【実施例】
【0118】
実施例1
3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(5−ブロモピリミジン−2−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミンの合成
【0119】
【化17】
【0120】
工程−1:2,2−ジメチルシクロペンタノンの合成
【0121】
【化18】
【0122】
トルエン(50mL)中のシクロペンタノン(5g、59mmol)の溶液を、トルエン(20mL)中のナトリウムt−ペントキシド(13g、118mmol)の懸濁物に添加した。硫酸ジメチル(14.8g、118mmol)を、そのように得られた上記混合物に5℃の温度において滴下した。上記混合物を、温度約20〜35℃へと加温し、約28時間にわたって攪拌した。上記反応混合物を、飽和亜硫酸水素ナトリウム(NaHSO
3)溶液で処理し、酢酸エチルで抽出した(3×100mL)。その合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、所望の生成物を褐色液体(5.2g)として得た。MS (ESI): 111 (M−1)
+。
【0123】
工程−2:2−ヒドロキシ−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−カルボニトリルの合成
【0124】
【化19】
【0125】
ナトリウム金属(0.854g、0.8mol)を、ジエチルエーテル(20mL)に、透明な懸濁物が形成されるまで、連続して攪拌しながら少しずつ添加した。この懸濁物に、2,2−ジメチルシクロペンタノン(5.2g、46.4mmol)、ギ酸エチル(4.1g、55.7mmol)を滴下し、上記反応混合物を、温度約20〜35℃において約28時間にわたって攪拌した。上記混合物をメタノールで処理し、濾過した。上記濾液を減圧下で濃縮し、その残渣である3,3−ジメチル−2−オキソシクロペンタンカルボアルデヒドナトリウム塩を、次の工程において直接使用した。
【0126】
水(10mL)中の3,3−ジメチル−2−オキソシクロペンタンカルボアルデヒドナトリウム塩(5g、30.9mmol)の溶液に、シアノアセトアミド(2.5g、30.9mmol)、ピペリジン(10mL 水の中に2.6g、30.9mmol)および酢酸(1mL)を、その順序にて添加した。上記反応混合物を、100℃において約26時間にわたって攪拌し、次いで、温度約20〜35℃へと冷却した。上記反応物質を、pH値 約6に調節し、次いで、濾過して、粗製生成物を得た。上記粗製生成物を、溶離液として石油エーテル中の10% 酢酸エチルを用いるカラムクロマトグラフィー(60−120メッシュシリカゲル)によって精製して、所望の生成物を褐色液体(0.8g)として得た。
【0127】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 13.6 (bs, 1H), 7.75 (s, 1H), 2.73 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 2.02 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 1.40 (s, 6H). MS (ESI): 189 (M+1)
+。
【0128】
工程−3:2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−カルボニトリルの合成
【0129】
【化20】
【0130】
オキシ塩化リン(1.9mL、24mmol)を、2−ヒドロキシ−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−カルボニトリル(0.8g、4.3mmol)(工程−1において得た)に、0℃において約10分間の期間にわたって添加した。上記混合物を、温度約20〜35℃へと加温し、さらに約80℃へと加熱した。上記混合物を、約80℃において約18時間にわたって攪拌した。上記反応混合物を、温度約20〜35℃へと冷却し、次いで、砕いた氷の中へと注いだ。分離してきた固体を濾過し、減圧下で乾燥させて、2−クロロ−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−カルボニトリル(0.7g)を得た。
【0131】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 7.74 (s, 1H), 2.89 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.05 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.30 (s, 6H). MS (ESI): 207 (M+1)
+。
【0132】
先の工程において得た2−クロロ−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−カルボニトリル(0.7g、3.4mmol)、およびビス(シクロプロピルメチル)アミンを、100℃において約20時間にわたって、攪拌しながら加熱した。上記反応混合物を、温度約20〜35℃へと冷却し、溶離液として石油エーテル中の約10% 酢酸エチルを使用するカラムクロマトグラフィー(60−120メッシュシリカゲル)によって精製して、所望の生成物を淡黄色液体(0.7g)として得た。
【0133】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 7.48 (s, 1H), 3.63 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 1.92 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.20 (s, 6H), 0.54-0.48 (m, 4H), 0.30-0.27 (m, 4H). MS (ESI): 296 (M+1)
+。
【0134】
工程−4:2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−カルボアルデヒドの合成
【0135】
【化21】
【0136】
2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−カルボニトリル(2.1g、7.2mmol)(工程−3において得た)を、乾燥ジクロロメタン(10mL)中に溶解し、これを、トルエン(4.2mL、14mmol)中のDIBALの1M溶液へと、約−78℃において滴下した。上記反応混合物を、同じ温度において約2時間にわたって攪拌した。上記反応混合物を0℃へと加温し、希HClでpH値 約6へと調節した。上記水性物質(aqueous mass)を、酢酸エチルで抽出した(3×200mL)。その合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。
【0137】
上記粗製生成物を、シリカゲル(60−120メッシュ)および溶離液としてジクロロメタン中の約5% 酢酸エチルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して、上記生成物を淡黄色液体(1g)として得た。
【0138】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 10.11 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 3.38 (d, J = 6.8 Hz, 4H), 2.78 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 1.95 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.24 (s, 6H), 1.20-1.08 (m, 2H), 0.50-0.40 (m, 4H), 0.17-0.13 (m, 4H). MS (ESI): 299 (M+1)
+。
【0139】
工程−5:3−((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミンの合成
【0140】
【化22】
【0141】
メタノール(10mL)中の2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−カルボアルデヒド(1.2g、4mmol)(工程−4において得た)およびビス(トリフルオロメチル)ベンジルアミン(7.1g、29.4mmol)の溶液に、氷酢酸(0.3mL)を添加し、得られた混合物を、約15分間にわたって温度約20〜35℃において攪拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.257g、4mmol)を、この反応混合物に少しずつ添加し、上記反応混合物を約3時間にわたって攪拌した。
【0142】
上記混合物を減圧下で濃縮した後、それを、水(30mL)およびジクロロメタン(2×30mL)で抽出した。その有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗製生成物を得た。上記粗製生成物を、シリカゲル(60−120メッシュ)を使用し、酢酸エチル中の50% 石油エーテルで溶離するカラムクロマトグラフィーによって精製して、純粋生成物を淡黄色液体(0.7g)として得た。
【0143】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 7.83 (s, 2H), 7.75 (s, 2H), 7.30 (s, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.80 (s, 2H), 2.98 (d, J = 7.2 Hz, 4H), 2.79 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.95 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 0.84-0.78 (m, 2H), 0.31-0.28 (m, 4H), -0.01 (m, 4H). MS (ESI): 526 (M+1)
+。
【0144】
工程−6:3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(5−ブロモピリミジン−2−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミンの合成
【0145】
【化23】
【0146】
3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(4−ブロモフェニル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミン(1.0g、1.9mmol)(工程−5において得た)、および無水ジメチルホルムアミド中の2−クロロ−5−ブロモピリミジン(0.735g、3.8mmol)の混合物に、炭酸カリウム(0.525g、3.8mmol)を添加した。上記反応混合物を、攪拌しながら100℃において約18時間にわたって加熱した。その後、上記反応混合物を、温度約20〜35℃へと冷却した。次いで、上記混合物を、水(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(3×50mL)。その合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗製生成物を得た。上記粗製生成物を、シリカゲル(100−200メッシュ)および溶離液として石油エーテル中の約10% 酢酸エチルを使用するクロマトグラフィーによって精製して、純粋生成物を褐色粘性液体(0.3g)として得た。
【0147】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 8.69 (s, 3H), 8.35 (s, 2H), 7.70-7.66 (m, 2H), 7.17 (s, 1H), 4.99 (s, 2H), 4.79 (s, 2H), 2.69 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.21 (s, 6H), 0.97-0.81 (m, 2H), 0.30-0.26 (m, 4H), -0.00 (m, 4H). MS (ESI): 684 (M+2)
+, 682 (M+1)
+。
【0148】
実施例2
1−(2−(((2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−イル)メチル)(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)ピリミジン−5−イル)ピロリジン−2−オンの合成
【0149】
【化24】
【0150】
3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(4−ブロモフェニル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミン(実施例1の工程−6において得た)(0.15g、0.2mmol)、オキサゾリジン−2−オン(0.037g、0.4mmol)および無水1,4−ジオキサン(10mL)の混合物に、炭酸カリウム(0.06g、0.4mmol)、CuI(0.008g、0.04mmol)およびtrans−1,2−ジアミノシクロヘキサン(0.07g、0.06mmol)を順次添加した。上記反応混合物を、約10分間にわたってアルゴンで脱気し、100℃において、約70時間にわたって攪拌しながら加熱した。
【0151】
上記反応混合物を、温度約20〜35℃へと冷却し、セライトを通して濾過した。上記濾液を減圧下で濃縮して、粗製生成物を得、これを、シリカゲル(100−200メッシュ)および溶離液として石油エーテル中の約10% 酢酸エチルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を白色固体(0.02g、13%)として得た。
【0152】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 8.61 (s, 2H), 7.71 (s, 3H), 7.20 (s, 1H), 5.02 (s, 2H), 4.82 (s, 2H), 3.82 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.96 (d, J = 6.8 Hz, 4H), 2.69 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.61 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 2.26-2.18 (m, 2H), 1.91 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.21 (s, 6H), 0.88-0.70 (m, 2H), 0.29-0.27 (m, 4H). MS (ESI): 681 (M+1)
+。
【0153】
実施例3
3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(5−モルホリノピリミジン−2−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミンの合成
【0154】
【化25】
【0155】
トルエン(10mL)中の3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(4−ブロモフェニル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミン(実施例1の工程−6において得た)(0.500g、0.7mmol)、モルホリン(0.013g、2mmol)およびPd
2(dba)
3(0.114g、0.2mmol)、ビフェニルジ−t−ブチルホスフィン(0.025g、0.08mmol)およびナトリウムt−ブトキシド(0.105g、1.05mmol)の混合物に、100℃において約2時間にわたって、アルゴン雰囲気下で攪拌しながら加熱した。
【0156】
上記反応混合物を、温度20〜35℃へと冷却し、水(10mL)をこれに添加し、次いで、このようにして得られたその水性物質を、酢酸エチルで抽出した(3×15mL)。その合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗製生成物を得た。上記粗製生成物を、シリカゲル(100−200メッシュ)および溶離液として石油エーテル中の約10% 酢酸エチルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を白色固体(0.120g)として得た。
【0157】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ 8.14 (s, 2H), 7.70 (s, 3H), 7.19 (s, 1H), 4.98 (s, 2H), 4.79 (s, 2H), 3.87 (d, J = 9.6 Hz, 4H), 3.06-3.04 (m, 4H), 2.96-2.94 (m, 4H), 2.68 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.90 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.21 (s, 6H), 0.80-0.78 (m, 2H), 0.30-0.28 (m, 4H), -0.013 (m, 4H). MS (ESI): 689 (M+1)
+。
【0158】
実施例4
1−(2−(((2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−イル)メチル)(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)ピリミジン−5−イル)エタノンの合成
【0159】
【化26】
【0160】
DMF(10mL)中の3−((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミン(実施例1の工程−5において得た)(0.5g、0.9mmol)に、1−(2−クロロピリミジン−5−イル)エタノン(0.14g、0.0009mmol)、炭酸カリウム(0.39g、2.7mmol)を添加した。上記反応混合物を、約70℃において約2時間にわたって攪拌しながら加熱した。上記反応混合物を、温度約20〜35℃へと冷却し、水(20mL)で希釈し、次いで、その水性物質を、酢酸エチルで抽出した(3×40mL)。その合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで、減圧下で濃縮して、粗製生成物を得た。次いで、上記標題化合物を、溶離液としてジクロロメタン(0.36g)を使用する分取用TLCによって単離した。
【0161】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6):δ 8.93-8.91 (m, 3H), 7.75 (s, 3H), 5.10 (s, 2H), 4.9 (s, 2H), 2.97 (d, J = 6.6 Hz, 4H), 2.71-2.67 (m, 2H), 2.52 (s, 3H), 1.96-1.94 (m, 2H), 0.89-0.81 (m, 2H), 0.32-0.28 (m, 4H), 0.07 (s, 6H), 0.04-0.01 (m, 4H). MS (ESI): 646 (M+1)
+。
【0162】
実施例5
(E)−1−(2−(((2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−イル)メチル)(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)ピリミジン−5−イル)−3−(ジメチルアミノ)プロパ−2−エン−1−オンの合成
【0163】
【化27】
【0164】
1−(2−(((2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−イル)メチル)(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)ピリミジン−5−イル)エタノン(0.40g、0.6mmol)(実施例4において得た)およびN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(0.073g、0.6mmol)を、トルエン(20mL)中にとり、この混合物を、攪拌しながら12時間にわたって還流した。上記反応系を、温度約20〜35℃へと冷却し、減圧下で濃縮し、水(15mL)で希釈した。次いで、そのようにして得られた水性物質を、酢酸エチルで抽出した(3×25mL)。その合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗製生成物を得た。上記粗製生成物を、60−120メッシュシリカゲルおよび溶離液として石油エーテル中の約30% 酢酸エチルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して、純粋生成物を黄色ガム状物(0.2g)として得た。MS (ESI): 701 (M+1)
+。
【0165】
実施例6
3−(((5−(1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2−イル)(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミンの合成
【0166】
【化28】
【0167】
エタノール(15mL)中の(E)−1−(2−(((2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−イル)メチル)(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)ピリミジン−5−イル)−3−(ジメチルアミノ)プロパ−2−エン−1−オン(0.1g、0.1mmol)(実施例5において得た)およびヒドラジン水和物(0.03g、0.6mmol)の混合物を、約70〜75℃において2時間にわたって攪拌しながら加熱した。上記混合物を減圧下で濃縮し、水(10mL)で希釈し、次いで、そのようにして得られた水性物質を、酢酸エチルで抽出した(3×15mL)。その合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗製生成物を得た。上記粗製生成物を、60−120メッシュシリカゲルおよび溶離液として石油エーテル中の30% 酢酸エチルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して、純粋生成物を淡黄色ペースト状物(0.04g)として得た。
【0168】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 8.79 (d, J = 4.7 Hz, 3H), 7.75-7.73 (dd, J = 8.8 Hz, 4H), 7.64 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.57 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 5.34 (s, 2H), 4.97 (s, 2H), 2.9 (d, J = 6.6 Hz, 4H), 2.70-2.67 (m, 2H), 0.89-0.82 (m, 2H), 0.32-0.27 (m, 4H),0.07-0.01 (m, 4H). MS (ESI): 670 (M+1)
+。
【0169】
実施例7
3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(5−(イソオキサゾール−3−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミンの合成
【0170】
【化29】
【0171】
メタノール(15mL)中の(E)−1−(2−(((2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−イル)メチル)(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)ピリミジン−5−イル)−3−(ジメチルアミノ)プロパ−2−エン−1−オン(0.1g、0.1mmol)(実施例5において得た)および塩酸ヒドロキシルアミン(0.03g、0.6mmol)の混合物を、約70〜75℃において2時間にわたって攪拌しながら加熱した。上記反応系を、温度約20〜35℃へと冷却し、水(10mL)で希釈し、そのようにして得られた水性物質を、酢酸エチルで抽出した(3×15mL)。その合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗製生成物を得た。上記粗製物を、60−120メッシュシリカゲル溶離液として石油エーテル中の約10% 酢酸エチルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して、上記純粋生成物を淡黄色ペースト状物(0.03g)として得た。
【0172】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 8.66 (s, 2H), 8.03 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 6.65 (s, 1H), 5.36-5.34 (m, 2H), 5.08 (s, 2H), 4.86 (s, 2H), 2.97-2.96 (m, 4H), 2.69-2.67 (m, 2H), 1.93-1.89 (m, 2H), 1.29-1.22 (m, 6H), 0.94-0.80 (m, 2H), 0.31-0.27 (m, 4H), -0.01-0.04 (m, 4H)。
【0173】
MS (ESI): 671 (M+1)
+。
【0174】
実施例8
2−(((2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−イル)メチル)(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリルの合成
【0175】
【化30】
【0176】
トルエン(5mL)を、シールしたチューブ中の3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(5−ブロモピリミジン−2−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミン(0.02g、0.03mmol)(実施例1の工程6において得た)、Zn(CN)
2(0.003g、0.03mmol)、Pd(PPh
3)
4(0.01g、0.008mmol)およびK
2CO
3(0.008g、0.06mmol)の混合物に加えた。上記混合物をアルゴンで脱気し、約150℃へと加熱した。上記混合物を、同じ温度において約2日間にわたって攪拌した。上記反応物質を温度約20〜35
oCへと冷却し、水(10mL)を添加し、その水層を酢酸エチルで抽出した(2×30mL)。その合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、所望の生成物を得た。MS (ESI): 629 (M+1)
+。
【0177】
実施例9
2−(((2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−イル)メチル)(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)ピリミジン−5−カルボキサミドの合成;
【0178】
【化31】
【0179】
水(1.0mL)中の水酸化カリウム(0.018g、0.3mmol)の溶液を、エタノール(5mL)中の2−(((2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−イル)メチル)(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(0.02g、0.32mmol)(実施例8において得た)に添加し、その後、約20〜35℃において過酸化水素(0.02mL)を添加した。上記反応混合物を約40℃へと加熱し、同じ温度において約2時間にわたって攪拌した。
【0180】
上記反応混合物を約20〜35℃へと冷却し、水をこれに添加し、その水性物質を、酢酸エチルで抽出した(3×15mL)。その合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。その濾液を減圧下で濃縮して、粗製生成物を得、これを、カラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中の50% 酢酸エチルで溶離した。
【0181】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 8.80 (s, 2H), 7.74 (s, 3H), 7.18 (s, 1H), 5.09 (s, 2H), 4.88 (s, 2H), 2.97 (d, J = 6.6 Hz, 4H), 2.69 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 1.92 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.22 (s, 6H), 0.85-0.82 (m, 2H), 0.30-0.28 (m, 4H), 0.01-0.008 (m, 4H). MS (ESI): 647 (M+1)
+。
【0182】
実施例10
3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(5−モルホリノピリミジン−2−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミンの合成
【0183】
【化32】
【0184】
3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(5−モルホリノピリミジン−2−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミンを、実施例3に記載されるのと実質的に類似の手順に従い、適切な材料および試薬を使用することによって、2−メチルシクロペンタノンから調製した。
【0185】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 8.15 (s, 2H), 7.70 (s, 2H), 7.69 (s, 2H), 7.21 (s, 1H), 5.08-4.72 (m, 4H), 3.88-3.86 (m, 4H), 3.13-3.04 (m, 4H), 2.73-2.67 (m, 2H), 2.36-2.28 (m, 2H), 1.21 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 0.86-0.81 (m, 2H), 0.33-0.27 (m, 4H), 0.01-0.005 (m, 4H). MS (ESI): 675 (M+1)
+。
【0186】
実施例11
3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(5−モルホリノピリミジン−2−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−2−アミンの合成
【0187】
【化33】
【0188】
3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(5−モルホリノピリミジン−2−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−2−アミンを、実施例3に記載されるのと実質的に類似の手順に従い、適切な材料および試薬を使用することによって、2−メチルシクロヘキサノンから調製した。
【0189】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 7.73 (s, 1H), 7.70 (s, 2H), 7.27 (s, 1H), 4.83 (s, 2H), 4.65 (s, 2H), 4.18 (s, 3H), 2.94 (d, J = 5.1 Hz, 4H), 2.70 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.92 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 1.56 (s, 6H), 0.79-0.75 (m, 2H), 0.29-0.25 (m, 4H), 0.02-0.006 (m, 4H). MS (ESI): 608 (M+1)
+。
【0190】
実施例12
3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(2H−テトラゾール−5−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミンの合成
【0191】
【化34】
【0192】
工程1:N−((2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−イル)メチル)−N−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)シアナミドの合成
【0193】
【化35】
【0194】
メタノール(8ml)中の3−((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミン(0.3g、0.57mmol)(実施例1の工程−5において得た)に、CNBr(0.074g、0.6mmol)を添加し、その後、炭酸水素ナトリウム(0.1g、1.2mmol)を添加した。上記反応混合物を、約20〜35℃において約2時間にわたって攪拌した。上記反応混合物を減圧下で濃縮し、その残渣を水(15ml)で希釈した。次いで、そのようにして得られた水性物質を、酢酸エチルで抽出した(3×25ml)。その合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗製生成物(0.3g)を得た。MS (ESI): 551 (M+1)
+。
【0195】
工程2:3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(2H−テトラゾール−5−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミンの合成
【0196】
【化36】
【0197】
DMF(5ml)中のN−((2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−イル)メチル)−N−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)シアナミド(0.3g、0.00054mmol)(工程−1において得た)の溶液に、NaN
3(0.18g、2.7mmol)および塩化アンモニウム(0.15g、2.7mmol)を添加し、これを、100℃において約2時間にわたって攪拌しながら加熱した。
【0198】
上記反応混合物を約20〜35℃へと冷却し、水をこれに添加し、その水性物質を、酢酸エチルで抽出した(3×15mL)。その合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。その濾液を真空下で乾燥させて、粗製物を得、これを、60−120メッシュシリカゲルおよび溶離液として石油エーテル中の40% 酢酸エチルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して、純粋生成物(0.3g)を得た。
【0199】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 7.82 (s,1H),7.75(s,2H), 6.99 (s,1H), 5.04 (s,2H), 4.43 (s,2H), 3.21 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 2.71 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 1.96 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.22 (s, 6H), 0.95-0.88 (m, 4H), 0.19-0.06 (m,4H). MS (ESI): 594 (M+1)
+。
【0200】
実施例13
3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミンの合成
【0201】
【化37】
【0202】
DCM:H
2O(5ml; 4:1比)中の3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(2H−テトラゾール−5−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミン(0.3g、0.44mmol)(実施例12において得た)の懸濁物に、NaOH(0.035g、8.7mmol)、TBAB(0.01g、2mmol)および硫酸ジメチル(0.06ml、5.3mmol)を添加した。上記反応混合物を、約20〜35℃において約30分間にわたって攪拌した。
【0203】
水をこれに添加し、その水性物質を、酢酸エチルで抽出した(3×15mL)。その合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。その濾液を減圧下で乾燥させて粗製生成物を得、これを、60−120メッシュシリカゲルおよび溶離液として石油エーテル中の5% 酢酸エチルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して、純粋生成物を黄色ガム状物(0.1g、45%)として得た。
【0204】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 7.73 (s, 1H), 7.70 (s, 2H), 7.27 (s, 1H), 4.83 (s, 2H), 4.65 (s, 2H), 4.18 (s, 3H), 2.94 (d, J = 5.1 Hz, 4H), 2.70 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.92 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 1.56 (s, 6H), 0.79-0.75 (m, 2H), 0.29-0.25 (m, 4H), 0.02-0.006 (m, 4H). MS (ESI): 608 (M+1)
+。
【0205】
実施例14
3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(2−イソプロピル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミンの合成
【0206】
【化38】
【0207】
DMF(5mL)中のNaH(0.002g、0.03mmol)の攪拌溶液に、3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(2H−テトラゾール−5−イル)アミノ)メチル)−N,Nビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミン(0.002g、0.03mmol)(実施例12において得た)を添加し、その後、2−ブロモプロパン(0.005mg、0.3mmol)を0℃において添加し、約20〜35℃において約12〜16時間にわたって攪拌を続けた。
【0208】
氷冷水をこれに添加し、その水性物質を、酢酸エチルで抽出した(3×15mL)。その合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。その濾液を真空下で乾燥させて、粗製生成物を得、これを、100−200メッシュシリカゲルおよび溶離液として石油エーテル中の約10% アセトンを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して、純粋生成物を黄色ガム状物(0.01g)として得た。
【0209】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.74-7.73 (m, 3H), 7.32 (s, 1H), 4.84 (s, 2H), 4.63 (s, 2H), 2.96 (d, J = 6.6 Hz, 4H), 2.71 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.30- 2.24 (m, 1H), 1.93 (t, 7.1 Hz, 2H), 1.60 (d, J = 7.0 Hz, 6H), 1.22 (s, 6H), 0.83-0.80 (m, 2H), 0.31-0.26 (m, 4H), 0.01-0.006 (m, 4H)。
【0210】
MS (ESI): 636 (M+1)
+。
【0211】
実施例15
3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(2−イソブチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミン
【0212】
【化39】
【0213】
DMF(5ml)中のNaH(0.036g、0.15mmol)の攪拌溶液に、3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(2H−テトラゾール−5−イル)アミノ)メチル)−N,Nビス(シクロプロピルメチル)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミン(0.09g、0.15mmol)(実施例12において得た)を添加し、その後、1−ブロモ−2−メチルプロパン(0.041mg、0.3mmol)を0℃において添加し、約20〜35℃において約12〜16時間にわたって攪拌を続けた。
【0214】
氷冷水をこれに添加し、その水性物質を、酢酸エチルで抽出した(3×15mL)。その合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。その濾液を真空下で乾燥させて、粗製生成物を得、これを、100−200メッシュシリカゲルおよび溶離液として石油エーテル中の4% 酢酸エチルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して、純粋生成物を黄色ガム状物(0.03g)として得た。
【0215】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.72-7.71 (m, 3H), 7.30 (s, 1H), 4.84 (s, 2H), 4.65 (s, 2H), 4.94 (d, 6.3 Hz, 2H), 2.95 (d, J = 6.6 Hz, 4H), 2.70 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.30-2.29 (m, 1H), 1.92 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.22 (s, 6H), 0.94 (d, J = 6.6 Hz, 6H), 0.82-0.78 (m, 2H), 0.30-0.26 (m, 4H), 0.01-0.03 (m, 4H). MS (ESI): 650 (M+1)
+。
【0216】
実施例16
3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−8,8−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−2−アミンの合成
【0217】
【化40】
【0218】
3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−8,8−ジメチル−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−2−アミンを、実施例13に記載されるとおりの手順に実質的に従い、適切な材料および試薬を使用することによって、2,2−ジメチルシクロヘキサノンから調製した。
【0219】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.73(s, 1H), 7.70 (s, 2H), 7.09 (s, 1H), 4.77 (s, 2H), 4.66 (s, 2H), 4.18 (s, 3H), 2.93 (d, J = 6.6 Hz, 4H), 2.57 (t, J = 6.1 Hz, 2H ), 1.69-1.57 (m, 4H), 1.25 (s, 6H), 0.89-0.77 (m, 2H), 0.89-0.77 (m, 2H), 0.31-0.26 (m, 4H), 0.02-0.15 (m, 4H)。
【0220】
MS (ESI): 622 (M+1)
+。
【0221】
実施例17
6−(((2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−イル)メチル)(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)ベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オン
【0222】
【化41】
【0223】
工程1:6−(((2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−イル)メチル)アミノ)ベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オン
【0224】
【化42】
【0225】
メタノール(10mL)中の2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−カルボアルデヒド(0.2g、0.671mmol)(実施例−1の工程4において得た)および6−アミノベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オン(0.1g、0.671mmol)の溶液に、氷酢酸(0.3mL)を添加し、得られた混合物を、15分間にわたって温度約20〜35℃において撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.042g、0.671mmol)を、この反応混合物に少しずつ添加し、上記反応混合物を、約3時間にわたって撹拌した。
【0226】
溶媒を上記混合物から減圧下でエバポレートした後、それを、水(30mL)およびジクロロメタン(2×30mL)で抽出した。その有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗製生成物を得た。上記粗製生成物を、シリカゲル(60−120メッシュ)を使用し、酢酸エチル中の約50% 石油エーテルで溶離するカラムクロマトグラフィーによって精製して、純粋生成物を淡黄色液体(0.15g)として得た。MS (ESI): 433 (M+1)
+。
【0227】
工程−2:6−(((2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−イル)メチル)(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)ベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オン
【0228】
【化43】
【0229】
THF(10ml)中の、上記工程−1において得た6−(((2−(ビス(シクロプロピルメチル)アミノ)−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−3−イル)メチル)アミノ)ベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オン(0.15g、0.346mmol)の溶液に、1−(ブロモメチル)−3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン(0.106g、0.346mmol)、炭酸水素ナトリウム(0.043g、0.519mmol)を添加し、これを約20〜35℃において約14時間にわたって撹拌した。
【0230】
水をそれに添加し、その水性物質を酢酸エチルで抽出した(3×15mL)。その合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。その濾液を真空下で乾燥させて、粗製生成物を得、これを、60−120メッシュシリカゲルおよび溶離液として石油エーテル中の30% 酢酸エチルを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して、純粋生成物(0.06g)を得た。
【0231】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.78 (s, 2H), 7.69 (s, 2H), 7.26 (s, 1H), 6.81 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 6.42 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.72 (s, 2H), 4.68 (s, 2H), 2.96 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 2.71 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.92 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.22 (s, 9H), 0.88-0.83 (m, 2H), 0.34-0.29 (m, 4H), 0.0034-0.0001 (m, 4H). MS (ESI): 659 (M+1)
+。
【0232】
実施例18
3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミンの合成
【0233】
【化44】
【0234】
3−(((3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル)(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)アミノ)メチル)−N,N−ビス(シクロプロピルメチル)−7−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[b]ピリジン−2−アミンを、2−メチルシクロペンタノンから、実施例13に記載されるのと実質的に類似の手順に従い、適切な材料および試薬を使用することによって調製した。
【0235】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.72 (s, 1H), 7.68 (s, 2H), 7.28 (s, 1H), 4.84 (s, 2H), 4.66 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.11-3.00 (m, 4H), 3.09-2.88 (m, 4H), 2.75-2.68 (m, 2H), 2.33-2.32 (m, 2H), 1.26 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.89-0.79 (m, 4H), 0.3-0.28 (m, 4H). MS (ESI): 594 (M+1)
+。
【0236】
実施例19
蛍光測定技術を使用する、インビトロ活性の決定
ROAR Biomedicals,USAからの市販の蛍光測定アッセイキットを使用するインビトロコレステリルエステル転送タンパク質阻害(CETP)アッセイを使用して、本出願の化合物のCETP阻害活性を測定した。このアッセイキットは、CETP酵素の存在下でアクセプター分子に転送される蛍光自己クエンチ中性脂質を含むドナー分子を使用する。上記アクセプター分子への蛍光中性脂質の上記CETP媒介性転送は、蛍光の増大を生じる(励起:492nm;発光:516nm)。
【0237】
化合物の20mM ストック溶液を、100% DMSO中に調製し、さらなる希釈を、反応ミックス中のDMSOの最終濃度が1%になるように行った。反応を、以下のように、キット製造業者によって示唆されるように行った。上記アッセイを、96ウェルマイクロプレートにおいて各ウェルの中で行い、上記反応混合物は、190μlのアッセイ緩衝液(150mM NaCl、10mM Trisおよび2mM EDTA、pH7.4)、4μlのドナー粒子、4μlのアクセプター粒子、rCETP(50ng)および種々の最終濃度(0.1nM、1nM、10nM、100nM、1000nMおよび10000nM)の2μlの試験化合物を含んだ。2つのコントロール反応を行った(一方は、試験化合物なし(陽性コントロール)および他方は、rCETPなし(陰性コントロール))。上記反応系を37℃において90分間にわたってインキュベートし、上記反応プレートを、PCR機器MX3005Pに移し、蛍光単位(FLU)を定量した(励起:492nm;発光:516nm)。
【0238】
上記陰性コントロール値を、上記陽性コントロール値および全ての試験値から差し引きして、バックグラウンド蛍光を補正した。活性のパーセンテージ阻害を、以下の式を使用することによって計算する:
CETP活性の%阻害=[100−(100×(試験におけるFLU/陽性コントロールにおけるFLU))]。
【0239】
半数阻害濃度(IC
50)を、BIOGRAPHソフトウェア(バージョン3.3)を使用して決定した。
【0240】
このプロトコルを使用したところ、本明細書に記載されるとおりの種々の化合物は、以下のように、CETPに対して阻害効果を示すことが分かった:
【0241】
【表1】
【0242】
本出願に開示されるとおりの本発明は、先の実施例のうちのあるものによって例示されてきたが、それらによって限定されるとは解釈されるべきでない;しかしむしろ、本発明は、本明細書前出で開示されるとおりの包括的範囲を包含する。種々の改変および実施形態は、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく行われうる。