッチ入力後、時間[t3]が経過した時に表示される表示画面を示す。
時間[t3]は、時間[t2]より大きい値であり、格納部130に時間[t3]に対応するズーム倍率が1.4倍率として格納されているものと仮定する。
制御部160は、表示部142を制御し、1.2倍率のイメージを1.4倍率のイメージをズーミングして表示する。
【0066】
制御部160は、ステップ(750)で、タッチセンサー144を制御し、タッチ入力が解除されたか否かを判断する。制御部160は、タッチ入力が解除される前まで表示部142を制御し、イメージをズーミングして表示する。単位ズーム倍率に対応してタッチ入力維持時間が設定されていて、制御部160が単位ズーム倍率ごとに順次にズーミングを行うように設定された場合、制御部160は、タッチ入力維持時間に従って連続的にズーム倍率を変更してズーミングを行う。
【0067】
制御部160は、タッチセンサー144からタッチ解除信号を受信し、タッチ入力が解除されたことを認識すれば、ステップ(755)でズーミングを停止する。
制御部160は、ステップ(760)で、タッチセンサー144を制御し、ダブルタップが入力されたか否かを判断し、タッチスクリーン上にダブルタップが入力されれば、制御部160は、ステップ(765)で、表示部142を制御し、基本イメージを表示する。
図8の(g)は、ユーザがダブルタップを入力した時に表示される表示画面を示す。
図8の(g)には、1倍率の基本イメージを表示していて、これは、初期画面である図8の(a)と同一の画面に相当する。
【0068】
ステップ(730)で、制御部160が維持される時間[t]が第2臨界時間[Ts2]より長くはないと判断すれば、ステップ(7305)に進行し、タッチセンサー144を制御し、タッチ位置の移動動作が入力されたか否かを判断する。
その後、制御部160は、ステップ(7310)〜(7330)を実行する。ステップ(7310)〜(7330)は、図2のステップ(235)〜(255)と同一の工程に相当する。
【0069】
制御部160がタッチ位置の移動動作が入力されたものと判断すれば、ステップ(7310)で、表示部142を制御し、ズーミングGUIの形態を変更して表示する。
本発明の第3の実施形態では、第1の実施形態と同様に、制御部160が表示部142を制御し、ズームインアイコン11、ズームアウトアイコン12の位置を変更して表示する。
制御部160は、ステップ(7315)で、移動方向及び移動距離に対応するズーム倍率を判断し、ステップ(7320)で、表示部142を制御し、判断したズーム倍率によるズームイメージを表示する。
ステップ(7325)で、制御部160は、タッチセンサー144を制御し、タッチ入力が解除されたか否かを判断し、タッチ入力が解除されれば、表示部142を制御し、ズーミングGUIを非表示にする。
【0070】
制御部160は、ステップ(760)に進行し、タッチセンサー144を制御し、ダブルタップが入力されたか否かを判断する。
制御部160は、ステップ(760)で、ダブルタップが入力されていないものと判断した場合、ステップ(710)にもどり、タッチが入力されたか否かを判断し、ダブルタップが入力されたものと判断した場合、ステップ(765)に進行し、表示部142を制御し、基本イメージを表示する。
【0071】
図8の(e)は、図8の(b)でユーザが上方向にドラッグ動作を入力した時に表示される表示画面を示す。
図8の(e)には、ドラッグ動作が止まった地点に対応してズームインアイコン11を表示する。イメージは、1.4倍率でズームインして表示し、左側の下端にズーミング程度を示すミニマップ15を一緒に表示する。
図8の(f)は、ユーザがタッチ入力を解除した時に表示される表示画面を示す。
図8の(f)には、ズーミングGUIが削除された状態で1.4倍率でズームインしたイメージを表示している。図8の(f)で、タッチスクリーン上にダブルタップが入力されれば、図8の(g)のように1倍率の基本イメージが表示される。
【0072】
本発明に従う上述の方法は、ハードウェアや、ソフトウェアとして、又、CD−ROM、RAM、縮小サイズドライブ、フロッピィディスク(登録商標)、フラッシュストレージ、ハードディスク、光磁気ディスクなどのような記録媒体に記録された、又は、ネットワークからのダウンロードされるコンピュータ コードにより実現することができ、ここに上述した方法は多目的コンピュータ、特殊プロセッサ、ASICやGPGAのような専用又はプログラム可能なハードウェアなどで実行される。
当業者は、コンピュータ、プロセッサ、又はプログラム可能なハードウェアは、RAM、ROM、フラッシュなどのメモリ部品に記録、又は受信されるソフトウェアやコンピュータ コードにアクセスし実行されることによりコンピュータ、プロセッサ、又はハードウェアが上述した処理方法を実行することを理解するであろう。
さらに、ここに示す処理を実行するために多目的コンピュータがコードにアクセスする時、このコードの実行は、多目的コンピュータが上述した処理方法を実行する特殊目的コンピュータへと変わることを認識される。
【0073】
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々な変更が可能であるということは、当業者には明らかであり、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるべきである。
【符号の説明】
【0074】
110 無線通信部
120 オーディオ処理部
130 格納部
140 タッチスクリーン部
142 表示部
144 タッチセンサー
150 キー入力部
160 制御部


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8