特許第5965113号(P5965113)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5965113
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20160721BHJP
【FI】
   A63F5/04 516F
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2011-170932(P2011-170932)
(22)【出願日】2011年8月4日
(65)【公開番号】特開2013-34531(P2013-34531A)
(43)【公開日】2013年2月21日
【審査請求日】2014年7月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000128485
【氏名又は名称】株式会社オーイズミ
(74)【代理人】
【識別番号】100064414
【弁理士】
【氏名又は名称】磯野 道造
(72)【発明者】
【氏名】加藤 隼人
【審査官】 川口 聖司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−142515(JP,A)
【文献】 特開2003−070970(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周に図柄が配列された複数のリールと、 前記複数のリールを個々に回転させるためのリール駆動手段と、
前記複数のリールに対応し、前記複数のリールを個々に停止させるために操作される複数のリール停止手段と、
遊技ごとに、再遊技、高配当の特別遊技、および、所定の小役の抽選を行う抽選手段と、
前記特別遊技について複数種類設定されている抽選確率それぞれに対応する複数の設定値を変更するための手段である設定値変更手段と、
前記抽選手段による抽選の結果、および、前記複数のリール停止手段の操作に応じて、有効な入賞ライン上にその抽選結果に対応した図柄組み合わせを優先的に停止させる図柄停止制御手段と、
前記設定値変更手段が操作された後に前記特別遊技の抽選を行う契機となる天井遊技数が予め複数設定されていて、実際に消化された遊技数が複数の前記天井遊技数のいずれかに到達したときに、前記特別遊技としてARTの抽選を行い、その抽選に当選した場合は当該ARTを発動させる制御手段と、
前記ARTとして、ARTが開始するための抽選確率、および、ARTの終了条件のいずれも異なる2種類以上のARTが、前記遊技者によって選択可能に設定され、前記ARTの終了条件は、当該ART中の遊技媒体の純増枚数が所定枚数に到達したことであると設定されている設定手段と、
を備え
前記制御手段は、前記ART中に、実際に消化された遊技数が前記天井遊技数に到達し、そのときに抽選したARTが当選した場合、前記ARTの終了条件を構成する所定枚数を上乗せ増加させることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記制御手段は、複数の前記天井遊技数に対応する前記特別遊技の抽選について、後の前記天井遊技数に対応する前記特別遊技の抽選ほど、遊技者にとって同等または有利にすることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スロットマシンなどの遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スロットマシンなどの遊技機(以下、単に「スロットマシン」とも称する。)が、多くの遊技者によって遊技されている。スロットマシンでは、遊技者の興趣を高めるために、いわゆるBB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)、ART(アシスト・リプレイ・タイム)などが用意されている。
【0003】
なお、BBとは、一連の遊技で250枚〜400枚程度の遊技媒体(メダル等)の獲得が期待できる遊技のことである。
また、RBとは、一連の遊技で100枚程度の遊技媒体の獲得が期待できる遊技のことである。
【0004】
また、ARTとは、いわゆる小役を画面表示等でナビゲーションしてくれる遊技であるAT(アシスト・タイム)と、再遊技(リプレイ)確率が通常時よりも大幅にアップする遊技であるRT(リプレイ・タイム)をあわせた遊技のことである。遊技者は、ARTになると、遊技媒体の大幅な増加を期待できる。
【0005】
なお、本明細書および特許請求の範囲では、BB、RB、ART等の、遊技者にとって有利な高配当の遊技を、特別遊技と称する。また、その特別遊技の作動役がある場合は、それを特別役物(BBにおける「7 7 7」など)と称する。また、BBとRBを総称して「ボーナス」と称する。
【0006】
また、遊技者の興趣を高めるためのその他の手段として、例えば、いわゆる天井システムがある。天井システムとしては、例えば、ボーナスやARTの終了後の所定ゲーム数の経過時に、ボーナスやARTの抽選を行う、という方式のものがある(特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−215990号公報
【特許文献2】特開2005−66182号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前記した従来の天井システムでは、遊技者にとって、次の天井まであと何ゲームなのかがわからない、または、わかりにくいために興趣を損ねることがあった。例えば、ボーナス後の天井が何種類もあってランダムに選択される場合、遊技者は次の天井までのゲーム数を知ることができない。
【0009】
そこで、本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、遊技者に対して、次の天井までのゲーム数を容易に把握させることができる遊技機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、本発明は、外周に図柄が配列された複数のリールと、前記複数のリールを個々に回転させるためのリール駆動手段と、前記複数のリールに対応し、前記複数のリールを個々に停止させるために操作される複数のリール停止手段と、遊技ごとに、再遊技、高配当の特別遊技、および、所定の小役の抽選を行う抽選手段と、前記特別遊技について複数種類設定されている抽選確率それぞれに対応する複数の設定値を変更するための手段である設定値変更手段と、前記抽選手段による抽選の結果、および、前記複数のリール停止手段の操作に応じて、有効な入賞ライン上にその抽選結果に対応した図柄組み合わせを優先的に停止させる図柄停止制御手段と、前記設定値変更手段が操作された後に前記特別遊技の抽選を行う契機となる天井遊技数が予め複数設定されていて、実際に消化された遊技数が複数の前記天井遊技数のいずれかに到達したときに、前記特別遊技の抽選を行い、その抽選に当選した場合は当該特別遊技を発動させる制御手段と、を備えることを特徴とする遊技機である。
その他の手段については後記する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、遊技者に対して、次の天井までのゲーム数を容易に把握させることができる遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施形態のスロットマシンの外観図である。
図2】本実施形態のスロットマシンにおけるハードウェアの構成を示すブロック図である。
図3】本実施形態における遊技状態の移行の説明図である。
図4】本実施形態の天井システムの仕様を示す図である。
図5】本実施形態におけるARTでのスロットマシンの処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)について、図面を参照(言及図以外の図も適宜参照)しながら説明する。
まず、図1および図2を参照しながら、本実施形態のスロットマシンの構成について説明する。
【0014】
図1に示すように、スロットマシン1(遊技機)の前扉2には、前面パネルが取り付けられている。遊技者は、この前面パネル内の透明な3つの表示窓7〜9(以下、単に「表示窓」ともいう。)を通して、スロットマシン1の内部に並設されている3個のリール4〜6を視認することができる。
各リール4〜6の外周面には、例えば21個の図柄が等間隔で配列されている。図柄は、例えば、BB(ビッグボーナス)図柄、小役図柄(ベル、チェリーなど)、再遊技(リプレイ)図柄などから構成される。そして、各リール4〜6はそれぞれ異なる図柄配列となっており、遊技者は、表示窓7〜9から各リール4〜6の上段、中段および下段にそれぞれ描かれた3個、合計9個の図柄を視認可能となっている。
【0015】
表示窓7〜9には、入賞ラインが、横方向に2本(L2aおよびL2b)、および、斜め方向に2本(L3aおよびL3b)の合計で4本、表示されるようになっている。各リール4〜6が順次停止し、この入賞ライン上のいずれかに特定の図柄が揃った場合に入賞となり、所定のメダル(遊技媒体)の払い出しが行われる。
【0016】
入賞ライン数は、メダル投入口3から投入されたメダル枚数、あるいは、クレジット(貯留)がある場合は1枚BETスイッチ101の操作(押下)によって投入されたメダル枚数に応じて、その有効本数が異なる。例えば、1枚のメダルが投入された場合は、入賞ライン表示ランプ10の数字「1」が点灯し、1本の入賞ラインL2aが表示される。2枚のメダルが投入された場合は、入賞ライン表示ランプ10の数字「2」が点灯し、2本の入賞ラインL2aおよびL2bが表示される。そして、3枚のメダルが投入された場合は、入賞ライン表示ランプ10の数字「3」が点灯し、4本すべての入賞ラインが表示される。
【0017】
前扉2の両側にはサイドランプ18およびサイドスピーカ11aが設けられ、前扉2の上方には上部ランプ16が設けられている。また、表示窓7〜9の上方には液晶表示部17が設けられ、表示窓7〜9の下方右側にはゲーム(G)回数や入賞回数などを表示するためのLED表示部23,24が設けられている。これらは、各駆動回路を介して駆動され、ゲーム中の一般的な入賞報知やマシン動作の効果音、効果サウンドなどを出力する他、様々な内部抽選の結果を遊技者に報知するための表示手段として機能する。なお、ゲーム中の内部当選の報知は、上記表示手段の他に、別途個別の専用の告知表示部を設け、それにより行うようにしてもよい。
【0018】
スロットマシン1の前面中央には、各リール4〜6を回転させるときに操作するスタートレバー12が設けられ、さらに、各リール4〜6の回転を停止させるためのリール停止ボタン13〜15(リール停止手段)が各リール4〜6に対応して3個設けられている。
【0019】
また、スロットマシン1の前面下部には、メダル受皿25が設けられている。メダル受皿25は、投入されたメダルを返却する返却口や入賞時にメダルを払い出すメダル払出口から排出されたメダルを貯留するためのものである。
【0020】
リール4〜6は、リールユニットとして構成され、各リール4〜6ごとにステッピングモータ27(図2参照)(リール駆動手段)が連結されている。ステッピングモータ27の駆動によって各リール4〜6は回転し、各表示窓7〜9内に各リール4〜6を移動表示させる。各リール4〜6の内部には3個のランプケース(図示せず)がそれぞれ設けられており、各ランプケース内にバックライト29(図2参照)が取り付けられている。各バックライト29はランプ駆動回路(図示せず)を介して個別に点灯制御され、各リール4〜6ごとに3個ずつ図柄を背面(内部)から照らすことができる。
【0021】
また、リールユニットの下方には、メダルホッパー30(図2参照)と、電力供給用の電源ユニット31(図2参照)が設けられている。電源ユニット31(図2参照)は、特別遊技について複数種類設定されている抽選確率それぞれに対応する複数の設定値(例えば設定「1」〜「6」の6段階)を変更するための手段である設定値変更スイッチ32(図2参照)(設定値変更手段)、設定値変更スイッチ32(図2参照)の操作を有効とするための設定キースイッチ33(図2参照)、BB遊技終了後を打ち止め(所定の解除操作をするまで遊技停止)の状態にするか否かを設定する打ち止め設定スイッチ52(図2参照)、および、BB遊技終了後に自動精算(クレジットの払い出し)を実行するか否かを設定する自動精算設定スイッチ53(図2参照)と接続されている。
【0022】
図2に示すように、スロットマシン1は、制御手段としてメイン制御部34とサブ制御部35とを備えている。メイン制御部34は、CPU(Central Processing Unit)36、クロック発生回路37、ROM(Read Only Memory)38、RAM(Random Access Memory)39、抽選処理部40(抽選手段)、遊技制御部41、遊技数カウント部42、サブ制御部35にデータを送出するための送出タイミング制御回路43、データ送出回路44などから構成されている。
【0023】
CPU36(図柄停止制御手段、制御手段)は、入力ポート45および出力ポート46を備えており、入力ポート45を介してメダルセンサ47、各リール停止ボタン13〜15、スタートレバー12、第1,2,3リールインデックス48、MAXBETスイッチ49、1枚BETスイッチ101、キャンセルスイッチ102と接続されている。
【0024】
MAXBETスイッチ49は、クレジットされているメダルを遊技のために投入する場合に遊技者によって操作される手段である。このMAXBETスイッチ49が操作され、その後にスタートレバー12が操作された場合、CPU36は、3枚のメダルをクレジットから投入して、小役および特別役物の抽選を含む遊技の制御を実行する。
【0025】
1枚BETスイッチ101は、クレジットされているメダルを遊技のために投入する場合に遊技者によって操作される手段である。この1枚BETスイッチ101が1回操作されると1枚掛けとなり、2回操作されると2枚掛けとなり、3回操作されると3枚掛けとなる。
【0026】
キャンセルスイッチ102は、1〜3枚掛けの状態のときに遊技者によって操作されることで、その投入されたメダルをキャンセルするための手段である。キャンセルされたメダルは、クレジットに戻るか、あるいはスロットマシン1の前面下部のメダル払出口(図示せず)からメダル受皿25に払い出される。
【0027】
また、出力ポート46には、入賞ライン表示ランプ10、メダルブロックソレノイド50、スタートレバーLED51、BET表示ランプ21、LED表示部23,24、ステッピングモータ27などの周辺装置が電気的に接続されている。
【0028】
3つのステッピングモータ27は、リール4〜6と同軸で連結されており、一定のステップ角で各リール4〜6を回転させる。第1,2,3リールインデックス48は、各リール4〜6が一回転するごとに発生するリセットパルスを検出し、その所定の基準位置からの回転角度をリール4〜6の各回転位置として計数し、その計数値を入力ポート45経由でCPU36に入力する。
【0029】
また、ROM38には、スロットマシン1で実行されるゲームシーケンスプログラムの他、図柄テーブル(図柄停止制御用のテーブルなど)、入賞組み合わせテーブル、抽選確率テーブルなど、CPU36が各制御(処理)を行うための固定データが格納されている。
【0030】
RAM39は、CPU36が実行するプログラムの一時的なデータ記憶領域として使用される。例えば、RAM39は、投入するメダルの数ごとの小役、特別役物の抽選確率を記憶する。
【0031】
サブ制御部35は、CPU54、音声LSI55、データ入力回路56、クロック発生回路57、制御用ROM58、RAM59、音声用ROM60、アンプ回路61などを備える。また、サブ制御部35は、上部ランプ16、液晶表示部17、サイドランプ18、バックライト29、スピーカ11(サイドスピーカ11aを含む)などと接続されている。
【0032】
メイン制御部34のCPU36は、ゲームの状況に応じて、データ送出回路44に出力タイミング情報信号を出力する。データ送出回路44は、この出力タイミング情報信号を、一時的に蓄えた後、送出タイミング制御回路43からの出力信号に基づいて、サブ制御部35のデータ入力回路56に出力する。
【0033】
さらに、CPU36は、ゲームの進行状況に応じて、ROM38に記憶されている固定データの中から必要なデータを呼び出すとともに、入力ポート45および出力ポート46と接続されている各周辺機器からの入出力信号に基づいてスロットマシン1の動作を制御する。
【0034】
次に、図3を参照しながら、遊技状態の移行について説明する。本実施形態では、遊技状態として、通常状態(符号A)、ボーナス(符号B)、および、ART(符号C)の3つが設けられている。
【0035】
通常状態(符号A)において、ボーナス図柄が揃うと、ボーナス(符号B)に移行する(符号A1)。また、通常状態(符号A)において、総回転数天井に到達して、ART抽選に当選すると、ART(符号C)に移行する(符号A2)。なお、通常状態(符号A)において、総回転数天井に到達した場合以外にも、ART抽選を行ってもよいが、本実施形態では、説明を簡潔かつ明確にするため、そのようなART抽選を行わないこととする。
【0036】
ボーナス(符号B)中に、総回転数天井到達時のART抽選とは別のART抽選(以下、総回転数天井到達時のART抽選と区別するときは「別ART抽選」と称する。)が行われ、非当選になると、ボーナス(符号B)終了後に、通常状態(符号A)に移行する(符号B1)。また、ボーナス(符号B)中に、別ART抽選に当選すると、ボーナス(符号B)終了後に、ART(符号C)に移行する(符号B2)。
【0037】
ART(符号C)において、ボーナス図柄が揃うと、ボーナス(符号B)に移行する(符号C1)。また、ART(符号C)において、ART終了条件を充足すると、通常状態(符号A)に移行する(符号C2)。なお、本実施形態では、ARTの終了条件は、ART中の遊技媒体の純増枚数が所定枚数に到達したこととするが、これに限られず、ゲーム数が所定数に到達したことなどの別の条件であってもよい。また、ART(符号C)において、総回転数天井に到達して、ART抽選に当選すると、ARTの終了条件を構成する所定枚数を上乗せ増加させる(符号C3)。
【0038】
次に、本実施形態の天井システムの仕様について説明する。
図4に示すように、本実施形態では、第1天井〜第6天井の6つの天井(総回転数天井)が設定されている。各天井に達するまでの総回転数(天井遊技数)は、第1天井から第6天井まで順に、500回、1000回、1500回、3000回、5000回、7777回である。ここで、総回転数とは、設定値が設定値変更スイッチ32(図2参照)の操作によって変更されてからの遊技数である。そして、本実施形態では、毎日、店舗の営業開始時に、設定値の変更がなされた直後の状態であるものとする。なお、図4に示す各総回転数は単なる例であり、他の数値であってもよい。
【0039】
各天井で抽選される特別遊技として、3種類のART、つまり、純増枚数が、800枚、1600枚、2500枚のARTが用意されている。例えば、天井のいずれかに到達したときに、液晶表示部17(図1参照)にその3種類のARTの選択画面が表示され、遊技者は、リール停止ボタン13〜15のいずれかを押すことで、その3種類のARTの抽選のいずれにチャレンジするのかを選択することができる。
【0040】
第1天井〜第4天井では、800枚のARTの抽選確率は1/2で、1600枚のARTの抽選確率は1/4で、2500枚のARTの抽選確率は1/8である。
また、第5天井では、800枚のARTは遊技者が選択するだけで無条件当選となり、一方、1600枚のARTの抽選確率は1/2で、2500枚のARTの抽選確率は1/4である。
【0041】
また、第6天井では、800枚のARTと1600枚のARTは遊技者が選択するだけで無条件当選となり、一方、2500枚のARTの抽選確率は1/2である。なお、800枚のARTと1600枚のARTがいずれも無条件当選であれば、遊技者は普通、1600枚のARTを選ぶので、それを回避するために、800枚のARTのほうにだけ、何か別の特典(天井に関係ないARTに当選しやすくするなど)を付けてもよい
また、前記したそれぞれの抽選確率は例であり、これらに限定されない。
【0042】
このように、第1天井〜第4天井は遊技者にとっての有利さ(獲得できる遊技媒体数の期待値の大きさ)が同等であるが、第5天井は第1天井〜第4天井よりも遊技者にとって有利であり、さらに、第6天井は第5天井よりも遊技者にとって有利であるような仕様となっている。これは、スロットマシン1を設置する店舗の営業時間の長さを考えると、総回転数には上限があり(例えば、8500回程度)、第5天井や第6天井は、到達したとしても閉店間際の可能性が高いことから、遊技者に有利にしたものである。なお、第1天井〜第4天井についても、遊技者にとっての有利さを異ならせるようにしてもよい。
【0043】
次に、ART(図3のART(符号C))におけるスロットマシン1の処理について説明する。1回の遊技毎に、図5の処理が行われる。
図5に示すように(適宜他図参照)、リール4〜6の回転中に遊技者によってリール停止ボタン13〜15が押された場合、CPU36は、ボーナス図柄が揃ったか否かを判断し(ステップS1)、Yesの場合はステップS2に進み、Noの場合はステップS3に進む。
【0044】
ステップS2において、CPU36は、ボーナスに移行し(図3の符号C1参照)、処理を終了する。
ステップS3において、CPU36は、ART中の純増枚数が所定枚数に到達した(ARTの終了条件を充足した)か否かを判断し、Yesの場合はステップS4に進み、Noの場合はステップS5に進む。
【0045】
ステップS4において、CPU36は、通常状態に移行し(図3の符号C2参照)、処理を終了する。
ステップS5において、CPU36は、総回転数天井に到達したか否かを判断し、Yesの場合はステップS6に進み、Noの場合は処理を終了する(ARTは継続する)。
【0046】
ステップS6において、CPU36は、上乗せ条件をクリアしたか否かを判断し、Yesの場合はステップS7に進み、Noの場合は処理を終了する(ARTは継続する)。ここで、「上乗せ条件をクリア」とは、まず、遊技者が3種類のART(800枚、1600枚、2500枚のART)のいずれかを選択し、その選択したARTについて抽選処理部40が抽選を行い、その結果が当選であったことを意味する。
【0047】
ステップS7において、CPU36は、ARTの終了条件である純増枚数の所定枚数を上乗せ増加させる処理をし、処理を終了する。つまり、元々の所定枚数に対し、ステップS6で当選した種類のARTに応じた枚数(800枚、1600枚、2500枚のいずれか)を加算する。
【0048】
なお、この上乗せは、具体的には、例えば、第1天井(図4参照)でいずれかのARTに当選し、ARTのまま第2天井(図4参照)に到達し、そこでのARTに当選した場合に、行われる。また、別ART抽選によるARTの発動中に総回転数天井のいずれかに到達し、ARTに当選した場合にも、この上乗せが行われる。
【0049】
このようにして、本実施形態のスロットマシン1によれば、総回転数天井を予め設定しておくことで、遊技者に対して、次の天井までのゲーム数を容易に把握させることができる。なお、総回転数は、例えば、スロットマシン1で所定のボタン操作をすることによって画面表示されたり、あるいは、スロットマシン1に併設されたデータ表示機に常時表示されていたりするので、遊技者は容易に総回転数を知ることができる。
【0050】
また、第1天井〜第4天井よりも第5天井を、さらに、第5天井よりも第6天井を、遊技者にとって有利な仕様にしたことで、閉店間際にも遊技者の興趣を高いまま維持することができる。
【0051】
また、総回転数天井に到達したときに遊技者が3種類のARTを選択できるようにしたことで、遊技者の興趣を高めることができる。
【0052】
以上で本実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれらに限定されるものではない。
例えば、ボーナス(図3の符号B参照)中に所定の抽選を行い、当選すれば、いわゆるフリーズ演出(リールや画面表示が数秒〜数十秒程度停止する演出)を行い、総回転数天井到達時と同じ利益を遊技者に与えるようにしてもよい。
また、本実施形態では、ボーナス中の遊技は総回転数に含めないことを前提としているが、それ以外に、ボーナス中の遊技も総回転数に含めることとし、ボーナス中にも、総回転数天井到達時のART抽選(図4に記載のART抽選)を行うようにしてもよい。
【0053】
また、第1天井〜第6天井に対応する総回転数は、常に同じでなくてもよく、例えば、何種類か用意しておいて、日単位で使い分けてもよい。
また、総回転数天井で抽選される対象は、ARTでなくても、BBやRBであってもよい。
その他、ハードウェアやフローチャートなどの具体的な構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
【符号の説明】
【0054】
1 スロットマシン(遊技機)
4,5,6 リール
13,14,15 リール停止ボタン(リール停止手段)
27 ステッピングモータ(リール駆動手段)
32 設定値変更スイッチ(設定値変更手段)
36 CPU(図柄停止制御手段、制御手段)
40 抽選処理部(抽選手段)
図1
図2
図3
図4
図5