(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
送信端によって送信されたPDPコンテキストまたはベアラの作成/更新メッセージを受信するステップであって、前記作成/更新メッセージがサービス品質パラメータを搬送する、ステップと、
前記サービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性とパケットロス許容度とに従って、前記PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルまたは前記ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断し、判断結果情報が、カプセル化が前記UDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示すときに、前記PDPコンテキストに対応する前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルまたは前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルが前記送信端によって前記UDP-Liteプロトコルを介してカプセル化されるように、前記送信端に、前記判断結果情報を搬送する応答メッセージを返すステップと
を含むデータ伝送方法。
前記サービス品質パラメータに従って、前記PDPコンテキストに対応する前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルが前記UDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断する前記ステップが、
第1のしきい値および第2のしきい値を取得するステップと、
前記サービス品質パラメータにおける前記コードエラー耐性が前記第1のしきい値より大きいかどうか、および前記サービス品質パラメータにおける前記パケットロス許容度が前記第2のしきい値より大きいかどうかを判断し、両方とも大きい場合、前記PDPコンテキストに対応する前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルが前記UDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ると判断するステップと
を含む、請求項1に記載のデータ伝送方法。
PDPコンテキストまたはベアラの作成/更新メッセージを受信端に送信するステップであって、前記作成/更新メッセージが前記PDPコンテキストまたは前記ベアラのサービス品質パラメータを搬送する、ステップと、
前記受信端によって返された作成/更新応答メッセージを受信するステップであって、応答メッセージが前記作成/更新メッセージに従って前記受信端によって返され、前記応答メッセージが判断結果情報を搬送し、前記判断結果情報が、前記サービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性とパケットロス許容度とに従って前記受信端によって判断された、前記PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルまたは前記ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかの結果である、ステップと、
前記応答メッセージで搬送された前記判断結果情報が、カプセル化が前記UDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、前記PDPコンテキストに対応する前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルまたは前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルを前記UDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するステップと
を含むデータ伝送方法。
前記PDPコンテキストに対応する前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルまたは前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルを前記UDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する前記ステップが、
前記PDPコンテキストに対応する前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルまたは前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルを前記UDP-Liteプロトコルを介してデータ伝送プロトコルパケットにカプセル化し、前記データ伝送プロトコルパケットのパケットヘッダにおけるチェックサムカバレージフィールドをプリセット値に設定するステップ
を特に含む、請求項3に記載のデータ伝送方法。
前記ベアラの前記サービス品質パラメータに従って、前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルが前記UDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断する前記ステップが、
第1のしきい値および第2のしきい値を取得するステップと、
前記ベアラの前記サービス品質パラメータにおける前記コードエラー耐性が前記第1のしきい値より大きいかどうか、および前記ベアラの前記サービス品質パラメータにおける前記パケットロス許容度が前記第2のしきい値より大きいかどうかを判断し、両方とも大きい場合、前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルが前記UDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ると判断するステップと
を含む、請求項5に記載のデータ伝送方法。
送信端によって送信されたPDPコンテキストまたはベアラの作成/更新メッセージを受信するように構成された受信ユニットであって、前記作成/更新メッセージが前記PDPコンテキストのサービス品質パラメータを搬送する、受信ユニットと、
判断結果を得るために、前記サービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性とパケットロス許容度とに従って、前記PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルまたは前記ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断するように構成された判断ユニットと、
判断結果情報が、カプセル化が前記UDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す
ときに、前記PDPコンテキストに対応する前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルまたは前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルが前記送信端によって前記UDP-Liteプロトコルを介してカプセル化されるように、前記送信端に、前記判断結果情報を搬送する応答メッセージを返すように構成された送信ユニットと
を備えるネットワーク要素デバイス。
PDPコンテキストまたはベアラの作成/更新メッセージを受信端に送信するように構成された送信ユニットであって、前記作成/更新メッセージが前記PDPコンテキストまたは前記ベアラのサービス品質パラメータを搬送する、送信ユニットと、
前記受信端によって返された作成/更新応答メッセージを受信するように構成された受信ユニットであって、応答メッセージが前記作成/更新メッセージに従って前記受信端によって返され、前記応答メッセージが判断結果情報を搬送し、前記判断結果情報が、前記サービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性とパケットロス許容度とに従って前記受信端によって判断された、前記PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかの結果である、受信ユニットと、
前記応答メッセージで搬送された前記判断結果情報が、カプセル化が前記UDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示すときに、前記PDPコンテキストに対応する前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルを前記UDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように構成されたカプセル化ユニットと
を備えるネットワーク要素デバイス。
前記カプセル化ユニットが、前記応答メッセージで搬送された前記判断結果情報が、カプセル化が前記UDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示すときに、前記PDPコンテキストに対応する前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルを前記UDP-Liteプロトコルを介してデータ伝送プロトコルパケットにカプセル化し、前記データ伝送プロトコルパケットのパケットヘッダにおけるチェックサムカバレージフィールドをプリセット値に設定するように特に構成される、
請求項11に記載のネットワーク要素デバイス。
送信端によって送信された命令情報を受信するように構成された受信ユニットであって、前記命令情報が判断結果情報を搬送し、前記判断結果情報が、作成/更新されたベアラのサービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性とパケットロス許容度とに従って前記送信端によって判断された、前記ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかの結果である、受信ユニットと、
前記命令情報で搬送された前記判断結果情報が、カプセル化が前記UDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示すときに、前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルを前記UDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように構成されたカプセル化ユニットと
を備えるネットワーク要素デバイス。
前記カプセル化ユニットが、前記命令情報で搬送された前記判断結果情報が、カプセル化が前記UDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示すときに、前記ベアラの前記ユーザプレーントンネルを前記UDP-Liteプロトコルを介してデータ伝送プロトコルパケットにカプセル化し、前記データ伝送プロトコルパケットのパケットヘッダにおけるチェックサムカバレージフィールドをプリセット値に設定するように特に構成される、
請求項15に記載のネットワーク要素デバイス。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の様々な態様は、データ伝送効率を改善するためのデータ伝送方法を提供する。
【0005】
本発明の第1の態様は、
送信端によって送信されたPDPコンテキストの作成/更新メッセージ(create or update message)を受信するステップであって、作成/更新メッセージがサービス品質パラメータを搬送する、ステップと、
サービス品質パラメータに従って、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断し、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を受信したときに、送信端がPDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように、送信端に、判断結果情報を搬送する応答メッセージを返すステップと
を含むデータ伝送方法を提供する。
【0006】
データ伝送方法では、サービス品質パラメータに従って、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断するステップは、
第1のしきい値および第2のしきい値を取得するステップと、
PDPコンテキストのサービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性が第1のしきい値より大きいかどうか、およびPDPコンテキストのサービス品質パラメータにおけるパケットロス許容度が第2のしきい値より大きいかどうかを判断し、両方とも大きい場合、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ると判断するステップと
を含む。
【0007】
本発明の第2の態様は、
PDPコンテキストの作成/更新メッセージを受信端に送信するステップであって、作成/更新メッセージがサービス品質パラメータを搬送する、ステップと、
受信端によって返された作成/更新応答メッセージを受信するステップであって、応答メッセージが作成/更新メッセージに従って受信端によって返され、応答メッセージが判断結果情報を搬送し、判断結果情報が、サービス品質パラメータに従って受信端によって、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断した結果である、ステップと、
応答メッセージで搬送された判断結果情報が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するステップと
を含むデータ伝送方法を提供する。
【0008】
データ伝送方法では、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するステップは、
PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してデータ伝送プロトコルパケットにカプセル化し、データ伝送プロトコルパケットのパケットヘッダにおけるチェックサムカバレージフィールドをプリセット値に設定するステップ
を特に含む。
【0009】
本発明の第3の態様は、
送信端によって送信されたベアラの作成/更新メッセージを受信するステップであって、作成/更新メッセージがベアラのサービス品質パラメータを搬送する、ステップと、
サービス品質パラメータに従って、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断し、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を搬送する応答メッセージを受信したときに、送信端がベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように、送信端に、判断結果情報を搬送する応答メッセージを返すステップと
を含むデータ伝送方法を提供する。
【0010】
データ伝送方法では、サービス品質パラメータに従って、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断するステップは、
第1のしきい値および第2のしきい値を取得するステップと、
ベアラのサービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性が第1のしきい値より大きいかどうか、およびベアラのサービス品質パラメータにおけるパケットロス許容度が第2のしきい値より大きいかどうかを判断し、両方とも大きい場合、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ると判断するステップと
を含む。
【0011】
本発明の第4の態様は、
ベアラの作成/更新メッセージを受信端に送信するステップであって、作成/更新メッセージがベアラのサービス品質パラメータを搬送する、ステップと、
受信端によって返された作成/更新応答メッセージを受信するステップであって、応答メッセージが作成/更新メッセージに従って受信端によって返され、応答メッセージが判断結果情報を搬送し、判断結果情報が、サービス品質パラメータに従って受信端によって、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断した結果である、ステップと、
応答メッセージで搬送された判断結果情報が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するステップと
を含むデータ伝送方法を提供する。
【0012】
データ伝送方法では、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するステップは、
ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してデータ伝送プロトコルパケットにカプセル化し、データ伝送プロトコルパケットのパケットヘッダにおけるチェックサムカバレージフィールドをプリセット値に設定するステップ
を特に含む。
【0013】
本発明の第5の態様は、
ベアラを作成/更新し、ベアラのサービス品質パラメータに従って、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断するステップと、
カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を受信したときに、受信端がベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように、受信端に、判断結果情報を搬送する命令メッセージを送信するステップと
を含むデータ伝送方法を提供する。
【0014】
データ伝送方法では、ベアラのサービス品質パラメータに従って、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断するステップは、
第1のしきい値および第2のしきい値を取得するステップと、
ベアラのサービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性が第1のしきい値により大きいかどうか、およびベアラのサービス品質パラメータにおけるパケットロス許容度が第2のしきい値よりも大きいかどうかを判断し、両方とも大きい場合、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ると判断するステップと
を含む。
【0015】
本発明の第6の態様は、
送信端によって送信された命令情報を受信するステップであって、命令情報が判断結果情報を搬送し、判断結果情報が、作成/更新されたベアラのサービス品質パラメータに従って送信端によって、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断した結果である、ステップと、
命令情報で搬送された判断結果情報が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するステップと
を含むデータ伝送方法を提供する。
【0016】
データ伝送方法では、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するステップは、
ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してデータ伝送プロトコルパケットにカプセル化し、データ伝送プロトコルパケットのパケットヘッダにおけるチェックサムカバレージフィールドをプリセット値に設定するステップ
を特に含む。
【0017】
本発明の第7の態様は、
送信端によって送信されたPDPコンテキストの作成/更新メッセージを受信するように構成された受信ユニットであって、作成/更新メッセージがサービス品質パラメータを搬送する、受信ユニットと、
判断結果を得るために、サービス品質パラメータに従って、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断するように構成された判断ユニットと、
カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を受信したときに、送信端がPDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように、送信端に、判断結果情報を搬送する応答メッセージを返すように構成された送信ユニットと
を含むネットワーク要素デバイスを提供する。
【0018】
ネットワーク要素デバイスでは、判断ユニットは、第1のしきい値および第2のしきい値を取得し、PDPコンテキストのサービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性が第1のしきい値より大きいかどうか、およびPDPコンテキストのサービス品質パラメータにおけるパケットロス許容度が第2のしきい値より大きいかどうかを判断し、両方とも大きい場合、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るという判断結果を得、そうでない場合、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ないという判断結果を得るように特に構成される。
【0019】
本発明の第8の態様は、
PDPコンテキストの作成/更新メッセージを受信端に送信するように構成された送信ユニットであって、作成/更新メッセージがサービス品質パラメータを搬送する、送信ユニットと、
受信端によって返された作成/更新応答メッセージを受信するように構成された受信ユニットであって、応答メッセージが作成/更新メッセージに従って受信端によって返され、応答メッセージが判断結果情報を搬送し、判断結果情報が、サービス品質パラメータに従って受信端によって、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断した結果である、受信ユニットと、
応答メッセージで搬送された判断結果情報が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示すときに、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように構成されたカプセル化ユニットと
を含むネットワーク要素デバイスを提供する。
【0020】
ネットワーク要素デバイスでは、カプセル化ユニットは、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してデータ伝送プロトコルパケットにカプセル化し、データ伝送プロトコルパケットのパケットヘッダにおけるチェックサムカバレージフィールドをプリセット値に設定するように特に構成される。
【0021】
本発明の第9の態様は、
送信端によって送信されたベアラの作成/更新メッセージを受信するように構成された受信ユニットであって、作成/更新メッセージがベアラのサービス品質パラメータを搬送する、受信ユニットと、
判断結果を得るために、サービス品質パラメータに従って、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断するように構成された判断ユニットと、
カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を搬送する応答メッセージを受信したときに、送信端がベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように、送信端に、判断結果情報を搬送する応答メッセージを返すように構成された送信ユニットと
を含むネットワーク要素デバイスを提供する。
【0022】
ネットワーク要素デバイスでは、判断ユニットは、第1のしきい値および第2のしきい値を取得し、ベアラのサービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性が第1のしきい値より大きいかどうか、およびベアラのサービス品質パラメータにおけるパケットロス許容度が第2のしきい値より大きいかどうかを判断し、両方とも大きい場合、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るという判断結果を得、そうでない場合、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ないという判断結果を得るように特に構成される。
【0023】
本発明の第10の態様は、
ベアラの作成/更新メッセージを受信端に送信するように構成された送信ユニットであって、作成/更新メッセージがベアラのサービス品質パラメータを搬送する、送信ユニットと、
受信端によって返された作成/更新応答メッセージを受信するように構成された受信ユニットであって、応答メッセージが作成/更新メッセージに従って受信端によって返され、応答メッセージが判断結果情報を搬送し、判断結果情報が、サービス品質パラメータに従って受信端によって、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断した結果である、受信ユニットと、
応答メッセージで搬送された判断結果情報が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示すときに、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように構成されたカプセル化ユニットと
を含むネットワーク要素デバイスを提供する。
【0024】
ネットワーク要素デバイスでは、カプセル化ユニットは、応答メッセージが、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を搬送するときに、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してデータ伝送プロトコルパケットにカプセル化し、データ伝送プロトコルパケットのパケットヘッダにおけるチェックサムカバレージフィールドをプリセット値に設定するように特に構成される。
【0025】
本発明の第11の態様は、
ベアラを作成/更新するように構成された作成/更新ユニットと、
判断結果を得るために、ベアラのサービス品質パラメータに従って、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断するように構成された判断ユニットと、
カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を受信したときに、受信端がベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように、受信端に、判断結果情報を搬送する命令メッセージを送信するように構成された送信ユニットと
を含むネットワーク要素デバイスを提供する。
【0026】
ネットワーク要素デバイスでは、判断ユニットは、第1のしきい値および第2のしきい値を取得し、ベアラのサービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性が第1のしきい値より大きいかどうか、およびベアラのサービス品質パラメータにおけるパケットロス許容度が第2のしきい値より大きいかどうかを判断し、両方とも大きい場合、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るという判断結果を得、そうでない場合、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ないという判断結果を得るように特に構成される。
【0027】
本発明の第12の態様は、
送信端によって送信された命令情報を受信するように構成された受信ユニットであって、命令情報が判断結果情報を搬送し、判断結果情報が、作成/更新されたベアラのサービス品質パラメータに従って送信端によって、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断した結果である、受信ユニットと、
命令情報が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を搬送するときに、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように構成されたカプセル化ユニットと
を含むネットワーク要素デバイスを提供する。
【0028】
ネットワーク要素デバイスでは、カプセル化ユニットは、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してデータ伝送プロトコルパケットにカプセル化し、データ伝送プロトコルパケットのパケットヘッダにおけるチェックサムカバレージフィールドをプリセット値に設定するように特に構成される。
【0029】
本発明の第13の態様は、データを伝送するように構成されたネットワーク要素デバイスの少なくとも1つのグループを含む通信システムを提供し、上記のネットワーク要素デバイスは、ネットワーク要素デバイスとして採用される。
【0030】
本発明では、ベアラのサービス品質パラメータを判断することによって、ベアラをUDP-Liteを介してカプセル化すべきかどうかが判断されることを、技術的解決策から知ることができる。オーディオおよびビデオなどの、高いパケットエラー耐性を有するサービスの場合、UDP-Liteカプセル化は、本発明で提供される技術的解決策を使用することによって実施され得、すべてのPDPコンテキストアクティブ化またはベアラがUDPプロトコルを介してカプセル化される従来技術と比較すると、パケットの負荷のチェックが省略され、データ伝送効率が大幅に改善される。
【0031】
本発明の実施形態によるまたは従来技術における技術的解決策をより明確に例示するために、実施形態または従来技術を説明するための添付の図面を以下で簡単に紹介する。以下の説明における添付の図面は本発明のいくつかの実施形態にすぎず、当業者が創造的な努力なしに添付の図面から他の図面を得ることができることは明らかである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
最初に、本発明の実施形態に関わるいくつかの概念を説明する。
【0034】
UDP:User Datagram Protocol、ユーザデータグラムプロトコル。UDPは伝送レイヤプロトコルであり、概してパケットネットワークに適用され、ユーザのデータは単一のUDPパケットに基づいて伝送される。
【0035】
UDP-Lite:User Datagram Protocol Lite、ユーザデータグラムプロトコルライト。UDP-Liteプロトコルのチェックサムフィールドのチェック範囲は可変であり、プロトコルは、オーディオまたはビデオなどの、しきい値より大きいコードエラーレートを有するサービスに適用可能である。
【0036】
GTP:GSN間でユーザデータおよびシグナリング情報を伝送するためのトンネルを提供するGPRS Tunnelling Protocol、GPRSトンネリングプロトコル。GTPプロトコルはGPRSネットワークのGnインターフェースおよびGpインターフェースに対して定義され、GPRSトンネリングプロトコルである。GTPプロトコルは、GTP制御プレーン(略してGTP-C)プロトコルおよびデータ伝送(略してGTP-U)プロトコルを含み、複数のプロトコルのデータパケットがUMTSまたはGPRSバックボーンネットワーク上のSGSN間で、およびSGSNとゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node、略してGGSN)との間で伝送されることを可能にする。
【0037】
GTPU:ユーザデータのカプセル化またはカプセル化解除を実施することが可能な、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)トンネリングプロトコルのユーザプレーン(User plane of GPRS Tunneling Protocol、GTPU)。本発明の目的、技術的解決策、および利点をよりわかりやすいものにするために、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態による技術的解決策について以下で明確および完全に説明する。以下の説明における実施形態は、本発明の実施形態のすべてではなく、一部にすぎないことは明らかである。創造的な努力なしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られるすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲内に入るものとする。
【0038】
図1に示すように、
図1は本発明によるデータ伝送方法の第1の実施形態の概略フローチャートである。図面に示すように、第1の実施形態におけるデータ伝送方法は以下を含む。
【0039】
ステップ101:送信端によって送信されたPDP(Packet Data Protocol、パケットデータプロトコル)コンテキストの作成/更新メッセージを受信し、作成/更新メッセージはPDPコンテキストのアクティブ化のサービス品質(Quality of Service、略してQoS)パラメータを搬送する。
【0040】
受信端は、送信端によって送信されたPDPコンテキストの作成/更新メッセージを受信する。受信端は、ネットワーク要素デバイス、たとえば、GTPトンネルを確立するために、PDPコンテキストの受信された作成/更新メッセージに従って応答メッセージを返すことが可能なGGSNであってもよい。送信端は、ネットワーク要素デバイス、たとえば、GTPトンネルを確立するために、PDPコンテキストの作成/更新メッセージを送信することが可能なSGSNであってもよい。PDPコンテキストの作成は、PDPコンテキストの1次作成およびPDPコンテキストの2次作成を含む。
【0041】
ステップ102:サービス品質パラメータに従って、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断し、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を受信したときに、送信端がPDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように、送信端に、判断結果情報を搬送する応答メッセージを返す。
【0042】
具体的には、受信端は、QoSパラメータに従って、PDPコンテキストが高いパケットエラー耐性を有するサービスであるかどうかを判断し、そうである場合、PDPコンテキストがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ると判断する。PDPコンテキストが高いパケットエラー耐性を有するサービスであるかどうかを判断することは、具体的には、最初に、第1のしきい値および第2のしきい値を取得し、次いで、PDPコンテキストのサービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性が第1のしきい値より大きいかどうか、およびPDPコンテキストのサービス品質パラメータにおけるパケットロス許容度が第2のしきい値より大きいかどうかを判断し、両方とも大きい場合、PDPコンテキストは高いパケットエラー耐性を有するサービスであり、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ると判断し、そうでない場合、PDPコンテキストは高いパケットエラー耐性を有するサービスではなく、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ないが、従来技術と同様に依然としてUDPプロトコルを介してカプセル化され得ると判断することとすることができ、第1のしきい値および第2のしきい値は個人によって設定され得る。第1のしきい値および第2のしきい値は、手動の制御方法で入力することによって取得され得、また前もって記憶領域に記憶され、記憶領域から取得され得る。受信端は、受信端が送信端によって送信されたPDPコンテキストの作成/更新要求を受け入れるかどうかを通知するために、応答メッセージを送信端に返し、受け入れる場合、GTPトンネルが送信端と受信端との間で確立される。送信端および受信端は、GTPトンネルを介して情報伝送を行うことができる。応答メッセージで搬送された判断結果情報は、PDPコンテキストに対応するGTPトンネルのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを送信端に通知するためのものであり、その結果、送信端は、通知された結果に従ってそれ相応に応答する、すなわち、高いパケットエラー耐性を有するサービスのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化す
る。
【0043】
この実施形態は、既存の2G(第2世代携帯電話通信技術)または3G(第3世代携帯電話通信技術)ネットワークに基づいて提案されるデータ伝送方法である。この実施形態では、PDPコンテキストのサービス品質パラメータを判断することによって、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteを介してカプセル化すべきかどうかが判断される。オーディオおよびビデオなどの、高いパケットエラー耐性を有するサービスは、本発明の実施形態によるUDP-Liteを介してカプセル化され得、このことは、すべてのPDPコンテキストアクティブ化がUDPプロトコルを介してカプセル化される従来技術と比較すると、データ伝送効率を大幅に改善することができる。
【0044】
図2に示すように、
図2は本発明によるデータ伝送方法の第2の実施形態の概略フローチャートである。図面に示すように、第2の実施形態のデータ伝送方法は以下を含む。
【0045】
ステップ201:PDPコンテキストの作成/更新メッセージを受信端に送信し、作成/更新メッセージはサービス品質パラメータを搬送する。
【0046】
送信端は、PDPコンテキストの作成/更新メッセージを受信端に送信する。送信端はSGSNであってもよい。受信端は
図3に示す例のようなGGSNであってもよい。
【0047】
ステップ202:受信端によって返された作成/更新応答メッセージを受信し、応答メッセージは作成/更新メッセージに従って受信端によって返され、応答メッセージは判断結果情報を搬送し、判断結果情報は、サービス品質パラメータに従って受信端によって、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断した結果である。
【0048】
ステップ203:応答メッセージで搬送された判断結果情報が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0049】
具体的には、応答メッセージで搬送された判断結果情報が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、送信端がPDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してデータ伝送プロトコルパケット(略してGTPUパケット)にカプセル化し、GTPUパケットのパケットヘッダにおけるチェックサムカバレージ(Checksum Coverage)フィールドをプリセット値に設定する。ここで、UDP-Liteプロトコルでは、データパケットをチェックする必要があるかどうか、またはデータパケットの何個のビットをチェックするかは、ユーザによって制御され得ることに留意されたい。さらに、UDP-Liteプロトコルでは、UDPプロトコルのLengthフィールドはUDP-LiteプロトコルのChecksum Coverageを表すために使用され、その結果、UDP-LiteプロトコルのChecksum Coverageフィールドが(UDPヘッダおよび負荷を含む)UDPデータパケット全体の長さに等しいとき、UDP-Liteによって生成されるパケットは通常のUDPパケットと同一になる。Checksum Coverageが0であるとき、このことはUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化されたデータパケット全体をチェックすることを示す。Checksum Coverage≧8である場合、このことはUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化されたデータパケットの前のChecksum Coverageバイトをチェックすることを示す。上記の値以外の値をとるChecksum Coverageは違法である。この実施形態では、プリセット値を8に設定することができ、すなわち、Checksum Coverageの値は8であり、したがって、データパケットの前の8バイトのみがチェックサム計算中にチェックされる、すなわち、UDP-Liteプロトコルを介してカプセル化されたGTPUパケットのパケットヘッダのみがチェックされ、GTPUパケットの負荷はチェックされず、このことは、UDPプロトコルを介してカプセル化されたデータパケットのパケットヘッダと負荷を同時にチェックする必要があるという従来技術における問題を回避し、それによって、データ伝送効率を改善する。
【0050】
図3に示すように、
図3は、2Gまたは3Gユーザ側がPDPコンテキストの2次作成/更新を開始するときに、本発明によるデータ伝送方法を適用することによって、データ伝送を実施する概略図である。この適用例は、ユーザ側によって開始されるPDPコンテキストの2次作成/更新であり、GGSNは、QoSパラメータに従って、2次作成PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteを介してカプセル化すべきかどうかを判断し、Create PDP Context ResponseまたはUpdate PDP Context Responseメッセージを介してSGSNデバイスに通知する。以下の内容のとおりである具体的な実施プロセスは以下のステップを含む。
【0051】
ユーザ側によって開始されるPDPコンテキストの2次作成は以下を含む。
【0052】
ステップ111:SGSNは、PDPコンテキストを作成するために、Create PDP Context RequestメッセージをGGSNに送信する。
【0053】
ステップ112:GGSNは、Create PDP Context Requestメッセージで搬送されたQoSパラメータに従って、作成されるべき2次PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断し、判断結果を搬送するCreate PDP Context ResponseメッセージをSGSNに返す。
【0054】
GGSNが、Create PDP Context Responseメッセージで搬送されたQoSパラメータに従って、作成されるべき2次作成PDPコンテキストが高いパケットエラー耐性を有するサービスである、すなわち、2次作成PDPコンテキストのサービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性が第1のしきい値より大きく、2次作成PDPコンテキストのサービス品質パラメータにおけるパケットロス許容度が第2のしきい値より大きいと判断した場合、2次作成PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルはUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得る。SGSNがGGSNによって返されたCreate PDP Context Responseメッセージを受信した後、GTPトンネルがSGSNとGGSNとの間で確立される。SGSNとGGSNとの間で交換される情報は、伝送用GTPトンネルで運ばれ得る。
【0055】
ステップ113:Create PDP Context Responseメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、SGSNは2次PDPコンテキストアクティブ化のユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0056】
具体的には、SGSNは、2次作成PDPコンテキストに対応するユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してGTPUパケットにカプセル化し、GTPUパケットのパケットヘッダにおけるチェックサムカバレージフィールドを8に設定する。送信端SGSNは、GTPUパケットをGGSNに送信するとき、GTPUパケットのパケットヘッダについてのチェックサム計算のみを行う。GGSNは、GTPUパケットを受信した後、パケットヘッダのチェックサムのみを検証し、それによって、従来技術におけるGTPUパケットの負荷(Checksum Coverage、チェックサムカバレージ)フィールドについての検証を回避する。
【0057】
ユーザ側によって開始されるPDPコンテキストの更新は以下を含む。
【0058】
ステップ121:SGSNは、PDPコンテキストを更新するために、Update PDP Context RequestメッセージをGGSNに送信する。
【0059】
ステップ122:GGSNは、Update PDP Context Requestメッセージに従ってPDPコンテキストを更新し、Update PDP Context Requestメッセージで搬送されたQoSパラメータに従って、更新されるべきPDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断し、判断結果を搬送するUpdate PDP Context ResponseメッセージをSGSNにフィードバックする。
【0060】
同様に、GGSNが、Create PDP Context Responseメッセージで搬送されたQoSパラメータに従って、更新されるべき2次PDPコンテキストアクティブ化が高いパケットエラー耐性を有するサービスであると判断した場合、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルはUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得る。高いパケットエラー耐性を有するサービスの判断は、上記の判断プロセスによって実施され得る。SGSNがGGSNによって返されたUpdate PDP Context Responseメッセージを受信した後、GTPトンネルがSGSNとGGSNとの間で確立される。SGSNとGGSNとの間で交換される情報は、伝送用GTPトンネルで運ばれ得る。
【0061】
ステップ123:Update PDP Context Responseメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteを介して行われ得ることを示す場合、SGSNは2次PDPコンテキストアクティブ化のユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化し、その結果、カプセル化された2次PDPコンテキストアクティブ化は確立された伝送用GTPトンネル上で運ばれる。
【0062】
PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するSGSNのプロセスは上記で説明したものと同じであり、ここでは繰り返されない。
【0063】
図4に示すように、
図4は本発明によるデータ伝送方法の第3の実施形態の概略フローチャートである。図面に示すように、第3の実施形態のデータ伝送方法は以下を含む。
【0064】
ステップ301:送信端によって送信されたベアラの作成/更新メッセージを受信し、作成/更新メッセージはベアラのサービス品質パラメータを搬送する。
【0065】
この実施形態は、4G(第4世代携帯電話通信技術)ネットワーク、たとえば、SGSNがS4インターフェースを介してEPCネットワークにアクセスするネットワークキング方式(略してS4 SGSNネットワーキング)またはEPCネットワークに基づいて実施されるデータ伝送方法である。具体的には、受信端は、送信端によって送信されたベアラの作成/更新メッセージを受信する。受信端は、GTPトンネルを確立するためにベアラの作成/更新メッセージを送信することが可能なネットワーク要素デバイス、たとえば、SGSN、またはベアラの受信された作成/更新メッセージを転送することが可能なネットワーク要素デバイス、たとえば、S-GWであってもよい。受信端は、具体的には、PDN(Public Data Network、公衆データネットワーク)ゲートウェイ(略してP-GW)であってもよい。ベアラは専用ベアラおよびデフォルトベアラを含む。
【0066】
ステップ302:サービス品質パラメータに従って、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断し、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を搬送する応答メッセージを受信したときに、送信端がベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように、送信端に、判断結果情報を搬送する応答メッセージを返す。
【0067】
具体的には、受信端は、QoSパラメータに従って、ベアラが高いパケットエラー耐性を有するサービスであるかどうかを判断し、そうである場合、ベアラがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ると判断する。ベアラが高いパケットエラー耐性を有するサービスであるかどうかを判断することは、具体的には、第1のしきい値および第2のしきい値を取得し、ベアラのサービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性が第1のしきい値より大きいかどうか、およびベアラのサービス品質パラメータにおけるパケットロス許容度が第2のしきい値より大きいかどうかを判断し、両方とも大きい場合、ベアラは高いパケットエラー耐性を有するサービスであり、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ると判断し、そうでない場合、ベアラは高いパケットエラー耐性を有するサービスではなく、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ないが、従来技術におけるUDPプロトコルを介して依然としてカプセル化され得ると判断することを含み得る。第1のしきい値および第2のしきい値は個人によって設定され得る。受信端は、受信端が送信端によって送信されたベアラ作成/更新要求を受け入れるかどうかを通知するために、応答メッセージを送信端に返し、受け入れる場合、GTPトンネルが送信端と受信端との間で確立される。送信端および受信端は、GTPトンネルを介して情報伝送を行うことができる。応答メッセージで搬送された判断結果情報は、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを送信端に通知することを目的とし、その結果、送信端は、通知された結果に従ってそれ相応に応答する、すなわち、高いパケットエラー耐性を有するサービスのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0068】
図5に示すように、
図5は本発明によるデータ伝送方法の第4の実施形態の概略フローチャートである。図面に示すように、第4の実施形態のデータ伝送方法は以下を含む。
【0069】
ステップ401:ベアラの作成/更新メッセージを受信端に送信し、作成/更新メッセージはベアラのサービス品質パラメータを搬送する。
【0070】
送信端は、ベアラの作成/更新メッセージを受信端に送信する。ベアラは専用ベアラおよびデフォルトベアラを含む。受信端は、GTPトンネルを確立するためにベアラの作成/更新メッセージを送信することが可能なネットワーク要素デバイス、たとえば、SGSN、またはベアラの受信された作成/更新メッセージを転送することが可能なネットワーク要素デバイス、たとえば、S-GWであってもよい。受信端は、具体的には、P-GWであってもよい。
【0071】
ステップ402:受信端によって返された作成/更新応答メッセージを受信し、応答メッセージは作成/更新メッセージに従って受信端によって返され、応答メッセージは判断結果情報を搬送し、判断結果情報は、サービス品質パラメータに従って受信端によって、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断した結果である。
【0072】
ステップ403:応答メッセージが、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を搬送する場合、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0073】
具体的には、応答メッセージで搬送された判断結果情報が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、送信端がベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してGTPUパケットにカプセル化し、GTPUパケットのパケットヘッダにおけるチェックサムカバレージ(Checksum Coverage)フィールドをプリセット値に設定する。プリセット値の選択については、上記の実施形態に関わる関連する内容を参照することができ、ここでは繰り返されない。
【0074】
第3の実施形態および第4の実施形態は、既存の4Gにおけるユーザ側がGTPトンネルを確立するためにベアラの作成/更新メッセージを開始することに基づいて提案されるデータ伝送方法である。本実施形態では、ベアラのサービス品質パラメータを判断することによって、ベアラをUDP-Liteを介してカプセル化すべきかどうかが判断される。UDP-Liteを介してカプセル化され得るいくつかのベアラ、特に、オーディオおよびビデオなどの、高いパケットエラー耐性を有するサービスの場合、UDP-Liteカプセル化は、本発明で提供される技術的解決策によって実施され得、このことは、すべてのベアラがUDPプロトコルを介してカプセル化される従来技術と比較すると、データ伝送効率を大幅に改善することができる。
【0075】
図6および
図7に示すように、
図6および
図7は、S4 SGSNネットワーキングのユーザ側がベアラの作成/更新を開始するときに、本発明によるデータ伝送方法を適用することによって、データ伝送を実施する概略図である。図面に示すように、S4 SGSNネットワーキングのユーザ側によって開始される専用ベアラの作成/更新の場合、P-GWは、QoSパラメータに従って、専用ベアラをUDP-Liteを介してカプセル化すべきかどうかを判断し、Create Bearer RequestまたはUpdate Bearer Requestメッセージを介してS-GWおよびSGSNデバイスに通知する。具体的な実施プロセスは以下の内容のとおりである。
【0076】
図6に示すように、
図6は、S4 SGSNネットワーキングのユーザ側が専用ベアラの作成を開始するときに、データ伝送を実施する概略図であり、以下を含む。
【0077】
ステップ311:SGSNは、専用ベアラの作成を要求するために、Bearer Resource Commandメッセージを開始する。
【0078】
ステップ312:S-GWは、SGSNによって開始され、SGSNから受信されたBearer Resource CommandメッセージをP-GWに転送する。
【0079】
ステップ313:P-GWは、Bearer Resource Commandメッセージで搬送されたQoSパラメータに従って、作成されるべき専用ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断し、判断結果を搬送するCreate Bearer RequestメッセージをS-GWに返す。
【0080】
ステップ314:S-GWは、Create Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果に従って、専用ベアラをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化すべきかどうかを判断し、それと同時に、受信されたCreate Bearer RequestメッセージをSGSNに転送する。Create Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、S-GWは専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0081】
ステップ315:SGSNは、Create Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果に従って、専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化すべきかどうかを判断し、専用ベアラ作成応答(create dedicated bearer response)メッセージをS-GWに返す。Create Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、SGSNは専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0082】
DT(direct tunnel、ダイレクトトンネル)モードでは、SGSNはさらに、Create Bearer Requestメッセージを無線ネットワークコントローラ(略してRNC)に転送する必要があることに留意されたい。RNCは、Create Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果に従って、専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化すべきかどうかを判断する。Create Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、RNCは専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0083】
ステップ316:S-GWは、SGSNによって返された専用ベアラ作成応答メッセージを受信した後、専用ベアラ作成応答メッセージをP-GWにも返す。
【0084】
図7に示すように、
図7は、S4 SGSNネットワーキングのユーザ側が専用ベアラの更新を開始するときに、データ伝送を実施する概略図である。S4 SGSNネットワーキングのユーザ側によって開始される専用ベアラの更新は以下を含む。
【0085】
ステップ321:SGSNは、専用ベアラの変更を要求するために、Modify Bearer Commandメッセージを開始する。
【0086】
ステップ322:S-GWは、SGSNによって開始され、SGSNから受信されたModify Bearer CommandメッセージをP-GWに転送する。
【0087】
ステップ323:P-GWは、受信されたModify Bearer Commandメッセージで搬送されたQoSパラメータに従って、更新されるべき専用ベアラがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断し、判断結果を搬送するUpdate Bearer RequestメッセージをS-GWに返す。
【0088】
ステップ324:S-GWは、Update Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果に従って、専用ベアラをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化すべきかどうかを判断し、受信されたUpdate Bearer RequestメッセージをSGSNに転送する。Update Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、S-GWは専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0089】
ステップ325:SGSNは、Update Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果に従って、専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化すべきかどうかを判断する。Update Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、SGSNは専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0090】
DTモードでは、SGSNはさらに、Update Bearer RequestメッセージをRNCに転送する必要があることに留意されたい。RNCは、Update Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果に従って、専用ベアラをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化すべきかどうかを判断する。Update Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、RNCは専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0091】
ステップ326:S-GWは、SGSNによって返された専用ベアラ作成応答メッセージを受信した後、専用ベアラ作成応答メッセージをP-GWにも返す。
【0092】
図8に示すように、
図8は本発明によるデータ伝送方法の第5の実施形態の概略フローチャートである。図面に示すように、第5の実施形態のデータ伝送方法は、既存の4Gネットワーク、たとえば、S4 SGSNネットワーキングまたはEPCネットワーキングに基づいて実施されるデータ伝送方法でもあり、以下を含む。
【0093】
ステップ501:ベアラを作成/更新し、ベアラのサービス品質パラメータに従って、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断する。
【0094】
具体的には、送信端はベアラの作成/更新を開始する。送信端は、具体的には、P-GWであってもよい。ベアラは専用ベアラおよびデフォルトベアラを含む。P-GWは、ベアラのサービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性が第1のしきい値より大きいかどうか、およびベアラのサービス品質パラメータにおけるパケットロス許容度が第2のしきい値より大きいかどうかを判断し、両方とも大きい場合、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ると判断し、そうでない場合、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ないが、従来技術におけるUDPプロトコルを介して依然としてカプセル化され得ると判断する。第1のしきい値および第2のしきい値は個人によって設定され得る。
【0095】
ステップ502:カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を受信したときに、受信端がベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように、受信端に、判断結果情報を搬送する命令メッセージを送信する。
【0096】
具体的には、送信端は、受信端に、判断結果情報を搬送する命令メッセージを送信する。S4 SGSNネットワーキングでは、受信端はS-GWまたはSGSNであってもよい。EPCネットワーキングでは、受信端はS-GWまたはeNodeBであってもよい。
【0097】
図9に示すように、
図9は本発明によるデータ伝送方法の第6の実施形態の概略フローチャートである。図面に示すように、第6の実施形態のデータ伝送方法は以下を含む。
【0098】
ステップ601:送信端によって送信された命令情報を受信し、命令情報は判断結果情報を搬送し、判断結果情報は、作成/更新されたベアラのサービス品質パラメータに従って送信端によって、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断した結果である。
【0099】
具体的には、受信端は、送信端によって送信された命令情報を受信する。
【0100】
ステップ602:命令情報で搬送された判断結果情報が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0101】
具体的には、受信端は、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してデータ伝送プロトコルパケットにカプセル化し、データ伝送プロトコルパケットのパケットヘッダにおけるチェックサムカバレージフィールドをプリセット値に設定する。
【0102】
第5の実施形態および第6の実施形態は、既存の4Gにおけるネットワーク側がGTPトンネルを確立するためにベアラの作成/更新を開始することに基づいて提案されるデータ伝送方法である。本実施形態では、ベアラのサービス品質パラメータを判断することによって、ベアラをUDP-Liteを介してカプセル化すべきかどうかが判断される。UDP-Liteを介してカプセル化され得るいくつかのベアラ、特に、オーディオおよびビデオなどの、高いパケットエラー耐性を有するサービスの場合、UDP-Liteカプセル化は、本発明で提供される技術的解決策によって実施され得、このことは、すべてのベアラがUDPプロトコルを介してカプセル化される従来技術と比較すると、データ伝送効率を大幅に改善することができる。
図10および
図11に示すように、
図10および
図11は、S4 SGSNネットワーキングのネットワーク側がベアラの作成/更新を開始するときに、本発明によるデータ伝送方法を適用することによって、データ伝送を実施する概略図である。図面に示すように、S4 SGSNネットワーキングのネットワーク側によって開始される専用ベアラの作成/更新の場合、P-GWは、専用ベアラのQoSパラメータに従って、専用ベアラをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化すべきかどうかを判断し、Create Bearer RequestまたはUpdate Bearer Requestメッセージを介してS-GWおよびSGSNデバイスに通知される。具体的な実施について以下で説明する。
【0103】
図10に示すように、
図10は、S4 SGSNネットワーキングのネットワーク側が専用ベアラの作成を開始するときに、データ伝送を実施する概略図であり、以下を含む。
【0104】
ステップ511:専用ベアラを作成するとき、P-GWは、専用ベアラのQoSパラメータに従って、専用ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断し、判断結果を搬送するCreate Bearer RequestメッセージをS-GWに返す。
【0105】
ステップ512:S-GWは、Create Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果に従って、専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化すべきかどうかを判断し、受信されたCreate Bearer RequestメッセージをSGSNに転送する。Create Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、S-GWは専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0106】
ステップ513:SGSNは、Create Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果に従って、専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化すべきかどうかを判断し、専用ベアラ作成応答メッセージをS-GWに返す。Create Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、SGSNは専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0107】
DTモードでは、SGSNはさらに、Create Bearer RequestメッセージをRNCに転送する必要があることに留意されたい。RNCは、Create Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果に従って、専用ベアラをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化すべきかどうかを判断する。Create Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、RNCは専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0108】
ステップ514:S-GWは、SGSNによって返された専用ベアラ作成応答メッセージを受信した後、専用ベアラ作成応答メッセージをP-GWにも返す。
【0109】
図11に示すように、
図11は、S4 SGSNネットワーキングのネットワーク側が専用ベアラの更新を開始するときに、データ伝送を実施する概略図であり、以下を含む。
【0110】
ステップ521:専用ベアラを更新するとき、P-GWは、専用ベアラのQoSパラメータに従って、専用ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断し、判断結果を搬送するUpdate Bearer RequestメッセージをS-GWに返す。
【0111】
ステップ522:S-GWは、Update Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果に従って、専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化すべきかどうかを判断し、受信されたUpdate Bearer RequestメッセージをSGSNに転送する。Update Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、S-GWは専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0112】
ステップ523:SGSNは、Update Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果に従って、専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化すべきかどうかを判断し、専用ベアラ作成応答メッセージをS-GWに返す。Update Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、SGSNは専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0113】
DTモードでは、SGSNはさらに、Update Bearer RequestメッセージをRNCに転送する必要があることに留意されたい。RNCは、Update Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果に従って、専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化すべきかどうかを判断する。Update Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、RNCは専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0114】
ステップ524:S-GWは、SGSNによって返された専用ベアラ更新応答メッセージを受信した後、専用ベアラ更新応答メッセージをP-GWにも返す。
【0115】
図12および
図13に示すように、
図12および
図13は、EPCネットワーキングのネットワーク側がベアラの作成/更新を開始するときに、本発明によるデータ伝送方法を適用することによって、データ伝送を実施する概略図である。図面に示すように、EPCネットワーキングのネットワーク側によって開始される専用ベアラ作成/更新の場合、P-GWは、専用ベアラのQoSパラメータに従って、GTPUパケットをUDP-Liteを介してカプセル化すべきかどうかを判断し、Create Bearer RequestまたはUpdate Bearer Requestメッセージを介してS-GW、MMEおよびeNodeBに通知する。具体的な実施について以下で説明する。
【0116】
図12に示すように、
図12は、EPCユーザ側が専用ベアラ作成を開始するときのデータ伝送の概略図である。ネットワーク側によって開始される専用ベアラ作成の場合、データ伝送方法は以下を含む。
【0117】
ステップ531:専用ベアラを作成するとき、P-GWは、専用ベアラのQoSパラメータに従って、専用ベアラがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断し、判断結果を搬送するCreate Bearer RequestメッセージをS-GWに返す。
【0118】
ステップ532:S-GWは専用ベアラ作成を処理し、Create Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果に従って、専用ベアラをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化すべきかどうかを判断し、受信されたCreate Bearer RequestメッセージをMMEに転送する。Create Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、S-GWは専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0119】
ステップ533:MMEは専用ベアラ作成を処理し、受信されたCreate Bearer RequestメッセージをeNodeBに転送する。
【0120】
ステップ534:eNodeBは専用ベアラ作成を処理し、Create Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果に従って、専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化すべきかどうかを判断し、専用ベアラ作成応答メッセージをMMEに返す。Create Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、eNodeBは専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0121】
ステップ535:MMEは、eNodeBによって返された専用ベアラ作成応答メッセージを受信した後、専用ベアラ作成応答メッセージをS-GWにも返す。
【0122】
ステップ536:S-GWは、MMEによって返された専用ベアラ作成応答メッセージを受信した後、専用ベアラ作成応答メッセージをP-GWにも返す。
【0123】
図13に示すように、
図13は、EPCユーザ側が専用ベアラ更新を開始するときのデータ伝送の概略図である。ネットワーク側によって開始される専用ベアラ更新の場合、データ伝送方法は以下を含む。
【0124】
ステップ541:専用ベアラを更新するとき、P-GWは、専用ベアラのQoSパラメータに従って、専用ベアラがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断し、判断結果を搬送するUpdate Bearer RequestメッセージをS-GWに返す。
【0125】
ステップ542:S-GWは専用ベアラ更新を処理し、Update Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果に従って、専用ベアラをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化すべきかどうかを判断し、受信されたUpdate Bearer RequestメッセージをMMEに転送する。Update Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、S-GWは専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0126】
ステップ543:MMEは専用ベアラ更新を処理し、受信されたUpdate Bearer RequestメッセージをeNodeBに転送する。
【0127】
ステップ544:eNodeBは専用ベアラ更新を処理し、Update Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果に従って、専用ベアラをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化すべきかどうかを判断し、専用ベアラ作成応答メッセージをMMEに返す。Update Bearer Requestメッセージで搬送された判断結果が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す場合、eNodeBは専用ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化する。
【0128】
ステップ545:MMEは、eNodeBによって返された専用ベアラ作成応答メッセージを受信した後、専用ベアラ作成応答メッセージをS-GWにも返す。
【0129】
ステップ546:S-GWは、MMEによって返された専用ベアラ作成応答メッセージを受信した後、専用ベアラ作成応答メッセージをP-GWにも返す。
【0130】
図14に示すように、
図14は、本発明によるネットワーク要素デバイスの第1の実施形態の概略構造図である。図面に示すように、ネットワーク要素デバイスは、受信ユニット1と、判断ユニット2と、送信ユニット3とを含む。受信ユニット1は、送信端によって送信されたPDPコンテキストの作成/更新メッセージを受信するように構成され、作成/更新メッセージはサービス品質パラメータを搬送する。判断ユニット2は、判断結果を得るために、サービス品質パラメータに従って、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断するように構成される。送信ユニット3は、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を受信したときに、送信端がPDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように、送信端に、判断結果情報を搬送する応答メッセージを返すように構成される。この実施形態では、ネットワーク要素デバイスはGGSNであってもよい。
【0131】
さらに、本実施形態における判断ユニットは、第1のしきい値および第2のしきい値を取得し、PDPコンテキストのサービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性が第1のしきい値より大きいかどうか、およびPDPコンテキストのサービス品質パラメータにおけるパケットロス許容度が第2のしきい値より大きいかどうかを判断し、両方とも大きい場合、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るという判断結果を得、そうでない場合、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ないという判断結果を得るように特に構成される。
【0132】
この実施形態は、既存の2Gまたは3Gネットワークに基づいて提案されるネットワーク要素デバイスである。この実施形態では、ネットワーク要素デバイスは、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteを介してカプセル化され得るかどうかを判断するために、PDPコンテキストのサービス品質パラメータを判断する。UDP-Liteを介してカプセル化され得るいくつかのPDPコンテキスト、特に、オーディオおよびビデオなどの、高いパケットエラー耐性を有するサービスの場合、この実施形態は、PDPコンテキストアクティブ化がUDP-Liteを介してカプセル化され得るかどうかの判断結果を出力することができ、その結果、受信端のネットワーク要素デバイスは判断結果に従ってそれ相応に応答し、このことは、すべてのPDPコンテキストがUDPプロトコルを介してカプセル化される従来技術と比較すると、データ伝送効率を大幅に改善することができる。
【0133】
図15に示すように、
図15は、本発明によるネットワーク要素デバイスの第2の実施形態の概略構造図である。図面に示すように、ネットワーク要素デバイスは、送信ユニット6と、受信ユニット4と、カプセル化ユニット5とを含む。送信ユニット6は、PDPコンテキストの作成/更新メッセージを受信端に送信するように構成され、作成/更新メッセージはPDPコンテキストのサービス品質パラメータを搬送する。受信ユニット4は、受信端によって返された作成/更新応答メッセージを受信するように構成され、応答メッセージは作成/更新メッセージに従って受信端によって返され、応答メッセージは判断結果情報を搬送し、判断結果情報は、サービス品質パラメータに従って受信端によって、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断した結果である。カプセル化ユニット5は、応答メッセージが、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を搬送するときに、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように構成される。
【0134】
第2の実施形態で説明されるネットワーク要素デバイスは、具体的には、SGSNであってもよい。この実施形態では、カプセル化ユニットは、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してデータ伝送プロトコルパケットにカプセル化し、データ伝送プロトコルパケットのパケットヘッダにおけるチェックサムカバレージフィールドをプリセット値に設定するように特に構成され得る。
【0135】
第2の実施形態は、既存の2Gまたは3Gネットワークに基づいて提案されるネットワーク要素デバイスである。この実施形態におけるネットワーク要素デバイスは、受信された応答情報によって搬送された判断結果に従って、PDPコンテキストに対応するベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteを介してカプセル化すべきかどうかを判断する。UDP-Liteを介してカプセル化され得るいくつかのPDPコンテキストアクティブ化、特に、オーディオおよびビデオなどの、高いパケットエラー耐性を有するサービスの場合、この実施形態のネットワーク要素デバイスは、UDP-Liteプロトコルカプセル化を実施することができ、このことは、すべてのPDPコンテキストアクティブ化がUDPプロトコルを介してカプセル化される従来技術と比較すると、データ伝送効率を大幅に改善することができる。
【0136】
図16に示すように、
図16は、本発明によるネットワーク要素デバイスの第3の実施形態の概略構造図である。図面に示すように、ネットワーク要素デバイスは、受信ユニット12と、判断ユニット13と、送信ユニット14とを含む。受信ユニット12は、送信端によって送信されたベアラの作成/更新メッセージを受信するように構成され、作成/更新メッセージはベアラのサービス品質パラメータを搬送する。判断ユニット13は、判断結果を得るために、サービス品質パラメータに従って、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断するように構成される。送信ユニット14は、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を搬送する応答メッセージを受信したときに、送信端がベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように、送信端に、判断結果情報を搬送する応答メッセージを返すように構成される。この実施形態では、ネットワーク要素デバイスはP-GWであってもよい。
【0137】
さらに、上記の実施形態における判断ユニットは、第1のしきい値および第2のしきい値を取得し、ベアラのサービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性が第1のしきい値より大きいかどうか、およびベアラのサービス品質パラメータにおけるパケットロス許容度が第2のしきい値より大きいかどうかを判断し、両方とも大きい場合、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るという判断結果を得、そうでない場合、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ないという判断結果を得るように特に構成される。
【0138】
第3の実施形態は、既存の4Gネットワーク、たとえば、S4 SGSNネットワーキングまたはEPCネットワーキングに基づいて提案されるネットワーク要素デバイスである。この実施形態におけるネットワーク要素デバイスは、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteを介してカプセル化すべきかどうかを判断するために、ベアラのサービス品質パラメータを判断する。UDP-Liteを介してカプセル化され得るいくつかのベアラ、特に、オーディオおよびビデオなどの、高いパケットエラー耐性を有するサービスの場合、この実施形態は、ベアラがUDP-Liteを介してカプセル化され得るかどうかの判断結果を出力することができ、その結果、受信端のネットワーク要素デバイスは判断結果に従ってそれ相応に応答し、このことは、すべてのベアラがUDPプロトコルを介してカプセル化される従来技術と比較すると、データ伝送効率を大幅に改善することができる。
【0139】
図17に示すように、
図17は、本発明によるネットワーク要素デバイスの第4の実施形態の概略構造図である。ネットワーク要素デバイスは、送信ユニット15と、受信ユニット16と、カプセル化ユニット17とを含む。送信ユニット15は、ベアラの作成/更新メッセージを受信端に送信するように構成され、作成/更新メッセージはベアラのサービス品質パラメータを搬送する。受信ユニット16は、受信端によって返された作成/更新応答メッセージを受信するように構成され、応答メッセージは作成/更新メッセージに従って受信端によって返され、応答メッセージは判断結果情報を搬送し、判断結果情報は、サービス品質パラメータに従って受信端によって、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断した結果である。カプセル化ユニット17は、応答メッセージが、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を搬送するときに、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように構成される。
【0140】
さらに、カプセル化ユニットは、応答メッセージが、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を搬送するときに、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してデータ伝送プロトコルパケットにカプセル化し、データ伝送プロトコルパケットのパケットヘッダにおけるチェックサムカバレージフィールドをプリセット値に設定するように特に構成される。
【0141】
第4の実施形態は、既存の4Gネットワーク、たとえば、S4 SGSNネットワーキングまたはEPCネットワーキングに基づいて提案されるネットワーク要素デバイスである。この実施形態におけるネットワーク要素デバイスは、受信された応答情報で搬送された判断結果に従って、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteを介してカプセル化すべきかどうかを判断する。UDP-Liteを介してカプセル化され得るいくつかのベアラ、特に、オーディオおよびビデオなどの、高いパケットエラー耐性を有するサービスの場合、この実施形態のネットワーク要素デバイスは、UDP-Liteカプセル化を実施することができ、このことは、すべてのベアラがUDPプロトコルを介してカプセル化される従来技術と比較すると、データ伝送効率を大幅に改善することができる。
【0142】
図18に示すように、
図18は、本発明によるネットワーク要素デバイスの第5の実施形態の概略構造図である。図面に示すように、ネットワーク要素デバイスは、作成/更新ユニット18、判断ユニット19、または送信ユニット20を含む。作成/更新ユニット18は、ベアラを作成/更新するように構成される。判断ユニット19は、判断結果を得るために、ベアラのサービス品質パラメータに従って、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断するように構成される。送信ユニット20は、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を受信したときに、受信端がベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように、受信端に、判断結果情報を搬送する命令メッセージを送信するように構成される。
【0143】
さらに、本実施形態における判断ユニットは、第1のしきい値および第2のしきい値を取得し、ベアラのサービス品質パラメータにおけるコードエラー耐性が第1のしきい値より大きいかどうか、およびベアラのサービス品質パラメータにおけるパケットロス許容度が第2のしきい値より大きいかどうかを判断し、両方とも大きい場合、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るという判断結果を得、そうでない場合、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得ないという判断結果を得るように特に構成される。
【0144】
第5の実施形態は、既存の4Gネットワーク、たとえば、S4 SGSNネットワーキングまたはEPCネットワーキングに基づいて提案されるネットワーク要素デバイスである。この実施形態におけるネットワーク要素デバイスは、ベアラを作成/更新するときにベアラのサービス品質パラメータを判断し、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteを介してカプセル化すべきかどうかを判断する。UDP-Liteを介してカプセル化され得るいくつかのベアラ、特に、オーディオおよびビデオなどの、高いパケットエラー耐性を有するサービスの場合、この実施形態は、ベアラがUDP-Liteを介してカプセル化され得るかどうかの判断結果を出力することができ、その結果、受信端のネットワーク要素デバイスは、判断結果に従ってそれ相応に応答することができ、このことは、すべてのベアラがUDPプロトコルを介してカプセル化される従来技術と比較すると、データ伝送効率を大幅に改善することができる。
【0145】
図19に示すように、
図19は、本発明によるネットワーク要素デバイスの第6の実施形態の概略構造図である。図面に示すように、ネットワーク要素デバイスは、受信ユニット21と、カプセル化ユニット22とを含む。受信ユニット21は、送信端によって送信された命令情報を受信するように構成され、命令情報は判断結果情報を搬送し、判断結果情報は、作成/更新されたベアラのサービス品質パラメータに従って送信端によって、ベアラのユーザプレーントンネルがUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化され得るかどうかを判断した結果である。カプセル化ユニット22は、命令情報が、カプセル化がUDP-Liteプロトコルを介して行われ得ることを示す判断結果情報を搬送するとき、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してカプセル化するように構成される。
【0146】
さらに、本実施形態におけるカプセル化ユニットは、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteプロトコルを介してデータ伝送プロトコルパケットにカプセル化し、データ伝送プロトコルパケットのパケットヘッダにおけるチェックサムカバレージフィールドをプリセット値に設定するように特に構成される。プリセット値の選択については、上記のデータ伝送実施形態に関わる関連する内容を参照することができ、ここでは繰り返されない。
【0147】
第6の実施形態は、既存の4Gネットワーク、たとえば、S4 SGSNネットワーキングまたはEPCネットワーキングに基づいて提案されるネットワーク要素デバイスである。この実施形態におけるネットワーク要素デバイスは、受信された命令メッセージで搬送された判断結果に従って、ベアラのユーザプレーントンネルをUDP-Liteを介してカプセル化すべきかどうかを判断する。UDP-Liteを介してカプセル化され得るいくつかのベアラ、特に、オーディオおよびビデオなどの、高いパケットエラー耐性を有するサービスの場合、この実施形態のネットワーク要素デバイスは、UDP-Liteカプセル化を実施することができ、このことは、すべてのベアラがUDPプロトコルを介してカプセル化される従来技術と比較すると、データ伝送効率を大幅に改善することができる。
【0148】
本発明は、通信システムの一実施形態を提供する。通信システムは、データを伝送するように構成されたネットワーク要素デバイスの少なくとも1つのグループを含む。ネットワーク要素デバイスのグループは、少なくとも2つのネットワーク要素デバイスを含む。ネットワーク要素デバイスのグループは、
図3の例に示すような、第1の実施形態および第2の実施形態で説明されたネットワーク要素デバイスであってもよい。ネットワーク要素デバイスのグループはさらに、
図6および
図7の例に示すような、第3の実施形態および第4の実施形態で説明されたネットワーク要素デバイスであってもよい。ネットワーク要素デバイスのグループはさらに、
図10、
図11、
図12、および
図13の例に示すような、第5の実施形態および第6の実施形態で説明されたネットワーク要素デバイスであってもよい。
【0149】
添付の図面は一実施形態の概略図にすぎず、添付の図面におけるジュールまたは手順は必ずしも本発明を実施するために必要とされないことが当業者によって理解されるはずである。
【0150】
一実施形態におけるある装置内のモジュールは、実施形態の説明に従ってその実施形態のその装置内に分散されるか、またはそれ相応に変更され、この実施形態とは異なる1つまたは複数のデバイス内に配置され得ることが当業者によって理解されるはずである。上記の実施形態のモジュールは、1つのモジュールに組み合わせられるか、または複数のサブモジュールにさらに分割され得る。
【0151】
本発明の上記の実施形態のシーケンス番号は説明の便宜のためのものにすぎず、実施形態間での優先度を暗示するものではない。
【0152】
当業者は、本発明の実施形態による本方法のステップのすべてまたは一部は関連するハードウェアに命令するプログラムによって実施され得ることを理解するはずである。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。プログラムが実行されるとき、方法実施形態のステップが行われる。記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、および光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することが可能な任意の媒体であってもよい。
【0153】
最後に、上記の実施形態は本発明の技術的解決策を説明するために提供されるにすぎず、本発明を限定することを意図するものではないことに留意されたい。実施形態を参照しながら本発明について詳細に説明してきたが、当業者は、実施形態で説明された技術的解決策に対して変更を行うことができること、または技術的解決策におけるいくつかの技術的特徴に対して等価な置換を行うことができること、およびそのような変更または置換は対応する技術的解決策の本質を本発明の範囲から逸脱させるものではないことを理解するはずである。