【実施例】
【0117】
以下、本発明を具体的製造例及び実施例によって更に具体的に説明するが、本発明は何らこれらに限定されるものではない。
【0118】
〈磁性キャリアの製造例1〉
[磁性粒子の調製]
Mn含有量がMnO換算で21.0mol%、Mg含有量がMgO換算で3.3mol%、Sr含有量がSrO換算で0.7mol%、Fe含有量がFe
2O
3換算で75.0mol%となるフェライトからなる磁性粒子を以下の手順で作製した。
【0119】
Mn、Mg、Sr及びFeの各含有量が前述の値となる様に、市販のMnCO
3、Mg(OH)
2、SrCO
3及びFe
2O
3を適宜配合した後、水を加え、ボールミル(Seiwa Giken社製)で10時間粉砕・混合した。粉砕・混合後、950℃で4時間焼成して仮焼フェライトとした。
【0120】
仮焼フェライトを粗砕した後、再び水を加え、ボールミルで24時間粉砕し、フェライトスラリーとした。得られたフェライトスラリー100質量部に対してポリビニルアルコール2質量部を添加し、更に分散剤としてシリカ粒子とポリカルボン酸アンモニウムを適量加えて分散状態を安定化させた後、スプレードライヤー(OHKAWARA KAKOHKI社製)で造粒・乾燥させて、約43μmの球状粒子とした。
【0121】
得られた球状粒子を窒素雰囲気下、1,100℃で4時間焼成した後、凝集した粒子を解砕し、篩分けにより粗大粒子を除去して、磁性粒子を得た。
【0122】
〈磁性キャリアの製造例〉
[ハイドロタルサイト粒子の準備]
合成ハイドロタルサイト粒子(Kyowa Chemical Industry社製)をジェットミル(HOSOKAWA MICRON社製)を用いて粉砕し、個数平均粒子径等が異なるハイドロタルサイト粒子HT-1〜6を準備した。表1にまとめて示す。
【0123】
【表1】
【0124】
[磁性粒子被覆用樹脂溶液1の調製]
磁性粒子の被覆層を構成する樹脂成分として、メチルメタクリレート(MMA)/スチレン(St)共重合体(mol比;84/16)20質量部をトルエン2,000質量部に溶解させ、カーボンブラック(CABOT社製)2質量部(磁性粒子被覆用樹脂に対して10質量部)と上記表5記載のハイドロタルサイト粒子「HT-1」2質量部(磁性粒子被覆用樹脂に対して10質量部)をT.K. HOMO DISPER(PRIMIX社製)を用いて分散させ、磁性粒子被覆用樹脂溶液1を得た。
【0125】
[磁性粒子被覆用樹脂溶液2の調製]
樹脂成分として、MMA/St共重合体(mol比;98/2)16質量部とiso-ブチルメタクリレート(IBMA)/St共重合体(mol比;60/40)4質量部を用い、ハイドロタルサイト粒子「HT-1」の添加量を3質量部に変更した以外は、「磁性粒子被覆用樹脂溶液1の調製」と同様にして磁性粒子被覆用樹脂溶液2を得た。
【0126】
[磁性粒子被覆用樹脂溶液3の調製]
樹脂成分として、MMA/St/ジビニルベンゼン(DVB)共重合体(mol比;69/30.998/0.002)を用い、ハイドロタルサイト粒子「HT-1」の添加量を6質量部(磁性粒子被覆用樹脂に対して30質量部)に変更した以外は、「磁性粒子被覆用樹脂溶液1の調製」と同様にして磁性粒子被覆用樹脂溶液3を得た。
【0127】
[磁性粒子被覆用樹脂溶液4の調製]
樹脂成分として、MMA/St共重合体(mol比;90/10)17質量部とtert-ブチルメタクリレート(TBMA)/St共重合体(mol比;20/80)3質量部を用い、ハイドロタルサイト粒子「HT-1」の添加量を0.6質量部(磁性粒子被覆用樹脂に対して3質量部)に変更した以外は、「磁性粒子被覆用樹脂溶液1の調製」と同様にして磁性粒子被覆用樹脂溶液4を得た。
【0128】
[磁性粒子被覆用樹脂溶液5の調製]
樹脂成分として、MMA/St共重合体(mol比;93/7)17質量部とsec-ブチルメタクリレート(SBMA)/St共重合体(mol比;35/65)3質量部を用い、ハイドロタルサイト粒子「HT-1」の添加量を6質量部(磁性粒子被覆用樹脂に対して30質量部)に変更した以外は、「磁性粒子被覆用樹脂溶液1の調製」と同様にして磁性粒子被覆用樹脂溶液5を得た。
【0129】
[磁性粒子被覆用樹脂溶液6の調製]
樹脂成分として、MMA/St共重合体(mol比;86/14)20質量部を用い、ハイドロタルサイト粒子「HT-1」の添加量を0.2質量部(磁性粒子被覆用樹脂に対して1質量部)に変更した以外は、「磁性粒子被覆用樹脂溶液1の調製」と同様にして磁性粒子被覆用樹脂溶液6を得た。
【0130】
[磁性粒子被覆用樹脂溶液7の調製]
樹脂成分として、MMA/St共重合体(mol比;79/21)を用い、ハイドロタルサイト粒子「HT-1」の添加量を7質量部(磁性粒子被覆用樹脂に対して35質量部)に変更した以外は、「磁性粒子被覆用樹脂溶液1の調製」と同様にして磁性粒子被覆用樹脂溶液7を得た。
【0131】
[磁性粒子被覆用樹脂溶液8の調製]
樹脂成分として、MMA/St共重合体(mol比;99/1)を用い、ハイドロタルサイト粒子「HT-1」の添加量を3質量部(磁性粒子被覆用樹脂に対して15質量部)に変更した以外は、「磁性粒子被覆用樹脂溶液1の調製」と同様にして磁性粒子被覆用樹脂溶液8を得た。
【0132】
[磁性粒子被覆用樹脂溶液9の調製]
樹脂成分として、MMA/St共重合体(mol比;70/30)を用い、ハイドロタルサイト粒子「HT-1」の添加量を3質量部(磁性粒子被覆用樹脂に対して15質量部)に変更した以外は、「磁性粒子被覆用樹脂溶液1の調製」と同様にして磁性粒子被覆用樹脂溶液9を得た。
【0133】
[磁性粒子被覆用樹脂溶液10の調製]
樹脂成分として、MMA/St/DVB共重合体(mol比;99/0.995/0.005)を用い、ハイドロタルサイト粒子「HT-1」の添加量を0.4質量部(磁性粒子被覆用樹脂に対して2質量部)に変更した以外は、「磁性粒子被覆用樹脂溶液1の調製」と同様にして磁性粒子被覆用樹脂溶液10を得た。
【0134】
[磁性粒子被覆用樹脂溶液11の調製]
樹脂成分として、MMA/St共重合体(mol比;95/5)15質量部とシリコーン樹脂(Toray Dow Corning社製)を固形分換算で5質量部を用い、ハイドロタルサイト粒子「HT-1」の添加量を30質量部に変更した以外は、「磁性粒子被覆用樹脂溶液1の調製」と同様にして磁性粒子被覆用樹脂溶液11を得た。
【0135】
[磁性粒子被覆用樹脂溶液12の調製]
樹脂成分として、MMA/St共重合体を13質量部、シリコーン樹脂を固形分換算で7質量部に変更した以外は、「磁性粒子被覆用樹脂溶液11の調製」と同様にして磁性粒子被覆用樹脂溶液12を得た。
【0136】
[磁性キャリアの製造例1]
SPIRA COTA(OKADA SEIKO社製)を用いて、70℃の加熱雰囲気下で、上記「磁性粒子被覆用樹脂溶液1の調製」で得られた磁性粒子被覆用樹脂溶液1を上記「磁性粒子の調製」で得られた磁性粒子100質量部に対して、樹脂成分が2質量部となるように塗布した後、100℃で5時間加熱して、トルエンを除去した。
【0137】
その後、篩振とう機(KOEI SANGYO社製)を用い、目開き75μmの篩によって粗粒子を除去し、磁性キャリア1を得た。
【0138】
得られた磁性キャリア1の形状係数ML2/Aは115で、体積分布基準の50%粒径(D50)は43μmであり、走査型電子顕微鏡により、磁性キャリア粒子の外観と断面の観察を行ったところ、粒子表面には滑らかな樹脂層が形成されており、又、該樹脂層中には個数平均粒径が0.35μmのハイドロタルサイト粒子が均一に分散されている様子が確認された(
図5参照)。
【0139】
尚、樹脂層を構成する樹脂成分を分析したところ、THF可溶分は100質量%で、重量平均分子量は39,700であった。
【0140】
[磁性キャリアの製造例2〜12]
磁性粒子被覆用樹脂溶液1に代えて、上記「磁性粒子被覆用樹脂溶液2〜12の調製」で得られた磁性粒子被覆用樹脂溶液2〜12を其々用いる以外は、上記「磁性キャリアの製造例1」と同様にして、磁性キャリア2〜12を得た。
【0141】
得られた磁性キャリア2〜12の内容を下記の表2にまとめて示す。
【0142】
尚、磁性キャリア11と磁性キャリア12の樹脂層を構成する樹脂成分には、アクリル系樹脂と共にシリコーン樹脂を併用した為、磁性キャリア表面の被覆層中のTHF可溶分と重量平均分子量の測定は困難であった。又、アクリル系樹脂以外の“その他の樹脂”を併用した場合に相当するので、被覆層を構成する樹脂成分の全モノマーユニットに対する前記アクリル系モノマーユニットの含有量C
Aには補正値を代用した。
【0143】
【表2】
【0144】
〈トナーの製造例〉
[トナー粒子の製造例1]
下記成分をHenschel mixer(NIPPON COKE & ENGINEERING社製)で乾式混合した後、二軸混練機(IKEGAI社製)で混練した。
【0145】
・結着樹脂(ポリエステル樹脂;Mw=5万、Tg;60℃) 100質量部
・カーボンブラック(平均粒径;40nm) 5質量部
・サリチル酸誘導体からなるAl化合物
(ORIENTCHEMICAL INDUSTRIES社製) 1質量部
・エステルワックス(DSCの最大吸熱ピークのピーク温度;90℃) 5質量部
得られた混練物を冷却し、大凡1mm以下の大きさに粗粉砕した後、更に機械式粉砕機(FREUND-TURBO社製)を用いて微粉砕した。得られた微粉砕物をELBOW-JET分級機(NITTETSU MINING社製)し、更にNara Hybridization System(NARA MACHINERY社製)を用いて球形化処理を行った後、再度、分級を行って、重量平均粒径(D4)が6.0μmで、個数基準の粒径頻度分布における3μm以下のトナーの粒子数が3.5個数%であり、形状係数ML2/Aが132のトナー粒子1を得た。
【0146】
[トナー粒子の製造例2〜5]
機械式粉砕機、Nara Hybridization System及びELBOW-JET分級機の運転条件を変更する以外は、「トナー粒子の製造例1」と同様にして、重量平均粒径や形状係数ML2/Aが異なる「トナー粒子2〜5」を得た。
【0147】
[トナーの製造例1]
下記成分をHenschel mixerに投入し、周速16m/secで1分間予備混合を行った後、周速40m/secで4分間乾式混合(1回目)を行った。
【0148】
・「トナー粒子の製造例1」で得られたトナー粒子1 100質量部
・疎水化処理チタニア微粒子(個数平均粒子径;0.03μm) 1.0質量部
1回目の乾式混合後、得られた混合物中に下記成分を投入し、再度、4分間乾式混合(2回目)を行った。
【0149】
・シリコーンオイル処理シリカ微粒子
(個数平均粒子径;0.03μm、オイル処理量;5質量部) 1.5質量部
・疎水化処理シリカ微粒子(個数平均粒子径;0.02μm) 0.5質量部
・ステアリン酸亜鉛微粒子(個数平均粒子径;7.9μm) 0.1質量部
・酸化セリウム微粒子(個数平均粒子径;0.65μm) 0.3質量部
2回目の乾式混合終了後、篩掛けにより粗大粒子を除去し、トナーB1を得た。
【0150】
得られたトナーB1は、重量平均粒径(D4)が6.0μmで、個数基準の粒径頻度分布における3μm以下のトナーの粒子数が3.5個数%であり、形状係数ML2/Aは132で、個数平均粒子径が0.01μm以上0.15μm以下の無機微粉体の含有量は、トナー粒子100質量部に対して3.0質量部であった。
【0151】
[トナーの製造例2]
シリコーンオイル処理シリカ微粒子の代わりに疎水化処理シリカ微粒子(個数平均粒子径;0.05μm)1.5質量部を用いた以外は、「トナーの製造例1」と同様にして、トナーB2を得た。
【0152】
[トナーの製造例3〜6]
トナー粒子-1を「トナー粒子3〜6」に変更する以外は、「トナーの製造例2」と同様にして、トナーB3〜B6を得た。
【0153】
得られたトナーB1〜B6の内容を下記の表3にまとめて示す。
【0154】
【表3】
【0155】
〈実施例1〉
画像形成装置として、A3サイズ紙対応のモノクロ複合機であるSAMSUNG SCX-8040ND(SAMSUNG ELECTRONICS社製)の帯電装置の帯電器を潜像担持体に接触させて用いる帯電ローラー型に交換すると共に画像出力速度を45枚/分(A4サイズ紙を横向きに出力)にスピードアップした改造機を用いた。
【0156】
上記画像形成装置の現像ユニットには、「磁性キャリアの製造例1」で得られた磁性キャリア-1と「トナーの製造例1」で得られたトナーB1のT/Cが7%となるように混合して調製した二成分系現像剤をスタート用現像剤として投入し、補給用現像剤としては、トナーB1に磁性キャリアを混合せずにそのまま用いた。
【0157】
画像出力テストは、高温高湿環境(30℃/85%RH)と低温低湿環境(15℃/10%RH)で実施し、10万枚分をプリントアウトした後、得られた画像の画像品質を評価すると共に、二成分系現像剤と画像形成装置とのマッチング性の評価を実施した。尚、転写材には、富士Xerox社製フルカラー複写機用紙C2(70g/cm
2、A4サイズ)を使用した。
【0158】
以下、出力された画像の画像品質の評価及び二成分系現像剤と画像形成装置とのマッチング性の評価の詳細を示す。
【0159】
[1.画像濃度]
正方形のソリッドパッチ(一辺5mm)を四隅付近と中央部分に有する画像をプリントアウトし、ソリッドパッチの反射濃度をSpectroEye(gretagmacbeth社製)で計測し、得られた計測値の平均値を算出し、以下の基準に従って評価した。
【0160】
A:1.30以上 (非常に良好である)
B:1.15以上1.30未満 (良好である)
C:1.00以上1.15未満 (本発明において許容レベルである)
D:1.00未満 (本発明において不可レベルである)
【0161】
[2.小ポイント文字画像の再現性]
四隅付近と中央部分に5 ポイントの文字画像をプリントアウトし、得られた文字画像の再現性を、以下の基準に従い評価した。
【0162】
A:細線の線幅の変動量が10%未満 (非常に良好である)
B:細線の線幅の変動量が10%以上20%未満 (良好である)
C:細線の変化が20%以上であり、目視でも確認容易に出来る (本発明におい
て許容レベルである)
D:細線の断裂が目視でも確認出来る (本発明において不可レベルである)
【0163】
[3.バックグランド汚れ]
ベタ白画像形成時、現像工程後から転写工程に移行する間に感光体ドラム上に存在するトナーをMending tape(登録商標、住友3M社製)の粘着面に移し取り、それを紙上に貼ったものの反射濃度をSpectroEye(gretagmacbeth社製)で計測し、得られた反射濃度からMending tapeをそのまま紙上に貼った時の反射濃度(ブランク)を差し引いた数値を求め、以下の基準に従って評価した。数値が小さい程、バックグランド汚れが抑制されていることを示す。
【0164】
A:0.03未満 (非常に良好である)
B:0.03以上0.07未満 (良好である)
C:0.07以上1.00未満 (本発明において許容レベルである)
D:1.00以上 (本発明において不可レベルである)
【0165】
[4.トナー飛散]
高温高湿環境下での画像出力終了後、以下の基準に従って評価した。
【0166】
A:画像形成ユニットの周辺へのトナーの飛散が軽微である (非常に良好である)
B:画像形成ユニットの周辺へのトナーの飛散が発生しているものの、画像形成ユ
ニットの近傍にある画像形成装置の外装にまでは達していない (良好である)
C:トナーの飛散が、画像形成ユニットの近傍にある画像形成装置の外装にまで達し
ている (本発明において許容レベルである)
D:画像形成ユニット周辺のデッドスペースに、飛散したトナーが堆積している (
本発明において不可レベルである)
【0167】
[5.帯電ローラーに起因する画像濃淡ムラ]
低温低湿環境下での画像出力終了後、網点模様で構成されるハーフトーン画像をプリントアウトし、得られたハーフトーン画像中に用いた帯電ローラーの周囲長の周期で現れる横筋状の濃淡ムラを目視で観察し、以下の基準に従って評価した。
【0168】
A:横筋状の濃淡ムラの発生が確認出来ない (非常に良好である)
B:ルーペを用いた観察によって確認出来る程度の非常に軽微な横筋状の濃淡ムラ
が発生 (良好である)
C:軽微な横筋状の濃淡ムラが発生 (本発明において許容レベルである)
D:横筋状の濃淡ムラが2本以上発生 (本発明において不可レベルである)
【0169】
上記に従って評価テストを実施したところ、各評価項目とも非常に良好な結果を得た。評価結果の詳細を、以下の表4にまとめて示す。
【0170】
〈
参考例1〉
「トナーの製造例2」で得られたトナーB2を用いる以外は、「実施例1」と同様に評価テストを実施した。
【0171】
〈
参考例2〉
「磁性キャリアの製造例2」で得られた磁性キャリア2を用いる以外は、「
参考例1」と同様に評価テストを実施した。
【0172】
〈
参考例3〉
「磁性キャリアの製造例3」で得られた磁性キャリア3を用いる以外は、「
参考例1」と同様に評価テストを実施した。
【0173】
〈
参考例4〉
「磁性キャリアの製造例4」で得られた磁性キャリア4を用いる以外は、「
参考例1」と同様に評価テストを実施した。
【0174】
〈
参考例5〉
「磁性キャリアの製造例5」で得られた磁性キャリア5を用いる以外は、「
参考例1」と同様に評価テストを実施した。
【0175】
〈
参考例6〉
「磁性キャリアの製造例4」で得られた磁性キャリア4と「トナーの製造例3」で得られたトナーB3を用いる以外は、「実施例1」と同様に評価テストを実施した。
【0176】
〈
参考例7〉
「トナーの製造例4」で得られたトナーB4を用いる以外は、「実施例1」と同様に評価テストを実施した。
【0177】
〈
参考例8〉
「トナーの製造例5」で得られたトナーB5を用いる以外は、「実施例1」と同様に評価テストを実施した。
【0178】
〈
参考例9〉
「トナーの製造例6」で得られたトナーB6を用いる以外は、「実施例1」と同様に評価テストを実施した。
【0179】
〈
参考例10〉
「磁性キャリアの製造例11」で得られた磁性キャリア11を用いる以外は、「
参考例1」と同様に評価テストを実施した。
【0180】
上記「実施例
1、参考例1〜10」の評価結果を、以下の表4にまとめて示す。
【0181】
【表4】
【0182】
〈比較例1〉
「磁性キャリアの製造例6」で得られた磁性キャリア6を用いる以外は、「実施例2」と同様に評価テストを実施した。
【0183】
その結果、磁性キャリア表面に形成された樹脂層中のハイドロタルサイト粒子の添加量が少なかった為、トナーへの帯電付与性が十分ではなく、特に高温高湿環境下での画像形成や画像形成装置とのマッチング性に支障を生じた。
〈比較例2〉
「磁性キャリアの製造例7」で得られた磁性キャリア7を用いる以外は、「実施例2」と同様に評価テストを実施した。
【0184】
その結果、磁性キャリア表面に形成された樹脂層中のハイドロタルサイト粒子の添加量が多かった為、帯電付与能が過剰となり、特に低温低湿環境下での画像形成に支障を生じた。又、磁性キャリアの表層樹脂が剥がれる等のトラブルも発生した。
【0185】
〈比較例3〉
「磁性キャリアの製造例8」で得られた磁性キャリア8を用いる以外は、「実施例2」と同様に評価テストを実施したが、満足な画像形成や画像形成装置とのマッチング性を得るには至らなかった。
【0186】
〈比較例4〉
「磁性キャリアの製造例9」で得られた磁性キャリア9を用いる以外は、「実施例2」と同様に評価テストを実施したが、満足な画像形成や画像形成装置とのマッチング性を得るには至らなかった。
【0187】
〈比較例5〉
「磁性キャリアの製造例10」で得られた磁性キャリア10を用いる以外は、「実施例2」と同様に評価テストを実施したが、満足な画像形成や画像形成装置とのマッチング性を得るには至らなかった。
【0188】
〈比較例6〉
「磁性キャリアの製造例12」で得られた磁性キャリア12を用いる以外は、「実施例2」と同様に評価テストを実施した。
【0189】
その結果、磁性キャリア表面に形成された樹脂層中のアクリル系樹脂の含有量が少なかった為、ハイドロタルサイト粒子の添加効果が十分に発揮されず、特に高温高湿環境下での画像形成や画像形成装置とのマッチング性に支障を生じた。
【0190】
上記「比較例1〜6」の評価結果を、以下の表5にまとめて示す。
【0191】
【表5】
【0192】
[磁性キャリアの製造例13]
下記成分からなる混合物をT.K. HOMO DISPER(PRIMIX社製)を用いて分散し、ハイドロタルサイト粒子を分散する磁性粒子被覆用樹脂溶液を調製した。
【0193】
・樹脂成分(MMA/St共重合体、mol比;84/16) 100質量部
・上記表1に記載のハイドロタルサイト粒子「HT-1」 10質量部
・導電性粒子(カーボンブラック;CABOT社製) 7.5質量部
・トルエン 2000質量部
次いで、SPIRA COTA(OKADA SEIKO社製)を用いて、70℃の加熱雰囲気下で、上記磁性粒子被覆用樹脂溶液を磁性粒子である球状フェライト粒子(DFC-35-OX;DOWA IP CREATION社製)100質量部に対して、樹脂成分が2.5質量部となるように塗布した後、100℃で5時間加熱して、トルエンを除去した。その後、篩振とう機(KOEI SANGYO社製)を用い、目開き75μmの篩によって粗粒子を除去し、磁性キャリア-13を得た。
【0194】
得られた磁性キャリア-13の形状係数ML2/Aは112で、体積分布基準の50%粒径(D50)は37μmであり、走査型電子顕微鏡により、磁性キャリア-13を観察したところ、粒子表面には滑らかな樹脂層が形成されており、又、該樹脂層中には個数平均粒径が0.35μmのハイドロタルサイト粒子が均一に分散されている様子が確認された。
【0195】
尚、樹脂層を構成する樹脂成分を分析したところ、THF可溶分は100質量%で、重量平均分子量は40,300であった。
【0196】
[磁性キャリアの製造例14]
ハイドロタルサイト粒子を「HT-2」5質量部に変更した以外は、「磁性キャリアの製造例1」と同様にして、磁性キャリア14を得た。
【0197】
[磁性キャリアの製造例15]
ハイドロタルサイト粒子を「HT-3」17質量部に変更した以外は、「磁性キャリアの製造例1」と同様にして、磁性キャリア15を得た。
【0198】
[磁性キャリアの製造例16]
樹脂成分として、MMA/St/DVB共重合体(mol比;84/15.997/0.003)を用い、ハイドロタルサイト粒子を「HT-4」3質量部に変更した以外は、「磁性キャリアの製造例1」と同様にして、磁性キャリア16を得た。
【0199】
[磁性キャリアの製造例17]
ハイドロタルサイト粒子を「HT-5」30質量部に変更した以外は、「磁性キャリアの製造例1」と同様にして、磁性キャリア17を得た。
【0200】
[磁性キャリアの製造例18]
ハイドロタルサイト粒子を「HT-6」5質量部に変更した以外は、「磁性キャリアの製造例1」と同様にして、磁性キャリア18を得た。
【0201】
[磁性キャリアの製造例19]
樹脂成分として、MMA/St共重合体(mol比;91/9)を用い、ハイドロタルサイト粒子を「HT-2」40質量部に変更した以外は、「磁性キャリアの製造例1」と同様にして磁性キャリア19を得た。
【0202】
[磁性キャリアの製造例20]
ハイドロタルサイト粒子の添加量を1質量部に変更した以外は、「磁性キャリアの製造例14」と同様にして、磁性キャリア20を得た。
【0203】
[磁性キャリアの製造例21]
樹脂成分として、MMA/St共重合体(mol比;74/26)を用い、ハイドロタルサイト粒子を「HT-3」5質量部に変更した以外は、「磁性キャリアの製造例1」と同様にして、磁性キャリア21を得た。
【0204】
[磁性キャリアの製造例22]
樹脂成分として、MMA/St共重合体(mol比;64/36)を用い、ハイドロタルサイト粒子を「HT-3」35質量部に変更した以外は、「磁性キャリアの製造例1」と同様にして、磁性キャリア22を得た。
【0205】
[磁性キャリアの製造例23]
ハイドロタルサイト粒子に代えて、正帯電性荷電制御剤(4級アンモニウム塩、ORINET CHEMICAL INDUSTRIES社製)2質量部を用いた以外は、「磁性キャリアの製造例1」と同様にして、磁性キャリア23を得た。
【0206】
上記磁性キャリアの製造例及び比較用磁性キャリアの製造例の結果を表6にまとめる。
【0207】
【表6】
【0208】
〈トナーの製造例〉
[樹脂微粒子分散液の調製]
攪拌装置を備えた反応容器中に下記の成分を投入し、攪拌しながら窒素置換した。
【0209】
・イオン交換水 550質量部
・ノニオン性界面活性剤 6質量部
・アニオン性界面活性剤 12質量部
次いで、下記成分の溶解混合物を投入し、反応装置内で乳化分散させた。
【0210】
・スチレン 370質量部
・n−ブチルアクリレート 50質量部
・アクリル酸 8質量部
・ドデカンチオール 24質量部
・四臭化炭素 4質量部
乳化分散後、過硫酸アンモニウム4質量部を溶解したイオン交換水50質量部を投入し、70℃に昇温した。そのまま5時間、乳化重合を継続し、樹脂微粒子分散液を得た。
【0211】
[カーボンブラック分散液の調製]
高速攪拌装置を備えた反応容器中に下記成分を投入し、反応容器内で分散処理を行い、カーボンブラック分散液を得た。
【0212】
・イオン交換水 200質量部
・ノニオン性界面活性剤 5質量部
・カーボンブラック(BET比表面積;80m
2/g) 50質量部
[離型剤分散液の調製]
高速攪拌装置を備えた反応容器中に下記成分を投入し、反応容器内で分散処理を行い、離型剤分散液を得た。
【0213】
・イオン交換水 200質量部
・カチオン性界面活性剤 5質量部
・パラフィンワックス
(DSCの最大吸熱ピークのピーク温度;75℃) 80質量部
[ブラックトナー粒子の製造例1]
高速攪拌装置を備えた反応容器中に下記成分を投入した。
【0214】
・上記「樹脂微粒子分散液」 200質量部
・上記「カーボンブラック分散液」 20質量部
・上記「離型剤分散液」 40質量部
・ポリ塩化アルミニウム 2質量部
・イオン交換水 500質量部
分散処理を行った後、攪拌を行いながら45℃まで昇温し、その状態を30分間保持した。反応容器内の分散液を一部取り出し、光学顕微鏡で観察すると、粒径5μm程度の凝集粒子の生成が確認された。
【0215】
この凝集粒子を含有する分散液に、樹脂微粒子分散液60質量部を追加投入し、反応容器内を50℃まで昇温し、その状態を30分間保持した。
【0216】
その後、反応容器内に1N水酸化ナトリウム水溶液を投入し、分散液をpH5に調整した。pH調整後、更に95℃まで昇温し、その状態を4時間保持した。
【0217】
冷却後、凝集粒子を含有する分散液を濾過機にかけて固液分離し、得られた固形分をイオン交換水で数回洗浄し、Flash jet dryer(SEISHIN ENTERPRISE社製)で加熱乾燥してブラックトナー粒子1を得た。
【0218】
尚、得られたブラックトナー粒子1の製造に際し、荷電制御剤は使用しなかった。
【0219】
[ブラックトナー粒子の製造例2、3]
Flash jet dryerの運転条件を変更する以外は、上記「ブラックトナー粒子の製造例1」と同様の方法により、形状係数ML2/Aが異なるブラックトナー粒子2とブラックトナー粒子3を得た。
【0220】
[イエロートナー粒子の製造例]
カーボンブラックに代えて、「C.I.Pigment Yellow 180」70質量部用いた以外は、上記「カーボンブラック分散液の調製」と同様の方法により、イエロー顔料分散液を得た後、上記「ブラックトナー粒子の製造例1」と同様の方法により、イエロートナー粒子を得た。
【0221】
[マゼンタトナー粒子の製造例]
カーボンブラックに代えて、「C.I.Pigment Red 122」70質量部用いた以外は、上記「カーボンブラック分散液の調製」と同様の方法により、マゼンタ顔料分散液を得た後、上記「ブラックトナー粒子の製造例1」と同様の方法により、マゼンタトナー粒子を得た。
【0222】
[シアントナー粒子の製造例]
カーボンブラックに代えて、「C.I.Pigment Blue 15:3」70質量部用いた以外は、上記「カーボンブラック分散液の調製」と同様の方法により、シアン顔料分散液を得た後、上記「ブラックトナー粒子の製造例1」と同様の方法により、シアントナー粒子を得た。
【0223】
[ブラックトナーの製造例1]
下記成分をHenschel mixerに投入し、周速16m/secで1分間予備混合を行った後、周速40m/secで4分間乾式混合(1回目)を行った。
【0224】
・「ブラックトナー粒子の製造例1」で得られた
ブラックトナー粒子1 100質量部
・疎水化処理チタニア微粒子(個数平均粒子径;0.03μm) 1.0質量部
1回目の乾式混合後、得られた混合物中に下記成分を投入し、再度、4分間乾式混合(2回目)を行った。
【0225】
・シリコーンオイル処理シリカ微粒子(個数平均粒子径;0.02μm、
シリコーンオイル処理量;10質量部) 1.2質量部
・疎水化処理シリカ微粒子(個数平均粒子径;0.03μm) 0.5質量部
・ステアリン酸亜鉛微粒子(個数平均粒子径;7.9μm) 0.1質量部
・酸化セリウム微粒子(個数平均粒子径;0.65μm) 0.3質量部
2回目の乾式混合終了後、篩掛けにより粗大粒子を除去し、トナーB7を得た。
【0226】
得られたトナーB7は、重量平均粒径(D4)が6.7μmで、個数基準の粒径頻度分布における3μm以下のトナーの粒子数が2.1個数%であり、形状係数ML2/Aは128で、個数平均粒子径が0.01μm以上0.15μm以下の無機微粉体の含有量は、トナー粒子100質量部に対して2.7質量部であった。
【0227】
[ブラックトナーの製造例2]
トナー粒子を「ブラックトナー粒子2」に変更した以外は、「ブラックトナーの製造例1」と同様にして、トナーB8を得た。
【0228】
[ブラックトナーの製造例3]
トナー粒子を「ブラックトナー粒子3」に変更した以外は、「ブラックトナーの製造例1」と同様にして、トナーB9を得た。
【0229】
[ブラックトナーの製造例4]
トナー粒子を「ブラックトナー粒子2」に変更し、シリコーンオイル処理シリカ微粒子の代わりに疎水化処理シリカ微粒子(個数平均粒子径;0.05μm)1.2質量部を用いた以外は、「ブラックトナーの製造例1」と同様にして、トナーB10を得た。
【0230】
[ブラックトナーの製造例5]
トナー粒子を「ブラックトナー粒子3」に変更した以外は、「ブラックトナーの製造例4」と同様にして、トナーB11を得た。
【0231】
[ブラックトナーの製造例6]
トナー粒子を「ブラックトナー粒子4」に変更した以外は、「ブラックトナーの製造例4」と同様にして、トナーB12を得た。
【0232】
[ブラックトナーの製造例7]
トナー粒子を「ブラックトナー粒子5」に変更した以外は、「ブラックトナーの製造例4」と同様にして、トナーB13を得た。
【0233】
[イエロートナーの製造例]
トナー粒子を「イエロートナー粒子」にし、疎水化処理チタニア微粒子の添加量を1.1質量部に変更した以外は、「ブラックトナーの製造例1」と同様にして、イエロートナーYを得た。
【0234】
[マゼンタトナーの製造例]
トナー粒子を「マゼンタトナー粒子」にし、疎水化処理チタニア微粒子の添加量を1.2質量部に変更した以外は、「ブラックトナーの製造例1」と同様にして、マゼンタトナーMを得た。
【0235】
[シアントナーの製造例]
トナー粒子を「シアントナー粒子」に変更した以外は、「ブラックトナーの製造例1」と同様にして、シアントナーCを得た。
【0236】
上記トナーの製造例で得られたトナーの性状等を表7にまとめて示す。
【0237】
【表7】
【0238】
〈
実施例2〉
画像形成装置として、A4サイズ紙対応のカラー複合機であるSAMSUNG MultiXpress CLX-8380ND(SAMSUNG ELECTRONICS社製)を改造し、画像出力速度を50枚/分(A4サイズ紙を縦向きに出力)にスピードアップすると共に、補給用現像剤から供給される磁性キャリアによって過剰になった磁性キャリアが、現像器から排出出来る様に排出経路と回収容器を新設して用いた。因みに、補給用現像剤中のトナーが現像器に補給され、現像器の入り口を通過してからトナー濃度検知センサーの検知位置に達するまでの所要時間は3秒であった。
【0239】
上記画像形成装置のブラック色の画像形成ユニットには、「磁性キャリアの製造例13」で得られた磁性キャリア13と「ブラックトナーの製造例1」で得られたトナーB7のT/C比が7%となるように混合して調製した二成分系現像剤をスタート用現像剤として投入し、補給用現像剤としては、トナーB7に磁性キャリアを混合せずにそのまま用いた。
【0240】
画像出力テストは、温湿度が異なる試験環境で実施し、単色modeにより30,000枚分をプリントアウトした後、得られた画像の画像品質を評価すると共に、二成分系現像剤と画像形成装置とのマッチング性の評価を実施した。尚、転写材には、富士Xerox社製フルカラー複写機用紙J(82g/cm
2、A4サイズ)を使用した。
【0241】
その際、二成分系現像剤のT/Cは、現像器に取り付けたトナー濃度検知センサーの出力を補給用現像剤の供給装置にフィードバックし、其々のテスト環境毎に設定した「T/Cの制御目標」に近づくように補給用現像剤の補給量を制御するようにした。
詳細を以下の表8にまとめて示す。
【0242】
【表8】
【0243】
以下、出力された画像の画像品質の評価及び二成分系現像剤と画像形成装置とのマッチング性の評価の詳細を示す。
【0244】
[1.画像濃度]
上記「実施例1」と同様に評価した。尚、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色については、以下の基準に従い評価した。
【0245】
(イエローの場合)
A:0.90以上 (非常に良好である)
B:0.80以上0.90未満 (良好である)
C:0.70以上0.80未満 (本発明において許容レベルである)
D:0.70未満 (本発明において不可レベルである)
(マゼンタの場合)
A:1.10以上 (非常に良好である)
B:0.95以上1.10未満 (良好である)
C:0.80以上0.95未満 (本発明において許容レベルである)
D:0.80未満 (本発明において不可レベルである)
(シアンの場合)
A:1.20以上 (非常に良好である)
B:1.05以上1.20未満 (良好である)
C:0.90以上1.05未満 (本発明において許容レベルである)
D:0.90未満 (本発明において不可レベルである)
【0246】
[2.細線再現性]
100μm間隔に50μmの横線を有する細線パターンをプリントアウトし、得られた画像の細線再現性を、以下の基準に従い評価した。
【0247】
A:細線の線幅の変動量が10%未満 (非常に良好である)
B:細線の線幅の変動量が10%以上20%未満 (良好である)
C:細線の変化が20%以上であり、目視でも確認容易に出来る (本発明におい
て許容レベルである)
D:細線の断裂が目視でも確認出来る (本発明において不可レベルである)
【0248】
[3.バックグランド汚れ]
上記「実施例1」と同様に評価した。
【0249】
[4.キャリア付着]
高温高湿環境下での画像出力終了後、現像剤のT/Cが4%となるように調整し、その条件下でソリッド画像の現像を開始させる。感光体ドラム上にソリッド画像が10cm
2以上形成された時点で画像形成装置本体の電源を切って強制停止させ、感光体ドラム上に現像されたトナー像をScotch Mending tape(3M社登録商標)でテーピングして回収し、その中に混在している磁性キャリアの個数を確認する。確認された磁性キャリアの個数をソリッド画像の単位面積当たりの個数に換算し、以下の基準に従い評価した。
【0250】
A:5個/cm
2未満 (非常に良好である)
B:5個/cm
2以上10個/cm
2未満 (良好である)
C:10個/cm
2以上20個/cm
2未満 (本発明において許容レベルである)
D:20個/cm
2以上 (本発明において不可レベルである)
【0251】
[5.T/C追従性]
常温常湿環境下での画像出力枚数が10,000枚に達した時点で、一時的にT/Cの制御目標を12%に変更し、制御終了後、現像ローラーの表面から二成分系現像剤の一部を回収し、その回収した現像剤中の磁性キャリア量とトナー量の計測結果から算出したT/Cとトナー濃度検知センサーの出力値から得られるT/Cの差(乖離)を求め、以下の基準に従って評価した。
【0252】
A:5%未満 (非常に良好である)
B:5%以上10%未満 (良好である)
C:10%以上20%未満 (本発明において許容レベルである)
D:20%以上 (本発明において不可レベルである)
【0253】
[6.トナー飛散]
上記「実施例1」と同様に評価した。
【0254】
[7.帯電ローラーに起因する画像濃淡ムラ]
上記「実施例1」と同様に評価した。
【0255】
上記に従って評価テストを実施したところ、各評価項目とも非常に良好な結果を得た。評価結果の詳細を、以下の表9にまとめて示す。
【0256】
更に、高温高湿環境下での評価テスト終了後、現像ローラーの表面からトナーの一部を回収し、Espart Analyzer EST-3(HOSOKAWA MICRON社製)を用いて帯電量分布を計測したところ、q/dがプラス値を呈する成分(正帯電成分)の存在量が3個数%と極めて少量で、良好な負帯電性が維持されていることが確認された。
【0257】
〈
実施例3〉
「磁性キャリアの製造例14」で得られた磁性キャリア14と「ブラックトナーの製造例2」で得られたブラックトナーB8を用いる以外は、「
実施例2」と同様に評価テストを実施した。
【0258】
〈
実施例4〉
「磁性キャリアの製造例15」で得られた磁性キャリア15と「ブラックトナーの製造例3」で得られたブラックトナーB9を用いる以外は、「
実施例2」と同様に評価テストを実施した。
【0259】
〈
参考例11〉
「磁性キャリアの製造例16」で得られた磁性キャリア16と「ブラックトナーの製造例4」で得られたブラックトナーB10を用いる以外は、「
実施例2」と同様に評価テストを実施した。
【0260】
〈
参考例12〉
「磁性キャリアの製造例15」で得られた磁性キャリア15と「ブラックトナーの製造例5」で得られたブラックトナーB11を用いる以外は、「
実施例2」と同様に評価テストを実施した。
【0261】
〈
参考例13〉
「磁性キャリアの製造例17」で得られた磁性キャリア17と「ブラックトナーの製造例6」で得られたブラックトナーB12を用いる以外は、「
実施例2」と同様に評価テストを実施した。
【0262】
〈
参考例14〉
「磁性キャリアの製造例15」で得られた磁性キャリア15と「ブラックトナーの製造例7」で得られたブラックトナーB13を用いる以外は、「
実施例2」と同様に評価テストを実施した。
【0263】
〈
参考例15〉
「磁性キャリアの製造例2」で得られた磁性キャリア2と「ブラックトナーの製造例5」で得られたブラックトナーB11を用いる以外は、「
実施例2」と同様に評価テストを実施した。
【0264】
〈
参考例16〉
「磁性キャリアの製造例3」で得られた磁性キャリア3を用いる以外は、「
参考例15」と同様に評価テストを実施した。
【0265】
〈
参考例17〉
「磁性キャリアの製造例4」で得られた磁性キャリア4を用いる以外は、「
参考例15」と同様に評価テストを実施した。
【0266】
〈
参考例18〉
「磁性キャリアの製造例5」で得られた磁性キャリア5を用いる以外は、「
参考例15」と同様に評価テストを実施した。
【0267】
上記「実施例
2〜4及び参考例11〜18」の評価結果を、以下の表9にまとめて示す。
【0268】
【表9】
【0269】
〈比較例7〉
「磁性キャリアの製造例18」で得られた磁性キャリア18と「ブラックトナーの製造例5」で得られたブラックトナーB11を用いる以外は、「実施例12」と同様に評価テストを実施した。
【0270】
その結果、磁性キャリア表面に形成された樹脂層中のハイドロタルサイト粒子の個数平均粒子径が0.05μmと小さかった為、トナーへの帯電付与性が十分ではなく、特に高温高湿環境下での画像形成や画像形成装置とのマッチング性に支障を生じた。
【0271】
〈比較例8〉
「磁性キャリアの製造例19」で得られた磁性キャリア19を用いる以外は、「比較例7」と同様に評価テストを実施した。
【0272】
その結果、磁性キャリア表面に形成された樹脂層中のハイドロタルサイト粒子の添加量が多かった為、帯電付与能が過剰となり、特に低温低湿環境下での画像形成に支障を生じた。又、磁性キャリアの表層樹脂が剥がれる等のトラブルも発生した。
【0273】
一方、高温高湿環境下では、磁性キャリア形状係数ML2/Aがトナーの形状係数ML2/Aより大きかった為、十分な接触状態を得ることが出来ず、帯電付与性に関連するトラブルを生じた。更に、磁性キャリアも表面にはトナースペントが発生し、キャリア付着等のトラブルが続発した。
【0274】
〈比較例9〉
「磁性キャリアの製造例20」で得られた磁性キャリア20を用いる以外は、「比較例7」と同様に評価テストを実施した。
【0275】
その結果、磁性キャリア表面に形成された樹脂層中のハイドロタルサイト粒子の添加量が少なかった為、トナーへの帯電付与性が十分ではなく、特に高温高湿環境下での画像形成や画像形成装置とのマッチング性に支障を生じた。
【0276】
〈比較例10〉
「磁性キャリアの製造例21」で得られた磁性キャリア21を用いる以外は、「比較例7」と同様に評価テストを実施したが、満足な画像形成や画像形成装置とのマッチング性を得るには至らなかった。
【0277】
〈比較例11〉
「磁性キャリアの製造例22」で得られた磁性キャリア22を用いる以外は、「比較例7」と同様に評価テストを実施したが、満足な画像形成や画像形成装置とのマッチング性を得るには至らなかった。
【0278】
特に、高温高湿環境下では、磁性キャリア形状係数ML2/Aがトナーの形状係数ML2/Aより大きかった為、十分な接触状態を得ることが出来ず、帯電付与性に関連するトラブルや磁性キャリア表面へのトナースペントが発生し、キャリア付着等のトラブルが続発した。
【0279】
〈比較例12〉
「磁性キャリアの製造例23」で得られた磁性キャリア23を用いる以外は、「比較例7」と同様に評価テストを実施した。
【0280】
その結果、ハイドロタルサイト粒子に代えて、4級アンモニウム塩を用いた為、常温常湿環境では、ある程度の性能を示したものの、高温高湿環境では帯電付与性が不十分であったばかりか、低温低湿環境では過剰帯電となってしまい、満足な画像を得ることが出来なかった。
【0281】
更に、高温高湿環境下での評価テスト終了後、現像ローラーの表面からトナーの帯電量分布を計測したところ、q/dがプラス値を呈する成分の存在量が32個数%と極めて多かった。
【0282】
上記「比較例7〜12」の評価結果を、以下の表10にまとめて示す。
【0283】
【表10】
【0284】
〈
実施例5〉
上記画像形成装置の各色の画像形成ユニットに、「磁性キャリアの製造例13」で得られた磁性キャリア13に対し、「ブラックトナーの製造例1」で得られたトナーB7、「イエロートナーの製造例」で得られたイエロートナーY、「マゼンタトナーの製造例」で得られたマゼンタトナーM及び「シアントナーの製造例」で得られたシアントナーCを用いて、T/C比が7%となる様に調製された各色の二成分系現像剤をスタート用現像剤として投入し、各色の補給用現像剤としては、其々の色のトナー100質量部に対して、磁性キャリア13を10質量部混合して調製した補給用現像剤を用いた。評価テストでは、
実施例2と同一条件で、フルカラーモードで10万枚分のプリントアウトを実施した。
【0285】
その結果、色味の変動のない良好な画像を出力し続け、10万枚分の画像出力を終了した時点であっても、初期の画像品質が保持された。又、画像形成装置とのマッチング性も良好であった。評価結果の詳細を、表11にまとめて示す。
【0286】
【表11】