特許第5965105号(P5965105)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5965105
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】建築板
(51)【国際特許分類】
   E04F 13/08 20060101AFI20160721BHJP
【FI】
   E04F13/08 E
【請求項の数】1
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2011-77685(P2011-77685)
(22)【出願日】2011年3月31日
(65)【公開番号】特開2012-211472(P2012-211472A)
(43)【公開日】2012年11月1日
【審査請求日】2014年2月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000110860
【氏名又は名称】ニチハ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】小栗 和則
【審査官】 五十幡 直子
(56)【参考文献】
【文献】 実開平02−024908(JP,U)
【文献】 実開平06−028068(JP,U)
【文献】 実公平05−040178(JP,Y2)
【文献】 特開2002−356974(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 13/07−13/30
B44C 5/04
B44C 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に、複数の凹部と凸部が形成された、平板状の建築板であって、
左端から右端にかけて複数の凸部と凹部とが交互に配置されており、
凸部は平面で、上端から下端にかけて上下に延びており、
凹部は2つの凸部の間に設けられた凹みで、上端から下端にかけて上下に延びており、
複数の凹部の配置は、建築板の中央に位置する凹部の左右方向の幅が最大であり、中央から右端又は左端に向かって左右方向の幅の狭い凹部が配置されており、
複数の凸部の配置は、建築板の中央に位置する凸部の左右方向の幅が最大であり、中央から右端又は左端に向かって左右方向の幅の狭い凸部が配置されており、
凹部の左右方向の幅は、下に向かって狭くなっており、
凸部の左右方向の幅は、下に向かって広くなっている
ことを特徴とする建築板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の外壁、内壁を構成する建築板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、建築物の構造躯体に複数の建築板を施工して、建築物の外壁、内壁を構成することが行われている。そのため、建築板の表面に深い凹凸模様を設けるなどして、意匠性を向上させることが行われている。その一つとして、建築板の表面に曲面形状を有する、又は、建築板を曲面形状として、意匠性を向上させることが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、所望の強い曲面や複雑な曲面形状を有する無機質板の製造方法が開示されている。
【0004】
特許文献1の無機質板では、曲面又は曲面形状とされた部分を有するので、意匠性が良く、施工した際に外観が良い。しかし、客先に届けるまでに、破損や汚れ防止の為に梱包が必要であるが、梱包が行いにくい。また、梱包体を積み重ねることが困難であり、荷崩れしやすい。更に、施工すると、曲面又は曲面形状とされた部分と、それとは異なる形状とされている部分の接合部に埃が溜まる、高さ調整を行いにくいという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−154510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、平板でありながら、簡易に曲面効果が得られる建築板を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、建築板を提供する。本発明の建築板は、表面に、複数の凹部と凸部が形成された、平板状の建築板である。左端から右端にかけて複数の凸部と凹部とが交互に配置されている。そして、凸部は平面で、上端から下端にかけて上下に延びており、凹部は2つの凸部の間に設けられた凹みで、上端から下端にかけて上下に延びている。複数の凹部の配置は、建築板の中央に位置する凹部の左右方向の幅が最大であり、中央から右端又は左端に向かって左右方向の幅の狭い凹部が配置されており、複数の凸部の配置は、建築板の中央に位置する凸部の左右方向の幅が最大であり、中央から右端又は左端に向かって左右方向の幅の狭い凸部が配置されている。凹部の左右方向の幅は、下に向かって狭くなっており、凸部の左右方向の幅は、下に向かって広くなっている。それらの構成により、平板であるにもかかわらず、曲面効果が得られる。
更に、凹部の傾斜は60°以上であると、曲面効果が顕著となるので好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、平板でありながら、簡易に曲面効果が得られる建築板を提供することができる。また、本発明の建築板は、平板状なので、梱包がしやすく、荷崩れしにくい。更に、施工しても埃が溜まりにくく、高さ調整が行いやすい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明にかかる建築板の一実施例の正面図である。
図2図2は、図1に示す建築板の底面図である。
図3図3は、図1、2に示す建築板を用いて形成された建築物の壁面を示す図である。
図4図4は、図1、2に示す建築板を用いて形成された他の建築物の壁面を示す図である。
図5図5は、本発明にかかる建築板の他の実施例の正面図である。
図6図6は、図5に示す建築板の底面図である。
図7図7は、図5、6に示す建築板を用いて形成された建築物の壁面を示す図である。
図8図8は、図5、6に示す建築板を用いて形成された他の建築物の壁面を示す図である。
図9図9は、本発明にかかる建築板の更に他の実施例の正面図である。
図10図10は、図9に示す建築板の底面図である。
図11図11は、図9、10に示す建築板を用いて形成された建築物の壁面を示す図である。
図12図12は、図9、10に示す建築板を用いて形成された他の建築物の壁面を示す図である。
図13図13は、本発明にかかる建築板の更に他の実施例の正面図である。
図14図14は、図13に示す建築板の側面図である。
図15図15は、図13、14に示す建築板を用いて形成された建築物の壁面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明について詳細に説明する。
【0011】
図1、2は、建築板の一参考例の正面図及び底面図である。
図1、2に示す建築板A1は、アルミノシリケート硬化材からなる平板であって、その表面には、凹部と凸部が、交互に配置されるとともに、同一方向に延びている。すなわち、複数の凹部と凸部は、建築板A1の表面において、全て同一方向(建築板A1の短手方向)に延びているとともに、交互に形成されている。
そして、複数の凹部は、凹部と凸部が交互に配置されている方向に対する幅が、段階的に変化するように配置されている。具体的には、凹部と凸部が交互に配置されている方向とは、建築板A1においては、建築板A1の長手方向であり、左から右にかけて凹部a101〜a121が設けられているが、建築板A1の長手方向に対するそれらの幅は、凹部a101が5.5mm、凹部a102が6.5mm、凹部a103が7mm、凹部a104が8mm、凹部a105が9mm、凹部a106が10mm、凹部a107が11mm、凹部a108が12mm、凹部a109が13mm、凹部a110が14mm、凹部a111が15.5mm、凹部a112が14mm、凹部a113が13mm、凹部a114が12mm、凹部a115が11mm、凹部a116が10mm、凹部a117が9mm、凹部a118が8mm、凹部a119が7mm、凹部a120が6.5mm、凹部a121が5.5mmであり、段階的に変化している。すなわち、複数の凹部の幅をみると、建築板A1の左にある凹部a101から中央にある凹部a111に向かって、段階的に幅の大きい凹部が配置されている。そして、建築板A1の中央に位置する凹部a111の幅は、最大であり、凹部a111から建築板A1の右端にある凹部a121に向かって、段階的に幅の小さい凹部が配置されている。なお、凹部a101〜a121の傾斜は90°であり、凹部a101〜a121の表面の高さは全て同じである。また、凹部a101〜a121において、建築板A1の短手方向に対する幅は変化しない。
一方、複数の凸部においても、凹部と凸部が交互に配置されている方向に対する幅が、段階的に変化するように配置されている。具体的には、凹部と凸部が交互に配置されている方向とは、建築板A1においては、建築板A1の長手方向であり、左から右にかけて凸部b101〜b121が設けられているが、建築板A1の長手方向に対する幅は、凸部b101が17mm、凸部b102が16mm、凸部b103が15mm、凸部b104が14mm、凸部b105が13mm、凸部b106が12mm、凸部b107が11mm、凸部b108が10mm、凸部b109が9mm、凸部b110が8mm、凸部b111が7mm、凸部b112が7mm、凸部b113が8mm、凸部b114が9mm、凸部b115が10mm、凸部b116が11mm、凸部b117が12mm、凸部b118が13mm、凸部b119が14mm、凸部b120が15mm、凸部b121が16mmであり、段階的に変化している。すなわち、複数の凸部の幅をみると、建築板A1の左端にある凸部b101から中央にある凸部b111に向かって、段階的に幅の小さい凸部が配置されている。そして、建築板A1の中央に位置する凸部b111、b112の幅は、最小であり、凸部b112から建築板A1の右にある凸部b121に向かって、段階的に幅の大きい凸部が配置されている。このように、凹部と凸部が交互に配置されている方向に対する複数の凹部の幅の変化の傾向と、複数の凸部の幅の変化の傾向は逆に形成されている。なお、凸部b101〜b121は、全て高さが同じで、頂部が平らであり、頂部は同一平面上ある。また、凸部b101〜b121において、建築板A1の短手方向に対する幅は変化しない。
以上の特徴により、建築板A1は平板であるが、正面から見た際に、曲面であるように見える。また、建築板A1は平板で、かつ、凸部の頂部は平らで全ての同一平面上にあるので、梱包がしやすく、荷崩れしにくい。また、施工しても埃が溜まりにくく、高さ調整が行いやすいなどの効果も奏する。曲面効果については、建築板A1を連続して複数施工した際に顕著であり、それについては次に述べる。
【0012】
図3は、図1、2に示す建築板を用いて形成された建築物の壁面を示す図である。
図3では、複数の建築板A1が、端部を揃えて上下左右に連続して施工されることにより、建築物の壁面が形成されており、建築板A1毎の凸部、凹部は上下に連続している。そのため、複数の建築板A1を施工してなる壁面は、正面から見た際に、上下方向に広い幅の曲面を、左右方向に複数有するように見え、意匠性に優れる。また、施工の際に、建築板A1は平板なので、施工しやすい。更に、建築板A1の凸部の頂部は平らで全ての同一平面上にあるので、施工しても埃が溜まりにくく、高さ調整が行いやすい。
【0013】
図4は、図1、2に示す建築板を用いて形成された他の建築物の壁面を示す図である。
図4では、複数の建築板A1により建築物の壁面が形成されているが、上下方向では端部を揃えていない。具体的には、左右に連続して複数の建築板A1を配して1段目を形成した後、その上に端部を建築板A1の左右幅の半分だけ左に配した状態で、左右に連続して複数の建築板A1を配して2段目を形成している。そして、3段目は、1段目と同様に複数の建築板A3を配して形成している。すなわち、建築板A1毎の凸部、凹部は上下に連続していない。しかし、図4に示す壁面でも、建築板A1毎に曲面効果が得られるので、小さい曲面が複数形成されているように見え、意匠性に優れる。また、施工の際に、建築板A1は平板なので、施工しやすい。更に、建築板A1の凸部の頂部は平らで全ての同一平面上にあるので、施工しても埃が溜まりにくく、高さ調整が行いやすい。
【0014】
図5、6は、本発明にかかる建築板の実施例の正面図及び底面図である。
図5、6に示す建築板A2も、図1、2に示す建築板A1と同じように、アルミノシリケート硬化材からなる平板であって、その表面には、凹部と凸部が、交互に配置されるとともに、同一方向に延びている。また、複数の凹部は、凹部と凸部が交互に配置されている方向に対する幅が、段階的に変化するように配置されており、複数の凸部においても、凹部と凸部が交互に配置されている方向に対する幅が、段階的に変化するように配置されている。しかし、建築板A2は、伸びている方向に対して幅が変化する凹部と凸部を有することと、凹部と凸部が交互に配置されている方向に対する複数の凹部の幅の変化の傾向と、複数の凸部の幅の変化の傾向が同じであることが建築板A1と異なる。具体的には、凹部と凸部が交互に配置されている方向とは、建築板A2においては、建築板A2の長手方向であるが、左から右にかけて凹部a201〜a219が設けられており、建築板A2の長手方向に対するそれらの幅は、建築板A2の上側においては、凹部a201が15mm、凹部a202が15mm、凹部a203が15mm、凹部a204が16mm、凹部a205が16mm、凹部a206が16mm、凹部a207が16mm、凹部a208が16mm、凹部a209が17mm、凹部a210が20.5mm、凹部a211が17mm、凹部a212が16mm、凹部a213が16mm、凹部a214が16mm、凹部a215が16mm、凹部a216が16mm、凹部a217が15mm、凹部a218が15mm、凹部a219が15mmであるが、建築板A2の下側においては、凹部a201が0mm、凹部a202が2mm、凹部a203が3mm、凹部a204が5mm、凹部a205が7mm、凹部a206が9mm、凹部a207が10mm、凹部a208が12mm、凹部a209が13mm、凹部a210が14.5mm、凹部a211が13mm、凹部a212が12mm、凹部a213が10mm、凹部a214が9mm、凹部a215が7mm、凹部a216が5mm、凹部a217が3mm、凹部a218が2mm、凹部a219が0mmである。すなわち、凹部は下側に向かって幅が狭くなっている。一方、凸部においても、建築板A2の長手方向には、左から右にかけて凸部b201〜b220が設けられているが、建築板A2の長手方向に対するそれらの幅は、建築板A2の上側においては、凸部b201が0mm、凸部b202が2mm、凸部b203が3mm、凸部b204が5mm、凸部b205が7mm、凸部b206が9mm、凸部b207が10mm、凸部b208が12mm、凸部b209が13mm、凸部b210が14mm、凸部b211が14mm、凸部b212が13mm、凸部b213が12mm、凸部b214が10mm、凸部b215が9mm、凸部b216が7mm、凸部b217が5mm、凸部b218が3mm、凸部b219が2mm、凸部b220が0mmであるが、建築板A2の下側においては、凸部b201が15mm、凸部b202が15mm、凸部b203が15mm、凸部b204が16mm、凸部b205が16mm、凸部b206が16mm、凸部b207が16mm、凸部b208が16mm、凸部b209が17mm、凸部b210が17mm、凸部b211が17mm、凸部b212が17mm、凸部b213が16mm、凸部b214が16mm、凸部b215が16mm、凸部b216が16mm、凸部b217が16mm、凸部b218が15mm、凸部b219が15mm、凸部b220が15mmである。すなわち、凸部は下側に向かって幅が広くなっている。そして、凹部、凸部とも、それぞれの幅は、凹部と凸部が交互に配置されている方向に対して、段階的に異なるように形成されているが、凹部と凸部が交互に配置されている方向に対する複数の凹部の幅の変化の傾向と、複数の凸部の幅の変化の傾向は同じように形成されている。
しかし、建築板A2も図1に示す建築板A1と同じように、曲面効果が得られ、梱包がしやすく、荷崩れしにくい。また、施工しても埃がたまりにくく、高さ調整が行いやすい。
【0015】
図7は、図5、6に示す建築板を用いて形成された建築物の壁面を示す図である。
図7では、複数の建築板A2が、端部を揃えて上下左右に連続して施工されることにより、建築物の壁面が形成されている。建築板A2毎に曲面効果が得られるので、建築物の壁面を正面から見た際に、小さい曲面が複数形成されているように見え、意匠性に優れる。また、施工の際に、建築板A2は平板なので、施工しやすい。更に、建築板A2の凸部の頂部は平らで全ての同一平面上にあるので、施工しても埃が溜まりにくく、高さ調整が行いやすい。
【0016】
図8は、図5、6に示す建築板を用いて形成された他の建築物の壁面を示す図である。
図8では、上下方向には、建築板A2を、左右幅の半分だけ左に配した状態で配している。しかし、図8の壁面においても、正面から見た際に、小さい曲面が複数形成されているように見え、意匠性に優れる。また、施工の際に、建築板A2は平板なので、施工しやすい。更に、建築板A2の凸部の頂部は平らで全ての同一平面上にあるので、施工しても埃が溜まりにくく、高さ調整が行いやすい。
【0017】
図9、10は、建築板の他の参考例の正面図及び底面図である。
図9、10に示す建築板A3も、図1、2に示す建築板A1と同じように、アルミノシリケート硬化材からなる平板であって、その表面には、凹部と凸部が、交互に配置されるとともに、同一方向に延びている。また、複数の凹部は、凹部と凸部が交互に配置されている方向に対する幅が、段階的に変化するように配置されており、複数の凸部においても、凹部と凸部が交互に配置されている方向に対する幅が、段階的に変化するように配置されている。しかし、建築板A3は、凹部と凸部を交互に配置する組み合わせを2つ有することが建築板A1と異なる。具体的には、建築板A3の上半分には、凹部a301〜a321と凸部b301〜b321が設けられており、下半分には、凹部a322〜a342と凸部b322〜b342が設けられている。
建築板A3の上半分において、左から右にかけて凹部a301〜a321が設けられているが、建築板A3の長手方向(凹部と凸部が交互に配置されている方向)に対するそれらの幅は、凹部a301が5.5mm、凹部a302が6.5mm、凹部a303が7mm、凹部a304が8mm、凹部a305が9mm、凹部a306が10mm、凹部a307が11mm、凹部a308が12mm、凹部a309が13mm、凹部a310が14mm、凹部a311が15.5mm、凹部a312が14mm、凹部a313が13mm、凹部a314が12mm、凹部a315が11mm、凹部a316が10mm、凹部a317が9mm、凹部a318が8mm、凹部a319が7mm、凹部a320が6.5mm、凹部a321が5.5mmであり、段階的に変化している。すなわち、建築板A3の左にある凹部a301から中央にある凹部a311に向かって、段階的に幅の大きい凹部が配置されており、建築板A3の中央に位置する凹部a311の幅は最大であり、凹部a311から建築板A3の右にある凹部a321に向かって、段階的に幅の小さい凹部が配置されている。建築板A3の上半分には、左から右にかけて凸部b301〜b321が設けられているが、建築板A3の長手方向に対するそれらの幅は、凸部b301が17mm、凸部b302が16mm、凸部b303が15mm、凸部b304が14mm、凸部b305が13mm、凸部b306が12mm、凸部b307が11mm、凸部b308が10mm、凸部b309が9mm、凸部b310が8mm、凸部b311が7mm、凸部b312が7mm、凸部b313が8mm、凸部b314が9mm、凸部b315が10mm、凸部b316が11mm、凸部b317が12mm、凸部b318が13mm、凸部b319が14mm、凸部b320が15mm、凸部b321が16mmであり、段階的に変化している。すなわち、建築板A3の左にある凸部b301から中央にある凸部b311に向かって、段階的に幅の小さい凸部が配置されており、建築板A3の中央に位置する凸部b311、b312の幅は、最小であり、凸部b312から建築板A3の右にある凸部b321に向かって、段階的に幅の大きい凸部が配置されている。
一方、建築板A3の下半分において、建築板A3の長手方向に対する凹部と凸部の幅は、上半分とは異なる。具体的には、建築板A3の下半分には、左から右にかけて凹部a322〜a342が設けられているが、建築板A3の長手方向に対するそれらの幅は、凹部a322が15.5mm、凹部a323が14mm、凹部a324が13mm、凹部a325が12mm、凹部a326が11mm、凹部a327が10mm、凹部a328が9mm、凹部a329が8mm、凹部a330が7mm、凹部a331が6.5mm、凹部a332が5.5mm、凹部a333が6.5mm、凹部a334が7mm、凹部a335が8mm、凹部a336が9mm、凹部a337が10mm、凹部a338が11mm、凹部a339が12mm、凹部a340が13mm、凹部a341が14mm、凹部a342が15.5mmであり、段階的に変化している。すなわち、建築板A3の左にある凹部a322から中央にある凹部a332に向かって、段階的に幅の小さい凹部が配置されており、建築板A3の中央に位置する凹部a332の幅は、最小であり、凹部a332から建築板A3の右端にある凹部a342に向かって、段階的に幅の大きい凹部が配置されている。建築板A3の下半分には、左から右にかけて凸部b322〜b342が設けられているが、建築板A3の長手方向に対するそれらの幅は、凸部b322が7mm、凸部b323が7mm、凸部b324が8mm、凸部b325が9mm、凸部b326が10mm、凸部b327が11mm、凸部b328が12mm、凸部b329が13mm、凸部b330が14mm、凸部b331が15mm、凸部b332が16mm、凸部b333が16mm、凸部b334が15mm、凸部b335が14mm、凸部b336が13mm、凸部b337が12mm、凸部b338が11mm、凸部b339が10mm、凸部b340が9mm、凸部b341が8mm、凸部b342が7mmであり、段階的に変化している。すなわち、建築板A3の左端にある凸部b322から中央にある凸部b332に向かって、段階的に幅の大きい凸部が配置されており、建築板A3の中央に位置する凸部b332、b333の幅は最大であり、凸部b333から建築板A3の右にある凸部b342に向かって、段階的に幅の小さい凸部が配置されている。なお、凹部a301〜a342の傾斜は90°であり、凹部a301〜a342の表面の高さは全て同じであり、建築板A3の短手方向に対する幅は変化しない。また、凸部b301〜b342は、表面の頂部は平らで全ての同一平面上にあり、建築板A3の短手方向に対する幅は変化しない。
しかし、建築板A3も図1に示す建築板A1と同じように、曲面効果が得られ、梱包がしやすく、荷崩れしにくい。また、施工しても埃がたまりにくく、高さ調整が行いやすい。
【0018】
図11は、図9、10に示す建築板を用いて形成された建築物の壁面を示す図である。
図11では、複数の建築板A3が、端部を揃えて上下左右に連続して施工されることにより、建築物の壁面が形成されている。建築板A3は、複数の凹部と凸部により形成された組み合わせを2つ有するので、複数の建築板A3を施工してなる壁面は、正面から見た際に、小さい曲面が複数形成されているように見え、意匠性に優れる。また、施工の際に、建築板A3は平板なので、施工しやすい。更に、建築板A3の凸部の表面の頂部は平らで全ての同一平面上にあるので、施工しても埃が溜まりにくく、高さ調整が行いやすい。
【0019】
図12は、図9、10に示す建築板を用いて形成された他の建築物の壁面を示す図である。
図12では、複数の建築板A3により建築物の壁面が形成されているが、上下方向では端部を揃えていない。具体的には、左右に連続して複数の建築板A3を配して1段目を形成した後、その上に端部を建築板A3の左右幅の半分だけ左に配し、かつ、建築板A3を上下反転した状態で、左右に連続して複数の建築板A3を配して2段目を形成している。そして、3段目は、1段目と同様に複数の建築板A3を配して形成している。しかし、図12に示す壁面でも、小さい曲面が複数形成されているように見え、意匠性に優れる。また、施工の際に、建築板A3は平板なので、施工しやすい。更に、建築板A3の凸部の頂部は平らで全ての同一平面上にあるので、施工しても埃が溜まりにくく、高さ調整が行いやすい。
【0020】
図13、14は、建築板の他の参考例の正面図及び底面図である。
図13、14に示す建築板A4も、図1、2に示す建築板A1と同じように、アルミノシリケート硬化材からなる平板であって、その表面には、複数の凹部と凸部が形成されている。しかし、建築板A4は、凹部と凸部が建築板A4の長手方向に伸びており、凹部と凸部が交互に配置されている方向は建築板A4の短手方向であることが建築板A1と異なる。そして、複数の凹部において、建築板A4の短手方向に対するそれぞれの幅は、段階的に異なるように形成されており、複数の凸部においても、建築板A4の短手方向に対するそれぞれの幅は、段階的に異なるように形成されている。具体的には、建築板A4の短手方向には、上から下にかけて凹部a401〜a407が設けられているが、建築板A4の短手方向に対するそれらの幅は、凹部a401が8mm、凹部a402が13mm、凹部a403が16mm、凹部a404が20.7mm、凹部a405が16mm、凹部a406が13mm、凹部a407が8mmである。すなわち、建築板A4の上にある凹部a401から中央にある凹部a404に向かって、段階的に幅の大きい凹部が配置されており、建築板A4の中央に位置する凹部a404の幅は、最大であり、凹部a404から建築板A4の下にある凹部a407に向かって、段階的に幅の小さい凹部が配置されている。一方、凸部においても、建築板A4の短手方向には、上から下にかけて凸部b401〜b408が設けられているが、建築板A4の短手方向に対するそれらの幅は、凸部b401が22mm、凸部b402が18mm、凸部b403が14mm、凸部b404が8mm、凸部b405が8mm、凸部b406が14mm、凸部b407が18mm、凸部b408が22mmである。すなわち、建築板A4の上にある凸部b401から中央にある凸部b404に向かって、段階的に幅の小さい凸部が配置されており、建築板A4の中央に位置する凸部b404、b405の幅は、最小であり、凸部b405から建築板A4の下端にある凸部b408に向かって、段階的に幅の大きい凸部が配置されている。なお、凸部b401〜b408は、表面の頂部は平らで全ての同一平面上にあり、建築板A4の長手方向に対する幅は変化しない。
しかし、建築板A4も曲面効果が得られ、梱包がしやすく、荷崩れしにくい。また、施工しても埃がたまりにくく、高さ調整が行いやすい。
【0021】
図15は、図13、14に示す建築板を用いて形成された建築物の壁面を示す図である。
図15では、複数の建築板A4が、端部を揃えて上下左右に連続して施工されることにより、建築物の壁面が形成されている。複数の建築板A4を施工してなる壁面は、正面から見た際に、上下方向に曲面が複数形成されているように見え、意匠性に優れる。また、施工の際に、建築板A4は平板なので、施工しやすい。更に、建築板A4の凸部の頂部は平らで全ての同一平面上にあるので、施工しても埃が溜まりにくく、高さ調整が行いやすい。
【0022】
以上に本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載の発明の範囲において種々の変形態を取り得る。
【産業上の利用可能性】
【0023】
以上説明したように、本発明によれば、平板でありながら、簡易に曲面効果が得られる建築板を提供することができる。また、本発明の建築板は、平板状なので、梱包がしやすく、荷崩れしにくい。更に、施工しても埃が溜まりにくく、高さ調整が行いやすい。
【符号の説明】
【0024】
A1〜A4 建築板
a101〜a407 凹部
b101〜b408 凸部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15